JP7219112B2 - electronic clock - Google Patents
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Description
本発明は、電子時計に関する。 The present invention relates to electronic timepieces.
特許文献1には、ムーブメントの外周であってかつケース枠の内側に延出した上側環状部分の下に環状空間を形成し、そこに環状の電池を収納してなる電池駆動型時計が記載されている。
また、近年、電池の薄型化やフレキシブル化が求められており、ペーパ電池などの各種の薄型電池が開発されている。例えば、特許文献2には、電極群とこれを収容する外装体とを備え屈曲可能なフレキシブル電池が記載されている。
In recent years, there has been a demand for thinner and more flexible batteries, and various thin batteries such as paper batteries have been developed. For example,
図7(A)および図7(B)は、従来の電子時計のムーブメント2の模式的な平面図および断面図である。これらの図では、ムーブメント2の構成要素のうち、輪列15、裏周り16および電池200を図示している。符号151は図示しない指針の回転軸(指針軸)を、符号19は、使用者が手動で指針の位置などを調整するための操作軸(巻真、リューズ)を指す。輪列15は、指針を回転させるための各種の歯車であり、裏周り16は、使用者がリューズを引く操作を輪列15に伝達するための機構である。電池200は、ムーブメント2の電源となるボタン電池である。
7A and 7B are schematic plan and sectional views of a conventional
アナログクオーツの腕時計では、ボタン電池が広く用いられており、ボタン電池は、電源供給を安定させるためにムーブメント内に配置される。一般に、ボタン電池は円柱形状を有し、その大きさや厚さは、ムーブメント内の時計部品の中で比較的大きい。また、図7(A)および図7(B)に示すように、ムーブメントの中心には輪列15が配置され、巻真19の周囲には裏周り16が配置される。このため、ムーブメント2の外径は輪列15、裏周り16および電池200の大きさで決まり、ムーブメント2の厚さは電池200の厚さで決まる。輪列15や裏周り16、巻真19の大きさや位置は時計の構造上、変更しにくいため、電子時計の小型化、薄型化のためには、電池を小型化、薄型化するとともに、これらの部材を避けて電池を配置する必要がある。
Button batteries are widely used in analog quartz watches, and the button batteries are placed inside the movement to stabilize the power supply. In general, a button battery has a cylindrical shape, and its size and thickness are relatively large among watch components in a movement. Further, as shown in FIGS. 7(A) and 7(B), the
また、一般に、ボタン電池は、内部に電解質の液体が詰まり、外周が金属で覆われているので、時計部品の中で比較的重い部品でもある。そのため、電子時計に衝撃が加わると、電池がムーブメントから飛び出そうとして、電池の周辺にある他の部材を破壊したり、電子時計の電源が切れてリセットがかかったりすることがある。 In general, a button battery is filled with an electrolyte liquid and covered with a metal, so it is relatively heavy among watch parts. Therefore, when the electronic timepiece receives an impact, the battery may try to fly out of the movement, destroying other members around the battery, or the electronic timepiece may be powered off and reset.
本発明は、ボタン電池を用いる場合と比べて電子時計のムーブメントを小型化かつ薄型化するとともにムーブメントの耐衝撃性を向上させることを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to reduce the size and thickness of a movement of an electronic timepiece and to improve the impact resistance of the movement as compared with the case where a button battery is used.
外装ケースと、外装ケース内に配置されたムーブメントと、ムーブメントを駆動する電池とを有し、電池は、表面に少なくとも1つの凸部を有し、ムーブメントを覆うように外装ケースとムーブメントとの間に配置され、凸部で外装ケースとムーブメントとの少なくとも一方に接触していることを特徴とする電子時計が提供される。 It has an exterior case, a movement arranged in the exterior case, and a battery for driving the movement, the battery having at least one convex portion on its surface and extending between the exterior case and the movement so as to cover the movement. There is provided an electronic timepiece characterized in that it is disposed in the case and is in contact with at least one of the exterior case and the movement with the convex portion.
電池は、外装ケースの側壁に沿って延びる薄板形状を有し、ムーブメントの側面を覆うように配置され、凸部は、外装ケースの側壁の内側表面とムーブメントの側面との少なくとも一方に接触していることが好ましい。 The battery has a thin plate shape extending along the side wall of the outer case, is arranged to cover the side surface of the movement, and the protrusion contacts at least one of the inner surface of the side wall of the outer case and the side surface of the movement. preferably.
ムーブメントは側方に突出する巻真を有し、電池は、ムーブメントの周方向における巻真の位置を避けて、電子時計の厚さ方向に見たときにC字形状になるように配置されていることが好ましい。 The movement has a stem protruding sideways, and the battery is arranged in a C shape when viewed in the thickness direction of the electronic timepiece, avoiding the position of the stem in the circumferential direction of the movement. preferably.
凸部は、ムーブメントの周方向において等間隔に配置された複数の凸部であることが好ましい。 The protrusions are preferably a plurality of protrusions arranged at equal intervals in the circumferential direction of the movement.
電池は、時刻の表示面とは反対側である外装ケースの底部に沿って延びる薄板形状を有し、ムーブメントの底面を覆うように配置され、凸部は、外装ケースの底部の内側表面とムーブメントの底面との少なくとも一方に接触していることが好ましい。 The battery has a thin plate shape extending along the bottom of the outer case, which is the side opposite to the time display surface, and is arranged to cover the bottom surface of the movement. is preferably in contact with at least one of the bottom surface of the
凸部は、電池の両面に形成され、外装ケースとムーブメントとの両方に接触していることが好ましい。 The protrusions are preferably formed on both sides of the battery and are in contact with both the exterior case and the movement.
電池は、屏風状に複数回折り畳まれることで形成された複数の襞を有し、凸部は襞の山の部分であることが好ましい。 It is preferable that the battery has a plurality of folds formed by being folded multiple times like a folding screen, and that the convex portions are peak portions of the folds.
上記の電子時計によれば、ボタン電池を用いる場合と比べてムーブメントが小型かつ薄型になるとともにその耐衝撃性が向上する。 According to the electronic timepiece described above, the movement is smaller and thinner than when a button battery is used, and the impact resistance is improved.
以下、図面を参照しつつ、電子時計について説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。 An electronic timepiece will be described below with reference to the drawings. However, it should be understood that the invention is not limited to the drawings or the embodiments described below.
図1(A)および図1(B)は、電子時計1の平面図および部分断面図である。電子時計1は、主要な構成部品として、ムーブメント10、電池20、外装ケース30、裏蓋35、文字板50、風防ガラス70およびアンテナ80を有する。図1(A)は電子時計1を裏蓋35側から見た平面図であり、内部構造が分かるように、裏蓋35が透明であるとして図示している。図1(B)は、図1(A)のIB-IB線に沿った電子時計1の切断面を示す。以下では、電子時計がアナログの腕時計である場合の例を説明するが、電子時計は腕時計に限らず置き時計などでもよいし、デジタル時計でもよい。
1A and 1B are a plan view and a partial cross-sectional view of the
外装ケース30は、図示した例では平面視で円形であり、円筒形の内部空間を有する。裏蓋35は、外装ケース30で囲まれる電子時計1の内部空間の底部を覆う部材である。文字板50および風防ガラス70は、ムーブメント10を挟んで裏蓋35とは反対側に配置されており、これらも裏蓋35とともに平面視で円形である。ただし、外装ケース30や裏蓋35、文字板50、風防ガラス70の形状は、電子時計のデザインによっては4角形などの他の形状でもよい。アンテナ80は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などの衛星電波、標準電波またはその他の無線電波を受信する。電子時計1はアンテナ80により時刻情報を受信して現在時刻を設定可能な電波時計であるが、アンテナ80は必須の部品ではなく、電波の受信機能はなくてもよい。
The
ムーブメント10は、機械的な部品と電気的な部品を含む電子時計1の駆動機構であり、外装ケース30内に配置されている。ムーブメント10は、回路基板11、回路押さえ12および地板13、ならびに図示しない指針を駆動するためのモータや輪列などで構成され、それらが組み込まれユニット化された部品である。ムーブメント10の形状は、図示した例では概ね円柱状であるが、それには限定されない。
The
回路基板11は、時刻を計時するための図示しない回路が搭載された基板である。図1(A)では回路押さえ12に隠れてほとんど見えないが、回路基板11は概ね円板形状を有し、ムーブメント10の裏蓋35側の面(底面)をほぼ覆うように地板13の底面に固定されている。回路押さえ12は、回路基板11を固定するために回路基板11の上(裏蓋35側)に配置された金属板であり、回路基板11を間に挟んで地板13の底面にねじ止めされている。地板13は、内部にモータや輪列などの駆動部品が組み込まれるムーブメント10の本体部分である。実際には、地板13には様々な凹凸が形成されているが、それらを無視すれば地板13は概ね円板形状を有する。
The
操作ボタン18は、時刻の設定や電子時計1の様々な付加機能を実行するために使用者により押下される操作部であり、ムーブメント10の側面から突出して外装ケース30の側壁を貫通している。図1(A)では外装ケース30に隠れて見えないが、操作ボタン18の先端部は電子時計1の外側に露出している。巻真(リューズ)19は、手動で指針の位置などを調整するために使用者により回される操作軸であり、操作ボタン18と同様にムーブメント10の側面から突出して外装ケース30の側壁を貫通し、その先端部は電子時計1の外側に露出している。操作ボタン18と巻真19は、図示した例ではムーブメント10の周方向に30度程度離れているが、両者の位置関係は図示したものとは異なっていてもよい。
The
図2(A)は、電池20の斜視図である。電池20は、ムーブメント10を駆動する電子時計1の電源であり、屏風状に折り畳まれた状態で外装ケース30の内壁に沿って延びる薄板形状を有する。電池20は、例えば、正極と負極の間の電解質層が薄膜状に形成され、その電極と電解質層が可撓性の外装体に収容されたフレキシブル電池である。あるいは、電池20は、公知の全固体電池やポリマー電池で薄型に構成されたものでもよいが、折り曲げてC字形状に変形できるように可撓性を有することが好ましい。電子時計1の径方向における電池20の厚さは、電子時計1の厚さ方向における電池20の幅よりも小さいことが好ましい。
FIG. 2A is a perspective view of the
電池20は、外装ケース30の内壁とムーブメント10の側面との間に配置され、ムーブメント10の周方向における操作ボタン18および巻真19の位置を除いて、ムーブメント10のほぼ全体(中心角で言うと330度程度)を取り囲んでいる。すなわち、電池20は、外装ケース30とムーブメント10との間の空間を貫通する操作ボタン18および巻真19を避けてムーブメント10の外周にC字形状に巻かれており、ムーブメント10の側面を覆っている。
The
符号21,22は、電池20の電極(正極と負極)を指す。電極21,22は、例えば、C字形状の電池20の両端部における内周面、外周面、両端面または底面(裏蓋35側の面)のうちのどこにあってもよい。図1(A)および図1(B)では、電池20の両端部の全体(内周面、外周面、両端面および底面)が電極21,22であるように簡略化している。図2(A)では、電池20の内周面が電極21,22であるとして図示している。
電池20は、屏風状に複数回折り畳まれることで形成された複数の折れ目23(襞)を有する。折れ目23は電池20の凸部であり、電池20の円周方向(ムーブメント10の周方向)において等間隔に配置されている。電池20は、折れ目23の部分で外装ケース30とムーブメント10の両方に接触しており、より正確には、外周面における襞の山の部分で外装ケース30の側壁の内側表面に接触し、内周面における襞の山の部分でムーブメント10の側面に接触している。符号29は、電池20がムーブメント10に巻き付けられたときに操作ボタン18および巻真19が入る隙間を指す。
The
回路基板11上の回路と電池20の電極21,22とは、図1(A)および図1(B)に示す端子111,112により電気的に接続されている。図示した例では、端子111,112の接続用に回路押さえ12の2箇所が切り欠かれており、回路基板11はその位置で裏蓋35側に露出している。端子111,112は細長い板状の導通部材であり、回路基板11の露出箇所において端子111は電極21に向けて、端子112は電極22に向けて、それぞれムーブメント10の径方向に延びている。
The circuit on the
端子111,112は、裏蓋35の内側表面に固定された押付部材36により裏蓋35側から押圧されて、回路基板11上の回路と電池20の電極21,22とにそれぞれ接触している。押付部材36は、裏蓋35よりも直径が小さい中心部分と、その外周部から回路基板11に向けて電子時計1の厚さ方向に斜めに延びる2本の腕部361,362とを有する。腕部361,362は、板ばねなどの弾性体であり、それぞれ端子111,112を回路基板11と電池20の両方に押し付ける。ムーブメント10を外装ケース30内に組み込んだ後で、電池20を外装ケース30内に収め、端子111,112を腕部361,362で押さえることで、回路基板11と電池20との電気的な接続が確保される。電極21,22の間で短絡が生じないように、腕部361,362かまたは端子111,112の裏蓋35側の表面は、絶縁体で構成される。
The
図3(A)および図3(B)は、電子時計1’の平面図および部分断面図である。電子時計1’は、図1(A)の操作ボタン18および押付部材36が省略され、端子111,112が端子111’,112’にそれぞれ置き換えられている点が電子時計1とは異なり、その他の点では電子時計1と同じ構成を有する。図3(A)では、図1(A)と同様に、電子時計1’の裏蓋35側の面を裏蓋35が透明であるとして図示している。図3(B)では、図3(A)のIIIB-IIIB線に沿った電子時計1’の切断面を示しているが、外装ケース30と風防ガラス70の図示を省略している。電子時計1’のように操作ボタンがない電子時計では、巻真19が突出している位置以外のムーブメント10の全周に、電池20を巻き付けることができる。
3A and 3B are a plan view and a partial cross-sectional view of the electronic timepiece 1'. The electronic timepiece 1' differs from the
端子111’,112’はどちらも同じ形状を有し、回路基板11と回路押さえ12との間に挟まれ、その外周側の先端部は、回路基板11と回路押さえ12の端部で文字板50側に折り曲げられている。端子111’,112’は板ばねなどの弾性体であり、その先端部は外周側(図3(B)の左側)に向けて付勢され、電池20の電極21,22の側面に接触している。端子111’,112’の先端部は、地板13の切欠き部131内をムーブメント10の径方向(図3(B)の左右)に移動可能である。電子時計1’では、端子111’,112’はムーブメント10に予め設けられており、ムーブメント10を外装ケース30内に組み込んだ後で電池20を外装ケース30内に収めるだけで、回路基板11と電池20との電気的な接続が確保される。
Both
符号40,45は、それぞれ、ムーブメント10と文字板50の間に配置されたソーラセルおよび日車を指す。ソーラセル40と日車45は、図1(B)では図示されていないが、電子時計1にも含まれていてもよい。電池20は、1次電池に限らず、ソーラセル40によって充電される2次電池でもよい。
電子時計1,1’では、ムーブメント10内に電池が配置されないので、内部にボタン電池を含む図7(A)のムーブメント2と比べて、ムーブメント10を小型化かつ薄型化することができる。また、電子時計1,1’では、電池20の円周方向の長さや、径方向の厚さ、電子時計の厚さ方向における電池20の幅にある程度の自由度がある。このため、同じムーブメント10に対して様々な形状および大きさの電池を用意し、複数種類の薄型電池の中から長寿命のものや安価なものなどを適宜選択して使用することができる。
Since the
電子時計1,1’の電池20は、屏風状に折り畳まれることで弾性を有し、ムーブメント10と外装ケース30との間におけるムーブメント10の衝撃吸収材(緩衝材)としても機能する。ムーブメントの外周がプラスチック製の枠体(中枠)で囲まれた従来の電子時計では、中枠が緩衝材を兼ねているが、電子時計1,1’では、中枠のないムーブメントを使用する場合でも、電池20自体が緩衝材として働く。このため、電子時計1,1’では、耐衝撃性が向上して電源が安定し、かつ、電池20をムーブメント10内に固定する部材やムーブメント10の緩衝材を別途設ける必要がなくなるので、部品数の削減の効果も得られる。また、電池20に凹凸を持たせることで、そうしない場合と比べて電池20の長さが長くなり、電解質の体積が増えるので、電池容量も多くなる。
The
図2(B)および図2(C)は、別の電池20A,20Bの斜視図である。図2(B)に示す電池20Aは、外周面上に4つの凸部24を有し、内周面における各凸部24の裏側に凹部25を有する。凸部24は、電池20Aの周方向において互いに90度間隔で配置されており、凸部24と凹部25が周方向の同じ位置にあることで、電池20Aは全周にわたって同じ厚さを有する。図2(C)に示す電池20Bも外周面上に90度間隔で配置された4つの凸部24を有するが、電池20Bの内周面26は、電池20Aとは異なり、全周にわたって凹凸のない平坦面である。図示した形態とは逆に、電池の内周面だけに凸部を形成し、外周面を平坦面にしてもよい。
2B and 2C are perspective views of
図4(A)および図4(B)は電池20Cの斜視図および断面図であり、図4(C)は電池20Dの断面図である。電池20Cは、長手方向の一端部に電極21が、他端部に電極22がそれぞれ形成された薄板形状の電池であり、電極間の表面に格子状に形成された多数の円形の凸部24を有する。図4(B)に示すように、各凸部24の裏側は凹部であり、凸部24同士の間は平坦面27である。電池20Dは、電池20Cと同様の電極21,22および凸部24を有する薄板形状の電池であるが、凸部24同士の間が平坦面ではなく、凸部24とは反対側の面に突出する円形の凸部24’になっている点が電池20Cとは異なる。こうした形状の電池は、例えばフレキシブル電池をプレス加工することで作製される。
4A and 4B are a perspective view and a cross-sectional view of
電子時計1,1’の電池は、電池20のように直線上の折れ目を有するものに限らず、電池20A~20Dのように曲面状の凹凸形状(湾曲)を有するものでもよいし、特に電池20A~20Cのように、片面だけに凸部を有するものでもよい。電池20C,20Dは、図4(A)~図4(C)に示した状態からC字形状に丸められて、外装ケース30内に収められる。電子時計1,1’の電池20を電池20A~20Dのいずれかに替えた場合には、例えば、凸部24が外装ケース30の側壁の内側表面に接触し、内周面26、平坦面27または凸部24’がムーブメント10の側面に接触する。
The batteries of the
電子時計1,1’の電池20を電池20A~20Dのいずれかに替えた場合でも、凸部24,24’があることで電池自体が弾性を有する。電子時計1,1’に衝撃が加えられたときには、凸部24,24’が変形することでその衝撃が吸収され、これにより電池20A~20Dはムーブメント10の緩衝材としても機能する。凸部24,24’の個数は何個でもよく、その配置は規則的でもランダムでもよい。ただし、電池を緩衝材として機能させるためには、凸部は電池上に均等に分布していることが好ましく、3つ以上の凸部をムーブメント10の周方向において等間隔に配置することが好ましい。
Even when the
図5(A)および図5(B)は、電子時計1’’の断面図である。電子時計1’’は、指針5、ムーブメント10、電池20E、外装ケース30、文字板50、見返しリング55、ベゼル60および風防ガラス70を有する。風防ガラス70側から見たときの電子時計1’’の形状は円形である。いずれの図も、その円の直径を含む面で電子時計1’’を厚さ方向に切断したときの断面を示しており、図5(A)と図5(B)では切断面の向きが90度異なる。電子時計1’’と上記の電子時計1,1’との本質的な差異点は、電池の形状およびその配置位置、ならびに電池とムーブメント10の回路基板11との接続形態である。
5A and 5B are sectional views of the electronic timepiece 1''. An
電子時計1’’の電池20Eは、電子時計1,1’の電池20と同様に薄板形状を有するが、外装ケース30の側壁とムーブメント10の側面との間ではなく、裏蓋35とムーブメント10の底面(裏蓋35側の面)との間に配置されている。外装ケース30と裏蓋35とをまとめて外装ケースととらえれば、電池20Eは、風防ガラス70(時刻の表示面)とは反対側である外装ケース30の底部に沿って配置され、ムーブメント10の底面の全体を覆っている。
The
図6(A)は、電池20Eの斜視図である。電子時計1,1’の電池20の形状は、C字形状が解かれた状態では長方形(帯状)であるが、電池20Eの形状は、円形の外装ケース30内の底部に敷かれるため円形である。この全体形状の差異点を除けば、電池20Eは、電池20と同様に、屏風状に複数回折り畳まれることで形成された複数の折れ目23’(襞)を有する。折れ目23’は電池20の凸部であり、互いに平行かつ等間隔に配置されている。電池20Eは、外装ケース30内において、裏蓋35側の面における襞の山の部分で裏蓋35の内側表面に接触し、文字板50側の面における襞の山の部分でムーブメント10の底面(回路押さえ12の表面)に接触している。符号21,22は電池20Eの電極(正極と負極)を指し、電極21は円の外周側の一箇所に、電極22は、円の中心を挟んで電極21と対向する外周側の箇所に、それぞれ形成されている。
FIG. 6A is a perspective view of
電子時計1’’の回路基板11も概ね円板形状を有し、ムーブメント10の底面のほぼ全体を覆っており、電池20Eとの接続箇所を除く大部分は回路押さえ12で覆われている。回路基板11上の回路と電池20Eの電極21,22とは、図5(A)および図5(B)に示す端子111’’,112’’により電気的に接続されている。端子111’’,112’’は細長い板状の導通部材であり、それぞれの一端部は回路基板11上にねじ113で固定され、他端部は電極21,22に接触し、それらの間の部分は電極21,22に向けて電子時計1’’の厚さ方向に斜めに延びている。ムーブメント10を外装ケース30内に組み込んだ後で、端子111’’,112’’と電極21,22の位置を合わせて裏蓋35側から電池20Eを外装ケース30内に収めることで、回路基板11と電池20Eとの電気的な接続が確保される。
The
このように、外装ケース30内の電池の配置位置は、ムーブメント10の側方に限らず、ムーブメント10の底部における回路基板11と裏蓋35の間でもよい。電子時計1’’でも、折れ目23’を含めた電池20Eの厚さをボタン電池の厚さよりも小さくすれば、内部にボタン電池を含む図7(A)のムーブメント2と比べて、ムーブメント10を小型化かつ薄型化することができる。また、電子時計1’’の電池20Eも、屏風状に折り畳まれることで弾性を有し、ムーブメント10と裏蓋35との間でムーブメント10の緩衝材としても機能する。上記の電池20および20Eの両方を1つの外装ケース30内に配置してもよく、この場合にも、ムーブメント10の小型化および薄型化ならびに耐衝撃性の向上の効果が得られる。
In this way, the position of the battery inside the
電子時計1’’の電池の凸部は、例えば渦巻状のものであれば、1つでも電池の表面全体に均等に凹凸形状が与えられる。したがって、電池の凸部は、その形状によっては1つでも電子時計の耐衝撃性を向上させることができるので、必ずしも複数でなくてもよく、少なくとも1つあればよい。
If the convex portion of the battery of the
図6(B)は、別の電池20Fの斜視図である。電池20Fは、図6(A)の電池20Eと同様の電極21,22を有する円形の薄板形状の電池であるが、折れ目ではなく、電極21,22の間に格子状に形成された図4(A)の電池20Cと同様の円形の凸部24を有する。電池20Fにおける凸部24以外の部分は平坦面である。
FIG. 6B is a perspective view of another
電子時計1’’では、上記の電池20Eに代わりに電池20Fを有してもよい。凸部24が形成されている面は、電池20Fの片面でもよいし、両面でもよい。電子時計1’’の電池20Eを電池20Fに替えた場合には、例えば、電池20Fの一方の面における凸部24が裏蓋35の内側表面に接触し、電池20Fの他方の面(またはその面に形成された別の凸部)がムーブメント10の底面(回路押さえ12の表面)に接触する。電池20Fも凸部24があることで弾性を有するため、電池20Fを使用する場合でも、同様に耐衝撃性の向上の効果が得られる。
The electronic timepiece 1'' may have a
1,1’,1’’ 電子時計
10 ムーブメント
11 回路基板
111,111’,111’’,112,112’,112’’ 端子
12 回路押さえ
13 地板
18 操作ボタン
19 巻真
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F 電池
21,22 電極
30 外装ケース
35 裏蓋
1, 1', 1''
Claims (7)
前記外装ケース内に配置されたムーブメントと、
前記ムーブメントを駆動する電池と、を有し、
前記電池は、表面に等間隔に配置された複数の凸部を有し、前記ムーブメントを覆うように前記外装ケースと前記ムーブメントとの間に配置され、前記複数の凸部のそれぞれで前記外装ケースと前記ムーブメントとの少なくとも一方に接触していることを特徴とする電子時計。 an outer case;
a movement disposed within the exterior case;
a battery that drives the movement,
The battery has a plurality of equally spaced projections on the surface thereof, and is arranged between the exterior case and the movement so as to cover the movement, and each of the plurality of projections is positioned between the exterior case and the movement. and at least one of the movement.
前記複数の凸部は、前記外装ケースの側壁の内側表面と前記ムーブメントの側面との少なくとも一方に接触している、請求項1に記載の電子時計。 the battery has a thin plate shape extending along the sidewall of the exterior case and is arranged to cover the side surface of the movement;
2. The electronic timepiece according to claim 1, wherein said plurality of protrusions are in contact with at least one of the inner surface of the side wall of said outer case and the side surface of said movement.
前記電池は、前記ムーブメントの周方向における前記巻真の位置を避けて、前記電子時計の厚さ方向に見たときにC字形状になるように配置されている、請求項2に記載の電子時計。 The movement has a winding stem protruding sideways,
3. The electronic device according to claim 2, wherein the battery is arranged in a C-shape when viewed in the thickness direction of the electronic timepiece, avoiding the position of the stem in the circumferential direction of the movement. clock.
前記複数の凸部は、前記外装ケースの底部の内側表面と前記ムーブメントの底面との少なくとも一方に接触している、請求項1に記載の電子時計。 the battery has a thin plate shape extending along the bottom of the exterior case on the side opposite to the time display surface, and is arranged to cover the bottom of the movement;
2. The electronic timepiece according to claim 1, wherein said plurality of projections are in contact with at least one of the inner surface of the bottom of said exterior case and the bottom of said movement.
前記複数の凸部は前記襞の山の部分である、請求項6に記載の電子時計。 The battery has a plurality of folds formed by being folded multiple times like a folding screen,
7. The electronic timepiece according to claim 6, wherein said plurality of projections are mountain portions of said folds.
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