JP7217368B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複合現実感を利用した画像を表示する画像表示装置に関する。
特許文献1には、複合現実感空間において作業者が観察しているHMDの映像と、作業者が仮想物体に対して行った操作に関する情報と、仮想物体の状態に関する情報とを対応付けて記録することが記載されている。
特開2005-267033号公報
作業者は必ずしも同じ場所で同じ作業するわけではなく、作業場所に応じた作業を行うことがある。したがって、その作業場所に応じた作業動画を表示させたい、という要望がある。上記特許文献1に記載の発明においては、作業場所に応じた作業動画をユーザに提供することは考慮されておらず、そのような動画を提供することができない。
そこで、本発明は、作業場所に応じた作業動画などのコンテンツを含んだ複合現実感空間をユーザに提供することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の画像表示装置は、作業対象に対する作業内容を示した合成対象データ、前記作業内容に応じた配置位置および配置時間を対応付けて記憶する記憶部と、前記配置位置および前記配置時間に基づいて、前記現実空間を表す外界情報に対して重畳表示可能に前記合成対象データを生成する生成部と、前記外界情報に対して前記合成対象データを重畳表示する表示部と、を備える。
この発明によれば、配置位置および配置時間に応じた位置に合成対象データを現実空間に対して合成することができる。
本発明によると、配置位置および配置時間に応じた位置に合成対象データを現実空間に対して合成することができる。
複合現実感を利用した映像を示す図である。 現実空間にある操作対象物Tに対して、そのユーザUの位置を概念的に示す図である。 動画データの再生画面である動画再生画面Gの配置位置を模式的に示した図である。 本実施形態における画像表示装置100の機能構成を示すブロック図である。 操作対象物Tの操作状況を録画するときの画像表示装置100の動作を示すフローチャートである。 画像表示装置100の動画データを再生するときの処理を示すフローチャートである。 動画データの再生中における配置位置および表示姿勢の切替を行う処理を示すフローチャートである。 図7に示された処理の後における再生処理を示すフローチャートである。 シークモード時における動画再生処理を示すフローチャートである。 本開示の一実施の形態に係る画像表示装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、複合現実感を利用した映像を示す図である。図1に示すように、複合現実感を利用した映像は、現実空間にある操作対象物Tに対して、その操作対象物Tの操作動画データを再生するための動画再生画面Gを合成して構成される。図1において、操作対象物Tは、テレビであり、現実空間に配置される。動画再生画面Gは、現実空間にある操作対象物Tを含んだ映像に、仮想画像として合成される。この動画再生画面Gは、現実空間における操作対象物Tに対する操作した位置に表示されるよう合成される。ユーザは、操作対象物Tを基準に、その操作位置に移動することで、この動画再生画面Gによる再生動画を視聴することができる。
図1(a)においては、動画再生画面Gは、操作対象物Tの右前(操作対象物Tに向かって左手前)に合成して表示される。図1(b)においては、動画再生画面Gは、操作対象物Tの右後ろ(操作対象物Tに向かって左後ろ)に合成して表示される。動画再生画面Gは、図1に示される位置に合成して表示されるよう、操作対象物Tを基準にした位置で管理されている。
図2は、現実空間にある操作対象物Tに対して、ゴーグル型の画像表示装置100を装着したユーザUが操作をしているときの、そのユーザUの位置を概念的に示す図である。図2に示されるように、ユーザUは、操作対象物Tの正面に位置し、その位置で操作を行う。画像表示装置100は、その操作の様子を録画し記憶するとともに、その録画した位置を取得して記憶する。その後、操作対象物Tに向かって左側に移動し、そこでの作業を録画子記憶するとともに、その位置を取得し、記憶する。さらに、ユーザUは、操作対象物Tに向かって左側に移動し、上述の通り、操作の動画データとその位置を記憶する。
このように、画像表示装置100は、ユーザUの操作を録画して動画データとして記憶するとともに、その録画位置を記憶することができる。
図3は、その動画データの再生画面である動画再生画面Gの配置位置を模式的に示した図である。図3に示したように動画再生画面Gは、録画したときに取得した位置に合せて、現実空間に仮想的に配置される。ユーザUは、画像表示装置100を介して操作対象物Tをみる場合に、操作対象物Tを含んだ映像に動画再生画面Gが複合現実感により合成される。
このような動画再生画面Gを、現実空間における操作対象物Tに対する操作位置に合成して表示することで、ユーザは、操作対象物Tを操作する際に、その操作位置を簡単に把握でき、また操作のための動画再生画面を見ることができる。
図4は、本実施形態における画像表示装置100の機能構成を示すブロック図である。この画像表示装置100は、カメラ101、表示部102、複合現実感処理部103(生成部)、記憶部104、録画部105、自己位置姿勢推定部106、および再生部107を含んで構成されている。この画像表示装置100は、ユーザの頭部に装着されるいわゆるHMD(Head Mounted Display)のゴーグル型の装置であるが、それに限るものではなく、タブレット型などで構成してもよい。
カメラ101は、操作対象物Tを含む現実空間を撮影する撮影部である。このカメラ101は、ユーザが操作対象物Tを操作している様子を動画で撮影する。なお、静止画を撮影してもよい。
表示部102は、カメラ101が撮影した現実空間の映像に、複合現実感処理部103が動画再生画面Gを合成して表示する部分である。
複合現実感処理部103は、カメラ101が撮影した現実空間の映像に対して仮想画像を合成する部分である。具体的には、複合現実感処理部103は、記憶部104に記憶されている動画再生画面Gを、現実空間に存在する操作対象物Tの映像に合成する。合成に際して、複合現実感処理部103は、記憶部104に記憶されている現実空間における動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢に基づいて、動画再生画面Gを現実空間に仮想的に配置する。そして、複合現実感処理部103は、カメラ101が撮影している撮影方向および動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢に基づいて、当該動画再生画面Gを回転させて、カメラ101が撮影している映像に合成する。
記憶部104は、現実空間における動画再生画面Gの仮想的な配置位置、表示姿勢および録画した動画データを記憶する部分である。動画再生画面Gは、3次元画像で構成されており、回転によりその表示態様を変えることができる。
録画部105は、ユーザが操作対象物Tを操作している様子を録画して、録画した動画データを記憶部104に記憶する部分である。録画部105は、録画するとともに、その録画位置を動画再生画面Gの現実空間における仮想的な配置位置として取得して、記憶部104に、その録画位置および録画姿勢(撮影方向)の逆方向を動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢として記憶する。
自己位置姿勢推定部106は、操作対象物Tに対する相対的な自己位置を推定する部分である。自己位置姿勢推定機能は、公知の技術であって、例えばSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)と呼ばれる技術がある。本実施形態においては、操作対象物Tに、初期位置を定義するためのマーカを添付しておき、自己位置姿勢推定部106がカメラ101で撮影した映像に基づいて、その距離と撮影角度とを把握し、操作対象物Tに対する自己位置を推定する。ユーザUが移動すると、カメラ101が撮影した操作対象物Tの映像に基づいて、移動先の自己位置を算出する。そして、ユーザUの操作の録画時においては、この自己位置に基づいて、録画部105は、録画位置および録画姿勢を取得し、記憶部104が、録画位置および録画姿勢を、動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢として記憶する。
再生部107は、記憶部104に記憶されている動画データを再生する部分である。
つぎに、画像表示装置100の動作について説明する。図5は、操作対象物Tの操作状況を録画するときの画像表示装置100の動作を示すフローチャートである。
ユーザ操作に従ってカメラ101は、操作対象物Tを撮影し(S101)、操作対象物Tを特定する(S102)。この特定は、操作対象物Tの外観に基づいてもよいし、操作対象物Tに添付されたマーカ、その他の付属物に基づいてもよい。そして、自己位置姿勢推定部106は、操作対象物Tに添付されているマーカを用いて、操作対象物Tおよび画像表示装置100との相対位置関係を定義する初期位置を設定する。また、操作対象物Tに対する画像表示装置100(カメラ101)の録画姿勢(傾き)を算出する(S103)。
ユーザは操作位置に移動し(S104)、録画部105は、カメラ101により撮影された操作に対する録画を開始する(S105)。録画部105は、操作対象物Tに対する操作を録画しながら、自己位置姿勢推定部106により推定された現在の自己位置である録画位置および録画姿勢(カメラ101の傾き)の推定値と、動画タイムスタンプとを記録する(S106)。録画部105は、事前に決めた特定秒間停止すると(S107)、録画停止したか否かを判断する(S108)。録画停止と判断した場合には、停止時の録画位置および画像表示装置100の録画姿勢の推定値と、動画タイムスタンプとを記録する(S109)。録画部105は、記録した一連の録画位置P、録画姿勢R、およびタイムスタンプの値群と、その動画データとを操作対象物Tに対応付けて記憶部104に記憶する(S110)。
つぎに、操作対象物Tに対する録画した操作の動画データの再生処理について説明する。図6は、画像表示装置100の動画データを再生するときの処理を示すフローチャートである。
カメラ101が操作対象物Tを撮影し(S201)、操作対象物Tを特定する(S202)。この特定は、上述の録画時と同様に、操作対象物Tの外観またはマーカ等に基づいて行われる。
自己位置姿勢推定部106は、操作対象物Tを特定することで、自己位置を推定するための初期位置を設定する。また、操作対象物Tに対するカメラ101の撮影姿勢を算出する(S203)。
複合現実感処理部103は、操作対象物Tの操作の動画データ、動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢を記憶部104から取得する(S204)。そして、複合現実感処理部103は、動画データを再生するための動画再生画面Gを、タイムスタンプ0秒に対応する配置位置および表示姿勢で、現実空間に仮想的に配置する。表示部102は、自己位置姿勢推定部106が推定した自己位置、動画再生画面Gの配置位置・表示姿勢およびカメラ101の撮影範囲に基づいて、動画再生画面Gが合成された映像を表示する(S205)。その際、複合現実感処理部103は、動画再生画面Gを、その表示姿勢に応じて回転して合成する。
再生部107は、ユーザ入力で再生が指示されると(S206:YES)、動画再生画面Gの再生処理を行う(S207)。これをプログラムが終了するまで繰り返す(S208)。
ここで、動画再生画面Gの再生処理について詳細に説明する。図7~図9は、画像表示装置100における動画再生処理の詳細を示すフローチャートである。図7は、動画データの再生中における配置位置および表示姿勢の切替を行う処理を示すフローチャートである。
再生部107は、記憶部104に記憶されている動画データの再生を行う(301)。複合現実感処理部103は、再生部107による再生処理と並行して、自己位置姿勢推定部106による位置姿勢推定結果および視線トラッキング機能(図示せず)によって、ユーザの視点位置(またはユーザの位置)とその視線方向とを取得する(S302)。複合現実感処理部103は、視線の動画再生画面Gからのずれφ、およびユーザの自己位置と動画再生画面Gとの距離Dを算出する。再生部107は、ずれφおよび距離Dに応じて、再生速度を調整する(S303)。例えば、再生部107は、ずれφが所定角度ずれており、距離Dが所定値以上である場合には、その再生速度を遅く、または停止する。なお、ずれφおよび距離Dに対する条件は少なくとも何れか一方でもよい。これは、ユーザが動画再生画面Gを見ているか否かを判断するための基準である。
複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの配置位置および表示姿勢を記憶部104から取得する(S304)。複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの現在の配置位置と、記憶部104に記憶されている、タイムスタンプに応じた動画再生画面Gの配置位置Pとの距離がL以上であるか否かを判断する(S305)。複合現実感処理部103は、L以上であると判断すると、配置位置Pに動画再生画面Gを配置する(S306)。距離がL以上である場合は、動画再生画面Gが再生している作業位置が大きく変わったことを意味している。配置位置Pは、上述録画処理でも説明したとおり、タイムスタンプごとに記録されている。よって、細かい手振れ時の加速度に反応してこまめに画像を動かさないことで、見やすくすることが可能となる。
また、複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの現在の表示姿勢と、記憶部104に記憶されているタイムスタンプに応じた表示姿勢Rとの差が所定角度(角度θ)以上であるか否かを判断する(S307)。ここで所定角度以上であると判断すると、動画再生画面Gを表示姿勢Rに設定する(S308)。所定角度以上である場合は、動画再生画面Gに動画データを再生しているときに、ユーザによる録画姿勢(表示姿勢R、作業時におけるユーザの向きなど)が大きく変わったことを意味している。したがって、そのような場合には、動画再生画面Gの表示姿勢も変えることが、実際の作業を表すことになる。
つぎに、図8に示される動作のフローチャートについて説明する。図8は、図7に示された処理の後における再生処理を示すフローチャートである。
複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの現在の表示姿勢(表示方向ベクトル(画面が向いている方向))と、ユーザUの現在位置から動画再生画面Gへの移動ベクトルとのなす角度が角度φ2以上であるか否かを判断する(S401)。
複合現実感処理部103は、角度φ2以上であると判断すると、動画再生画面Gの表示面をユーザUの現在位置方向に傾けるまたは湾曲させる(S402)。
複合現実感処理部103は、再生部107による再生処理が行われている場合には(S403:NO、S404:NO)、アバタを生成して、動画再生画面Gの配置位置の付近に当該アバタを配置する(S407)。例えば、複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの表示面の手前1メートルに配置するとともに、当該アバタの姿勢を姿勢Rに設定する。一時停止等は、ユーザUによる操作により実行され、例えば表示部102がタッチパネルディスプレイである場合には、タップ等により指示される。
処理S403~処理S406において、一時停止処理から再生指示がなされるまで、処理S401に戻り、再生が再開されるまで繰り返し行われる。
複合現実感処理部103は上述の通りに複合現実感技術による映像を生成し、表示部102は複合現実感技術による映像を表示する。
図8における処理は、動画再生画面Gの配置位置をユーザ位置に応じて傾けまたは変形させ、また、アバタを配置するための処理である。
引き続き図9を用いて、再生処理について説明する。図9は、シークモード時における動画再生処理を示すフローチャートである。
複合現実感処理部103は、シークモードが指示されているか否かを判断する(S501)。シークモードとは、録画時におけるユーザの移動軌跡を示すためのモードである。これはユーザUが、操作部等を介して、任意のタイミングで指示することができる。
シークモードが指示されている場合に(S501:YES)、複合現実感処理部103は、動画再生画面Gの移動軌跡をタップ可能な太い線で構成して、表示部102は表示する(S502)。この移動軌跡は、記憶部104に記憶されている配置位置およびタイムスタンプに基づいて、構成される。
表示部102は、当該移動軌跡がユーザUによりタップされたことを検出すると(S503:YES)、再生部107は、動画データの再生位置を、タップされた移動軌跡の座標の時刻に対応する位置に設定する(S504)。この移動軌跡には、動画再生画面Gの配置位置ごとにタイムスタンプおよび動画データの再生位置が関連付けされており、再生部107は、そのタイムスタンプに基づいた再生位置を認識することができる。これら処理(S301~S504)を再生処理が終了するまで繰り返す(S505)。
なお、動画再生画面Gの一時停止中、再生中を問わずに、表示部102は、動画再生画面Gのコピー画面を、表示画面のいずれかの隅に表示してもよい。また、複合現実感処理部103は、現実空間における予め定めた位置に、当該コピー画面を仮想的に配置してもよい。
つぎに、本実施形態における画像表示装置100の作用効果について説明する。この画像表示装置100は、合成対象データである操作動画データ、当該操作動画データの現実空間における配置位置および配置時間を対応付けて記憶する記憶部104を備える。そして、表示部102は、現実空間における配置位置および配置時間に基づいて、操作動画データと現実空間にある操作対象物とを合成表示する。
本実施形態においては、カメラ101が、現実空間の外界情報を撮影して映像として取得し、複合現実感処理部103が撮影された現実空間の映像と操作動画データとを合成して、表示部102はこれを表示する。
なお、これに限らず、画像表示装置100を、シースルーのグラス型にしてもよい。その場合、表示部102は、外界光を透過する透過型の表示パネルを有し、表示パネルを透過した現実空間にある操作対象物Tなどの外界情報に対して、操作動画データを表示パネル上で合成示する。
また、画像表示装置100において、操作動画データは、動画データであって、配置時間は前記動画データの再生時間に相当する。複合現実感処理部103は、再生時間に応じた配置位置に操作動画データを移動させ、表示部102はこれを表示する。
これにより、作業内容に応じた位置に操作動画データを配置することができる。
また、画像表示装置100において、複合現実感処理部103は、合成対象データの近傍にアバタを配置し、表示部102はこれを表示する。アバタを配置することで、動画撮影者の視点等を把握することができる。
画像表示装置100において、複合現実感処理部103は、現実空間に仮想的に配置された操作動画データの再生面、すなわち動画再生画面Gの表示面をユーザに正対するよう変形させる。
これにより、ユーザは、常にその動画を視聴でき、その内容を把握することができる。
また、画像表示装置100において、前記動画データに対する視線を検出する検出部(視線トラッキング機能)と、を備え、再生部107は、前記視線が前記動画データから外れた場合に、当該動画データの再生を停止またはスロー再生をする。
これにより、視線により再生処理をコントロールできる。
画像表示装置100において、記憶部104は、複数の動画データおよびそれらに応じた配置位置および配置時間を記憶する。再生部107は、複数の動画データのそれぞれを連続して再生するとともに、複合現実感処理部103は、再生する動画データの配置位置に応じてアバタを移動させる。
これにより、操作作業位置をユーザは把握することができる。
また、画像表示装置100において、録画部105は、作業内容を、現実空間における作業位置を録画する録画部をさらに備える。そして、録画部105は、記憶部104に、作業内容の動画データを合成対象データとして記憶するとともに、その作業位置および作業時間を、配置位置および配置時間として記憶する。
これにより、作業内容を動画データとして、作業位置とともに記憶することで、複合現実感により動画データを現実空間に合成して再生し表示することが可能となる。
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における画像表示装置100は、本開示の画像表示方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図10は、本開示の一実施の形態に係る画像表示装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の画像表示装置100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。画像表示装置100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
画像表示装置100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の複合現実感処理部103、自己位置姿勢推定部106は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、画像表示装置100の複合現実感処理部103は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る画像表示方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、画像表示装置100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
101…カメラ、102…表示部、103…複合現実感処理部、104…記憶部、105…録画部、106…自己位置姿勢推定部、107…再生部。

Claims (5)

  1. 作業対象に対する作業内容を示した合成対象データ、前記作業内容に応じた配置位置および配置時間を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記配置位置および前記配置時間に基づいて、現実空間を表す外界情報に対して重畳表示可能に前記合成対象データを生成する生成部と、
    前記外界情報に対して前記合成対象データを合成表示する表示部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記現実空間に仮想的に配置された前記合成対象データの表示面を正対するよう変形させる、画像表示装置。
  2. 前記生成部は、前記合成対象データの近傍にアバタを生成する、
    請求項に記載の画像表示装置。
  3. 動画データの再生制御を行う再生部と、
    前記動画データに対するユーザの視線を検出する検出部と、を備え、
    前記再生部は、前記視線が前記動画データから外れた場合に、当該動画データの再生を停止またはスロー再生をする、
    請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 動画データの再生制御を行う再生部をさらに備え、
    前記記憶部は、複数の動画データおよびそれらに応じた配置位置および配置時間を記憶し、
    前記再生部は、前記複数の動画データのそれぞれを連続して再生するとともに、前記生成部は、再生する動画データの配置位置に応じてアバタを生成させる、
    請求項1または2に記載の画像表示装置。
  5. 作業内容を、現実空間における作業位置を付加して録画する録画部をさらに備え、
    前記録画部は、前記記憶部に、前記作業内容の動画データを合成対象データとして記憶するとともに、その作業位置および作業時間を、配置位置および配置時間として記憶する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
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