JP7170512B2 - Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method - Google Patents
Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method Download PDFInfo
- Publication number
- JP7170512B2 JP7170512B2 JP2018215741A JP2018215741A JP7170512B2 JP 7170512 B2 JP7170512 B2 JP 7170512B2 JP 2018215741 A JP2018215741 A JP 2018215741A JP 2018215741 A JP2018215741 A JP 2018215741A JP 7170512 B2 JP7170512 B2 JP 7170512B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- measured
- sound
- acoustic characteristic
- acoustic
- mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
本発明は、音響特性測定システムおよび音響特性測定方法に関する。 The present invention relates to an acoustic property measuring system and an acoustic property measuring method.
建物や乗物等において、主に外部からの騒音の進入を抑制するために、音の伝達を遮断または低減する吸音材が用いられている。吸音材の吸音効果を示す指標の1つとして、特許文献1に記載されている残響室法吸音率が挙げられる。残響室法吸音率を測定する際には、残響室の床面上に吸音材を載置した状態で、残響室内において発音してその残響時間を測定する。こうして求めた残響時間と、吸音材が存在しない状態で残響室内において発音した後に測定した残響時間との差異を求めることにより、吸音材の吸音効果を求めることができる。
2. Description of the Related Art In buildings, vehicles, etc., sound-absorbing materials that block or reduce the transmission of sound are used mainly in order to suppress the intrusion of noise from the outside. One of the indices indicating the sound absorbing effect of a sound absorbing material is the reverberation room method sound absorption coefficient described in
目的とする周波数における吸音効果をより向上させるために、吸音材の設置時に吸音材の背後に空間を設けて、この空間に存在する空気層を利用する場合がある。このように、吸音材が、背後に空気層が存在する状態で用いられる場合には、残響室法吸音率を求める際にも、吸音材の背後に空気層を存在させることによって、実際の使用状態に即した吸音効果を求めることが好ましい。特許文献1のように吸音材と空気層(空間)とを内包する外装材が設けられている場合には、残響室の床面上に外装材を載置して測定を行うことにより、吸音材と空気層との吸音効果を求めることができる。しかし、そのような外装材が設けられず、吸音材の背後に空間が生じるように吸音材を設置するだけの簡単な構造の場合には、残響室の床面に吸音材を載置して測定を行うと、実際の使用時に存在する空気層の吸音効果が反映されない測定結果になる。そこで、吸音材を残響室の床面から浮かせた状態で残響室法吸音率を測定することにより、吸音材と残響室の床面との間に位置する空気層の吸音効果を加味した、実際の使用状態に即した吸音効果を求めることができる。
In order to further improve the sound absorbing effect at the target frequency, a space may be provided behind the sound absorbing material when the sound absorbing material is installed, and the air layer existing in this space may be utilized. In this way, when the sound absorbing material is used with an air layer behind it, even when obtaining the reverberation room method sound absorption coefficient, the presence of an air layer behind the sound absorbing material makes it possible to obtain the actual use. It is preferable to obtain a sound absorbing effect suitable for the state. When an exterior material that encloses a sound absorbing material and an air layer (space) is provided as in
残響室法吸音率を求める際に吸音材の背後に空気層を存在させるために、残響室の床面に複数のスペーサを配置して、そのスペーサの上に吸音材を配置することにより、床面と吸音材との間に空間を設けることができる。しかし、吸音材が柔らかく剛性が低い場合には、スペーサとスペーサの間において吸音材が重力で垂れ下がり、床面と吸音材との間に一定の厚さの空間を形成することが困難である。その場合、実際の使用時と同様な空気層を吸音材の背後に存在させることできず、吸音効果を正確に求めることができない。 In order to create an air layer behind the sound-absorbing material when obtaining the reverberation room method sound absorption coefficient, multiple spacers are placed on the floor of the reverberation room, and the sound-absorbing material is placed on top of the spacers. A space can be provided between the surface and the sound absorbing material. However, when the sound absorbing material is soft and has low rigidity, the sound absorbing material hangs down between the spacers due to gravity, making it difficult to form a space with a constant thickness between the floor surface and the sound absorbing material. In that case, the same air layer as in actual use cannot exist behind the sound absorbing material, and the sound absorbing effect cannot be obtained accurately.
そこで、本発明の目的は、実際の使用時に即した状態で吸音材およびその背後の空気層の吸音効果を求めることが容易にできる音響特性測定システムおよび音響特性測定方法を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide an acoustic characteristic measuring system and an acoustic characteristic measuring method that can easily determine the sound absorbing effect of the sound absorbing material and the air layer behind it in a state suitable for actual use.
本発明の音響特性測定システムは、外装材が設けられず、背後に空間が生じるように設置されて用いられる吸音材を被測定物とする音響特性測定システムであって、残響室と、残響室の床面上に配置されている複数のスペーサと、複数のスペーサの上に置かれている、被測定物の支持用の網材と、を含むことを特徴とする。 The acoustic characteristic measurement system of the present invention is an acoustic characteristic measurement system in which an object to be measured is a sound absorbing material which is not provided with an exterior material and is used so as to create a space behind it. a plurality of spacers arranged on the floor of the apparatus; and a mesh material for supporting the object to be measured placed on the plurality of spacers.
本発明の音響特性測定方法は、外装材が設けられず、背後に空間が生じるように設置されて用いられる吸音材を被測定物とする音響特性測定方法であって、残響室の床面上に複数のスペーサを配置し、複数のスペーサの上に網材を配置し、網材の上に被測定物を載置した状態で音響特性の測定を行うことを特徴とする。 The method of measuring acoustic characteristics of the present invention is a method of measuring acoustic characteristics in which an object to be measured is a sound absorbing material that is installed so as to create a space behind it without an exterior material. A plurality of spacers are arranged in the space, a mesh material is arranged on the plurality of spacers, and the acoustic characteristics are measured in a state in which an object to be measured is placed on the mesh material.
本発明によると、実際の使用時に即した状態で吸音材およびその背後の空気層の吸音効果を求めることが容易にできる。 According to the present invention, it is possible to easily obtain the sound absorbing effect of the sound absorbing material and the air layer behind it in a state suitable for actual use.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態の音響特性測定システムを、図1~2に示している。図1(a)はこの音響特性測定システムの要部の断面図であって、図1(b)のA-A線断面図である。図1(b)はその平面図である。図2はその音響特性測定システムのスペーサの配置を示す平面図である。残響室1の床面1aに複数のスペーサ2が設けられ、それらのスペーサ2の上に、被測定物支持用の網材3が載置されている。網材3は、平板状の外形を有しており、可撓性の部材ではない。スペーサ2の高さは、所定の空気層の厚さから網材3の厚さを引いたものとする。すなわち、網材3の厚さとスペーサ2の高さとの和が、被測定物4の実際の使用時に被測定物4の背後に存在する空気層の厚さと一致するように、スペーサ2の高さが決められる。この構成によると、被測定物4の背後に所定の厚さ、すなわち実際の使用時と同様の厚さの空気層が存在する状態の吸音効果を求めることができる。なお、網材3の外周縁に接する位置に、例えば金属製のフレーム5が配置されている。また、図1(a)に模式的に示すように、残響室1内には、音響特性測定用の少なくとも1つの発音体(スピーカー6)と複数の集音器(マイクロフォン7)とが配置されている。
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The acoustic property measurement system of this embodiment is shown in FIGS. 1 and 2. FIG. FIG. 1(a) is a cross-sectional view of the main part of this acoustic characteristic measurement system, taken along line AA of FIG. 1(b). FIG. 1(b) is a plan view thereof. FIG. 2 is a plan view showing the arrangement of spacers in the acoustic characteristic measurement system. A plurality of
図1,2に示す音響特性測定システムの技術的意義について説明すると、従来は、図3に示すように、残響室1の床面1a上に複数のスペーサ2を配置して、そのスペーサ2上に被測定物4を直接載置していた。しかし、例えば吸音性の不織布のように柔らかくて剛性の低い被測定物4を用いる場合には、スペーサ2とスペーサ2との間で被測定物4が垂れ下がるため、被測定物4の背後の空気層が部分的に薄くなり、実際の使用時と同様な空気層は形成されない。仮に、極めて多くのスペーサ2を配置すると、被測定物4の垂れ下がりを抑制することができると考えられる。しかし、被測定物4がほとんど垂れ下がらない程度にスペーサ2を配置するためには、非常に多くのスペーサ2が必要であり、コストの上昇を招くとともに、スペーサ2を配置する作業が極めて煩雑になる。
To explain the technical significance of the acoustic characteristic measurement system shown in FIGS. 1 and 2, conventionally, as shown in FIG. The object to be measured 4 was placed directly on the . However, when using an
それに対し、図1,2に示す本実施形態では、従来と比べてスペース2の数を増やす必要はなく、スペーサ2の上に金網のような網材3を載置するだけよいので、コストの上昇や作業の繁雑さは小さく抑えられる。そして、被測定物4が吸音性の不織布のような柔らかく剛性の低い部材であっても、網材3によって容易に被測定物4の垂れ下がりを抑制することができる。網材3は多数の小さな網目(開口部分)を有しているため、被測定物4の吸音効果をほとんど損なうことはない。したがって、この構成によると、被測定物4の背後にほぼ一定の厚さの空気層が存在し、実際の使用状態に即した音響特性(吸音効果)が容易に求められる。
In contrast, in the present embodiment shown in FIGS. 1 and 2, it is not necessary to increase the number of
以上説明した音響特性測定システムの詳細な実施例について説明する。本発明では、平面的な面積が1m2以上の被測定物4を対象として、残響室法吸音率のような音響特性を測定する。本実施例の被測定物4は、平面形状が面積1m2の正方形であり、厚さが4.5mmの吸音性不織布である。スペーサ2は、図2(a)に示すように、残響室1の床面1aの、被測定物4の平面形状に対応する正方形の領域R(被測定物4が配置される領域)に17個配置されている。具体的には、正方形の領域Rの各辺に沿って5個のスペーサ2が均等な間隔でそれぞれ並ぶように配置されている。各辺の両端部のスペーサ2はその辺に直交する辺の端部のスペーサ2を兼ねているため、正方形の外周に沿って16個のスペーサ2が存在する。さらに、この正方形の領域Rの中心位置に1個のスペーサ2が配置されている。こうして、本実施例では合計17個のスペーサ2が配置されている。スペーサ2は、ウレタンやエラストマーのように防振効果を有する材料からなることが好ましい。スペーサ2の形状は図2(b)に示す円柱状や図2(c)に示す多角柱状など様々な形状であってよく、その平面形状の面積は1cm2~40cm2であることが好ましい。スペーサ2の平面形状の面積が小さ過ぎると、網材3を載置した時に水平に保持することが困難である。また、平面形状の面積が大き過ぎると、被測定物4の背後に位置する空気層の体積を十分に確保できなくなるおそれがある。スペーサ2の高さは、被測定物4の実際の使用時における、被測定物4の背後の空間(空気層)の厚さ(例えば10mm)から、網材3の厚さ(例えば3.5mm)を差し引いたもの(この場合、6.5mm)である。
A detailed embodiment of the acoustic characteristic measurement system described above will be described. In the present invention, an
前述した正方形の領域Rにおいて複数のスペーサ2の上に載置される網材3は、金属(ステンレス鋼線全般、硬鋼線、亜鉛めっき鉄線等)からなるか、あるいは樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(商標)等)からなる。網材3の好ましい形態は、フラットトップ織金網(滑面式金網)、平織金網、クリンプ織金網、ロッククリンプ織金網、トンキャップ織金網(長目金網)等の金網、または前述した樹脂材料により一体成形された網状成形品である。本実施例では、網材3はステンレス鋼線からなるフラットトップ織金網(滑面式金網)である。そして、網材3の好ましい寸法および特性は以下の通りである。
The
ここで、網材3の厚みが0.2mm以下である時、網材3の線径が0.05mm以下である時、または網材3のメッシュ数が2個/インチ未満である時には、網材3上に被測定物4を載置した際に、網材3がひずみ、床面1aと被測定物(吸音材)4との間に一定の厚さの空間を形成することが困難になる傾向がある。また、網材3の厚みが10mm以上である時、または網材3の線径が8mm以上である時にも、床面1aと被測定物(吸音材)4との間に、所定の厚さの空間を形成することが困難になる傾向がある。これらの場合には、被測定物4の背後に空気層が存在する状態での音響特性を精度良く求めることはできない。また、網材3のメッシュ数が15個/インチ以上である時には、網材3の通気性が低いため、被測定物(吸音材)4と残響室の床面1aとの間に位置する空気層を加味した被測定物4の音響特性を正確に得ることが困難になる傾向がある。
Here, when the thickness of the
さらに、本実施例では、前述した正方形の領域Rの外側に、網材3の外周縁に接するように、例えばアルミニウムなどの金属からなり反射性を有するフレーム5が配置されている(図1参照)。このフレーム5は被測定物4の側部端面を実質的に覆う。それにより、被測定物4の側部端面における吸音効果を抑えている。一般に、吸音材の側部端面が開放された状態で吸音材が使用されることはあまり無いと思われるため、その側部端面の吸音効果を抑えることにより、実際の使用時に即した音響効果が得られやすい。
Furthermore, in the present embodiment, a
残響室1内には、少なくとも1つのスピーカー6と、複数のマイクロフォン7とを配置している。図1(a)には模式的に示しているが、複数のマイクロフォン7は、JIS A 1409に記載された方法で配置されている。
At least one
以上説明した本実施例の音響特性測定システムを用いて、柔らかく剛性が低い吸音性の不織布を被測定物4として、その音響特性の1つである残響室法吸音率を測定した結果を図4に示す。図4には、参考例1として、残響室1内にスペーサ2を配置し、網材3を用いることなく、被測定物4をスペーサ2の上に直接載置した状態で、残響室法吸音率を求めた結果も示している。また、参考例2として、残響室1内にスペーサ2も網材3も配置せず、被測定物4を残響室1の床面1aに直接載置した状態で、残響室法吸音率を求めた結果を示している。参考例1による残響室法吸音率の測定結果は、参考例2による残響室法吸音率の測定結果と比べてさほど大きな違いは無い。すなわち、参考例1では、スペーサ2を用いているにもかかわらず、被測定物4の背後の空気層による吸音効果があまり作用していない。これに対し、本実施例では、参考例1,2と比較して、特に630Hzから4kHzの周波数帯域の音に関する残響室法吸音率が高くなっている。これは、被測定物4の背後に位置する空気層の吸音効果を含む結果であり、被測定物4の実際の使用状態に即した吸音効果を示すものである。そして、本実施例では、残響室法吸音率のピークが参考例1,2と比べて低周波数側にシフトしている。これは、被測定物4の背後に位置する空気層の吸音効果に基づくものであると考えられる。
FIG. 4 shows the result of measuring the reverberation chamber method sound absorption coefficient, which is one of the acoustic characteristics of a soft, low-rigidity sound-absorbing nonwoven fabric as the
上記の実施例で用いた不織布は、ポリプロピレンをメルトブローン法で加工して作製した不織布であり、吸水率は16%であり、かさ密度は31kg/m3であり、表面積が4000mm2となるように形成したものであり、不織布の圧縮方向の寸法が25%低減するまで圧縮するための圧縮応力(25%圧縮応力)が測定下限以下(測定不可)で、50%低減するまで圧縮するための圧縮応力が0.09N/cm2の材料からなる。吸水率の測定は以下のようにして行う。すなわち、表面積が4000mm2となるように形成した不織布を水面下50mmの位置で-635mmHgまで減圧し、3分間保持した。続いて大気圧に戻し3分間経過した後に、吸水した試験片の重量を測定し、以下の式から試験片の吸水率を算出した。
吸水率[%]={(W2―W1)/W1}×100
W1:浸せき前の試験片の重量(g)
W2:浸せき後の試験片の重量(g)
The nonwoven fabric used in the above examples is a nonwoven fabric produced by processing polypropylene by a meltblown method, and has a water absorption rate of 16%, a bulk density of 31 kg/m 3 , and a surface area of 4000 mm 2 . It is formed, and the compressive stress (25% compressive stress) for compressing the dimension in the compression direction of the nonwoven fabric is less than the lower limit of measurement (cannot be measured), and the compression for compressing it until it is reduced by 50% It consists of a material with a stress of 0.09 N/cm 2 . Measurement of water absorption is performed as follows. That is, a non-woven fabric having a surface area of 4000 mm 2 was evacuated to -635 mmHg at a position 50 mm below the water surface and held for 3 minutes. Subsequently, after returning to the atmospheric pressure for 3 minutes, the weight of the water-absorbed test piece was measured, and the water absorption rate of the test piece was calculated from the following formula.
Water absorption [%]={(W2−W1)/W1}×100
W1: Weight of test piece before immersion (g)
W2: Weight of test piece after immersion (g)
また、本実施例の音響特性測定システムを用いて、不織布に比べて剛性が高い吸音性の多孔質材のシート(株式会社イノアックコーポレーション製カームフレックス)を被測定物4として、残響室法吸音率を測定した結果を図5に示す。図5には、参考例1として、残響室1内にスペーサ2を配置し、網材3を用いることなく、被測定物4をスペーサ2の上に直接載置した状態で、残響室法吸音率を求めた結果も示している。図5に示す実験結果を見ると、参考例1と本実施例とでほぼ同等の残響室法吸音率が求められている。剛性が高い被測定物4の場合には、網材3を用いなくても、スペーサ2とスペーサ2の間で被測定物4が垂れ下がりにくい。そのため、残響室1内の被測定物4の背後に、スペーサ2の高さと網材3の厚さの和に対応した、ほぼ一定の厚さの空気層が形成される。従って、前述したように網材3を用いて被測定物4を支持して測定した本実施例の残響室法吸音率と、網材3を用いずスペーサ2のみによって被測定物4を支持して測定した参考例1の残響室法吸音率との差が小さい。
In addition, using the acoustic property measurement system of this example, a sound absorbing porous material sheet (Calmflex manufactured by INOAC Corporation) having higher rigidity than non-woven fabric was used as the
このように、網材3を用いた本実施例によると、網材3を用いない参考例1に比べて常に残響室法吸音率が上昇するというわけではない。参考例1でも比較的精度良く残響室法吸音率が測定できる場合には、本実施例でも参考例1と概ね同様な結果が得られる。この点について説明すると、参考例1に比べて常に残響室法吸音率が上昇する測定結果が得られる場合に、常に良好な測定精度が得られるわけでは無い。すなわち、被測定物4の剛性によっては、参考例1でも被測定物4がスペーサ2とスペーサ2との間においてあまり垂れ下がらず、空気層の吸音効果を加味した比較的精度の良い測定結果が得られる場合がある。そのような場合に、参考例1よりも高い残響室法吸音率が求められると、むしろ測定精度が悪いと言える。これに対して本実施例では、図5に示すように被測定物4の剛性が高く参考例1でも残響室法吸音率を精度良く求められる場合には、参考例1と同程度の測定結果が得られる。すなわち、図5において、本実施例で参考例1に近い測定結果が得られていることは、むしろ本実施例の残響室法吸音率の測定の信頼性が高いことを示している。そして、図4に示すように、被測定物の剛性が低く参考例1では残響室法吸音率を精度良く求められない場合には、本実施例によると、参考例1よりも高い(空気層の吸音効果を加味した)残響室法吸音率を精度良く求められる。このように、図4,5に示す実験結果から、本実施例によると、被測定物の剛性にかかわらず音響特性の良好な測定が行えることがわかる。
As described above, according to the present embodiment using the
以上説明したように、参考例1では、被測定物4の剛性に依って、実際の使用状態に即した残響室法吸音率を求めることが可能な場合(図5の場合)と、それが困難な場合(図4の場合)とがある。しかし、本実施例によると、被測定物4の剛性の高さに左右されず、適切に実際の使用状態を再現して精度良く音響特性(例えば残響室法吸音率)を求めることができるという優れた効果が得られる。
As described above, in Reference Example 1, depending on the rigidity of the
以上説明した本発明に係る音響特性測定は、JIS A 1409中に依拠しない環境および条件であっても、音響特性を評価可能な環境および条件の下であれば実施可能である。例えば、残響室内でなく、その他の建造物の屋内、または屋外であっても、音響特性を評価可能な環境および条件の下であれば、本発明を適用可能である。また、マイクロフォンやスピーカーの数や設置位置や設置方向等についても、音響特性を評価可能である限り、任意に設定可能かつ変更可能である。 The acoustic characteristic measurement according to the present invention described above can be carried out under the environment and conditions that do not rely on JIS A 1409, as long as the acoustic characteristics can be evaluated. For example, the present invention can be applied not only in a reverberant room but also indoors or outdoors in other buildings as long as the environment and conditions allow acoustic characteristics to be evaluated. Also, the number of microphones and speakers, installation positions, installation directions, etc. can be arbitrarily set and changed as long as the acoustic characteristics can be evaluated.
1 残響室
1a 床面
2 スペーサ
3 網材
4 被測定物
5 フレーム
6 スピーカー(発音体)
7 マイクロフォン(集音器)
R 領域
1
7 Microphone (sound collector)
R area
Claims (9)
残響室と、前記残響室の床面上に配置されている複数のスペーサと、複数の前記スペーサの上に置かれている、前記被測定物の支持用の網材と、を含むことを特徴とする、音響特性測定システム。 An acoustic characteristic measurement system in which an object to be measured is a sound absorbing material that is not provided with an exterior material and is used so as to create a space behind it,
A reverberation chamber, a plurality of spacers arranged on the floor surface of the reverberation chamber, and a mesh material for supporting the object to be measured, which is placed on the plurality of spacers. and an acoustic characteristic measurement system.
残響室の床面上に複数のスペーサを配置し、複数の前記スペーサの上に網材を配置し、前記網材の上に前記被測定物を載置した状態で音響特性の測定を行うことを特徴とする、音響特性測定方法。 A method for measuring acoustic characteristics in which an object to be measured is a sound-absorbing material that is installed so that a space is created behind it without an exterior material,
Arranging a plurality of spacers on the floor of a reverberation chamber, arranging a mesh material on the plurality of spacers, and measuring the acoustic characteristics in a state where the object to be measured is placed on the mesh material. A method for measuring acoustic characteristics, characterized by:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018215741A JP7170512B2 (en) | 2018-11-16 | 2018-11-16 | Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018215741A JP7170512B2 (en) | 2018-11-16 | 2018-11-16 | Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020085495A JP2020085495A (en) | 2020-06-04 |
JP7170512B2 true JP7170512B2 (en) | 2022-11-14 |
Family
ID=70909875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018215741A Active JP7170512B2 (en) | 2018-11-16 | 2018-11-16 | Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7170512B2 (en) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004353294A (en) | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Unix:Kk | Light transmission type film-vibrating sound absorbing plate and light transmission type sound absorbing panel |
JP2011197536A (en) | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Unix Co Ltd | Film vibration sound absorbing plate and sound absorbing panel employing the same |
-
2018
- 2018-11-16 JP JP2018215741A patent/JP7170512B2/en active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004353294A (en) | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Unix:Kk | Light transmission type film-vibrating sound absorbing plate and light transmission type sound absorbing panel |
JP2011197536A (en) | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Unix Co Ltd | Film vibration sound absorbing plate and sound absorbing panel employing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020085495A (en) | 2020-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7178630B1 (en) | Acoustic device for wall mounting for diffusion and absorption of sound | |
CN108457393B (en) | Sound absorbing structure for anechoic chamber and anechoic chamber comprising same | |
JP2005250474A (en) | Sound attenuation structure | |
Jeong | Converting Sabine absorption coefficients to random incidence absorption coefficients | |
KR101224996B1 (en) | Sound-absorbing body | |
JP2024016279A (en) | Sound deadening system | |
JP7170512B2 (en) | Acoustic characteristic measurement system and acoustic characteristic measurement method | |
US11468872B2 (en) | Sound absorbing panel | |
Bedell | Some data on a room designed for free field measurements | |
JP2508397B2 (en) | Sound absorber | |
JP5065176B2 (en) | Living room structure considering acoustics | |
CN104457970B (en) | A kind of half silencer box of broadband measurement | |
JP7108491B2 (en) | noise reduction device | |
Koidan et al. | Acoustical properties of the National Bureau of Standards anechoic chamber | |
RU2011110292A (en) | ACOUSTIC COMFORT ROOM WITH NOISE PROTECTIVE EQUIPMENT | |
US10139126B2 (en) | Airborne noise reduction system and method | |
KR100772650B1 (en) | Structure of sound filter panel | |
JPH07213418A (en) | Sound absorbing curtain and sound absorbing curtain structure | |
Datta et al. | Hexahedron reverberation box for measurement of frequency dependent reverberant noise absorption coefficient and experimental verification | |
KR102546593B1 (en) | Sound Absorption Measuring Method and Apparatus Utilizing Electrical Impedance of the Speaker | |
Mohanty | Improvement of interior acoustics and speech quality in small office room using natural material | |
Kim et al. | Influence of Perforated Ceiling on Floor Impact Sound Insulation in Reinforced Concrete Buildings | |
JP7207901B2 (en) | Impact noise reduction structure and impact noise reduction method | |
Vennerød | The hard case—Improving room acoustics in cuboid rooms by using diffusors | |
Ćirić et al. | ENERGY DECAY CURVE DEVIATION IN THE ABSORPTION COEFFICIENT MEASUREMENT IN A SMALL REVERBERATION ROOM |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220624 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7170512 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |