JP7213387B1 - 照合装置、照合システム、照合プログラム - Google Patents

照合装置、照合システム、照合プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7213387B1
JP7213387B1 JP2022127187A JP2022127187A JP7213387B1 JP 7213387 B1 JP7213387 B1 JP 7213387B1 JP 2022127187 A JP2022127187 A JP 2022127187A JP 2022127187 A JP2022127187 A JP 2022127187A JP 7213387 B1 JP7213387 B1 JP 7213387B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
price tag
unit
price
image data
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022127187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024024392A (ja
Inventor
知明 長坂
仁志 山田
稔也 郡司
貴義 一ノ瀬
利昇 三好
Original Assignee
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社セブン&アイ・ホールディングス filed Critical 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
Priority to JP2022127187A priority Critical patent/JP7213387B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7213387B1 publication Critical patent/JP7213387B1/ja
Publication of JP2024024392A publication Critical patent/JP2024024392A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】認作業の工数を低減することが可能な照合装置を提供する。【解決手段】端末装置20は、値札が含まれる画像データを撮像により取得可能な撮像部21と、画像データを時系列画像として表示可能な表示部22と、画像データから値札要素を検出する値札検出部251と、値札要素に含まれる情報と商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する照合部256と、を備える。表示部22は、時系列画像において値札と照合部の照合結果とを対応付けて表示する。【選択図】図3

Description

特許法第30条第2項適用 令和3年9月24日、令和3年10月14日、令和3年10月15日 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、ヨークベニマル片平店にて、長坂知明、山田仁志、郡司稔也、一ノ瀬貴義、及び三好利昇が発明した照合装置を使用した実証試験を行った。 令和3年10月26日 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、ヨークベニマル台新店にて、長坂知明、山田仁志、郡司稔也、一ノ瀬貴義、及び三好利昇が発明した照合装置を使用した実証試験を行った。 令和3年11月12日、令和3年11月13日、令和3年12月14日、令和3年12月15日 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、ヨークベニマル田彦西店にて、長坂知明、山田仁志、郡司稔也、一ノ瀬貴義、及び三好利昇が発明した照合装置を使用した実証試験を行った。 令和4年7月26日 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、ヨークベニマル金屋店にて、長坂知明、山田仁志、郡司稔也、一ノ瀬貴義、及び三好利昇が発明した照合装置を使用した実証試験を行った。
本発明は、照合装置、照合システム、及び照合プログラムに関する。
従来、下記の特許文献1に記載の端末装置がある。この端末装置は、商品に付されているバーコードを読み込むとともに、読み込まれたバーコードに含まれる商品の価格情報をディスプレイに表示する。
特開2002-42049号公報
特許文献1に記載の端末装置を用いれば、ディスプレイに表示される価格と、商品に付されている値札の価格とが一致しているか否かをユーザが照合することにより、値札に記載されている価格が正しいか否かを確認することが可能である。しかしながら、このような方法を用いる場合、種別が異なる商品が多数存在すると、それらの商品に対応したバーコードの全てを個別に端末装置で読み込む必要がある。これが、商品の価格等を確認する作業の工数を増加させる要因となっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、確認作業の工数を低減することが可能な照合装置、照合システム、及び照合プログラムを提供することにある。
上記課題を解決する照合装置は、撮像部と、表示部と、値札検出部と、照合部と、を備える。撮像部は、値札が含まれる画像データを撮像により取得可能である。表示部は、撮像部により逐次取得される画像データを時系列画像として表示可能である。値札検出部は、画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する。照合部は、値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する。表示部は、時系列画像において値札と照合部の照合結果とを対応付けて表示する。
上記課題を解決する他の照合システムは、撮像部と、表示部と、値札検出部と、照合部と、を備える。撮像部は、値札が含まれる画像データを撮像により取得可能である。表示部は、撮像部により逐次取得される画像データを時系列画像として表示可能である。値札検出部は、画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する。照合部は、値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する。表示部は、時系列画像において値札と照合部の照合結果とを対応付けて表示する。
上記課題を解決する他の照合プログラムは、コンピュータを、画像データ取得部と、表示制御部と、値札検出部と、照合部と、として機能させる。画像データ取得部は、値札が含まれる画像データを撮像部から取得する。表示制御部は、撮像部により逐次取得される画像データを時系列画像として表示部に表示させる。値札検出部は、画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する。照合部は、値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する。表示制御部は、時系列画像において値札と照合部の照合結果とを対応付けて表示部に表示させる。
これらの構成によれば、ユーザは、表示部に表示される時系列画像を見ることにより値札の照合結果を容易に確認することができる。そのため、ユーザの確認作業の工数を低減することが可能である。
本発明の照合装置、照合システム、及び照合プログラムによれば、確認作業の工数を低減することが可能である。
実施形態の照合システムの概略構成を示すブロック図。 実施形態の端末装置及びサーバ装置のハードウェア的な構成を示すブロック図。 実施形態の端末装置の機能的な構成を示すブロック図。 実施形態の値札検出部により実行される処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の値札検出部による値札要素の検出例を示す図。 (A),(B)は、値札検出部により検出される値札本体の奥行きと頻度との関係を示すヒストグラムの例を示すグラフ。 実施形態の値札構造化部により実行される処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の値札のレイアウト情報の一例を模式的に示す図。 実施形態の照合対象判定部により実行される処理の手順の一部を示すフローチャート。 実施形態の照合対象判定部により実行される処理の手順の一部を示すフローチャート。 (A)~(E)は、実施形態の照合対象判定部による照合の手順の一例を示す図。 実施形態の追跡成功値札及び構造化値札の一例を示す 実施形態の値札要素認識部により実行される処理の手順を示すフローチャート。 (A)~(E)は、実施形態の表示部による値札の表示例を示す図。 実施形態の端末装置の動作例の一部を示すフローチャート。 実施形態の端末装置の動作例の一部を示すフローチャート。
以下、照合装置、照合システム、及び照合プログラムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
(照合システムの概要)
コンビニエンスストアやスーパー等の店舗では、その従業員等が、商品に付されている値札に記載の売価が正しいか否かを確認する作業を行う。図1に示される本実施形態の照合システム10は、このような確認作業を行う際に用いられるものである。図1に示されるように、照合システム10は、端末装置20と、サーバ装置30とを備えている。端末装置20及びサーバ装置30はネットワーク回線Nを介して相互に通信可能に接続されている。
端末装置20は例えばスマートフォンやタブレット端末である。端末装置20は、店舗の従業員等であるユーザにより使用される。端末装置20は、ユーザの操作に基づいて端末装置20の前方の所定領域を撮像するとともに、撮像された画像データを表示する。端末装置20は、画像データに対して画像処理を施すことにより、画像データ内に商品の値札が存在するか否かを判定するとともに、商品の値札が存在する場合には、値札に記載の商品情報及び価格情報を取得する。商品情報には、商品の識別番号、名称、種別等が含まれる。端末装置20は、取得した商品情報をサーバ装置30にネットワーク回線Nを介して送信することで、商品の正しい価格情報をサーバ装置30からネットワーク回線Nを介して取得する。端末装置20は、値札に記載の価格情報と、サーバ装置30から取得した商品の正しい価格情報とを照合し、その照合結果を表示する。したがって、ユーザは、端末装置20に表示される照合結果を見ることにより、店舗に配置されている値札に記載の価格情報が正しいか否かを確認することができる。本実施形態では、端末装置20が照合装置に相当する。
サーバ装置30は商品マスタデータベース31を備えている。商品マスタデータベース31は、店舗で販売されている商品ごとに、商品情報と価格情報とが関連付けられて登録されている。サーバ装置30は、端末装置20からネットワーク回線Nを介して送信される商品情報を受信すると、商品情報に関連付けられた価格情報を商品マスタデータベース31から読み込むとともに、読み込んだ価格情報を端末装置20にネットワーク回線Nを介して送信する。
(端末装置及びサーバ装置のハードウェア的な構成)
図2に示されるように、端末装置20は、ハードウェア的な構成として、プロセッサ11、記憶装置12、通信装置13、入力装置14、出力装置15、及び撮像装置16等を有している。プロセッサ11はCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)等である。記憶装置12は、例えばメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、及びSSD(Solid State Drive)の少なくとも一つにより構成される。通信装置13は有線通信又は無線通信を行う。入力装置14は、ユーザの入力操作を受け付ける装置であり、例えばキーボード、タッチパネル、マウス、マイクの少なくとも一つにより構成される。出力装置15は、情報の出力を行う装置であり、例えばディスプレイ、タッチパネル、及びスピーカの少なくとも一つにより構成される。撮像装置16はカメラ等である。
サーバ装置30は、端末装置20と同一又は類似のハードウェア的な構成を有している。なお、サーバ装置30は撮像装置16を有していなくてもよい。
(端末装置20の機能的な構成)
図3に示されるように、端末装置20は、その機能的な構成として、撮像部21と、表示部22と、記憶部23と、通信部24と、制御部25とを備えている。
撮像部21は、端末装置20の前方の所定領域を逐次撮像するとともに、撮像された所定領域に対応した画像データを逐次生成する。撮像部21により取得される画像データは、例えば色情報と距離情報とを含むRGBD画像である。撮像部21は、図2に示される撮像装置16により実現可能である。
表示部22は、撮像部21により撮像された画像データを時系列画像で表示する、換言すれば動画形式で表示する。また、表示部22は、値札に記載の価格情報と、サーバ装置30から取得した商品の正しい価格情報との照合結果を表示する。表示部22は、図2に示される出力装置15により実現可能である。
記憶部23は、端末装置20が有する各種情報が記憶されている。記憶部23は、図2に示される記憶装置12により実現可能である。
通信部24は、図1に示されるネットワーク回線Nを介してサーバ装置30と各種通信を行う。通信部24は、例えば記憶部23に予め記憶されているプログラムを図2に示されるプロセッサ11が実行して通信装置13を制御することにより実現可能である。
制御部25は端末装置20を統括的に制御する。制御部25は、例えば記憶部23に予め記憶されているプログラムを図2に示されるプロセッサ11が実行することにより実現可能である。本実施形態では、制御部25がコンピュータに相当する。制御部25は、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現される機能的な構成として、画像データ取得部250と、値札検出部251と、値札構造化部252と、値札追跡部253と、照合対象判定部254と、値札要素認識部255と、照合部256と、表示制御部257とを備えている。
(画像データ取得部の構成)
画像データ取得部250は、撮像部21により生成される画像データを取得するとともに、取得した画像データを値札検出部251や表示制御部257等に送信する。画像データ取得部250による画像データの取得、及び画像データ取得部250から値札検出部251等への画像データの送信は所定の周期で行われる。
(値札検出部の構成)
値札検出部251は、画像データ取得部250から所定の周期で送信される画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、画像データ内に含まれている値札要素を検出する。値札要素は、値札に関連する要素であって、例えば値札本体要素、商品名要素、価格要素、及びバーコード要素と、それらの画像内の座標、幅、高さ等の領域情報とを含む。値札本体要素は値札全体を示すものである。商品名要素、価格要素、及びバーコード要素は、値札に文字やコード等で記載されている商品名、価格、及びバーコードを示すものである。商品名要素、価格要素、及びバーコード要素は、値札本体に付帯されている値札付帯要素に相当する。
値札検出部251は、画像データから値札要素を抽出する機械学習モデルを有しており、画像データ取得部250により取得された画像データを機械学習モデルに入力することにより、画像データに含まれる各種値札要素を検出する。
図4は、値札検出部251により実行される値札要素検出処理の手順を示したものである。なお、図4に示される処理は、画像データ取得部250から値札検出部251に画像データが送信される都度、値札検出部251により実行される。
図4に示されるように、値札検出部251は、まず、画像データ取得部250により取得された画像データを機械学習モデルに入力することにより値札要素を検出する(ステップS10)。本実施形態では、機械学習モデルにより分類される値札要素のクラスとして、「値札本体」、「商品名」、「価格」、及び「バーコード」が用いられている。
例えば図5に示されるような画像データ50が画像データ取得部250から値札検出部251に送信された場合、値札検出部251は、画像データ50を機械学習モデルに入力することにより、分類クラスが「値札本体」である領域として、図5に二点鎖線で示されるな3つの値札51~53にそれぞれ対応した3つの領域PT1~PT3を検出する。「領域」には画像データ50内の位置、幅、高さ等の情報が含まれる。
なお、画像データ50では、3つの値札51~53のうち、値札51に関してはその全体が画像データ50に表れている。そのため、値札検出部251は、値札51の実際の外縁に対応した領域を値札51の値札本体領域PT1として検出する。値札53に関しても同様である。これに対して、画像データ50では、値札52の右側の部分が値札51に重なっている。そのため、値札検出部251は、画像データ50内に表れている値札52の左側の部分の外縁のみを値札52の値札本体領域PT2として検出する。
また、値札検出部251は、実際に値札51~53の本体が存在している領域PT1~PT3だけでなく、例えば図5に二点鎖線で示される領域PT4のような、値札が存在していない領域を誤って値札本体領域として検出する場合もある。
一方、値札検出部251は、各値札51~53において商品名、価格、及びバーコードが表示されている領域を検出する。例えば、値札検出部251は、画像データ50から、分類クラスが「商品名」である領域として、図5に二点鎖線で示されるような3つの領域PN1~PN3、すなわち3つの値札51~53のそれぞれにおいて商品名が存在している領域PN1~PN3を検出する。また、値札検出部251は、画像データ50から、分類クラスが「価格」である領域として、図5に二点鎖線で示されるような3つの領域PP1~PP3、すなわち3つの値札51~53のそれぞれにおいて価格が存在している領域PP1~PP3を検出する。さらに、値札検出部251は、画像データ50から、分類クラスが「バーコード」である領域として、図5に二点鎖線で示されるような3つの領域BC1~BC4、すなわち3つの値札51~53のそれぞれにおいてバーコードが存在している領域BC1~BC3と、値札51~53とは別にバーコードが存在している領域BC4とを検出する。領域BC4に存在するバーコードは、商品54に直接印字されているバーコードである。
なお、値札52に対応した商品名の一部は値札51と重なっているため、商品名領域PN2としては、値札52に記載の商品名の一部に対応した領域が検出される。値札52に対応した価格領域PP2及びバーコード領域BC2に関しても同様である。
値札検出部251は、値札本体領域PT1~PT4を値札本体要素として特定するとともに、商品名領域PN1~PN3を商品名要素として特定する。また、値札検出部251は、価格領域PP1~PP3を価格要素として特定するとともに、バーコード領域BC1~BC4をバーコード要素として特定する。以下では、便宜上、値札本体領域PT1~PT4を「値札本体要素PT1~PT4」とも称し、商品名領域PN1~PN3を「商品名要素PN1~PN3」とも称する。また、価格領域PP1~PP3を「価格要素PP1~PP3」とも称し、バーコード領域BC1~BC4を「バーコード要素BC1~BC4」とも称する。
図4に示されるように、値札検出部251は、ステップS10の処理に続いて、未確認の値札要素が存在するか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、値札検出部251は、ステップS10の処理により今回の画像データから検出された値札要素の中に、前回の画像データから検出された値札要素とは異なる新たな値札要素が含まれていない場合には、未確認の値札要素が存在していないと判定する(ステップS11:NO)。この場合、値札検出部251は、図4に示される処理を一旦終了する。
一方、値札検出部251は、ステップS10の処理により今回の画像データから検出された値札要素の中に、前回の画像データから検出された値札要素とは異なる新たな値札要素が含まれている場合には、未確認の値札要素が存在していると判定する(ステップS11:YES)。この場合、値札検出部251は、未確認の値札要素を取得した後(ステップS12)、当該値札要素の奥行きのヒストグラムを画像データから算出する(ステップS13)。
ステップS13の処理において値札検出部251により作成されるヒストグラムは、未確認の値札要素として、図5に示される値札本体要素PT1を取得した場合と、値札本体要素PT4を取得した場合とで異なる。
具体的には、値札は一般的に平板状に形成されているため、その値札本体要素の奥行きのヒストグラムは図6(A)に示されるような単峰性の傾向を示す。したがって、未確認の値札本体要素の奥行きのヒストグラムが単峰性の傾向を示していれば、その未確認の値札本体要素は、実際の値札から検出された要素である可能性が高い。これに対して、未確認の値札要素の奥行きのヒストグラムが図6(B)に示されるような多峰性の傾向を示している場合、その未確認の値札要素は、例えば図5の領域PT4に示されるように、実際の値札とは別の物体から検出された要素である可能性が高い。
このようなヒストグラムの傾向は、値札本体要素だけでなく、商品名要素、価格要素、及びバーコード要素にも共通する。したがって、所定の値札要素の奥行きのヒストグラムが単峰性の傾向を示していれば、その値札要素は実際の値札から検出されたものである可能性が高いと言える。
なお、値札検出部251は、奥行きのヒストグラムを、他の値札要素PT2,PT3、並びに商品名要素PN1~PN3、価格要素PP1~PP3、及びバーコード要素BC1~BC4のそれぞれに対しても同様に作成する。
図4に示されるように、値札検出部251は、ステップS13の処理に続いて、値札要素の奥行きのヒストグラムが多峰性の傾向を示しているか否かを判断する(ステップS14)。値札検出部251は、値札要素の奥行きのヒストグラムが多峰性の傾向を示している場合(ステップS14:YES)、すなわちその値札要素が実際の値札から検出された可能性が低い場合には、その値札要素を排除した後(ステップS15)、ステップS11の処理に戻る。一方、値札検出部251は、値札要素の奥行きのヒストグラムが多峰性の傾向を示していない場合(ステップS14:NO)、すなわちその値札要素が実際の値札から検出された要素である可能性が高い場合には、その値札要素を排除することなく、ステップS11の処理に戻る。ステップS15の処理で排除された値札要素、及びステップS14の処理で否定的な判定が行われることにより排除されなかった値札要素は、以降、確認済みの値札要素として扱われる。
値札検出部251は、ステップS11の処理に戻った後、今回の画像データから検出された値札要素の中に未確認の値札要素が残っている場合には、ステップS11の処理で肯定的な判断を行って(ステップS11:YES)、その未確認の値札要素に対してステップS12~ステップS15の処理を更に実行する。値札検出部251は、今回の画像データから検出された値札要素の全てが確認済みの状態になるまで、ステップS11~ステップS15の処理を繰り返し実行する。値札検出部251は、今回の画像データから検出された値札要素の全てが確認済みの状態になった場合には、ステップS11の処理で否定的な判断を行って、図4に示される処理を一旦終了する。
(値札構造化部の構成)
値札構造化部252は、値札検出部251により検出された値札要素を値札ごとに構造化する。なお、値札検出部251により検出された値札要素には、図4に示されるステップS15の処理で排除された値札要素は含まれておらず、ステップS14の処理で否定的な判定が行われた値札要素のみが含まれている。
値札構造化部252は、例えば図5に示されるような画像データ50を取得した場合、値札51を構成する値札本体要素PT1、商品名要素PN1、価格要素PP1、及びバーコード要素BC1を1つの「値札A1」として構造化する。同様に、値札構造化部252は、値札52を構成する値札本体要素PT2、商品名要素PN2、価格要素PP2、及びバーコード要素BC2を1つの「値札A2」として構造化する。さらに、値札構造化部252は、値札53を構成する値札本体要素PT3、商品名要素PN3、価格要素PP3、及びバーコード要素BC3を1つの「値札A3」として構造化する。それぞれ構造化された値札A1~A3は互いに異なる値札として認識される。
図7は、このような値札構造化部252により実行される値札要素構造化処理の手順を示したものである。
図7に示されるように、値札構造化部252は、まず、値札検出部251により検出された値札要素のうち、分類クラスが「値札本体」である値札要素を全て抽出する(ステップS20)。例えば、値札検出部251が、図5に示されるような画像データ50に対して図4に示される処理を実行した場合、値札本体要素PT1~PT3を検出する一方、値札本体要素PT4を排除する。そのため、値札構造化部252は、分類クラスが「値札本体」である値札要素として、値札本体要素PT1~PT3を抽出する。
続いて、値札構造化部252は、未対応の値札要素があるか否かを判断する(ステップS21)。具体的には、値札構造化部252は、分類クラスが「商品名」、「価格」、「バーコード」である値札要素のうち、構造化が行われていない値札要素が存在するか否かを判断する。値札構造化部252は、未対応の値札要素がない場合には(ステップS21:NO)、図7に示される処理を一旦終了する。
一方、値札構造化部252は、未対応の値札要素がある場合には(ステップS21:YES)、その未対応の値札要素を取得するとともに(ステップS22)、取得した値札要素と重なるように配置される「値札本体」が存在するか否かを判断する(ステップS23)。
例えば図5に示されるバーコード要素BC4の構造化のみが行われていない場合、値札構造化部252は、バーコード要素BC4を未対応の値札要素と判断する。このとき、ステップS20の処理において図5に示される値札本体要素PT1~PT3が抽出されている場合には、画像データ50において、バーコード要素BC4は値札本体要素PT1~PT3のいずれとも重なっていない。この場合、値札構造化部252は、バーコード要素BC4と重なるように配置される「値札本体」が存在しないと判断して(ステップS23:NO)、ステップS21の処理に戻る。この場合、バーコード要素BC4は、値札として構造化されることはなく、対応済みの値札要素として登録される。
一方、図5に示される商品名要素PN1の構造化が行われていない場合、値札構造化部252は、商品名要素PN1を未対応の値札要素と判断する。このとき、ステップS20の処理において図5に示される値札本体要素PT1~PT3が抽出されている場合には、図5に示される画像データ50において、未対応の値札要素である商品名要素PN1が値札本体要素PT1に重なる形で配置されている。換言すれば、値札本体要素PT1の領域内に商品名要素PN1が含まれている。この場合、値札構造化部252は、値札要素と重なるように配置される「値札本体」が存在すると判断して(ステップS23:YES)、取得した値札要素と重なる面積が最大の値札本体要素及び重なる面積率を取得する(S24)。
例えば、取得した値札要素が商品名要素PN1である場合、図5に示される画像データ50では、値札本体要素PT1~PT3のうち、商品名要素PN1が重なるものは値札本体要素PT1だけである。そのため、値札構造化部252は、商品名要素PN1と重なる面積が最大の値札本体要素として値札本体要素PT1を取得する。また、値札構造化部252は、画像データ50において商品名要素PN1の全領域の面積に対する、値札本体要素PT1と重なっている部分の面積の比率である面積率を取得する。なお、図5に示される画像データでは、商品名要素PN1の全体が値札本体要素PT1に含まれているため、値札構造化部252は、値札本体要素PT1に対する商品名要素PN1の重なる面積率を、例えば100%と演算する。
続いて、値札構造化部252は、ステップS24で演算された面積率が第1面積率閾値以上であるか否かを判断する(ステップS25)。第1面積率閾値は、商品名要素、価格要素、及びバーコード要素等が値札本体要素に含まれるものであるか否かを判定することができるように予め設定されており、記憶部23に記憶されている。上記のように値札本体要素PT1に対する商品名要素PN1の重なる面積率が100%であると演算された場合、値札構造化部252は、ステップS24で演算された面積率が第1面積率閾値以上であると判定して(ステップS25:YES)、画像データ50から対象の値札本体要素と値札要素のそれぞれの奥行き情報を取得するとともに(ステップS26)、対象の値札要素の奥行きの平均値が値札本体要素の奥行きの範囲に含まれているか否かを判断する(ステップS27)。
例えば、値札構造化部252は、図4に示されるステップS13の処理で取得された商品名要素PN1の奥行きのヒストグラムに基づいて商品名要素PN1の奥行きの平均値Daveを算出する。また、値札構造化部252は、算出された値札本体要素PT1の奥行きのヒストグラムとして、図6(A)に示されるようなヒストグラムが取得されている場合には、値札本体要素PT1の奥行きDの範囲として「D1≦D≦D2」を取得する。この場合、値札構造化部252は、商品名要素PN1の奥行きの平均値Daveが「D1≦Dave≦D2」を満たしている場合には、商品名要素PN1の奥行きの平均値Daveが値札本体要素PT1の奥行きDの範囲に含まれていると判断する(ステップS27:YES)。そして、値札構造化部252は、取得した商品名要素PN1及び値札本体要素PT1を値札A1として構造化するとともに(ステップS28)、商品名要素PN1を対応済みの値札要素として登録した後、ステップS21の処理に戻る。
なお、値札構造化部252は、商品名要素PN1及び値札本体要素PT1を値札A1として構造化する際に、値札の種別ごとのレイアウト情報を利用してもよい。例えば、図5に示される「除菌アルコール本体100枚」という商品は「生活用品」という種類に属する。「生活用品」の種別に対応する値札51では、図8に示されるように、その値札本体の領域PT1内において、商品名が記載されている領域PN1、価格が記載されている領域PP1、及びバーコードが記載されている領域BC1が予め定められている。記憶部23には、このようなレイアウト情報が値札の種別ごとに記憶されている。レイアウト情報は、例えば値札本体の全領域において商品名、価格、及びバーコードがそれぞれ表示されている領域を座標等で表すものである。値札構造化部252は、記憶部23に記憶されている値札の種別ごとのレイアウト情報に基づいて、値札本体に対する商品名、価格、及びバーコードのそれぞれの領域を特定しつつ、それらの要素の構造化を行う。例えば、値札構造化部252は、図5に示される値札本体要素PT1及び商品名要素PN1を構造化する際には、図8に示されるレイアウト情報に基づいて、値札本体要素PT1及び商品名要素PN1のそれぞれの領域を特定しつつ、それらを構造化する。
図7に示されるように、値札構造化部252は、ステップS25の処理で否定的な判断を行った場合(ステップS25:NO)、あるいはステップS27の処理で否定的な判断を行った場合には(ステップS27:NO)、取得された未対応の値札要素を構造化することなく、ステップS21の処理に戻る。この場合にも、値札構造化部252は、その値札要素を対応済みの値札要素として登録する。
値札構造化部252は、ステップS21の処理に戻ることにより、未対応の値札要素が残っているか否かを再び判断する。例えば、図5に示される商品名要素PN2の構造化が未だ行われていない場合には、値札構造化部252は、未対応の値札要素が残っていると判断して(ステップS21:YES)、その商品名要素PN2を取得する(ステップS22)。続いて、値札構造化部252は、商品名要素PN2と重なる値札本体要素が存在するか否かを判断する(ステップS23)。このとき、図5に示されるように、商品名要素PN2は値札本体要素PT1だけでなく、値札本体要素PT2にも重なっているため、値札構造化部252は、商品名要素PN2と重なる値札本体要素が存在すると判断して(ステップS23:YES)、商品名要素PN2と重なる面積が最大の値札本体要素及び重なる面積率を算出する(ステップS24)。このとき、商品名要素PN2の大部分は値札本体要素PT2と重なっているため、値札構造化部252は、商品名要素PN2と重なる面積が最大の値札本体要素として値札本体要素PT2を取得する。そして、値札構造化部252は、画像データ50において商品名要素PN2の全領域の面積に対する、値札本体要素PT2と重なっている部分の面積の比率である面積率を算出する。以降、値札構造化部252は、ステップS25の処理で肯定的な判断を行うとともに(ステップS25:YES)、ステップS26の処理を実行した後、更にステップS27の処理で肯定的な判断を行った場合には(ステップS27:YES)、値札本体要素PT2及び商品名要素PN2を値札A2として構造化する(ステップS28)。
値札構造化部252は、画像データ50において未対応の値札要素が存在しなくなるまで、換言すれば画像データ50から検出された値札要素の全てが対応済みの値札要素として登録されるまでステップS21~S28の処理を繰り返し実行する。そして、値札構造化部252は、画像データ50において未対応の値札要素が存在しなくなると、ステップS21の処理で否定的な判断を行って(ステップS21:NO)、図7に示される処理を一旦終了する。
値札構造化部252が図7に示される処理を例えば図5に示される画像データ50に対して実行することにより、値札51を構成する値札本体要素PT1、商品名要素PN1、価格要素PP1、及びバーコード要素BC1を1つの「値札A1」として構造化する。同様に、値札構造化部252は、値札52を構成する値札本体要素PT2、商品名要素PN2、価格要素PP2、及びバーコード要素BC2を1つの「値札A2」として構造化する。さらに、値札構造化部252は、値札53を構成する値札本体要素PT3、商品名要素PN3、価格要素PP3、及びバーコード要素BC3を1つの「値札A3」として構造化する。それぞれ構造化された値札A1~A3は互いに異なる値札として認識される。
以下では、値札構造化部252により構造化された値札A1~A3を「構造化値札A1~A3」と称する。
(値札追跡部の構成)
値札追跡部253は、照合部256により既に照合が完了している照合済み値札が存在する場合、画像データ取得部250により今回取得された画像データにおける照合済み値札の位置を追跡する。例えば、値札追跡部253は、画像データ取得部250により前回取得された画像データ内における照合済み値札の位置の情報を取得した上で、前回の画像データと今回の画像データとからカルマンフィルタやパーティクルフィルタ等を用いて2つの画像データ間の照合済み値札の動きを推定することにより、今回取得された画像データにおける照合済み値札の位置を推定する。なお、値札追跡部253は、前回取得された1つの画像データに代えて、前回までに取得された複数の画像データを用いてもよい。以下では、値札追跡部253により追跡することができた値札を「追跡成功値札」と称する。
なお、値札追跡部253は、今回の画像データにおいて追跡成功値札を検出することができた場合、その追跡の信頼性を数値化した信頼度を演算する。
(照合対象判定部の構成)
照合対象判定部254は、値札構造化部252により構造化された値札のうち、既に照合が完了している値札を照合対象から除外することにより、照合処理の負担を軽減する。
図9及び図10は、照合対象判定部254により実行される照合対象判定処理の手順を示したものである。
図9に示されるように、照合対象判定部254は、まず、今回の画像データにおいて値札構造化部252により構造化された値札から、予め照合が不要であると判定されている値札を除外する(ステップS30)。例えば、照合対象判定部254は、構造化値札の構成と、予め登録されている照合の不要な値札の構成とを比較して、構造化値札の構成が照合の不要な値札の構成と一致する場合には、その構造化値札を照合対象から除外する。結果的に、照合対象判定部254がステップS30の処理を実行することにより、構造化値札のうち、照合の必要な値札のみが残る。
続いて、照合対象判定部254は、値札追跡部253により今回の画像データ内で追跡することができた全ての追跡値札の中に、図9及び図10に示される処理で照合の必要があるか否かの確認が完了していない追跡成功値札が存在するか否かを判断する(ステップS31)。例えば今回の画像データの中に追跡成功値札が存在しない場合、照合対象判定部254は、未確認の追跡成功値札は存在しないと判断して(ステップS31:NO)、図9に示される処理を一旦終了する。
一方、未確認の追跡成功値札として、例えば図11(A)に示されるような追跡成功値札B1~B3が存在している場合、照合対象判定部254は、図9に示されるステップS31の処理において、未確認の追跡成功値札が存在すると判断するとともに(ステップS31:YES)、その未確認の追跡成功値札の情報を取得する(ステップS32)。ステップS32の処理では、未確認の3つの追跡成功値札B1~B3のうちの1つ、例えば図11(A)に一点鎖線で示される追跡成功値札B1の情報が取得される。照合対象判定部254は、ステップS32の処理に続いて、図10に示される処理を実行する。
図10に示されるように、照合対象判定部254は、まず、今回の画像データで検出された構造化値札の中に、図9及び図10に示される処理で照合の必要があるか否かの確認が完了していない構造化値札が存在するか否かを判断する(ステップS33)。未確認の構造化値札として、例えば図11(A)に示されるように構造化値札C1~C3が存在している場合、照合対象判定部254は、図10に示されるステップS33の処理において、未確認の構造化値札が存在すると判断するとともに(ステップS33:YES)、その未確認の構造化値札の情報を取得する(ステップS34)。ステップS34の処理では、未確認の3つの構造化値札C1~C3のうちの1つ、例えば図11(A)に一点鎖線で示される構造化値札C1の情報が取得される。
続いて、照合対象判定部254は、今回の画像データにおいて、ステップS32の処理で取得した未確認の追跡成功値札の全面積に対する、ステップS34の処理で取得した未確認の構造化値札が重なっている部分の面積の比率である面積率を算出するとともに(ステップS35)、算出された面積率が第2面積率閾値以上であるか否かを判断する(ステップS36)。第2面積率閾値は、追跡成功値札と構造化値札とが同一のものであるか判定することができるように予め設定されており、記憶部23に記憶されている。例えば図11(A)に示される例では、照合対象判定部254は、追跡成功値札B1の全面積に対する、構造化値札C1が重なっている部分の面積の比率である面積率を算出する。図12に示されるように、追跡成功値札B1の領域が二点鎖線で囲われる領域であって、且つ構造化値札C1の領域が一点鎖線で囲われる領域である場合に、追跡成功値札B1に対して構造化値札C1が重なっている部分の面積は、図中にハッチングで示される部分の面積で定義される。
図10に示されるように、照合対象判定部254は、算出された面積率が第2面積率閾値未満である場合には(ステップS36:NO)、未確認の構造化値札は未確認の追跡成功値札とは別のものであると判定して、ステップS33の処理に戻る。このとき、照合対象判定部254は、面積率の算出を行った未確認の構造化値札を確認済みの構造化値札として登録する。例えば図11(A)に示されるように面積率に基づいて未確認の追跡成功値札B1及び未確認の構造化値札C1を比較した結果、未確認の構造化値札C1は未確認の追跡成功値札B1とは別のものであると判定した場合、照合対象判定部254は、図11(B)に示されるように構造化値札C1を確認済みの構造化値札として登録する。
図10に示されるように、照合対象判定部254は、ステップS33の処理に戻ると、構造化値札C2及び構造化値札C3が未確認の状態であるため、ステップS33の処理で肯定的な判断を行う(ステップS33:YES)。この場合にも、照合対象判定部254は、ステップS34及びステップS35の処理を実行した後、ステップS36の処理で否定的な判断を行った場合には(ステップS36:NO)、図11(C)に示されるように構造化値札C2を確認済みの構造化値札として登録した後、図10に示されるステップS33の処理に再び戻る。
照合対象判定部254は、ステップS33の処理に戻ると、構造化値札C3が未確認の状態であるため、ステップS33の処理で肯定的な判断を行う(ステップS33:YES)。この場合にも、照合対象判定部254は、ステップS34及びステップS35を実行した後、ステップS36の処理で肯定的な判断を行った場合には(ステップS36:YES)、未確認の構造化値札C3が追跡成功値札B1と同一のものであると判定して、構造化値札C3を照合済み値札として登録する(ステップS36)。この際、照合対象判定部254は、図11(D)に示されるように構造化値札C3を確認済みの構造化値札として登録した後、図10に示されるステップS33の処理に戻る。このように、照合対象判定部254は、今回の画像データで検出された構造化値札の全てが確認済みになるまでステップS33以降の処理を繰り返し実行する。
図11(D)に示されるように今回の画像データで検出された構造化値札C1~C3の全てが確認済みになると、照合対象判定部254は、図10に示されるステップS33の処理で否定的な判断を行った後(ステップS33:NO)、未確認の追跡成功値札B1が、いずれの構造化値札C1~C3とも第2面積率閾値以上の面積率で重ならなかったか否かを判断する(ステップS38)。図11(D)に示されるように、構造化値札C1が照合済み値札として登録されている場合、構造化値札C1は未確認の追跡成功値札B1に対して第2面積率閾値以上の面積率で重なっていることになるため、照合対象判定部254は、図10に示されるステップS38の処理で否定的な判断を行う(ステップS38:NO)。この場合、照合対象判定部254は、図9に示されるステップS31の処理に戻る。このとき、図11(E)に示されるように、照合対象判定部254は、追跡成功値札B1を確認済みの追跡成功値札として登録するとともに、構造化値札C1~C3のうち、照合済み値札として登録されていない構造化値札C1,C2を未確認の状態に戻す。
照合対象判定部254は、ステップS31の処理に戻ったときに、追跡成功値札B2,B3が未確認の状態であるため、ステップS31の処理で肯定的な判断を行う(ステップS31:YES)。この場合、照合対象判定部254は、例えば未確認の追跡成功値札B2の情報を取得した後、残りの構造化値札C1,C2に対してステップS33以降の処理を実行する。
一方、追跡成功値札B2が検出されている場合であっても、それに対応する構造化値札が今回の画像データで検出されていない場合がある。この場合、未確認の追跡成功値札B2に対して、いずれの構造化値札C1,C2も第2面積率閾値以上の面積率で重ならない。そのため、照合対象判定部254は、図10に示されるステップS38の処理で肯定的な判断を行う(ステップS38)。この場合、照合対象判定部254は、未確認の追跡成功値札B1の追跡の信頼度を値札追跡部253から取得するとともに、その信頼度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS39)。照合対象判定部254は、追跡成功値札B2の信頼度が閾値以上である場合には(ステップS39:YES)、その追跡成功値札B2を照合済み値札として登録した後(ステップS40)、図9に示されるステップS31の処理に戻る。一方、照合対象判定部254は、追跡成功値札B1の信頼度が閾値未満である場合には(ステップS39:NO)、その追跡成功値札B1を認証済み値札として登録することなく、図9に示されるステップS31の処理に戻る。
照合対象判定部254は、追跡成功値札B1~B3及び構造化値札A1~A3の確認を完了した場合、ステップS31の処理に戻ったときに、追跡成功値札B2,B3が未確認の状態であるため、ステップS31の処理で肯定的な判断を行う(ステップS31:YES)。この場合、照合対象判定部254は、例えば未確認の追跡成功値札B2の情報を取得した後、残りの構造化値札C1,C3に対してステップS33以降の処理を実行する。
照合対象判定部254は、今回の画像データで検出された追跡成功値札B1~B3の全てが確認済みになるまでステップS31以降の処理を繰り返し実行する。そして、今回の画像データで検出された追跡成功値札B1~B3の全てが確認済みになると、照合対象判定部254は、ステップS31の処理で否定的な判断を行った後(ステップS31:NO)、図9及び図10に示される処理を一旦終了する。
(値札要素認識部の構成)
値札要素認識部255は、今回の画像データで検出された構造化値札のうち、照合対象判定部254により照合済み値札であると判定された構造化値札及び追跡成功値札を除く値札、すなわち未照合の構造化値札及び追跡成功値札に含まれる情報を認識する。以下では、未照合の構造化値札及び追跡成功値札をまとめて「未照合値札」と称する。
図13は、値札要素認識部255により実行される値札要素認識処理の手順を示したものである。なお、図13に示される処理は、未照合値札が複数存在する場合、複数の未照合値札に対して個別に実行される。
図13に示されるように、値札要素認識部255は、まず、未照合値札の画像データを取得する(ステップS50)。続いて、値札要素認識部255は、未照合値札に価格要素が含まれているか否かを判断する(ステップS51)。値札要素認識部255は、未照合値札に価格要素が含まれている場合には(ステップS51:YES)、未照合値札の画像データから価格要素の領域に対応した画像データを切り抜くとともに(ステップS52)、切り抜いた画像データから価格情報を認識する(ステップS53)。例えば、値札要素認識部255は、切り抜いた画像データに対してOCR(Optical Character Recognition)処理等の文字認識処理を施すことにより、画像データに含まれている文字情報を抽出する。具体的には、値札要素認識部255は、図5に示される構造化値札A1が未照合値札に相当し、当該構造化値札A1に図5に示されるような価格要素PP1が含まれている場合には、価格要素PP1から「398円」という文字情報を抽出する。値札要素認識部255は、ステップS53の処理を実行した場合、あるいは未照合値札に価格要素が含まれていない場合には(ステップS51:NO)、ステップS60の処理に進む。
一方、値札要素認識部255は、ステップS51~53の処理に並行して、未照合値札にバーコード要素が含まれているか否かを判断する(ステップS54)。値札要素認識部255は、未照合値札にバーコード要素が含まれている場合には(ステップS54:YES)、未照合値札の画像データからバーコード要素に対応した画像データを切り抜くとともに(ステップS55)、切り抜いた画像データに対してOCR処理等を施すことによりバーコード情報を認識する(ステップS56)。値札要素認識部255は、ステップS56の処理を実行した場合、あるいは未照合値札にバーコード要素が含まれていない場合には(ステップS54:NO)、ステップS60の処理に進む。
また、値札要素認識部255は、ステップS51~56の処理に並行して、未照合値札に商品名要素が含まれているか否かを判断する(ステップS57)。値札要素認識部255は、未照合値札に商品名要素が含まれている場合には(ステップS57:YES)、未照合値札の画像データから商品名要素に対応した画像データを切り抜くとともに(ステップS58)、切り抜いた画像データに対してOCR処理等を施すことにより商品名情報を認識する(ステップS59)。値札要素認識部255は、ステップS59の処理を実行した場合、あるいは未照合値札に商品名要素が含まれていない場合には(ステップS57:NO)、ステップS60の処理に進む。
値札要素認識部255は、ステップS60として、バーコード情報及び商品名情報の少なくとも一方を認識することができ、且つ価格情報を認識することができたか否かを判断する。値札要素認識部255は、ステップS60の処理で肯定的な判断を行った場合(ステップS60:YES)、その未照合値札を認識成功の値札として登録した後(ステップS61)、図13に示される処理を一旦終了する。一方、値札要素認識部255は、バーコード情報及び商品名情報の両方を認識できない場合、あるいは価格情報を認識できない場合には(ステップS60:NO)、その未照合値札を認識失敗の値札として登録した後(ステップS62)、図13に示される処理を一旦終了する。
(照合部の構成)
照合部256は、値札要素認識部255により認識成功の値札として登録された未照合値札が存在する場合、その未照合値札に対応するバーコード情報及び商品名情報の少なくとも一方及び価格情報を値札要素認識部255から取得する。
照合部256は、未照合値札に対応するバーコード情報を取得できない一方、商品名情報及び価格情報を取得できた場合には、商品名情報を、図1に示されるネットワーク回線Nを介してサーバ装置30に送信する。これにより、サーバ装置30は、商品マスタデータベース31から商品名情報に対応した最新の価格情報を取得するとともに、取得した商品マスタの価格情報を端末装置20にネットワーク回線Nを介して送信する。照合部256は、サーバ装置30から送信される商品マスタの価格情報と、値札要素認識部255により認識された価格情報とを照合する。
一方、照合部256は、未照合値札に対応する商品名情報を取得できない一方、バーコード情報及び価格情報を取得できた場合には、バーコード情報に含まれる情報、例えば商品の識別番号や名称等の情報を、図1に示されるネットワーク回線Nを介してサーバ装置30に送信する。これによりサーバ装置30は、商品マスタデータベース31から商品の識別番号や名称等に対応した最新の価格情報を取得するとともに、取得した商品マスタの価格情報を端末装置20にネットワーク回線Nを介して送信する。照合部256は、サーバ装置30から送信される商品マスタの価格情報と、値札要素認識部255により認識された価格情報とを照合する。
なお、照合部256は、未照合値札に対応する商品名情報及びバーコード情報の両方を取得できた場合には、商品名情報及びバーコード情報のいずれかを用いてサーバ装置30から商品マスタの価格情報を取得するとともに、取得した商品マスタの価格情報と、値札要素認識部255により認識された価格情報とを照合する。
照合部256は、商品マスタの価格情報と、値札要素認識部255により認識された価格情報とが一致する場合には、その未照合値札を価格一致の照合済み値札として登録する。また、照合部256は、商品マスタの価格情報よりも、値札要素認識部255により認識された価格情報が安い場合には、その未照合値札を価格不一致の照合済み値札として登録する。さらに、照合部256は、商品マスタの価格情報よりも、値札要素認識部255により認識された価格情報が高い場合にも、その未照合値札を価格不一致の照合済み値札として登録する。
(表示制御部の構成)
表示制御部257は表示部22の表示出力を制御する。具体的には、表示制御部257は、画像データ取得部250により撮像部21から逐次取得される画像データを時系列画像として表示部22に表示する。
また、表示制御部257は、時系列画像に併せて、照合部256の照合結果を図14(A)~(D)に示されるように表示する。なお、図14(A)~(D)では、表示色の差異が点ハッチングの点の密度の差異として表されている。また、図14(A)~(D)に示される値札D1~D4は構造化値札及び追跡成功値札のいずれかである。
例えば、表示制御部257は、照合部256により価格一致の照合済み値札として判定された値札D1に関しては、図14(A)に示されるように、値札D1の領域全体を第1の色CL1で表示する。第1の色CL1は例えば透過性を有する緑色である。また、表示制御部257は、商品マスタの価格情報よりも、値札要素認識部255により認識された価格情報が安いと照合部256により判定された値札D2に関しては、図14(B)に示されるように、値札D2の領域全体を第2の色CL2で表示する。第2の色CL2は例えば透過性を有する赤色である。さらに、表示制御部257は、商品マスタの価格情報よりも、値札要素認識部255により認識された価格情報が高いと照合部256により判定された値札D3に関しては、図14(C)に示されるように、値札D3の領域全体を第3の色CL3で表示する。第3の色CL3は例えば透過性を有する青色である。
また、表示制御部257は、照合部256による照合が完了していない未照合値札D4に関しては、例えば図14(D)に示されるように、未照合値札D4の領域全体を第4の色CL4で表示する。なお、未照合値札D4には、例えば図13に示されるステップS62の処理で認識失敗の値札として登録された構造化値札又は追跡成功値札が含まれる。第4の色CL4は例えば透過性を有する白色である。
さらに、表示制御部257は、図9に示されるステップS30に示される処理で、照合が不要であると判定された照合不要値札D5に関しては、例えば図14(E)に示されるように、照合不要値札D5の領域全体を第5の色CL5で表示する。第5の色CL5は例えば透過性を有する黒色である。
(制御部の動作の流れ)
次に、図15及び図16を参照して、本実施形態の制御部25の動作例について総括する。
図15に示されるように、制御部25では、まず、画像データ取得部250が撮像部21から今回の画像データを取得した後(ステップS70)、値札検出部251が画像データに対して図4に示される値札要素検出処理を実行することにより(ステップS71)、画像データから値札要素を検出する。続いて、値札構造化部252が図7に示される値札要素構造化処理を実行することにより(ステップS72)、ステップS71の処理で検出された値札要素を構造化する。
一方、制御部25では、ステップS71,S72の処理に並行してステップS73~S75の処理が実行される。具体的には、値札追跡部253が、前回の画像データに照合済み値札が存在しているか否かを判断する(ステップS73)。照合済み値札には、前回の画像データで照合部256により価格一致の照合済み値札として登録された構造化値札、及び価格不一致の照合済み値札として登録された構造化値札が含まれる。値札追跡部253は、照合済み値札が存在していると判断した場合には(ステップS73:YES)、前回の画像データ及び今回の画像データに基づいて照合済み値札の追跡処理を実行して(ステップS74)、追跡が成功した値札を追跡成功値札として登録する(ステップS75)。
ステップS72の処理及びステップS75の処理が実行された後、照合対象判定部254は、追跡成功値札が存在するか否かを判定する(ステップS76)。このとき、照合対象判定部254は、追跡成功値札が存在すると判定した場合には(ステップS76:YES)、追跡成功値札と、ステップS72の処理で構造化された構造化値札とを用いて図9及び図10に示される照合対象判定処理を実行することにより(ステップS77)、構造化値札及び追跡成功値札のうち、既に照合が完了している値札を照合済み値札として登録する。結果として、構造化値札及び追跡成功値札の中に、照合済み値札として登録されていない値札が存在する場合には、その値札が未照合値札として残ることになる。ステップS77の処理が実行された後、図16に示されるステップS78の処理が実行される。
一方、ステップS76の処理において追跡成功値札が存在しないと照合対象判定部254により判定された場合にも(ステップS76:NO)、図16に示されるステップS78の処理が実行される。この場合には、構造化値札の中に、照合済み値札として登録されていない値札が存在する場合には、その値札が未照合値札として残ることになる。
また、ステップS73の処理において照合済み値札が存在しないと値札追跡部253により判定された場合にも(ステップS73:NO)、図16に示されるステップS78の処理が実行される。この場合にも、構造化値札の中に、照合済み値札として登録されていない値札が存在する場合には、その値札が未照合値札として残ることになる。
図16に示されるように、値札要素認識部255は、ステップS78の処理として、未照合値札が存在するか否かを判断する(ステップS78)。値札要素認識部255は、未照合値札が存在する場合には(ステップS78:YES)、ステップS79以降の処理を実行する。なお、未照合値札が複数存在する場合、ステップS79~S85の処理は複数の未照合値札に対して個別に実行される。
値札要素認識部255は、未照合値札が存在する場合には(ステップS78:YES)、まず、未照合値札に対して図13に示される値札要素認識処理を実行することにより(ステップS79)、未照合値札の値札要素、具体的には価格要素、バーコード要素、及び商品名要素を認識する。続いて、値札要素認識部255は、未照合値札の認識が成功したか否かを判断する(ステップS80)。具体的には、値札要素認識部255は、未照合値札に記載の商品名及びバーコードの少なくとも一方及び価格の認識が成功した場合には、その未照合値札の認識が成功したと判断する(ステップS80:YES)。この場合、照合部256は、ステップS80の処理で認識された価格情報と、サーバ装置30の商品マスタデータベース31に登録されている商品マスタの価格情報とを照合して(ステップS81)、それらが一致しているか否かを判断する(ステップS82)。照合部256は、それらが一致している場合には(ステップS82:YES)、その未照合値札を価格一致の照合済み値札として登録する(ステップS83)。
一方、照合部256は、ステップS80の処理で認識された価格情報と、サーバ装置30の商品マスタデータベース31に登録されている商品マスタの価格情報とが一致しなかった場合には(ステップS82:NO)、その未照合値札を価格不一致の照合済み値札として登録する(ステップS84)。
さらに、ステップS80の処理において値札要素認識部255による未照合値札の認識が成功しなかった場合(ステップS80:NO)、表示制御部257は未照合値札を表示部22に表示する(ステップS85)。具体的には、表示制御部257は、図14(D)に示される態様で未照合値札を表示部22に表示する。
図15に示されるように、ステップS83~S85のいずれかの処理が実行された後、値札要素認識部255により未照合値札が存在するか否かが判定されて(ステップS78)、未照合値札が存在する場合には(ステップS78:YES)、ステップS79~S85の処理が再び実行される。これにより、未照合の値札の全てに対してステップS83~S85のいずれかの処理が実行されると、値札要素認識部255が、ステップS78の処理で、未照合値札が存在しないと判定するようになる(ステップS78:NO)。この場合、表示制御部257は、ステップS83及びS84の処理で登録された照合済み値札を表示部22に表示する(ステップS86)。具体的には、表示制御部257は、図14(A)~(C)に示される態様で照合済み値札を表示する。続いて、画像データ取得部250は、画像データ取得部250により取得された次の画像データが存在するか否かを判断して(ステップS87)、次の画像データが存在する場合には(ステップS87:YES)、図15に示されるステップS70の処理に戻る。一方、次の画像データが存在しない場合には(ステップS87:NO)、制御部25は図15及び図16に示される処理を終了する。
(作用及び効果)
以上説明した本実施形態の照合システム10によれば以下の作用及び効果を得ることが可能である。
端末装置20は、撮像部21と、表示部22と、値札検出部251と、照合部256とを備える。撮像部21は、値札が含まれる画像データを撮像により取得可能である。表示部22は、撮像部21により逐次取得される画像データを時系列画像として表示可能である。値札検出部251は画像データから値札要素を検出する。照合部256は、値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベース31に登録されている情報とを照合する。表示部22は、時系列画像において値札と照合部256の照合結果とを対応付けて表示する。
この構成によれば、ユーザは、表示部22に表示される時系列画像を見ることにより値札の照合結果を容易に確認することができる。そのため、ユーザの確認作業の工数を低減することが可能である。
端末装置20は値札構造化部252を更に備える。値札構造化部252は、値札検出部251により検出された値札要素を値札ごとに構造化する。
この構成によれば、値札要素を1つのまとまりとして構造化することができるため、より高い精度で値札を検出することが可能となる。
照合部256は、照合が完了した値札を照合済み値札として登録する。端末装置20は照合対象判定部254を更に備える。照合対象判定部254は、画像データから取得された構造化値札のうち、照合済み値札に登録する値札を照合部256の照合の対象から除外する。
この構成によれば、既に照合が完了している値札が今回の画像データ内に存在する際に、その値札を照合部256が再度照合することを回避できる。そのため、照合部256の処理負担を軽減することが可能である。
端末装置20は値札追跡部253を更に備える。値札追跡部253は、時系列画像において照合済み値札を追跡値札として追跡する。照合対象判定部254は、値札追跡部253により追跡された追跡値札と、構造化された値札とが同一のものであると判定した場合、構造化された値札を照合の対象から除外する。
この構成によれば、追跡値札を利用することにより、構造化値札のうち、既に照合済みの値札を照合の対象から容易に除外することができる。また、追跡値札を用いない場合、時系列画像のフレームごとに構造化値札を検出する必要がある。この場合、構造化値札に関してはフレーム毎に検出されることが望ましいが、例えば機械学習モデルの検出精度により構造化値札を適切に検出できない場合がある。このような場合、時系列画像のフレーム間で構造化値札の検出及び非検出が連続して発生することになるため、値札の検出結果及び照合結果の表示及び非表示が連続して発生する、いわゆる画面のちらつきが発生する可能性がある。この点、本実施形態のように追跡値札を用いれば、何らかの理由により構造化値札を検出することができなかった場合でも、その非検出の構造化値札を追跡値札で補うことができる。結果的に、値札の検出結果及び照合結果を安定して表示させることができるため、上記の画面のちらつきの発生を抑制することが可能である。
値札検出部251は、値札要素として、値札本体要素と、値札本体に付されている情報である値札付帯要素とを検出する。値札付帯要素には、価格要素、バーコード要素、及び商品名要素が含まれている。値札構造化部252は、値札の種別に対応した、予め設定されている値札のレイアウト情報に基づいて、値札本体要素における値札付帯要素の領域を特定しつつ、値札要素の構造化を行う。
この構成によれば、より高い精度で、且つより容易に値札要素を構造化することが可能である。
値札構造化部252は、値札検出部251により検出された値札要素の奥行きの分布情報に基づいて、値札要素を構造化の対象として用いるか否かを判定する。具体的には、値札構造化部252は、値札要素の奥行きのヒストグラムが多峰性の傾向を示している場合には、この値札要素を構造化の対象から除外する。また、値札構造化部252は、値札要素の奥行きのヒストグラムが単峰性の傾向を示している場合には、この値札要素を構造化の対象とする。
この構成によれば、値札要素の奥行きの分布情報に基づいて、構造化すべきでない外乱の要素を排除しつつ、値札要素を構造化することが可能となる。
表示部22は、照合部256の照合結果に応じた色を表示する。具体的には、価格要素から取得可能な価格情報と、商品マスタデータベース31に登録されている価格情報が一致する第1の状況であるとき、表示部22は第1の色CL1を表示する。価格要素から取得可能な価格情報よりも、商品マスタデータベース31に登録されている価格情報の方が安い第2の状況であるとき、表示部22は第2の色CL2を表示する。価格要素から取得可能な価格情報よりも、商品マスタデータベース31に登録されている価格情報の方が高い第3の状況であるとき、表示部22は第3の色CL3を表示する。
この構成によれば、ユーザは価格の照合結果を視覚的に把握することが可能であるため、よりスムーズに確認作業を進めることが可能となる。
(第1変形例)
機械学習モデル等により画像データ内の値札要素を検出する場合、画像データ内に含まれる値札要素を適切に検出できない可能性がある。本変形例では、このような場合にユーザが画像データ内の値札要素の領域を指定することにより、値札要素を手動で特定することが可能となっている。本変形例の具体的な構成は以下の通りである。
図3に破線で示されるように、本変形例の端末装置20は、その機能的な構成として、入力部26を更に備えている。入力部26は、文字や数値等を入力する機能や、画像データ内の領域を指定する機能を有するものであって、図2に示される入力装置14により実現可能である。入力部26では、表示部22に表示される画像データ内の値札要素の領域を、具体的には値札本体要素の領域、商品名要素の領域、価格要素の領域、及びバーコード要素の領域の少なくとも1つの領域を数値等の入力操作で指定すること、あるいはドラッグアンドドロップ操作により指定することが可能である。
図3に破線で示されるように、制御部25は、入力情報取得部258と、学習部259とを更に備えている。
入力情報取得部258は、入力部26に入力された値札要素の指定領域の情報を取得すると共に、取得した値札要素の指定領域の情報を値札検出部251に送信する。値札検出部251は、入力情報取得部258から送信される値札要素の指定領域の情報に基づいて、画像データ内の値札要素の領域を特定しつつ、当該領域に含まれる値札要素を検出する。
学習部259は、入力部26に入力された値札要素の指定領域の情報に基づいて、画像データからの値札要素の検出を学習する。具体的には、学習部259は、入力部26に入力された値札要素の指定領域の情報に基づいて、画像データから値札要素を抽出する機械学習モデルを再学習させる。
この構成によれば、仮に画像データ内の値札が適切に検出されていない場合であっても、ユーザは画像データ内の値札の領域を手動で指定することができる。そのため、より適切に画像データ内の値札を検出することが可能となる。また、画像データから値札要素を検出するための機械学習モデルを再学習させることができるため、より適切に値札要素を検出することが可能となる。
(第2変形例)
画像データ内に含まれる値札要素を検出することができた場合であっても、値札要素認識部255により認識された値札要素の情報が誤っている可能性がある。本変形例では、このような場合にユーザが値札要素の情報を手動で指定することが可能となっている。なお、本変形例の構成は第1変形例の構成と類似であるため、以下では相違点を中心に説明する。
図3に破線で示される制御部25の入力情報取得部258は、入力部26に入力される文字情報や数値情報を取得する。例えば、入力情報取得部258は、商品名に対応する文字情報が入力部26に入力された場合には、その文字情報を取得する。また、入力情報取得部258は、商品の価格に対応する数値情報が入力部26に入力された場合には、その数値情報を取得する。
制御部25の照合部256は、構造化された値札要素に含まれる情報として、値札要素認識部255により取得された商品名又は価格に代えて、入力情報取得部258により取得された商品名又は価格を用いる。
制御部25の学習部259は、入力部26に入力される文字情報や数値情報に基づいて、画像データからの値札要素の検出を学習する。具体的には、学習部259は、入力部26に入力される文字情報や数値情報に基づいて、値札要素認識部255により実行される文字認識処理を再学習する。
この構成によれば、仮に値札要素認識部255により認識された値札要素の情報が誤っている場合であっても、ユーザが入力部26を操作することで、値札要素の誤った情報を手動で修正することができる。よって、より適切に値札の実際の価格と商品マスタデータベース31の価格とを照合させることができる。また、画像データから文字や数値を認識する処理を更新することができるため、より高い精度で画像データから文字や数値を認識することが可能となる。
(第3変形例)
図3に破線で示されるように、本変形例の端末装置20は、その機能的な構成として、通知部27を更に備えている。通知部27は、音によりユーザに各種通知を行う機能を有するものであって、図2に示される出力装置15により実現可能である。通知部27から出力される音には、音声やブザー音等が含まれる。
図3に破線で示されるように、制御部25は通知制御部260を更に備えている。通知制御部260は、照合部256の照合結果を通知部27から音により出力する。
この構成によれば、ユーザは、表示部22の表示とは別に、通知部27から出力される音により照合結果を確認することができるため、更に容易に照合結果を認識することが可能となる。
(第4変形例)
図3に破線で示されるように、本変形例の制御部25は作業時間記録部261を更に備えている。作業時間記録部261は、ユーザが値札の情報と商品マスタデータベース31の登録情報とを照合する作業を開始した時点から、当該作業が終了した時点までの作業時間を記録する。例えば、作業時間記録部261は、表示部22に表示される作業開始のボタンをユーザが操作した時点から、表示部22に表示される作業終了のボタンをユーザが操作した時点までの経過時間を作業時間として記録する。
表示制御部257は、ユーザの作業が終了した時点で、例えば作業終了のボタンをユーザが操作した時点で、作業時間記録部261により記録された作業時間を表示部22に表示する。
この構成によれば、確認作業の工数をユーザが容易に確認することが可能であるため、利便性を高めることが可能である。
(第5変形例)
本変形例の表示制御部257は、照合部256の照合結果において、価格要素及びバーコード要素から取得可能な価格情報と、商品マスタデータベース31に登録されている価格情報とが一致しない場合、商品マスタデータベース31に登録されている正しい価格の情報を表示部22に表示する。
この構成によれば、ユーザは表示部22を見るだけで商品の正しい価格を知ることができるため、確認作業を進め易くなる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・商品マスタデータベース31は端末装置20の記憶部23に記憶されていてもよい。したがって、照合システム10ではサーバ装置30を省略可能である。
・撮像部21により取得される画像データは、RGBD画像に限らず、例えば色情報のみを含むRGB画像であってもよい。この場合、制御部25は、画像データの奥行きに関する処理を省略可能である。具体的には、図4に示される値札要素検出処理では、ステップS11~S15の処理が省略可能である。図7に示される値札要素構造化処理では、ステップS26及びS27の処理が省略可能である。
・値札付帯要素には、価格要素、バーコード要素、及び商品名要素の少なくとも1つが含まれていればよい。また、値札付帯要素には、価格要素、バーコード要素、及び商品名要素とは異なる要素が含まれていてもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:照合システム、20:端末装置(照合装置)、21:撮像部、22:表示部、25:制御部(コンピュータ)、26:入力部、27:通知部、250:画像データ取得部、251:値札検出部、252:値札構造化部、253:値札追跡部、254:照合対象判定部、256:照合部、257:表示制御部、259:学習部、261:作業時間記録部。

Claims (19)

  1. 値札が含まれる画像データを撮像により取得可能な撮像部と、
    前記撮像部により逐次取得される前記画像データを時系列画像として表示可能な表示部と、
    前記画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する値札検出部と、
    前記値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する照合部と、を備え、
    前記表示部は、前記時系列画像において前記値札と前記照合部の照合結果とを対応付けて表示する
    照合装置。
  2. 前記値札検出部により検出された前記値札要素を前記値札ごとに構造化する値札構造化部を更に備え、
    前記照合部は、前記値札構造化部により構造化された前記値札に含まれる情報と、前記商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する
    請求項1に記載の照合装置。
  3. 前記照合部は、前記照合が完了した値札を照合済み値札として登録し、
    前記値札構造化部により構造化された値札のうち、前記照合済み値札に対応する値札を前記照合の対象から除外する照合対象判定部を更に備える
    請求項2に記載の照合装置。
  4. 前記時系列画像において前記照合済み値札を追跡値札として追跡する値札追跡部を更に備え、
    前記照合対象判定部は、前記値札追跡部により追跡された追跡値札と、前記構造化された値札とが同一のものであると判定した場合、当該構造化された値札を前記照合の対象から除外する
    請求項3に記載の照合装置。
  5. 前記値札検出部は、前記値札要素として、値札本体の要素と、前記値札本体に付されている要素である値札付帯要素とを検出し、
    前記値札構造化部は、前記値札の種別に対応した、予め設定されている前記値札のレイアウト情報に基づいて、前記値札本体の要素における前記値札付帯要素の領域を特定しつつ前記値札要素の構造化を行う
    請求項2に記載の照合装置。
  6. 前記値札構造化部は、前記値札検出部により検出される前記値札要素の奥行きの分布情報に基づいて、前記値札要素を構造化の対象として用いるか否かを判定する
    請求項5に記載の照合装置。
  7. 前記値札付帯要素には、価格要素、バーコード要素、及び商品名要素の少なくとも一つが含まれている
    請求項5又は6に記載の照合装置。
  8. 前記画像データ内の値札要素の領域を手動で指定可能な入力部を更に備え、
    前記値札検出部は、前記入力部により指定された前記値札要素の領域の情報に基づいて前記画像データ内の前記値札の領域を特定する
    請求項1に記載の照合装置。
  9. 前記値札要素の領域の情報に基づいて前記画像データからの前記値札要素の検出を学習する学習部を更に備える
    請求項8に記載の照合装置。
  10. 前記値札要素に含まれる情報を手動で入力可能な入力部を更に備え、
    前記照合部は、前記値札要素の情報に基づいて前記照合を更に行う
    請求項1に記載の照合装置。
  11. 前記値札要素の情報に基づいて、前記画像データからの前記値札要素の検出を学習する学習部を更に備える
    請求項10に記載の照合装置。
  12. 前記表示部は、前記照合部の照合結果に応じた色を表示する
    請求項1に記載の照合装置。
  13. 前記表示部は、
    前記値札要素から取得可能な価格情報と、前記商品マスタデータベースに登録されている価格情報とが一致している状況を第1の状況とし、
    前記値札要素から取得可能な価格情報が、前記商品マスタデータベースに登録されている価格情報よりも安い状況を第2の状況とし、
    前記値札要素から取得可能な価格情報が、前記商品マスタデータベースに登録されている価格情報よりも高い状況を第3の状況とするとき、
    前記第1の状況、前記第2の状況、及び前記第3の状況のそれぞれで異なる色を表示する
    請求項12に記載の照合装置。
  14. 前記照合部の照合結果を前記表示部への表示とは異なる方法で通知する通知部を更に備える
    請求項1に記載の照合装置。
  15. 前記通知部は、前記表示部への表示とは異なる方法として、前記照合部の照合結果を音で通知するものである
    請求項14に記載の照合装置。
  16. ユーザが前記値札の情報と前記商品マスタデータベースの登録情報とを照合する作業を開始した時点から、当該作業が終了した時点までの作業時間を記録する作業時間記録部を更に備え、
    前記表示部は、前記作業時間記録部により記録された前記作業時間を表示する
    請求項1に記載の照合装置。
  17. 前記表示部は、前記値札要素に含まれる価格の情報と、前記商品マスタデータベースに登録されている価格の情報とが一致していない場合、前記商品マスタデータベースに登録されている価格を表示する
    請求項1に記載の照合装置。
  18. 値札が含まれる画像データを撮像により取得可能な撮像部と、
    前記撮像部により逐次取得される前記画像データを時系列画像として表示可能な表示部と、
    前記画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する値札検出部と、
    前記値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する照合部と、を備え、
    前記表示部は、前記時系列画像において前記値札と前記照合部の照合結果とを対応付けて表示する
    照合システム。
  19. コンピュータを、
    値札が含まれる画像データを撮像部から取得する画像データ取得部と、
    前記撮像部により逐次取得される前記画像データを時系列画像として表示部に表示させる表示制御部と、
    前記画像データから、値札に関連する要素である値札要素を検出する値札検出部と、
    前記値札要素に含まれる情報と、商品マスタデータベースに登録されている情報とを照合する照合部と、として機能させ、
    前記表示制御部は、前記時系列画像において前記値札と前記照合部の照合結果とを対応付けて前記表示部に表示させる
    照合プログラム。
JP2022127187A 2022-08-09 2022-08-09 照合装置、照合システム、照合プログラム Active JP7213387B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022127187A JP7213387B1 (ja) 2022-08-09 2022-08-09 照合装置、照合システム、照合プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022127187A JP7213387B1 (ja) 2022-08-09 2022-08-09 照合装置、照合システム、照合プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7213387B1 true JP7213387B1 (ja) 2023-01-26
JP2024024392A JP2024024392A (ja) 2024-02-22

Family

ID=85035358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022127187A Active JP7213387B1 (ja) 2022-08-09 2022-08-09 照合装置、照合システム、照合プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7213387B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017016539A (ja) 2015-07-06 2017-01-19 日本電気株式会社 商品棚認識装置、商品棚認識方法、プログラム及び画像処理装置
US20190279144A1 (en) 2018-03-08 2019-09-12 Shanghai Clobotics Technology Co., Ltd. Method, system and device for association of commodities and price tags
JP2020119381A (ja) 2019-01-25 2020-08-06 株式会社Nttドコモ 棚割情報生成装置及び棚割情報生成プログラム
JP2020198054A (ja) 2019-06-05 2020-12-10 日本ユニシス株式会社 プログラム、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017016539A (ja) 2015-07-06 2017-01-19 日本電気株式会社 商品棚認識装置、商品棚認識方法、プログラム及び画像処理装置
US20190279144A1 (en) 2018-03-08 2019-09-12 Shanghai Clobotics Technology Co., Ltd. Method, system and device for association of commodities and price tags
JP2020119381A (ja) 2019-01-25 2020-08-06 株式会社Nttドコモ 棚割情報生成装置及び棚割情報生成プログラム
JP2020198054A (ja) 2019-06-05 2020-12-10 日本ユニシス株式会社 プログラム、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024024392A (ja) 2024-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108416403B (zh) 商品与标签的自动关联方法、系统、设备及存储介质
JP6366024B2 (ja) 画像化された文書からテキストを抽出する方法及び装置
US20200394599A1 (en) Shelf-allocation information generating device and shelf-allocation information generating program
US9836665B2 (en) Management system, list production device, method, computer readable recording medium, data structure, and printed label
CN110751043A (zh) 基于人脸可见性的人脸识别方法、装置及存储介质
US11341739B2 (en) Image processing device, image processing method, and program recording medium
TWI776176B (zh) 手部作業動作評分裝置、方法及電腦可讀取存儲介質
US11443503B2 (en) Product analysis system, product analysis method, and product analysis program
CN110659588A (zh) 一种客流量统计方法、装置及计算机可读存储介质
JPWO2019064925A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP7149953B2 (ja) 検出装置及び検出プログラム
JP2012194705A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP7213387B1 (ja) 照合装置、照合システム、照合プログラム
JP7449505B2 (ja) 情報処理システム
US20200372249A1 (en) Multi Receipt Detection
EP3435281B1 (en) Skin undertone determining method and an electronic device
US11948374B2 (en) Systems and methods for detecting text of interest
US20230025548A1 (en) Systems and methods for recognizing text of interest
JPH11144057A (ja) 画像認識装置および画像認識方法
Merrad et al. A Real-time Mobile Notification System for Inventory Stock out Detection using SIFT and RANSAC.
CN111144438A (zh) 一种广告单中商品检测方法及装置
US20240185622A1 (en) Systems and methods for detecting text of interest
WO2023171132A1 (ja) 情報処理システム
US20220292454A1 (en) Systems and methods for inventory management
JP7343115B1 (ja) 情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220907

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220907

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20220907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7213387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150