JP7212602B2 - 変圧器の監視診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器の監視診断装置に関し、特に、負荷時タップ切換装置を備える変圧器の監視診断装置に関する。
変圧器は、鉄心と巻線が、絶縁油等の絶縁媒体に浸漬されて、タンクの内部に収納されている。一般に、商用周波数で通電し、定常運転している三相交流変圧器では、各相の鉄心や巻線が、商用周波数の2倍の周波数及びその高調波成分の周波数を持つ電磁気力により加振され、これらの振動が直接または絶縁媒体を介してタンクに伝わり、タンクが振動する。
変圧器の監視診断装置は、変圧器に取り付けられたセンサを用いて、変圧器の内部の状態、すなわち鉄心や巻線の異常や劣化状態を監視、診断する装置である。従来の変圧器の監視診断装置の例は、特許文献1、2に記載されている。
特許文献1には、変圧器に装着されて変圧器が発生する低周波数領域から可聴音領域(1Hz~20kHz)に至る振動に対し検出感度を有する振動検出器と、巻線に通電して変圧器を稼働している間に、タンクの天板をハンマーで叩いて得られる機械的振動に基づく固有振動を求める解析器と、解析器から得られたデータを演算する演算手段とを備える、変圧器の診断装置が記載されている。
特許文献2には、中性点接地線に設けた変流器により検出される電流と、変圧器タンク壁に取付けた超音波振動検出器により検出される内部発生音との組合せで、変圧器の部分放電異常の診断をおこなう変圧器の部分放電診断装置において、負荷時タップ切換装置の動作時における中性点接地線に流れる電流を用いて、超音波振動検出器と変流器の健全性を判定する変圧器の部分放電診断装置が記載されている。
特開2018-96706号公報 特開昭64-49984号公報
変圧器では、内部の状態として、主に鉄心や巻線の異常(例えば、巻線の位置ずれや変形の有無)や劣化状態(例えば、絶縁物の劣化)が監視、診断される。
特許文献1に記載の変圧器の診断装置では、機械的振動に基づいて求めた固有振動数を用いて変圧器の状態を解析するが、機械的振動を得るためにハンマー等の付加的な能動装置でタンクを打撃する必要がある。このため、能動装置を用意する工程と、用意した能動装置でタンクを打撃する工程が必要であり、これらの工程に労力と時間等のコストがかかり、実行するのが容易ではない。
特許文献2に記載の変圧器の部分放電診断装置では、負荷時タップ切換装置の動作時に流れる電流と発生する作動音を利用して診断装置の機能をチエツクし、付加的な能動装置を必要としない。しかし、この診断装置は、診断装置を構成する超音波振動検出器や変流器の健全性を判定する装置であり、変圧器の内部の状態を診断する装置ではない。
本発明は、付加的な能動装置を用いずに、変圧器の内部に収納された鉄心や巻線の状態を監視、診断できる監視診断装置を提供することを目的とする。
本発明による、変圧器の監視診断装置は、タンクと負荷時タップ切換装置を備える変圧器に設置され、前記タンクの表面部に備えられた複数の振動センサと、前記タンクの表面部に備えられた複数の磁気センサと、前記振動センサと前記磁気センサに接続した診断装置とを備える。前記振動センサは、前記負荷時タップ切換装置がタップ切換動作を行うときの振動を測定する。前記磁気センサは、前記負荷時タップ切換装置がタップ切換動作を行うときの磁場の変化を測定する。前記診断装置は、前記振動センサと前記磁気センサの測定データを用いて、前記変圧器の内部の構造的な状態を診断する。
本発明によると、付加的な能動装置を用いずに、変圧器の内部に収納された鉄心や巻線の状態を監視、診断できる監視診断装置を提供することができる。
本発明の実施例による監視診断装置が設置された変圧器の正面図。 本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の平面図。 本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の左側面図。 本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の右側面図 図1に示した変圧器の線A-Aでの断面図。 本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の全体回路図。 本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の負荷時タップ切換装置の回路図。 負荷時タップ切換装置が行うタップ切換動作の一連の状態において、端子184と端子185が選択されている状態を示す回路図。 負荷時タップ切換装置が行うタップ切換動作の一連の状態において、端子184と端子183が選択されている状態を示す回路図。 図9に示した状態において、切換開閉器S13が開いた状態を示す回路図。 図10に示した状態において、切換開閉器S12が閉じた状態を示す回路図。 図11に示した状態において、切換開閉器S11が開いた状態を示す回路図。 図12に示した状態において、切換開閉器S14が閉じた状態を示す回路図。
本発明による、変圧器の監視診断装置は、負荷時タップ切換装置を備える変圧器の複数の位置に取り付けられた振動センサと磁気センサを備え、振動センサと磁気センサが、タップ切換動作に際して、各々の取り付け位置における振動または磁場の変化(電流の時間変化)を測定する。本発明による監視診断装置は、付加的な能動装置を用いずに、変圧器の内部の構造的な状態を効果的に監視、診断できる。変圧器の内部の構造的な状態とは、変圧器の内部に収納された鉄心や巻線の状態であり、特に鉄心や巻線の異常(例えば、巻線の位置ずれや変形の有無)や劣化状態(例えば、絶縁物の劣化)のことである。
さらに好ましくは、本発明による監視診断装置は、複数の振動センサのうち1つが振動を検出した後に、他の振動センサと磁気センサが測定を開始するように構成することもできる。このような構成を備えると、本発明による監視診断装置は、センサが消費する電力やセンサが測定したデータの保存量を従来の監視診断装置よりも小さくでき、長時間の監視診断に好適である。
以下、本発明の実施例による、変圧器の監視診断装置を、図面を用いて説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1~図4は、本実施例による、変圧器の監視診断装置の構成を示す図である。図1は、本実施例による監視診断装置が設置された変圧器の正面図である。図2は、この変圧器の平面図である。図3は、この変圧器の左側面図である。図4は、この変圧器の右側面図である。
本実施例による監視診断装置は、振動センサ1、11、12、13と、磁気センサ21、22、23と、診断装置60を備え、負荷時タップ切換装置800を備える変圧器1000に設置され、変圧器1000の内部の状態を監視し診断する。図2~図4では、診断装置60の図示を省略している。変圧器1000は、一例として、三相交流変圧器であるとする。
変圧器1000は、タンク400と、絶縁油等の絶縁媒体に浸漬されてタンク400の内部に設置された鉄心と巻線100、200、300を備える。鉄心は、主脚31、32、33と、上部ヨーク36aと、下部ヨーク(図示せず)を備える。巻線100、200、300は、それぞれ主脚31、32、33に巻き回されている。鉄心と巻線100、200、300は、上部締め金具40aと下部締め金具40bとにより相互に固定され、支持部材51、52、53を介して、タンク400の底部に設置されている。上部締め金具40aと下部締め金具40bは、図示していないボルト類により接続されている。
図5は、図1に示した変圧器1000の線A-Aでの断面図であり、代表的に巻線100の中心軸を通る断面を模式的に示す図である。巻線100は、1次巻線101、2次巻線102、タップ巻線103を有する。
1次巻線101、2次巻線102、タップ巻線103の下部には、それぞれ絶縁部材111b、112b、113bが配置されており、更にこれらの絶縁部材111b、112b、113bの下部には、絶縁部材120bが配置されている。1次巻線101、2次巻線102、タップ巻線103は、これらの絶縁部材111b、112b、113b、120bを介して、下部締め金具40bの上面に接触して保持されている。
1次巻線101、2次巻線102、タップ巻線103の上部には、それぞれ絶縁部材111a、112a、113aが配置されており、更にこれらの絶縁部材111a、112a、113aの上部には、絶縁部材120aが配置されている。1次巻線101、2次巻線102、タップ巻線103は、これらの絶縁部材111a、112a、113a、120aを介して、上部締め金具40aの下面に接触し、上部締め金具40aによって下方に押し付けられている。上部締め金具40aにはこの押しつけ力の反力が作用するが、上部締め金具40aと下部締め金具40bとを接続するボルト類による引っ張り力とこの反力が釣り合うことで、上部締め金具40aが保持されている。
なお、巻線101、102、103の間の電気的絶縁を保つために、円筒形状の絶縁物131、132、133、134、135が配置されている。
図1~図4の説明に戻る。
巻線200は、1次巻線201、2次巻線202、タップ巻線203を有する。巻線300は、1次巻線301、2次巻線302、タップ巻線303を有する。
タンク400の上面には、高圧ブッシング142、242、342が配置されている。高圧ブッシング142、242、342のそれぞれの接続端141、241、341は、各相の1次巻線101、201、301の一端にそれぞれ接続されている。
タンク400の右側面には、低圧ブッシング192、292、392が配置されている。低圧ブッシング192、292、392のそれぞれの接続端191、291、391は、デルタ結線された各相の2次巻線102、202、302の一端にそれぞれ接続されている。
タンク400には、負荷時タップ切換装置800が設置されている。負荷時タップ切換装置800は、タップ選択部500、切換開閉器600、駆動操作部700を備える。
図6は、本実施例による監視診断装置が設置された変圧器1000の全体回路図である。上述したように、変圧器1000は、一例として三相交流変圧器である。
各相の1次巻線101、201、301は、Y結線で互いに接続されており、中性点7にそれぞれ端子105、205、305で接続する。1次巻線101、201、301は、それぞれ、タップ巻線103、203、303に接続する。
各相の2次巻線102、202、302は、デルタ結線で互いに接続されており、それぞれの一端が低圧ブッシング192、292、392の接続端191、291、391に接続されている。
図7は、本実施例による監視診断装置が設置された変圧器1000の負荷時タップ切換装置800の回路図である。タップ巻線103には、選択されるタップ位置に対応するように、端子181~189が接続されている。タップ巻線203には、選択されるタップ位置に対応するように、端子281~289が接続されている。タップ巻線303には、選択されるタップ位置に対応するように、端子381~389が接続されている。
これらの端子181~189、281~289、381~389が負荷時タップ切換装置800によって選択されることで、タップ巻線103、203、303のタップ位置がそれぞれ決定される。負荷時タップ切換装置800が、選択した端子181~189、281~289、381~389を変更すると、タップ巻線103、203、303のタップ位置がそれぞれ変更される。
負荷時タップ切換装置800のタップ選択部500は、各相の1次巻線101、201、301の一端とそれぞれ接続されている端子180、280、380を備える。タップ選択部500は、さらに、タップ巻線103のタップ位置に対応する端子181~189と、タップ巻線203のタップ位置に対応する端子281~289と、タップ巻線303のタップ位置に対応する端子381~389を備える。
端子180、280、380は、それぞれ、極性切換スイッチS10、S20、S30を介して、各相のタップ巻線103、203、303の一端と接続する。極性切換スイッチS10、S20、S30が切り換わることにより、タップ巻線103、203、303の、端子180、280、380と接続する一端が切り換わる。
タップ選択部500は、タップ巻線103、203、303のタップ位置(それぞれ、端子181~189、端子281~289、端子381~389)が選択されて、切換開閉器600に接続される。
負荷時タップ切換装置800の切換開閉器600は、各相のタップ巻線103、203、303の複数のタップ位置(端子)と接続することができる。切換開閉器600は、タップ巻線103と端子181~189で接続することができ、タップ巻線203と端子281~289で接続することができ、タップ巻線303と端子381~389で接続することができる。
切換開閉器600は、中性点7に接続する各相の端子105、205、305を備える。切換開閉器600は、各相に対し、切換開閉器S11、S12と、切換開閉器S21、S22と、切換開閉器S31、S32を、それぞれ備える。さらに、切換開閉器600は、各相に対し、抵抗R13、R14と切換開閉器S13、S14と、抵抗R23、R24と切換開閉器S23、S24と、抵抗R33、R34と切換開閉器S33、S34を、それぞれ備える。
切換開閉器600について、巻線100を備える相(すなわち、1次巻線101とタップ巻線103を備える相)の1相分を代表的に説明する。端子105は、切換開閉器600の内部において、切換開閉器S11、S12の一端と接続される。S11の他端には、並列接続された抵抗R13と切換開閉器S13の一端が接続される。R13とS13の他端には、タップ選択部500の端子182、184、186、188のいずれか1つが選択されて接続される。S12の他端には、並列接続された抵抗R14と切換開閉器S14の一端が接続される。R14とS14の他端には、タップ選択部500の端子181、183、185、187、189のいずれか1つが選択されて接続される。
負荷時タップ切換装置800の駆動操作部700(図1~4)は、機械的な駆動装置(例えば、電動機構やばね機構等を備えるアクチュエータ)と、機械的な動力伝達装置を備え、動力伝達装置を介して駆動装置の動力をタップ選択部500と切換開閉器600に伝達し、タップ選択部500と切換開閉器600を操作する。具体的には、駆動操作部700は、タップ選択部500におけるタップ巻線103、203、303のタップ位置の選択(端子181~189、端子281~289、端子381~389の選択)、タップ選択部500における極性切換スイッチS10、S20、S30の動作、及び切換開閉器600における切換開閉器S11~S14、S21~S24、S31~S34の動作等を、機械的な機構により実現させる。
図1~図4に示すように、本実施例による監視診断装置は、変圧器1000のタンク400の表面部で駆動操作部700の近傍に、振動センサ1を備える。監視診断装置は、さらに、タンク400の正面の表面部で変圧器1000の巻線100、200、300に対向する位置に、それぞれ振動センサ11、12、13を備える。振動センサ1、11、12、13は、変圧器1000(具体的にはタンク400)の振動を検出するセンサであり、例えば加速度センサを用いることができる。
振動センサ1は、負荷時タップ切換装置800が選択したタップ位置を変更する動作(タップ位置である端子を変更する動作)により生じる機械振動を、他の振動センサ11、12、13よりも早く検出できるような位置に設置するのが好ましい。例えば、振動センサ1は、タンク400の表面部で駆動操作部700に設置、タンク400の表面部で駆動操作部700の取り付け部に設置、またはタンク400の表面部で駆動操作部700の近傍に設置するのが好ましい。
振動センサ11~13は、それぞれ巻線100、200、300によるタンク400の振動を他の振動センサよりも早く検出できるように、タンク400の正面の表面部で巻線100、200、300の中心軸に近い位置に設置するのが好ましい。
また、本実施例による監視診断装置は、変圧器1000のタンク400の表面部で高圧ブッシング142、242、342の近傍に、それぞれ磁気センサ21、22、23を備える。磁気センサ21、22、23は、高圧ブッシング142、242、342の中の配線を流れる電流の変化を、この電流が発生させた磁場を測定することで検出する。
磁気センサ21~23は、それぞれ高圧ブッシング142、242、342の中の配線を流れる電流の変化を他の磁気センサよりも早く検出できるような位置に設置するのが好ましい。例えば、磁気センサ21~23は、それぞれ、タンク400の表面部で高圧ブッシング142、242、342に設置、タンク400の表面部で高圧ブッシング142、242、342の取り付け部に設置、またはタンク400の表面部で高圧ブッシング142、242、342の近傍に設置するのが好ましい。
診断装置60は、例えばコンピュータで構成でき、有線または無線で振動センサ1、11~13と磁気センサ21~23に接続し、これらのセンサからデータを受信したり、これらのセンサに信号を送信したりする。診断装置60は、振動センサ1、11~13が検出した振動のデータを入力し、変圧器1000(タンク400)の振動のデータ(波形)を得る。また、診断装置60は、磁気センサ21~23が検出した電流のデータを入力し、高圧ブッシング142、242、342の中の配線を流れる電流の時間変化のデータ(波形)を得る。
また、診断装置60は、正常な状態の変圧器1000についての、振動センサ1、11~13と磁気センサ21~23の測定データ(これらのセンサから得られるデータ)に対応するデータを、正常時のデータとして保存している。この正常時のデータは、正常な状態の変圧器1000で測定することにより予め得ることができる。また、正常時のデータには、機械学習などで正常状態を学習することで得られたデータを用いてもよい。
本実施例による監視診断装置では、負荷時タップ切換装置800がタップ切換動作を行うときに、振動センサ1、11~13と磁気センサ21~23は、振動と電流(磁場)をそれぞれ測定し、診断装置60は、振動センサ1、11~13と磁気センサ21~23の測定データと正常時のデータを用いて、変圧器1000の内部の構造的な状態(鉄心や巻線の異常や劣化状態)を診断する。
以下では、本実施例による監視診断装置の動作を、負荷時タップ切換装置800が行うタップ切換動作とともに説明する。以下では、簡単のために、三相交流変圧器である変圧器1000の1つの相(巻線100を備える相)について代表的に説明する。なお、タップ切換動作は、3相で同時に行う。
図8~図13は、負荷時タップ切換装置800が行うタップ切換動作の一連の状態における巻線100を備える相(すなわち、1次巻線101とタップ巻線103を備える相)の回路図である。以下では、図8に示すように、タップ巻線103の通電しているタップ位置として端子184が選択されており、通電していないタップ位置として端子185が選択されている状態から、図13に示すように、タップ巻線103の通電しているタップ位置として端子183が選択されており、通電していないタップ位置として端子184が選択されている状態へ遷移する場合を、例に挙げて説明する。
なお、巻線100を流れる電流の変化は、磁気センサ21~23の中で磁気センサ21が最も大きな信号として検出可能であり、この電流の変化に伴う機械的な振動は、振動センサ1、11~13の中で振動センサ11が最も大きな信号として検出可能である。
図8は、タップ巻線103の端子184と端子185がタップ位置として選択されており、端子184に通電しており、端子185に通電していない状態を示す図である。この状態では、高圧ブッシング142の接続端141と切換開閉器600の端子105の間に、図8に破線で示した経路で電流ILが流れる。この状態から、タップ位置を端子185から端子183に変更する機械動作が、駆動操作部700によって行われる。
図9は、タップ巻線103の端子184と端子183が選択されており、端子184に通電しており、端子183に通電していない状態を示す図である。すなわち、図9では、タップ位置として端子185が選択された状態(図8)が、タップ位置として端子183が選択された状態に変更されている。この変更では、電流ILに変化が生じない。
駆動操作部700は、端子183を選択してタップ位置を変更する動作を、機械的な機構により実行する。駆動操作部700がタップ位置を変更すると、機械振動が発生する。このタップ位置の変更動作(端子185から端子183への切り換え)により生じる機械振動は、振動センサ1で検出される。
振動センサ1は、主に駆動操作部700の振動を検出する。具体的には、振動センサ1は、駆動操作部700がタップ位置を変更して発生した振動(すなわち、端子185が選択された状態から端子183が選択された状態に変更したときに発生した振動)を検出する。振動センサ1は、駆動操作部700の近傍に設けられているので、振動センサ1、11~13の中で最初にこの振動を検出する。すなわち、振動センサ1は、タップ位置が変更されたことを、振動センサ1、11~13の中で最初に検出する。また、振動センサ1は、検出した振動のデータを、タップ位置変更時の振動データとして診断装置60に送信する。
なお、図9に示す状態では、通電経路が図8に示した状態と同じであり、電流ILは、このタップ位置の変更動作によって変化しない。
図10は、図9に示した状態において、切換開閉器600の切換開閉器S13が開いた状態を示す図である。駆動操作部700が切換開閉器S13を開くと、通電経路は、図10に破線で示したものに変化し、電流ILが変化する。すなわち、抵抗R13が通電経路に直列に挿入された状態となり、この抵抗R13による電圧降下分だけ、接続端141と端子184との間に印加される電圧が低下し、これに伴い電流ILが急に変化する。
従って、磁気センサ21は、切換開閉器S13が開く動作において、電流ILの時間変化を磁場の時間変化として検出する。磁気センサ21は、電流ILが発生させた磁場を測定することで電流ILの変化を検出し、検出した電流ILのデータをS13開時の電流変化データとして診断装置60に送信する。
切換開閉器S13が開いて電流ILが急に変化すると、1次巻線101とタップ巻線103に加わる電磁力が急に変化するため、これらの巻線101、103に衝撃的な機械振動が発生する。巻線101、103の振動、すなわち巻線100の振動は、直接または絶縁媒体を介してタンク400に伝わり、タンク400が振動する。
振動センサ11は、巻線100の振動に起因したタンク400の振動を検出する。振動センサ11は、巻線100の近傍(巻線100に対向する位置)に設けられているので、振動センサ1、11~13の中で最初にこの振動を検出する。また、振動センサ11は、検出した振動のデータをS13開時の振動データとして診断装置60に送信する。
なお、機械的な振動は、電流の変化より遅く伝搬する。従って、振動センサ11は、磁気センサ21が電流ILの変化を検出した後で、電流ILの変化による巻線100の振動に起因したタンク400の機械振動を検出する。
図11は、図10に示した状態において、切換開閉器600の切換開閉器S12が閉じた状態を示す図である。駆動操作部700が切換開閉器S12を閉じると、図11に点線で示した経路に循環電流ICが流れる。抵抗R13と抵抗R14が設置されている主な目的は、この循環電流ICを抑制することである。
また、この時に電流ILは、S11を流れる経路とS12を流れる経路の双方の経路を通過するため、値が変化する。従って、磁気センサ21は、切換開閉器S12が閉じる動作においても、電流ILの時間変化を磁場の時間変化として検出する。磁気センサ21は、電流ILが発生させた磁場を測定することで電流ILの変化を検出し、検出した電流ILのデータをS12閉時の電流変化データとして診断装置60に送信する。
また、切換開閉器S12が閉じることにより、電流ILが変化するとともに、タップ巻線103に循環電流ICが流れるので、切換開閉器S13が開いたとき(図10)とは特徴が異なる振動が巻線100に生じる。振動センサ11は、巻線100のこの振動に起因したタンク400の振動を検出し、検出した振動のデータをS12閉時の振動データとして診断装置60に送信する。
図12は、図11に示した状態において、切換開閉器600の切換開閉器S11が開いた状態を示す図である。駆動操作部700が切換開閉器S11を開くと、通電経路は、図12に破線で示したものに変化し、電流ILの値も変化する。切換開閉器S11が開くことにより、タップ巻線103の通電しているタップ位置として端子183が選択されており、通電していないタップ位置として端子184が選択されている状態になる。
磁気センサ21は、切換開閉器S11が開く動作においても、電流ILの時間変化を磁場の時間変化として検出する。磁気センサ21は、電流ILが発生させた磁場を測定することで電流ILの変化を検出し、検出した電流ILのデータをS11開時の電流変化データとして診断装置60に送信する。
また、切換開閉器S11が開いて電流ILが変化すると、巻線100には、切換開閉器S13が開いたとき(図10)や切換開閉器S12が閉じたとき(図11)とは特徴が異なる振動が生じる。振動センサ11は、巻線100のこの振動に起因したタンク400の振動を検出し、検出した振動のデータをS11開時の振動データとして診断装置60に送信する。
図13は、図12に示した状態において、切換開閉器600の切換開閉器S14が閉じた状態を示す図である。駆動操作部700が切換開閉器S14を閉じると、通電経路は、図13に破線で示したものに変化し、電流ILの値も変化する。すなわち、通電経路に直列に挿入されていた抵抗R14が短絡された状態となり、抵抗R14により生じていた電圧降下が無くなる分だけ、接続端141と端子183との間に印加される電圧が上昇し、これに伴い電流ILが変化する。
磁気センサ21は、切換開閉器S14が閉じる動作においても、電流ILの時間変化を磁場の時間変化として検出する。磁気センサ21は、電流ILが発生させた磁場を測定することで電流ILの変化を検出し、検出した電流ILのデータをS14閉時の電流変化データとして診断装置60に送信する。
また、切換開閉器S14が閉じて電流ILが変化すると、巻線100には、切換開閉器S13、S11が開いたとき(図10、12)や切換開閉器S12が閉じたとき(図11)とは特徴が異なる振動が生じる。振動センサ11は、巻線100のこの振動に起因したタンク400の振動を検出し、検出した振動のデータをS14閉時の振動データとして診断装置60に送信する。
以上では、本実施例による監視診断装置の動作を、変圧器1000の巻線100を備える相について説明した。本実施例による監視診断装置は、巻線200、300を備える相についても同様に動作する。巻線200を流れる電流の変化は、磁気センサ21~23の中で磁気センサ22が最も大きな信号として検出可能であり、この電流の変化に伴う機械的な振動は、振動センサ1、11~13の中で振動センサ12が最も大きな信号として検出可能である。巻線300を流れる電流の変化は、磁気センサ21~23の中で磁気センサ23が最も大きな信号として検出可能であり、この電流の変化に伴う機械的な振動は、振動センサ1、11~13の中で振動センサ13が最も大きな信号として検出可能である。
診断装置60は、磁気センサ21~23から受信した電流変化データと振動センサ1、11~13から受信した振動データを用いて、変圧器1000の内部の構造的な状態(鉄心や巻線の異常や劣化状態)を診断する。診断装置60は、これら多くの種類のデータを用いて診断を行うので、従来よりも診断精度を向上させることができる。
診断装置60は、例えば以下のようにして、変圧器1000の内部の構造的な状態を診断する。
診断装置60は、正常時のタップ位置変更時の振動データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700がタップ位置を端子185から端子183に切り換えたときに発生する機械振動のデータを保存している。診断装置60は、正常時のタップ位置変更時の振動データの時間波形と、振動センサ1から送信されたタップ位置変更時の振動データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態(鉄心や巻線の異常や劣化状態)が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS13開時の電流変化データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S13を開いたときの電流ILの変化のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS13開時の電流変化データの時間波形と、磁気センサ21から送信されたS13開時の電流変化データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS13開時の振動データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S13を開いたときのタンク400の振動のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS13開時の振動データの時間波形と、振動センサ11から送信されたS13開時の振動データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS12閉時の電流変化データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S12を閉じたときの電流ILの変化のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS12閉時の電流変化データの時間波形と、磁気センサ21から送信されたS12閉時の電流変化データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS12閉時の振動データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S12を閉じたときのタンク400の振動のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS12閉時の振動データの時間波形と、振動センサ11から送信されたS12閉時の振動データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS11開時の電流変化データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S11を開いたときの電流ILの変化のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS11開時の電流変化データの時間波形と、磁気センサ21から送信されたS11開時の電流変化データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS11開時の振動データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S11を開いたときのタンク400の振動のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS11開時の振動データの時間波形と、振動センサ11から送信されたS11開時の振動データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS14閉時の電流変化データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S14を閉じたときの電流ILの変化のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS14閉時の電流変化データの時間波形と、磁気センサ21から送信されたS14閉時の電流変化データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
診断装置60は、正常時のS14閉時の振動データとして、正常な状態の変圧器1000についての、駆動操作部700が切換開閉器S14を閉じたときのタンク400の振動のデータを保存している。診断装置60は、正常時のS14閉時の振動データの時間波形と、振動センサ11から送信されたS14閉時の振動データの時間波形を比較し、これらの波形の差を求める。診断装置60は、この差が予め任意に定めた閾値を超えていれば、これらの波形が異なっており、変圧器1000の内部の状態が異常と判定する。
以上に説明した実施例では、振動センサ1、11~13と磁気センサ21~23は、常に動作している。本実施例による監視診断装置は、これらのセンサのうち、振動センサ1のみが常に動作し、振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、振動センサ1が振動を検出した後に動作するように構成することができる。以下、この構成について説明する。
振動センサ1は、常に動作し、タップ位置の変更動作(図8と図9を用いて説明した例では、負荷時タップ切換装置800が選択した端子を端子185から端子183に切り換える動作)により生じる機械振動をいつでも検出することができる。振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、振動センサ1が振動を検出する前は、スリープ状態(一時的に動作を停止した状態)となっており、動作をしておらず測定をしていない。
診断装置60は、振動センサ1からタップ位置変更時の振動データを受信したら、振動センサ11~13と磁気センサ21~23に起動信号を送信する。
振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、診断装置60から起動信号を受信したら、スリープ状態から復帰して動作を開始し、電流ILの変化やタンク400の振動の測定を開始する。振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、動作を開始してから予め定めた一定時間が経過したら、動作を停止し、診断装置60から次に起動信号を受信するまでスリープ状態になる。
この構成のように、振動センサ1がタップ位置の変更動作を検出したら、これをトリガとして振動センサ11~13と磁気センサ21~23が動作を開始することにより、振動センサ11~13と磁気センサ21~23の消費電力を減らすことができるとともに、これらのセンサが測定したデータの保存量を小さくできる。従って、この構成では、変圧器1000を長時間にわたって監視し診断するのに好適である。
また、振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、診断装置60と無線で通信するものが好ましい。診断装置60と無線で通信する振動センサ11~13と磁気センサ21~23は、通信のための配線が不要であり、設置位置の自由度が高く、より高精度に測定できるという利点がある。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…振動センサ、7…中性点、11、12、13…振動センサ、21、22、23…磁気センサ、31、32、33…主脚、60…診断装置、100…巻線、101…1次巻線、102…2次巻線、103…タップ巻線、105…端子、141…接続端、142…高圧ブッシング、180~189…端子、191…接続端、192…低圧ブッシング、200…巻線、201…1次巻線、202…2次巻線、203…タップ巻線、205…端子、241…接続端、242…高圧ブッシング、280~289…端子、291…接続端、292…低圧ブッシング、300…巻線、301…1次巻線、302…2次巻線、303…タップ巻線、305…端子、341…接続端、342…高圧ブッシング、380~389…端子、391…接続端、392…低圧ブッシング、400…タンク、500…タップ選択部、600…切換開閉器、700…駆動操作部、800…負荷時タップ切換装置、1000…変圧器、IC…循環電流、IL…電流、R13、R14…抵抗、R23、R24…抵抗、R33、R34…抵抗、S10…極性切換スイッチ、S11~S14…切換開閉器、S20…極性切換スイッチ、S21~S24…切換開閉器、S30…極性切換スイッチ、S31~S34…切換開閉器。

Claims (7)

  1. タンクと負荷時タップ切換装置を備える変圧器に設置され、
    前記タンクの表面部に備えられた複数の振動センサと、
    前記タンクの表面部に備えられた複数の磁気センサと、
    前記振動センサと前記磁気センサに接続した診断装置と、
    を備え、
    前記振動センサは、前記負荷時タップ切換装置がタップ切換動作を行うときの振動を測定し、
    前記磁気センサは、前記負荷時タップ切換装置がタップ切換動作を行うときの磁場の変化を測定し、
    前記診断装置は、前記振動センサと前記磁気センサの測定データを用いて、前記変圧器の内部の構造的な状態を診断する、
    ことを特徴とする、変圧器の監視診断装置。
  2. 複数の前記振動センサは、第1の振動センサと第2の振動センサを備え、
    前記第2の振動センサと前記磁気センサは、前記第1の振動センサが前記振動を検出する前は動作をしておらず、前記第1の振動センサが前記振動を検出した後に動作を開始する、
    請求項1に記載の変圧器の監視診断装置。
  3. 前記変圧器は、前記負荷時タップ切換装置によって選択される複数の端子が接続されたタップ巻線を備え、
    前記第1の振動センサは、前記負荷時タップ切換装置が選択した前記端子を変更するときに生じる機械振動を検出し、
    前記第2の振動センサと前記磁気センサは、前記第1の振動センサが前記機械振動を検出する前は動作をしておらず、前記第1の振動センサが前記機械振動を検出した後に動作を開始する、
    請求項2に記載の変圧器の監視診断装置。
  4. 前記診断装置は、前記測定データの時間波形と、正常状態の前記変圧器についての、前記測定データに対応するデータの時間波形とを比較することで、前記変圧器の内部の構造的な状態を診断する、
    請求項1に記載の変圧器の監視診断装置。
  5. 前記第2の振動センサと前記磁気センサは、前記診断装置と無線で通信する、
    請求項2に記載の変圧器の監視診断装置。
  6. 前記変圧器は、前記タンクの内部に前記タップ巻線を有する巻線を備え、
    前記第2の振動センサは、前記タンクの表面部で前記巻線に対向する位置に備えられている、
    請求項3に記載の変圧器の監視診断装置。
  7. 前記変圧器は、前記タンクにブッシングを備え、
    前記磁気センサは、前記ブッシングの中の配線を流れる電流が発生させた磁場の変化を測定する、
    請求項3に記載の変圧器の監視診断装置。
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