JP7198438B2 - オブジェクト検出方法、オブジェクト検出装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

オブジェクト検出方法、オブジェクト検出装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示はオブジェクト検出方法、オブジェクト検出装置及びコンピュータプログラムに関する。
本出願は、2018年8月6日出願の日本出願第2018-147980号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
工業的に生産される製造物を撮像し、撮像して得られる良品及び不良品の撮像画像を教師データとしてニューラルネットワークを深層機械学習させることにより、学習済みニューラルネットワークを用いた部品の良否判定を行うことができる。
一方、Tensorflow(登録商標)を用いた画像認識技術を利用することにより、撮像画像に含まれるオブジェクトの位置及び範囲、当該オブジェクトの種類を検出する技術がある。例えば、撮像画像に含まれる人物、動物、車両等の画像部分を検出することができる。
また、非特許文献1は、オートエンコーダを用いて、データの特徴量を自己学習する技術を開示している。
G. E. Hinton and R. Salakhutdinov, "Reducing the Dimensionality of Data with Neural Networks", Science, vol. 313, p. 504-507
本開示のオブジェクト検出方法は、撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出方法であって、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる。
本開示のオブジェクト検出装置は、撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出する第1検出部と、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出する第2検出部と、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2検出部による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出の成否を判定する判定部と、該判定部が、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定した場合、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出方法を前記第1検出部に機械学習させる学習部とを備える。
本開示のコンピュータプログラムは、コンピュータに撮像画像に含まれるオブジェクトを検出させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる処理を実行させる。
なお、本願は、オブジェクト検出装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、オブジェクト検出装置を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
図1は実施形態に係る異変検知システムの構成例を示すブロック図である。 図2は実施形態に係る異変検知装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図3はオブジェクト検出及び追加学習に係る処理手順を示すフローチャートである。 図4はマッピング処理を示すフローチャートである。 図5Aは第1検出部によるオブジェクト検出方法を示す説明図である。 図5Bは第1検出部によるオブジェクト検出方法を示す説明図である。 図6は第2検出部によるオブジェクト検出方法を示す説明図である。 図7は画素単位でオブジェクトの位置及び種類を決定する方法を示す説明図である。 図8はオブジェクトの寸法測定に係る処理手順を示すフローチャートである。 図9はオブジェクトの寸法測定方法を示す説明図である。 図10はオブジェクトの良否判定処理手順を示すフローチャートである。 図11はオブジェクトの良否判定方法を示す説明図である。 図12Aは重なり合っているオブジェクトの検出及び寸法測定方法を示す説明図である。 図12Bは重なり合っているオブジェクトの検出及び寸法測定方法を示す説明図である。 図12Cは重なり合っているオブジェクトの検出及び寸法測定方法を示す説明図である。 図12Dは重なり合っているオブジェクトの検出及び寸法測定方法を示す説明図である。 図13は学習用データの生成に係る処理手順を示すフローチャートである。 図14は学習用データの生成方法を示す説明図である。 図15Aは学習用データの生成方法を示す説明図である。 図15Bは学習用データの生成方法を示す説明図である。
[本開示が解決しようとする課題]
ところで、工場で生産される製造物は、製造内容の変更や製造方法の変更、工場ごとの環境などにより、発生する不良内容が変化する。そのため、不良検査技術には特定の不良を検知できるだけでなく、未知の異常を検知する能力も求められる。
Tensorflow(登録商標)を用いた画像認識技術や、全層畳み込みネットワーク(FCN:Fully Convolution Network)などの画素単位でオブジェクト検出する方法では、事前に学習したことのあるオブジェクトしか検出できず、未知の不良を検出することができない。一方で、オートエンコーダを用いて異常を検知する方法では未知の異常であっても検出することができるが、異常内容を特定することができない。このため、異常内容に合わせた不良判定は実施できない。
本開示の目的は、未知のオブジェクトを追加学習することにより、環境に合わせてオブジェクトの検知能力を向上させ、既知及び未知を問わず、製造物の異常等のオブジェクトを検知することができるオブジェクト検出方法、オブジェクト検出装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
[本開示の効果]
本開示によれば、未知のオブジェクトを追加学習することにより、環境に合わせてオブジェクトの検知能力を向上させ、既知及び未知を問わず、製造物の異常等のオブジェクトを検知することができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示に係るオブジェクト検出方法は、撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出方法であって、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる。
本開示にあっては、主に第1の方式を用いてオブジェクトを検出する。第1の方式は、オブジェクトの位置及び種類を検出することができる。しかし、特定の種類のオブジェクトしか検出することができない。一方、第2の方式は、オブジェクトの種類に拘わらず、オブジェクトの位置を検出することができる方式である。つまり、第1の方式では検出に失敗する未知のオブジェクトであっても、第2の方式であれば当該オブジェクトを検出することができる。しかし、第2の方式ではオブジェクトの種類を検出することができない。
そこで、第1の方式によるオブジェクトの検出結果と、第2の方式によるオブジェクトの検出結果とに基づいて、第1の方式によるオブジェクトの検出の成否を判定する。そして、第1の方式によるオブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、第1の方式に係る検出方法を機械学習させる。
未知のオブジェクトを追加学習することにより、環境に合わせてオブジェクトの検知能力を向上させ、既知及び未知を問わず、製造物の異常等のオブジェクトを検知することが可能になる。
なお、第1の方式によるオブジェクトの検出処理と、第2の方式によるオブジェクトの検出処理とを実行する順序は限定されるものでは無く、逆順で実行してもよいし、同時並行的に実行してもよい。
(2)4前記第2の方式による前記オブジェクトの検出は、前記撮像画像のデータが入力された場合、入力された該データの特徴が抽出された特徴抽出画像のデータを出力する学習済みオートエンコーダを用いて行う構成が好ましい。
本開示にあっては、学習済みオートエンコーダを用いることによって、未知のオブジェクトを検出することができる。
(3)5前記第1の方式による前記オブジェクトの検出は、前記撮像画像のデータが入力された場合、該撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を出力する学習済みの画像認識ニューラルネットワークを用いて行う構成が好ましい。
本開示にあっては、学習済みの画像認識ニューラルネットワークを用いることによって、様々な特徴を有するオブジェクトを認識し、オブジェクトの位置及び種類を検出することができる。また、追加学習によって、画像認識ニューラルネットワークは、未知のオブジェクトを認識できるようになる。
(4)6前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式と異なる第3の方式にて前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの種類を検出し、前記画像認識ニューラルネットワークに前記撮像画像のデータが入力された場合、前記第3の方式にて検出された前記オブジェクトの位置及び種類が出力されるように、前記撮像画像及び前記第3の方式に係る検出結果を用いて、前記画像認識ニューラルネットワークを機械学習させる構成が好ましい。
本開示にあっては、態様(1)で説明した第1の方式によるオブジェクトの種類の検出に失敗した場合、第3の方式でオブジェクトの種類を検出する。そして、第3方式による検出結果を用いて画像認識ニューラルネットワークを追加学習させることによって、第1の方式によるオブジェクトの検出精度を自動的に向上させることができる。
(5)7前記第3の方式による前記オブジェクトの検出は、前記オブジェクトの輪郭線の形状パターンに基づいて前記オブジェクトの種類を検出する構成が好ましい。
本開示にあっては、画像認識ニューラルネットワークで検出できなかったオブジェクトの種類を、当該オブジェクトの輪郭線の形状パターンに基づいて検出する。つまり、第1の方式で検出に失敗した何らかのオブジェクトを第2の方式にて認識し、第3の方式によってその種類を検出する。そして、その検出結果に基づいて、上記画像認識ニューラルネットワークを追加学習させることができる。
なお、第3の方式のみでは、オブジェクトが認識されていない状態での検出処理となり、オブジェクトの種類を適切に検出することができないおそれがある。
(6)8前記第3の方式にて前記オブジェクトの種類を検出できなった場合、該オブジェクトの種類をユーザから受け付け、前記画像認識ニューラルネットワークに前記撮像画像のデータが入力された場合、前記オブジェクトの位置及び種類が出力されるように、前記撮像画像及び受け付けた前記オブジェクトの種類を用いて、前記画像認識ニューラルネットワークを機械学習させる構成が好ましい。
本開示にあっては、第3の方式でもオブジェクトの種類を認識できなった場合、ユーザからオブジェクトの種類を受け付け、受け付けた内容を用いて画像認識ニューラルネットワークを追加学習させることができる。つまり上記態様(4)及び(5)により、可能な限り自動的に画像認識ニューラルネットワークを追加学習させると共に、第3の方式でも認識できない未知のオブジェクトに関してはユーザの人手を借りて画像認識ニューラルネットワークの追加学習を行う。
従って、未知のオブジェクトが発生し得る環境においても、各種オブジェクトを認識できるよう、半自動的に画像認識ニューラルネットワークを追加学習させ、種々のオブジェクトの位置及び種類が検出可能となる。
(7)9前記画像認識ニューラルネットワークを用いた前記オブジェクトの検出と、該画像認識ニューラルネットワークの機械学習とを並行的に実行する構成が好ましい。
本開示にあっては、画像認識ニューラルネットワークを用いたオブジェクトの検出と、画像認識ニューラルネットワークの追加学習を並行的に実行することができる。従って、画像認識ニューラルネットワークの学習処理中も、オブジェクトの検出処理を継続することができる。
(8)10前記撮像画像は検査対象物を撮像して得た画像であり、検出対象の前記オブジェクトは該検査対象物における異変部位である構成が好ましい。
本開示にあっては、検査対象物の異変部位及び種類を検出することができ、未知の異変部位であっても、追加学習によりその位置及び種類を検出することが可能になる。
(9)本開示に係るオブジェクト検出装置は、撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出する第1検出部と、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出する第2検出部と、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2検出部による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出の成否を判定する判定部と、該判定部が、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定した場合、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出方法を前記第1検出部に機械学習させる学習部とを備える。
本開示にあっては、態様(1)と同様にして、未知のオブジェクトを追加学習することにより、環境に合わせてオブジェクトの検知能力を向上させ、既知及び未知を問わず、製造物の異常等のオブジェクトを検知することが可能になる。
(10)本開示に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに撮像画像に含まれるオブジェクトを検出させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる処理を実行させる。
本開示にあっては、コンピュータを態様(9)に係るオブジェクト検出装置として機能させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係るオブジェクト検出方法、異変検知装置及びコンピュータプログラムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、実施形態に係る異変検知システムの構成例を示すブロック図である。実施形態に係る異変検知システムは、異変検知装置1と、機械学習装置9とを備える。異変検知装置1は、例えば検査対象物が製造される工場に設置され、機械学習装置9は工場外の施設に設置される。
<異変検知装置のハードウェア構成>
異変検知装置1(オブジェクト検出装置)は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)等の演算部11を有するコンピュータである。演算部11には、一時記憶部12、画像入力部13、出力部14、入力部15、記憶部16、データ蓄積部17及び通信部18がバスラインを介して接続されている。本実施形態に係る異変検知装置1は、製造される検査対象物を撮像して得られる撮像画像5(図5A参照)の画像データを取得し、撮像画像5に含まれる検出対象であるオブジェクト6、例えば検査対象物に付着した埃、髪、検査対象物のへこみ等の異変部位を検知するものである。検査対象物は、例えば、ワイヤハーネスを構成するコネクタである。また、本実施形態に係る異変検知装置1は、未知の異変部位も半自動で機械学習する機能を有し、このような異変部位の位置及び種類も検出できるようになる。
演算部11は、記憶部16に記憶されている後述のコンピュータプログラム16aを実行することにより、各構成部の動作を制御する。演算部11は、検査対象物を撮像して得た撮像画像5に含まれるオブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出して検査対象物の異変を検知する処理を実行する。また、機械学習装置と通信を行い、未知の異変部位を機械学習させる処理を実行する。処理内容の詳細は後述する。
一時記憶部12は、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)等のメモリであり、演算部11の演算処理を実行する際に記憶部16から読み出されたコンピュータプログラム16a、又は演算処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
記憶部16は、ハードディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部16は、演算部11が各構成部の動作を制御することにより、撮像画像5に含まれるオブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出して検査対象物の異変を検知する処理を実行するためのコンピュータプログラム16aを記憶している。また、記憶部16は、各種オブジェクト6を形状認識し、撮像画像5に含まれるオブジェクト6の種類を検出するための特徴量等の情報、検出されたオブジェクト6、つまり異変が許容されるものか否かを判定するための閾値を記憶している。閾値はオブジェクト6の種類ごとに異なり、記憶部16は、複数のオブジェクト6の種類に対応付けて、異なる閾値を記憶している。
なお記憶部16は、図示しない読出装置によって記録媒体から読み出されたコンピュータプログラム16aを記憶する態様であってもよい。記録媒体はCD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等の光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、半導体メモリ等である。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータから本実施形態に係るコンピュータプログラム16aをダウンロードし、記憶部16に記憶させてもよい。
画像入力部13は撮像部1aが接続されるインタフェースである。撮像部1aは、レンズにて結像した像を電気信号に変換するCCD、CMOS等の撮像素子と、撮像素子にて変換された電気信号をデジタルの画像データにAD変換し、AD変換された画像データを出力する。撮像部1aから出力された画像データは画像入力部13を介して異変検知装置1に入力される。撮像部1aと、異変検知装置1とは、専用ケーブルで接続される構成であってもよいし、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続される構成であってもよい。なお、画像データは、縦横に配列される各画素を所定階調の輝度値で示したデジタルのデータである。本実施形態では、モノクロの画像データであるものとして説明する。
出力部14は表示部1bが接続されるインタフェースである。表示部1bは液晶パネル、有機ELディスプレイ、電子ペーパ、プラズマディスプレイ等である。表示部1bは、演算部11から与えられた画像データに応じた各種情報を表示する。例えば、異変検知結果の内容、不具合のある検査対象物の画像等を表示する。なお、表示部1bは、異変検知結果を出力する外部出力装置の一例であり、ブザー、スピーカ、発光素子、その他の報知装置であってもよい。工場の作業者は、表示部1bに表示された画像にて、異変検知の結果、検査対象物の状態等を認識することができる。
入力部15には、キーボード、マウス、タッチセンサ等の操作部1cが接続される。操作部1cの操作状態を示した信号は入力部15を介して異変検知装置1に入力される。演算部11は、入力部15を介して操作部1cの操作状態を認識することができる。
データ蓄積部17は、記憶部16と同様、ハードディスク、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。データ蓄積部17は、検査対象物の画像データ、異変検知結果等のデータを記憶する。
通信部18は、機械学習装置9との間でデータを送受信するための通信機である。
<異変検知装置の機能部>
図2は、実施形態に係る異変検知装置1の構成例を示す機能ブロック図である。異変検知装置1は、機能部としての第1検出部2、第2検出部3、良否判定部4を有する。異変検知装置1の各機能部は、演算部11、一時記憶部12等のハードウェアによって実現される。
第1検出部2は撮像画像5に含まれるオブジェクト6を画像認識し、当該オブジェクト6の位置及び範囲、並びに種類を検出する。具体的には、第1検出部2は、撮像画像5のデータが入力された場合、当該撮像画像5に含まれる一又は複数のオブジェクト6の位置及び範囲並びに当該オブジェクト6の種類を出力する学習済み画像認識ニューラルネットワーク21を備える。オブジェクト6の位置は、当該オブジェクト6を囲むバウンディングボックス7の位置及び大きさで特定される(図5B参照)。バウンディングボックス7は例えば矩形状であり、概ねオブジェクト6が内接するような幅及び高さを有する。画像認識ニューラルネットワーク21は、例えば公知のTensorflow(登録商標)を用いて構成することができる。また、画像認識ニューラルネットワーク21は、その他の公知の畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional neural network)を用いて構成することができる。
画像認識ニューラルネットワーク21は、撮像画像5に含まれるオブジェクト6の種類が出力されるように、オブジェクト6の画像データと、当該オブジェクト6の種類を示す情報とを教師データとして機械学習させる。
第2検出部3はオートエンコーダ31及び差分データ生成部32を備える。オートエンコーダ31は、撮像部1aから出力された画像データが入力され、撮像画像5に含まれる検査対象物の特徴を抽出した特徴抽出画像5aの画像データを出力する機能部である(図6参照)。具体的には、オートエンコーダ31は、画像データが入力された場合、正常な検査対象物の特徴を表した特徴抽出画像5aの画像データを出力する。撮像画像5には、ゴミ、傷、影、検査対象物自体の異変部位等の画像が含まれることがある。特徴抽出画像5aはこれらの画像を除去し、異変が無い正常な検査対象物を撮像した場合に得られるような理想的な検査対象物を再現した撮像画像5である。オートエンコードはニューラルネットワークによって実現される。当該ニューラルネットワークは、画像データを次元圧縮する中間層を含み、同一画素数の画像データを入出力する。
オートエンコーダ31は、入力層31aと、出力層31bと、コンボリューション層(CONV層)31cと、デコンボリューション層(DECONV層)31dとを有する。入力層31aは画像データに係る各画素値のデータが入力される層である。コンボリューション層31cは、画像データを次元圧縮する層である。例えば、コンボリューション層31cは、畳み込み積分を行うことにより、次元圧縮を行う。次元圧縮により、検査対象物の特徴量が抽出される。デコンボリューション層31dは、コンボリューション層31cで次元圧縮されたデータを元の次元に復元する層である。デコンボリューション層31dは、逆畳み込み処理を行い、元の次元に復元する。当該復元によって、検査対象物の本来の特徴、即ち正常な検査対象物の特徴を表した画像データが復元される。なお、コンボリューション層31c及びデコンボリューション層31dが2層である例を示したが、1層又は3層以上であってもよい。出力層31bは、コンボリューション層31c及びデコンボリューション層31dにて検査対象物の特徴が抽出された特徴抽出画像5aに係る各画素値のデータを出力する層である。
オートエンコーダ31は、入力された画像データと、出力された画像データとが同じになるように、オートエンコーダ31のニューラルネットワークを機械学習させる。つまり、入力された撮像画像5と、出力される特徴抽出画像5aとが同じになるように、ニューラルネットワークを機械学習させる。かかる機械学習は、正常な検査対象物を撮像して得られる画像データを用いて行う。
差分データ生成部32は、撮像部1aから取得した画像データと、オートエンコーダ31から出力された画像データとの差分を演算する。具体的には、差分データ生成部32は、各画像データの同一箇所の画素の画素値の差分を、画素ごとに演算する。そして、差分データ生成部32は、画素値の差分と、所定の閾値とを比較することによって二値化する。二値化処理によって、画素単位で検出されたオブジェクト6の画像を含む画像が得られる。以下、画素単位で検出されたオブジェクト6を含む画像を差分画像5b(図6参照)と呼ぶ。
良否判定部4は、オブジェクト検出処理部41、寸法測定処理部42及び良否判定処理部43を備える。
オブジェクト検出処理部41は、撮像画像5に含まれる一又は複数のオブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出する機能部である。
寸法測定処理部42は、画素単位で検出された各オブジェクト6の寸法を測定する機能部である。
良否判定処理部43は、オブジェクト6の寸法と、当該オブジェクト6の種類に応じた閾値とを比較することによって、異変が許容可能なものか否か、つまり異変の良否を判定する処理を実行する機能部である。
<機械学習装置の構成>
機械学習装置9は、異変検知装置1を構成する画像認識ニューラルネットワーク21を追加学習させるサーバ装置である。機械学習装置9は、コンピュータであり、基本的なハードウェア構成は異変検知装置1と同様である。
異変検知装置1と、機械学習装置9とは別個のコンピュータであり、並行的にプログラムを実行して動作する。具体的には、異変検知装置1は画像認識ニューラルネットワーク21のコピーを機械学習装置9へ提供し、異変検知装置1が検査対象物の異変を検知する処理を実行している傍らで、機械学習装置9は画像認識ニューラルネットワーク21の追加学習処理を実行することができる。異変検知装置1は、学習中の画像認識ニューラルネットワーク21では無く、学習前の画像認識ニューラルネットワーク21を用いて異変検知処理を継続する。
なお、機械学習装置9は画像認識ニューラルネットワーク21を構成するための各種パラメータ、例えば画像認識ニューラルネットワーク21の層数、ニューロン数、ニューラルネットワークの種類、重み係数等のパラメータを機械学習装置9へ送信することによって、画像認識ニューラルネットワーク21のコピーを提供する。
異変検知装置1は、異変検知処理中、第1検出部2にて検出されたオブジェクト6の位置及び範囲と、第2検出部3にて検出されたオブジェクト6の位置とが整合しない場合、追加学習に係る処理を機械学習装置9に要求する。
<異変部位検知処理>
図3は、オブジェクト検出に係る処理手順を示すフローチャートである。演算部11は、撮像部1aから出力された画像データを取得する(ステップS11)。次いで、演算部11は、後述のマッピング処理を実行することにより、当該撮像画像5に含まれるオブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出する(ステップS12)。
次いで、演算部11は、オブジェクト6の検出に成功したか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、演算部11は、第1検出部2によってバウンディングボックス7にて特定されたオブジェクト6の位置及び範囲と、第2検出部3にて検出されたオブジェクト6の画素の位置とが整合している場合、オブジェクト6の検出に成功したと判定し、整合していない場合、オブジェクト6の検出に失敗したと判定する。本実施形態2では、第2検出部3にてオブジェクト6の画素が検出されているにも拘わらず、第1検出部2にてオブジェクト6の種類が検出できていない状態を、検出失敗の例として説明する。
オブジェクト6の検出に失敗していないと判定した場合(ステップS13:NO)、演算部11は、検出されたオブジェクト6の寸法を測定して(ステップS14)、オブジェクト6の良否を判定する(ステップS15)。
次いで、演算部11は、ステップS15の判定結果に基づいて、検査対象物の良否を判定する(ステップS16)。つまり、演算部11は、許容される異変があるか否かを判定する。良であると判定した場合(ステップS16:YES)、演算部11は処理をステップS11に戻す。不良であると判定した場合(ステップS16:NO)、演算部11は、検査対象物の異変に対処するための所定処理を実行し(ステップS17)、処理をステップS11に戻す。例えば、演算部11は、検査対象物に異常がある旨を報知する処理を実行する。また、演算部11は、良否判定結果を示した画像(図11右図参照)を表示部1bに表示させる処理を実行する。当該良否判定結果を示した画像の情報は、第1検出部2による検出処理にて得られた情報と、第2検出部3による検出処理にて得られる情報とに基づく情報の一例である。
図4は、マッピング処理手順を示すフローチャートである。第1検出部2は、撮像画像5に含まれる一又は複数のオブジェクト6の位置及び範囲をバウンディングボックス7にて特定すると共に、当該バウンディングボックス7によって囲まれるオブジェクト6の種類を検出する(ステップS31)。
図5A及び図5Bは、第1検出部2によるオブジェクト検出方法を示す説明図である。図5Aは撮像画像5を示し、図5Bはオブジェクト6の検出結果を示す撮像画像5である。図5Aに示すように、撮像画像5には複数のオブジェクト6が含まれている。例えば、埃の画像であるオブジェクト61、髪の画像であるオブジェクト62、へこみの画像であるオブジェクト63等が含まれている。そして、図5Bに示すように、第1検出部2にて検出された各オブジェクト6はバウンディングボックス7によって囲まれており、オブジェクト6の位置はバウンディングボックス7の位置及び大きさによって表される。例えば、バウンディングボックス71は、埃のオブジェクト61の位置及び範囲を示し、バウンディングボックス72は、髪のオブジェクト62の位置及び範囲を示し、バウンディングボックス73は、へこみのオブジェクト63の位置及び範囲を示している。また、各バウンディングボックス7には、当該バウンディングボックス7に包含されたオブジェクト6の種類が表示される。このように、第1検出部2によれば、撮像画像5に含まれる各オブジェクト6のおおよその位置及び範囲と、種類とが特定される。
次いで、第2検出部3は、撮像画像5に含まれるオブジェクト6を画素単位で検出する(ステップS32)。
図6は、第2検出部3によるオブジェクト検出方法を示す説明図である。撮像画像5の画像データがオートエンコーダ31に入力されると、異変部位が取り除かれた撮像画像5本来の特徴を表した特徴抽出画像5aの画像データが出力される。そして、差分データ生成部32は、取得した元の画像データと、オートエンコーダ31から出力された画像データとの差分を演算する。具体的には、差分データ生成部32は、各画像データの同一箇所の画素の画素値の差分を、画素ごとに演算する。そして、差分データ生成部32は、画素値の差分と、所定の閾値とを比較することによって二値化する。二値化処理によって、画素単位で検出されたオブジェクト6の画像を含む画像が得られる。以下、画素単位で検出されたオブジェクト6を含む画像を差分画像5bと呼ぶ。差分画像5bには、検査対象物自体は含まれず、異変部位であるオブジェクト6のみが含まれる。例えば、図6右図に示すように、差分画像5bには、埃の画像であるオブジェクト61、髪の画像であるオブジェクト62、へこみの画像であるオブジェクト63が含まれる。
次いで、演算部11は、マッピング処理により、画素単位でオブジェクト6の位置及び種類を決定し(ステップS33)、オブジェクト検出に係る処理を終える。なお、ステップS33の処理を実行する演算部11は、第1検出部2及び第2検出部3の検出結果に基づいて、オブジェクト6の位置及び種類を画素単位で決定する決定部として機能する。
図7は、画素単位でオブジェクト6の位置及び種類を決定する方法を示す説明図である。左上図は、第1検出部2によるオブジェクト6の検出結果が反映された撮像画像5である。撮像画像5に含まれる各オブジェクト6の位置はバウンディングボックス7の位置及び寸法によって表されている。また、各オブジェクト6の種類はバウンディングボックス7に付されたラベルによって表されている。バウンディングボックス7は、オブジェクト6の種類を示しているものの、オブジェクト6の位置、形状ないし寸法の正確な情報を有しない。
一方、左下図は、第2検出部3によるオブジェクト6の検出結果が反映された差分画像5bである。差分画像5bに含まれるオブジェクト6の各画素は、オブジェクト6の位置ないし形状を画素単位で正確に示しているものの、オブジェクト6の種類に関する情報を有しない。
中央の図は第2検出部3から出力された差分画像5bに対して、バウンディングボックス7のマッピングを行った状態を概念的に示したものである。バウンディングボックス7を差分画像5bにマッピングすることによって、画素単位でオブジェクト6の種類を決定することが可能になる。つまり、一の種類のバウンディングボックス7に包含されたオブジェクト6の画素に対して、当該一の種類を対応付けることにより、画素単位でオブジェクト6の種類を決定することができる。
右図は、画素単位でオブジェクト6の種類が決定された状態を概念的に示したものである。例えば、埃のオブジェクト61を構成する各画素に対して、種類「埃」が対応付けられている。同様に、髪のオブジェクト62を構成する各画素に対して、種類「髪」が対応付けられ、へこみのオブジェクト63を構成する各画素に対して、種類「へこみ」が対応付けられている。
図8は、オブジェクト6の寸法測定に係る処理手順を示すフローチャート、図9は、オブジェクト6の寸法測定方法を示す説明図である。演算部11は、一の種類のオブジェクト6の画素群を選択する(ステップS51)。つまり、一つのオブジェクト6を構成している一群の複数画素を選択する。例えば、図9に示すように、埃のオブジェクト61を構成する一群の複数画素を選択する。オブジェクト6の種類が異なる複数の画素は、たとえ連結ないし隣接していても一群の画素として選択されない。また、オブジェクト6の種類が同一の複数の画素であっても、所定画素以上離隔している場合は一群の画素として選択されない。
そして、演算部11は、図9右図に示すように、選択されたオブジェクト6の一群の画素の総数を算出する(ステップS52)。例えば、埃のオブジェクト61を構成する画素の総数は13である。同様に、髪を構成する画素の総数は19である。オブジェクト6を構成する画素の総数は、オブジェクト6の寸法に相当するものである。
なお、オブジェクト6には、塊状のもの、線状のもの等、形状は様々であるが、同一種類のオブジェクト6は概ね同一形状である。このため、オブジェクト6の種類が既知であれば、オブジェクト6を構成する画素の総数を、当該オブジェクト6の寸法を示す情報として利用することができる。
例えば、髪のオブジェクト62を構成する画素の総数は、髪の長さ寸法に相当する。埃のオブジェクト61を構成する画素の総数は、概ね縦横寸法の積に相当する。
次いで、演算部11は、差分画像5bに含まれる全オブジェクト6の寸法測定を終えたか否かを判定する(ステップS53)。測定を終えていないオブジェクト6があると判定した場合(ステップS53:NO)、処理をステップS51へ戻し、寸法未測定の他のオブジェクト6についても同様の算出処理を実行する。全てのオブジェクト6の測定処理を終えたと判定した場合(ステップS53:YES)、演算部11は寸法測定に係る処理を終える。
図10は、オブジェクト6の良否判定処理手順を示すフローチャート、図11は、オブジェクト6の良否判定方法を示す説明図である。
演算部11は、良否判定の対象であるオブジェクト6の画素群の種類に対応する閾値を選択する(ステップS71)。記憶部16は、オブジェクト6の種類ごとに異なる閾値を記憶しており、演算部11は判定対象のオブジェクト6の種類に対応付けられた閾値を選択する。
そして、演算部11は、良否判定対象であるオブジェクト6の画素の総数と、ステップS71にて選択した閾値とを比較し(ステップS72)、比較結果を記憶する(ステップS73)。例えば演算部11は、一のオブジェクト6を構成する画素の総数が閾値以上である場合、当該オブジェクト6は許容できない異変であることを示す情報を記憶する。画素の総数が閾値未満である場合、当該オブジェクト6は許容できる異変であることを示す情報を記憶する。
図11に示すように、埃の大きさを示す画素の総数(Σ画素)は、埃に係る第1閾値未満であるため、許容されると判定される。同様に、へこみの程度を示す画素の総数(Σ画素)は、へこみに係る第3閾値未満であるため、許容されると判定される。しかし、髪の長さを示す画素の総数(Σ画素)は、髪に係る第2閾値以上であるため、許容されない異変と判定される。
次いで、演算部11は、全オブジェクト6に対して良否判定を終えたか否かを判定する(ステップS74)。良否判定を終えていないオブジェクト6があると判定した場合(ステップS74:NO)、処理をステップS71へ戻し、良否未測定の他のオブジェクト6についても同様の算出処理を実行する。全てのオブジェクト6の良否判定を終えたと判定した場合(ステップS74:YES)、演算部11は良否判定に係る処理を終える。
上記の説明は、撮像画像5に含まれる複数のオブジェクト6が互いに離隔している状態を例に説明したが、本実施形態によればオブジェクト6が重なっていても、画素単位でオブジェクト6の検出、寸法測定及び異常判定を行うことができる。
図12A、図12B、図12C、図12Dは、重なり合っているオブジェクト6の検出及び寸法測定方法を示す説明図である。図12Aは、埃と髪のオブジェクト61、62が重なりあっている状態を示している。第2検出部3は、各オブジェクト6の種類を区別することなく、埃及び髪のオブジェクト61、62を構成する複数の画素を一群の画素として検出している。
図12Bは、埃の位置及び範囲を示すバウンディングボックス71によりマッピングされた状態を示している。演算部11は、当該バウンディングボックス71に包含される画素群を埃のオブジェクト61を構成する画素として認識し、各画素に種類「埃」を付与する。
図12Cは、髪の位置及び範囲を示すバウンディングボックス72によりマッピングされた状態を示している。演算部11は、当該バウンディングボックス72に包含される画素群を髪のオブジェクト62を構成する画素として認識し、各画素に種類「髪」を付与する。
図12Dは、図12B及び図12Cに示すマッピング処理により、画素単位でオブジェクト6の種類を認識した結果を示している。黒塗りで示した画素は、種類「髪」が付与されている。ハッチングが付された画素は、種類「埃」が付与されている。白塗りの画素は、種類「埃」及び「髪」の双方が付与されている。
このように、オブジェクト6が重なり合っている部分の画素に、両方の種類を付与することにより、オブジェクト6が重なり合っていても、各オブジェクト6の寸法を測定することが可能となる。例えば、「埃」の種類が付与されている画素は、ハッチングが付された画素及び白抜きの画素であり、当該画素の総数を算出することによって、「埃」のオブジェクト61の寸法を測定することができる。同様に、「髪」の種類が付与されている画素は、黒塗りの画素及び白抜きの画素であり、当該画素の総数を算出することによって、「髪」のオブジェクト62の寸法を測定することができる。このように、複数種類のオブジェクト6が重なり合っていても、各オブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出することができ、各オブジェクト6の寸法を測定することもできる。
ステップS13においてオブジェクト6の検出に失敗したと判定した場合(ステップS13:YES)、演算部11は、現在の画像認識ニューラルネットワーク21を通信部18にて、機械学習装置9へ送信する(ステップS18)。具体的には、画像認識ニューラルネットワーク21を構成するための各種パラメータを機械学習装置9へ送信する。
機械学習装置9は、異変検知装置1から送信された画像認識ニューラルネットワーク21を追加学習対象として受信する(ステップS19)。
ステップS18の処理を終えた異変検知装置1は、学習用データの生成に係る処理を実行する(ステップS20)。
図13は、学習用データの生成に係る処理手順を示すフローチャート、図14及び図15A及び図15Bは、学習用データの生成方法を示す説明図である。まず演算部11は、オブジェクト6の検出に失敗した撮像画像5を、図14右図に示すように格子状に分割し、分割された各画像ブロックに対してオブジェクト6に関する情報を示す配列Yを割り当てる(ステップS91)。配列Yは、例えば下記式(1)で表される。ステップS91で割り当てられる配列の各変数の初期値は0である。
Figure 0007198438000001
配列Yの変数Pは、画像ブロックにオブジェクト6が含まれているか否かを示す。図15A及び図15Bに示すように、P=1はオブジェクト6が含まれていることを示し、P=0はオブジェクト6が含まれていないことを示す。
変数Bx、Byは、図15Aに示すように、オブジェクト6の中心位置、例えば画像の重心位置のX座標、及びY座標を示す。座標系の取り方は特に限定されるものでは無いが、例えば図15A及び図15Bに示すように、各画像ブロックの左下の頂点を原点とし、撮像画像5の水平方向をX軸、垂直方向をY軸とする直交座標系を用いるとよい。
変数Bw、Bhは、オブジェクト6の幅及び高さを示す。
変数C1、C2、C3、…は、オブジェクト6の種類に対応している。例えば、C1は「埃」、C2は「髪」、C3は「へこみ」等に対応している。変数C1=1は、オブジェクト6が「埃」であることを示し、変数C1=0はオブジェクト6が「埃」で無いことを示している。他の変数C2、C3、…も同様である。なお、オブジェクト6の種類を示す変数は、新規のオブジェクト6の種類に対応できるよう、種類「未定」の変数を適宜数用意しておくとよい。
ステップS91の処理を終えた演算部11は、第2検出部3の検出結果を参照して、各画像ブロックにおけるオブジェクト6の有無、位置及び寸法を特定する(ステップS92)。そして、演算部11は、図15A及び図15Bに示すように特定結果に従って、各画像ブロックに割り当てられた配列Yの変数P、Bx、By、Bw、Bhに、該当する数値を代入する(ステップS93)。
なお、画像ブロックにオブジェクト6が含まれていない場合、配列Yの各変数は0となる。
次いで、演算部11は、撮像画像5に対して公知の形状認識処理を実行することによって、種類が特定されていなかったオブジェクト6の種類を検出する(ステップS94)。例えば、演算部11は、オブジェクト6のエッジを検出して所定の特徴量を算出し、記憶部16が記憶する特徴量と比較することによって、類似の特徴量に対応するオブジェクト6の種類を特定することによって、オブジェクト6の種類を検出する。また、パターンマッチングによって、オブジェクト6の種類を特定してもよい。
そして、ステップS94の処理を終えた演算部11は、オブジェクト6の種類の検出に成功したか否かを判定する(ステップS95)。成功したと判定した場合(ステップS95:YES)、演算部11は、ステップS94の検出結果に応じて、変数C1、C2、C3…に、該当する数値を代入し(ステップS97)、学習用データの生成処理を終える。
ステップS95で失敗したと判定した場合(ステップS95:NO)、演算部11は、操作部1cにてオブジェクト6の種類をユーザから受け付ける(ステップS96)。例えば、演算部11は、問題となる撮像画像5を表示部1bに表示させると共に、オブジェクト6の検出に失敗した画像部分を指し示す指示画像を表示するとよい。例えば、第1検出部2にて検出されず、第2検出部3で検出されたオブジェクト6の画素群を囲む枠画像を撮像画像5に重畳させて表示するとよい。枠画像は一例であり、矢印画像等でもよい。
演算部11は、想定されている複数の種類をユーザに提示し、ユーザによる種類の選択を受け付ける。また新規の種類である場合、演算部11は、種類の名称の登録を受け付けとよい。演算部11は、ユーザから新規の種類の名称を受け付け、種類「未定」の変数名を当該名称に変更登録する。
そして、演算部11は、ステップS96で受け付けた内容に従って、変数C1、C2、C3…に、該当する数値を代入し(ステップS97)、学習用データの生成処理を終える。
上記処理によって、オブジェクト6の検出に失敗した画像データと、当該画像データに含まれるオブジェクト6の位置及び範囲並びに種類を示したデータとを組みとした学習用データを生成することができる。
ステップS20において学習用データの生成に係る処理を終えた演算部11は、生成した学習用データをデータ蓄積部17に蓄積する(ステップS21)。そして、演算部11は、所定量の学習用データを蓄積したか否かを判定する(ステップS22)。所定量の学習用データが蓄積されていないと判定した場合(ステップS22:NO)、演算部11は処理をステップS14へ戻し、異変検知処理及び学習用データの蓄積を継続する。所定量の学習用データが蓄積されたと判定した場合(ステップS22:YES)、演算部11は、データ蓄積部17に蓄積された学習用データを通信部18にて機械学習装置9へ送信する(ステップS23)。
機械学習装置9は、異変検知装置1から送信された学習用データを受信し(ステップS24)、ステップS19にて受信した画像認識ニューラルネットワーク21を、学習用データを用いて追加学習させる(ステップS25)。つまり、機械学習装置9は、認識不能であったオブジェクト6を含む撮像画像5の画像データが画像認識ニューラルネットワーク21に入力された場合、当該オブジェクト6の位置及び範囲並びに種類を示すデータが出力されるように、学習用データを用いて、画像認識ニューラルネットワーク21を追加学習させる。当該追加学習は、教師有り学習である。
次いで、機械学習装置9はステップS25にて追加学習された画像認識ニューラルネットワーク21を異変検知装置1へ送信する(ステップS26)。異変検知装置1は、機械学習装置9から送信された追加学習済みの画像認識ニューラルネットワーク21を通信部18にて受信する(ステップS27)。そして、異変検知装置1の演算部11は、追加学習前の画像認識ニューラルネットワーク21を、追加学習済みの新しい画像認識ニューラルネットワーク21に更新し(ステップS28)、処理をステップS11に戻す。
以上の通り、本実施形態によれば、画像認識ニューラルネットワーク21を用いたオブジェクト6の検出に失敗した場合であっても、オートエンコーダ31を用いて、その失敗を検知し、画像認識ニューラルネットワーク21を追加学習させることができる。
また、オートエンコーダ31を用いることによって、オブジェクト6の種類に拘わらず、異変部位であるオブジェクト6を精度良く認識することができ、画像認識ニューラルネットワーク21を用いたオブジェクト6の検出の失敗を正確に検出することができる。
更に、学習済みの画像認識ニューラルネットワーク21を用いることによって、様々な特徴を有するオブジェクト6を認識し、当該オブジェクト6の位置、範囲及び種類を検出することができる。しかも、追加学習によって未知のオブジェクト6も半自動で認識できるようになる。
更にまた、画像認識ニューラルネットワーク21を用いてオブジェクト6の種類が検出されなかった場合、形状認識によりオブジェクト6の種類を検出し、画像認識ニューラルネットワーク21を自動的に追加学習させることができる。
具体的には、オブジェクト6のエッジ、即ち輪郭線を検出して所定の特徴量を算出してオブジェクト6の種類を特定し、画像認識ニューラルネットワーク21を自動的に追加学習させることができる。
更にまた、形状認識処理でもオブジェクト6の種類が特定されなかった場合、ユーザからオブジェクト6の種類を受け付けることによって、追加学習用データを生成し、画像認識ニューラルネットワーク21を追加学習させることができる。
更にまた、本実施形態2によれば、オブジェクト6の検出ないし検査対象物の異変検知処理と、画像認識ニューラルネットワーク21の追加学習とを並行的に実行することができる。従って、画像認識ニューラルネットワーク21の学習処理中も、オブジェクト6の検出処理を継続することができる。
更にまた、本実施形態では、特にワイヤハーネスを構成するコネクタ等の検査対象物の異変部位及び種類を検出することができ、未知の異変部位も半自動的に学習し、その位置及び種類を検出することができる。
更にまた、第1検出部2及び第2検出部3にてオブジェクト6を検出し、図7に示すマッピング処理を行うことによって、撮像画像5に含まれるオブジェクト6の位置及び種類を画素単位で検出することができる。画素単位でオブジェクト6の位置及び種類を検出することが可能であるため、異変部位であるオブジェクト6の寸法を正確に測定することができる。
更にまた、画素単位で検出された異変部位及びその良否を図11に示すように表示することができる。
更にまた、オブジェクト6の種類に応じた異なる閾値を用いて、検出されたオブジェクト6が許容される異変か否かを判定することができる。
更にまた、画素単位で検出されたオブジェクト6の画素の総数と、閾値とを比較する簡単な処理で、オブジェクト6の形状に応じた異なる測定算出処理を行わずとも、上記判定を行うことができる。つまり、複雑な処理で異変部位の寸法を算出しなくても、異変部位の大きさが許容される寸法であるか否かを判定することができる。
更にまた、オートエンコーダ31を用いることによって、オブジェクト6の位置を画素単位で正確に検出することができる。また当該オブジェクト6の寸法を正確に算出することができる。
更にまた、学習済みの画像認識ニューラルネットワーク21を用いることによって、様々な特徴を有するオブジェクト6を認識し、当該オブジェクト6の位置、範囲及び種類を検出することができる。
なお、本実施形態では、1台のコンピュータが異変検知装置1として動作し、第1検出部2、第2検出部3及び良否判定部4等として機能する例を説明したが、各機能部を実現する処理の一部又は全部をクラウドコンピュータに実行させるように構成してもよい。また、各機能部を実現する処理を複数のコンピュータで実行させる等、仮想マシンで実行するように構成してもよい。
また、本実施形態では、主に検査対象物の良、不良を検知するシステムを説明したが、検出対象であるオブジェクト6の内容は特に限定されるものでは無い。
1 異変検知装置
1a 撮像部
1b 表示部
1c 操作部
2 第1検出部
3 第2検出部
4 良否判定部
5 撮像画像
5a 特徴抽出画像
5b 差分画像
6、61、62、63 オブジェクト
7、71、72、73 バウンディングボックス
9 機械学習装置
11 演算部
12 一時記憶部
13 画像入力部
14 出力部
15 入力部
16 記憶部
16a コンピュータプログラム
17 データ蓄積部
18 通信部
21 画像認識ニューラルネットワーク
31 オートエンコーダ
31a 入力層
31b 出力層
31c コンボリューション層
31d デコンボリューション層
32 差分データ生成部
41 オブジェクト検出処理部
42 寸法測定処理部
43 良否判定処理部

Claims (10)

  1. 撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出方法であって、
    前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、
    不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、
    前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、
    前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる
    オブジェクト検出方法。
  2. 前記第2の方式による前記オブジェクトの検出は、前記撮像画像のデータが入力された場合、入力された該データの特徴が抽出された特徴抽出画像のデータを出力する学習済みオートエンコーダを用いて行う
    請求項1に記載のオブジェクト検出方法。
  3. 前記第1の方式による前記オブジェクトの検出は、前記撮像画像のデータが入力された場合、該撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を出力する学習済みの画像認識ニューラルネットワークを用いて行う
    請求項1又は請求項2に記載のオブジェクト検出方法。
  4. 前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式と異なる第3の方式にて前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの種類を検出し、
    前記画像認識ニューラルネットワークに前記撮像画像のデータが入力された場合、前記第3の方式にて検出された前記オブジェクトの位置及び種類が出力されるように、前記撮像画像及び前記第3の方式に係る検出結果を用いて、前記画像認識ニューラルネットワークを機械学習させる
    請求項3に記載のオブジェクト検出方法。
  5. 前記第3の方式による前記オブジェクトの検出は、前記オブジェクトの輪郭線の形状パターンに基づいて前記オブジェクトの種類を検出する
    請求項4に記載のオブジェクト検出方法。
  6. 前記第3の方式にて前記オブジェクトの種類を検出できなった場合、該オブジェクトの種類をユーザから受け付け、
    前記画像認識ニューラルネットワークに前記撮像画像のデータが入力された場合、前記オブジェクトの位置及び種類が出力されるように、前記撮像画像及び受け付けた前記オブジェクトの種類を用いて、前記画像認識ニューラルネットワークを機械学習させる
    請求項4又は請求項5に記載のオブジェクト検出方法。
  7. 前記画像認識ニューラルネットワークを用いた前記オブジェクトの検出と、該画像認識ニューラルネットワークの機械学習とを並行的に実行する
    請求項4~請求項6までのいずれか一項に記載のオブジェクト検出方法。
  8. 前記撮像画像は検査対象物を撮像して得た画像であり、検出対象の前記オブジェクトは該検査対象物における異変部位である
    請求項1~請求項7までのいずれか一項に記載のオブジェクト検出方法。
  9. 撮像画像に含まれるオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置であって、
    前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出する第1検出部と、
    不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2検出部による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出の成否を判定する判定部と、
    該判定部が、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定した場合、前記第1検出部による前記オブジェクトの検出方法を前記第1検出部に機械学習させる学習部と
    を備えるオブジェクト検出装置。
  10. コンピュータに撮像画像に含まれるオブジェクトを検出させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記撮像画像に含まれる前記オブジェクトの位置及び種類を検出することが可能な第1の方式にて前記オブジェクトを検出し、
    不特定の種類の前記オブジェクトにおいて、前記オブジェクトの位置を検出することが可能な第2の方式にて前記オブジェクトを検出し、
    前記第1の方式による前記オブジェクトの検出結果と、前記第2の方式による前記オブジェクトの検出結果とに基づいて、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出の成否を判定し、
    前記第1の方式による前記オブジェクトの検出に失敗していると判定された場合、前記第1の方式による前記オブジェクトの検出方法を機械学習させる
    処理を実行させるためのコンピュータプログラム。
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