JP7237250B2 - 在庫費算出装置、及び、在庫費算出方法 - Google Patents

在庫費算出装置、及び、在庫費算出方法 Download PDF

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Description

本開示は、在庫費算出装置、及び、在庫費算出方法に関する。
特許文献1には、会社の営業戦略を反映した在庫管理の実現を目的として、各倉庫の方針(在庫削減優先、サービス性優先など)や、各販売代理店の方針(キャンペーン実施、在庫削減実施など)に応じた倉庫費係数を用いて倉庫に発生する費用(倉庫費)を算出することが記載されている。また、特許文献2には、期間に比例したコスト(原価償却費、固定費など)、数に比例したコスト(在庫保管単価、入庫単価など)、数と期間に比例するコスト(人件費、設備費など)に分けて倉庫費を算出することが記載されている。
特開2017-182448号公報 特開2020-42354号公報
一般的に、製造業のサプライチェーンにおける物流の拠点としては、製造業者が自社で管理する拠点(例えば、工場、販売代理店)、及び、自社で管理しない拠点(例えば、販売代理店)などが含まれる。製造業者は、各拠点から提供された在庫費を算出するための情報(在庫関連情報)に基づいて在庫費を算出する。しかしながら、自社で管理しない拠点は、在庫関連情報の全てを開示していない場合がある。この場合、例えば、各拠点の在庫関連情報を取得できることを前提としている特許文献1に開示された技術では、在庫関連情報の全てを開示していない拠点の在庫費を算出することが出来ないという課題があった。また、製造業者が自社で管理する拠点のみを在庫費の算出対象とした場合、製造業者が自社で管理する拠点で発生する在庫費を削減しようとして、自社で管理しない拠点に在庫を転嫁する傾向に向かいがちである。その結果、自社で管理しない拠点での在庫過多となり、ひいては製品売価の下落を招く原因となる。また、特許文献1に開示された技術では、例えば、在庫品の保管期間に相関する費用が在庫費に含まれていない。従って、拠点に在庫品が滞留した場合など、実際に発生した保管期間を加味した在庫費を算出していないことになるので、真に発生した在庫費を算出できないという課題があった。
本開示は、前述のような問題を解決するものであり、製造業のサプライチェーンにおける各拠点で発生する在庫費を算出するための情報が開示されていない場合であっても、在庫費の算出精度の低下を抑制することを目的とするものである。
この開示に係る在庫費算出装置は、製造業のサプライチェーンにおける工場及び販売代理店を含む各拠点で発生する在庫品の在庫費を算出する在庫費算出装置であって、拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ及び当該在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む在庫関連情報を取得する在庫関連情報取得部と、前記在庫関連情報取得部で取得された前記在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データに基づいて前記在庫品の在庫費を算出する在庫費算出部と、前記在庫関連情報取得部で取得された前記在庫関連情報に含まれる推測データの割合に応じて、前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する誤差推測部と、前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費、及び、前記誤差推測部で推測された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルに基づいて算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差と、前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費とを出力する出力部を備えることを特徴とするものである。
本開示によれば、製造業のサプライチェーンにおける各拠点で発生する在庫費を算出するための情報が開示されていない場合であっても、在庫費の算出精度の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る在庫費算出装置の構成図である。 製造業者に対して開示された在庫関連情報の一例を示す図である。 販売代理店在庫費算出部で実現される機能を示す図である。 在庫費の誤差と推定データの割合の関係を示す図である。 工場内在庫費算出部で実現される機能を示す図である。 在庫費算出装置を構成するハードウェアの一例を示す図である。 時間と相関関係を有する費用を算出するためのテーブルの一例である。 時間と相関関係を有さない費用を算出するためのテーブルの一例である。 時間と相関関係を有する費用を算出するためのテーブルの一例である。 時間と相関関係を有さない費用を算出するためのテーブルの一例である。 工場内在庫費算出部の処理を示すフローチャート図である。 販売代理店在庫費算出部の処理を示すフローチャート図である。 全体在庫費算出部の処理を示すフローチャート図である。 工場1の在庫関連情報を示す図である。 工場1の在庫関連情報を示す図である。 工場2の在庫関連情報を示す図である。 工場2の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店1の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店1の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店2の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店2の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店3の在庫関連情報を示す図である。 販売代理店3の在庫関連情報を示す図である。 在庫費算出装置に関する学習装置の構成図である。 3層のニューラルネットワークを示す図である。 学習装置の学習処理に関するフローチャートである。 実施の形態2に係る販売代理店在庫費算出部で実現される機能を示す図である。 学習済モデルから誤差のレベルを取得する処理に関するフローチャートである。 実施の形態3に係る在庫費算出装置の構成図である。
本開示の在庫費算出装置は、製造業のサプライチェーンにおける工場及び販売代理店を含む各拠点で発生する在庫品の在庫費を算出する。製造業のサプライチェーンにおける拠点としては、製造業者が自社で管理する自社拠点(例えば、工場、販売代理店)、及び、自社で管理しない他社拠点(例えば、販売代理店)が含まれる。自社拠点及び他社拠点の販売代理店は、在庫品の在庫費を算出するための情報(在庫関連情報)の一部しか製造業者に開示されない場合があるものとする。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る在庫費算出装置100の構成図である。
在庫費算出装置100は、工場内在庫データ入力部101、工場内在庫データ記憶部102、販売代理店在庫データ入力部103、販売代理店在庫データ記憶部104、制御部105により構成される。
工場内在庫データ入力部101は、工場から開示されたデータであって、工場で発生する在庫品の在庫費を算出するためのデータ(時間データ、数量データ、費用単価データ)を、例えば、図示せぬネットワークを介して取得する。そして、工場内在庫データ入力部101は、取得したデータを工場内在庫データ記憶部102に記憶する。
販売代理店在庫データ入力部103は、販売代理店から開示されたデータであって、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するためのデータ(販売代理店種類データ、販売代理店の位置データ、販売代理店にある在庫の時間データ、数量データ、費用単価データ)を、例えば、図示せぬネットワークを介して取得する。そして、販売代理店在庫データ入力部103は、取得したデータを販売代理店在庫データ記憶部104に記憶する。
工場内在庫データ記憶部102には、時間データ106、数量データ107、及び、費用単価データ108が格納されている。時間データ106、数量データ107、及び、費用単価データ108は、拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための在庫関連情報の一例である。在庫関連情報は、工場で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データを含む。在庫関連情報に含まれた実データは、例えば、工場内在庫データ入力部101から取得されたデータ、即ち、工場から開示されたデータを含む。
時間データ106の例としては、在庫の滞留時間、在庫の製造時間が挙げられる。数量データ107の例としては、材料消費量、エネルギー消費量、作業者数、使用設備台数が挙げられる。費用単価データ108の例としては、光熱費、製造費、在庫金利、減価償却費、材料費、労務費、固定資産税が挙げられる。
販売代理店在庫データ記憶部104には、販売代理店種類データ109、位置データ110、時間データ111、数量データ112、費用単価データ113、及び、誤差レベルデータ120が格納されている。販売代理店種類データ109、位置データ110、時間データ111、数量データ112、費用単価データ113、及び、誤差レベルデータ120は、拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための在庫関連情報の一例である。在庫関連情報は、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ、及び、在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む。在庫関連情報に含まれた実データは、販売代理店在庫データ入力部103から取得されたデータ、即ち、販売代理店から開示されたデータを含む。また、在庫関連情報に含まれた推測データは、或る販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データに基づいて、別の販売代理店で発生する在庫品の在庫費を推測するためのデータを含む。誤差レベルデータ120の例としては、在庫関連情報に含まれた実データ及び推測データに基づいて、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出した際に発生する誤差のレベルを示すデータが挙げられる。誤差のレベルは、在庫関連情報に含まれる実データ数、及び、推測データの数に相関する。
販売代理店種類データ109の例としては、製造業者が自社で管理する自社拠点(例えば、グループ会社、資本関係のある会社など)、製造業者が自社で管理しない拠点(例えば、独立系の会社、資本関係のない会社など)、資本金、規模、店舗数などが挙げられる。位置データ110の例としては、販売代理店の立地が挙げられる。時間データ111の例としては、在庫の滞留時間、入出庫作業時間が挙げられる。数量データ112の例としては、入庫数、出庫数、使用設備台数、作業者数が挙げられる。費用単価データ113の例としては、労務費、光熱費、在庫金利、固定資産税、減価償却費、光熱費が挙げられる。ここで、販売代理店種類データ109、位置データ110、時間データ111、数量データ112、及び、費用単価データ113に含まれた情報は、拠点情報の一例である。
制御部105にある工場内在庫費算出部114は、工場内在庫データ記憶部102のデータを用いて工場内で発生する在庫品の在庫費を算出する。制御部105にある販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店在庫データ記憶部104のデータを用いて販売代理店内で発生する在庫品の在庫費を算出する。また、制御部105にある販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店在庫データ記憶部104のデータを用いて販売代理店内の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する。制御部105にある全体在庫費算出部116は、工場内在庫費算出部114で算出した工場内の在庫費と、販売代理店在庫費算出部115で算出した販売代理店内の在庫費から、全体の在庫費を算出する。また、制御部105にある全体在庫費算出部116は、販売代理店在庫費算出部115で算出した販売代理店内の在庫費と、販売代理店在庫費算出部115で算出した販売代理店内の誤差のレベルから、販売代理店内の在庫費に含まれる誤差を算出する。即ち、全体在庫費算出部116は、出力部の一例である。制御部105にある推測部119は、或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データに基づいて、或る販売代理店とは別の販売代理店から開示されていない在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力する。即ち、制御部105にある推測部119は、或る販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データに基づいて、別の販売代理店で発生する在庫品の在庫費を推測するための推測データを出力する。
図2は、製造業者に対して開示された在庫関連情報の一例を示す図である。
ここで、例えば、自社拠点の販売代理店は、入庫数、出庫数、滞留時間、及び、労務費に対応した在庫関連情報の実データを製造業者に対して開示したものとする。また、他社拠点の販売代理店は、入庫数に対応した在庫関連情報の実データを製造業者に対して開示したものとする。製造業者に対して開示されたデータは、在庫費算出装置100の工場内在庫データ記憶部102、又は、販売代理店在庫データ記憶部104に反映される。図2に示すように、販売代理店は、在庫関連情報の一部の実データのみを製造業者に対して開示することが多く、全ての実データを製造業者に対して開示することが少ない。また、販売代理店は、自社拠点又は他社拠点という種類によっても、製造業者に対して開示する在庫関連情報の情報量が異なる。一般的に、自社拠点の販売代理店の方が、他社拠点の販売代理店よりも、製造業者に対して開示する在庫関連情報の情報量が多い。
従来の在庫費算出装置においては、在庫関連情報の実データが開示されていない販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出することができなかった。そのため、本開示に係る在庫費算出装置100の推測部119は、或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データに基づいて、或る販売代理店とは別の販売代理店から開示されていない在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力する。推測部119は、例えば、拠点情報が類似した販売代理店から開示された在庫関連情報の実データに基づいて推測データを生成する。拠点情報は、販売代理店の立地を含む位置情報、販売代理店の規模、販売代理店に対して在庫品を出庫した数のうちの少なくとも一つを含む。また、拠点情報は、販売代理店の店舗数、資本金、作業者数、使用設備台数などを含んでいてもよい。このように、販売代理店の拠点情報を用いて推測データを生成することで、例えば、地価の高い地域に立地した販売代理店は、各費用単価が高くなる傾向にあり、地価の低い地域に立地した販売代理店は、各費用単価が低くなる傾向にある、というような推測をすることができる。これにより、推測データの推測の精度が高まり、在庫費の誤差のレベルを低減することができる。
図3は、販売代理店在庫費算出部115で実現される機能を示す図である。
在庫関連情報取得部1151は、販売代理店在庫データ記憶部104から、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ、及び、或る在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む在庫関連情報を取得する。
在庫費算出部1152は、在庫関連情報取得部1151で取得された在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データに基づいて在庫品の在庫費を算出し、全体在庫費算出部116に出力する。これにより、在庫費算出部1152は、販売代理店から在庫関連情報の実データが開示されていない場合であっても、在庫関連情報の推測データに基づいて、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出することができる。しかしながら、販売代理店から開示された在庫関連情報の実データの数が少ないほど(推測データの数が多いほど)、算出される在庫費の精度が低くなる。そのため、誤差推測部1153は、在庫費算出部1152で算出された在庫費の精度を示す情報(誤差のレベル)を出力する。具体的には、誤差推測部1153は、在庫関連情報取得部1151で取得された在庫関連情報に含まれる推測データの数の割合に応じて、在庫費算出部1152で算出された在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測し、全体在庫費算出部116へと出力する。本実施の形態において、誤差推測部1153は、誤差レベルデータ120を参照することで、在庫関連情報に含まれる推測データの数の割合に応じた誤差のレベルを推測する。本実施の形態では、誤差のレベルを「割合(%)」で示す。しかし、誤差のレベルの態様は、これに限らない。少なくとも、誤差のレベルは、「高」「中」「低」など、誤差の程度を示す情報であればよい。
誤差レベルデータ120には、図4に示すような、在庫費の誤差のレベル(割合)と、推測データの数の割合の関係を示すデータが含まれる。図4のパターン4においては、推測データの数の割合が0(%)以上25(%)未満の場合に、在庫費の誤差のレベルが在庫費の0(%)と設定されている。また、推測データの数の割合が25(%)以上50(%)未満の場合に、在庫費の誤差のレベルが在庫費の20(%)と設定されている。また、推測データの数の割合が50(%)以上75(%)未満の場合に、在庫費の誤差のレベルが在庫費の30(%)と設定されている。また、推測データの数の割合が75%以上の場合に、在庫費の誤差のレベルが在庫費の40(%)と設定されている。ここで、例えば、実データ数が1個、推測データ数が7個の場合、推測データ数の割合は7(個)/(1+7)(個)×100=87.5(%)である。この場合、誤差推測部1153は、推測データの数の割合に対応する在庫費の誤差のレベル(割合)を40(%)と推測する。また、例えば、実データ数が7個、推測データ数が1個の場合、推測データ数の割合は1(個)/(1+7)(個)×100=12.5(%)である。この場合、誤差推測部1153は、推測データ数の割合に対応する在庫費の誤差のレベル(割合)を0(%)と推測する。
在庫費の誤差のレベル(割合)と推測データの数の割合の関係は、図4のパターン4のような階段状の関数のパターンに限らず、様々なパターンがあり得る。例えば、パターン1のような線形関数のパターン、パターン2のような上に凸の関数のパターン、パターン3のような下に凸の関数のパターン、などがある。また、在庫費の誤差のレベル(割合)と推測データの数の割合の関係は、例示したパターンに限らず、少なくとも、推定データの数の割合が大きくなるにつれて在庫費の誤差のレベル(割合)が大きくなればよい。また、在庫費の誤差のレベル(割合)と推測データの数の割合の関係は、在庫費算出装置100のユーザの操作によって設定されてもよいし、在庫費算出装置100の導入時などに設定されてもよい。さらに、在庫費の誤差のレベル(割合)と実データ数の割合の関係は、販売代理店ごとに設定されてもよい。
図5は、工場内在庫費算出部114で実現される機能を示す図である。
在庫関連情報取得部1141は、工場内在庫データ記憶部102から、工場で発生する在庫品の在庫費を算出するための在庫関連情報を取得する。即ち、在庫関連情報取得部1141は、拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための在庫関連情報を取得する在庫関連情報取得部の一例である。在庫費算出部1142は、在庫関連情報取得部1141で取得された在庫関連情報に基づいて在庫品の在庫費を算出する。また、在庫費算出部1142は、時間に相関する在庫費、及び、時間に相関しない在庫費に分けて算出する。また、在庫費算出部1142は、算出された在庫品の在庫費を全体在庫費算出部116に出力する。なお、工場が複数存在する場合、工場内在庫費算出部114は、各工場で発生する在庫費を算出して、出力する。ところで、工場内在庫費算出部114の機能は、販売代理店在庫費算出部115の機能で実現してもよい。具体的には、工場内在庫費算出部114の在庫関連情報取得部1141の機能は、販売代理店在庫費算出部115の在庫関連情報取得部1151の機能で実現してもよい。また、工場内在庫費算出部114の在庫費算出部1142の機能は、販売代理店在庫費算出部115の在庫費算出部1152の機能で実現してもよい。
図6は、在庫費算出装置100を構成するハードウェアの一例を示す図である。
CPU401は、主記憶に格納されたプログラムなどを実行することにより、図1に示す、工場内在庫費算出部114、推測部119、販売代理店在庫費算出部115、及び、全体在庫費算出部116という各機能を実現する。主記憶402は、例えば、不揮発性のメモリであり、CPU401に実行される各種プログラムを記憶する。インターフェース404は、外部の装置とデータを入出力するためのインターフェースである。インターフェース404は、例えば、ネットワークを介して、工場や販売代理店から送信された情報を取得する。記憶部405は、例えば、HDDであり、工場内在庫データ記憶部102及び販売代理店在庫データ記憶部104を有する。CPU401に処理される各種データを記憶する。記憶部405は、記憶されたデータをCPU401へと転送する。
次に、工場内在庫費算出部114が、工場内に発生する在庫費を、時間と相関関係を有する費用と、時間と相関関係を有さない費用とに分けて算出する例について説明する。時間と相関関係を有する費用は、図7に示すデータテーブルを用いて算出する。図7は、時間と相関関係を有する費用を算出するためのテーブルの一例である。在庫関連情報取得部1141は、工場内在庫データ記憶部102から、各在庫IDの時間データと費用単価データを取得する。時間データの種類の例に、滞留時間、製造時間がある。時間データの値は、時間を表す単位(秒、分、時間など)の値である。費用単価データの種類の例に、光熱費、製造費、在庫金利、労務費がある。費用単価データの値は、時間当たりの金額を表す単位(1秒当りの金額(円)、1分当たりの金額(米ドル)など)の値である。在庫費算出部1142は、在庫関連情報取得部1141で取得された時間データの値と費用単価データの値を在庫IDごとに乗じることで、在庫IDごとの在庫費を算出する。
時間と相関関係を有さない費用は、図8に示すデータテーブルを用いて算出する。図8は、時間と相関関係を有さない費用を算出するためのテーブルの一例である。在庫関連情報取得部1141は、工場内在庫データ記憶部102から、数量データと費用単価データを取得する。数量データの種類の例に、材料消費量、エネルギー消費量、作業者数がある。数量データの値は、個数や量や重さを表す単位(個、人、リットル、キロワット、グラムなど)の値である。費用単価データの種類の例に、材料費、光熱費、労務費がある。費用単価データの値は、数量当たりの金額を表す単位(1個当たりの金額(円)、1キロワット当たりの金額(米ドル)など)の値である。在庫費算出部1142は、在庫関連情報取得部1141で取得された数量データの値と費用単価データの値を乗じることで在庫費を算出する。
販売代理店に発生する在庫費の算出方法は、図2において「〇:製造業者に対して開示する情報」の項目と、「×:製造業者に対して開示しない情報」の項目に分けて述べる。まず「〇:製造業者に対して開示する情報」の項目について述べる。販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店に発生する在庫費を、時間と相関関係を有する費用と、時間と相関関係を有さない費用とに分けて算出する。時間と相関関係を有する費用は、図9に示すデータテーブルを用いて算出する。図9は、時間と相関関係を有する費用を算出するためのテーブルの一例である。在庫関連情報取得部1151は、販売代理店在庫データ記憶部104から、時間データと費用単価データを取得する。時間データの種類の例に、滞留時間がある。「実データ/推測データ」の項目は、時間データの種類が製造業者に対して開示された情報の場合「実データ」というデータが入る。時間データの値は、時間を表す単位(秒、分、時間など)の値である。費用単価データの種類の例に、労務費、光熱費、在庫金利がある。「実データ/推測データ」の項目は、費用単価データの種類が製造業者に対して開示された情報の場合「実データ」というデータが入る。費用単価データの値は、時間当たりの金額を表す単位(1秒当りの金額(円)、1分当たりの金額(米ドル)など)の値である。在庫費算出部1152は、在庫関連情報取得部1151で取得された時間データの値と費用単価データの値を乗じることで、在庫費を算出する。
時間と相関関係を有さない費用は、図10に示すデータテーブルを用いて算出する。図10は、時間と相関関係を有さない費用を算出するためのテーブルの一例である。在庫関連情報取得部1151は、販売代理店在庫データ記憶部104から、数量データと費用単価データを取得する。数量データの種類の例に、入庫数、出庫数がある。「実データ/推測データ」の項目は、数量データの種類が製造業者に対して開示された情報の場合「実データ」というデータが入る。数量データの値は、個数や量や重さを表す単位(個、人、リットル、キロワット、グラムなど)の値である。費用単価データの種類の例に、労務費、光熱費、在庫費がある。「実データ/推測データ」の項目は、費用単価データの種類が製造業者に対して開示された情報の場合「実データ」というデータが入る。費用単価データの値は、数量当たりの金額を表す単位(1個当たりの金額(円)、1キロワット当たりの金額(米ドル)など)の値である。在庫費算出部1152は、在庫関連情報取得部1151で取得された数量データの値と費用単価データの値を乗じることで在庫費を算出する。
次に、「×:製造業者に対して開示しない情報」の項目について述べる。「〇:工場に対して開示する情報」の項目と同様に、時間と相関関係を有する費用は図9のデータテーブルを、時間と相関関係を有さない費用は図10のデータテーブルを用いて算出する。図9、図10のデータテーブル内の「実データ/推測データ」には「推測データ」というデータが入力されている。また、「値」には、推測部119が公知の情報から推測したデータが入力されている。
以下、図1に示した在庫費算出装置を構成する各部の動作について説明する。図11、図12、図13は本システムが在庫費算出をするまでの処理フローである。図11は、工場内在庫費算出部114の処理を示すフローチャート図である。図12は、販売代理店在庫費算出部115の処理を示すフローチャート図である。図13は、全体在庫費算出部116の処理を示すフローチャート図である。
まず、図11を用いて工場内在庫費算出部114で行われる処理を述べる。
ステップS1において、工場内在庫費算出部114は、複数ある工場の中から最初に算出対象とする工場を選択する。ステップS2において、工場内在庫費算出部114は、ステップS2で選択された工場に保管された複数ある在庫品の在庫IDの中から最初に算出対象とする在庫IDを選択する。ステップS3において、工場内在庫費算出部114(在庫関連情報取得部1141)は、ステップS2で選択した在庫IDの在庫品の在庫費を算出するための実データ(時間データ、費用単価データ)を含む在庫関連情報を工場内在庫データ記憶部102から取得する。ステップS4において、工場内在庫費算出部114(在庫費算出部1142)は、ステップS3で取得した在庫関連情報に含まれる実データ(時間データ、費用単価データ)に基づいて各在庫IDの在庫品の在庫費を算出する。ステップS5において、工場内在庫費算出部114は、在庫費算出未実施の在庫IDがあるかどうかを判定し、Yesの場合はステップS1に戻って、在庫費算出未実施の在庫IDについてステップS1、S2、S3、S4を行う。Noの場合はステップS6に進む。ステップS6において、工場内在庫費算出部114は、各在庫IDの在庫費を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用を算出する。以上、ステップS1からステップS6までが、時間と相関関係を有する費用の算出フローである。
次に、ステップS7において、工場内在庫費算出部114(在庫関連情報取得部1141)は、在庫品の在庫費を算出するための実データ(数量データ、費用単価データ)を含む在庫関連情報を工場内在庫データ記憶部102から取得する。ステップS8において、工場内在庫費算出部114(在庫費算出部1142)は、ステップS7で取得した在庫関連情報に含まれる実データ(数量データ、費用単価データ)に基づいて在庫費を算出する。ステップS9において、工場内在庫費算出部114は、ステップS8において算出した在庫費を足し合わせて、時間と相関関係を有さない費用を算出する。以上ステップS7からステップS9までが、時間と相関関係を有さない費用の算出フローである。
ステップS10において、工場内在庫費算出部114は、在庫費算出未実施の工場があるかどうかを判定し、Yesの場合はステップS1に戻って、在庫費算出未実施の工場についてステップS1からステップS9までを行う。Noの場合はステップS11に進む。ステップS11において、工場内在庫費算出部114は、各工場の在庫費を出力して終了する。
次に、図12を用いて販売代理店在庫費算出部115で行われる処理を述べる。
ステップS101において、販売代理店在庫費算出部115は、複数ある販売代理店の中から最初に算出対象とする販売代理店を選択する。ステップS102において、販売代理店在庫費算出部115(在庫関連情報取得部1151)は、ステップS101で選択された販売代理店の在庫品の在庫費を算出するための実データ及び在庫品の在庫費を推測するための推測データ(時間データ、費用単価データ)を含む在庫関連情報を販売代理店在庫データ記憶部104から取得する。ステップS103において、販売代理店在庫費算出部115(在庫費算出部1152)は、ステップS102で取得した在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データ(時間データ、費用単価データ)に基づいて在庫品の在庫費を算出する。ステップS104において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS103で算出した在庫費を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用を算出する。以上ステップS102からステップS104までが、時間と相関関係を有する費用の算出フローである。
ステップS105において、販売代理店在庫費算出部115(在庫関連情報取得部1151)は、ステップS101で選択された販売代理店の在庫品の在庫費を算出するための実データ及び在庫品の在庫費を推測するための推測データ(数量データ、費用単価データ)を含む在庫関連情報を販売代理店在庫データ記憶部104から取得する。ステップS106において、販売代理店在庫費算出部115(在庫費算出部1152)は、ステップS105で取得した在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データ(数量データ、費用単価データ)に基づいて在庫品の在庫費を算出する。ステップS107において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS106で算出した在庫費を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用を算出する。以上ステップS105からステップS107までが、時間と相関関係を有さない費用の算出フローである。
ステップS108において、販売代理店在庫費算出部115(誤差推測部1153)は、在庫関連情報取得部1151で取得された在庫関連情報に含まれる推測データの割合に応じて、在庫費算出部1152で算出された在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する。具体的には、誤差推測部1153は、ステップS102とステップS105で取得した在庫関連情報の内、「実データ」である項目と、「推測データ」である項目の数から在庫費の誤差のレベルを推測する。在庫費の誤差のレベルは、実データの数と推測データの数の合計数の内、推測データの数が占める割合から推測される。
ステップS109において、販売代理店在庫費算出部115は、在庫費算出未実施の販売代理店があるかどうかを判定し、Yesの場合はステップS101に戻って、在庫費算出未実施の販売代理店についてステップS101からステップS108までを行う。Noの場合はステップS110に進む。ステップS110において、販売代理店在庫費算出部115は、各販売代理店の在庫費と、各販売代理店の在庫費の誤差のレベルを出力して終了する。
次に、図13を用いて全体在庫費算出部116で行われる処理を述べる。
ステップS201において、全体在庫費算出部116は、工場内在庫費算出部114の在庫費算出部1142で算出された各工場の在庫費を取得する。
ステップS202において、全体在庫費算出部116は、販売代理店在庫費算出部115の在庫費算出部1152で算出された各販売代理店の在庫費、及び、販売代理店在庫費算出部115の誤差推測部1153で推測された各販売代理店の在庫費の誤差のレベルを取得する。
ステップS203において、全体在庫費算出部116は、ステップS202で取得された各販売代理店の在庫費、及び、各販売代理店の在庫費の誤差のレベルに基づいて、各販売代理店の在庫費の誤差を金額として算出する。
ステップS204において、全体在庫費算出部116は、ステップS201で取得された工場内在庫費算出部114の在庫費算出部1142で算出された在庫費、及び、ステップS202で取得された販売代理店在庫費算出部115の在庫費算出部1152で算出された在庫費を出力する。即ち、各工場の在庫費と、各販売代理店の在庫費を出力する。
ステップS205において、全体在庫費算出部116は、ステップS203で算出された各販売代理店の在庫費の誤差を出力する。
ここで、工場が2つ(工場1、工場2)、工場のグループ会社の販売代理店が1つ(販売代理店1)、独立系販売代理店が2つ(販売代理店2、販売代理店3)ある場合に在庫費を算出する例を述べる。
まず、図11のフローに従って各工場の在庫費を出力する具体例を述べる。
図14、15は、工場1から開示された在庫関連情報を示す図である。図16、17は、工場2から開示された在庫関連情報を示す図である。工場1のデータは図14と図15、工場2のデータは図16と図17を用いることとする。図11のステップS1において、工場内在庫費算出部114は、工場1を選択したとする。ステップS2において、工場内在庫費算出部114は、在庫ID101を選択したとする。ステップS3において、工場内在庫費算出部114は、図14の「在庫ID」が「101」であるデータ3行を取得する。ステップS4において、工場内在庫費算出部114は、1行目のデータから3(時間)×5(円/日)=15(円)、2行目のデータから70(秒)×10(円/秒)=700(円)、3行目のデータから2(日)×10(円/日)=20(円)と計算する。ステップS5において、工場内在庫費算出部114は、在庫費算出未実施の在庫ID「102」が存在するため、ステップS1に戻る。
ステップS2において、工場内在庫費算出部114は、在庫ID102を選択する。ステップS3において、工場内在庫費算出部114は、図14の「在庫ID」が「102」であるデータ2行を取得する。ステップS4において、工場内在庫費算出部114は、1行目のデータから2(分)×13(円/分)=26(円)、2行目のデータから3(日)×10(円/日)=30(円)と計算する。ステップS5において、工場内在庫費算出部114は、在庫費算出未実施の在庫IDは存在しないため、ステップS6に進む。ステップS6において、工場内在庫費算出部114は、在庫ID「101」の在庫費(15(円)+700(円)+20(円)=735(円))と、在庫ID「102」の在庫費(26(円)+30(円)=56(円))を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用は735(円)+56(円)=791(円)と算出する。
ステップS7において、工場内在庫費算出部114は、図15のデータ1行を取得する。ステップS8において、工場内在庫費算出部114は、100(個)×10(円/個)=1000(円)と算出する。ステップS9において、工場内在庫費算出部114は、時間と相関関係を有さない費用は1000(円)と算出する。(今回の例ではステップS7で取得したデータが1行しかないため、ステップS8で算出した値がそのままステップS9の値となる。ステップS7で取得したデータが複数行ある場合は、それらの値をステップS9で足し合わせる。)
ステップS10において、工場内在庫費算出部114は、在庫費算出未実施の工場「工場2」が存在するため、ステップS1に戻る。ステップS1で工場2を選択し、ステップS2からステップS9までを、工場1の例と同様に処理する。ステップS11において、工場内在庫費算出部114は、工場1の在庫費は791(円)+1000(円)=1791(円)、工場2の在庫費は1502(円)となる。
図12のフローに従って各販売代理店の在庫費を出力する具体例を述べる。
図18、19は、販売代理店1の在庫関連情報を示す図である。図20、21は、販売代理店2の在庫関連情報を示す図である。図22、23は、販売代理店3の在庫関連情報を示す図である。販売代理店1(自社拠点:工場のグループ会社の販売代理店)のデータは図18と図19、販売代理店2(他社拠点:独立系の販売代理店)のデータは図20と図21、販売代理店3(他社拠点:独立系の販売代理店)のデータは図22と図23を用いることとする。図12のステップS101において、販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店1を選択したとする。ステップS102において、販売代理店在庫費算出部115は、図18のデータ2行を取得する。ステップS103において、販売代理店在庫費算出部115は、1行目のデータから20(時間)×20(円/時間)=400(円)、20(時間)×5(円/時間)=100(円)と計算する。ステップS104において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS103で算出した400(円)と100(円)を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用は400(円)+100(円)=500(円)と算出する。
ステップS105において、販売代理店在庫費算出部115は、図19のデータ2行を取得する。ステップS106において、販売代理店在庫費算出部115は、1行目のデータから500(個)×2(円/個)=1000(円)、2行目のデータから100(個)×3(円/個)=300(円)と計算する。ステップS107において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS106で算出した1000(円)と300(円)を足し合わせて、時間と相関関係を有さない費用は1000(円)+300(円)=1300(円)と算出する。
ステップS108において、販売代理店在庫費算出部115(誤差推測部1153)は、推測データ数の割合に対応する在庫費の誤差のレベル(割合)を推測する。ここで、S102で取得したデータすなわち図18と、S105で取得したデータすなわち図19の内、「実データ」である項目は8個、「推測データ」である項目は0個である。従って、推測データ数の割合は0(%)である。販売代理店在庫費算出部115(誤差推測部1153)は、例えば、図4のパターン4を参照して、推測データの数の割合が0(%)の場合に対応する在庫費の誤差のレベルとして0(%)を推定する。
ステップS109において、販売代理店在庫費算出部115は、在庫費算出未実施の販売代理店は販売代理店2と、販売代理店3が存在するため、ステップS101に戻る。
ステップS101において、販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店2を選択したとする。ステップS102において、販売代理店在庫費算出部115は、図20のデータ2行を取得する。ステップS103において、1行目のデータから15(時間)×30(円/時間)=450(円)、15(時間)×7(円/時間)=105(円)と計算する。ステップS104において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS103で算出した450(円)と105(円)を足し合わせて、時間と相関関係を有する費用は450(円)+105(円)=555(円)と算出する。
ステップS105において、販売代理店在庫費算出部115は、図21のデータ2行を取得する。ステップS106において、販売代理店在庫費算出部115は、1行目のデータから100(個)×3(円/個)=300(円)、2行目のデータから50(個)×4(円/個)=200(円)と計算する。ステップS107において、販売代理店在庫費算出部115は、ステップS106で算出した300(円)と200(円)を足し合わせて、時間と相関関係を有さない費用は300(円)+200(円)=500(円)と算出する。
ステップS108において、販売代理店在庫費算出部115(誤差推測部1153)は、推測データ数の割合に対応する在庫費の誤差のレベル(割合)を推測する。ここで、S102で取得したデータすなわち図20と、S105で取得したデータすなわち図21の内、「実データ」である項目は1個、「推測データ」である項目は7個である。従って、推測データ数の割合は7(個)/(1+7)(個)×100=87.5(%)である。販売代理店在庫費算出部115(誤差推測部1153)は、例えば、図4のパターン4を参照して、推測データの数の割合が75(%)以上の場合に対応する、在庫費の誤差のレベルとして40(%)を推定する。
ステップS109において、販売代理店在庫費算出部115は、在庫費算出未実施の販売代理店は販売代理店3が存在するため、ステップS101に戻る。
販売代理店3についても、販売代理店2と同様に在庫費算出を行うと、時間と相関関係を有する費用は1350(円)、時間と相関関係を有さない費用は510(円)、在庫費の誤差のレベルとして40(%)を推定する。
ステップS110において、販売代理店在庫費算出部115は、販売代理店1の在庫費は500(円)+1300(円)=1800(円)、在庫費の誤差のレベルは0(%)、販売代理店2の在庫費は555(円)+500(円)=1055(円)、在庫費の誤差のレベルは40(%)、販売代理店3の在庫費は1350(円)+510(円)=1860(円)、在庫費の誤差のレベルは40(%)となる。
図13のフローに従って全体の在庫費を出力する具体例を述べる。
ステップS201において、全体在庫費算出部116は、工場1の在庫費として1791(円)、工場2の在庫費として1502(円)を取得する。ステップS202において、全体在庫費算出部116は、販売代理店1の在庫費として1800(円)、在庫費の誤差のレベルとして0(%)、販売代理店2の在庫費として1055(円)、在庫費の誤差のレベルとして40(%)、販売代理店3の在庫費として1860(円)、在庫費の誤差のレベルとして40(%)を取得する。ステップS203において、全体在庫費算出部116は、販売代理店1の在庫費の誤差は1800(円)×0(%)=0(円)、販売代理店2の在庫費の誤差は1055(円)×40(%)=422(円)、販売代理店3の在庫費の誤差は1860(円)×40(%)=744(円)と算出する。ステップS204において、全体在庫費算出部116は、各工場の在庫費と、各販売代理店の在庫費を足し合わせて、1791(円)+1502(円)+1800(円)+1055(円)+1860(円)=8008(円)と出力する。ステップS205において、全体在庫費算出部116は、各販売代理店の在庫費の誤差を足し合わせて、0(円)+422(円)+744(円)=1166(円)と出力する。なお、全体在庫費算出部116は、各工場の在庫費、各販売代理店の在庫費、及び、各販売代理店の在庫費の誤差を夫々足し合わせずに出力してもよい。
本開示によれば、販売代理店から在庫関連情報の実データが開示されていない場合であっても、在庫関連情報の推測データに基づいて、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出することができる。これにより、在庫費の算出精度の低下を抑制することができる。また、本開示によれば、在庫費算出部1152で算出された在庫費の精度を示す情報(誤差のレベル)を出力することができる。これにより、算出された在庫費に含まれた誤差のレベルを把握することができる。また、本開示によれば、在庫費算出の対象を工場だけでなく販売代理店をも含み、かつ、販売代理店の種類の違いによる、工場に対して開示する情報量の違いをも考慮に入れた在庫費を算出することができる。これにより、販売代理店での在庫過多や過少を抑制することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、誤差推測部1153は、販売代理店の在庫関連情報に含まれる実データの数と推測データの数の合計数の内、推測データの数が占める割合から在庫費に含まれた誤差のレベルを推測した。実施の形態2では、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを、販売代理店の在庫関連情報を機械学習した学習済モデルを用いて推測する。具体的には、誤差推測部1153は、在庫関連情報取得部1151で取得された販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する。拠点情報は、例えば、販売代理店の立地を含む位置情報、販売代理店の規模、販売代理店に対して在庫品を出庫した数のうちの少なくとも一つを含む。また、拠点情報は、販売代理店の店舗数、資本金、作業者数、使用設備台数などを含んでいてもよい。このように、販売代理店の拠点情報を含めて機械学習した学習済モデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測することにより、例えば、或る販売代理店と立地の近い別の販売代理店から開示された誤差のレベルに基づいて、或る販売代理店の誤差のレベルを推測することが可能となる。これにより、誤差のレベルの推測の精度が高まり、在庫費の誤差を低減することができる。
まず、機械学習によって学習済みモデルを生成する態様について説明する。
図24は、在庫費算出装置100に関する学習装置200の構成図である。
学習済みモデルは、学習装置200により生成される。学習装置200は、データ取得部201、モデル生成部202、及び、学習済モデル記憶部203を備える。学習装置200は、例えば、ネットワークを介して在庫費算出装置100に接続され、この在庫費算出装置100とは別個の装置であってもよい。また、学習装置200は、在庫費算出装置100に内蔵されていてもよい。さらに、学習装置200は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
データ取得部201は、在庫費算出装置100の販売代理店在庫データ記憶部104から販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報を学習用データとして取得する。
モデル生成部202は、データ取得部201から出力される販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを学習する。すなわち、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組合せから最適な販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推論する学習済モデルを生成する。ここで、学習用データは、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報を互いに関連付けたデータである。
モデル生成部202が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、ニューラルネットワークを適用した場合について説明する。 モデル生成部202は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果のデータの組を学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンからなる入力層、複数のニューロンからなる中間層(隠れ層)、及び複数のニューロンからなる出力層で構成される。中間層は、1層、又は2層以上でもよい。
例えば、図25に示すような3層のニューラルネットワークであれば、複数の入力が入力層(X1‐X3)に入力されると、その値に重みW1(w11‐w16)を掛けて中間層(Y1‐Y2)に入力され、その結果にさらに重みW2(w21‐w26)を掛けて出力層(Z1‐Z3)から出力される。この出力結果は、重みW1とW2の値によって変わる。
本開示において、ニューラルネットワークは、データ取得部201によって取得される、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、いわゆる教師あり学習により、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを学習する。
すなわち、ニューラルネットワークは、入力層に販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店に関する拠点情報を入力して出力層から出力された結果が、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルに近づくように重みW1とW2を調整することで学習する。
モデル生成部202は、以上のような学習を実行することで学習済モデルを生成し、出力する。学習済モデル記憶部203は、モデル生成部202から出力された学習済モデルを記憶する。
次に、図26を用いて、学習装置200が学習する処理について説明する。図26は学習装置200の学習処理に関するフローチャートである。
ステップb1において、データ取得部201は、在庫費算出装置100の販売代理店在庫データ記憶部104から販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報を取得する。なお、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報を同時に取得するものとしたが、それぞれのデータを関連づけて入力できれば良く、それぞれのデータをそれぞれ別のタイミングで取得しても良い。
ステップb2において、モデル生成部202は、データ取得部201によって取得される販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、いわゆる教師あり学習により、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを学習し、学習済モデルを生成する。
ステップb3において、学習済モデル記憶部203は、モデル生成部202が生成した学習済モデルを記憶する。
<活用フェーズ>
図27は実施の形態2に係る販売代理店在庫費算出部115で実現される機能を示す図である。実施の形態1と相違する点のみ説明する。
在庫関連情報取得部1151は、販売代理店在庫データ記憶部104から、販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ、及び、或る在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む在庫関連情報を取得する。また、在庫関連情報取得部1151は、販売代理店在庫データ記憶部104から、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店に関する拠点情報を取得する。
誤差推測部1153は、学習済モデルを利用して得られる販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推論する。すなわち、この学習済モデルに在庫関連情報取得部1151で取得した 販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店に関する拠点情報を入力することで、入力された情報から推論される販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを出力することができる。
なお、本実施の形態では、モデル生成部202で学習した学習済モデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを出力するものとして説明したが、外部から学習済モデルを取得し、この学習済モデルを用いて販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを出力するようにしてもよい。
次に、図28を用いて、販売代理店在庫費算出部115が、学習済モデルから誤差のレベルを取得する処理を説明する。
ステップc1において、在庫関連情報取得部1151は、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店に関する拠点情報を取得する。
ステップc2において、誤差推測部1153は、学習済モデル記憶部203に記憶された学習済モデルに、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店に関する拠点情報を入力する。
ステップc3において、誤差推測部1153は、学習済モデルにより得られた販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを取得する。また、誤差推測部1153は、取得した誤差のレベルを全体在庫費算出部116に出力する。
全体在庫費算出部116は、出力された販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを用いて販売代理店の在庫費の誤差を金額として算出する。具体的には、全体在庫費算出部116は、販売代理店の在庫費と、販売代理店の在庫費の誤差のレベルに応じた割合を乗じることで、各販売代理店の在庫費の誤差を金額として算出する。これにより、推測データの割合だけでなく拠点情報を加味したうえで、販売代理店の在庫費の誤差を金額として算出することができる。
なお、本実施の形態では、誤差推測部1153は、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測した。しかしながら、誤差推測部1153は、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルの組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測してもよい。この場合、学習装置200は、販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルの組み合わせの機械学習によって学習済みモデルを生成すればよい。
なお、本実施の形態では、モデル生成部202が用いる学習アルゴリズムに教師あり学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師あり学習以外にも、強化学習、教師なし学習、又は半教師あり学習等を適用することも可能である。
モデル生成部202に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法、例えば遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
また、例えば、販売代理店の在庫関連情報に含まれる実データが4つ、推測データが2つの場合に算出した在庫費の誤差を「A(例えば、40(%))」とし、その実データ4つを全て推測データだったとした場合に算出した在庫費の誤差を「B(例えば、80(%))」とする。「A」を正解データとして、「B」の算出精度が高くなるように学習する機械学習によって学習済みモデルを生成してもよい。
本実施形態によれば、販売代理店の拠点情報を含めて機械学習した学習済モデルを用いて、販売代理店の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測することにより、例えば、或る販売代理店と立地の近い別の販売代理店から開示された誤差のレベルに基づいて、或る販売代理店の誤差のレベルを推測することが可能となる。これにより、誤差のレベルの推測の精度が高まり、在庫費の誤差を低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1において、推測部119は、或る販売代理店から開示されていない在庫関連情報の実データを推測した推測データを、別の販売代理店から開示された在庫関連情報に含まれた実データに基づいて生成した。実施の形態3において、推測部119は、或る販売代理店から開示された在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、別の販売代理店から開示されていない在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力してもよい。即ち、推測部119は、或る販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、別の販売代理店で発生する在庫品の在庫費を推定するための推定データを出力してもよい。
図23を参照しながら機械学習によって学習済みモデルを生成する態様について説明する。学習済みモデルは、学習装置200により生成される。学習装置200は、データ取得部201、モデル生成部202、及び、学習済モデル記憶部203を備える。学習装置200は、例えば、ネットワークを介して在庫費算出装置100に接続され、この在庫費算出装置100とは別個の装置であってもよい。また、学習装置200は、在庫費算出装置100に内蔵されていてもよい。さらに、学習装置200は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
データ取得部201は、在庫費算出装置100の販売代理店在庫データ記憶部104から或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせを学習用データとして取得する。
モデル生成部202は、データ取得部201から出力された或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせに基づいて作成される学習用データに従って、別の販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを学習する。すなわち、販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせから最適な別の販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを推論する学習済モデルを生成する。ここで、学習用データは、或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報を互いに関連付けたデータである。
モデル生成部202が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、ニューラルネットワークを適用した場合について説明する。 モデル生成部202は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせを学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果のデータの組を学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。ニューラルネットワークは、入力層に或る販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報を入力して出力層から出力された結果が、販売代理店の実データに近づくように重みW1とW2を調整することで学習する。
モデル生成部202は、以上のような学習を実行することで学習済モデルを生成し、出力する。学習済モデル記憶部203は、モデル生成部202から出力された学習済モデルを記憶する。
<活用フェーズ>
図29は実施の形態3に係る在庫費算出装置100の構成図である。実施の形態1と相違する点のみ説明する。
推測部119は、販売代理店在庫データ記憶部104から、販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報を取得する。
推測部119は、学習済モデルを利用して得られる販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを推論する。すなわち、この学習済モデルに販売代理店の在庫関連情報に含まれた実データ、及び、或る販売代理店に関する拠点情報を入力することで、入力された情報から推論される販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力することができる。
なお、本実施の形態では、モデル生成部202で学習した学習済モデルを用いて、販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力するものとして説明したが、外部から学習済モデルを取得し、この学習済モデルを用いて販売代理店の在庫関連情報の実データを推測した推測データを出力するようにしてもよい。
本実施形態によれば、或る販売代理店と立地や会社規模の近い別の販売代理店の在庫関連情報に含まれる実データ(例えば、出庫数)に基づいて、或る販売代理店の在庫関連情報に含まれる推測データ(例えば、出庫数)を生成することが可能となる。また、本実施形態によれば、学習済モデルを用いて推測データを生成することにより、より実データに近い推測データを生成することができる。従って、本実施形態によれば、各拠点で発生する在庫費を算出するための情報が開示されていない場合であっても、在庫費の算出精度の低下を抑制することができる。
100 在庫費算出装置、101 工場内在庫データ入力部、102 工場内在庫データ記憶部、103 販売代理店在庫データ入力部、104 販売代理店在庫データ記憶部、105 制御部、106 時間データ、107 数量データ、108 費用単価データ、109 販売代理店種類データ、110 位置データ、111 時間データ、112 数量データ、113 費用単価データ、114 工場内在庫費算出部、115 販売代理店在庫費算出部、116 全体在庫費算出部、119 推測部、1151 在庫関連情報取得部、1152 在庫費算出部、1153 誤差推測部、1141 在庫関連情報取得部、1142 在庫費算出部

Claims (7)

  1. 製造業のサプライチェーンにおける工場及び販売代理店を含む各拠点で発生する在庫品の在庫費を算出する在庫費算出装置であって、
    拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ及び当該在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む在庫関連情報を取得する在庫関連情報取得部と、
    前記在庫関連情報取得部で取得された前記在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データに基づいて前記在庫品の在庫費を算出する在庫費算出部と、
    前記在庫関連情報取得部で取得された前記在庫関連情報に含まれる推測データの割合に応じて、前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する誤差推測部と、
    前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費、及び、前記誤差推測部で推測された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルに基づいて算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差と、前記在庫費算出部で算出された前記在庫品の在庫費とを出力する出力部
    を備えることを特徴とする在庫費算出装置。
  2. 前記誤差推測部は、
    前記在庫関連情報に含まれる推測データの割合、及び、前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルの組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、前記販売代理店で発生する前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の在庫費算出装置。
  3. 前記誤差推測部は、
    前記在庫関連情報に含まれる推測データの割合、前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベル、及び、前記販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、前記販売代理店で発生する前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の在庫費算出装置。
  4. 或る販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データに基づいて、別の販売代理店で発生する在庫品の在庫費を推測するための推測データを出力する推定部を備え、
    前記推定部は、
    前記或る販売代理店で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ、及び、当該或る販売代理店に関する拠点情報の組み合わせの機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、前記別の販売代理店で発生する在庫品の在庫費を推定するための推定データを出力する
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の在庫費算出装置。
  5. 前記拠点情報は、
    前記販売代理店の位置情報、前記販売代理店の規模、前記販売代理店の設備、前記販売代理店に対して在庫品を出庫した数のうちの少なくとも一つを含むこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載の在庫費算出装置。
  6. 前記在庫費算出部は、
    時間と相関関係を有する在庫費、及び、時間と相関関係を有さない在庫費に分けて算出する
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載された在庫費算出装置。
  7. 製造業のサプライチェーンにおける工場及び販売代理店を含む各拠点で発生する在庫品の在庫費を算出する在庫費算出方法であって、
    前記在庫費算出方法は、在庫費算出装置によって実行され、
    拠点で発生する在庫品の在庫費を算出するための実データ及び当該在庫品の在庫費を推測するための推測データを含む在庫関連情報を取得する在庫関連情報取得ステップと、
    前記在庫関連情報取得ステップで取得された前記在庫関連情報に含まれる実データ及び推測データに基づいて前記在庫品の在庫費を算出する在庫費算出ステップと、
    前記在庫関連情報取得ステップで取得された前記在庫関連情報に含まれる推測データの割合に応じて、前記在庫費算出ステップで算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルを推測する誤差推測ステップと、
    前記在庫費算出ステップで算出された前記在庫品の在庫費、及び、前記誤差推測ステップで推測された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差のレベルに基づいて算出された前記在庫品の在庫費に含まれた誤差と、前記在庫費算出ステップで算出された前記在庫品の在庫費とを出力する出力ステップ
    を備えることを特徴とする在庫費算出方法。
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