JP7219568B2 - 基地局、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は基地局、制御方法およびプログラムに関するものである。
近年、基地局などの通信機器におけるファームウェアのアップデート方法に関する技術が研究・開発されている。特許文献1には、通信機器におけるプログラム(ファームウェアを含むプログラム)のアップデートにおいて、バグ等の不具合を有する新プログラムによる動作を回避する技術が開示されている。具体的には、特許文献1に記載の通信機器は、更新用のプログラムを有するサーバと通信する通信部を有する通信機器であって、旧プログラムおよび新プログラムを格納するメモリと、何れかのプログラムを使用する制御部とを備え、制御部は、サーバを介してプログラムを更新する際、旧プログラムを使用する旧使用状態となっている場合、サーバに対して新プログラムの更新を要求しない構成を有する。特許文献1には、このような構成を備える通信機器によって、バグ等の不具合を有する新ファームウェアによる動作を回避し、正常動作を維持することが可能であると記載されている。
特開2016-062151号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、新プログラムが動作できない場合など、旧プログラムを使用する旧使用状態となっている場合、サーバに対して新プログラムの更新を要求しない構成となっている。そのため、当該技術では、例えば、新プログラムの更新が何らかの不具合により中断された場合などであっても、新プログラムは動作できないことから旧使用状態となり、新プログラムの更新を再開することができない。そのため、サーバ側から改めて新プログラムへの更新を指示しなければ、通信機器のプログラムの更新ができないおそれが生じる。また、通信機器が多数存在する場合、サーバ側が当該多数の通信機器の旧使用状態を検出するには、長い時間を要するとともに、高い処理負荷を要してしまうという問題もある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ファームウェアのアップデートにおいて処理時間及び処理負荷を低減可能な基地局、制御方法およびプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために本発明の基地局は、ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局であって、
ファームウェアを実行可能な状態で格納するファームウェア格納部と、
サーバから更新用のファームウェアを受信する通信部と、
更新前のファームウェアによりファームウェア格納部に格納されたファームウェアを更新するアップデート処理を行なうアップデート処理部と、
更新用のファームウェアによるアップデート処理の進行状況を監視するアップデート監視部と、
監視中のアップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルをファームウェア格納部内に作成するアップデート状況記録ファイル作成部と、
アップデート状況記録ファイルに対し、アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を記録するアップデート状況情報記録部と、
アップデート状況記録ファイルに記録されたアップデート状況情報を、通信部を介してサーバに通知する通知部と、を備えることを特徴とする。
本発明の基地局においては、ファームウェア格納部は、更新用のファームウェアを実行可能な状態で格納する更新用格納領域と、更新前のファームウェアを実行可能な状態で格納するバックアップ格納領域とを備えるものであり、
アップデート処理部は、更新前のファームウェアをバックアップ格納領域に格納する一方、受信した更新用のファームウェアを更新用格納領域へ格納するアップデート処理を行なうものであり、
アップデート処理が正常に完了した場合は更新用のファームウェアを実行し、アップデート処理が正常に完了しなかった場合には更新前のファームウェアを実行するファームウェア実行制御部が設けられることを特徴としてもよい。
本発明の基地局においては、ファームウェア格納部は、一方が更新用格納領域として設定され、他方がバックアップ格納領域として設定される第1格納領域と第2格納領域とを備え、
アップデート処理部は、アップデート処理において新たに受信する更新用のファームウェアをバックアップ格納領域内に格納するとともに、再起動後に第1格納領域と第2格納領域とに対する更新用格納領域及びバックアップ格納領域の設定状態を入れ替えることにより、当該入れ替え前に更新用格納領域に格納されていた前回アップデート処理時の更新用のファームウェアを更新前のファームウェアとする形でアップデート処理を完了することを特徴としてもよい。
本発明の基地局は、アップデート監視部は、個々の更新用のファームウェアに対するアップデート処理の時系列的な進行状況を監視するものであり、
アップデート状況情報記録部は、アップデート処理が中断又は終了した時点でアップデート監視部が把握している、更新用のファームウェアのアップデート処理の進行状態を示すアップデート状況情報を、当該進行状態を識別可能な内容にてアップデート状況記録ファイルに記録することを特徴としてもよい。
本発明の基地局において、通信部が受信する更新用のファームウェアを更新用格納領域に格納する前に一時的に格納するダウンロード用メモリ領域を備え、
更新用のファームウェアがダウンロード用メモリ領域に記憶され、かつ該ダウンロード用メモリ領域内の更新用のファームウェアのベリファイ処理が正常完了した状態をダウンロード完了として定義し、該ダウンロードが完了した更新用のファームウェアをファームウェア格納部に正常転送完了した状態をアップデート完了と定義したとき、アップデート状況情報記録部は受信した更新用のファームウェアについてアップデート状況情報を、ダウンロードが完了したか否か、及びアップデートが完了したか否かが識別可能な内容にてアップデート状況記録ファイルに記録することを特徴としてもよい。
本発明の基地局において、アップデート状況情報記録部は、受信した更新用のファームウェアについてアップデート状況情報を、ダウンロードが完了した状態、ダウンロードが中断した状態、アップデートが完了した状態及びアップデートが中断した状態を互いに識別可能な内容にてアップデート状況記録ファイルに記録することを特徴としてもよい。
本発明の基地局において、アップデート状況情報記録部は、受信した更新用のファームウェアについてアップデート状況情報を、ダウンロード用メモリ領域内の更新用のファームウェアに対するベリファイ処理が不正終了となるダウンロード失敗状態と、ベリファイ処理が正常に完了した更新用のファームウェアのファームウェア格納部への正常転送に失敗するアップデート失敗状態とがさらに識別可能な内容にてアップデート状況記録ファイルに記録することを特徴としてもよい。
本発明の基地局において、アップデート状況情報記録部は更新用のファームウェアの種別に応じてアップデート状況情報を互いに異なる内容にてアップデート状況記録ファイルに記録することを特徴としてもよい。
本発明の基地局において、通知部は、アップデート状況情報とともに、基地局が正常起動したことを示す第1信号、又は、エラーが発生したことを示す第2信号のいずれかを通知することを特徴としてもよい。
本発明の制御方法は、ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局における制御方法であって、
複数の更新用のファームウェアを提供するサーバから、当該複数の更新用のファームウェアの少なくとも1つを受信する受信ステップと、
更新用のファームウェアを格納する更新用格納領域と、更新前のファームウェアを格納するバックアップ格納領域とを備えたファームウェア格納部に対し、更新前のファームウェアを実行可能な状態でバックアップ格納領域に格納する一方、受信した更新用のファームウェアを実行可能な状態で更新用格納領域へ格納するアップデート処理を行なうアップデート処理ステップと、
更新用のファームウェアによるアップデート処理の進行状況を監視するとともに、監視中のアップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルをファームウェア格納部内に作成し、該アップデート状況記録ファイルに対し、アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を付与する形で記録するアップデート状況情報付与ステップと、
アップデート状況記録ファイルに記録されたアップデート状況情報を、通信部を介してサーバに通知する通知ステップと、を含む。
本発明のプログラムは、ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局に含まれるコンピュータにおいて、
複数の更新用のファームウェアを提供するサーバから、当該複数の更新用のファームウェアの少なくとも1つを受信する受信機能と、
更新用のファームウェアを格納する更新用格納領域と、更新前のファームウェアを格納するバックアップ格納領域とを備えたファームウェア格納部に対し、更新前のファームウェアを実行可能な状態でバックアップ格納領域に格納する一方、受信した更新用のファームウェアを実行可能な状態で更新用格納領域へ格納するアップデート処理を行なうアップデート処理機能と、
更新用のファームウェアによるアップデート処理の進行状況を監視するとともに、監視
中のアップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルをファームウェア格納部内に作成し、該アップデート状況記録ファイルに対し、アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を付与する形で記録するアップデート状況情報付与機能と、
アップデート状況記録ファイルに記録されたアップデート状況情報を、通信部を介してサーバに通知する通知機能と、を実現するものである。
本発明によれば、基地局側がファームウェアの更新状況に基づいて所定の値を通知するため、サーバは当該所定の値によって更新状況を把握及び対応することが可能となり、基地局のファームウェアの更新における処理時間及び処理負荷を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態における、通信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における、基地局の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における、ファームウェア格納部の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における、付与部が付与するアップデート状況記録ファイルの値の概要を示す表である。 図4のアップデート状況記録ファイルの値の詳細例を示す第一の表である。 図4のアップデート状況記録ファイルの値の詳細例を示す第二の表である。 図4のアップデート状況記録ファイルの値の詳細例を示す第三の表である。 図4のアップデート状況記録ファイルの値の詳細例を示す第四の表である。 本発明の一実施形態における、ファームウェア更新時の基地局の動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、基地局が起動するときの基地局の動作例を示すフローチャートである。
<一実施形態>
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
基地局のファームウェアをアップデートする場合、通常、基地局からEMS(サーバ)(Element Management System:ネットワーク監視装置)に対して、更新状況を通知することによって、EMS(サーバ)は更新状況を把握する。
しかしながら、基地局の電源が突然停止した場合など、基地局が更新状況を通知できなかった場合には、EMS(サーバ)は更新状況を把握できない。その結果、基地局が再起動した場合に、EMS(サーバ)から再度フォームウェアを提供して、基地局にファームウェアのアップデートを実行する必要があった。その場合、基地局の更新状況に応じた対応ができず、最初からファームウェアの更新を実行しなければならず、処理時間や処理負荷が増加する要因となっていた。
そこで、本発明の一実施形態では、基地局において、ファームェアの更新状況を記録するアップデート状況記録ファイルを作成する。そして、基地局は、電源が突然停止した後に再起動した場合、当該アップデート状況記録ファイルを参照し、ファームウェアの更新状況を判定する。更新状況を複数設定することにより、基地局は、例えば、複数のファームウェアのうち、一部のファームウェアのダウンロードは完了したが、他のファームウェアのダウンロードは完了していないなど、詳細な更新状況を判定できる。そして、基地局は、判定した更新状況をEMS(サーバ)に通知する。その結果、EMS(サーバ)は、通知された更新状況に基づいて、例えば、ダウンロード又はアップデートに失敗したファームウェアのみ、基地局に提供すれば良いことを把握できる。そのため、本発明の一実施形態は、最初からファームウェアの更新を実行していた場合に比較して、基地局のファームウェアの更新における処理時間及び処理負荷を低減することが可能となる。
(通信システム1の構成例)
図1は、一実施形態における通信システム1の構成例を示す図である。図1は、LTE(Long Term Evolution)の通信システムを例示するが、本発明の通信システムは図1の例に限定されない。本発明の通信システム1は、GPRS(General Packet Radio Service)、UMTS(Universal Mobile Telecommuni-cation System)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等にも適用可能である。
図1に示すように、一実施形態における通信システム1は、基地局(eNodeB)10と、移動端末(UE)20と、サーバ(EMS(サーバ):)40と、EPC(Evolved Packet Core)30と、外部ネットワーク50を含む。
基地局10は、移動端末20と無線通信により接続し、移動端末20からの各種データを、EPC30側に転送する機能を備える。また、基地局10は、移動端末20宛の各種データを当該移動端末20に転送する機能を備える。図1の例では、基地局10は、3つ(10A、10B、10C)を含むが、基地局10の数は3つ限られず、いくつであってもよい。
移動端末20は、例えば、スマートフォンや携帯電話、モバイルルータ、PC(Personal Computer)など、通信機能を備える装置である。また、移動端末20は、スマートデバイス(例えば、スマートメータ、スマートテレビ)や、M2M(Machine to Machine)デバイス、ウェアラブル端末などであってもよい。M2Mデバイスは、例えば、上記のデバイスの他、種々の産業機器、ヘルスケア機器、自動車、家電などを含む。移動端末20は、例えば、所定の無線通信により、基地局10と接続可能である。移動端末20は、例えば、基地局10及びEPC30を介して外部ネットワーク50と接続し、所定のデータを送受信可能である。図1の例では、移動端末20は、2つ(20A、20B)を含むが、移動端末20の数は2つに限られず、いくつであってもよい。
EPC30は、移動端末20がインターネット等の外部ネットワーク50と通信するためのバックボーンネットワークである。EPC30に含まれる通信装置(図示しない)は、基地局10に接続する移動端末20の通信を管理する。例えば、EPC30に含まれる通信装置は、移動端末20のベアラの確立に関する処理を管理する。また、EPC30に含まれる通信装置は、移動端末20の課金に関する処理を管理する。また、EPC30に含まれる通信装置は、移動端末20のハンドオーバ処理を管理する。
EPC30は、所定の信号処理を実行する機能を提供する。図1には図示しないが、EPC30は、MME(Mobility Management Entity)と、SGW(Serving Gateway)と、PGW(PDN Gateway)を含む。なお、EPC30は、これらの機能以外に、例えばHSS(Home Subscribe Server)などを含んでいてもよい。
MMEは、制御信号を処理する機能(Control-Plane機能)を含む。また、MMEは、HSSと接続して、通信システム1の加入者情報を管理する機能を含む。なお、MMEの機能は、これらに限られない。
SGWは、パケットを処理する機能(User-Plane機能)を含む。また、SGWは、制御信号を処理する機能(Control-Plane機能)を含む。なお、SGWの機能は、これらに限られない。
PGWは、パケットを処理する機能(User-Plane機能)を含む。また、PGWは、通信に応じた課金状態を管理する機能(PCEF:Policy and Charging Enforcement Function)を含む。また、PGWは、QoS等のポリシーを制御する機能(PCRF:Policy and Charging Rule Function)を含む。なお、PGWの機能は、これらに限られない。
EMS(サーバ)40は、ネットワーク監視装置であり、ネットワークに含まれる通信機器(例えば、基地局10やEPC30に含まれるMMEやSGW、PGWなど)を管理する機能を提供する。EMS(サーバ)40は、例えば、ネットワークに含まれる通信機器の障害管理や構成管理、性能管理、セキュリティ管理を実行する。
本発明の一実施形態におけるEMS(サーバ)40は、例えば、基地局10に対して、複数のファームウェアの各々を提供する機能を備える。EMS(サーバ)40は、図1に示すように、基地局10の各々と直接的又は間接的に接続し、基地局10に対して、更新用のファームウェアを提供する。また、EMS(サーバ)40は、基地局10から、ファームウェアの更新状況に関する情報を受信し、当該ファームウェアの更新状況に合わせて、再度、更新用のファームウェアを提供する。また、外部ネットワーク50は、例えば、インターネットなどの通信網である。
図1に示すように、一実施形態において、通信システム1は、複数の基地局10を含んでいてもよい。また、通信システム1は、複数の移動端末20を含んでいてもよい。複数の移動端末20は、複数の基地局10のいずれかと接続し、外部ネットワーク50に接続する。なお、また、所定のタイミングにおいて、基地局10に接続する移動端末20が存在しない状態があってもよい。
(基地局10の構成例)
図2は、本発明の一実施形態における基地局10の機能ブロックを示す図である。図2に示すように基地局10は、制御部101と、通信部102と、ファームウェア格納部103を備える。
通信部102は、移動端末20と接続するための機能を提供する。具体的には、所定の周波数を用いて、移動端末20と無線による接続を行う。所定の周波数は、例えば、ライセンスを受けた周波数帯域である。また、所定の周波数は、例えば、アンライセンスドバンドの周波数帯域であってもよい。また、通信部102は、例えば、移動端末20から受信した制御信号(Control-Plane)やデータ信号(User-Plane)を、EPC30に転送する。
ファームウェア格納部103は、例えば、基地局10が動作するうえで必要とする各種ファームウェア(プログラム)や各種データを格納する。ファームウェア格納部103は、例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)、HDD(Hhard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)など各種の記憶媒体にて構成され、格納するファームウェアに要求される機能に応じて適宜使い分けられる。また、ファームウェアは、例えば無線信号として変調する直前の無線フレームの構成情報、スケジューラ、プロトコルスタック、基地局の制御やアラームの監視を行うOAM(Operations, Administration, Maintenance部分のソフトウェアなどで構成される)。
図2に示すように、ファームウェア格納部103は、更新後(アップデート後)及び更新前(アップデート前)の各ファームウェアを格納する、第1格納領域130及び第2格納領域131を備える。第1格納領域130及び第2格納領域131は、冗長構成となっており、いずれか一方がアクティブ、他方がスタンバイとなる。ファームウェアを最終的に格納するこれら格納領域130、131はリセット信号を受けても記憶内容が消失せず、かつ電気的に内容を書き換えが可能な不揮発性メモリ(本実施形態ではフラッシュメモリ)にて構成される。基地局10は、第1格納領域130及び第2格納領域131のうち、アクティブな格納領域のファームウェアを用いて、当該基地局10を動作させる。なお、基地局10は、アクティブな格納領域のファームウェアでは当該基地局10が正常に起動できない場合に、スタンバイな格納領域のファームウェアを用いて、起動することが可能である。すなわち、スタンバイな格納領域は、予備の格納領域である。
基地局10は、通信部102から受信した更新用のファームウェアを一時的に記憶するダウンロード用メモリ領域(以下、「メモリ領域」ともいう)132を含む。メモリ領域132に一時的に記憶された更新用のファームウェアにより、第1格納領域130及び第2格納領域131(のうち、スタンバイとなっており、現在ファームウェアの実行処理に使用されていないもの)が更新される。メモリ領域132は、第1格納領域130及び第2格納領域131と同様にフラッシュメモリ内に形成することもできるが、逐次受信するファームウェアのデータのバッファリングと、ファームウェアのプログラムファイルを圧縮ファイルとして受信する場合はその展開処理等を実施するために、例えば書き込みの柔軟性が高く、かつ高速での読み書きが可能なRAM領域として形成することが望ましい。
第1格納領域130及び第2格納領域131に格納されたファームウェアは、所定のタイミングで更新される。所定のタイミングは、例えば、更新用のファームウェアが作成された場合など、どのようなタイミングであってもよい。
本発明の一実施形態において、基地局10は、第1格納領域130及び第2格納領域131のうち、アクティブな格納領域ではなく、スタンバイな格納領域のファームウェアを更新する(例えば、第1格納領域130がアクティブであれば、第2格納領域131がスタンバイとなる)。すなわち、このスタンバイな格納領域が請求項に記した更新用格納領域に該当するものとなる。他方、アクティブな格納領域は、格納されているのは更新前のファームウェアであるから再起動後にはバックアップ格納領域として機能することとなる。基地局10は、更新完了後、第1格納領域130及び第2格納領域131のアクティブとスタンバイを入れ替える。例えば、基地局10は、第1格納領域130をスタンバイとし、第2格納領域131をアクティブとする。その後、基地局10は、他方(例えば、第1格納領域130)のファームウェアを更新する。
ファームウェアは、複数の種類が存在する。例えば、ファームウェアは、5種類(ファームウェアA、ファームウェアB、ファームウェアC、ファームウェアD、ファームウェアE)が存在する。なお、ファームウェアの数は、5つに限られず、いくつあってもよい。第1格納領域130及び第2格納領域131は、それぞれ上記の複数の種類のファームウェアの格納領域として機能し、例えば一方が時系列的に新しいアップデート状態のもの(アクティブ)が、他方が時系列的に古いアップデート状態のもの(スタンバイ)が格納される。基地局10は、第1格納領域130及び第2格納領域131のうち、スタンバイ状態にあるものに格納された複数のファームウェアのうち、少なくとも1つのものを更新する。
図3は、ファームウェア格納部103の構成例を示す図である。図3に例示するように、ファームウェア格納部103は、第1格納領域130と、第2格納領域131を含む。そして、第1格納領域130は、ファームウェアAが格納される領域130A、ファームウェアBが格納される領域130B、ファームウェアCが格納される領域130C、ファームウェアDが格納される領域130D、ファームウェアEが格納される領域130Eを含む。同様に、第2格納領域131は、ファームウェアAが格納される領域131A、ファームウェアBが格納される領域131B、ファームウェアCが格納される領域131C、ファームウェアDが格納される領域131D、ファームウェアEが格納される領域131Eを含む。
また、図3に例示するように、第1格納領域130は、ファームウェアの更新状況に対応する所定の値を記憶する、アップデート状況記録ファイル133を含む。また、第2格納領域131は、ファームウェアの更新状況に対応する所定の値を記憶する、アップデート状況記録ファイル134を含む(以下、アップデート状況記録ファイルを単に「ファイル」とも称する)。ファイル133及びファイル134に記憶される所定の値については、後述する。
制御部101は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ(microprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。なお、本発明の一実施形態において、制御部101は、これらに限定されない。
図2に示すように、制御部101は、アップデート監視部110、アップデート状況情報(以下、単に「付与部」ともいう)111、通知部112、アップデート処理部113、ファームウェア実行部114及びアップデート状況記録ファイル作成部115を含む。アップデート処理部113は、受信した更新用のファームウェアを実行可能な状態で更新用格納領域へ格納するアップデート処理を行なうものである。ファームウェア実行部114は、アップデート処理が正常に完了した場合は該更新用のファームウェアを実行し、アップデート処理が正常に完了しなかった場合には更新前のファームウェアを実行するものである。
アップデート監視部110は、受信した更新用のファームウェアによる、第1格納領域130及び/又は第2格納領域131のいずれかにおけるアップデート処理の時系列的な進行状況(更新状況)を監視する。本実施懈怠では、複数のファームウェアごとにアップデート処理の進行状況を監視する。
アップデート状況記録ファイル作成部115は、監視中のアップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルをファームウェア格納部内に作成する。
本実施形態では、受信した更新用のファームウェアはメモリ領域132に記憶され、その後、その送信元であるEMS(サーバ)内のファームウェアプログラムファイルを参照元としたベリファイ処理が通信により実施される。そして、メモリ領域132内の更新用のファームウェアのベリファイ処理が正常完了した状態が「ダウンロードの完了」として定義される。また、該ダウンロードが完了した更新用のファームウェアをファームウェア格納部103に正常に転送完了した状態が「アップデートの完了」と定義される。そして、本実施形態においては、アップデート監視部110が監視・識別するアップデート処理の更新状況は、例えば次のような状態を含むものである。
・ファームウェアのアップデート処理を実施していない状態(ダウンロードを行なっていない状態);
・ファームウェアがアップデート処理中の状態;
・ファームウェアのアップデート処理が正常に終了した状態;メモリ領域132に一時的に記憶された更新用のファームウェアが、ファームウェア格納部103(第1格納領域130又は第2格納領域131)に転送され、格納される状態である。
・ファームウェアのアップデートに失敗した状態;
・ファームウェアのアップデート中に中断(及び、その後再起動)した状態。
・ファームウェアがダウンロードされた状態:EMS(サーバ)40から受信した更新用のファームウェアがメモリ領域132に一時的に記憶され、ベリファイ処理が完了した状態である。
・ファームウェアがダウンロードに失敗した状態;受信した更新用のファームウェアがメモリ領域132に一時的に記憶されているが、ベリファイ処理が不正であった状態である。
・ファームウェアがダウンロード中に中断した状態;正常にダウンロードしている途中に停電などが発生し、ダウンロード処理が止まってしまった状態である。
付与部111は、アップデート処理が中断又は終了した時点でアップデート監視部が把握している、更新用のファームウェアのアップデート処理の進行状態を示すアップデート状況情報(所定の値)を、当該進行状態を識別可能な内容にてアップデート状況記録ファイルに記録するものである。具体的には、アップデート監視部110の監視内容が示すファームウェアの更新状況に基づき、ファイル133又はファイル134に対して、アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報として所定の値を記録する処理を行なう。アップデート状況情報の内容(所定の値)は、アップデート処理の進行状況に応じて予め定められている。
通知部112は、ファイルに付与された所定の値(アップデート状況情報)を、通信部102を介してEMS(サーバ)40に通知する。
(アップデート状況情報の内容:ファイルに記録される所定の値)
図4は、ファイル133及びファイル134に記録される299の数値である。所定の値には、予め所定の内容(図5のファイルの内容)が対応付けられている。図4に示すように、0から9には、ファームウェアアップデートを実施していない状態、又は、正常に終了した状態である旨が対応付けられる。また、10から99には、ファームウェアアップデート中である状態である旨が対応付けられる。また、100から199には、ファームウェアアップデートが失敗で終了した状態である旨が対応付けられる。さらに、200から299には、ファームウェアアップデート中断後、再起動した状態である旨が対応付けられる。
図5は、ファイル133及びファイル134に記憶される所定の値の例を示す表である。図5に示す所定の値は、0から9に対応付けられた内容の詳細を示す。図5に示すように、0には、通常運用時の状態である旨が対応付けられる。また、3には、ファームウェアアップデート正常終了後の状態(再起動せず、アップデート内容を適用していない状態)である旨が対応付けられる。
図6は、ファイル133及びファイル134に記憶される所定の値の他の例を示す表である。図6に示す所定の値は、図4の10から99に対応付けられた内容のうち、10~20にかかる内容の詳細を示す。図6に示すように、10には、ファームウェアアップデート実行開始である旨が対応付けられる。また、11にはファームウェアAをダウンロード中である旨、12にはファームウェアAをアップデート中である旨が対応付けられる。同様にして、13にはファームウェアBをダウンロード中である旨、14にはファームウェアBをアップデート中である旨が対応付けられる。また、15にはファームウェアCをダウンロード中である旨、16にはファームウェアCをアップデート中である旨が対応付けられる。また、17にはファーファームウェアDをダウンロード中である旨、18にはファームウェアDをアップデート中である旨が対応付けられる。さらに、19にはファームウェアEをダウンロード中である旨、20にはファームウェアEをアップデート中である旨が対応付けられる。
図7は、ファイル133及びファイル134に記憶される所定の値の他の例を示す表である。図7に示す所定の値は、100から199に対応付けられた内容のうち、101~111にかかる内容の詳細を示す。101には、スクリプトの2重起動などで、アップデートの開始に失敗した旨が対応付けられる。また、102には、ファームウェアAをダウンロードに失敗した旨が対応付けられる。また、103には、ファームウェアAをアップデートに失敗した旨が対応付けられる。同様にして、104にはファームウェアBをダウンロードに失敗した旨、105にはファームウェアBをアップデートに失敗した旨が対応付けられる。また、106にはファームウェアCをダウンロードに失敗した旨、107にはファームウェアCをアップデートに失敗した旨が対応付けられる。また、108にはファームウェアDをダウンロードに失敗した旨、109にはファームウェアDをアップデートに失敗した旨が対応付けられる。さらに、110にはファームウェアEをダウンロードに失敗した旨、111にはファームウェアEをアップデートに失敗した旨が対応付けられる。
図8は、ファイル133及びファイル134に記憶される所定の値の他の例を示す表である。図8に示す所定の値は、200から299に対応付けられた内容のうち、211~220にかかる詳細を示す。図8に示すように、211には、ファームウェアAをダウンロード中に中断である旨が対応付けられる。また、212には、ファームウェアAをアップデート中に中断である旨が対応付けられる。同様にして、213にはファームウェアBをダウンロード中に中断である旨、214にはファームウェアBをアップデート中に中断である旨が対応付けられる。また、215にはファームウェアCをダウンロード中に中断である旨、216にはファームウェアCをアップデート中に中断である旨が対応付けられる。また、217にはファームウェアDをダウンロード中に中断である旨、218にはファームウェアDをアップデート中に中断である旨が対応付けられる。さらに、219にはファームウェアEをダウンロード中に中断である旨、220にはファームウェアEをアップデート中に中断である旨が対応付けられる。
(基地局10の動作例)
図9は、本発明の一実施形態における、基地局10の動作例を示すフローチャートである。図9の例は、基地局10が、EMS(サーバ)40から受信した更新用のフォームウェアによって、第2格納領域131のファームウェアのいずれかが更新される場合の動作例である。
基地局10の通信部102が、EMS(サーバ)40から、更新用のファームウェアを受信する(S101)。基地局10の通信部102は、受信した更新用のファームウェアをメモリ領域132に一時的に記憶するとともに、EMS(サーバ)40との通信により当該ファームウェアのバッチファイルに対しベリファイ処理を行なう(S102)。なお、S102の状態が、ダウンロードに該当する。
次に、第1格納領域130及び第2格納領域131のうち、スタンバイとなっているものがいずれであるかを調べる(S103)。次いで、基地局10のファームウェア格納部103において、スタンバイ格納領域となっているもの(例えば、第2格納領域131)に、メモリ領域132に記憶された更新用のファームウェアが書き込まれ、格納される(S104)。なお、S104の状態が、アップデートに該当する。
その後、基地局10は、スタンバイとなっている格納領域(例えば、第2格納領域131)への更新用のファームウェアの書き込みが正常に完了した場合、次に基地局10を起動する際(再起動時)には、そのスタンバイとなっている格納領域(例えば、第2格納領域131)から起動するように設定する(S105)。すなわち、現在スタンバイとなっている格納領域とアクティブとなっている格納領域とが、再起動後に入れ替わるように(例えば、第2格納領域131がアクティブ、第1格納領域130がスタンバイになるように)設定する。この格納領域の入れ替え設定により、前回のアップデート処理時にアクティブとなっていた更新用のファームウェアは更新前のファームウェア(つまり、バックアップ用のファームウェア)に格下げされる。
そして、基地局10は、制御部101を再起動する(S106)。最後に、基地局10は、第2格納領域131から起動し、更新後のファームウェアを実行する(S107)。
図10は、本発明の一実施形態における、基地局10の他の動作例を示すフローチャートである。図10の例は、図9に示した動作例において基地局10が再起動した後、ファイル133又はファイル134のいずれかに、所定の値が書き込まれる場合の動作例である。なお、動作例のSTARTにおいて、第1格納領域130がスタンバイ、第2格納領域131がアクティブである。
基地局10が起動し(S201)、アップデート監視部110が、第2格納領域131にファイル134が存在するか否かを判定する(S202)。
ファイル134が存在しないと判定された場合(S202のNO)、番号が0のファイル134を作成する(S203)。その後、通知部112が、EMS(サーバ)40に対して、正常に起動したことを示す“Wake UP”を通知する(S204)。
ファイル134が存在すると判定された場合(S202のYES)、ファイル134の値を判定する(S205)。
ファイル134の値が10未満である場合、ファイル134の値を0に更新する(S206)。その後、通知部112が、EMS(サーバ)40に対して、正常に起動したことを示す“Wake Up”を通知する(S207)。
ファイル134の値が10から99である場合、ファームウェアはダウンロード中ないしアップデート中であったことを意味し、前回のまま中断したことになるので、ファイル134の値を図8に示す「ダウンロード中ないしアップデート中に中断」を意味する値に更新する。この更新は、この実施形態ではファイル134の値に200を加算することで実行できる(S208)。すると、その後、通知部112が、EMS(サーバ)40に対して、不具合が発生したことを示す“Err Firm Up”を通知する(S209)。
ファイル134の値が100以上である場合、通知部112が、EMS(サーバ)40に対して、不具合が発生したことを示す“Err Firm Up”を通知する(S210)。
上記の通り、本発明によれば、基地局側がファームウェアの更新状況(アップデート処理の進行状況)を監視するとともに、監視中のアップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルが作成され、そのアップデート状況記録ファイルに対し、アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を付与する形で記録される。そして、そのアップデート状況情報(所定の値;ファイルの値)がEMS(サーバ)に通知される。EMS(サーバ)はこれを参照することによりファームウェアの更新状況を把握及び対応することが可能となり、基地局のファームウェアの更新における処理時間及び処理負荷を低減することが可能となる。
また、図2に示すように基地局10に出力部(モニタやプリンタ等)104を設けておき、各ファームウェアのアップデート状況記録ファイルの記録内容を出力し参照できるようにすれば、種々の要因によりファームウェアのアップデートが正常に実施できなかった場合の原因解析に、これを有効活用することができる。例えば、ファイルの値が「ダウンロードに失敗」を示していた場合は、EMS(サーバ)から基地局10の間のネットワークに何らかの問題があり、ファイルを正常に送信できなかった、などの推測が可能である。また、「アップデートに失敗」を示していた場合は、基地局10内部のファームウェア格納部103を構成するフラッシュメモリに不良が生じているのではないか、といった推測が可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
1 通信システム
10(10A、10B、10C) 基地局(eNodeB)
20(20A、20B) 移動端末(UE)
30 EPC
40 EMS(サーバ)
50 外部ネットワーク
101 制御部
102 通信部
103 ファームウェア格納部
104 出力部
110 アップデート監視部
111 付与部
112 通知部
113 アップデート処理部
114 ファームウェア実行部
115 アップデート状況記録ファイル作成部
130 第1格納領域
131 第2格納領域
132 メモリ領域

Claims (11)

  1. ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局であって、
    前記ファームウェアを実行可能な状態で格納するファームウェア格納部と、
    サーバから更新用のファームウェアを受信する通信部と、
    前記更新前のファームウェアにより前記ファームウェア格納部に格納されたファームウェアを更新するアップデート処理を行なうアップデート処理部と、
    前記更新用のファームウェアによる前記アップデート処理の進行状況を監視するアップデート監視部と、
    監視中の前記アップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルを前記ファームウェア格納部内に作成するアップデート状況記録ファイル作成部と、
    前記アップデート状況記録ファイルに対し、前記アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を記録するアップデート状況情報記録部と、
    前記アップデート状況記録ファイルに記録された前記アップデート状況情報を、前記通信部を介して前記サーバに通知する通知部と、を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記ファームウェア格納部は、更新用のファームウェアを実行可能な状態で格納する更新用格納領域と、更新前のファームウェアを実行可能な状態で格納するバックアップ格納領域とを備えるものであり、
    前記アップデート処理部は、前記更新前のファームウェアを前記バックアップ格納領域に格納する一方、受信した前記更新用のファームウェアを前記更新用格納領域へ格納するアップデート処理を行なうものであり、
    前記アップデート処理が正常に完了した場合は前記更新用のファームウェアを実行し、前記アップデート処理が正常に完了しなかった場合には前記更新前のファームウェアを実行するファームウェア実行制御部が設けられることを特徴とする請求項1記載の基地局。
  3. 前記ファームウェア格納部は、一方が前記更新用格納領域として設定され、他方が前記バックアップ格納領域として設定される第1格納領域と第2格納領域とを備え、
    前記アップデート処理部は、前記アップデート処理において新たに受信する前記更新用のファームウェアを前記バックアップ格納領域内に格納するとともに、再起動後に第1格納領域と第2格納領域とに対する前記更新用格納領域及び前記バックアップ格納領域の設定状態を入れ替えることにより、当該入れ替え前に前記更新用格納領域に格納されていた前回アップデート処理時の更新用のファームウェアを前記更新前のファームウェアとする形で前記アップデート処理を完了することを特徴とする請求項2記載の基地局。
  4. 前記アップデート監視部は、個々の前記更新用のファームウェアに対する前記アップデート処理の時系列的な進行状況を監視するものであり、
    前記アップデート状況情報記録部は、前記アップデート処理が中断した時点で前記アップデート監視部が把握している、前記更新用のファームウェアのアップデート処理の進行状態を示す前記アップデート状況情報を、当該進行状態を識別可能な内容にて前記アップデート状況記録ファイルに記録することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の基地局。
  5. 前記通信部が受信する前記更新用のファームウェアを前記更新用格納領域に格納する前に一時的に格納するダウンロード用メモリ領域を備え、
    前記更新用のファームウェアが前記ダウンロード用メモリ領域に記憶され、かつ該ダウンロード用メモリ領域内の前記更新用のファームウェアのベリファイ処理が正常完了した状態をダウンロード完了として定義し、該ダウンロードが完了した前記更新用のファームウェアを前記ファームウェア格納部に正常転送完了した状態をアップデート完了と定義したとき、前記アップデート状況情報記録部は受信した前記更新用のファームウェアについて前記アップデート状況情報を、前記ダウンロードが完了したか否か、及び前記アップデートが完了したか否かが識別可能な内容にて前記アップデート状況記録ファイルに記録することを特徴とする請求項2記載の基地局。
  6. 前記アップデート状況情報記録部は、受信した前記更新用のファームウェアについて前記アップデート状況情報を、前記ダウンロードが完了した状態、前記ダウンロードが中断した状態、前記アップデートが完了した状態及び前記アップデートが中断した状態を互いに識別可能な内容にて前記アップデート状況記録ファイルに記録することを特徴とする請求項5記載の基地局。
  7. 前記アップデート状況情報記録部は、受信した前記更新用のファームウェアについて前記アップデート状況情報を、前記ダウンロード用メモリ領域内の前記更新用のファームウェアに対する前記ベリファイ処理が不正終了となるダウンロード失敗状態と、前記ベリファイ処理が正常に完了した前記更新用のファームウェアの前記ファームウェア格納部への正常転送に失敗するアップデート失敗状態とがさらに識別可能な内容にて前記アップデート状況記録ファイルに記録することを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  8. 前記アップデート状況情報記録部は前記更新用のファームウェアの種別に応じて前記アップデート状況情報を互いに異なる内容にて前記アップデート状況記録ファイルに記録することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局。
  9. 前記通知部は、前記アップデート状況情報とともに、前記基地局が正常起動したことを示す第1信号、又は、エラーが発生したことを示す第2信号のいずれかを通知することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の基地局。
  10. ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局における制御方法であって、
    ファームウェアを実行可能な状態で格納するファームウェア格納部と、
    サーバから更新用のファームウェアを受信する受信ステップと、
    更新前のファームウェアによりファームウェア格納部に格納されたファームウェアを更新するアップデート処理を行なうアップデート処理ステップと、
    前記更新用のファームウェアによる前記アップデート処理の進行状況を監視するとともに、監視中の前記アップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルを前記ファームウェア格納部内に作成し、該アップデート状況記録ファイルに対し、前記アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を付与する形で記録するアップデート状況情報付与ステップと、
    前記アップデート状況記録ファイルに記録された前記アップデート状況情報を通信部を介して前記サーバに通知する通知ステップと、を含む制御方法。
  11. ファームウェアの実行に基づいて動作する無線通信用の基地局に含まれるコンピュータにおいて、
    サーバから更新用のファームウェアを受信する受信機能と、
    更新前のファームウェアによりファームウェア格納部に格納されたファームウェアを更新するアップデート処理を行なうアップデート処理機能と、
    前記更新用のファームウェアによる前記アップデート処理の進行状況を監視するとともに、監視中の前記アップデート処理の進行状況を記録するためのアップデート状況記録ファイルを前記ファームウェア格納部内に作成し、該アップデート状況記録ファイルに対し、前記アップデート処理の進行状況を反映したアップデート状況情報を付与する形で記録するアップデート状況情報付与機能と、
    前記アップデート状況記録ファイルに記録された前記アップデート状況情報を通信部を介して前記サーバに通知する通知機能と、を実現するプログラム。
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