JP7175723B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれたリールを有する可変表示部を備えており、規定の賭数が設定された状態でスタートスイッチが操作されることによりリールが回転開始し、ストップスイッチが操作されてリールの回転が停止したときに入賞ライン上に予め定められた図柄組合せ(例えば、7-7-7、以下、図柄組合せを表示結果の組合せ、もしくは役とも称する)が導出されることにより入賞が発生する。
役の種類としては、小役、特別役、再遊技役といった種類がある。ここで、小役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、小役の種類ごとに定められた数のメダルが払い出される。特別役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、レギュラーボーナスやビッグボーナスといった遊技者にとって有利な有利状態に遊技状態が移行可能となる。再遊技役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、賭数の設定に新たなメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。
このようなスロットマシンの一例として、有利状態中のゲーム数(有利ゲーム数)がリミット値の1500になると有利状態終了処理が実行され、有利状態中の制御に係る各種変数が記憶されているRAM領域のクリア処理が行われるものが開示されている(例えば、特許文献1)。
特許第6167349号公報
特許文献1に記載の技術では、有利ゲーム数がリミット値になることに関する演出について一切考慮されていない問題があり、当該演出について改良の余地がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣が向上するスロットマシンを提供することを目的とする。
(A) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンであって、
入賞の発生に基づいて遊技用価値を付与する遊技用価値付与手段と、
有利量を付与する有利量付与手段と、
前記有利量に基づいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能であって、当該有利状態において付与された遊技用価値が上限量に到達するまで当該有利状態に制御可能な有利状態制御手段と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立したときに、前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達する場合、付与された前記遊技用価値が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御を行うことが可能な到達確定制御手段と、を備え、
前記特定状態制御手段は、前記特定状態中の遊技の結果にもとづいて前記有利量が付与されることにより前記有利状態の終了条件を変更可能であるとともに、該特定状態において最低保証量以上の前記有利量を付与し、
前記特定条件が成立したときに、前記有利量が前記最低保証量増加することで前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を開始せずに前記到達確定制御を開始し、
前記特定状態の制御を開始するときに前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する一方、前記到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する演出であって前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特別演出を実行し、
前記特定状態の制御中において、該特定状態中の遊技の結果にもとづいて前記有利量が増加することで前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る遊技用価値が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を終了して前記到達確定制御を開始する。
(1各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)であって、
有利量(例えば、ATゲーム数、メダルの純増枚数、ベルナビゲーム数)を付与する有利量付与手段(例えば、メイン制御部41がATゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理、メイン制御部41が実行するステップSa6の処理、メイン制御部41がベルナビゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理)と、
付与された有利量が上限量(例えば、1500ゲーム、2400枚、300ゲーム)に到達するまで遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41がAT状態に制御する処理)と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立(例えば、上乗せ状態抽選に当選)したときに、付与され得る有利量を所定量(例えば、最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数)以上増加させることで前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態A~Cに制御する処理)と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る有利量が前記上限量に到達する場合、付与された有利量が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御(例えば、ED制御、AT状態(ED))を行うことが可能な到達確定制御手段(例えば、メイン制御部41がED制御を行う処理、サブ制御部91がED演出等を実行する処理)とを備え、
前記特定条件が成立したときに、付与され得る有利量が前記所定量以上増加することで該付与され得る有利量が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を開始せずに前記到達確定制御を開始し(例えば、メイン制御部41は、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達すると判定した場合に当選した上乗せ状態A~Cを開始せずにED制御を開始するとともに、サブ制御部91は、ED演出の実行を開始し)、
前記特定状態の制御を開始するときに前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する一方、前記到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する演出であって前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特別演出を実行し(例えば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する一方、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する)、
前記特定状態の制御中において、付与され得る有利量が増加することで該付与され得る有利量が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達するか否かを判定する処理)、該付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を終了して前記到達確定制御を開始する(例えば、メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cにおいて、ATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定した場合、上乗せ状態A~Cの制御を終了してED制御を開始する)。
このような構成によれば、付与され得る有利量が上限量に到達すると判定された場合に特定状態の制御を開始せずに到達確定制御を開始するので、付与された有利量が上限量に到達するまで有利状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、特定状態の制御を開始することで付与された有利量が上限量を越えても有利状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。また、このような構成によれば、有利状態の制御中において特定条件が成立して有利状態の終了条件を変更するときに実行される演出の演出結果が導出されるまで特定状態の制御が開始されるか到達確定制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
なお、特定状態の制御または到達確定制御を開始しないときにも特定演出および特別演出と演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する一方で演出結果が異なる演出(特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果や到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果とは異なる演出結果を報知する演出)を実行してもよい。
本発明が適用された実施形態1のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 遊技状態について説明するための図である。 内部抽選対象役について説明するための図である。 遊技補助表示器の構成について説明するための図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様について説明するための図である。 遊技区間について説明するための図である。 メイン制御部が実行するメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部が実行する出玉制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部が実行するAT状態管理処理の制御内容を示すフローチャートである。 純増枚数カウンタ値の変化例について説明するための図である。 ATに関する制御状態について説明するための図である。 AT状態(通常)におけるメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 AT状態(通常)からAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 上乗せ状態におけるメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 上乗せ状態からAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 AT状態(通常)において上乗せ状態当選から上乗せ状態へ移行せずにAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 AT演出(通常)及びナビ演出について説明するための図である。 AT状態(通常)中に行われる上乗せ演出について説明するための図である。 上乗せ状態A~Cについて説明するための図である。 特定演出について説明するための図である。 上乗せ状態演出Aについて説明するための図である。 上乗せ状態結果報知Aについて説明するための図である。 操作要求演出について説明するための図である。 ED移行確定示唆演出について説明するための図である。 特別演出について説明するための図である。 AT状態演出(ED)について説明するための図である。 ED演出及び終了事前報知について説明するための図である。 終了事後報知、AT状態結果報知及びのめり込み防止報知について説明するための図である。 終了事後報知、AT状態結果報知及びのめり込み防止報知の終了タイミングについて説明するための図である。 AT状態演出(通常)を行っているときにED制御の開始条件が成立する場合における演出の流れについて説明するための図である。 ED制御の開始条件が成立せずに上乗せ状態演出が終了される場合における演出の流れについて説明するための図である。 上乗せ状態演出を行っているときにED制御の開始条件が成立する場合における演出の流れについて説明するための図である。 上乗せ状態当選時にED制御の開始条件が成立する場合における演出の流れについて説明するための図である。 特定演出の変更例について説明するための図である。 実施形態2に係るATに関する制御状態について説明するための図である。 実施形態2に係る上乗せ状態におけるメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態2に係る上乗せ状態からAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態2に係るAT状態(通常)において上乗せ状態当選から上乗せ状態へ移行せずにAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態2に係る上乗せ状態A~Cについて説明するための図である。 実施形態3に係るATに関する制御状態について説明するための図である。 実施形態3に係るAT状態(通常)におけるメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態3に係るAT状態(通常)からAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態3に係る上乗せ状態におけるメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態3に係る上乗せ状態からAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態3に係るAT状態(通常)において上乗せ状態当選から上乗せ状態へ移行せずにAT状態(ED)へ移行する場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れについて説明するための図である。 実施形態3に係る上乗せ状態A~Cについて説明するための図である。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を以下に説明する。
[実施形態1]
本発明が適用されたスロットマシンの実施形態1について図面を用いて説明する。本実施形態のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
なお、本実施形態では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としてもよい。また、本実施形態では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でもよい。また、本実施形態では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示部を構成してもよい。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数(本実施形態では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)、有利区間に制御されている旨を示す有利区間表示等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51、演出用スイッチ56が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。また、演出用スイッチ56の内部には、演出用スイッチ56による操作が有効である旨を点灯により報知するLED(図示略)が設けられている。
スロットマシン1の内部には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータンク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを駆動させるためのリールユニット34、メイン制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38が設けられている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1~3BETLED14~16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。
演出制御基板90には、前述の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ53、54、リール2L、2C、2Rの所定位置を背面側から照射可能なリールLED(図示略)等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。また、演出制御基板90には、前述の演出用スイッチ56が接続されており、当該演出用スイッチ56の入力状態は、サブ制御部91により検出可能となっている。
本実施形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONにする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFにされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAMに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
なお、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施形態のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用して賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定められた入賞ラインLN(図1参照、本実施形態では、リール2L、2C、2Rの中段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定されている)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。なお、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。また、本実施形態では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用してもよい。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間(本実施形態では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コマ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過するまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していない入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施形態では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
なお、本実施形態では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
本実施形態のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次ゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、前述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
なお、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次ゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、停止操作順、操作タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様により報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能である。メイン制御部41は、ATに制御される権利が遊技者に対して付与されることで、ATの制御を開始してATに制御する。そして、ATに制御している場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用いて報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象役を確実に入賞させることができるようになっている。
なお、本実施形態では、メイン制御部41は、メダルの払出枚数やエラーコード、ナビ情報を表示させることが可能な遊技補助表示器12を備え、ナビ報知の制御において遊技補助表示器12を用いてナビ情報を報知する構成であるが、ナビ情報のみを表示させることが可能な専用の表示器を備え、ナビ報知の制御において当該専用の表示器を用いてナビ情報を報知する構成でもよい。
[遊技状態について]
メイン制御部41は、図4に示すように、遊技状態として非内部中、内部中、特別状態(BB一般、RB)のいずれかに制御することが可能である。遊技状態は、内部抽選により抽選対象となる再遊技役の種類及び内部抽選により再遊技役が当選する確率が共通である状態である。本実施形態では、非内部中、内部中、特別状態のBB一般、特別状態のRBにおいて、遊技状態毎に再遊技役の当選する確率が異なるが、同一の遊技状態中では、再遊技役の当選する確率は、一律である。また、内部中において内部抽選により抽選対象となる再遊技役の種類は、非内部中と共通であるが、特別状態のBB一般、RBにおいて内部抽選により抽選対象となる再遊技役の種類は、非内部中と異なり、特別状態のBB一般において内部抽選により抽選対象となる再遊技役の種類は、RBと異なる。
非内部中は、特別役(BB)の当選が持ち越されていない状態である。スロットマシン1の工場出荷時の状態や、遊技状態に関するデータが記憶されるRAMの所定領域が初期化された状態で、スロットマシン1が起動された場合に、先ず、非内部中に制御される。また、特別状態が終了されることで非内部中に制御される。そして、非内部中は、当該非内部中のゲームにおいて内部抽選にて特別役(BB)が当選し、当該特別役が取りこぼされて、内部中に移行されることで終了される。また、内部抽選にて特別役(BB)が当選したゲームにおいて、当該特別役(BB)が入賞し、特別状態に移行されることでも終了される。
なお、遊技状態に関するデータが記憶されるRAMの所定領域は、前述の設定変更状態に移行した場合には、初期化されることがなく、設定変更状態の終了後においては、当該設定変更状態の開始前の遊技状態が引き継がれる。すなわち設定変更状態の開始前に非内部中に制御されていた場合には、設定変更状態の終了後も引き続き非内部中に制御され、設定変更状態の開始前に内部中に制御されていた場合には、設定変更状態の終了後も引き続き内部中に制御されるようになっている。
また、非内部中では、所定期間内のゲームにおいて、遊技者にとって有利となる操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当該期間中における1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超える一方、遊技者にとって有利となる操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されないことで、当該期間中における1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超えないようになっている。後述するように、非内部中では、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されないことで、1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超えないようになっている。
内部中は、特別役(BB)の当選が持ち越されている状態である。非内部中における内部抽選にて特別役(BB)が当選することで開始される。
内部中では、所定期間内のゲームにおいて、遊技者にとって有利となる操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当該期間中における1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超える一方、遊技者にとって有利となる操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されないことで、当該期間中における1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超えないようになっており、遊技者にとって有利となる操作態様が報知される期間では、1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超える一方で、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されない期間では、1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超えないようになっている。また、内部中では、小役が内部抽選で当選する確率は、非内部中の確率と同一である一方で、所定の再遊技役(本実施形態では、再遊技役1)が内部抽選で当選する確率は、非内部中に比較して高く設定されており、内部中は、非内部中に比較して有利な状態になっている。
特別状態は、特別役(BB)の入賞に伴い制御される遊技状態であり、非内部中において特別役(BB)が入賞することで開始され、所定の終了条件の成立(例えば、特別状態中のメダルの総払出枚数が所定枚数(例えば、50枚)を超えること)により終了される。特別状態の終了後は、非内部中に移行される。
特別状態は、遊技状態としてBB一般及びRBを含み、特別状態中では、前述の所定の終了条件が成立するゲームまで、いずれか一方の遊技状態に制御される。
BB一般は、内部抽選にて小役が当選する確率は、非内部中及び内部中と共通であるが、特別役(RB)の当選確率が高まる状態である。内部中において特別役(BB)が入賞して特別状態へ移行されること、または特別状態の終了条件が成立していない状態で、RBが終了されることで開始される。そして、BB一般は、内部抽選にて特別役(RB)が当選し、当該特別役(RB)の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで終了されて、RBへ移行される。
RBは、内部抽選にて小役が当選する確率が、非内部中、内部中、BB一般よりも高まる状態である。BB一般中における内部抽選にて特別役(RB)が当選し、当該特別役(RB)の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで開始される。そして、RBは、当該RB中において入賞が所定回数(本実施形態では、8回)発生すること、またはRB中において所定数のゲーム(本実施形態では、12ゲーム)が行われることの少なくとも一方が成立することで終了されて、BB一般へ移行される。
BB一般では、特別役(RB)が内部抽選にて当選する確率は、非内部中及び内部中に当選する確率に比較して高く設定されている。また、再遊技役が内部抽選にて当選する確率が0に設定され、非内部中において当該再遊技役の当選する確率分が、BB一般中において特別役(RB)の当選する確率に割り当てられている。一方、BB一般中において小役が内部抽選にて当選する確率は、非内部中及び内部中と同一の確率に設定されている。
また、BB一般中では、小役が内部抽選にて非内部中及び内部中と同一の確率で当選するが、後述するように有利区間に制御されず、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されないようになっている。また、BB一般において入賞し得る特別役(RB)は、入賞に伴いメダルが払い出されない役である。これらにより、BB一般中のメダルの払出率が100%を超えないようになっている。
RBは、小役が内部抽選にて当選する確率が、非内部中及び内部中に当選する確率に比較して高い状態である。RBでは、内部抽選において、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数(例えば、3枚)よりも少ない枚数(例えば、1枚)のメダルが入賞に伴い払い出される第1小役(本実施形態では、RB中小役2)が、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数よりも多い枚数(例えば、8枚)のメダルが入賞に伴い払い出される第2小役(本実施形態では、RB中小役1)の当選する確率(例えば、約1/4)よりも高い確率(例えば、約3/4)で、当選するようになっており、RB中1ゲーム当たりのメダル払出枚数の期待値(例えば、2.75枚)は、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数(例えば、3枚)よりも少なくなっている。また、後述するように有利区間に制御されず、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されないようになっている。これにより、RB中では、メダルの払出率が100%を超えないようになっている。すなわち、BB一般及びRBでは、メダル払出率が100%を超えることがなく、特別状態におけるメダルの払出率が100%を超えないようになっている。また、BB一般及びRBでは、有利区間に制御されないようになっている。
また、本実施形態のスロットマシン1では、前述の非内部中において予め定められた所定確率(例えば、約1/3.4)で特別役(BB)が当選し、内部中に移行するとともに、内部中、すなわち特別役(BB)の当選フラグが持ち越されている状態において、後述するATに制御されていない場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%を超えない一方、ATに制御されている場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%を超えるようになっている。
また、リールの停止制御では、特別役と小役が同時に当選している場合には、小役を優先して揃える制御を行うようになっており、さらに内部中において内部抽選の対象となる全ての小役において特別役(BB)の構成図柄の引込範囲と小役の構成図柄の引込範囲とが重複しており、いずれの小役が当選した場合でも当選した小役の構成図柄が入賞ラインLNに停止することとなる。また、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、再遊技役を必ず揃える制御を行う。すなわち内部中において小役または再遊技役が当選している場合には、特別役(BB)が入賞しないようになっている。
また、内部中では、必ずいずれかの小役またはいずれかの再遊技役が当選するので、内部中に一度移行されると特別役(BB)が入賞しないようになっており、内部中への移行後は、当該内部中が維持されることとなる。
スロットマシン1では、遊技の大半において内部中に制御されることとなるので、内部中に制御されていることを前提とし、設定値(本実施形態では、1~6)に応じたメダルの払出率が各設定値に応じて定められた値となるように、内部中においてATに制御するか否か、具体的には、後述のAT抽選の当選確率、ナビ抽選の当選確率等を設定することにより、設定値に応じたメダルの払出率が設定される。
また、内部中に制御されていることを前提として設定値に応じたメダルの払出率が設定されることから、内部中以外の遊技状態に制御された場合には、メダルの払出率が設計通りの払出率と乖離してしまう可能性があり、極力内部中に制御されることが好ましい。このため、本実施形態では、非内部中において内部中に移行しやすいように、遊技者に対して推奨する推奨操作態様と、特別役(BB)を入賞させる操作態様と、が異なる。すなわち非内部中において遊技者が推奨操作態様で停止操作を行っている限りは、特別役(BB)が入賞しないようになっている。
このように、メイン制御部41は、内部抽選にて特別役(BB)が当選し、当該特別役(BB)の図柄組合せが導出されなかったときに、当該特別役(BB)の当選を次ゲーム以降に持ち越すことが可能である。
また、メイン制御部41は、特別役(BB)の当選が持ち越されている内部中においてナビ報知により有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(正解押し順)を報知させるATの制御を行うことが可能であり、当該内部中においてメダルの払出率が適正となるように設計されている。
なお、後述するように、遊技状態のうち非内部中及び内部中では、後述の有利区間移行抽選対象役が内部抽選にて当選することで、有利区間移行抽選が行われ、当該有利区間移行抽選にて当選することで、後述の遊技区間が通常区間から有利区間へ移行されることがある。一方、遊技状態のうち特別状態では、後述のように有利区間移行抽選にて当選することがないようになっており、遊技区間が通常区間から有利区間へ移行されないようになっている。
また、特別状態は、例えば、規定ゲーム数ごとに内部抽選にて小役の当選確率が上昇される状態であり、予め定められた場合に移行され、予め定められたゲーム数が行われるまで継続される状態でもよいし、規定ゲーム数ごとに内部抽選にて小役の当選確率が上昇される状態に連続して移行される状態でもよいし、内部抽選において取得された乱数値にかかわらずに小役が当選する状態であり、予め定められた場合に移行され、1ゲームが行われることで終了される状態でもよいし、規定ゲーム数ごとに内部抽選にて小役の当選確率が上昇される状態であり、所定の図柄の組合せがリールに導出されたことを条件に移行され、1ゲームが行われることで終了される状態等でもよい。
また、本実施形態では、メイン制御部41は、非内部中において特別役(BB)が入賞することで特別状態に制御し、当該特別状態に含まれるBB一般において、内部抽選にて特別役(RB)が当選し、当該特別役(RB)が入賞することでRBに制御する構成であるが、非内部中における内部抽選でも特別役(RB)が当選可能な構成とし、非内部中及び内部中において当選している特別役(RB)が入賞することもRBに制御する構成でもよい。
[内部抽選の抽選対象役について]
メイン制御部41が行う内部抽選において抽選対象となる内部抽選対象役について、図5に基づいて説明する。
内部抽選対象役には、複数の内部抽選対象役が含まれる。各内部抽選対象役には、1または複数の入賞役が含まれ、内部抽選にて一の内部抽選対象役が当選したときには、当該内部抽選対象役に含まれる入賞役が同時に当選したこととなる。
図5に示すように、内部抽選対象役には、特別役(BB)、特別役(RB)、押し順小役1、押し順小役2、押し順小役3、押し順小役4、押し順小役5、押し順小役6(以下、押し順小役1~6をまとめて押し順小役と呼ぶ場合がある)、特定小役1、特定小役2、RB中小役1、RB中小役2、再遊技役1が含まれる。
特別役(BB)は、入賞により前述の特別状態への移行を伴う役である。特別役(BB)は、遊技状態が非内部中に制御されているときには、内部抽選の対象となる一方で、遊技状態が内部中及び特別状態(BB一般、RB)に制御されているときには、内部抽選の対象とならない。
特別役(RB)は、入賞により前述のRBへの移行を伴う役である。特別役(RB)は、遊技状態がBB一般に制御されているときには、内部抽選の対象となる一方で、遊技状態が非内部中及び内部中、BB一般、RBに制御されているときには、内部抽選の対象とならないようになっており、BB一般では、特別役(RB)が内部抽選にて当選する確率が、遊技状態がBB一般以外の状態(非内部中、内部中、RB)であるときに比較して高い確率となるようになっている。
なお、本実施形態では、遊技状態が非内部中及び内部中に制御されているときには、特別役(RB)が内部抽選の対象とならず、遊技状態が非内部中や内部中からRBへ移行されることのない構成であるが、遊技状態が非内部中または内部中に制御されているときにも、特別役(RB)が内部抽選の抽選対象となり、非内部中及び内部中に特別役(RB)が当選して、当該特別役(RB)の図柄組合せがリールに停止されることで、遊技状態を非内部中や内部中からRBへ移行させることが可能な構成でもよい。
押し順小役1~6は、各押し順小役に割り当てられた所定の操作態様(本実施形態では、操作順)でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、押し順小役に含まれる入賞役のうち、賭数よりも多い枚数のメダルが払い出される増加役が入賞する一方で、対応する操作態様以外の操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、押し順小役に含まれる入賞役のうち、賭数以下の枚数のメダルが払い出される減少役が入賞することもあるが、いずれの入賞役も入賞しないこともある役である。このため、押し順小役1~6の当選時には、当選した役の種類に応じた操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたか否かによって払い出されるメダル枚数の期待値を変えることができる。
押し順小役1~6が当選したときに、押し順小役に含まれる入賞役のうち増加役を入賞させることが可能な操作態様、すなわち遊技者にとって有利となる操作態様は、押し順小役1では、左リール2Lを1番目に停止させ、中リール2Cを2番目に停止させ、右リール2Rを3番目に停止させる操作順での操作(以下、左中右停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役2では、左リール2Lを1番目に停止させ、右リール2Rを2番目に停止させ、中リール2Cを3番目に停止させる操作順での操作(以下、左右中停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役3では、中リール2Cを1番目に停止させ、左リール2Lを2番目に停止させ、右リール2Rを3番目に停止させる操作順での操作(以下、中左右停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役4では、中リール2Cを1番目に停止させ、右リール2Rを2番目に停止させ、左リール2Lを3番目に停止させる操作順での操作(以下、中右左停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役5では、右リール2Rを1番目に停止させ、左リール2Lを2番目に停止させ、中リール2Cを3番目に停止させる操作順での操作(以下、右左中停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役6では、右リール2Rを1番目に停止させ、中リール2Cを2番目に停止させ、左リール2Lを3番目に停止させる操作順での操作(以下、右中左停止操作と呼ぶ場合がある)である。
押し順小役1~6は、遊技状態が非内部中及び内部中、BB一般に制御されているときに内部抽選の対象となり、これらのいずれの遊技状態に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになっている。一方、押し順小役1~6は、遊技状態がRBに制御されているときには、内部抽選の対象とならない。
特定小役1及び特定小役2は、他の内部抽選対象役に比較して内部抽選にて当選する確率が低い役である。また、特定小役1は、特定小役2に比較して内部抽選にて当選する確率が高い役である。特定小役1及び特定小役2は、遊技状態が非内部中及び内部中、BB一般に制御されているときに内部抽選の対象となり、これらのいずれの遊技状態に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになっている。また、特定小役1及び特定小役2は、遊技状態がRBに制御されているときには、内部抽選の対象とならないようになっている。
RB中小役1及びRB中小役2は、遊技状態が非内部中及び内部中、BB一般に制御されているときは内部抽選の対象とならず、遊技状態がRBに制御されているときにのみ内部抽選の対象となる。
RB中小役1は、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数よりも多くのメダル枚数(本実施形態では、8枚)が、入賞に伴い払い出される小役であり、RB中の内部抽選にて約1/4の確率で当選するようになっている。一方、RB中小役2は、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数よりも少ないメダル枚数(本実施形態では、1枚)が、入賞に伴い払い出される小役であり、RB中の内部抽選にて約3/4の確率で当選するようになっている。これにより、RB中1ゲーム当たりのメダル払出枚数の期待値は、2.75枚となり、1ゲームの賭数の設定に用いられるメダル枚数(本実施形態では、3枚)よりも少なくなり、RB中のメダルの払出率が100%を超えないようになっている。
再遊技役1は、遊技状態が非内部中に制御されているときにも、内部中に制御されているときにも、内部抽選の対象となり、非内部中及び内部中のいずれの遊技状態に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになっている。また、遊技状態がBB一般及びRBであるときには、内部抽選の対象とならないようになっている。
本実施形態のスロットマシン1では、遊技状態が内部中に制御されているときに、内部抽選にて上述の小役(押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2)及び再遊技役(再遊技役1)が当選する確率は、全ての押し順小役1~6の当選時には増加役が入賞され、かつ全ての特定小役1及び特定小役2の当選時には当選している小役が取りこぼしなく入賞される場合に、メダルの純増枚数(所定期間において払い出されたメダルの総枚数から当該所定期間において賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減算して得られるメダルの総枚数)の1ゲーム当たりの平均値が所定値(本実施形態では、3枚)となるように、設計されている。
内部抽選では、内部抽選対象役のうちの特別役(BB)、特別役(RB)、押し順小役1~6、RB中小役1、RB中小役2、再遊技役1は、スロットマシン1において設定されている設定値に応じて差がない確率、すなわち設定されている設定値に関わらず一律の確率で当選するようになっている一方で、内部抽選対象役のうちの特定小役1及び特定小役2は、設定されている設定値に応じて差のある確率で当選するようになっている。
メイン制御部41は、内部抽選にて所定の内部抽選対象役が当選したことを契機として、後述の遊技区間を有利区間へ移行させるか否かを決定する有利区間抽選を行うことが可能である。以下、有利区間抽選の契機となる内部抽選対象役を、有利区間移行抽選対象役と呼ぶ場合がある。有利区間移行抽選では、いずれの設定値が設定されている状況でも、内部抽選にて当選した有利区間移行抽選対象役が同一の役であるときには、一律の確率で、有利区間に移行させる旨が決定されるように有利区間移行抽選が行われるようになっている。
内部抽選対象役のうち押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1は、有利区間移行抽選対象役である。これらの有利区間移行抽選対象役は、遊技状態が非内部、内部中のいずれの遊技状態に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになっており、遊技状態が非内部中、内部中のいずれに制御されているときにも内部抽選の当選確率が変化しない役を契機に有利区間移行抽選が行われるようになっている。
また、内部中において内部抽選対象役とならない役(実施形態では、特別役(BB)、特別役(RB)、RB中小役1、RB中小役2)、及び遊技状態が非内部中、内部中のいずれに制御されているかに応じて内部抽選にて当選する確率が変動する役を契機として、有利区間移行抽選が行われないようになっている。
メイン制御部41は、内部抽選にて所定の内部抽選対象役が当選したことを契機として、前述のATに制御するか否かを決定するAT抽選を行う。以下、AT抽選の契機となる内部抽選対象役を、AT抽選対象役と呼ぶ場合がある。
内部抽選対象役のうち押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1は、AT抽選対象役である。遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にてこれらのAT抽選対象役のいずれかが当選することで、AT抽選が行われる。AT抽選では、スロットマシン1においていずれの設定値が設定されている状況でも、内部抽選にて当選したAT抽選対象役が同一の役であるときには、一律の確率で、ATに制御する旨の決定がされるように抽選が行われるようになっている。
また、内部抽選にて特定小役1または特定小役2が当選したことを契機として行われるAT抽選では、押し順小役1~6、再遊技役1のいずれかが当選したことを契機とするときに比較して高い確率で、ATに制御する旨の決定がされるようになっている。また、特定小役1が当選したことを契機として行われるAT抽選では、特定小役2が当選したことを契機とするときに比較して高い確率で、ATに制御する旨の決定がされるようになっている。
なお、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率は、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選を契機に行われる有利区間移行抽選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、有利区間に移行する旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成としてもよい。また、内部抽選にてAT抽選対象役が当選する確率は、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率であり、当該AT抽選対象役の当選を契機に行われるAT抽選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、ATに制御する旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成でもよい。また、内部抽選にてAT抽選対象役が当選する確率が、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差がある確率であり、当該AT抽選対象役の当選を契機に行われるAT抽選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、ATに制御する旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成でもよい。
また、本実施形態では、内部抽選にて当選した役が、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて内部抽選にて当選する確率に差がある役(以下、設定差あり役と呼ぶ場合がある)であるか、差のない役(以下、設定差なし役と呼ぶ場合がある)であるあるかにかかわらず、当該役の当選を契機として有利区間移行抽選やAT抽選を行う構成であるが、内部抽選にて当選した役が設定差あり役であることを契機として有利区間移行抽選やAT抽選を行う一方、設定差なし役であることを契機として有利区間移行抽選やAT抽選を行わない構成でもよいし、有利区間移行抽選やAT抽選の一方を、内部抽選での設定差あり役の当選を契機として行い、有利区間移行抽選やAT抽選の他方を、内部抽選での設定差なし役の当選を契機として行う構成でもよい。
[遊技補助表示器の構成について]
メイン制御部41が備える遊技補助表示器12の構成について、図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、遊技補助表示器12は、第1~第8セグメントをそれぞれ点灯/消灯可能な2つの表示器12L、12Rからなり、それぞれのセグメントを点灯させることが可能な表示器である。各表示器12L、12Rの所定セグメントを点灯態様に制御することで、所定の数字(「0」~「9」)や記号(例えば、「-」「.」等)、英字(例えば、「E」等)を1桁または2桁で表示することにより、メダルの払出枚数(図示略)や、有利区間に制御されている旨(図6(b)参照)、発生しているエラーの種類を特定可能なエラーコード(例えば、図10(a)参照)、ナビ報知により報知するナビ情報としてナビ番号(図7参照)等を示す表示を行うことが可能である。
図6(b)に示すように、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御しており、所定の報知開始条件が成立するとき(例えば、有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時)から、所定の報知終了条件が成立するとき(例えば、有利区間が終了されるとき)までの報知期間にわたり、遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント(以下、区間表示LED12aと呼ぶ場合がある)を点灯状態に制御することで、遊技区間を有利区間に制御している旨を報知する区間表示を行うことが可能である。
[ナビ報知及びナビ演出について]
メイン制御部41が遊技補助表示器12を用いて行うナビ報知、及びサブ制御部91が液晶表示器51を用いて行うナビ演出について、図7に基づいて説明する。
メイン制御部41は、ATの制御を行っており、内部抽選にてナビ対象役(本実施形態では、押し順小役1~6)が当選した場合に、ナビ報知を実行し、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(本実施形態では、操作順、以下、正解押し順と呼ぶ場合がある。)を特定可能なナビ番号を遊技補助表示器12に表示させて、当該遊技者にとって有利となる操作態様を報知することが可能である。
図7に示すように、ナビ報知には、左中右ナビ、左右中ナビ、中左右ナビ、中右左ナビ、右左中ナビ、右中左ナビが含まれる。左中右ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「1-」を表示することで、遊技者にとって有利となる操作態様が左中右停止操作である旨を報知する。左右中ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「2-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が左右中停止操作である旨を報知する。中左右ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「3-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が中左右停止操作である旨を報知する。中右左ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「4-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が中右左停止操作である旨を報知する。右左中ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「5-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が右左中停止操作である旨を報知する。右中左ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「6-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が右中左停止操作である旨を報知する。
また、メイン制御部41は、前述のように区間表示LED12aにより有利区間に制御している旨を報知する区間表示を開始させた後は、当該区間表示LED12aを継続して点灯状態に制御するようになっており、当該区間表示の実行中にナビ報知を行う場合には、区間表示LED12aを点灯状態に継続的に制御しつつ、ナビ報知により報知するナビ番号を遊技補助表示器12に表示させるように制御する。
なお、本実施形態では、ナビ報知では、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様として、操作順(正解押し順)を報知する構成であるが、ナビ報知により、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングを示唆する構成でもよいし、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順と操作タイミングの組合せを示唆する構成でもよい。例えば、遊技者にとって有利となるストップスイッチの操作態様が所定リールに対する所定の操作タイミングである場合には、液晶表示器51において、当該所定の操作タイミングに対応する図柄の画像等を所定リールに対応する位置に表示させることで、当該操作態様を示唆することが可能である。
メイン制御部41は、ナビ報知を行う際に、当該ナビ報知により報知するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対して、サブ制御部91は、コマンドに基づいて特定されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を示唆するナビ画像を液晶表示器51に表示させるナビ演出を行うことが可能である。ナビ画像では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を示唆する数字画像「1」~「3」や、所定図柄がリールに表示されているタイミングで停止操作を行う旨を示唆する図柄画像を、リール2L、2C、2Rに対応させて表示させる。
図7に示すように、ナビ演出では、例えば、ナビ報知により左中右停止操作が報知される場合には、左中右停止操作を示唆するナビ画像(本実施形態では、左リール2Lに対応する位置に「1」の数字画像、中リール2Cに対応する位置に「2」、右リール2Rに対応する位置に「3」をそれぞれ表示させる「123」の数字画像)を液晶表示器51に表示させる。また、ナビ報知により左右中停止操作が報知される場合、中左右停止操作が報知される場合、中右左停止操作が報知される場合、右左中停止操作が報知される場合、右中左停止操作が報知される場合には、それぞれナビ報知により報知される操作態様に対応するナビ画像を液晶表示器51に表示させて、該当する操作態様を示唆するように制御する。
[遊技区間について]
本実施形態のメイン制御部41は、図8に示すように、遊技区間として通常区間及び有利区間のいずれかに制御することが可能である。
通常区間は、ナビ報知が行われることのない遊技区間であり、有利区間が終了された後、次ゲームが開始されることで開始され、有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定されることで終了される。通常区間では、前述の区間表示が行われず、区間表示LED12aは、消灯状態に制御される。
また、通常区間では、前述の遊技状態が非内部中及び内部中のいずれかに制御されている場合には、内部抽選にて前述の有利区間移行抽選対象役(押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選することで、有利区間移行抽選が行われて有利区間に移行させるか否かが決定される。
内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率は、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行われる有利区間移行抽選では、予め定められた有利区間移行抽選テーブルに基づいて、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差のある確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行うことが可能である。また、有利区間移行抽選では、制御されている遊技状態(非内部中、内部中)によらず、内部抽選の抽選結果に基づき、一律の確率で、有利区間に移行させる旨が決定され得るようになっている。
また、有利区間移行抽選テーブルでは、遊技状態が特別状態のBB一般であるときに有利区間に移行させる旨が決定される確率すなわち有利区間移行抽選に当選する確率が0に設定されており、BB一般では有利区間移行抽選対象役が当選しても有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定されることがなく、有利区間へ移行されないようになっている。なお、遊技状態が特別状態であるときには、有利区間移行抽選対象役が当選しても有利区間移行抽選を行わないことで、有利区間へ移行されることがない構成としてもよい。
また、遊技状態が特別状態のRBに制御されている場合には、前述のように内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が抽選対象とされず当選しないので、有利区間移行抽選が行われることがなく、有利区間へ移行されないようになっている。すなわち特別状態(BB一般及びRB)に制御されている場合には、有利区間へ移行させることがないようになっている。
また、通常区間では、前述の遊技状態が非内部中及び内部中のいずれに制御されているかによらず、内部抽選にて前述のAT抽選対象役が当選してもAT抽選を行わないことで、ATに制御する旨の決定がされることがなく、ATに制御されないようになっている。なお、通常区間中のAT抽選では、ATに制御する旨が当選する確率が0に設定されることで、ATに制御する旨の決定がされない構成としてもよい。
なお、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率が、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行われる有利区間移行抽選でも、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でもよい。また、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率が、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差があり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行われる有利区間移行抽選では、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でもよい。また、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率が、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差があり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行われる有利区間移行抽選でも、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差がある確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でもよい。
有利区間は、ナビ報知が行われることのある遊技区間であり、ナビ報知が実行され得ることで通常区間に比較して有利な遊技区間である。有利区間は、通常区間において有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定された後、次ゲームが開始されることで開始され、所定の有利区間終了条件が成立することで終了される。有利区間では、当該有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われることでメダルの払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に前述の区間表示が開始されて、区間表示LED12aが点灯状態に制御されることで、有利区間に制御されている旨が報知される。また、有利区間では、所定のナビ条件が成立すること(本実施形態では、後述のAT状態に制御されており、かつ内部抽選にてナビ対象役が当選すること)で、ナビ報知が行われ、遊技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
また、有利区間では、前述の遊技状態が内部中に制御されているときに、内部抽選にてAT抽選対象役が当選することでAT抽選が行われる。当該AT抽選に当選することで、その後、ATの制御が行われるAT状態に移行される。そして、内部抽選にてナビ対象役が当選したときに、ナビ報知が行われ、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるようになっており、有利区間は、通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区間となる。
なお、有利区間では、遊技状態が非内部中に制御されているときには、内部抽選にてAT抽選対象役が当選してもAT抽選が行われることがなく、ATの制御が行われることがないようになっている。また、有利区間では、前述の有利区間移行抽選対象役が内部抽選にて当選しても有利区間移行抽選が行われないようになっている。
有利区間の終了条件には、有利区間におけるゲーム数(有利区間ゲーム数)が上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件1、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数(本実施形態では、2388(上限枚数2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(3枚)を加算した値))を超えることで成立する終了条件2、有利区間ゲーム数及びメダルの純増枚数に基づかずに成立し得る終了条件であり、予め定められた任意条件(本実施形態では、当該ゲームにおいて制御されている遊技状態が非内部中であること)が成立することで成立する終了条件3が含まれ、終了条件1~3のうち少なくとも一の条件が成立することで有利区間は終了される。
なお、本実施形態では、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選を行い、当該有利区間移行抽選にて当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、遊技区間が通常区間に制御されているときに、予め定められた有利区間移行役が当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成でもよい。
このように、メイン制御部41は、特別役(BB)の当選が持ち越されていない非内部中、及び特別役(BB)の当選が持ち越されている内部中のいずれにおいても有利区間に制御可能である。内部中における有利区間の終了条件は、少なくとも終了条件1、終了条件2のいずれかが成立することである一方、非内部中における有利区間の終了条件は、終了条件3が成立することであり、内部中における有利区間の終了条件と、非内部中における有利区間の終了条件と、が異なる構成である。これにより、内部中においてメダルの払出率が適正となる一方、非内部中においてはメダルの払出率が非適正となる構成において、内部中における有利区間の終了条件と、非内部中における有利区間の終了条件と、が異なるため、内部中であるか非内部中であるかに応じて好適な制御を行うことができる。
また、メイン制御部41は、BB一般においては有利区間に制御しない構成である。これにより、メダルの払出率が適正とならないBB一般においては有利区間に制御されないため、BB一般中における有利区間に関する不要な制御を行わずに済むようになっている。
また、メイン制御部41は、RBにおいては有利区間に制御しない構成である。これにより、メダルの払出率が適正とならないRBにおいては有利区間に制御されないため、RB中における有利区間に関する不要な制御を行わずに済むようになっている。
メイン制御部41が行う各種処理の制御内容について、図9~図11に基づいて説明する。
[メイン処理について]
メイン制御部41は、スロットマシン1への電力供給が開始されることで起動し、ROMに格納されているプログラムに従って各種処理を実行する。起動した後は、まず、起動時設定処理を実行して、メイン制御部41が備える内部レジスタやRAMの所定領域、所定の出力ポート等を初期化した後、メイン処理を実行する。メイン処理は、一単位の遊技毎に繰り返し実行される処理であり、メイン処理の一周期が遊技の一単位に相当する。
以下、メイン制御部41が行うメイン処理の制御内容について、図9に基づいて説明する。
図9に示すように、メイン処理では、まず、メイン制御部41は、遊技が開始されるまで待機する遊技開始待ち処理(ステップSa1)を実行し、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始されることに伴って内部抽選を行う内部抽選処理を実行する(ステップSa2)。内部抽選処理実行後、メイン制御部41は、遊技区間に関する処理を行う後述の出玉制御処理を実行し(ステップSa3)、リール2L、2C、2Rを回転及び停止させる制御を行うリール制御処理を実行する(ステップSa4)。リール制御処理実行後、メイン制御部41は、有利区間の終了に関する処理を行う後述のAT状態管理処理を実行し(ステップSa5)、ゲームの結果としてリール2L、2C、2Rに停止した図柄組合せに応じてメダルの払出に関する処理を行うメダル払出処理を実行する(ステップSa6)。メダル払出処理実行後、メイン制御部41は、再遊技役が入賞した場合に再遊技を付与する処理を行う再遊技作動時処理を実行し(ステップSa7)、出玉制御処理により有利区間中フラグが設定され得るRAMの所定領域を参照して(ステップSa8)、有利区間中フラグが設定されているか否かを判定する(ステップSa9)。
メイン制御部41は、有利区間中フラグが設定されていないと判定した場合(ステップSa9;N)、区間表示LED12aの点灯態様を消灯状態に制御するための状態制御用データ(消灯)を所定レジスタ(例えば、メインCPU41aのアキュムレータレジスタ等)に読み込み(ステップSa10)、当該所定レジスタの状態制御用データ(消灯)を、RAMの所定領域に出力ポート毎に設けられている出力バッファのうち遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントに対して制御信号を出力する出力ポートに対応する出力バッファ(以下、区間表示LED用出力バッファと呼ぶ場合がある)に設定し(ステップSa11)、タイマ割込み処理が1回行われるまで待機する割込み1回待ち処理を行って(ステップSa12)、タイマ割込み処理において実行される後述のLEDダイナミック表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントすなわち区間表示LED12aを消灯状態に制御する。
割込み1回待ち処理を行った場合、有利区間中フラグが設定されていると判定した場合(ステップSa9;Y)、メイン制御部41は、ゲームの終了に伴いRAMの所定領域を初期化するための設定を行う遊技終了時設定処理を実行する(ステップSa13)。遊技終了時設定処理実行後、メイン制御部41は、ステップSa1に戻り、Sa1~Sa13のステップを繰り返し行う。メイン処理が一巡することで、一単位の遊技の制御に関する処理が終了することとなり、一単位の遊技毎にメイン処理が繰り返し実行されることとなる。なお、メイン処理では、ゲームの進行に応じて所定のコマンドを生成してコマンドキューに設定し、サブ制御部91に対して当該コマンドを送信する処理を適宜実行するようになっている。
[出玉制御処理について]
メイン制御部41が行う出玉制御処理の制御内容について、図10に基づいて説明する。
図10に示すように、出玉制御処理では、まず、メイン制御部41は、RAMの所定領域を参照して、現在制御されている遊技区間を特定可能な区間情報を取得し(ステップSc1)、取得した区間情報に基づいて現在制御されている遊技区間が有利区間であるか否かを判定する(ステップSc2)。区間情報は、初期値では、現在制御されている遊技区間が通常区間である旨を示す値となっており、当該出玉制御処理や後述のAT状態管理処理の該当する処理により、有利区間を示す値に更新され得るようになっている。
現在制御されている遊技区間が有利区間でないと判定した場合(ステップSc2;N)、メイン制御部41は、RAMの所定領域を参照して、内部抽選にていずれの内部抽選対象役(ハズレを含む)が当選したかを特定可能な当選番号を取得し(ステップSc3)、有利区間へ移行させるか否かを決定する有利区間移行抽選を行う有利区間移行抽選対象役が当選したか否かを判定する(ステップSc4)。有利区間移行抽選対象役が当選したと判定した場合(ステップSc4;Y)、メイン制御部41は、有利区間移行抽選を行う有利区間移行抽選処理を実行し(ステップSc5)、有利区間移行抽選に当選して有利区間へ移行させる旨が決定されたか否かを判定する(ステップSc6)。有利区間移行抽選に当選したと判定した場合(ステップSc6;Y)、メイン制御部41は、区間情報の更新用データ(有利区間)を所定レジスタに取得し(ステップSc7)、当該所定レジスタに取得されている更新用データ(有利区間)を用いて、有利区間を示す値に区間情報を更新し(ステップSc8)、有利区間移行抽選に当選したことに伴い開始される有利区間に関する設定を行う有利区間開始時設定処理を行い(ステップSc9)、処理を終了してメイン処理のステップSa3に戻る。有利区間開始時設定処理では、当選している有利区間移行抽選対象役の種類に応じて開始される有利区間の終了条件(任意終了条件等)を初期設定する処理や、有利区間中において行われるAT抽選に用いられる抽選テーブルを設定する処理、有利区間中において用いられる各種カウンタを設定する処理等を行う。
一方、当選番号に基づいて有利区間移行抽選対象役が当選していないと判定した場合(ステップSc4;N)、または、有利区間移行抽選に当選していないと判定した場合(ステップSc6;N)、メイン制御部41は、ステップSc5~Sc9の各処理を行わずに、出玉制御処理を終了してメイン処理のステップSa3に戻る。一方、現在制御されている遊技区間が有利区間であると判定した場合(ステップSc2;Y)、メイン制御部41は、連続して有利区間に制御されているゲーム数(以下、有利区間ゲーム数と呼ぶ場合がある)を計数するためにRAMの所定領域に設けられている有利区間ゲーム数カウンタに1加算し(ステップSc10)、RAMの所定領域に設定されている出玉状態情報(現在制御されているATに関する制御状態を特定可能な情報)に基づいて、現在制御されている出玉状態(ATに関する制御状態)を所定レジスタに取得し(ステップSc11)、現在制御されている出玉状態に関連する処理を実行する出玉状態関連処理を行う(ステップSc12)。
出玉状態関連処理では、当該処理の開始時に所定レジスタに取得されている出玉状態、すなわち現在制御されている出玉状態に関連する処理を行う。本実施形態のメイン制御部41は、出玉状態(ATに関する制御状態)として非AT状態、前兆状態、AT状態、上乗せ状態A~Cに制御可能であり、出玉状態関連処理では、所定の移行条件が成立することで、現在の制御状態を終了させて、成立した移行条件に応じた制御状態に移行させるように制御する。また、現在制御されている出玉状態に応じた各種処理を行う。
また、出玉状態関連処理では、各ゲームにおいて遊技状態が非内部中であるか否かを判定して、非内部中であると判定したときに、前述した有利区間の任意終了条件(終了条件3)が成立した旨を示す任意終了条件成立フラグをRAMの所定領域に設定して、有利区間を終了させるように制御する。これにより、遊技状態が非内部中に制御されているときに、遊技区間が有利区間へ移行された場合には、有利区間へ移行されたゲームの次ゲーム、すなわち非内部中における有利区間の1ゲーム目で、有利区間を終了させるように制御する。
また、出玉状態関連処理では、後述するように、遊技区間が有利区間に制御されており、前述の区間表示を開始させる区間表示開始条件が成立したとき(本実施形態では、有利区間に移行された後、最初にAT状態に制御され、当該AT状態において、最初に内部抽選にてナビ対象役が当選してATの制御によりナビ報知が行われるゲーム、すなわち有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時)に、区間表示を開始させる旨を示す有利区間中フラグをRAMの所定領域に設定して、区間表示LED12aによる区間表示の制御を開始させるように制御する。
出玉状態関連処理実行後、メイン制御部41は、当該出玉状態関連処理により任意終了条件成立フラグが設定され得るRAMの所定領域を参照して、任意終了条件成立フラグが設定されているか否かに基づいて任意終了条件が成立したか否かを判定する(ステップSc13)。メイン制御部41は、任意終了条件成立フラグが設定されており、任意終了条件が成立したと判定した場合(ステップSc13;Y)、有利区間終了フラグ設定処理を行って(ステップSc14)、有利区間を終了させる旨を示す有利区間終了フラグをRAMの所定領域に設定し、出玉状態関連処理により有利区間中フラグが設定され得るRAMの所定領域を参照して、有利区間中フラグが設定されているか否かを判定する(ステップSc15)。一方、RAMの所定領域に任意終了条件成立フラグが設定されていないと判定した場合(ステップSc13;N)、メイン制御部41は、ステップSc14の処理を行わず、有利区間中フラグが設定されているか否かを判定する(ステップSc15)。
有利区間中フラグが設定されていると判定した場合(ステップSc15;Y)、メイン制御部41は、区間表示LED12aの表示態様を点灯状態に制御するための状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込み(ステップSc16)、当該所定レジスタの状態制御用データ(点灯)を区間表示LED用出力バッファに設定した後(ステップSc17)、割込み1回待ち処理を行って(ステップSc18)、タイマ割込み処理において実行されるLEDダイナミック表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントすなわち区間表示LED12aの表示態様を点灯状態に制御した後、ナビ報知の設定を実行する指示設定処理を実行し(ステップSc19)、処理を終了してメイン処理のステップSa3に戻る。一方、有利区間中フラグが設定されていないと判定した場合(ステップSc15;Y)、メイン制御部41は、ステップSc16~Sc18の各処理を行わず、指示設定処理を実行し(ステップSc19)、処理を終了してメイン処理のステップSa3に戻る。
指示設定処理では、ATに関する制御状態(出玉状態)がAT状態に制御されており、かつ内部抽選にてナビ対象役が当選するとともに、ナビ抽選に当選したことが特定される場合に、当該ナビ対象役に応じたナビ報知を実行して、当該ナビ対象役に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、当該操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するように制御する。一方、ATに関する制御状態がAT状態に制御されていない場合には、内部抽選にてナビ対象役が当選していてもナビ報知を実行せず、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信しないように制御する。
このように、出玉制御処理では、有利区間に制御されており、所定の区間表示開始条件が成立することで、区間表示LED用出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定して、区間表示LED12aの表示態様を点灯状態に制御するので、区間表示開始条件が成立するゲームの開始時に、区間表示LED12aの点灯を開始させて、当該区間表示LED12aにより有利区間に制御されている旨を報知することができる。
また、出玉制御処理では、遊技区間を有利区間に制御しているときには、1ゲーム毎に有利区間ゲーム数カウンタに必ず1加算して、有利区間中に行われたゲーム数を計数する。これにより、後述のAT状態管理処理において、当該有利区間ゲーム数カウンタに基づいて、有利区間中に行われたゲーム数が上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達したと判定された場合に、有利区間を終了させるように制御されることとなるので、有利区間が上限ゲーム数を超えることがなく、長期的なメダルの払出率が過大になってしまうことを防止できる。
なお、本実施形態の出玉制御処理では、区間表示開始条件が成立したとき、すなわち有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に、区間表示LED12aによる区間表示を開始させるように制御する構成であるが、区間表示は、遊技区間が通常区間から有利区間に移行された後から、最初にナビ報知が行われて払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームまでの期間における所定タイミングで開始される構成でも良く、例えば、遊技区間が通常区間から有利区間に移行された次ゲームの開始時に区間表示が開始される構成や、遊技区間が通常区間から有利区間に移行された後、予め定められた所定数のゲームが行われることで区間表示が開始される構成、遊技区間が通常区間から有利区間に移行された後、予め定められた所定の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで区間表示が開始される構成等でもよい。
また、本実施形態の出玉制御処理では、区間表示は、有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に開始され、有利区間の終了とともに終了される構成であるが、区間表示は、有利区間の開始後から当該有利区間が終了されるまでの期間において、所定の終了条件が成立すること(例えば、AT状態が終了されること等)で一旦終了され得る構成でもよい。
出玉制御処理では、有利区間中の各ゲームで遊技状態が非内部中であるか否かを判定し、非内部中であると判定した場合には、有利区間の終了条件3が成立したと判定して、当該ゲームの終了時に有利区間を終了させるように制御することで、非内部中において有利区間に制御した場合に、有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させる構成である。これにより、内部中においてメダルの払出率が適正となる一方、非内部中においてはメダルの払出率が非適正となる構成において、非内部中において有利区間に制御された場合に、当該有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させるので、メダルの払出率が適正となる内部中となるまで遊技店側で遊技を行う状況で有利区間に制御されても、遊技者が遊技を行う前に有利区間が終了することとなり、遊技店側で有利区間すなわち有利な状態へ移行された状態のまま遊技者により遊技が行われてしまうことがないので、遊技者が遊技を行うにあたって公平性が損なわれてしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、メイン制御部41は、有利区間の終了条件として、有利区間のゲーム数が上限に到達することが成立することで、有利区間を終了させる構成である。このような構成において、仮に、非内部中において有利区間に制御した場合に、有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させない構成とすると、非内部中において移行された有利区間が内部中への移行後も継続されることとなる。そして、当該非内部中に移行された有利区間では、内部中において移行された有利区間と比較して、有利区間の終了条件が成立するまでに内部中において行うことが可能なゲーム数が、非内部中で行われたゲーム数分だけ減少することとなり、非内部中に移行された有利区間において、遊技者に遊技が行われると、公平性が損なわれてしまう。これに対して、本実施形態のスロットマシン1では、非内部中において有利区間に制御された場合に、当該有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させるので、メダルの払出率が適正となる内部中となるまで遊技店側で遊技を行う状況で有利区間に制御されても、遊技者が遊技を行う前に有利区間が終了することとなり、遊技者が遊技を行うにあたって公平性が損なわれてしまうことを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、有利区間中の各ゲームにおいて遊技状態が非内部中であるか否かを判定し、非内部中であると判定した場合には、当該ゲームの終了時に有利区間を終了させるように制御することで、非内部中において有利区間に制御した場合に、有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させる構成であるが、有利区間が開始したゲームにおいて当該有利区間を終了させる構成であれば良く、例えば、有利区間の1ゲーム目においてのみ、遊技状態が非内部中であるか否かを判定し、非内部中であると判定した場合に、当該ゲームの終了時に有利区間を終了させるように制御する構成等でもよい。
[AT状態管理処理について]
メイン制御部41が行うAT状態管理処理の制御内容について、図11に基づいて説明する。
図11に示すように、AT状態管理処理では、まず、メイン制御部41は、RAMの所定領域に設定されている区間情報を所定レジスタに取得し(ステップSd1)、当該区間情報に基づいて現在制御されている遊技区間が有利区間であるか否かを判定する(ステップSd2)。メイン制御部41は、有利区間であると判定した場合(ステップSd2;Y)、前述の出玉制御処理により有利区間終了フラグが設定され得るRAMの所定領域を参照して、有利区間終了フラグが設定されているか否かを判定する(ステップSd3)。メイン制御部41は、有利区間終了フラグが設定されていないと判定した場合(ステップSd3;N)、RAMの所定領域に設定されており、前述の出玉制御処理にて更新される有利区間ゲーム数カウンタを参照して(ステップSd4)、当該有利区間ゲーム数カウンタに基づいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達しているか否かを判定する(ステップSd5)。
メイン制御部41は、有利区間ゲーム数が上限数に到達していないと判定した場合(ステップSd5)、RAMの所定領域に設定されており、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数(有利区間において払い出されたメダルの総枚数から有利区間において賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減じて得られる枚数)を計数するための純増枚数カウンタを参照し(ステップSd6)、当該純増枚数カウンタ値を純増枚数値として所定レジスタに取得する。純増枚数値取得後、メイン制御部41は、当該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出されるメダルの払出枚数値を特定し、当該払出枚数値を所定レジスタの純増枚数値に加算し(ステップSd7)、当該ゲームにおいて設定されている賭数値を特定し、所定レジスタの純増枚数値から賭数値を減算して新たな純増枚数値を算出し(ステップSd8)、所定レジスタに算出された新たな純増枚数値が0以上であるか否かを判定する(ステップSd9)。
所定レジスタの純増枚数値が0以上でないと判定した場合(ステップSd9;N)、メイン制御部41は、所定レジスタの純増枚数値を0に設定し(ステップSd10)、所定レジスタに設定されている純増枚数値が、規定枚数(本実施形態では、2388(上限枚数2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(3枚)を加算した値))を超えたか否かを判定する(ステップSd11)。一方、所定レジスタの純増枚数値が0以上であると判定した場合(ステップSd9;Y)、メイン制御部41は、ステップSd10の処理を行わず、所定レジスタの純増枚数値を維持して、純増枚数値が規定枚数を超えたか否かを判定する(ステップSd11)。所定レジスタの純増枚数値が規定枚数を超えていないと判定した場合(ステップSd11;N)、または、現在制御されている遊技区間が有利区間でないと判定した場合(ステップSd2;N)、メイン制御部41は、所定レジスタの純増枚数値をRAMの所定領域の純増枚数カウンタに設定することで、当該純増枚数カウンタ値を新たな純増枚数値に更新し(ステップSd12)、処理を終了してメイン処理のステップSa5に戻る。
有利区間終了フラグが設定されていると判定した場合(ステップSd3;Y)、または、有利区間ゲーム数が上限数に到達していると判定した場合(ステップSd5;Y)、または、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えていると判定した場合(ステップSd11;Y)、メイン制御部41は、RAMの記憶領域のうち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初期化して有利区間を終了させる有利区間データ初期化処理(ステップSd13~Sd22)を行う。
有利区間データ初期化処理では、まず、メイン制御部41は、当該処理にて初期化するRAMの記憶領域の区分数(本実施形態では、2)を初期化領域区分数として所定レジスタ(D)に設定し(ステップSd13)、RAM初期化テーブル(初期化対象となるRAMの記憶領域の先頭アドレスの値及び初期化対象となる記憶領域数(容量、含まれるアドレスの個数)が、区分数が示す値に対応して設定されたテーブル)が記憶されているROMの記憶領域のアドレスを所定レジスタ(HL)に設定する(ステップSd14)。所定レジスタ(HL)設定後、メイン制御部41は、所定レジスタ(HL)に設定されているRAM初期化データテーブルのアドレスに基づいて特定されるROMの記憶領域から、所定レジスタ(D)の区分数が示す値に対応する記憶領域数を取得して、初期化対象領域のアドレス数として所定レジスタ(B)に設定するとともに、所定レジスタ(D)の区分数が示す値に対応する先頭アドレスの値を取得して、初期化対象RAMアドレスとして所定レジスタ(C)に設定する(ステップSd15)。
所定レジスタ(C)設定後、メイン制御部41は、初期化用データ(例えば、0)を所定レジスタ(A)に設定した後(ステップSd16)、所定レジスタ(C)に設定されている初期化対象RAMアドレスに対応するRAMの所定領域に、所定レジスタ(A)に設定されている初期化用データを設定することで、当該RAMの所定領域を初期化用データで初期化し(ステップSd17)、所定レジスタ(C)の値を1加算することで、初期化対象RAMアドレスを1つ進める(ステップSd18)。加算後、メイン制御部41は、所定レジスタ(B)の値を1減算することで、残りアドレス数を1減算した後(ステップSd19)、残りアドレス数が0より大きいか否かを判定する(ステップSd20)。残り初アドレス数が0より大きいと判定した場合(ステップSd20;Y)、メイン制御部41は、ステップSd17に戻り、ステップSd17~Sd20の各処理を、残りアドレス数が0となるまで繰り返し行う。これにより、RAM初期化データテーブルに予め定められている初期化対象となるRAMの記憶領域の先頭アドレスから初期化対象となる記憶領域数分(アドレス数)の記憶領域が、初期化用データで初期化される。
一方、残りアドレス数が0より大きくないと判定した場合(ステップSd20;N)、すなわち、RAM初期化データテーブルに基づいて特定されるRAMの所定領域を全て初期化した場合には、メイン制御部41は、所定レジスタ(D)の値を1減算することで、初期化するRAMの記憶領域の区分数が示す値を1減算し(ステップSd21)、減算後の区分数が示す値が0であるか否かを判定する(ステップSd22)。メイン制御部41は、区分数が示す値が0である場合(ステップSd22;Y)、処理を終了し、メイン処理のステップSa5に戻り、区分数が示す値が0でない場合(ステップSd22;N)、ステップSd15に戻り、ステップSd15~Sd20のステップの各処理をアドレス数が0となるまで繰り返し行うことで、所定レジスタ(D)の記憶領域の区分数が示す値に対応するRAMの記憶領域を初期化する。このようなステップSd15~Sd22の各処理を記憶領域の区分数が0となるまで繰り返し行うことで、区分数によって指定されたRAMの所定記憶領域を初期化する。そして、所定レジスタ(D)の記憶領域の区分数が示す値が0となることで、処理を終了し、メイン処理のステップSa5に戻る。当該有利区間中の制御に関連するデータには、AT状態の制御に関するデータが含まれており、有利区間データ初期化処理によりRAMにおける有利区間中の制御に関連するデータ(以下、有利区間データと呼ぶ場合がある。)が記憶されている所定領域を初期化することで、当該有利区間中の制御に関連するデータ及びAT状態の制御に関するデータ、例えば、ATゲーム数カウンタや有利区間ゲーム数カウンタ、純増枚数カウンタ、有利区間中フラグ等、が初期化され、有利区間が終了されるとともにAT状態が終了される。有利区間データ初期化処理が行われることで、例えば、ATゲーム数カウンタ値が1以上であり、付与されているATゲーム数が消費されずに残っている場合でも、有利区間の終了に伴ってATゲーム数カウンタ等が初期化されることとなり、当該有利区間中に付与されたATゲーム数等はその後に引き継がれないようになっている。
なお、本実施形態では、有利区間データ初期化処理において、区分数の初期値を2として、RAMにおける所定の2つの区分における記憶領域を初期化する構成であるが、有利区間データ初期化処理によりRAMにおける所定の1区分の記憶領域や3区分以上の記憶領域を初期化する構成でもよい。
このように、AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間終了フラグがRAMの所定領域に設定されているときには、有利区間の制御の終了に伴いRAMの記憶領域のうち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初期化する有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する。
また、メイン制御部41は、前述の出玉制御処理において、有利区間を終了させる任意終了条件が成立した場合に、有利区間を終了させる旨を示す有利区間終了フラグをRAMの所定領域に設定する。そして、AT状態管理処理では、出玉制御処理により有利区間終了フラグが設定されるRAMの所定領域を参照して、有利区間終了フラグが設定されている場合には、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させる一方、有利区間終了フラグが設定されていない場合には、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しているか否かを判定して、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していると判定した場合に、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるようになっており、出玉制御処理において任意終了条件が成立した場合には、有利区間終了フラグを参照することで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しているか否かの判定を省略して、有利区間の制御を終了させることができるようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達したか否かを、有利区間ゲーム数カウンタ値に基づいて判定し、有利区間に制御されたゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合には、有利区間終了フラグをRAMの所定領域に設定せずに、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する。なお、有利区間の終了条件は、有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件に替えて、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数から1減算したゲーム数(本実施形態であれば1499)を超えることで成立する終了条件としてもよい。
なお、本実施形態では、出玉制御処理において、任意終了条件が成立したときに、有利区間終了フラグをRAMの所定領域に設定し、その後、AT状態管理処理において、有利区間終了フラグが設定されていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する一方、AT状態管理処理では、有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達することで有利区間の終了条件が成立したときに、有利区間終了フラグを設定せずに、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御する構成であるが、出玉制御処理において任意終了条件が成立したときにも、AT状態管理処理において有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達することで有利区間の終了条件が成立したときにも、有利区間終了フラグをRAMの所定領域に設定して、当該有利区間終了フラグが設定されていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行させる構成でもよい。
AT状態管理処理では、RAMの所定領域に有利区間終了フラグが設定されている場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間に関するデータ(AT状態に関するデータを含む)を初期化することで、有利区間を終了させる。
AT状態管理処理では、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させるようになっており、規定枚数を所定枚数とすることで、最大で所定ゲーム数にわたる有利区間におけるメダルの払出率を所定割合以内とするようにスロットマシン1を設計することができる。例えば、規定枚数を2388(上限枚数としての2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(3枚)を加算した値)とすることで、有利区間において払い出されるメダルの純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払出率を150%以内とすることができる。これにより、スロットマシン1において所定期間に過大な枚数のメダルが払い出されてしまうことを防止できる。なお、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施形態では、2388)を超えることで成立する終了条件に替えて、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数に1加算した枚数(本実施形態であれば2389)に到達することで終了条件とした場合も同様である。なお、有利区間の終了条件は、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施形態では、2388)を超えることで成立する終了条件に替えて、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数に1加算した枚数(本実施形態であれば2389)に到達することで終了条件としてもよい。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、または、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させる。有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合に、有利区間を終了させることで、有利区間が長期にわたって継続することを防止するようになっているとともに、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、AT状態及び有利区間を終了させることで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しない場合でも、払出率が急激に高まるような場合に有利区間が継続することを防止するようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させる構成であり、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する処理、及び有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理を行うことなく、有利区間データ初期化処理を行う。これにより、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したことで、有利区間を終了させる条件が成立したと判定した場合に、同様に有利区間を終了させる条件であるメダルの純増枚数が規定枚数を超えることについて判定する処理、有利区間の終了に伴い初期化されるメダルの純増枚数を計数する処理を行わないので、処理負担を軽減することができる。
なお、本実施形態のAT状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理を行う構成であるが、まず、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し、純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、純増枚数が規定枚数を超えていないと判定した場合には、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定する構成でもよい。このような構成では、スロットマシン1の設計上、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することに比較して、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えることが成立し易い構成において、成立する可能性が高い終了条件であるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定を優先的に行うことができ、当該終了条件の成立時に、他方の終了条件を判定することなく、処理負担を軽減することができる。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理を行うことなく、有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたことのいずれか一方が成立した場合にも、これらの双方が同一ゲームにおいて成立した場合にも、共通の有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させる。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたことの双方が同時に成立した場合にも、いずれか一方のみが成立した場合と差なく同じ領域が初期化される有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させることができる。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し(Sd5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理を行うことなく、有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合も、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合も、共通の有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させる構成である。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えることのいずれが成立したときにも、共通の有利区間データ初期化処理を行うので、差なく同じ領域が初期化される有利区間データ初期化処理を行って有利区間を終了させることができる。
AT状態管理処理では、メダルの純増枚数カウンタを更新する処理において、純増枚数カウンタ値を純増枚数値として所定レジスタに取得して、当該純増枚数値に払出枚数値を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタ値を0に修正することで、図12(a)、図12(b)に示すように、メダルの増減枚数が減少傾向であり、かつ基準値(有利区間開始時の純増枚数の値(初期値0))よりも小さくなっているときには、純増枚数カウンタ値が0となり、メダルの増減枚数が増加傾向であるときには、増加傾向となってからの増減枚数が純増枚数カウンタ値となる。
例えば、図12(a)に示すように、有利区間に移行された後、ナビ報知が行われずメダルの増減枚数が、減少傾向となり、純増枚数カウンタに増減枚数を加算することで、当該純増枚数カウンタ値が初期値(本実施形態では、0)を下回るような場合には、純増枚数カウンタ値は、メダルの増減枚数が初期値を下回っている期間にわたり、0となる。その後、AT状態に制御され、ナビ報知に従って停止操作が行われることで、メダルの増減枚数が、増加傾向となるような場合には、純増枚数カウンタ値は、メダルの純増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次加算されて更新される。これにより、純増枚数カウンタ値は、メダルの増減枚数が減少傾向から増加傾向に変化したとき、すなわちメダルの増減枚数が最も低い値となったときのメダルの増減枚数を基準値として、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるようになっている。
また、例えば、図12(b)に示すように、メダルの増減枚数が純増枚数カウンタの初期値を一旦上回った後、減少傾向となり、再び当該初期値(本実施形態では、0)を下回るような場合には、メダルの増減枚数が初期値を下回っている期間にわたり、0となる。その後、メダルの増減枚数が増加傾向となることで、純増枚数カウンタ値は、メダルの純増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次加算されて更新される。これにより、純増枚数カウンタ値は、メダルの増減枚数が最も低い値となったときのメダルの増減枚数を基準値として、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間中において、当該ゲームにおけるメダルの払出枚数を純増枚数カウンタ値に加算した後、当該純増枚数カウンタ値から当該ゲームにおける賭数値を減算して得られる演算値が、0より大きい場合には、当該純増枚数カウンタ値に払出枚数値を加算するとともに賭数値を減算した値を、純増枚数カウンタに設定して更新する一方で、当該演算値が0より小さい場合には、0を純増枚数カウンタに設定して更新する処理を、毎ゲーム行うことで、有利区間中において純増枚数がマイナス値となる場合に、純増枚数カウンタを0に修正し、再度0から純増枚数の計数を始めるように純増枚数カウンタを更新するので、有利区間における実際のメダルの増減枚数の遷移におけるメダルの増大幅(純増枚数)を純増枚数カウンタ値として直接特定することが可能となる(図12(a)参照)。
なお、本実施形態では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行うことで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間中の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間中においてAT状態でないときには、純増枚数カウンタを更新する処理を行わず、有利区間中においてAT状態あるときに、純増枚数カウンタを更新する処理を行う構成でもよい。このような構成でも、AT状態でなくナビ報知が行われないときには、メダルの純増枚数は増加せず、AT状態でありナビ報知が行われることで、メダルの純増枚数が増加するので、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行う構成と同様に、有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数することができる。
また、図12(a)に示すように、例えば、有利区間へ移行された後、ナビ報知が行われない期間において、払出率が1を超える入賞が生じず、メダルの増減枚数が基準値を下回るように変化する場合には、有利区間へ移行された後、AT状態へ移行されてナビ報知が開始されたゲームから、メダルの増減枚数が増加傾向となり、当該ゲームにおいて有利区間中における純増枚数が最も少なくなる。なお、有利区間へ移行された後のナビ報知が行われない期間でも、払出率が1を超える入賞が発生し得る。当該期間のメダルの増減枚数が単調に増加傾向となるように、当該期間において払出率が1を超える入賞が生じた場合には、有利区間に移行されたゲームにおいて、有利区間中における純増枚数が最も少なくなる。また、当該期間においてメダルの増減枚数が基準値を一旦下回った後、メダルの増減枚数が増加傾向となるように、当該期間において払出率が1を超える入賞が生じた場合には、当該期間中のゲームにおいて、有利区間中における純増枚数が最も少なくなる。このように、有利区間中において純増枚数が最も少なくなる時点は、状況に応じて変化し得る。これに対して、本実施形態のメイン制御部41は、メダルの純増枚数カウンタを更新する処理において、純増枚数カウンタ値を純増枚数値として所定レジスタに取得して、当該純増枚数値に払出枚数値を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタ値を0に修正することで、メダルの増減枚数が減少傾向から増加傾向に変化したゲームにおいて、純増枚数カウンタをリセットし、純増枚数値の計数を再び0から行うようになっており、有利区間において純増枚数が最も少なくなる時点から、純増枚数の計数を行って、正確な純増枚数を計数することができるようになっている。
また、本実施形態では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行うことで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間中の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間であるか否かにかかわらず、純増枚数カウンタを更新する処理を行う構成でもよい。このような構成では、有利区間に移行される前の区間において、メダルの純増枚数が増加傾向であった場合に、当該区間におけるメダルの純増枚数を引き継いで有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数が行うことができる。
本実施形態のスロットマシン1では、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様にて停止操作を行うことで、メダルの払出率を1以上にすることが可能である一方で、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様以外の操作態様にて停止操作が行われることで、メダルの払出率が1未満となるようになっており、AT状態では、ナビ報知に従うことでメダルの増減枚数が増加傾向となる一方、AT状態以外の状態では、メダルの増減枚数が減少傾向となるので、AT状態であるときに区間表示LED12aを点灯状態に制御することで、有利区間のうちメダルの増減枚数が増加傾向となる期間である旨を報知することになる。
本実施形態では、AT状態管理処理において、RAMの所定領域に有利区間終了フラグが設定されている場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合のいずれの場合においても、共通の有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って、有利区間に関するデータ(AT状態に関するデータを含む)を初期化することで、有利区間を終了させる構成、すなわちAT状態管理処理では、成立した有利区間の終了条件にかかわらず、共通の有利区間データ初期化処理を行うことで一律同様に有利区間に関するデータを初期化して、有利区間を終了させる構成であるが、有利区間の終了時に、成立した有利区間の終了条件に応じた有利区間に関するデータを初期化して、有利区間を終了させる構成でもよい。
本実施形態では、有利区間中においてゲームの結果として実際に払い出されたメダル枚数を純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成であるが、内部抽選にてメダルの払い出しを伴う所定小役が当選した場合には、当該所定小役が入賞してゲームの結果としてメダルが実際に払い出されたか否かにかかわらず、当該所定小役が入賞してメダルが払い出されたとみなして、当該払い出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成でもよい。このような構成では、有利区間において、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当該所定小役が入賞してメダルが払い出されたとみなして、当該払い出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算するので、意図的に当該所定小役を取りこぼすことで、純増枚数カウンタが規定枚数を超えさせず、有利区間のゲーム数を意図的に引き延ばすようなことを防止することができる。
また、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当該所定小役が入賞してゲームの結果としてメダルが実際に払い出されたか否かにかかわらず、当該所定小役が入賞してメダルが払い出されたとみなして、当該払い出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成では、内部抽選にてメダルの払い出しを伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させることが可能な状況であるか否かに関わらず、当該小役が入賞した場合には、当該小役の入賞により払い出された分のメダルを純増枚数カウンタに加算するとともに、内部抽選にてメダルの払い出しを伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合、例えば、内部抽選にて抽選対象役としてナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されていることで、当該ナビ対象役に含まれる所定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず、報知された操作態様と異なる操作態様で操作されることで所定小役を入賞させることができなかった場合や、特定小役が当選し、一定の操作態様(特定役の引込範囲となる操作タイミングでの操作等)で操作すれば必ず当該特定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず、一定の操作態様以外の操作態様で操作されることで特定小役を入賞させることができなかった場合に、遊技者が入賞させることが可能であった小役が入賞してメダルが払い出されたとみなして、当該払い出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する一方で、内部抽選にてメダルの払い出しを伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させることが不可能な状況において、入賞させることができなかった場合、例えば、内部抽選にて抽選対象役としてナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されない状況で、当該ナビ対象役に含まれる所定小役を入賞させることができなかった場合には、純増枚数カウンタに加算しない構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、遊技者が確実にメダルを増加させることができない状況であれば、実際にメダルが増加したときのみ純増枚数カウンタを加算することとなり、遊技者に不利益となってしまうことを防止できる。
本実施形態では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払い出されたメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタ値を0に修正することで、純増枚数カウンタでは、メダルの増減枚数が0を下回る場合に、0を下回る数値について計数せず、0を上回る数値についてのみ計数する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始時までに純増枚数カウンタを0に初期化した後、当該有利区間中において、メダルが払い出されたときに、払い出されたメダル枚数分の値を純増枚数カウンタに加算し、賭数の設定にメダルが用いられたときに、そのメダル枚数分の値を純増枚数カウンタから減算する処理を繰り返し行うことで、有利区間中におけるメダルの純増枚数を計数することで、メダルの増減枚数が0を下回る場合も、0を上回る場合も計数する構成でもよい。このような構成では、メダルの増減枚数が0を下回る場合に、純増枚数カウンタを0に修正しないので、純増枚数カウンタにより純増枚数を計数する処理を簡素化することができる。
本実施形態では、メイン制御部41は、純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払い出されたメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタ値を0に修正し、当該演算値が0以上である場合には、当該演算値を純増枚数カウンタ値とするように純増枚数カウンタ値を更新するように制御することで、有利区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数する構成である。有利区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少するタイミングは、状況に応じて変化し得るので、本実施形態の純増枚数カウンタに基づいて特定されるメダルの純増枚数の起点は、状況に応じて変化し得ることとなるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機となったときから純増枚数カウンタによるメダルの純増枚数の計数を開始させて、当該契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成でもよい。
例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行したときから純増枚数カウンタによる計数を開始させ、当該通常区間から有利区間に移行したときを起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させる構成でもよい。この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタ値に基づいて有利区間の終了条件を判定する制御を簡素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、区間表示LED12aによりAT状態に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でもよい。この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、区間表示LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタ値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、区間表示LED12aによりAT状態に移行した旨が示唆されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でもよい。この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、区間表示LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタ値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
本実施形態では、AT状態管理処理において、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成であるが、AT状態管理処理では、各ゲームにおいて賭数の設定に用いられるメダル枚数を計数せずに、各ゲームにおいて払い出されるメダル枚数のみを計数し、有利区間におけるメダルの総払出枚数が所定の規定枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成でもよい。例えば、総払出枚数の規定枚数を2865(1600ゲーム間のメダルの払出率が150%となる純増枚数(2400)と、当該純増枚数のメダルが付与される最短ゲーム数(160ゲーム=2400/1ゲーム当たりの最大払出枚数(15))において賭数の設定に用いられるメダル枚数(480枚=160ゲーム×1ゲーム当たりの規定数3)との合算値から、スロットマシン1での1ゲームにおける払出枚数の最大値(15)を減算した値)として、有利区間中のゲームにおいて払い出されたメダルの総枚数が、当該規定枚数を超えるときに、有利区間を終了させる構成とすることで、有利区間において払い出されるメダルの最大純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払出率を150%以内とすることができる。なお、有利区間中のゲームにおいて払い出されたメダルの総枚数が、所定枚数(規定枚数+1)に到達することで有利区間を終了させる構成としても、同様の効果を奏する。
[ATに関する制御状態の遷移について]
メイン制御部41が制御するATに関する制御状態(出玉状態)について、図13に基づいて説明する。
図13に示すように、メイン制御部41は、ATに関する制御状態として、非AT状態、前兆状態、AT状態、上乗せ状態A~Cに制御することが可能である。前述の遊技状態が非内部中、内部中、特別状態(BB一般、RB)のいずれに制御されているかにかかわらず、前述の遊技区間が通常区間に制御されているときには、非AT状態のみに制御する。また、遊技状態が非内部中、特別状態(BB一般、RB)のいずれかに制御されており、かつ遊技区間が有利区間に制御されているときにも、非AT状態のみに制御する。一方、遊技状態が内部中に制御されており、かつ遊技区間が有利区間に制御されているときには、非AT状態、前兆状態、AT状態、上乗せ状態A~Cのいずれかに制御する。
非AT状態は、ATの制御が行われることがなく、ナビ報知が行われない状態である。非AT状態では、遊技区間が通常区間、有利区間のいずれに制御されているかにかかわらず、内部抽選にてナビ対象役が当選してもナビ報知が行われない。ナビ報知が行われないことで、非AT状態中ではメダルの払出率が100%を超えないようになっている。
また、非AT状態では、遊技区間が有利区間に制御されており、かつ遊技状態が内部中に制御されていることを条件に、内部抽選にてAT抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したときに、AT抽選が行われる。AT抽選では、AT状態に移行させるか否か及びAT状態に移行させる場合に当該AT状態に制御するゲーム数(以下、ATゲーム数と呼ぶ場合がある)を決定するようになっており、当該AT抽選に当選することで、AT状態に移行させる旨が決定されるとともに所定数のATゲーム数が付与されることとなる。
メイン制御部41のRAMの所定領域には、ATゲーム数の残りゲーム数を計数するためのATゲーム数カウンタが設定されており、メイン制御部41は、非AT状態が開始されるときに、当該ATゲーム数カウンタ値を0に初期化する。そして、AT抽選に当選したときには、当選したATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算する。その後、ATゲーム数カウンタ値が1以上であることを条件に、AT状態に制御する。
また、非AT状態では、遊技区間が有利区間に制御されており、かつ遊技状態が内部中に制御されていることが成立しない場合、すなわち、遊技区間が有利区間に制御されているが、遊技状態が非内部中に制御されている場合や、遊技区間が通常区間に制御されており、かつ遊技状態が非内部中または内部中にいずれかに制御されている場合には、内部抽選にてAT抽選対象役が当選しても、AT抽選が行われず、ATゲーム数が付与されることがないようになっている。これにより、通常区間に制御されている場合や、非内部中に制御されている場合には、AT状態へ移行されることがなく、ナビ報知が行われないことで、メダルの払出率が100%を超えないようになっている。
また、非AT状態は、内部抽選にてAT抽選対象役が当選したゲームの終了時に終了され、所定ゲーム数にわたる前兆状態へ移行される。前兆状態に制御されるゲーム数は、当該前兆状態への移行時に所定範囲内のゲーム数(5~20ゲーム)から前兆状態抽選にて選択されて決定される。メイン制御部41のRAMの所定領域には、前兆状態の残りゲーム数を計数するための前兆状態カウンタが設定されており、メイン制御部41は、非AT状態が開始されるときに、前兆状態カウンタ値を0に初期化し、前兆状態抽選が行われたときに、当該前兆状態抽選により決定された前兆状態のゲーム数を当該前兆状態カウンタに加算する。
前兆状態は、非AT状態において内部抽選にてAT抽選対象役が当選することで制御される状態であり、ナビ報知が行われ得る状態である。前兆状態では、内部抽選にてナビ対象役(本実施形態では、押し順小役1~6)が当選したときに、ナビ報知を行うか否かを所定の確率で決定するナビ抽選が行われ、当該ナビ抽選に当選することで、ナビ報知が行われるように制御される。前兆状態におけるナビ抽選では、当該前兆状態におけるメダルの払出率(払出枚数/賭数)が約100%となる頻度でナビ報知を行うように、ナビ報知を行う旨の決定がされるようになっている。これにより、前兆状態では、ナビ報知が行われたときに、当該ナビ報知により報知された操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当選している押し順小役に含まれる入賞役のうちメダルが増加する増加役を入賞させて、メダルの払出率を約100%とすることができるようになっている。
なお、本実施形態では、前兆状態では、ナビ対象役の当選時にメダルの払出率が約100%となる頻度でナビ報知が行われるようになっており、当該AT状態(低確)に制御されることで、遊技者の所持するメダルの枚数は、当該AT状態(低確)の終了時点で開始時点からほぼ増減がなく、開始時点のメダルの枚数が維持される構成であるが、前兆状態に制御されることで、遊技者の所持するメダルの枚数が、当該前兆状態の終了時点で開始時点から増加したり、減少したりする構成でもよい。このような構成では、前兆状態におけるメダルの増減率は、非AT状態における増減率からAT状態における増減率までの範囲内とすることが好ましい。
前兆状態では、前述の遊技区間が通常区間から有利区間へ移行された後、最初にナビ報知を行うゲームにおいて、区間表示の制御が行われて、区間表示LED12aの点灯が開始される。そして、当該区間表示LED12aは、有利区間が終了されるときまで点灯状態に継続して制御されることとなる。
前兆状態中の各ゲームでは、メイン制御部41は、前述の前兆状態カウンタ値が0であるか否かを判定する。そして、当該カウンタ値が0でない場合には、ゲームの終了時までに当該前兆状態カウンタ値を1減算し、次ゲームにおいても前兆状態を維持するように制御する。一方、当該前兆状態カウンタ値が0である場合には、ATゲーム数カウンタを参照して、付与されているATゲーム数の残り数が1以上であるか否かを判定する。そしてATゲーム数の残り数が1以上であると判定した場合は、前兆状態を終了させてAT状態へ移行させるように制御する。一方、ATゲーム数の残り数が1以上でないと判定した場合は、前兆状態を終了させて非AT状態へ移行させるように制御する。
AT状態は、付与されているATゲーム数を消費して制御される状態であり、ATの制御を行うことが可能であり、ナビ報知が行われ得る状態である。AT状態では、内部抽選にてナビ対象役(本実施形態では、押し順小役1~6)が当選したときに、前兆状態と同様に、ナビ報知を行うか否かを決定するナビ抽選が行われ、当該ナビ抽選に当選することで、ナビ報知が行われるように制御される。AT状態におけるナビ抽選では、必ず当選して、ナビ対象役の当選時に100%の頻度でナビ報知を行う旨の決定がされるようになっている。これにより、AT状態では、ナビ対象役の当選時に必ずナビ報知が行われる。そして、当該ナビ報知により報知された操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当選している押し順小役に含まれる入賞役のうちメダルが増加する増加役を入賞させて、メダルの払出率を100%を超える所定払出率(例えば、約200%~約260%(1ゲーム当たりの純増枚数で3枚~5枚))とすることができるようになっている。
AT状態中の各ゲームでは、メイン制御部41は、前述のATゲーム数カウンタ値を1減算した後、当該ATゲーム数カウンタ値が0であるか否かを判定する。そして、当該ATゲーム数カウンタ値が0でない場合には、AT状態を維持するように制御する。一方、ATゲーム数カウンタ値が0である場合には、当該ゲームの終了時にAT状態を終了させて非AT状態へ移行させるように制御する。
また、AT状態では、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したときに、上乗せ抽選を行う。上乗せ抽選では、ATゲーム数の上乗せを行うか否か及び上乗せを行う場合に上乗せするATゲーム数を決定する。そして、当該上乗せ抽選に当選することで、当選したATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算する。なお、メイン制御部41は、後述のED制御の開始条件(有利区間ゲーム数が第1所定値に到達すること及び有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方)が成立することが確定した以降のゲームでは、上乗せ抽選を行わないよう制御する。ED制御の開始条件が確定することで、有利区間の終了条件が成立するまでAT状態が継続されることとなり、有利区間の終了条件が成立することでATゲーム数の残り数に関わらず、有利区間が終了されるので、ED制御の開始条件が成立した以降のゲームで上乗せ抽選を行わないよう制御することで、不要な制御、例えば、上乗せ抽選の制御等を削減できる。
また、AT状態及び前兆状態は、前述の有利区間の終了条件(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、メダルの純増枚数が規定枚数を超えることの少なくともいずれかが成立すること)が成立したときに、有利区間が終了されることで終了されて非AT状態へ移行されることとなる。
また、AT状態では、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役(本実施形態では、特定小役1、特定小役2)が当選したときに、後述の上乗せ状態A~Cのいずれかに制御するか否かを決定する上乗せ状態抽選を行う。上乗せ状態抽選では、上乗せ状態Bに制御する旨が決定される確率は、上乗せ状態Aに制御する旨が決定される確率に比較して高く設定されており、上乗せ状態Cに制御する旨が決定される確率は、上乗せ状態Bに制御する旨が決定される確率に比較して高く設定されている。また、上乗せ状態抽選では、上乗せ状態抽選対象役のうち特定小役2が内部抽選にて当選したことを契機として行われる場合には、特定小役1が内部抽選にて当選したことを契機として行われる場合に比較して高い確率で、上乗せ状態A~Cのいずれかに制御する旨が決定されるようになっている(図21参照)。
なお、メイン制御部41は、後述のED制御の開始条件(有利区間ゲーム数が第1所定値に到達すること及び有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方)が成立することが確定した以降のゲームでは、上乗せ状態抽選を行わないよう制御する。ED制御の開始条件が確定することで、有利区間の終了条件が成立するまでAT状態が継続されることとなり、有利区間の終了条件が成立することでATゲーム数の残り数に関わらず、有利区間が終了されるので、ED制御の開始条件が成立した以降のゲームで上乗せ状態抽選を行わないよう制御することで、不要な制御、例えば、上乗せ状態の制御、上乗せ抽選の制御等を削減できる。
そして、メイン制御部41は、上乗せ状態抽選に当選することで上乗せ状態A~Cのいずれかに制御する旨が決定された場合には、所定ゲーム数(本実施形態では、当該ゲームにおいてATゲーム数カウンタ値が3以上である場合には、当該ゲームにおいてATゲーム数カウンタ値が3未満である場合には、0ゲーム)の経過後に該当する上乗せ状態A~Cに移行させるように制御する。
上乗せ状態A~Cは、AT状態に比較して高い確率で上乗せ抽選が行われる状態であり、各上乗せ状態に応じて予め定められた所定ゲーム数にわたり制御される。メイン制御部41のRAMの所定領域には、上乗せ状態の残りゲーム数を計数するための上乗せ状態ゲーム数カウンタが設定されており、メイン制御部41は、上乗せ状態抽選にて当選したときに、当選した上乗せ状態に応じて予め定められた所定ゲーム数(上乗せ状態Aでは、3ゲーム、上乗せ状態B、Cでは、10ゲーム)を上乗せ状態ゲーム数カウンタに設定する。そして、上乗せ状態に制御される各ゲームの開始時に上乗せ状態ゲーム数カウンタを1減算し、減算後の当該上乗せ状態ゲーム数カウンタ値が1以上であることを条件に上乗せ状態に継続して制御する一方、上乗せ状態ゲーム数カウンタ値が0となることで当該上乗せ状態を終了させてAT状態へ移行させるように制御する。
また、上乗せ状態A~Cでは、当該上乗せ状態の開始時に上乗せするATゲーム数を決定する上乗せ抽選が行われ、当選したATゲーム数がATゲーム数カウンタに加算される。当該上乗せ状態の開始時の上乗せ抽選では、所定ゲーム数(本実施形態では、少なくとも1ゲーム)以上のATゲーム数を上乗せする旨の決定がされるようになっており、上乗せ状態A~Cに制御されることとで必ずATゲーム数が上乗せされるようになっている。また、上乗せ状態A~Cでは、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したときに、上乗せ抽選を行い、ATゲーム数の上乗せを行うか否か及び上乗せを行う場合に上乗せするATゲーム数を決定する。そして、当該上乗せ抽選に当選することで、当選したATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算する。上乗せ状態A~Cにおいて上乗せ抽選対象役が当選したことを契機として行われる上乗せ抽選では、ATゲーム数の上乗せを行う旨が決定される確率及び上乗せするATゲーム数が、AT状態において上乗せ抽選対象役が当選したことを契機として行われる上乗せ抽選に比較して高くなるようになっている。
また、上乗せ状態A~Cの開始時及び上乗せ抽選対象役の当選時に行われる上乗せ抽選では、各上乗せ状態A~Cにおいて上乗せされるATゲーム数の期待値が所定範囲内となるように付与されるATゲーム数が決定されるようになっている。上乗せ状態Bにおいて上乗せされるATゲーム数の期待値は、上乗せ状態Cにおいて上乗せされるATゲーム数の期待値に比較して高く設定されており、上乗せ状態Aにおいて上乗せされるATゲーム数の期待値は、上乗せ状態Bにおいて上乗せされるATゲーム数の期待値に比較して高く設定されている(図21参照)。なお、本実施形態では、上乗せ状態A~Cにおいて最低限保証される上乗せATゲーム数(最低限保証ATゲーム数)が予め設定されており、上乗せ状態Aにおける最低限保証ATゲーム数が300ゲーム、上乗せ状態Bにおける最低限保証ATゲーム数が200ゲーム、上乗せ状態Cにおける最低限保証ATゲーム数が100ゲームに設定されている。
このように、本実施形態のメイン制御部41は、ATに関する制御状態として、非AT状態と、当該非AT状態よりも遊技者にとって有利なAT状態と、を含む複数種類の状態に制御可能であり、付与されたATゲーム数を消化してAT状態に制御することが可能である。
なお、本実施形態では、AT抽選によりATゲーム数を付与し、付与されたATゲーム数を消化してAT状態に制御する構成であるが、例えば、AT抽選によりナビ報知が行われるナビ回数を付与したり、AT抽選によりメダルの払出枚数または純増枚数を付与し、これらを消化してAT状態に制御する構成でもよい。
また、本実施形態のメイン制御部41は、内部抽選にてメダルが増加するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(正解押し順)が変化する押し順小役が当選したときに正解押し順を報知可能なナビ報知を実行可能であり、ナビ報知の制御において、AT状態において正解押し順を報知可能であり、AT状態では、非AT状態よりもナビ報知により正解押し順が報知される頻度が高まることにより非AT状態よりも遊技者にとって有利となる構成である。
また、上乗せ状態には、上乗せされるATゲーム数の異なる上乗せ状態A~Cが含まれており、上乗せ状態A~Cに制御されることで、上乗せ状態毎に予め定められた期待値に応じたATゲーム数が上乗せされ得るようになっている。
[エンディング制御について]
メイン制御部41が行うエンディング制御について説明する。
本実施形態のメイン制御部41は、AT状態に制御しているときに、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(本実施形態では、1500ゲーム)に到達する前の第1所定値(本実施形態では、1400ゲーム)に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が規定枚数(本実施形態では、2388枚)を超える前の第2所定値(本実施形態では、2188枚)を超えることの少なくともいずれか一方が成立することで、その後は、ATゲーム数に関わらず、有利区間の終了条件1または終了条件2が成立するときまでの期間にわたり、AT状態を継続させて当該有利区間の終了とともにAT状態を終了させるエンディング制御(ED制御)を行って、エンディング状態(ED状態:有利区間の終了条件1または終了条件2のいずれかが成立するまでAT状態に制御される状態)に制御する。以下、AT状態に制御され、かつエンディング制御が行われている状態を、AT状態(ED)と呼び、AT状態に制御され、かつエンディング制御が行われていない状態を、AT状態(通常)と呼ぶ場合がある。
具体的には、メイン制御部41は、AT状態に制御している各ゲームにおいて、有利区間ゲーム数カウンタ値及び純増枚数カウンタ値に基づいて、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したか否か、有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えたか否かを判定し、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したこと及び有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えたことの少なくともいずれか一方が成立していると判定した場合に、ED状態へ移行させる旨を示すED移行フラグをRAMの所定領域に設定する。
そして、次ゲーム以降のゲームでは、ゲームの開始時にED移行フラグがRAMの所定領域に設定されているか否かを参照して、当該ED移行フラグが設定されていることに基づいて、ATゲーム数の残り数に関わらずED制御を行ってED状態に移行させ、AT状態を継続させるように制御する。ED移行フラグは、前述の有利区間データに含まれ、有利区間データ初期化処理により初期化されるRAMの所定領域に設定されるようになっており、有利区間データ初期化処理によりED移行フラグが初期化されることで、有利区間及びAT状態の終了とともにED制御が終了されED状態も終了される。これにより、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したこと及び有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えたことの少なくともいずれか一方が成立した次ゲームから、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したこと及び有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えたことの少なくともいずれか一方の条件(有利区間の終了条件)が成立するゲームまでの期間にわたり、ED移行フラグが設定されていることに基づいてED制御が行われて、AT状態に継続して制御されることとなる。
このように、エンディング制御では、AT状態において、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方が成立することを条件として、当該条件が成立した後のゲームでは、ATゲーム数に関わらず、有利区間の終了条件1または終了条件2が成立するときまでの期間にわたり、ED制御を行ってED状態に移行させ、AT状態を継続させるように制御するようになっている。
なお、本実施形態では、メイン制御部41は、AT状態に制御しているときに、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることで、エンディング制御を行って、ATゲーム数に関わらず、有利区間の終了条件1または終了条件2が成立するときまで、AT状態に継続して制御する構成であるが、エンディング制御では、AT状態に制御しているときに、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることが成立することで、その後、有利区間の終了条件1が成立するために要するATゲーム数(現在の有利区間ゲーム数と上限ゲーム数の差分のゲーム数)や有利区間の終了条件2が成立するために要するゲーム数(現在の純増枚数と規定枚数の差分に相当するゲーム数)をATゲーム数カウンタに加算し、当該ATゲーム数カウンタに基づいてAT状態の制御を継続させることにより、有利区間の終了条件1または終了条件2が成立するときまで、AT状態に継続して制御する構成でもよい。
[エンディング関連制御について]
メイン制御部41が行うエンディング関連制御について説明する。
本実施形態のメイン制御部41は、前述のED制御に関連する制御として、AT状態及び上乗せ状態において上乗せ抽選に当選することで付与されたATゲーム数を加算してATゲーム数カウンタを更新した場合には、当該ATゲーム数カウンタ値及び有利区間ゲーム数カウンタ値、純増枚数カウンタ値に基づいてED制御の開始条件が成立することが確定したか否かを判定し、ED制御の開始条件が成立することが確定したと判定した場合に、ATゲーム数カウンタ値を補正するATゲーム数補正処理1を行った後、当該ATゲーム数補正処理1を行った旨及び補正後のATゲーム数カウンタ値を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するように制御するED関連制御1を行うことが可能である。
具体的に、ED関連制御1では、上乗せ抽選に当選することで付与されたATゲーム数を加算してATゲーム数カウンタを更新した場合には、更新後のATゲーム数カウンタ値と有利区間ゲーム数カウンタ値を加算して加算値1(有利区間ゲーム数の予定値)を算出し、当該加算値1が前述のED制御の開始条件である第1所定値以上であるか否か、すなわちATゲーム数カウンタに基づいてAT状態が継続されることでED制御の開始条件が成立するか否かを判定する。そして、加算値1が第1所定値以上であると判定した場合には、ED制御の開始条件が成立することが確定したと判定し、加算値1が第1所定値以上ではないと判定した場合には、ED制御の開始条件が成立することが確定していないと判定する。
また、上乗せ抽選に当選することで付与されたATゲーム数を加算してATゲーム数カウンタを更新した場合には、更新後のATゲーム数カウンタ値とAT状態における1ゲーム当たりの純増枚数の平均値とを乗算して乗算値(ATゲーム数に応じた純増枚数の予測値)を算出した後、当該乗算値と純増枚数カウンタ値を加算して加算値2(有利区間の純増枚数の予測値)を算出し、当該加算値2が前述のED制御の開始条件である第2所定値を超過しているか否か、すなわちATゲーム数カウンタに基づいてAT状態が継続されることでED制御の開始条件が成立するか否かを判定する。そして、加算値2が第2所定値を超過していると判定した場合には、ED制御の開始条件が成立することが確定したと判定し、加算値2が第2所定値を超過していないと判定した場合には、ED制御の開始条件が成立することが確定していないと判定する。
そして、ED関連制御1では、前述の加算値1(有利区間ゲーム数の予定値)または加算値2(有利区間の純増枚数の予測値)に基づいてED制御の開始条件が成立することが確定したと判定した場合に、ATゲーム数補正処理1を行う。
ATゲーム数補正処理1では、加算値1に基づいてED制御の開始条件が成立することが確定したと判定したされたこを契機として、当該ATゲーム数補正処理が行われている場合には、前述の有利区間ゲームの上限ゲーム数から有利区間ゲーム数カウンタ値を減算して減算値1(有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するまでの残りゲーム数)を算出し、ATゲーム数カウンタ値に当該減算値1を設定することで、ATゲーム数カウンタ値を補正する。一方、加算値2に基づいてED制御の開始条件が成立することが確定したと判定したされたこを契機として、当該ATゲーム数補正処理が行われている場合には、前述の有利区間のメダル純増枚数の規定枚数から純増枚数カウンタ値を減算して減算値2(有利区間の純増枚数が規定枚数を超えるまでの残り純増枚数)を算出した後、当該減算値2をAT状態における1ゲーム当たりの純増枚数の平均値で除算して除算値(有利区間の純増枚数が規定枚数を超えるまでの残りゲーム数の予測値(小数点以下は切り上げ))を算出し、ATゲーム数カウンタ値に当該除算値を設定することで、ATゲーム数カウンタ値を補正する。
そして、ED関連制御1では、ATゲーム数補正処理1を行ってATゲーム数カウンタ値を補正した後には、補正後のATゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。その後、メイン制御部41は、ゲーム毎にATゲーム数カウンタを1ずつ減算して更新した後、更新後のATゲーム数カウンタ値を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数カウンタ値を用いて後述のAT状態演出(ED確定)におけるATゲーム数表示を行うように制御する。これにより、サブ制御部91では、AT状態演出(ED確定)において残り有利区間ゲーム数すなわち残りATゲーム数と合うようにATゲーム数表示を行うことができるようになっている。
このように、メイン制御部41は、ED関連制御1においてATゲーム数補正処理1を行うことで、ED制御の開始条件が成立することが確定した場合、すなわち有利区間の終了条件が成立することが確定した場合に、ATゲーム数カウンタ値を有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数に補正するようになっている。これにより、ED制御の開始条件が成立するときに、ATゲーム数カウンタ値がED状態の初期値(ED制御の開始時から有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数(本実施形態では、100ゲーム))となるようになっている。また、ATゲーム数カウンタ値が0となるゲームすなわち付与されたATゲーム数がすべて消化されてATゲーム数が残っていないゲームにおいて、有利区間が終了されるようになっている。
これに対してサブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数カウンタ値を用いて後述のAT状態演出(ED確定)におけるATゲーム数表示及びED演出における残り有利区間ゲーム数表示を行うように制御する。これにより、サブ制御部91では、AT状態演出(ED確定)及びED演出において残り有利区間ゲーム数と合うようにATゲーム数表示や残り有利区間ゲーム数表示を行うことができるようになっている。
また、メイン制御部41は、前述のED制御に関連するED関連制御2として、AT状態中であってED制御を行っていない各ゲームにおいて有利区間ゲーム数カウンタ値、純増枚数カウンタ値に基づいてED制御の開始条件が成立したか否かを判定し、ED制御の開始条件が成立したと判定したゲームでは、ATゲーム数カウンタ値がED状態の初期値(ED制御の開始時から有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数(本実施形態では、100ゲーム))であるか否かを判定する。そして、ATゲーム数カウンタ値が当該初期値でないと判定した場合には、ED状態の初期値をATゲーム数カウンタ値に設定して補正するATゲーム数補正処理2を行った後、当該ATゲーム数補正処理2を行った旨及び補正後のATゲーム数カウンタ値を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するように制御することが可能である。
このように、メイン制御部41は、ED関連制御2においてATゲーム数補正処理2を行うことで、ED制御の開始条件が成立する場合、すなわち有利区間の終了条件が成立することが確定した場合に、ATゲーム数カウンタ値をED状態の初期値すなわち有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数に補正するようになっている。これにより、有利区間の終了条件が成立するときに、ATゲーム数カウンタ値が0となるようになっており、付与されたATゲーム数がすべて消化されてATゲーム数が残っていないゲームにおいて、有利区間が終了されるようになっている。
これに対してサブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数カウンタ値を用いて後述のED演出における残り有利区間ゲーム数表示を行うように制御する。これにより、サブ制御部91では、ED演出において残り有利区間ゲーム数と合うように残り有利区間ゲーム数表示を行うことができるようになっている。
[メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて]
メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて、図14~図18に基づいて説明する。
まず、AT状態(通常)に制御しているときにED制御を行う条件が成立することがなく、ED制御が行われずにAT状態(通常)が終了される場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図14参照)、及びAT状態(通常)においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図15参照)を説明する。
図14及び図15に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつ非AT状態に制御しているときに、内部抽選にてAT抽選対象役が当選することでAT抽選を行う。そして、当該AT抽選にて当選してAT状態(通常)へ移行させる旨が決定されることで、当該AT抽選にて当選して付与されたATゲーム数(当選値)をATゲーム数カウンタに設定する。その後、前兆状態へ移行させ、所定ゲーム数が経過することでAT状態(通常)に移行させる。また、メイン制御部41は、前兆状態へ移行させるときに、前兆状態へ移行させる旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、AT状態(通常)へ移行させるときに、AT状態(通常)へ移行させる旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて前兆状態へ移行される旨が特定されるときには、演出態様を、メイン制御部41側にて非AT状態に制御されているときに主に行う通常演出(例えば、図31(d)参照)から前兆状態に制御されているときに行う前兆演出(図示略)へ移行させる。また、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてAT状態(通常)へ移行される旨が特定されるときには、演出態様を、メイン制御部41側にて前兆演出からAT状態(通常)に制御されているときに行うAT状態演出(通常)(例えば、図19(a)参照)へ移行させる。後述するようにAT状態演出(通常)では、液晶表示器51にてATゲーム数の残り数を示すATゲーム数表示が行われ、ATゲーム数の残り数が示唆されるようになっている。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に移行させた後は、各ゲームの開始時にATゲーム数カウンタ値を1減算し、当該ATゲーム数カウンタ値が0となった場合には、当該ゲームの終了時にAT状態(通常)を終了させて非AT状態に移行させるように制御する一方、ATゲーム数カウンタ値が1以上である場合には、次ゲームでもAT状態を継続させるように制御する。また、AT状態に制御している場合には、各ゲームの開始時に、ATゲーム数カウンタに基づいて特定されるATゲーム数の残り数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、有利区間に制御されている各ゲームでは、当該ゲームの開始時に有利区間ゲーム数カウンタを1加算し(図10参照)、当該ゲームの終了時に有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達したか否か、すなわち有利区間の終了条件1が成立したか否かを判定する(図11参照)。また、有利区間に制御されている各ゲームの終了時には、当該ゲームにおける賭数及びメダルの払出枚数に基づいて純増枚数カウンタを更新し、当該純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えたか否か、すなわち有利区間の終了条件2が成立したか否かを判定する(図11参照)。そして、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間データを初期化することで、有利区間及びAT状態を終了させる。また、有利区間に制御している場合には、各ゲームの開始時に、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、各ゲームの終了時に、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間におけるメダルの純増枚数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に送信する。
また、メイン制御部41は、ATゲーム数カウンタに基づいてATゲーム数の残り数が0となること、有利区間の終了条件1が成立すること、有利区間の終了条件2が成立することのいずれかが成立するまでの期間、すなわち有利区間に制御しており、かつAT状態に制御している期間において、内部抽選にてナビ対象役(本実施形態では、押し順小役1~6)が当選したゲームでは、ナビ報知の制御を行い、遊技補助表示器12を用いて当選しているナビ対象役に応じたナビ番号を報知するとともに、当該ナビ番号を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてナビ対象役が当選した旨及びナビ報知により報知されるナビ番号が特定されるときには、ナビ演出を行い、ナビ報知により報知されるナビ番号に対応するナビ画像を液晶表示器51に表示させて、当該ナビ番号に対応するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を示唆する。AT状態演出(通常)の制御を行っているときに行うナビ演出では、後述するように、第1態様または第2態様のいずれの態様でナビ演出を行うかを決定する演出態様抽選を行い、当該演出態様抽選にて決定された演出態様(第1態様または第2態様)に対応するナビ画像を液晶表示器51に表示させるようになっている。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態に制御している期間において、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したゲームでは、上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選した場合には、当選して付与されたATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算する。そして、当選したATゲーム数が加算された後のATゲーム数カウンタに基づいて特定されるATゲーム数の残り数と、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数との和が、前述のED制御を行う条件となる第1所定値以上であるか否かを判定する。そして、ATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数との和が第1所定値以上であると判定した場合には、ED制御を行ってED状態へ移行させることが確定した旨を示すED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定して、AT状態(通常)の制御を継続する(図15参照)。一方、ATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数との和が第1所定値以上でないと判定した場合には、ED移行確定フラグを設定せずに、AT状態(通常)の制御を継続する(図14参照)。
また、メイン制御部41は、上乗せ抽選を行ったときに、当該上乗せ抽選が行われた旨及び当該抽選の結果(例えば、付与されたATゲーム数等)を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われたことが特定される場合には、後述するように上乗せ抽選の結果を示唆する上乗せ演出を行う(図14、図15参照)。
図14に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われた旨が特定されるが、ED移行確定フラグが設定された旨が特定されない場合には、後述の操作要求演出を実行するか否かを決定する操作要求演出抽選を行い、当該操作要求演出抽選に当選した場合に、当該ゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)に操作要求演出を行い、演出用スイッチ56の操作を促す。操作要求演出抽選の当選を契機として操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、後述のED移行確定示唆演出を行わずに、AT状態演出(通常)を再開する。また、操作要求演出抽選に当選しなかった場合には、操作要求演出を行うことなく、上乗せ演出を終了させた後に、AT状態演出(通常)を再開する。
そして、AT状態演出(通常)を行っている状態で、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数の残り数が3以下となった場合には、後述の終了示唆報知1を行って、AT状態が終了される旨を当該AT状態の終了前にATゲーム数表示を用いて報知する。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に制御している状態でATゲーム数カウンタに基づいてATゲーム数の残り数が0となったことが特定されるゲームの終了時に、AT状態(通常)を終了させて非AT状態へ移行させる。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数の残り数が0となったゲームの終了時に、後述のAT状態結果報知を行って、AT状態における遊技結果(AT状態において払い出されたメダルの枚数やAT状態に制御されたゲーム数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで(例えば、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されること等)、AT状態結果報知を終了させて通常演出を行うように制御する。
一方、図15に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、当該ゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)に操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、後述のED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する(図32(a)~図32(d)参照)。このように、ED状態へ移行される旨が確定している場合にも、当該ED状態へ移行される旨が確定していない場合にも、操作要求演出が実行されることがあるようになっており、操作要求演出が行われることで、ED状態へ移行される旨が確定された可能性を示唆するようになっている。なお、後述するように操作要求演出が行われているときには、ATゲーム数の残り数を示唆するATゲーム数表示が行われないようになっている。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させて、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、ED状態へ移行される旨が確定した旨を示唆するAT状態演出(ED確定)を行うように制御する(図32(d)、図32(e)参照)。AT状態演出(ED確定)では、後述するようにATゲーム数の残り数を示唆するATゲーム数表示が行われるとともに、ED状態へ移行する旨が確定した旨を示唆するED確定示唆表示が行われるようになっている。
また、サブ制御部91は、AT状態演出(ED確定)を行っている期間において、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてナビ対象役が当選した旨及びナビ報知により報知されるナビ番号が特定されるときには、ナビ演出を行う。AT状態演出(ED確定)を行っているときには、第2態様ではナビ演出を行うことがなく、第1態様でナビ演出を行う。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に制御している状態で、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定されるゲームの終了時に、ED状態へ移行させる旨を特定可能なED移行フラグをRAMの所定領域に設定し、ED状態へ移行される旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。そして、当該ゲームの次ゲームの開始時にED移行フラグが設定されていることを条件にED制御を開始する。ED制御が開始されることで、AT状態(通常)からAT状態(ED)へ移行することとなる。その後の各ゲームの開始時にED移行フラグを参照して、当該ED移行フラグが設定されていることを条件にED制御が継続される。
ED制御では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで成立する有利区間の終了条件1、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えることで成立する有利区間の終了条件2の少なくともいずれか一方が成立するまでの期間にわたり、AT状態(ED)を継続させるように制御する。また、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
なお、特に図示等しないが、AT状態(通常)に制御している状態で、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が第2所定値を超過したことが特定されることでも、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定される場合と同様に、ED移行フラグをRAMの所定領域に設定してED制御を開始させ、AT状態(通常)からAT状態(ED)へ移行させる。そして、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立するまでの期間にわたり、AT状態(ED)を継続させるように制御するとともに、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
また、ED制御では、ED制御が行われている旨を特定可能なコマンド、有利区間の終了条件1が成立するまでの残りゲーム数及び有利区間の終了条件2が成立するまでの残り純増枚数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED状態へ移行される旨が特定されるゲームの終了時に、後述のED開始示唆演出を行って、次ゲームよりED制御が行われてAT状態(ED)へ移行される旨を示唆する。そして、当該ゲームの次ゲームの開始操作が行われることで、ED開始示唆演出を終了させて、後述のED演出に移行させて、AT状態(ED)に制御されている旨を示唆する。
ED演出中は、後述の終了条件報知を行って、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される有利区間の終了条件1が成立するまでの残りゲーム数及び有利区間の終了条件2が成立するまでの残り純増枚数を液晶表示器51に表示させることで、有利区間の終了条件の成立が近い旨を示唆する。
また、ED演出を行っている状態において、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するまでのゲーム数が所定ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)となったことが特定された以降は、有利区間が終了されるまでの期間にわたり、後述の終了事前報知を行って有利区間及びAT状態が終了される旨を報知する。
なお、特に図示等しないが、ED演出を行っている状態において、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて有利区間の純増枚数が第2所定値を超えるまでの純増枚数が所定枚数未満(例えば、10枚未満)となったことが特定された以降も、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するまでのゲーム数が所定ゲーム数となったことが特定される場合と同様に、有利区間が終了されるまでの期間にわたり、後述の終了事前報知を行って有利区間及びAT状態が終了される旨を報知する。
メイン制御部41は、AT状態(DE)に制御している状態で、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したこと、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えたことのうち少なくともいずれか一方が成立したことが特定されるゲームの終了時に、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間を終了させるとともにAT状態(ED)を終了させて、非AT状態へ移行させる。また、当該ゲームの終了時には、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間を終了させた旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて有利区間データ初期化処理が行われて有利区間及びAT状態が終了されたことが特定されるゲームの終了時に、後述のAT状態結果報知を行って、AT状態における遊技結果(AT状態において払い出されたメダルの枚数やAT状態に制御されたゲーム数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで(例えば、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されること等)、AT状態結果報知を終了させて通常演出を行うように制御する。
また、有利区間及びAT状態が終了されたことが特定されるゲームの終了時には、後述ののめり込み防止報知及び後述の終了事後報知を行って、有利区間の終了条件が成立したことにより有利区間及びAT状態が終了された旨を報知する。その後、所定時間(本実施形態では、3秒間以上)が経過したことを条件にのめり込み防止報知を終了させ、所定ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)が経過したことを条件に終了事後報知を終了させる。
次に、上乗せ状態に制御しているときにED制御を行う条件が成立することがなく、ED制御が行われずに上乗せ状態が終了される場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図16参照)、及び上乗せ状態においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図17参照)を説明する。
図16及び図17に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証ATゲーム数と有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数との和が、前述のED制御を行う条件となる第1所定値以上でなければ、決定された上乗せ状態に応じた所定ゲーム数を、RAMの所定領域に設定されている上乗せ状態ゲーム数カウンタに設定し、その後、所定ゲーム数が経過したときに、当選した上乗せ状態A~Cへ移行させる。また、上乗せ状態抽選にて当選した場合には、当該上乗せ状態抽選にて当選したATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算することで、ATゲーム数を上乗せする。
また、メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cへ移行させるときに、上乗せ状態へ移行させる旨及び移行させる上乗せ状態A~C、上乗せ状態抽選にて当選して上乗せされるATゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ状態へ移行させる旨が特定されるときには、後述する状態移行示唆演出を実行した後、上乗せ移行される上乗せ状態A~Cに応じた後述する上乗せ状態移行確定示唆演出を実行してから上乗せ状態演出A~Cを行うように制御する。後述するように上乗せ状態演出A~Cは、それぞれ演出態様の異なる演出であり(図21参照)、制御されている上乗せ状態の種類を演出態様に基づいて特定し得るようになっている。また、後述するように上乗せ状態演出A~Cでは、AT状態演出(通常)では、液晶表示器51にてATゲーム数の残り数を示すATゲーム数表示が行われないようになっている。
メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cに移行させた後は、各ゲームの開始時に上乗せ状態ゲーム数カウンタ値を1減算した後、当該上乗せ状態ゲーム数カウンタ値が1以上である場合には、次ゲームでも上乗せ状態を継続させるように制御する。一方、1減算した後の上乗せ状態ゲーム数カウンタ値が1以上でない場合には、当該ゲームの終了時、上乗せ状態を終了させて、AT状態(通常)へ移行させる。また、上乗せ状態に制御している場合には、各ゲームの開始時に、上乗せゲーム数カウンタに基づいて特定される上乗せゲーム数の残り数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、上乗せ状態に制御している場合でも、AT状態(通常)に制御している場合と同様に、各ゲームでは、当該ゲームの開始時に有利区間ゲーム数カウンタを1加算し(図10参照)、有利区間に制御されている各ゲームの終了時に当該ゲームにおける賭数及びメダルの払出枚数に基づいて純増枚数カウンタを更新する。そして、有利区間ゲーム数カウンタ値及び純増枚数カウンタ値に基づいて、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することが特定される場合には、当該ゲームの終了時に有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させる。
また、上乗せ状態に制御している場合でも、AT状態(通常)に制御している場合と同様に、各ゲームの開始時に、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、各ゲームの終了時に、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間におけるメダルの純増枚数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に送信する。
また、メイン制御部41は、上乗せ状態ゲーム数カウンタに基づいて上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となること、有利区間の終了条件1が成立すること、有利区間の終了条件2が成立することのいずれかが成立するまでの期間、すなわち有利区間に制御しており、かつ上乗せ状態に制御している期間において、内部抽選にてナビ対象役(本実施形態では、押し順小役1~6)が当選したゲームでは、ナビ報知の制御を行い、当選しているナビ対象役に応じたナビ番号を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、当該ナビ番号を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてナビ対象役が当選した旨及びナビ報知により報知されるナビ番号が特定されるときには、ナビ演出を行い、ナビ報知により報知されるナビ番号に対応するナビ画像を液晶表示器51に表示させて、当該ナビ番号に対応するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を示唆する。上乗せ状態演出の制御を行っているときに行うナビ演出では、AT状態演出(通常)の制御を行っているときに行うナビ演出と同様に、演出態様抽選を行い、当該演出態様抽選にて決定された演出態様(第1態様または第2態様)に対応するナビ画像を液晶表示器51に表示させるようになっている。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつ上乗せ状態に制御している期間において、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したゲームでは、上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選した場合には、当選して付与されたATゲーム数をATゲーム数カウンタに加算する。そして、当選したATゲーム数が加算された後のATゲーム数カウンタに基づいて特定されるATゲーム数の残り数と、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数との和が、前述のED制御を行う条件となる第1所定値以上であるか否かを判定する。そして、ATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数との和が第1所定値以上でないと判定した場合には、ED移行確定フラグを設定せずに、上乗せ状態の制御を継続する(図16参照)。一方、ATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数との和が第1所定値以上であると判定した場合には、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定して、当該ゲームの終了時に上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる(図17参照)。
また、メイン制御部41は、上乗せ抽選を行ったときに、当該上乗せ抽選が行われた旨及び当該抽選の結果(例えば、付与されたATゲーム数等)を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われたことが特定される場合には、後述するように上乗せ抽選の結果を示唆する上乗せ演出を行う(図16、図17参照)。
図16に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われた旨が特定されるが、ED移行確定フラグが設定された旨が特定されない場合には、後述の操作要求演出を実行するか否かを決定する操作要求演出抽選を行い、当該操作要求演出抽選に当選した場合には、当該ゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)に操作要求演出を行い、演出用スイッチ56の操作を促す。操作要求演出抽選の当選を契機として操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、後述のED移行確定示唆演出を行わずに、上乗せ状態演出を再開する。また、操作要求演出抽選に当選しなかった場合には、操作要求演出を行うことなく、上乗せ演出を終了させた後に、上乗せ状態演出を再開する。
そして、上乗せ状態演出を行っている状態で、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される上乗せ状態ゲーム数の残り数が3以下となった場合には、終了示唆報知2を行う。終了示唆報知2では、上乗せ状態ゲーム数の残り数を示唆する示唆表示(例えば、上乗せ状態ゲーム数を示す数字画像を含む「上乗せ状態あと○○ゲーム」等のメッセージ画像の表示)を行って、上乗せ状態が終了される旨を当該上乗せ状態の終了前に報知する。
メイン制御部41は、上乗せ状態に制御している状態で上乗せ状態ゲーム数カウンタに基づいて上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったことが特定されるゲームの終了時に、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったゲームの終了時に、後述の上乗せ状態結果報知を行って、上乗せ状態における遊技結果(上乗せ状態において付与されたATゲーム数の総数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで(例えば、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されること等)、上乗せ状態結果報知を終了させてAT状態(通常)を行うように制御する(図33(a)~図33(d)参照)。
一方、図17に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、当該ゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)に、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、後述のED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する(図34(a)~図34(d)参照)。このように、メイン制御部41側にて上乗せ状態に制御されているときにおいても、AT状態(通常)に制御されているときと同様に、ED状態へ移行される旨が確定している場合にも、当該ED状態へ移行される旨が確定していない場合にも、操作要求演出が実行されることがあるようになっており、操作要求演出が行われることで、ED状態へ移行される旨が確定された可能性を示唆するようになっている。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させる(図34(d)、図34(e)参照)。その後は、前述のようにAT状態(通常)からED制御が行われる場合と同様に、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態演出を行っているときにED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
メイン制御部41は、上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定し、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させた後は、前述のようにAT状態(通常)においてED状態へ移行される旨が確定した場合と同様に、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで成立する有利区間の終了条件1、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えることで成立する有利区間の終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。
なお、特に図示等しないが、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)に移行した後、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が第2所定値を超過したことが特定されることでも、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定される場合と同様に、AT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。また、上乗せ状態を終了させた後に制御するAT状態(通常)においても、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
これに対して、サブ制御部91は、上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定し、AT状態演出(ED確定)を開始した後は、前述のようにAT状態(通常)においてED状態へ移行される旨が確定した場合と同様に、メイン制御部41側にてAT状態(ED)へ移行されるときに、ED開始示唆演出を行った後、AT状態(ED)に制御されている期間においてED演出及び終了条件報知、終了事前報知を行う。
そして、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで成立する有利区間の終了条件1、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えることで成立する有利区間の終了条件2の少なくともいずれか一方が成立したゲームの終了時から所定期間にわたりAT状態結果報知及び終了事後報知を行い、通常演出へ移行させるように制御する。
次に、上乗せ状態当選時においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図18参照)を説明する。
図18に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証ATゲーム数と有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数との和が、ED制御を行う条件となる第1所定値以上であれば、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定する。また、メイン制御部41は、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグを設定したことが特定される場合には、所定ゲーム数が経過してから後述するように状態移行示唆演出を行う(図18参照)。なお、本実施形態では、サブ制御部91は、上乗せ状態当選した後、所定ゲーム数が経過してから状態移行示唆演出を行っているが、上乗せ状態当選したゲームにおいて状態移行示唆演出を行ってもよい。状態移行示唆演出実行後、サブ制御部91は、当該ゲームの終了時に、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する(図34(a)~図34(d)参照)。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させる(図35(c)、図35(d)参照)。その後は、前述のようにAT状態(通常)からED制御が行われる場合や上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定した場合と同様に、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態当選時にED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
メイン制御部41は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後は、前述のようにAT状態(通常)においてED状態へ移行される旨が確定した場合と同様に、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで成立する有利区間の終了条件1、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えることで成立する有利区間の終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。
なお、特に図示等しないが、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が第2所定値を超過したことが特定されることでも、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定される場合と同様に、AT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。また、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後のAT状態(通常)においても、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
また、サブ制御部91は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定し、AT状態演出(ED確定)を開始した後は、前述のようにAT状態(通常)においてED状態へ移行される旨が確定した場合や上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定した場合と同様に、メイン制御部41側にてAT状態(ED)へ移行されるときに、ED開始示唆演出を行った後、AT状態(ED)に制御されている期間においてED演出及び終了条件報知、終了事前報知を行う。
そして、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで成立する有利区間の終了条件1、及び純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間の純増枚数が規定枚数を超えることで成立する有利区間の終了条件2の少なくともいずれか一方が成立したゲームの終了時から所定期間にわたりAT状態結果報知及び終了事後報知を行い、通常演出へ移行させるように制御する。
[AT状態演出(通常)について]
サブ制御部91が行うAT状態演出(通常)について、図19及び図20に基づいて説明する。
AT状態演出(通常)は、メイン制御部41にてAT状態(通常)に制御されているときにサブ制御部91が液晶表示器51を用いて行う演出であり、AT状態演出(通常)を行うことで、AT状態(通常)に制御されている旨を示唆する。
図19(a)、図19(b)に示すように、AT状態(通常)では、AT状態演出画像(通常)(本実施形態では、キャラクタAの画像)とAT状態通常背景画像(本実施形態では、天体Aと宇宙空間の画像)を液晶表示器51に表示させる。AT状態通常背景画像は、後述のAT状態演出(ED確定)やED演出にて用いられる背景の画像とは異なる態様の画像であり、当該AT状態通常背景画像が表示されることで、AT状態演出(通常)が行われていることを遊技者等が認識可能になっている。
また、AT状態(通常)を行っているときには、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数カウンタ値すなわち付与されているATゲーム数の残り数を示唆するATゲーム数表示(本実施形態では、「残りATゲーム数」のメッセージ画像とATゲーム数の残り数を示す数字画像(例えば、「100ゲーム」等))を液晶表示器51に表示させる。
ATゲーム数表示は、ATゲーム数の残り数が所定ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)よりも多いときには、通常態様(点滅なし態様)で表示され、ATゲーム数の残り数が所定ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)以下であるときには、AT終了示唆態様(本実施形態では、赤色点滅態様)で表示される。ATゲーム数表示をAT終了示唆態様にて表示することで、ATゲーム数の残り数が所定ゲーム数以下であり、AT状態の終了条件(ATゲーム数が0となること)の成立が近い旨を示唆するようになっている。
また、AT状態(通常)では、AT遊技履歴画像(本実施形態では、AT状態に制御されたゲーム数(AT中消化ゲーム数)を示す数字画像と、当該AT状態におけるメダルの純増枚数(AT中純増枚数)を示す数字画像)を液晶表示器51に表示して、AT中の遊技履歴(ATのゲーム数、純増枚数)を示唆するようになっている。
前述のように、サブ制御部91は、メイン制御部41にてナビ報知が行われるときにナビ演出を行うことが可能であり、AT状態演出(通常)を行っているときには、ナビ演出を第1態様(図19(a)参照)及び当該第1態様とは異なる第2態様(図19(b)参照)のうちのいずれかの演出態様で行うことが可能である。
AT状態演出(通常)を行っているときに行うナビ演出の演出態様は、演出態様抽選にて第1態様または第2態様のいずれか一方に決定される。演出態様抽選では、ナビ演出を行うときに100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されていない場合には、100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されている場合に比較して高い割合で、第2態様よりも第1態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっており、ナビ演出を行うときに100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されている場合には、100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されていない場合に比較して高い割合で、第1態様よりも第2態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっている。
また、演出態様抽選では、ナビ演出を行うときに上乗せ状態へ移行する旨が決定されていない場合には、上乗せ状態へ移行する旨が決定されている場合に比較して高い割合で、第2態様よりも第1態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっており、ナビ演出を行うときに上乗せ状態へ移行する旨が決定されている場合には、上乗せ状態へ移行する旨が決定されていない場合に比較して高い割合で、第1態様よりも第2態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっている。さらに、本実施形態では、演出態様抽選では、上乗せ状態当選時においてナビ演出を行うときにED制御を行う旨が決定されていない場合には、ED制御を行う旨が決定されている場合に比較して高い割合で、第2態様よりも第1態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっており、ナビ演出を行うときにED制御を行う旨が決定されている場合には、ED制御を行う旨が決定されていない場合に比較して高い割合で、第1態様よりも第2態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっている。
また、本実施形態では、上乗せ状態A~Cに制御しているときに行うナビ演出の演出態様も、演出態様抽選にて第1態様または第2態様のいずれか一方に決定され、演出態様抽選では、ナビ演出を行うときに100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されていない場合には、100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されている場合に比較して高い割合で、第2態様よりも第1態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっており、ナビ演出を行うときに100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されている場合には、100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨が決定されていない場合に比較して高い割合で、第1態様よりも第2態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっている。さらに、本実施形態では、演出態様抽選では、上乗せ状態A~Cにおいてナビ演出を行うときにED制御を行う旨が決定されていない場合には、ED制御を行う旨が決定されている場合に比較して高い割合で、第2態様よりも第1態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっており、ナビ演出を行うときにED制御を行う旨が決定されている場合には、ED制御を行う旨が決定されていない場合に比較して高い割合で、第1態様よりも第2態様にてナビ演出を行う旨が決定されるようになっている。
これにより、ナビ演出が第2態様で行われるときには、第1態様で行われるときよりも、100ゲーム以上の上乗せ演出を実行する旨や上乗せ状態に移行する旨やED制御を行う旨が決定されている可能性すなわち100ゲーム以上のATゲーム数が上乗せされてAT状態が延長される可能性が高い旨を示唆するようになっている。ナビ演出では、ナビ演出が行われるときに演出態様抽選にて演出態様が決定されることで、内部抽選にて同じナビ対象役が当選した場合でも、演出態様抽選の結果に応じて第1態様にてナビ演出が行われることもあれば、第2態様にてナビ演出が行われることもある。
前述のようにサブ制御部91は、AT状態演出(通常)を行っているときに上乗せ抽選にて当選したときには、上乗せ演出を行って当該上乗せ抽選の結果を示唆することが可能である。
図20に示すように、AT状態演出(通常)を行っているときに行う上乗せ演出では、ゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)に、上乗せ示唆画像(通常)(付与されたATゲーム数を示すメッセージ画像(例えば、「+100 Get!!」等))を液晶表示器51に表示させて上乗せ抽選の結果として付与されたATゲーム数を示唆する。上乗せ示唆画像(通常)を液晶表示器51に表示させるときには、ATゲーム数表示を液晶表示器51に表示させている状態であり、上乗せ示唆画像(通常)を液晶表示器51に表示させるとともに、当該上乗せ示唆画像(通常)により示唆される上乗せ抽選にて当選したATゲーム数が加算されるようにATゲーム数表示を更新する。
[特定演出および上乗せ状態演出について]
サブ制御部91が行う特定演出および上乗せ状態演出について、図21~図24に基づいて説明する。
特定演出は、メイン制御部41にて上乗せ状態に制御される前にサブ制御部91が液晶表示器51を用いて行う演出であり、特定演出を行うことで、上乗せ状態に制御される旨を示唆する。本実施形態の特定演出は、上述の状態移行示唆演出を行った後に上乗せ状態移行確定示唆演出を行う連続演出である。また、上乗せ状態演出は、メイン制御部41にて上乗せ状態に制御されているときにサブ制御部91が液晶表示器51を用いて行う演出であり、上乗せ状態演出を行うことで、上乗せ状態に制御されている旨を示唆する。
図21に示すように、前述の上乗せ状態には、上乗せされ得るATゲーム数の期待値の異なる上乗せ状態A~Cが含まれ、上乗せ状態演出には、演出態様の異なる上乗せ状態演出A~Cが含まれる。サブ制御部91は、メイン制御部41側にて制御される上乗せ状態の種類に応じた上乗せ状態移行確定示唆演出および上乗せ状態演出を行う。すなわち、メイン制御部41側にて上乗せ状態Aに制御されるときには、上乗せ状態Aに制御される旨を示唆する上乗せ状態移行確定示唆演出を行った後に上乗せ状態演出Aを行うように制御し、上乗せ状態Bに制御されるときには、上乗せ状態Bに制御される旨を示唆する上乗せ状態移行確定示唆演出を行った後に上乗せ状態演出Bを行うように制御し、上乗せ状態Cに制御される旨を示唆する上乗せ状態移行確定示唆演出を行った後に上乗せ状態Cに制御されるときには、上乗せ状態演出Cを行うように制御する。
特定演出において、状態移行示唆演出は、状態移行示唆画像(本実施形態では、天体Bと宇宙空間の背景でキャラクタAが円盤に乗っている画像、図22(a)参照)を用いて演出を行い、上乗せ状態移行確定示唆演出は、上乗せ状態移行確定示唆画像(本実施形態では、キャラクタAの画像及び当選した上乗せ状態を示唆するメッセージ画像(上乗せ状態A当選時には「上乗せ状態A!」、上乗せ状態B当選時には「上乗せ状態B!」、上乗せ状態C当選時には「上乗せ状態C!」)と星形の枠画像、図22(b)参照)を用いて演出を行う。なお、特定演出は、上乗せ状態を開始するゲームの開始操作が行われることにより終了する。
上乗せ状態演出Aは、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出C、Bにおける演出画像とは異なる態様の上乗せ状態演出画像A(本実施形態では、キャラクタA、キャラクタBが対決する画像、図23(a)~図23(c)参照)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出C、Bにおける背景画像とは異なる態様の上乗せ状態背景画像A(本実施形態では、複数の効果線の画像等、図23(a)~図23(c)参照)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出C、Bにおける上乗せ示唆画像とは異なる態様の上乗せ示唆画像A(本実施形態では、付与されたATゲーム数を示唆するメッセージ画像(「例えば、勝利 +500 Get!!」等)、図31(c)参照)と、上乗せ状態演出C、Bにおける上乗せ状態結果示唆画像とは異なる態様の上乗せ状態結果画像A(本実施形態では、キャラクタAの画像及び当該上乗せ状態Aにおいて付与されたATゲーム数の総数を示唆するメッセージ画像(例えば、「Total +800 Get!!」等)、図24参照)を用いて演出を行う。
また、上乗せ状態演出Aは、上乗せ状態Aが終了するときに終了されるようになっており、予め定められた上乗せ状態ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)が経過すること、または、ED状態へ移行することが確定すること(ATゲーム数カウンタに基づいて特定されるATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数の和が、第1所定数に到達すること)により終了する。
上乗せ状態演出Bは、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Cにおける演出画像とは異なる態様の上乗せ状態演出画像B(図示略)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Cにおける背景画像とは異なる態様の上乗せ状態背景画像B(図示略)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Cにおける上乗せ示唆画像とは異なる態様の上乗せ示唆画像B(図示略)と、上乗せ状態演出A、Cにおける上乗せ状態結果示唆画像とは異なる態様の上乗せ状態結果画像B(図示略)を用いて演出を行う。また、上乗せ状態演出Cは、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Bにおける演出画像とは異なる態様の上乗せ状態演出画像C(図示略)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Bにおける背景画像とは異なる態様の上乗せ状態背景画像C(図示略)、前述のAT状態演出や上乗せ状態演出A、Bにおける上乗せ示唆画像とは異なる態様の上乗せ示唆画像C(図示略)と、上乗せ状態演出A、Bにおける上乗せ状態結果示唆画像とは異なる態様の上乗せ状態結果画像C(図示略)を用いて演出を行う。
また、上乗せ状態演出B、Cは、上乗せ状態B、Cが終了するときに終了されるようになっており、予め定められた上乗せ状態ゲーム数(本実施形態では、10ゲーム)が経過すること、または、ED状態へ移行することが確定すること(ATゲーム数カウンタに基づいて特定されるATゲーム数の残り数と有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲーム数の和が、第1所定数に到達すること)により終了する。
また、特定演出および上乗せ状態演出A~Cでは、ATゲーム数の残り数を示唆するATゲーム数表示を行わない。また、特定演出および上乗せ状態演出A~Cでは、遊技者にとっての期待度が高い状態に制御されている旨を示唆する特定示唆画像(本実施形態では、「Chance!」のメッセージ画像)を液晶表示器51に表示させる可能性がある。なお、本実施形態では、サブ制御部91は、当選した上乗せ状態が上乗せ状態Aであれば100%、上乗せ状態Bであれば60%、上乗せ状態Cであれば30%の割合で特定示唆画像を表示させる。
また、上乗せ状態当選時に、内部抽選にてナビ対象役が当選し、メイン制御部41側にてナビ報知が行われる場合には、第1態様または第2態様でナビ演出を行う一方、上乗せ状態演出A~Cを行っているときに、内部抽選にてナビ対象役が当選し、メイン制御部41側にてナビ報知が行われる場合には、第1態様でナビ演出を行う。
[操作要求演出について]
サブ制御部91が行う操作要求演出について、図25に基づいて説明する。
操作要求演出は、遊技者による演出用スイッチ56の操作を要求する演出である。図25に示すように、サブ制御部91は、操作要求演出では、操作要求画像(本実施形態では、演出用スイッチ56の画像と当該演出用スイッチ56を押下操作する旨を示唆するメッセージ画像(例えば、「押せ!」等))を液晶表示器51に表示させるとともに、演出用スイッチ56による操作受付を有効化して待機する。この状態で、演出用スイッチ56の押下による操作が検出されることで、操作要求演出を終了させる。
また、操作要求演出を行っているときには、ATゲーム数表示を行わず、ATゲーム数の残り数を液晶表示器51に表示させないようになっている。
[ED移行確定示唆演出および特別演出について]
サブ制御部91が行うED移行確定示唆演出および特別演出について、図26、図27に基づいて説明する。
ED移行確定示唆演出は、AT状態(通常)または上乗せ状態において上乗せ抽選にて当選してATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタがED制御の開始条件である第1所定数に到達すること及び純増枚数カウンタがED制御の開始条件である第2所定値を超えることのうち少なくとも一方が成立することが確定し、ED制御が行われることが確定したときに、ED制御が行われてED状態へ移行されることが確定したことを示唆する演出である。なお、本実施形態では、AT状態(通常)において上乗せ状態抽選にて当選した上乗せ状態の最低保証ATゲーム数によってED状態へ移行することが確定したときにもED移行確定示唆演出を行う。前述のように、ED制御が行われることで有利区間の終了条件が成立するまでAT状態に制御されることとなるので、サブ制御部91により当該ED移行確定示唆演出を含むED制御に関連する演出(ED移行確定示唆演出、AT状態演出(ED確定)、ED確定示唆表示、ED演出、ED示唆表示)では、ED制御が行われてED状態に制御されることを示唆するとともに、有利区間の終了条件が成立するまでAT状態に制御されることを示唆し、更に当該有利区間の終了条件の成立により有利区間及びAT状態が終了されることを示唆する。
図26に示すように、ED移行確定示唆演出では、ED移行確定示唆画像(本実施形態では、キャラクタAの画像及びエンディング制御が行われることを示唆するメッセージ画像(例えば、「エンディングGet!!」)等)を液晶表示器51に表示させて、ED制御が行われてED状態へ移行することが確定したことを示唆する。また、ED移行確定示唆演出を行っているときには、ATゲーム数表示を行わず、ATゲーム数の残り数を液晶表示器51に表示させないようになっている。
また、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行することが確定したときには、特別演出を実行する。特別演出は、メイン制御部41にて当選時においてED状態へ移行することが確定したときにサブ制御部91が液晶表示器51を用いて行う演出であり、特別演出を行うことで、AT状態(ED)に制御される旨を示唆する。本実施形態の特別演出は、図27に示すように、上述の状態移行示唆演出を行った後に操作要求演出を行い、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときにED移行確定示唆演出を行う連続演出である。なお、特別演出では、特定演出等と同様に、ATゲーム数の残り数を示唆するATゲーム数表示を行わず、当選した上乗せ状態A~Cの種類に関わらず特定示唆画像を液晶表示器51に表示させる。
[AT状態演出(ED確定)について]
サブ制御部91が行うAT状態演出(ED確定)について、図28に基づいて説明する。
AT状態演出(ED確定)は、有利区間ゲーム数カウンタがED制御の開始条件である第1所定値に到達すること及び純増枚数カウンタがED制御の開始条件である第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方が成立するまで、すなわちED制御が行われED状態へ移行されるまでAT状態が継続することを示唆する演出である。AT状態演出(ED確定)は、前述のED移行確定示唆演出が行われた後から、有利区間ゲーム数カウンタが第1所定値に到達すること及び純増枚数カウンタが第2所定値を超えることのうち少なくとも一方が成立するまでの期間にわたり行われる。
図28(a)、図28(b)に示すように、AT状態演出(ED確定)では、AT状態演出画像(ED確定)(本実施形態では、キャラクタAの画像)とED移行確定示唆背景画像(本実施形態では、天体Cと宇宙空間の画像)を液晶表示器51に表示させる。ED移行確定示唆背景画像は、前述のAT状態演出(通常)や上乗せ状態演出A~C、後述のED演出にて用いられる背景の画像とは異なる態様の画像であり、当該ED移行確定示唆背景画像が表示されることで、AT状態演出(ED確定)が行われていることを遊技者等が認識可能になっている。
また、AT状態演出(ED確定)を行っているときには、その後ED制御が行われてED状態へ移行される旨を、ED制御が開始される前に報知するED移行事前報知を行う。ED移行事前報知は、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達することが確定したことを契機として、AT状態演出(ED確定)が開始されることに伴い当該ED移行事前報知を行う場合には、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達するまでの残りゲーム数を示唆する数字画像と当該残りゲーム数の経過によりED状態へ移行されてED演出(エンディング)が開始される旨を示唆するメッセージ画像を含むED確定示唆表示画像(本実施形態では、「エンディング開始まであと1006ゲーム!」の文字画像)を表示させて、ED状態へ移行されるまでの条件を示唆する。ED確定示唆表示画像のうち有利区間ゲーム数が第1所定値に到達するまでの残りゲーム数を示唆する数字画像は、各ゲームの開始時毎に残りゲーム数をカウントダウンするように更新し(図28(a)、図28(b)参照)、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したゲーム、すなわちED制御が行われる1ゲーム前のゲームでは、ED状態へ移行されるまであと0ゲームである旨を示唆するED確定示唆表示画像を表示させる。
なお、ED移行事前報知は、純増枚数カウンタ値が第2所定値を超えることが確定したことを契機として、AT状態演出(ED確定)が開始されることに伴い当該ED移行事前報知を行う場合には、純増枚数カウンタ値が第2所定値を超えるまでの残り純増枚数を示唆する数字画像と当該残りゲーム数の経過によりED状態へ移行されてED演出(エンディング)が開始される旨を示唆するメッセージ画像を含むED確定示唆表示画像(例えば、「エンディング開始まであと1006枚!」の文字画像等)を表示させて、ED状態へ移行されるまでの条件を示唆する。
また、AT状態演出(ED確定)では、AT状態(通常)と同様に、有利区間が終了されるまでの残りゲーム数であり、付与されているATゲーム数を示唆するATゲーム数表示(本実施形態では、「残りATゲーム数」のメッセージ画像とATゲーム数の残り数を示す数字画像(例えば、「1106ゲーム」等))を液晶表示器51に表示させる。付与されているATゲーム数(有利区間が終了されるまでの残りゲーム数)は、メイン制御部41から受信するコマンドに含まれるATゲーム数カウンタ値に基づき特定される。ATゲーム数表示では、ATゲーム数カウンタ値に基づき特定されるATゲーム数を表示することで、ED制御が行われる期間のゲーム数も含めてATゲーム数の残り数を表示するようになっており、ATゲーム数表示に基づいて特定されるATゲーム数の残り数は、ED移行事前報知に基づいて特定されるATゲーム数の残り数(ED制御が開始されるまでのゲーム数)に比較して、ED制御が行われる期間のゲーム数分(本実施形態では、100ゲーム)多くなる。
なお、ATゲーム数表示では、メイン制御部41により計数された残りATゲーム数を表示する構成でもよいし、サブ制御部91により計数された残りATゲーム数を表示する構成でもよい。
また、AT状態演出(ED確定)を行っているときに、内部抽選にてナビ対象役が当選し、メイン制御部41側にてナビ報知が行われる場合には、第1態様でナビ演出を行う(図28(a)参照)。
また、図28(c)に示すように、AT状態演出(ED確定)では、当該AT状態演出(ED確定)の終了時、すなわちED制御が開始されるときに、ED開始示唆演出を行って、ED開始示唆画像(本実施形態では、キャラクタAの画像及びED制御が開始される旨を示すメッセージ画像(例えば、「エンディング開始」等))を液晶表示器51に表示させ、ED制御が開始される旨を示唆する。
[ED演出について]
サブ制御部91が行うED演出について、図29、図30に基づいて説明する。
ED演出は、ED制御が行われてED状態へ移行されることで、有利区間ゲーム数カウンタが有利区間の終了条件である上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが有利区間の終了条件である規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方が成立するまでAT状態が継続することを示唆する演出である。
図29(a)~図29(c)に示すように、ED演出では、ED演出画像(本実施形態では、キャラクタAがロケットに乗っている画像)とED背景画像(本実施形態では、天体Cと宇宙空間の画像)を液晶表示器51に表示させる。ED背景画像は、前述のAT状態演出(通常)やAT状態演出(ED確定)、上乗せ状態演出A~Cにて用いられる背景の画像とは異なる態様の画像であり、当該ED背景画像が表示されることで、ED制御が開始されるが行われていることを遊技者等が認識可能になっている。
ED演出を行うことで、メイン制御部41側にてED制御が行われてED状態に制御されている旨を示唆するとともに、有利区間ゲーム数が第1所定値(本実施形態では、1400ゲーム)に到達したことで有利区間の終了条件1の成立が近い旨、及び、有利区間のメダル純増枚数が第2所定値(本実施形態では、2188枚)を超えたことで有利区間の終了条件2の成立が近い旨を示唆する。
なお、本実施形態では、ED演出においてAT状態演出(通常)やAT状態演出(ED確定)とは異なる演出画像や背景画像を液晶表示器51に表示することで、ED状態に制御されている旨を示唆する構成であるが、ED演出では、ED状態に特有の動画や画像、例えば、スロットマシン1の機種に対応するコンテンツに関連するアニメーション動画等を表示することで、ED状態であることを示唆する構成でもよい。
図29(a)、図29(c)に示すように、ED演出では、有利区間が終了されるまでの残りゲーム数であり、付与されているATゲーム数を示唆する残り有利区間ゲーム数表示を液晶表示器51に表示させる。有利区間が終了されるまでの残りゲーム数(付与されているATゲーム数)は、メイン制御部41から受信するコマンドに含まれるATゲーム数カウンタ値に基づき特定される。残り有利区間ゲーム数表示では、有利区間ゲーム数カウンタがED制御の開始条件である第1所定値に到達したことを契機として当該ED演出が行われている場合には、「残りEDゲーム数」のメッセージ画像と残り有利区間ゲーム数を示す数字画像(例えば、「99ゲーム」等)を表示する。残り有利区間ゲーム数表示は、ゲームが行われる毎にカウントダウンするように残り有利区間ゲーム数を示す数字画像が更新される。残り有利区間ゲーム数表示では、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される補正後のATゲーム数カウンタ値に基づき特定されるATゲーム数を表示するので、有利区間の終了条件が成立するときには、残り有利区間ゲーム数が0である旨の表示を行うことができ、残り有利区間ゲーム数(付与されているATゲーム数)が1以上であると表示しているにも関わらず、有利区間が終了されるようなことがないようになっている。
なお、残り有利区間ゲーム数表示では、メイン制御部41により計数された残りATゲーム数(残り有利区間ゲーム数)を表示する構成でもよいし、サブ制御部91により計数された残りATゲーム数(残り有利区間ゲーム数)を表示する構成でもよい。
一方、純増枚数カウンタがED制御の開始条件である第2所定値を超えたこと契機として当該ED演出が行われている場合には、特定の数値を示さない文字画像(例えば、「?」等の画像)を、残り有利区間ゲーム数を示唆する数字画像に替えて表示する(図示略)。メダル純増枚数が第2所定値を超えたことを契機として、当該ED演出が行われている場合には、有利区間の終了条件2が成立するまでのゲーム数が不確定であるため、残り有利区間ゲーム数表示において残り有利区間ゲーム数として特定の数値を表示させないことで、当該残り有利区間ゲーム数表示により示唆される残り有利区間ゲーム数と、実際に制御される残り有利区間ゲーム数とに不整合が生じて、遊技者を困惑させてしまうことを防止できるようになっている。
なお、残り有利区間ゲーム数表示では、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことを契機として、ED演出が行われている場合にも、メダル純増枚数が第2所定値を超えたことを契機として、ED演出が行われている場合にも、当該有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数または推定ゲーム数を表示させる構成でもよいし、当該有利区間の終了条件が成立するまでのゲーム数を表示させない構成でもよい。
図29(b)に示すように、ED演出では、ED制御が行われている旨を示唆するED示唆表示(本実施形態では、「Congratulations!」の文字画像)を、前述の残り有利区間ゲーム数表示において「残りEDゲーム数」のメッセージ画像が表示される液晶表示器51の表示領域に表示させることが可能である。ED示唆表示は、所定時間間隔毎に表示状態と非表示状態に交互に切り替えて表示される点滅表示制御されるようになっており、表示状態であるときには、液晶表示器51の表示領域のうち残り有利区間ゲーム数表示において「残りEDゲーム数」のメッセージ画像が表示される領域に表示されるようになっている。
また、図29(b)に示すように、ED演出では、有利区間の終了条件(終了条件1または終了条件2の少なくとも一方)が成立することで有利区間が終了される旨を報知する終了条件報知を液晶表示器51に表示させることが可能である。終了条件報知では、現在の有利区間ゲーム数と上限ゲーム数との差分のゲーム数を示すゲーム数画像(例えば、「あと099回のゲーム」の文字画像)と、現在の有利区間のメダル純増枚数と規定枚数との差分の枚数を示す枚数画像(例えば、「あと292枚の獲得」の文字画像)と、ゲームが当該差分のゲーム数分行われること、またはメダル純増枚数が当該差分の枚数分増加することで、有利区間が終了される旨を示唆する文字画像(本実施形態では、「有利区間リミッタ確定」の文字画像)が含まれる。終了条件報知では、これらのゲーム数画像、枚数画像、文字画像を液晶表示器51の表示領域のうちリール2L、2C、2Rとストップスイッチ8L、8C、8Rスイッチの間の表示領域に表示されるようになっており、遊技中に遊技者が認識し易いようになっている。
また、終了条件報知は、所定時間間隔毎に表示状態と非表示状態に交互に切り替えて表示される点滅表示制御されるようになっており、表示状態であるときには、有利区間ゲーム数の差分のゲーム数及びメダル純増枚数の差分の枚数を遊技者が認識可能である一方、非表示状態であるときには、当該終了条件報知の後方側の画像(本実施形態では、AT遊技履歴画像)の内容を認識可能となっている。
また、終了条件報知の点滅表示制御では、有利区間の終了条件1または終了条件2の成立が比較的近い状況であるときほど、すなわち有利区間ゲーム数の差分のゲーム数及びメダル純増枚数の差分の枚数が少なくなるほど、有利区間の終了条件1または終了条件2の成立が遠い状況であるとき、すなわち有利区間ゲーム数の差分のゲーム数及びメダル純増枚数の差分の枚数が比較的多いときよりも表示状態の時間が長く、かつ非表示状態の時間が短くなるように、有利区間終了予告画像の表示状態と非表示状態を切り替えるようになっている。これにより、有利区間の終了条件の成立が比較的近い状況であるときに、終了条件報知を強調して表示するようになっている。
また、図29(c)に示すように、ED演出では、現在の有利区間ゲーム数と上限ゲーム数との差分のゲーム数が所定ゲーム数(本実施形態では、3ゲーム)以下であるときに、有利区間の終了が近い旨を示唆するとともに、当該有利区間が終了される旨を事前に示唆する終了事前報知を行う。終了事前報知では、現在の有利区間ゲーム数と上限ゲーム数との差分のゲーム数、すなわち有利区間が終了されるまでの残りゲーム数を示唆する終了事前示唆画像(本実施形態では、「あと3ゲームでエンディング終了!」のメッセージ画像)を液晶表示器51の表示領域のうち前述のED移行事前報知にてED確定示唆表示画像を表示させる領域と同じ領域に表示させる。終了事前報知をED移行事前報知が表示されるのと同じ液晶表示器51の表示領域で行うことで、有利区間が終了される旨を事前に認識させ易くすることができる。
また、ED演出では、現在の有利区間のメダル純増枚数と規定枚数との差分の枚数が所定枚数(本実施形態では、3ゲームの純増枚数分に相当する6枚)以下であるときにも、終了事前報知を行って、有利区間の終了が近い旨を示唆するとともに、当該有利区間が終了される旨を事前に示唆する(図示略)。現在の有利区間のメダル純増枚数と規定枚数との差分の枚数が所定枚数(本実施形態では、3ゲームの純増枚数分に相当する6枚)以下であるときには、終了事前報知では、終了事前示唆画像(図示略)において特定の数値を示さない文字画像(例えば、「?」等の画像)を、残り有利区間ゲーム数を示唆する数字画像に替えて表示する(図示略)。また、当該終了事前報知において特定の数値を示さない文字画像を表示させるときには、前述の残り有利区間ゲーム数表示においても、特定の数値を示さない文字画像(例えば、「?」等の画像)を、残り有利区間ゲーム数を示す数字画像に替えて表示するように制御する。これにより、メダル純増枚数が第2所定値を超えたことを契機として、当該ED演出が行われている場合には、有利区間の終了条件2が成立するまでのゲーム数が不確定であるため、終了事前報知において残り有利区間ゲーム数として特定の数値を表示させないことで、当該終了事前報知により示唆される残り有利区間ゲーム数と、実際に制御される残り有利区間ゲーム数とに不整合が生じて、遊技者を困惑させてしまうことを防止できるようになっている。
また、図30(a)に示すように、ED演出では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して、有利区間が終了されるゲームにおいて、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した旨を示唆する終了事後報知を行う。有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して、有利区間が終了されるゲームにおける終了事後報知では、有利区間の終了条件1が成立した旨を示唆する終了事後示唆画像(本実施形態では、「有利区間ゲーム数が上限(1500ゲーム)に到達しました」のメッセージ画像)を液晶表示器51の表示領域のうち前述の終了事前報知やED移行事前報知が表示される領域と同じ領域に表示させる。終了事後報知、終了事前報知、ED移行事前報知を液晶表示器51の同じ領域に表示させることで、有利区間の終了に関する報知内容を遊技者に認識させ易くすることができる。
なお、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるATゲーム数を残り有利区間ゲーム数表示として表示するようになっており、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した旨を示唆する終了事後報知を行うゲームにおいて、当該残り有利区間ゲーム数表示では、残り有利区間ゲーム数として0を表示する。これにより、付与されているATゲーム数が残っていない状態で有利区間が終了されるように遊技者等に認識させることができるようになっている。
また、ED演出では、有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えて有利区間が終了されるゲームにおいても、終了事後報知を行う。有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えて、有利区間が終了されるゲームにおける終了事後報知では、有利区間の終了条件2が成立した旨を示唆する終了事後示唆画像(図示略、例えば、「有利区間のメダル純増枚数が規定値(2388枚)を超えました」のメッセージ画像)を液晶表示器51に表示させて、有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えた旨を示唆する。
なお、終了事後報知は、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して有利区間が終了される場合にも、有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えて有利区間が終了される場合にも、共通の表示態様(例えば、「有利区間が上限に到達しました」のメッセージ画像が表示される表示態様)で行う構成でもよい。このような構成でも、終了事後報知により有利区間の終了条件(終了条件1または終了条件2の少なくとも一方)が成立した旨を示唆することが可能である。
また、ED演出では、有利区間が終了されることとなるゲームでも、終了条件報知を行って、例えば、「あと177枚の獲得、または、あと000回のゲームで終了します。」の文字画像等を表示させることで、終了条件報知でも当該ゲームにおいて終了条件1または終了条件2が成立する旨を報知する。
また、図30(b)に示すように、ED演出では、有利区間が終了されるゲームの終了時(例えば、すべてのリールの回転が停止され、かつ3つ目のストップスイッチの押下操作が終了されたとき等)に、有利区間の結果報知を行う。有利区間の結果報知では、結果報知では、キャラクタ画像と当該有利区間におけるメダル純増枚数を示す数字画像(例えば、「2308枚」の画像)及びAT状態に制御されたゲーム数を示す数字画像(例えば、「1154ゲーム」の画像)を液晶表示器51に表示することで、有利区間における遊技結果を報知する。有利区間の結果報知を行った後は、次ゲームを開始するためのスタート操作(規定数の賭数が設定されている状態でのスタートスイッチ7の操作)が行われることで、有利区間の結果報知を終了させて、通常演出へ移行させる(図30(c)参照)。
また、終了事後報知は、有利区間の結果報知が行われた以降も所定ゲーム数が経過するまで行われるようになっており、有利区間の結果報知が行われた以降では、終了事後示唆画像とともに有利区間データが初期化された旨を示唆する初期化示唆画像(本実施形態では、「ナビ報知に関する情報を初期化しました」のメッセージ画像)を液晶表示器51に表示させる。図30(c)に示すように、終了事後報知は、有利区間の結果報知が終了されて通常演出へ移行された場合にも継続して行われるようになっている。初期化示唆画像が表示されて、有利区間データが初期化された旨が示唆されることで、先の有利区間において付与されたATゲーム数や上乗せ状態抽選の当選結果等が、その後引き継がれることがなく、いわゆるAT状態の潜伏等がないことを遊技者へ認識させることができる。
また、ED演出では、有利区間が終了されるゲームの終了時に、所定時間(本実施形態では、少なくとも3秒間以上の時間)にわたり、スロットマシン1での遊技へののめり込みへの注意を喚起するためののめり込み防止報知を行う。のめり込み防止報知では、のめり込み防止画像(本実施形態では、「パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」のメッセージ画像)を液晶表示器51に表示させる。のめり込み防止報知は、所定時間(本実施形態では、少なくとも3秒間以上の時間)が経過する前に、有利区間の結果報知が終了された場合には、その後、通常演出や後述の精算処理へ移行されても、当該所定時間が継続するまで引き続き表示されるようになっている。
また、図31(a)、図31(b)に示すように、サブ制御部91は、終了事後報知の終了条件として、前述の所定ゲーム数が経過するまでの期間において、ゲームが行われていない状態で精算スイッチ10が操作されること、すなわちメイン制御部41側にて精算処理が行われることで、終了事後報知を終了させるように制御する。
サブ制御部91は、メイン制御部41側にて精算処理が行われるときに、精算示唆画像(本実施形態では、所定キャラクタの画像と「精算しました!」のメッセージ画像(図31(b)参照))を液晶表示器51に表示して、精算処理が行われる旨を示唆することが可能である。そして、メイン制御部41側にて精算処理が終了された後、所定時間が経過することで、精算示唆画像の表示を終了させて、通常演出に移行する。また、メイン制御部41側にて精算処理が終了された後、所定時間が経過するまでに、賭数の設定操作が行われることで、精算示唆画像の表示を終了させて、通常演出に移行する。なお、精算示唆画像が表示された後に通常演出に移行させる際には、終了事後報知は行われない(図31(d)参照)。また、前述ののめり込み防止報知は、所定時間(本実施形態では、少なくとも3秒間以上の時間)が経過する前に、精算処理が開始されて、精算示唆画像が表示される場合には、当該所定時間が経過するまでの期間にわたり、精算示唆画像とともに表示が継続されることとなる。
図31(a)、図31(c)に示すように、サブ制御部91は、終了事後報知の終了条件として、前述の所定ゲーム数が経過するまでの期間において、ゲームが行われていない状態(少なくとも次ゲームを開始させるための賭数が設定されてない状態)が継続されて所定期間(本実施形態では、3分間)が経過することで、終了事後報知を終了させるように制御する。なお、メイン制御部41は、ゲームが行われていない状態(少なくとも次ゲームを開始させるための賭数が設定されてない状態)が継続されて所定期間(本実施形態では、3分間)が経過することで、デモ状態(デモンストレーション状態)に制御可能であり、サブ制御部91は、メイン制御部41側にてデモ状態に制御されているときに、デモ演出(デモンストレーション演出)を行う。
デモ演出では、図31(c)に示すように、例えば、スロットマシン1の演出で登場するキャラクタやストーリーの内容、実行される演出を説明する映像や画像、スロットマシン1における役の構成表、配当表、リールの図柄配列、遊技の流れ等を示す画像などを液晶表示器51の表示領域51a表示させることで、当スロットマシン1において遊技が行われない状態であることを示唆する。そして、サブ制御部91は、デモ演出の実行中に賭数の設定操作が行われることで、デモ演出を終了させて、通常演出に移行する。なお、デモ演出の終了後に通常演出に移行させる際には、終了事後報知は行われない(図31(d)参照)。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するまで付与されたATゲーム数を消化してAT状態に制御することが可能である。また、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態抽選に当選したときに、最低保証ATゲーム数以上上乗せすることでAT状態の制御を延長する上乗せ状態A~Cに制御することが可能である。また、上乗せされたATゲーム数によってAT状態の制御を終了するまでに有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する場合、メイン制御部41は、ED制御を行うことが可能であるとともに、サブ制御部91は、ED制御に関連する演出を実行することが可能である。そして、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始することで上乗せされたATゲーム数によって有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達してもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する。一方、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する。
このようにすることで、特定演出と特別演出とは少なくとも状態移行示唆演出までの演出態様が共通するため、AT状態(通常)において上乗せ状態に当選したときに実行される演出(特定演出、特別演出)の演出結果である上乗せ状態移行確定示唆演出やED移行確定示唆演出が実行されるまで上乗せ状態A~Cの制御が開始されるかED制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、ED制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
なお、本実施形態では、特定演出と特別演出とにおいて、静止画像を表示する状態移行示唆演出を実行したが、特定演出と特別演出との演出結果を報知するまでの共通演出(演出態様が共通する部分)についてはこれに限定されず、例えば、1ゲーム間に亘ってバトルに勝利する動画像を表示するバトル演出(連続演出)を実行してもよい。すなわち、特定演出と特別演出との共通演出がバトル演出(バトルを開始してからバトルに勝利するまでの動画像を表示等する演出)であってもよい。
なお、本実施形態では、状態移行示唆演出が実行されることで上乗せ状態またはED状態に移行することが確定しているが、上乗せ状態またはED状態に移行することが確定しなくてもよい。すなわち、サブ制御部91は、状態移行示唆演出を実行しても上乗せ状態抽選で非当選であったときにも状態移行示唆演出を実行してもよい。また、サブ制御部91は、状態移行示唆演出に替えて上乗せ状態またはED状態に移行することを煽る煽り演出を実行してもよく、例えばバトル演出を実行し、バトルに勝利すればその後に演出結果として上乗せ状態またはED状態に移行する旨の報知が行われ、バトルに敗北すればその後に演出結果として上乗せ状態またはED状態に移行する旨の報知が行われないようにしてもよい。すなわち、サブ制御部91は、上乗せ状態抽選に当選していないときであってもバトルに敗北するバトル演出を実行してもよく、バトル演出においてバトルを開始してからバトルに勝利するか敗北するか特定できない期間において特定演出や特別演出におけるバトルに勝利するバトル演出と演出態様が共通してもよい。なお、この場合においても、バトル演出においてバトルを開始してからバトルに勝利するまでの動画像の表示等の演出が特定演出と特別演出との共通演出となる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態抽選によって当選する上乗せ状態には、遊技者にとっての期待度が最も高い上乗せ状態Aと、期待尾が2番目に高い上乗せ状態Bと、期待度が最も低い上乗せ状態Cとが含まれている。また、サブ制御部91は、特定演出の演出結果としての上乗せ状態移行確定示唆演出において、上乗せ状態A~Cのうちの何れの上乗せ状態の制御を開始するかを特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像を表示している。また、特定演出において状態移行示唆演出の実行中には、演出結果として上乗せ状態Aの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときに必ず特定示唆画像が表示されるとともに、特定示唆画像が表示される割合が、演出結果として上乗せ状態Bの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときのほうが上乗せ状態Cの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときよりも高くなっている。一方、特別演出において状態移行示唆演出の実行中には、当選した上乗せ状態A~Cの種類に関わらず、特定示唆画像が必ず表示される。
このようにすることで、特定示唆画像が表示されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
なお、本実施形態では、特別演出において状態移行示唆演出の実行中に必ず特定示唆画像を表示するようにしたが、特定示唆画像を表示する割合のほうが特定示唆画像を表示しない割合よりも高い限りにおいてこれに限定されず、特定示唆画像を表示しないことがあってもよい。また、本実施形態では、特定演出において状態移行示唆演出の実行中に演出結果として上乗せ状態Aの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像を表示するときに必ず特定示唆画像を表示するようにしたが、上乗せ状態Aの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像を表示するときのほうが上乗せ状態B、Cの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像を表示するときよりも高い割合で特定示唆画像を表示する限りにおいてこれに限定されず、特定示唆画像を表示しないことがあってもよい。
なお、本実施形態では、特定示唆演出の一例として特定示唆画像を表示したが、特定示唆演出についてはこれに限定されず、例えば、カットイン演出や状態移行示唆演出の実行中にシャッターや扉が閉鎖される切替演出であってもよく、新たに設けた可動役物を動作させる可動役物動作演出を実行してもよい。また、特定示唆演出として状態移行示唆演出の実行中に演出態様が異なる特別な状態移行示唆演出に切り替えて実行してもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、特別演出の実行中においては状態移行示唆演出の実行後に必ず操作要求演出を実行している。
このようにすることで、遊技者の操作に基づいてED制御を開始する旨が報知され易くなり、特別演出の実行中において操作要求演出が実行される割合が実行されない割合よりも低いスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
なお、本実施形態では、特別演出の実行中において状態移行示唆演出の実行後に必ず操作要求演出を実行するようにしているが、特別演出の実行中において操作要求演出が実行される割合が実行されない割合よりも高い限りにおいてこれに限定されず、特別演出の実行中において操作要求演出が実行されないことがあってもよい。
なお、本実施形態では、特別演出の実行中においてのみ状態移行示唆演出の実行後に操作要求演出を実行可能としたが、これに限定されず、特定演出の実行中においても状態移行示唆演出の実行後に操作要求演出を実行可能としてもよい(図36参照)。この場合、例えば、上乗せ状態C、上乗せ状態B、上乗せ状態Aの順に特定演出において操作要求演出が実行される割合が高くなるようにしたり、上乗せ状態Aの制御を開始する旨を報知する特定演出であれば状態移行示唆演出の実行後に必ず操作要求演出を実行するようにしたりしてもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cにおいて、ATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定した場合、上乗せ状態A~Cの制御を終了してED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、上乗せ状態A~Cの制御を継続することで上乗せされたATゲーム数によって有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達してもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態において上乗せ演出を実行してATゲーム数が上乗せされた旨を報知しており、上乗せ演出においてATゲーム数が上乗せされた旨を報知するタイミングと、特別演出においてED制御を開始する旨を報知するタイミングとがともにゲームの終了時(例えば、3つ目のリールの停止操作が行われたとき)となっている。
このようにすることで、ATゲーム数が上乗せされた旨の報知と同一のタイミングでED制御を開始する旨が報知されるので、ATゲーム数が上乗せされた旨の報知と異なるタイミングでED制御を開始する旨が報知されるスロットマシンよりもED制御を開始する旨の報知に対する遊技者の注目が高まる。
なお、本実施形態のように、上乗せ演出においてATゲーム数が上乗せされた旨を報知するタイミングと、特別演出においてED制御を開始する旨を報知するタイミングとが同一としたが、これに限定されず、例えば、次のゲームのスタートスイッチ7の操作時にED制御を開始する旨が報知されてもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態A~CにおいてATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときに、ナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、上乗せ状態A~CにおいてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合にはATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、AT状態(通常)においてATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにも、ナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、AT状態(通常)において上乗せ状態当選時に最低保証ATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合にもATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
なお、本実施形態では、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。また、本実施形態では、ATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。
なお、本実施形態のように、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。また、本実施形態のように、ATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。このようにすることで、ED制御を開始する旨の報知や100ゲーム以上のATゲーム数が上乗せされる旨の報知が遊技者にとって意外性が高まり、遊技の興趣が高まる可能性がある。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態においてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合には操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行っている。
このようにすることで、遊技者の操作に基づいてED制御を開始する旨が報知されるようになり、上乗せ状態においてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合に操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行わないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
なお、本実施形態のように、上乗せ状態においてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合に操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行うことが好ましいが、操作要求演出を実行せずにED移行確定示唆演出を行うことがあってもよく、例えば、60%の割合でED移行確定示唆演出を行う前に操作要求演出を実行するようにしてもよい。さらに、ED移行確定示唆演出を行う前に操作要求演出を実行しないようにしてよい。
ここで、従来のスロットマシンとして、遊技者にとって有利な有利状態に制御するとともに、有利状態に制御されたゲーム数がリミット値である1500ゲームに到達することで、当該有利状態を終了させるとともに、有利状態の残りゲーム数等の有利状態の制御に関連する情報も初期化するようにした構成のものがある。
このような構成のスロットマシンでは、有利状態に制御されたゲーム数がリミット値に到達することで、有利状態を終了させるとともに、有利状態の残りゲーム数等の有利状態の制御に関連する情報も初期化されてしまうこととなるが、有利状態の途中で有利状態の残りゲーム数等が上乗せされることでリミット値に到達することが確定した場合に、上乗せされた結果が報知されると、リミット値に到達したときに有利状態が終了してしまうにも関わらず、さらに有利状態が継続するとの誤解を与えてしまう虞がある。
これに対して本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41及びサブ制御部91を備え、メイン制御部41は、遊技区間を遊技者にとって有利となる有利区間に制御することが可能であり、有利区間において行われた有利区間ゲーム数を計数する有利区間ゲーム数カウンタと、有利区間において払い出されたメダルの純増枚数を計数する純増枚数カウンタを備え、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのうち少なくとも一方が成立することで成立する終了条件が成立したときに有利区間を終了させる構成であるとともに、有利区間において、付与されたATゲーム数に応じた期間にわたり有利者にとって有利となるAT状態に制御すること及びATゲーム数が付与される上乗せ状態に制御することが可能な構成である。また、サブ制御部91は、上乗せ状態の終了時に当該上乗せ状態において付与されたATゲーム数の総数を報知する上乗せ状態結果報知を行うことが可能であり、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれも確定することなく当該上乗せ状態が終了するときに上乗せ状態結果報知を実行する一方、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのうち少なくとも一方が成立することが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しない。
このようにすることで、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれも確定することなく当該上乗せ状態が終了するときに当該上乗せ状態において付与されたATゲーム数の総数を報知する上乗せ状態結果報知を実行する一方で、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのうち少なくとも一方が成立することが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しないので、上乗せ状態結果報知が実行されることで有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達した後及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えた後もAT状態が継続するとの誤解を与えてしまうことを防止できる。また、このようにすることで、上乗せ状態の制御を終了してED制御を開始するときにも上乗せ状態結果報知を実行するスロットマシンよりもATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して上乗せ状態の制御が途中で終了することに対して遊技者が不満を抱くことを低減できる。
なお、本実施形態では、メイン制御部41は、AT状態(通常)及び上乗せ状態において、所定条件が成立することでATゲーム数を付与することが可能であり、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること及び有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方の条件(有利区間の終了条件)が成立することで、有利区間を終了させるとともにAT状態を終了させる構成であるとともに、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する前の第1所定値に到達すること及び有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超える前の第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方の条件(ED制御の開始条件)が成立することで、その後、有利区間の終了条件が成立するまでの期間にわたり、AT状態を継続させるED制御を開始させることが可能であり、ATゲーム数が付与された結果、ED制御の開始条件が成立することとなるために十分なATゲーム数が付与されている状態となることで、有利区間の終了条件が成立することが確定することもあれば、ATゲーム数が付与されたことで、有利区間の終了条件が成立することとなるために十分なATゲーム数が付与されている状態となり、仮にED制御が行われなくても、有利区間の終了条件が成立することが確定することもある構成であるが、メイン制御部41は、ED制御を行わない構成すなわちATゲーム数が付与されたことで、有利区間の終了条件が成立することとなるために十分なATゲーム数が付与されている状態となることでのみ、有利区間の終了条件が成立することが確定する構成でもよい。
このようにメイン制御部41がED制御を行わない構成であっても、サブ制御部91は、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間の終了条件が成立することが確定することなく当該上乗せ状態が終了するときに上乗せ状態結果報知を実行する一方、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間の終了条件が成立することが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しない構成では、本実施形態の構成すなわちメイン制御部41がED制御を行う構成と同様に、上乗せ状態結果報知が実行されることで有利区間の終了条件が成立した後もAT状態が継続するとの誤解を与えてしまうことを防止できる。
なお、本実施形態のように、上乗せ状態の制御を終了してED制御を開始するときには上乗せ状態結果報知を実行しないことが好ましいが、上乗せ状態の制御を終了してED制御を開始するときにも上乗せ状態結果報知を実行してもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態においてATゲーム数の残り数を示唆すATゲーム数表示を液晶表示器51に表示させることが可能な構成であり、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方が成立することが確定していない場合には、AT状態の終了前に当該AT状態の終了を示唆する終了示唆報知を行って、ATゲーム数表示によるATゲーム数の残り数の表示を用いてAT状態の終了を示唆し、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方が成立することが確定している場合には、有利区間及びAT状態の終了前に当該有利区間及びAT状態の終了を示唆する終了事前報知を行うことで、ATゲーム数表示によるATゲーム数の残り数の表示を用いず、他の表示として終了事前報知の終了事前示唆画像を用いてAT状態の終了を示唆する。
このようにすることで、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方が成立することでAT状態が終了する場合には、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることの少なくともいずれか一方が成立することなくAT状態が終了する場合のようにATゲーム数表示によるATゲーム数の残り数の表示を用いるのではなく、他の表示を用いてAT状態の終了を示唆するので、不用意に遊技者を煽ることなくAT状態の終了を示唆することができる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態の終了時に当該AT状態における結果(本実施形態では、AT状態におけるメダルの総払出枚数、AT状態におけるゲーム数)を報知するAT状態結果報知を実行すること、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達する前の第1所定数に到達したとき、及び純増枚数カウンタ値が規定枚数を超える前の第2所定値を超えたときに、有利区間及びAT状態の終了条件の成立が近い旨を報知して、AT状態の終了を示唆する終了事前報知を実行すること、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達したゲーム及び純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えたゲームにおいて、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達した旨及び純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えた旨を報知する終了事後報知を行うことが可能であり、AT状態結果報知を実行している期間においても終了事後報知を継続させる。
このようにすることで、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達したこと及び純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えたことの少なくともいずれか一方が成立したことで有利区間が終了されるとともにAT状態が終了したことを、終了事前報知及び終了事後報知により遊技者に対して効果的に認識させることができる。
なお、本実施形態では、サブ制御部91は、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達した旨及び純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えた旨を報知する終了事後報知を、AT状態結果報知が終了された後も、所定ゲーム数が経過するまでの期間にわたり継続させる構成であるが、サブ制御部91は、終了事後報知を少なくともAT状態結果報知を行っている期間にわたり行う構成でも良く、例えば、AT状態結果報知を終了させるときに、終了事後報知も終了させる構成であっても、終了事前報知及び終了事後報知により遊技者に対して効果的に認識させることができる。
なお、本実施形態のように、遊技者に対して効果的にAT状態の終了を認識させるために、AT状態(ED)において終了事前報知を行うことが好ましいが、終了事前報知を行わなくてもよい。また、本実施形態のように、遊技者に対して効果的にAT状態の終了を認識させるために、AT状態終了後において終了事後報知を行うことが好ましいが、終了事後報知を行わなくてもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態の終了時に当該AT状態における結果(本実施形態では、AT状態におけるメダルの総払出枚数、AT状態におけるゲーム数)を報知するAT状態結果報知を実行することが可能であり、当該AT状態結果報知の実行中に、のめり込み防止を促すのめり込み防止報知を行い、その後、所定時間が経過することで当該のめり込み防止報知を終了させる一方、当該所定時間が経過しても終了事後報知を継続させるように制御する。
このようにすることで、のめり込み防止報知は、所定時間が経過することで終了する一方、終了事後報知は、所定時間が経過しても継続するので、有利区間ゲーム数カウンタ値が上限ゲーム数に到達したことまたは純増枚数カウンタ値が規定枚数を超えたことで有利区間が終了されるとともにAT状態が終了したことを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
なお、本実施形態のように、遊技者に対して効果的にAT状態の終了を認識させるために、所定時間が経過することでのめり込み防止報知が終了したが、終了事後報知と同時に終了させてもよい。また、本実施形態のように、遊技者に対して効果的にAT状態の終了を認識させるために、所定時間が経過しても終了事後報知が継続したが、所定時間が経過することで終了事後報知が終了してもよい。
なお、本実施形態のように、AT状態結果報知の実行中にのめり込み防止報知を行ってのめり込み防止を促すことが好ましいが、のめり込み防止報知を行わなくてもよい。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知を行うことが可能であり、サブ制御部91は、ナビ報知により報知される操作態様を示唆するナビ演出を行うことが可能な構成であり、ナビ演出は、第1態様と第2態様を含み、サブ制御部91は、AT状態において有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定していない場合には、第1態様にてナビ演出を行うことも第2態様にてナビ演出を行うこともある一方、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定している場合には、第1態様にてナビ演出を行うことがあるが、第2態様にてナビ演出を行わない。
このようにすることで、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定する前は、ナビ演出を第1態様にて行うか、第2態様にて行うかを使い分けることによって上乗せ状態へ移行する可能性等を示唆することができる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知するナビ報知を行うことが可能であり、サブ制御部91は、ナビ報知により報知される操作態様を示唆するナビ演出を行うことが可能であり、ナビ演出を第2態様で行うことで、第1態様で行うときよりも、上乗せ状態へ移行する旨が決定されている可能性が高い旨を示唆する構成であり、サブ制御部91は、AT状態において有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定していない場合には、第1態様にてナビ演出を行うことも第2態様にてナビ演出を行うこともある一方、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定している場合には、第1態様にてナビ演出を行うことがあるが、第2態様にてナビ演出を行わない。
このようにすることで、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定する前、すなわちATゲーム数の上乗せが行われることでAT状態が延長される場合には、第2態様でナビ演出が行われることで、上乗せが行われたり、上乗せ状態に制御されたりすることを期待させることができ、遊技者にとって有利となることを示唆することができる。一方で、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定した後、すなわちAT状態が延長されることがない場合には、第2態様でナビ演出が行われないことで、上乗せが行われる可能性があると誤解を与えてしまうことを防止でき、遊技者が過度な期待感を抱かないようにすることができる。
なお、本実施形態のように、ED状態への制御が確定してAT状態が延長されないときに第2態様でナビ演出が行われないことが好ましいが、第2態様でナビ演出が行われるときがあってもよく、例えば、AT状態の残りゲーム数が所定ゲーム数以下となったときや純増枚数と上限枚数との差分枚数が所定枚数以下となったときには第2状態でナビ演出が行われてもよい。
なお、本実施形態のように、遊技者にとって有利となることを示唆するために第2態様でナビ演出を行うことが好ましいが、第2態様でナビ演出が行えなくてもよい。
[実施形態2]
上記実施形態1では、上乗せ状態においてATゲーム数を上乗せするものを例示したが、これに限定されず、その他の有利量を上乗せしてもよい。以下、上乗せ状態においてメダル純増枚数を上乗せする実施形態2について説明する。
なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
実施形態1は、AT抽選によりATゲーム数を付与し、付与されたATゲーム数を消化してAT状態に制御する構成であるが、本実施形態は、AT抽選によりメダルの純増枚数を付与し、これらを消化してAT状態に制御する構成である(図37参照)。よって、本実施形態のサブ制御部91は、AT状態における上乗せ演出や、上乗せ状態A~Cにおける上乗せ演出や上乗せ状態結果報知においてメダル純増枚数が上乗せされた旨を報知する(図20、図23(c)、図24、図32(b)、図33(b)、図33(c)、図34(b)参照)。
[ATに関する制御状態の遷移について]
本実施形態に係るメイン制御部41が制御するATに関する制御状態(出玉状態)について、図37に基づいて説明する。
図37に示すように、本実施形態の上乗せ状態A~Cは、上乗せするメダル純増枚数を抽選(メダル純増枚数の上乗せ抽選)する状態である。上乗せ状態A~Cでは、当該上乗せ状態の開始時に上乗せするメダル純増枚数を決定する上乗せ抽選が行われ、当選したメダル純増枚数が純増枚数カウンタ値に加算される。当該上乗せ状態の開始時の上乗せ抽選では、所定枚数(本実施形態では10枚)以上のメダル純増枚数を上乗せする旨の決定がされるようになっており、上乗せ状態A~Cに制御されることとで必ずメダル純増枚数が上乗せされるようになっている。また、上乗せ状態A~Cでは、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したときに、上乗せ抽選を行い、メダル純増枚数の上乗せを行うか否か及び上乗せを行う場合に上乗せするメダル純増枚数を決定する。そして、当該上乗せ抽選に当選することで、当選したメダル純増枚数を純増枚数カウンタに加算する。
また、上乗せ状態A~Cの開始時及び上乗せ抽選対象役の当選時に行われる上乗せ抽選では、各上乗せ状態A~Cにおいて上乗せされるメダル純増枚数の期待値が所定範囲内となるように付与されるメダル純増枚数が決定されるようになっている。上乗せ状態Bにおいて上乗せされるメダル純増枚数の期待値は、上乗せ状態Cにおいて上乗せされるメダル純増枚数の期待値に比較して高く設定されており、上乗せ状態Aにおいて上乗せされるメダル純増枚数の期待値は、上乗せ状態Bにおいて上乗せされるメダル純増枚数の期待値に比較して高く設定されている(図41参照)。なお、本実施形態では、上乗せ状態A~Cにおいて最低限保証される上乗せメダル純増枚数(最低限保証純増枚数)が予め設定されており、上乗せ状態Aにおける最低限保証純増枚数が300枚、上乗せ状態Bにおける最低限保証純増枚数が200枚、上乗せ状態Cにおける最低限保証純増枚数が100枚に設定されている。
[エンディング制御について]
本実施形態のメイン制御部41は、実施形態1のメイン制御部41と同様に、AT状態に制御しているときに、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する前の第1所定値に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超える前の第2所定値を超えることの少なくともいずれか一方が成立することで、その後は、メダル純増枚数に関わらず、有利区間の終了条件1または終了条件2が成立するときまでの期間にわたり、AT状態を継続させて当該有利区間の終了とともにAT状態を終了させるED制御を行って、ED状態に制御する。なお、本実施形態では、メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cにおいてメダルの純増枚数を上乗せするため、AT状態に制御しているときには、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達するよりも有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超えることで、エンディング制御を行い易くなっている。
[メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて]
メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて、図38~図40に基づいて説明する。
まず、上乗せ状態に制御しているときにED制御を行う条件が成立することがなく、ED制御が行われずに上乗せ状態が終了される場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図38参照)、及び上乗せ状態においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図39参照)を説明する。
図38及び図39に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証純増枚数と純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間のメダル純増枚数との和が、ED制御を行う条件となる第2所定値以上でなければ、決定された上乗せ状態に応じた所定ゲーム数を、RAMの所定領域に設定されている上乗せ状態ゲーム数カウンタに設定し、その後、所定ゲーム数が経過したときに、当選した上乗せ状態A~Cへ移行させる。また、上乗せ状態抽選にて当選した場合には、当該上乗せ状態抽選にて当選したメダル純増枚数を純増枚数カウンタに加算することで、メダル純増枚数を上乗せする。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ状態へ移行させる旨が特定されるときには、状態移行示唆演出を実行した後、上乗せ移行される上乗せ状態A~Cに応じた上乗せ状態移行確定示唆演出を実行してから上乗せ状態演出A~Cを行うように制御する。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつ上乗せ状態に制御している期間において、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したゲームでは、上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選した場合には、当選して付与されたメダル純増枚数を純増枚数カウンタに加算する。そして、当選したメダル純増枚数が加算された後の純増枚数カウンタに基づいて特定されるメダル純増枚数が、ED制御を行う条件となる第2所定値以上であるか否かを判定する。そして、メダル純増枚数が第2所定値以上でないと判定した場合には、ED移行確定フラグを設定せずに、上乗せ状態の制御を継続する(図38参照)。一方、メダル純増枚数が第2所定値以上であると判定した場合には、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定して、当該ゲームの終了時に上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる(図39参照)。
また、メイン制御部41は、上乗せ抽選を行ったときに、当該上乗せ抽選が行われた旨及び当該抽選の結果(例えば、付与されたメダル純増枚数等)を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われたことが特定される場合には、上乗せ抽選の結果を示唆する上乗せ演出を行う(図38、図39参照)。
図38に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われた旨が特定されるが、ED移行確定フラグが設定された旨が特定されない場合には、操作要求演出を実行するか否かを決定する操作要求演出抽選を行い、当該操作要求演出抽選に当選した場合には、当該ゲームの終了に操作要求演出を行い、演出用スイッチ56の操作を促す。操作要求演出抽選の当選を契機として操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行わずに、上乗せ状態演出を再開する。また、操作要求演出抽選に当選しなかった場合には、操作要求演出を行うことなく、上乗せ演出を終了させた後に、上乗せ状態演出を再開する。
メイン制御部41は、上乗せ状態に制御している状態で上乗せ状態ゲーム数カウンタに基づいて上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったことが特定されるゲームの終了時に、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったゲームの終了時に、上乗せ状態結果報知を行って、上乗せ状態における遊技結果(上乗せ状態において付与されたメダル純増枚数の総数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで、上乗せ状態結果報知を終了させてAT状態(通常)を行うように制御する(図33(a)~図33(d)参照)。
一方、図39に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、当該ゲームの終了時に、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する(図34(a)~図34(d)参照)。このように、メイン制御部41側にて上乗せ状態に制御されているときにおいても、AT状態(通常)に制御されているときと同様に、ED状態へ移行される旨が確定している場合にも、当該ED状態へ移行される旨が確定していない場合にも、操作要求演出が実行されることがあるようになっており、操作要求演出が行われることで、ED状態へ移行される旨が確定された可能性を示唆するようになっている。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させる(図34(d)、図34(e)参照)。その後は、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態演出を行っているときにED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
メイン制御部41は、上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定し、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させた後は、有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超過することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間の終了条件1、及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。
なお、特に図示等しないが、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)に移行した後、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定されることでも、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超過したことが特定される場合と同様に、AT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。また、上乗せ状態を終了させた後に制御するAT状態(通常)においても、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
また、サブ制御部91は、上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定し、AT状態演出(ED確定)を開始した後は、メイン制御部41側にてAT状態(ED)へ移行されるときに、ED開始示唆演出を行った後、AT状態(ED)に制御されている期間においてED演出及び終了条件報知、終了事前報知を行い、終了条件1、及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立したゲームの終了時から所定期間にわたりAT状態結果報知及び終了事後報知を行い、通常演出へ移行させるように制御する。
次に、上乗せ状態当選時においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図40参照)を説明する。
図40に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証純増枚数と純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間のメダル純増枚数との和が、ED制御を行う条件となる第2所定値以上であれば、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定する。また、メイン制御部41は、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグを設定したことが特定される場合には、所定ゲーム数が経過してから状態移行示唆演出を行い、当該ゲームの終了時に、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する(図34(a)~図34(d)参照)。そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させ(図35(c)、図35(d)参照)、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態当選時にED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
また、メイン制御部41は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後は、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、有利区間の終了条件1、及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。
なお、特に図示等しないが、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後、有利区間ゲーム数が第1所定値に到達したことが特定されることでも、純増枚数カウンタに基づいて特定される有利区間のメダル純増枚数が第2所定値を超過したことが特定される場合と同様に、AT状態(ED)へ移行させ、有利区間の終了条件1及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立することで、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間及びAT状態を終了させるように制御する。また、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後のAT状態(通常)においても、内部抽選にてナビ対象役が当選したゲームにおいてナビ報知を行うように制御する。
また、サブ制御部91は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定し、AT状態演出(ED確定)を開始した後は、メイン制御部41側にてAT状態(ED)へ移行されるときに、ED開始示唆演出を行った後、AT状態(ED)に制御されている期間においてED演出及び終了条件報知、終了事前報知を行い、有利区間の終了条件1、及び終了条件2の少なくともいずれか一方が成立したゲームの終了時から所定期間にわたりAT状態結果報知及び終了事後報知を行い、通常演出へ移行させるように制御する。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超えるまで付与されたメダル純増枚数を消化してAT状態に制御することが可能である。また、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態抽選に当選したときに、最低保証純増枚数以上上乗せすることでAT状態の制御を延長する上乗せ状態A~Cに制御することが可能である。また、上乗せされたメダル純増枚数によってAT状態の制御を終了するまでにメダル純増枚数が規定枚数を越える場合、メイン制御部41は、ED制御を行うことが可能であるとともに、サブ制御部91は、ED制御に関連する演出を実行することが可能である。そして、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を越えると判定された場合、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始することで上乗せされたメダル純増枚数によってメダル純増枚数が規定枚数に到達してもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する。一方、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する。
このようにすることで、特定演出と特別演出とは少なくとも状態移行示唆演出までの演出態様が共通するため、AT状態(通常)において上乗せ状態に当選したときに実行される演出(特定演出、特別演出)の演出結果である上乗せ状態移行確定示唆演出やED移行確定示唆演出が実行されるまで上乗せ状態A~Cの制御が開始されるかED制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、ED制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態A~Cにおいて、メダル純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えると判定された場合、上乗せ状態A~Cの制御を終了してED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、上乗せ状態A~Cの制御を継続することで上乗せされたメダル純増枚数によってメダル純増枚数が規定枚数を越えてもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態において上乗せ演出を実行してメダル純増枚数が上乗せされた旨を報知しており、上乗せ演出においてメダル純増枚数が上乗せされた旨を報知するタイミングと、特別演出においてED制御を開始する旨を報知するタイミングとがともにゲームの終了時となっている。
このようにすることで、メダル純増枚数が上乗せされた旨の報知と同一のタイミングでED制御を開始する旨が報知されるので、メダル純増枚数が上乗せされた旨の報知と異なるタイミングでED制御を開始する旨が報知されるスロットマシンよりもED制御を開始する旨の報知に対する遊技者の注目が高まる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態A~Cにおいてメダル純増枚数が100枚以上上乗せされるときに、ナビ演出の演出態様が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、上乗せ状態A~CにおいてATゲーム数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えると判定された場合にはメダル純増枚数が100枚以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出の演出態様が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、AT状態(通常)においてメダル純増枚数が100枚以上上乗せされるときにも、ナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、AT状態(通常)において上乗せ状態当選時に最低保証純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えると判定された場合にもメダル純増枚数が100枚以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
なお、本実施形態では、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。また、本実施形態では、メダル純増枚数が100枚以上上乗せされるときにナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。
なお、本実施形態のように、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。また、本実施形態のように、メダル純増枚数が100枚以上上乗せされるときにナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。このようにすることで、ED制御を開始する旨の報知や100枚以上のメダル純増枚数が上乗せされる旨の報知が遊技者にとって意外性が高まり、遊技の興趣が高まる可能性がある。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態においてメダル純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えると判定された場合には操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行っている。
このようにすることで、遊技者の操作に基づいてED制御を開始する旨が報知されるようになり、上乗せ状態においてメダル純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えると判定された場合に操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行わないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、上乗せ状態においてメダル純増枚数が付与された結果、メダル純増枚数が規定枚数を超えることなく当該上乗せ状態が終了するときに上乗せ状態結果報知を実行する一方、上乗せ状態においてメダル純増枚数が付与された結果、メダル純増枚数が規定枚数を超えることが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しない。
このようにすることで、上乗せ状態結果報知が実行されることでメダル純増枚数が規定枚数を超えた後もAT状態が継続するとの誤解を与えてしまうことを防止でき、上乗せ状態の制御を終了してED制御を開始するときにも上乗せ状態結果報知を実行するスロットマシンよりもメダル純増枚数が上乗せされることでメダル純増枚数が規定枚数を超えて上乗せ状態の制御が途中で終了することに対して遊技者が不満を抱くことを低減できる。
その他、本実施形態に係るスロットマシン1は、実施形態1に係るスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態3]
上記実施形態1では、上乗せ状態においてATゲーム数を上乗せするものを例示し、上記実施形態1では、上乗せ状態においてメダル純増枚数を上乗せするものを例示したが、これに限定されず、その他の有利量を上乗せしてもよい。以下、上乗せ状態において後述するベルナビゲーム数を上乗せする実施形態2について説明する。
なお、本実施形態では、実施形態1、2と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1、2とは異なる部分について説明する。
実施形態1は、AT抽選によりATゲーム数を付与し、付与されたATゲーム数を消化してAT状態に制御する構成であるが、本実施形態は、AT抽選により後述するベルナビゲーム数を付与し、付与されたベルナビゲーム数を消化してAT状態に制御する構成である(図42参照)。なお、本実施形態では、当選している押し順小役に含まれる入賞役のうちメダルが増加する増加役として押し順ベルが予め設定されており、ベルナビゲームにおいては、押し順ベル当選時に払出枚数が最も多いベル(正解ベル)を入賞させる正解押し順を報知するナビ報知やナビ演出を行っている。また、本実施形態のサブ制御部91は、AT状態における上乗せ演出や、上乗せ状態A~Cにおける上乗せ演出や上乗せ状態結果報知においてベルナビゲーム数が上乗せされた旨を報知する(図20、図23(c)、図24、図32(b)、図33(b)、図33(c)、図34(b)参照)。
[ATに関する制御状態の遷移について]
本実施形態に係るメイン制御部41が制御するATに関する制御状態(出玉状態)について、図42に基づいて説明する。
図42に示すように、本実施形態の上乗せ状態A~Cは、上乗せするベルナビゲーム数を抽選(ベルナビゲーム数の上乗せ抽選)する状態である。上乗せ状態A~Cでは、当該上乗せ状態の開始時に上乗せするベルナビゲーム数を決定する上乗せ抽選が行われ、当選したベルナビゲーム数がRAMに設けられたベルナビゲーム数カウンタ値に加算される。当該上乗せ状態の開始時の上乗せ抽選では、所定ゲーム数(本実施形態では10ゲーム)以上のベルナビゲーム数を上乗せする旨の決定がされるようになっており、上乗せ状態A~Cに制御されることとで必ずベルナビゲーム数が上乗せされるようになっている。また、上乗せ状態A~Cでは、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したときに、上乗せ抽選を行い、ベルナビゲーム数の上乗せを行うか否か及び上乗せを行う場合に上乗せするベルナビゲーム数を決定する。そして、当該上乗せ抽選に当選することで、当選したベルナビゲーム数をベルナビゲーム数カウンタに加算する。
また、上乗せ状態A~Cの開始時及び上乗せ抽選対象役の当選時に行われる上乗せ抽選では、各上乗せ状態A~Cにおいて上乗せされるベルナビゲーム数の期待値が所定範囲内となるように付与されるベルナビゲーム数が決定されるようになっている。上乗せ状態Bにおいて上乗せされるベルナビゲーム数の期待値は、上乗せ状態Cにおいて上乗せされるベルナビゲーム数の期待値に比較して高く設定されており、上乗せ状態Aにおいて上乗せされるベルナビゲーム数の期待値は、上乗せ状態Bにおいて上乗せされるベルナビゲーム数の期待値に比較して高く設定されている(図48参照)。なお、本実施形態では、上乗せ状態A~Cにおいて最低限保証される上乗せメダル純増枚数(最低限保証純増枚数)が予め設定されており、上乗せ状態Aにおける最低限保証ベルナビゲーム数が150ゲーム、上乗せ状態Bにおける最低限保証ベルナビゲーム数が100ゲーム、上乗せ状態Cにおける最低限保証ベルナビゲーム数が50ゲームに設定されている。
[エンディング制御について]
本実施形態のメイン制御部41は、AT状態に制御しているときに、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する前の第1所定値に到達すること、または有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超える前の第2所定値を超えること、またはベルナビゲーム数が第3所定値(例えば、300ゲーム)に到達することの少なくともいずれか一方が成立することで、その後は、ベルナビゲーム数に関わらず、ベルナビゲーム数が0になるまでの期間にわたり、AT状態を継続させて当該有利区間の終了とともにAT状態を終了させるED制御を行って、ED状態に制御する。なお、本実施形態では、第3所定値を低く設定して上乗せされたベルナビゲーム数が第3所定値に到達し易くすることで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する前の第1所定値に到達したり、または有利区間のメダル純増枚数が規定枚数を超える前の第2所定値を超えたりするよりもエンディング制御を行い易くなっている。
[メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて]
メイン制御部によるATに関する制御状態の制御の流れ及びサブ制御部によるATに関連する演出の制御の流れについて、図43~図47に基づいて説明する。
まず、AT状態(通常)に制御しているときにED制御を行う条件が成立することがなく、ED制御が行われずにAT状態(通常)が終了される場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図43参照)、及びAT状態(通常)においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図44参照)を説明する。
図43及び図44に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつ非AT状態に制御しているときに、内部抽選にてAT抽選対象役が当選することでAT抽選を行う。そして、当該AT抽選にて当選してAT状態(通常)へ移行させる旨が決定されることで、当該AT抽選にて当選して付与されたベルナビゲーム数(当選値)をベルナビゲーム数カウンタに設定する。その後、前兆状態へ移行させ、所定ゲーム数が経過することでAT状態(通常)に移行させる。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて前兆状態へ移行される旨が特定されるときには、演出態様を、メイン制御部41側にて非AT状態に制御されているときに主に行う通常演出から前兆状態に制御されているときに行う前兆演出へ移行させる。また、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてAT状態(通常)へ移行される旨が特定されるときには、演出態様を、メイン制御部41側にて前兆演出からAT状態(通常)に制御されているときに行うAT状態演出(通常)へ移行させる。本実施形態のAT状態演出(通常)では、液晶表示器51にてベルナビゲーム数の残り数を示すベルナビゲーム数表示が行われ、ベルナビゲーム数の残り数が示唆されるようになっている(図示略)。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に移行させた後は、ベルナビゲームの開始時にベルナビゲーム数カウンタ値を1減算し、当該ベルナビゲーム数カウンタ値が0となった場合には、当該ゲームの終了時にAT状態(通常)を終了させて非AT状態に移行させるように制御する一方、ベルナビゲーム数カウンタ値が1以上である場合には、次ゲームでもAT状態を継続させるように制御する。また、AT状態に制御している場合には、各ゲームの開始時に、ベルナビゲーム数カウンタに基づいて特定されるベルナビゲーム数の残り数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態に制御している期間において、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したゲームでは、上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選した場合には、当選して付与されたベルナビゲーム数をベルナビゲーム数カウンタに加算する。そして、当選したベルナビゲーム数が加算された後のベルナビゲーム数カウンタに基づいて特定されるベルナビゲーム数が、ED制御を行う条件となる第3所定値以上であるか否かを判定する。そして、ベルナビゲーム数が第3所定値以上であると判定した場合には、ED制御を行ってED状態へ移行させることが確定した旨を示すED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定して、AT状態(通常)の制御を継続する(図44参照)。一方、ベルナビゲーム数が第3所定値以上でないと判定した場合には、ED移行確定フラグを設定せずに、AT状態(通常)の制御を継続する(図43参照)。
なお、このように制御する場合、ベルナビゲーム数が第3所定値以上となったときは、有利区間の制御を終了しなくてもED制御を行うようにする必要がある。なお、本実施形態では、ベルナビゲーム数が第3所定値以上となったときにはED制御を行う一方で、有利区間の制御を終了しないようにしたが、有利区間の制御を終了するようにしてもよい。
また、メイン制御部41は、上乗せ抽選を行ったときに、当該上乗せ抽選が行われた旨及び当該抽選の結果(例えば、付与されたベルナビゲーム数等)を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われたことが特定される場合には、上乗せ抽選の結果を示唆する上乗せ演出を行う。
図43に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われた旨が特定されるが、ED移行確定フラグが設定された旨が特定されない場合には、操作要求演出抽選を行い、当該操作要求演出抽選に当選した場合に、当該ゲームの終了時に操作要求演出を行い、演出用スイッチ56の操作を促す。操作要求演出抽選の当選を契機として操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行わずに、AT状態演出(通常)を再開する。また、操作要求演出抽選に当選しなかった場合には、操作要求演出を行うことなく、上乗せ演出を終了させた後に、AT状態演出(通常)を再開する。
そして、AT状態演出(通常)を行っている状態で、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるベルナビゲーム数の残り数が3以下となった場合には、終了示唆報知1を行って、AT状態が終了される旨を当該AT状態の終了前にベルナビゲーム数表示を用いて報知する。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に制御している状態でベルナビゲーム数カウンタに基づいてベルナビゲーム数の残り数が0となったことが特定されるゲームの終了時に、AT状態(通常)を終了させて非AT状態へ移行させる。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定されるベルナビゲーム数の残り数が0となったゲームの終了時に、AT状態結果報知を行って、AT状態における遊技結果(AT状態において払い出されたメダルの枚数やAT状態に制御されたゲーム数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで(例えば、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7が操作されること等)、AT状態結果報知を終了させて通常演出を行うように制御する。
一方、図44に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、当該ゲームの終了時に操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する。なお、操作要求演出が行われているときには、ベルナビゲーム数の残り数を示唆するベルナビゲーム数表示が行われないようになっている。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させて、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、ED状態へ移行される旨が確定した旨を示唆するAT状態演出(ED確定)を行うように制御する。AT状態演出(ED確定)では、ベルナビゲーム数の残り数を示唆するベルナビゲーム数表示が行われるとともに、ED状態へ移行する旨が確定した旨を示唆するED確定示唆表示が行われるようになっている。
メイン制御部41は、AT状態(通常)に制御している状態で、ベルナビゲーム数カウンタに基づいて特定されるベルナビゲーム数が第3所定値に到達したことが特定されるゲームの終了時に、ED状態へ移行させる旨を特定可能なED移行フラグをRAMの所定領域に設定し、ED状態へ移行される旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。そして、当該ゲームの次ゲームの開始時にED移行フラグが設定されていることを条件にED制御を開始する。ED制御が開始されることで、AT状態(通常)からAT状態(ED)へ移行することとなる。その後の各ゲームの開始時にED移行フラグを参照して、当該ED移行フラグが設定されていることを条件にED制御が継続される。
また、ED制御では、ED制御が行われている旨を特定可能なコマンド、有利区間の終了条件1が成立するまでの残りゲーム数、有利区間の終了条件2が成立するまでの残り純増枚数だけでなく、ベルナビゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED状態へ移行される旨が特定されるゲームの終了時に、ED開始示唆演出を行って、次ゲームよりED制御が行われてAT状態(ED)へ移行される旨を示唆する。そして、当該ゲームの次ゲームの開始操作が行われることで、ED開始示唆演出を終了させて、ED演出に移行させて、AT状態(ED)に制御されている旨を示唆する。
ED演出中は、終了条件報知を行って、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される残りベルナビゲーム数を液晶表示器51に表示させることで、AT状態の終了条件の成立が近い旨を示唆する。また、ED演出を行っている状態において、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて残りベルナビゲーム数が0となるまでのゲーム数が所定ゲーム数となったことが特定された以降は、AT状態が終了されるまでの期間にわたり、終了事前報知を行ってAT状態が終了される旨を報知する。
次に、上乗せ状態に制御しているときにED制御を行う条件が成立することがなく、ED制御が行われずに上乗せ状態が終了される場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図45参照)、及び上乗せ状態においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図46参照)を説明する。
図45及び図46に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証ベルナビゲーム数とベルナビゲーム数カウンタに基づいて特定される現在のベルナビゲーム数との和が、ED制御を行う条件となる第3所定値以上でなければ、決定された上乗せ状態に応じた所定ゲーム数を、RAMの所定領域に設定されている上乗せ状態ゲーム数カウンタに設定し、その後、所定ゲーム数が経過したときに、当選した上乗せ状態A~Cへ移行させる。また、上乗せ状態抽選にて当選した場合には、当該上乗せ状態抽選にて当選したベルナビゲーム数をベルナビゲーム数カウンタに加算することで、ベルナビゲーム数を上乗せする。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ状態へ移行させる旨が特定されるときには、状態移行示唆演出を実行した後、上乗せ移行される上乗せ状態A~Cに応じた上乗せ状態移行確定示唆演出を実行してから上乗せ状態演出A~Cを行うように制御する。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつ上乗せ状態に制御している期間において、内部抽選にて上乗せ抽選対象役(本実施形態では、押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1)が当選したゲームでは、上乗せ抽選を行い、当該上乗せ抽選に当選した場合には、当選して付与されたベルナビゲーム数をベルナビゲーム数に加算する。そして、当選したベルナビゲーム数が加算された後のベルナビゲーム数に基づいて特定されるベルナビゲーム数が、ED制御を行う条件となる第3所定値以上であるか否かを判定する。そして、ベルナビゲーム数が第3所定値以上でないと判定した場合には、ED移行確定フラグを設定せずに、上乗せ状態の制御を継続する(図45参照)。一方、ベルナビゲーム数が第3所定値以上であると判定した場合には、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定して、当該ゲームの終了時に上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる(図46参照)。
また、メイン制御部41は、上乗せ抽選を行ったときに、当該上乗せ抽選が行われた旨及び当該抽選の結果(例えば、付与されたベルナビゲーム数等)を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われたことが特定される場合には、上乗せ抽選の結果を示唆する上乗せ演出を行う。
図45に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて上乗せ抽選が行われた旨が特定されるが、ED移行確定フラグが設定された旨が特定されない場合には、操作要求演出を実行するか否かを決定する操作要求演出抽選を行い、当該操作要求演出抽選に当選した場合には、当該ゲームの終了に操作要求演出を行い、演出用スイッチ56の操作を促す。操作要求演出抽選の当選を契機として操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行わずに、上乗せ状態演出を再開する。また、操作要求演出抽選に当選しなかった場合には、操作要求演出を行うことなく、上乗せ演出を終了させた後に、上乗せ状態演出を再開する。
メイン制御部41は、上乗せ状態に制御している状態で上乗せ状態ゲーム数カウンタに基づいて上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったことが特定されるゲームの終了時に、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させる。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて特定される上乗せ状態ゲーム数の残り数が0となったゲームの終了時に、上乗せ状態結果報知を行って、上乗せ状態における遊技結果(上乗せ状態において付与されたメダル純増枚数の総数等)を報知する。そして、次ゲームの開始操作が行われることで、上乗せ状態結果報知を終了させてAT状態(通常)を行うように制御する。
一方、図46に示すように、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、当該ゲームの終了時に、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する。
そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させる。その後は、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態演出を行っているときにED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、上乗せ状態演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
メイン制御部41は、上乗せ状態においてED状態へ移行される旨が確定し、上乗せ状態を終了させてAT状態(通常)へ移行させた後は、ベルナビゲーム数が第3所定値を超過することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、残りベルナビゲーム数が0になることで、AT状態を終了させるように制御する。
次に、上乗せ状態当選時においてED制御を行う条件が成立し、ED制御を行う場合のメイン制御部とサブ制御部の制御の流れ(図47参照)を説明する。
図47に示すように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており、かつAT状態(通常)に制御しているときに、内部抽選にて上乗せ状態抽選対象役が当選することで上乗せ状態抽選を行う。そして、当該上乗せ状態抽選にて当選して上乗せ状態A~Cへ移行させる旨が決定されたときに当選した上乗せ状態A~Cにおける最低保証ベルナビゲーム数とベルナビゲーム数カウンタに基づいて特定される現在のベルナビゲーム数との和が、ED制御を行う条件となる第3所定値以上であれば、ED移行確定フラグをRAMの所定領域に設定する。また、メイン制御部41は、ED移行確定フラグを設定したときには、当該ED移行確定フラグを設定した旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいてED移行確定フラグを設定したことが特定される場合には、所定ゲーム数が経過してから状態移行示唆演出を行い、当該ゲームの終了時に、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行う。そして、操作要求演出を行っている状態で演出用スイッチ56が操作されたときには、ED移行確定示唆演出を行って、ED状態へ移行されることが確定した旨を示唆する。そして、サブ制御部91は、次ゲームの開始操作が行われることで、ED移行確定示唆演出を終了させ、メイン制御部41側にてED制御が開始されてED状態へ移行されるまでの期間にわたり、AT状態演出(ED確定)を行うように制御する。このように、上乗せ状態当選時にED移行確定フラグが設定された旨が特定される場合には、状態移行示唆演出を終了させて操作要求演出を行った後、ED移行確定示唆演出を行い、AT状態演出(ED確定)へ移行させるようになっており、上乗せ状態結果報知を行わないようになっている。
また、メイン制御部41は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定した後は、ベルナビゲーム数が第3所定値に到達することでAT状態(ED)へ移行させ、その後、残りベルナビゲーム数が0になることでAT状態を終了させるように制御する。また、サブ制御部91は、上乗せ状態当選時においてED状態へ移行される旨が確定し、AT状態演出(ED確定)を開始した後は、メイン制御部41側にてAT状態(ED)へ移行されるときに、ED開始示唆演出を行った後、AT状態(ED)に制御されている期間においてED演出及び終了条件報知、終了事前報知を行い、ベルナビゲーム数が0になったゲームの終了時から所定期間にわたりAT状態結果報知及び終了事後報知を行い、通常演出へ移行させるように制御する。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、ベルナビゲーム数が第3所定値に到達するまで付与されたベルナビゲーム数を消化してAT状態に制御することが可能である。また、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態抽選に当選したときに、最低保証ベルナビゲーム数以上上乗せすることでAT状態の制御を延長する上乗せ状態A~Cに制御することが可能である。また、上乗せされたベルナビゲーム数によってAT状態の制御を終了するまでにベルナビゲーム数が第3所定値に到達する場合、メイン制御部41は、ED制御を行うことが可能であるとともに、サブ制御部91は、ED制御に関連する演出を実行することが可能である。そして、メイン制御部41は、AT状態(通常)において、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値を越えると判定された場合、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始することで上乗せされたベルナビゲーム数によってベルナビゲーム数が第3所定値に到達してもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する。一方、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する。
このようにすることで、特定演出と特別演出とは少なくとも状態移行示唆演出までの演出態様が共通するため、AT状態(通常)において上乗せ状態に当選したときに実行される演出(特定演出、特別演出)の演出結果である上乗せ状態移行確定示唆演出やED移行確定示唆演出が実行されるまで上乗せ状態A~Cの制御が開始されるかED制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、ED制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態A~Cにおいて、ベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達すると判定された場合、上乗せ状態A~Cの制御を終了してED制御を開始する。
このようにすることで、ED状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、上乗せ状態A~Cの制御を継続することで上乗せされたベルナビゲーム数によってベルナビゲーム数が第3所定値に到達してもAT状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT状態において上乗せ演出を実行してベルナビゲーム数が上乗せされた旨を報知しており、上乗せ演出においてベルナビゲーム数が上乗せされた旨を報知するタイミングと、特別演出においてED制御を開始する旨を報知するタイミングとがともにゲームの終了時となっている。
このようにすることで、メベルナビゲーム数が上乗せされた旨の報知と同一のタイミングでED制御を開始する旨が報知されるので、ベルナビゲーム数が上乗せされた旨の報知と異なるタイミングでED制御を開始する旨が報知されるスロットマシンよりもED制御を開始する旨の報知に対する遊技者の注目が高まる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態A~Cにおいてベルナビゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときに、ナビ演出の演出態様が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、上乗せ状態A~Cにおいてベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達すると判定された場合にはベルナビゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出の演出態様が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、AT状態(通常)においてベルナビゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにも、ナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている一方、AT状態(通常)において上乗せ状態当選時に最低保証ベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達すると判定された場合にもベルナビゲーム数が100枚以上上乗せされるか否かに関わらずナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっている。
このようにすることで、第2態様でナビ演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況においてED制御を開始する旨が報知され易くなる。
なお、本実施形態では、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。また、本実施形態では、ベルナビゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっているが、このような場合には必ず第2態様でナビ演出が行われるようにしてもよい。
なお、本実施形態のように、ED制御を開始する旨が報知される場合にはナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。また、本実施形態のように、ベルナビゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときにナビ演出が第1態様よりも第2態様で行われ易くなっていることが好ましいが、第2態様よりも第1態様で行われ易くなってもよい。このようにすることで、ED制御を開始する旨の報知や100ゲーム以上のベルナビゲーム数が上乗せされる旨の報知が遊技者にとって意外性が高まり、遊技の興趣が高まる可能性がある。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、上乗せ状態においてベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達すると判定された場合には操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行っている。
このようにすることで、遊技者の操作に基づいてED制御を開始する旨が報知されるようになり、上乗せ状態においてベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達すると判定された場合に操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行わないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、上乗せ状態においてベルナビゲーム数が付与された結果、ベルナビゲーム数が第3所定値に到達するなく当該上乗せ状態が終了するときに上乗せ状態結果報知を実行する一方、上乗せ状態においてベルナビゲーム数が付与された結果、ベルナビゲーム数が第3所定値に到達することが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しない。
このようにすることで、上乗せ状態結果報知が実行されることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達した後もAT状態が継続するとの誤解を与えてしまうことを防止でき、上乗せ状態の制御を終了してED制御を開始するときにも上乗せ状態結果報知を実行するスロットマシンよりもベルナビゲーム数が上乗せされることでベルナビゲーム数が第3所定値に到達して上乗せ状態の制御が途中で終了することに対して遊技者が不満を抱くことを低減できる。
その他、本実施形態に係るスロットマシン1は、実施形態1、2に係るスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施形態を図面により説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
上記実施形態では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用してもよい。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施形態で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであってもよい。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用してもよい。
(1)上述したように、本願においては、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)であって、
有利量(例えば、ATゲーム数、メダルの純増枚数、ベルナビゲーム数)を付与する有利量付与手段(例えば、メイン制御部41がATゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理、メイン制御部41が実行するステップSa6の処理、メイン制御部41がベルナビゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理)と、
付与された有利量が上限量(例えば、1500ゲーム、2400枚、300ゲーム)に到達するまで遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41がAT状態に制御する処理)と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立(例えば、上乗せ状態抽選に当選)したときに、付与され得る有利量を所定量(例えば、最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数)以上増加させることで前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態A~Cに制御する処理)と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る有利量が前記上限量に到達する場合、付与された有利量が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御(例えば、ED制御、AT状態(ED))を行うことが可能な到達確定制御手段(例えば、メイン制御部41がED制御を行う処理、サブ制御部91がED演出等を実行する処理)とを備え、
前記特定条件が成立したときに、付与され得る有利量が前記所定量以上増加することで該付与され得る有利量が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を開始せずに前記到達確定制御を開始し(例えば、メイン制御部41は、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達すると判定した場合に当選した上乗せ状態A~Cを開始せずにED制御を開始するとともに、サブ制御部91は、ED演出の実行を開始し)、
前記特定状態の制御を開始するときに前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する一方、前記到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する演出であって前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特別演出を実行する(例えば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する一方、当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する)、スロットマシンについて開示されている。
このような構成によれば、付与され得る有利量が上限量に到達すると判定された場合に特定状態の制御を開始せずに到達確定制御を開始するので、付与された有利量が上限量に到達するまで有利状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、特定状態の制御を開始することで付与された有利量が上限量を越えても有利状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。また、このような構成によれば、有利状態の制御中において特定条件が成立して有利状態の終了条件を変更するときに実行される演出の演出結果が導出されるまで特定状態の制御が開始されるか到達確定制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
なお、特定状態の制御または到達確定制御を開始しないときにも特定演出および特別演出と演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する一方で演出結果が異なる演出(特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果や到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果とは異なる演出結果を報知する演出)を実行してもよい。
(2)また、本願においては、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)であって、
有利量(例えば、ATゲーム数、メダルの純増枚数、ベルナビゲーム数)を付与する有利量付与手段(例えば、メイン制御部41がATゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理、メイン制御部41が実行するステップSa6の処理、メイン制御部41がベルナビゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理)と、
付与された有利量が上限量(例えば、1500ゲーム、2400枚、300ゲーム)に到達するまで遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41がAT状態に制御する処理)と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立(例えば、上乗せ状態抽選に当選)したときに、付与され得る有利量を所定量(例えば、最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数)以上増加させることで前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態A~Cに制御する処理)と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る有利量が前記上限量に到達する場合、付与された有利量が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御(例えば、ED制御、AT状態(ED))を行うことが可能な到達確定制御手段(例えば、メイン制御部41がED制御を行う処理、サブ制御部91がED演出等を実行する処理)と、
前記特定条件が成立したときに、付与され得る有利量が前記所定量以上増加することで該付与され得る有利量が前記上限量に到達するか否かを判定する判定手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達するか否かを判定する処理)とを備え、
付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を開始せずに前記到達確定制御を開始する(例えば、メイン制御部41は、上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達すると判定した場合に当選した上乗せ状態A~Cを開始せずにED制御を開始するとともに、サブ制御部91は、ED演出の実行を開始する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、付与され得る有利量が上限量に到達すると判定された場合に特定状態の制御を開始せずに到達確定制御を開始するので、付与された有利量が上限量に到達するまで有利状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、特定状態の制御を開始することで付与された有利量が上限量を越えても有利状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
(3)また、本願においては、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)であって、
有利量(例えば、ATゲーム数、メダルの純増枚数、ベルナビゲーム数)を付与する有利量付与手段(例えば、メイン制御部41がATゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理、メイン制御部41が実行するステップSa6の処理、メイン制御部41がベルナビゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理)と、
付与された有利量が上限量(例えば、1500ゲーム、2400枚、300ゲーム)に到達するまで遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41がAT状態に制御する処理)と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立(例えば、上乗せ状態抽選に当選)したときに、付与され得る有利量を所定量(例えば、最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数)以上増加させることで前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態A~Cに制御する処理)と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る有利量が前記上限量に到達する場合、付与された有利量が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御(例えば、ED制御、AT状態(ED))を行うことが可能な到達確定制御手段(例えば、メイン制御部41がED制御を行う処理、サブ制御部91がED演出等を実行する処理)と、
前記特定状態の制御を開始するときに、前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する演出実行手段(例えば、サブ制御部91がメイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してから上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する処理)とを備え、
前記演出実行手段は、前記到達確定制御を開始するときに、前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する演出であって演出結果が導出されるまでの演出態様が前記特定演出と共通する特別演出を実行する(例えば、サブ制御部91は、メイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始せずにED制御を開始するときに状態移行示唆演出を実行してからED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、有利状態の制御中において特定条件が成立して有利状態の終了条件を変更するときに実行される演出の演出結果が導出されるまで特定状態の制御が開始されるか到達確定制御が開始されるかを遊技者が特定できないので、到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が特定演出と共通する特別演出を実行しないスロットマシンよりも演出結果に対する意外性が高まり、遊技の興趣が向上する。
なお、特定状態の制御または到達確定制御を開始しないときにも特定演出および特別演出と演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する一方で演出結果が異なる演出(特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果や到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果とは異なる演出結果を報知する演出)を実行してもよい。
(4)また、本願においては、
前記特定状態は、第1特定状態(例えば、上乗せ状態B、C)と、該第1特定状態よりも遊技者にとって有利な第2特定状態(例えば、上乗せ状態A)とを含み、
前記特定演出は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのうちの何れの特定状態の制御を開始するかを特定可能な演出結果を導出し(例えば、上乗せ状態移行確定示唆演出において上乗せ状態A~Cの何れかが当選した旨を示唆する上乗せ状態移行確定示唆画像を表示し)、
前記特定演出の実行中において特定示唆演出(例えば、特定演出における特定示唆画像の表示)が実行されたときに、前記第2特定状態の制御を開始する旨を特定可能な演出結果が導出される割合のほうが前記第1特定状態の制御を開始する旨を特定可能な演出結果が導出される割合よりも高く(例えば、特定演出において状態移行示唆演出の実行中には、演出結果として上乗せ状態Aの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときに必ず特定示唆画像が表示されるとともに、特定示唆画像が表示される割合が、演出結果として上乗せ状態Bの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときのほうが上乗せ状態Cの制御を開始する旨を特定可能な上乗せ状態移行確定示唆画像が表示されるときよりも高くなっており)、
前記特別演出の実行中においては、前記特定条件が成立したときに前記第1特定状態と前記第2特定状態とのうちの何れの特定状態に制御する決定がなされたかに関わらず、前記特定示唆演出が実行される割合のほうが前記特定示唆演出が実行されない割合よりも高い(例えば、特別演出において状態移行示唆演出の実行中には、当選した上乗せ状態A~Cの種類に関わらず、特定示唆画像が必ず表示される)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、特定示唆演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況において到達確定制御を開始する旨が報知され易くなる。
(5)また、本願においては、
前記特定演出と前記特別演出との何れの演出の実行中においても、遊技者の操作に基づいて演出結果を導出する操作導出制御と、遊技者の操作に関わらず演出結果を導出する非操作導出制御とを行うことが可能であり(例えば、特定演出と特別演出との何れの演出の実行中においても遊技者の操作に基づいて演出結果を導出する操作要求演出を実行することが可能であり)、
前記特別演出の実行中においては、前記非操作導出制御よりも前記操作導出制御が行われ易い(例えば、特別演出の実行中においては状態移行示唆演出の実行後に必ず操作要求演出を実行する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、遊技者の操作に基づいて到達確定制御を開始する旨が報知され易くなり、特別演出の実行中において非操作導出制御よりも操作導出制御が行われ易くないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
(6)また、本願においては、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)であって、
有利量(例えば、ATゲーム数、メダルの純増枚数、ベルナビゲーム数)を付与する有利量付与手段(例えば、メイン制御部41がATゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理、メイン制御部41が実行するステップSa6の処理、メイン制御部41がベルナビゲーム数を付与したり上乗せしたりする処理)と、
付与された有利量が上限量(例えば、1500ゲーム、2400枚、300ゲーム)に到達するまで遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、メイン制御部41がAT状態に制御する処理)と、
前記有利状態の制御中において特定条件が成立(例えば、上乗せ状態抽選に当選)したときに、付与され得る有利量を所定量(例えば、最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数)以上増加させることで前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態A~Cに制御する処理)と、
前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る有利量が前記上限量に到達する場合、付与された有利量が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御(例えば、ED制御、AT状態(ED))を行うことが可能な到達確定制御手段(例えば、メイン制御部41がED制御を行う処理、サブ制御部91がED演出等を実行する処理)と、
前記特定状態の制御中において、付与され得る有利量が増加することで該付与され得る有利量が前記上限量に到達するか否かを判定する判定手段(例えば、メイン制御部41が上乗せ状態当選時に当選した上乗せ状態A~Cの最低保証ATゲーム数、最低保証純増枚数、最低保証ベルナビゲーム数によって上限量である1500ゲーム、2400枚、300ゲームに到達するか否かを判定する処理)とを更に備え、
付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を終了して前記到達確定制御を開始する(例えば、メイン制御部41は、上乗せ状態A~Cにおいて、ATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定した場合、上乗せ状態A~Cの制御を終了してED制御を開始する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、付与され得る有利量が上限量に到達すると判定された場合に特定状態の制御を終了して到達確定制御を開始するので、付与された有利量が上限量に到達するまで有利状態の制御を行うことが確定したことを遊技者が認識でき、特定状態の制御を継続することで付与された有利量が上限量を越えても有利状態の制御が継続され得るように遊技者が誤解してしまうことを防止できる。
(7)また、本願においては、
前記終了条件の変更を報知する終了条件変更報知手段(例えば、サブ制御部91がAT状態において上乗せ演出を実行する処理)と、
前記特定状態の制御を開始するときに前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する一方、前記到達確定制御を開始するときに前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特別演出を実行する演出実行手段(例えば、サブ制御部91がメイン制御部41が当選した上乗せ状態A~Cの制御を開始するときに上乗せ状態移行確定示唆演出を実行して上乗せ状態A~Cの制御を開始する旨を報知する特定演出を実行する一方、ED制御を開始するときにED移行確定示唆演出を実行してED制御を開始する旨を報知する特別演出を実行する処理)とを更に備え、
前記終了条件の変更を報知するタイミングと、前記到達確定制御を開始する旨を報知するタイミングとがともに表示結果の導出に関するタイミングである(例えば、サブ制御部91は、上乗せ演出においてATゲーム数が上乗せされた旨を報知するタイミングと、特別演出においてED制御を開始する旨を報知するタイミングとがともにゲームの終了時である)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、終了条件の変更の報知と同一のタイミングで到達確定制御を開始する旨が報知されるので、終了条件の変更の報知と異なるタイミングで到達確定制御を開始する旨が報知されるスロットマシンよりも到達確定制御を開始する旨の報知に対する遊技者の注目が高まる。
(8)また、本願においては、
前記特定状態の制御中において付与され得る有利量が特定量以上増加するときに、前記終了条件の変更が報知される前に特別示唆演出を実行可能であり(例えば、上乗せ状態A~CにおいてATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるときに、第2態様でナビ演出で行われ易く)
前記特別演出の実行中においては、前記特定状態の制御中において付与され得る有利量が特定量以上増加したか否かに関わらず、前記特別示唆演出が実行される割合のほうが前記特別示唆演出が実行されない割合よりも高い(例えば、上乗せ状態A~CにおいてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合にはATゲーム数が100ゲーム以上上乗せされるか否かに関わらず第2態様でナビ演出が行われ易くなっている)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、特別示唆演出が実行されて遊技者に有利となることが示唆されている状況において到達確定制御を開始する旨が報知され易くなる。
(9)また、本願においては、
前記特別演出の実行中において、遊技者の操作に基づいて演出結果を導出する操作導出制御と、遊技者の操作に関わらず演出結果を導出する非操作導出制御とを行うことが可能であり(例えば、特別演出の実行中において遊技者の操作に基づいて演出結果を導出する操作要求演出を実行することが可能であり)、
前記特定状態の制御中において前記特別演出を実行したときに前記操作導出制御が行われる(例えば、サブ制御部91は、上乗せ状態においてATゲーム数が上乗せされることで有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すると判定された場合には操作要求演出を実行してからED移行確定示唆演出を行う)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、遊技者の操作に基づいて到達確定制御を開始する旨が報知されるようになり、特別演出の実行中において操作導出制御が行われないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
(10)また、本願においては、
前記特定状態の制御を終了して前記到達確定制御を開始するときに前記特定状態の制御中において増加した付与され得る有利量の増加量が報知されない(例えば、サブ制御部91は、上乗せ状態においてATゲーム数が付与された結果、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのうち少なくとも一方が成立することが確定することとなったときに上乗せ状態結果報知を実行しない)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、特定状態の制御中において付与され得る有利量が上限量を越えたときに増加量を報知しないようにすることができ、特定状態の制御を終了して到達確定制御を開始するときにも増加量が報知されるスロットマシンよりも付与され得る有利量が上限量に到達して特定状態の制御が途中で終了することに対して遊技者が不満を抱くことを低減できる。
(11)また、本願においては、
前記有利状態の制御が終了したときに前記有利状態の制御結果を報知する制御結果報知手段(例えば、サブ制御部91が上乗せ状態結果報知を実行する処理)と、
前記到達確定制御中において付与された有利量が前記上限量に到達する前の所定量に到達したときに前記終了条件の成立が近い旨を報知する事前報知(例えば、終了事前報知)を行うことにより、前記有利状態の制御が終了する旨を示唆する終了示唆手段(例えば、サブ制御部91が終了事前報知を行う処理)と、
前記到達確定制御中において付与された有利量が前記上限量に到達したときに該付与された有利量が前記上限量に到達した旨を報知する到達報知(例えば、終了事後報知)を行う到達報知手段(例えば、サブ制御部91が終了事後報知を行う処理)とを備え、
前記到達報知手段は、前記制御結果の報知が行われている期間においても前記到達報知を継続する(例えば、サブ制御部91は、AT状態結果報知を実行している期間においても終了事後報知を継続する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、事前報知が行われた後に到達報知が行われるので、事前報知や到達報知が行われないスロットマシンや、事前報知が行われた後に到達報知が行われないスロットマシンよりも付与された有利量が上限量に到達して有利状態の制御が終了したことを遊技者が認識し易くなる。また、このような構成によれば、有利状態の制御結果を報知しているときに到達報知も行われるので、有利状態の制御結果の報知が行われている期間において到達報知を継続しないスロットマシンよりも付与された有利量が上限量に到達して有利状態の制御が終了したことを遊技者が認識し易くなる。
(12)また、本願においては、
前記制御結果を報知しているときに、のめり込み防止を促すめり込み防止報知(例えば、のめり込み防止報知)を行うのめり込み防止報知手段(例えば、サブ制御部91がのめり込み防止報知を行う処理)を更に備え、
前記のめり込み防止報知は、所定時間が経過することで終了する一方、前記到達報知は、該所定時間が経過しても継続する(例えば、サブ制御部91は、所定時間が経過することで当該のめり込み防止報知を終了する一方、当該所定時間が経過しても終了事後報知を継続させるように制御する)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、付与された有利量が上限量に到達して有利状態の制御が終了したことを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
(13)また、本願においては、
表示結果が導出される前に、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、メイン制御部41が実行するステップSa2の処理)と、
表示結果を導出させるために操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記事前決定手段の決定結果および前記導出操作手段の操作に応じて前記可変表示部に表示結果を導出させる制御を行う手段であって、前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果であるときに、特定操作態様で前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出させ、当該特定操作態様と異なる操作態様で前記導出操作手段が操作されたときに前記特定表示結果とは異なる表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(例えば、メイン制御部41が実行するステップSa4の処理)とを更に備え、
前記有利状態は、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果であるときに前記特定操作態様を判別可能な判別情報を報知する状態であり(例えば、AT状態は、ナビ対象役に内部当選したときに正解押し順を報知するナビ報知やナビ演出を行う状態であり)、
前記判別情報の報知態様は、第1態様と第2態様とを含み(例えば、ナビ演出の演出態様は、第1態様と第2態様とを含み)、
前記有利状態の制御中において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果であるときに、付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定されていれば前記第1態様で前記判別情報を報知する一方、付与され得る有利量が前記上限量に到達すると判定されていなければ前記第1態様と前記第2態様とのうちから選択された報知態様で前記判別情報を報知する(例えば、サブ制御部91は、AT状態において有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定していない場合には、第1態様にてナビ演出を行うことも第2態様にてナビ演出を行うこともある一方、有利区間ゲーム数カウンタが上限ゲーム数に到達すること及び純増枚数カウンタが規定枚数を超えることのいずれか一方が成立することが確定している場合には、第1態様にてナビ演出を行うことがあるが、第2態様にてナビ演出を行わない)、スロットマシンについても開示されている。
このような構成によれば、有利状態の制御中において事前決定手段の決定結果が特定決定結果であるときに付与され得る有利量が上限量に到達すると判定されていれば第1態様でしか判別情報が報知されないことで、遊技者が過度な期待感を抱かないようにすることができる。また、このような構成によれば、有利状態の制御中において事前決定手段の決定結果が特定決定結果であるときに付与され得る有利量が上限量に到達すると判定されていなければ判別情報の報知態様を使い分けることができ、第2態様で判別情報を報知することで遊技者にとって有利となることを示唆することができる。この結果、例えば、第2態様で判別情報を報知することで特定条件が成立して特定状態に制御されて有利状態の終了条件が変更される旨の期待感を抱かせることも可能となる。
1 スロットマシン、2L、2C、2R リール、7 スタートスイッチ、8L、8C、8R ストップスイッチ、12 遊技補助表示器、41 メイン制御部、51 液晶表示器、56 演出用スイッチ、91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンであって、
    入賞の発生に基づいて遊技用価値を付与する遊技用価値付与手段と、
    有利量を付与する有利量付与手段と、
    前記有利量に基づいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能であって、当該有利状態において付与された遊技用価値が上限量に到達するまで当該有利状態に制御可能な有利状態制御手段と、
    前記有利状態の制御中において特定条件が成立したときに、前記有利状態の終了条件を変更する特定状態に制御可能な特定状態制御手段と、
    前記終了条件の変更によって前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達する場合、付与された前記遊技用価値が前記上限量に到達するまで前記有利状態の制御を行うことが確定する到達確定制御を行うことが可能な到達確定制御手段と、を備え、
    前記特定状態制御手段は、前記特定状態中の遊技の結果にもとづいて前記有利量が付与されることにより前記有利状態の終了条件を変更可能であるとともに、該特定状態において最低保証量以上の前記有利量を付与し、
    前記特定条件が成立したときに、前記有利量が前記最低保証量増加することで前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を開始せずに前記到達確定制御を開始し、
    前記特定状態の制御を開始するときに前記特定状態の制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特定演出を実行する一方、前記到達確定制御を開始するときに演出結果が導出されるまでの演出態様が該特定演出と共通する演出であって前記到達確定制御を開始する旨を報知する演出結果を導出する特別演出を実行し、
    前記特定状態の制御中において、該特定状態中の遊技の結果にもとづいて前記有利量が増加することで前記有利状態の制御を終了するまでに付与され得る前記遊技用価値が前記上限量に到達するか否かを判定するとともに、該付与され得る遊技用価値が前記上限量に到達すると判定された場合、前記特定状態の制御を終了して前記到達確定制御を開始する、スロットマシン。
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