JP7218154B2 - 評価方法 - Google Patents
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Description
まずは、本発明の実施形態の詳細を説明する前に、本発明者らが本発明の実施形態を創作するに至る背景について説明する。
<評価システム10の概略的な構成>
まずは、図1を参照して、本発明の実施形態に係る評価システム10の概略的な構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る評価システム10の概略的構成を示した説明図である。
fMRI100は、核磁気共鳴を利用して、人の脳の神経活動に関連した脳血流動態応答である核磁気(MR)信号を取得することにより、人の脳活動を計測することができる。より具体的には、本実施形態においては、fMRI100は、複数の刺激(以下の説明において「複数の刺激」とは、複数回、経時変化を持つ刺激を複数回被験者500に与えること。なお、「経時変化を持つ刺激」は、視覚や嗅覚等の異なる種類の刺激の組み合わせであってもよい。)を外部から与えられた被験者500の、各刺激の付与中の脳活動量を計測することができる。なお、本実施形態においては、脳活動の計測方法は、fMRI100によって実施されることに限定されるものではなく、各種の生体情報センサによって実施されてもよい。例えば、本実施形態においては、被験者500の頭部の一部に直接的に装着され、被験者500の脳波等を計測する生体情報センサを用いて、被験者500の脳活動を計測してもよい。さらに、fMRI100は、被験者500の脳活動量の計測値を後述する処理装置400へ送信することができる。なお、fMRI100の詳細構成については、後述する。
入力装置200は、被験者500によって操作される装置であり、例えば、入力ボタンであることができる。入力装置200は、被験者500によって操作されることにより、被験者500による刺激に対する主観評価(詳細には、視聴したCMが宣伝する商品等に対する主観評価)の結果を処理装置400に入力することができる。なお、入力装置200は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバー等であってもよい。また、入力装置200は、被験者500の音声を検出するマイクロフォンであってもよい。また、本実施形態においては、後述する刺激提示装置300の表示部302に表示された画像を参照して、被験者500は、自身の主観評価の結果を、入力装置200を用いて入力してもよい。
刺激提示装置300は、被験者500に対して刺激(例えば、CM)を与えるための装置であり、例えば、被験者500に対して動画像を与えるための表示部302、上記動画像に付帯する音声を被験者500に対して与えるための音声出力部304、及び、これらを制御するための制御部306(図3 参照)等を含む。例えば、被験者500は、刺激提示装置300によって与えられたCMの宣伝する商品等に対して、主観的な評価を行うこととなる。さらに、刺激提示装置300は、後述する処理装置400に対して、どのような刺激を被験者500に与えたのかについての情報や、刺激の付与を開始した時刻や終了した時刻等の、刺激の付与に関する情報を送信することもできる。なお、刺激提示装置300の詳細構成については、後述する。
処理装置400は、上述のfMRI100、入力装置200、及び刺激提示装置300から取得した情報を処理するためのコンピュータである。詳細には、処理装置400は、fMRI100から送信された脳活動量の計測値を受信することができ、加えて、入力装置200から送信された被験者500の刺激(CM)に対する主観評価(詳細には、CMの宣伝する商品等に対する主観評価)の結果を受信することができる。さらに、処理装置400は、受信した計測値及び主観評価の結果に基づき、各刺激に対する評価(具体的には、CMが提供する商品等に対する、被験者500にとっての潜在的な価値又は感覚の違いの評価)を行うことができる。なお、処理装置400の詳細構成については後述する。
以上、本実施形態に係る評価システム10の概略的な構成について説明した。次に、本実施形態に係る評価システム10に含まれる各装置の詳細構成について順次説明する。まずは、fMRI100の詳細構成を、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るfMRI100の機能構成の一例を示す図である。
コイル110は、例えば、静磁場コイル(図示省略)と、傾斜磁場コイル(図示省略)と、高周波コイル(RF(Radio Frequency)コイル)(図示省略)とを含むことができる。詳細には、上記静磁場コイルは、核磁気共鳴を起こすための静磁場磁石であり、超電導磁石等を使用することができる。また、上記傾斜磁場コイルは、プロトンに位置情報をエンコードするためのもので、より具体的には、X方向傾斜磁場コイル(図示省略)とY方向傾斜磁場コイル(図示省略)とZ方向傾斜磁場コイル(図示省略)とを含むことができる。そして、上記RFコイルは、被測定物(詳細には、被験者500の脳)に吸収させる電磁波の照射と放出信号の検出に用いられ、ラジオ波発生装置(図示省略)から発生するRFパルスを被験者500の脳に照射して、放出された信号を検出することができる。
制御ユニット120は、コイル110等のfMRI100の各ブロックを制御したりすることができる。詳細には、図2に示すように、制御ユニット120は、入力部130、制御部132、受信部134、処理部136及び出力部138を主に含むことができる。以下に、制御ユニット120の各機能ブロックについて説明する。
入力部130は、fMRI100へのコマンドの入力を受け付けることができる。より具体的には、当該入力部130は、タッチパネル、ボタン、レバー等により実現される。
制御部132は、制御ユニット120内に設けられ、上記入力部130によって受け付けたコマンドに従って、上述のコイル110を制御することができる。当該制御部132は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアにより実現される。
受信部134は、コイル110から放出された信号(詳細には、信号強度)を取得し、取得した信号を後述する処理部136へ出力する。この際、受信部134は、正確な時刻を把握する時計機構(図示省略)を内蔵し、信号に、当該信号を取得した時刻を紐づけて処理部136へ出力してもよい。また、受信部134は、信号に、当該信号を取得した位置(詳細には、被験者500の脳における位置)の情報を紐づけて処理部136へ出力してもよい。
処理部136は、受信部134から出力された信号の情報を、所定の形式に変換し(デジタル変換等)、後述する出力部138に出力する。
出力部138は、処理部136から出力された所定の形式の信号情報を、処理装置400へ送信する。
以上、fMRI100の詳細構成について説明した。次に、刺激提示装置300の詳細構成を、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る刺激提示装置300の機能構成の一例を示す図である。
表示部302は、後述する制御部306の制御に従って、被験者500に対して、動画像を表示する機能部であり、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置等により実現される。本実施形態においては、fMRI100によって脳活動量を測定されている被験者500から、動画像を視聴することができれば、表示部302の位置や構造は限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、例えば、鏡の反射等を利用して、上記被験者500から表示部302が表示する動画像を視認できるようにしてもよい。さらに、本実施形態においては、表示部302は、被験者500による刺激に対する主観評価を行うための画像を表示してもよい。
音声出力部304は、後述する制御部306の制御に従って、被験者500に対して、音声を出力する機能部であり、例えば、スピーカや、被験者500の左右の耳に対応する1対のイヤホンスピーカ(ヘッドフォンスピーカ)により実現することができる。
制御部306は、例えば、CPU等を中心に構成されており、後述する入力部308によって受け付けたコマンドに従って、表示部302及び音声出力部304を制御する。
入力部308は、刺激提示装置300へのコマンドの入力を受け付けることができる。より具体的には、当該入力部308は、タッチパネル、ボタン、レバー等により実現される。
以上、刺激提示装置300の詳細構成について説明した。次に、処理装置400の詳細構成を、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る処理装置400の機能構成の一例を示す図である。
処理部410は、例えば、CPU等を中心に構成されており、fMRI100や入力装置200から取得した情報を処理することで、刺激(詳細には、CM)に対する評価(詳細には、CMが提供する商品等に対する、被験者500の潜在的な価値又は感覚の違いの評価)を実行することができる。具体的には、処理部410は、図4に示すように、パターン抽出部420、脳活動行列取得部422、主観評価取得部430、主観評価行列取得部432、残差行列取得部440及び座標取得部442を主に有する。以下に、処理部410の各機能ブロックの詳細について説明する。
パターン抽出部420は、fMRI100から被験者500の脳活動量の計測値を取得し、取得した脳活動量の計測値から脳活動パターンを抽出することができる。さらに、パターン抽出部420は、抽出した脳活動パターンを後述する脳活動行列取得部422に出力することができる。なお、脳活動パターンの抽出の方法の詳細については、後述する。
脳活動行列取得部422は、上記パターン抽出部420から出力された、被験者500の各脳活動のパターン同士の非類似度又は類似度を算出して、脳活動行列を取得することができる。そして、脳活動行列取得部422は、取得した脳活動行列を後述する残差行列取得部440に出力することができる。さらに、脳活動行列取得部422は、残差行列取得部440に出力する前に、取得した上記脳活動行列に対して各種の統計処理(前処理)を行うこともできる。なお、脳活動行列の取得の方法の詳細については、後述する。
主観評価取得部430は、入力装置200から被験者500の主観評価(詳細には、CMの宣伝する商品等に対する主観評価)の結果を取得し、取得した主観評価の結果を後述する主観評価行列取得部432に出力することができる。
主観評価行列取得部432は、上記主観評価取得部430から出力された、被験者500の、各刺激に対する主観評価(詳細には、CMの宣伝する商品等に対する主観評価)の結果同士の非類似度又は類似度を算出して、主観評価行列を取得することができる。そして、主観評価行列取得部432は、取得した主観評価行列を後述する残差行列取得部440に出力することができる。さらに、主観評価行列取得部432は、残差行列取得部440に出力する前に、取得した上記主観評価行列に対して各種の統計処理を行うこともできる。なお、主観評価行列の取得の方法の詳細については、後述する。
残差行列取得部440は、上述した脳活動行列取得部422から出力された脳活動行列と、上述した主観評価行列取得部432から出力された主観評価行列とに基づき、残差行列を算出することができる。詳細には、残差行列取得部440は、上記脳活動行列を、上記主観評価行列と相関性を持つ第1の要素と、当該第1の要素に比べて主観評価行列と相関性の低い第2の要素とに分解することができる。さらに、残差行列取得部440は、上記脳活動行列から上記第2の要素を差し引くことで、残差行列を算出することができる。また、残差行列取得部440は、算出した残差行列を後述する座標取得部442に出力することもできる。なお、残差行列の取得の方法の詳細については、後述する。
座標取得部442は、上述の残差行列取得部440から出力された残差行列に基づいて、各刺激(CM)に対応する座標を取得することができる。さらに、座標取得部442は、取得した座標を後述する表示部460に出力することができる。なお、座標の取得の方法の詳細については、後述する。
記憶部450は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置から実現され、上述した処理部410で用いる情報等を格納する。
表示部460は、上述した座標取得部442から出力された座標に従って仮想空間(2次元又は3次元空間)にプロットされた各刺激(詳細には、CMの代表画面)、又は、各刺激に対応するマーク等を表示することができる。表示部460は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、OLEDディスプレイ装置等により実現される。
次に、本発明の実施形態に係る評価方法について、図5から図15を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る評価方法の概略を説明するための説明図であり、図6は、本実施形態に係る評価方法のフローチャート図である。図7は、本実施形態に係る脳活動量700の計測を説明するための説明図であり、図8は、本発明の実施形態に係る脳活動パターン702の抽出方法の一例を説明するための説明図である。図9は、本実施形態に係る脳活動非類似度行列800の取得方法の一例を説明するための説明図である。図10は、本実施形態に係る脳活動非類似度行列800に対する前処理の一例を説明するための説明図である。図11は、本実施形態に係る主観評価非類似度行列802の取得方法の一例を説明するための説明図である。また、図12は、本実施形態に係る脳活動非類似度行列800の分解の一例を説明するための説明図であり、図13は、本実施形態に係る残差非類似度行列804の算出方法の一例を説明するための説明図である。さらに、図14は、本実施形態に係る評価方法のステップS100からステップS700までの動作の概略図であり、図15は、本実施形態に係る評価結果650の表示の一例を説明するための説明図である。
まずは、各CM600の視聴中において、被験者500の脳活動量をfMRI100により計測する。本実施形態においては、被験者500は、CM600で提示された商品やサービス等に対する購入意欲(評価)を考えながら、CM600を視聴することが好ましい。
次に、評価システム10は、被験者500の各CM600に対する主観評価の結果を取得する。詳細には、本ステップS200においては、被験者500に、上述したように、CM600で宣伝されている商品等の購入意欲を上述のような段階的な数値やスケール等で評価してもらい、その評価数値を取得する。
次に、評価システム10は、上述のステップS100で計測した脳活動量700から、脳活動パターン702を抽出する。
次に、処理装置400は、被験者500の、各CM600の脳活動パターン702同士の非類似度を算出して、脳活動非類似度行列800を取得する。
本実施形態においては、上述のステップS400において取得された脳活動非類似度行列800に対して、残差非類似度行列804の算出を行う前に前処理を行ってもよい。
次に、処理装置400は、被験者500の、各CM600の主観評価同士の非類似度を算出して、主観評価非類似度行列802を取得する。
次に、処理装置400は、上述のステップで算出された脳活動非類似度行列800を、主観評価非類似度行列802と相関性を持つ第1の要素と、第1の要素に比べて主観評価非類似度行列802と相関性の低い第2の要素とに分解する。
次に、処理装置400は、上述したステップS700で算出した残差非類似度行列804に基づいて、各CM600に対応する座標を取得する。詳細には、残差非類似度行列804に対して、非計量多次元尺度構成法を用いて、仮想空間(2次元又は3次元空間)における各CM600の座標を算出する。
そして、仮想空間(2次元又は3次元仮想空間)に、上述のステップS800で取得した各CM600に対応する座標に基づいて、各CM600に対応する代表画面602、もしくは、点、記号等のマーカをプロットし、複数のCM600の評価結果(詳細には、各CM600が提供する商品等に対する、被験者500の潜在的な価値又は感覚の違い評価結果)として出力する。そのようにして、例えば、図15に示すような評価結果650を得ることができる。本実施形態においては、視覚的に評価結果650を出力していることから、容易に各CM600の評価結果を把握することができる。
以上、本発明の実施形態の詳細について説明した。次に、具体的な実施例を示しながら、本発明の実施形態の実施例についてより具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明の実施形態のあくまでも一例であって、本発明の実施形態が下記の例に限定されるものではない。
被験者500としては、健常成人被験者25名(うち女性13名)を被験者として選択した。すべての被験者500には、精神疾患の既往歴はなかった。
実施例においては、3T MRIスキャナー(Skyra;Siemens Erlangen(Germany)社製)を用いて、被験者500の脳活動を計測した。本実施例においては、脳活動の計測の際、被験者500の頭部の動きを最小限に抑えるために、不快感を伴わない程度に、被験者500の頭部を固定した。脳機能画像は、T2*-weighted gradient-echo echo-planar imaging(EPI)を用いて取得した。撮像条件は、繰り返し時間(Repetition Time;TR):2000ms、エコー時間(Echo Time;TE):30ms、フリップ角(Flip Angle;FA):80°、matrix size:100×100、スライス枚数:69、及び、スライス厚:2.0mmで全脳が覆われるように設定し、撮像野(Field oF View;FOV):200mm、面内解像度(in-plane resolution):2.0mm×2.0mm、multiband factor:3(reference line:12)、部分フーリエ(partial fourier):6/8、スライス取得順:interleaved orderの条件で、取得した。脳解剖画像は、T1-weighted three-dimensional(3D) Magnetization-Prepared Rapid-Acquisition Gradient Echo(MP-RAGE)シークエンスにより取得された(TR=2250ms;TE=3.06ms;FA=9度;FOV=256mm;voxel dimensions=1mm×1mm×1mm)。
被験者500に与えられる刺激としては、花王グループの商品の15秒CMを用いた。用いたCM600は、直近3年間(2014年1月~2016年12月)にリリースされたCM(147本)の中から32本を選択した。先行するCM600からの影響を低減するためのコントロール刺激(動画像)としては、動画素材サイト(動画素材.com(http://動画素材.com/))から、複数の多角図形が移動している動画16本を用いた。これらの動画は、動画編集ソフトウェア(Adobe Premiere Pro、 Adobe Systems Inc(San jose、CA)製)を用いて15秒間の動画に編集され、同時に与えられる音声としては、CM600を逆再生した音声を合成したものを使用した。
視覚刺激(CM600)は、上記MRIスキャナーの後方に設置したLCDモニター(InroomViewingDevice、NordicNeuroLab社製)を用いて呈示された。聴覚刺激は、カナル型イヤホン(OptoACTIVE、Kobatel社製)から呈示され、fMRI撮像中でも被験者500が十分に聞き取れる音量に調節された。刺激の呈示と被験者の反応記録は、刺激呈示ソフト(Presentation、Neurobehavioral Systems、Inc(San Francisco、CA)社製)を用いて行った。
実施例としては、複数のCM600について、上述の本実施形態に基づいて評価を行った。一方、比較例としては、上述と同一の複数のCM600について、ステップS200、ステップS500、ステップS600及びステップS700を実施しない点を除き、上述の本実施形態に基づいて評価を行った。言い換えると、比較例においては、CM600の視聴中の被験者500の脳活動量700を計測し、計測値から脳活動パターン702を抽出し、脳活動非類似度行列800を取得する。さらに、比較例においては、取得した脳活動非類似度行列800から直接的に、各CM600の座標を算出した。
以上のように、本発明の実施形態においては、経時的に変化する刺激が提供する情報に対する潜在的な価値又は感覚について、定量的に精度よく評価することができる。
続いて、図17を参照して、本発明の実施形態に係る処理装置400のハードウェア構成について説明する。図17は、本発明の実施形態に係る処理装置400のハードウェア構成例を示すブロック図である。ただし、処理装置400のハードウェア構成は、図17に示したハードウェア構成のすべてが必須という訳ではなく、不要な構成は適宜に削除されてよい。また、刺激提示装置300のハードウェア構成も、図17に示したハードウェア構成と同様にして実現され得る。ただし、刺激提示装置300のハードウェア構成も、図17に示したハードウェア構成のすべてが必須という訳ではなく、図17に示したハードウェア構成のうち、不要な構成は適宜に削除されてよい。
なお、上述した本発明実施形態の評価方法における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法により処理されてもよい。
100 fMRI
110 コイル
120 制御ユニット
130、308 入力部
132、306 制御部
134 受信部
136、410 処理部
138 出力部
200 入力装置
300 刺激提示装置
302、460 表示部
304 音声出力部
400 処理装置
420 パターン抽出部
422 脳活動行列取得部
430 主観評価取得部
432 主観評価行列取得部
440 残差行列取得部
442 座標取得部
450 記憶部
500 被験者
502 脳
504 ボクセル
600 CM
602、602a、602b 代表画面
650、650a、650b 評価結果
700 脳活動量
702 脳活動パターン
800 脳活動非類似度行列
800a、800b 領域
802 主観評価非類似度行列
804 残差非類似度行列
810a 第1の要素
810b 第2の要素
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 ホストバス
909 ブリッジ
911 外部バス
913 インターフェース
915 入力装置
917 出力装置
919 ストレージ装置
921 ドライブ
923 接続ポート
927 リムーバブル記録媒体
925 通信装置
929 外部接続装置
931 通信ネットワーク
Claims (12)
- 経時変化を持つ刺激を評価する評価方法であって、
複数の前記刺激を外部から付与された被験者の、前記各刺激の付与中における脳活動を計測することと、
前記被験者の前記各刺激に対する主観評価を取得することと、
前記各脳活動の計測値から脳活動パターンを抽出することと、
前記被験者の、前記各脳活動パターン同士の非類似度又は類似度を算出して、脳活動行列を取得することと、
前記被験者の、前記各刺激に対する前記主観評価同士の非類似度又は類似度を算出して、主観評価行列を取得することと、
算出された前記脳活動行列を、前記主観評価行列と相関性を持つ第1の要素と、前記第1の要素に比べて前記主観評価行列と相関性の低い第2の要素とに分解し、前記脳活動行列から前記第2の要素を差し引いて、残差行列を算出することと、
算出した前記残差行列に基づいて、前記各刺激に対応する座標を取得する、
ことを含む評価方法。 - 前記刺激は、前記被験者に対して3以上与えられる、請求項1に記載の評価方法。
- 前記残差行列は、前記主観評価とは関連していない要素である第1のノイズ成分に対して、重み付けを行うことにより前記第2の要素を算出して、前記脳活動行列から前記第2の要素を差し引くことによって算出される、請求項1又は2に記載の評価方法。
- 前記第1のノイズ成分は、前記被験者に1以上前に先行して印加された1つ又は複数の先行刺激からの、当該先行刺激の後に前記被験者に印加された後続刺激の前記脳活動に対する作用に起因する、1つ又は複数の第2のノイズ成分の総和値を含む、請求項3に記載の評価方法。
- 前記被験者に先行して付与された先行刺激からの、当該先行刺激の後に連続的に前記被験者に付与された後続刺激の前記脳活動に対する作用に起因する第3のノイズ成分を、前記先行刺激の前記脳活動パターンと前記後続刺激の前記脳活動パターンの非類似度又は類似度から除去することをさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の評価方法。
- 前記被験者に先行して付与された先行刺激からの、当該先行刺激の後に間欠的に前記被験者に付与された後続刺激の前記脳活動に対する作用に起因する第4のノイズ成分を、前記先行刺激の前記脳活動パターンと前記後続刺激の前記脳活動パターンの非類似度又は類似度から除去することをさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の評価方法。
- 前記脳活動の計測値は、前記刺激の付与の開始時から所定の時間の経過後に取得された前記脳活動の計測値である、請求項1~6のいずれか1項に記載の評価方法。
- 仮想空間に前記各刺激に対応する前記座標をプロットすることをさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の評価方法。
- 前記刺激は、動画像、嗅覚刺激、音声によって前記被験者に付与される、請求項1~8のいずれか1項に記載の評価方法。
- 前記脳活動の計測値は、前記刺激が付与されている間に、前記刺激によって提示される商品又はサービスに対する評価を思案する前記被験者の脳活動の計測値である、請求項9に記載の評価方法。
- 経時変化を持つ刺激を評価する評価システムであって、
複数の前記刺激を外部から付与された被験者の、前記各刺激の付与中における脳活動を計測する計測部と、
前記被験者の前記各刺激に対する主観評価を取得する主観評価取得部と、
前記各脳活動の計測値から脳活動パターンを抽出するパターン抽出部と、
前記被験者の、前記各脳活動のパターン同士の非類似度又は類似度を算出して、脳活動行列を取得する脳活動行列取得部と、
前記被験者の、前記各刺激に対する前記主観評価同士の非類似度又は類似度を算出して、主観評価行列を取得する主観評価行列取得部と、
算出された前記脳活動行列を、前記主観評価行列と相関性を持つ第1の要素と、前記第1の要素に比べて前記主観評価行列と相関性の低い第2の要素とに分解し、前記脳活動行列から前記第2の要素を差し引いて、残差行列を算出する残差行列取得部と、
算出した前記残差行列に基づいて、前記各刺激に対応する座標を取得する座標取得部と、を備える評価システム。 - 経時変化を持つ刺激を評価するプログラムであって、
複数の前記刺激を外部から付与された被験者の、前記各刺激の付与中における脳活動の計測値から脳活動パターンを抽出する機能と、
前記被験者の前記各刺激に対する主観評価を取得する機能と、
前記被験者の、前記各脳活動のパターン同士の非類似度又は類似度を算出して、脳活動行列を取得する機能と、
前記被験者の、前記各刺激に対する前記主観評価同士の非類似度又は類似度を算出して、主観評価行列を取得する機能と、
算出された前記脳活動行列を、前記主観評価行列と相関性を持つ第1の要素と、前記第1の要素に比べて前記主観評価行列と相関性の低い第2の要素とに分解し、前記脳活動行列から前記第2の要素を差し引いて、残差行列を算出する機能と、
算出した前記残差行列に基づいて、前記各刺激に対応する座標を取得する機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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