JP7189859B2 - プラント運転支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、プラント運転支援システムに関する。
化学プラントなどのプラントを運転管理する技術として、例えば、これまでに蓄積したプラントの運転に関する多量のデータを活用して、プラントの運転を支援する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような技術では、例えば、過去の運転データを運転条件および外乱に基づき分類した後、分類されたカテゴリから重回帰分析等を用いて制御ロジックを自動的に作成し、得られた制御ロジックに基づきプラントを制御するための制御量それぞれの設定値を一義的に決定する。
特開2011-197714号公報
しかしながら、上述したように制御量の設定値が一義的に決定された場合、例えば、制御ロジックには反映されないような要因が変動した際、運転員の経験等を加味した適切な設定値を選択することができず、プラントの円滑な運転ができない虞がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、制御量それぞれについて、過去に運転実績がある信頼性の高い設定値の範囲を提示することが可能なプラント運転支援システムを提供することにある。
本開示の一態様は、
少なくとも1つの制御量についての設定値の範囲を提示してプラントの制御を支援するプラント運転支援システムであって、
前記制御量についての設定値を含む過去の運転データを用い、過去の外乱情報をパラメータとして前記過去の運転データをカテゴリに分類するカテゴリ生成部と、
前記分類されたカテゴリそれぞれについて、前記プラントが正常に運転されたときの運転データを抽出する正常運転データ抽出部と、
前記分類されたカテゴリそれぞれについて、前記抽出された運転データを用い、前記制御量それぞれにおける正常な運転が行われた前記設定値の範囲を導出する設定値範囲導出部と、
現在の外乱情報が属するカテゴリを導出し、この導出されたカテゴリについての前記制御量それぞれにおける前記設定値の範囲を提示する運転条件提示部と、を備えていることを特徴とするプラント運転支援システム、である。
なお、本明細書において、「外乱情報」とは、所定の制御量により制御されたプラントの出力を乱す外的な作用に関する情報を意味する。「現在」とは、本開示のプラント運転支援システムを用いてその作用効果を享受しながらプラントを運転している時を指し、「過去」とは、「現在」よりも前の時であって外乱情報に対するプラントの出力を取得した時を指す。「将来」とは、「現在」よりも後の時であり、例えば、現在よりも所定期間先の時を指す。
本発明は、制御量それぞれについて、過去に運転実績がある信頼性の高い設定値の範囲を提示することが可能なプラント運転支援システムを提供することができる。
第1の実施形態の概略的ブロック図である。 図1のカテゴリ生成部における分類の一例を示す概略図である。 運転データの一例を示す概略図である。 図1の正常運転データ抽出部における処理の一例を示す概略図である。 図1の設定値範囲導出部における処理の一例を示す概略図である。 各制御量の設定値の範囲の一例を示す概略図である。 各制御量の設定値の範囲の一例を時系列で示した概略図である。 運転条件提示部が提示する運転コストの一例を時系列で示した概略図である。 運転条件提示部が提示する設定値の範囲の一例を示す概略図である。 第2の実施形態の概略的ブロック図である。 第1の実施形態の変形例を示す概略的ブロック図である。
プラント運転支援システムの一態様は、少なくとも1つの制御量についての設定値の範囲を提示してプラントの制御を支援するプラント運転支援システムであって、上記制御量についての設定値を含む過去の運転データを用い、過去の外乱情報をパラメータとして上記過去の運転データをカテゴリに分類するカテゴリ生成部と、上記分類されたカテゴリそれぞれについて、上記プラントが正常に運転されたときの運転データを抽出する正常運転データ抽出部と、上記分類されたカテゴリそれぞれについて、上記抽出された運転データを用い、上記制御量それぞれにおける正常な運転が行われた上記設定値の範囲を導出する設定値範囲導出部と、現在の外乱情報が属するカテゴリを導出し、この導出されたカテゴリについての上記制御量それぞれにおける上記設定値の範囲を提示する運転条件提示部と、を備えている。
以下、本発明の第1および第2の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
[第1の実施形態]
当該プラント運転支援システムは、プラントを制御するために、少なくとも1つの制御量についての設定値の範囲を提示し、例えば、運転員が行うプラントの制御(各制御量の設定値の入力)を支援する。図1は、第1の実施形態の概略的ブロック図である。当該プラント運転支援システム1は、図1に示すように、例えば、監視制御システム201を介してプラント301および設定値入力装置401に接続されている。プラント運転支援システム1、監視制御システム201、および設定値入力装置401は、プラント301に隣接して配置されてもよく、プラント301から離れた場所に配置されてもよい。
プラント301としては、例えば、化学プラント、発電プラント、および上下水プラント等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、本実施形態では、プラント301として化学プラントを例示して説明する。
監視制御システム201は、例えば、運転データを取得することでプラント301の状態を監視したり、後述する設定値入力装置401から受信した各制御量の設定値の信号に基づきプラント301を制御する。監視制御システム201は、例えば、図示していないプロセスコントローラを備えている。なお、監視制御システム201を設ける代わりに、運転員がプラント301の状態を直接調べて当該プラント運転支援システム1に入力したり、各制御量の設定値を設定値入力装置401からプラント301に直接入力してもよい。
運転データは、例えば、プラント301に設置された各種のセンサ(不図示)から得られた外乱情報(例えば、プラント周囲の気温、湿度、気圧など)に関するデータ(以下、「外乱データ」ともいう)や、プラント301の操作結果(例えば、生成物の収率、濃度など)に関するデータ(以下、「出力データ」ともいう)、各制御量(原料や薬剤の投入量、冷却水の流量、ヒータ制御による目標温度、バルブ開度、攪拌速度など)の設定値に関するデータ(以下、「制御データ」ともいう)等を含んでいる。
設定値入力装置401は、例えば、後述するプラント運転支援システム1が提示した制御量それぞれにおける設定値の範囲に基づき、プラント301を制御する運転員が決定した各制御量の設定値を入力する部位である。設定値入力装置401において入力された各設定値は、例えば、監視制御システム201に出力される。設定値入力装置401は、各設定値を入力することができれば特に限定されず、例えば、ボタン、キーボード、マウスなどの入力装置で構成することができる。
当該プラント運転支援システム1は、図1に示すように、概略的に、情報データベース501と、カテゴリ生成部502と、正常運転データ抽出部503と、設定値範囲導出部504と、運転条件提示部505と、表示部5061とにより構成されている。
情報データベース501は、監視制御システム201を介してプラント301から入力された運転データ、および後述するカテゴリ生成部502などとの間で入出力する運転データを格納する。これらの運転データは、例えば、情報データベース501中に時系列で格納することができる(図3参照)。
カテゴリ生成部502は、制御量についての設定値を含む過去の運転データを用い、過去の外乱情報をパラメータとして過去の運転データをカテゴリに分類する。カテゴリ生成部502は、具体的には、図2に示すように、例えば、三つの外乱情報G1、G2、G3(外乱データ)に基づき、過去のある時点における制御データ、出力データ等を一群の運転データとしてカテゴリに分類する。
カテゴリに分類する手法としては、例えば、適応共鳴理論(ART:Adaptive Resonance Theory)、ベクトル量子化、k-means法等のデータクラスタリング技術が挙げられる。
これらの中で、カテゴリ生成部502は、適応共鳴理論を用いて運転データをカテゴリに分類することが好ましい。この適応共鳴理論を用いることで、外乱情報に基づいて的確な分類を行うことができる。
上述のように分類された運転データには、カテゴリを識別するためのカテゴリ識別番号を運転データの一部として付加することができ、この運転データが情報データベース501に格納される。
ここで、情報データベース501に格納される運転データについて説明する。図3は、運転データの一例を示す概略図である。一群の運転データは、図3に示すように、各データを取得した時刻が分かるように、時系列で格納される。運転データとしては、上述した外乱データ、制御データ、出力データの他、例えば、カテゴリ識別番号等を含むように構成することができる。
なお、図3に示す運転データは、便宜上単純化したものであり、かつ制御データおよび出力データの内容が略されている。この図では、外乱データとして三つの外乱情報G1~G3、カテゴリの分類として五つのカテゴリC1~C5が図示されている。
正常運転データ抽出部503は、外乱情報に基づき分類されたカテゴリそれぞれについて、プラントが正常に運転されたときの運転データを抽出する。正常運転データ抽出部503は、具体的には、図4に示すように、例えば、情報データベース501からカテゴリ識別番号を含む運転データを取得(ステップS1)した後、その中からカテゴリC1に分類された全ての運転データを抽出する(ステップS2)。次いで、カテゴリC1について、時系列ごとの運転データに目標識別番号を付与する(ステップS3)。例えば、出力データが正常である運転データでは目標識別番号を「0」とし、異常である運転データでは目標識別番号を「1」とする。次いで、全てのカテゴリに対してステップS2およびステップS3を実行することで目標識別番号を付与した後、目標識別番号を運転データの一部としてこの運転データを情報データベース501に格納する(ステップS4)。
設定値範囲導出部504は、分類されたカテゴリそれぞれについて、抽出された運転データを用い、制御量それぞれにおける正常な運転が行われた設定値の範囲を導出する。設定値範囲導出部504は、具体的には、図5に示すように、例えば、情報データベース501からカテゴリ識別番号および目標識別番号を含む運転データを取得(ステップS5)した後、その中からカテゴリC1に分類された全ての運転データを抽出する(ステップS6)。
次に、ステップS6で抽出されたカテゴリC1の運転データそれぞれの出力データが正常であるか否か(目標範囲内であるか否か)を分別する(ステップS7)。ステップS7において、出力データが正常(目標識別番号が「0」)であると判定された運転データがある場合、出力データが正常(目標識別番号が「0」)であると判定されたカテゴリC1の全ての運転データの中から制御量ごとに設定値の最大値および最小値を求める(ステップS8)。一方、ステップS7において、出力データが正常(目標識別番号が「0」)であると判定された運転データがない場合、カテゴリC1の全ての運転データ(目標識別番号が全て「1」)から制御量ごとに設定値の最大値および最小値を求める(ステップS9)。
次に、上述したステップS6~ステップS9を全てのカテゴリに対して実行した後、カテゴリごとに目標識別番号、並びに制御量ごとの設定値の最大値および最小値を情報データベースに格納する(ステップS10)。図6は、各制御量の設定値の範囲の一例を示す概略図である。図6では、各カテゴリについて、制御量F1,F2,F3ごとに設定値の範囲として最大値および最小値が示されている。設定値の範囲は、最大値や最小値であってもよく、中央値や最頻値等であってもよい。なお、設定値の下限(最小値)および上限(最大値)のうちのいずれか一方のみが問題となるような制御においては、設定値範囲導出部504は、最大値および最小値のいずか一方のみを導出してもよい。
運転条件提示部505は、現在の外乱情報が属するカテゴリを導出し、この導出されたカテゴリについての制御量それぞれにおける設定値の範囲を提示する。運転条件提示部505は、具体的には、監視制御システム201を介してプラント301から現在の外乱情報を取得し、この現在の外乱情報がどのカテゴリに属するかを導出する。次いで、運転条件提示部505は、導出されたカテゴリにおける制御量F1~F3それぞれの設定値の範囲を情報データベース501から取得し、この取得した情報を後述する表示部5061に出力する。
表示部5061は、運転条件提示部505から入力した情報を表示する。表示部5061としては、具体的には、例えば、各種情報を表示可能な表示画面を備えたディスプレイなどの表示装置を採用することができる。
なお、運転条件提示部505において提示される設定値の範囲は、プラント301を制御するために必要な最低限の制御量における設定値の範囲であれば特に限定されないが、正常な運転が行われた設定値のうちの最小値若しくは最大値、または正常な運転が行われた設定値を使用した設定値の度数分布における中央値若しくは最頻値、のうちの少なくともいずれか1つであることが好ましい。
運転条件提示部505が、例えば、最小値、最大値、中央値、および最頻値を提示する場合、これら値は、図9に示すように、表示部5061における表示装置の画面上に表示することができる。ここでは、制御量F1について、過去に採用した正常運転時の設定値のヒストグラムと共に、最小値、最大値、中央値および最頻値が合わせて表示されている。なお、制御量が複数ある場合、表示部5061は、制御量ごとに切り替えて表示してもよく、並べて表示してもよい。
このように、運転条件提示部505が、過去の正常な運転実績がある最小値、最大値、中央値および最頻値のうちの少なくともいずれか1つを提示することで、プラント301が正常に運転されたときの実績を参照しながら、例えば、運転員の経験を反映させた的確な設定値を決定することができる。
また、運転条件提示部505は、設定値の範囲に対応するエネルギー消費量のCO排出量換算値および/またはプラントの運転コストを提示するようにしてもよい。提示されるCO排出量換算値や運転コストは、制御量の設定値に対応付けて提示してもよく、上記設定値とは独立して提示してもよい。また、運転条件提示部は、過去のCO排出量換算値や運転コストも含めて提示するようにしてもよい。
図8は、運転条件提示部が提示する運転コストを時系列で示した表示部の概略図である。図8では、化学プラントにおいて制御した薬剤投入量、ポンプ運転量およびヒータ調節温度(制御量)の設定値に対応する個別の運転コスト(購入コストやランニングコスト)、およびこれらを合計した運転コスト(評価)が時系列で表示されている。このような運転コストのデータは、各制御量の設定値をリアルタイムで換算してこれを上記設定値と共に情報データベース501に一旦格納し、運転条件提示部505が提示する際に情報データベース501から取得して提示したり、運転条件提示部505が運転コストを提示する都度、情報データベース501から取得した設定値を運転コストに換算してこれを提示するようにしてもよい。
また、カテゴリごとに、CO排出量換算値および運転コストそれぞれの合計値が最小となるような各制御量の設定値を算出し、この設定値を情報データベース501に格納すると共に、プラント301を運転する際、運転条件提示部505は、選択したカテゴリに対応して上記設定値を提示するようにしてもよい。
このように、運転条件提示部505がCO排出量および/または運転コストの情報を提示することで、薬剤投入量等の制御量に関わる情報を加味してプラントの効果的な運転を行うことができる。
なお、運転条件提示部505が、現在の外乱情報に対応するカテゴリを見つけられない、すなわち、現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さないと判断した場合、運転条件提示部505は、現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さないことを提示するか、または外乱情報がどのカテゴリにも属さないことを提示すると共に、現在の外乱情報に最も近いカテゴリを選択しかつこの選択したカテゴリについての制御量それぞれにおける設定値の範囲を提示してもよい。
上述の最も近いカテゴリを選択する方法としては、例えば、現在の外乱情報から求めた仮想的なカテゴリ(以下、「仮想的カテゴリ」ともいう)と、情報データベース501から取得した全てのカテゴリとの空間的な距離を算出し、上記仮想的カテゴリに最も近い距離のカテゴリを選択する方法等を採用することができる。
かかる場合、表示部5061は、例えば、表示や音声により現在の状態が新しい状態であることを警告すると共に、最も近いカテゴリおよびそのカテゴリにおける制御量それぞれの設定値の範囲を表示してもよい。
図7は、各制御量の設定値の範囲の一例を時系列で示した概略図である。横軸は時刻であり、縦軸は、図7(a)が運転条件提示部505により提示された制御量F1に関する設定値の範囲(最小値および最大値)、図7(b)が外乱情報(外乱情報G1~G3)、図7(c)が運転条件提示部505により提示されたカテゴリ、をそれぞれ表している。図7では、過去に運転の実績がなく、運転時の外乱情報がどのカテゴリにも属さない状態が発生し、このときの仮想カテゴリに最も近い距離のカテゴリにおける設定値を運転条件提示部505が提示した状態を含んでいる(図7(a)および図7(c)のハッチング部参照)。
このように、たとえ現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さない状態が発生した場合であっても、運転条件提示部505が過去の正常な運転に最も近いカテゴリにおける各制御量の設定値の範囲を提示することで、運転員の意思決定を支援し、プラントをより円滑に運転することができる。
ここで、上述したカテゴリ生成部502、正常運転データ抽出部503、設定値範囲導出部504、および運転条件提示部505、後述する将来カテゴリ予測部507等における処理は、それぞれハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることによって実現することができる。ハードウェアとしては、例えば、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、インターフェース(入力装置・表示装置など)、こららを繋ぐバスなどにより構成されたコンピュータ等が挙げられる。ソフトウェアとしては、例えば、上述した制御を実行することが可能なプログラム等が挙げられる。上記プログラムは、例えば、ハードディスクドライブに格納され、必要に応じてRAMに読み込まれてCPUにて演算される。また、当該プラント運転支援システム1と、監視制御システム201、プラント301および設定値入力装置401とをつなぐ通信手段としては、無線LAN、有線LAN、インターネット回線などの公知の技術を用いることができる。
以上のように、当該プラント運転支援システム1は、上記構成であるので、制御量それぞれについて、過去に運転実績がある信頼性の高い設定値の範囲を提示することができ、運転員が確信を持って各制御量における設定値を決定することができる。また、当該プラント運転支援システム1は、各制御量の設定値を一義的に決定せずにその範囲を提示することで、例えば、運転員の意思を反映させた柔軟性のあるプラントの運転を行うことができる。
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態の概略的ブロック図である。当該プラント運転支援システム2は、図10に示すように、概略的に、情報データベース501と、カテゴリ生成部502と、正常運転データ抽出部503と、設定値範囲導出部504と、将来カテゴリ予測部507と、表示部5062とにより構成されている。第2の実施形態は、将来カテゴリ予測部507および表示部5062を備えている点で、第1の実施形態と異なっている。なお、情報データベース501、カテゴリ生成部502、正常運転データ抽出部503および設定値範囲導出部504は、第1の実施形態のものと同様であるので、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
将来カテゴリ予測部507は、現在の外乱情報の変化傾向に基づき、将来属するカテゴリを予測する。具体的には、将来カテゴリ予測部507は、過去の運転データを用いて外乱情報の変化に対するカテゴリの変化を予め求めておき、その情報を情報データベース501に格納すると共に、必要に応じて情報データベース501に格納された上記情報を取得し、将来予測されるカテゴリや設定値の範囲等を提示してもよい。この際、外乱情報およびカテゴリの変化に関する情報データベース501への情報の格納は、例えば、カテゴリが変化した全ての時点について行ってもよく、将来の予測が重要となる短時間で少なくとも2つ以上のカテゴリに連続的に推移するとき(非定常状態)にのみ行ってもよい。また、将来カテゴリ予測部507は、情報データベース501に蓄積された運転データの中から現在の外乱情報の変化傾向と同じ変化傾向であった過去の運転データを探索し、そのときの運転データを用いて将来予測されるカテゴリや設定値の範囲等を提示してもよい。
表示部5062は、例えば、運転条件提示部505が提示したカテゴリや設定値の範囲等に関する情報、将来カテゴリ予測部507が予測したカテゴリや設定値の範囲等に関する情報を表示装置の画面上に表示する。また、表示部5062は、予測される将来の外乱情報がどのカテゴリにも属さないと将来カテゴリ予測部507が判定した場合、例えば、表示や音声により現在の状態が新しい状態であることを警告したり、将来の外乱情報G1~G3から求めた仮想的カテゴリに最も近い距離のカテゴリや、そのカテゴリにおける制御量それぞれの設定値の範囲等を表示するようにしてもよい。
このように、当該プラント運転支援システム2は、上記構成であるので、例えば、外乱情報の時間変動が速く、短時間でカテゴリが変化する状況下であっても、将来属する可能性が高いカテゴリや設定値の範囲等を提示し、プラント301をより円滑に運転することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第1の実施形態では、一つのプラント301の制御を行うプラント運転支援システム1について説明したが、図11に示すように、例えば、一つのプラント運転支援システム10が、相互に同種または異種の二以上のプラントを制御可能となるような運転支援システムであってもよい。かかる場合、例えば、情報データベース5010が三つのプラント3011,3012,3013それぞれについて運転データを分けて格納し、カテゴリ生成部5020、正常運転データ抽出部5030、設定値範囲導出部5040、および運転条件提示部5050それぞれが、プラントごと運転データを取得して上述したような処理を実行するようにしてもよい。これにより、二以上のプラントを効率よく制御することができる。
また、カテゴリ生成部502、正常運転データ抽出部503、および設定値範囲導出部504それぞれの処理は、ある時点に一度のみ実行してもよいが、異なる時期に複数回実行することが好ましい。複数回実行する場合、定期的に実行してもよく、仮想カテゴリの外乱情報に対応する運転データ(制御量等)の実績が得られた時など、運転データの蓄積状況に応じて不定期(適時)に実行してもよい。これにより、プラントの制御をより的確かつ円滑に行うことができる。
また、上述した実施形態では、外乱情報が三つ(外乱情報G1~G3)、カテゴリが五つ(カテゴリC1~C5)である実施形態について説明したが、外乱情報の数は、1若しくは2、または4以上であってもよく、カテゴリの数は、1以上4以下または6以上であってもよい。カテゴリの数は、例えば、制御の細かさ、出力データの変動速度や応答時間等により適宜選択することができる。
1,2 プラント運転支援システム
301 プラント
501 情報データベース
502 カテゴリ生成部
503 正常運転データ抽出部
504 設定値範囲導出部
505 運転条件提示部
5061,5062 表示部
507 将来カテゴリ予測部
F1,F2,F3 制御量
G1,G2,G3 外乱情報

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの制御量についての設定値の範囲を提示してプラントの制御を支援するプラント運転支援システムであって、
    前記制御量についての設定値を含む過去の運転データを用い、過去の外乱情報をパラメータとして、適応共鳴理論、ベクトル量子化、およびk-means法のうちのいずれかにより、前記過去の運転データをカテゴリに分類するカテゴリ生成部と、
    前記運転データには、前記外乱情報、前記カテゴリを識別するためのカテゴリ識別番号、および前記プラントが正常に運転されたか否かを示す目標識別番号が付与され、
    前記分類されたカテゴリそれぞれについて、前記プラントが正常に運転されたときの運転データを、前記目標識別番号に基づいて抽出する正常運転データ抽出部と、
    前記分類されたカテゴリそれぞれについて、前記抽出された運転データを用い、前記制御量それぞれにおける正常な運転が行われた前記設定値の範囲を導出する設定値範囲導出部と、
    現在の外乱情報が属するカテゴリを導出し、この導出されたカテゴリについての前記制御量それぞれにおける、正常な運転が行われた前記設定値の範囲を提示する運転条件提示部と、を備えていることを特徴とするプラント運転支援システム。
  2. 現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さない場合、運転条件提示部が、前記現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さないことを提示するか、または前記現在の外乱情報がどのカテゴリにも属さないことを提示すると共に、前記現在の外乱情報に最も近いカテゴリを選択しかつこの選択したカテゴリについての制御量それぞれにおける設定値の範囲を提示する請求項1に記載のプラント運転支援システム。
  3. 運転条件提示部において提示される設定値の範囲が、正常な運転が行われた設定値のうちの最小値若しくは最大値、または前記正常な運転が行われた設定値を使用した設定値の度数分布における中央値若しくは最頻値、のうちの少なくともいずれか1つである請求項1または請求項2に記載のプラント運転支援システム。
  4. 運転条件提示部が、設定値の範囲に対応するエネルギー消費量のCO排出量換算値および/またはプラントの運転コストを提示する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント運転支援システム。
  5. カテゴリ生成部が、適応共鳴理論を用いてカテゴリに分類する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプラント運転支援システム。
  6. 現在の外乱情報の変化傾向に基づき、将来属するカテゴリを予測する将来カテゴリ予測部を更に備えている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプラント運転支援システム。
  7. 二以上のプラントを制御可能な請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプラント運転支援システム。
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