上記で簡単に要約した例示的な実施形態が、添付の図面を参照してより完全に説明される。これらの説明は、主題を当業者に説明するために例として提供され、主題の範囲を本書に記載された実施形態のみに限定するものとして解釈されるべきではない。より具体的に、上述の利点による様々な実施形態の動作を示す例が以下に提供される。さらに、以下に与えられる説明を通して以下の用語が使用される。
上述したように、5Gサービス・ベース・アーキテクチャ(SBA)では、サービスは、ネットワーク機能(NF)の一部として配備されうる。このSBAモデルは、NFのモジュール性、再使用可能性、及び自己包含のような原理をさらに採用し、配備が最新の仮想化及びソフトウェア技術を利用することを可能にできる。図4は、サービス・ベース・インタフェースと、制御プレーン(CP)内の様々な3GPP規定のNFとを有する例示的な非ローミング5G参照アーキテクチャを示す。これは、以下を含む。
・Namfインタフェースを有するアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)
・Nsmfインタフェースを有するセッション管理機能(SMF)
・Nupfインタフェースを有するユーザ・プレーン機能(UPF)
・Npcfインタフェースを有するポリシー制御機能(PCF)
・Nnefインタフェースを有するネットワーク公開機能(NEF)
・Nnrfインタフェースを有するネットワーク・リポジトリ機能(NRF)
・Nnssfインタフェースを有するネットワーク・スライス選択機能(NSSF)
・Nausfインタフェースを有する認証サーバ機能(AUSF)
・Nafインタフェースを有するアプリケーション機能(AF)
・Nudmインタフェースを有する統合データ管理(UDM)。
UDMは、上述のLTE/EPCネットワークにおけるHSSと同様である。UDMは、3GPP AKA認証クレデンシャルの作成、ユーザ識別処理、加入データに基づくアクセス許可、及びその他の加入者関連機能をサポートする。この機能を提供するために、UDMは、5GC統合データ・リポジトリ(UDR)に記憶されている(認証データを含む)加入データを使用する。UDRは、UDMに加えて、PCFによるポリシー・データの記憶及び読出し、ならびにNEFによるアプリケーション・データの記憶及び読出しをサポートする。
図5は、サービス・ベース・インタフェースを有する例示的なローミング5G参照アーキテクチャを示す。この参照アーキテクチャでは、ユーザは、ユーザのホームPLMN(HPLMN)とは異なる訪問先パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(VPLMN)にローミングする。特に、図5は、ホーム経由データ・サービスをサポートするローミング・アーキテクチャを示し、このアーキテクチャでは、ホーム・オペレータの管理ドメインがユーザのデータ・セッションに関与し、UEがHPLMN内のデータ・ネットワーク(DN)とやり取りする。ユーザの観点から、図4の非ローミング・アーキテクチャに示されるHPLMNの様々なネットワーク機能は、図5に示されるホーム経由ローミング・アーキテクチャのHPLMN及びVPLMNに分散される。例えば、AMFは、VPLMN内にあり、AUSFはHPLMN内にあり、SMF及びUPFはVPLMN及びHPLMNの両方に存在する(例えば、VPLMNとHPLMNとの間で分割される)。
両方のネットワークに存在するこれらの機能を区別するために、「H‐UPF」及び「V‐UPF」のように「H」又は「V」のプレフィックスが使用されうる。
5GC内のサービスは、ビジネス・ロジックとデータ・コンテキストとが分離されるように、ステートレスな方法で構築される可能性が高い。これは、サービスがそれらのコンテキストをプロプライエタリ・データベースに外部的に記憶することを意味する。これは、オートスケーリング又はオートヒーリングのような様々なクラウド・インフラストラクチャ機能を容易にしうる。簡単に上述したように、単一のNFは、場合によっては、プロプライエタリ・データベース内の同じデータへの共通アクセスを有しうる複数のサービスを提供できる。
簡単に上述したように、5GC SBA内のネットワーク公開機能(NEF)は、5GC内及び5GC外のアプリケーション機能(AF)への5GCの能力及びイベントの公開を提供する。例えば、NEFは、様々なUEについての特定の加入データ(例えば、予想UE挙動)をAFがプロビジョニングすることを可能にするサービスを提供する。具体的に、(UDMとともに)NEFは、AFがUDM/UDRでUE固有の加入データ(例えば、予想UE挙動)をプロビジョニングできるようにするNnef/UDM_ParameterProvisionサービスをサポートする。
図6は、3GPP TS23.502において規定されるような、例示的なNnef/udm_ParameterProvisionサービスのシグナリング・フロー図を示す。図6に示される動作は数字でラベル付けされているが、このラベル付けは説明を明確にし、理解を容易にするために使用され、それらの数字ラベル付けの順序で行われる動作を限定するものとして解釈されるべきではない。言い換えれば、明示的に別様の記載がない限り、図6に示される動作は、図示した順序とは異なる順序で行うことができ、他の動作を形成するために結合及び/又は分割されうる。図6に示される動作は以下の通りである。この説明が3GPP標準に言及する範囲において、これらの標準の関連部分が参照により本書に組み込まれる。
動作0において、特定のNF(例えば、AMF)は、UDMに記憶されている加入データの修正に関する通知をサブスクライブするためのNudm_SDM_Subscribe requestメッセージをUDMへ送信する。この動作は、加入者データ管理サービスNudm_SDMの一部である。動作1において、特定のAFは、Nnef_ParameterProvision_Update requestをNEFへ送信する。このメッセージは、UEを識別するGPSIとともに、更新されるべき1つ以上のUEパラメータを含むことができる。動作2において、AFがパラメータをプロビジョニングすることを許可されているならば、NEFは、プロビジョニングされたデータ及びGPSIを含むNudm_ParameterProvision_update Requestメッセージを介して、プロビジョニングされたパラメータを更新し、加入データの一部としてUDMに記憶することを要求する。
オプションの動作3において、UDMは、必要なデータ更新を検証して、要求元AFに関するこの加入者についてのこれらの変更を認可するために、Nudr_DM_Queryによって、UDRから、対応する加入者情報を読み取る。オプションの動作4において、AFがUDMによってこの加入者についてのパラメータのプロビジョニングを許可されているならば、UDMは、プロビジョニングされたデータを含むNudr_DM_update Requestメッセージを介して、プロビジョニングされたパラメータを更新し、加入者データの一部として記憶するように要求する。UDRは、プロビジョニングされたデータを加入データの一部として記憶し、Nudr_DM_Update Responseメッセージで応答する。図6において、これらの2つのメッセージが単一のNudr_DM_Update手順として示される。
動作5において、UDMは、動作1からの要求に対して、Nudm_ParameterProvision_Update Responseメッセージで応答する。手順が失敗したならば、失敗の理由を原因値が示す。動作6において、NEFは、この情報を要求元AFに転送する。動作7において、UDMは、Nudm_SDM_Notification Notifyメッセージを介して、サブスクライブしているネットワーク機能(例えば、AMF)に、更新された加入者データを通知する。
3GPP Rel‐15はまた、(例えば、3GPP TS23.501及び23.502において)、分析に基づく基本ポリシー及びネットワーク・スライシング制御を容易にする(「Nnwdaf」と呼ばれる)サービスを含むネットワーク・データ分析機能(NWDAF)を指定する。3GPP Rel‐16は、新たな3GPP TS23.288に基づいて、Re‐15分析アーキテクチャ及びサービスを強化する。23.288に含まれるユースケースの1つは、予想UE挙動情報についてのNWDAFによる外部パラメータ・プロビジョニングである。
図7は、3GPP TS 23.288で指定されているような、例示的なNWDAF支援予想UE挙動パラメータ・プロビジョニング手順のシグナリング・フロー図を示す。図7に示される動作は数字でラベル付けされているが、このラベル付けは説明を明確にし、理解を容易にするために使用され、それらの数字ラベル付けの順序で行われる動作を限定するものとして解釈されるべきではない。言い換えれば、明示的に別様の記載がない限り、図7に示される動作は、図示した順序とは異なる順序で行うことができ、他の動作を形成するために結合及び/又は分割されうる。図7に示される動作は以下の通りである。
動作0において、NWDAFは、(AMFによって提供される)サービスNamf_EventExposureと(UDMによって提供される)サービスNudm_EventExposureとを使用して、対応する入力データを読み出すことによって、予想UE挙動を学習してもよい。このようにして再試行されうる例示的なUE挙動情報が以下の表1にされる。読み出される入力データは、5G加入永続識別子(SUPI)ごとであり、これは、5Gシステム内の各加入者に割り当てられ、UDM/UDRにプロビジョニングされるグローバルに一意の識別子であることに留意されたい。
図7に示されるように、動作1において、NWDAFは、動作0で取得された予想UE動作情報を含むNudm_ParameterProvision_Update Requestを(図6の動作2と同様に)UDMへ送信する。動作2において、UDMは、Nudr_DM_update Requestメッセージを介して、予想UE動作情報を更新し、加入データの一部として記憶することを要求する。UDRは、予想UE動作情報を加入データの一部として記憶し、Nudr_DM_Update Responseメッセージで応答する。一般に、動作2は、図6の動作4と同様でありうる。動作3において、UDMは、動作1からの要求に、Nudm_ParameterProvision_Update Responseメッセージで応答する。図7の動作4において、UDMは、更新をサブスクライブしているNFのような様々な影響を受けるNFに、更新された予想UE挙動をプロビジョニングできる。
現在、外部パラメータ・プロビジョニング及びSDM動作が規定されているので、AFがUEごとに加入パラメータをプロビジョニングすることのみが可能である。言い換えると、Nnef/udm_ParameterProvisionサービスは、現在、入力パラメータとして、単一の個別の外部UEアイデンティティ(GPSI)のみをサポートする。たとえそうであっても、Rel‐16作業項目(WI)のいくつかは、現在、5GCにおけるグループ・データの管理のためのサポートを必要とする。したがって、NEF又はNWDAFは、UEのグループに関するUDM/UDR予想UE挙動情報をプロビジョニングすることを要求されうる。
図8は、本開示の様々な例示的な実施形態による、予想UE挙動パラメータ・プロビジョニング手順のための例示的なグループ処理技術のためのシグナリング・フロー図を示す。図8に示される動作は数字でラベル付けされているが、このラベル付けは説明を明確にし、理解を容易にするために使用され、それらの数字ラベル付けの順序で行われる動作を限定するものとして解釈されるべきではない。言い換えれば、明示的に別様の記載がない限り、図8に示される動作は、図示した順序とは異なる順序で行うことができ、他の動作を形成するために結合及び/又は分割されうる。
図8において、「PP」は「ParameterProvision」又は「ParameterProvisioning」の略語である。図8に示される例示的な技術において、NEF又はNWDAFを介するAFからUDMへの要求は、グループID(「GID」)を含む。要求を受信すると、UDMは、GIDに関連する個別のUE(例えば、SUPI)を識別し、対応するUE加入情報を更新し、更新された個々のSUPIに関する更新をサブスクライブしているNFに通知する。
Nudm_SDMサービスはサブスクリプションがSUPIごとであることを必要とするため、加入データの変更がユーザのグループに影響する場合に、UDMは、多数のNudm_SDM通知、すなわちサブスクライブしているNFごとにSUPIにつき1つの通知を作成する必要があるかもしれない。少なくともこの理由から、図8に説明されるようなグループ・データ処理に使用されるように従来のNudm_SDM動作を拡張することは望ましくない。
さらに、図8に示されるように、予想UE挙動がGIDに関連して提供される場合であっても、グループ内のすべてのUEに適用可能な同じ加入情報は、5GC内の様々なリポジトリ及び/又はNF内の個別の加入プロファイル及びUEコンテキストで複製される。これは、UDM/UDR、AMF、SMFなどを含む。この結果、5GCにおけるストレージ要件が増加する。さらに、Nnef/udm_ParameterProvisionサービスは、UDM/UDRで更新されるべき加入パラメータをプッシュするUpdate動作のみをサポートする。このファミリー内には、既にプロビジョニングされている加入パラメータを取得するための動作(例えば、「読み出し」)は存在しない。
本開示の例示的な実施形態は、ユーザのグループに関連する加入データを処理するための新規なSBAフレームワークを提供することによって、これら及び他の問題、困難、及び/又は課題に対処する。5GC SBAの文脈において、これはグループ・データ管理(GDM)フレームワークと呼ばれうる。このGDMフレームワークは、グループIDによって識別されるUEのグループに関連する加入プロファイル情報を(例えば、NEF及びUDM/UDRを介して)外部AFが管理することを容易にする新たなGDMサービス(例えば、Nnef/udm_GroupDataManagement)を含むことができる。このようなGDMサービスは、グループ・データの更新(例えば、書き込み)とグループ・データの読み出しとの両方を容易にする。
さらに、新規なGDMフレームワークはまた、後の使用のために(例えば、NEF又はNWDAFを介して)グループ識別子(GID)を外部AFが作成することを容易にする新たなグループ管理(GM)サービス(例えば、Nnef/udm_GroupManagement)を含むことができる。例えば、後の使用は、作成されたGIDに関連するユーザ/デバイスの追加及び削除を含むことができる。
さらに、新規なGDMフレームワークはまた、UEのグループに関する加入プロファイル情報を受信するために、関連するNF(例えば、AMF、SMFなど)によって公開される新たなNnf_GDMサービスを含むことができる。NFによって受信されると、グループ関連の加入プロファイル情報は、受信NFで一度だけ記憶されうる。例示的な実施形態によれば、Nnf_GDMサービスは、UDMそれ自体によってではなく、各関連NFによって提供されることに留意されたい。このような構成により、UDMは、グループ・データ情報を、このサービスをサポートするNFに、NF内のGIDに関連するユーザの登録状態とは無関係に、いつでも配信できる。
新たなGDMフレームワークの例示的な実施形態によれば、5GC NFは、グループ・データを、対応するグループに属するネットワーク内の登録された又は登録するUEに適用できる。さらに、各NFは、個別のUEがNFに登録する場合に、Nudm_SDM動作を介して受信された個別のUEについての加入データに基づいて、グループへのUEの関連及び/又はメンバシップを認識できる。
このようにして、そのような技術は、5GC内のユーザのグループに関する加入データの改善された及び/又はより最適な処理を容易にできる。例えば、この新たなGDMフレームワークは、読出し、更新、及び削除動作を含む、5GC内の外部AF及び他のNFによるグループ・データの管理を容易にできる。別の例として、この新たなGDMフレームワークは、UDMと5GC内の関連するNFとの間の内部相互作用を単純化及び/又は低減できる。より具体的に、グループが非常に大きい(例えば、何百万ものUE)場合に、グループ・データが更新されるべき際に、ネットワークにわたる大規模なシグナリングを回避する。別の例として、この新たなGDMフレームワークは、グループに関連するユーザ/デバイスのNFにおける登録状態に関係なく、関連するNFがグループ・データ・プロファイル情報を受信することを容易にできる。別の例として、そのような技術は、グループ・データが各NFに共通に記憶され、すべてのユーザ/デバイスによって共有されるため、5GC NF(例えば、UDM/UDR、AMF、SMFなど)におけるストレージ要件を低減できる。
図9は、本開示の様々な例示的な実施形態による、新たなGDMフレームワークを示す例示的なシグナリング・フロー図を示す。図9に示される動作は数字でラベル付けされているが、このラベル付けは説明を明確にし、理解を容易にするために使用され、それらの数字ラベル付けの順序で行われる動作を限定するものとして解釈されるべきではない。言い換えれば、明示的に別様の記載がない限り、図9に示される動作は、図示した順序とは異なる順序で行うことができ、他の動作を形成するために結合及び/又は分割されうる。図9に示される動作は以下のように説明されるが、この説明が3GPP標準に言及する範囲において、これらの標準の関連部分が参照により本書に組み込まれる。
図9に示される例示的なシグナリング・フローは、5GCに関連する(例えば、内部又は外部の)いくつかのネットワーク機能の中にある。これらの機能のそれぞれは、様々なグループ・データ管理(GDM)サービス及び/又は動作を含むことができる。例えば、外部AF910はサービス911を含むことができ、内部NEF920(又はいくつかの代替ではNWDAF920)はサービス921を含むことができ、NF940及び950はそれぞれ、サービス941及び951を含むことができる。UDM930は、NEFサービス921に対応するGDMサービス931、ならびにNFサービス941、951に対応するGDMサービス932を含むことができる。UDMはまた、UDR935に関連する。簡潔にするために、以下の説明は、図9に示される個々のNFを、これらに関連する参照番号を付さずに言及する。
動作0は、5GCにおける想定される初期状態を表す。より具体的に、UDM/UDRにおいてグループ及びグループ・メンバの定義がプロビジョニングされていると想定される。いくつかの実施形態において、このようなグループが新たなNnef/UDM_GroupManagementサービスを介してUDMで作成され管理されうる。このようなサービスは、グループを作成すること、メンバを追加すること、メンバを削除すること、メンバをグループ間で移動することのような複数の動作を含むことができる。各ユーザの加入プロファイルには、3GPP TS23.502で規定されているように、ユーザが属するグループの内部GIDを含めることができる。
動作1~4は、外部AFがUDM/UDRからUEのグループに関する加入データを読み出すための手順を示す。動作1において、AFは、NEF(場合によってはNWDAF)へNnef_GDM_Getメッセージを送信する。このメッセージは、グループに関連する外部GID(ExtGID)と、要求されたグループ・データのタイプの識別子とを含むことができる。動作2において、NEFは、このメッセージをNudm_GDM_GetメッセージとしてUDMに転送する。動作3において、UDMは、要求されたグループ・データを読み出し、要求されたグループ・データを含むNudm_GDM_GetRespメッセージで応答する。これらの動作において、UDMは、受信されたExtGIDを、同じグループに関連する内部GID(IntGID)に相関させることができる。動作4において、NEFは、要求されたデータをNnef_GDM_GetRespメッセージで要求元AFに転送する。このようにして、AFは、ExtGIDによって識別されるグループに関する加入データを受信できる。ExtGIDについてグループ・データがまだ規定されていない場合に、UDMはデータを返さず、オプションでグループ・データの不足に関連する失敗原因値を返すことができる。
動作5において、AFは、Nnef_GDM_updateメッセージをNEF(又は場合によってはNWDAF)へ送信することによって、ExtGIDによって識別されるUEのグループに関する加入データの更新(例えば、作成、変更、削除)を開始する。
このメッセージは、ExtGIDと、更新されるべきグループ加入情報の識別子とを含むことができる。動作6において、NEFは、このメッセージをNudm_GDM_UpdateメッセージとしてUDMに転送する。動作7において、要求元に更新権限がある限り、UDMは、要求されたように、識別されたUEのグループに関する記憶されている加入データを更新する。動作8において、UDMは、更新結果を示すNudm_GDM_UpdateRespメッセージで応答し、NEFは、このメッセージを、動作9において要求元AFにNnef_GDM_UpdateRespメッセージとして送信する。グループ・データが要求どおりに更新されない場合に、UDMは、オプションで、更新失敗の特定の理由に関連する失敗原因値を返すことができる。
動作10~11において、Nnf_GDM_Updateサービス動作を使用して、UDMは、図9に示されるNF1及びNF2を含む関連NFに、UEのグループに関する加入データを提供する。この動作では、特定のグループを識別するために、内部グループID(IntGID)が使用されうる。さらに、グループ・データは、個々のNFにおけるグループ・メンバの登録状態にかかわらず、動作10~11においてUDMによって提供されうる。動作12において、個々のNFは、受信されたグループ加入データを記憶できる。図9の動作の後、NF1及びNF2は、これらのUEが個々のNFにおいて(例えば、AMFにおいて)に登録する際に、受信されたグループ加入データを、グループに関連するUEに適用できる。
図10は、本開示の様々な例示的な実施形態による、UEがNFに登録する場合のグループ加入データの例示的なアプリケーションを示すシグナリング・フロー図を示す。図10に示される動作は数字でラベル付けされているが、このラベル付けは説明を明確にし、理解を容易にするために使用され、それらの数字ラベル付けの順序で行われる動作を限定するものとして解釈されるべきではない。言い換えれば、明示的に別様の記載がない限り、図10に示される動作は、図示した順序とは異なる順序で行うことができ、他の動作を形成するために結合及び/又は分割されうる。図10に示される動作は以下のように説明されるが、この説明が3GPP標準に言及する範囲において、これらの標準の関連部分が参照により本書に組み込まれる。
動作0は、5GCにおける想定される初期状態を表す。より具体的に、図9に関連して上述したように、(IntGID、又は略してGIDによって表される)所与のグループのグループ・データがUDM及び関連NFにおいて利用可能である。一例として、SUPI1及びSUPI2によって識別される加入者がGIDに属する。
動作1において、加入者SUPI1は5GC内のNF1に登録する。NF1は、UDRに記憶されているSUP1に関連する加入データを読み出すために、UDMとの(要求/応答を含む)Nudm_SDM_Get動作を実行する。動作2において、加入者SUPI2は5GC内のNF2に登録する。NF2は、UDRに記憶されているSUP2に関連する加入データを読み出すために、UDMとの(要求/応答を含む)Nudm_SDM_Get動作を実行する。UDMはまた、NFへの個々のNudm_SDM_Get_ResponseメッセージにGIDを含める。このGIDの受信に基づいて、NFは、SUP1及びSUP2のグループ・メンバシップを知るようになる。
動作3において、NF1及びNF2は、個々のSUPIについてUEコンテキストを作成する。UEコンテキストは加入データ及びGIDを含み、(例えば、図9に示される動作を介して)NFに以前にプロビジョニングされたグループ・データを指し示す。これにより、各NFは、Nudm_SDM_Get動作を介して受信された個別の加入データを、GIDに関連するグループ・データで拡張及び/又は補完できる。さらに、グループ・メンバUEが所与のNFに登録されている間にグループ・データが変化するならば、UDMは、(例えば、図9の動作10~12を介して)NF内のGID関連グループ・データを更新でき、NFは、更新されたグループ・データを個別の加入データに関連付ける。
いくつかの実施形態において、5GC内部の他の許可されたNF(例えば、NWDAF)は、Nudm_GDMサービス動作を介してUDM/UDR内のグループ・データを管理することを許可されてもよい。この場合に、内部NFは、GIDが内部NFに知られているならば、UDMへの要求においてGIDを使用できてもよい。例えば、NWDAFは、図9に示されるように、Nudm_GDM_Get又はNudm_GDM_updateサービス動作をそれぞれ使用して、UDM/UDRからグループ加入データを読み出したり、更新したりできる。
なお、UDMにおいてグループ・データがプロビジョニングされる場合に、UDMは、グループ・データをグループ・メンバの個別の加入プロファイルに記憶する必要はない。むしろ、UDMは、グループ・データをGIDに関連して記憶でき、GIDを個別の加入プロファイルに関連して記憶できる。しかし、UDMは、特定のグループ内の個別のSUPIに例外を適用する方法として、個別の加入プロファイル内で、グループ・データとは異なる設定を有する対応するデータをプロビジョニングすることが可能であるべきである。この場合に、NFは、Nnf_GDMサービスを介して受信された対応するグループに対して規定されたものではなく、Nudm_SDMサービスを介してUDMから個別の加入プロファイル内で受信された設定を適用できる。
上記の実施形態は個別のUEに関連するグループ・データに言及しているが、いくつかの実施形態では、グループ・データは、SUPIの汎用グループに割り当てられ、及び/又は関連付けられうる。例えば、PLMNIDに属するすべてのSUPI又はサブスクライブされたネットワーク・スライス(例えば、NSSAI)を含むか、又は他の加入関連パラメータに基づくグループが形成されうる。
いくつかの実施形態において、Nnef/udm_GDMサービスは、既存のNnef/udm_ParameterProvisionサービスの拡張として規定されうる。例えば、既存のNnef/udm_ParameterProvisionサービスは、グループ識別子を含み、read/getのような他のデータ管理動作をサポートするように更新されうる。
いくつかの実施形態において、NFとUDMとの間のグループ・データ管理(GDM)サービスは、Nudm_SDMサービスと同様の通信パターンに基づきうる。例えば、UDMは、UEのグループに関する加入情報をUDMからいつでもプロアクティブに読み出せるように、NFにNudm_GDMサービスを提供できる。したがって、NFは、UEが特定のグループIDに属することを個別の加入データが示すUEの登録時に、このサービスを使用できる。
あるいは、NFは、UDMで規定されたすべてのグループについてグループ・データを提供することをUDMに要求してもよい。このようにして、NFは、特定のグループについて読み出されたグループ・データを記憶でき、当該グループに属するUEがNFに登録する場合に、将来の使用のためにそれを再訓練できる。NFは、グループに属するUEがNFに登録されていない場合であっても、必要及び/又は所望の限り、記憶されたグループ・データを保持できる。さらに、NFは、Nudm_GDM_Subscribe及びNudm_GDM_Notifyサービス動作を使用することによって、グループ・データ情報の更新が通知されるように、UDMでサブスクライブしてもよい。
図11は、本開示の様々な例示的な実施形態による、複数の加入者について、通信ネットワーク内の1つ以上のネットワーク機能(NF)に加入データをプロビジョニングするための例示的な方法及び/又は手順を示す。図11に示される例示的な方法及び/又は手順は、他の図を参照して本書で説明されるように、データ管理機能及び/又はノードによって(例えば、UDRに関連するUDMによって)実行されうる。特定の順序でブロックによって図11に例示的な方法及び/又は手順が示されているが、この順序は例示的であり、ブロックに対応する動作は、異なる順序で実行されてもよく、図11に示されているものとは異なる機能を有するブロック及び/又は動作に結合及び/又は分割されうる。さらに、図11に示されている例示的な方法及び/又は手順は、本書で開示されている他の例示的な方法及び/又は手順と相補的であり、したがって、これらは協働して使用されて、本書で上述した問題に対する利益、利点、及び/又は解決策を提供できる。オプションのブロック及び/又は動作は、破線によって示される。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1105の動作を含むことができ、ここで、UDMは、通信ネットワーク内の更なるNFから、第1グループ識別子(GID)と、第1GIDによって識別されるグループのメンバである複数の加入者についての識別子とを受信できる。このようにして、グループIDとそのメンバのリストが、UDMでプロビジョニングされうる。いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1110の動作を含むことができ、ここで、UDMは、更なるNFから、第1GIDと、複数の加入者に関連するグループ・データとを受信できる。このようにして、グループ・データは、以前にプロビジョニングされたグループについてUDMにおいてプロビジョニングされうる。
例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1115の動作を含むことができ、ここで、UDMは、複数の加入者に関するグループ・データを、少なくとも第1GIDに関連するが、個々の加入者についての個別の加入データに関連しないように記憶できる。いくつかの実施形態において、UDMは、第2GIDにさらに関連してグループ・データを記憶できる。例えば、第1GIDは、グループに関連するネットワーク内部GIDであってもよく、第2GIDは、同じグループに関連する外部GIDであってもよい。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1120の動作を含むことができ、ここで、UDMは、1つ以上のNFから、第1GIDに関する個々の通知要求を受信できる。例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1125の動作を含むことができ、ここで、UDMは、1つ以上のNFへ、グループ・データ及び第1GIDを送信できる。そのような実施形態において、グループ・データ及び第1GIDは、動作1120で受信された通知要求に応答して送信されうる。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1130の動作を含むことができ、ここで、UDMは、特定のNFから、特定の加入者についての加入データを求める要求を受信できる。例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1135の動作を含むことができ、ここで、UDMは、特定のNFへ、第1GIDと、特定の加入者についての個別の加入データとを送信できる。そのような実施形態において、第1GID及び個別の加入データは、動作1130で受信された加入データを求める要求に応答して送信されうる。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1140の動作を含むことができ、ここで、UDMは、アプリケーション機能(AF)から、グループ・データを求める要求を受信でき、当該要求は、第2GIDを含む。そのような実施形態において、例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1145の動作を含むことができ、ここで、UDMは、AFへ第2GID及びグループ・データを送信できる。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1150の動作を含むことができ、ここで、UDMは、AFから、第2GIDと、複数の加入者に関連する更新されたグループ・データとを受信できる。そのような実施形態では、例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1155の動作を含むことができ、ここで、UDMは、第1及び第2GIDに関連するが、個々の加入者についての個別の加入データに関連しないように、更新されたグループ・データを記憶できる。そのような実施形態において、例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1160の動作を含むことができ、ここで、UDMは、1つ以上のNFへ、第1GIDと、更新されたグループ・データとを送信できる。いくつかの実施形態において、更新されたグループ・データ及び第1GIDは、1つ以上のNFからの個々の通知要求に応答して送信されうる。
いくつかの実施形態において、通信ネットワークは5Gコア・ネットワークであってもよく、例示的な方法及び/又は手順は上述したように、UDMによって実行されうる。そのような実施形態において、1つ以上のNFは、AMF、SMF、UPF、PCFの任意のものを含むことができる。
図12は、本開示の様々な例示的な実施形態による、複数の加入者について、通信ネットワーク内のネットワーク機能(NF)に加入データをプロビジョニングするための別の例示的な方法及び/又は手順を示す。図11に示される例示的な方法及び/又は手順は、他の図を参照して本書で説明されるようなデータ管理機能(例えば、UDM/UDR)も含む通信ネットワーク内のネットワーク機能及び/又はノード(NF、例えば、AMF、SMF、UPF、PCFなど)によって実行されうる。特定の順序でブロックによって図12に例示的な方法及び/又は手順が示されているが、この順序は例示的であり、ブロックに対応する動作は、異なる順序で実行されてもよく、図12に示されているものとは異なる機能を有するブロック及び/又は動作に結合及び/又は分割されうる。さらに、図12に示されている例示的な方法及び/又は手順は、本書で開示されている他の例示的な方法及び/又は手順と相補的であり、したがって、これらは協働して使用されて、本書で上述した問題に対する利益、利点、及び/又は解決策を提供できる。オプションのブロック及び/又は動作は、破線によって示される。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1210の動作を含むことができ、ここで、NFは、データ管理機能へ、第1グループ識別子(GID)に関する通知要求を送信できる。例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1220の動作を含むことができ、ここで、NFは、データ管理機能から、複数の加入者に関するグループ・データと、グループ・データに関連する第1GIDとを受信できる。例えば、グループ・データ及び第1GIDは、通知要求に応答して受信されうる。例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1230の動作を含むことができ、ここで、NFは、受信されたグループ・データを、第1GIDに関連するが、個々の加入者についての個別の加入データに関連しないように記憶できる。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1240の動作を含むことができ、ここで、NFは、加入者のうちの特定の1つをNFに登録することの要求を受信できる。例えば、この要求は、通信ネットワーク内の別のNFから受信されうる。そのような実施形態において、例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1250の動作を含むことができ、ここで、NFは、データ管理機能へ、特定の加入者についての加入データを求める要求を送信できる。例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1260の動作を含むことができ、ここで、NFは、データ管理機能から、第1GIDと、特定の加入者についての個別の加入データとを受信できる。これらは、例えば、動作1250における要求に応答して受信されうる。
例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1270の動作を含むことができ、ここで、NFは、特定の加入者について、個々の加入データ及び記憶されたグループ・データへの参照を含むコンテキストを作成できる。例えば、参照は、第1GIDでありうる。このようにして、グループ・データは、個々の加入者のコンテキストと共に記憶されることはないが、NFに登録された各グループ・メンバについて個々のコンテキストによって参照される単一のロケーションに記憶される、特定の加入者のコンテキストの一部でありうる。
いくつかの実施形態において、例示的な方法及び/又は手順は、ブロック1280の動作を含むことができ、ここで、NFは、データ管理機能から、第1GIDと、複数の加入者に関する更新されたグループ・データとを受信できる。そのような実施形態において、例示的な方法及び/又は手順はまた、ブロック1290の動作を含むことができ、ここで、NFは、受信された更新されたグループ・データに基づいて、第1GIDに関連する記憶されたグループ・データを更新できる。このような実施形態において、記憶されたグループ・データがこのように更新された後、登録されたグループ・メンバについてのコンテキストは、更新された記憶されたグループ・データを参照する。しかし、個別のコンテキストに含まれる第1GIDが、更新された記憶されたグループ・データを指すため、個別のコンテキスト自体を変更する必要はない。
いくつかの実施形態において、通信ネットワークは、5Gコア・ネットワークであってもよく、例示的な方法及び/又は、手順は上述したように、5GCの内部のNFによって実行されうる。そのような実施形態において、NFは、AMF、SMF、UPF、PCFの任意のものでありうる。
本書で説明される主題は任意の好適なコンポーネントを使用して任意の適切なタイプのシステムで実施できるが、本書で開示される実施形態は図13に説明される例示的なワイヤレス・ネットワークのようなワイヤレス・ネットワークに関連して説明される。簡潔にするために、図13のワイヤレス・ネットワークは、ネットワーク1306、ネットワーク・ノード1360及び1360b、並びにWD1310、1310b、及び1310cのみを示す。実際には、ワイヤレス・ネットワークは、ワイヤレス・デバイス間の通信や、ワイヤレス・デバイスと、別の通信デバイス、例えば、固定電話、サービス・プロバイダ、又は任意の他のネットワーク・ノード又はエンド・デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含みうる。図示されたコンポーネントのうち、ネットワーク・ノード1360及びワイヤレス・デバイス(WD)1310が、さらなる詳細とともに示されている。ワイヤレス・ネットワークは、ワイヤレス・ネットワークによって、又はワイヤレス・ネットワークを介して提供されるサービスへのワイヤレス・デバイスのアクセス及び/又はサービスの使用を容易にするために、1つ以上のワイヤレス・デバイスに通信及び他のタイプのサービスを提供できる。
ワイヤレス・ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備えるか、これらとやり取りできる。いくつかの実施形態で、ワイヤレス・ネットワークは、特定の標準又は他のタイプの事前規定されたルール又は手順に従って動作するように構成されうる。よって、ワイヤレス・ネットワークの特定の実施形態は、グローバル・システム・フォ・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準、IEEE802.11標準などのワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)標準、及び/又はワールドワイド・インタオペラビリティ・フォ・マイクロ波アクセス(WiMax)、ブルートゥース(登録商標)、Zウェーブ、及び/又はZigBee標準のような通信標準を実施しうる。
ネットワーク1306は、1つ以上のバックホール・ネットワーク、コア・ネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PTSN)、パケット・データ・ネットワーク、光ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク、及びデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを含みうる。
ネットワーク・ノード1360及びWD1310は、以下でより詳細に説明する様々なコンポーネントを備える。これらのコンポーネントは、ワイヤレス・ネットワークでワイヤレス接続を提供するなど、ネットワーク・ノード及び/又はワイヤレス・デバイス機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、ワイヤレス・ネットワークは、任意の数の有線又はワイヤレス・ネットワーク、ネットワーク・ノード、基地局、コントローラ、ワイヤレス・デバイス、中継局、及び/又は有線接続を介するか又はワイヤレス接続を介するかにかかわらず、データ及び/又は信号の通信を容易にするか又は参加できる任意の他のコンポーネント又はシステムを備えることができる。
本書で使用されるように、ネットワーク・ノードは、ワイヤレス・デバイスと直接的又は間接的に通信し、及び/又はワイヤレス・ネットワーク内の他のネットワーク・ノード又は機器と通信して、ワイヤレス・デバイスへのワイアレス・アクセスを可能にし及び/又は提供し、及び/又はワイヤレス・ネットワーク内の他の機能(例えば、管理)を実行することが可能か、このように構成され、配置され、及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワーク・ノードの例は、アクセス・ポイント(AP)(例えば、無線アクセス・ポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNRノードB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供する(又は別の言い方をすれば、それらが電力レベルを送信する)カバレッジの量に基づいて分類されることができ、そして、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局とも呼ばれることができる。基地局は、中継を制御する中継ノード又は中継ドナー・ノードでありうる。ネットワーク・ノードはまた、集中型デジタル・ユニット及び/又は遠隔無線ユニット(RRU)(遠隔無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある)などの分散型無線基地局の1つ以上の(又はすべての)部分を含むことができる。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化されてもよいし、されなくてもよい。分散無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードとも呼ぶことができる。
ネットワーク・ノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準無線(MSR)機器、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)又は基地局コントローラ(BSC)などのネットワーク・コントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コア・ネットワーク・ノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えば、E‐SMLC)、及び/又はMDTを含む。別の例として、ネットワーク・ノードは、以下により詳細に説明するように、仮想ネットワーク・ノードでありうる。しかし、より一般的に、ネットワーク・ノードは、ワイヤレス・ネットワークへのアクセスを有するワイヤレス・デバイスを可能にし及び/又は提供し、又はワイヤレス・ネットワークにアクセスしたワイヤレス・デバイスに何らかのサービスを提供することが可能であるか、そのように構成、配置、及び/又は動作可能な任意の適当なデバイス(又はデバイスのグループ)を表すことができる。
図13において、ネットワーク・ノード1360は、処理回路1370、デバイス可読媒体1380、インタフェース1390、補助機器1384、電源1386、電力回路1387、及びアンテナ1362を含む。図13の例示的なワイヤレス・ネットワークに示されたネットワーク・ノード1360はハードウェア・コンポーネントの図示された組合せを含むデバイスを表すことができるが、他の実施形態はコンポーネントの異なる組合せを有するネットワーク・ノードを備えることができる。ネットワーク・ノードは、本書で開示されるタスク、特徴、機能、及び方法、及び/又は手順を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せを備えることを理解されたい。さらに、ネットワーク・ノード1360のコンポーネントがより大きなボックス内に配置された単一のボックスとして描かれているか、又は複数のボックス内にネストされているが、実際にはネットワーク・ノードは、単一の説明されたコンポーネントを構成する複数の異なる物理コンポーネントを備えることができる(例えば、デバイス可読媒体1380は複数の個々のハードドライブと、複数のRAMモジュールとを含むことができる)。
同様に、ネットワーク・ノード1360は、複数の物理的に別個のコンポーネント(例えば、ノードBコンポーネント、RNCコンポーネント、又はBTSコンポーネント、BSCコンポーネント、など)から構成されてもよく、これらはそれぞれ、それら自体の個々のコンポーネントを有しうる。ネットワーク・ノード1360が複数の別個のコンポーネント(例えば、BTS及びBSCコンポーネント)を含む特定のシナリオで、別個のコンポーネントのうちの1つ以上は、いくつかのネットワーク・ノード間で共有されうる。例えば、単一のRNCは、複数のノードBを制御できる。このようなシナリオで、ノードBとRNCとの一意の各ペアは、いくつかの例で、単一の個々のネットワーク・ノードとみなされうる。いくつかの実施形態で、ネットワーク・ノード1360は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されうる。そのような実施形態で、いくつかのコンポーネントが複製されてもよく(例えば、異なるRATについて別個のデバイス可読媒体1380)、いくつかのコンポーネントは再使用されてもよい(例えば、同じアンテナ1362はRATによって共有されることができる)。ネットワーク・ノード1360はまた、例えば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥース・ワイヤレス技術のような、ネットワーク・ノード1360に統合された異なるワイヤレス・技術のための様々な説明されたコンポーネントの複数のセットを含むことができる。これらのワイヤレス技術は、ネットワーク・ノード1360内の同じ又は異なるチップ又はチップ集合及び他のコンポーネントに統合されうる。
処理回路1370は、ネットワーク・ノードによって提供されるものとして本書で説明される任意の判定、計算、又は類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実行するように構成されうる。処理回路1370によって実行されるこれらの動作は例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワーク・ノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、及当該処理の結果として判定を行うことによって、処理回路1370によって取得された情報を処理することを含みうる。
処理回路1370は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又は任意の他の適切なコンピューティング・デバイス、リソース、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを備えることができ、これらは、単独で、又はデバイス可読媒体1380、ネットワーク・ノード1360機能などの他のネットワーク・ノード1360コンポーネントと併せてのいずれかで提供するように動作可能である。例えば、処理回路1370は、デバイス可読媒体1380又は処理回路1370内のメモリに記憶された命令を実行できる。そのような機能は、本書で説明される様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかを提供することを含みうる。いくつかの実施形態で、処理回路1370はシステム・オン・チップ(SOC)を含みうる。
いくつかの実施形態で、処理回路1370は、高周波(RF)送受信機回路1372及びベースバンド処理回路1374のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態で、高周波(RF)送受信機回路1372及びベースバンド処理回路1374は、無線ユニット及びデジタル・ユニットなどの、別個のチップ(又はチップの集合)、ボード、又はユニット上にあってもよい。代替の実施形態で、RF送受信機回路1372及びベースバンド処理回路1374の一部又は全部は、同じチップ又はチップの集合、ボード、又はユニット上にあってもよい。
いくつかの実施形態で、ネットワーク・ノード、基地局、eNB、又は他のそのようなネットワーク・デバイスによって提供されるものとして本書で説明される機能のいくつか又はすべては、デバイス可読媒体1380又は処理回路1370内のメモリ上に記憶された命令を処理回路1370が実行することによって実行されうる。代替の実施形態で、機能のいくつか又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又は個々のデバイス可読媒体上に記憶された命令を実行することなく、処理回路1370によって提供されうる。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1370は、説明された機能を実行するように構成されうる。そのような機能性によって提供される利点は、処理回路1370単独又はネットワーク・ノード1360の他のコンポーネントに限定されず、ネットワーク・ノード1360全体によって、及び/又はエンド・ユーザ及びワイヤレス・ネットワーク全体によって享受される。
デバイス可読媒体1380は、限定されるものではないが、永続的記憶装置、ソリッド・ステート・メモリ、遠隔でマウントされたメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリ・メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、フラッシュ・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)又はデジタル・ビデオ・ディスク(DVD))、及び/又は処理回路1370によって使用されうる情報、データ、及び/又は命令を記憶する他の任意の揮発性又は不揮発性の非一時的なデバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリ・デバイスを含む、任意の形態の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを含みうる。デバイス可読媒体1380は、コンピュータ・プログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は処理回路1370によって実行され、ネットワーク・ノード1360によって利用されることが可能な他の命令を含む、任意の適切な命令、データ、又は情報を記憶できる。デバイス可読媒体1380は、処理回路1370によって行われた任意の演算、及び/又はインタフェース1390を介して受信された任意のデータを記憶するために使用されうる。いくつかの実施形態で、処理回路1370及びデバイス可読媒体1380は一体化されていると考えることができる。
インタフェース1390は、ネットワーク・ノード1360、ネットワーク1306、及び/又はWD1310間のシグナリング及び/又はデータの有線又はワイヤレス通信で使用される。説明されるように、インタフェース1390は、例えば有線接続を介してネットワーク1306へ又はネットワーク1306からデータを送受信するためのポート/端子1394を備える。インタフェース1390はまた、アンテナ1362に、又は特定の実施形態でその一部に結合されうる無線フロントエンド回路1392を含む。無線フロントエンド回路1392は、フィルタ1398及び増幅器1396を含む。無線フロントエンド回路1392は、アンテナ1362及び処理回路1370に接続されうる。無線フロントエンド回路は、アンテナ1362と処理回路1370との間で通信される信号を条件付けるように構成されうる。無線フロントエンド回路1392は、ワイヤレス接続を介して他のネットワーク・ノード又はWDに送出されるデジタル・データを受信できる。無線フロントエンド回路1392は、フィルタ1398及び/又は増幅器1396の組合せを使用して、デジタル・データを、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号に変換できる。そして、無線信号は、アンテナ1362を介して送信されうる。同様に、データを受信する際に、アンテナ1362は無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路1392によってデジタル・データに変換されうる。デジタル・データは、処理回路1370に渡されうる。他の実施形態で、インタフェースは、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含みうる。
所定の代替の実施形態で、ネットワーク・ノード1360は、別個の無線フロントエンド回路1392を含んでいなくてもよく、代わりに、処理回路1370が無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路1392を伴わずにアンテナ1362に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RF送受信機回路1372のすべて又はいくつかはインタフェース1390の一部と見なされうる。さらに他の実施形態で、インタフェース1390は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つ以上のポート又は端子1394、無線フロントエンド回路1392、及びRF送受信機回路1372を含むことができ、インタフェース1390はデジタル・ユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1374と通信できる。
アンテナ1362は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように構成された1つ以上のアンテナ、又はアンテナ・アレイを含みうる。アンテナ1362は、無線フロントエンド回路1390に結合されることができ、データ及び/又は信号を無線で送受信できる任意のタイプのアンテナでありうる。いくつかの実施形態で、アンテナ1362は、例えば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つ以上の無指向性、セクター又はパネル・アンテナを備えることができる。無指向性アンテナは任意の方向に無線信号を送受信するために使用されることができ、セクタ・アンテナは特定のエリア内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されることができ、パネル・アンテナは、比較的直線上に無線信号を送受信するために使用する視線アンテナでありうる。いくつかの例で、複数のアンテナの使用をMIMOと呼ぶことができる。所定の実施形態で、アンテナ1362がネットワーク・ノード1360とは別個であってもよく、インタフェース又はポートを介してネットワーク・ノード1360に接続可能であってもよい。
アンテナ1362、インタフェース1390、及び/又は処理回路1370は、ネットワーク・ノードによって実行されるものとして本書で説明される任意の受信動作及び/又は所定の取得動作を実行するように構成されうる。ワイヤレス・デバイス、別のネットワーク・ノード、及び/又は任意の他のネットワーク機器から、任意の情報、データ、及び/又は信号が受信されうる。同様に、アンテナ1362、インタフェース1390、及び/又は処理回路1370は、ネットワーク・ノードによって実行されるものとして本書に記載される任意の送信動作を実行するように構成されうる。ワイヤレス・デバイス、別のネットワーク・ノード、及び/又は任意の他のネットワーク機器へ、任意の情報、データ、及び/又は信号が送信されうる。
電力回路1387は電力管理回路を備えることができ、又は電力管理回路に結合されることができ、本書に記載される機能を実行するための電力をネットワーク・ノード1360のコンポーネントに供給するように構成されうる。電力回路1387は、電源1386から電力を受け取ることができる。電源1386及び/又は電力回路1387は、個々のコンポーネントに適した形態(例えば、各個々のコンポーネントに必要な電圧及び電流レベル)で、ネットワーク・ノード1360の様々なコンポーネントに電力を提供するように構成されうる。電源1386は、電力回路1387及び/又はネットワーク・ノード1360内に含まれても、又はその外部に含まれてもよい。例えば、ネットワーク・ノード1360は、電気ケーブルなどの入力回路又はインタフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であり、それによって、外部電源は、電力回路1387に電力を供給する。さらなる例として、電源1386は、電力回路1387に接続される、又は統合される、バッテリ又はバッテリ・パックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合に、バッテリはバックアップ電力を提供できる。光起電装置のような他のタイプの電源も使用されうる。
ネットワーク・ノード1360の代替的な実施形態は、本書で説明される機能のいずれか、及び/又は本書で説明される主題をサポートするために必要な任意の機能を含む、ネットワーク・ノードの機能の所定の側面を提供する責任を負うことができる、図13に示されるものを超える追加のコンポーネントを含みうる。例えば、ネットワーク・ノード1360は、ネットワーク・ノード1360への情報の入力を可能及び/又は容易にし、ネットワーク・ノード1360からの情報の出力を可能及び/又は容易にするためのユーザ・インタフェース機器を含みうる。これにより、ユーザはネットワーク・ノード1360の診断、保守、修理、及びその他の管理機能を実行することが可能になり、及び/又は容易になる。
本書で使用されるように、ワイヤレス・デバイス(WD)は、ネットワーク・ノード及び/又は他のワイヤレス・デバイスと無線で通信できる、構成される、配置される、及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断らない限り、WDという用語は、本書でユーザ機器(UE)と互換的に使用されうる。無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線、及び/又は空気を通じて情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信することを含みうる。いくつかの実施形態で、WDは、直接的な人間の対話なしに情報を送信及び/又は受信するように構成されうる。例えば、WDは、所定のスケジュールで、内部又は外部イベントによってトリガされたときに、又はネットワークからの要求に応じて、ネットワークへ情報を送信するように設計されうる。WDの例は、スマートフォン、モバイル電話、携帯電話、ボイス・オーバIP(VoIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ電話、デスクトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ワイヤレス・カメラ、ゲーム・コンソール又はデバイス、音楽記憶装置、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレス・エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマート・デバイス、ワイヤレス顧客構内装置(CPE)、車載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。
WDは例えば、サイドリンク通信、車車間通信(V2V)、車対インフラストラクチャ(V2I)、車対エブリシング通信(V2X)のための3GPP標準を実施することによって、デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合に、D2D通信デバイスと呼ぶことができる。さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオで、WDは、監視及び/又は測定を実行し、そのような監視及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワーク・ノードへ送信する機械又は他のデバイスを表すことができる。この場合、WDはマシン・ツー・マシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPP文脈で、MTCデバイスと呼ばれることができる。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB‐IoT)標準を実施するUEでありうる。そのような機械又はデバイス置の特定の例は、センサ、電力計、産業機械などの計量デバイス、又は家庭用もしくは個人用機器(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネス・トラッカなど)である。他のシナリオで、WDは、その動作状態又はその動作に関連する他の機能を監視及び/又は報告できる車両又は他の機器を表すことができる。上記のようなWDは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表すことができる。この場合、デバイスはワイヤレス端末と呼ばれる。さらに、上述のようなWDはモバイルであってもよく、その場合、モバイル・デバイス又はモバイル端末とも呼ばれることができる。
説明されるように、ワイヤレス・デバイス1310は、アンテナ1311、インタフェース1314、処理回路1320、デバイス可読媒体1330、ユーザ・インタフェース機器1332、補助機器1334、電源1336、及び電力回路1337を含む。WD1310は、ほんの数例を挙げると、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥース無線技術のような、WD1310によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための例示されたコンポーネントのうちの1つ以上の複数の集合を含みうる。これらのワイヤレス技術は、WD1310内の他のコンポーネントと同じ又は異なるチップ又はチップの集合に統合されうる。
アンテナ1311は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように構成された1つ以上のアンテナ又はアンテナ・アレイを含んでもよく、インタフェース1314に接続される。特定の代替実施形態で、アンテナ1311は、WD1310とは別個であってもよく、インタフェース又はポートを通じてWD1310に接続可能であってもよい。アンテナ1311、インタフェース1314、及び/又は処理回路1320は、WDによって実行されるものとして本書で説明される任意の受信動作又は送信動作を実行するように構成されうる。ネットワーク・ノード及び/又は別のWDから、任意の情報、データ、及び/又は信号が受信されうる。いくつかの実施形態で、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ1311は、インタフェースとみなされうる。
説明されるように、インタフェース1314は、無線フロントエンド回路1312及びアンテナ1311を備える。無線フロントエンド回路1312は、1つ以上のフィルタ1318及び増幅器1316を備える。無線フロントエンド回路1312は、アンテナ1311及び処理回路1320に接続され、アンテナ1311と処理回路1320との間で通信される信号を条件付けるように構成されうる。無線フロントエンド回路1312は、アンテナ1311に結合されうるか、又はその一部でありうる。いくつかの実施形態で、WD1310は、別個の無線フロントエンド回路1312を含んでいなくてもよく、むしろ、処理回路1320が無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ1311に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RF送受信機回路1322の一部又は全部は、インタフェース1314の一部とみなされうる。無線フロントエンド回路1312は、ワイヤレス接続を介して他のネットワーク・ノード又はWDに送出されるデジタル・データを受信できる。無線フロントエンド回路1312は、フィルタ1318及び/又は増幅器1316の組合せを使用して、デジタル・データを、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号に変換できる。次いで、無線信号は、アンテナ1311を介して送信されうる。同様に、データを受信する場合に、アンテナ1311は、無線信号を収集でき、これは、次いで、無線フロントエンド回路1312によってデジタル・データに変換される。デジタル・データは、処理回路1320に渡されうる。他の実施形態で、インタフェースは、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを含みうる。
処理回路1320は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又は任意の他の適切なコンピューティング・デバイス、リソース、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを備えることができ、これらは、単独で、又はデバイス可読媒体1330、WD1310機能などの他のWD1310コンポーネントと併せてのいずれかで提供するように動作可能である。そのような機能は、本書で説明される様々なワイヤレス特徴又は利点のいずれかを提供することを含みうる。例えば、処理回路1320は、本書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1330又は処理回路1320内のメモリに記憶された命令を実行できる。
説明されるように、処理回路1320は、RF送受信機回路1322、ベースバンド処理回路1324、及びアプリケーション処理回路1326のうちの1つ以上を含む。他の実施形態で、処理回路は、異なるコンポーネント及び/又はコンポーネントの異なる組み合わせを備えることができる。特定の実施形態で、WD1310の処理回路1320は、SOCを備えることができる。いくつかの実施形態で、RF送受信機回路1322、ベースバンド処理回路1324、及びアプリケーション処理回路1326は別個のチップ又はチップの集合上にありうる。代替の実施形態で、ベースバンド処理回路1324及びアプリケーション処理回路1326の一部又は全部は、1つのチップ又はチップの集合に組み合わされてもよく、RF送受信機回路1322は別個のチップ又はチップの集合上にあってもよい。さらに代替的な実施形態で、RF送受信機回路1322及びベースバンド処理回路1324の一部又は全部が同一チップ又はチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路1326が別個のチップ又はチップセット上にあってもよい。さらに他の代替実施形態で、RF送受信機回路1322、ベースバンド処理回路1324、及びアプリケーション処理回路1326の一部又は全部は、同じチップ又はチップの集合で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態で、RF送受信機回路1322はインタフェース1314の一部でありうる。RF送受信機回路1322は、処理回路1320のためのRF信号を条件付けることができる。
特定の実施形態で、WDによって実行されるものとして本書で説明される機能の一部又はすべては、所定の実施形態でコンピュータ可読記憶媒体でありうるデバイス可読媒体1330上に記憶された命令を処理回路1320が実行することによって提供されうる。代替の実施形態で、機能のいくつか又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又は個々のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、処理回路1320によって提供されうる。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1320は、説明された機能を実行するように構成されうる。そのような機能によって提供される利点は、処理回路1320単独又はWD1310の他のコンポーネントに限定されず、WD1310全体によって及び/又はエンド・ユーザ及びワイヤレス・ネットワーク全体によって享受される。
処理回路1320は、WDによって実行されるものとして本書で説明される任意の判定、計算、又は類似の動作(例えば、所定の取得動作)を実行するように構成されうる。処理回路1320によって実行されるようなこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD1310によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、及び当該処理の結果として判定を行うことによって、処理回路1320によって取得された情報を処理することを含みうる。
デバイス可読媒体1330は、コンピュータ・プログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、及び/又は処理回路1320によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能でありうる。デバイス可読媒体1330は、コンピュータ・メモリ(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)又はリード・オンリ・メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクト・ディスク(CD)又はデジタル・ビデオ・ディスク(DVD))、及び/又は処理回路1320によって使用されうる情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の一時的でないデバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリ・デバイスを含みうる。いくつかの実施形態で、処理回路1320及びデバイス可読媒体1330は、統合されているとみなされうる。
ユーザ・インタフェース機器1332は、人間のユーザがWD1310と対話することを可能にし及び/又は容易にするコンポーネントを含みうる。このような対話は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態でありうる。ユーザ・インタフェース機器1332は、ユーザへの出力を作成し、ユーザがWD1310に入力を提供することを可能にし及び/又は容易にするように動作可能でありうる。対話のタイプは、WD1310に設置されたユーザ・インタフェース機器1332のタイプに応じて変わりうる。例えば、WD1310がスマートフォンであるならば、対話はタッチスクリーンを介することができ、WD1310がスマート・メータであるならば、対話は使用量(例えば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、又は可聴警報(例えば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介しうる。ユーザ・インタフェース機器1332は、入力インタフェース、デバイス及び回路、並びに出力インタフェース、デバイス及び回路を含みうる。ユーザ・インタフェース装置1332は、WD1310への情報の入力を可能にする及び/又は容易にするように構成されることができ、及び/又は処理回路1320に接続されて、処理回路1320が入力情報を処理することを可能にする及び/又は容易にする。ユーザ・インタフェース機器1332は例えば、マイクロフォン、近接又は他のセンサ、キー/ボタン、タッチ・ディスプレイ、1つ以上のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含みうる。ユーザ・インタフェース機器1332はまた、WD1310からの情報の出力を可能及び/又は容易にし、処理回路1320がWD1310からの情報を出力することを可能及び/又は容易にするように構成される。ユーザ・インタフェース機器1332は例えば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホン・インタフェース、又は他の出力回路を含みうる。ユーザ・インタフェース機器1332の1つ以上の入出力インタフェース、デバイス、及び回路を使用して、WD1310は、エンド・ユーザ及び/又はワイヤレス・ネットワークと通信でき、本書で説明する機能からの利点をこれらに与えることを可能にでき及び/又は容易にできる。
補助装置1334は、WDによって一般に実行されなくてもよいより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインタフェースを備えることができる。補助装置1334のコンポーネントの包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて変わりうる。
電源1336は、一部の実施形態で、バッテリ又はバッテリ・パックの形態でありうる。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電デバイス又は電力セルなどの他のタイプの電力源も使用されうる。WD1310は、電源1336からの電力を、本書に記載又は示される任意の機能を実行するために電源1336からの電力を必要とするWD1310の種々の部分に送る電力回路1337をさらに備えることができる。電力回路1337は、所定の実施形態で電力管理回路を含みうる。電力回路1337は追加的又は代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD1310は、入力回路又は電力ケーブルなどのインタフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。電力回路1337は、所定の実施形態で、外部電源から電源1336へ電力を送るように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源1336の充電のためでありうる。電力回路1337は、WD1310の個々のコンポーネントへの供給に適したものとするために、電源1336からの電力に対する任意の変換又は他の修正を実行できる。
図14は、本書で説明される様々な側面によるUEの一実施形態を示す。本書で使用されるように、ユーザ機器すなわちUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味でユーザを有していなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作が意図されているが、特定の人間のユーザに関連付けられていていない、又は最初は関連付けられていなくてもよいデバイス(例えば、スマート・スプリンクラ・コントローラ)を表すことができる。あるいは、UEは、エンド・ユーザへの販売又はエンド・ユーザによる操作を意図されていないが、ユーザのために関連付けられ又は動作されうるデバイス(例えば、スマート電力計)を表すことができる。UE1400は、NB‐IoT UE、マシン・タイプ通信(MTC)UE、及び/又は発展型MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEでありうる。UE1400は、図14に示されるように、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準などの、第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)によって公布される1つ以上の通信標準に従って通信するように構成されるWDの一例である。上述のように、WD及びUEという用語は、交換可能に使用されうる。したがって、図14はUEであるが、本書で説明されるコンポーネントはWDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
図14において、UE1400は、入出力インタフェース1405、高周波(RF)インタフェース1409、ネットワーク接続インタフェース1411、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1417、リード・オンリ・メモリ(ROM)1419、及び記憶媒体1421などを含むメモリ1415、通信サブシステム1431、電源1433、及び/又は任意の他のコンポーネント、又はそれらの任意の組合せに動作可能に結合される処理回路1401を含む。記憶媒体1421は、オペレーティング・システム1423、アプリケーション・プログラム1425、及びデータ1427を含む。他の実施形態で、記憶媒体1421が他の同様のタイプの情報を含みうる。所定のUEは、図14に示されるコンポーネントのすべて、又はコンポーネントのサブセットのみを利用できる。コンポーネント間の統合のレベルは、UEごとに変わりうる。さらに、所定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機などのコンポーネントの複数のインスタンスを含みうる。
図14で、処理回路1401は、コンピュータ命令及びデータを処理するように構成されうる。処理回路1401は、1つ以上のハードウェア実装状態機械(例えば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアを有するプログラマブル論理、1つ以上の記憶されたプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、又は上記の任意の組合せなどのような、機械可読コンピュータ・プログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作する任意の順次状態機械を実装するように構成されうる。例えば、処理回路1401は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含みうる。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報でありうる。
図示の実施形態で、入出力インタフェース1405は、入力デバイス、出力デバイス、又は入力及び出力デバイスへの通信インタフェースを提供するように構成されうる。UE1400は、入出力インタフェース1405を介して出力デバイスを使用するように構成されうる。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインタフェース・ポートを使用できる。例えば、USBポートを使用して、UE1400への入力及びUEからの出力を提供できる。出力デバイスは、スピーカ、サウンド・カード、ビデオ・カード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はそれらの任意の組合せでありうる。UE1400は、入出力インタフェース1405を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE1400に情報をキャプチャすることを可能にし及び/又は容易にするように構成されうる。入力デバイスはタッチ・センシティブ又はプレゼンス・センシティブ・ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、ウェブ・カメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロール・ホイール、スマートカードなどを含みうる。プレゼンス・センシティブ・ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するために、容量性又は抵抗性タッチセンサを含みうる。センサは例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はそれらの任意の組合せでありうる。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタル・カメラ、マイクロフォン、及び光センサでありうる。
図14で、RFインタフェース1409は、送信機、受信機、及びアンテナなどのRFコンポーネントに通信インタフェースを提供するように構成されうる。ネットワーク接続インタフェース1411は、ネットワーク1443aへの通信インタフェースを提供するように構成されうる。ネットワーク1443aは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、コンピュータ・ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク、電気通信ネットワーク、他のネットワーク又はそれらの組み合わせのような有線及び/又はワイヤレス・ネットワークを含みうる。例えば、ネットワーク1443aは、Wi‐Fiネットワークを備えうる。ネットワーク接続インタフェース1411は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ以上の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つ以上の他のデバイスと通信するために使用される受信機及び送信機インタフェースを含むように構成されうる。ネットワーク接続インタフェース1411は、通信ネットワーク・リンク(例えば、光、電気など)に適した受信機及び送信機機能を実施できる。送信機機能及び受信機機能は回路コンポーネント、ソフトウェア、又はファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実施されうる。
RAM1417は、オペレーティング・システム、アプリケーション・プログラム、及びデバイス・ドライバなどのソフトウェア・プログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを提供するために、バス1402を介して処理回路1401にインタフェースするように構成されうる。ROM1419は、コンピュータ命令又はデータを処理回路1401に提供するように構成されうる。例えば、ROM1419は、基本入出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信のような基本的なシステム機能のための不変の低レベル・システム・コード又はデータを記憶するように構成されうる。記憶媒体1421は、RAM、ROM、プログラマブル・リード・オンリ・メモリ、消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ、電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー・ディスク、ハードディスク、リムーバブル・カートリッジ、又はフラッシュ・ドライブなどのメモリを含むように構成されうる。一例で、記憶媒体1421は、オペレーティング・システム1423、ウェブ・ブラウザ・アプリケーション、ウィジェット又はガジェット・エンジン又は別のアプリケーションなどのアプリケーション・プログラム1425、及びデータ・ファイル1427を含むように構成されうる。記憶媒体1421は、UE1400によって使用するために、様々なオペレーティング・システムのうちの任意のもの、又はオペレーティング・システムの組合せを記憶できる。
記憶媒体1421は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピー・ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、USBフラッシュ・ドライブ、外部ハードディスク・ドライブ、サム・ドライブ、ペン・ドライブ、キー・ドライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD‐DVD)光ディスク・ドライブ、内部ハードディスク・ドライブ、ブルーレイ光ディスク・ドライブ、ホログラフィック・デジタル・データ・ストレージ(HDDS)光ディスク・ドライブ、外部ミニデュアル・インライン・メモリ・モジュール(DIMM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール又は取り外し可能ユーザ識別(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカード・メモリ、他のメモリ、又はそれらの任意の組合せなど、複数の物理ドライブ・ユニット含むように構成されうる。記憶媒体1421は、UE1400が一時的又は非一時的なメモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能な命令、アプリケーション・プログラムなどにアクセスしたり、データをオフロードしたり、データをアップロードしたりすることを可能及び/又は容易にできる。通信システムを利用するもののような製品は、デバイス可読媒体を備えることができる記憶媒体1421において有形に具現化されうる。
図14で、処理回路1401は、通信サブシステム1431を使用してネットワーク1443bと通信するように構成されうる。ネットワーク1443a及びネットワーク1443bは、同じネットワーク若しくは複数のネットワーク、又は異なるネットワーク若しくは複数のネットワークであってもよい。通信サブシステム1431は、ネットワーク1443bと通信するために使用される1つ以上の送受信機を含むように構成されうる。例えば、通信サブシステム1431は、IEEE802.14、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ以上の通信プロトコルに従って、無線アクセス・ネットワーク(RAN)の別のWD、UE、又は基地局などのワイヤレス通信が可能な別のデバイスの1つ以上のリモート送受信機と通信するために使用される1つ以上の送受信機を含むように構成されうる。各送受信機は、RANリンク(例えば、周波数割り当てなど)に適切な送信機又は受信機機能をそれぞれ実施するために、送信機1433及び/又は受信機1435を含みうる。さらに、各送受信機の送信機1433及び受信機1435は、回路コンポーネント、ソフトウェア、又はファームウェアを共有することができ、あるいは別々に実施されうる。
説明される実施形態で、通信サブシステム1431の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベース通信、別の同様の通信機能、又はそれらの任意の組合せを含みうる。例えば、通信サブシステム1431は、セルラ通信、Wi‐Fi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含みうる。ネットワーク1443bは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、コンピュータ・ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はそれらの任意の組合せなどの有線及び/又はワイヤレス・ネットワークを含みうる。例えば、ネットワーク1443bは、セルラ・ネットワーク、Wi‐Fiネットワーク、及び/又は近距離ネットワークでありうる。電源1413は、UE1400のコンポーネントに交流(AC)又は直流(DC)電力を供給するように構成されうる。
本書で説明される特徴、利点、及び/又は機能はUE1400のコンポーネントのうちの1つで実施されることができ、又はUE1400の複数のコンポーネントにわたって区分されることができる。さらに、本書で説明される特徴、利点、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアの任意の組合せで実施されうる。一例で、通信サブシステム1431は、本書で説明されるコンポーネントのいずれかを含むように構成されうる。さらに、処理回路1401は、バス1402を介してそのようなコンポーネントのいずれかと通信するように構成されうる。別の例で、そのようなコンポーネントのいずれも、処理回路1401によって実行されると、本書で説明される対応する機能を実行する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表されうる。別の例で、そのようなコンポーネントのいずれかの機能は、処理回路1401と通信サブシステム1431との間で区分されうる。別の例で、このようなコンポーネントのいずれかの非計算集約的機能はソフトウェア又はファームウェアで実施されることができ、計算集約的機能はハードウェアで実施されうる。
図15は、いくつかの実施形態によって実施される機能が仮想化されうる仮想化環境1500を説明する概略ブロック図である。本文脈において、仮想化は、ハードウェア・プラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク・リソースを仮想化することを含みうる装置又はデバイスの仮想化バージョンを作成することを意味する。本書で使用されるように、仮想化は、ノード(例えば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセス・ノード)又はデバイス(例えば、UE、ワイヤレス・デバイス、又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はそれらのコンポーネントに適用されることができ、機能の少なくとも一部が1つ以上の仮想コンポーネントとして(例えば、1つ以上のネットワーク内の1つ以上の物理処理ノード上で実行される1つ以上のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン、又はコンテナを介して)実施される実施形態に関係する。
いくつかの実施形態において、本書に記載される機能の一部又は全部は、1つ以上のハードウェア・ノード1530によってホストされる1つ以上の仮想環境1500内に実施される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実施されうる。さらに、仮想ノードが無線アクセス・ノードでないか、無線接続を必要としない実施形態(例えば、コア・ネットワーク・ノード)で、ネットワーク・ノードは完全に仮想化されうる。
機能は、本書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、及び/又は利益のいくつかを実施するように動作可能な1つ以上のアプリケーション1520(代替として、ソフトウェア・インスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれうる)によって実施されうる。アプリケーション1520は、処理回路1560及びメモリ1590を備えるハードウェア1530を提供する仮想化環境1500において実行される。メモリ1590は、処理回路1560によって実行可能な命令1595を含み、それによって、アプリケーション1520は、本書で開示される特徴、利点、及び/又は機能のうちの1つ以上を提供するように動作可能である。
仮想化環境1500は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、又はデジタル又はアナログのハードウェア・コンポーネント又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でありうる、1つ以上のプロセッサ又は処理回路1560の集合を備える汎用又は専用のネットワーク・ハードウェア・デバイス1530を備える。各ハードウェア・デバイスは、処理回路1560によって実行される命令1595又はソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリでありうるメモリ1590‐1を備えることができる。各ハードウェア・デバイスは、物理ネットワーク・インタフェース1580を含むネットワーク・インタフェース・カードとも呼ばれる1つ以上のネットワーク・インタフェース・コントローラ(NIC)1570を備えることができる。各ハードウェア・デバイスはまた、処理回路1560によって実行可能なソフトウェア1595及び/又は命令を記憶した、非一時的で永続的な機械可読記憶媒体1590‐2を含みうる。ソフトウェア1595は、1つ以上の仮想化レイヤ1550(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1540を実行するためのソフトウェア、並びに本書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴、及び/又は利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む任意のタイプのソフトウェアを含みうる。
仮想マシン1540は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインタフェース及び仮想記憶装置を含み、対応する仮想化レイヤ1550又はハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス1520のインスタンスの様々な実施形態は仮想マシン1540の1つ以上で実施されることができ、実施は異なる方法で行うことができる。
動作中、処理回路1560は、仮想マシン・モニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ1550をインスタンス化するためにソフトウェア1595を実行する。仮想化レイヤ1550は、ネットワーキング・ハードウェアのように見える仮想オペレーティング・プラットフォームを仮想マシン1540に提示できる。
図15に示すように、ハードウェア1530は、汎用又は専用のコンポーネントを有するスタンドアロン・ネットワーク・ノードでありうる。ハードウェア1530はアンテナ15225を備えることができ、仮想化を介していくつかの機能を実施できる。あるいは、ハードウェア1530は、多くのハードウェア・ノードが協調して動作し、特にアプリケーション1520のライフサイクル管理を監督する管理及びオーケストレーション(MANO)15100を介して管理される、(例えば、データ・センタや顧客構内機器(CPE)内などの)より大きなハードウェアのクラスタの一部でありうる。
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかの文脈で行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバ・ハードウェア、物理スイッチ、及びデータ・センタに配置できる物理記憶装置、並びに顧客構内機器に統合するために使用されうる。
NFVの文脈で、仮想マシン1540は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装でありうる。仮想マシン1540の各々、及びその仮想マシンを実行するハードウェア1530のその部分は、当該仮想マシンに専用のハードウェアであり、及び/又は、当該仮想マシンによって仮想マシン1540の他のものと共有されるハードウェアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
さらに、NFVの文脈で、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェア・ネットワーキング・インフラストラクチャ1530の上の1つ以上の仮想マシン1540で実行され、図15のアプリケーション1520に対応する特定のネットワーク機能を処理する責任を負う。
いくつかの実施形態で、それぞれが1つ以上の送信機15220及び1つ以上の受信機15210を含む1つ以上の無線ユニット15200は、1つ以上のアンテナ15225に結合されうる。無線ユニット15200は、1つ以上の適切なネットワーク・インタフェースを介してハードウェア・ノード1530と直接通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセス・ノードや基地局などの無線機能を仮想ノードに提供できる。
いくつかの実施形態で、何らかのシグナリングが、ハードウェア・ノード1530と無線ユニット15200との間の通信のために代替的に使用されうる制御システム15230を使用して達成されうる。
図16を参照すると、実施形態に従って、通信システムは、無線アクセス・ネットワークなどのアクセス・ネットワーク1611とコア・ネットワーク1614とを含む3GPPタイプのセルラ・ネットワークなどの電気通信ネットワーク1610を含む。アクセス・ネットワーク1611は、複数の基地局1612a、1612b、1612c、例えば、NB、eNB、gNB、又は他のタイプのワイヤレス・アクセス・ポイントを備え、各々が対応するカバレッジ・エリア1613a、1613b、1613cを規定する。各基地局1612a、1612b、1612cは、有線又はワイヤレス接続1615を介してコア・ネットワーク1614に接続可能である。カバレッジ・エリア1613cに位置する第1のUE1691は、対応する基地局1612cに無線接続するように、又はページングされるように構成されうる。カバレッジ・エリア1613a内の第2のUE1692は、対応する基地局1612aに無線で接続可能である。この例で複数のUE1691、1692が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジ・エリア内にある状況、又は単一のUEが基地局に接続している状況にも等しく適用可能である。
電気通信ネットワーク1610はそれ自体がホスト・コンピュータ1630に接続されており、これは、スタンドアロン・サーバ、クラウド実施サーバ、分散サーバ、又はサーバ・ファーム内の処理リソースのハードウェア及び/又はソフトウェアで実施されうる。ホスト・コンピュータ1630はサービス・プロバイダの所有権又は制御下に置くことができ、あるいはサービス・プロバイダによって、又はサービス・プロバイダのために動作されうる。電気通信ネットワーク1610とホスト・コンピュータ1630との間の接続1621及び1622は、コア・ネットワーク1614からホスト・コンピュータ1630に直接延長することができ、あるいはオプションの中間ネットワーク1620を介して延びることができる。中間ネットワーク1620は、パブリック、プライベート又はホストされたネットワークのうちの1つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク1620はもしあれば、バックボーン・ネットワーク又はインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク1620は、2つ以上のサブ・ネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
図16の通信システム全体は、接続されたUE1691、1692とホスト・コンピュータ1630との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバ・ザ・トップ(OTT)接続1650として説明されうる。ホスト・コンピュータ1630及び接続されたUE1691、1692は、アクセス・ネットワーク1611、コア・ネットワーク1614、任意の中間ネットワーク1620、及び可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1650を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続1650は、OTT接続1650が通過する参加通信装置がアップリンク通信及びダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味で、透過的でありうる。例えば、基地局1612は、接続されたUE1691へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるホスト・コンピュータ1630から発信されたデータを有する着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてもよいし、通知される必要がない。同様に、基地局1612は、UE1691からホスト・コンピュータ1630に向けて発信される発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
先の段落で説明されたUE、基地局、及びホスト・コンピュータの実施例に従う例示の実装が図17を参照して説明される。通信システム1700において、ホスト・コンピュータ1710は、通信システム1700の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又はワイヤレス接続をセットアップし維持するように構成された通信インタフェース1716を含むハードウェア1715を含む。ホスト・コンピュータ1710は、記憶及び/又は処理能力を有しうる処理回路1718をさらに備える。特に、処理回路1718は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブル・プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備えることができる。ホスト・コンピュータ1710は、さらにソフトウェア1711を備え、これは、ホスト・コンピュータ1710によって記憶され、又はアクセス可能であり、処理回路1718によって実行可能である。ソフトウェア1711は、ホスト・アプリケーション1712を含む。ホスト・アプリケーション1712は、UE1730及びホスト・コンピュータ1710で終端するOTT接続1750を介して接続するUE1730のような、リモート・ユーザにサービスを提供するように動作可能である。サービスをリモート・ユーザに提供する際に、ホスト・アプリケーション1712は、OTT接続1750を使用して送信されるユーザ・データを提供できる。
通信システム1700はまた、電気通信システムに設けられ、ホスト・コンピュータ1710及びUE1730と通信することを可能にするハードウェア1725を含む基地局1720を含みうる。ハードウェア1725は、通信システム1700の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又はワイヤレス接続をセットアップ及び維持するための通信インタフェース1726と、基地局1720によってサービスされるカバレッジ・エリア(図17に示されていない)に配置されたUE1730との少なくともワイヤレス接続1770をセットアップ及び維持するための無線インタフェース1727とを含みうる。通信インタフェース1726は、ホスト・コンピュータ1710への接続1760を容易にするように構成されうる。接続1760は直接的であってもよいし、電気通信システムのコア・ネットワーク(図17には示されていない)及び/又は電気通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態で、基地局1720のハードウェア1725は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブル・プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ又はこれらの組み合わせ(図示せず)を含みうる処理回路1728も含みうる。基地局1720はさらに、内部に記憶された、又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1721を有する。
通信システム1700はまた、既に参照されたUE1730を含みうる。そのハードウェア1735は、UE1730が現在配置されているカバレッジ・エリアにサービスする基地局とのワイヤレス接続1770をセットアップし維持するように構成された無線インタフェース1737を含みうる。UE1730のハードウェア1735はまた、処理回路1738を含んでもよく、これは、1つ以上のプログラマブル・プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ、又は命令を実行するように適合されたこれら(図示せず)の組み合わせを含んでもよい。UE1730はさらにソフトウェア1731を備え、それはUE1730に記憶され、又はアクセス可能であり、処理回路1738によって実行可能である。ソフトウェア1731は、クライアント・アプリケーション1732を含む。クライアント・アプリケーション1732は、ホスト・コンピュータ1710のサポートにより、UE1730を介して人間又は非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホスト・コンピュータ1710において、実行中のホスト・アプリケーション1712は、UE1730及びホスト・コンピュータ1710で終端するOTT接続1750を介して、実行中のクライアント・アプリケーション1732と通信できる。ユーザにサービスを提供する際に、クライアント・アプリケーション1732は、ホスト・アプリケーション1712から要求データを受信し、要求データに応じてユーザ・データを提供できる。OTT接続1750は、要求データとユーザ・データの両方を転送できる。クライアント・アプリケーション1732は、ユーザと対話して、それが提供するユーザ・データを作成できる。
図17に説明されるホスト・コンピュータ1710、基地局1720、及びUE1730は、それぞれ、図16のホスト・コンピュータ1630、基地局1612a、1612b、1612cのうちの1つ、及びUE1691、1692のうちの1つと同様又は同一でありうることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は図17に示すようであってもよく、独立して、周囲のネットワーク・トポロジは、図16のものであってもよい。
図17で、OTT接続1750を抽象的に描いて、基地局1720を介したホスト・コンピュータ1710とUE1730との間の通信を示しているが、いかなる中間デバイスも明示的に参照せず、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングも示していない。ネットワーク・インフラストラクチャはルーティングを決定することができ、これは、UE1730から、又はホスト・コンピュータ1710を動作するサービス・プロバイダから、あるいはその両方から隠すように構成されうる。OTT接続1750がアクティブである間、ネットワーク・インフラストラクチャは、ルーティングを動的に(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)変更する決定をさらに行うことができる。
UE1730と基地局1720との間のワイヤレス接続1770は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上は、ワイヤレス接続1770が最後のセグメントを形成するOTT接続1750を使用して、UE1730に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、本書で開示される例示的な実施形態は、OTTデータ・アプリケーション又は5Gネットワークの外部のサービスのような、ユーザ機器(UE)と別のエンティティとの間のデータ・セッションに関連した、対応する無線ベアラを含むデータ・フローのエンド・ツー・エンドのサービス品質(QoS)をネットワークが監視するためのフレキシビリティを向上できる。これら及び他の利点は、5G/NRソリューションのよりタイムリーな設計、実施、及び展開を容易にできる。さらに、そのような実施形態は、データ・セッションQoSの柔軟かつタイムリーな制御を容易にすることができ、これは、5G/NRによって想定され、OTTサービスの成長にとって重要な容量、スループット、レイテンシなどの改善につながりうる。
1つ以上の実施形態が改善するデータ速度、レンテンシ、及び他のネットワーク動作側面を監視する目的で、測定手順を提供できる。さらに、測定結果の変動に応じて、ホスト・コンピュータ1710とUE1730との間のOTT接続1750を再構成するためのオプションのネットワーク機能が存在しうる。OTT接続1750を再構成するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホスト・コンピュータ1710のソフトウェア1711及びハードウェア1715、又はUE1730のソフトウェア1731及びハードウェア1735、あるいはその両方で実現できる。実施形態で、OTT接続1750が通過する通信デバイス内に、又はそれに関連してセンサ(図示せず)が配置されうる。センサは上記で例示された監視量の値を供給することによって、又はソフトウェア1711、1731が監視量を計算又は推定できる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加できる。OTT接続1750の再構成は、メッセージ・フォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局1720に影響を及ぼす必要はなく、基地局1720には知られていないか、又は知覚できないことがある。このような手順及び機能は当技術分野で既知であり、実施されうる。所定の実施形態で、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホスト・コンピュータ1710による測定を容易にする独自のUEシグナリングを含みうる。測定は、ソフトウェア1711及び1731が伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続1750を使用して、メッセージ、特に空又は「ダミー」メッセージを送信させることによって実施されうる。
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的な方法及び/又は手順を示すフローチャートである。通信システムは、ホスト・コンピュータと、基地局と、UEとを含み、これらは、いくつかの例示的な実施形態で図16及び図17を参照して説明されたものでありうる。本開示を簡単にするために、図18に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1810において、ホスト・コンピュータは、ユーザ・データを提供する。ステップ1810のサブステップ1811(オプションでありうる)において、ホスト・コンピュータは、ホスト・アプリケーションを実行することによって、ユーザ・データを提供する。ステップ1820において、ホスト・コンピュータは、UEへユーザ・データを伝える送信を開始する。ステップ1830(オプションでありうる)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホスト・コンピュータが開始した送信において伝えられたユーザ・データをUEへ送信する。ステップ1840(これもオプションでありうる)において、UEは、ホスト・コンピュータによって実行されるホスト・アプリケーションに関連するクライアント・アプリケーションを実行する。
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的な方法及び/又は手順を示すフローチャートである。通信システムは、ホスト・コンピュータ、基地局、及びUEを含み、これらは図16及び図17を参照して説明したものでありうる。本開示を簡単にするために、図19に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1910において、ホスト・コンピュータは、ユーザ・データを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)で、ホスト・コンピュータは、ホスト・アプリケーションを実行することによってユーザ・データを提供する。ステップ1920において、ホスト・コンピュータは、UEへユーザ・データを伝える送信を開始する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して渡されうる。ステップ1930(オプションでありうる)において、UEは、送信において伝えられたユーザ・データを受信する。
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的な方法及び/又は手順を示すフローチャートである。通信システムは、ホスト・コンピュータ、基地局、及びUEを含み、これらは図16及び図17を参照して説明したものでありうる。本開示を簡単にするために、図20に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2010(オプションでありうる)において、UEは、ホスト・コンピュータによって提供された入力データを受信する。さらに又は代替的に、ステップ2020において、UEは、ユーザ・データを提供する。ステップ2020のサブステップ2021(オプションでありうる)において、UEは、クライアント・アプリケーションを実行することによって、ユーザ・データを提供する。ステップ2010のサブステップ2011(オプションでありうる)において、UEは、ホスト・コンピュータによって提供された受信入力データに応じてユーザ・データを提供するクライアント・アプリケーションを実行する。ユーザ・データを提供する際に、実行されたクライアント・アプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮できる。ユーザ・データが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ2030(オプションでありうる)において、ユーザ・データのホスト・コンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ2040において、ホスト・コンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザ・データを受信する。
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的な方法及び/又は手順を示すフローチャートである。通信システムは、ホスト・コンピュータ、基地局、及びUEを含み、これらは図16及び図17を参照して説明したものでありうる。本開示を簡単にするために、図21を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ2110(オプションでありうる)で、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザ・データを受信する。ステップ2120(オプションでありうる)で、基地局は、受信したユーザ・データのホスト・コンピュータへの送信を開始する。ステップ2130(オプションでありうる)において、ホスト・コンピュータは、基地局によって開始された送信において伝えられたユーザ・データを受信する。
本書で説明されるように、デバイス及び/又は装置は、半導体チップ、チップセット、又はそのようなチップ又はチップセットを備える(ハードウェア)モジュールによって表されてもよいが、これはハードウェアで実装される代わりに、デバイス又は装置の機能がプロセッサでの実行のための、又はプロセッサ上で実行される実行可能ソフトウェア・コード部分を備えるコンピュータ・プログラム又はコンピュータ・プログラム製品のようなソフトウェア・モジュールとして実施される可能性を排除しない。さらに、デバイス又は装置の機能は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組合せによって実施されうる。デバイス又は装置は、機能的に互いに協働するか、又は互いに独立しているかにかかわらず、複数のデバイス及び/又は装置のアセンブリとみなされうる。さらに、デバイス又は装置の機能が保存される限り、デバイス及び装置は、システム全体にわたって分散されて実施されうる。このような原理及び類似の原理は、当業者に知られていると考えられる。
本書で使用される「ネットワーク・ノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局制御装置(BSC)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、gノードB(gNB)、発展型ノードB(eNB又はeノードB)、ノードB、MSR BSのようなマルチ標準無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、リレー・ノード、ドナー・ノード制御リレー、無線アクセス・ポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)リモート無線ヘッド(RRH)、コア・ネットワーク・ノード(例えば、モバイル管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、調整ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(例えば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナ・システム(DAS)内のノード、スペクトラム・アクセス・システム(SAS)ノード、要素管理ノード(EMS)等のうちの任意のものをさらに備えてもよい。ネットワーク・ノードはまた、試験機器を備えてもよい。
本書で使用されるように、「無線アクセス・ノード」(又は「無線ネットワーク・ノード」)は、信号を無線で送信及び/又は受信するように動作する無線アクセス・ネットワーク(RAN)内の任意のノードでありうる。無線アクセス・ノードのいくつかの例は、3GPP第5世代(5G)NRネットワークにおけるニュー・ラジオ(NR)基地局(gNB)、又は3GPP LTEネットワークにおけるeNB)、高電力又はマクロ基地局、低電力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、リレー・ノード、アクセス・ポイント(AP)、無線AP、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、マルチ標準BS(例えば、MSR BS)、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、基地トランシーバ局(BTS)、基地局制御装置(BSC)、ネットワーク制御装置、ノードB(NB)などを含むが、これらに限定されない。そのような用語は、gNB‐CU及び/又はgNB‐DUのようなノードの構成要素を参照するために使用されうる。
本書で使用されるように、「無線ノード」という用語は、ワイヤレス・デバイス(WD)又は無線ネットワーク・ノードを指すことができる。
本書で使用されるように、「コア・ネットワーク・ノード」は、コア・ネットワーク内の任意のタイプのノードでありうる。コア・ネットワーク・ノードのいくつかの例は、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P‐GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、ユーザ・プレーン機能(UPF)、ホーム加入者サーバ(HSS)などを含む。
本書で使用されるように、「ネットワーク・ノード」は、セルラ通信ネットワーク/システムのようなワイヤレス通信システムの無線アクセス・ネットワーク(例えば、「無線ネットワーク・ノード」又は「無線アクセス・ノード」)又はコア・ネットワーク(例えば、「コア・ネットワーク・ノード」)の一部である任意のノードである。
いくつかの実施形態において、「ワイヤレス・デバイス」(WD)又は「ユーザ装置」(UE)という非限定的な用語は交換可能に使用される。本書のWDは、ワイヤレス・デバイス(WD)のような、無線信号を介してネットワーク・ノード又は別のWDと通信できる任意のタイプのワイヤレス・デバイスでありうる。WDはまた、無線通信装置、ターゲット・デバイス、デバイス・ツー・デバイス(D2D)WD、マシン・タイプWDすなわちマシン・ツー・マシン通信(M2M)が可能なWD、低コスト及び/又は低複雑度WD、WDを装備したセンサ、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ埋め込み型(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、又は狭帯域IoT(NB‐IOT)デバイスなどであってもよい。
いくつかの実施形態において、「スロット」との用語が無線リソースを示すために使用されるが、本書で説明される技術は、時間の長さに関して表現される任意のタイプの物理リソース又は無線リソースのような、他のタイプの無線リソースとともに有利に使用されてもよいことを理解されたい。時間リソースの例は、シンボル、タイム・スロット、ミニスロット、サブフレーム、無線フレーム、送信時間隔(TTI)、インターリーブ時間、時間リソース番号などである。
いくつかの実施形態において、送信機(例えば、ネットワーク・ノード)及び受信機(例えば、WD)は、送信機及び受信機がリソースの送信中に1つ以上の物理チャネルを配置するリソースを決定するためのルールに事前に同意し、このルールはいくつかの実施形態において「マッピング」と呼ばれてもよい。他の実施形態において、「マッピング」との用語は他の意味を有してもよい。
本書で使用されるように、「チャネル」は、論理チャネル、トランスポート・チャネル、又は物理チャネルでありうる。チャネルは、1つ以上のキャリア、特に複数のサブキャリアを備えることができ、及び/又は、これらに配置されうる。制御シグナリング/制御情報を搬送している及び/又は搬送するためのチャネルは、特に物理層チャネルである場合、及び/又は制御プレーン情報を搬送する場合に、制御チャネルとみなされてもよい。同様に、データ・シグナリング/ユーザ情報を搬送している及び/又は搬送するためのチャネルは、特に物理層チャネルである場合、及び/又はユーザ・プレーン情報を搬送する場合、データ・チャネル(例えば、PDSCH)とみなされてもよい。チャネルは、特定の通信方向について、又は2つの相補的な通信方向(例えば、UL及びDL、又は2つの方向のサイドリンク)について規定されてもよく、その場合、チャネルは、各方向に1つずつ、2つのコンポーネント・チャネルを有するとみなされてもよい。
さらに、本書で「セル」という用語が使用されるが、(特に5G NRに関して)セルの代わりにビームが使用だれてもよく、したがって、本書で説明される概念はセル及びビームの両方に等しく適用されることを理解されたい。
例えば、3GPP LTE及び/又はニュー・ラジオ(NR)のような、1つの特定のワイヤレス・システムからの用語がこの開示において使用されてもよいが、これは開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものとしてみなされるべきではないことに留意されたい。広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ワールドワイド・インタオペラビリティ・フォ・マイクロ波アクセス(WiMax)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)及びグローバル・システム・フォ・モバイル・コミュニケーション(GSM)を含むがこれらに限定されない他のワイヤレス・システムも、本書に記載される概念、原理、及び/又は実施形態を活用することから利益を得てもよい。
さらに、ワイヤレス・デバイス又はネットワーク・ノードによって実行されるとして本書に記載される機能は、複数のワイヤレス・デバイス及び/又はネットワーク・ノード上に分散されてもよいことに留意されたい。言い換えると、本書で説明されるネットワーク・ノード及びワイヤレス・デバイスの機能は単一の物理デバイスによる実施に限定されず、実際にはいくつかの物理デバイス間で分散されうることが企図される。
別様の規定がない限り、本書で使用される(技術用語及び科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本書で使用される用語は本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本書で明示的にそのように規定されない限り、理想化された、又は過度に形式的な意味で解釈されないことが理解されるだろう。
さらに、本明細書、図面、及びその例示的な実施形態を含む、本開示で使用される特定の用語は例えば、データ及び情報を含むが、これらに限定されない、特定の例では同義的に使用できる。これらの単語及び/又は互いに同義でありうる他の単語は本書において同義に使用され得るが、そのような単語が同義に使用されないことが意図されうる場合がありうることを理解されたい。さらに、従来技術の知識が上記の参照により明示的に組み込まれていない範囲において、その全体が本書に明示的に組み込まれる。参照される全ての刊行物は、その全体が参照により本書に組み込まれる。
上記は、単に本開示の原理を例示するものである。本書の教示を考慮すれば、記載された実施形態に対する様々な修正及び変更が当業者には明らかであろう。したがって、当業者は本書では明示的に示されていないか、又は説明されていないが、本開示の原理を具体化し、したがって本開示の精神及び範囲内にありうる、多数のシステム、装置及び手順を考え出すことができることが理解されよう。当業者に理解されるように、様々な例示的な実施形態を互いに一緒に使用することができ、またそれらと交換可能に使用できる。