JP7192150B2 - 加圧水型原子炉の管理方法および応分の管理システム - Google Patents
加圧水型原子炉の管理方法および応分の管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7192150B2 JP7192150B2 JP2021564977A JP2021564977A JP7192150B2 JP 7192150 B2 JP7192150 B2 JP 7192150B2 JP 2021564977 A JP2021564977 A JP 2021564977A JP 2021564977 A JP2021564977 A JP 2021564977A JP 7192150 B2 JP7192150 B2 JP 7192150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactor
- core
- trajectory
- variables
- variable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21D—NUCLEAR POWER PLANT
- G21D3/00—Control of nuclear power plant
- G21D3/001—Computer implemented control
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21D—NUCLEAR POWER PLANT
- G21D3/00—Control of nuclear power plant
- G21D3/08—Regulation of any parameters in the plant
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Description
本発明は同様に、応分の管理システムにも関する。
熱出力および冷却材温度という周知の制御以外に、原子炉の制御装置は、所与の限界内のみでの運転を可能にする運転上の安全性、燃焼の均一化、燃焼補償、毒作用の補償、出力密度分布の均一化、柔軟な発電の支援、運転経済性などの多くの他の側面を処理する。
しかしながら、このタスクのために使用される従来の制御技術は、その適用限界に達している。
このアプローチが有する主要な問題点としては、複合システムの逆問題を解く試み、原子炉毒物質の複雑で長時間スケールの動態およびそれらの空間分布、ならびに利用可能な動作主体の数よりも有意に多い制御目標数、がある。
該方法および該応分のシステムは、異なる種類の既存のまたは新規の原子炉にとって実装および設定が容易なものである。
これらは、実時間制御または管理の能力を有するものである。
対応する管理システムは、請求項8で規定されている。
加圧水型原子炉が、炉心と、原子炉冷却材を保持する炉心用冷却回路とを含み、
原子炉の状態が、多数の測定可能な状態変数によって特徴付けされ、炉心の反応度が、多数の起動変数によって制御されかつ原子炉毒作用により影響され、
起動変数の所与の時間依存軌跡について、状態変数についての応分の軌跡が、状態変数の測定された現在の値、所与のまたは計算された毒作用値および反応度収支等式に基づいて予測される、
方法であって、
好ましくは1時間よりはるかに長く、典型的には24時間前後の規模を有する将来の時間間隔について起動変数の多数の無作為に変動させられた起こりうる軌跡を、反復的に考慮するステップを含み、
起動変数の各軌跡には、起動変数、プロセス変数、および/またはこれらから導出された変数の、予め設定された条件または値によって特徴付けされる多数の事象または不利な炉心状態についての重み付けまたはペナルティ値を含む値表に基づいて、性能指数が割り当てられ、
起動変数軌跡は、性能指数が局所的極値を有するような形で選択され、
アクチュエータが相応して移動させられまたは設定される、
方法を規定している。
制御技術に基づく原子炉制御装置とは異なり、提案される炉心ガバナは、実時間でコマンドを制御するだけでなく、好ましくは24時間という次の大きなタイムスパンにわたる制御動作についての包括的な計画をもコンパイルし、好ましくはそれを視覚化する。
多義の逆問題の解を求める代りに、本発明に係る炉心ガバナは、些細な順問題を何度も解き、各反復において制御動作についての計画を変動させ、所与の値表に基づいて性能指数を用いて最善の動作を探求する。
制御技術とは異なり、コンピュータによる変分法は、数および性質とは無関係に同時に全ての目標を組込む単一の性能指数を処理することから、制御目標数に制限が全く無い。
-アキシャルオフセット(AO)の管理
-棒の運動の最小化
-ホウ酸消費量の最小化
-脱塩水消費量の最小化
-燃焼補償
-均一な燃焼
-全ての重要な炉心特性の長時間、好ましくは24時間にわたる予測及び表示
-キセノンおよびサマリウム毒作用の監督および予測
-100%までの急速出力上昇能力の監視および/または保証
-起こりうる全ての変化、例えば異なる負荷または炉心再構成のための些細な調整
-些細なパラメータ化
-起こりうる全ての加圧水型原子力発電所タイプに対する応用可能性
-安全性
-利用可能性
-操縦性(柔軟性ある運転)
-計画効率
-透明性
-操作性
-人間工学
-予測可能性
しかしながら、原子炉運転の半自動または手動モードも同様に支援される。
詳細には、アクチュエータの運動は、手動式、半自動式または全自動式で行なうことができる。
一連の好ましくは24時間の軌跡を、瞬時に計算しなければならない。
提案されたアルゴリズムが、好ましくは24時間の最適化タイムフレーム内で、好ましくは例えば各200msについての反応度収支のみを処理することから、現代のコンピュータの出力はこれに十分なものである。
提案される方法は、このために単純な算術を必要とする。
炉心内の空間分布は、アキシャルオフセット(AO)だけが問題となるため、好ましくは、2点モデルにおいて考慮される。
2点モデルは、当該目的のために完全に十分なものであり、極めてわずかな計算能力しか必要としない。
原則として、アルゴリズムのパラメータのみ、更新する必要がある。
順問題のみが解かれることになるため、これらのパラメータは全て物理的で、各原子炉について周知である。
実際、これらのパラメータの大部分は、単純に反応度係数である。
値表の補足によって、簡単に新しい特徴を埋め込むことができる。
そうすることで、性能指数アルゴリズムも同様に補足されるはずである。
性能指数は、異なる寄与の単なる合計であることから、この補足は些細なものである。
本発明に係る炉心管理は、以下の説明から明らかであるように、従来の古典的制御理論を応用しないものの、管理アーキテクチャは、制御アーキテクチャと呼ぶことともできるものである。
PWRは、原子炉圧力容器(RPV)8の内部に核分裂性核物質を伴う炉心6を含む。
運転中、原子炉圧力容器8内部の核熱は、原子炉冷却材ポンプ(RCP)12の駆動力の下で一次冷却回路10内を循環する一次冷却媒体(または冷却材)へと伝達される。
取付けられた蒸気発生器14内で、一次冷却媒体の熱は、二次冷却回路16内を循環する二次冷却媒体へと伝達され、こうして二次冷却媒体を蒸発させる。
冷却された一次冷却媒体は、その後、再び炉心6内へと導かれる。
蒸気タービン18の下流側で、弛緩した蒸気は、凝縮器24の中で凝縮され、その後再び給水として、給水ポンプ26を用いて蒸気発生器14まで導かれる。
二次冷却回路16内部の給水タンク28が、補償槽として作用し得る。
いくつかの特殊なケース(プラントの操業開始、タービントリップ、所内負荷運転への切換え、など)においては、蒸気タービン18に入らず、バイパス流量を設定するためにバイパスバルブ36(ここでは簡略化のため1つだけが示されているが、通常は複数のものが並列で存在する)を含むバイパスライン34を介して直接凝縮器24に導かれる余剰の蒸気が存在する。
タービンバルブ30およびバイパスバルブ36の位置は、タービン制御装置40およびバイパス制御装置42を含む結び付けられた制御システムによって制御される。
制御ループ内に入る測定されたパラメータには、蒸気補給ライン32内部の生蒸気圧力p、蒸気タービン18の回転速度n、および/または発電機20によって出力された電力Pが含まれ得る。
通常、加圧水型原子炉(PWR、DWR、WWERなど)内の制御棒は、制御アセンブリの形に統合される。
単一のアセンブリの複数の棒は、単一の棒駆動メカニズムによって駆動され、単一の燃料アセンブリの内部で共に移動する。
詳細には4つ(PWR、DWR)または6つ(WWER)の対称的に位置設定されたアセンブリが、1つの制御グループを構成する。
これらのグループは、通常、さらに2つのバンクへと統合される。
小さい方のバンクP(PowerのP)が、原子炉出力を制御するために使用され、大きいバンクH(HeavyのH)は、原子炉の運転停止専用であり、正常運転中は活性ゾーンから完全に引き抜かれている。
ドイツ型およびフランス型などのいくつかの高度の制御概念においては、Hバンクは、同様に、活性ゾーン内の出力密度分布を調整するためにも使用される。
この目的で、Hバンクは、活性ゾーンの上部部分内にわずかに挿入され、いわゆる出力密度アキシャルオフセット(AO)制御装置によってわずかに移動させられ得る。
標準的吸収棒以外に、いくつかのフランス型原子炉は、特殊な「グレイ棒」を有する。
グレイ棒の吸収能力は、通常の(ブラック)棒よりも低い。
グレイ棒は、完全引抜き状態または完全挿入状態という2つの運転位置しか有さず、原子炉出力の大幅な段階で削減するために使用される。
図1に示されている例示的実施形態においては、PバンクおよびHバンクが見られる。
φ-制御機構は、典型的に炉外計装50によって測定される炉心6内部の中性子束φについての測定値に依存する。
ACT制御機構は、一次冷却媒体の温度についての測定値、詳細には、炉心6との関係における流入物温度T1および流出物温度T2から導出される平均冷却材温度(ACT)に依存する。
PWRおよびDWRとは異なり、WWERプラントは、この時点で、平均原子炉冷却材温度ACTではなく生蒸気圧力Pを制御する。
しかしながら、本発明に係る管理概念は、この事実によるさらなる影響を全く受けることがない。
このために、簡略化のためここでは明示的に示されていない理由から、いわゆる体積制御システム(VCS)を介して、一次冷却回路10に取付けられた、一方ではホウ酸用(ホウ素濃度を増大させる)そして他方では脱塩水用(ホウ素濃度を減少させる)のための補給システムが存在する。
補給ポンプ52、54および制御バルブ56、58は、BODE制御装置64によって設定される。
原子力発電所オペレータは、この負荷計画を編集し発出することができる。
発出された負荷計画を用いて、負荷ガバナ66は、電力についての設定点を、実時間でタービン制御装置40に提供する。
さらに、負荷ガバナ66は、ACT(またはp)制御装置48を介してPバンクのフィードフォワード制御を行なう。
この情報および出力履歴から導出された現在の原子炉の毒作用およびその空間分布についてのその独自の情報を用いて、炉心ガバナ68は、以下でさらに詳細に説明するように、将来、好ましくは来る24時間についての全ての重要な炉心プロセス変数の予測を行なう。
これらの軌跡は、炉心ガバナ68のスクリーン82上に示されることになる。
これらの軌跡の原点(t=0)は、以下で説明した通りのBODE補給システムに作用するBODE制御装置64について、およびHバンクについての現在の設定を示している。
1.核分裂出力(PR)
2.原子炉冷却材温度(ACT)、またはWWERの場合には、生蒸気圧力(p)
3.炉心出力密度のアキシャルオフセット(AO)
それは、一方では測定された冷却材温度上昇(原子炉冷却材の出口および入口温度間の差)および公知の冷却材流量から、そして他方では炉内中性子検出器によって測定される中性子束から導出可能である。
代替的には、WWERの場合、一次冷却材温度の代りに二次冷却回路16内の生蒸気圧力pを独立プロセス変数として取り上げることができる。
それは、通常、炉内中性子束計装によって測定される。
炉内計装の無い原子力発電所は、この目的で炉外束測定を使用する。
このとき、状態変数の時間的推移は、前記状態空間内の軌跡Tsによって表わされる。
換言すると、軌跡Tsは、時間の関数として状態空間内の原子炉状態の座標を含む。
核分裂出力、冷却材温度およびアキシャルオフセットとは異なり、原子炉毒作用は、アクチュエータを用いて直接制御できない。
これはむしろ、主として過去24時間由来の炉心運転履歴の結果としてもたらされ、明らかに原子炉の制御中考慮に入れるべきものである。
1.Pバンクの位置
2.一次冷却回路10、そして場合によってはグレイ棒内のホウ素濃度
3.原子炉が可動Hバンクを有する場合、Hバンクの位置
グレイ棒には、可能な位置が2つしかない。
すなわち、完全に引抜かれた位置または完全に挿入された位置である。
グレイ棒の利点は、軸方向出力密度分布を変形せず、したがってボレート化/希釈などの炉心内のアキシャルオフセット(OA)を変更しないことにある。
このような理由から、グレイ棒は、ボレート化/希釈と共に単一の起動変数とみなすことができる。
状態空間についての以上の説明と同様に、このいわゆる起動空間内の軌跡Taは、起動変数の時間的推移を表わしている。
したがって、起動空間内の軌跡Taは、自由に選択可能であり、起動変数の実用的な最大値および最小値によって、ならびに原子炉の保護および制限システムが与える限界によってのみ制限される。
したがって、軌跡Tsは、内在する原子炉の物理特性に起因して、「自動的に自己調整する」。
管理物理特性の固有の非線形性のため、依存性は複雑なものであり得、これには主に複合毒作用効果に起因して遅延応答が関与し得る。
この意味合いにおいて、起動空間を「一次」空間とみなし、状態空間を従属する「二次」空間とみなしてよい。
換言すると、起動空間内の所与の軌跡Taについて、状態空間内の応分の軌跡Tsは、原則として、反応度収支等式に基づく単純な予測装置モジュールを用いて予測可能である。
したがって、制御目標の数は、通常、起動変数の数よりもはるかに多い。
この側面のため、すでに言及した制御すべきシステムの非線形性および複雑な動態、ならびに、即発中性子についての10μsから始まって遅発中性子および熱伝達プロセスについての数秒超、毒作用効果についての数十時間超、そして、燃料減損についての数年に至るまでの異なる作用時間スケールの莫大な範囲の広さと合わさって、従来の制御理論は、不適切なものになっている。
多重入出力(MIMO)などの特殊な方法でさえ、不適切に思われる。
その後、応分のアクチュエータを設定するために使用される起動変数の実際の軌跡Taは、性能指数Σが局所極値を有するような形で選択される。
詳細には、すでに言及された状態変数、熱原子炉出力PR、アキシャルオフセットAO、および原子炉冷却材温度ACT以外に、他の変数の時間的推移を導出し予測することができる。
反応度収支等式を用いて、Pバンクの軌跡を予測することができる。
さらに、炉心予測装置は、炉心の反応度に有意な影響を及ぼす炉心6内部のキセノン(Xe)およびサマリウム(Sm)などの原子炉毒物質の積算濃度および空間分布を予測する。
要約すると、炉心予測装置は、所与の負荷計画、計算された毒作用、そして可動Hバンク(存在する場合)およびグレイ棒(存在する場合)の位置およびホウ素濃度などの緩徐動作主体についての提案された軌跡Taからの状態変数およびPバンク位置の対応する軌跡Tsを導出する。
炉心ナビゲータは、一定程度の自由度を有するホウ素濃度、Hバンク(存在する場合)およびグレイ棒(存在する場合)という緩徐動作主体についての提案およびその最適化を担当する。
この割当ては、図6に一例が示されている値表に基づいている。
値表は、起動変数、プロセス変数、および/またはこれらから導出された変数の予め設定された条件または値により特徴付けされる多数の事象または不利な炉心状態についての重み付けまたはペナルティ値を含んでいる。
これに関連して、「条件」または「値」なる用語は、広義で理解されるべきものである。
詳細には、バンクの運動の数は最小化されるものとし、こうして各バンクステップに一定の値を割当てることができる。
同様にして、BODEシステムによるボレート化および希釈作用には、ペナルティ値が割当てられる。
より一層重要なこととして、状態変数および/または起動変数から導出可能な一定のパラメータまたは変数は、運転安定性の理由から所与の帯域(原子炉保護および原子炉制限システムによって与えられた最小値および/または最大値)を超えてはならない。
したがって、所与の境界または(予備)限界(動的に調整可能なもの)の超過および類似の事象には、比較的高いペナルティ値が割当てられる。
図7は、大きいAOについてのペナルティを示す。
すなわち、ペナルティ値は、AOの予め設定された関数である。
頂点は、オペレータステーションのキーボードおよび/またはマウスを用いて予め設定され得る。
図8は、大きい出力密度についてのペナルティを示す。
ここでは頂点は手動で予め設定され得、または原子炉制限システムから連続的に受信され得る。性能指数についての単一の寄与は同様に、原子炉制限システムによって生成される動的限界にも左右され得る。このような動的限界についての軌跡は、炉心予測装置によって計算され得る。
ボレート化および希釈ならびに棒の運動は、離散的事象である(図9参照)ことから、それらの修正は、これらの動作ならびに対応する振幅の無作為変更の「オン」および「オフ」フロントの時間シフトのように見える可能性がある。
炉心ナビゲータは、同様に、一部の動作を消去するかまたは新たな動作を創出し、既存の動作を一定のタイムスパンで分離されたより小さい振幅または持続時間の2つの動作に分割するか、または2つの隣接する動作を単一の動作に合併する試みを行なうこともできる。
各々のこのような反復サイクルにおいて、炉心予測装置は、Pバンクの軌跡を相応して補正し、原子炉状態変数についての軌跡Tsを計算する。
ここでもまた、各々の反復ステップにおいて、炉心ナビゲータは、このように修正された軌跡を計算し、この軌跡に対して単一の性能指数Σを割当てる。
炉心ナビゲータは、修正された軌跡が現在のものよりも優れた性能指数Σを提供する場合に、修正を受諾する。
この場合、修正された軌跡は、現在のものに置換する。
そうでなければ、修正は破棄され、現在の軌跡の新しい無作為変動が試行される。
この最適化アルゴリズムは、常時バックグラウンドで周期的に実行され毎秒数千回もの反復を行ない、オペレータには、炉心ガバナ68のスクリーン82上で、連続的にゆっくりと変化する画像として現われる(図9)。
実時間プロセスは、好ましくは200msの時間ステップで実行され、図9に係るオペレータスクリーン82上の全ての軌跡を左へシフトさせる。
200ms毎に全ての軌跡は左へ200msだけシフトされ、水平軸上の時間スケールは不動の状態にとどまる。
実行時間は、オペレータには左への全ての軌跡の低速連続クリープとして現われる。
この低速クリープを通して、炉心ナビゲータによって提案されるボレート化/希釈などの動作ならびにHバンク(存在する場合)およびグレイ棒(存在する場合)の動きは、時として、「現時点」ラインに達することになる。
この時点で、対応する動作が実行のために提案されることになる。
実行は、手動式、半自動式(許可ボタン)または全自動式に行なわれることができる。
同時に、全ての軌跡の出発点(t=0)は、原子炉出力PR、冷却材温度ACTおよびアキシャルオフセットAOの測定値を用いて更新されることになる。
「現時点」ラインから左側のスクリーンセグメントは、過去からの測定値を示す。
手動または半自動モードで、提案された動作がオペレータによって無視される場合、炉心予測装置は迅速に全ての軌跡を相応して更新することになり、上述のその標準アルゴリズムはそのために十分なものであり、特別なアルゴリズムは全く不要である。
同様にして、負荷計画は、送電網オペレータまたはプラントオペレータによっていつでも更新可能である。
上述のアルゴリズムは、このような再送出に対処するのに十分なものであり、付加的なアルゴリズムは全く不要である。
運転中の値表の起こりうる手動式変更についても同様であり、上述のアルゴリズムはそれ自体でこのような変更に対処するのに十分なものである。
軌跡Taを修正し反復して、炉心ガバナ68は、最高/最低の性能指数Σを与える最良の軌跡Taを探し、この最良の発見された軌跡Taを、好ましくは対応する状態軌跡Tsと共に表示し、実時間で制御動作を提案する。
したがって、性能指数Σは、組合わされた欠点を自動的に重み付けまたは平衡化する、組合わされた欠点の定量化された全体値としてみなされ得る。
作動原理は、人工頭脳の分野に属し、ストリートナビゲータまたはチェスコンピュータの基礎にあるものと類似している。
図9に示されている炉心ガバナ68の見本の出力スクリーンが、炉心予測装置により来る24時間について予測された状態変数の軌跡Ts、および炉心ナビゲータによって提案されたアクチュエータについての軌跡Taを表示する。
1.
予測は、好ましくは来る24時間について時間の関数としての電力を示す図5の負荷計画で始まる。
負荷計画は、送電網オペレータ22に由来するものであり、負荷ガバナ66内に記憶される。
負荷計画は、いつでも送電網オペレータによって再送出され得、プラントオペレータによる起こりうる変更の発出後に、運転のために有効となる。
送電網オペレータがプラントオペレータに負荷計画を提供しない場合、プラントオペレータは自ら独自の「最良の推定計画」をコンパイルすることができる。
電気的出力が来る24時間以内に低下するか増大するかまたは一定にとどまるかのいずれであれ、非常に大まかな計画でも有用である。
2.
負荷計画を用いて、プラントの効率ηおよび熱出力と電力の間の遅延τを考慮に入れて、炉心予測装置モジュール90は、来る24時間についての原子炉の熱出力PRthの軌跡を計算する。
予測装置モジュール92は、出力反応度(ドップラ)ρp=ΓPR・PRthについての軌跡を予測する。
3.
予測装置モジュール96は、核分裂出力および核分裂率についての軌跡を計算する。
PRfiss=PRth-Pdecay
Rfiss=Pfiss/Efiss
4.
核分裂率の軌跡を用いて、モジュール98は、XeおよびSm濃度およびそれらの反応度ρpoisonについての軌跡を計算する。
5.
出力反応度ρpおよび毒物質反応度ρpoisonについての軌跡を用いて、公知の特性を有するACT制御装置48によって制御されるACTを考慮に入れて、予測装置モジュール94は、Pバンクについての軌跡を計算する。
この計算は、反応度収支等式Σρ=0に基づいている。
6.
Pバンクのこのように計算された軌跡のいくつかの部分が、棒挿入制限システムにより許可されて(将来の時間周期については限界についての予測された軌跡が使用されなければならない)、帯域を離れた場合、モジュール104は、反応度収支等式Σρ=0を用いて対応する時間間隔についてグレイ棒の挿入/引抜きによってかまたはボレート化/希釈によって棒の運動を置換する。
100%までの高速出力上昇能力が望まれる場合、それは、引抜かれるPバンクの制限によって保証され得る。
この場合、特殊なモジュールが、現在の出力から100%までの高速出力上昇に必要とされるPバンクの反応度についての軌跡を計算し、相応してPバンクの引抜きを制限する。
100%の出力上昇保証は、予測間隔全体にわたって、またはその一部について活動化され得る。
7.
原子炉熱出力PRth、原子炉核分裂出力PRfissならびにPおよびHバンクの位置についての軌跡に基づいて、炉心の上半分および下半分における熱出力PU、PD、アキシャルオフセットAOおよび原子炉毒物質XeU、XeD、SmU、SmDの2点分布についての第一近似軌跡は、モジュール100により計算されることになる。
この第一近似は、軌跡の初期化のためにだけ必要とされる。
さらなる周期的運転中、この中間計算は省略されることになる。
8.
モジュール100によって計算されたアキシャルオフセットAOの軌跡についての第一近似を用いて、炉心ナビゲータのモジュール102は、Hバンクの軌跡についての第1の提案を行なう。
この第一近似は、軌跡の初期化のためにだけ必要とされる。
さらなる周期的運転中、この中間計算は省略されることになる。
9.
モジュール104は、モジュール102により計算されたHバンク軌跡の第一近似を考慮に入れて、ボレート化、希釈およびグレイ棒の挿入についての軌跡を更新する。
この更新は、軌跡の初期化のためにだけ必要とされる。
さらなる周期的運転中、この中間計算は省略されることになる。
10.
原子炉熱出力PRth、原子炉核分裂出力PRfissならびにPおよびHバンクの位置についての軌跡に基づいて、炉心の上半分および下半分における熱出力PU、PD、アキシャルオフセットAOおよび原子炉毒物質XeU、XeD、SmU、SmDの2点分布についての軌跡は、モジュール106により計算されることになる。
第1の修正ルーチンは、実行時間に対する更新である。
1.
好ましくは200msである各更新サイクルにおいて、全ての軌跡が200msだけ左へシフトされることになる。
測定可能なプロセス変数および起動変数の原点は、現在の測定値にしたがって更新されることになる。
2.
モジュール90、92、96、98、94および106は、現在測定されているプロセス変数およびPバンク位置に応じて対応する軌跡を更新するために呼出されることになる。
それは、可能なかぎり高速で実行し、好ましくは毎秒100回の最適化サイクルを行なう高速非実時間周期的ルーチンである。
1.
炉心ナビゲータのモジュール108は、Hバンク、ボレート化、希釈およびグレイ棒の軌跡の小さい無作為修正を行なう。
ボレート化および希釈ならびに棒の運動は離散的事象である(図9参照)ことから、それらの修正は、これらの動作ならびに対応する振幅の無作為変更の「オン」および「オフ」フロントの無作為時間シフトのように見える可能性がある。
炉心ナビゲータは、同様に、一部の動作を消去するかまたは新たな動作を創出し、既存の動作を一定のタイムスパンで分離されたより小さい振幅または持続時間の2つの動作に分割するか、または2つの隣接する動作を単一の動作に合併する試みを行なうこともできる。
2.
モジュール94は、反応度収支等式Σρ=0を用いてPバンクの軌跡を更新し、モジュール106は、PU、PD、AOおよびXeU、XeD、SmU、SmDについての軌跡を更新する。
3.
モジュール110は、図6の値表を用いて現在のおよび修正された軌跡セットについての性能指数を計算する。
修正された軌跡が現在のものより優れた性能指数を生み出す場合、現在の軌跡は、修正された軌跡により置換されることになり、そうでない場合には、修正は破棄される。
その後に新しい修正の試みが開始されることになる。
モジュール90は、電力についての現在の有効な軌跡をゆっくりと連続的に新しいものに再整形することができる。
このような変換には数分間かかる可能性があり、現在の軌跡から開始してそれを負荷ガバナの新規要求に合わせて連続的に再整形する。
この低速変換により、追加の特別なアルゴリズムを導入することなく、両方の周期的実行ルーチンが全ての軌跡を再形成することが可能になる。
炉心ガバナ68の始動またはリセットの直後に、来る24時間にわたる全ての軌跡の定常状態が仮定されることになり(現在測定されている状態変数および動作変数に応じた恒常な軌跡)、両方の周期的ルーチンが開始されることになる。
周期的ルーチンを実行する間のモジュール90による電力についての有効な軌跡の低速再整形は、全ての軌跡を再整形することになる。
この場合、Hバンク、ボレート化、希釈およびグレイ棒についての軌跡は明示的に初期化されることはなく、モジュール108の億兆回の無作為動作の中で創出されることになる。
この場合、モジュール100、102および104は省略され得る。
その時点で、対応する動作が実行のために提案されることになる。
実行は手動式、半自動式(許可ボタン)または全自動式で行なうことができる。
画像は、ゆっくりと左へクリープし、連続的にそれ自体を改善する。性能指数は同様に表示されることになり、この連続的改善を例示する。
この目的で、マウスによりプロットの頂点を移動させて、負荷ガバナのスクリーン上の負荷計画の変更を試みることができる。
コンピュータの性能に応じて数秒または数分以内に、全ての状態変数を描写する全ての軌跡に対するこの試験的変更の影響を観察することが可能である。
4 原子力発電所
6 炉心
8 原子炉圧力容器
10 一次冷却回路
12 原子炉冷却材ポンプ
14 蒸気発生器
16 二次冷却回路
18 蒸気タービン
20 発電機
22 送電網
24 凝縮器
26 給水ポンプ
28 給水タンク
30 タービンバルブ
32 蒸気補給ライン
34 バイパスライン
36 バイパスバルブ
40 タービン制御装置
42 バイパス制御装置
44 制御棒
46 中性子束制御装置
48 平均冷却温度(PWR、DWR)または生蒸気圧力(WWER)制御装置
50 炉外計装
52 補給ポンプ
54 補給ポンプ
56 制御バルブ
58 制御バルブ
64 BODE制御装置
66 負荷ガバナ
68 炉心ガバナ
70 炉内計装
80 負荷ガバナのスクリーン
82 炉心ガバナのスクリーン
90 原子炉熱出力用予測装置モジュール
92 出力(ドップラ)反応度用予測装置モジュール
94 平均冷却材温度およびPバンクの位置用の予測装置モジュール
96 核分裂出力用予測装置モジュール
98 原子炉毒作用(Xe、Sm)用予測装置モジュール
100 炉心内の出力密度および毒物質密度用の第1の予測装置モジュール
102 Hバンクの位置の第1の提案用のナビゲータモジュール
104 BODEおよびグレイ棒用のナビゲータモジュール
106 炉心内の出力密度および毒物質密度用の第2の予測装置モジュール
108 Hバンク、BODEおよびグレイ棒についての軌跡をランダム化するナビゲータモジュール
110 性能指数を計算するナビゲータモジュール
ACT 平均冷却材温度
AO アキシャルオフセット
BODE ホウ酸/脱塩水(BOric acid/DEmineralized water)
DWR Druck Wasser Reaktor(加圧水型原子炉)(独語)
PR 原子炉出力
PWR 加圧水型原子炉
Ta 起動変数の軌跡
Ts 状態変数の軌跡
WWER 水-水型原子炉(旧ソ連型PWR)
Σ 性能指数
Claims (8)
- 加圧水型原子炉(2)を管理する方法において、
前記加圧水型原子炉(2)が、炉心(6)と、原子炉冷却材を保持する前記炉心(6)用冷却回路(10)とを含み、
前記原子炉の状態が、多数の測定可能な状態変数によって特徴付けされ、前記炉心の反応度が、多数の起動変数によって制御されかつ原子炉毒作用により影響され、
起動変数の所与の時間依存軌跡(Ta)について、前記状態変数についての応分の軌跡(Ts)が、前記状態変数の測定された現在の値、計算された毒作用値および反応度収支等式に基づいて予測される、
方法であって、
時間の関数として電力を示す負荷計画を受信するステップと、
将来の時間間隔について前記起動変数の多数の無作為に変動させられた起こりうる軌跡(Ta)を反復的に考慮するステップであって、起動変数軌跡(Ta)の前記変動が前記原子炉出力についての所与の負荷計画の制約の下で実現されるステップと、
を含み、
起動変数の各軌跡(Ta)には、前記起動変数、プロセス変数、および/またはこれらから導出された変数の予め設定された条件または値によって特徴付けされる多数の事象または不利な炉心状態についての重み付けまたはペナルティ値を含む値表に基づいて、性能指数(Σ)が割り当てられ、
前記起動変数軌跡(Ta)が、性能指数(Σ)が局所的極値を有するような形で選択され、
対応するアクチュエータが相応して移動させられる、
方法。 - 前記プロセス変数が、熱原子炉出力(PR)、原子炉冷却材温度(ACT)、生蒸気圧力(P)および/または炉心出力密度のアキシャルオフセット(AO)、または等価の数量のうちの単数または複数のものを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記加圧水型原子炉(2)がさらに、好ましくは制御バンクとして統合された、前記炉心(6)内に挿入可能な多数の制御棒(44)と、前記原子炉冷却材のホウ素濃度を設定するためのボレート化および希釈システムとを含み、前記起動変数が制御棒の位置または運動および/またはボレート化動作および/または希釈動作に特徴的なものである、請求項1または2に記載の方法。
- 前記起動変数軌跡(Ta)の前記変動が、前記炉心の所与の毒作用の制約の下でさらに実現される、請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
- 前記状態変数の前記測定された現在値が実時間で更新される、請求項1から4のいずれか一つに記載の方法。
- 前記計算アルゴリズムが乱数発生器を使用する、請求項1から5のいずれか一つに記載の方法。
- 前記考慮対象の将来の時間間隔が、1時間よりもはるかに長く、典型的には24時間前後の規模を有する、請求項1から6のいずれか一つに記載の方法。
- 請求項1から7のいずれか一つに記載の方法が実装されるコンピュータ化された管理モジュールを伴う、原子炉用の管理システムにおいて、前記計算された最適な起動変数軌跡(Ta)が、対応するアクチュエータを制御するために使用される、管理システム。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/EP2019/061669 WO2020224764A1 (en) | 2019-05-07 | 2019-05-07 | Method of governing a pressurized water nuclear reactor and according governance system |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022531596A JP2022531596A (ja) | 2022-07-07 |
JP7192150B2 true JP7192150B2 (ja) | 2022-12-19 |
Family
ID=66597528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021564977A Active JP7192150B2 (ja) | 2019-05-07 | 2019-05-07 | 加圧水型原子炉の管理方法および応分の管理システム |
Country Status (15)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220246320A1 (ja) |
EP (1) | EP3966837B1 (ja) |
JP (1) | JP7192150B2 (ja) |
KR (1) | KR102660232B1 (ja) |
CN (1) | CN113874957B (ja) |
AR (1) | AR118872A1 (ja) |
BR (1) | BR112021021478A2 (ja) |
CA (1) | CA3132548A1 (ja) |
ES (1) | ES2945114T3 (ja) |
FI (1) | FI3966837T3 (ja) |
HU (1) | HUE062244T2 (ja) |
PL (1) | PL3966837T3 (ja) |
SI (1) | SI3966837T1 (ja) |
WO (1) | WO2020224764A1 (ja) |
ZA (1) | ZA202107912B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023151786A1 (en) | 2022-02-09 | 2023-08-17 | Framatome Gmbh | Method for controlling a pressurized water reactor, computer program product and control system |
WO2024144417A1 (ru) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | Акционерное Общество "Акмэ - Инжиниринг" | Способ управления и защиты ядерного реактора на быстрых нейтронах |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008159048A (ja) | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Global Nuclear Fuel Americas Llc | 制約問題に対する解の堅牢性を評価する方法 |
US20160329116A1 (en) | 2011-03-15 | 2016-11-10 | Alain Grossetete | Method for operating a pressurized water reactor during load monitoring |
JP2018084558A (ja) | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 三菱重工業株式会社 | 制御棒ユニット、原子炉、燃料位置決定システム及び燃料位置決定方法 |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE760096A (fr) * | 1970-02-19 | 1971-05-17 | Siemens Ag | Procede de reglage de la puissance de reacteurs nucleaires a eau sous pression |
US4222822A (en) * | 1977-01-19 | 1980-09-16 | Westinghouse Electric Corp. | Method for operating a nuclear reactor to accommodate load follow while maintaining a substantially constant axial power distribution |
FR2395572A1 (fr) * | 1977-06-23 | 1979-01-19 | Framatome Sa | Procede de controle des effets de reactivite dus aux variations de puissance dans les reacteurs nucleaires a eau pressurisee |
GB2122409B (en) * | 1982-06-17 | 1985-10-16 | Westinghouse Electric Corp | Method for controlling a nuclear fueled electric power generating unit and interfacing the same with a load dispatching system |
JPH07119830B2 (ja) * | 1986-09-04 | 1995-12-20 | 三菱重工業株式会社 | 加圧水型原子炉の負荷追従運転制御方法 |
FR2639141B1 (fr) * | 1988-11-14 | 1991-02-01 | Framatome Sa | Procede de pilotage de reacteur nucleaire a eau sous pression et reacteur nucleaire en faisant application |
US5024801A (en) * | 1989-05-01 | 1991-06-18 | Westinghouse Electric Corp. | Reactor core model update system |
FR2796197B1 (fr) * | 1999-07-05 | 2001-10-12 | Framatome Sa | Procede et dispositif de surveillance d'au moins un parametre de fonctionnement du coeur d'un reacteur nucleaire |
US7200541B2 (en) * | 2002-12-23 | 2007-04-03 | Global Nuclear Fuel-Americas, Llc | Method and arrangement for determining nuclear reactor core designs |
US8109766B2 (en) * | 2003-10-03 | 2012-02-07 | Global Nuclear Fuel-Americas Llc | Method for predicted reactor simulation |
US6862329B1 (en) * | 2003-10-06 | 2005-03-01 | Global Nuclear Fuel-Americas Llc | In-cycle shuffle |
FR2868866B1 (fr) * | 2004-04-09 | 2008-04-11 | Framatome Anp Sas | Procede et dispositif de surveillance du coeur d'un reacteur nucleaire |
JP2007232500A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉の運転方法及び原子力発電プラント |
FR2901401A1 (fr) * | 2006-05-22 | 2007-11-23 | Areva Np Sas | Methode de regulation de parametres de fonctionnement du coeur d'un reacteur nucleaire a eau sous pression |
US20080219395A1 (en) * | 2007-03-06 | 2008-09-11 | Areva Np | Nuclear power plant using nanoparticles in emergency situations and related method |
FR2950466B1 (fr) * | 2009-09-22 | 2012-01-13 | Areva Np | Procede d'aide a l'exploitation d'un reacteur nucleaire. |
FR2985363B1 (fr) * | 2011-12-29 | 2015-01-30 | Areva Np | Procede de pilotage d'un reacteur nucleaire a eau pressurisee |
US9305671B2 (en) * | 2012-12-04 | 2016-04-05 | Nuscale Power, Llc | Managing electrical power for a nuclear reactor system |
FR3008220B1 (fr) * | 2013-07-04 | 2015-08-14 | Areva Np | Procede de pilotage en prolongation de cycle d'un reacteur nucleaire a eau pressurisee |
CN103730176B (zh) * | 2013-12-31 | 2016-08-24 | 深圳先进技术研究院 | 核电站远程监测系统 |
JP2015145855A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 株式会社東芝 | 原子炉の出力領域モニタの試験装置及びその試験方法 |
FR3053150B1 (fr) * | 2016-06-22 | 2020-09-18 | Areva Np | Procede de calcul d'une marge ipg associee a un plan de chargement d'un reacteur nucleaire, systeme, programme d"'ordinateur et support associes |
DE102017205553A1 (de) * | 2017-03-31 | 2018-03-01 | Areva Gmbh | Verfahren zur Leistungsregelung eines Kernkraftwerks im Lastfolgebetrieb |
CN107065556B (zh) * | 2017-05-03 | 2020-04-24 | 广东核电合营有限公司 | 一种堆芯机组变功率运行策略优化方案的自动搜索方法 |
-
2019
- 2019-05-07 ES ES19725043T patent/ES2945114T3/es active Active
- 2019-05-07 HU HUE19725043A patent/HUE062244T2/hu unknown
- 2019-05-07 EP EP19725043.4A patent/EP3966837B1/en active Active
- 2019-05-07 JP JP2021564977A patent/JP7192150B2/ja active Active
- 2019-05-07 BR BR112021021478A patent/BR112021021478A2/pt not_active Application Discontinuation
- 2019-05-07 CA CA3132548A patent/CA3132548A1/en active Pending
- 2019-05-07 PL PL19725043.4T patent/PL3966837T3/pl unknown
- 2019-05-07 SI SI201930545T patent/SI3966837T1/sl unknown
- 2019-05-07 KR KR1020217036275A patent/KR102660232B1/ko active IP Right Grant
- 2019-05-07 FI FIEP19725043.4T patent/FI3966837T3/fi active
- 2019-05-07 WO PCT/EP2019/061669 patent/WO2020224764A1/en unknown
- 2019-05-07 CN CN201980096122.6A patent/CN113874957B/zh active Active
- 2019-05-07 US US17/608,136 patent/US20220246320A1/en active Pending
-
2020
- 2020-05-06 AR ARP200101288A patent/AR118872A1/es active IP Right Grant
-
2021
- 2021-10-18 ZA ZA2021/07912A patent/ZA202107912B/en unknown
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008159048A (ja) | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Global Nuclear Fuel Americas Llc | 制約問題に対する解の堅牢性を評価する方法 |
US20160329116A1 (en) | 2011-03-15 | 2016-11-10 | Alain Grossetete | Method for operating a pressurized water reactor during load monitoring |
JP2018084558A (ja) | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 三菱重工業株式会社 | 制御棒ユニット、原子炉、燃料位置決定システム及び燃料位置決定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN113874957A (zh) | 2021-12-31 |
FI3966837T3 (fi) | 2023-06-15 |
US20220246320A1 (en) | 2022-08-04 |
AR118872A1 (es) | 2021-11-03 |
HUE062244T2 (hu) | 2023-10-28 |
CN113874957B (zh) | 2024-05-24 |
PL3966837T3 (pl) | 2023-07-17 |
ES2945114T3 (es) | 2023-06-28 |
SI3966837T1 (sl) | 2023-07-31 |
WO2020224764A1 (en) | 2020-11-12 |
EP3966837A1 (en) | 2022-03-16 |
KR102660232B1 (ko) | 2024-04-23 |
EP3966837B1 (en) | 2023-03-15 |
BR112021021478A2 (pt) | 2021-12-21 |
ZA202107912B (en) | 2022-06-29 |
CA3132548A1 (en) | 2020-11-12 |
JP2022531596A (ja) | 2022-07-07 |
KR20210148324A (ko) | 2021-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Na et al. | A model predictive controller for load-following operation of PWR reactors | |
Salehi et al. | Fractional order PID control of steam generator water level for nuclear steam supply systems | |
Na et al. | Design of a fuzzy model predictive power controller for pressurized water reactors | |
Liu et al. | Quasi-min-max fuzzy MPC of UTSG water level based on off-line invariant set | |
JP7192150B2 (ja) | 加圧水型原子炉の管理方法および応分の管理システム | |
Bose et al. | An interval approach to nonlinear controller design for load-following operation of a small modular pressurized water reactor | |
Safarzadeh et al. | A fractional PID controller based on fractional point kinetic model and particle swarm optimization for power regulation of SMART reactor | |
Mousakazemi | Control of a pressurized light-water nuclear reactor two-point kinetics model with the performance index-oriented PSO | |
Zhang et al. | Multi-objective optimization of thermal power and outlet steam temperature for a nuclear steam supply system with deep reinforcement learning | |
Frogner et al. | Control of nuclear power plants | |
Szondy et al. | Review of solutions developed for improving maneuvering flexibility in German, French and Russian PWRs targeting to explore future possibilities for the new VVER-1200 nuclear power plant units in Hungary | |
Dupré et al. | Enhanced flexibility of PWRs (Mode A) using an efficient NMPC-based boration/dilution system | |
RU2792408C1 (ru) | Способ управления ядерным реактором с водой под давлением и соответствующая система управления | |
Badgujar | System science and control techniques for harnessing nuclear energy | |
Zarei et al. | A semi-analytical treatment of xenon oscillations | |
Wallam et al. | Design and tuning of a decentralized fuzzy logic controller for a MIMO type pressurized heavy water reactor | |
Chen et al. | Determination of BWR minimum steam cooling reactor water level and associated steam flow using MAAP4 code | |
Lee et al. | The model predictive controller for the feedwater and level control of a nuclear steam generator | |
Al Shimmari et al. | Core Power Receding Horizon Control (RHC) Approach for Pressurized Water Reactor (PWR) Nuclear Power Plants | |
US20240194360A1 (en) | Method and assembly for controlling a nuclear reactor, nuclear reactor equipped with such an assembly | |
Schlünz et al. | Application of a harmony search algorithm to the core fuel reload optimisation problem for the SAFARI-1 nuclear research reactor | |
CN118661231A (zh) | 用于控制压水反应堆的方法、计算机程序产品及控制系统 | |
Zhang et al. | Research Article Design and Verification of Reactor Power Control Based on Stepped Dynamic Matrix Controller | |
Seifert et al. | Simple Flexible Molten Salt Reactor | |
Schlünz et al. | In-core fuel management optimisation within the OSCAR-4 code system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220111 |
|
A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529 Effective date: 20211207 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220118 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20211214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7192150 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |