JP7225021B2 - 骨付き肢肉の把持装置及び把持方法 - Google Patents

骨付き肢肉の把持装置及び把持方法 Download PDF

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Description

本開示は、骨付き肢肉の把持装置及び把持方法に関する。
食肉用家畜屠体を解体する作業は人手で行うと重労働となるため、近年自動化が進められている。例えば、食肉用家畜屠体から分離されたうで肉、もも肉などの骨付き肢肉を解体する工程では、コンベアで搬送される骨付き肢肉を脱骨装置に投入する操作が必要であり、この作業を人手で行うと重労働となるため、最近ではロボットアーム(多軸多関節アーム)に設けられたクランプ具で骨付き肢肉を把持して持ち上げ、脱骨装置に投入することが提案されている。特許文献1には、V字形ガイドで骨付き肢肉をコンベア上の決められた位置に一時停止させ、ロボットアームで骨付き肢肉の肢首部を把持し、脱骨装置に投入する自動投入装置が開示されている。
再公表WO2009/139031号公報
骨付き肢肉(以下「ワーク」とも言う。)は大きさや形状に個体差があるのに対し、特許文献1に開示された装置は、ワークの個体差が考慮されておらず、予め設定された同じ位置にロボットアームを動かすように構成されている。この場合、例えば、大きいワークを把持しようとすると、把持位置の肢首部が太すぎるため把持できず落下してしまう場合がある。落下したワークに対しては人手による投入作業が必要となる。また、クランプ具が正常でない位置でワークを把持し、脱骨装置に投入した場合、脱骨装置では、ワークが異常な位置及び角度で投入されたことを検知し、処理不可と判断して未処理のまま排出されるおそれがある。この場合も人手による投入作業が必要になる。異常投入が検出されなかった場合でも、ワークが適正な位置で把持されていない場合、ロボットアームで搬送中にあるいは脱骨処理中にワークが自重や切断刃の力を受けてクランプ位置から徐々に下降し、その結果、筋入れの前工程でX線撮像などで検出した骨の位置と筋入れ時の骨の位置とがずれてしまい、誤った箇所を筋入れしてしまうこともある。
本開示に係る一実施形態は、ワークをクランプ具などで把持する場合に、ワーク長の個体差を考慮して個々のワークに対して適正な把持位置で把持可能することを目的とする。
(1)一実施形態に係る骨付き肢肉の把持装置は、
骨付き肢肉の肢首部を把持するためのワーク把持部と、
前記肢首部の先端位置を検知する先端位置検出部と、
前記肢首部のうち前記先端位置より規定量Aだけ前記骨付き肢肉の本体側の部位を把持位置とし、前記ワーク把持部が前記把持位置を把持するように前記ワーク把持部を制御する制御部と、
を備える。
本明細書において、「骨付き肢肉」とは、食肉用家畜屠体の前肢部又は後肢部であって、内側に骨部が存在し、該骨部の周囲に肉部が存在する骨付き肉を言う。
上記(1)の構成によれば、上記先端位置検出部でワーク毎に肢首部の先端位置を検出し、上記制御部で、ワーク把持部がワーク毎に検出した先端位置から規定量Aだけ離れた肢首側の部位を把持するように制御しているので、ワーク長の個体差に対応して適切な把持位置を把持できる。その結果、ワークの落下や、後工程の脱骨装置における未処理排出や誤動作等を抑制できる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記制御部は、前記規定量Aと前記前記骨付き肢肉周囲の固定点に設定された基準点から前記先端位置までの長さとから前記把持位置を求めるように構成される。
上記(2)の構成によれば、上記基準点をワーク把持部の動作制御の基準点としたとき、把持位置の演算の基準点とワーク把持部の動作の基準点とが同一であるため、ワーク把持部を把持位置に動作させる制御機構を簡素化できる。
(3)一実施形態では、前記(2)の構成において、
前記制御部は、前記肢首部の先端から前記肢首部に形成された切れ込み位置までの長さについて過去に計測された複数の実測値の平均値μを求め、前記平均値μ<前記規定量Aを満たす前記肢首部を前記把持位置とするように構成される。
前処理で人手によりワーク把持部で把持させるために切れ込みが入れられる場合がある。この場合、予め肢首部の先端から切れ込み位置までの長さの実測値を蓄積しておき、その平均値μを求める。そして、平均値μ<規定量Aを満たす肢首部の部位を把持位置とする。これによって、ワーク把持部は、切れ込み位置よりワーク本体側の肢首部を把持できる。従って、ワークがワーク把持部によって吊り下げられたとき、ワークの自重によって把持部は自然に切れ込み位置に移動し、切れ込み位置で安定して把持できる。これによって、ワークの落下や脱骨装置における未処理排出や誤動作等を抑制できる。
(4)一実施形態では、前記(3)の構成において、
前記制御部は、前記複数の実測値の分布から標準偏差σを求め、(μ+2σ)≦前記規定量Aを満たす前記肢首部を前記把持位置とするように構成される。
肢首部の先端から肢首部に形成された切れ込み位置までの長さの実測値のばらつきが正規分布であると仮定すると、肢首部の先端から(μ+2σ)までの領域に97.7%を超える確率で切れ込み位置が存在する。上記(4)の構成によれば、肢首部の先端から(μ+2σ)までの領域を含み、かつ(μ+2σ)より本体側の部位を把持位置とすることで、把持位置は97.7%以上の確率で切れ込み位置より上流側に存在することになる。この把持位置でワークがワーク把持部によって吊り下げられたとき、ワークの自重によって把持位置は自然に切れ込み側位置に移動し、ワークは安定して把持される。従って、ワークの落下や自動脱骨装置における未処理排出や誤動作を抑制できる。なお、把持位置が(μ+2σ)からワーク本体側へ大きく移動すると、把持位置の肢首部が太くなり過ぎ、ワーク把持部がワークを掴み損ねるおそれがあるので、把持位置を(μ+2σ)からワーク本体側へ大きく移動させないようにするのがよい。
(5)一実施形態では、前記(1)~(4)の何れかの構成において、
前記制御部は、複数の前記骨付き肢肉について、前記先端位置検出部で検出した前記先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、前記複数の骨付き肢肉を複数のグループに分類し、前記複数のグループの各々において前記検出値のばらつきを前記閾値内にするワーク分類部を備え、
前記規定量Aは、前記複数のグループの各々に設定された固有値である。
ワーク長の個体差が大きい骨付き肢肉の場合、ワーク長が短いワーク群で演算した把持位置をワーク長が長いワーク群に適用すると、適切な把持位置にならない場合がある。そこで、上記(5)の構成によれば、ワーク長の個体差が大きい骨付き肢肉の場合に、予めワーク長に応じてグループ分けし、各グループで固有の規定量Aを設定し、グループ毎に固有の規定量Aを用いて把持位置を設定することで、各グループで適正な把持位置を設定できる。
(6)一実施形態では、前記(5)の構成において、
前記制御部は、前記複数のグループの各々で演算した前記把持位置の近似直線を求め、該近似直線から前記複数のグループの各々の前記把持位置を求める。
上記(6)の構成によれば、上記近似直線から各グループの把持位置を求めることで、
各グループにおいて把持位置の設定精度を低下させることなく簡易に把持位置を求めることができる。
(7)一実施形態では、前記(1)~(6)の何れかの構成において、
前記先端位置検出部は、
前記骨付き肢肉を撮像するための撮像部と、
前記撮像部で撮像した前記骨付き肢肉の画像から前記肢首部の前記先端位置を求める画像処理部と、
を備える。
上記(7)の構成によれば、上記撮像部で撮像した骨付き肢肉の画像を上記画像処理部で画像処理することにより、肢首部の先端位置を求めることができ、求めた先端位置と規定量Aとから把持位置を求めることができる。
(8)一実施形態では、前記(7)の構成において、
前記先端位置検出部による前記先端位置の検出時に、前記骨付き肢肉を照射する照明部を備える。
上記(8)の構成によれば、上記照明部によって骨付き肢肉を照らすことで、骨付き肢肉と骨付き肢肉の周囲との間に輝度差を付けることができる。これによって、撮像部により骨付き肢肉の鮮明な画像を得ることができるので、画像処理部で求める肢首部の先端位置の検出精度を向上できる。
(9)一実施形態では、前記(1)~(8)の何れかの構成において、
コンベア上に静置され、前記コンベアで搬送される骨付き肢肉を係止するガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、前記コンベアの搬送面を下流側に向かって漸減し、下流側端部に前記肢首部のみが通過可能な隙間を有するガイド壁を形成し、
前記先端位置検出部は、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部の前記先端位置を検知し、前記ワーク把持部は、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部を把持するように構成される。
本明細書で、「下流側」とはコンベアの搬送方向下流側を意味し、「上流側」とはコンベアの搬送方向上流側を意味する。
コンベアで搬送されるワークは、骨付き肢肉の肢首部が上記ガイド壁に形成される隙間を通過した状態で骨付き肢肉の本体が該ガイド壁に係止する。先端位置検出部は、係止したワークの肢首部の先端位置を検出し、制御部で、ワーク把持部が該先端位置から規定量Aだけ肢首側の部位を把持するように制御する。ガイド壁に形成される隙間を通過した肢首部の長さはワーク毎に異なるため、その先端位置はワーク毎に異なり、ワーク長と一義的に対応する。ワーク毎に異なる先端位置を求め、ワーク毎に求めた先端位置を基準にして把持位置を決めるので、ワーク毎に最適な把持位置を求めることができる。また、コンベアで搬送されてくる複数のワークを順々に効率良く把持して、次工程へ移送できる。
(10)一実施形態では、前記(9)の構成において、
前記肢首部が前記隙間を通過したことを検出するセンサを備え、
前記制御部は、前記センサが前記肢首部が前記隙間を通過したことを検出した時から設定時間後に前記コンベアを停止するように構成される。
上記(10)の構成によれば、肢首部がガイド部材に形成される隙間を通過した時から設定時間後にコンベアを停止するようにしたので、ワークが、該隙間を通過可能な肢首部の全部が該隙間を通過し、かつ肢首部以外の骨付き肢肉の本体が確実にガイド壁に接した状態のときコンベアを停止できる。これによって、ワークをガイド部材によって規定される検出位置に正確に位置決めできる。
(11)一実施形態に係る骨付き肢肉の把持方法は、
骨付き肢肉の肢首部を把持するためのワーク把持部と、前記肢首部の先端位置を検知する先端位置検出部と、を備える骨付き肢肉の把持装置を用いた把持方法であって、
前記肢首部の前記先端位置を検出する先端位置検出ステップと、
前記肢首部のうち前記先端位置より規定量Aだけ本体側の部位を把持位置とする把持位置設定ステップと、
前記ワーク把持部が前記把持位置を把持するワーク把持ステップと、
を備える。
上記(11)の方法によれば、個々のワークの肢首部の先端位置を検出し、検出した先端位置から規定量Aだけ本体側の部位を把持位置とするので、ワーク長の個体差に対応して最適な把持位置を決めることができる。その結果、ワークの落下や脱骨装置に投入した後の未処理排出や誤動作等を抑制できる。
(12)一実施形態では、前記(11)の方法において、
前記先端位置検出ステップで検出した前記先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、前記骨付き肢肉を複数のグループに分類し、前記複数のグループの各々において前記検出値のばらつきを前記閾値内にするワーク分類ステップを備え、
前記複数のグループの各々において前記規定量Aは固有値を有し、
前記把持位置設定ステップにおいて、前記複数のグループの各々において固有の前記規定量Aを用いて前記把持位置を設定する。
上記(12)の方法によれば、ワーク長の個体差が大きい骨付き肢肉の場合、即ち、先端位置検出ステップで検出した先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、予めワーク長に応じてグループ分けし、各グループ内で検出値のばらつきを上記閾値内とする。そして、各グループで固有の規定量Aを設定し、グループ毎に固有の規定量Aを用いて把持位置を設定することで、各グループで適正な把持位置を設定できる。
(13)一実施形態では、前記(11)又は(12)の方法において、
コンベア上に静置され、前記コンベアで搬送される骨付き肢肉を係止するガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、前記コンベアの搬送面を下流側に向かって漸減し、下流側端部に前記肢首部のみが通過可能な隙間を有するガイド壁を形成し、
前記先端位置検出ステップは、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部の前記先端位置を検知し、
前記ワーク把持ステップは、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部を把持する。
上記(13)の方法によれば、ガイド壁に形成される隙間を通過した肢首部の長さはワーク毎に異なるため、その先端位置はワーク毎に異なり、ワーク長と一義的に対応する。ワーク毎に異なる先端位置を求め、ワーク毎に求めた先端位置を基準にして把持位置を決めるので、ワーク毎に最適な把持位置を求めることができる。また、上記ガイド壁に係止したワークに対して、肢首部先端位置の検出、把持位置の特定及びワーク把持部による把持動作を行うので、コンベアで搬送されてくる複数のワークを順々に効率良く把持して、次工程へ移送できる。
幾つかの実施形態によれば、ワーク長の個体差に対応して個々のワークの適正な把持位置を選択するので、ワークの落下や、脱骨工程などの後工程で把持位置が不適当であったがために起こる未処理排出や誤動作等を抑制できる。
一実施形態に係る把持装置の平面視概略図である。 一実施形態に係る把持装置のブロック線図である。 肢首部を含むワークの平面視概略図である。 一実施形態に係るワーク把持部の正面視概略図である。 一実施形態に係る切込み長さLcの実測値のヒストグラムである。 一実施形態に係る把持位置演算方法を示す表である。 一実施形態に係る把持位置演算方法を示すグラフである。 一実施形態に係る把持位置演算方法を示すグラフである。 一実施形態に係る把持位置演算方法を示すグラフである。 比較例としての把持位置演算方法を示すグラフである。 一実施形態に係る把持方法を示す工程図である。 一実施形態に係るワークの落下率を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る骨付き肢肉の把持装置を示す平面視概略図である。図1に示すように、把持装置10は、ワークWの肢首部fを把持するためのワーク把持部16と、肢首部fの先端位置を検知するための先端位置検出部22と、を備える。
図2は、把持装置10の制御系を示す。制御部30は、先端位置検出部22で検出された肢首部fの先端位置からワーク把持部16による肢首部fの把持位置を決定する。即ち、図3に示すように、制御部30では、先端位置より規定量AだけワークWの本体側の部位を把持位置とし、ワーク把持部16が決められた把持位置を把持するようにワーク把持部16を制御する。このように、ワークW毎に肢首部fの先端位置を検出し、この検出値に応じてワークW毎に適切な把持位置を決めているので、ワークWの落下やワーク把持部16でワークWが投入される後工程の脱骨装置などにおける未処理排出や誤動作等を抑制できる。
一実施形態では、ワーク把持部16は、図4に示すように、基台17に取り付けられた多軸多関節アーム20の先端にクランプ具18が取り付けられて構成される。多軸多関節アーム20が到達可能な範囲でクランプ具18は任意の位置に移動可能であり、従って、ワーク把持部16の周囲の任意の位置にあるワークWを把持でき、かつ任意の位置にある投入部にワークWを移送できる。例えば、脱骨装置(不図示)にワークWを投入するコンベア102に設けられたハンガ104にワークWを吊下する。脱骨装置は、例えば、投入されたワークWをほぼ自動的に解体処理して骨部と肉部とを分離可能な自動脱骨装置で構成される。
一実施形態では、図3に示すように、ワークWの周囲にある固定点を選択し、該固定点に基準線Lb(基準点)を設定する。制御部30は、規定量Aと基準線Lbから肢首部fの先端位置までの長さLw(以下「ワーク長Lw」とも言う。)とから肢首部fの適正な把持位置を求める。ワーク長Lwは骨付きワーク長(肢肉全体の長さ)と一義的に対応する値と言える。これによって、把持位置をワーク長Lwと規定量Aとから求めることができる。さらに、基準線Lbをワーク把持部16の動作制御の基準点とすれば、目標とする把持位置を求めるための基準点とワーク把持部16の動作の基準点とが同一であるため、ワーク把持部16を目標とする把持位置に動作させる制御機構を簡素化できる。
一実施形態では、図2に示すように、制御部30は把持位置演算部32を内蔵している。把持位置演算部32は、先端位置検出部22で検出された肢首部fの先端位置からワーク長Lwを演算し、演算したワーク長Lwと規定量Aとから目標把持位置を演算する。基準線Lbとして設定が容易で把持位置演算部32で把持位置の演算がしやすい地点を選択することで、把持位置演算部32での把持位置の演算が容易になる。
一実施形態では、図1に示すように、ワーク把持部16はコンベア100で搬送されているワークWが把持対象となる。図中、矢印はコンベア100の搬送方向を示す。この実施形態では、コンベア100上にガイド部材12が静置(固定配置)される。ガイド部材12は、コンベア100の搬送面を搬送方向下流側に向かって漸減し、下流側端部14に肢首部fのみが通過可能な隙間sを有するガイド壁12a及び12bを形成している。コンベア100を矢印方向に搬送されるワークWは、肢首部fがガイド壁12a及び12bに形成される隙間sを通過した後、ワーク本体側がガイド壁12a及び12bに係止する。先端位置検出部22は、係止したワークWの肢首部fの先端位置を検出し、制御部30は、ワーク把持部16が該先端位置から規定量Aだけワーク本体側の肢首部fを把持するように制御する。
この実施形態によれば、ガイド壁12a及び12b間に形成される隙間sを通過した肢首部fの長さはワーク毎に異なるため、その先端位置はワーク毎に異なる。ワーク毎に異なる先端位置を求め、ワーク毎に求めた先端位置を基準にして把持位置を決めるので、ワーク毎に最適な把持位置を求めることができる。また、コンベア100で搬送されてくる複数のワークWを順々に効率良く適正把持位置で把持して、脱骨装置などへ移送できる。
この実施形態では、肢首部fが隙間sを通過することで、下流側端部14の下流側で肢首部fは長手方向がコンベア100の搬送方向に沿うように配置される。肢首部fを隙間sから通過させるために、ガイド部材12の上流側で、肢首部fをワーク本体側より下流側に位置するように配置する。これによって、ワーク本体側が隙間sを塞ぐ前に肢首部fが先に通過できる。また、この実施形態では、ワーク長Lwは搬送方向長さを表し、基準線Lbはコンベア100(例えば、ガイド壁12a及び12b)の固定点に設定することができる。例えば、基準線Lbとして、下流側端部14から上流側に向かって一定の距離を有する点、又はコンベア100の下流側端部100aから上流側へ向かってある距離を有する点を選定する。
さらに、一実施形態では、図1に示すように、ガイド部材12は、コンベア100の搬送面を搬送方向下流側に向かって漸減するV字形ガイド壁12a及び12bを形成する。隙間sはコンベア100の幅方向中央部に形成され、そのため、隙間sを通過した肢首部fはコンベア100の幅方向中央部で全長が搬送方向に沿って配置される。一実施形態では、V字形ガイド壁12a及び12bは、図示のように夫々直線状のガイド面を有する棒状体で構成される。これによって、ワークWは該ガイド面に沿ってスムーズに下流側へ案内される。
一実施形態では、図1に示すように、先端位置検出部22は、ワークWを撮像するための撮像部24と、撮像部24で撮像したワークWの画像から肢首部fの先端位置を求める画像処理部26(図2参照)と、を備える。撮像部24は例えばCCDカメラなどで構成される。撮像部24で撮像したワークWの画像を画像処理部26で画像処理し、肢首部fの先端位置を示す画素を特定することで、肢首部fの先端位置を求めることができる。この先端位置と規定量Aとから目標とする把持位置を求めることができる。従って、基準線Lbを基準としたワーク長Lwを求める必要がない。
一実施形態では、図1に示すように、ワークWを照射するための照明部40を備える。照明部40は例えばLEDライトなどで構成される。肢首部fの先端位置検出時に、照明部40でワークWに光を照射することで、ワークWとワークWの周囲との間に輝度差を付けることができる。これによって、撮像部24によりワークWの鮮明な画像を得ることができるので、画像処理部26で求める肢首部fの先端位置の精度を向上できる。
一実施形態では、図1に示すように、肢首部fが隙間sを通過したことを検出するセンサ42を備える。センサ42は例えば光電センサなどで構成される。センサ42が肢首部fが隙間sを通過したことを検出した時、制御部30は照明部40を作動させて肢首部fを含むワークWを照射すると共に、撮像部24を作動させて肢首部fを含むワークWを撮像させる。これによって、撮像動作を自動化できる。
一実施形態では、図2に示すように、画像処理部26はパソコン(PC)50に内蔵され、把持位置演算部32はプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)(programmable logic controller)52に内蔵される。また、センサ42のワーク検出信号は、PLC52に内蔵された撮像指令部34及びPC50に内蔵した撮像指令部28を介して撮像部24に伝達され、撮像部24を作動させる。また、把持位置演算部32は、把持指令信号をワーク把持部16に送る。
一実施形態では、制御部30は、センサ42が肢首部fが隙間sを通過したことを検知した後、設定時間後にコンベア100を停止するように構成される。これによって、ワークWが隙間sを通過可能な肢首部fの全長が隙間sを通過し、かつ肢首部f以外のワーク本体が確実にV字形ガイド壁12a及び12bに接した状態のとき、コンベア100を停止できる。これによって、ワークWをV字形ガイド壁12a及び12bによって規定される検出位置に正確に位置決めできる。
一実施形態では、センサ42のワーク検出信号は、撮像指令部34を介してタイマ35に伝達され、タイマ35は該ワーク検出信号をセンサ42のワーク検出時から設定時間後にコンベア駆動部101に伝達してコンベア100を停止させる。
一実施形態では、図3に示すように、前処理で人手によりクランプ具18で把持させるために肢首部fに切れ込みCが入れられる。切れ込みCを把持位置とすることでクランプ具18がワークWを安定把持できる。切れ込みCは例えばアキレス腱などに形成される。制御部30は、肢首部fの先端から切れ込み位置までの長さ(切込み長さ)Lcについて過去に計測された複数の実測値をメモリ33に蓄積しておく。そして、把持位置演算部32でメモリ33に蓄積した実測値の平均値μを求め、平均値μ<規定量Aを満たす肢首部fの把持位置とする。これによって、ワーク把持部16は、切れ込み位置よりワーク本体側の肢首部fを把持できる。従って、ワークWがワーク把持部16によって吊り下げられたとき、ワークWの自重によって把持位置は自然に切れ込み位置に移動し、クランプ具18が切れ込みCに挿入されるので、ワークWを安定して把持できる。これによって、ワークWの落下や後工程の脱骨装置などにおける未処理排出や誤動作等を抑制できる。
図5は、ワークWとしてワーク長Lwが280mm未満の豚もも肉を用い、横軸に切込み長さLcを取り、縦軸にワークWの実測数を取り、切込み長さLcの実測値をプロットしたヒストグラムを示す。このヒストグラムでは平均値μは77.9mmである。図5から、切込み長さLcの実測値は正規分布に近い分布となることがわかる。図5において、平均値μ<規定量Aを満たす肢首部fの把持位置は領域Rとなる。
一実施形態では、把持位置演算部32は、これら複数の実測値の分布から標準偏差σを求め、(μ+2σ)≦規定量Aを満たす肢首部fの部位(図5中の領域R)を把持位置とする。この実測値のばらつきが正規分布であると仮定すると、肢首部fの先端から(μ+2σ)までの領域に97.7%を超える確率で切れ込み位置が存在する。従って、肢首部fの先端から(μ+2σ)を含み、かつ(μ+2σ)よりワーク本体側の部位を把持位置とすることで、把持位置は97.7%以上の確率で切れ込み位置よりワーク本体側に存在することになる。この把持位置でワークWがワーク把持部16によって吊り下げられたとき、ワークWの自重によってクランプ具18の把持位置は自然に切れ込み位置に移動し、ワークWは切れ込みで安定して把持される。従って、ワークWの落下や後工程の脱骨装置などにおける未処理排出や誤動作等を抑制できる。なお、把持位置が(μ+2σ)からワーク本体側へ大きくズレると、肢首部fが太くなり過ぎ、クランプ具18が肢首部fを掴み損ねるおそれがあるので、把持位置は(μ+2σ)よりワーク本体側においては(μ+2σ)の近くとするのがよい。
豚もも肉のように、把持対象となる複数のワークW間でワーク長Lwの差が大きい場合、ワーク長Lwが短いワーク群で演算した把持位置をワーク長Lwが長いワーク群に適用すると、適切な把持位置にならない場合がある。そこで、一実施形態では、図2に示すように、制御部30はワーク分類部36を備え、ワーク分類部36で、複数のワークWについて先端位置検出部22で検出した先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、複数のワークWを複数のグループに分類し、複数のグループの各々において先端位置の検出値のばらつきを閾値内にする。この実施形態では、規定量Aは、各グループで固有に設定された固有値であり、グループ毎に固有の規定量Aを用いて把持位置を設定する。これによって、ワーク長Lwの個体差が大きい場合でも、各グループで適正な把持位置を設定できる。
なお、図3において、ワーク分類部36には、ワークWをワーク長Lwに応じて分けるときのワーク長Lwの各グループの境界値となる閾値が入力される。該閾値は把持対象となるワークWの種類に応じて適宜に設定できる。把持位置演算部32には、目標把持位置の領域R、R等を調整するための調整値が入力される。
図6の表は、ワークWとして豚もも肉を用いて行った実験例を示す。ワークWをワーク長Lwの実測値に応じて5つのグループに分け、各グループG~Gの切込み長さLcの平均値μ及び標準偏差σ、及び各グループの(μ+2σ)を求めた結果を示す。図7は、図6に示す実測値において、(μ+2σ)を把持位置としたときのワーク長Lwと該把持位置との関係を示す。各グループごとに把持位置を棒グラフで示しており、各グループのワーク長Lwの範囲では同じ値をとるようにする。即ち各グループでは棒ブラフの上端が一律の同じ把持位置(規定量A)となる。
一実施形態では、図8に示すように、把持位置演算部32は、複数のグループの各々で演算した把持位置(規定量A)の近似直線Lasを求め、この近似直線Lasから個々のワークWの把持位置を求める。このように、近似直線Lasから個々のワークWの把持位置を求めることで、把持位置の演算値の精度を低下させることなく、簡易に把持位置を求めることができる。
この実施形態では、各グループのワーク長Lwの最大値を通るように近似直線Lasを設定する。図10は、比較例として、各グループのワーク長Lwの平均値を通るように近似直線Lasを設定した場合を示す。この比較例では、平均値よりワーク長Lwが長い側は、肢首部fの太い箇所を把持し、平均値よりワーク長Lwより短い側は肢首部fの先端側を把持することになる。図8に示す実施形態では、各グループのワーク長Lwの最大値を通るように近似直線Lasを設定することで、肢首部fの切れ込みCより先端側を把持することよりも、肢首部fの太い箇所を把持することを防ぐことを優先し、これによって、ワークWの落下を防いでいる。
図8に示す実施形態のように、規定量Aの近似直線Lasにより把持位置を求めた場合、両端のグループG及びGでワーク長Lwが過剰に短いか又は長い場合に、規定量Aとの誤差が増えることがある。そこで、図9に示す実施形態では、両端のグループG及びGに関しては定数(棒グラフ上端の一律の把持位置。太い実線X、Yで示す。)を設定し、近似直線Las又は該定数のどちらかを選択するか、あるいは近似直線Lasと該定数の組み合わせによって把持位置を求める。これによって、両端のグループG及びGにおいてワーク長Lwが過剰に短いか又は長い場合であっても、適正な把持位置を求めることができる。
図11は、一実施形態に係るワークWの把持方法を示す工程図である。図11に示すように、複数のワークWの肢首部fの先端位置を検出する(先端位置検出ステップS10)。先端位置検出ステップS10で検出した先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えないとき、ワーク分類ステップS12を省略し、検出した先端位置より規定量Aだけワーク本体側の部位を把持位置とする(把持位置設定ステップS14)。そして、ワーク把持部16を操作し、把持位置設定ステップS14で設定した肢首部fの把持位置を把持させる(ワーク把持ステップS16)。
上記方法によれば、個々のワークWのワーク長Lwの個体差に対応して適正な把持位置を選択するので、ワークWの落下や後工程の脱骨装置などに投入した後の未処理排出や誤動作等を抑制できる。
複数のワークW間で、先端位置検出ステップS10で検出した先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、ワークWを複数のグループに分類し、複数のグループの各々において先端位置の検出値のばらつきを閾値内にする(ワーク分類ステップS12)。ワーク分類ステップS12を行った場合、各グループにおいて規定量Aは固有値を有し、後工程の把持位置設定ステップS14において、各グループで固有の規定量Aを用いて目標把持位置を設定する。このように、ワーク長Lwの個体差が大きい場合に、グループ毎に固有の規定量Aを用いて把持位置を設定することで、各グループで適正な把持位置を設定できる。
図1に示すように、コンベア100で搬送される複数のワークWを順々に把持し、脱骨装置などに投入する実施形態では、コンベア100上に固定して配置されたガイド部材12を用いる。搬送されてくるワークWをガイド部材12の隙間sから肢首部fのみ通過させ、ワーク本体側をガイド部材12に係止させ、ワークWをコンベア100上で一時停止させる。この状態で、上記各ステップS10~S16を行う。これによって、コンベア100で搬送されてくる複数のワークWをワーク把持部16で順々に効率良く把持して、次工程を行う脱骨装置などへ移送できる。
この実施形態によれば、ワークW、特に肢首部fを肢首部fの先端位置の検出に都合が良い姿勢に位置決めできる。また、ガイド壁12a及び12b間に形成される隙間sを通過した肢首部fの長さはワーク毎に異なるため、その先端位置はワーク毎に異なり、ワークWと一義的に対応する。ワーク毎に異なる先端位置を求め、ワーク毎に求めた先端位置を基準にして把持位置を決めるので、ワーク毎に最適な把持位置を求めることができる。
一実施形態では、ワークWがガイド部材12に係止した後、一定のタイムラグを置いてコンベア100を停止させる。これによって、ワークWをガイド部材12によって規定される停止位置に正確に停止させることができる。従って、後工程の肢首部fの先端位置検出が容易になると共に、誤検出を抑制できる。
図12は、ワークWを脱骨装置に投入する前工程において、上記実施形態により、ワークWとしてコンベア100上を搬送されてくる複数の豚もも肉を把持する実験を行った結果を示す。前半は、個々のワークW毎に把持位置を変えず、把持位置が固定された従来の把持方法で行い、後半は、図7に示すように、ワークWの個体差に応じてワークWを複数のグループに分類してグループの各々に対応して規定量Aを設定した本実施形態による把持方法を行った結果である。図12に示すように、前半の従来の把持位置固定で行った場合にはワーク把持部16でワークWを把持できなかった落下率平均は1.2%であった。本実施形態による把持方法では落下率平均を0.3%まで減少させることができ、75%の改善を達成できた。
幾つかの実施形態によれば、ワークをクランプ具などの把持具を用いて把持する場合に、ワーク長の個体差を考慮してワーク毎に適正な把持位置となるように調整するため、ワークの落下や、脱骨工程などの後工程で把持位置が不適当であったがために起こる未処理排出や誤動作等を抑制できる。
10 把持装置
12 ガイド部材
12a、12b V字形ガイド壁
14 下流側端部
16 ワーク把持部
17 基台
18 クランプ具
20 多軸多関節アーム
22 ワーク長検出部
24 撮像部
26 画像処理部
28、34 撮像指令部
30 制御部
32 把持位置演算部
36 ワーク分類部
40 照明部
42 センサ
50 パソコン
52 PLC
100、102 コンベア
100a 下流側端部
101 コンベア駆動部
104 ハンガ
A 規定量
C 切れ込み
Las 近似直線
Lb 基準線(基準点)
Lc 切込み長さ
Lw ワーク長
W ワーク
f 肢首部
s 隙間

Claims (13)

  1. 骨付き肢肉の肢首部を把持するためのワーク把持部と、
    前記肢首部の先端位置を検知する先端位置検出部と、
    前記肢首部のうち前記先端位置より規定量Aだけ前記骨付き肢肉の本体側の部位を把持位置とし、前記ワーク把持部が前記把持位置を把持するように前記ワーク把持部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする骨付き肢肉の把持装置。
  2. 前記制御部は、前記規定量Aと前記骨付き肢肉周囲の固定点に設定された基準点から前記先端位置までの搬送方向長さとから前記把持位置を求めるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  3. 前記制御部は、前記肢首部の先端から前記肢首部に形成された切れ込み位置までの長さについて過去に計測された複数の実測値の平均値μを求め、前記平均値μ<前記規定量Aを満たす前記肢首部を前記把持位置とするように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  4. 前記制御部は、前記複数の実測値の分布から標準偏差σを求め、(μ+2σ)≦前記規定量Aを満たす前記肢首部を前記把持位置とするように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  5. 前記制御部は、複数の前記骨付き肢肉について、前記先端位置検出部で検出した前記先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、前記複数の骨付き肢肉を複数のグループに分類し、前記複数のグループの各々において前記検出値のばらつきを前記閾値内にするワーク分類部を備え、
    前記規定量Aは、前記複数のグループの各々に設定された固有値であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  6. 前記制御部は、前記複数のグループの各々で演算した前記把持位置の近似直線を求め、該近似直線から前記複数のグループの各々の前記把持位置を求めることを特徴とする請求項5に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  7. 前記先端位置検出部は、
    前記骨付き肢肉を撮像するための撮像部と、
    前記撮像部で撮像した前記骨付き肢肉の画像から前記肢首部の前記先端位置を求める画像処理部と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  8. 前記先端位置検出部による前記先端位置の検出時に、前記骨付き肢肉を照射する照明部を備えることを特徴とする請求項7に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  9. コンベア上に静置され、前記コンベアで搬送される骨付き肢肉を係止するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記コンベアの搬送面を下流側に向かって漸減し、下流側端部に前記肢首部のみが通過可能な隙間を有するガイド壁を形成し、
    前記先端位置検出部は、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部の前記先端位置を検知し、前記ワーク把持部は、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部を把持するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  10. 前記肢首部が前記隙間を通過したことを検出するセンサを備え、
    前記制御部は、前記センサが前記肢首部が前記隙間を通過したことを検出した時から設定時間後に前記コンベアを停止するように構成されたことを特徴とする請求項9に記載の骨付き肢肉の把持装置。
  11. 骨付き肢肉の肢首部を把持するためのワーク把持部と、前記肢首部の先端位置を検知する先端位置検出部と、を備える骨付き肢肉の把持装置を用いた把持方法であって、
    前記肢首部の前記先端位置を検出する先端位置検出ステップと、
    前記肢首部のうち前記先端位置より規定量Aだけ本体側の部位を把持位置とする把持位置設定ステップと、
    前記ワーク把持部が前記把持位置を把持するワーク把持ステップと、
    を備えることを特徴とする骨付き肢肉の把持方法。
  12. 複数の前記骨付き肢肉について、前記先端位置検出ステップで検出した前記先端位置の検出値のばらつきが閾値を超えたとき、前記複数の骨付き肢肉を複数のグループに分類し、前記複数のグループの各々において前記検出値のばらつきを前記閾値内にするワーク分類ステップを備え、
    前記複数のグループの各々において前記規定量Aは固有値を有し、
    前記把持位置設定ステップにおいて、前記複数のグループの各々において固有の前記規定量Aを用いて前記把持位置を設定することを特徴とする請求項11に記載の骨付き肢肉の把持方法。
  13. コンベア上に静置され、前記コンベアで搬送される骨付き肢肉を係止するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記コンベアの搬送面を下流側に向かって漸減し、下流側端部に前記肢首部のみが通過可能な隙間を有するガイド壁を形成し、
    前記先端位置検出ステップは、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部の前記先端位置を検知し、
    前記ワーク把持ステップは、前記ガイド部材に係止した前記骨付き肢肉の前記肢首部を把持することを特徴とする請求項11又は12に記載の骨付き肢肉の把持方法。
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