JP7180485B2 - 中継装置およびキュー容量制御方法 - Google Patents

中継装置およびキュー容量制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、中継装置に関する。
ネットワークを構成する中継装置として、例えばイーサネットのスイッチがある。尚、イーサネットは、登録商標である。スイッチは、複数のポートの何れかから受信されたフレームを、複数のポートのうち、そのフレームの宛先の装置がつながっているポートから送信することにより、フレームの中継を行う。
また例えば、下記の特許文献1には、複数の送信回路毎に、その送信回路から送信する予定のパケットが蓄積されるパケット蓄積FIFOを備え、このパケット蓄積FIFOに蓄積されたパケットを送信回路から送信するように構成された中継装置、が記載されている。そして、イーサネットのスイッチにおいても、複数の各ポートに対して、送信予定のフレームが格納されるキューが設けられ、各キューに格納されたフレームが、当該キューに対応するポートから送信される。
特開2001-326688号公報
複数の各ポートに対して送信予定のフレームが格納されるキューを備える中継装置に関して、発明者の詳細な検討の結果、下記の課題が見出された。
複数のポートから特定のポートにフレームが集中するなどの原因により、特定のポートにつながる通信経路の帯域が一時的に増加した場合、即ち、バーストトラフィックが発生した場合には、その特定のポートに対応するキューに、送信待ちの複数のフレームが蓄積される。そして、キューがオーバーフローすると、フレームをキューに蓄積することができなくなりフレームロスに至る。ここで言うフレームロスとは、送信予定のフレーム(即ち、中継対象フレーム)が失われてしまうことである。このようなバーストトラフィックによるフレームロスの抑制性能(以下、バースト耐性)を向上させるためには、全てのキューの容量を予め十分大きく設定しておくことが考えられる。しかし、バーストトラフィックが発生しない通常時においては、キューの大きな容量が無駄になる。
そこで、本開示の1つの局面は、全てのキューの容量値を予め大きく設定しておかなくても、所定の条件の成立により特定のキューの容量値を増やすことのできる中継装置を提供する。
本開示の1つの態様による中継装置は、受信したフレームを転送する中継装置であり、フレームを送受信するための複数のポート(P0~P7)と、各ポートに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応するポートから送信される予定のフレームが格納されるキューであって、容量が可変のキュー(Q0,Q1)と、各キューの容量を制御する容量制御部(9)と、を備える。
更に、この中継装置においては、各キューに割り当てられる容量値の配分パターンである容量配分パターンとして、初期状態の容量配分パターンである第1パターンと、第1パターンとは異なる第2パターンとがある。そして、容量制御部は、所定の切替条件が成立した場合に、容量配分パターンを第1パターンから第2パターンに切り替える。
このような構成によれば、全てのキューの容量値を予め大きく設定しておかなくても、切替条件の成立に伴う第2パターンへの切り替えにより、少なくとも1つの、特定のキューの容量値が増えるようにすることができる。
よって、ある特定のポートにつながる通信経路でバーストトラフィックが発生する可能性がある条件が成立した場合に、上記特定のポートに対応するキューの容量値が増えるようにすることができる。このため、全てのキューの容量値を予め大きく設定しておかなくても、バースト耐性を高めることができる。
第1実施形態の中継装置の構成を示すブロック図である。 プライマリパターンにおける各キューの容量値の一例を表す説明図である。 セカンダリパターンにおける各キューの容量値の一例を表す説明図である。 容量制御処理を表すフローチャートである。 セカンダリ切替処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のプライマリ切替処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の作用例を表す第1の説明図である。 第2実施形態の作用例を表す第2の説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す第1実施形態の中継装置1は、例えば、車両に搭載されるECU2に備えられる。そして、中継装置1は、車両に搭載された他のECU間の通信を中継する。ECUは、「Electronic Control Unit」の略であり、即ち、電子制御装置の略である。また、ECU2には、当該ECU2の動作を司るための各処理を行う処理部として、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)3も備えられている。
中継装置1は、フレームを送受信するための複数のポートP0~P7を備える。以下では、各ポートP0~P7において、フレームを受信するためのハードウェア(例えば、受信回路)の部分を、受信ポートP0R~P7Rと言い、フレームを送信するためのハードウェア(例えば、送信回路)の部分を、送信ポートP0T~P7Tと言う。そして、受信ポートP0R~P7Rと送信ポートP0T~P7Tを、区別せずに総称する場合には、ポートP0~P7と言う。尚、ポートの数は8以外であっても良い。
ポートP0~P7の各々には、ECU2とは別の複数のECUの何れかが、当該中継装置1と同じ構成を有する中継装置を介して、あるいは、中継装置を介さずに、接続される。
中継装置1は、ポートP0~P7の何れかで受信されたフレーム(即ち、受信フレーム)を、ポートP0~P7のうち、当該フレームの宛先のECUが接続されているポートから送信する。本実施形態において、フレームは、イーサネットの規格に基づくフレーム(即ち、イーサネットフレーム)である。
中継装置1は、更に、受信ポートP0R~P7Rに接続された入力処理部5と、送信ポートP0T~P7Tの各々に対応するバッファ部B0~B7と、を備える。そして、バッファ部B0~B7の各々は、第1のキューQ0と、第2のキューQ1と、スケジューラ7と、を備える。
キューQ0,Q1の各々には、当該キューQ0,Q1に対応するポートから送信される予定のフレーム(即ち、送信予定フレーム)であって、詳しくは、当該キューQ0,Q1が備えられたバッファ部に対応する送信ポートから送信される予定のフレームが、格納される。また、中継装置1によって中継されるフレームには、少なくとも2段階の優先度が設定されている。そして、例えば、優先度が低い方(即ち、低優先度)のフレームは、第1のキューQ0に格納され、優先度が高い方(即ち、高優先度)のフレームは、第2のキューQ1に格納される。
受信されたフレームの転送先ポートの決定、即ち、どのポートP0~P7から送信するかの決定と、転送先のポートに対応するキューQ0,Q1の何れかへのフレームの格納は、入力処理部5によって行われる。そして、入力処理部5は、各キューQ0,Q1の容量を制御する機能部分として、容量制御部9を備える。また、各キューQ0,Q1に格納されたフレームのポートからの送信は、当該キューに対応するスケジューラ7によって行われる。尚、各キューQ0,Q1とは、ポートP0~P7毎のキューQ0,Q1の各々を意味する。
入力処理部5とスケジューラ7は、例えば、デジタル回路又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されて良い。また、入力処理部5とスケジューラ7は、マイコンを用いて実現されても良い。この場合、入力処理部5とスケジューラ7の機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現されて良い。
[1-2.キューに関連する事項の説明]
各キューQ0,Q1は、容量が可変である。そして、中継装置1には、各キューQ0,Q1として使用される共用記憶領域11が備えられている。各キューQ0,Q1に割り当てられる容量値の合計値(以下、全キュー容量)は、共用記憶領域11の容量値である。つまり、各キューQ0,Q1には、共用記憶領域11の容量が配分される。共用記憶領域11は、例えばメモリの記憶領域で良い。メモリとしては、例えばRAM又は書き換え可能な不揮発性メモリ等で良い。
各キューQ0,Q1に割り当てられる容量値の配分パターン(以下、容量配分パターン)として、初期状態の容量配分パターンであるプライマリパターンと、このプライマリパターンとは異なるセカンダリパターンとがある。プライマリパターンは、第1パターンに相当する、セカンダリパターンは、プライマリパターンから切り替えられる容量配分パターンであり、第2パターンに相当する。
例えば、全キュー容量が128KBであるとすると、プライマリパターンにおける各キューQ0,Q1の容量値(以下、プライマリ容量値)は、図2に例示するように定められて良い。また、セカンダリパターンにおける各キューQ0,Q1の容量値(以下、セカンダリ容量値)は、図3に例示するように定められて良い。プライマリパターンとセカンダリパターンとの何れにおいても、全キュー容量は128KBであり、各キューQ0,Q1に割り当てられる容量値は、少なくとも1つのフレームを格納可能な容量値以上である。尚、図2及び図3において、記載された数字の値は容量値であり、この容量値の単位は「KB」である。「KB」は「キロバイト」を意味する。数値は一例であり、限定されるものではない。
本実施形態においては、図2に示すように、プライマリパターンでは、各キューQ0,Q1の容量値が8KBに設定される。つまり、全キュー容量が各キューQ0,Q1に均等に配分される。尚、全キューQ0,Q1のうちの一部又は全部の容量値が、他のキューの容量値とは異なる値に設定されても良い。全キューQ0,Q1とは、ポートP0~P7毎のキューQ0,Q1の全てを意味する。
また、図3に示すように、セカンダリパターンでは、ポートP0のキューQ1の容量値がプライマリ容量値(本実施形態では、8KB)よりも大きい90KBに設定され、他のキューについては、容量値がプライマリ容量値(本実施形態では、8KB)より小さいか、あるいはプライマリ容量値と同じ値に設定されている。具体的には、ポートP0,P6,P7のキューQ0及びポートP1~P5のキューQ0,Q1の容量値は、プライマリ容量値より小さい2KBに設定される。また、P7のキューQ1の容量値は、プライマリ容量値より小さい4KBに設定される。また、ポートP6のキューQ1の容量値は、プライマリ容量値と同じ8KBに設定される。
つまり、図3のセカンダリパターンは、転送先ポートがポートP0となる高優先度のフレームが、他のポートP1~P7の何れかから高い頻度で(例えば連続して)受信されて、バーストトラフィックが発生した場合の、フレームロスを抑制するための容量配分パターンになっている。
例えば、ポートP1~P7の何れかには、車両の周囲をカメラで撮影した画像データを送信するECU(以下、撮影ECU)が接続されている。そして、ポートP0には、撮影ECUからの画像データに基づいて車両を制御するECU(以下、車両制御ECU)が接続されている。このため、中継装置1は、撮影ECUから送信されたフレームであって、データ領域(即ち、ペイロード)に上記画像データが含まれるフレーム(以下、画像データフレーム)を、ポートP1~P7の何れかから受信すると、その受信したフレームをポートP0から送信する。そして、撮影ECUは、複数の画像データフレームを所定の時間内に連続的に送信する。また、画像データフレームは、ポートP0のキューQ0,Q1のうち、キューQ1の方に格納される高優先度のフレームに設定されている。
このため、撮影ECUから画像データフレームが送信され出すと、ポートP0につながる通信経路の帯域が一時的に増加する。即ち、ポートP0につながる通信経路においてバーストラフィックが発生する。この場合に、中継装置1では、画像データフレームが、ポートP0のキューQ1に一時的に格納されるが、当該キューQ1の容量値が小さいと、当該キューQ1がオーバーフローして、フレームを当該キューQ1に蓄積できなくなりフレームロスを招く。つまり、車両制御ECUへ送られるべき画像データフレームが失われてしまう。このように、撮影ECUから車両制御ECUへの画像データフレームは、特定のポートのキューについて、バーストトラフィックによるオーバーフローの要因となるフレーム(以下、バースト要因フレーム)の具体例である。ここで言う特定のポートのキューは、本実施形態ではポートP0のキューQ1である。
そこで、セカンダリパターンでは、ポートP0のキューQ1の容量値をプライマリ容量値と比べて10倍以上に設定し、その代わりに、他の1つ以上キューの容量値をプライマリ容量値よりも小さくしている。そして、容量制御部9は、受信フレームがバースト要因フレーム(即ち、上記画像データフレーム)であると判断した場合に、容量配分パターンをプライマリパターンからセカンダリパターンに切り替える。
また、図1に示すように、中継装置1には、プライマリパターン及びセカンダリパターンが記憶されるパターン記憶部13と、プライマリパターンからセカンダリパターンへ切り替える条件(即ち、切替条件)が記憶される条件記憶部14とが、備えられている。そして、容量制御部9は、パターン記憶部13と条件記憶部14に対して、少なくともリードアクセス可能である。また、パターン記憶部13には、例えばマイコン3によってプライマリパターン及びセカンダリパターンが書き込まれる。同様に、条件記憶部14には、例えばマイコン3によって切替条件が書き込まれる。
本実施形態において、切替条件は、受信フレームがバースト要因フレームである、という条件であり、言い換えると、受信フレームが、バースト要因フレームと判断可能な所定の条件(以下、バースト要因フレーム条件)を満たしている、という条件である。条件記憶部14には、切替条件として、上記バースト要因フレーム条件が記憶されて良い。バースト要因フレーム条件としては、受信フレームに含まれる特定の情報の値が所定値である、という条件であって良い。特定の情報としては、フレームの宛先と、フレームに含まれるデータの種別との、少なくとも一方を特定可能な情報であって良い。
例えば、特定の情報の値としては、イーサネットヘッダ、IPヘッダ、UDP/TCPヘッダのうちの何れかにおける所定のフィールド値と、ペイロードの所定位置に含まれる情報の値との、両方又は一方であっても良い。上記所定のフィールド値としては、少なくとも宛先を特定可能なフィールド値であって良く、例えば、宛先アドレスの値、あるいは、宛先アプリケーションが使用するポート番号(即ち、宛先ポート番号)の値であって良い。また、ペイロードの所定位置に含まれる情報としては、例えば、当該ペイロードに含まれるデータの種別を示すデータ種別情報であって良い。
また、バースト要因フレーム条件としては、フレームが受信されたポートが所定のポートである、という条件が更に含まれても良い。本実施形態において、所定のポートは、上記撮影ECUが接続されたポートであって良い。
[1-3.容量制御部が行う処理]
次に、容量制御部9が行う容量制御処理について、図4,図5を用いて説明する。
容量制御部9は、ポートP0~P7の何れかでフレームが受信されると、図4の容量制御処理を行う。
図4に示すように、容量制御部9は、容量制御処理では、S110にて、受信フレームがバースト要因フレームであるか否かを判定する。言い換えると、受信フレームが切替条件としてのバースト要因フレーム条件を満たしているか否かを判定する。例えば、受信フレームのイーサネットヘッダにおける宛先アドレスが、車両制御ECUのアドレスで、受信フレームのペイロードに含まれるデータ種別情報が、上記画像データを示す情報である場合に、受信フレームがバースト要因フレームであると判定されて良い。このS110でバースト要因フレームであると判定される受信フレームは、ポートP0のキューQ1に格納された後、当該キューQ1から取り出されてポートP0から送信されるフレームである。
容量制御部9は、上記S110にて、受信フレームがバースト要因フレームではないと判定した場合には、当該容量制御処理を終了するが、受信フレームがバースト要因フレームであると判定した場合には、切替条件が成立したと判断して、S120に進む。
そして、容量制御部9は、S120では、容量配分パターンをプライマリパターンからセカンダリパターンに切り替えるための処理として、図5のセカンダリ切替処理を行う。
図5に示すように、容量制御部9は、セカンダリ切替処理を開始すると、S210にて、各キューQ0,Q1のうち、現在の使用容量が切替後容量値を超えているキュー(以下、超過キュー)があるか否かを判定する。使用容量とは、キューにおけるフレームの格納に使用されている容量である。切替後容量値とは、切り替え後の容量配分パターンにおけるキューの容量値のことである。切替後の容量配分パターンは、言い換えると、今から切り替えようとしている切り替え先の容量配分パターンである。このため、セカンダリ切替処理における切替後容量値は、セカンダリ容量値である。
容量制御部9は、上記S210にて、超過キューがあると判定した場合には、S220に進み、超過キューの各々について、当該キューに格納されているフレームのうち、切替後容量値(即ち、セカンダリ容量値)を超える分のフレームを破棄する。そして、その後、S230に進む。また、容量制御部9は、上記S210にて、超過キューがないと判定した場合には、そのままS230に進む。
容量制御部9は、S230では、各キューQ0,Q1の容量値を、当該キューの切替後容量値に設定し、その後、当該セカンダリ切替処理を終了する。
図4に示すように、容量制御部9は、S120にてセカンダリ切替処理を終了すると、S130に進み、セカンダリ切替処理を終了してから、即ち、容量配分パターンをセカンダリパターンに切り替えてから、所定時間T1が経過したか否かを判定する。そして、S130では、所定時間T1が経過するまで待つ。
容量制御部9は、上記S130にて、所定時間T1が経過したと判定すると、S140に進み、容量配分パターンをセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替えるための処理として、図5のセカンダリ切替処理と同様のプライマリ切替処理を行う。
S140で実施されるプライマリ切替処理は、図5のセカンダリ切替処理と比較すると、「切替後容量値」が、セカンダリ容量値ではなく、プライマリ容量値である点が異なり、他の内容は同じである。そして、S140でプライマリ切替処理が終了すると、当該容量制御処理が終了する。
[1-4.作用例]
中継装置1では、ポートP1~P7の何れかから、ポートP0のキューQ1に格納される画像データフレームが受信されると、容量制御部9により、切替条件が成立したと判断されて、容量配分パターンがプライマリパターンからセカンダリパターンに切り替わる。
このため、図1に示すように、ポートP0のキューQ1,Q0のうち、キューQ1の容量値は、プライマリ容量値(例えば、8KB)よりも大きいセカンダリ容量値(例えば、90KB)になって増加し、キューQ0の容量値は、プライマリ容量値(例えば、8KB)よりも小さいセカンダリ容量値(例えば、2KB)になって減少する。
そして、容量配分パターンの切り替え時において、容量値が減少するポートP0のキューQ0に、切替後容量値を超えるフレームが格納されていたなら、図1におけるクロスハッチングの部分に示すように、切替後容量値(即ち、セカンダリ容量値)を超える分のフレームは破棄される。
また、他のポートP1~P7のキューQ0,Q1のうち、ポートP6のキューQ1以外の容量値も、ポートP0のキューQ0と同様に、セカンダリパターンへの切り替えによって減少する。また、ポートP6のキューQ1については、プライマリ容量値とセカンダリ容量値とが同じであるため、容量配分パターンが切り替えられても容量値が変わらない。
[1-5.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)容量制御部9は、ポートP0のキューQ1に一旦格納されてから送信されるフレームであって、所定の時間内に連続的に送られてくる画像データフレームを、バースト要因フレームとして認識する。そして、容量制御部9は、受信フレームがバースト要因フレームであると判定すると、切替条件が成立したと判断して、容量配分パターンを、プライマリパターンから、ポートP0のキューQ1への容量配分量が増加するセカンダリパターンに切り替える。つまり、容量制御部9は、キューのオーバーフローの要因となる特定のフレームが受信されはじめた場合に、容量配分パターンを、当該特定のフレームが格納されるキューへの容量配分が増加するセカンダリパターンに切り替える。よって、全キューQ0,Q1の容量値を予め大きく設定しておかなくても、ポートP0につながる通信経路でバーストトラフィックが発生する可能性がある場合に、ポートP0のキューQ1の容量値が増えるようにすることができる。このため、全キューQ0,Q1の容量値を予め大きく設定しておかなくても、バースト耐性を高めることができる。
(1b)プライマリパターンとセカンダリパターンとにおいて、各キューQ0,Q1に割り当てられる容量値は少なくとも1つのフレームを格納可能な容量値以上であると共に、全キュー容量は同じである。そして、各キューQ0,Q1のうち、バースト要因フレームの格納先となるポートP0のキューQ1については、プライマリ容量値よりもセカンダリ容量値の方が大きい値に設定されている。
このため、プライマリパターンとセカンダリパターンとにおいて、各キューQ0,Q1の最低限のフレーム蓄積性能を確保することができると共に、全キュー容量を増やさずに、ポートP0のキューQ1についてバースト耐性を高めることができる。よって、全キュー容量を抑制しつつ、バースト耐性と最低限のフレーム蓄積性能とを、両立させることができる。
比較例として、各キューQ0,Q1が共用記憶領域11の容量を早い者勝ちで使用する、という構成が考えられる。この比較例の構成では、ある1つ以上のキューの使用容量が大きくなった場合に、他のキューの容量が全く確保できなくなる可能性があり、即ち、フレームを1つも格納できないキューが生じる可能性がある。すると、フレームの転送が実施できないポートが生じることになり、延いては、フレームの中継機能が損なわれる。しかし、本実施形態によれば、この比較例の問題が回避される。
(1c)容量制御部9は、容量配分パターンをセカンダリパターンに切り替えてから、所定時間T1が経過すると、容量配分パターンをプライマリパターンに切り替えるように構成されている。このため、セカンダリパターンからプライマリパターンに戻すか否かの判定を、経過時間とは別の情報を取得することなく簡単に実施することができる。
(1d)容量制御部9は、受信フレームに含まれる特定の情報に基づいて、切替条件が成立したか否かを判断するように構成されている。このため、プライマリパターンからセカンダリパターンへの切り替えを、受信フレームの解析によって実施することができる。よって、例えば実際のトラフィックの演算や検出等、受信フレームとは別の状況解析が不要となり、処理を簡単なものにし易い。
(1e)容量制御部9は、容量配分パターンを切り替える場合に、使用容量が切替後容量値を超えているキューについては、当該キューに格納されているフレームのうち、切替後容量値を超える分のフレームを破棄するように構成されている。このため、容量配分パターンを切り替えるための処理を簡単なものにし易い。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態は、第1実施形態と比較すると、容量制御部9が、図4のS140にて、容量配分パターンをセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える(即ち、戻す)ための処理として、図6のプライマリ切替処理を行う点が異なる。
[2-2.処理]
容量制御部9が行うプライマリ切替処理について、図6を用い説明する。尚、図6のプライマリ切替処理では、S320~S370の処理により、各キューQ01,Q0の容量値をセカンダリ容量値からプライマリ容量値に切り替える。第2実施形態のプライマリ切替処理におけるセカンダリ容量値が切替前容量値であり、プライマリ容量値が切替後容量値である。切替前容量値とは、切り替え前の容量配分パターンにおけるキューの容量値のことである。
図6に示すように、容量制御部9は、プライマリ切替処理では、S310にて、全キューQ0,Q1の容量値がプライマリ容量値に設定されたか否かを判定する。そして、全キューQ0,Q1の容量値がプライマリ容量値に設定されたと判定した場合、即ち、セカンダリパターンからプライマリパターンへの切り替えが完了したと判定した場合には、当該プライマリ切替処理を終了する。
また、容量制御部9は、上記S310にて否定判定した場合、即ち、全キューQ0,Q1のうちの少なくとも1つの容量値が未だプライマリ容量値に設定されていない場合には、S320に進む。
容量制御部9は、S320では、容量配分パターンの切り替えにより容量値が減少するキュー(以下、容量減少キュー)のうち、現在の使用容量が切替後容量値としてのプライマリ容量値を超えているキュー(即ち、超過キュー)があるか否かを判定する。
尚、セカンダリパターンからプライマリパターンへの切り替えが実施される場合、容量減少キューは、セカンダリ容量値よりもプライマリ容量値の方が小さいキューである。図2,図3に示した具体例では、ポートP0のキューQ1が、容量減少キューである。また、全キューQ0,Q1のうち、容量減少キューが、超過キューになり得る。
容量制御部9は、上記S320にて、超過キューがあると判定した場合には、S330に進み、当該超過キューの容量値を、当該超過キューの現在の使用容量に設定し、その後、S340に進む。また、容量制御部9は、上記S320にて、超過キューがないと判定した場合には、そのままS340に進む。
容量制御部9は、S340では、容量減少キューのうち、現在の使用容量がプライマリ容量値以下であるキュー、即ち、容量減少キューであり且つ現在の使用容量がプライマリ容量値以下のキュー(以下、容量減少非超過キュー)があるか否かを判定する。尚、上記S320にて「ある」と判定された超過キューであっても、当該キューに格納されているフレームが送信されていくことにより、やがては容量減少非超過キューとなる。
容量制御部9は、上記S340にて、容量減少非超過キューがあると判定した場合には、S350に進み、当該容量減少非超過キューの容量値を、当該キューのプライマリ容量値に設定し、その後、S360に進む。また、容量制御部9は、上記S340にて、容量減少非超過キューがないと判定した場合には、そのままS360に進む。
容量制御部9は、S360では、上記S330又はS350の処理によって超過キュー又は容量減少非超過キューから解放された容量(以下、解放容量)を、容量配分パターンの切り替えにより容量値が増加するキュー(以下、容量増加キュー)の容量値として割り当てる。
尚、セカンダリパターンからプライマリパターンへの切り替えが実施される場合、容量増加キューは、セカンダリ容量値よりもプライマリ容量値の方が大きいキューである。図2,図3に示した具体例では、ポートP0,P6のキューQ0と、ポートP1~P5,P7のキューQ0,Q1が、容量増加キューである。また、上記S330の処理による解放容量は、超過キューの容量値が使用容量に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分である。また、上記S350の処理による解放容量は、容量減少非超過キューの容量値がプライマリ容量値に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分である。
また、S360では、容量増加キューへの解放容量の割り当てを、キューの容量値が当該キューのプライマリ容量値を超えない範囲で実施する。また、容量値がプライマリ容量値になっていない容量増加キューが複数ある場合、S360では、当該複数の容量増加キューに対して、解放容量を均等に割り当てる(即ち、配分する)ようになっていて良い。尚、ここで言う均等とは、厳密に均等ということであっても良いが、可能な限り均等ということであっても良い。
例えば、容量値がプライマリ容量値になっていない容量増加キューとして、4つのキューA,B,C,Dがあり、解放容量がMであるとする。そして、キューA~Dの各々について、現在の容量値とプライマリ容量値との差は「M/4」以上であるとする。この場合、S360では、キューA~Dの各々に対して、「M/4」の容量を割り当てて良い。
また、キューA~Dのうち、キューDについては、現在の容量値とプライマリ容量値との差ΔDが「M/4」未満であり、キューA~Cの各々については、現在の容量値とプライマリ容量値との差が「(M-ΔD)/3」以上であるとする。この場合、S360では、キューDについては、解放容量であるMのうちのΔDを割り当てることにより、当該キューDの容量値をプライマリ容量値とし、他のキューA~Cについては、解放容量の残りの分である「M-ΔD」を均等に割った容量、即ち「(M-ΔD)/3」を、割り当てて良い。
容量制御部9は、上記S360の処理を行った後、S370に進み、上記S310で否定判定してS320に進んでから、所定時間T2が経過したか否かを判定する。そして、S370では、所定時間T2が経過するまで待つ。尚、所定時間T2は、例えば、前述の所定時間T1よりも短い。また、S370では、例えば、S360の処理を行ってから所定時間T2が経過したか否かを判定しても良い。
そして、容量制御部9は、上記S370にて、所定時間T2が経過したと判定すると、S310に戻る。
[2-3.作用例]
図6の処理による作用例を、図7,図8を用いて説明する。尚、図7,図8において、実線の波形は、ポートP0のキューQ1の容量値を示し、点線の波形は、ポートP0のキューQ1の使用容量を示している。そして、点線の波形において、高さが徐々に減少している部分は、ポートP0のキューQ1に格納されたフレームが順次送信されていることを表している。
図7は、図4のS140で図6のプライマリ切替処理が開始された時点において、ポートP0のキューQ1(即ち、容量減少キュー)の使用容量が当該キューのプライマリ容量値を超えていた場合を表している。
図7に示すように、時刻t0で図5のセカンダリ切替処理が実施され、その後、所定時間T1が経過した時刻t1にて、図6のプライマリ切替処理が開始されたとする。
そして、この時刻t1において、ポートP0のキューQ1の使用容量が当該キューのプライマリ容量値を超えていた場合には、図6のS320にて、超過キューがあると判定され、図6のS330の処理が行われる。よって、超過キューであるポートP0のキューQ1の容量値が、当該キューの現在の使用容量に設定される。そして、ポートP0のキューQ1の容量値が使用容量に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分Dc1が、解放容量となり、この解放容量が、図6のS360にて、前述した容量増加キューの容量値として割り当てられる。
その後、所定時間T2が経過した時刻t2において、図6のS320の判定が再び行われ、この時点において、ポートP0のキューQ1の使用容量が未だプライマリ容量値を超えていた場合には、図6のS330の処理が再び行われる。よって、超過キューであるポートP0のキューQ1の容量値が、当該キューの現在の使用容量に設定される。そして、ポートP0のキューQ1の容量値が使用容量に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分Dc2が、解放容量となり、この解放容量が、図6のS360にて、前述した容量増加キューの容量値として割り当てられる。
その後、所定時間T2が経過した時刻t3においても、時刻t2と同様の処理が行われる。尚、図7における「Dc3」は、時刻t3での解放容量である。
更にその後、所定時間T2が経過した時刻t4において、図6のS320の判定が再び行われ、この時点において、ポートP0のキューQ1の使用容量がプライマリ容量値以下になっていた場合には、図6のS340にて、容量減少非超過キューがあると判定される。そして、図6のS350の処理が行われる。よって、容量減少非超過キューとなったポートP0のキューQ1の容量値が、プライマリ容量値に設定される。そして、ポートP0のキューQ1の容量値がプライマリ容量値に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分Dc4が、解放容量となり、この解放容量が、図6のS360にて、容量増加キューの容量値として割り当てられる。
また、本実施形態では、プライマリパターンへの切り替えにおいて、容量減少キューはポートP0のキューQ1だけである。このため、ポートP0のキューQ1について図6のS350の処理が行われた後、図6のS360の処理が行われると、全キューQ0,Q1の容量値が当該キューのプライマリ容量値となる。よって、その後、図6のS310にて「YES」と判定されて、図6のプライマリ切替処理が終了する。
一方、図8は、図4のS140で図6のプライマリ切替処理が開始された時点で、ポートP0のキューQ1の使用容量が当該キューのプライマリ容量値以下になっていた場合を表している。
図8に示すように、時刻t0で図5のセカンダリ切替処理が実施され、その後、所定時間T1が経過した時刻t1にて、図6のプライマリ切替処理が開始されたとする。
そして、この時刻t1において、ポートP0のキューQ1の使用容量が当該キューのプライマリ容量値以下であった場合には、図6のS340にて、容量減少非超過キューがあると判定され、図6のS350の処理が行われる。よって、容量減少非超過キューであるポートP0のキューQ1の容量値が、当該キューのプライマリ容量値に設定される。
そして、ポートP0のキューQ1の容量値がプライマリ容量値に設定されることによる、当該キューの容量値の減少分Dc5が、解放容量となり、この解放容量が、図6のS360にて、容量増加キューの容量値として割り当てられる。尚、図8におけるDc5は、図7におけるDc1~Dc4の和に等しい。その後、図6のS310にて「YES」と判定されて、図6のプライマリ切替処理が終了する。
[2-4.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、第1実施形態で述べた効果(1a)~(1d)を奏し、また、プライマリパターンからセカンダリパターンへの切り替えについては、第1実施形態で述べた効果(1e)も奏する。そして更に、以下の効果を奏する。
(2a)容量制御部9は、セカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える場合に、超過キューについて、当該キューに格納されたフレームの送信により当該キューの使用容量がプライマリ容量値以下となるまで、図6のS330及びS360の処理を、所定時間T2毎に実施する。そして、S330及びS360の処理では、超過キューの容量値を当該キューの現在の使用容量に設定すると共に、当該設定による超過キューの容量値の減少分(即ち、解放容量)を、少なくとも1つの容量増加キューの容量値として割り当てる。このため、セカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える場合に、超過キューに格納されていたフレームを破棄することなく、プライマリパターンへの切り替えを完了することができる。尚、図6のS330及びS360の処理は、容量変更処理に相当する。一方、容量配分パターンをプライマリパターンからセカンダリパターンへ切り替える場合に、図6の処理と同様の処理が行われても良い。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
[3-1.他の実施形態1]
条件記憶部14には、複数の切替条件(例えば、バースト要因フレーム条件)が記憶されて良い。そして、パターン記憶部13には、条件記憶部14に記憶された複数の切替条件毎に対応付けて、異なる複数のセカンダリパターンが記憶されて良い。
この場合、容量制御部9は、図4のS110では、条件記憶部14に記憶された複数の切替条件のうちの何れかが成立したか否かを判断して良い。具体的には、受信フレームが、複数の切替条件としてのバースト要因フレーム条件の何れかを満たしているか否かを判断して良く、言い換えると、受信フレームが複数通りのバースト要因フレームの何れかであるか否かを判断して良い。そして、容量制御部9は、何れかの切替条件が成立したと判断した場合には、図4のS120に進み、このS120で行うセカンダリ切替処理では、容量配分パターンを、上記S110で成立したと判断した切替条件に対応するセカンダリパターンに切り替えて良い。このような構成によれば、複数通りのバースト要因フレームについて、バースト耐性を高めることができる。
[3-2.他の実施形態2]
容量制御部9は、図4のS110で切替条件が成立した場合に受信されたフレームに含まれている情報に基づいて、セカンダリパターンでの各キューQ0,Q1の容量値(即ち、セカンダリ容量値)を変更するように構成されても良い。
例えば、図4のS110でバースト要因フレームと判定されるフレームには、各キューQ0,Q1のセカンダリ容量値を指示可能な容量値情報が含まれるようになっていて良い。そして、容量制御部9は、図4のS110でバースト要因フレームであると判定した受信フレームに含まれている容量値情報に基づいて、セカンダリ切替処理で用いる各キューQ0,Q1のセカンダリ容量値(即ち、切替後容量値)を決定するように構成されて良い。
[3-3.他の実施形態3]
また、ポート毎のキューの数は、2に限らず、1であっても、3以上であっても良い。
また、プライマリ容量値よりもセカンダリ容量値の方が大きくなるキューは、1つに限らず、2つ以上であっても良い。
また、切替条件は、バーストトラフィックによりフレームロスが発生したことを検出した、という条件であっても良い。
また、容量制御部9は、容量配分パターンをセカンダリパターンに切り替えてから、所定時間T1が経過すると、容量配分パターンをプライマリパターンに切り替えるように構成されているとしたが、これに限定されない。例えば、特定のフレームを受信した場合に容量配分パターンをセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える構成にしても良い。また、特定のフレームを受信してから所定時間が経過した場合に容量配分パターンをセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える構成にして良い。
また、異なる複数のセカンダリパターンを有する場合、容量配分パターンをセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替える所定時間を各々異なる時間に設定しても良い。さらに、異なる複数のセカンダリパターンを有する場合、容量配分パターンをプライマリパターンからセカンダリパターン又はセカンダリパターンからプライマリパターンに切り替えるだけでなく、1つのセカンダリパターンからその他のセカンダリパターンに切り替えることが可能であっても良い。
また、本開示に記載の中継装置1及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の中継装置1及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の中継装置1及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。中継装置1に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
また、上述した中継装置1の他、当該中継装置1を構成要素とするシステム、当該中継装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、中継装置1におけるフレーム格納用キューの容量制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…中継装置、9…容量制御部、P0~P7…ポート、Q0,Q1…キュー

Claims (8)

  1. 受信したフレームを転送する中継装置であって、
    フレームを送受信するための複数のポート(P0~P7)と、
    前記各ポートに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応するポートから送信される予定のフレームが格納されるキューであって、容量が可変のキュー(Q0,Q1)と、
    前記各キューの容量を制御するように構成された容量制御部(9)と、を備え、
    前記各キューに割り当てられる容量値の配分パターンである容量配分パターンとして、初期状態の容量配分パターンである第1パターンと、当該第1パターンとは異なる第2パターンとがあり、
    前記容量制御部は、所定の切替条件が成立した場合に、前記容量配分パターンを前記第1パターンから前記第2パターンに切り替えるように構成され
    前記複数のポートのうちの特定のポート(P0)に対応する少なくとも1つのキュー(Q1)については、前記第1パターンにおける容量値よりも前記第2パターンにおける容量値の方が大きく設定されており、
    前記容量制御部は、受信されたフレームに含まれる宛先アドレスが、前記特定のポートに接続された装置のアドレスであり、且つ、前記受信されたフレームに含まれるデータ種別情報が、特定のデータを示す情報である場合に、前記切替条件が成立したと判断して、前記容量配分パターンを前記第1パターンから前記第2パターンに切り替えるように構成されている、
    中継装置。
  2. 請求項に記載の中継装置であって、
    前記容量制御部は、前記容量配分パターンを前記第2パターンに切り替えてから、所定の条件を満たすと、前記容量配分パターンを前記第1パターンに切り替えるように構成されている、
    中継装置。
  3. 請求項2に記載の中継装置であって、
    前記所定の条件は、
    前記容量配分パターンを前記第2パターンに切り替えてから所定時間が経過すること、前記容量配分パターンを前記第2パターンに切り替えてから特定のフレームを受信したこと、もしくは前記容量配分パターンを前記第2パターンに切り替えてから特定のフレームを受信し且つ当該特定のフレームを受信してから所定時間が経過すること、の少なくとも1つを含む、
    中継装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の中継装置であって、
    前記容量制御部は、前記容量配分パターンを切り替える場合において、前記キューのうち、使用容量が、切り替え後の前記容量配分パターンにおける容量値である切替後容量値を超えているキューについては、当該キューに格納されているフレームのうち、前記切替後容量値を超える分のフレームを破棄するように構成されている、
    中継装置。
  5. 請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の中継装置であって、
    前記切替条件が複数あり、
    前記複数の切替条件毎に、異なる前記第2パターンがあり、
    前記容量制御部は、前記複数の切替条件のうちの何れかが成立したと判断すると、前記容量配分パターンを、前記第1パターンから、前記成立したと判断した切替条件に対応する第2パターンに切り替えるように構成されている、
    中継装置。
  6. 請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の中継装置であって、
    前記容量制御部は、前記切替条件が成立した場合に受信されたフレームに含まれている情報に基づいて、前記第2パターンでの前記各キューの容量値を変更するように構成されている、
    中継装置。
  7. 受信したフレームを転送する中継装置であって、
    フレームを送受信するための複数のポート(P0~P7)と、
    前記各ポートに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応するポートから送信される予定のフレームが格納されるキューであって、容量が可変のキュー(Q0,Q1)と、
    前記各キューの容量を制御するように構成された容量制御部(9)と、を備え、
    前記各キューに割り当てられる容量値の配分パターンである容量配分パターンとして、初期状態の容量配分パターンである第1パターンと、当該第1パターンとは異なる第2パターンとがあり、
    前記容量制御部は、所定の切替条件が成立した場合に、前記容量配分パターンを前記第1パターンから前記第2パターンに切り替えるように構成され
    前記容量制御部は、前記容量配分パターンを切り替える場合に、前記キューのうち、使用容量が、切り替え後の前記容量配分パターンにおける容量値である切替後容量値を超えているキューである超過キューについて、当該超過キューに格納されたフレームの送信により当該超過キューの使用容量が前記切替後容量値以下となるまで、下記の容量変更処理を所定時間毎に実施するように構成され、
    前記容量制御部は、前記容量変更処理として、
    前記超過キューの容量値を当該超過キューの現在の使用容量に設定すると共に、当該設定による当該超過キューの容量値の減少分を、他のキューのうち、切り替え前の前記容量配分パターンにおける容量値である切替前容量値よりも前記切替後容量値の方が大きい少なくとも1つのキューの容量値として割り当てる処理、を行うように構成されている、
    中継装置。
  8. フレームを送受信するための複数のポートと、
    前記各ポートに対して少なくとも1つずつ設けられ、対応するポートから送信される予定のフレームが格納されるキューであって、容量が可変のキューと、
    を備える中継装置において、前記各キューの容量を制御するためのキュー容量制御方法であって、
    前記各キューに割り当てられる容量値の配分パターンである容量配分パターンとして、初期状態の容量配分パターンである第1パターンと、当該第1パターンとは異なる第2パターンとがあることと、
    所定の切替条件が成立した場合に、前記容量配分パターンを前記第1パターンから前記第2パターンに切り替えることと、
    前記容量配分パターンを切り替える場合に、前記キューのうち、使用容量が、切り替え後の前記容量配分パターンにおける容量値である切替後容量値を超えているキューである超過キューについて、当該超過キューに格納されたフレームの送信により当該超過キューの使用容量が前記切替後容量値以下となるまで、下記の容量変更処理を所定時間毎に実施することと、を含み、
    前記容量変更処理は、
    前記超過キューの容量値を当該超過キューの現在の使用容量に設定すると共に、当該設定による当該超過キューの容量値の減少分を、他のキューのうち、切り替え前の前記容量配分パターンにおける容量値である切替前容量値よりも前記切替後容量値の方が大きい少なくとも1つのキューの容量値として割り当てる処理である、
    キュー容量制御方法。
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