JP7202325B2 - データ通信システム、及びデータ通信システムの制御方法 - Google Patents

データ通信システム、及びデータ通信システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ通信システム、及びデータ通信システムの制御方法に関する。
特許文献1には、システムの大規模化等を容易に行えるようにすることを目的として構成された、光信号によるパケット通信を実現する光波長多重データ通信システムに関して記載されている。光波長多重データ通信システムは、スターカプラを中心に複数のノード装置がスター状に配置されて構成された、スター状の物理ネットワーク構成を有し、上記複数のノード装置のそれぞれが、電気信号を、各ノード装置に固有の波長を有する光信号に変換して出力し、各ノード装置における上記電気/光変換手段から出力され上記スターカプラにおいて多重された光信号のうち、論理ネットワーク構成がリング状になるように予め設定された特定波長の光信号のみを通過させ、通過した光信号を、電気信号に変換する。
特許文献2には、イーサネット(登録商標)スイッチングハブ装置を用いた産業用ネットワークにおいてリアルタイム通信を実現することを目的として構成されたデータ通信システムに関して記載されている。データ通信システムは、複数のデータ通信装置と、複数のデータ通信装置間のデータ通信を中継する中継装置とを有し、中継装置を介して複数のデータ装置間でデータを二方向で巡回させる巡回経路を構成し、各データ通信装置は、自己が発信する自発信データを、巡回経路において自己の両隣に位置するデータ通信装置を宛先として中継装置に対して送信し、自発信データ以外の他発信データを巡回経路において自己の両隣の一方に位置するデータ通信装置より中継装置を介して受信し、受信した他発信データを巡回経路において自己の両隣の他方に位置するデータ通信装置を宛先として中継装置に対して送信する。
非特許文献1には、製造現場にTSN(Time Sensitive Networking)を導入するための
技術に関して記載されている。
特開平11-41270号公報 特開2002-198982号公報
「TSN(Time-Sensitive Networking):インダストリアルIoT(IIoT)の実現に向けた高信頼通信」、" Wind River Blog Network 翻訳版"インターネット、"https://www.windriver.com/japan/web#magazine/blog/column71.html"、2020/2/12検索
近年、制御系システムにおける制御ネットワークの高速性やリアルタイム性を保証する仕組みとしてTSN(Time-Sensitive Networking)(IEEE802.1)が注目されており、様々なネットワーク関連ベンダによってTSN対応のネットワーク機器(ネットワークスイッチ、NIC(Network Interface Card)等)が製品化されている。TSNによれば、上記の高速性やリアルタイム性に加え、IoTネットワーク等で要求される、高度な同期性能や可用性、リソースの保証、高速レスポンス等の要求を満たすことができる。
ところで、従来の制御システムにおいては、計算機ノード(以下、「ノード」と称する。)やコントローラにおいて動作する、制御アプリケーション間でのデータの共有は、リング型のネットワークを用いることにより送受信のリアルタイム性を保証していた。しかし、現在製品化されているTSN製品の多くはスター型のネットワークを基本としており、リング型のネットワークを構築するにはハードウェアの追加が必要になる。
一方で、スター型のネットワークにおいては、データを共有したい全てのノードにデータ(フレーム)を送信するマルチキャスト送信が可能であり、リング型のデータ通信に比べて高速にノード間でデータを共有することが可能である。つまりTSN対応のネットワーク機器を用いてスター型のネットワークを構成することで、全てのノード間でデータをリアルタイムに共有する仕組みを実現可能である。しかし例えば、ネットワークスイッチの各ポートに接続されている全てのノードがマルチキャストでデータを送信した場合、各ポートの送信キューに各ノードから送信された送信データが蓄積され、それにより送信待ち状態が発生し、高速性やリアルタイム性を保証する上で大きな阻害要因となる。
ここで特許文献1に記載の光波長多重データ通信システムは、システムの大規模化等を容易に行えるようにすることを目的として構成されたものであり、ネットワークのリアルタイム性を保証するための技術については開示されていない。また特許文献2に記載のデータ通信システムは、スター型のネットワークにおけるマルチキャストに着目してリアルタイム性を保証する技術は開示されていない。
本発明はこのような背景に基づきなされたものであり、複数のノードの間での高速かつリアルタイム性を保証した通信を実現することが可能な、データ通信システム、及びデータ通信システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、ネットワークスイッチと、前記ネットワークスイッチが備える複数のポートの夫々に接続する複数のノードと、を含んで構成されるデータ通信システムであって、前記複数のノードの夫々と、前記複数のノードの夫々が所属するグループとの対応を記憶し、前記ノードの一つにおいて前記複数のノードの間で共有すべきデータが発生した場合に、前記データが発生した前記ノードが所属する前記グループである第1グループに所属する前記ノードの間では、前記データをマルチキャストで送信することにより前記データを共有する方式であるマルチキャスト型のデータ共有を行い、前記第1グループに所属する前記ノードと当該第1グループと異なる前記グループである第2グループに所属する前記ノードとの間、もしくは異なる前記第2グループに所属する前記ノードの間では、前記グループを跨いで前記ノードの間で構成される論理的なリング型のネットワークにより前記データを転送することにより前記データを共有する方式であるリング型のデータ共有を行う。
本発明によれば、複数のノードの間での高速かつリアルタイム性を保証した通信を実現することができる。
データ通信システムの概略的な構成と動作を示す図である。 ノードのハードウェア構成の一例を示す図である。 ノードが備える主な機能を示す図である。 グループ管理テーブルの一例である。 論理リング管理テーブルの一例である。 ノード設定処理を説明するフローチャートである。 NW装置設定処理を説明するフローチャートである。 データ送受信処理を説明するフローチャートである。 論理リング処理を説明するフローチャートである。 先頭ノードの論理リング処理を説明するフローチャートである。 後尾ノードの論理リング処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態における論理リング処理を説明するフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、同一の又は類似する構成について同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。また以下の説明において、符号の前に付した「S」の文字は処理ステップの意味である。
[第1実施形態]
図1に一実施形態として示すデータ通信システム1の概略的な構成と動作を示している。同図に示すように、データ通信システム1は、複数のポート5(通信ポート)を有するネットワークスイッチ(以下、「NW装置50」と称する。)と、通信ケーブルを介してNW装置50の各ポート5に接続される複数の情報処理装置(コンピュータ)(以下、「ノード10」と称する。)とを含む。各ノード10とNW装置50はスター型のネットワークを構成している。
データ通信システム1は、例えば、IoTシステムを構成する。その場合、ノード10の
一群は、例えば、現場(エッジ側)に設けられる、センサデータ等のIoTデータを出力する装置(センサ装置、製造装置、計測機器、車両等)であり、またノード10の他の一群は、例えば、現場に設けられたノード10から送られてくるIoTデータを受信し、受信したIoTデータに基づきデータ分析等の情報処理を行うサーバ装置(クラウドが提供するクラウドサーバ等)である。またNW装置50は、例えば、現場(エッジ側)等に設けられるIoTハブである。尚、同図には1つのNW装置50のみ示しているが、データ通信システム1は複数のNW装置50を含んでいてもよい。以下の説明において、ノードの識別子のことをノードIDと称する。
NW装置50は、IEEE 802.1Qに準拠したVLAN(Virtual LAN)を実現する機能を備える。IEEE 802.1Qでは、イーサネット(登録商標)フレーム(Ethernet(登録商標) Frame)(以下、「フレーム」と称する。)が拡張されている。上記フレームのヘッダには、VLANの識別子である「VLAN-ID」(VLAN Identifie)や優先度(PCP(Priority Code Point)を設定することができる。NW装置50は、例えば、演算ユニットに複数のポー
ト5がスイッチコアを介して接続されたハードウェア構成を有する。演算ユニットは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、メモリ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を用いて構成される。ポート5は、例えば、PHY、パルストランス、光トランシーバ等を用いて構成される。
図2にノード10のハードウェア構成の一例を示す。同図に示すように、ノード10は、プロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、及び通信装置16を備える。これらはバス等の通信手段を介して通信可能に接続されている。尚、ノード10は、仮想化基盤により実現される仮想サーバや、クラウドが提供するクラウドサーバ等、仮想的な情報処理装置によって実現されるものであってもよい。
プロセッサ11は、例えば、CPU、MPU、GPU(Graphics Processing Unit)、AI(Artificial Intelligence)チップ、FPGA、ASIC等を用いて構成されてい
る。主記憶装置12は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Re
ad Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))等である。補助記憶装置13は、例えば、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、ストレージシステム、ICカード、SDカードや光学式記録
媒体等の記録媒体の読取/書込装置、仮想サーバの記憶領域等である。補助記憶装置13は、記録媒体の読取装置や通信装置16を介してプログラムやデータの書き込み/読み出しが可能である。補助記憶装置13に格納(記憶)されているプログラムやデータは、主記憶装置12に随時読み出される。
入力装置14は、外部からの入力を受け付けるインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、カードリーダ、音声入力装置等である。出力装置15は、処理経過や処理結果等の各種情報を出力するインタフェースである。出力装置15は、例えば、上記の各種情報を可視化する表示装置(液晶モニタ、LCD(Liquid Crystal Display)、プロエジェクタ等)、上記の各種情報を音声化する装置(音声出力装置(スピーカ等))、上記の各種情報を文字化する装置(印字装置等)である。入力装置14と出力装置15は、ユーザ(データ通信システム1の利用者や管理者等)が情報の設定や確認を行うためのユーザインタフェースを構成する。例えば、ノード10が通信装置16を介して他の装置(スマートフォン、タブレット、ノートブック型コンピュータ、各種携帯情報端末等)との間で情報の入出力を行う構成としてもよい。
通信装置16は、NW装置50等の他の装置との間の通信を実現する、無線又は有線方式の通信インタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Bus)モジュール等である。ノード10は、通信装置16を介してNW装置50のポート5に接続される。
図3に、ノード10が備える主な機能を示している。同図に示すように、ノード10は、記憶部110、オペレーティングシステム120、アプリケーション130、ノード設定部140、NW装置設定部150、データ送受信処理部160、及び論理リング処理部170の各機能を備える。同図に示す各機能は、ノード10を構成するノード10のプロセッサ11が、当該ノード10の主記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、当該ノード10が備えるハードウェア(FPGA、ASIC、AIチップ等)により実現される。
記憶部110は、グループ構成情報111、グループ管理テーブル112、論理リング管理テーブル113、及び共有データ114を記憶する。記憶部110は、主記憶装置12や補助記憶装置13にこれらの情報を記憶する。
グループ構成情報111は、各ノード10が所属しているグループに関する情報を含む。グループ構成情報111は、グループ管理テーブル112や論理リング管理テーブル113の生成や設定に用いられる。グループ構成情報111は、例えば、ユーザがユーザインタフェースを介して設定する。
各ノード10のグループへの分類は、例えば、各ノード10のアプリケーション130が実行する処理の関係に基づき行われる。以下では、データ通信システム1において行われる処理の全体が複数の分散処理によって実行され、各分散処理を割り当てるグループを決定し、各ノード10は、夫々が所属しているグループ(以下、「自グループ」と称する。)に割り当てられている分散処理を実行する場合を例として説明する。尚、このようなグループ分けの方法は一例に過ぎない。例えば、データ通信システム1が、データ分析を
目的として構成された情報処理システムである場合、制御系の処理を行うノード10と分析系の処理を行うノード10が、夫々別のグループに所属するようにしてもよい。
グループ管理テーブル112には、グループの構成に関する情報が管理される。グループ管理テーブル112は、グループ構成情報111に基づき生成される。グループ管理テーブル112の内容は、ユーザインタフェースを介してユーザが設定することもできる。
尚、データ送受信処理部160や論理リング処理部170の処理性能を確保するため、グループ構成情報111やグループ管理テーブル112は、例えば、アクセス性能の高いデバイスが提供する記憶領域に生成される。ノード10の各機能は、例えば、オペレーティングシステム120のメモリマップ機能を介して、上記領域に存在するグループ構成情報111やグループ管理テーブル112にアクセスすることができる。
論理リング管理テーブル113には、論理的に実現されるリング型のネットワークによるデータの共有(以下、「リング型データ共有」と称する。)に関する情報が管理される。本実施形態では、グループを超えたノード10間でのデータの共有は、リング型データ共有により行われる。リング型データ共有では、フレーム(パケット)の転送方向(左方向(左回り)、右方向(右回り))を設定することができる。本例では、右方向(右回り)で転送される場合を例として説明する。リング型データ共有の具体的な動作については後述する。論理リング管理テーブル113は、グループ構成情報111やグループ管理テーブル112の内容に基づき生成される。論理リング管理テーブル113の内容は、ユーザインタフェースを介してユーザが設定することもできる。
共有データ114は、データ送受信処理部160や論理リング処理部170によってノード10間で共有されるデータ(以下、「共有データ」と称する。)である。データ送受信処理部160や論理リング処理部170の処理性能を確保するため、共有データ114は、例えば、主記憶装置12のアクセス性能の高いデバイスが提供する記憶領域に格納される。
オペレーティングシステム120は、ユーザやアプリケーションに対してノード10のリソースを利用するためのインタフェースを提供し、ノード10が備えるリソースの効率的な利用を実現する。オペレーティングシステム120は、例えば、ファイルシステムやデバイスドライバを含む。オペレーティングシステム120は、NW装置50を介して、他のノード10に送信するフレームの生成や生成したフレームの送信、他のノード10から送られてくるフレームの受信等に関する処理を行う。
アプリケーション130は、ノード10において実行されるアプリケーションソフトウェア(プログラム)により実現される機能である。アプリケーション130は、オペレーティングシステム120に対して共有データの生成要求を行う。またアプリケーション130は、オペレーティングシステム120を介して他のノード10から送られてくる共有データを取得する。
ノード設定部140は、グループ管理テーブル112や論理リング管理テーブル113の設定に関する処理を行う。
NW装置設定部150は、NW装置50の各ポート5の設定に関する処理を行う。NW装置設定部150は、グループ管理テーブル112に基づき、NW装置50の各ポート5にVLAN-IDを設定する。これにより各ポート5に接続するノード10にVLAN-IDが割り当てられる。尚、NW装置50の設定は、いずれか1つのノード10が行えばよいので、NW装置設定部150は、例えば、複数のノード10のうちの特定のノード10にのみ実装するようにしてもよい。
データ送受信処理部160は、共有データのマルチキャストによる他のノード10への送信や、他のノード10から受信した共有データの受信等に関する処理を行う。尚、マルチキャストにより複数のノード10の間で共有データを共有することを、以下、「マルチキャスト型データ共有」と称する。
論理リング処理部170は、当該ノード10が所属するグループ(以下、「自グループ」と称する。)で発生した共有データや他のグループ(以下、「他グループ」と称する。)に所属するノード10から受信した共有データの他グループへの転送等、リング型データ共有に関する処理を行う。
図4にグループ管理テーブル112の一例を示す。同図に示すように、グループ管理テーブル112は、グループ名411、グループID412、VLAN-ID413、構成ノード数414、先頭ノード415、後尾ノードID416、所属ノードID417、所属ノードMAC418、ロール419、及び割当ポート名420の各項目を有する複数のレコード(エントリ)で構成される。
上記項目のうち、グループ名411には、グループの名称(以下、「グループ名」と称する。)が設定される。またグループID412には、当該グループの識別子(以下、「グループID」と称する。)が設定される。グループIDで特定されるグループには、一つ以上のポート5(割当ポート名420)が対応付けられる。
VLAN-ID413には、当該グループに付与されるVLAN-IDが設定される。同じVLAN-IDが割り当てられているノード10(所属ノードID417)は同じグループに所属していることを意味する。尚、同じグループに所属する各ノード10は、当該グループに割り当てられている分散処理を実行する。そのため、あるグループ(第1グループ)に所属するノード10で発生した共有データは、高速性やリアルタイム性を確保するため、当該グループ内でのマルチキャスト型データ共有により当該グループに所属する各ノード10で共有される。
構成ノード数414には、当該グループに所属しているノード10の数が設定される。同図の例では、例えば、グループIDが「1」のグループには、6つのノード10が割り当てられている。尚、同図では一部のノード10(所属ノードID417が「A1」、「A2」のノード10)のみ示してあり、他のノード10については省略(図中に波線で示す省略記号を参照)している。
先頭ノードID415には、リング型データ共有に用いられる情報である、当該グループにおいて先頭ノードとして設定されているノード10の識別子(以下、「先頭ノードID」と称する。)が設定される。
後尾ノードID416には、リング型データ共有に用いられる情報である、当該グループにおいて後尾ノードとして設定されているノード10の識別子(以下、「後尾ノードID」と称する。)が設定される。
所属ノードID417には、当該グループに所属するノード10のノードIDが設定される。
所属ノードMAC418には、当該グループに所属するノード10に付与されている物理アドレス(本例ではMACアドレス)が設定される。
ロール419には、当該ノード10の当該グループにおけるロールが設定される。具体
的には、ロール419には、当該ノード10が当該グループにおけるデータの提供側(P
:Publisher)であるか、データの受取側(S:Subscriber)であるかを示す情報が設定される。提供側であれば「P」が、受取側であれば「S」が、提供側も受取側でもあれば「PS」が設定される。
例えば、同図において、所属ノードID417が「A1」のノード10に設定されている「PS:DNG1」は、当該ノード10が、グループ名が「DNG1」というグループにおいてデー
タの提供側かつ受取側であることを示す。また当該ノード10に設定されている「S:DNG3」は、当該ノード10が、グループ名が「DNG3」というグループのおけるデータの受取側であることを示す。
また例えば、所属ノードID417が「C8」のノード10に設定されている「PS:DNG3
」は、当該ノード10が、グループ名が「DNG3」というグループにおいてデータの提供側かつ受取側であることを示す。また当該ノード10に設定されている「P:DNG1」は、当該ノード10が、グループ名が「DNG1」というグループにおいてデータの提供側であることを示す。
割当ポート名420には、当該ノードに割り当てられているポート5の名称(以下、「ポート名」と称する。)が設定される。
図5に論理リング管理テーブル113の一例を示す。同図に示すように、論理リング管理テーブル113は、所属グループID511、自ノードID512、左グループ先頭ノードMAC513、右グループ先頭ノードMAC514、自グループデータ共有優先度515、優先度変更臨界値リング距離516、及び送信オフセット517の各項目を有するレコード(エントリ)で構成される。各ノード10は、夫々について設定された論理リング管理テーブル113を記憶する。
所属グループID511には、自ノード10が所属するグループのグループIDが設定される。
自ノードID512には、自ノード10のノードIDが設定される。
左グループ先頭ノードMAC513には、リング型データ共有において左方向へのデータ転送が行われる場合における、当該ノード10が所属するグループの左隣りに論理的に位置づけられるグループの先頭ノードのMACアドレスが設定される。
右グループ先頭ノードMAC514には、リング型データ共有において右方向へのデータ転送が行われる場合における、当該ノード10が所属するグループの右隣りに論理的に位置づけられるグループの先頭ノードのMACアドレスが設定される。
自グループデータ共有優先度515には、リング型データ共有に際して参照される、当該ノード10が所属するグループについて設定される優先度を示す値(以下、「自グループデータ共有優先度」と称する。)が設定される。自グループデータ共有優先度は、例えば、優先度のデフォルト値として用いられる。自グループデータ共有優先度は、例えば、ユーザインタフェースを介してユーザが設定する。本例では「0」を最高優先度とし、優先度の数字が大きい程、優先度が低くなるものとする。
優先度変更臨界値リング距離516には、当該ノード10が所属するグループについて設定される、優先度を変更する境界を決める尺度(単位)として用いる、グループ間に論理的に設定される距離(以下、「リング距離」と称する。)の値(以下、「優先度変更臨
界値リング距離」と称する。)が設定される。優先度変更臨界値リング距離は、例えば、ユーザインタフェースを介してユーザが設定する。本実施形態では、グループ管理テーブル112のグループID412はリング距離を考慮して設定されており、2つのグループ間のリング距離は各グループのグループIDの差として求められるものとする。また本実施形態では、共有データの送信先のグループの優先度は、当該共有データの送信元のグループからのリング距離が長いほど低く設定されるものとし、本例では、リング距離が優先度変更臨界値リング距離に達する度に段階的に、即ち、リング距離が優先度変更臨界値リング距離の何整数倍であるかに応じて、優先度が小さくなっていくものとする。尚、リング距離と優先度の関係は必ずしも限定されない。例えば、ユーザインタフェースを介してユーザが上記関係を設定できるようにしてもよい。
送信オフセット517には、当該ノード10がフレームを送信するタイミングの調整に用いる値(以下、「送信オフセット」と称する。)が設定される。本実施形態では、送信オフセットが大きい程、遅延時間は長くなり、送信タイミングが遅くなるものとする。尚、送信オフセットは、リング型データ共有以外の通信でも用いられる。送信オフセットは、例えば、リング型データ共有におけるフレームの送信タイミングを、マルチキャスト型データ共有におけるフレームの送信タイミングよりも遅延させるために用いられる。また送信オフセットは、リング型データ共有に限らず、フレームの送信タイミングを調整したい場合に適宜用いられる。
図6は、ノード設定部140が行う処理(以下、「ノード設定処理S600」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともにノード設定処理S600について説明する。
まずノード設定部140は、グループ構成情報111を読み込む(S611)。
続いて、ノード設定部140は、グループ構成情報111に基づきグループ管理テーブル112を生成する(S612)。例えば、ノード設定部140は、オペレーティングシステム120のメモリマップ機能を用い、グループ構成情報111に基づきグループ管理テーブル112をオペレーティングシステム120が管理する主記憶装置12の記憶領域に生成する。
続いて、ノード設定部140は、グループ管理テーブル112に基づき、論理リング管理テーブル113を生成する(S613)。以上でノード設定処理S600は終了する。
図7は、NW装置設定部150が行う処理(以下、「NW装置設定処理S700」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともにNW装置設定処理S700について説明する。
まずNW装置設定部150は、グループ管理テーブル112のVLAN-ID413の値と割当ポート名420の値を読み込む(S701)。
続いて、NW装置設定部150は、読み込んだ値を用いて、NW装置50の各ポート5にVLAN-IDを設定する(S702)。以上でNW装置設定処理S700は終了する。
図8は、データ送受信処理部160が行う処理(以下、「データ送受信処理S800」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともにデータ送受信処理S800について説明する。
データ送受信処理S800は、自ノード10において、データ通信システム1の全ての
ノード10で共有しようとするデータ(共有データ)が発生したことを契機として開始される(S811:Y)。尚、共有データは、例えば、アプリケーション130により生成される。
まずデータ送受信処理部160は、共有データを全ノード10に送信するためのフレームを主記憶装置12に生成する(S812)。
続いて、データ送受信処理部160は、論理リング管理テーブル113の自ノードID512をキーとしてグループ管理テーブル112から自グループのVLAN-IDを取得し、生
成したフレームのヘッダのVLAN-IDに設定する(S813)。
続いて、データ送受信処理部160は、S812で読み込んだVLAN-IDのVLANにお
けるマルチキャストアドレスを、上記フレームのヘッダの送信先に設定する(S814)。尚、マルチキャストアドレスの具体的な値は、NW装置50に仕様で定められている。
続いて、データ送受信処理部160は、論理リング管理テーブル113の自ノードID512をキーとしてグループ管理テーブル112の所属ノードID417を検索し、対応する所属ノードMAC418に設定されているMACアドレスを上記フレームのヘッダの送信元に設定する(S815)。
続いて、データ送受信処理部160は、論理リング管理テーブル113の自グループデータ共有優先度515を取得し、上記フレームのヘッダの優先度(PCP)に設定する(S
816)。
続いて、データ送受信処理部160は、生成したフレームをNW装置50に送信する(S817)。この送信は共有データが発生したグループ(以下、「第1グループ」と称する。)内でのマルチキャスト型データ共有に相当する。この処理は、例えば、オペレーティングシステム120を介して行われる。
続いて、データ送受信処理部160は、論理リング処理部170が他のノード10からデータを受信しているか否かを確認し、受信していれば共有データ114として記憶部110に記憶させる(S818)。尚、受信処理の性能を確保するため、本処理については、オペレーティングシステム120の別スレッドとして実行するようにしてもよい。その後、処理はS811に戻る。
図9は、第1グループと当該第1グループとは異なるグループ(以下、「第2グループ」と称する。)との間、もしくは異なる第2グループの間でのリング型データ共有に際して論理リング処理部170が行う処理(以下、「論理リング処理S900」と称する。)を説明するフローチャートである。尚、論理リング処理S900は、例えば、NW装置22からリング型データ共有の対象となる共有データを含むフレームを受信することにより開始される。
論理リング処理部170は、NW装置22からフレームを受信すると(S911)、受信したフレームのヘッダの情報を取得する(S912)。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の自ノードID512をキーとしてグループ管理テーブル112を検索し、自グループのVLAN-ID(VLA
N-ID413の値)を取得する(S913)。
続いて、論理リング処理部170は、取得した自グループのVLAN-IDと、受信したフレ
ームのヘッダに設定されているVLAN-IDとを比較し、受信したフレームが他グループに所
属するノード10から送られてきたフレームであるか、それとも自グループに所属するノード10から送られてきたフレームであるかを判定する(S914)。受信したフレームが他グループに所属するノード10から送られてきたフレームであれば(S914:Y)、処理はS921に進む。受信したフレームが自グループに所属するノード10から送られてきたフレームであれば(S914:N)、処理はS931に進む。
S921では、論理リング処理部170は、グループ管理テーブル112から自グループの先頭ノードID(先頭ノードID415の値)を取得する。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の自ノードID512の値(自ノードID)を取得する(S922)。
続いて、論理リング処理部170は、取得した自ノードIDを、グループ管理テーブル112と対照し、自ノードが先頭ノードであるか否かを判定する(S923)。自ノードが先頭ノードであれば(S923:Y)、処理はS924に進む。自ノードが先頭ノードでなければ(S923:N)、処理はS925に進む。
S924では、論理リング処理部170は、リング型データ共有において先頭ノードが行う処理(以下、「先頭ノードの論理リング処理S924」と称する。)を行う。尚、先
頭ノードの論理リング処理S924の詳細については後述する。
一方、S925では、論理リング処理部170は、当該フレームを棄てる(もしくは当該フレームを放置する)。
S931では、フレームに含まれているデータ(共有データ)は、オペレーティングシステム120を介してアプリケーション130に渡される。
S932では、論理リング処理部170は、グループ管理テーブル112から自グループの後尾ノードID416の値と、論理リング管理テーブル113の自ノードID512の値とを取得する。
続いて、論理リング処理部170は、取得した自グループの後尾ノードID416の値と、論理リング管理テーブル113の自ノードID512の値とを対照し、自分が後尾ノードであるか否かを判定する(S933)。自分が後尾ノードであれば(S933:Y)、リング型データ共有において後尾ノードとして行うべき処理(以下、「後尾ノードの論
理リング処理S934」と称する。)を行う。後尾ノードの論理リング処理S934の詳細については後述する。自分が後尾ノードでなければ(S933:N)、処理は終了する。
図10は、図9に示した先頭ノードの論理リング処理S924を説明するフローチャートである。以下、同図とともに先頭ノードの論理リング処理S924について説明する。
まず論理リング処理部170は、フレームのヘッダに設定されている送信元のMACアドレスをキーとしてグループ管理テーブル112を参照し、送信元のノード10が所属するグループのグループID(MACアドレスに対応するグループID412の値)を取得する(S1011)。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の所属グループID511の値(自ノードのグループID)を取得し、S1011で取得した送信元のノー
ド10が所属するグループIDとの差を求めてリング距離とする(S1012)。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の自グループデータ共有優先度515の値と優先度変更臨界値リング距離516の値を取得し、取得した値とS1012で求めたリング距離とを次式に代入して送信優先度を求める(S1013)。
送信優先度=(自グループデータ共有優先度)
+a×(リング距離÷優先度変更臨界値リング距離) ・・・式1
尚、上式におけるaは、送信優先度の値の調節に用いる係数(パラメータ)であり、例えば、ユーザがユーザインタフェースを介して設定することができる。本例ではa=1とする。また優先度変更臨界値リング距離をデータ通信システム1を構成しているノード10の総数とすれば、全てのグループについて優先度を固定してリング型データ共有を実施することができる。また優先度変更臨界値リング距離を1に設定すれば、リング型データ共有における他グループへの送信優先度をリング距離を直接反映した値とすることができる。
続いて、論理リング処理部170は、求めた送信優先度をフレームのヘッダの優先度(PCP)に設定する(S1014)。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の自ノードID512の値をキーとしてグループ管理テーブル112を参照し、自グループのVLAN-ID413の値(VLAN-ID)を取得し、取得したVLAN-IDをフレームのヘッダのVLAN-IDに設
定する(S1015)。
続いて、論理リング処理部170は、ヘッダの送信先に、S1015で取得したVLAN-IDのVLANのマルチキャストアドレスを設定する(S1016)。尚、マルチキャスト
アドレスではなく、同グループに隣接するグループの所属ノードMAC418の値をヘッダの送信先に設定すれば、他グループから送られてきた共有データについてマルチキャストではなく、ノード10を特定して送信するようにすることができる。
続いて、論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の送信オフセット517の値を取得し、取得した送信オフセットを用いてフレームを送信するタイミングを設定する(S1017)。
続いて、論理リング処理部170は、設定したタイミングでフレームをNW装置50に送信する(S1018)。尚、この送信は、第2グループ内のノード10の間でのマルチキャスト型データ共有に相当する。つまり、他グループからのデータの共有は、自グループで発生した共有データよりも低い優先度、かつ、従来のリング型データ共有と同様に遅延したタイミングのマルチキャスト送信で行われるため、高速性やリアルタイム性が要求される第1グループ内でのマルチキャスト型データ共有に与える影響を抑制することができる。
図11は、図9に示した後尾ノードの論理リング処理S934の処理を説明するフローチャートである。以下、同図とともに後尾ノードの論理リング処理S934について説明する。
まず論理リング処理部170は、フレームのヘッダの送信元に設定されているMACアドレスをキーとしてグループ管理テーブル112を参照し、送信元のノード10が所属す
るグループのVLAN-ID(VLAN-ID413の値)を取得し、取得した値をヘッダのVLAN-IDに設定する(S1101)。
論理リング処理部170は、論理リング管理テーブル113の右先頭ノードMAC334の値(MACアドレス)を取得し、取得した値をフレームのヘッダの送信先に設定し、フレームを送信する(S1102)。
以上に説明したように、第1実施形態のデータ通信システム1によれば、スター型のネットワークを用いて複数のノード間で高速かつリアルタイム性を保証した通信を実現することができる。そのため、例えば、IoTネットワーク等の制御ネットワークにおいて要求される、高度な同期性能や可用性、リソースの保証、高速レスポンス等を、ハードウェアを追加することなく、従来のスター型のネットワークを用いて実現することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、共有データを複数のノード10間で共有する機能をノード10側に実装したが、第2実施形態では、上記機能のうち論理リング処理部170の機能をNW装置50側に実装する。第2実施形態のデータ通信システム1の基本的な構成は第1実施形態と同様であるので、以下では第1実施形態のデータ通信システム1と相違する部分を中心に説明する。
第2実施形態のデータ通信システム1においては、第1実施形態においてノード10の記憶部110が記憶していたグループ管理テーブル112及び論理リング管理テーブル113を、NW装置50が記憶する。また第1実施形態におけるノード10の機能である論理リング処理部170をNW装置50に実装する。尚、NW装置50に実装した論理リング処理部170の機能(以下、「論理リング処理部55」と称する。)は、例えば、NW装置50の演算ユニットが記憶しているプログラムを実行することにより、もしくは、NW装置50のハードウェア(FPGA等)により実現する。
図12は、共有データを複数のノード10間で共有する際、NW装置50に実装された論理リング処理部55が行う処理(以下、「論理リング処理S1200」と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに論理リング処理S1200について説明する。
まず論理リング処理部55は、ノード10のデータ送受信処理部160からマルチキャスト送信された、共有データを含むフレームを受信する(S1211)。
続いて、論理リング処理部55は、受信したフレームのヘッダに設定されているVLAN-IDをキーとして、グループ管理テーブル112から、同じグループ(同じVLAN-IDのグループ)に所属するノード10が接続しているポート5を特定し、特定したポート5の送信キューに、S1211で受信したフレームを登録する(S1212)。尚、この処理は、第1グループに所属するノード10の間でのマルチキャスト型データ共有に相当する。
続いて、論理リング処理部55は、他グループに所属するノード10に送信するフレームを生成するため、S1211で受信したフレームを複製したフレームを主記憶装置12に生成する。そして論理リング処理部55は、図10のS1013と同様の方法で当該フレームの送信優先度を求め、求めた送信優先度を、複製したフレームのヘッダの優先度(PCP)に設定する(S1213)。
続いて、論理リング処理部55は、受信したフレームのヘッダの送信元に設定されているグループと上記の他グループとの間のリング距離を、図10のS1012と同様の方法
で求め、求めたリング距離を次式に代入して送信オフセットを求める(S1214)。
送信オフセット=(受信したフレームの送信元のグループと他グループとの間のリング距離)*(論理リング管理テーブル113の送信オフセット517の値)
・・・式2
続いて、論理リング処理部55は、上記の他グループに所属するノード10(先頭ノード)に割り当てられているポート5の送信キューに、S1214で求めた送信オフセットを設定し、S1213で複製したフレームを登録する(S1215)。この処理は第2グループに所属するノード10の間でのリング型データ共有に相当する。尚、式2で求めた送信オフセットは、第1実施形態における後尾ノードと先頭ノードと間で共有データを送受信する時間に相当する。
S1213~S1215の処理を他グループの数だけ繰り返し実行することで、自グループ(第1グループ)に所属するノード間では最高の優先度でマルチキャスト型データ共有が行われ、他グループ(第2グループ)に所属するノード10についてはリング型データ共有が行われる。また論理リング処理部55は、送信元のグループと送信先のグループのリング距離に基づき送信優先度や送信タイミングを調整したフレームを、各グループに所属するノード10が接続しているポート5の送信キューに登録するので、第1実施形態の場合と同様に、第1グループのノード10の間で行われるマルチキャスト型データ共有について要求される高速性やリアルタイム性を阻害することなく、高速かつリアルタイム性を確保しつつ、第2グループのノード10の間でのリング型データ共有を行うことができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また実施形態で示した各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をノード10やNW装置50等の情報処理装置に提供し、当該情報処理装置が備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が以上の実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD-R、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、磁気テープ、不揮
発性のメモリカード、ROM等が用いられる。
以上の実施形態において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。また以上では各種の情報を表形式で例示したが、これらの情報は表以外の形式で管理してもよい。
1 データ通信システム、5 ポート、10 ノード、50 NW装置、110 記憶部、111 グループ構成情報、112 グループ管理テーブル、113 論理リング管理
テーブル、114 共有データ、120 オペレーティングシステム、130 アプリケーション、140 ノード設定部、150 NW装置設定部、160 データ送受信処理部、170 論理リング処理部、S600 ノード設定処理、S700 NW装置設定処理、S800 データ送受信処理、S900 論理リング処理、S924 先頭ノードの論理リング処理、S934 後尾ノードの論理リング処理、S1200 論理リング処理

Claims (13)

  1. ネットワークスイッチと、
    前記ネットワークスイッチが備える複数のポートの夫々に接続する複数のノードと、
    を含んで構成されるデータ通信システムであって、
    前記複数のノードの夫々と、前記複数のノードの夫々が所属するグループとの対応を記憶し、
    前記ノードの一つにおいて前記複数のノードの間で共有すべきデータが発生した場合に、
    前記データが発生した前記ノードが所属する前記グループである第1グループに所属する前記ノードの間では、前記データをマルチキャストで送信することにより前記データを共有する方式であるマルチキャスト型のデータ共有を行い、
    前記第1グループに所属する前記ノードと当該第1グループと異なる前記グループである第2グループに所属する前記ノードとの間、もしくは異なる前記第2グループに所属する前記ノードの間では、前記グループを跨いで前記ノードの間で構成される論理的なリング型のネットワークにより前記データを転送することにより前記データを共有する方式であるリング型のデータ共有を行う
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  2. 請求項1に記載のデータ通信システムであって、
    前記リング型のデータ共有では、前記グループ内で先頭ノードに設定された前記ノードが他の前記グループから転送されてくる前記データの受取を担当し、前記グループ内で後尾ノードに設定された前記ノードが他の前記グループへの前記データの提供を担当する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  3. 請求項2に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループにおいて、当該第2グループの前記先頭ノードが、当該第2グループ内で前記データをマルチキャストで送信することにより前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  4. 請求項2に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループにおいて、当該第2グループの前記先頭ノードが、当該第2グループ内で前記データを特定の前記ノードに送信することにより当該第2グループ内で前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  5. 請求項3に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループに所属する前記ノードの間では、前記第1グループに所属する前記ノードの間で前記データを共有するために送信される前記データに設定される送信優先度よりも低い送信優先度で前記データを送信することにより前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  6. 請求項4に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループに所属する前記ノードの間では、前記第1グループに所属する前記ノードの間で前記データを共有するために送信される前記データに設定される送信優先度よりも低い送信優先度で前記データを送信することにより前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  7. 請求項5に記載のデータ通信システムであって、
    前記送信優先度は、前記第1グループと前記第2グループとの間に設定される論理的な
    距離であるリング間距離に応じて設定される
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  8. 請求項6に記載のデータ通信システムであって、
    前記送信優先度は、前記第1グループと前記第2グループとの間に設定される論理的な距離であるリング間距離に応じて設定される
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  9. 請求項7に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループに所属するノードの間では、前記リング間距離に応じて送信タイミングを遅延させて前記データを送信することにより前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  10. 請求項8に記載のデータ通信システムであって、
    前記第2グループに所属するノードの間では、前記リング間距離に応じて送信タイミングを遅延させて前記データを送信することにより前記データを共有する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  11. 請求項1に記載のデータ通信システムであって、
    前記第1グループに所属する前記ノードは前記データを生成するエッジ側の情報処理システムを構成し、前記第2グループに所属する前記ノードは前記第1グループに所属する前記ノードから送られてくる前記データを用いた情報処理を行う情報処理システムを構成する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  12. 請求項1に記載のデータ通信システムであって、
    前記ネットワークスイッチは、前記ポートの夫々に接続する前記ノードの間でVLANを実現する機能を備えており、
    前記ポートの夫々に、夫々に接続する前記ノードが所属するグループに対応するVLAN-IDを設定し、
    前記ネットワークスイッチは、
    前記ノードから送信されるフレームのヘッダに設定されているVLAN-IDに基づき、フレ
    ームの送信元の前記ノードが所属する前記グループを特定し、
    前記第1グループに所属する前記ノードから、ヘッダの送信先にマルチキャストアドレスが設定された、前記データを含んだフレームを受信すると、前記第1グループに所属する他の前記ノードが接続する前記ポートの送信キューに前記フレームを登録し、
    前記第2グループに所属する前記ノードが接続する前記ポートの送信キューに送信オフセットを設定して当該送信キューに前記フレームを登録する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  13. ネットワークスイッチと、
    前記ネットワークスイッチが備える複数のポートの夫々に接続する複数のノードと、
    を含んで構成されるデータ通信システムの制御方法であって、
    前記データ通信システムが、
    前記複数のノードの夫々と、前記複数のノードの夫々が所属するグループとの対応を記憶するステップと、
    前記ノードの一つにおいて前記複数のノードの間で共有すべきデータが発生した場合に、
    前記データが発生した前記ノードが所属する前記グループである第1グループに所属する前記ノードの間では、前記データをマルチキャストで送信することにより前記データを
    共有する方式であるマルチキャスト型のデータ共有を行うステップと、
    前記第1グループに所属する前記ノードと当該第1グループと異なる前記グループである第2グループに所属する前記ノードとの間、もしくは異なる前記第2グループに所属する前記ノードの間では、前記グループを跨いで前記ノードの間で構成される論理的なリング型のネットワークにより前記データを転送することにより前記データを共有する方式であるリング型のデータ共有を行うステップと
    を実行することを特徴とする、データ通信システムの制御方法。
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