本発明が適用された遊技機であるスロットマシン1の実施例について図面を用いて説明する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。また、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数(本実施例では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)、有利区間に制御されている旨を示す有利区間表示等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、遊技区間の区間状態が有利区間に制御されている旨を点灯により報知する区間表示LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51が、設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の前面扉1bの内側には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図3参照)、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24(図3参照)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図3参照)、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータンク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ29(図3参照)が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを回転させたり停止させたりするためのリールユニット34、メイン制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1~3BETLED14~16、投入要求LED17、スタート有効LED18、区間表示LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。
演出制御基板90には、前述の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ53、54、リール2L、2C、2Rの所定位置を背面側から照射可能なリールLED55、ゲームの進行に関与せず、演出に用いられる演出用スイッチ56等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。また、演出制御基板90には、前述の演出用スイッチ56が接続されており、当該演出用スイッチ56の入力状態は、サブ制御部91により検出可能となっている。
液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に表示領域が配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域のうち透視窓3に対応する透過領域及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源スイッチ39をONにする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFにされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用して賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定められた入賞ラインL1~L5(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。また、本実施例では、複数の入賞ラインを適用しているが、1本の入賞ラインのみを適用しても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コマ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過するまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ライン上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していない入賞役を構成する図柄が、入賞ライン上に停止しないように、いずれの入賞役も構成しない図柄を入賞ライン上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライン上に予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ライン上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次ゲームを開始可能となる再遊技が付与される再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、前述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次ゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、停止操作順、操作タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様により報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能である。メイン制御部41は、ATに制御される権利が遊技者に対して付与されることで、ATの制御を開始してATに制御する。そして、ATに制御している場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用いて報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象役を確実に入賞させることができるようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、メダルの払出枚数やエラーコード、ナビ情報を表示させることが可能な遊技補助表示器12を備え、ナビ報知の制御において遊技補助表示器12を用いてナビ情報を報知する構成であるが、ナビ情報のみを表示させることが可能な専用の表示器を備え、ナビ報知の制御において当該専用の表示器を用いてナビ情報を報知する構成でも良い。
[遊技区間について]
本実施例のメイン制御部41は、図4に示すように、遊技区間として通常区間及び有利区間のいずれかに制御することが可能である。
通常区間は、ナビ報知が行われることのない遊技区間であり、有利区間が終了された後、次ゲームが開始されることで開始され、有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定されることで終了される。通常区間では、区間表示LED19の点灯により有利区間に制御されている旨を示す区間表示が行われず、区間表示LED19は、消灯状態に制御される。
また、通常区間では、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選が行われて有利区間に移行させるか否かが決定される。また、通常区間では、内部抽選にてAT抽選対象役が当選してもAT抽選を行わないことで、ATに制御する旨の決定がされることがなく、ATに制御されないようになっている。尚、通常区間中のAT抽選では、ATに制御する旨が当選する確率が0に設定されることで、ATに制御する旨の決定がされない構成としても良い。
有利区間は、ナビ報知が行われることのある遊技区間であり、ナビ報知が実行され得ることで通常区間に比較して有利な遊技区間である。有利区間は、通常区間において有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定された後、次ゲームが開始されることで開始され、所定の有利区間終了条件が成立することで終了される。有利区間では、当該有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われることでメダルの払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に区間表示が開始されて、区間表示LED19が点灯状態に制御されることで、有利区間に制御されている旨が報知される。また、有利区間では、所定のナビ条件が成立すること(本実施例では、後述のAT状態に制御されており、かつ内部抽選にてナビ対象役が当選すること)で、ナビ報知が行われ、遊技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
また、有利区間では、内部抽選にて所定のAT抽選対象役が当選することでAT抽選が行われる。当該AT抽選に当選することで、その後、ATの制御が行われるAT状態に移行される。そして、内部抽選にてナビ対象役が当選したときに、ナビ報知が行われ、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるようになっており、有利区間は、通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区間となる。
有利区間の終了条件には、有利区間におけるゲーム数(有利区間ゲーム数)が上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件1、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数(本実施例では、2388(上限枚数2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(3枚)を加算した値))を超えることで成立する終了条件2、有利区間ゲーム数及びメダルの純増枚数に基づかずに成立し得る終了条件であり、予め定められた任意条件(例えば、AT状態が終了することや、AT状態の終了後に所定ゲーム数が経過すること等)が成立することで成立する終了条件3が含まれ、終了条件1~3のうち少なくとも一の条件が成立することで有利区間は終了される。
尚、本実施例では、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選を行い、当該有利区間移行抽選にて当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、遊技区間が通常区間に制御されているときに、予め定められた有利区間移行役が当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成でも良い。
[ATに関する制御状態について]
本実施例のメイン制御部41は、ATに関する制御状態として通常状態、AT状態、上乗せ状態を含む複数種類の状態に制御することが可能である。通常状態は、ATの制御を行わない状態である。AT状態は、ATの制御を行う状態である。上乗せ状態は、ATの制御が行われ、かつATに制御するゲーム数(ATゲーム数)を上乗せする旨がAT状態よりも高い割合で決定される状態である。
メイン制御部41は、前述の遊技区間が通常区間に制御されているときには、ATに関する制御状態を通常状態に制御する。そして、遊技区間が通常区間に移行された後、ATに関する制御状態を通常状態に制御しているときに、内部抽選にて所定のAT抽選対象役が当選することで、AT状態(AT状態1、AT状態2)に制御するか否かを決定するAT抽選を行う。そして、AT抽選にて当選し、AT状態に制御する旨の決定がされた場合には、その後、所定の移行条件(本実施例では、AT抽選に当選した後、所定ゲーム数(例えば、10ゲーム)が経過すること)が成立することで、AT抽選にて決定されたAT状態の種類に応じたATゲーム数(本実施例では、AT状態1では、100ゲーム、AT状態2では、50ゲーム)をAT状態に制御する残りゲーム数を計数するATゲーム数カウンタに加算して、該当するAT状態(AT状態1、AT状態2)へ移行させる。AT状態1では、当該AT状態1の開始時にAT状態2の開始時に比較して多くのATゲーム数が付与されるようになっており、AT状態1は、AT状態2に比較して遊技者にとって有利な状態である。
AT状態では、ゲームが行われる毎にATゲーム数カウンタの値を1ずつ減算する制御を行い、ATゲーム数の残り数が0となるゲームの終了時にAT状態を終了させて通常状態へ移行させる。また、前述の有利区間の終了条件が成立することでも、AT状態を終了させて通常状態へ移行させる。
また、AT状態では、内部抽選にて前述のナビ対象役が当選する毎に遊技者にとって有利となる操作態様を報知するナビ報知を行うように制御する。また、AT状態では、内部抽選にて所定の上乗せ抽選対象役が当選することで、ATゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選することで、当選したゲーム数を残りのATゲーム数に加算する。
また、AT状態では、内部抽選にて所定の上乗せ状態抽選対象役が当選することで、上乗せ状態へ移行させるか否かを決定する上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選に当選したときには、前兆期間制御を行う。前兆期間制御では、当該上乗せ状態抽選に当選したゲームにおいて上乗せ状態へ移行させるまでの期間(以下、前兆期間と呼ぶ場合がある)を所定ゲーム数(本実施例では、4~7ゲーム)の範囲内から決定する前兆期間抽選を行い、その後、当該前兆期間抽選にて決定されたゲーム数にわたる前兆期間が経過する最後のゲームの終了時に、上乗せ状態に制御する残りゲーム数を計数する上乗せ状態ゲーム数カウンタに所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)を加算して、上乗せ状態へ移行させる。
上乗せ状態では、各ゲームにおいてAT状態での上乗せ抽選よりも高い当選率で上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選にて当選したゲーム数を残りのATゲーム数に加算する。また、各ゲームにおいて上乗せ状態ゲーム数カウンタを1ずつ減算する。そして、上乗せ状態へ移行された後、上乗せ状態ゲーム数カウンタが0となり、所定ゲーム数(本実施例では、10ゲーム)が経過することが特定されるゲームの終了時に当該上乗せ状態へ移行する前のAT状態へ移行させる。また、上乗せ状態に制御されているときに、前述の有利区間の終了条件が成立した場合には、上乗せ状態やAT状態の残りゲーム数が残っている状況でもAT状態を終了させて通常状態へ移行させる。
また、上乗せ状態では、ゲームが行われる毎にATゲーム数を1ずつ減算する制御を行わないが、内部抽選にて前述のナビ対象役が当選する毎に遊技者にとって有利となる操作態様を報知するナビ報知を行うように制御する。上乗せ状態では、各ゲームにおいてAT状態での上乗せ抽選よりも高い当選率で上乗せ抽選を行うようになっており、上乗せ状態は、AT状態に比較して遊技者にとって有利な状態である。
このように、メイン制御部41は、ATに関する制御状態をAT状態に制御しているときに、内部抽選にて所定の上乗せ状態抽選対象役が当選することで、その後、上乗せ状態に制御することが可能であり、当該上乗せ状態抽選に当選した後、所定ゲーム数にわたり前兆期間に制御し、当該前兆期間が経過することでATに関する制御状態を上乗せ状態に制御するようになっている。
また、メイン制御部41は、前兆期間に制御するときに前兆期間抽選を行い、当該前兆期間抽選にて決定されたゲーム数にわたって当該前兆期間に制御するようになっている。
尚、メイン制御部41は、ATに関する制御状態を通常状態に制御しているときにAT抽選にて当選し、AT状態へ移行させる場合に、当該AT状態へ移行させる前に所定ゲーム数にわたる前兆期間に制御して、当該前兆期間が経過することでAT状態へ移行させる構成でも良い。
[前兆期間に関連する演出制御について]
サブ制御部91が前兆期間に関連して行う演出制御について、図5~図8に基づいて説明する。
前述のように、メイン制御部41は、ATに関する制御状態をAT状態に制御しているときに、内部抽選にて所定の上乗せ状態抽選対象役が当選することで、上乗せ状態抽選を行い、当該上乗せ状態抽選に当選することで、その後、上乗せ状態に制御することが可能である。上乗せ状態抽選に当選した後は、前兆期間制御を行って、所定ゲーム数(本実施例では、4~7ゲーム)にわたり前兆期間に制御して当該前兆期間が経過することで上乗せ状態に移行させるように制御する。
また、メイン制御部41は、遊技の進行状況や制御状態等を特定可能なコマンドを所定タイミングでサブ制御部91に対して送信可能であり、例えば、内部抽選を行ったときに当該内部抽選の当選結果(例えば、上乗せ状態抽選対象役の当選、ナビ対象役の当選等)を特定可能なコマンド、上乗せ状態抽選を行ったときに当該上乗せ状態抽選の抽選結果を特定可能なコマンド、前兆期間抽選を行ったときに当該前兆期間抽選にて当選した前兆期間のゲーム数を特定可能なコマンド、ゲームにおいて回転制御を停止させるストップスイッチの操作が行われる毎に操作されたストップスイッチを特定可能なコマンド、ゲームにおいて最後のリール2L、2C、2Rの回転を停止させるストップスイッチの操作(以下、第3停止操作と呼ぶ場合がある)が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されてゲームが終了した旨を特定可能なコマンド等を送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて上乗せ状態抽選に当選して前兆期間に制御されることが特定される場合には、前兆期間に制御されている旨を示唆する演出の制御を行う前兆演出制御を行って特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される可能性を示唆する後述の連続演出や当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行う一方、上乗せ状態抽選に当選せず前兆期間に制御されないことが特定される場合には、前兆期間に制御されている可能性を示唆する演出の制御を行う偽前兆演出制御を行って連続演出や前段演出を行うことが可能である。
具体的には、図5に示すように、メイン制御部41は、AT状態に制御しているゲームにおいて内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選したときに上乗せ状態抽選を行う。そして、上乗せ状態抽選の抽選結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、当該上乗せ状態抽選に当選したときには、前兆期間抽選を行う。そして、前兆期間抽選の抽選結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。その後、前兆期間制御を行って、前兆期間抽選にて当選した所定ゲーム数(本実施例では、4~7ゲーム)にわたり待機し、当該所定ゲーム数が経過するゲームの終了時にATに関する制御状態を上乗せ状態へ移行させ、当該ゲームの次ゲームから上乗せ状態に制御する。
これらに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて上乗せ状態抽選が行われて当該上乗せ状態抽選にて当選した旨が特定されるときには、前兆演出制御を開始させる一方、受信したコマンドに基づいて上乗せ状態抽選が行われたが当該上乗せ状態抽選にて当選しなかった旨が特定されるときには、偽前兆演出制御を開始させる。
前兆演出制御では、まず、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて前兆期間抽選の抽選結果すなわち前兆期間のゲーム数を特定し、前兆期間の残りゲーム数を計数するための前兆期間カウンタに設定する。前兆期間カウンタは、サブ制御部91のRAM91cの所定領域に設定されている。サブ制御部91は、各ゲームの終了時に前兆期間カウンタを1ずつ減算して、前兆期間の残りゲーム数を計数する。
前兆期間カウンタを設定した後は、前段演出を行うか否かを決定する前段演出抽選を行う。前段演出抽選では、後述するように前兆期間中であるか否かやナビ演出が行われるゲームであるか否か等に基づいて抽選を行い、前段演出を行うか否か及び前段演出を行う場合の当該前段演出の種類(前段演出A~H)、連続演出を行うか否か及び連続演出を行う場合の当該連続演出の種類(連続演出A~D)を決定する。
前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行わない旨または前段演出を行わない旨の決定がされた場合(非当選の場合)には、当該ゲームにおいて前段演出及び連続演出を行わず、前兆期間カウンタを1減算するように更新した後、次ゲームが開始されるまで待機する。一方、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨または前段演出を行う旨の決定がされた場合(当選の場合)には、当該ゲームにおいて当該前段演出抽選にて決定された種類の前段演出を行うように制御する(図10等参照)。
後述するように前段演出は、最終段階にて連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(図10(d)等参照)を液晶表示器51に表示させて連続演出が行われる旨を示唆する第1種前段演出と、当該連続演出移行示唆画像を表示させず連続演出を行う旨を示唆しない第2種前段演出を含む。前段演出抽選では、前段演出の種類として第1種前段演出を行うか第2種前段演出を行うかも決定されるようになっており、前段演出及び連続演出を行う旨の決定がされるときには、前段演出として第1種前段演出を行う旨が決定される一方で、前段演出のみを行う旨の決定がされるときには、前段演出として第2種前段演出を行う旨が決定されるようになっている。
前段演出抽選にて前段演出のみを行う旨の決定がされた場合には、前段演出の最終段階にて連続演出移行示唆画像を表示させず、前兆期間カウンタを1減算して、次ゲームが開始されるまで待機する。一方、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨の決定がされた場合には、前段演出の最終段階にて連続演出移行示唆画像を表示させる。
連続演出移行示唆画像を表示させた後には、次ゲームの開始操作(規定数の賭数が設定されている状態でのスタートスイッチ7の操作)が行われたときに、当該連続演出移行示唆画像の表示を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。その後、連続演出を開始させる当該ゲームを含む所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)が経過するゲームすなわち連続演出の最終ゲームにおいて、最後のリール2L、2C、2Rの回転を停止させるストップスイッチの操作(以下、第3停止操作と呼ぶ場合がある)が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたときに、上乗せ状態へ移行する旨が確定したことを報知する上乗せ状態移行確定報知画像を液晶表示器51に表示させる(図9(d)参照)。
上乗せ状態移行確定報知画像を表示させた後には、次ゲームの開始操作が行われることで、当該上乗せ状態移行確定報知画像の表示を終了させるとともに前兆演出制御を終了させて、メイン制御部41側にて制御される上乗せ状態に応じた演出を行うように制御する。
偽前兆演出制御では、まず、当該偽前兆演出制御を行う最大の残りゲーム数を計数するための偽前兆期間カウンタに所定ゲーム数(本実施例では、4ゲーム)を設定する。偽前兆期間カウンタは、サブ制御部91のRAM91cの所定領域に設定されている。サブ制御部91は、各ゲームの終了時に偽前兆期間カウンタを1ずつ減算して、残りゲーム数を計数する。尚、偽前兆期間カウンタは、前述の前兆期間カウンタと共通のカウンタでも良い。
偽前兆期間カウンタを設定した後は、前述の前兆演出制御と同様に前段演出抽選を行い、前段演出、連続演出を行うか否か及び前段演出、連続演出を行う場合の各演出の種類を決定する。
そして、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行わない旨または前段演出を行わない旨の決定がされた場合(非当選の場合)には、当該ゲームにおいて前段演出及び連続演出を行わず、偽前兆演出制御を継続するか否かを決定する継続抽選を行う。継続抽選では、50%の確率で偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされ、50%の確率で偽前兆演出制御を継続しない旨の決定がされるようになっており、偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされることで、次ゲームでも偽前兆演出制御が行われる。
継続抽選にて偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされたときには、偽前兆期間カウンタを1減算するように更新した後、偽前兆期間カウンタを参照して当該偽前兆期間カウンタ値が0でない場合には、偽前兆演出制御を継続させて次ゲームが開始されるまで待機する。一方、継続抽選にて継続する旨の決定がされなかったとき(非当選のとき)、及び偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされたが偽前兆期間カウンタ値が0である場合には、偽前兆演出制御を終了させるように制御する。
一方、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨または前段演出を行う旨の決定がされた場合(当選の場合)には、当該ゲームにおいて当該前段演出抽選にて決定された種類の前段演出を行うように制御する(図10等参照)。前段演出抽選にて前段演出のみを行う旨の決定がされた場合には、前段演出の最終段階にて連続演出移行示唆画像を表示させず、当該前段演出を終了させた後、前述の継続抽選を行う。そして、当該継続抽選にて偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされたときには、偽前兆期間カウンタを1減算するように更新した後、偽前兆期間カウンタを参照して当該偽前兆期間カウンタ値が0でない場合には、偽前兆演出制御を継続させて、次ゲームが開始されるまで待機する一方で、継続抽選にて継続する旨の決定がされなかったとき(非当選のとき)、及び偽前兆演出制御を継続する旨の決定がされたが偽前兆期間カウンタ値が0である場合には、偽前兆演出制御を終了させるように制御する。
一方、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨の決定がされた場合には、前段演出の最終段階にて連続演出移行示唆画像を表示させる。そして、次ゲームの開始操作(規定数の賭数が設定されている状態でのスタートスイッチ7の操作)が行われたときに、当該連続演出移行示唆画像の表示を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。その後、連続演出を開始させる当該ゲームを含む所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)が経過するゲームすなわち連続演出の最終ゲームにおいて、最後のリール2L、2C、2Rの回転を停止させるストップスイッチの操作(以下、第3停止操作と呼ぶ場合がある)が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたときに、液晶表示器51における表示を暗転させることで上乗せ状態へ移行しない旨を報知する暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させる(図9(e)参照)。
暗転結果示唆画像を表示させた後には、次ゲームの開始操作が行われることで、当該暗転結果示唆画像の表示を終了させるとともに偽前兆演出制御を終了させるように制御する。
次に、前段演出抽選について、図6~図8に基づいて説明する。
前段演出抽選では、前段演出と連続演出を行うか否かが予め定められた演出パターンを抽選対象として抽選を行う。演出パターンは、前段演出及び連続演出を行う第1群演出パターンと、連続演出を行わず前段演出のみを行う第2群演出パターンを含む。前段演出は、前段演出A~Hの複数種類の前段演出を含み、連続演出は、連続演出A~Dの複数種類の連続演出を含む。
第1群演出パターンは、前段演出A~Hのうち一の前段演出及び連続演出A~Dのうち一の連続演出を行う演出パターン(例えば、前段演出A及び連続演出Aを行う演出パターンや前段演出A及び連続演出Bを行う演出パターン等)を含む。前段演出抽選において第1群演出パターンに含まれる演出パターンが当選することで、実行する前段演出の種類及び連続演出の種類の組合せが決定されるようになっている。
また、第2群演出パターンは、前段演出A~Hのうち一の前段演出を行う演出パターン(例えば、前段演出Aを行う演出パターンや前段演出Bを行う演出パターン等)を含む。前段演出抽選において第2群演出パターンに含まれる演出パターンが当選することで、実行する前段演出の種類が決定されるようになっている。
前段演出抽選では、前兆演出制御が行われており、前兆期間カウンタに基づいて特定される前兆期間の残りゲーム数が5ゲーム以上であるときには、第2群演出パターンが抽選対象とされる一方で、前兆期間の残りゲーム数が4ゲームであるときには、第1群演出パターンが抽選対象とされる。また、前兆演出制御が行われており、前兆期間の残りゲーム数が5ゲーム以上であるときに、第2群演出パターンが抽選対象とされる場合には、前段演出を行う旨が当選することも、当選しないこともあるようになっている一方、前兆期間の残りゲーム数が4ゲームであるときに、第1群演出パターンが抽選対象とされる場合には、前段演出及び連続演出を行う旨が必ず当選し、前段演出の種類と連続演出の種類が決定されるようになっている。これにより、前兆期間の残りゲーム数が4ゲームとなるゲームにおいて、いずれかの種類の前段演出が行われ、前兆期間の残りゲーム数が3ゲームとなるゲームにおいて連続演出が開始され、前兆期間の最終ゲームにおいて連続演出の3ゲーム目すなわち最終ゲームが行われて、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される旨の報知が行われるようになっている。
また、前段演出抽選では、偽前兆演出制御が行われているときには、第1群演出パターン及び第2群演出パターンが抽選対象とされる。また、偽前兆演出制御が行われているときに第1群演出パターン及び第2群演出パターンが抽選対象とされる場合には、前段演出を行う旨が当選することも、当選しないこともあり、前段演出及び連続演出を行う旨が当選することも、当選しないこともあるようになっている。
図6(a)に示すように、前段演出抽選では、前段演出を行う旨が決定されること、または前段演出及び連続演出を行う旨が決定されることにより、前段演出が行われるときに特典が付与されていることの期待度が所定値となるように抽選が行われるようになっている。前段演出が行われるときに特典が付与されていることの期待度は、内部抽選にてナビ対象役が当選しているか否か、すなわち当該ゲームにてナビ演出が行われるか否かに基づいて設定されており、図6(b)に示すように、ナビ対象役が当選しているときに前段演出が行われることによる期待度G2が、ナビ対象役が当選していないときに前段演出が行われることによる期待度G1に比較して高く設定されている。
ここで、前段演出について特典が付与されているときの出現率g1は、特典が付与されている確率と、当該特典が付与されているときに、前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。また、前段演出について特典が付与されていないときの出現率g2は、特典が付与されていない確率と、当該特典が付与されていないときに前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。前段演出が実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度は、前段演出について特典が付与されるときの出現率g1を、当該出現率g1と前段演出について特典が付与されないときの出現率g2の加算値で除算することで算出できる。特典が付与されており、かつナビ対象役が当選しているときに、前段演出が実行される確率、及び特典が付与されておらず、かつナビ対象役が当選しているときに前段演出が実行される確率、特典が付与されており、かつナビ対象役が当選していないときに、前段演出が実行される確率、及び特典が付与されておらず、かつナビ対象役が当選していないときに前段演出が実行される確率は、ナビ対象役が当選しているときに前段演出が行われることによる期待度G2が、ナビ対象役が当選していないときに前段演出が行われることによる期待度G1に比較して高くなるように設定されている。
図7(a)に示すように、連続演出は、互いに演出内容の異なる連続演出A~Dを含む。連続演出Aは、敵キャラクタAが対峙相手として登場する演出であり、連続演出Bは、敵キャラクタBが対峙相手として登場する演出であり、連続演出Cは、敵キャラクタCが対峙相手として登場する演出であり、連続演出Dは、敵キャラクタDが対峙相手として登場する演出である。前述の第1群演出パターンには、連続演出として連続演出Aが行われる演出パターン、連続演出Bが行われる演出パターン、連続演出Cが行われる演出パターン、連続演出Dが行われる演出パターンが含まれ、前段演出抽選では、連続演出を行う旨の決定がされるときには、当該連続演出の種類として連続演出A~Dのうちいずれの連続演出を行うかも決定されるようになっている。
図7(b)に示すように、前段演出抽選では、連続演出Dが実行されるときに示唆される特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されていることへの期待度δに比較して、連続演出Cが実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度γが高く、連続演出Cが実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度γに比較して、連続演出Bが実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度βが高く、連続演出Bが実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度βに比較して、連続演出Aが実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度αが高くなるようになっている。
ここで、一の連続演出について特典が付与されているときの出現率Xは、特典が付与されている確率と、当該特典が付与されているときに当該連続演出が実行される確率の乗算により算出できる。また、一の連続演出について特典が付与されていないときの出現率Yは、特典が付与されていない確率と、当該特典が付与されていないときに当該連続演出が実行される確率の乗算により算出できる。一の連続演出が実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度は、一の連続演出について特典が付与されるときの出現率Xを、当該出現率Xと一の連続演出について特典が付与されないときの出現率Yの加算値で除算することで算出できる。特典が付与されているときに各連続演出が実行される確率、及び特典が付与されていないときに各連続演出が実行される確率は、連続演出Aの期待度αが連続演出Bの期待度βよりも高く、連続演出Bの期待度βが連続演出Cの期待度γよりも高く、連続演出Cの期待度γが連続演出Dの期待度δよりも高くなるように設定されている。
図8(a)に示すように、前段演出は、互いに演出内容の異なる前段演出A~Hを含む。前段演出Aは、後述するように液晶表示器51の表示領域のすべてを用いることで、ATに関する制御状態に対応する主演出画像(以下、背景画像と呼ぶ場合がある。)が視認不能な状態で行われ、当該前段演出Aの後に行われる連続演出の種類を示唆するとともに、当該前段演出Aの実行中にストップスイッチの第1停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が2回更新される演出である。前段演出Bは、背景画像が視認不能な状態で行われ、当該前段演出Bの後に行われる連続演出の種類を示唆するとともに、当該前段演出Bの実行中にストップスイッチの第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が3回更新される演出である。前段演出Cは、背景画像が視認不能な状態で行われ、当該前段演出Cの後に行われる連続演出の種類を示唆せず、当該前段演出Cの実行中にストップスイッチの第1停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が2回更新される演出である。前段演出Dは、背景画像が視認不能な状態で行われ、当該前段演出Dの後に行われる連続演出の種類を示唆せず、当該前段演出Dの実行中にストップスイッチの第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が3回更新される演出である。前段演出Eは、背景画像が視認可能な状態で行われ、当該前段演出Eの後に行われる連続演出の種類を示唆するとともに、当該前段演出Eの実行中にストップスイッチの第1停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が2回更新される演出である。前段演出Fは、背景画像が視認可能な状態で行われ、当該前段演出Fの後に行われる連続演出の種類を示唆するとともに、当該前段演出Eの実行中にストップスイッチの第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が3回更新される演出である。前段演出Gは、背景画像が視認可能な状態で行われ、当該前段演出Gの後に行われる連続演出の種類を示唆せず、当該前段演出Gの実行中にストップスイッチの第1停止操作及び第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が2回更新される演出である。前段演出Hは、背景画像が視認可能な状態で行われ、当該前段演出Hの後に行われる連続演出の種類を示唆せず、当該前段演出Hの実行中にストップスイッチの第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作が行われたことに応じて演出内容が3回更新される演出である。
図8(b)に示すように、前段演出として前段演出Hが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度h1に比較して前段演出Gが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度g1が高く、当該期待度g1に比較して前段演出Fが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度f1が高く、当該期待度f1に比較して前段演出Eが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度e1が高く、当該期待度e1に比較して前段演出Dが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度d1が高く、当該期待度d1に比較して前段演出Cが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度c1が高く、当該期待度c1に比較して前段演出Bが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度b1が高く、当該期待度b1に比較して前段演出Aが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度a1が高くなるように前段演出抽選が行われるようになっている。
また、前段演出では、背景画像が視認不能な前段演出A、B、C、Dが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度a1、b1、c1、d1が、背景画像が視認不能な前段演出E、F、G、Hが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度e1、f1、g1、h1に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、その後行われる連続演出の種類を示唆する前段演出A、B、E、Fが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度a1、b1、e1、f1が、その後行われる連続演出の種類を示唆しない前段演出C、D、G、Hが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度c1、d1、g1、h1に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的少ない前段演出A、C、E、Gが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度a1、c1、e1、g1が、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的多い前段演出B、D、F、Hが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度b1、d1、f1、h1に比較して高くなるようになっている。
ここで、一の前段演出についてその後連続演出が行われるときの出現率x1は、いずれかの連続演出が実行される確率と、連続演出が実行されるときに当該一の前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。また、一の前段演出についてその後連続演出が行われないときの出現率y1は、いずれの連続演出も実行されない確率と、連続演出が実行されないときに当該一の前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。一の前段演出が実行されるときにその後連続演出が実行されることへの期待度は、一の前段演出についてその後連続演出が行われるときの出現率x1を、当該出現率x1と、一の前段演出についてその後連続演出が行われないときの出現率y1の加算値で除算することで算出できる。連続演出が実行されるときに当該一の前段演出が実行される確率、及び連続演出が実行されないときに当該一の前段演出が実行される確率は、各前段演出が行われることによりその後連続演出が行われることへの期待度が前述の関係を満たすように設定されている。
図8(c)に示すように、前段演出として前段演出Hが行われるときにその後連続演出A~Hのうち連続演出Aが行われることへの期待度h2に比較して前段演出Gが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度g2が高く、当該期待度g2に比較して前段演出Fが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度f2が高く、当該期待度f2に比較して前段演出Eが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度e2が高く、当該期待度e2に比較して前段演出Dが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度d2が高く、当該期待度d2に比較して前段演出Cが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度c2が高く、当該期待度c2に比較して前段演出Bが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度b2が高く、当該期待度b2に比較して前段演出Aが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度a2が高くなるように前段演出抽選が行われるようになっている。このように、前段演出として前段演出Aが行われるときにその後連続演出Aが行われる期待度が他の前段演出が行われるときよりも高くなるようになっており、特に図示等しないが、他の連続演出についても特定の前段演出が行われるときにその後特定の連続演出が行われる期待度が他の前段演出が行われるときよりも高くなるようになっている。
また、前段演出では、背景画像が視認不能な前段演出A、B、C、Dが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度a2、b2、c2、d2が、背景画像が視認不能な前段演出E、F、G、Hが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度e2、f2、g2、h2に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、その後行われる連続演出の種類を示唆する前段演出A、B、E、Fが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度a2、b2、e2、f2が、その後行われる連続演出の種類を示唆しない前段演出C、D、G、Hが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度c2、d2、g2、h2に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的少ない前段演出A、C、E、Gが行われるときにその後連続演出Aが行われることへの期待度a2、c2、e2、g2が、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的多い前段演出B、D、F、Hが行われるときにその後連続演出が行われることへの期待度b2、d2、f2、h2に比較して高くなるようになっている。
ここで、一の前段演出についてその後連続演出Aが行われるときの出現率x2は、連続演出が実行される確率と、連続演出Aが実行されるときに当該一の前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。また、一の前段演出についてその後連続演出Aが行われないときの出現率y2は、連続演出Aが実行されない確率と、連続演出Aが実行されないときに当該一の前段演出が実行される確率の乗算により算出できる。一の前段演出が実行されるときにその後連続演出Aが実行されることへの期待度は、一の前段演出についてその後連続演出Aが行われるときの出現率x2を、当該出現率x2と、一の前段演出についてその後連続演出Aが行われないときの出現率y2の加算値で除算することで算出できる。連続演出Aが実行されるときに当該一の前段演出が実行される確率、及び連続演出Aが実行されないときに当該一の前段演出が実行される確率は、各前段演出が行われることによりその後連続演出Aが行われることへの期待度が前述の関係を満たすように設定されている。
図8(d)に示すように、前段演出Hが行われるときにその後一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度h3に比較して前段演出Gが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度g3が高く、当該期待度g3に比較して前段演出Fが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度f3が高く、当該期待度f3に比較して前段演出Eが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度e3が高く、当該期待度e3に比較して前段演出Dが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度d3が高く、当該期待度d3に比較して前段演出Cが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度c3が高く、当該期待度c3に比較して前段演出Bが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度b3が高く、当該期待度b3に比較して前段演出Aが行われるときにその後当該一の連続演出が行われるときに特典が付与されることへの期待度a3が高くなるように前段演出抽選が行われるようになっている。
また、前段演出では、背景画像が視認不能な前段演出A、B、C、Dが行われるときに特典が付与されることへの期待度a3、b3、c3、d3が、背景画像が視認不能な前段演出E、F、G、Hが行われるときに特典が付与されることへの期待度e3、f3、g3、h3に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、その後行われる連続演出の種類を示唆する前段演出A、B、E、Fが行われるときに特典が付与されることへの期待度a3、b3、e3、f3が、その後行われる連続演出の種類を示唆しない前段演出C、D、G、Hが行われるときに特典が付与されることへの期待度c3、d3、g3、h3に比較して高くなるようになっている。
また、前段演出では、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的少ない前段演出A、C、E、Gが行われるときに特典が付与されることへの期待度a3、c3、e3、g3が、実行中にストップスイッチによる停止操作が行われたことに応じた演出内容の更新回数が比較的多い前段演出B、D、F、Hが行われるときに特典が付与されることへの期待度b3、d3、f3、h3に比較して高くなるようになっている。
ここで、一の前段演出及び一の連続演出について特典が付与されるときの出現率x3は、特典が付与される確率と、当該特典が付与されるときに当該一の前段演出及び一の連続演出が実行される確率の乗算により算出できる。また、一の前段演出及び一の連続演出について特典が付与されないときの出現率y3は、特典が付与されない確率と、当該特典が付与されないときに当該一の前段演出及び一の連続演出が実行される確率の乗算により算出できる。一の前段演出及び一の連続演出が実行されるときに示唆される特典が付与されていることへの期待度は、一の前段演出及び一の連続演出について特典が付与されるときの出現率x3を、当該出現率x3と一の前段演出及び一の連続演出について特典が付与されないときの出現率y3の加算値で除算することで算出できる。特典が付与されるときに一の前段演出及び一の連続演出が実行される確率、及び特典が付与されないときに一の前段演出及び一の連続演出が実行される確率は、前述の関係を満たすように設定されている。
このように、本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前段演出には、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆しない第1前段演出(前段演出C、D、G、H)と、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆する第2前段演出(前段演出A、B、E、F)とが含まれる。そして、前段演出を行うかを決定する前段演出抽選では、第1前段演出が行われることによる特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることの期待度に比較して、第2前段演出が行われることによる期待度が高くなるようになっている。
これにより、第1前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときと、第2前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときとで、示唆される特典の付与に関連する有利度が異なり、第1前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときよりも、第2前段演出が行われた後に当該特定種類の連続演出を行われるときの方が、特典が付与される可能性が高い旨が示唆されるようになっている。第1前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときと、第2前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときとで、特典の付与に関連する有利度が異なるので、同じ種類の連続演出が行われるときでも、当該連続演出が行われる前に行われる前段演出の種類の違いにより特典に関する有利度を変化させることが可能となり、前段演出を好適に行うことができる。また、前段演出は、連続演出の種類を示唆しない第1前段演出と、連続演出の種類を示唆する第2前段演出とを含むので、前段演出により連続演出の種類が示唆されるか否かにより、特典に関する有利度を変化させることが可能となり、前段演出を好適に行うことができるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前段演出には、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が所定回数(本実施例では、2回)である第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出A、C、E、Gよりも更新回数が多く3回である前段演出B、D、F、H)とが含まれる。そして、前段演出及び連続演出を行うかを決定する前段演出抽選では、第4前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度に比較して、第3前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度が高く、かつ特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることの期待度が高くなるようになっている。
これにより、更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出が行われたときに連続演出が行われる割合よりも更新回数が少ない第3前段演出が行われたときに連続演出が行われる割合が高くなり、前段演出において更新回数が少なくても、当該前段演出に続いて連続演出が行われることを期待させることができ、さらに特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることを期待させることができ、前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前段演出には、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が所定回数(本実施例では、2回)である第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出A、C、E、Gよりも更新回数が多く3回である前段演出B、D、F、H)とが含まれ、前段演出抽選では、第4前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度に比較して、第3前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度が高く、かつ特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることの期待度が高くなるようになっている。さらに、第3前段演出(前段演出A、C、E、G)では、最初のリールの停止(第1停止)、及び最後のリールの停止(第3停止)に応じて演出の更新が行われ、その他のリールの停止(第2停止)に応じて演出の更新が行われないようになっている。第3前段演出では、最初のリールの停止に応じて演出の更新が行われた後から最後のリールの停止に応じて演出の更新が行われるまでの期間において、演出の更新が行われなくても、当該前段演出に続いて連続演出が行われることを期待させることができ、さらに特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることを期待させることができ、前段演出を好適に行うことができる。また、第3前段演出では、最初のリールの停止に応じて演出の更新が行われるので、当該ゲームにおいて比較的早い段階で第3前段演出である可能性を示唆することができ、その後演出が更新されるか否かに注目させることができ、前段演出の興趣を高めることができる。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前段演出には、ATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)が視認不能な状態で行う第5前段演出(前段演出A、B、C、D)と、背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出(前段演出E、F、G、H)とが含まれる。そして、前段演出抽選では、第6前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度に比較して、第5前段演出が行われることによる連続演出が行われることの期待度が高く、かつ特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されることの期待度が高くなるようになっている。これにより、第6前段演出が行われたときよりも第5前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高く、かつ特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される割合が高くなるようになっている。背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出が行われたときよりも背景画像が視認不能な状態で行う第5前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高く、かつ特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される割合が高いので、背景画像が視認不能であるときに、連続演出が行われること及び特典が付与されることを期待させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、メイン制御部41側にて特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)を付与する旨が決定されたゲームから当該特典が付与されるゲームまでにわたり前兆期間に制御されているときに前兆演出制御を行い、メイン制御部41側にて特典を付与する旨が決定されたゲームを含む前兆期間中の各ゲームにおいて前段演出A~H及び連続演出A~Dを行うか否かを決定する前段演出抽選を行う。そして、当該前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されたゲームにおいて当選した種類の前段演出を行うように制御する一方で、当該前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されなかったゲームにおいて前段演出を行わないように制御する。これにより、特典を付与する旨が決定された場合に、当該特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて前段演出A~Hが行われることも、特典を付与する旨が決定されたゲームよりも後のゲームにおいて前段演出が行われることもあるようになっている。特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて前段演出が行われることも、特典を付与する旨が決定されたゲームよりも後のゲームにおいて前段演出が行われることもあるので、特典が付与される可能性のある事象(例えば、内部抽選にて上乗せ抽選対象役が当選し、当該上乗せ抽選対象役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止すること等)が生じたゲームにおいていずれの前段演出が行われなくても、その後のゲームにおいて前段演出が行われることを期待させることができる。
[連続演出について]
サブ制御部91が行う連続演出の演出態様について、図9に基づいて説明する。
サブ制御部91は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される可能性を所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたり示唆し、最終的に特典が付与されるか否かを報知する連続演出を行うことが可能であり、前述のように前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされたゲームの次ゲームから所定ゲーム数にわたり連続演出を行う。連続演出は、演出態様の異なる連続演出A~Dを含み、前段演出抽選により連続演出を行うか否か及び実行する連続演出の種類が決定されるようになっている。また、連続演出A~Dは、後述のように液晶表示器51の表示領域を用いて演出を行うことにより、前述の主演出画像(背景画像)が遊技者側から視認不能な状態で演出を行うようになっている。
前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨が決定され、当該前段演出が行われるゲームの終了後、次ゲームを開始させる操作(規定数の賭数が設定されている状態でのスタートスイッチ7の操作)が行われたときに、連続演出を開始させる。連続演出を開始させた後、当該ゲームを含めて所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたる一連の演出を行うことで、演出の内容により特典が付与される可能性を示唆する。そして、特典が付与される旨の決定がされている場合には、当該所定ゲーム数が経過するゲームすなわち連続演出の最終ゲームにおいて最後のリールの回転を停止させるストップスイッチによる停止操作(第3停止操作)が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたときに、特典が付与される旨を報知する結果報知画像を表示させる。一方、特典が付与される旨の決定がされていない場合には、当該連続演出の最終ゲームにおいて最後のリールの回転を停止させる停止操作(第3停止操作)が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたときに、液晶表示器51の表示領域における表示を暗転させて特典が付与される旨が決定されていない旨を示唆する暗転結果示唆画像を表示させる。
具体的には、図9に示すように、例えば、連続演出Bでは、連続演出の開始条件が成立することで(前段演出が行われるゲームの次ゲーム開始操作が行われたこと)、連続演出開始画像B(本実施例では、味方キャラクタと敵キャラクタBが対峙する画像)を液晶表示器51の全表示領域(透視窓3に対応する表示領域を除く)に表示させて、連続演出Bが開始された旨を示唆する(図9(a)参照)。
その後、連続演出の1ゲーム目から3ゲーム目にわたり味方キャラクタと敵キャラクタ(本実施例では、敵キャラクタA~Dのうち連続演出に対応する所定キャラクタ)が対決する対決画像(例えば、図9(b)(c)参照)を液晶表示器51の全表示領域(透視窓3に対応する表示領域を除く)に表示させてバトル演出を実行し、バトル演出の内容の違いに応じて特典が付与される可能性を示唆する。
そして、連続演出の最終ゲームにおいて、特典が付与される旨が決定されている場合には、当該最終ゲームにおける第3停止のストップスイッチ操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rが停止されたときに、特典が付与される旨を報知する結果報知画像B(本実施例では、味方キャラクタがバトルに勝利した画像、及び勝利した旨を示唆する「WIN」の文字を含むロゴ画像)を液晶表示器51の全表示領域に表示させる。一方、連続演出の最終ゲームにおいて、特典が付与される旨が決定されていない場合には、当該最終ゲームにおける第3停止のストップスイッチ操作が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rが停止されたときに、液晶表示器51の全表示領域の表示を暗転させる暗転結果示唆画像Bを液晶表示器51に表示させる。
暗転結果示唆画像は、連続演出の種類に応じた演出態様で特典が付与される旨が決定されていない旨を示唆する結果示唆画像(例えば、連続演出Bでは、味方キャラクタがバトルに負けた画像等)と、当該画像の前面側に配置される静止画像であり、液晶表示器51の表示を暗転させることが可能な暗転画像(黒色かつ透過率を所定値(例えば、30%)に設定した画像)と、から構成される。暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示して、表示を暗転させること、連続演出の結果を示唆することにより、特典が付与される旨が決定されていない旨を示唆する。
サブ制御部91は、結果報知画像または暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させている状態で、次ゲームの開始操作が行われることにより(規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7が操作されること)、連続演出の制御を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態(本実施例では、AT状態または上乗せ状態)を示唆する演出の制御を行う。
特に図示等しないが、連続演出Aでは、連続演出開始画像A(本実施例では、味方キャラクタと敵キャラクタAが対峙する画像)を液晶表示器51の全表示領域に表示させ、連続演出Cでは、連続演出開始画像C(本実施例では、味方キャラクタと敵キャラクタCが対峙する画像)を液晶表示器51の全表示領域に表示させ、連続演出Dでは、連続演出開始画像D(本実施例では、味方キャラクタと敵キャラクタDが対峙する画像)を液晶表示器51の全表示領域に表示させて、連続演出が開始された旨を示唆する。また、連続演出A、C、Dにおいても連続演出Bと同様に、連続演出開始画像にて登場させた味方キャラクタと敵キャラクタが対決する対決画像を液晶表示器51の全表示領域に表示させてバトル演出を実行し、バトル演出の内容の違いに応じて特典が付与される可能性を示唆する。そして、特典が付与される旨の決定がされている場合には、連続演出の最終段階において結果報知画像を表示させて、特典が付与される旨を報知する一方、特典が付与される旨の決定がされていない場合には、連続演出の最終段階において暗転結果示唆画像を表示させて、特典が付与されない旨を示唆するようになっている。
このように、本実施例のサブ制御部91は、連続演出A~Dにおいて、特典(上乗せ状態に制御されること)が付与されないときには、暗転結果示唆画像を表示させることで液晶表示器51の表示を暗転させるように制御する一方、特典が付与されるときには、暗転結果示唆画像が表示させず液晶表示器51の表示を暗転させないように制御する。連続演出A~Dでは、暗転結果示唆画像が液晶表示器51に表示され、液晶表示器51の表示領域における表示が暗転することで、特典が付与されない旨を示唆するようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて連続演出を行うことが可能であり、連続演出では、液晶表示器51の表示領域を用いて演出を行うことにより、ATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)が遊技者側から視認不能な状態で行われるようになっている。連続演出は、背景画像が視認不能な状態で行われるので、連続演出を目立たせることができ、当該連続演出に注目させることができる。また、背景画像が視認不能な状態であることにより連続演出が行われることを認識させることができる。
[前段演出について]
サブ制御部91が行う前段演出の演出態様について、図10~図15に基づいて説明する。
サブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前述のように前段演出抽選にて前段演出を行う旨の決定がされたゲームにおいて、当該前段演出抽選にて決定された種類の前段演出を行う。前段演出は、演出態様の異なる前段演出A~Hを含み、前段演出抽選により前段演出を行うか否か及び実行する前段演出の種類が決定されるようになっている。前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されたゲームにおいて、当該前段演出抽選にて決定された種類の前段演出を行うことにより、その後連続演出が行われる可能性を示唆する。
前段演出は、当該前段演出の開始時に行われる第1パート、当該第1パート後に行われる第2パート、当該第2パート後に行われる第3パートにより構成されており(例えば、図10等参照)、サブ制御部91は、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7によるゲーム開始操作が行われたときに、まず、第1パートが開始させる。第1パートにおいては、前段演出の種類に応じた演出内容で演出を進行させる。
第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの第3停止操作が行われたとき(第3停止操作に係るストップスイッチが押下されたとき)に、第1パートから第2パートへ移行させる。第2パートでは、液晶表示器51の表示領域の全体に白色単色を表示するホワイトアウト画像を表示させることで、第1パートにおいて表示された演出の画像を表示させないように制御する。
第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行される。
第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像、図10(f)等参照)を液晶表示器51に表示させる。連続演出移行示唆画像には、実行されている前段演出A~Hの種類にかかわらず共通の態様の画像が表示されるようになっている。そして、連続演出移行示唆画像を表示させている状態で、次ゲームの開始操作(規定数の賭数が設定されている状態でのスタートスイッチ7の操作)が行われたときに、連続演出移行示唆画像の表示及び前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させるように制御する。
前段演出では、第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作(第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作)が行われることで、第2パートが開始される一方で、メイン制御部41側では、当該第3停止操作に対応するリールの回転を停止させる停止制御が開始され、例えば、内部抽選にてリプレイが当選している場合には、当選しているリプレイの構成図柄を入賞ラインに優先して引き込んで停止させるように停止制御が行われる(例えば、図10(e)等参照)。サブ制御部91は、前段演出の第2パートの進行の制御を、メイン制御部41によるリールの停止制御と独立して行うことで、第3停止操作が行われたときのリールの回転位置に応じて、前段演出の第2パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することも、前段演出の第3パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することもある。
また、メイン制御部41側では、すべてのリールの回転が停止され、かつ第3停止操作が終了されたとき、すなわち第3停止操作に係るストップスイッチが離されて押下操作が終了されたときに、入賞判定処理を行って、入賞判定の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、コマンドに基づいていずれかの役の入賞が発生している旨が特定されるときには、所定時間にわたり入賞報知演出の制御を行って、リールLED55を入賞報知態様に制御する(図示略)。この際、サブ制御部91は、前段演出の制御と入賞報知演出の制御を独立して行うことで、メイン制御部41から入賞判定の結果を特定可能なコマンドを受信したタイミング、すなわちすべてのリールが停止し、かつ第3停止操作が終了されたタイミングに応じて、前段演出の第2パートが行われている途中で入賞報知演出を行うことも、前段演出の第3パートが行われている途中で入賞報知演出を行うこともある。
次に、前段演出の演出態様の例について説明する。前述のように前段演出には、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆しない第1前段演出(前段演出C、D、G、H)と、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆する第2前段演出(前段演出A、B、E、F)とが含まれる。
図10に示すように、サブ制御部91は、前述のATに関する制御状態がAT状態に制御されている旨を示唆するAT状態演出が行われており、AT状態に対応する主演出画像(背景画像)を液晶表示器51に表示させているときに(図10(a)参照)、前段演出抽選にて前段演出を行う旨の決定がされる場合であって、例えば、第2前段演出である前段演出Aを行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに、前段演出抽選が行われて前段演出Aを行う旨の決定がされるとともに、前段演出Aの第1パートを開始させる。前段演出Aの第1パートでは、4つの領域を示す前段演出画像AをAT状態演出の主演出画像(背景画像)よりも前面側に配置して表示させることで、背景画像を視認不能な状態として液晶表示器51の表示領域の全体を用いて前段演出Aを行うように制御する。また、連続演出A~Dに登場する敵キャラクタA~Dを示すキャラクタ画像を選択肢画像A~Dとして前段演出画像Aの前面側に配置して表示させる(図10(b)参照)。
また、前段演出Aの第1パートでは、前段演出画像Aを表示させている状態でリールの第1停止操作が行われるとき、または前段演出画像Aの表示を開始させたときから所定時間(本実施例では、3秒)が経過するときに、選択肢画像A~Dのうち一の選択肢画像が選択候補である旨を示す選択枠画像を一の選択肢画像(例えば、選択肢画像C)の前面側に配置して表示させる。その後、選択枠画像を各選択肢画像の前面側に配置するように順次移動させる制御を繰り返し行い、表示されている選択肢画像A~Dのいずれかが選択され得る旨を示唆する(図10(c)参照)。
前段演出画像A及び選択肢画像A~Dを表示させるとともに選択枠画像を表示させて移動させる制御を繰り返し行っている状態で、リールの第2停止操作が行われるときには、当該停止操作に応じて演出態様を変化させずにそれまでの演出態様を継続させる(図10(d)参照)。その後、リールの第3停止操作が行われるときには、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(図10(e)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、ホワイトアウト画像の表示を終了させて第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出における選択肢の選択結果を示唆する選択結果報知画像を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させる。選択結果報知画像では、次ゲームから行われる連続演出の種類に応じた選択結果画像(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を含み、選択結果として決定された選択肢(本実施例では、敵キャラクタB)を報知することで、その後行われる連続演出の種類(本実施例では、敵キャラクタBが登場する連続演出B)を報知する。また、選択結果報知画像は、液晶表示器51の表示領域の全体に表示されることで、当該選択結果画像の背面側の主演出画像を視認不能な状態にする。また、選択結果報知画像は、第1パートにおいて表示される選択肢画像よりも大きく表示することで、選択結果として決定された選択肢を第1パートにおいて複数の選択肢の1つとして表示されていたときよりも強調して表示するようになっている。
また、第3パートでは、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を液晶表示器51に表示させる(図10(f))。選択結果報知画像及び連続演出移行示唆画が表示されている状態で、次ゲームの開始操作が行われることで、前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、選択結果報知画像、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させて、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する(図示略)。
尚、本実施例では、前段演出Aにおいて選択結果として敵キャラクタBが選択され、当該選択結果を報知する選択結果画像を表示させる例について説明したが、前段演出Aでは、前段演出抽選により決定された連続演出の種類に応じて選択結果として敵キャラクタA~Dを選択して当該選択結果を報知する選択結果画像を表示させることが可能である。
また、本実施例では、選択肢画像として表示される画像は、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨が決定されており、その後所定の連続演出が行われる場合には、少なくとも当該所定の連続演出の種類を示唆する所定の選択肢画像を含む構成であれば良く、前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されており、その後所定の連続演出が行われない場合には、当該所定の連続演出の種類を示唆する所定の選択肢画像を含む構成でも良いし、当該所定の連続演出の種類を示唆する所定の選択肢画像を含まない構成でも良い。
また、本実施例では、選択肢画像として4種類の選択肢画像A~Dを表示させることにより、互いに重複しない複数種類の選択肢画像が表示される構成であるが、選択肢画像として一種類の選択肢画像が4つ表示される構成でも良いし、選択肢画像として種類が重複する二種類以上の選択肢画像が表示される構成でも良い。
図11に示すように、サブ制御部91は、前述のAT状態演出が行われており、AT状態に対応する主演出画像(背景画像)を液晶表示器51に表示させているときに(図11(a)参照)、前段演出抽選にて前段演出を行う旨の決定がされる場合であって、例えば、第1前段演出である前段演出Cを行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに、前段演出抽選が行われて前段演出Cを行う旨の決定がされるとともに、前段演出Cの第1パートを開始させる。前段演出Cの第1パートでは、まず、味方キャラクタ画像を含む前段演出画像Cを主演出画像(背景画像)よりも前面側に配置して表示させることで、背景画像を視認不能な状態として液晶表示器51の表示領域の全体を用いて前段演出Cを行うように制御する(図11(b)参照)。
前段演出Cの第1パートでは、前段演出画像Cを表示させた後、所定数(本実施例では、4つ)の選択肢の選択肢画像1~4(本実施例では、「発展」の文字を含む選択肢画像1、「チャンス」の文字を含む選択肢画像2、「!」の文字を含む選択肢画像3、「?」の文字を含む選択肢画像4)を1つずつ前段演出画像Cよりも前面側に配置して液晶表示器51に順次表示させる(図11(b)参照)。選択肢画像1は、前述の連続演出移行示唆画像と同様の態様であり(本実施例では、含まれる文字、形状、模様、色彩が同様)、前段演出にて選択肢画像として表示されることで連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。選択肢画像2~4は、連続演出移行示唆画像とは異なる態様であり、連続演出が行われる可能性を直接的に示唆しないが、連続演出が行われる可能性を否定しない態様になっている。また、選択肢画像1~4は、連続演出の種類を示唆する示唆画像(例えば、連続演出に登場する敵キャラクタA~Dの画像等)を含まず、その後行われる可能性のある連続演出の種類を示唆することがないようになっている。
尚、前段演出画像Cでは、少なくとも1つの選択肢画像が連続演出の行われる可能性を示唆する構成であれば良く、1つの選択肢画像のみが連続演出の行われる可能性を示唆する構成でも良いし、2つ以上の選択肢画像が連続演出の行われる可能性を示唆する構成でも良い。また、選択肢画像として、一の態様の選択肢画像が重複して表示される構成でも良い。
そして、ストップスイッチによるリールの第1停止操作が行われたときに、選択肢画像1~4のすべてが表示されていない場合には、すべての選択肢画像1~4を表示させるとともに、選択肢画像1~4のうち一の選択肢画像が選択候補である旨を示す選択枠画像をすべての選択肢画像1~4の前面側に配置して表示させる。また、ストップスイッチによるリールの第1停止操作が行われたときに、選択肢画像1~4のすべてが表示されている場合には、選択枠画像をすべての選択肢画像1~4の前面側に配置して表示させる。選択枠画像を表示させた後は、当該選択枠画像を各選択肢画像の前面側に配置するように順次移動させる制御を繰り返し行い、表示されている選択肢画像1~4のいずれかが選択され得る旨を示唆する(図11(c)(d)参照)。
前段演出画像C及び選択肢画像1~4を表示させるとともに選択枠画像を表示させて移動させる制御を繰り返し行っている状態で、リールの第2停止操作が行われるときには、当該停止操作に応じて演出態様を変化させずにそれまでの演出態様を継続させる(図11(d)参照)。その後、リールの第3停止操作が行われるときに、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(図11(e)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出の結果報知を行っている旨を示唆する前段演出示唆画像(本実施例では、液晶表示器51の表示領域の中心に向かう複数の集中線を含む画像)を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させて、当該前段演出示唆画像の背面側に配置される主演出画像を視認不能な状態にする。そして、前段演出における選択肢の選択結果を示唆する選択結果報知画像として連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を前段演出示唆画像の前面側に配置して液晶表示器51に表示させる(図11(f))。前段演出Cの選択結果報知画像では、連続演出の種類に応じた選択結果画像(例えば、敵キャラクタA~Dの画像等)を含まず、その後行われる連続演出の種類を示唆しない。また、選択結果報知画像は、第1パートにおいて表示される選択肢画像のサイズよりも大きく表示することで、選択結果として決定された選択肢を第1パートにおいて複数の選択肢の1つとして表示されていたときよりも強調して表示するようになっている。
また、第3パートでは、選択結果報知画像として連続演出移行示唆画像が表示されている状態で、次ゲームの開始操作が行われることで、前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、選択結果報知画像、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させて、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する。
尚、本実施例では、前段演出Cにおいて選択結果として選択肢画像1が選択され、当該選択結果を報知する選択結果画像を表示させる例について説明したが、前段演出Cでは、第1パートにて表示された選択肢画像1~4のいずれかを選択して当該選択結果を報知する選択結果画像を表示させることが可能である。
また、本実施例では、選択肢画像として表示される画像は、前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨が決定されており、その後所定の連続演出が行われる場合には、少なくとも当該所定の連続演出が行われる旨を示唆する所定の選択肢画像(例えば、「発展」の文字を含む選択肢画像等)を含む構成であれば良く、前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されており、その後所定の連続演出が行われない場合には、当該所定の連続演出の種類を示唆する所定の選択肢画像を含む構成でも良いし、当該所定の連続演出の種類を示唆する所定の選択肢画像を含まない構成でも良い。
また、本実施例では、選択肢画像として4種類の選択肢画像1~4を表示させることにより、互いに重複しない複数種類の選択肢画像が表示される構成であるが、選択肢画像として一種類の選択肢画像が4つ表示される構成でも良いし、選択肢画像として種類が重複する二種類以上の選択肢画像が表示される構成でも良い。
サブ制御部91は、例えば、第1前段演出である前段演出D(図示略)を行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに第1パートを開始させて、リールの第2停止操作が行われるときまで、前段演出Cを行う場合と同様の演出を進行させる。そして、第2停止操作が行われたときに、表示されている選択肢画像のうち選択結果として表示されない一部の選択肢画像の明度を低下させて、選択結果として当該選択肢が特定されない旨を示唆する。明度を低下させる選択肢画像を決定する際には、表示されているが選択結果として表示されない選択肢のうち、遊技者にとって有利度が低い状況である旨が示唆される選択肢から順に、明度を低下させる選択肢として決定することで、有利度の高い状況である旨が示唆される選択肢が残ることとなり、遊技者の期待感を維持することができる。
そして、前段演出Dでは、第1パートが行われている状態で、ストップスイッチによる第3停止操作が行われたとき(第3停止操作に係るストップスイッチが押下されたとき)に、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(例えば、図11(e)等参照)。その後、前段演出Cと同様に、前段演出抽選の抽選結果に応じた制御を行う。
尚、前段演出Dでは、第1パートにて表示された選択肢画像1~4のいずれかを選択して当該選択結果を報知する選択結果画像を表示させることが可能である。
また、第1前段演出である前段演出G、Hでは、少なくとも最終的に連続演出の種類を示唆する示唆画像(例えば、連続演出に登場する敵キャラクタA~Dの画像等)を表示させないことにより、その後行われる可能性のある連続演出の種類を示唆することがないようになっている。一方、第2前段演出である前段演出Bでは、前段演出Aと同様に、連続演出A~Dに登場する敵キャラクタA~Dのうち少なくともその後連続演出が行われる場合に、当該連続演出の種類に対応する敵キャラクタの画像を含む前段演出画像Bを液晶表示器51の表示領域の全体に表示させることで、連続演出が行われる可能性及び実行される連続演出の種類を示唆するようになっている。また、第2前段演出である前段演出E、Fでは、後述するように最終的に連続演出の種類を示唆する示唆画像(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を表示させることにより、その後行われる可能性のある連続演出の種類を示唆するようになっている。
次いで、前段演出の演出態様の例について説明する。前述のように前段演出には、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が所定回数(本実施例では、2回)である第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出A、C、E、Gよりも更新回数が多く3回である前段演出B、D、F、H)とが含まれる。
図12に示すように、サブ制御部91は、例えば、第3前段演出である前段演出Eを行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに第1パートを開始させる。前段演出Eの第1パートでは、まず、リールの第1停止操作が行われるときまで、当該前段演出を開始させるときに液晶表示器51に表示されている前述のATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)の表示を継続させて待機する(図12(a)参照)。
主演出画像(背景画像)の表示を継続させている状態で、第1停止操作が行われたときに、液晶表示器51における所定の一部の表示領域を覆う前段演出画像E(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる。リールの第1停止操作に応じて前段演出画像Eが表示されることにより、前段演出Eにおける1回目の演出内容の更新がされることとなる。
前段演出画像Eは、液晶表示器51の表示領域の全体を覆うことがなく、背景画像の少なくとも一部が視認可能な画像である。また、前段演出画像Eは、当該前段演出を行う旨が決定された前段演出抽選において連続演出を行う旨が決定されている場合には、前段演出抽選において行う旨が決定された連続演出に登場するキャラクタの画像(実施例では、敵キャラクタBの画像)を含む一方、連続演出を行う旨が決定されていない場合には、連続演出に登場し得るキャラクタの画像(実施例では、敵キャラクタA~Dのいずれかの画像)を含む。前段演出画像Eを表示させることで、当該前段演出画像Eに含まれるキャラクタの画像に対応する種類の連続演出(本実施例では、連続演出B)が行われる可能性を示唆するようになっている(図12(b)参照)。
前段演出Eの第1パートでは、前段演出画像Eを表示させた後、リールの第3停止操作が行われるときまで待機する。すなわちリールの第2停止操作が行われるときには、前段演出Eを進行させず、第1停止操作が行われたことに応じて表示させた前段演出画像Eを維持する(図12(c)参照)。そして、前段演出画像Eを表示させている状態で、リールの第3停止操作が行われるときに、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(図12(d)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、第1パートにて表示されたキャラクタの画像を含み、前段演出の結果を示唆する前段演出結果示唆画像(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させて、当該前段演出示唆画像の背面側に配置される主演出画像を視認不能な状態にする。そして、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を前段演出結果示唆画像の前面側に配置して表示させることで、連続演出が行われる旨及び実行される連続演出の種類(本実施例では、敵キャラクタBが登場する連続演出B)を報知する(図12(e))。
前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画が表示されている状態で、次ゲームの開始操作が行われることで、前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、前段演出結果報知画像、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させて、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する(図12(f)参照)。
前段演出Eでは、リールの第3停止操作に応じてホワイトアウト画像が表示された後、第3パートにより前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画像が表示されること、または、主演出画像が表示されることにより、2回目の演出内容の更新がされることとなる。
尚、本実施例では、前段演出Eにおいて前段演出画像E、前段演出結果示唆画像において敵キャラクタBの画像を含み、連続演出Bが行われる旨を示唆する例について説明したが、前段演出Eでは、前段演出抽選により決定された連続演出の種類に応じた敵キャラクタA~Dの画像を含む前段演出画像E、前段演出結果示唆画像を表示させることで、該当する連続演出A~Dが行われる可能性を示唆することが可能である。
図13及び図14に示すように、サブ制御部91は、例えば、第4前段演出である前段演出Fを行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに第1パートを開始させる。前段演出Fの第1パートでは、まず、リールの第1停止操作が行われるときまで、当該前段演出を開始させるときに液晶表示器51に表示されている前述のATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)の表示を継続させて待機する(図13(a)及び図14(a)参照)。
主演出画像(背景画像)の表示を継続させている状態で、第1停止操作が行われたときに、液晶表示器51における所定の一部の表示領域を覆う前段演出画像F1(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる(図13(b)及び図14(b)参照)。リールの第1停止操作に応じて前段演出画像F1が表示されることにより、前段演出Fにおける1回目の演出内容の更新がされることとなる。
前段演出画像Fは、液晶表示器51の表示領域の全体を覆うことがなく、背景画像の少なくとも一部が視認可能な画像である。また、前段演出画像Fは、当該前段演出を行う旨が決定された前段演出抽選において連続演出を行う旨が決定されている場合には、前段演出抽選において行う旨が決定された連続演出に登場するキャラクタの画像(実施例では、液晶表示器51の表示領域の約1/3を覆う敵キャラクタBの画像)を含む一方、連続演出を行う旨が決定されていない場合には、連続演出に登場し得るキャラクタの画像(実施例では、敵キャラクタA~Dのいずれかの画像)を含む。前段演出画像F1を表示させることで、当該前段演出画像F1に含まれるキャラクタの画像に対応する種類の連続演出(本実施例では、連続演出B)が行われる可能性を示唆するようになっている(図13(a)及び図14(a)参照)。
前段演出Fの第1パートでは、前段演出画像F1を表示させた後、リールの第2停止操作が行われるときに、前段演出画像F1よりも表示領域を覆う範囲が広い前段演出画像F2(本実施例では、液晶表示器51の表示領域の約2/3を覆う敵キャラクタBの画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる(図13(c)及び図14(c)参照)。リールの第2停止操作に応じて前段演出画像F2が表示されることにより、前段演出Fにおける2回目の演出内容の更新がされることとなる。
当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨が決定されて当該連続演出の後に連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出画像F2が表示されている状態で、リールの第3停止操作が行われるときに、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(図13(d)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、第1パートにて表示されたキャラクタの画像を含み、前段演出の結果を示唆する前段演出結果示唆画像(本実施例では、敵キャラクタBの画像)を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させて、当該前段演出示唆画像の背面側に配置される主演出画像を視認不能な状態にする。そして、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を前段演出結果示唆画像の前面側に配置して表示させることで、連続演出が行われる旨及び実行される連続演出の種類(本実施例では、敵キャラクタBが登場する連続演出B)を報知する(図13(e))。
前段演出Fでは、リールの第3停止操作に応じてホワイトアウト画像が表示された後、第3パートにより前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画像が表示されること、または、主演出画像が表示されることにより、3回目の演出内容の更新がされることとなる。
前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画が表示されている状態で、次ゲームの開始操作が行われることで、前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されて当該連続演出の後に連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、前段演出画像F2が表示されている状態で、リールの第3停止操作が行われるときに、当該前段演出画像F2の表示を終了させるとともに当該前段演出の制御を終了させることで、ホワイトアウト画像、前段演出結果報知画像、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させて、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する(図14(d)参照)。
尚、本実施例では、前段演出Fにおいて前段演出画像F1、前段演出画像F2、前段演出結果示唆画像において敵キャラクタBの画像を含み、連続演出Bが行われる旨を示唆する例について説明したが、前段演出Eでは、前段演出抽選により決定された連続演出の種類に応じた敵キャラクタA~Dの画像を含む前段演出画像F1、前段演出画像F2、前段演出結果示唆画像を表示させることで、該当する連続演出A~Dが行われる可能性を示唆することが可能である。
また、第3前段演出である前段演出A、Cでは、前段演出Eと同様に、リールの第1停止操作及び第3停止操作に応じて演出内容が更新されることで、リールの停止操作に応じて2回更新されるようになっている。また、特に図示しないが、第3前段演出である前段演出Gでも、前段演出Eと同様に、リールの第1停止操作及び第3停止操作に応じて演出内容が更新されることで、リールの停止操作に応じて2回更新されるようになっている。一方、第4前段演出である前段演出B、D、Hでは、前段演出Fと同様に、リールの第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作に応じて演出内容が更新されることで、リールの停止操作に応じて3回更新されるようになっている。
図15に示すように、サブ制御部91は、例えば、第4前段演出である前段演出Hを行う場合には、ゲームの開始操作が行われたときに第1パートを開始させる。前段演出Hの第1パートでは、まず、リールの第1停止操作が行われるときまで、当該前段演出を開始させるときに液晶表示器51に表示されている前述のATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)の表示を継続させて待機する(図15(a)参照)。尚、前段演出Hは、第4前段演出であり、かつ連続演出の種類を示唆しない第2前段演出でもある。
主演出画像(背景画像)の表示を継続させている状態で、第1停止操作が行われたときに、液晶表示器51における所定の一部の表示領域を覆う前段演出画像H1(本実施例では、味方キャラクタの画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる(図15(b))。リールの第1停止操作に応じて前段演出画像H1が表示されることにより、前段演出Hにおける1回目の演出内容の更新がされることとなる。
前段演出画像H1は、液晶表示器51の表示領域の全体を覆うことがなく、背景画像の少なくとも一部が視認可能な画像である。また、前段演出画像H1は、当該前段演出を行う旨が決定された前段演出抽選において連続演出を行う旨が決定されているか否かにかかわらず、連続演出A~Dのうちの一種類の連続演出にのみに対応する画像(実施例では、連続演出A~Dに登場する一の敵キャラクタの画像)を含まない一方、連続演出A~Dに共通する画像(本実施例では、連続演出A~Dに共通して登場する味方キャラクタの画像)を含む。前段演出画像H1を表示させることで、その後行われる可能性がある連続演出の種類を示唆せずに、その後連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
前段演出Hの第1パートでは、前段演出画像H1を表示させた後、リールの第2停止操作が行われるときに、前段演出画像H1よりも表示領域を覆う範囲が広い前段演出画像H2(本実施例では、液晶表示器51の表示領域の約2/3を覆う味方キャラクタの画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる(図15(c)参照)。リールの第2停止操作に応じて前段演出画像H2が表示されることにより、前段演出Hにおける2回目の演出内容の更新がされることとなる。
当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて前段演出及び連続演出を行う旨が決定されて当該連続演出の後に連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出画像H2が表示されている状態で、リールの第3停止操作が行われるときに、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を液晶表示器51に表示させる(図15(d)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、当該連続演出の契機となった前段演出抽選にて決定された連続演出の種類に対応する画像を含まず、前段演出の結果のみを示唆する前段演出結果示唆画像(本実施例では、味方キャラクタの画像)を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させて、当該前段演出示唆画像の背面側に配置される主演出画像を視認不能な状態にする。そして、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を前段演出結果示唆画像の前面側に配置して表示させることで、連続演出A~Dのいずれかが行われる旨を報知する(図15(e))。
前段演出Hでは、リールの第3停止操作に応じてホワイトアウト画像が表示された後、第3パートにより前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画像が表示されること、または、主演出画像が表示されることにより、3回目の演出内容の更新がされることとなる。
前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画が表示されている状態で、次ゲームの開始操作が行われることで、前段演出を終了させて、連続演出を開始させるように制御する。
一方、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されて当該連続演出の後に連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、前段演出画像H2が表示されている状態で、リールの第3停止操作が行われるときに、当該前段演出画像H2の表示を終了させるとともに当該前段演出の制御を終了させることで、ホワイトアウト画像、前段演出結果報知画像、連続演出移行示唆画像や前述の暗転結果示唆画像を液晶表示器51に表示させずに、前段演出を終了させて、メイン制御部41側にて制御されているATに関する制御状態に対応する主演出画像を表示させて、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する(図15(f)参照)。
尚、本実施例では、前段演出Hにおいて前段演出画像H1、前段演出画像H2、前段演出結果示唆画像において連続演出A~Dに対応する敵キャラクタA~Dの画像を含まず、その後行われる可能性のある連続演出の種類を示唆しない例について説明したが、前段演出Hでは、連続演出に共通する味方キャラクタの画像を含む前段演出画像H1、前段演出画像H2、前段演出結果示唆画像を表示させることで、その後いずれかの種類の連続演出が行われる可能性を示唆することが可能である。
また、第4前段演出である前段演出Hでは、リールの第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作に応じて演出内容が更新されることで、リールの停止操作に応じて3回更新されるようになっている。一方、特に図示しないが、第3前段演出である前段演出Gでは、当該前段演出を行うゲームが開始操作された後、リールの第1停止が行われたときに、前段演出画像H1と同様に、液晶表示器51における所定の一部の表示領域を覆う前段演出画像G1(例えば、前段演出画像H1と同じ態様の画像)を主演出画像(背景画像)の前面側に配置して表示させる。その後、リールの第2停止が行われたときには、前段演出画像G1の表示を継続させ、リールの第3停止が行われたときには、前段演出抽選の結果に応じてホワイトアウト画像や連続演出移行示唆画像または主演出画像を表示させるようになっており、前段演出Gでは、リールの第1停止操作及び第3停止操作に応じて演出内容が更新されることで、リールの停止操作に応じて2回更新されるようになっている。
また、本実施例では、リールの停止操作が行われたことに対応して前段演出画像H1、H2を液晶表示器51に表示させる構成であり、当該前段演出画像H1、H2には、連続演出において登場される敵キャラクタA~Dの画像を含まず、味方キャラクタの画像を含むことにより、当該前段演出画像H1、H2によりその後行われる可能がある連続演出の種類を示唆させない構成であるが、リールの停止操作が行われたことに対応して表示される各前段演出画像では、少なくとも一種類の連続演出にのみに対応する画像が表示されない構成であれば良い。リールの停止操作が行われたことに対応して表示される各前段演出画像において、少なくとも一種類の連続演出にのみに対応する画像が表示されない構成として、例えば、リールの停止操作が行われたことに対応して表示される各前段演出画像では、連続演出に対応しない画像がそれぞれ表示される構成でも良いし、例えば、リールの第1停止操作が行われたことに対応して表示される前段演出画像に一種類の連続演出に対応する画像が含まれるとともに、リールの第2停止操作が行われたことに対応して表示される前段演出画像に他の種類の連続演出に対応する画像が含まれることにより、当該前段演出画像により示唆される連続演出の種類が一種類に限定されない構成等でも良い。
また、本実施例では、前段演出Hにおいてリールの停止操作が行われたことに対応して表示される前段演出画像H1、H2は、当該前段演出を行う旨が決定された前段演出抽選において連続演出を行う旨が決定されているか否かにかかわらず、連続演出A~Dのうちの一種類の連続演出にのみに対応する画像を含まない一方、連続演出A~Dに共通する画像を含むことにより、その後連続演出が行われる可能性を示唆する一方で行われ得る連続演出の種類を示唆しない構成であるが、前段演出においてリールの停止操作が行われたことに対応して表示される前段演出画像は、一種類の連続演出にのみに対応する画像を含まない構成であれば良く、前段演出画像は、一種類の連続演出にのみに対応する画像を含まず、かついずれの連続演出にも関連しない画像を含む構成でも良く、このような構成であっても、前段演出が行われることでその後連続演出が行われる可能性を示唆する一方で行われ得る連続演出の種類を示唆しない構成となる。
次いで、前段演出の演出態様の例について説明する。ATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)が視認不能な状態で行う第5前段演出(前段演出A、B、C、D)と、背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出(前段演出E、F、G、H)とが含まれる。
図10に示したように、サブ制御部91は、例えば、第5前段演出である前段演出Aを行う場合には、前段演出画像Aを液晶表示器51の表示領域の全体に表示させることで、当該前段演出画像Aの背面側の主演出画像(背景画像)が視認不能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
また、図11に示したように、第5前段演出である前段演出Cを行う場合には、前段演出画像Cを液晶表示器51の表示領域の全体に表示させることで、当該前段演出画像Cの背面側の主演出画像(背景画像)が視認不能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
また、特に図示等しないが、第5前段演出である前段演出B、Dでは、前段演出A、Cと同様に、所定の前段演出画像を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させることで、当該前段演出画像の背面側の主演出画像(背景画像)が視認不能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
図12に示したように、サブ制御部91は、例えば、第6前段演出である前段演出Eを行う場合には、前段演出画像Eを液晶表示器51の表示領域の所定位置に表示させることで、当該前段演出画像Eにより覆われない所定の表示領域において主演出画像(背景画像)が視認可能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
また、図13及び図14に示したように、サブ制御部91は、例えば、第6前段演出である前段演出Fを行う場合には、前段演出画像F1、F2を液晶表示器51の表示領域の所定位置に表示させることで、当該前段演出画像F1、F2により覆われない所定の表示領域において主演出画像(背景画像)が視認可能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
また、特に図示等しないが、第6前段演出である前段演出Gでも、前段演出E、Fと同様に、液晶表示器51における所定の一部の表示領域を覆う前段演出画像を表示させることで、当該前段演出画像により覆われない所定の表示領域において主演出画像(背景画像)が視認可能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
また、図15に示したように、サブ制御部91は、例えば、第6前段演出である前段演出Hを行う場合には、前段演出画像H1、H2を液晶表示器51の表示領域の所定位置に表示させることで、当該前段演出画像H1、H2により覆われない所定の表示領域において主演出画像(背景画像)が視認可能な状態で演出を行い、連続演出が行われる可能性を示唆するようになっている。
このように、本実施例のサブ制御部91は、前述の連続演出A~Dにおいて、特典(上乗せ状態に制御されること)が付与されないときに暗転結果示唆画像を表示させることで液晶表示器51の表示を暗転させるように制御する一方、前段演出A~Hにおいて、連続演出が行われないときに非移行示唆画像が表示させず液晶表示器51の表示を暗転させないように制御するようになっている。連続演出では、特典が付与される旨が示唆されないときに液晶表示器51の表示が暗転することで、特典が付与されない旨を示唆することができる。また、前段演出では、連続演出が行われないときに液晶表示器51の表示が暗転しないことで、連続演出が行われないこと、すなわち特典が付与されないことによる興趣の低下を防止して前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出A~Hを行うことが可能であり、前段演出は、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆しない第1前段演出(前段演出C、D、G、H)と、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆する第2前段演出(前段演出A、B、E、F)と、を含む。前段演出は、連続演出の種類を示唆しない第1前段演出と、連続演出の種類を示唆する第2前段演出とを含み、前段演出により連続演出の種類が示唆されるか否かにより、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与されていることの期待度が異なるので、示唆される特典に関する有利度を変化させることが可能となり、前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出A~Hを行うことが可能であり、前段演出には、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が所定回数(本実施例では、2回)である第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出B、D、F、H)とが含まれる。第3前段演出では、最初のリールの停止操作(第1停止操作)、及び最後のリールの停止操作(第3停止操作)に応じて演出の更新が行われ、その他のリールの停止操作(第2停止操作)に応じて演出の更新が行われないようになっている。第3前段演出では、最初のリールの停止操作及び最後のリールの停止操作に応じて演出の更新が行われ、その他のリールの停止操作に応じて演出の更新が行われないので、最初のリールの停止操作が行われた後から最後のリールの停止操作が行われるまでの期間において、第3前段演出の演出内容に注目させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出A~Hを行うことが可能であり、前段演出には、AT状態背景画像が視認不能な状態で行う第5前段演出(前段演出A、B、C、D)と、AT状態背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出(前段演出E、F、G、H)と、を含む。第6前段演出(前段演出E、F、G、H)は、ATに関する制御状態に対応する主演出画像(背景画像)が視認可能な状態で開始され、連続演出(連続演出A~D)が行われるときには、当該第6前段演出の終了時に前段演出の結果を示唆する前段演出結果示唆画像が液晶表示器51の表示領域の全体に表示されることで、背景画像が視認不能な状態となる一方、連続演出が行われないときには、当該第6前段演出の終了時に前段演出結果示唆画像を表示させず、背景画像が視認可能な状態が維持されるようになっている。第6前段演出では、連続演出が行われるときには当該第6前段演出の終了時に背景画像が視認不能な状態となる一方、連続演出が行われないときには当該第6前段演出の終了時に背景画像が視認可能な状態が維持されるので、第6前段演出が終了されるときの演出態様に注目させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出A、Cを行うことが可能であり、前段演出A、Cは、選択肢画像(前段演出Aでは、選択肢画像A~D、前段演出Cでは、選択肢画像1~4)が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢画像も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢画像が特定可能に表示される第3パートとにより構成される。前段演出A、Cにおいて、第1パートにより複数の選択肢画像を認識させ、第3パートにより選択結果としての選択肢画像を認識させることができ、第1パートと第3パートの間にいずれの選択肢画像も表示されない第2パートを行うことで、第3パートにおける選択結果の選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能であり、前段演出は、前段演出A~Hを含み、当該前段演出では、その後連続演出が行われるときに当該連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を表示することが可能であり、前段演出A~Hのいずれの種類の前段演出でも、連続演出が行われるときに共通の連続演出移行示唆画像を表示する。前段演出A~Hのいずれの種類の前段演出でも、連続演出が行われるときに共通の連続演出移行示唆画像を表示するので、連続演出が行われる旨を分かりやすく示唆することができる。
[ナビ演出について]
サブ制御部91が行うナビ演出について、図16~図21に基づいて説明する。
前述のようにメイン制御部41は、ATに関する制御状態をAT状態に制御することが可能であり、AT状態に制御しているとき、内部抽選にてナビ対象役が当選したときに、当該ナビ対象役に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を報知するナビ報知を実行可能である。
また、メイン制御部41は、各ゲームにおいて内部抽選を行ったときに、当該内部抽選にて当選した役の種類を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、各ゲームにおいてリールの停止操作が行われる毎に、停止操作が行われたリールを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ナビ報知を行うときに当該ナビ報知により報知する遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてナビ報知が行われる旨が特定されるゲームにおいて、当該ナビ報知により報知される遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を示唆するナビ演出を行うようになっている。
ナビ演出では、各リール2L、2C、2Rに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を示唆するナビ画像を液晶表示器51の表示領域における各リール2L、2C、2Rに対応する位置に表示させる。ナビ画像には、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を示唆する数字画像(本実施例では、「1」「2」「3」のいずれかの数字画像)と、当該数字画像を装飾する飾枠画像(本実施例では、丸形枠画像または星形枠画像)により構成される。また、ナビ画像には、所定の第1態様(本実施例では、青色及び丸形状)で表示される第1種ナビ画像と、当該第1態様とは異なる態様の第2態様(本実施例では、黄色及び星形状)で表示される第2種ナビ画像を含む。
第1種ナビ画像は、最初に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像1a(本実施例では、「1」が白色で表示される数字画像と、青色及び丸形状で表示される飾枠画像により構成される画像)、2番目に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像1b(本実施例では、「2」が白色で表示される数字画像と、青色及び丸形状で表示される飾枠画像により構成される画像)、最後に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像1c(本実施例では、「3」が白色で表示される数字画像と、青色及び丸形状で表示される飾枠画像により構成される画像)を含む。
また、第2種ナビ画像は、最初に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像2a(本実施例では、「1」が白色で表示される数字画像と、黄色及び星形状で表示される飾枠画像により構成される画像)、2番目に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像2b(本実施例では、「2」が白色で表示される数字画像と、黄色及び星形状で表示される飾枠画像により構成される画像)、最後に停止操作を行うべきリールを示唆するナビ画像2c(本実施例では、「3」が白色で表示される数字画像と、黄色及び星形状で表示される飾枠画像により構成される画像)を含む。
図16に示すように、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、メイン制御部41側にてナビ報知が行われることが特定され、内部抽選にてナビ対象役として再遊技役が当選した旨が特定されるゲームにおいて、第1態様にてナビ演出を行うように制御する。
ナビ演出(第1態様)の制御では、まず、当該ゲームが開始されて、すべてのリール2L、2C、2Rの回転が開始された後、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化されるまでに、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を第1態様で示唆するナビ画像1a、1b、1cを液晶表示器51の表示領域おけるリールに対応する位置にそれぞれ表示させる。
図16(a)~(c)に示すように、例えば、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が、中左右の停止順である場合には、まず、第1停止操作を行うべき中リールに対応する位置にナビ画像1aを後述の第1態様aで表示させた後、第2停止操作を行うべき左リールに対応する位置にナビ画像1bを後述の第1態様bで表示させる。その後、第3停止操作を行うべき右リールに対応する位置にナビ画像1cを後述の第1態様cで表示させる。
図17(a)に示すように、ナビ画像1aの第1態様aは、当該ナビ画像1aの数字画像が白色、透過度0%、明度100%であり、ナビ画像1aの飾枠画像が青色、透明度0%、明度100%である。また、ナビ画像1aが第1態様aで第1停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像及び飾枠画像の透過度が0%となり、かつ明度が100%となるように表示される。
また、図17(b)に示すように、ナビ画像1bの第1態様bは、当該ナビ画像1bの数字画像が白色、透過度70%、明度70%であり、ナビ画像1aの飾枠画像が青色、透明度50%、明度70%である。また、第1態様bでの表示サイズは、第1態様aでの表示サイズよりも小さくなるようになっている。また、ナビ画像1bが第1態様bで第2停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像の透過度が70%となり、明度が70%となり、かつ飾枠画像の透過度が50%となり、明度が70%となるように表示される。
また、図17(c)に示すように、ナビ画像1cの第1態様cは、当該ナビ画像1cの数字画像が白色、透過度80%、明度40%であり、ナビ画像1cの飾枠画像が青色、透明度70%、明度40%である。また、第1態様cでの表示サイズは、第1態様bでの表示サイズよりも小さくなるようになっている。また、ナビ画像1cが第1態様bで第3停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像の透過度が80%となり、明度が40%となり、かつ飾枠画像の透過度が70%となり、明度が40%となるように表示される。
各ナビ画像の表示サイズは、第1態様a、b、cであっても、第2態様a、b、cであっても、前段演出にて表示される画像(例えば、前段演出Aの選択肢画像A~Dや前段演出Eの前段演出画像E等)の表示サイズよりも小さく設定されており、各ナビ画像が背面側に配置される演出画像の全てを覆わずに表示させることができるようになっている。
図16(c)に示すように、ナビ画像1aが第1態様aで表示され、ナビ画像1bが第1態様bで表示され、ナビ画像1cが第1態様cで表示された後、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化された状態で、第1停止操作として中リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像1aを当該停止操作に応じて消滅するように変化させる(図16(d)参照)。また、ナビ画像1bを第1態様bから第1態様aに変化させ、ナビ画像1cを第1態様cから第1態様bに変化させる。
ナビ画像1bを第1態様bから第1態様aに変化させる際には、まず、ナビ画像1bにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第1態様aでの値にそれぞれ変化させ(図16(c)(d)参照)、その後、ナビ画像1bの表示サイズが第1態様aでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図16(d)(e)参照)、ナビ画像1bを第1態様aで表示させる(図16(e)参照)。
また、ナビ画像1cを第1態様cから第1態様bに変化させる際には、まず、ナビ画像1cにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第1態様bでの値にそれぞれ変化させ(図16(c)(d)参照)、その後、ナビ画像1cの表示サイズが第1態様bでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図16(d)(e)参照)、ナビ画像1cを第1態様bで表示させる(図16(e)参照)。
そして、ナビ画像1bが第1態様aで表示され、ナビ画像1cが第1態様bで表示されており、左右リールが回転制御されている状態で、第2停止操作として左リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像1bを当該停止操作に応じて消滅するように変化させる(図16(f)参照)。また、ナビ画像1cを第1態様bから第1態様aに変化させる。
ナビ画像1cを第1態様bから第1態様aに変化させる際には、まず、ナビ画像1cにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第1態様aでの値にそれぞれ変化させ(図16(e)(f)参照)、その後、ナビ画像1cの表示サイズが第1態様aでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図16(f)(g)参照)、ナビ画像1cを第1態様aで表示させる(図16(g)参照)。
そして、ナビ画像1cが第1態様aで表示されており、右リールが回転制御されている状態で、第3停止操作として右リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像1cを当該停止操作に応じて消滅するように変化させた後(図16(h)参照)、ナビ演出の制御を終了させる。
図18に示すように、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、メイン制御部41側にてナビ報知が行われることが特定され、内部抽選にてナビ対象役として小役が当選した旨が特定されるゲームにおいて、第2態様にてナビ演出を行うように制御する。
ナビ演出(第2態様)の制御では、ナビ演出(第1態様)の制御と同様に、まず、当該ゲームが開始されて、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化されるまでに、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を第2態様で示唆するナビ画像2a、2b、2cを液晶表示器51の表示領域おけるリールに対応する位置にそれぞれ表示させる。
図18(a)~(c)に示すように、例えば、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が、中左右の停止順である場合には、まず、第1停止操作を行うべき中リールに対応する位置にナビ画像2aを後述の第2態様aで表示させた後、第2停止操作を行うべき左リールに対応する位置にナビ画像2bを後述の第2態様bで表示させる。その後、第3停止操作を行うべき右リールに対応する位置にナビ画像2cを後述の第2態様cで表示させる。
特に図示しないが、ナビ画像2aの第1態様aは、当該ナビ画像2aの数字画像が白色、透過度0%、明度100%であり、ナビ画像2aの飾枠画像が黄色、透明度0%、明度100%である。また、ナビ画像2aが第2態様aで第1停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像及び飾枠画像の透過度が0%となり、かつ明度が100%となるように表示される。
また、ナビ画像2bの第2態様bは、当該ナビ画像2bの数字画像が白色、透過度70%、明度70%であり、ナビ画像2aの飾枠画像が黄色、透明度50%、明度70%である。また、第2態様bでの表示サイズは、第2態様aでの表示サイズよりも小さくなるようになっている。また、ナビ画像2bが第2態様bで第2停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像の透過度が70%となり、明度が70%となり、かつ飾枠画像の透過度が50%となり、明度が70%となるように表示される。
また、ナビ画像2cの第2態様cは、当該ナビ画像2cの数字画像が白色、透過度80%、明度40%であり、ナビ画像2cの飾枠画像が黄色、透明度70%、明度40%である。また、第2態様cでの表示サイズは、第2態様bでの表示サイズよりも小さくなるようになっている。また、ナビ画像2cが第2態様cで第3停止操作を行うべきリールに対応する位置に表示される際には、まず、飾枠画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始された後、数字画像が、その輪郭側から中心側に向けて徐々に透明度が低下されるとともに明度が高められるように変化されて表示が開始される。そして、最終的に、数字画像の透過度が80%となり、明度が40%となり、かつ飾枠画像の透過度が70%となり、明度が40%となるように表示される。
図18(c)に示すように、ナビ画像2aが第2態様aで表示され、ナビ画像2bが第2態様bで表示され、ナビ画像2cが第2態様cで表示された後、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化された状態で、第1停止操作として中リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像2aを当該停止操作に応じて消滅するように変化させる(図18(d)参照)。また、ナビ画像2bを第2態様bから第2態様aに変化させ、ナビ画像2cを第2態様cから第2態様bに変化させる。
ナビ画像2bを第2態様bから第2態様aに変化させる際には、まず、ナビ画像2bにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第2態様aでの値にそれぞれ変化させ(図18(c)(d)参照)、その後、ナビ画像2bの表示サイズが第2態様aでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図18(d)(e)参照)、ナビ画像2bを第2態様aで表示させる(図18(e)参照)。
また、ナビ画像2cを第2態様cから第2態様bに変化させる際には、まず、ナビ画像2cにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第2態様bでの値にそれぞれ変化させ(図18(c)(d)参照)、その後、ナビ画像2cの表示サイズが第2態様bでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図18(d)(e)参照)、ナビ画像2cを第2態様bで表示させる(図18(e)参照)。
そして、ナビ画像2bが第2態様aで表示され、ナビ画像2cが第2態様bで表示されており、左右リールが回転制御されている状態で、第2停止操作として左リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像2bを当該停止操作に応じて消滅するように変化させる(図18(f)参照)。また、ナビ画像2cを第2態様bから第2態様aに変化させる。
ナビ画像2cを第2態様bから第2態様aに変化させる際には、まず、ナビ画像2cにおける数字画像及び飾枠画像の透過度及び明度を第2態様aでの値にそれぞれ変化させ(図18(e)(f)参照)、その後、ナビ画像2cの表示サイズが第2態様aでの表示サイズとなるように拡大させるように変化させることで(図18(f)(g)参照)、ナビ画像2cを第2態様aで表示させる(図18(g)参照)。
そして、ナビ画像2cが第2態様aで表示されており、右リールが回転制御されている状態で、第3停止操作として右リールの停止操作が行われたときには、ナビ画像2cを当該停止操作に応じて消滅するように変化させた後(図18(h)参照)、ナビ演出の制御を終了させる。
尚、サブ制御部91は、ナビ演出を行っているときに、リールの停止操作がナビ演出にて示唆している操作態様以外の態様で行われたときには、その時点で表示させているナビ画像を全て非表示に制御して、ナビ演出を終了させるようになっている。
次に、ナビ演出及び前述の前段演出(例えば、前段演出C)を同じゲームにおいて行う場合の演出態様について、図19~図21に基づいて説明する。
サブ制御部91は、前述のように前兆演出制御または偽前兆演出制御を行っている期間中の各ゲームにおいて、前段演出抽選を行い、当該前段演出抽選にて前段演出を行う旨が決定されることで当該ゲームにおいて前段演出を行うように制御する。また、前兆演出制御または偽前兆演出制御を行っている期間中に、内部抽選にてナビ対象役が当選したことが特定されるゲームにおいて、ナビ演出を行うように制御する。これにより、同じゲームにおいて前段演出及びナビ演出を行うように制御することがある。
図19に示すように、サブ制御部91は、例えば、前段演出抽選において前段演出として前段演出Cを行う旨が決定された場合には、ゲームの開始操作が行われたときに、前段演出Bの第1パートを開始させて、前段演出画像Cを表示させた後(図19(a)参照)、選択肢画像1~4を液晶表示器51の表示領域に順次表示させるように制御する(図19(b)~(d)参照)。
また、当該前段演出Cを行うゲームにおいて、内部抽選にてナビ対象(例えば、再遊技役)が当選した旨が特定される場合には、ゲームの開始操作が行われたときに、ナビ演出(第1態様)の制御を開始させて、第1態様でナビ画像1a、1b、1cを液晶表示器51の表示領域に所定順序(本実施例では、ナビ演出により示唆するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順に対応する順序)で表示させる。この際、前段演出Cの前段演出画像C及び選択肢画像1~4よりも前面側にナビ画像を配置して表示させる(図19(a)~(d)参照)。
図19(c)に示すように、前段演出Cにおける選択肢画像1~4及びナビ画像1a、1b、1cが表示されている状態、すなわち最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像1aが第1態様aで表示され、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像1bが第1態様bで表示され、3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像1cが第1態様cで表示されている状態では、ナビ画像1aの数字画像及び飾枠画像の透過率は0%であり、ナビ画像1bの数字画像の透過度は70%であり飾枠画像の透過率は50%であり、ナビ画像1bの透過度はナビ画像1aの透過率よりも高く、ナビ画像1cの数字画像の透過度は80%であり飾枠画像の透過率は70%であり、ナビ画像1cの透過度はナビ画像1bの透過率よりも高くなるように表示される(図17参照)。また、ナビ画像1a、1b、1cを選択肢画像1~4の前面側に配置して表示させるとともに、当該ナビ画像1a、1b、1cの表示サイズが、選択肢画像1~4の表示サイズよりも小さくなるように制御することで、各ナビ画像が各選択肢画像の全てを覆わないように表示させる。
尚、特に図示しないが、ナビ演出を第2態様にて行うとともに前段演出Cを行う場合にも、ナビ画像2a、2b、2cを選択肢画像1~4の前面側に配置して表示させるとともに、当該ナビ画像2a、2b、2cの表示サイズが、選択肢画像1~4の表示サイズよりも小さくなるように制御することで、各ナビ画像が各選択肢画像の全てを覆わないように表示させる。また、ナビ演出を第1態様または第2態様で行うときに、前段演出C以外の種類の前段演出を行う場合に、各ナビ画像の表示サイズが、前段演出にて表示される画像(例えば、前段演出Aの選択肢画像A~Dや前段演出Eの前段演出画像E等)の表示サイズよりも小さくなるように制御することで、各ナビ画像が各演出の画像の全てを覆わないように表示させるようになっている。
そして、図20に示すように、前段演出Cでは、選択肢画像1~4を表示させた後、選択枠画像を各選択肢画像の前面側に配置するように順次移動させる制御を繰り返し行い、表示されている選択肢画像1~4のいずれかが選択され得る旨を示唆する制御を第3停止操作が行われるときまで繰り返し行う(図20(a)~(c)参照)。一方、ナビ演出の制御では、ナビ画像1a、1b、1cを表示させた後、各リールについて有効なストップスイッチの操作が行われる毎に、該当するナビ画像を消滅させ、他のナビ画像を所定態様(第1態様1aまたは第1態様1b)に変化させるように制御する(図18(a)~(c)参照)。前段演出C及びナビ演出が同じゲームにおいて行われることで、前段演出Cの前段演出画像C、選択肢画像1~4、ナビ画像1a、1b、1cが重畳することがあるが、ナビ画像1a、1b、1cが最前面に配置されて表示されるようになっているとともに、当該ナビ画像1aは透過率が0%である一方、ナビ画像1b、1cは、透過率が0%よりも大きな値で表示されるようになっているので、ナビ画像1b、1cの背面側に表示される選択肢画像1~4が視認可能になっている。また、ナビ画像1a、1b、1cの各表示サイズは、選択肢画像1~4の各表示サイズよりも小さくなっており、ナビ画像1b、1cの背面側に表示される選択肢画像1~4をナビ画像1b、1cの背面側に表示される選択肢画像1~4が視認可能になっている。
そして、第3停止操作が行われたときに、前段演出Cでは、第1パートから第2パートへ移行させて、ホワイトアウト画像を表示させるように制御し、ナビ演出では、第3停止操作に対応する最後のナビ画像を消滅させるとともに当該ナビ演出を終了させるように制御する。これにより、第3停止操作が行われたときには、選択肢画像1~4もナビ画像1a、1b、1cも表示されない状態とされる(図20(d)参照)。
そして、前段演出Cでは、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出の結果報知を行っている旨を示唆する前段演出示唆画像(本実施例では、液晶表示器51の表示領域の中心に向かう複数の集中線を含む画像)を液晶表示器51の表示領域の全体に表示させて、当該前段演出示唆画像の背面側に配置される主演出画像を視認不能な状態にする。そして、連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を前段演出結果示唆画像の前面側に配置して表示させることで、連続演出が行われる旨を報知する(図18(e)。前段演出Cにおいて第3パートが行われるときには、ナビ演出の制御は終了された後であり、ナビ画像が表示されることがなく、前段演出Cによる連続演出移行示唆画像の視認性が低下することのないようになっている。
また、図21(a)に示すように、ナビ演出の制御では、ナビ画像1a、1b、1cを表示させた後、リールの停止操作が当該ナビ演出にて示唆している操作態様(以下、正解押し順と呼ぶ場合がある)以外の操作態様で行われたときには、その時点で表示させているナビ画像を全て非表示に制御して、ナビ演出を終了させる(図21(a)(b)参照)。一方、前段演出Cでは、選択肢画像1~4を表示させた後、選択枠画像を各選択肢画像の前面側に配置するように順次移動させることにより、表示されている選択肢画像1~4のいずれかが選択され得る旨を示唆する制御を、リールの停止順にかかわらず、第3停止操作が行われるときまで繰り返し行う(図20(a)~(c)参照)。そして、前段演出Cでは、第3停止操作が行われたときに、第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させるように制御し(図21(d)参照)、その後、所定時間(本実施例では、3秒)が経過することで第3パートへ移行させる。第3パートでは、当該ゲームにおけるリールの停止順にかかわらず、当該前段演出を行う契機となった前段演出抽選にて連続演出を行う旨の決定がされている場合には、前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画像を表示させ(図21(e)参照)、連続演出を行う旨の決定がされていない場合には、前段演出結果示唆画像及び連続演出移行示唆画像を表示させずに、前段演出が行われる前から行われているATに関する制御状態に応じた演出に戻るように制御する(図示略)。
このように、本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cにより複数の選択肢画像(例えば、選択肢画像1~4)を表示させるとともにナビ演出により複数のナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させる場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1a)よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b、1c)の方が高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像(例えば、選択肢画像2、4)を視認可能とするようになっている。液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像が表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像の透過率を高くすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像が視認可能となるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像を明確に認識させつつ、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cにより複数の選択肢画像(例えば、選択肢画像1~4)を表示させるとともにナビ演出により複数のナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させる場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1a)よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b、1c)の方が高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成であり、ナビ画像は、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作する順序を示し、該当するストップスイッチの操作を促す数字画像と当該数字画像を装飾する飾枠画像とを含む構成である。ナビ画像が数字画像と飾枠画像とを含む構成であることにより、表示面積が広い場合でも、第1停止操作に対応するナビ画像よりも透過率が高い第2停止操作や第3停止操作に対応するナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cにより複数の選択肢画像(例えば、選択肢画像1~4)を表示させるとともにナビ演出により複数のナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させる場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1a)の透過率は0%であり、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b)の透過率は、第1停止操作に対応するナビ画像の透過率よりも高く、3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1c)の透過率は、第2停止操作に対応するナビ画像の透過率よりも高くなるように制御する。遊技者に対して認識させる優先度が高いナビ画像すなわち先に行う停止操作に対応するナビ画像ほど透過率を低くすることで明確に認識させつつ、相対的に認識させる優先度の低いナビ画像すなわち後に行う停止操作に対応するナビ画像ほど透過率を高くすることで、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のナビ演出には、第1色として青色を主とする第1態様でナビ画像1a、1b、1cを表示させるナビ演出と、第2色として黄色を主とするナビ画像2a、2b、2cを表示させるナビ演出と、を含み、サブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像を表示させる場合に、ナビ演出が第1態様であるか第2態様であるかに関わらず、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1c、ナビ画像2c)の透過率を、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1a、ナビ画像2a)の透過率よりも高くなるように制御する。遊技者に対して認識させる優先度が最も低い最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像は当該ナビ画像の表示態様に関わらず透過率を高くすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像(ナビ画像1a、1c、1b、ナビ画像2a、2c、2b)を表示させる場合に、ナビ画像が選択肢画像の手前に配置して表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1a、ナビ画像2a)よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2c)の明度を低く制御して暗く表示させることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認し易くするようになっている。液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像が表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像を暗く表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像が視認し易くなるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像を明確に認識させつつ、2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像の背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像(ナビ画像1a、1c、1b、ナビ画像2a、2c、2b)を表示させる場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に配置して表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1a、ナビ画像2a)よりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2c)の明度を低く制御して暗く表示させることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認し易くする構成であり、ナビ画像は、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作する順序を示し、該当するストップスイッチの操作を促す数字画像と当該数字画像を装飾する飾枠画像とを含む構成である。ナビ画像が数字画像と飾枠画像とを含む構成であることにより、表示面積が広い場合でも、第1停止操作に対応するナビ画像よりも暗く表示される第2停止操作や第3停止操作に対応するナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像(ナビ画像1a、1c、1b、ナビ画像2a、2c、2b)を表示させる場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1a、ナビ画像2a)の明度を最も高く制御して表示させ、当該ナビ画像よりも2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1b、ナビ画像2b)の明度を低く制御して暗く表示させ、当該ナビ画像よりも3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1c、ナビ画像2c)の明度を低く制御して表示させるようになっている。遊技者に対して認識させる優先度が高いナビ画像すなわち先に行う停止操作に対応するナビ画像ほど明るく表示することで明確に認識させつつ、相対的に認識させる優先度の低いナビ画像すなわち後に行う停止操作に対応するナビ画像ほど暗く表示することで背後の選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のナビ演出には、第1色として青色を主とする第1態様でナビ画像1a、1b、1cを表示させるナビ演出と、第2色として黄色を主とするナビ画像2a、2b、2cを表示させるナビ演出と、を含み、サブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像を表示させる場合に、ナビ演出が第1態様であるか第2態様であるかに関わらず、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1c、ナビ画像2c)の明度が、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(ナビ画像1a、ナビ画像2a)の明度よりも低くなるように制御して暗く表示させるようになっている。遊技者に対して認識させる優先度が最も低い最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像は当該ナビ画像の表示態様に関わらず暗く表示させることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例の前段演出Cは、液晶表示器51に複数の選択肢を示す選択肢画像1~4を表示し、いずれかの選択肢画像を選択結果として特定する選択演出であり、サブ制御部91は、前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像(ナビ画像1a、1c、1b、ナビ画像2a、2c、2b)を表示させる場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、ナビ画像が選択肢画像の全てを覆わないように表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とするようになっている。液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像が表示される場合に、ナビ画像が選択肢画像の全てを覆わないように表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能となるため、ナビ画像を明確に認識させつつ、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、ナビ演出において、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始されたときからストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となるときまでの期間において、ナビ画像の表示サイズを変化させることが可能であり(図17参照)、前段演出による選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像を表示させる場合に、表示サイズが変化される前後を通して各ナビ画像が各選択肢画像の全てを覆わないように表示させるようになっている。ナビ画像の表示サイズが変化される場合であっても変化の前後を通じて当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とすることができる。
本実施例の前段演出Cは、液晶表示器51に複数の選択肢を示す選択肢画像1~4を表示し、いずれかの選択肢画像を選択結果として特定する選択演出であり、前段演出Cでは、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされた後にいずれかの選択肢画像が選択結果として特定されるようになっている。最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされた後、すなわちナビ演出によるナビ画像の表示が終了された後に、いずれかの選択肢画像が選択結果として特定されるので、選択結果に注目させることができる。
本実施例の前段演出は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される可能性を示唆する連続演出が行われる可能性を示唆し、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する演出であり、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選した後の前兆期間の各ゲームにおいて、前段演出抽選により前段演出Cを含む前段演出を行うか否かを決定する構成であり、前段演出抽選では、内部抽選にてナビ対象役が当選しておらずナビ演出が行われないゲームにおいて特典が付与されることへの期待度に比較して内部抽選にてナビ対象役が当選してナビ演出が行われるゲームにおいて特典が付与されることへの期待度が高くなるようになっており、前段演出Cとともにナビ演出が実行されるときに、ナビ演出が実行されずに前段演出Cが実行されるときよりも特典に対する期待度が高く、遊技者にとって有利な状況である可能性が高くなるようになっている。前段演出Cとともにナビ演出が実行されることで遊技者にとって有利な状況であることを期待させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、前段演出Cとともにナビ演出を実行する場合に、前段演出Cでは、ナビ演出により促された操作態様(正解押し順)でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたか否かに関わらず、当該操作が行われる前に行われた前段演出抽選での決定結果に基づいて所定画像(本実施例では、連続演出移行示唆画像等)を選択結果として表示させるようになっている。ナビ演出により促された操作がされたか否かに関わらず、前段演出において当初決定された所定画像を選択結果として認識させることができる。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51にすべてのリール2L、2C、2Rのそれぞれに対応付けて図柄を停止させる順番を示すナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させることにより当該ナビ画像が示す順番によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す演出であり、サブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に前段演出(例えば、前段演出C)による選択肢画像とナビ演出によるナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させる場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1a)よりも2番目以降に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b、1c)の方を高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とするようになっている。すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に選択肢画像とナビ画像が表示される場合に、最初に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像よりも2番目以降に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像の方を高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能となるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像を明確に認識させつつ、背後の選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51にすべてのリール2L、2C、2Rのそれぞれに対応付けて図柄を停止させる順番を示すナビ画像(例えば、ナビ画像1a、1b、1c)を表示させることにより当該ナビ画像が示す順番によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す演出であり、サブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況においてナビ画像を表示させる場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像((例えば、ナビ画像1a))、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b)、3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第3停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1c)の順にナビ画像を表示させるように制御する。3つストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順と一致する順番で各ナビ画像を表示させるので、各ナビ画像が示す順番だけでなく、各ナビ画像が表示されたタイミングによってもストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を認識させることができる。
本実施例のナビ演出では、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1a)と2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像(例えば、ナビ画像1b)が表示されている状況において、第1停止操作がされたときに、第2停止操作に対応するナビ画像の明度を100%に高めるとともに透過率を0%に低下させるように変化させた後、第1停止操作がされる前よりも第2停止操作に対応するナビ画像の表示サイズを拡大させるように変化させる。第1停止操作に対応するナビ画像と第2停止操作に対応するナビ画像が表示されている状況において、第1停止操作に伴って次のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作)に対応するナビ画像の明度及び透過率が変化することに加え、当該ナビ画像の表示サイズが拡大するとともに、当該ナビ画像の明度及び透過率が変化するタイミングとは異なるタイミングで該ナビ画像の表示サイズが拡大するため、次のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像を容易に特定することができる。
[特定役示唆演出について]
サブ制御部91が行う特定役示唆演出について、図22に基づいて説明する。
前述のようにメイン制御部41は、内部抽選にてAT抽選対象役が当選することでAT抽選を行い、当該AT抽選に当選することでATに関する制御状態をAT状態に制御する。また、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行い、当該上乗せ状態抽選に当選することでATに関する制御状態を上乗せ状態に制御する。以下、AT抽選対象役及び上乗せ状態抽選対象役をまとめて特定役と呼ぶ場合がある。
また、メイン制御部41は、各ゲームにおいて内部抽選を行ったときに、当該内部抽選にて当選した役の種類を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、各ゲームにおいてリールの停止操作が行われる毎に、停止操作が行われたリールを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、各ゲームの開始時に当該ゲームにおいて制御するATに関する制御状態を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてATに関する制御状態がAT状態または上乗せ状態に制御されていることが特定されるゲームすなわち前述のナビ演出を行うことがあるゲームにおいて、更にコマンドに基づいて内部抽選にて特定役が当選していることが特定される場合に、特定役が当選している旨を示唆する特定役示唆演出を行うように制御する。
図22に示すように、特定役示唆演出の制御では、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始されたときからストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となるときまでに、特定役が当選している旨を示唆する特定役示唆画像を、液晶表示器51の表示領域において前述のナビ演出においてナビ画像が表示されるのと同じ表示領域において最前面側に配置して表示させるように制御する。特定役示唆画像は、左リールに対応する位置に表示される示唆画像a、中リールに対応する位置に表示される示唆画像b、右リールに対応する位置に表示される示唆画像cを含み、各示唆画像a、b、cは、特定役が当選している旨を示唆する記号画像(本実施例では、「!」の画像)と、当該記号画像を装飾する飾枠画像(本実施例では、星形枠画像)により構成される。
特定役示唆画像の各示唆画像a、b、cは、表示される位置に関わらず共通の第3態様で表示される。第3表示態様は、示唆画像の記号画像が赤色、透過度50%、明度100%であり、当該示唆画像の飾枠画像が赤色、透明度5%、明度100%である。これにより、前述の前段演出、例えば、前段演出Cが行われることで示唆画像と選択肢画像とが重畳するときでも、示唆画像の背面側に配置される選択肢画像や他の演出画像等を視認可能にするようになっている。
特定役示唆演出の制御では、リール2L、2C、2Rが回転制御されており、特定役示唆画像の示唆画像a、b、cが表示されている状態で、いずれかのリール2L、2C、2Rについてストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作が行われたときに、該当するリールに対応する位置に表示させている示唆画像を消滅させ、その後も、回転制御が行われているリールについてストップスイッチによる停止操作が行われる毎に、該当するリールに対応する位置に表示させている示唆画像を消滅させる。そして、最後に表示させていた示唆画像を消滅させることで、特定役示唆演出を終了させる。
このように、本実施例のサブ制御部91は、メイン制御部41側にてATに関する制御状態がAT状態または上乗せ状態に制御されているゲームにおいて、メイン制御部41により行われる内部抽選にて特定役が当選したことが特定される場合に、液晶表示器51の表示領域のうちナビ演出においてナビ画像が表示される所定領域に、特定役が当選した旨を示唆する特定役示唆画像を表示させる特定役示唆演出を行うように制御する。そして、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に、例えば、前段演出Cによる選択肢画像と特定役示唆演出による特定役示唆画像が表示される場合に、特定役示唆画像を選択肢画像の手前に配置して表示させるとともに、特定役示唆画像を透過させることで、当該特定役示唆画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とするようになっている。すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に選択肢画像と特定役示唆画像が表示される場合に、特定役示唆画像を透過させることで当該特定役示唆画像の背後に表示される選択肢画像が視認可能となるため、特定役示唆画像を認識させつつ背後の選択肢画像も好適に認識させることができる。
[ダブルナビ演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するダブルナビ演出について、図23~図31に基づいて説明する。
本実施例において、サブ制御部91は、液晶表示器51を用いてダブルナビ演出を実行する。図23(a)~(d)に示すように、ダブルナビ演出は、ダブルナビ演出A~Dを含む。ダブルナビ演出は、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて選択肢画像を表示させた後、第1領域における選択肢と第2領域における選択肢とのうちのいずれかの選択肢画像を選択結果として特定可能に表示させることで内部抽選の当選結果を示唆する演出である。
選択肢画像は、内部抽選の抽選対象役のうちのいずれかに対応する。選択肢画として、色ナビ選択肢画像が含まれ、規定数よりも多い枚数のメダルの払い出しが行われる所定小役の当選に対応する黄色ナビ選択肢画像と、所定再遊技役の当選に対応する青色ナビ選択肢画像と、AT抽選、上乗せ状態抽選の抽選対象となるが当選する確率の異なる特定役A、特定役B、特定役Cの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像と、特定役Aの当選に対応する赤色ナビ選択肢画像と、特定役Bの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像とが含まれる。
黄色ナビ選択肢画像では、所定のアイテム画像(本実施例では、グラスに入ったジュースの画像と、皿に載せられたケーキの画像)を黄色の表示態様で表示させる。青色ナビ選択肢画像では、黄色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を青色の表示態様で表示させる。紫色ナビ選択肢画像では、黄色ナビ選択肢画像及び青色ナビ選択肢画像とは異なる所定のアイテム画像(本実施例では、「チャンス」の文字が付された玉の画像)を紫色の表示態様で表示させる。赤色ナビ選択肢画像では、紫色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を赤色の表示態様で表示させる。緑色ナビ選択肢画像では、紫色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を緑色の表示態様で表示させる。
前述の演出抽選にてダブルナビ演出を実行する旨が決定されることで、ダブルナビ演出を行うように制御する。また、演出抽選にて所定種類のダブルナビ演出を実行する旨が決定されることで、色ナビ選択肢画像(黄色ナビ選択肢画像、青色ナビ選択肢画像、紫色ナビ選択肢画像、赤色ナビ選択肢画像、緑色ナビ選択肢画像)を表示させるダブルナビ演出を実行する。
第1領域は、液晶表示器51の画面左側の領域である。第2領域は、液晶表示器51の画面右側の領域である。例えば、図23(a)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Aにおいては、液晶表示器51の画面左側の第1領域に所定小役の当選に対応する黄色ナビ選択肢画像または再遊技役の当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示するとともに、液晶表示器51の画面右側の第2領域に特定役A、特定役B、特定役Cの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にて所定小役が当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、再遊技役が当選したときは、第1領域には青色ナビ選択肢画像を表示し、特定役Cが当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像または青色選択肢画像のうちいれずれかの選択肢画像を抽選にて決定して表示する。
その後、サブ制御部91は、黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像と紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。黄色ナビ選択肢画像が表示された場合は所定小役の当選が示唆され(図示略)、青色ナビ選択肢画像が表示された場合は再遊技役の当選が示唆され(図25(e)参照)、紫色ナビ選択肢画像が表示された場合は特定役A、特定役B、特定役Cのいずれかの当選が示唆される(図25(f)参照)。具体的なダブルナビ演出の実行例については、図25~図31を用いて後述する。
図23(b)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Bにおいては、第1領域において特定役A、特定役B、特定役Cの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域において所定小役の当選に対応する黄色ナビ選択肢画像または再遊技役の当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にて所定小役が当選したときは、第2領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、再遊技役が当選したときは、第2領域には青色ナビ選択肢画像を表示し、特定役A、特定役B、特定役Cのいずれかが当選したときは、第2領域には黄色ナビ選択肢画像または青色選択肢画像のうちいれずれかの選択肢画像を抽選にて決定して表示する。その後、紫色ナビ選択肢画像と黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
図23(c)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Cにおいては、第1領域において所定小役の当選に対応する黄色ナビ選択肢画像または再遊技役の当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域において特定役Bの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にて所定小役が当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、再遊技役が当選したときは、第1領域には青色ナビ選択肢画像を表示する。その後、黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像と緑色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
図3(d)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Dにおいては、第1領域において特定役Bの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域において特定役A、特定役B、特定役Cの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示する。その後、緑色ナビ選択肢画像と紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
サブ制御部91は、前述の演出抽選にてダブルナビ演出を実行する旨が決定される場合に、ダブルナビ演出A~Dのうちいずれを実行するのかを決定する。図29は、選択示唆演出及びダブルナビ演出の実行割合を説明するための図である。選択示唆演出については、後述する。
サブ制御部91は、内部抽選により所定小役が当選した場合は、80%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、15%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、5%の確率でダブルナビ演出Cを実行する。尚、再遊技役当選時には、ダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選により再遊技役が当選した場合は、80%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、15%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、5%の確率でダブルナビ演出Cを実行する。尚、再遊技役当選時には、ダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選により特定役Cが当選した場合は、50%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、50%の確率でダブルナビ演出Bを実行する。尚、特定役C当選時には、ダブルナビ演出C及びダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選により特定役Aが当選した場合は、20%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、20%の確率でダブルナビ演出Cを実行し、60%の確率でダブルナビ演出Dを実行する。尚、特定役B当選時には、ダブルナビ演出Aは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選により特定役Bが当選した場合は、20%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、20%の確率でダブルナビ演出Cを実行し、60%の確率でダブルナビ演出Dを実行する。尚、特定役B当選時には、ダブルナビ演出Aは実行されない。
内部抽選にて特定役Aが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによっては特定役Aの入賞が発生しないことがある(目押しの必要がある)。また、内部抽選にて特定役Bが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによっては特定役B入賞が発生しないことがある(目押しの必要がある)。これに対して、所定小役、再遊技役、特定役Cが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの押し順(操作手順)や操作タイミングによらず入賞が発生する。つまり、特定役Aが当選したとき及び特定役Bが当選したときには入賞させるために目押しが必要であるのに対して、所定小役、再遊技役、特定役Cが当選したときには目押しが必要ではなく操作手順や操作タイミングによらず入賞させることができる(取りこぼしがない)。
このため、特定役Aまたは特定役Bが当選した際には、遊技者に対して目押しが必要であることを注意喚起する必要がある。このようなことから、特定役Aまたは特定役Bが当選している場合には、紫色ナビ選択肢画像(特定役A、特定役B、特定役Cのいずれかが当選している可能性を示唆する)を含むダブルナビ演出の実行割合よりも、赤色ナビ選択肢画像(特定役Aが当選していることを示唆)や緑色ナビ選択肢画像(特定役Bが当選していることを示唆)を含むダブルナビ演出の実行割合の方が高くなるように設定されている。赤色ナビ選択肢画像または緑色ナビ選択肢画像により、目押しが必要であることが示唆される。
具体的には、特定役Bが当選したときにおいて、再遊技役または特定役Bの当選に対応するナビ選択肢画像を行う場合には、青色ナビ選択肢画像及び緑色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Cを実行する確率(20%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Aを実行する確率(0%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cを比較すると、特定役B当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、特定役Aが当選したときにおいて、再遊技役または特定役Aの当選に対応するナビ選択肢画像を行う場合には、青色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Cを実行する確率(20%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Aを実行する確率(0%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cを比較すると、特定役Aが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で赤色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、特定役Bが当選したときにおいて、特定役Cまたは特定役Bの当選に対応するナビ選択肢画像を表示する場合には、緑色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Dを実行する確率(60%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Bを実行する確率(20%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、特定役B当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、特定役Aが当選したときにおいて、特定役Cまたは特定役Aの当選に対応するナビ選択肢画像を表示する場合には、赤色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Dを実行する確率(60%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Bを実行する確率(20%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、特定役Aが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で赤色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、特定役Cが当選したときには、緑色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出C、ダブルナビ演出Dを実行しないようにしている。このようにすることで、緑色ナビ選択肢画像が表示された場合には、遊技者は目押しをすることを意識するようになるため、適切に目押しをさせることができる。
また、特定役C当選時には、赤色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出C、ダブルナビ演出Dを実行しないようにしている。このようにすることで、赤色ナビ選択肢画像が表示された場合には、遊技者は目押しをすることを意識するようになるため、適切に目押しをさせることができる。
その一方で、例えば、緑色ナビ選択肢画像が含まれないダブルナビ演出A(青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像)が実行された場合は、遊技者は、目押しの必要がないような印象を持つことが多い。特に、特定役A、特定役Bよりも、取りこぼしがない再遊技役の方が当選確率が高いため、青色ナビ選択肢画像を含むダブルナビ演出が実行された場合、遊技者は目押しの必要がないような印象を持ちやすい。
このようなことから、第1領域に青色ナビ選択肢画像を表示し、第2領域に紫色ナビ選択肢画像を表示するダブルナビ演出Aを実行する場合には、再遊技役が当選したときには最も高い確率(80%)で実行されるようにし、特定役Cが当選したときには50%で実行されるようにするとともに、特定役Bが当選したときには実行されにくくしている(0%)。これにより、ダブルナビ演出Aの実行時には、遊技者が目押しをしなくても良い可能性が高くなる。
また、再遊技役が当選したときには、最も高い確率(80%)でダブルナビ演出Aが実行されることにより、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択されることになる。また、ダブルナビ演出Aが実行された場合において、紫色ナビ選択肢画像が選択された場合には、特定役A、特定役B、特定役Cのいずれかが当選している可能性がある。しかし、特定役Cが当選したときのダブルナビ演出Aの実行確率(50%)よりも、特定役Bが当選したときのダブルナビ演出Aの実行確率(0%)の方が低く設定されているため、紫色ナビ選択肢画像が選択された場合は、特定役Cが当選している可能性が高くなる。
以上説明したように、第1領域において青色ナビ選択肢画像が行われ、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出Aが実行される場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。また、紫色ナビ選択肢画像が選択される場合は、特定役Cが当選している可能性が高い。このようにすることで、遊技者が目押しを行わなかった場合であっても、とりこぼしのない再遊技役や特定役Cに入賞する可能性が高いため、極力遊技者の有利度合いが損なわれないようにすることができる。
また、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bを比較すると、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合は青色態様のアイテム画像(本実施例では、グラスに入ったジュースの画像)が表示されるのに対し(図23(a))、第2領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合は第1領域に表示されるときとは異なる青色態様のアイテム画像(本実施例では、皿に載せられたケーキの画像)が表示されるため(図23(b))、互いに異なる態様で青色ナビ選択肢画像が表示される。このようにすることで、表示態様が多様になり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図23(b))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図23(a))とでは、いずれも同じ表示態様のアイテム画像が紫色ナビ選択肢画像として表示される。このようにすることで、有利度が高い特定役A、特定役B、特定役Cが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
ここで、AT抽選が行われて当該AT抽選に当選してAT状態に移行されるまでの特定期間または、上乗せ状態抽選が行われて当該上乗せ状態抽選に当選して上乗せ状態に移行されるまでの特定期間において、再遊技役が当選したときは、ダブルナビ演出Aよりもダブルナビ演出Cの方が選ばれやすくなる。具体的には、当該特定期間中においては、図29に示すように、再遊技役が当選したときにおいてダブルナビ演出Aの実行確率は80%でありダブルナビ演出Cの実行確率は5%であるのに対して、内部中においては、ダブルナビ演出Aの実行確率よりもダブルナビ演出Cの実行確率の方が高くなる。すなわち、再遊技役が当選したときにおいて、ダブルナビ演出Cが実行された場合は、遊技者にとって有利度の高い特定期間中である(AT抽選または上乗せ状態抽選に当選している)可能性が高い。
次に、サブ制御部91が行うダブルナビ演出の実行中において行うことが可能な選択示唆演出について、図29及び図25に基づいて説明する。
本実施例において、サブ制御部91は、ダブルナビ演出の実行時に、同時に選択示唆演出を実行可能である。サブ制御部91は、選択示唆演出において、第1領域におけるナビ選択肢画像と第2領域におけるナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される以前に、有利度が高い当選結果に対応するナビ選択肢画像が選択されることを示唆する。
図29に示すように、再遊技役が当選したときにダブルナビ演出が実行される場合は、10%の確率で選択示唆演出が実行される。特定役Cが当選したときダブルナビ演出が実行される場合は、60%の確率で選択示唆演出が実行される。特定役Bが当選したときダブルナビ演出が実行される場合は、90%の確率で選択示唆演出が実行される。
このように、再遊技役よりも有利度が高い特定役Cや特定役Bが当選したときの方が高い割合で選択示唆演出が実行されるため、選択示唆演出が実行されることによって、有利度が高い当選結果に対応するナビ選択肢画像が選択されることが示唆される。
例えば、図25に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される(図25(f))以前に、有利度が高い特定役C当選に対応する紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する選択示唆演出(図25(c))が実行される。本実施例では、選択示唆演出として、紫色ナビ選択肢画像を当該選択示唆演出が実行される前よりも大きく変化させるとともに、発光しているように視認可能な発光態様に制御することで、紫色ナビ選択肢画像を青色ナビ選択肢画像よりも強調して表示することで、紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する。
次に、各種ダブルナビ演出の演出態様について、図25~図31に基づいて説明する。
図25は、ダブルナビ演出Aの一例を説明するための図である。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、再遊技役または特定役Cが当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図25(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。また、スタートスイッチ7の操作により、リール2L、2C、2Rは、回転を開始する。
図25(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、再遊技役の図柄が入賞ラインL2上に2つ停止する。これにより、再遊技役の図柄組合せ、特定役Cの図柄組合せが入賞ラインに停止し得る状態となる。
また、第2停止操作により中リールに図柄が導出されたとき、図25(c)に示すように、選択示唆演出が実行されることがある。先に説明したように、選択示唆演出が実行される確率は、再遊技役当選時には10%であり、特定役C当選時には60%である。このため、選択示唆演出の実行により、青色ナビ選択肢画像よりも紫色ナビ選択肢画像が選択される可能性が高いことが示唆される。すなわち、再遊技役が当選したときよりも有利度が高い特定役Cが当選している可能性が高いことが示唆される。
次に、図25(d)に示すように、右リールの第3停止操作が行われたときに、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、内部当選の当選結果に応じて図25(e)または図25(f)の状態に遷移する。
また、ダブルナビ演出の第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作(第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作)が行われることで、サブ制御部91側にて当該ダブルナビ演出の第2パートが開始される一方で、メイン制御部41側では、当該第3停止操作に対応するリールの回転を停止させる停止制御が開始され、例えば、内部抽選にて再遊技役が当選している場合には、当選している再遊技役の構成図柄を入賞ラインに優先して引き込んで停止させるように停止制御が行われる(図25(d)参照)。サブ制御部91は、ダブルナビ演出の第2パートの進行の制御を、メイン制御部41によるリールの停止制御と独立して行うことで、第3停止操作が行われたときのリールの回転位置に応じて、ダブルナビ演出の第2パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することも、ダブルナビ演出の第3パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することもある。
また、メイン制御部41側では、すべてのリールの回転が停止され、かつ第3停止操作が終了されたとき、すなわち第3停止操作に係るストップスイッチが離されて押下操作が終了されたときに、入賞判定処理を行って、入賞判定の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、コマンドに基づいていずれかの役の入賞が発生している旨が特定されるときには、所定時間にわたり入賞報知演出の制御を行って、リールLED55を入賞報知態様に制御する(図25(e)(f)参照)。この際、サブ制御部91は、ダブルナビ演出の制御と入賞報知演出の制御を独立して行うことで、メイン制御部41から入賞判定の結果を特定可能なコマンドを受信したタイミング、すなわちすべてのリールが停止し、かつ第3停止操作が終了されたタイミングに応じて、ダブルナビ演出の第2パートが行われている途中で入賞報知演出を行うことも、ダブルナビ演出の第3パートが行われている途中で入賞報知演出を行うこともある。
レバーON時の内部抽選により再遊技役が当選していた場合は、図25(e)に示すように、青色ナビ選択肢画像が選択され、当該青色ナビ選択肢画像が第1パートで表示されていたときよりも大きな表示態様で表示される。また、第3停止操作により右リールの入賞ラインL2上に再遊技役の図柄が停止されて再遊技役の入賞が発生する。尚、再遊技役の入賞には目押しは不要である。また、先に説明したように、ダブルナビ演出Aにおいては紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。
レバーON時の内部抽選により特定役Cが当選していた場合は、図25(f)に示すように、紫色ナビ選択肢画像が選択され、当該紫色ナビ選択肢画像が第1パートで表示されていたときよりも大きな表示態様で表示される。また、第3停止操作により右リールの入賞ライン上に所定小役の画像が停止されて特定役Cの入賞が発生する。尚、特定役Cの入賞には目押しは不要である。
このように、ダブルナビ演出においては、第3停止操作によって図柄組合せが停止されたとき(図25(e)、(f))に、第1領域におけるナビ選択肢画像(青色ナビ選択肢画像)と第2領域におけるナビ選択肢画像(紫色ナビ選択肢画像)とのうちのいずれかが選択され、これにより当選結果が示唆される。
また、選択示唆演出においては、第1領域において青色ナビ選択肢画像が行われ、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われた場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。また、紫色ナビ選択肢画像が選択されたときは、特定役Bが当選している割合よりも特定役Cが当選している割合の方が高い。
次に、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dとの比較例について、図26及び図27に基づいて説明する。図26及び図27は、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dとの比較例を説明するための図である。図26(a)~(d)は特定役Cが当選したときにおけるダブルナビ演出Bの演出態様について説明するものであり、図27(a)~(e)は特定役B当選時におけるダブルナビ演出Dの演出態様について説明するものである。
まず、特定役C当選時におけるダブルナビ演出Bの演出態様について説明する。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、特定役Cが当選し、抽選によりダブルナビ演出Bの実行が決定されたとする。
図26(a)に示すように、ダブルナビ演出Bの実行により、液晶表示器51の第1領域には紫色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には青色ナビ選択肢画像が表示される。
図26(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、再遊技役の図柄が入賞ライン上に2つ揃う。これにより、再遊技役、特定役Cのいずれかの入賞が可能であることが示される。この例では、第2停止操作により中リールに図柄が停止されたとき、選択示唆演出は実行されない。
右リールの第3停止操作が行われると、図26(c)に示すように、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、当該第3パートにおいて紫色ナビ選択肢画像が選択される。また、右リールの入賞ラインL2上に所定小役の図柄が停止され、これにより特定役Cの入賞が発生する。尚、特定役Cの入賞には目押しは不要である。
次に、特定役B当選時におけるダブルナビ演出Dの演出態様について説明する。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、特定役Bが当選し、抽選によりダブルナビ演出Dの実行が決定されたとする。
図27(a)に示すように、ダブルナビ演出Dの実行により、液晶表示器51の第1領域には緑色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。緑色ナビ選択肢画像が表示されることにより、特定役Bが当選した可能性が示唆される。また、緑色ナビ選択肢画像が表示されることにより、目押しをする必要があることが示唆される。
図26(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、再遊技役の図柄が入賞ラインL2上に2つ停止し、特定役Bの図柄が入賞ラインL4上に2つ停止する。これにより、再遊技役、特定役Bのいずれかの入賞が可能であることが示される。
また、第2停止操作により中リールに図柄が停止されたとき、図26(c)に示すように、選択示唆演出が実行されることがある。先に説明したように、選択示唆演出が実行される確率は、特定役Cが当選したときには60%であり、特定役Cが当選したときには90%である。このため、図26(a)~(d)で説明するような特定役Cが当選したときよりも、図27(a)~(e)で説明するような特定役Bが当選したときの方が選択示唆演出が実行されやすい。
第3停止操作において特定役Bを入賞させるためには、目押しが必要である。緑色ナビ選択肢画像が表示されているため、遊技者は右リールの入賞図柄である特定役Bを入賞ラインL4に停止させるように目押しをする。右リールの第3停止操作が行われると、図27(d)に示すように、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、図27(e)に示すように、ダブルナビ演出の第3パートにおいて緑色ナビ選択肢画像が選択される。また、目押しに成功した場合は、右リールの入賞ラインL4上に特定役Bの図柄が停止されて特定役Bの入賞が発生する。
このように、ダブルナビ演出において、第3停止操作により図柄組合せが停止されたとき(図26(d)、図27(e))に、第1領域におけるナビ選択肢画像と第2領域におけるナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される。
また、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、特定役Bが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が表示される。
次に、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとの表示態様について、図28に基づいて説明する。図28は、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bと表示態様の違いを説明するための図である。図28(a)はダブルナビ演出Aの演出態様について説明するものであり、図28(b)はダブルナビ演出Bの演出態様について説明するものである。
ダブルナビ演出Aが実行されると、図28(a)に示すように、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示され、第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。一方、ダブルナビ演出Bが実行されると、図28(b)に示すように、液晶表示器51の第1領域には紫色ナビ選択肢画像が表示され、第2領域には青色ナビ選択肢画像が表示される。
ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bを比較すると、第1領域においては、所定のアイテム画像が青色ナビ選択肢画像として表示される(図28(a))のに対し、第2領域においては、第1領域に表示されるアイテム画像とは異なる態様のアイテム画像が青色ナビ選択肢画像として表示される(図28(b))。このように、青色ナビ選択肢画像が行われる場合、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとでは、互いに異なる態様でナビ選択肢画像が行われる。
一方で、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図27(a))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図27(b))とでは、いずれも同じ態様である所定のアイテム画像が紫色ナビ選択肢画像として表示される。このように、紫色ナビ選択肢画像が行われる場合、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとでは、同一の態様でナビ選択肢画像が行われる。
次に、再遊技役が当選したときにおけるダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cの比較について、図29に基づいて説明する。図29は、再遊技役が当選したときにおけるダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cとの比較例を説明するための図である。再遊技役が当選したとき時において、図29(a)~(c)はダブルナビ演出Aを実行する例について説明するものであり、図29(d)~(f)はダブルナビ演出Dを実行する例について説明するものである。本実施例においては、再遊技役が当選しているため、いずれの場合においても、最終的には青色ナビ選択肢画像が選択されることになる。尚、図31において、ダブルナビ演出の第2パートの図示は省略している。
まず、再遊技役が当選したときにおけるダブルナビ演出Aの演出態様について説明する。レバーONにより、再遊技役が当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図29(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。図29(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、再遊技役の図柄が入賞ラインL2上に2つ揃う。右リールの第3停止操作により、図29(c)に示すように、青色ナビ選択肢画像が選択され、右リールについても再遊技役の図柄が入賞ラインL2上に停止されて、再遊技役が入賞する。
次に、再遊技役が当選したときにおけるダブルナビ演出Cの演出態様について説明する。レバーONにより、再遊技役が当選し、抽選によりダブルナビ演出Cの実行が決定されたとする。
図29(d)に示すように、ダブルナビ演出Cの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には緑色ナビ選択肢画像が表示される。図29(e)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、再遊技役の図柄が入賞ラインL2上に2つ揃う。
ここで、緑色ナビ選択肢画像が行われているため、遊技者は特定役Bの入賞を狙って目押ししたとする。しかし、実際には再遊技役が当選しているため、入賞ラインに再遊技役図柄を引き込むリール制御が行われる。このため、図29(f)に示すように、右リールの第3停止操作により、青色ナビ選択肢画像が選択されるとともに、入賞ライン上には再遊技役の図柄が導出され、再遊技役が入賞する。
このような場合、遊技者からすれば、緑色ナビ選択肢画像が表示されることで特定役Bの入賞を狙って目押ししたにも関わらず、特定役Bが当選しておらず、結果として特定役Bの図柄組合せがいずれの入賞ラインL1~L5上にも停止することがないので、遊技者は少なからずストレスを感じることになる。しかし、先に説明したように、再遊技役が当選したときにおいて、ダブルナビ演出Cが実行された場合は、ダブルナビ演出Aが実行された場合に比べて、遊技者にとって有利度の高い内部中である可能性が高い。
すなわち、ダブルナビ演出Cにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ緑色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択(再遊技役当選)された場合(図29(d)~(f))は、ダブルナビ演出Aにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ紫色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択(再遊技役当選)された場合(図29(a)~(c))よりも有利度が高い。このようにすることで、遊技者のストレスを低減することができる。
次に、ダブルナビ演出の実行有無による比較例について、図30に基づいて説明する。図30は、ダブルナビ演出が実行される場合とされない場合との比較例を説明するための図である。図30(a)、(b)はダブルナビ演出が実行される例について説明するものであり、図30(c)、(d)はダブルナビ演出が実行されない例について説明するものである。尚、図30において、ダブルナビ演出の第2パートの図示は省略している。
まず、ダブルナビ演出が実行される例について説明する。レバーONにより、特定役C1が当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図30(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。紫色ナビ選択肢画像は特定役Cまたは特定役Bの当選に対応するものである。また、特定役Cまたは特定役BはAT抽選または上乗せ状態抽選の対象となるため、紫色ナビ選択肢画像によりAT抽選や上乗せ状態抽選の当選の可能性が示唆される。図30(b)に示すように、全てリールの停止操作がされたとき、紫色ナビ選択肢画像が選択され、特定役Cが入賞する。
次に、ダブルナビ演出が実行されない例について説明する。レバーONにより、AT抽選や上乗せ状態抽選の対象となり、他の役の当選時よりも有利な条件でAT抽選や上乗せ状態抽選が行われる1枚役が当選したとする。当該1枚役が当選したときは、ダブルナビ演出が実行されることがない。このため、図30(c)に示すように、液晶表示器51にはナビ選択肢画像は表示されない。
図30(d)に示すように、特定役Bを入賞ラインL1~L5に狙って目押しをすることで、全てリールの停止操作がされたとき、1枚役の図柄組合せが入賞ラインに停止して1枚役が入賞する。当該1枚役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで、BB当選が示唆される。
1枚役は、他の役の当選時よりも有利な条件でAT抽選や上乗せ状態抽選が行われる役であり、再遊技役に比べて有利度の高い入賞役である。しかし、図30(a)、(b)で説明したように、特定役Bや特定役Cが当選したときはダブルナビ演出が実行可能であるのに対して、1枚役が当選したときは図30(c)、(d)で説明したようにダブルナビ演出が実行されない。前者は、当選時に入賞役の当選を示唆するものであるのに対し、後者は、入賞時に停止される図柄組合せによって入賞役の当選を示唆するものである。このようにすることで、1枚役の図柄組合せの停止に意外性を持たせることができる。
次に、ダブルナビ演出を実行した後に連続演出の制御を行う場合の演出の例について、図31に基づいて説明する。
前述の演出抽選では、選択演出が行われるゲームの次ゲームから連続演出を行う旨の決定をすることが可能であり、例えば、ダブルナビ演出が実行されるゲームの開始時に、当該ゲームの次ゲームから連続演出を行う旨の決定をすることがある。
図31に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出が実行されるゲームの次ゲームにおいて連続演出を実行する旨が決定された場合には、例えば、ダブルナビ演出の第3パートにおいて紫色ナビ選択肢が選択結果として特定可能に表示された後(図31(a)参照)、当該選択結果としての選択肢画像を覆うシャッター画像を表示させて、該選択肢画像を遮蔽した後(図31(b)参照)、連続演出に発展する旨を示唆する「発展」選択肢画像を表示させ、その後、次ゲームの開始操作が行われることで、連続演出を開始させるように制御する。
これにより、第3パートにおいて選択結果としての選択肢が特定された後も演出内容が変化して、連続演出を示唆することがあるので、第3パートで選択結果としての選択肢が特定された後も更なる発展を期待させることができる。
以上のように、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として色ナビ選択肢(黄色ナビ選択肢、青色ナビ選択肢、赤色ナビ選択肢、緑色ナビ選択肢、紫色ナビ選択肢)から選択された2つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するダブルナビ演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能である。
ダブルナビ演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第3パートにおいて、複数の選択肢のうち選択結果としての選択肢のみを表示させ、該選択結果としての選択肢を、第1パートで表示させるときよりも大きなサイズで表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第1パートにおいて、所定数(2つ)の選択肢を一つずつ表示させた後、最終的に所定数の選択肢をすべて表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第2パートにおいて表示を切り替えるために液晶表示器51にホワイトアウト画面を表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、遊技者により遊技を開始させるためのスタートスイッチ7による操作が行われたときに、ダブルナビ演出の第1パートを開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作及び第2停止操作が行われたときには、当該ダブルナビ演出の第2パートを開始させず、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに、該第2パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第1パートを行っている場合に、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに当該ダブルナビ演出の第2パートを開始させ、当該第2パートを開始させた後、所定時間が経過したときにと当該ダブルナビ演出の第3パートを開始させるようになっている。
[ステージチェンジ示唆演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するステージチェンジ示唆演出の演出態様について、図32に基づいて説明する。
サブ制御部91は、前述のようにメイン制御部41側にて遊技状態が通常状態に制御されているときには、主に通常演出を行うように制御する。通常演出では、遊技状態が通常状態であるときに主に表示する通常演出画像(例えば、所定キャラクタが街中を散策するステージAの画像(図32(a)参照)や、所定キャラクタが宇宙空間を飛行するステージBの画像(図32(c)参照))を液晶表示器51に表示させることで、通常状態に制御されている旨を示唆する。
サブ制御部91は、通常演出において複数ステージ(例えば、ステージA、ステージB等)に制御することが可能であり、前述のゲームの状況(前回のステージ切替から所定ゲーム数(例えば、100ゲーム等)が経過したとき)に応じて、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを決定する演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定されたゲームの開始時に、ステージチェンジ示唆演出を行う。
図32(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出では、ステージチェンジ示唆演出において表示させるカットイン画像(本実施例では、所定キャラクタとステージチェンジ示唆演出において表示される背景画像)を液晶表示器51に表示させることで、通常演出のステージが変更される可能性を示唆する。
演出抽選では、前回のステージ切替から所定ゲーム数(例えば、100ゲーム等)が経過したことを契機として、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを決定する場合には、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否か及びステージチェンジ示唆演出を実行する場合にその後移行させる通常演出のステージの種類が決定されるようになっている。
サブ制御部91は、例えば、図32(a)に示すように、通常演出のステージAに制御しているときに、前回のステージ切替から所定ゲーム数が経過したことを契機として演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定された場合には、図32(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出を実行してカットイン画像を表示させた後、図32(c)に示すように、例えば、通常演出のステージをステージBへ移行させて、液晶表示器51に表示する画像をステージAの通常演出画像からステージBの通常演出画像に切り替えるように制御する。
一方、例えば、図32(a)に示すように、通常演出のステージAに制御しているときに、内部抽選にてAT抽選対象役が当選したことを契機として前段演出抽選を行い、前段演出を行う旨の決定がされたときに演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定された場合には、図32(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出を実行してカットイン画像を表示させた後、前段演出を行うように制御して、例えば、図32(d)に示すように、前段演出を開始させる。
このように、本実施例のサブ制御部91は、メイン制御部41側にて通常状態に制御されているときに主に通常演出を行うことが可能であり、通常演出は、演出上の複数のステージを含む。
本実施例のサブ制御部91は、通常演出のステージを切り替える際に当該ステージが切り替えられる可能性を示唆するステージチェンジ示唆演出を実行することと、前段演出が行われるゲームにおいて当該前段演出を実行する前にステージチェンジ示唆演出を実行することが可能であり、当該ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能である。
[作用効果1]
従来のスロットマシンとして、画像が表示される表示装置において、演出画像の手前に停止操作の順序を示す画像を重ねて表示させる構成のものがある。演出画像の手前に操作を促す画像を重ねて表示させる構成のものにおいては、演出画像がその手前に重なる操作を促す画像によって視認し難くなるという問題がある。
本実施例のスロットマシン1は、画像を表示可能な液晶表示器51と、遊技者が操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、液晶表示器51にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促すナビ画像を複数表示させることによりストップスイッチ8L、8C、8Rを複数回操作することを促すナビ演出を実行するサブ制御部91と、を備える構成である。また、サブ制御部91は、液晶表示器51に選択肢画像を表示させる前段演出Cを実行することが可能な構成である。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出C及びナビ演出を行うことが可能であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出によるナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cを表示させる場合に、当該ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方が高い透過率とすることで、当該ナビ画像2b、2cの背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成である。
この構成によれば、液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、2b、2cの透過率を高くすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能となるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像1a、2aを明確に認識させつつ、ナビ画像1b、1c、2b、2cの背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
尚、本実施例では、ナビ演出において、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方が高い透過率とする構成であるが、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれか少なくとも一のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像の透過率が高い構成でも良く、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のうち最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像の透過率が高い構成がより好ましい。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出によるナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cを表示させる場合に、当該ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第1停止操作)に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作(第2停止操作、第3停止操作)に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方が高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成であり、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cは、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す数字画像と当該数字画像を装飾する飾枠画像とを含む構成である。
この構成によれば、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが数字画像と飾枠画像とを含むことにより表示面積が広い場合でも、ナビ画像1よりも透過率が高いナビ画像1b、1c、2b、2cの背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出Cとナビ演出を行うことが可能であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aの透過率は0%であり、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bの透過率は、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aの透過率よりも高く、3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1c、ナビ画像2cの透過率は、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bの透過率よりも高い構成である。
この構成によれば、遊技者に対して認識させる優先度が高いナビ画像ほど透過率を低くすることで明確に認識させつつ、相対的に認識させる優先度の低いナビ画像ほど透過率を高くすることで、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出及び前段演出Cを行うことが可能であり、ナビ演出は、第1色として黄色を主とするナビ画像1a、1b、1cを表示させるナビ演出と、第2色として青色を主とするナビ画像2a、2b、2cを表示させるナビ演出と、を含み、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像が表示される場合に、第1色を主とするナビ演出であるか第2色を主とするナビ演出であるかに関わらず、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1c、ナビ画像2cの透過率は、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aの透過率よりも高い構成である。
この構成によれば、遊技者に対して認識させる優先度が最も低いナビ画像1c、ナビ画像2cは当該ナビ画像の表示色に関わらず透過率を高くすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出及び前段演出Cを行うことが可能であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、当該ナビ画像が選択肢画像の手前に表示されるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cを暗く表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認し易くする構成である。
この構成によれば、液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、2b、2cを暗く表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像が視認し易くなるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像を明確に認識させつつ、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
尚、本実施例では、ナビ演出において、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cを暗く表示する構成であるが、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれか少なくとも一のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像を暗く表示する構成でも良く、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のうち最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像を暗く表示する構成がより好ましい。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出及び前段演出Cを行うことが可能であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、当該ナビ画像が選択肢画像の手前に表示されるとともに、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cを暗く表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認し易くする構成であり、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cは、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す数字画像と当該数字画像を装飾する飾枠画像とを含む構成である。
この構成によれば、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが数字画像と飾枠画像とを含むことにより表示面積が広い場合でも、ナビ画像1a、ナビ画像2aよりも暗く表示されるナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出及び前段演出Cを行うことが可能であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aを最も明るく表示し、当該ナビ画像よりも2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bを暗く表示し、当該ナビ画像よりも3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1c、ナビ画像2cを暗く表示する構成である。
この構成によれば、遊技者に対して認識させる優先度が高いナビ画像ほど明るく表示することで明確に認識させつつ、相対的に認識させる優先度の低いナビ画像ほど暗く表示することで背後の選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出及び前段演出Cを行うことが可能であり、ナビ演出は、第1色として青色を主とするナビ画像1a、1b、1cを表示させるナビ演出と、第2色として黄色を主とするナビ画像2a、2b、2cを表示させるナビ演出と、を含み、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像が表示される場合に、第1色を主とするナビ演出であるか第2色を主とするナビ演出であるかに関わらず、最初の操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも最後の操作に対応するナビ画像1c、ナビ画像2cを暗く表示する構成である。
この構成によれば、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cのうち遊技者に対して認識させる優先度が最も低いナビ画像1c、ナビ画像2cは当該ナビ画像の表示色に関わらず暗く表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出C及びナビ演出を行うことが可能であり、前段演出Cは、液晶表示器51に複数の選択肢を示す選択肢画像1~4を表示し、いずれかの選択肢画像を選択結果として特定する選択演出であり、液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像1~4とナビ演出による複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、当該ナビ画像が選択肢画像の手前に表示されるとともに、当該ナビ画像が選択肢画像の全てを覆わないように表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成である。
この構成によれば、液晶表示器51に選択肢画像と複数のナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、当該ナビ画像が選択肢画像の全てを覆わないように表示することで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能となるため、ナビ画像を明確に認識させつつ、ナビ画像の背後に表示される選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出C及びナビ演出を行うことが可能であり、ナビ演出では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となるまでの期間においてナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cの表示サイズを変化させることが可能であり、液晶表示器51に前段演出による選択肢画像とナビ演出による複数のナビ画像が表示される場合に、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cの表示サイズを変化させる前後を通して当該ナビ画像が選択肢画像の全てを覆わないように表示する構成である。
この構成によれば、ナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cの表示サイズが変化されても変化の前後を通して選択肢画像を視認可能とすることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出C及びナビ演出を行うことが可能であり、前段演出Cは、液晶表示器51に複数の選択肢を示す選択肢画像1~4を表示し、いずれかの選択肢画像を選択結果として特定する選択演出であり、前段演出Cでは、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされた後にいずれかの選択肢画像が選択結果として特定される構成である。
この構成によれば、最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされた後、すなわちナビ演出によるナビ画像の表示が終了された後に、いずれかの選択肢画像が選択結果として特定されるので、選択結果に注目させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出及びナビ演出を行うことが可能であり、前段演出は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御されること)が付与される可能性を示唆し、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する演出であり、所定の抽選条件が成立したときに(本実施例では、上乗せ状態抽選対象役が当選したとき)、前段演出抽選により前段演出Cを含む前段演出を行うか否かを決定する構成であり、ナビ演出が実行されずに前段演出Cが実行されたときよりも遊技者にとって有利な状況である可能性が高い構成である。
この構成によれば、前段演出Cとともにナビ演出が実行されることで遊技者にとって有利な状況であることを期待させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出及びナビ演出を行うことが可能であり、前段演出Cとともにナビ演出が実行される場合に、前段演出Cでは、ナビ演出により促された操作(正解押し順でのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作)がされたか否かに関わらず、当初決定された選択肢画像が選択結果として特定される構成である。
この構成によれば、ナビ演出により促された操作がされたか否かに関わらず、前段演出において当初決定された選択肢画像を選択結果として認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出及びナビ演出を行うことが可能であり、ナビ演出は、液晶表示器51にすべてのリール2L、2C、2Rのそれぞれに対応付けて図柄を停止させる順番を示すナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cを表示させることにより当該ナビ画像が示す順番によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す演出であり、サブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に前段演出による選択肢画像とナビ演出によるナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、ナビ画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、最初に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方を高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成である。
この構成によれば、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に選択肢画像とナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降に回転の停止を促すリールに対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方を高い透過率とすることで、当該ナビ画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能となるため、遊技者に対して認識させる優先度の高いナビ画像を明確に認識させつつ、背後の選択肢画像も好適に認識させることができる。
尚、本実施例では、ナビ演出において、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aよりも2番目以降のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、1c、ナビ画像2b、2cの方を高い透過率とする構成であるが、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれか少なくとも一のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像の方を高い透過率とする構成でも良く、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像よりも2番目以降のいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のうち最後のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像の方を高い透過率とする構成がより好ましい。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出及びナビ演出を行うことが可能であり、メイン制御部41により行われる内部抽選の当選結果が特定役当選となった場合に、液晶表示器51の表示領域のうちナビ演出においてナビ画像が表示される所定領域に、特定役が当選した旨を示唆する特定役示唆画像を表示させる特定役示唆演出を実行する構成であり、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に前段演出Cによる選択肢画像と特定役示唆演出による特定役示唆画像が表示される場合に、特定役示唆画像を選択肢画像の手前に表示させるとともに、特定役示唆画像を透過させることで、当該特定役示唆画像の背後に表示される選択肢画像を視認可能とする構成である。
この構成によれば、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に選択肢画像と特定役示唆画像が表示される場合に、特定役示唆画像を透過させることで当該特定役示唆画像の背後に表示される選択肢画像が視認可能となるため、特定役示唆画像を認識させつつ背後の選択肢画像も好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いて前段演出及びナビ演出を行うことが可能であり、ナビ演出は、液晶表示器51にすべてのリール2L、2C、2Rのそれぞれに対応付けて図柄を停止させる順番を示すナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cを表示させることにより当該ナビ画像が示す順番によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を促す演出であり、サブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rがいずれも回転制御されている状況において液晶表示器51に前段演出による選択肢画像とナビ演出によるナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cが表示される場合に、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2a、2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2b、3番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1c、ナビ画像2cの順にナビ画像を表示する構成である。
この構成によれば、3つストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順と一致する順番でナビ画像1a、1b、1c、ナビ画像2a、2b、2cを表示させるので、当該ナビ画像が示す順番だけでなく、当該ナビ画像が表示されたタイミングによってもストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、液晶表示器51を用いてナビ演出を行うことが可能であり、ナビ演出では、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aと2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bが表示されている状況において、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされたときに、ナビ画像1b、ナビ画像2bの明度を100%に高めるとともに透過率を0%に低下させるように変化させた後、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作がされる前よりもナビ画像1b、ナビ画像2bを拡大させるように変化させる構成である。
この構成によれば、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1a、ナビ画像2aと2番目のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bが表示されている状況において、最初のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に伴って次のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bの明度及び透過率が変化することに加え、ナビ画像1b、ナビ画像2bが拡大するとともに、当該ナビ画像1b、ナビ画像2bの明度及び透過率が変化するタイミングとは異なるタイミングで該ナビ画像1b、ナビ画像2bが拡大するため、次のストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に対応するナビ画像1b、ナビ画像2bを容易に特定することができる。
[作用効果2]
従来の遊技機としては、特典が付与される可能性を複数ゲームにわたり示唆する連続演出を実行することが可能であり、当該連続演出を実行する前段階において、該連続演出が実行される可能性を示唆する前兆演出を実行することが可能な構成のものがある。
連続演出を実行する前段階において前兆演出を実行することが可能な構成のものにおいては、前兆演出を実行することにより、連続演出が実行されることへの期待感を高めることができるが、連続演出の前段階での演出について改良の余地がある。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91とを備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能な構成であり、連続演出は、連続演出A~Dを含み、前段演出は、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆しない第1前段演出(前段演出C、D、G、H)と、連続演出が行われる可能性を示唆し、当該連続演出の種類を示唆する第2前段演出(前段演出A、B、E、F)と、を含み、第1前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときと、第2前段演出が行われた後に前記特定種類の連続演出を行われるときとで、特典の付与に関連する有利度が異なる構成である。
この構成によれば、第1前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときと、第2前段演出が行われた後に特定種類の連続演出が行われるときとで、特典の付与に関連する有利度が異なるので、同じ種類の連続演出が行われるときでも、当該連続演出が行われる前に行われる前段演出の種類の違いにより特典に関する有利度を変化させることが可能となり、前段演出を好適に行うことができる。また、前段演出は、連続演出の種類を示唆しない第1前段演出と、連続演出の種類を示唆する第2前段演出とを含むので、前段演出により連続演出の種類が示唆されるか否かにより、特典に関する有利度を変化させることが可能となり、前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91とを備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能な構成であり、前段演出は、第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出B、D、F、H)と、を含み、第4前段演出が行われたときよりも第3前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高い構成である。
この構成によれば、更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出が行われたときよりも更新回数が少ない第3前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高いので、前段演出において更新回数が少なくても当該前段演出に続いて連続演出が行われることを期待させることができ、前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91とを備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出を行うことが可能な構成であり、前段演出は、第3前段演出(前段演出A、C、E、G)と、リール2L、2C、2Rの停止に応じた演出の更新回数が第3前段演出よりも多い第4前段演出(前段演出B、D、F、H)と、を含む構成であり、第3前段演出(前段演出E)では、最初のリールの停止(第1停止)、及び最後のリールの停止(第3停止)に応じて演出の更新が行われ、その他のリールの停止(第2停止)に応じて演出の更新が行われない構成である。
この構成によれば、第3前段演出では、最初のリールの停止及び最後のリールの停止に応じて演出の更新が行われ、その他のリールの停止に応じて演出の更新が行われないので、最初のリールの停止が行われた後から最後のリールの停止が行われるまでの期間において、第3前段演出の演出内容に注目させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91と、画像を表示可能な液晶表示器51とを備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出(前段演出A~H)と、液晶表示器51にAT状態である旨を示唆するAT状態背景画像を表示させるAT状態演出と、を行うことが可能な構成であり、前段演出は、AT状態背景画像が視認不能な状態で行う第5前段演出(前段演出A、B、C、D)と、AT状態背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出(前段演出E、F、G、H)と、を含み、第6前段演出が行われたときよりも第5前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高い構成である。
この構成によれば、AT状態背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出が行われたときよりもAT状態背景画像が視認不能な状態で行う第5前段演出が行われたときの方が連続演出の行われる割合が高いので、AT状態背景画像が視認不能であるときに連続演出が行われることを期待させることができる。また、第5前段演出はAT状態背景画像が視認不能な状態で行い、第6前段演出はAT状態背景画像が視認可能な状態で行うので、前段演出のうちその後に連続演出の行われる割合が第6前段演出よりも高い第5前段演出を第6前段演出よりも目立たせることができ、前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出(連続演出A~D)、前段演出(前段演出A~H)、AT状態演出を行うことが可能であり、前段演出は、AT状態背景画像が視認不能な状態で行う第5前段演出(前段演出A、B、C、D)と、AT状態背景画像が視認可能な状態で行う第6前段演出(前段演出E、F、G、H)と、を含む構成であり、第6前段演出(前段演出E、F、G、H)は、AT状態背景画像が視認可能な状態で開始され、連続演出(連続演出A~D)が行われるときには、当該第6前段演出の終了時にAT状態背景画像が視認不能な状態となる一方、連続演出が行われないときには、当該第6前段演出の終了時にAT状態背景画像が視認可能な状態が維持される構成である。
この構成によれば、第6前段演出では、連続演出が行われるときには当該第6前段演出の終了時にAT状態背景画像が視認不能な状態となる一方、連続演出が行われないときには当該第6前段演出の終了時にAT状態背景画像が視認可能な状態が維持されるので、第6前段演出が終了されるときの演出態様に注目させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91と、画像を表示可能な液晶表示器51とを備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出(前段演出A~H)と、液晶表示器51にAT状態である旨を示唆するAT状態背景画像を表示させるAT状態演出と、を行うことが可能な構成であり、サブ制御部91は、連続演出(連続演出A~D)において、特典が付与されないときに暗転結果示唆画像を表示させることで液晶表示器51の表示を暗転させるように制御する一方、前段演出において、連続演出が行われないときに暗転結果示唆画像を表示させず液晶表示器51の表示を暗転させないように制御する構成である。
この構成によれば、連続演出では、特典が付与される旨が示唆されないときに液晶表示器51の表示が暗転することで、特典が付与されない旨を示唆することができる。また、前段演出では、連続演出が行われないときに液晶表示器51の表示が暗転しないことで、連続演出が行われないこと、すなわち特典が付与されないことによる興趣の低下を防止して前段演出を好適に行うことができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91を備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出(前段演出A~H)と、を行うことが可能な構成であり、前段演出には、複数の選択肢画像が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢画像も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢画像が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成の前段演出Cを含む構成である。
この構成によれば、前段演出Cにおいて、第1パートにより複数の選択肢画像を認識させ、第3パートにより選択結果としての選択肢画像を認識させることができ、第1パートと第3パートの間にいずれの選択肢画像も表示されない第2パートを行うことで、第3パートにおける選択結果の選択肢画像を好適に認識させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91を備え、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出(前段演出A~H)と、を行うことが可能な構成であり、前段演出には、複数種類の前段演出A~Hを含み、前段演出A~Hでは、連続演出(連続演出A~D)が行われるときに当該連続演出が行われる旨を示唆する連続演出移行示唆画像(本実施例では、「発展」のロゴ画像)を表示することが可能であり、前段演出A~Hのいずれの種類の前段演出でも、連続演出が行われるときに共通の連続演出移行示唆画像を表示する構成である。
この構成によれば、前段演出A~Hのいずれの種類の前段演出でも、連続演出が行われるときに共通の連続演出移行示唆画像を表示するので、連続演出が行われる旨を分かりやすく示唆することができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典に関連する演出を行うサブ制御部91を備え、メイン制御部41は、特典を付与する旨の決定がされたゲームから所定ゲーム数にわたり前兆期間に制御し、当該前兆期間の経過後に特典を付与し、サブ制御部91は、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)と、当該連続演出が行われる可能性を示唆する前段演出(前段演出A~H)と、を行うことが可能な構成であり、サブ制御部91は、特典を付与する旨の決定がされたゲームを含む前兆期間中の各ゲームにおいて前段演出を行うか否かを決定する前段演出抽選を行い、当該前段演出抽選にて当選したゲームにおいて前段演出を行うことで、特典を付与する旨が決定された場合に、当該特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて前段演出(前段演出A~H)が行われることも、特典を付与する旨が決定されたゲームよりも後のゲームにおいて前段演出が行われることもある構成である。
この構成によれば、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて前段演出が行われることも、特典を付与する旨が決定されたゲームよりも後のゲームにおいて前段演出が行われることもあるので、特典が付与される可能性のある事象(例えば、上乗せ抽選対象役が当選し、当該上乗せ抽選対象役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止すること等)が生じたゲームにおいて前段演出が行われなくても、その後のゲームにおいて前段演出が行われることを期待させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、特典(本実施例では、上乗せ状態に制御すること)を付与するメイン制御部41と、特典が付与される可能性を示唆する連続演出(連続演出A~D)を行うサブ制御部91と、画像を表示可能な液晶表示器51とを備え、サブ制御部91は、液晶表示器51にAT状態である旨を示唆するAT状態背景画像を表示させるAT状態演出を行うことが可能な構成であり、連続演出は、AT状態背景画像が視認不能な状態で行われる構成である。
この構成によれば、連続演出は、AT状態背景画像が視認不能な状態で行われるので、連続演出を目立たせることができ、当該連続演出に注目させることができる。また、AT状態背景画像が視認不能な状態であることにより連続演出が行われることを認識させることができる。
[作用効果3]
AT抽選や上乗せ状態抽選が行われる特定役B当選や特定役C当選は、AT抽選や上乗せ状態抽選が行われない再遊技役当選よりも有利度が高い。また、特定役B当選したときは目押しの必要があり、再遊技役当選または特定役C当選したときは目押しの必要がなく取りこぼしがない。また、図29、図25に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示され、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示された場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択され、紫色ナビ選択肢画像が選択されたときには、特定役Bが当選している割合よりも特定役Cが当選している割合の方が高い。このように、ダブルナビ演出Aにおいて、とりこぼしのない再遊技役当選に対応する青色ナビ選択肢画像が選択される可能性が高く、かつ、紫色ナビ選択肢画像が選択される場合はとりこぼしのない特定役C当選である可能性が高い。このため、遊技者はとりこぼしのない役に当選した可能性が高いと認識するが、目押しを行わなかった場合であっても、高確率で再遊技役や特定役Cに入賞するため、極力遊技者の有利度合いを損なわないようにすることができる。
図29に示すように、ダブルナビ演出Cにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ緑色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択された場合(図29(d)~(f)、第2パートは、図示略)は、ダブルナビ演出Aにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ紫色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択された場合(図29(a)~(c)、第2パートは、図示略)よりも有利度が高い。このように、ダブルナビ演出Cにおいて、目押しを示唆する緑色ナビ選択肢画像が行われたため遊技者が目押しをしたにも関わらず特定役Bが当選していなかった場合であっても、ダブルナビ演出Aが実行されたときの状況よりも有利度が高くなるため、遊技者のストレスを低減することができる。
図25に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される(図25(e))以前に、有利度が高い特定役C当選に対応する紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する選択示唆演出(図25(c))が実行されため、選択示唆演出の実行有無に遊技者を注目させることができる。
図27に示すように、特定役Bが当選した場合(ダブルナビ演出D)は、特定役C当選した場合(ダブルナビ演出B)よりも高い割合で選択示唆演出(図27(c))が実行される。特定役Bが当選したときには目押しが必要となるため、このように選択示唆演出が実行されることで、目押しが必要な状況であることに対して、より遊技者を注目させることができる。
図25(e)、(f)に示すように、図柄組合せが停止されたときに、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される。このようにすることで、青色ナビ選択肢画像に対応する再遊技役当選及び紫色ナビ選択肢画像に対応する特定役C当選のいずれの当選に基づいて図柄組合せが導出されたのかを特定することができる。
特定役Bが当選したときは目押しの必要があり、特定役Cが当選したときは目押しの必要がなく取りこぼしがない。また、図29、図27(a)~(e)に示すように、特定役Bが当選したときは、ダブルナビ演出において、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が表示される。このように、目押しが必要な特定役Bが当選したときは目押しを示唆する緑色ナビ選択肢画像の実行頻度が高くなるため、遊技者が、とりこぼしのない役(特定役C)が当選していると考えて目押しを行わない機会を減らし、目押しが必要な役(特定役B)が当選していることきには適切に目押しをさせることができる。
図23に示すように、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合と(図23(a))、第2領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合(図23(b))とで、異なる態様で青色ナビ選択肢画像が表示される。また、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合(図23(a))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合(図23(b))とでは、いずれも同一の態様で紫色ナビ選択肢画像が表示される。このように、青色ナビ選択肢画像を複数の態様で行うことで表示が多様になり、遊技の興趣を向上させることができる一方で、紫色ナビ選択肢画像を同一態様で表示することで、特定役Bまたは特定役Cが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
特定役Bや特定役CはAT抽選や上乗せ状態抽選が行われるため、特定役B当選や特定役Cの当選は、再遊技役が当選したときよりも有利度が高い。このように、有利度の高い特定役Bまたは特定役Cが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
特定役Bが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによっては特定役Bが入賞しないことがある(目押しの必要がある)。再遊技役が当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの押し順や操作タイミングによらず再遊技役が入賞する(目押しの必要がなく取りこぼしがない)。このように、操作態様によって有利度が変わる特定役Bが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
次に、本実施例の変形例について説明する。本実施例では、青色ナビ選択肢画像は、グラスに入ったジュースの画像と、皿に載せられたケーキの画像としたが、当該青色ナビ選択肢画像は、これに限らず、どのような形状の画像であっても良い。例えば、なんらかのキャラクタの形状であってもよく、食べ物や乗り物の形状などであっても良い。また、ナビ選択肢画像を行う画像の色もその他の色であっても良い。例えば、特定役A、特定役Cや特定役Bに対応する対応画像の色は、紫色に限らず、白色やレインボー色であっても良い。
また、本実施例では、図23で示したように、青色ナビ選択肢画像を第1領域に表示させる場合と、第2領域に表示させる場合とで、異なる態様で表示するようにした。しかし、これに限らず、互いに形状が異なるもの、互いに色が異なるもの、互いに模様が異なるもの、互いに態様を構成する何らかの要素が異なるものによって、態様を異ならせても良い。また、遊技者が2つのナビ選択肢画像を視認したときに、互いに異なるものであると認識できる程度のものであれば良い。
また、本実施例では、図23で示したように、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合とで、同一の態様でナビ選択肢画像が行われるようにした。しかし、同一の態様でナビ選択肢画像が行われるものに限らず、略同一の態様でナビ選択肢画像が表示されるものでも良い。例えば、形状が同じだが色や模様が異なるもの、色や模様が同じだが形状の異なるもの、態様を構成する何らかの要素が共通で他の要素が異なるものであれば良い。また、遊技者が2つのナビ選択肢画像を視認したときに、共通の要素があることで、同一のものあるいは非常に近似しているものと認識できるようなものであれば良い。例えば、同一のキャラクタであるが、右向きのキャラクタと左向きのキャラクタや、キャラクタの表情が異なるもの、キャラクタの髪の色が異なるようなものであっても良い。ペンであるが一部の形状が異なるもの、同じ食べ物であるが具材が一部異なるものなどであっても良い。
また、第1領域が液晶表示器51の画面左側の領域であり、第2領域が液晶表示器51の画面右側の領域であるものに限らず、第1領域が液晶表示器51の画面上部の領域であり、第2領域が液晶表示器51の画面下部の領域であるものであっても良い。また、第1領域と第2領域とで領域が異なるものであれば、どのような領域に表示するものであっても良い。
また、ダブルナビ演出の当選確率や選択示唆演出の実行確率は、図29に示したものに限らない。例えば、特定役B当選時には、ダブルナビ演出Aの実行確率を0%するものに限らず、他のダブルナビ演出の実行確率よりも低くするものであっても良い。このようにすることで、ダブルナビ演出A実行時に遊技者に目押しをさせる可能性を低くすることができる。
また、特定役C当選時には、ダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)の実行確率を0%するものに限らず、特定役B当選時のダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)実行確率よりも低くするものであっても良い。このようにすることで、ダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)において緑色ナビ選択肢画像が表示されたときには、目押しにより特定役Bが入賞する可能性を高くすることができる。
本実施例では、特定役B当選時には入賞させるために目押しが必要であり、操作タイミングによって有利度が異なるものであった。しかし、これに限らず、操作手順によって異なる入賞役に入賞し、これによりメダルの払出枚数が異なる(有利度が異なる)ようなものであっても良い。
本実施例では、図25(e)、(f)に示したように、第2停止操作がされたときに選択示唆演出が実行されるようにした。しかし、これに限らず、レバーON時から所定時間経過後に選択示唆演出が実行されるようにしても良い。また、第3停止操作がされたときに選択示唆演出が実行されるようにし、選択示唆演出の実行とともに液晶表示器51に文字画像「PUSH」を表示させ、遊技者がスロットマシン1に備えられた操作手段を操作したときに、ナビ選択肢画像が選択されるようにしても良い。
本実施例では、内部抽選により決定可能な複数の抽選結果のうちのいずれかに対応するナビ選択肢画像を表示し、ナビ選択肢画像として、例えば、再遊技役当選に対応する青色ナビ選択肢画像や、特定役Cや特定役Bの当選のそれぞれに対応する紫色ナビ選択肢画像などを表示するようにした。また、内部抽選により特定役Cや特定役Bの当選が決定されたとき、さらにAT抽選や上乗せ状態抽選が行われるため、再遊技役当選よりも、特定役Cや特定役B当選の方が有利度が高いものとなっていた。
しかし、AT抽選や上乗せ状態抽選が行われるものに限らず、第1抽選により特定役Cや特定役Bの当選が決定されたときに後述する有利区間に移行するものであっても良い。すなわち、特定役Cや特定役Bを有利区間移行役とし、有利区間移行役の当選により有利区間に移行させるようにしても良い。このようにすることで、紫色ナビ選択肢画像や緑色ナビ選択肢画像が選択された場合は、有利区間への移行が示唆される。
また、内部抽選により特定役Cや特定役Bの当選が決定されたとき、有利区間へ移行するため、再遊技役当選よりも、特定役Cや特定役B当選の方が有利度が高くなる。また、例えば、1枚役を有利区間移行役としても良い。この場合、1枚役の当選時にはダブルナビ演出が実行されないが、1枚役の入賞により、有利区間への移行が示唆される。また、有利区間移行役の当選により有利区間に移行させるものに限らず、有利区間移行役の当選後に抽選を行って有利区間に移行させるか否かを決定するようにしても良い。また、特定役Cや特定役Aや特定役Bや1枚役を有利区間移行役にするとともに、さらにBBと同時当選可能にしても良い。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機等の遊技機においても適用可能である。