JP7243269B2 - head mounted display - Google Patents
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Description
本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。 The present invention relates to head mounted displays.
特許文献1には、シースルー型のヘッドマウントディスプレイが開示されている。特許文献1の図5のヘッドマウントディスプレイは、液晶表示素子と、偏光ビームスプリッタと、凹面ハーフミラーと、1/4波長板と、偏光性の回折素子と、を備えている。偏光ビームスプリッタは、S偏光を反射し、P偏光を透過する。偏光性の回折素子は、偏光ビームスプリッタによって反射される偏光方向の光を回折し、偏光ビームスプリッタによって透過される偏光方向の光を透過する。 Patent Literature 1 discloses a see-through type head mounted display. The head-mounted display shown in FIG. 5 of Patent Document 1 includes a liquid crystal display element, a polarizing beam splitter, a concave half mirror, a quarter-wave plate, and a polarizing diffraction element. A polarizing beam splitter reflects S-polarized light and transmits P-polarized light. A polarizing diffraction element diffracts light in the polarization direction reflected by the polarization beam splitter and transmits light in the polarization direction transmitted by the polarization beam splitter.
また、特許文献1の図6のヘッドマウントディスプレイは、液晶表示素子と、凹面ハーフミラーと、平面ハーフミラーと、第1の偏光手段と、第2の偏光手段とを備えている。第1の偏光手段は、P偏光を透過する偏光板である。第2の偏光手段は、P偏光を吸収し、S偏光を透過する偏光板である。二つの偏光板は、透過軸が直交するように配置されている。 Moreover, the head mounted display of FIG. 6 of Patent Document 1 includes a liquid crystal display element, a concave half mirror, a plane half mirror, a first polarizing means, and a second polarizing means. The first polarizing means is a polarizing plate that transmits P-polarized light. The second polarizing means is a polarizing plate that absorbs P-polarized light and transmits S-polarized light. The two polarizing plates are arranged so that their transmission axes are perpendicular to each other.
特許文献1の構成では、外光の明るさに差が生じてしまうという問題点がある。例えば、前方からの外光は、ハーフミラー及び偏光ビームスプリッタ等で、減衰してしまう。一方、表示画像よりも下側の景色を視認するために、前方斜め下の視界を確保する場合、前方斜め下からの外光はハーフミラーを介さずにユーザの眼に入射する。前方斜め下からの外光は減衰されずに視認される。よって、前方からの外光と、前方斜め下からの外光の明るさに差が生じてしまうという問題点がある。 In the configuration of Patent Document 1, there is a problem that a difference occurs in the brightness of outside light. For example, external light from the front is attenuated by a half mirror, a polarizing beam splitter, and the like. On the other hand, when securing an obliquely downward forward field of view in order to visually recognize the scenery below the display image, external light from obliquely downward forward enters the user's eyes without passing through the half mirror. Outside light from diagonally below the front is visually recognized without being attenuated. Therefore, there is a problem in that there is a difference in brightness between the external light from the front and the external light from obliquely below the front.
本開示は上記の点に鑑みなされたものであり、外部の景色を適切に視認することができるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above points, and an object of the present disclosure is to provide a head-mounted display that allows an appropriate visual recognition of the external scenery.
本実施形態にかかるヘッドマウントディスプレイは、表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナと、前記コンバイナよりも下方からの外光の一部を透過し、前記コンバイナの透過率以下の透過率を有する減光部と、を備えたものである。 The head-mounted display according to the present embodiment includes a combiner that synthesizes display light for forming a display image and external light from the front of the user wearing the head-mounted display, and external light from below the combiner. and a light attenuating section having a transmittance equal to or lower than the transmittance of the combiner.
本開示によれば、外部の景色を適切に視認することができるヘッドマウントディスプレイ、表示方法、及び表示システムを提供することを目的とする。 An object of the present disclosure is to provide a head-mounted display, a display method, and a display system that allow an appropriate visual recognition of an external scene.
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本開示が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。 Hereinafter, specific embodiments to which the present invention is applied will be described in detail with reference to the drawings. However, the present disclosure is not limited to the following embodiments. Also, for clarity of explanation, the following description and drawings have been simplified as appropriate.
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ、及びその表示方法について、図を参照して説明する。図1はヘッドマウントディスプレイ100の一部の構成を模式的に示す斜視図である。図2はヘッドマウントディスプレイ100の一部の機能ブロックを示す図である。図1、図2では、主として、ヘッドマウントディスプレイ100の画像表示に関する構成が示されている。図1では、ヘッドマウントディスプレイ100の内部構成が示されており、実際には、図1に示す各構成要素がカバーなどで覆われていてもよい。
A head-mounted display and a display method thereof according to the present embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view schematically showing the configuration of part of the head mounted
ヘッドマウントディスプレイ100は、ゲーム用、エンターテインメント用、産業用、医療用、フライトシミュレータ用などの様々な用途に適用可能である。ヘッドマウントディスプレイ100は、例えばAR(Augmented Reality)ヘッドマウントディスプレイやMR(Mixed Reality)ヘッドマウントディスプレイである。
The head mounted
以下、説明の明確化のため、XYZ3次元直交座標系を用いて説明を行う。ユーザを基準として、前後方向(奥行方向)をZ方向、左右方向(水平方向)をX方向、上下方向(鉛直方向)をY方向とする。前方向が+Z方向、後ろ方向が-Z方向、右方向を+X方向、左方向を-X方向、上方向を+Y方向、下方向を-Y方向とする。 For clarity of explanation, an XYZ three-dimensional orthogonal coordinate system will be used below. With the user as a reference, the front-back direction (depth direction) is the Z direction, the left-right direction (horizontal direction) is the X direction, and the up-down direction (vertical direction) is the Y direction. The forward direction is the +Z direction, the rearward direction is the -Z direction, the right direction is the +X direction, the left direction is the -X direction, the upward direction is the +Y direction, and the downward direction is the -Y direction.
図示しないユーザが、ヘッドマウントディスプレイ100を装着している。ヘッドマウントディスプレイ100は、表示素子部101と、フレーム102と、左眼用光学系103Lと、右眼用光学系103Rと、制御部105を備えている。制御部105は、制御部105Lと制御部105Rとを備えている。
A user (not shown) wears the head mounted
フレーム102はゴーグル形状や眼鏡形状を有しており、図示しないヘッドバンドなどによりユーザの頭部に装着される。フレーム102には、表示素子部101、左眼用光学系103L、右眼用光学系103R、制御部105L、制御部105Rが取り付けられている。なお、図1では、両眼式のヘッドマウントディスプレイ100が図示されているが、眼鏡形状を有するヘッドマウントディスプレイや、単眼式のヘッドマウントディスプレイであってもよい。
The
表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを備えている。左眼用表示素子101Lは、左眼用の表示画像を生成する。右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を生成する。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rはそれぞれ液晶モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタなどのフラットパネルディスプレイを備えている。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rは曲面形状を有するディスプレイでもよい。左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rは、それぞれアレイ状に配置された複数の画素を備えている。ここでアレイ状の配置とは、2次元行列の配置だけでなく、ペンタイル配列などでもよい。左眼用表示素子101Lは右眼用表示素子101Rの左側(-X側)に配置されている。
The
表示素子部101の上方(+Y側)には、制御部105が設けられている。制御部105には、外部からの映像信号、制御信号、電源が供給されている。例えば、HDMI(登録商標)などの有線接続、又はWiFi(登録商標)やBlueTooth(登録商標)等の無線接続によって、映像信号等が制御部105に入力される。ヘッドマウントディスプレイ100は、映像信号を生成する映像生成部(図示せず)を備えていてもよく、制御部105には、映像生成部が生成した映像信号等が入力されてもよい。
A
制御部105L、制御部105Rはそれぞれ、ディスプレイの駆動回路等を備えている。制御部105Lは、映像信号、制御信号等に基づいて、左眼用画像の表示信号を生成して、左眼用表示素子101Lに出力する。これにより、左眼用表示素子101Lは、左眼用画像を表示するための表示光を出力する。制御部105Rは、映像信号、制御信号等に基づいて、右眼用画像の表示信号を生成して、右眼用表示素子101Rに出力する。これにより、右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を表示するための表示光を出力する。つまり、制御部105は表示信号を表示素子部101に出力する。
The
なお、表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを別々の表示素子とする構成に限らず、単一の表示素子とする構成としてもよい。単一の表示素子が、左眼用の表示画像と右眼用の表示画像とを生成してもよい。この場合、表示素子部101は、ディスプレイの表示領域の片側の一部を用いて、左眼用画像を生成し、反対側の一部を用いて、右眼用画像を生成する。
The
表示素子部101、制御部105等の一部又は全部は、フレーム102に固定されている構成に限らず、フレーム102に対して脱着可能に設けられていてもよい。例えば、スマートホン又はタブレットコンピュータ等をフレーム102に対して取り付けることで、表示素子部101、制御部105等を実現してもよい。この場合、スマートホン等にヘッドマウントディスプレイ用の表示画像を生成するアプリケーションプログラム(アプリ)を予めインストールしておけばよい。
Some or all of the
左眼用光学系103Lは、左眼用表示素子101Lが出力した表示光を、左眼用画像としてユーザの左眼ELに導く。右眼用光学系103Rは、右眼用表示素子101Rが出力した表示光を、右眼用画像PRとしてユーザの右眼に導く。左眼用光学系103Lは右眼用光学系103Rの左側(-X側)に配置されている。左眼用光学系103Lは、ユーザの左眼ELの前方(+Z方向)に配置されている。右眼用光学系103Rは、ユーザの右眼ERの前方(+Z方向)に配置されている。ユーザは、表示素子部101が生成した表示画像の虚像を正面前方(+Z方向)に視認することができる。
The left-eye
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100は、半透過型のヘッドマウントディスプレイ100である。従って、左眼用光学系103L、及び右眼用光学系103Rは、後述するコンバイナを備えている。半透過型のヘッドマウントディスプレイ100では、表示素子部101からの表示光と、外光とが、左眼EL及び右眼ERに入射する。よって、ユーザは、前方(+Z方向)の景色に表示画像が重畳した重畳画像を視認することができる。
The head mounted
以下、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103R(以下、まとめて単に光学系と称する)の具体的な実施形態について説明する。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、以下の説明では、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
Specific embodiments of the left-eye
実施の形態1.
図3は、実施の形態1にかかる光学系を模式的に示す側面図である。左眼用光学系103Lは、コンバイナ121Lと、偏光ビームスプリッタ122Lと、1/4波長板123Lと、減光部130Lと、を備えている。コンバイナ121L、偏光ビームスプリッタ122L、1/4波長板123L、及び減光部130Lは、図1で示したフレーム102に固定されている。
Embodiment 1.
3 is a side view schematically showing the optical system according to the first embodiment; FIG. The left-eye
コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lと1/4波長板123Lは、ユーザの左眼ELの正面前方(+Z方向)に配置されている。また、コンバイナ121Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの前方(+Z方向)に配置されている。コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間に、1/4波長板123Lが配置されている。つまり、+Z側から-Z側に向かうにつれて、コンバイナ121L、1/4波長板123L、偏光ビームスプリッタ122L、左眼ELの順に配置されている。
The
左眼用表示素子101Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの上方(+Y方向)に配置されている。つまり、左眼用表示素子101Lは、左眼ELの前方斜め上に配置されている。減光部130Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの下方(-Y方向)に配置されている。つまり、減光部130Lは、左眼ELの前方斜め下に配置されている。
The left-
コンバイナ121Lはハーフミラー等のビームスプリッタであり、入射光の一部を反射して、一部を透過する。よって、後述する表示光L12のコンバイナ121Lにおける反射の比率とユーザの前方(+Z方向)からの外光L21の反射の比率とが等しいとすると、外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。コンバイナ121Lは凹面鏡となっている。コンバイナ121Lは、表示光L12の反射の比率を増やし外光L21の透過の比率を減らしてもよいし、表示光L12の反射の比率を減らし外光L21の透過の比率を増やしてもよい。
The
偏光ビームスプリッタ122Lは、偏光状態に応じて、光を透過又は反射する。偏光ビームスプリッタ122Lとしては、反射型偏光板を用いることができる。偏光ビームスプリッタ122Lの透過軸は、紙面と平行になっている。図3において、偏光ビームスプリッタ122Lは、紙面と平行な偏光成分を透過して、紙面と直交する偏光成分を反射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、P偏光を透過して、S偏光を反射する。無偏光の光が偏光ビームスプリッタ122Lに入射すると、P偏光の透過光と、S偏光の反射光とに分岐される。
The
1/4波長板123Lは、直交する偏光成分に90°の位相差を与える。光が1/4波長板123Lを透過することで、偏光状態が変化する。例えば、直線偏光が1/4波長板123Lを透過すると、円偏光に変換される。円偏光が1/4波長板123Lを透過すると直線偏光に変換される。1/4波長板123Lは、XY平面に平行に配置されている。
The quarter-
減光部130Lは、ND(Neutral Density)フィルタなどの減光フィルタ131Lを有している。ここでは、透過率25%のNDフィルタを減光部130Lとして用いている。減光部130Lは、前方斜め下の視界を得るための下部窓として機能する。前方斜め下からの左眼ELに向かう外光L41が減光フィルタ131Lを透過する。ユーザが減光フィルタ131Lを介して前方斜め下を視認することができるため、減光フィルタ131Lの面積の大きさに応じた下方視界が確保される。減光フィルタ131Lは、XZ平面に平行に配置されている。もちろん、減光フィルタ131Lを設置する角度は特に限定されるものではない。例えば減光フィルタ131Lは、-Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。減光部130Lは、コンバイナ121Lから左眼ELまでの表示光の光路の外側に配置されている。
The
左眼用表示素子101Lからの表示光L11について説明する。左眼用表示素子101Lの表示面は、鉛直下方(-Y方向)に面している。したがって、左眼用表示素子101Lからの表示光L11は、-Y方向に出射される。左眼用表示素子101Lは、例えば、液晶表示パネルを有する液晶モニタである。液晶表示パネルはバックライトからの光の偏光状態を制御することで、光を空間変調する。そのため、左眼用表示素子101Lの液晶パネルの出射側には、偏光フィルム1011Lが貼り付けられている。偏光フィルム1011Lは、紙面と直交する直線偏光を透過して、紙面と平行な直線偏光を吸収する。よって、表示光L11が直線偏光となっている。図3において、表示光L11は紙面と直交する方向の直線偏光となっており、この方向を第1の方向とする。
The display light L11 from the left-
左眼用表示素子101Lの下方(-Y方向)には偏光ビームスプリッタ122Lが傾斜して配置されている。よって、偏光ビームスプリッタ122Lは表示光L11を前方(+Z方向)に反射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、表示光L11をコンバイナ121Lに向けて反射する。表示光L11は、偏光ビームスプリッタ122Lに対してS偏光となっている。表示光L11のほぼ全てが、偏光ビームスプリッタ122Lによって反射される。偏光ビームスプリッタ122Lで前方(+Z方向)に反射した表示光L11の反射光を表示光L12とする。
A
偏光ビームスプリッタ122Lで反射した表示光L12は、1/4波長板123Lを介して、コンバイナ121Lに入射する。コンバイナ121Lは、後方(-Z方向)に表示光L12を反射する。コンバイナ121Lは、表示光L12を偏光ビームスプリッタ122Lに向けて反射する。さらに、コンバイナ121Lは凹面鏡であり、表示光L12を左眼ELに向けて集光するように、表示光L12を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光L12の反射光を表示光L13とする。表示光L13は、1/4波長板123Lを介して、偏光ビームスプリッタ122Lに入射する。
The display light L12 reflected by the
コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間には、1/4波長板123Lが設けられている。偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間を往復する表示光は、1/4波長板123Lを2回透過するため、表示光の偏光方向が90°回転する。つまり、表示光L13は、表示光L11の偏光方向と直交する直線偏光となっている。図3において1/4波長板123Lを透過した表示光L13は、紙面と平行な方向の直線偏光となり、この方向を第2の方向とする。光軸と直交する平面において、第1の方向と第2の方向とは直交する関係である。偏光ビームスプリッタ122Lの透過軸は第2の方向と平行になっている。
A quarter-
表示光L13は、偏光ビームスプリッタ122Lに対してP偏光となっているため、表示光L13のほぼ全てが、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。このように、偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間に、1/4波長板123Lを配置することで、表示光の損失を抑制することができる。
Since the display light L13 is P-polarized with respect to the
偏光ビームスプリッタ122Lを透過した表示光L13が左眼ELに入射する。このように、左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光を、ユーザの左眼ELに導く。表示光L13が表示画像を形成する。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させることができる。
The display light L13 transmitted through the
次に、ユーザの前方(+Z方向)からの外光L21について説明する。ユーザの前方(+Z方向)からの外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。外光L21は、1/4波長板123Lを透過して、偏光ビームスプリッタ122Lに入射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、外光L21を2つに分岐する。偏光ビームスプリッタ122Lを透過した外光L21を外光L22とする。外光L22は、紙面と平行な直線偏光となる。
Next, external light L21 from the front of the user (+Z direction) will be described. Almost half of the external light L21 from the front of the user (+Z direction) is transmitted through the
外光L21のP偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過して、外光L22となる。P偏光の外光L22は、左眼ELに入射する。外光L21のS偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lで反射して、左眼用表示素子101Lに入射する。外光L21は無偏光である場合1/4波長板123Lを通過しても無偏光のままである。1/4波長板123Lを通過した無偏光の外光L21は、P偏光成分とS偏光成とがほぼ等しい量であると考えられるため、外光L21のほぼ半分を占める偏光成分であるP偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。
The P-polarized component of the external light L21 is transmitted through the
ヘッドマウントディスプレイ100が半透過型であるため、コンバイナ121Lは、前方(+Z方向)からの外光L21と左眼用表示素子101Lからの表示光L11を合成する。ユーザの前方(+Z方向)にコンバイナ121Lを設けることで、ヘッドマウントディスプレイ100を光学シースルー方式とすることができる。ユーザの前方(+Z方向)の景色に、表示画像が重畳される。つまり、ユーザは、表示画像が重畳された景色を視認することができる。
Since the head mounted
コンバイナ121Lの透過率は50%となっている。よって、外光L21の半分がコンバイナ121Lを透過する。さらに、外光L21は、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。外光L21が無偏光であると、外光L21に対する偏光ビームスプリッタ122Lの透過率は50%となる。1/4波長板123Lを通過した外光L21のほぼ半分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。よって、外光L21は、コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lを透過することで、25%に減衰する。つまり、コンバイナ121Lに入射した外光L21の1/4が、左眼ELに入射する。なお、1/4波長板123Lの透過率を100%としている。
The transmittance of the
次に、前方斜め下から左眼ELに向かう外光L41について説明する。外光L41は、下部窓としての減光フィルタ131Lに入射する。減光フィルタ131Lは、入射した光の25%を透過して、残り75%を吸収又は反射する。外光L41の一部が減光フィルタ131Lを透過して、左眼ELに入射する。減光フィルタ131Lを透過した外光L41を外光L42とする。外光L42は、偏光ビームスプリッタ122Lを介さずに、左眼ELに入射する。このように、前方斜め下から左眼ELに向かう外光L41の一部が減光フィルタ131Lで遮光され、一部が左眼ELに入射する。減光フィルタ131Lを下部窓として用いることで、前方下側の視界を確保することができる。
Next, the external light L41 directed toward the left eye EL from obliquely below the front will be described. The external light L41 enters the
ここで、減光部130Lは、透過率が25%の減光フィルタ131Lから構成されている。外光L41は、減光部130Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。よって、減光フィルタ131Lを介した景色の明るさと、コンバイナ121Lを介した景色との明るさとを揃えることができる。よって、ユーザは、外部の景色を適切に視認することができる。
Here, the
コンバイナ121Lでの外光L21の透過率をTc、減光部130Lでの外光L41の透過率をTw、偏光ビームスプリッタ122Lでの外光L21の透過率をTmとする。Twは、Tc以下であることが好ましい。さらに、TwはTm以下であることが好ましい。これにより、前方斜め下の景色と前方の景色との明るさの違いを抑制することができる。前方斜め下の視界が前方の視界よりも明るくなるのを防ぐことができるため、ユーザが自然な景色を視認することができる。ヘッドマウントディスプレイ100の視認性を向上することができる。
Let Tc be the transmittance of the external light L21 at the
Tw=Tc*TmとなるようにTwを定めることで、コンバイナ121Lを介して視認される前方の景色と、減光部130Lを介して視認される前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。これにより、視認方向による明るさの違いを抑制することができ、ユーザが自然な景色を視認することができる。
By setting Tw so that Tw=Tc*Tm, the brightness of the front view viewed through the
上記のように、減光部130Lを下部窓として用いることで、前方斜め下まで視界を拡げることができ、開放感の高い状態でヘッドマウントディスプレイを使用することができる。コンバイナ121L及び偏光ビームスプリッタ122Lを透過した前方(+Z方向)からの外光L22と、減光部130Lを透過した前方斜め下からの外光L42の明るさの違いを抑制することができる。ユーザは、外部の景色を適切に視認することができる。さらに、足下周辺が見えることができるため、ユーザ前方の机などに設置された操作機器などを視認することができる。
As described above, by using the
上記の説明では、Tw=25%、Tc=50%、Tm=50%として説明したが、これらの透過率の値は特に限定されるものではない。例えば、Tcの透過率を40%とする場合、それに合わせてTwの透過率を下げればよい。具体的にはTw=20%(=40%*50%)とすることが好ましい。 In the above description, Tw=25%, Tc=50%, and Tm=50%, but these transmittance values are not particularly limited. For example, when the transmittance of Tc is set to 40%, the transmittance of Tw may be decreased accordingly. Specifically, it is preferable to set Tw=20% (=40%*50%).
また、コンバイナ121L、偏光ビームスプリッタ122L、1/4波長板123L、減光フィルタ131L等の光学素子に対して、各素子の表面に反射防止コートを施してもよい。これにより、左眼用光学系103L内での迷光を抑制することができる。また、減光フィルタ131Lとして吸収型のNDフィルタを用いることで、左眼用光学系103L内での迷光を抑制することができる。
Further, the surfaces of the optical elements such as the
また、偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間に、1/4波長板123Lが配置されている。左眼用表示素子101Lからの表示光L11の損失を抑制することができる。よって、コントラストが高く、明るい表示画像を前方の景色に重畳することができる。
A quarter-
実施の形態2.
実施の形態2にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図4を用いて説明する。実施の形態2では、減光部130Lの構成が実施の形態1と異なっている。減光部130L以外の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。例えば、図4では、表示光L11~L13については、実施の形態1と同様であるため、省略している。減光部130Lは、偏光子132Lと減光フィルタ133Lとを備えている。
Embodiment 2.
The left-eye
偏光子132Lとして、吸収型の偏光板を用いることができる。偏光子132Lの透過軸は、紙面と平行になっている。図4において、偏光子132Lは、紙面に平行な偏光成分を透過し、紙面に直交する偏光成分を吸収する。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。なお、偏光子132Lとして、反射型の偏光板を用いてもよい。偏光子132Lは、XZ平面に平行に配置されている。
An absorption polarizing plate can be used as the
偏光子132Lは例えば、ワイヤーグリッド偏光子や、誘電体膜の偏光子である。偏光子132Lは、図3に示すようにXZ平面に平行に配置される構成に限らない。例えば偏光子132Lは、-Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。一般にワイヤーグリッド偏光子は、誘電体膜の偏光子と比較して、入射する光の入射角の傾きが大きい場合であっても優れた偏光特性を有する。優れた偏光特性とは、所望の方向の偏光を透過し、それと異なる方向の偏光を反射することである。よって偏光子132Lが傾斜をつけて配置される場合には、ワイヤーグリッド偏光子を偏光子132Lとして選択するのがよい。偏光子132Lが傾斜をつけて配置され、かつ誘電体膜の偏光子を偏光子132Lとして選択する場合には、後述する不要反射光L31の入射角に最適化された偏光特性を有する誘電体膜の偏光子を選択するのがよい。
The
偏光子132Lの上(+Y側)には、減光フィルタ133Lが配置されている。減光フィルタ133Lは、透過率が50%のNDフィルタを用いることができる。なお、図4では、偏光子132Lの上(+Y側)に減光フィルタ133Lが積層されている構成が示されているが、偏光子132Lと減光フィルタ133Lとの順番は反対であってもよい。例えば、減光フィルタ133Lの上(+Y側)に偏光子132Lが積層されていてもよい。減光フィルタ133Lと偏光子132Lは一体的に成形されていてもよい。
A
外光L41が無偏光である場合、外光L41は、P偏光成分とS偏光成とがほぼ等しい量であると考えられるため、の50%の成分であるP偏光成分が偏光子132Lを通過する。偏光子132Lを通過した外光L41は、減光フィルタ133Lを通過する。減光フィルタ133Lの透過率が50%であるため、減光部130L全体での透過率は25%(=50%*50%)となる。よって、実施の形態1と同様に、前方の景色と前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。
When the external light L41 is unpolarized, it is considered that the amount of the P-polarized component and the S-polarized component of the external light L41 is approximately equal. do. The external light L41 that has passed through the
机や衣服などの物体150で反射して、上方(+Y方向)に進む不要反射光L31について説明する。不要反射光L31は、下部窓である減光部130Lに入射する。偏光子132Lの透過軸は第2の方向と平行になっている。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。よって、不要反射光L31のP偏光成分のみが減光部130Lを透過する。減光部130Lを透過した不要反射光L31を不要反射光L32とする。
The unnecessary reflected light L31 that is reflected by an
不要反射光L32は、紙面と平行な直線偏光となる。不要反射光L32は、偏光ビームスプリッタ122Lに対して、P偏光となる。よって、不要反射光L32のほぼ全てが偏光ビームスプリッタ122Lを透過して、左眼用表示素子101Lに入射する。不要反射光L32は、左眼用表示素子101Lの偏光フィルム1011Lで吸収される。これにより、不要反射光L32がフレーム102内で迷光となるのを防ぐことができる。偏光ビームスプリッタ122Lの真下(-Y側)からの不要反射光L32が表示光L13と重なって視認されることを防ぐことができ、映像品質の劣化を抑制することができる。
The unnecessary reflected light L32 becomes linearly polarized light parallel to the plane of the paper. The unnecessary reflected light L32 becomes P-polarized light with respect to the
本実施の形態の構成によれば、前方斜め下の視界を確保しながら、下方からの不要反射光L32が表示光L13に重なるのを防ぐことができる。よって、コントラストが高く、明るい表示光L13により高品質な表示画像を得ることができる。特にARやMRに用いられる光学式シースルータイプのヘッドマウントディスプレイでは、外光と同程度に明るく高コントラストの表示画像を得ることが重要である。本実施の形態の構成により、明るく高コントラストの表示画像を得ることができる。適切に外光と表示光とを重畳することができる。 According to the configuration of the present embodiment, it is possible to prevent the unnecessary reflected light L32 from below from being superimposed on the display light L13 while securing a forward obliquely downward field of view. Therefore, it is possible to obtain a high-quality display image with high contrast and bright display light L13. In particular, in an optical see-through type head-mounted display used for AR and MR, it is important to obtain a display image as bright as outside light and with high contrast. With the structure of this embodiment mode, a bright and high-contrast display image can be obtained. External light and display light can be appropriately superimposed.
実施の形態3.
実施の形態3にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図5を用いて説明する。実施の形態3では、図3の偏光ビームスプリッタ122Lの代わりに、ビームスプリッタ125Lが用いられている。さらに、1/4波長板123Lが取り除かれている。これら以外の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
Embodiment 3.
The left-eye
ビームスプリッタ125Lは、偏光状態にかかわらず、光を分岐する。例えば、ビームスプリッタ125Lは、透過率Tm50%、反射率50%のハーフミラーとなっている。つまり、ビームスプリッタ125Lに入射した光のほぼ半分が透過して、残り半分が反射する。コンバイナ121Lの透過率Tcは実施の形態1と同様に50%である。
The
表示素子部101で発生した表示光L11について説明する。表示光L11は、紙面に垂直な直線偏光となっている。表示素子部101からの表示光L11のほぼ半分が、ビームスプリッタ125Lでコンバイナ121Lの方向に反射される。ビームスプリッタ125Lで反射した表示光L11の反射光を表示光L12とする。表示光L12のほぼ半分がコンバイナ121Lで反射する。コンバイナ121Lで反射した表示光L12の反射光を表示光L13とする。表示光L13のほぼ半分がビームスプリッタ125Lを透過する。
The display light L11 generated by the
前方(+Z方向)からの外光L21について説明する。外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。外光L21のほぼ半分が、ビームスプリッタ125Lを透過する。したがって、外光L21は、コンバイナ121L、及びビームスプリッタ125Lを通過することで、25%に減衰する。コンバイナ121L、及びビームスプリッタ125Lを透過した外光L21を外光L22とする。25%に減衰した外光L22が左眼ELに入射する。
The external light L21 from the front (+Z direction) will be described. Almost half of the external light L21 is transmitted through the
前方斜め下からの外光L41について説明する。実施の形態1と同様に、減光部130Lは、透過率25%の減光フィルタ131Lから構成されている。外光L41は、減光部130Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。コンバイナ121Lを介して視認される前方の景色と、減光部130Lを介して視認される前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。これにより、ユーザが自然な景色を視認することができる。
The external light L41 from diagonally below the front will be described. As in the first embodiment, the
本実施の形態の構成では、偏光分離を用いた実施の形態1、2に比べて、1/4波長板123Lが不要となる。よって、部品点数を減少することができる。
In the configuration of this embodiment, the quarter-
また、本実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、減光部130Lが偏光子132Lと減光フィルタ133Lを備えていてもよい。この場合、偏光子132Lが、紙面と直交する直線偏光を吸収する吸収型の偏光板とすると、ビームスプリッタ125Lを透過した表示光L11が偏光子132Lで吸収される。よって、ビームスプリッタ125Lを透過した表示光L11が迷光となるのを防ぐことができる。
Also in the third embodiment, similarly to the second embodiment, the
実施の形態4.
実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図6を用いて説明する。実施の形態4では、コンバイナ121Lが凹面ハーフミラーではなく、平面ハーフミラー127Lとなっている。さらに、左眼用表示素子101Lとビームスプリッタ125Lとの間の光路中に、レンズユニット126Lが配置されている。なお、その他の構成については、実施の形態3と共通するため、適宜説明を省略する。例えば、図6では、左眼用表示素子101Lからの表示光L11~L13は、実施の形態3と同様であるため、図示を省略している。
Embodiment 4.
The left eye
レンズユニット126Lは、ビームスプリッタ125Lの真上(+Y側)に配置されている。レンズユニット126Lは、左眼用表示素子101Lからの表示光を屈折する。具体的には、レンズユニット126Lは、左眼用表示素子101Lの像を拡大投影する拡大レンズ系となっている。よって、上記の実施の形態と同様に、表示画像が形成される。
The
本実施の形態においても、減光部130Lが下部窓として設けられている。よって、外光L22と外光L42の明るさを揃えることができる。実施の形態4においても、実施の形態2と同様に減光部130Lが、偏光子132Lと減光フィルタ133Lによって構成されていてもよい。これにより、上記の実施の形態で示した効果と同様の効果を得ることができる。
Also in this embodiment, the
実施の形態5.
実施の形態5にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図7を用いて説明する。コンバイナ121Lの構成が、実施の形態1と異なっている。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。例えば、図7では、左眼用表示素子101Lからの表示光L11~L13は、実施の形態1と同様であるため、図示を省略している。
Embodiment 5.
The left-eye
ユーザの前方(+Z方向)に配置された凹面ハーフミラー128Lがコンバイナ121Lとなる。具体的には、コンバイナ121Lとなる凹面ハーフミラー128Lが、偏光ビームスプリッタ122Lの上端部を正面方向(+Z方向)に延伸した位置から、偏光ビームスプリッタ122Lの上端部を下方向(-Y方向)に延伸した位置まで延びている。つまり凹面ハーフミラー128Lは、左眼用表示素子101Lからの表示光L12が入射する部分から、外光L41が入射する部分まで配置されている。凹面ハーフミラー128Lの偏光ビームスプリッタ122Lの前方(+Z方向)にある部分がコンバイナ121Lとなる。具体的には、凹面ハーフミラー128Lにおいて、表示光L11が入射する部分がコンバイナ121Lとなる。
A
さらに、凹面ハーフミラー128Lの一部が減光部130Lとなる。つまり、凹面ハーフミラー128Lのうち、偏光ビームスプリッタ122Lの下方向(-Y方向)にある部分が減光部130Lとなる。また凹面ハーフミラー128Lが、コンバイナ121Lだけでなく下部窓として機能するような面積の大きさを有している。
Furthermore, a part of the
減光部130Lは、凹面ハーフミラー128Lの一部と偏光子132Lによって構成されている。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。また、外光L41が無偏光の場合、偏光子132Lの透過率は、50%となっている。凹面ハーフミラー128Lの透過率は50%となっている。よって、減光部130Lの全体の透過率は25%となる。外光L41は、減光部130Lを透過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。
The
外光L21は、コンバイナ121Lとして機能する凹面ハーフミラー128Lを透過する。さらに、コンバイナ121Lを透過した外光L21は、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。よって、外光L21は、コンバイナ121L、及び偏光ビームスプリッタ122Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L22が左眼ELに入射する。よって、実施の形態1~4と同様に、前方斜め下の景色と、前方の景色との明るさを揃えることができる。
The external light L21 is transmitted through the
なお、偏光子132Lの配置は、図7に示す構成に限られるものではない。例えば、図7では、偏光子132Lが、凹面ハーフミラー128Lの上側(+Y側)、つまり凹面ハーフミラー128Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間に配置されているが、偏光子132Lが凹面ハーフミラー128Lの下側(-Y側)に配置されていてもよい。また、図7では、偏光子132Lが凹面ハーフミラー128Lに沿った曲面形状を有しているが、図4に示したように平板状の偏光板であってもよい。また、偏光子132Lの代わりに、透過率50%の減光フィルタを用いてもよい。さらに、偏光ビームスプリッタ122Lの代わりに、実施の形態3などで示したビームスプリッタ125Lを用いてもよい。
Note that the arrangement of the
なお、実施の形態1~5において、減光部130Lの透過率Tw、コンバイナ121Lの透過率Tc、偏光ビームスプリッタ122Lの透過率Tm、ビームスプリッタ125Lの透過率Tmは、上記の値に限定されるものではない。適宜、Tw、Tc、Tmを任意の値にすることができる。減光部130Lの透過率Twは、コンバイナ121Lの透過率Tc以下であればよい。
In Embodiments 1 to 5, the transmittance Tw of the
Twの値は厳密にTmとTcとの積の値と一致してしなくてもよい。つまり、前方斜め下の景色の明るさと前方の景色の明るさの違いが目立たなくなるように、透過率を設定すればよい。例えば、TwがTc以下であればよい。また、TwがTm以下であればよい。TmとTcとの積の値を1とした場合、Twの値は0.7~1の範囲でもよい。 The value of Tw does not have to exactly match the value of the product of Tm and Tc. In other words, the transmittance should be set so that the difference between the brightness of the scenery diagonally below the front and the brightness of the scenery in front is inconspicuous. For example, Tw may be equal to or less than Tc. Also, Tw may be equal to or less than Tm. When the product of Tm and Tc is 1, the value of Tw may be in the range of 0.7 to 1.
実施の形態6.
実施の形態6にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図8を用いて説明する。実施の形態6では、実施の形態1~5と異なり、1枚ミラー方式となっている。つまり、左眼ELとコンバイナ121Lとの間に、偏光ビームスプリッタ122L、又はビームスプリッタ125Lが設けられていない。また、実施の形態5と同様に、凹面ハーフミラー128Lの一部がコンバイナ121Lとなり、凹面ハーフミラー128Lの一部が減光部130Lとなる。
Embodiment 6.
The left eye
左眼用表示素子101Lの設置角度が、実施の形態1~5と異なっている。左眼用表示素子101Lは、斜めに配置されている。つまり、左眼用表示素子101Lの表示面は、下方(-Y方向)及び、前方(+Z方向)に面している。左眼用表示素子101Lからの表示光L11は、-Y方向及び+Z方向に出射される。凹面ハーフミラー128Lは、左眼用表示素子101Lの下方(-Y方向)及び前方(+Z方向)に配置されている。凹面ハーフミラー128Lは、表示光L11が入射する部分から、外光L41が入射する部分まで配置されている。凹面ハーフミラー128Lは光の半分を透過して、残りの半分を反射する。
The installation angle of the display element for
よって、凹面ハーフミラー128Lの一部がコンバイナ121Lとして機能する。コンバイナ121Lは左眼用表示素子101Lからの表示光L11を左眼ELに向けて反射する。コンバイナ121Lは凹面鏡であり、表示光L11を左眼ELに向けて集光するように、表示光L11を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光L11の反射光を表示光L12とする。左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光L12を、左眼ELに導く。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させることができる。
Therefore, part of the
また、外光L21はコンバイナ121Lを透過して、左眼ELに入射する。コンバイナ121Lを透過した外光L21を外光L22とする。コンバイナ121Lの透過率は、50%となっている。よって、外光L21は、コンバイナ121Lを透過することで、50%に減衰する。そして、50%に減衰した外光L22が、左眼ELに入射する。これにより、前方(+Z方向)の景色に表示画像を重畳させることができる。
In addition, the external light L21 is transmitted through the
減光部130Lは、凹面ハーフミラー128Lの一部によって構成されている。よって、減光部130Lの透過率も50%となる。外光L41は、減光部130Lを透過することで、50%に減衰する。減光部130Lを透過した外光L41を外光L42とする。50%に減衰した外光L42が、左眼ELに入射する。コンバイナ121Lと減光部130Lの透過率が等しくなっている。よって、実施の形態1~5と同様に、前方斜め下の景色と、前方の景色との明るさを揃えることができる。ユーザが、外部の景色を適切に視認することができる。
130 L of light reduction parts are comprised by a part of 128 L of concave half mirrors. Therefore, the transmittance of the
なお、図8では、減光部130Lが凹面ハーフミラー128Lによって構成されているが、実施の形態1等で示したように、減光部130Lを減光フィルタで構成してもよい。つまり、コンバイナ121Lと減光部130Lを別の光学部品で構成することができる。この場合、減光部130Lとして、反射率50%の減光フィルタを用いることができる。あるいは、減光部130Lとして、実施の形態2等のように、偏光子132Lを用いてもよい。この場合、減光部130Lが偏光子132Lのみで構成される。
In FIG. 8, the
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態1~6に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。なお、実施の形態1~6は適宜組み合わせることが可能である。 The invention made by the present inventor has been specifically described above based on Embodiments 1 to 6, but the present invention is not limited to the above embodiments, and can be variously modified without departing from the scope of the invention. It goes without saying that Note that Embodiments 1 to 6 can be combined as appropriate.
EL 左眼
ER 右眼
100 ヘッドマウントディスプレイ
101 表示素子部
101L 左眼用表示素子
101R 右眼用表示素子
102 フレーム
103L 左眼用光学系
103R 右眼用光学系
121L コンバイナ
122L 偏光ビームスプリッタ
123L 1/4波長板
125L ビームスプリッタ
126L レンズユニット
128L 凹面ハーフミラー
130L 減光部
131L 減光フィルタ
132L 偏光子
133L 減光フィルタ
EL left eye ER
Claims (6)
減光部の上方であって、前記コンバイナと前記ユーザの左眼及び右眼との間に配置されるビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタの下方に配置され、前記コンバイナよりも下方からの外光の一部を透過する減光部であって、前記ビームスプリッタが透過する偏光成分と同じ偏光成分を透過し、前記偏光成分について、前記コンバイナの透過率以下の透過率を有する減光部と、を備えたヘッドマウントディスプレイ。 a combiner that synthesizes display light for forming a display image and external light from the front of the user wearing the head mounted display;
a beam splitter positioned above the attenuator and between the combiner and the user's left and right eyes;
A light-attenuating section disposed below the beam splitter and transmitting a portion of external light from below the combiner, wherein the beam splitter transmits the same polarized component as that transmitted by the beam splitter, and the polarized component is transmitted. and a light attenuation section having a transmittance equal to or lower than the transmittance of the combiner.
前記減光部の透過率は、前記ビームスプリッタの透過率以下である請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 The beam splitter reflects the display light toward the combiner and transmits the display light reflected by the combiner,
2. The head mounted display according to claim 1, wherein the transmittance of said light reducing portion is equal to or less than the transmittance of said beam splitter.
前記減光部の透過率は、Tw=Tc*Tmを満たすTwから所定の値までの範囲となる請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。 When Tc is the transmittance of the combiner, Tw is the transmittance of the light attenuation section, and Tm is the transmittance of the beam splitter,
3. The head-mounted display according to claim 2, wherein the transmittance of the dimming portion ranges from Tw satisfying Tw=Tc*Tm to a predetermined value.
前記ビームスプリッタと前記コンバイナとの間に1/4波長板が設けられている請求項2、又は3に記載のヘッドマウントディスプレイ。 wherein the beam splitter is a polarizing beam splitter that transmits or reflects light depending on the polarization state;
4. A head mounted display according to claim 2, wherein a quarter wave plate is provided between said beam splitter and said combiner.
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