JP7198379B1 - ヘリカルアンテナとヘリカルアンテナを備えるrfタグの読み取り装置 - Google Patents

ヘリカルアンテナとヘリカルアンテナを備えるrfタグの読み取り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】螺旋コイルの長さを変更して指向性を正確に調整できるヘリカルアンテナとこのヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置を提供する。【解決手段】ヘリカルアンテナは、導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイル2と、螺旋コイル2の外側に配置されて、内周面を螺旋コイル2の摺動面としてなる外側ガイド筒5と、螺旋コイル2を外側ガイド筒5の内周面に沿って移動させて、螺旋コイル2の長さを変更するスライド部6と、スライド部6を所定の位置で停止させるストッパ部7とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、指向性を調整できるヘリカルアンテナと、このヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置に関する。
指向性を変更できるヘリカルアンテナは開発されている。(特許文献1参照)
このヘリカルアンテナは、螺旋状に巻かれた螺旋コイルのピッチ長を換えて指向性を変化させている。このヘリカルアンテナは、モーターで軸方向に移動する可動部で螺旋状に巻かれた螺旋コイルの長さを変化できるが、螺旋コイルを直線状に保持して長さの調整が難しい欠点がある。それは、螺旋コイルを直線状に保持する機構を装備しないので、両端を引っ張って全長を長くする状態で、螺旋コイルの異常な変形を防止できないからである。とくに、螺旋コイルの全長を変化するヘリカルアンテナは、螺旋コイルに可撓性のある線材を使用する必要があり、さらに小型化が要求される高い周波数で使用されるヘリカルアンテナはさらに細い線材を使用する必要があるので、使用する姿勢や引き延ばす長さで正常な螺旋状を保持できない欠点がある。ヘリカルアンテナは、螺旋コイルを正確な螺旋状を保持しながら全長を変更して指向性等を調整できるが、螺旋状の正確な形状がずれると、予め設定している正確な指向性に調整できない欠点がある。
特開平7-176940号公報
本発明は、以上の欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の一目的は、螺旋コイルの長さを変更して指向性を正確に調整できるヘリカルアンテナとこのヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置を提供することにある。
本発明の請求項1のヘリカルアンテナは、導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、螺旋コイルの外側に配置されて、内周面を螺旋コイルの摺動面としてなる外側ガイド筒と、螺旋コイルを外側ガイド筒の内周面に沿って移動させて、螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えている。
本発明の請求項2のヘリカルアンテナは、導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、螺旋コイルの内側に配置されて、外周面を螺旋コイルの摺動面としてなる内側ガイドロッドと、螺旋コイルを内側ガイドロッドの外周面に沿って移動させて、螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えている。
本発明の請求項3のヘリカルアンテナは、導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、螺旋コイルの外側に配置されて、内周面を螺旋コイルの摺動面としてなる外側ガイド筒と、螺旋コイルの内側に配置されて、外周面を螺旋コイルの摺動面としてなる内側ガイドロッドと、螺旋コイルを、外側ガイド筒の内周面と内側ガイドロッドの外周面に沿って移動させて、螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えている。
本発明の請求項4のヘリカルアンテナは、スライド部が、外側ガイド筒の内周面を摺動するスライダーと、外側ガイド筒に係止される弾性アーム部と、弾性アーム部の係止状態を解除するリセット部とを備えている。スライダーは、外側ガイド筒を貫通して表面に突出してなる操作部を備えている。外側ガイド筒は、操作部とスライダーとの連結部を長手方向に移動させるガイドスリットと、弾性アーム部の先端に設けてなる係止凸部を係止する係止穴とを備え、係止凸部と係止穴とでストッパ部を構成している。ヘリカルアンテナは、操作部が操作されて、連結部が外側ガイド筒のガイドスリットに沿って移動されて、外側ガイド筒に沿って移動するスライダーを介して螺旋コイルの長さが変更され、弾性アーム部の係止凸部が係止穴に係止されて、スライダーが所定の位置に停止されるようにしている。
本発明の請求項5のヘリカルアンテナは、スライド部が、外側ガイド筒の内周面を摺動するスライダーを備えており、スライダーは、外側ガイド筒を貫通する連結部を介して配置された操作部を備えており、外側ガイド筒は、連結部を長手方向に移動させるガイドスリットを備えると共に、ガイドスリットの端部に連結部を係止する係止部を設けてストッパ部としている。ヘリカルアンテナは、操作部が操作されて、前記連結部が前記外側ガイド筒の前記ガイドスリットに沿って移動されて、前記外側ガイド筒に沿って移動する前記スライダーを介して前記螺旋コイルの長さが変更され、
前記連結部が前記係止部に係止されて、前記スライダーが所定の位置に停止されるヘリカルアンテナ。
本発明の請求項6のヘリカルアンテナは、スライド部が、内側ガイドロッドの外周面を摺動するスライド筒を備え、スライド筒は、内側ガイドロッドを貫通してなる連結ロッドと、スライド筒を外部から操作するための操作部が連結されている。内側ガイドロッドは、スライド筒に連結された連結ロッドを長手方向に移動させるガイドスリットを備えると共に、ガイドスリットの端部に連結部を係止する係止部を設けてストッパ部としている。ヘリカルアンテナは、操作部が操作されて、連結ロッドが内側ガイドロッドのガイドスリットに沿って移動されて、内側ガイドロッドに沿って移動するスライド筒を介して螺旋コイルの長さが変更され、連結ロッドが係止部に係止されて、スライド筒が所定の位置に停止されるようにしている。
本発明の請求項7のヘリカルアンテナは、さらに、螺旋コイルを内蔵する外装ケースを備えている。外装ケースは、螺旋コイルの軸方向に延長された柱状で、外形をペン型としている。
本発明の請求項8のRFタグの読み取り装置は、以上のいずれかに記載のヘリカルアンテナを備えている。
本発明のヘリカルアンテナは、螺旋コイルを正常な姿勢に保持しながら、螺旋コイルの長さを変更して指向性を調整できる特長がある。それは、本発明のヘリカルアンテナが、導電性のある線材が螺旋状に巻かれた螺旋コイルを、外側に配置される外側ガイド筒または内側に配置される内側ガイドロッドで保持しながら、螺旋コイルの長さを変更する際には、スライド部を介して螺旋コイルを外側ガイド筒の内周面に沿って移動させ、あるいは、螺旋コイルを内側ガイドロッドの外周面に沿って移動させることで、螺旋コイルを所定の形状に保持しながら螺旋コイルの長さを変更するからである。
本発明のヘリカルアンテナは、螺旋コイルを外側ガイド筒の内周面または内側ガイドロッドの外周面に沿って配置することで、螺旋コイルを所定の形状に保持して、実際の使用状態で想定される振動などの衝撃により螺旋コイルの位置や形状が変化するのを有効に防止できる。とくに、近年の波長に適合するように、細い金属線で、小さな巻き径となるように製造された螺旋コイルを備える小型のヘリカルアンテナにおいては、このことは大切であり、使用時にアンテナ部が前後左右に動かされることがあっても、螺旋状の金属線が外部からの振動等により変形するのを確実に防止して、安定した送受信を実現できる。
さらに、本発明のヘリカルアンテナは、スライド部を軸方向に移動させることにより、螺旋コイルのピッチ長(p)を調整して、ヘリカルアンテナの指向性を調整する。螺旋コイルは、外側ガイド筒の内周面または内側ガイドロッドの外周面を摺動面として螺旋コイルの長さを変更することで、コイルの巻き径が大きく変化することを抑制して、安定した電波の送受信が確保される。以上のように、本発明のヘリカルアンテナは、簡単な構造としながら、軸方向に移動するスライド部を介して螺旋コイルの長さを変更することで、アンテナの指向性を調整できると共に、螺旋コイルの長さが変更された状態ではストッパ部によりスライド部を所定の位置で停止させることで、螺旋コイルの姿勢を安定させて電波の送受信を良好にできる。
とくに、請求項1のヘリカルアンテナは、螺旋コイルの外側に配置されて、内周面を螺旋コイルの摺動面とする外側ガイド筒を備えているので、アンテナ全体を簡単な構造としながら、外側ガイド筒の内周面に沿って螺旋コイルを移動させて指向性を調整できる。
また、請求項2のヘリカルアンテナは、螺旋コイルの内側に配置されて、外周面を螺旋コイルの摺動面とする内側ガイドロッドを備えているので、アンテナ全体を簡単な構造としながら、内側ガイドロッドの外周面に沿って螺旋コイルを移動させて指向性を調整できる。
さらにまた、請求項3のヘリカルアンテナは、螺旋コイルの外側に外側ガイド筒を、螺旋コイルの内側に内側ガイドロッドを備えているので、螺旋状コイルを内側と外側からの両方でより確実に保持しながら、螺旋コイルの長さを変更できる特長がある。とくに、種々の形状や特性の螺旋コイルであっても、安定して保持しながら長さを変更させて指向性を調整できる。
本発明の請求項7のヘリカルアンテナは、螺旋コイルの軸方向に延長された柱状で、外形をペン型とする外装ケースに螺旋コイルを内蔵しているので、ペンを持つ感覚で棒状の外装ケースを把持して、便利に使用できる特長がある。細長い棒状の機構とすることによりアンテナ部のみを手に持つことが容易となり直感的な操作が可能となる。例えば、RFタグの読み取り装置のアンテナとして使用する際には、優れた操作性を実現しながらRFタグの読み書きを行うことが可能であり、ディスプレイなどと分離して利用できるためリアルタイムで何を読み取っているかが分かりやすくなる利点がある。
本発明の請求項8のヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置は、対象物の状態や状況等に応じてヘリカルアンテナの指向性を調整することで、対象物に設けたRFタグの読み取りや書き込みを理想的にできる特長が実現できる。例えば、図7に示すように、広範囲にある対象物に対して電波を送受信する状態と、図8に示すように、特定の範囲にある対象物に対して電波を送受信する状態とを切り換えることで、商品の管理をより効率よくできる。これにより、RFタグが密集している場合において、特定の場所にのみ利用したい場合や、広範囲に利用したい場合の双方に適応することができる。
本発明の実施形態1にかかるヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置の斜視図である。 図1に示すヘリカルアンテナの垂直縦断面図である。 図2に示すヘリカルアンテナの螺旋コイルを収縮させた状態を示す垂直縦断面図である。 ヘリカルアンテナの螺旋コイルを伸長させる状態を示す垂直縦断面図及び垂直横断面図である。 ヘリカルアンテナの螺旋コイルを収縮させる状態を示す垂直縦断面図及び垂直横断面図である。 外側ガイド筒とスライド部を示す分解斜視図である。 螺旋コイルが伸長状態にあるヘリカルアンテナの指向性を示す模式図である。 螺旋コイルが収縮状態にあるヘリカルアンテナの指向性を示す模式図である。 外側ガイド筒と内側ガイドロッドの他の一例を示す横断面図である 本発明の他の実施形態にかかるヘリカルアンテナの平面図である。 図10に示すヘリカルアンテナのA-A線断面図である。 本発明の他の実施形態にかかるヘリカルアンテナの平面図である。 本発明の他の実施形態にかかるヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下の実施形態の内容に特定するものではない。
本発明のヘリカルアンテナは、導電性のある線材を螺旋状に巻いてなる螺旋コイルを備えるアンテナであって、特に、その指向性を調整できることを特徴とする指向性可変タイプのヘリカルアンテナである。本発明のヘリカルアンテナは、指向性を調整することで、軸方向である特定方向に対してデータを送受信する使用状態と、軸方向に対して垂直な方向である広い範囲を対象としてデータを送受信する使用状態とを切り替えできるアンテナとして、電波を送受信する種々の電子機器に使用できる。以下、本発明のヘリカルアンテナの使用例として、RFIDの情報の収集や管理を行うRFタグの読み取り装置のアンテナとして使用する一例を示す。ただ、本発明は、ヘリカルアンテナの使用例をRFタグの読み取り装置に限定しない。なお、RFIDの情報の管理に使用されるタグには、RFタグ、RFIDタグ、ICタグ等の種々の呼び方があるが、本明細書においてはRFタグを使用するものとする。
(実施形態1)
図1は、RFIDの情報の収集や管理を行うRFタグの読み取り装置50の一例を示す概略斜視図である。RFIDは、電波を用いてRFタグの情報を非接触で読み書きする自動認識技術で、近年では、商品の管理や無人レジ等に利用されている。この技術によると、複数のRFタグを離れた位置から一括で読み取り、瞬時に固体を識別することが可能であるため極めて便利である。RFIDは、RFIDリーダ側から送信する電波を利用することにより、商品等に取り付けられたRFタグ内にあるアンテナを介してICチップを起動し、RFIDリーダに入力された情報の書き込みを行うと共に、RFタグから送信される電波をRFIDリーダで受信してRFタグの情報を読み取るものである。図1に示すRFタグの読み取り装置50は、RFタグのデータを読み書きする端末(例えば、RFIDリーダ)である本体機器51と、本体機器51からのデータを送信し、かつRFタグからのデータを受信するアンテナ部52とを備えている。図1に示すアンテナ部52は、外観をペン型としており、内部には螺旋コイル2を内蔵しているヘリカルアンテナ1である。
(ヘリカルアンテナ1)
図1~図6に示すヘリカルアンテナ1は、導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイル2と、螺旋コイル2の外側に配置されて、内周面を螺旋コイル2の摺動面としてなる外側ガイド筒5と、螺旋コイル2の内側に配置されて、外周面を螺旋コイル2の摺動面としてなる内側ガイドロッド4と、螺旋コイル2を、外側ガイド筒5の内周面と内側ガイドロッド4の外周面に沿って移動させて、螺旋コイル2の長さを変更するスライド部6と、スライド部6を所定の位置で停止させるストッパ部7とを備えている。このヘリカルアンテナ1は、導電性のある線材を螺旋状に巻かれた螺旋コイル2を電波の放射素子としている。このヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2のピッチ長(螺旋を1周した時の軸方向の距離)を変化させることにより螺旋コイル2の形状を変化させて電波の放射パターンを変化させて指向性を変化させる。
(螺旋コイル2)
螺旋コイル2は、導電性のある線材を所定の巻き径で螺旋状に巻いたものである。導電性のある線材には、好ましくは、抵抗の小さい金属線が使用できる。金属線には、例えば、銅線や銅合金からなる単線が使用される。螺旋コイル2は、金属線を螺旋状に巻いた状態で所定の形状に保持されると共に、軸方向に長さを変更できる伸縮性を有するように形成される。このような特性を実現するために、螺旋コイル2を構成する金属製の線材には、一例として弾性金属線を使用することができる。弾性金属線を螺旋状に巻いて形成される螺旋コイル2は、金属の弾性により、コイルの軸方向に伸縮できるコイルスプリングとして、容易に軸方向に長さを変更できる特性を実現できる。このような金属として、例えばリン青銅等の弾性金属線が使用できる。コイルスプリングである螺旋コイル2は、使用線材の種類や太さ、巻き径等によりバネ常数が特定される。ここで、螺旋コイル2の巻き径とは、1巻きの直径とする。ただ、金属線には、上記以外の金属線も使用できる。
さらに、螺旋コイル2を構成する線材には、必ずしも弾性金属線を使用する必要はなく、例えば、可撓性を有する金属線を螺旋状に巻いてコイル状に形成した状態で、全体を樹脂コーティングすることにより、コーティングされた樹脂の弾性により、全体として弾性変形できる螺旋コイル2を製造することもできる。この場合、使用する線材には、銅やアルミニウム、鉄等の低抵抗で安価な金属線が使用できる。この金属線には単線を使用することもできるが、細線を撚り合わせた撚り線を使用することもできる。さらに、このような金属線を絶縁被覆や絶縁塗料で外装した絶縁被覆線も使用できる。
螺旋コイル2は、送受信する電波の周波数帯域に応じて1巻きの長さが決定される。本発明のヘリカルアンテナは、高い周波数帯域、例えば1GHz以上の周波数帯域であって、1波長が0.3mよりも短い電波の送受信に適するように設計される。また、螺旋コイル2のピッチ長(p)は、螺旋コイル2の全長(L)と巻き数(n)によって特定される。すなわち、螺旋コイル2のピッチ長(p)は、螺旋コイル2の全長(L)/巻き数(n)となる。本発明のヘリカルアンテナは、螺旋コイル2のピッチ長(p)を変更することで、アンテナの指向性を変更させる。すなわち、螺旋コイル2の全長(L)を長くすることでピッチ長(p)を大きくして、螺旋コイル2の全長(L)を短くすることでピッチ長(p)を小さくする。螺旋コイル2の巻き数(n)は、3~20であって、好ましくは5~15とする。図2と図3の螺旋コイル2は巻き数(n)を7回としている。
さらに、図に示すヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2の後端に、電波を供給する給電部20を接続している。また、螺旋コイル2の給電部20側には、金属製の反射板21を軸方向に対して垂直姿勢で配置している。図に示す反射板21は円形であって、螺旋コイル2の外径よりも大きな外径としている。
(内側ガイドロッド4)
内側ガイドロッド4は、螺旋コイル2の内側に挿入された柱状のロッドで、螺旋コイル2と同軸に配置されている。内側ガイドロッド4は、所定の巻き径の螺旋状に巻かれた螺旋コイル2の内径に等しい外径としている。図2~図5に示す内側ガイドロッド4は、外形を円柱状としており、この外周面を、伸縮する螺旋コイル2の摺動面としている。内側ガイドロッド4は、螺旋コイル2と同軸に設置することにより、螺旋コイル2の螺旋形状を維持して所定の形状に保形する保持部材としている。また、内側ガイドロッド4は、螺旋コイル2の長さを変更させてアンテナ1の指向性を調整する際には、軸方向に伸縮される螺旋コイル2のガイド部材としても機能する。
内側ガイドロッド4は、螺旋コイル2からの電波の放射の妨げとならないよう、電波の透過率が高い材料で成形される。内側ガイドロッド4は、例えば、硬質のプラスチックで成形することで、安価で軽量にしながら優れた強度にできる。内側ガイドロッド4には、好ましくは中空状の筒体が使用できる。内側ガイドロッド4を、中空状の筒体とすることで、安価に製造しながら軽量にできる。ただ、内側ガイドロッド4は、中実の柱体とすることもできる。例えば、巻き径が小さな螺旋コイル2に挿入する内側ガイドロッド4は、中実の柱体としてもよい。
(外側ガイド筒5)
外側ガイド筒5は、螺旋コイル2を損傷等から保護するために設置する。外側ガイド筒5は、螺旋コイル2の外側に配置された筒体で、螺旋コイル2と同軸に配置されている。外側ガイド筒5は、所定の巻き径の螺旋状に巻かれた螺旋コイル2の外径に等しい内径としている。図2~図5に示す外側ガイド筒5は、内形を円柱状とする円筒状としており、この内周面を、伸縮する螺旋コイル2の摺動面としている。外側ガイド筒5は、螺旋コイル2と同軸に設置することにより、螺旋コイル2の螺旋形状を維持して所定の形状に保形する保持部材としている。また、外側ガイド筒5は、螺旋コイル2の長さを変更させてアンテナ1の指向性を調整する際には、軸方向に伸縮される螺旋コイル2のガイド部としても機能する。外側ガイド筒5は、螺旋コイル2からの電波の放射の妨げとならないよう、電波の透過率が高い材料で成形される。外側ガイド筒5は、例えば、硬質のプラスチックで成形することで、安価で軽量にしながら優れた強度にできる。
さらに、外側ガイド筒5は、スライド部6を軸方向に移動させるために、長手方向に延びるガイドスリット22を開口している。図1~図3、及び図6の外側ガイド筒5は、先端側の端部であって、外側ガイド筒5の全長のおよそ半分の領域にガイドスリット22を開口して設けている。さらに、外側ガイド筒5は、中央部の領域において、ガイドスリット22の終端から離れた位置に、移動するスライド部6を停止させるストッパ部7を構成する係止穴23も開口している。
(スライド部6)
スライド部6は、螺旋コイル2を、外側ガイド筒5の内周面または内側ガイドロッド4の外周面に沿って移動させて、螺旋コイル2の長さを変更する。ヘリカルアンテナ1は、スライド部6によって螺旋コイル2の全長を変化させて、螺旋コイル2のピッチ長(p)を変化させることで螺旋コイル2の形状を変化させて指向性を変化させる。図2と図3に示すヘリカルアンテナ1は、負荷がかからない状態での自然長(L)が伸長長さ(L)と等しく、あるいはやや大きい(図2参照)螺旋コイル2を使用し、この螺旋コイル2を収縮させることで螺旋コイル2の全長を収縮長さ(L)まで変化させて(図3参照)アンテナのピッチ長(p)が小さくなるように螺旋コイル2の全長を変化させる構造としている。
ただ、螺旋コイル2は、自然長(L)を収縮長さ(L)と等しく、あるいはやや小さくし、螺旋コイル2を伸長させることで螺旋コイル2の全長を伸長長さ(L)まで変化させてアンテナのピッチ長(p)を調整することもできる。さらに、螺旋コイル2は、自然長(L)を伸長長さ(L)と収縮長さ(L)の間の長さとし、螺旋コイル2を伸長させることで螺旋コイル2の全長を伸長長さ(L)まで変化させ、螺旋コイル2を収縮させることで螺旋コイル2の全長を収縮長さ(L)まで変化させてピッチ長(p)を調整することもできる。
スライド部6は、図2、図3、及び図6に示すように、外側ガイド筒5の内周面を摺動するスライダー11と、外側ガイド筒5に係止される弾性アーム部12と、弾性アーム部12の係止状態を解除するリセット部13とを備えている。スライダー11は、外側ガイド筒5を貫通して表面に突出してなる操作部14を備えている。スライド部6は、操作部14とスライダー11の連結部15を外側ガイド筒5のガイドスリット22に配置しており、連結部15をガイドスリット22に沿って移動させることで、スライダー11を外側ガイド筒5に沿って軸方向に移動できるようにしている。図のスライダー11は、外側ガイド筒5と内側ガイドロッド4の間に配置された筒体としている。筒体であるスライダー11の一方の端面(図2において右側端面)は、内側ガイドロッド4と外側ガイド筒5の間に配置された螺旋コイル2の先端に当接する状態で配置されている。
スライダー11は、図6に示すように、弾性アーム部12を一体的に設けている。スライダー11は、円筒状の筒体の外周面の一部分を開口して、この開口部11Aに、弾性アーム部12を設けている。弾性アーム部12は、軸方向に伸びる姿勢で、円筒の半径方向に弾性変形できる構造としている。さらに、弾性アーム部12は、先端部に係止凸部16を設けており、外側ガイド筒5に挿入された状態で、係止凸部16が外側ガイド筒5の内周面を弾性的に押圧する構造としている。係止凸部16は、図3に示すように、螺旋コイル2を収縮させる方向にスライダー11を移動させた状態で、外側ガイド筒5の係止穴23に案内されることで係止状態となって、スライダー11を所定の位置に停止させる。
さらに、図2、図3、及び図6に示すスライド部6は、操作部14の先端を係止凸部16の対向位置まで伸ばして係止凸部16のリセット部13としている。図のリセット部13は、操作部14から係止凸部16の対向位置まで延長されたアーム部17と、このアーム部17の先端部に、係止凸部16に向かって突出するように設けた解除凸部18とを備えている。アーム部17は、先端を外側ガイド筒5の表面に向かって弾性変形する形状としている。このリセット部13は、係止穴23に係止凸部16が係止された係止状態において、解除凸部18を係止穴23に押し込んで係止凸部16の係止状態を解除する。係止凸部16の係止状態が解除されると、スライド部6は軸方向に移動できる状態となる。
以上のスライド部6は、図2に示す螺旋コイル2の伸長状態では、弾性的に伸長する螺旋コイル2にスライダー11が押圧されて、スライダー11の先端面(図2において左側面)が、外側ガイド筒5及び内側ガイドロッド4が固定される先端キャップ部26の連結筒部28に当接してスライダー11が所定の位置に停止される。さらに、スライド部6は、図3に示す螺旋コイル2の収縮状態では、弾性的に収縮する螺旋コイル2をスライダー11で押圧する状態で、弾性アーム部12の係止凸部16が係止穴23に係止されて、スライダー11が所定の位置に停止される。ただ、本発明は、スライド部6を以上の構造には限定しない。スライド部は、螺旋コイルの一端を軸方向に移動させて螺旋コイルの長さを変更できる他の全ての構造が採用できる。
(ストッパ部7)
ストッパ部7は、スライド部6を螺旋コイル2を所定の位置で停止させる。ストッパ部7は、長さが変更される螺旋コイル2の伸長状態と収縮状態においてスライド部6を停止させて、螺旋コイル2を所定の長さに保持する。図2においては、伸長状態の螺旋コイル2で押圧されるスライダー11が当接する当接部24をストッパ部7とし、図3においては、収縮状態の螺旋コイル2で押圧されるスライダー11を係止状態で定位置に停止させる係止凸部16と係止穴23をストッパ部7としている。
以上のストッパ部7は、軸方向に移動するスライド部6を簡単な構造で所定の位置で停止できる。ただ、本発明は、ストッパ部7を以上の係止構造には限定しない。ストッパ部は、軸方向に移動するスライド部を所定の位置で停止させる他の全ての構造が採用できる。ストッパ部は、例えば、軸方向に移動するスライダーが所定の位置まで移動した状態で摩擦力が大きくなるように圧入させて停止する構造、スライダーの一部にネジ部を設けてこのネジ部をねじ込むことで所定の位置で停止する構造、あるいは、磁石を利用して所定の位置で磁力で吸着することにより定位置で停止させる構造等の種々の構造が採用できる。
以上のヘリカルアンテナ1は、操作部14を操作することによって螺旋コイル2の全長を変化させて、螺旋コイル2のピッチ長(p)を変化させることで指向性を変化させる。図2に示すように、スライド部6が螺旋コイル2の弾性で押し出される状態では、螺旋コイル2は伸長された形状となる。伸長しようとする螺旋コイル2は、図の矢印Aで示すように、コイルが細長く変形しようとするため、巻き径が小さくなろうとする。この状態で、螺旋コイル2は、内周面が内側ガイドロッド4の外周面に接近して変形が抑制されることで所定の巻き径に保持されながら伸長する。ヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2を伸長させて全長が長くなった状態、すなわち、螺旋コイル2の全長を伸長長さ(L1)とする状態では、ピッチ長(p)が大きくなって、送受信する電波の指向性は、軸方向に対して垂直方向に広がる方向(図7参照)となる。
また、図3に示すように、スライド部6が螺旋コイル2を縮める方向に移動された状態では、螺旋コイル2は収縮した状態となる。収縮しようとする螺旋コイル2は、図の矢印Bで示すように、コイルが太短く変化しようとするため、巻き径が大きくなろうとする。この状態で、螺旋コイル2は、外周縁が外側ガイド筒5の内周面に接近して変形が抑制されることで所定の巻き径に保持されながら収縮する。ヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2を収縮させて全長が短くなった状態、すなわち、螺旋コイル2の全長を収縮長さ(L2)とする状態では、ピッチ長(p)が小さくなって、送受信する電波の指向性は、軸方向(図8参照)となる。
以上のように、ヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2が伸長された状態で、内側ガイドロッド4に螺旋コイル2が巻き付くように密着することで、螺旋コイル2の内径が内側ガイドロッド4の外径と等しくなるように保持された状態で変形してピッチ長が長くなる。また、ヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2が収縮された状態で、螺旋コイル2が外側ガイド筒5の内側に張り付くように密着することで、螺旋コイル2の外内が外側ガイド筒5の内径と等しくなるように保持された状態で変形してピッチ長が短くなる。したがって、螺旋コイル2は、巻き径が一定に保たれた状態で長さが変更される。
以上のように、ヘリカルアンテナは、スライド部6を介して螺旋コイル2の全長を伸長長さ(L)と収縮長さ(L)とに変更することで、螺旋コイル2のピッチ長(p)を調整してアンテナの指向性を調整する。ヘリカルアンテナ1は、図7に示すように、螺旋コイル2を伸長姿勢とする状態では、軸の垂直の方向に断面視8の字状に電波を放射する指向特性となる。また、ヘリカルアンテナ1は、図8に示すように、螺旋コイル2を収縮姿勢とする状態では、軸の垂直に電波を放射する指向特性となる。したがって、図1に示すように、RFタグの読み取り装置50のアンテナ部52として使用されるヘリカルアンテナ1は、対象物30の情報を読み込み、又は書き込むためにアンテナ部52から電波を送受信する際に、対象物30が図7にように、広範囲に複数あった場合には、広範囲に電波を放射するようにヘリカルアンテナ1の指向性を調整する。また、図8のように、情報の書き込みを行いたい対象物30の範囲を絞り込みたい場合には、狭い範囲に電波を放射するようアンテナ部52の指向性を調整する。ここで、対象物30とは、RFタグ等の、アンテナを備え付けた物品である。
(外装ケース9)
さらに、図1に示すヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2を収納する外装ケース9を備えている。図1のヘリカルアンテナ1の外装ケース9は、螺旋コイル2の軸方向に延長された柱状であって、全体の外観をペン型としている。外装ケース9を細長い棒状として外観をペン型とするヘリカルアンテナ1は、ペンを持つ感覚で棒状の外装ケース9を把持することができる。図の外装ケース9は、外形を円柱状のペン型としているが、外装ケース9は、外形を多角柱状のペン型とすることもできる。外装ケース9をペン型とするヘリカルアンテナ1は、図1に示すように、その先端に接触部53を設けて、タッチペンの機能を持たせることができる。この接触部53は、ヘリカルアンテナ1による電波の送受信に影響を与えないような材質であって、本体機器51等に設けたタッチパネル54を操作する際に、接触状態でタッチパネル54が反応する材質が使用される。この読み取り装置50は、アンテナ部52をタッチペンに兼用することで便利に使用できる。特に、RFタグを読み取った後に、そのままタッチパネルの操作が可能となり作業効率が上がる。さらに、ペン型のヘリカルアンテナ1は、先端部に筆記具を装着することもでき、アンテナを筆記用のペンに兼用することで、備品管理等の作業時において効率化を図ることができる。このような筆記具にも、アンテナによる電波の送受信に悪影響を与えないような材質のものが使用できる。
ここで、図1ないし図3に示すヘリカルアンテナ1は、外側ガイド筒5を外装ケース9の一部に兼用している。すなわち、図に示すヘリカルアンテナ1は、外形をペン型とする外装ケース9のうち、柱状の本体部25を外側ガイド筒5で兼用し、先端キャップ部26と、後端の握り部27とを連結して外装ケース9としている。柱状の本体部25は、横断面形状をリング状とする筒状であって、内周面を外側ガイド筒5として機能させると共に、外周面を外装部として外装ケース9に兼用している。このように、外側ガイド筒5に兼用される外装ケース9は、内周面を螺旋コイル2の摺動面として螺旋コイル2を摺動させることができる内径と形状としている。先端キャップ部26は、先端に向かって次第に細くなる円錐状で、後端に設けた連結筒部28に内側ガイドロッド4の先端を固定して、連結筒部28の外側に外側ガイド筒5の先端を固定している。さらに、外装ケース9は、本体部25である外側ガイド筒5の後端に、反射板21を介して握り部27を連結している。
ただ、外装ケース9は、外側ガイド筒5と別部材とすることもできる。この外装ケース9は、内部に外側ガイド筒5を収納すると共に、外側ガイド筒5から表出する操作部14を外装ケース9の外部から操作できるように、外装ケース9の外表面には操作部14を移動させるための隙間や開口部を設けることができる。
なお、以上の本体ケース9においても、ヘリカルアンテナ1による電波の送受信に影響を与えないような材質が使用できる。さらに、ヘリカルアンテナ1を本体機器51側で制御する場合においても不要な電波がある場合には、当該電波の到来を抑制するために外装ケース9に電波吸収体を装着して使用してもよい。
(情報伝達部55)
情報伝達部55は、同軸ケーブル等であり、送信する電波を本体機器51からアンテナ部52に伝送し、また、受信した電波をアンテナ部52から本体機器51に伝送するためのものである。また、情報伝達部55はケーブルとせず、Bluetooth等の無線で本体機器51と通信する機構としてもよく、この場合はBluetooth等の電源やヘリカルアンテナ1への給電が独立して必要となるため、アンテナ部52にバッテリーが搭載される。
(本体機器51)
本体機器51は、ヘリカルアンテナ1で送受信する電波の復調や処理を行う。本体機器51は、ヘリカルアンテナ1で送受信する電波をデジタル変調により微調整することもできる。
以上のヘリカルアンテナ1は、外側ガイド筒5の内周面の形状を円柱の外周面と等しい形状とし、内側ガイドロッド4の外周面の形状を円柱の外周面と等しい形状としている。ただ、外側ガイド筒5は、内周面の形状を多角柱の外周面と等しい形状とすることができ、内側ガイドロッド4は、外周面の形状を多角柱の外周面と等しい形状とすることができる。図9に示す外側ガイド筒5と内側ガイドロド4は、横断面形状を六角筒状としている。図9に示す形状の外側ガイド筒5の内側に配置される螺旋コイル2は、螺旋コイル2の長さが短くなるように変形する際には、横断面形状を正六角形とする外側ガイド筒5の内周面の各面に螺旋コイル2の外周縁が内接する状態で所定の形状に保持される。このように内形を多角形状とする外側ガイド筒5は、内側に配置される螺旋コイル2との接触面積を小さくして低抵抗に移動できる特長がある。また、図9に示す形状の内側ガイドロッド4の外側に配置される螺旋コイル2は、螺旋コイル2の長さが長くなるように変形する際には、横断面形状を正六角形とする内側ガイドロッド4の外周面の各角部に螺旋コイル2の内周縁が外接する状態で所定の形状に保持される。このように外形を多角形状とする内側ガイドロッド4は、外側に配置される螺旋コイル2との接触面積を小さくして低抵抗に移動できる特長がある。さらに、外側ガイド筒5と内側ガイドロド4は、内周面の形状と外周面の形状が異なる筒体とすることもできる。例えば、外側ガイド筒は、内周面を円柱状とし、外周面を多角柱状とすることもできる。
(実施形態2)
さらに、ヘリカルアンテナ1は、スライド部6を図10と図11に示す構造とすることもできる。図に示すスライド部6は、外側ガイド筒5の内周面を摺動するスライダー11を備えている。図のスライダー11は、外側ガイド筒5と内側ガイドロッド4の間に配置された筒体としている。このスライダー11は、外側ガイド筒5と内側ガイドロッド4の間に配置された螺旋コイル2の先端を固定している。さらに、スライダー11は、外側ガイド筒5を貫通する連結部15を介して配置された操作部14を備えている。スライド部6は、操作部14とスライダー11の連結部15を外側ガイド筒5のガイドスリット22に配置しており、連結部15をガイドスリット22に沿って移動させることで、スライダー11を外側ガイド筒5に沿って軸方向に移動できるようにしている。図に示すスライダー11は、外側ガイド筒5の対向する両側(図において上下)を貫通する連結部15を介して操作部14を連結している。操作部14は、外側ガイド筒5の両側に突出する連結部15を連結する形状であって、図に示す操作部14は、外側ガイド筒5の外周面に沿うリング状としている。
外側ガイド筒5は、操作部14とスライダー11との連結部15を長手方向に移動させるガイドスリット22を備えている。外側ガイド筒5は、図10に示すように、対向する両側(図において上下)であって、外側ガイド筒5の中心に対して点対称の位置にガイドスリット22を設けている。図10に示すガイドスリット22は、軸方向に伸びる直線状ではなく、螺旋の一部に沿って湾曲した螺旋形状としている。螺旋状のガイドスリット22は、螺旋コイル2の巻き方向と同方向となる巻方向に湾曲している。螺旋状のガイドスリット22は、スライダー11が図10の矢印Aで示す方向に移動して螺旋コイル2を伸長させる状態では、螺旋コイル2の巻きを緩める方向に回転して、螺旋コイル2の内周縁がスムーズに内側ガイドロッド4の外周面に沿う形状に変形できるようにしている。また、螺旋状のガイドスリット22は、スライダー11が図10の矢印Bで示す方向に移動して螺旋コイル2を収縮させる状態では、螺旋コイル2の巻きをきつくする方向に回転して、螺旋コイルの外周面がスムーズに外側ガイド筒5の内周面に沿う形状に変形できるようにしている。
さらに、図10の外側ガイド筒5は、スライダー11の連結部15を係止する係止部31をガイドスリット22の端部に設けてストッパ部7としている。図に示すガイドスリット22は、両端に連結部15を案内する凹部を設けて係止部31としている。このストッパ部7は、ガイドスリット22に沿って移動する連結部15を凹部に案内することで連結部15を係止状態に保持してスライダー11を所定の位置で停止させる。
(実施形態3)
以上のヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2の内側に配置された内側ガイドロッド4と螺旋コイル2の外側に配置された外側ガイド筒5とを備えているが、ヘリカルアンテナ1は、内側ガイドロッドを省略して外側ガイド筒5のみを備えることもできる。このヘリカルアンテナ1は、外側ガイド筒5の内周面を螺旋コイル2の摺動面として螺旋コイル2を外側ガイド筒5の内周面に沿って移動させて、螺旋コイル2の長さを変更させる。このヘリカルアンテナ1は、例えば、螺旋コイル2として、負荷がかからない状態での自然長(L)が伸長長さ(L)と等しく、あるいはやや大きく、かつ伸長長さ(L)における外径が外側ガイド筒5の内径とほぼ等しい螺旋コイル2を使用し、この螺旋コイル2を収縮させることで螺旋コイル2の全長を収縮長さ(L)まで変化させてアンテナのピッチ長(p)を調整する構造とする。このヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2を縮める方向にスライド部6を移動させる状態では、前述のように収縮しようとする螺旋コイル2が太短く変化しようとするが、この状態で、螺旋コイル2は、外周縁が外側ガイド筒5の内周面に接近して変形が抑制されることで所定の巻き径に保持されながら収縮する。したがって、螺旋コイル2は、伸長状態と収縮状態の両方において、外周縁が外側ガイド筒5の内周面に沿って移動することで所定の形状に保持されながら伸縮される。このヘリカルアンテナ1は、内側ガイドロッド4を省略することで、構造を簡単にして安価に製造できる。
(実施形態4)
さらに、ヘリカルアンテナ1は、外側ガイド筒5を省略して内側ガイドロッドのみを備えることもできる。このヘリカルアンテナは、内側ガイドロッド4の外周面を螺旋コイル2の摺動面として螺旋コイル2を内側ガイド筒4の外周面に沿って移動させて、螺旋コイル2の長さを変更させる。このヘリカルアンテナ1は、例えば、螺旋コイル2として、負荷がかからない状態での自然長(L)が収縮長さ(L)と等しく、あるいはやや小さく、かつ収縮長さ(L)における内径が内側ガイドロッド4の外径とほぼ等しい螺旋コイル2を使用し、この螺旋コイル2を伸長させることで螺旋コイル2の全長を伸長長さ(L)まで変化させてアンテナのピッチ長(p)を調整する構造とする。このヘリカルアンテナ1は、螺旋コイル2を伸ばす方向にスライド部6を移動させる状態では、前述のように伸長しようとする螺旋コイル2が細長く変化しようとするが、この状態で、螺旋コイル2は、内周縁が内側ガイドロッド4の外周面に接近して変形が抑制されることで所定の巻き径に保持されながら伸長する。したがって、螺旋コイル2は、伸長状態と収縮状態の両方において、内周縁が内側ガイドロッド4の外周面に沿って移動することで所定の形状に保持されながら伸縮される。このヘリカルアンテナ1は、外側ガイド筒5を省略することで、構造を簡単にして安価に製造できる。このヘリカルアンテナ1は、例えば、外装ケース9に収納することで、螺旋コイル2を保護できる。
(実施形態5)
さらに、外側ガイド筒5を省略して内側ガイドロッド4のみを備えるヘリカルアンテナ1は、図12に示す構造とすることもできる。図12に示すスライド部6は、内側ガイドロッド4の外周面を摺動するスライダー11を備えている。図のスライダー11は、内側ガイドロッド4の外周面に沿って配置されたスライド筒33としている。このスライド筒33は、内側ガイドロッド4の外周面に沿って配置された螺旋コイル2の先端を固定している。さらに、スライド筒33は、内側ガイドロッド4を貫通してなる連結ロッド35と、スライド筒33を外部から操作するための操作部34が連結されている。図に示す操作部34は、外装ケース9を貫通する状態で配置されて、外装ケース9の外部から操作できるようにしている。
内側ガイドロッド4は、連結ロッド35を長手方向に移動させるガイドスリット36を備えている。内側ガイドロッド4は、対向する両側面を貫通する姿勢で、内側ガイドロッド4の中心に対して点対称の位置にガイドスリット36を設けている。図12に示すガイドスリット36は、軸方向に伸びる直線状ではなく、螺旋の一部に沿って湾曲した螺旋形状としている。螺旋状のガイドスリット36は、螺旋コイル2の巻き方向と同方向となる巻方向に湾曲している。螺旋状のガイドスリット36は、スライダー11が図12の矢印Aで示す方向に移動して螺旋コイル2を伸長させる状態では、螺旋コイル2の巻きを緩める方向に回転して、螺旋コイル2の内周縁がスムーズに内側ガイドロッド4の外周面に沿う形状に変形できるようにしている。また、螺旋状のガイドスリット36は、スライダー11が図12の矢印Bで示す方向に移動して螺旋コイル2を収縮させる状態では、螺旋コイル2の巻きをきつくする方向に回転して、螺旋コイル2の内周面が内側ガイドロッド4の外周面に沿う形状に変形できるようにしている。
さらに、図12の内側ガイドロッド4は、スライダー11の連結ロッド35を係止する係止部37をガイドスリット36の端部に設けてストッパ部7としている。図に示すガイドスリット36は、両端に連結ロッド35を案内する凹部を設けて係止部37としている。このストッパ部7は、ガイドスリット36に沿って移動する連結ロッド35を凹部に案内することで連結ロッド35を係止状態に保持してスライダー11を所定の位置で停止させる。
以上のヘリカルアンテナ1のスライド部6は、スライダー11をガイドスリット22、36に沿って軸方向に移動させることで螺旋コイル2の長さを変更させてピッチ長を調整するが、スライド部は、外側ガイド筒または内側ガイドロッドに対してスライダーを相対的に回転させることにより、外側ガイド筒または内側ガイドロッドに沿って移動させて螺旋コイルの長さを変更させることもできる。このヘリカルアンテナは、例えば、外側ガイド筒の内周面に雌ネジを設けると共に、スライダーの外周面には外側ガイド筒の雌ネジに噛み合うかみ合う雄ネジを設けて、外側ガイド筒をスライダーに対して回転させることでスライダーを移動させることができる。あるいは、ヘリカルアンテナは、内側ガイドロッドの外周面に雄ネジを設けると共に、スライダーの内周面には内側ガイドロッドの雄ネジに噛み合う雌ネジを設けて、内側ガイドロッドをスライダーに対して回転させることでスライダーを移動させることができる。この構造によると、外側ガイド筒や内側ガイドロッドにガイドスリットを設けることなく、外側ガイド筒や内側ガイドロッドを回転させることでスライダーを軸方向に移動させることができる。
(実施形態6)
図1に示すRFタグの読み取り装置50は、機器本体51とアンテナ部52とを別部材としているが、RFタグの読み取り装置50は、図13に示すように、機器本体51の内部にヘリカルアンテナ1を内蔵することもできる。図13に示すRFタグの読み取り装置50は、機器本体51が、タッチパネル54の両側に、円柱状の握り部56を設けており、一方の握り部56にヘリカルアンテナ1を内蔵している。このヘリカルアンテナ1も握り部56を形成するケーシングから表出する操作部14を操作することで内蔵する螺旋コイル2の長さを変更して指向性を調整しながら便利に使用できる。
本発明は、指向特性を変更できるヘリカルアンテナとして、送信機能や受信機能を有する電子機器のアンテナに使用できる。また、これらの電子機器に使用されるペン型のヘリカルアンテナとして便利に使用できる。さらに、このヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置として便利に使用できる。
1…ヘリカルアンテナ
2…螺旋コイル
4…内側ガイドロッド
5…外側ガイド筒
6…スライド部
7…ストッパ部
9…外装ケース
11…スライダー
11A…開口部
12…弾性アーム部
13…リセット部
14…操作部
15…連結部
16…係止凸部
17…アーム部
18…解除凸部
20…給電部
21…反射板
22…ガイドスリット
23…係止穴
24…当接部
25…本体部
26…先端キャップ部
27…握り部
28…連結筒部
30…対象物
31…係止部
33…スライド筒
34…操作部
35…連結ロッド
36…ガイドスリット
37…係止部
50…読み取り装置
51…本体機器
52…アンテナ部
53…接触部
54…タッチパネル
55…情報伝達部
56…握り部

Claims (8)

  1. 導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、
    前記螺旋コイルの外側に配置されて、内周面を前記螺旋コイルの摺動面としてなる外側ガイド筒と、
    前記螺旋コイルを前記外側ガイド筒の内周面に沿って移動させて、前記螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、
    前記スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えるヘリカルアンテナ。
  2. 導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、
    前記螺旋コイルの内側に配置されて、外周面を前記螺旋コイルの摺動面としてなる内側ガイドロッドと、
    前記螺旋コイルを前記内側ガイドロッドの外周面に沿って移動させて、前記螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、
    前記スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えるヘリカルアンテナ。
  3. 導電性のある線材が螺旋状に巻かれてなる螺旋コイルと、
    前記螺旋コイルの外側に配置されて、内周面を前記螺旋コイルの摺動面としてなる外側ガイド筒と、
    前記螺旋コイルの内側に配置されて、外周面を前記螺旋コイルの摺動面としてなる内側ガイドロッドと、
    前記螺旋コイルを、前記外側ガイド筒の内周面と前記内側ガイドロッドの外周面に沿って移動させて、前記螺旋コイルの長さを変更するスライド部と、
    前記スライド部を所定の位置で停止させるストッパ部とを備えるヘリカルアンテナ。
  4. 請求項1または3に記載のヘリカルアンテナであって、
    前記スライド部が、
    前記外側ガイド筒の内周面を摺動するスライダーと、
    前記外側ガイド筒に係止される弾性アーム部と、
    前記弾性アーム部の係止状態を解除するリセット部とを備え、
    前記スライダーは、前記外側ガイド筒を貫通して表面に突出してなる操作部を備え、
    前記外側ガイド筒は、
    前記操作部と前記スライダーとの連結部を長手方向に移動させるガイドスリットと、
    前記弾性アーム部の先端に設けてなる係止凸部を係止する係止穴とを備え、
    前記係止凸部と前記係止穴とで前記ストッパ部を構成しており、
    前記操作部が操作されて、前記連結部が前記外側ガイド筒の前記ガイドスリットに沿って移動されて、前記外側ガイド筒に沿って移動する前記スライダーを介して前記螺旋コイルの長さが変更され、
    前記弾性アーム部の前記係止凸部が前記係止穴に係止されて、前記スライダーが所定の位置に停止されるヘリカルアンテナ。
  5. 請求項1または3に記載のヘリカルアンテナであって、
    前記スライド部が、前記外側ガイド筒の内周面を摺動するスライダーを備え、
    前記スライダーは、前記外側ガイド筒を貫通する連結部を介して配置された操作部を備えており、
    前記外側ガイド筒は、前記連結部を長手方向に移動させるガイドスリットを備えると共に、前記ガイドスリットの端部に前記連結部を係止する係止部を設けて前記ストッパ部としており、
    前記操作部が操作されて、前記連結部が前記外側ガイド筒の前記ガイドスリットに沿って移動されて、前記外側ガイド筒に沿って移動する前記スライダーを介して前記螺旋コイルの長さが変更され、
    前記連結部が前記係止部に係止されて、前記スライダーが所定の位置に停止されるヘリカルアンテナ。
  6. 請求項2または3に記載のヘリカルアンテナであって、
    前記スライド部が、前記内側ガイドロッドの外周面を摺動するスライド筒を備え、
    前記スライド筒は、前記内側ガイドロッドを貫通してなる連結ロッドと、前記スライド筒を外部から操作するための操作部が連結されており、
    前記内側ガイドロッドは、前記スライド筒に連結された前記連結ロッドを長手方向に移動させるガイドスリットを備えると共に、前記ガイドスリットの端部に前記連結部を係止する係止部を設けて前記ストッパ部としており、
    前記操作部が操作されて、前記連結ロッドが前記内側ガイドロッドの前記ガイドスリットに沿って移動されて、前記内側ガイドロッドに沿って移動する前記スライド筒を介して前記螺旋コイルの長さが変更され、
    前記連結ロッドが前記係止部に係止されて、前記スライド筒が所定の位置に停止されるヘリカルアンテナ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のヘリカルアンテナであって、さらに、
    前記螺旋コイルを内蔵する外装ケースを備えており、
    前記外装ケースが、前記螺旋コイルの軸方向に延長された柱状で、外形をペン型としてなるヘリカルアンテナ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のヘリカルアンテナを備えるRFタグの読み取り装置。
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