JP7203132B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、複数のユーザが通信端末としてそれぞれ利用する複数(図1では3つ)のユーザ端末10と、本発明に係る情報処置装置の一例として機能するサーバ装置20と、これらを通信可能に接続する無線通信網又は有線通信網を含むネットワーク2とを備えている。ネットワーク2は、例えばLTE(Long Term Evolution)又は5G(5th generation mobile communication system)などに準拠した無線通信網や、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、公衆交換通信網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、サービス統合デジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network)又はインターネットなどの有線通信網を含んでもよい。
次に、図8を参照して、情報処理システム1の動作について説明する。なお、以下の説明において、サーバ装置20を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。ユーザ端末10についても同様である。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
上述した実施形態においては、リスクの特定方法を実質的にユーザが指定しており、選択部23はそのユーザの指定に従ってリスクの特定方法を選択していた。この例に限定されず、選択部23は、ユーザによる指定以外の手順でリスクの特定方法を選択するようにしてもよい。例えば選択部23は、ユーザの属性に応じて特定方法を選択するようにしてもよい。このため、サーバ装置20の記憶部24は、ユーザの属性(例えば性別、年齢、有名人であるか否か等)をそのユーザのユーザIDに対応付けて記憶しておくとともに、属性の組み合わせとリスクの特定方法とを対応付けて記憶しておく。例えばユーザの性別が女性であれば、つきまとい、ストーカーという迷惑行為を防止するためのリスクの特定方法が対応付けられ、ユーザの年齢が閾値以上の高齢であれば、詐欺又は強盗という迷惑行為を防止するためのリスクの特定方法が対応付けられ、ユーザが有名人であれば、ネットストーカー、窃盗又は強盗という迷惑行為を防止するためのリスクの特定方法が対応付けられる。そして、選択部23は、投稿者のユーザIDに対応する属性を参照し、その属性に応じたリスクの特定方法を選択する。これにより、或る属性のユーザにおいて典型的に発生し得る迷惑行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、選択部23は、投稿データが投稿されたサイト又はソーシャルネットワーキングサービスに応じて、リスクの特定方法を選択するようにしてもよい。このため、サーバ装置20の記憶部24は、サイト又はソーシャルネットワーキングサービスの識別子(サイト名又はソーシャルネットワーキングサービス名)とリスクの特定方法とを対応付けて記憶しておく。例えば或るサイト又は或るソーシャルネットワーキングサービスが若い女性に人気があるとされるものであれば、つきまとい、ストーカーという迷惑行為を防止するためのリスクの特定方法が対応付けられ、また、或るサイト又は或るソーシャルネットワーキングサービスが高齢のユーザに人気があるとされるものであれば、詐欺又は強盗という迷惑行為を防止するためのリスクの特定方法が対応付けられる。そして、選択部23は、投稿データが投稿されたサイト又はソーシャルネットワーキングサービスの識別子を特定し、その識別子に応じたリスクの特定方法を選択する。これにより、或るサイトやソーシャルネットワーキングサービスの利用が多い属性のユーザにおいて典型的に発生し得る迷惑行為を未然に防ぐことが可能となる。
実施形態において、特定部25は、画像データから抽出された複数の画像オブジェクト及びその画像データに対して付加されている付加データの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクト及び当該付加データからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定していた。この例に限定されず、特定部25は、投稿データに含まれる画像データのみに基づいてそのリスクを特定してもよい。つまり、特定部25は、投稿データに含まれる画像データから抽出された複数の画像オブジェクトの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定するようにしてもよい。
一般に投稿者たるユーザは複数回の投稿を行うから、第3者は1人の投稿者について複数の投稿データを参照してその個人情報を推測することができる。そこで、サーバ装置20は、1人のユーザが投稿した複数の投稿データに含まれる複数の画像データを用いてリスクを特定するようにしてもよい。この場合、これら複数の投稿データは同一のSNS機能によって投稿されたものであってもよいし、それぞれ異なる複数のSNS機能によって投稿されたものであってもよい。複数の投稿データが同一のSNS機能によって投稿されたものである場合、抽出部22は、同一のユーザIDに対応付けられて記憶されている複数の投稿データからそれぞれ画像オブジェクト及び付加データを抽出し、特定部25は、それぞれ異なる複数の投稿データに含まれる複数の画像データから抽出された複数の画像オブジェクト及び付加データの組み合わせからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定する。また、複数の投稿データがそれぞれ異なる複数のSNS機能によって投稿されたものである場合、これら複数のSNS機能において同一のユーザを識別する識別子を用意しておき、抽出部22は、複数のSNS機能において同一のユーザの識別子に対応付けられて記憶されている複数の投稿データに含まれる複数の画像データからそれぞれ画像オブジェクト及び付加データを抽出し、特定部25は、これら複数の投稿データから抽出された複数の画像オブジェクト及び付加データの組み合わせからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定する。
投稿者たるユーザは複数回の投稿を行う場合、前後の投稿時期から相当の期間が空いた投稿からは個人情報を推測することが困難な場合がある。例えば或る投稿が2年ぶりに投稿されて且つその次の投稿が3年後であるような場合に、その或る投稿からユーザが居た場所が推測されたとしても、そのユーザのプライバシーに関わる事態とは言えないと考えてよいことがある。そこで、サーバ装置20が1人のユーザによって投稿された複数の投稿データを用いてリスクを特定する場合において、抽出部22は、各々の投稿間隔が閾値以下となる複数の投稿データに含まれる複数の画像データから画像オブジェクト及び付加データを抽出する。これにより、前後の投稿間隔が閾値を超えるような投稿データから画像オブジェクト及び付加データは抽出されないことになる。そして、特定部25は、これら複数の投稿データに含まれる複数の画像データから抽出された複数の画像オブジェクト及び付加データの組み合わせからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定する。これにより、個人情報を推測することが困難と考えられる投稿データについては、処理部26による処理がなされず、投稿者が投稿した内容をそのまま公開することが可能となる。
投稿者たるユーザは複数回の投稿を行う場合、投稿時期が古い投稿データから個人情報が推測される可能性が小さいことがある。そこで、サーバ装置20が1人のユーザによって投稿された複数の投稿データを用いてリスクを特定する場合において、特定部25は、それぞれ異なる複数の投稿データの投稿時期に応じて、ユーザの個人情報が推測されるリスクを特定するようにしてもよい。具体的には、抽出部22は、同一のユーザIDに対応付けられて記憶されている複数の投稿データに含まれる複数の画像データからそれぞれ画像オブジェクト及び付加データを抽出する。特定部25は、それぞれ異なる複数の投稿データに含まれる複数の画像データから抽出された複数の画像オブジェクト及び付加データの組み合わせからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定するが、このとき、投稿時期が古いものほど、特定されるリスクの重みを小さくするような処理を行う。これにより、個人情報を推測することが困難と考えられる投稿データについては、処理部26による処理がなされず、投稿者が投稿した内容をそのまま公開することが可能となる。
本発明において、画像データは、静止画像データでもあってもよいし、動画像データであってもよい。また、また、本発明が適用されるサービスはSNSに限定されない。
本開示の一実施の形態におけるサーバ装置20などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。つまり、本発明は、コンピュータを、画像データから複数の画像オブジェクトを抽出する抽出部と、抽出された前記複数の画像オブジェクトの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されるリスクを特定する特定部として機能させるためのプログラムとしても観念し得る。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
Claims (10)
- 画像データから複数の画像オブジェクトを抽出する抽出部と、
抽出された前記複数の画像オブジェクトの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクを特定する特定部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記抽出部は、
抽出された前記複数の画像オブジェクトを各々の画像オブジェクトが属するカテゴリに分類し、
前記特定部は、
画像オブジェクトが属するカテゴリの組み合わせごとに、ユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクに関する情報が登録されたデータベースを参照し、
前記データベースにおいて、特定した前記カテゴリの組み合わせに応じたリスクを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記カテゴリは、人物に関する画像オブジェクト、日時に関する画像オブジェクト、又は場所に関する画像オブジェクトについて分類されたカテゴリである
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクを特定する複数の特定方法のうちいずれかを選択する選択部を備え、
前記特定部は、選択された前記特定方法に従って前記リスクを特定する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は、それぞれ異なる複数の前記画像データから前記画像オブジェクトを抽出し、
前記特定部は、それぞれ異なる前記複数の画像データから抽出された複数の前記画像オブジェクトの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクを特定する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は、各々の投稿間隔が閾値以下となる前記複数の画像データから前記画像オブジェクトを抽出する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記特定部は、それぞれ異なる前記複数の画像データの投稿時期に応じて、当該複数の画像オブジェクトからユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクを特定する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。 - 前記特定部は、前記画像データから抽出された前記複数の画像オブジェクト及び前記画像データに対して付加されている付加データの組み合わせに応じて、当該複数の画像オブジェクト及び当該付加データからユーザの個人情報が推測されることによって生じる迷惑行為のリスクを特定する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記特定部により特定されたリスクに応じた処理を行う処理部を備える
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記処理部が行う処理は、抽出された前記画像オブジェクトに対して特定された前記リスクに応じた画像処理を行うこと、又は、特定された前記リスクに応じた情報をユーザに報知する報知処理を行うことを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
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