JP7207743B2 - 磁気ボール盤 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ボール盤に関する。
従来より、磁気ボール盤は、磁性体からなる被加工部材に穴開け加工を施す場合に、幅広く有効活用されている。
一般的に、磁気ボール盤は、磁性体からなる被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部と、固定部の上方に取り付けられた本体部と、本体部に取り付けられ回転駆動可能な回転刃と、回転刃の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチと、を備えている。
固定部内には、電磁石が設けられており、電磁石スイッチをON/OFFすることによって当該電磁石による磁力がON/OFFされ、磁性体からなる被加工部材に対する吸着作用(磁気作用)がON/OFFされるようになっている。
従来の磁気ボール盤の例は、例えば特許文献1によって開示されている。
特開2011-177818号公報
固定部に電磁石を用いた磁気ボール盤は、磁性体からなる被加工部材に対する吸着作用(磁気作用)のON/OFFを容易に操作できるため、市場において人気がある。
しかしながら、バッテリ駆動タイプの(コンセント接続無しの)磁気ボール盤においては、バッテリ残量の不足状態が生じた時、被加工部材に対する吸着作用が突然失われるという事態が生じ得て、場合によっては危険である。
交流電源駆動タイプの(コンセント接続の)磁気ボール盤においても、停電発生等による電源遮断時に、やはり被加工部材に対する吸着作用が突然失われるという事態が生じ得て、場合によっては危険である。
更に、本件発明者は、被加工部材が適切に吸着された状態でのみ回転刃が駆動されることが、作業者の安全にとって好ましいことを知見した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、被加工部材の吸着に永久磁石を用いた磁気ボール盤を提供することである。また、本発明の目的は、回転刃の駆動に関して安全性が高められたボール盤を提供することである(この目的に関しては、少なくとも本件出願時においては、磁気ボール盤という限定は不要である)。
本発明は、磁性体からなる被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部と、前記固定部の上方に取り付けられた本体部と、前記本体部に取り付けられ回転駆動可能な回転刃と、前記回転刃の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチと、を備えた磁気ボール盤であって、前記固定部内には、回転軸回りに回転可能な永久磁石が設けられており、前記永久磁石は、前記回転軸に対して一方側にN極を有し、前記回転軸に対して他方側にS極を有しており、前記固定部は、前記回転軸に対して前記永久磁石の側方の両側に、側方磁性体を有しており、前記永久磁石から出る磁力線は、前記N極と前記S極とが略鉛直方向に揃う第1状態において、主として前記側方磁性体のみを通過するようになっており、前記永久磁石から出る磁力線は、前記N極と前記S極とが略水平方向に揃う第2状態において、主として前記側方磁性体と前記被加工部材とを連続的に通過できるようになっており、前記永久磁石を前記第1状態と前記第2状態との間で回転させる固定部スイッチが更に設けられていることを特徴とする磁気ボール盤である。
本発明によれば、磁性体からなる被加工部材を吸着するために永久磁石を用いているため、バッテリ残量の不足や停電等が生じても、被加工部材に対する吸着作用が突然失われるという事態が生じない。また、本発明によれば、永久磁石を回転させるだけで吸着作用(磁気作用)をON/OFFすることができるため、作業者の操作性も良好である。
また、前記固定部スイッチは、前記永久磁石を前記第1状態に回転させた位置で、前記回転刃スイッチを覆い隠す位置姿勢をとり、前記固定部スイッチは、前記永久磁石を前記第2状態に回転させた位置で、前記回転刃スイッチを露出する位置姿勢をとることが好ましい。
これによれば、永久磁石が吸着作用(磁気作用)を発揮している状態でのみ、作業者が回転刃スイッチにアクセス可能であるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態で回転刃が駆動するという事態の発生が効果的に抑制される。
また、前記永久磁石を前記第2状態から前記第1状態へと回転させるように前記固定部スイッチが操作される時、前記回転刃の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチが更に設けられることが好ましい。
これによれば、永久磁石が吸着作用(磁気作用)を発揮しなくなる際に、回転刃の回転駆動が強制的にOFFにされることが保証されるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態でも回転刃の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
この場合、前記回転刃補助スイッチは、前記固定部スイッチに内蔵された磁石片の位置に応じて作動するリードスイッチを有することが更に好ましい。
これによれば、固定部スイッチの回転操作に応じて回転刃の回転駆動を強制的にOFFにする制御を、容易に実現することができる。
本発明の磁気ボール盤は、バッテリ駆動タイプ(コンセント接続無し)でも、交流電源駆動タイプ(コンセント接続あり)でもよい。一般に、前者の場合、前記本体部にバッテリが着脱可能であり、後者の場合、前記本体部に商用電源(交流電源)が接続可能である。
あるいは、本発明は、被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部と、前記固定部の上方に取り付けられた本体部と、前記本体部に取り付けられ回転駆動可能な回転刃と、前記固定部の吸着作用をON/OFFする固定部スイッチと、前記回転刃の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチと、を備えたボール盤であって、前記固定部スイッチは、前記固定部が吸着作用を発揮しない状態にある時、回転刃スイッチを覆い隠す位置姿勢をとり、前記固定部スイッチは、前記固定部が吸着作用を発揮する状態にある時、回転刃スイッチを露出する位置姿勢をとり、前記固定部が吸着作用を発揮する状態から吸着作用を発揮しない状態へと前記固定部スイッチが操作される時、前記回転刃の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチが更に設けられていることを特徴とするボール盤である。
本発明によれば、吸着作用が発揮されている状態でのみ、作業者が回転刃スイッチにアクセス可能であるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態で回転刃が駆動するという事態の発生が効果的に抑制される。また、吸着作用が発揮されなくなる際に、回転刃の回転駆動が強制的にOFFにされることが保証されるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態でも回転刃の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
あるいは、本発明は、副スイッチがONである時にのみ、主スイッチをON/OFFすることが可能な安全装置であって、前記副スイッチは、当該副スイッチがOFFである時、前記主スイッチを覆い隠す位置姿勢をとり、前記副スイッチは、当該副スイッチがONである時、前記主スイッチを露出する位置姿勢をとり、前記副スイッチがONからOFFへと操作される時、前記主スイッチを自動的に強制的にOFFにする補助スイッチが更に設けられており、前記補助スイッチは、前記副スイッチに内蔵された磁石片の位置に応じて作動するリードスイッチを有することを特徴とする安全装置である。
本発明によれば、副スイッチがONである時にのみ、作業者が主スイッチにアクセス可能であるため、所望の安全機能が保証されている。また、副スイッチがONからOFFへと操作される際に、補助スイッチ(リードスイッチ)によって主スイッチが自動的に強制的にOFFにされることによって、安全機能が高められている。
本発明によれば、磁性体からなる被加工部材を吸着するために永久磁石を用いているため、バッテリ残量の不足や停電等が生じても、被加工部材に対する吸着作用が突然失われるという事態が生じない。また、本発明によれば、永久磁石を回転させるだけで吸着作用(磁気作用)をON/OFFすることができるため、作業者の操作性も良好である。
あるいは、本発明によれば、吸着作用が発揮されている状態でのみ、作業者が回転刃スイッチにアクセス可能であるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態で回転刃が駆動するという事態の発生が効果的に抑制される。また、吸着作用が発揮されなくなる際に、回転刃の回転駆動が強制的にOFFにされることが保証されるため、被加工部材が固定部に吸着されていない状態でも回転刃の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
本発明の一実施形態に係る磁気ボール盤の正面図である。 図1の磁気ボール盤の側面図である。 図1の磁気ボール盤の背面図である。 固定部スイッチをONにした状態での、図1の磁気ボール盤の背面図である。 固定部スイッチがOFFである時の固定部スイッチの位置姿勢と永久磁石の状態(第1状態)との関係を示す概略図である。 固定部スイッチをONにした時の固定部スイッチの位置姿勢と永久磁石の状態(第2状態)との関係を示す概略図である。 リードスイッチの作動について説明するための概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る磁気ボール盤100の正面図であり、図2は、図1の磁気ボール盤100の側面図であり、図3は、図1の磁気ボール盤100の背面図であり、図4は、固定部スイッチ60をONにした状態での、図1の磁気ボール盤100の背面図である。
図1乃至図4に示すように、本実施形態に係る磁気ボール盤100は、磁性体(一般的には鉄)からなる被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部10を備えている。被加工部材は、通常は、板状部材である。本実施形態の固定部10は、吸着力として永久磁石40の磁力を利用する。
固定部10の上方には、本体部20が取り付けられている。固定部10に対する本体部20の位置は、穴開け加工の位置決めのため、スライド移動によって前後左右方向に微調整可能となっている。また、本体部20の後方側には、バッテリ25が交換可能に取り付けられている。もっとも、本体部20に商用電源が接続可能となっていてもよい
本体部20の前方側に、回転刃30が取り付けられている。回転刃30は、回転刃スイッチ35(図4参照)の押圧操作によってそれ自身の鉛直軸線回りに回転駆動されるようになっており、また、送りハンドル32によって上下方向に手動で送られるようになっている。
回転刃スイッチ35は、固定部10の後端側に配置されたスイッチボックス50の後端面内に設けられており、4~5mm程度沈み込む押圧スイッチであり、押圧操作の度に回転刃30の回転駆動のON/OFFが切り替わるように構成されている。
但し、図3及び図4に示すように、回転刃スイッチ35は、回動タイプのスイッチである固定部スイッチ60がONである時にのみ露出されて、アクセス(押圧操作)が許容されるようになっている(図4参照)。回転刃スイッチ35は、固定部スイッチ60がOFFである時には、覆い隠されている(図3参照)。
続いて、図5は、固定部スイッチ60がOFFである時の固定部スイッチ60の位置姿勢と永久磁石40の状態(第1状態)との関係を示す概略図であり、図6は、固定部スイッチ60をONにした時の固定部スイッチ60の位置姿勢と永久磁石40の状態(第2状態)との関係を示す概略図であり、図7は、リードスイッチ52の作動について説明するための概略図である。
図5及び図6に示すように、固定部10内には、それ自身の水平軸線(回転軸)X回りに回転可能な永久磁石40が設けられている。永久磁石40は、回転軸Xに対して一方側にN極を有し、回転軸Xに対して他方側にS極を有している。
また、固定部10は、回転軸Xに対して永久磁石40の側方の両側に、側方磁性体11、12を有している。永久磁石40の上下であって側方磁性体11、12の間には、非磁性体13、14が設けられているが、単なる空隙であってもよい。
図5に示すように、永久磁石40から出る磁力線は、N極とS極とが略鉛直方向に揃う第1状態において、主として側方磁性体11、12のみを通過するようになっている。
一方、図6に示すように、永久磁石40から出る磁力線は、N極とS極とが略水平方向に揃う第2状態において、主として側方磁性体11、12と被加工部材とを連続的に通過するようになっている。この状態では、被加工部材を通る磁力線によって被加工部材に磁力が作用し、被加工部材が固定部10の底面に吸着される。
固定部スイッチ60が、永久磁石40を、回転軸X回りに、第1状態と第2状態との間で回転(回動)させるようになっている。より具体的には、固定部スイッチ60は、永久磁石40の後端側(に接続されたシャフト部材の後端部)にキー46を介して固定され、永久磁石40と共に回転軸X回りに回転(回動)可能となっている。
また、スイッチボックス50の後端面からは更に後方側にストッパピン51が突出しており、固定部スイッチ60には、ストッパピン51が摺動するための略4分の1円弧状の摺動溝64が設けられている(図5及び図6の固定部スイッチ60は、摺動溝64を横断する横断面として図示されている)。
その他、固定部スイッチ60には、手動操作の操作性を高めるべく、図示のように、湾曲三角形状の大凸部61と、半円形状の小凸部62と、が設けられている。また、固定部スイッチ60には、回転刃スイッチ35をほぼ完全に露出させるために、図示のように、凹部63が設けられている。
更に、固定部スイッチ60には、磁石片65が内蔵されている。そして、永久磁石40を第2状態(吸着作用あり)から第1状態(吸着作用なし)へと回転させるべく固定部スイッチ60が図6の位置姿勢から図5の位置姿勢へと操作される時に磁石片65が通過する軌道に対応するように、スイッチボックス50にリードスイッチ52が設けられている。本実施形態のリードスイッチ52は、長さ20mm程度で、水平方向から30°程度傾斜して設けられている。
リードスイッチ52は、固定部スイッチ60に内蔵された磁石片65の位置に応じて、当該磁石片65がリードスイッチ52の近傍を通過する際に信号を出力するようになっている。そして、本体部20には、リードスイッチ52の当該信号に基づいて、回転刃30の回転駆動を強制的にOFFにする回転刃補助スイッチ制御部53が設けられている。すなわち、リードスイッチ52と回転刃補助スイッチ制御部53とによって、回転刃補助スイッチが構成されている。
本実施形態の磁石片65は、幅3mm、長さ10mm、深さ5mmの略直方体形状であり、図5の状態では鉛直方向に延在し、図6の状態では水平方向に延在し、固定部スイッチ60の回動操作中に背面視でリードスイッチ52と概ね重なる(図7参照)ように配置されているが、リードスイッチ52が適切に作動する限り、形状もサイズも特に限定されない。
(作用)
以上のような本実施形態の磁気ボール盤100によれば、磁性体からなる被加工部材に、回転刃30によって穴開け加工を施すことができる。
磁気ボール盤100は、使用前の状態では、固定部スイッチ60がOFFの位置にあり、回転刃スイッチ35が覆い隠されている(図3及び図5参照)。この状態では、永久磁石40の磁力線が主として側方磁性体11、12のみを通過し、固定部10の底面において被加工部材を吸着することはない。
穴開け対象の被加工部材が用意され、固定部10の底面が当該被加工部材に押し当てられると、固定部スイッチ60が操作されてONの位置にまで回転(回動)される。これにより、永久磁石40の磁力線が主として側方磁性体11、12と被加工部材とを連続的に通過するようになり、固定部10の底面に被加工部材が強固に吸着される。
続いて、本体部20の位置が固定部10に対して微調整されて、穴開け加工のための位置決めがなされる。
一方、固定部スイッチ60がONの位置にまで回転(回動)されたことによって、回転刃スイッチ35が露出されている。従って、作業者は、任意のタイミングで回転刃スイッチ35を押圧操作することによって、回転刃30を回転駆動することができる。作業者は、回転刃30を回転駆動状態として、送りハンドル32によって降下させていくことにより、被加工部材に穴開け加工を施すことができる。
その後、作業者は、任意のタイミングで回転刃スイッチ35を再度押圧操作することによって、回転刃30の回転駆動を停止することができる。そして、固定部スイッチ60が操作されてOFFの位置にまで回転(回動)される。これにより、永久磁石40の磁力線が主として側方磁性体11、12のみを通過するようになり、固定部10の底面による被加工部材の吸着作用が解除される。
加工作業の途中で、万が一、固定部スイッチ60がOFFの位置にまで回転(回動)されるような事態が生じた場合、磁石片65がリードスイッチ52の近傍を通過するため、リードスイッチ52から出力される信号に基づいて回転刃補助スイッチ制御部53が回転刃30の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする。これにより、被加工部材が固定部10に吸着されていない状態でも回転刃30の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
(効果)
以上のような本実施形態の磁気ボール盤100によれば、磁性体からなる被加工部材を吸着するために永久磁石40が用いられる。このため、バッテリ25の残量の不足や停電等が生じても、被加工部材に対する吸着作用が突然失われるという事態が生じない。
また、穴開け加工の途中でバッテリ交換を行ったとしても、位置ズレが生じない(電磁石の場合、一旦磁力が切れてしまう)。
更に、作業途中で作業者が磁気ボール盤100を離れなければいけない事態が生じても、電磁石と違って永久磁石40を採用しているので、その後にバッテリ切れ(または停電等)によって磁気ボール盤100(または被加工部材)が落下することを心配しなくてよい。
また、本実施形態の磁気ボール盤100によれば、永久磁石40を回転させるだけで吸着作用(磁気作用)をON/OFFすることができるため、作業者の操作性も良好である。
また、本実施形態の磁気ボール盤100によれば、固定部スイッチ60が、永久磁石40を第1状態に回転させた位置で回転刃スイッチ35を覆い隠す位置姿勢をとり、且つ、永久磁石40を第2状態に回転させた位置で回転刃スイッチ35を露出する位置姿勢をとるようになっている。このため、永久磁石40が吸着作用(磁気作用)を発揮している状態でのみ、作業者が回転刃スイッチ35にアクセス可能であるため、被加工部材が固定部10に吸着されていない状態で回転刃30が駆動するという事態の発生が効果的に抑制される。
また、本実施形態の磁気ボール盤100によれば、永久磁石40を第2状態から第1状態へと回転させるように固定部スイッチ60が操作される時、回転刃30の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチ52、53が更に設けられている。このため、永久磁石40が吸着作用(磁気作用)を発揮しなくなる際に、回転刃30の回転駆動が強制的にOFFにされることが保証されるため、被加工部材が固定部10に吸着されていない状態でも回転刃30の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
また、本実施形態の磁気ボール盤100によれば、回転刃補助スイッチは、固定部スイッチ60に内蔵された磁石片65の位置に応じて作動するリードスイッチ52を有している。このため、固定部スイッチ60の回転操作に応じて回転刃30の回転駆動を強制的にOFFにする制御が、容易に実現されている。
(本発明の拡張例1)
回転刃補助スイッチ52、53の特徴は、磁気ボール盤でないボール盤においても有効である。すなわち、被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部(10)と、固定部(10)の上方に取り付けられた本体部(20)と、本体部(20)に取り付けられ回転駆動可能な回転刃(30)と、固定部(10)の吸着作用をON/OFFする固定部スイッチ(60)と、回転刃(30)の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチ(35)と、を備えた種々の種類のボール盤においても有効である。
そのようなボール盤において、固定部スイッチ(60)が、固定部(10)が吸着作用を発揮しない状態にある時、回転刃スイッチ(35)を覆い隠す位置姿勢をとり、且つ、固定部(10)が吸着作用を発揮する状態にある時、回転刃スイッチ(35)を露出する位置姿勢をとり、固定部(10)が吸着作用を発揮する状態から吸着作用を発揮しない状態へと固定部スイッチ(60)が操作される時、回転刃(30)の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチ(52、53)が更に設けられていることが、新規かつ有用な特徴として提案される。
この場合、吸着作用が発揮されている状態でのみ、作業者が回転刃スイッチ(35)にアクセス可能であるため、被加工部材が固定部(10)に吸着されていない状態で回転刃(30)が駆動するという事態の発生が効果的に抑制される。また、吸着作用が発揮されなくなる際に、回転刃(30)の回転駆動が自動的に強制的にOFFにされることが保証されるため、被加工部材が固定部(10)に吸着されていない状態でも回転刃(30)の駆動が継続するという事態の発生が効果的に抑制される。
(本発明の拡張例2)
回転刃補助スイッチ52、53の特徴は、一般的な安全装置においても有効である。すなわち、副スイッチ(60)がONである時にのみ、主スイッチ(35)をON/OFFすることが可能な様々な安全装置においても有効である。
そのような安全装置において、副スイッチ(60)は、当該副スイッチ(60)がOFFである時、主スイッチ(35)を覆い隠す位置姿勢をとり、且つ、当該副スイッチ(60)がONである時、主スイッチ(35)を露出する位置姿勢をとり、副スイッチ(60)がONからOFFへと操作される時、主スイッチ(35)を自動的に強制的にOFFにする補助スイッチ(52、53)が更に設けられており、補助スイッチ(52、53)は、副スイッチ(60)に内蔵された磁石(65)の位置に応じて作動するリードスイッチ(52)を有することが、新規かつ有用な特徴として提案される。
この場合、副スイッチ(60)がONである時にのみ、作業者が主スイッチ(35)にアクセス可能であるため、所望の安全機能が保証される。また、副スイッチ(60)がONからOFFへと操作される際に、補助スイッチ(52、53)によって主スイッチ(35)が自動的に強制的にOFFにされることによって、安全機能が高められる。
10 固定部
11 側方磁性体
12 側方磁性体
13 非磁性体
14 非磁性体
20 本体部
25 バッテリ
30 回転刃
32 送りハンドル
35 回転刃スイッチ
40 永久磁石
46 キー
50 スイッチボックス
51 ストッパピン
52 リードスイッチ(回転刃補助スイッチ)
53 回転刃補助スイッチ制御部(回転刃補助スイッチ)
60 固定部スイッチ
61 大凸部
62 小凸部
63 凹部
64 摺動溝
65 磁石片
100 磁気ボール盤
X 回転軸

Claims (6)

  1. 磁性体からなる被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部と、
    前記固定部の上方に取り付けられた本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、回転駆動可能な回転刃と、
    前記回転刃の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチと、
    を備えた磁気ボール盤であって、
    前記固定部内には、回転軸回りに回転可能な永久磁石が設けられており、
    前記永久磁石は、前記回転軸に対して一方側にN極を有し、前記回転軸に対して他方側にS極を有しており、
    前記固定部は、前記回転軸に対して前記永久磁石の側方の両側に、側方磁性体を有しており、
    前記永久磁石から出る磁力線は、前記N極と前記S極とが略鉛直方向に揃う第1状態において、主として前記側方磁性体のみを通過するようになっており、
    前記永久磁石から出る磁力線は、前記N極と前記S極とが略水平方向に揃う第2状態において、主として前記側方磁性体と前記被加工部材とを連続的に通過できるようになっており、
    前記永久磁石を前記第1状態と前記第2状態との間で回転させる固定部スイッチが更に設けられており、
    前記固定部スイッチは、前記永久磁石を前記第1状態に回転させた位置で、前記回転刃スイッチを覆い隠す位置姿勢をとり、
    前記固定部スイッチは、前記永久磁石を前記第2状態に回転させた位置で、前記回転刃スイッチを露出する位置姿勢をとる
    ことを特徴とする磁気ボール盤。
  2. 前記永久磁石を前記第2状態から前記第1状態へと回転させるように前記固定部スイッチが操作される時、前記回転刃の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチ
    を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の磁気ボール盤。
  3. 前記回転刃補助スイッチは、前記固定部スイッチに内蔵された磁石片の位置に応じて作動するリードスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気ボール盤。
  4. 前記本体部には、バッテリが着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の磁気ボール盤。
  5. 前記本体部には、商用電源が接続可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の磁気ボール盤。
  6. 被加工部材を吸着可能な底面を有する固定部と、
    前記固定部の上方に取り付けられた本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、回転駆動可能な回転刃と、
    前記固定部の吸着作用をON/OFFする固定部スイッチと、
    前記回転刃の回転駆動をON/OFFする回転刃スイッチと、
    を備えたボール盤であって、
    前記固定部スイッチは、前記固定部が吸着作用を発揮しない状態にある時、回転刃スイッチを覆い隠す位置姿勢をとり、
    前記固定部スイッチは、前記固定部が吸着作用を発揮する状態にある時、回転刃スイッチを露出する位置姿勢をとり、
    前記固定部が吸着作用を発揮する状態から吸着作用を発揮しない状態へと前記固定部スイッチが操作される時、前記回転刃の回転駆動を自動的に強制的にOFFにする回転刃補助スイッチが更に設けられている
    ことを特徴とするボール盤。
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Citations (2)

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