JP7158090B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、第一の扉体と第二の扉体の双方が開状態である場合に所定の操作手段が第一の操作状態から第二の操作状態に操作されると設定確認状態を開始し、第一の扉体が閉状態であり且つ第二の扉体が開状態である場合に所定の操作手段が第二の操作状態に操作されたまま遊技不可能状態とし、第一の扉体と第二の扉体の双方が閉状態である場合に所定の操作手段が第二の操作状態に操作されたまま遊技可能状態とすることが可能なメイン制御手段を備え、リールが回転中であって第一の扉体と第二の扉体の双方が開状態である場合に、遊技不可能状態になる。【選択図】図58

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このようなスロットマシンには、遊技者に有利な有利状態を設定する制御手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-73461号公報
しかしながら、従来の遊技台には、制御手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、制御手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る遊技台は、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段と、
操作状態として第一の操作状態と第二の操作状態を有する所定の操作手段と、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
を備えた遊技台であって、
前記扉体には、第一の扉体と、第二の扉体と、があり、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体が閉状態であると判定され、且つ前記開閉判定手段により前記第二の扉体が開状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技不可能状態とすることが可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技可能状態とすることが可能な手段であり、
前記リールが回転中であって前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態である場合に、前記遊技不可能状態になる、
ことを特徴とする。
本発明に係る遊技台によれば、制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。(b)入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 初期設定処理の流れを示すフローチャートである。 設定変更処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 デバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。 設定値確認処理の流れを示すフローチャートである。 その他のデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。 (A)設定変更モードの流れを時系列で示した図である。(B)設定確認モードの流れを時系列で示した図である。 (A)管理用画面の表示例1の流れを時系列で示した図である。(B)管理用画面の表示例2の流れを時系列で示した図である。 (A)管理用画面の表示例3の流れを時系列で示した図である。(B)管理用画面の表示例4の流れを時系列で示した図である。 (A)エラー報知の表示例1の流れを時系列で示した図である。(B)エラー報知の表示例2の流れを時系列で示した図である。 (A)管理用画面とエラー報知の表示例1の流れを時系列で示した図である。(B)管理用画面とエラー報知の表示例2の流れを時系列で示した図である。 (A)設定履歴の表示の流れを時系列で示した図である。(B)エラー履歴の表示の流れを時系列で示した図である。 (A)管理用画面を表示していない場合における音量調整の流れを時系列で示した図である。(B)管理用画面を表示している場合における音量調整の流れを時系列で示した図である。 AT系の遊技状態を示した簡易ゲームフローである。 (a)有利区間における演出状態の移行例を示した図である。(b)通常ステージにおいてCZ抽選に用いられるCZ判定テーブルの一例を示した図である。(c)ストックタイムにおいてCZ抽選に用いられるCZ判定テーブルの一例を示した図である。 ストックタイムにおける演出例を時系列で示した図である。 通常ステージにおける演出例を時系列で示した図である。 スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 スロットマシン100の入賞ラインの一例を示す図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 入賞役の種類、条件装置の名称,各入賞役に対応する図柄組合せ,払出数,備考を示す図である。 (a)小役3(押順ベル)と小役5(1枚役)に対応する図柄組合せ,払出数,備考を示す図である。(b)小役3(押順ベル)に内部当選した遊技におけるストップボタン137~139の押順と、AT遊技との関係を示す図である。(c)小役5(1枚役)に内部当選した遊技におけるストップボタン137~139の押順と、設定示唆演出Aとの関係を示す図である。 (a)設定示唆演出Aの高確率モードと低確率モードの遊技期間の一例を示したタイムチャートである。(b)設定示唆演出A抽選に用いられる設定示唆演出A選択テーブルの一例を示した図である。 (a)設定示唆演出Bの高確率モードと低確率モードの遊技期間の一例を示したタイムチャートである。(b)設定示唆演出B抽選に用いられる設定示唆演出B選択テーブルの一例を示した図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 設定示唆演出Aの演出例1を時系列で示した図である。 設定示唆演出Aの演出例2を時系列で示した図である。 設定示唆演出Bの演出例を時系列で示した図である。 スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。 制御部の回路ブロック図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 図41の主制御部メイン処理における初期設定処理(ステップS101)の流れを示すフローチャートである。 図42の初期設定処理における設定変更処理(ステップS206)の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 図44の主制御部タイマ割込み処理におけるデバイス監視処理(ステップS408)の流れを示すフローチャートである。 図45のデバイス監視処理における設定値確認処理(ステップS501)の流れを示すフローチャートである。 図45のデバイス監視処理における、その他のデバイス監視処理(ステップS504)の流れを示すフローチャートである。 (a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 (A)は設定変更を実行した場合の動作例を示す図であり、(B)は設定値確認を実行した場合の動作例を示す図である。 (A)は設定変更実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例を示す図であり、(B)は設定値確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例を示す図である。 設定キーSWがONの状態での動作例を示す図である。 エラー報知およびエラー解除の動作例を示す図である。 (A)は設定変更中のエラー報知およびエラー解除の動作例を示す図であり、(B)は設定値確認中のエラー報知およびエラー解除の動作例を示す図である。 エラー検出に関するタイミングチャートを示す図である。 エラー報知およびエラー解除の変形例を示す図である。 前面扉102が上扉と下扉で構成されている場合の変形例を示す図である。 前面扉102が上扉と下扉で構成されている場合の変形例を示す図である。 リール回転中に遊技進行可能な構成を採用した場合の変形例を示す図である。 シャッタの確認用動作の一例を示す図である。 スピーカの確認用動作の一例を示す図である。 シャッタの確認用動作の一例を示す図である。 確認用動作の一例を示す図である。
<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102(扉体)と、を備える。なお、前面扉102(扉体)については、図2を用いて後述する。
本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている(図4(a)参照)。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサともいう。図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中(特別遊技状態中)であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。メダル投入口141の左側には、後述する管理用画面SDや音量値表示VD等において、メニューの選択や音量調整等を行うための操作手段である十字キー193a(第二の操作手段。上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタンの4つで構成される)やOKボタン193b(以下、これらを総称して「十字ボタン193」という場合がある。)を配置している。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器であり、押順演出を行うための指示モニタとしても利用される。本例では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器で構成している。
スタートレバー135(操作手段)、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン(停止ボタン)137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作(以下、「1停」や「第1停止」ともいう。)、次の停止操作を第2停止操作(以下、「2停」や「第2停止」ともいう。)、最後の停止操作を第3停止操作(以下、「3停」や「第3停止」ともいう。)という。
また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押順)という。
ストップボタン137~139の操作順序(押順)は、左ストップボタン137を「左またはR」、中ストップボタン138を「中またはC」、右ストップボタン139を「右またはR」で表した場合、(1)左→中→右の操作順序(左中右またはLCR),(2)左→右→中の操作順序(左右中またはLRC),(3)中→左→右の操作順序(中左右またはCLR),(4)中→右→左の操作順序(中右左またはCRL),(5)右→左→中の操作順序(右左中またはRLC),(6)右→中→左の操作順序(右中左またはRCL)の6種類である。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(表示手段。以下、「演出画像表示装置」ともいう)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、表示手段は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<内部構造>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の内部構造について説明する。図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。
本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
また、本体101の内部には、回転操作により、オンとオフに切り替え可能な設定キースイッチ(第一の操作手段。以下、「設定キーSW」ともいう。図示省略)が設けられている。この設定キーSWは、後述する設定値(本例では設定1~設定6)の設定変更や設定確認を開始するための操作手段である。また、本体101の内部には、押下操作により、設定変更を行うための操作(設定値変更操作)が可能なリセットスイッチ(以下、「リセットSW」ともいう。)が設けられている。このリセットSWは、後述する各種エラーを解消する操作(エラー解消操作)が可能なエラー解除スイッチとしても機能する操作手段である。
これらの設定キーSWとリセットSWは、前面扉102(扉体)が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段であり、前面扉102(扉体)が閉鎖状態の場合には操作が困難または不能である。換言すれば、遊技店の管理者(店員等)のみが操作可能な操作手段であり、遊技者が操作不能な操作手段である。
また、本体101の内部には、設定値の表示が可能な設定値表示装置101a(図12参照)が設けられている。本例では、設定値表示装置101aを7セグメント表示器で構成している。詳細は後述するが、設定変更の操作が行われた場合には、設定値表示装置101aにおいて、設定値(設定1~設定6のいずれか)が表示されるとともに、スタートレバー135の操作によって設定値が確定すると、設定値は非表示となる。一方、設定確認の操作が行われた場合には、設定値表示装置101aにおいて、現在の設定値を示す数値が表示される。
下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、本体101に対して開閉可能な扉体である。
本例では、ドアキー孔140(図1参照)に、遊技店の管理者が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側の側面板260には、投光部と受光部から成る光学式センサ(検出手段。以下、「開閉センサ」ともいう。図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、後述する主制御タイマ割込み処理において、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。
なお、本発明に係る「検出手段」は、光学式センサに限定されず、例えば、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
ここで、本例に係る開閉センサは、所定の操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
なお、本発明に係る「所定の操作」は、本例に限定されず、例えば、開閉センサを閉鎖検出状態にするDIPスイッチを設け、所定の操作として、このDIPスイッチの操作を行ってもよい。また、検出手段を磁気センサで構成した場合には、磁石を近接させることで、開閉センサの検出状態を閉鎖検出状態にしてもよい。
図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、スピーカ272を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置にはスピーカ277を設けている。
<制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0~65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、リール112の光学式センサ、開閉センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、および、リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
上述の通り、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能なセンサである。前面扉102が閉鎖状態になると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)をCPU304に向けて出力する。一方、前面扉102が開放状態になると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)をCPU304に向けて出力する。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ428と、演出ボタン156の押下操作を検知可能な演出ボタンセンサ430と、を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428と演出ボタンセンサ430の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、液晶表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図4(a)を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図4(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。
本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技役(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7-白7-白7」、BB2が「青7-青7-青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7-白7-白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7-青7-青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス-ボーナス-ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー-ANY-ANY」、スイカが「スイカ-スイカ-スイカ」、ベルが「ベル-ベル-ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー-ANY-ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技役(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、「リプレイ-リプレイ-リプレイ」である。
<RT系の遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100におけるRT系の遊技状態の種類および変遷について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態(RT1)は、スロットマシン100の電源投入直後等に最初に設定されるデフォルトのRT系の遊技状態(以下、「通常遊技状態」ともいう。)であって、遊技者にとって他の遊技状態よりも相対的に不利な遊技状態である。
本例では、この再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2(昇格リプレイ1)または再遊技役3(昇格リプレイ2)に入賞した場合に、後述する再遊技高確率状態(RT2)に移行する。また、この再遊技低確率状態(RT1)において、特別役に内部当選した場合に、後述する特別役内部当選状態(RT3)に移行する。
<再遊技高確率状態(RT2)>
再遊技高確率状態は、再遊技の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT1)よりも高い遊技状態である。
本例では、この再遊技高確率状態(RT2)において、特別役に内部当選した場合に、後述する特別役内部当選状態(RT3)に移行する。
<特別役内部当選状態(RT3)>
特別役内部当選状態(RT3)は、特別役に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。
本例では、この特別役内部当選状態(RT3)において、特別役に入賞した場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行する。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。本例では、特別遊技状態(RT4)において、規定枚数(例えば200枚)が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本例では、特別遊技状態(RT4)の終了条件は、特に限定されず、例えば、所定役に内部当選した場合や、所定回数(例えば、8回)の入賞があった場合や、所定回数(例えば、6回)の遊技が行われた場合であってもよい。
<主制御部メイン処理>
まず、図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定処理を行う。詳細は後述するが、この初期設定処理では、初期設定、設定変更、復帰処理等に関する処理等を行う。
ステップS102では、メダル投入/スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルが投入されたことを示す投入コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行い、リプレイによる再遊技状態になるため、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS103へ進む。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する入賞ライン確定処理を行う。
ステップS104では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する乱数取得処理を行い、次のステップS105では、入賞役内部抽選処理を行う。この入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これと取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS106では、入賞役内部抽選処理の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択するリール停止データ選択処理を行う。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。また、ステップS106では、選択されたリール停止データに関する情報を含んだリール停止データコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS107では、リール回転開始処理が実行され、全リール110~112の回転を開始させる。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止するとステップS109へ進む。
なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定を行う入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」が揃っていたならば小役(ベル)に入賞したと判定される。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す入賞判定コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、RT系の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在のRT系の遊技状態を示す情報を含む遊技状態コマンドを送信するための準備を行う。
以上により一遊技が終了する。以降、ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(ステップS206)において送信される。
<初期設定処理>
次に、図6を用いて、図5を用いて説明した主制御部メイン処理における初期設定処理(ステップS101)について説明する。なお、同図は初期設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、起動時初期設定を行う。この起動時初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS202では、RAM308に異常があるか無いかを判定し、異常がある場合にはステップS207に進んで初期化処理を実行し、異常が無い場合にはステップS203に進む。
ステップS203では、前面扉102が開放状態(扉開放中)であるか否かを判定し、扉開放中の場合にはステップS204に進み、扉開放中でない場合にはステップS205に進んで復帰処理を実行する。また、ステップS204では、設定キーSWがONかOFFかを判定し、ONの場合にはステップS206に進んで設定変更処理を実行し、OFFの場合にはステップS205に進んで復帰処理を実行する。
ステップS205の復帰処理では、スロットマシン100を電断前の状態に復帰させる処理(例えば、主制御部タイマ割込み処理のステップS411の電断処理において、RAM308に退避した復帰データの復帰等)を実行した後に、初期設定処理を終了する。
ステップS206では、設定変更処理を行った後に、ステップS207に進む。詳細は後述するが、この設定変更処理では、設定変更に関する処理等を行う。
ステップS207では、初期化処理を行う。この初期化処理では、RAM308のデータを初期化する処理(RAMクリア)等を実行した後に、初期設定処理を終了する。
<設定変更処理>
次に、図7を用いて、図6を用いて説明した初期設定処理における設定変更処理(ステップS206)について説明する。なお、同図は設定変更処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、RAM308のデータを初期化する処理(RAMクリア)を行い、次のステップS302では、設定変更を開始することを示す設定変更開始コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定変更開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。
ステップS303では、割込みステータスを設定変更中に設定する。これにより、後述する主制御部タイマ割込処理のステップS404の各種遊技処理では、設定変更中に応じた処理が実行される。
ステップS304では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示し、例えば、現在の設定値が設定6であれば、設定6を示す数字の6を表示する。ステップS305では、リセットSWの操作があったか否かを判定し、操作があった場合には、現在の設定値を変更し、操作が無い場合には、ステップS307においてスタートレバー135の操作を受け付けるまで、ステップS305の処理を繰り返し実行する。
より具体的には、ステップS305~S307の処理では、リセットSWの操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻すことを繰り返して実行することで、設定値を変更する。また、ステップS307において、スタートレバー135の操作があったと判定した場合には、リセットSWによる設定値の変更操作を終了して、ステップS308に進む。
ステップS308では、設定値表示装置101aに表示されている設定値を、新たな設定値としてRAM308に記憶し(設定値を確定し)、次のステップS309では、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にする。
なお、本例では、スタートレバー135の操作を受け付けた場合に、設定値を確定するように構成したが、前面扉102が開放状態であるか否かの判定処理を加え、前面扉102が開放状態の場合にのみ、設定値を確定するように構成してもよい。この場合、前面扉102が閉鎖状態の場合には設定値を確定することはできないが、管理用画面の表示を継続してもよい。
ステップS310では、設定キーSWがOFFかONかを判定し、ONの場合には、ステップS310の処理を繰り返し実行し、OFFの場合には、設定変更を終了すべく、ステップS311に進む。ステップS311では、設定変更を終了することを示す設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定変更終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS401では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS402では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS403では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。ステップS404では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。ステップS405では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS406では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS407では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS408では、デバイス監視処理を行う。詳細は後述するが、このデバイス監視処理では、設定値確認処理、扉開放監視処理、精算処理等を行う。
ステップS409では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS411に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS410に進む。
ステップS410では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS401で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する処理等を行い、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS411では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、主制御部メイン処理に復帰する。
<デバイス監視処理>
次に、図9を用いて、図8を用いて説明した主制御部タイマ割込み処理におけるデバイス監視処理(ステップS408)について説明する。なお、同図はデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501では、設定値確認処理を行った後にステップS502に進む。詳細は後述するが、この設定値確認処理では、設定確認に関する処理を行う。ステップS502では、扉開放監視処理を行う。
主制御部300は、扉開放監視処理において、開閉センサの状態を監視し、閉鎖検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す閉鎖検知情報をRAM308に記憶するとともに、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す扉閉鎖検知コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この扉閉鎖検知コマンドを主制御部300から受信した場合に、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す閉鎖検知情報(本例では、「閉鎖」を示す情報と、閉鎖の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶する。
一方、主制御部300は、扉開放監視処理において、開閉センサの状態を監視し、開放検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の開放を検知したことを示す開放検知情報をRAM308に記憶するとともに、前面扉102の開放を検知したことを示す扉開放検知コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この扉開放検知コマンドを主制御部300から受信した場合に、前面扉102の開放を検知したことを示す開放検知情報(本例では、「開放」を示す情報と、開放の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶するとともに、扉開放報知を行う。
扉開放報知については後述するが、本例では、前面扉102が扉体開放状態になった場合に、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音(例えば、「扉開放中です」という音声)を出力する。なお、扉開放報知の態様は特に限定されず、例えば、液晶表示装置157の表示領域に「扉開放中です」という文字列を表示してもよい。
ステップS503では、精算処理を行った後に、ステップS504に進む。この精算処理では、主制御部300は、精算ボタン134の有効期間(例えば、遊技が開始可能となってからスタートレバー135の操作を受け付けるまでの期間)において、精算ボタン134センサの状態を監視し、精算ボタン134が操作されたことを示す信号を検知すると、電子的に貯留されているメダルを精算する処理を行うとともに、メダルを精算する処理を実行したことを示す精算コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS504では、その他のデバイス監視処理を行った後に、デバイス監視処理を終了する。詳細は後述するが、その他のデバイス監視処理では、エラー報知開始処理、エラー報知終了処理等を行う。
<設定値確認処理>
次に、図10を用いて、図9を用いて説明したデバイス監視処理における設定値確認処理(ステップS501)について説明する。なお、同図は設定値確認処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601では、設定値確認中であるか否かを判定し、設定値確認中の場合にはステップS606に進み、設定値確認中ではない場合にはステップS602に進む。ステップS602では、設定値確認有効期間であるか否かを判定し、設定値確認有効期間の場合にはステップS603に進み、設定値確認有効期間ではない場合には設定値確認処理を終了する。
ここで、設定値確認有効期間とは、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間のことである。
なお、設定値確認有効期間に関する条件は、上記条件の全てではなく、上記条件のうちの何れかの条件や上記条件のうちの何れか複数の条件であっても良い。
ステップS603では、設定キーSWがONかOFFかを判定し、OFFの場合には、設定値確認処理を終了し、ONの場合には、ステップS604に進む。ステップS604では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示し、例えば、現在の設定値が設定6であれば、設定6を示す数字の6を表示する。次のステップS605では、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。
設定確認中のステップS606では、設定キーSWがOFFかONかを判定し、ONの場合には、設定確認を継続すべく、設定値確認処理を終了し、OFFの場合には、ステップS607に進む。ステップS607では、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にし、次のステップS608では、設定確認を終了することを示す設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定確認終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
<その他のデバイス監視処理>
次に、図11を用いて、図9を用いて説明したデバイス監視処理における、その他のデバイス監視処理(ステップS504)について説明する。なお、同図は、その他のデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701では、各エラー検知状態であるか否かを判定し、各エラー検知状態ではない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、各エラー検知状態の場合にはステップS702に進む。
ここで、本実施形態に係るスロットマシン100において発生し得るエラーとしては、ドアオープンエラー(扉開放エラー)、ホッパーエンプティエラー、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー)、メダル投入異常2~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等が挙げられる。
ドアオープンエラー(扉開放エラー)は、遊技台の扉開放を報知するエラーであり、前面扉102が開けられた場合に発生し(エラー検知状態となり)、前面扉102が閉められた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。
上述の通り、主制御部300は、扉開放監視処理において、開閉センサの状態を監視し、閉鎖検出状態であることを示す信号を検知すると、扉閉鎖検知コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、閉鎖検知情報(本例では、「閉鎖」を示す情報と、閉鎖の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶する一方で、開放検出状態であることを示す信号を検知すると、扉開放検知コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、開放検知情報(本例では、「開放」を示す情報と、開放の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶するとともに、扉開放報知を行う。
ホッパーエンプティエラーは、メダルの払出に関する払出エラーであり、本体101の内部に収容されたホッパーに貯留されたメダルの枚数が規定枚数以下になった場合に発生し(エラー検知状態となり)、規定枚数以上のメダルをホッパーに補充することで解消する(エラー非検知状態となる)。
メダル投入異常1(メダルセレクターエラー)は、投入されたメダルがメダルセレクタ等に滞留した場合に発生し(エラー検知状態となり)、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。メダル投入異常2は、メダル投入枚数が規定枚数以上の場合に発生し(エラー検知状態となり)、設定値変更またはRAMクリアにより解消する(エラー非検知状態となる)。
メダル投入異常3は、メダル投入処理中以外に投入センサ1または投入センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し(エラー検知状態となり)、メダル投入異常4は、投入されたメダルが投入センサ1および投入センサ2を正常に通過しなかった場合に発生し(エラー検知状態となり)、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。
メダル払出異常1は、メダル払出装置の駆動時に一定時間、メダルの払出が無い場合に発生し(エラー検知状態となり)、メダル払出異常2は、メダル払出装置の駆動時にメダルが滞留した場合に発生し(エラー検知状態となり)、メダル払出異常3は、メダル払出処理中以外に払出センサ1または払出センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し(エラー検知状態となり)、いずれも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。
オーバーフロー異常は、メダル補助収容庫のオーバーフロー端子がオン状態になった場合に発生し(エラー検知状態となり)、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。RAM不良は、RAMの確認により異常が検出された場合に発生し(エラー検知状態となり)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。入賞異常は、リール110~112の停止後に、内部抽選により確定した入賞と異なる入賞図柄が入賞した場合に発生し(エラー検知状態となり)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作を受け付けた場合に解消する(エラー非検知状態となる)。
なお、本発明に係る遊技台は、スロットマシンに限定されず、パチンコ機に適用することもできる。ぱちんこ機において発生し得るエラーとしては、例えば、下受け皿満タンエラー、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、主制御部通信エラー、磁気異常エラー、磁界異常エラー、枠開放エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラー等が挙げられ、これらのエラーも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチの操作を受け付けた場合に解消する。
ステップS702では、エラー報知可能期間であるか否かを判定し、エラー報知可能期間ではない場合には、その他のデバイス監視処理に進む、エラー報知可能期間である場合にはステップS703に進む。
ここで、エラー報知可能期間とは、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間のことである。
ステップS703では、各エラー報知中であるか否かを判定し、各エラー報知中ではない場合にはステップS704に進み、各エラー報知中の場合にはステップS705に進む。ステップS704では、エラー報知開始処理を実行する。
このエラー報知開始処理では、主制御部300は、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラーコマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、このエラーコマンドを主制御部300から受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。
エラー報知については後述するが、本例では、セレクターエラーが発生した場合には、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列を表示し、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。なお、エラー報知の態様は、特に限定されず、例えば、可動手段(リール110~112)の動きによってエラー報知を行ってもよい。
ステップS705では、前面扉102が開放状態(扉開放中)であるか否かを判定し、扉開放中の場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、扉開放中でない場合にはステップS706に進む。ステップS706では、エラー報知終了条件が成立したか否かを判定し、エラー報知終了条件が成立していない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、エラー報知終了条件が成立した場合には、ステップS707に進む。
ここで、エラー報知終了条件とは、エラー非検出状態であって、エラーを解除する操作(本例では、リセットSWをONにする操作)を受け付けた場合に成立する条件のことである。
ステップS707では、エラー報知終了処理を実行する。このエラー報知終了処理では、主制御部300は、払出枚数表示器127に表示していたエラーコードを消去するとともに、解消したエラーに対応するエラー解消コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、このエラー解消コマンドを主制御部300から受信した場合に、実行中のエラー報知を終了する処理を実行する。
ステップS708では、設定キーSWがONかOFFかを判定し、OFFの場合には、管理用画面の表示を継続すべく、その他のデバイス監視処理を終了し、ONの場合には、ステップS709に進む。ステップS709では、主制御部300は、準備中画面(例えば、図16(A)(4)参照)の表示の開始を指示する準備中画面表示コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この準備中画面表示コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示が可能となるまで準備中画面を表示するか、管理用画面の表示が可能であっても所定時間、準備中画面を表示する処理等を実行する。
<管理用画面>
次に、図12~図18を用いて、管理用画面について説明する。
ここで、管理用画面とは、遊技店の店員等の管理者がスロットマシン100に関する各種設定を行うために用いる画面のことである。管理者用画面の表示内容は特に限定されないが、本例では、図12(A)(2)等に示す管理者用画面SDの表示が可能である。
本例の管理者用画面SDは、管理者用の画面であることを示す「システム設定」というタイトル表示と、複数種類のメニュー表示で構成される。本例のメニュー表示には、省電力設定、時刻設定、エラー履歴設定、設定履歴があり、遊技店の店員等の管理者は、図1を用いて説明した十字キー193a(上キー、下キー、右キー、左キー)やOKボタン193bを操作することで、メニュー表示のいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
例えば、管理者用画面SDにおいて、省電力設定の項目が選択されると、省電力モードの設定(例えば、スピーカ272,277の音量設定やLEDや各種ランプの輝度等の簡易設定)等が可能であり、時刻設定の項目が選択されると、日付や時刻の設定が可能である。
また、管理者用画面SDにおいて、エラー履歴の項目が選択されると、当該遊技台において過去に発生したエラーの履歴や、前面扉102の開放閉鎖履歴、電源投入・電断復電の履歴等を表示することが可能であり、設定履歴の項目が選択されると、過去の設定変更や設定確認の履歴を表示することが可能である。なお、エラー履歴における前面扉102の開放閉鎖履歴と、設定履歴については後述する。
なお、管理者用画面SDにおいて選択可能な項目は、本例に限定されず、例えば、遊技店の管理者のみが設定可能な最大音量や、エラー(例えば、前面扉102の開放)の発生時に出力するエラー音等の設定が可能であってもよいし、LEDや各種ランプの光量の設定等が可能であってもよい。
次に、管理用画面SDの説明に先立って、図12(A)を用いて、以降の図面で使用する語句について説明する。
「電源状態」は、スロットマシン100に外部から供給されている電源の状態を示し、「電源OFF」は、スロットマシン100に電源が供給されていない状態であり、「電源ON」は、スロットマシン100に電源が供給されている状態である。
「リール動作状態」は、リール110~112の動作状態を示し、「停止中」は、リール110~112の全てが停止している状態であり、「動作中」は、リール110~112の少なくとも一つが回転している状態であり、「回転中」と同義である。
「扉体閉鎖状態/扉体開放状態」は、前面扉102の状態を示し、「扉体閉鎖状態」は、前面扉102が閉鎖されている状態であり、「扉体開放状態」は、前面扉102が開放されている状態である。また、「閉鎖検出状態/開放検出状態」は、開閉センサの状態を示し、「閉鎖検出状態」は、前面扉102が閉鎖状態であることを検出している状態、または、前面扉102が開放状態であって、所定の操作によって開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にしている状態であり、「開放検出状態」は、前面扉102が開放状態であることを検出している状態である。
「非投入状態/投入状態」は、メダルが投入されているか否かを示し、「非投入状態」は、メダルが投入されていない状態であり、「投入状態」は、メダルが投入されている状態、または、リプレイ入賞による再遊技状態である。また、「エラー検出状態」は、エラーを検出しているかどうかを示し、「エラー非検出状態」は、エラーを検出していない状態であり、「エラー検出状態」は、或るエラーを検出している状態である。
「設定キーSW」は、設定キーSWの状態を示し、「ON」は、設定キーSWがONの状態であり、「OFF」は、設定キーSWがOFFの状態である。「リセットSW」は、リセットSWの状態を示し、「ON」は、リセットSWがONの状態であり、「OFF」は、リセットSWがOFFの状態である。
「スタートレバー」は、スタートレバー135の状態を示し、「ON」は、スタートレバー135がONの状態であり、「OFF」は、スタートレバー135がOFFの状態である。「ストップボタン」は、ストップボタン137~139の状態を示し、「非操作」は、ストップボタン137~139が操作されていない状態であり、「ストップ操作」は、ストップボタン137~139が操作された状態である。「十字ボタン」は、十字ボタン193の状態を示し、「非操作」は、十字ボタン193が操作されていない状態であり、「特定操作」は、十字ボタン193が操作された状態である。
「発光体」は、発光手段(本例では、各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ等))の動作状態を示し、「消灯」は、発光手段が消灯している状態であり、「開放発光態様」は、前面扉102が開放状態であることを示す開放発光態様で発光手段が発光している状態であり、「停止中発光態様」は、リール110~112の停止中であることを示す停止中発光態様で発光手段が発光している状態である。
「出力音」は、音出力手段(本例では、スピーカ272,277)の動作状態を示し、「非出力」は、音出力手段から音を出力していない状態であり、「設定変更音」は、音出力手段から、設定変更中であることを示す設定変更音を出力している状態であり、「開放音」は、音出力手段から、前面扉102が開放状態であることを示す開放音を出力している状態であり、「停止中BGM」は、音出力手段から、リール110~112の停止中であることを示す停止中BGMを出力している状態である。また、「表示例」は、液晶表示装置157の表示領域に表示される表示内容の一例を示している。
<設定変更モード>
次に、図12(A)を用いて、設定変更モードについて説明する。図12(A)は、設定変更モードの流れを時系列で示した図である。
<設定変更モード/電源OFFで設定キーSWをON>
図12(A)(1)に示す状態は、電源状態が電源OFF、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
同状態では、電源状態が電源OFFであることから、発光体(各種ランプ420等)は消灯され、音出力手段(スピーカ272,277)の出力音は非出力であり、表示手段(液晶表示装置157)は非表示である。
<設定変更モード/設定変更モードの開始、管理用画面の表示>
図12(A)(2)に示す状態は、同図(A)(1)を用いて説明した、設定キーSWがONの状態において、遊技店の管理者によって電源SWによる操作が行われ、電源状態が電源OFFから電源ONに変化した状態である。
スロットマシン100は、設定キーSWをOFFからONにする操作が行われた状態で電源が投入されると設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されていることから、同状態では、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行するとともに、音出力手段(スピーカ272,277)から設定変更音を出力する。
また、図12(A)(2)に示す状態では、前面扉102が開放されていることから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する。
さらに、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われると、管理用画面(管理用表示)の表示を開始可能に構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図6を用いて説明した初期設定処理のステップS203~S204において、前面扉102が開放状態、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、図7を用いて説明した設定変更処理を開始するが、本例では、前面扉102が開放状態、且つ、設定キーSWがONであることから、設定変更処理を開始する。
続いて、主制御部300は、この設定変更処理のステップS302において、設定変更を開始することを示す設定変更開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定変更開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図12(A)(2)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
続いて、主制御部300は、設定変更処理のステップS304において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示するが、本例では、現在の設定値が設定6であることから、図12(A)(2)に示すように、設定値表示装置101aにおいて、設定6を示す数字の6を表示する。
<設定変更モード/設定値の変更>
図12(A)(3)に示す状態は、設定変更モードにおいて、遊技店の管理者によってリセットSWによる操作が1回、行われた状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS305~S307において、リセットSWの操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻すことを繰り返して実行することで、設定値を変更するが、本例では、リセットSWの操作を1回検出したことから、図12(A)(3)に示すように、設定値表示装置101aにおいて、設定1を示す数字の1を表示する。
<設定変更モード/設定値の確定>
図12(A)(4)に示す状態は、設定変更モードにおいて、遊技店の管理者によってスタートレバー135による操作が行われた状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS307において、スタートレバー135の操作があったと判定した場合には、続くステップS308~S309において、設定値表示装置101aに表示されている設定値を、新たな設定値として記憶(確定)し、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にするが、本例では、スタートレバー135の操作を検出したことから、図12(A)(4)に示すように、設定値表示装置101aの表示を消去する。
<設定変更モード/設定変更モードの終了>
図12(A)(5)に示す状態は、設定変更モードにおいて遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS310において、設定キーSWがOFFであると判定した場合には、設定変更を終了することを示す設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定変更終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
これにより、図12(A)(5)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用画面SDが消去され、通常演出が開始される。なお、本例では、リール110~112が停止中であることから、通常演出として、リール110~112の停止中に実行する演出を開始する。
<設定確認モード>
次に、図12(B)を用いて、設定確認モードについて説明する。図12(B)は、設定確認モードの流れを時系列で示した図である。
<設定確認モード/前面扉:扉体閉鎖状態>
図12(B)(1)に示す状態は、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、停止中演出を実行している状態である。
同状態では、リール110~112が停止中であることから、発光体(各種ランプ420等)を停止中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から停止中BGMを出力し、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域では、停止中演出を表示する。
<設定確認モード/前面扉:扉体閉鎖状態→扉体開放状態)>
図12(B)(2)に示す状態は、同図(B)(1)を用いて説明した扉体閉鎖状態において、前面扉102が開放され、前面扉102が扉体閉鎖状態から扉体開放状態になった状態である。
同状態では、前面扉102が扉体開放状態になったことから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力する一方で、液晶表示装置157の表示領域では、停止中演出を継続する。
<設定確認モード/電源ON,前面扉(扉体開放状態)で設定キーSWをON>
図12(B)(3)に示す状態は、同図(B)(2)に示す電源状態が電源ON、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、電源が投入されている状態で設定キーSWをOFFからONにする操作が行われると設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行するように構成されていることから、同状態では、設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行する。
また、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始可能に構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、設定値確認有効期間であり、且つ、設定キーSWがONであり、現在の設定値が設定6であることから、設定値表示装置101aにおいて、設定6を示す数字の6を表示する。
続いて、主制御部300は、設定値確認処理のステップS605において、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図12(B)(3)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
<設定確認モード/設定確認モードの終了>
図12(B)(4)に示す状態は、設定確認モードにおいて遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
主制御部300は、設定値確認処理のステップS606において、設定キーSWがOFFであると判定した場合には、設定確認を終了することを示す設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
これにより、図12(B)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用画面SDが消去され、通常演出が開始される。なお、本例では、リール110~112が停止中であることから、通常演出として、リール110~112の停止中に実行する演出を開始する。
<管理用画面の表示例1>
次に、図13(A)を用いて、管理用画面の表示例1について説明する。図13(A)は、管理用画面の表示例1の流れを時系列で示した図である。
図13(A)(1)~同図(A)(3)に示す状態は、図12(B)(1)~同図(B)(3)を用いて説明した設定確認モードと同じ状態であり、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、管理用画面SDの表示を開始した状態である。
重複した説明を回避するために、同状態についての詳細な説明は省略するが、図13(A)(1)~同図(A)(2)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態であることから、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、停止中演出を実行することに加えて(または、代えて)、扉体開放状態であることを示す開放報知(例えば、「扉が開いています」という文字列を含む画像)を表示してもよい(他の実施例も同様)。
<管理用画面の表示例1/開閉センサ:開放検出状態→閉鎖検出状態>
図13(A)(4)に示す状態は、設定確認モードにおいて、所定の操作によって開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にしている状態である。
スロットマシン100は、管理用画面SD(管理用表示)が表示されている状態において、開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態から閉鎖検出状態になった場合であっても、管理用画面SD(管理用表示)の表示を継続するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS601,S606において、設定値確認中、且つ、設定キーSWがONの場合には、設定値確認処理を終了し、設定確認モードを継続するが、本例では、設定値確認中、且つ、設定キーSWがONであることから、図13(A)(4)に示すように、管理用画面SDの表示を継続する。
また、図13(A)(4)に示す状態では、前面扉102が開放されているが、開閉センサの検出状態が閉鎖検出状態であることから、開放態様で発光していた発光体(各種ランプ420等)を消灯し、開放音を出力していた音出力手段(スピーカ272,277)の出力音を非出力に設定する。
<管理用画面の表示例1/設定確認モードの終了>
図13(A)(5)に示す状態は、設定確認モードにおいて遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS606において、設定キーSWがOFFであると判定した場合には、設定確認を終了することを示す設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
これにより、図13(A)(5)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用画面SDが消去され、通常演出が開始される。なお、本例では、リール110~112が停止中であることから、通常演出として、リール110~112の停止中に実行する演出を開始する。
<管理用画面の表示例1/開閉センサ(閉鎖検出状態)で設定キーSWをON>
図13(A)(6)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が閉鎖検出状態において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われても、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始不可能に構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、開閉センサが閉鎖検出状態であり、設定値確認有効期間でないことから、設定値確認処理を終了し、後続のステップS604の処理を実行しないことから、設定値表示装置101aにおいて設定値の表示は行わない。また、ステップS605の処理も実行しないことから、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信しないため、図13(A)(6)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、管理用画面SDの表示を開始することはなく、停止中演出が継続される。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態であって前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始するように構成されており、前記扉体が前記開放状態であって前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始不可能に構成されており、前記管理用表示が表示されている状態において、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態から前記閉鎖検出状態になった場合であっても、該管理用表示の表示(例えば、図13(A)(4)に示す管理用画面SD)を継続する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)に、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、不正行為が行われている可能性が考えられるため、扉体が開放状態であってもリールの回転中は管理用表示を表示しないように構成することで、セキュリティの向上を図ることができる。また、例えば、不正行為者が所定の操作を行って、検出手段の検出状態を閉鎖検出状態にしたまま扉体を開放しても、管理用表示を確認できないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。また、管理用表示が表示された後であれば、扉開放センサが閉鎖検知状態となっても、管理用表示の表示を継続することで、遊技店員にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。
なお、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、リールが停止状態であっても、第二の停止態様(リプレイの停止態様)で停止した場合(マックスベット状態となるので)、遊技中と判断して管理用表示の表示を開始できないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
<管理用画面の表示例2>
次に、図13(B)を用いて、管理用画面の表示例2について説明する。図13(B)は、管理用画面の表示例2の流れを時系列で示した図である。
図13(B)(1)~同図(B)(3)に示す状態は、図12(B)(1)~同図(B)(3)を用いて説明した設定確認モードと同じ状態であり、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、管理用画面SDの表示を開始した状態である。重複した説明を回避するために、同状態についての詳細な説明は省略する。
<管理用画面の表示例2/電源状態:電源ON→電源OFF>
図13(B)(4)に示す状態は、同図(B)(3)に示す電源状態が電源ONの状態において、遊技店の管理者によって電源SWによる操作が行われ、電源状態が電源ONから電源OFFに変化した状態である。
同状態では、電源状態が電源OFFであることから、発光体(各種ランプ420等)は消灯され、音出力手段(スピーカ272,277)の出力音は非出力であり、表示手段(液晶表示装置157)は非表示である。
<管理用画面の表示例2/設定キーSW:ON→OFF>
図13(B)(5)に示す状態は、同図(B)(4)に示す、電源状態が電源OFF,設定キーSWがONの状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
同状態も電源状態が電源OFFであることから、発光体(各種ランプ420等)は消灯され、音出力手段(スピーカ272,277)の出力音は非出力であり、表示手段(液晶表示装置157)は非表示である。
<管理用画面の表示例2/電源状態:電源OFF→電源ON>
図13(B)(6)に示す状態は、同図(B)(5)に示す電源状態が電源OFFの状態において、遊技店の管理者によって電源SWによる操作が行われ、電源状態が電源OFFから電源ONに変化した状態である。
スロットマシン100は、管理用画面SD(管理用表示)が表示されている状態において、電源をオフにした後に、設定キーSWをONからOFFにし(或る操作を解除し)、該電源をオンにすると、該或る操作を行わなくても該管理用表示の表示を開始するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図6を用いて説明した主制御部初期設定処理のステップS205において電断前の状態が設定確認開始コマンドを送信した後であって、設定確認終了コマンドを送信していない状態の場合に、設定キーSWがONかOFFかを判定し、OFFの場合には、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図13(B)(6)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始するように構成されており、前記管理用表示(例えば、図13(B)(3)に示す管理用画面SD)が表示されている状態において、電源をオフした後に前記或る操作を解除し、該電源をオンにすると、該或る操作を行わなくても該管理用表示(例えば、図13(B)(6)に示す管理用画面SD)の表示を開始する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)に、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、不正行為が行われている可能性が考えられるため、扉体が開放状態であってもリールの回転中は管理用表示を表示しないように構成することで、セキュリティの向上を図ることができる。また、管理用表示を正しく終了していない場合、電源ONしても、管理用表示を表示することで、遊技店員にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。
なお、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、リールが停止状態であっても、第二の停止態様(リプレイの停止態様)で停止した場合(マックスベット状態となるので)、遊技中と判断して管理用表示の表示を開始できないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
<管理用画面の表示例3>
次に、図14(A)を用いて、管理用画面の表示例3について説明する。図14(A)は、管理用画面の表示例3の流れを時系列で示した図である。
<管理用画面の表示例3/リール動作状態:動作中>
図14(A)(1)に示す状態は、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、リール動作状態が動作中の状態(リール110~112の少なくとも一つが回転している状態)である。
同状態では、リール動作状態が動作中であることから、発光体(各種ランプ420等)は遊技中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から遊技中BGMを出力し、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域では、遊技中演出を表示する。
<管理用画面の表示例3/前面扉:扉体閉鎖状態→扉体開放状態>
図14(A)(2)に示す状態は、同図(A)(1)を用いて説明した扉体閉鎖状態において、前面扉102が開放され、前面扉102が扉体閉鎖状態から扉体開放状態になった状態である。
同状態では、前面扉102が扉体開放状態になったことから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力する一方で、液晶表示装置157の表示領域では、遊技中演出を継続する。
<管理用画面の表示例3/リール回転中に設定キーSWをON>
図14(A)(3)に示す状態は、同図(A)(2)に示すリール動作状態が動作中、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)であってリール110~112が回転している状態において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われても、設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行せず、管理用画面(管理用表示)の表示を開始しないように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、リール110~112のいずれかが回転中であり、設定値確認有効期間でないことから、設定値確認処理を終了し、後続のステップS604の処理を実行しないことから、設定値表示装置101aにおいて設定値の表示は行わない。また、ステップS605の処理も実行しないことから、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信しないため、図14(A)(3)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、管理用画面SDの表示を開始することはなく、遊技中演出が継続される。
<管理用画面の表示例3/リール動作状態:動作中→停止中>
図14(A)(4)に示す状態は、同図(A)(3)に示すリール動作状態が動作中、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって第3停止操作(ストップ操作)が行われ、リール110~112が停止した状態である。
同状態では、小役(ベル)に内部当選し、第3停止操作(ストップ操作)が行われたことから、図示は省略するが、図柄表示窓113において、小役(ベル)に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル-ベル-ベル」の図柄組合せ)を表示するとともに、図14(A)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、小役(ベル)に入賞したことを示唆する入賞報知表示ND1(本例では、ベル図柄の画像と、「GET!!」という文字列の表示)を表示している。
なお、図14(A)(4)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態であることから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力しているが、本発明はこれに限定されず、発光体(各種ランプ420等)を、入賞役に入賞したことを示唆する入賞報知態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、入賞役に入賞したことを示唆する入賞報知音を出力してもよい(他の実施例も同様)。
<管理用画面の表示例3/管理用画面の表示>
図14(A)(5)に示す状態は、同図(A)(4)を用いて説明した小役(ベル)の入賞後に管理用画面SDの表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、リール110~112が回転している状態、および設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われている状態において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリール110~112が第一の停止態様(本例では、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始するように構成されている、
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、設定値確認有効期間であり、且つ、設定キーSWがONであることから、設定値表示装置101aにおいて、現在の設定値を示す数字を表示する。
続いて、主制御部300は、設定値確認処理のステップS605において、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図14(A)(5)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示(例えば、図14(A)(5)に示す管理用画面SD)の表示を開始するように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)に、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、不正行為が行われている可能性が考えられるため、扉体が開放状態であってもリールの回転中は管理用表示を表示しないように構成することで、セキュリティの向上を図ることができる。
なお、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
また、音出力手段(例えば、図2に示すスピーカ272,277)と、第二の操作手段(例えば、図1に示す十字ボタン193)と、を備え、前記第二の操作手段による操作が行われた場合に、前記音出力手段から出力される音量を変更することが可能に構成されており、前記表示手段は、前記第二の操作手段による操作が行われた場合に、音量値表示(例えば、図18(B)(2)に示す音量値表示VD2)を表示可能な手段であり、前記管理用表示の表示中においては、前記表示手段によって前記音量値表示を表示可能であるが、前記第二の操作手段による操作が行われても前記音出力手段から出力される音量を変更できないように構成されていてもよい(例えば、図18(B)(3)参照)。
このような構成とすれば、管理用表示の表示中であっても音量値表示の動作確認を行うことができ、遊技店の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記開放状態および前記閉鎖状態のいずれの状態であっても操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者のみならず、遊技者も音量調整を行うことができ、遊技者の利便性も高めることができる。
<管理用画面の表示例4>
次に、図14(B)を用いて、管理用画面の表示例4について説明する。図14(B)は、管理用画面の表示例4の流れを時系列で示した図である。
図14(B)(1)~同図(B)(3)に示す状態は、図14(A)(1)~同図(A)(3)を用いて説明した設定確認モードと同じ状態であり、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われたが、リール110~112の回転中(リール動作状態が動作中)であるため、管理用画面SDの表示を行っていない状態である。重複した説明を回避するために、同状態についての詳細な説明は省略する。
<管理用画面の表示例4/リール動作状態:動作中→停止中>
図14(B)(4)に示す状態は、同図(B)(3)に示すリール動作状態が動作中、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって第3停止操作(ストップ操作)が行われ、リール110~112が停止した状態である。
同状態では、再遊技役(リプレイ)に内部当選し、第3停止操作(ストップ操作)が行われたことから、図示は省略するが、図柄表示窓113において、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ(本例では、「リプレイ-リプレイ-リプレイ」の図柄組合せ)を表示し、リプレイによる再遊技状態に移行するとともに、図14(B)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、再遊技役(リプレイ)に入賞したことを示唆する入賞報知表示ND2(本例では、リプレイ図柄の画像と、「GET!!」という文字列の表示)を表示している。
<管理用画面の表示例4/管理用画面の非表示>
図14(B)(5)に示す状態は、同図(A)(4)を用いて説明した再遊技役(リプレイ)の入賞後の状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、リール110~112が回転している状態、および設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われている状態において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリール110~112が第二の停止態様(本例では、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始しないように構成されている、
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、リプレイによる再遊技状態(MAXベット状態)であり、設定値確認有効期間でないことから、設定値確認処理を終了し、後続のステップS604の処理を実行しないことから、設定値表示装置101aにおいて設定値の表示は行わない。また、ステップS605の処理も実行しないことから、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信しないため、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、図14(B)(5)に示すように、管理用画面SDの表示を開始することはなく、遊技中演出が継続される。
本例によれば、第一の状態(前面扉102が開放状態であって開閉センサの検出状態が開放検出状態)、リールが回転している状態、および或る操作が行われている状態において、停止ボタンによって複数のリールが第二の停止態様(本例では、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、管理用表示の表示を開始しないように構成されているため、リールが停止状態であっても、第二の停止態様(リプレイの停止態様)で停止した場合(マックスベット状態となるので)、遊技中と判断して管理用表示の表示を開始できないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
<エラー報知の表示例1>
次に、図15(A)を用いて、エラー報知の表示例1について説明する。図15(A)は、エラー報知の表示例1の流れを時系列で示した図である。
<エラー報知の表示例1/リール動作状態:動作中(エラー非検出状態)>
図15(A)(1)に示す状態は、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、リール動作状態が動作中の状態(リール110~112の少なくとも一つが回転している状態)で、エラー非検出状態である。
同状態では、リール動作状態が動作中であることから、発光体(各種ランプ420等)は遊技中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から遊技中BGMを出力し、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域では、遊技中演出を表示する。
<エラー報知の表示例1/リール動作状態:動作中(エラー検出状態)>
図15(A)(2)に示す状態は、同図(A)(1)に示すリール動作状態が動作中(エラー非検出状態)の状態において、エラーが発生し、エラー検出状態になった状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)であってリール110~112が回転している状態において、或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出しても、エラー報知(エラー表示)の表示を開始しないように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知開始処理を実行する。
図15(A)(2)に示す状態は、リール動作状態が動作中の状態(リール110~112の少なくとも一つが回転している状態)であり、エラー報知可能期間でないことから、その他のデバイス監視処理を終了し、エラー報知を開始することなく、図15(A)(2)に示すように、遊技中演出を継続する。
<エラー報知の表示例3/リール動作状態:動作中→停止中>
図15(A)(3)に示す状態は、同図(A)(2)に示すリール動作状態が動作中(エラー検出状態)において、遊技店の管理者によって第3停止操作(ストップ操作)が行われ、リール110~112が停止した状態である。
同状態では、小役(ベル)に内部当選し、第3停止操作(ストップ操作)が行われたことから、図示は省略するが、図柄表示窓113において、小役(ベル)に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル-ベル-ベル」の図柄組合せ)を表示するとともに、図15(A)(3)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、小役(ベル)に入賞したことを示唆する入賞報知表示ND1(本例では、ベル図柄の画像と、「GET!!」という文字列の表示)を表示している。
また、発光体(各種ランプ420等)を、小役(ベル)に入賞したことを示唆するベル発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、小役(ベル)に入賞したことを示唆するベル効果音を出力する。
<エラー報知の表示例1/エラー報知の表示>
図15(A)(4)に示す状態は、同図(A)(3)を用いて説明した小役(ベル)の入賞後にエラー報知ERの表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、リール110~112が回転している状態、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリール110~112が第一の停止態様(本例では、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始するように構成されている、
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知を開始する。
図15(A)(4)に示す状態は、エラー報知可能期間であることから、主制御部300は、エラー報知開始処理を実行する。このエラー報知開始処理では、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラーコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、このエラーコマンドを主制御部300から受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。
これにより、図15(A)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、エラー報知ER(本例では、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列の表示)を表示される。また、同状態では、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(例えば、「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。
なお、エラー報知の態様は本例に限定されず、例えば、エラーの内容が識別不可能な第一のエラー報知(例えば、「遊技店員をお呼びください。」という文字列の表示)を実行した後に、エラーの内容が識別可能な第二のエラー報知(例えば、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示)を実行することで、エラー内容を段階的に報知するように構成してもよい。
また、図15(A)(2´)に示すように、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)であってリール110~112が回転している状態において、或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出した場合には、特別なエラー報知(エラー表示)の表示を開始するように構成してよい。また、この場合には、リール110~112の回転中はリセットSWによる操作(エラー解除操作)があった場合であっても、エラーが解除できないように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始するように構成されており、前記リールが停止している状態において、或るエラー(例えば、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出すると、該或るエラーに関連するエラー表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或るエラーを検出しても、前記エラー表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或るエラーを検出している状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、小役(ベル)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記エラー表示(例えば、図15(A)(4)に示すエラー報知ER)の表示を開始するように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)に、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、不正行為が行われている可能性が考えられるため、扉体が開放状態であってもリールの回転中は管理用表示を表示しないように構成することで、セキュリティの向上を図ることができる。また、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)にエラーが発生しても、エラー報知を開始せず、遊技停止すると、直ちに、エラー報知を開始することで、セキュリティの向上を図ることができる。
なお、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、および前記或る操作が行われている状態において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、リールが停止状態であっても、第二の停止態様(リプレイの停止態様)で停止した場合(マックスベット状態となるので)、遊技中と判断して管理用表示の表示を開始できないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
<エラー報知の表示例2>
次に、図15(B)を用いて、エラー報知の表示例2について説明する。図15(B)は、エラー報知の表示例2の流れを時系列で示した図である。
図15(B)(1)~同図(B)(2)に示す状態は、図15(A)(1)~同図(A)(2)を用いて説明したエラー検知状態と同じ状態であり、リール動作状態が動作中(エラー非検出状態)の状態において、エラーが発生し、エラー検出状態になった状態である。重複した説明を回避するために、同状態についての詳細な説明は省略する。
<エラー報知の表示例2/リール動作状態:動作中→停止中>
図15(B)(3)に示す状態は、同図(B)(2)に示すリール動作状態が動作中(エラー検出状態)において、遊技店の管理者によって第3停止操作(ストップ操作)が行われ、リール110~112が停止した状態である。
同状態では、再遊技役(リプレイ)に内部当選し、第3停止操作(ストップ操作)が行われたことから、図示は省略するが、図柄表示窓113において、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ(本例では、「リプレイ-リプレイ-リプレイ」の図柄組合せ)を表示するとともに、図15(B)(3)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、再遊技役(リプレイ)に入賞したことを示唆する入賞報知表示ND2(本例では、リプレイ図柄の画像と、「GET!!」という文字列の表示)を表示している。
また、発光体(各種ランプ420等)を、再遊技役(リプレイ)に入賞したことを示唆するリプレイ発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、再遊技役(リプレイ)に入賞したことを示唆するリプレイ効果音を出力する。
<エラー報知の表示例2/エラー報知の表示>
図15(A)(4)に示す状態は、同図(A)(3)を用いて説明した再遊技役(リプレイ)の入賞後にエラー報知ERの表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、リール110~112が回転している状態、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリール110~112が第二の停止態様(本例では、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始するように構成されている、
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知を開始する。
図15(B)(4)に示す状態は、リプレイによる再遊技状態であるが、エラー報知可能期間でもあることから、主制御部300は、エラー報知開始処理を実行する。このエラー報知開始処理では、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラーコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、このエラーコマンドを主制御部300から受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。
これにより、図15(A)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、エラー報知ER(本例では、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列の表示)を表示される。また、同状態では、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(例えば、「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。
本例によれば、第一の状態、リールが回転している状態、および或る操作が行われている状態において、停止ボタンによって複数のリールが第二の停止態様(本例では、再遊技役(リプレイ)に対応する図柄組合せ)で停止されると、管理用表示の表示を開始しないが、エラー表示を開始するように構成されているため、遊技中(例えば、リール回転中やメダルがベットされている状態)にエラーが発生しても、エラー報知を開始せず、遊技停止すると、リールの停止態様に関わらず、直ちに、エラー報知を開始することで、セキュリティの向上を図ることができる。
<管理用画面とエラー報知の表示例1>
次に、図16(A)を用いて、管理用画面とエラー報知の表示例1について説明する。図16(A)は、管理用画面とエラー報知の表示例1の流れを時系列で示した図である。
<管理用画面とエラー報知の表示例1/リール動作状態:動作中(エラー検出状態)>
図16(A)(1)に示す状態は、リール動作状態が動作中、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態、エラー検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)であってリール110~112が回転している状態において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われても、設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行せず、管理用画面(管理用表示)の表示を開始しないように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
図16(A)(1)に示す状態は、リール110~112のいずれかが回転中であり、設定値確認有効期間でないことから、設定値確認処理を終了し、後続のステップS604の処理を実行しないことから、設定値表示装置101aにおいて設定値の表示は行わない。また、ステップS605の処理も実行しないことから、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信しないため、図16(A)(1)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、管理用画面SDの表示を開始することはなく、遊技中演出を継続する。
また、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)であってリール110~112が回転している状態において、或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出しても、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始しないように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知開始処理を実行する。
図16(A)(1)に示す状態は、リール動作状態が動作中の状態(リール110~112の少なくとも一つが回転している状態)であり、エラー報知可能期間でないことから、その他のデバイス監視処理を終了し、エラー報知を開始することなく、遊技中演出が継続される。
<管理用画面とエラー報知の表示例1/リール動作状態:動作中→停止中>
図16(A)(2)に示す状態は、同図(A)(1)に示すリール動作状態の動作中(エラー検出状態)において、遊技店の管理者によって第3停止操作(ストップ操作)が行われ、リール110~112が停止した状態である。
同状態では、小役(ベル)に内部当選し、第3停止操作(ストップ操作)が行われたことから、図示は省略するが、図柄表示窓113において、小役(ベル)に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル-ベル-ベル」の図柄組合せ)を表示するとともに、図16(A)(2)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域において、小役(ベル)に入賞したことを示唆する入賞報知表示ND1(本例では、ベル図柄の画像と、「GET!!」という文字列の表示)を表示している。
<管理用画面とエラー報知の表示例1/エラー報知の表示>
図16(A)(3)に示す状態は、同図(A)(2)を用いて説明した小役(ベル)の入賞後にエラー報知ERの表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作が行われている状態)、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態(第二の状態)において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリール110~112が停止されると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始しないが、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知を開始する。
図16(A)(3)に示す状態は、エラー報知可能期間であることから、主制御部300は、エラー報知開始処理を実行する。このエラー報知開始処理では、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラーコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、このエラーコマンドを主制御部300から受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。
これにより、図16(A)(3)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、エラー報知ER(本例では、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列の表示)を表示される。また、同状態では、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(例えば、「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。
<管理用画面とエラー報知の表示例1/エラー検出状態→エラー非検出状態>
図16(A)(4)に示す状態は、同図(A)(3)に示すエラー検出状態からエラー非検出状態になった状態である。
本状態では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー)が解消され、エラー検出状態がエラー非検出状態となった後、リセットSWによるエラー解除操作が行われた状態である。
同状態では、前面扉102が開放されていることから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力する一方で、エラー検出状態がエラー非検出状態となったことから、準備中画面の表示を開始する。
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS706においてエラー報知終了条件が成立したと判定した後、ステップS708において設定キーSWがONであると判定した場合に、ステップS709において、準備中画面の表示の開始を指示する準備中画面表示コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、この準備中画面表示コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示が可能となるまで準備中画面を表示するか、管理用画面の表示が可能であっても所定時間、準備中画面を表示する処理等を実行する。
これにより、図16(A)(4)に示すように、液晶表示装置157の表示領域では、エラー報知ERを終了した後、管理用表示SDの表示の準備中であることを示唆する準備中画面(本例では、「管理用表示準備中」という文字列の表示)の表示を開始する。なお、管理用画面SDの表示前の画面は、本例に限定されず、例えば、遊技中演出の一部と同じ画面であってもよいし、停止中演出の一部と同じ画面であってもよい。
<管理用画面とエラー報知の表示例1/管理用画面の表示>
図16(A)(5)に示す状態は、同図(A)(4)に示すエラー非検出状態の後にリセットSWによるエラー解除操作が行われ、管理用画面の表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作が行われている状態)、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態(第二の状態)において、ストップボタン137~139(停止ボタン)によって複数のリールが停止され、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始し、或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出していない状態になった後にリセットSW(第二の操作手段)による操作が行われると、エラー報知ER(エラー表示)や準備中画面の表示を終了し、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図10を用いて説明した設定値確認処理のステップS602~S603において、設定値確認有効期間(本例では、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間)であり、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、続くステップS604において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
本例では、設定値確認有効期間であり、且つ、設定キーSWがONであることから、設定値表示装置101aにおいて、現在の設定値を示す数字を表示する。
続いて、主制御部300は、設定値確認処理のステップS605において、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図16(A)(5)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
なお、図16(A)(4´)に示すように、エラー検出状態がエラー非検出状態となった場合であっても、開閉センサ(検出手段)の検出状態が閉鎖検出状態においては、リセットSW(第二の操作手段)による操作(エラー解除操作)が行われてもエラーが解除できず、エラー報知ERを継続するように構成してもよい。
また、払出枚数表示中に管理用画面SDを表示させた場合には、払出枚数表示を終了させてもよい。また、管理用画面SDの表示中に或るエラーが発生しても、該或るエラーの発生を報知するエラー報知を行わないように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始しないように構成されており、前記リールが停止している状態において、或るエラー(例えば、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出すると、該或るエラーに関連するエラー表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態であって前記リールが回転している状態において、前記或るエラーを検出しても、前記エラー表示の表示を開始しないように構成されており、前記第一の状態、前記リールが回転している状態、前記或る操作が行われている状態、および前記或るエラーを検出している状態(以下、「第二の状態」という。)において、前記停止ボタンによって前記複数のリールが停止されると、前記管理用表示の表示を開始しないが、前記エラー表示の表示(例えば、図16(A)(3)に示すエラー報知ER)を開始するように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、リールが停止されている状態においては、管理用表示よりもエラー表示を優先して表示することで、セキュリティの向上を図ることができる。
なお、第二の操作手段(例えば、リセットSW)を備え、前記第二の状態において前記停止ボタンによって前記複数のリールが停止され、前記エラー表示の表示を開始し、前記或るエラーを検出していない状態になった後に前記第二の操作手段による操作が行われると、該エラー表示の表示を終了し、前記管理用表示(例えば、図16(A)(5)に示す管理者用画面SD)の表示を開始するように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解除し、エラー表示の終了後に管理用表示を表示することで、遊技店員にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。
また、前記第二の操作手段による操作が行われ、前記エラー表示の表示を終了し、前記管理用表示の表示を開始する場合に、該管理用表示の表示を開始する前に或る表示(例えば、図16(A)(4)に示す準備中画面)の表示を開始するように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段が受け付けられたことを視認することができ、遊技店の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
また、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第二の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
<管理用画面とエラー報知の表示例2>
次に、図16(B)を用いて、管理用画面とエラー報知の表示例2について説明する。図16(B)は、管理用画面とエラー報知の表示例2の流れを時系列で示した図である。
<管理用画面とエラー報知の表示例2/電源OFFで設定キーSWをON>
図16(B)(1)に示す状態は、電源状態が電源OFF、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態、エラー検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
同状態では、エラー検出状態であるが、電源状態が電源OFFであることから、発光体(各種ランプ420等)は消灯され、音出力手段(スピーカ272,277)の出力音は非出力であり、表示手段(液晶表示装置157)は非表示である。
<管理用画面とエラー報知の表示例2/設定変更モードの開始、管理用画面の表示>
図16(B)(2)に示す状態は、同図(B)(1)を用いて説明した、設定キーSWがONの状態において、遊技店の管理者によって電源SWによる操作が行われ、電源状態が電源OFFから電源ONに変化した状態である。
スロットマシン100は、設定キーSWをOFFからONにする操作が行われた状態で電源が投入されると設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されていることから、同状態では、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行するとともに、音出力手段(スピーカ272,277)から設定変更音を出力する。
また、図16(B)(2)に示す状態では、前面扉102が開放されていることから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する。
さらに、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われている状態、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態(第二の状態)において、電源をオンすると、エラー報知ER(エラー表示)の表示の表示を開始しないが、管理用画面(管理用表示)の表示を開始するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図6を用いて説明した初期設定処理のステップS203~S204において、前面扉102が開放状態、且つ、設定キーSWがONと判定した場合に、図7を用いて説明した設定変更処理を開始するが、本例では、前面扉102が開放状態、且つ、設定キーSWがONであることから、設定変更処理を開始する。
続いて、主制御部300は、この設定変更処理のステップS302において、設定変更を開始することを示す設定変更開始コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定変更開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。これにより、図16(B)(2)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示される。
続いて、主制御部300は、設定変更処理のステップS304において、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する。
<管理用画面とエラー報知の表示例2/設定値の確定>
図16(B)(3)に示す状態は、設定変更モードにおいて、遊技店の管理者によってスタートレバー135による操作が行われた状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS307において、スタートレバー135の操作の操作があったと判定した場合には、続くステップS308~S309において、設定値表示装置101aに表示されている設定値を、新たな設定値として記憶(確定)し、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にする。
<管理用画面とエラー報知の表示例2/エラー報知の表示>
図16(B)(4)に示す状態は、同図(B)(3)に示す設定値の確定後にエラー報知ERの表示を開始した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われている状態、および或るエラー(本例では、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出している状態(第二の状態)において、スタートレバー135による操作が行われた後に、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が解除されると、管理用画面(管理用表示)の表示を終了し、エラー報知ER(エラー表示)の表示を開始するように構成されている。
より具体的には、主制御部300は、図11を用いて説明した、その他のデバイス監視処理のステップS701において、各エラーを検出した場合に、続くステップS702~S703において、エラー報知可能期間(本例では、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間)であり、且つ、各エラー報知中で無いと判定した場合に、続くステップS704において、エラー報知を開始する。
図16(B)(4)に示す状態は、エラー報知可能期間であることから、主制御部300は、エラー報知開始処理を実行する。このエラー報知開始処理では、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラーコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、このエラーコマンドを主制御部300から受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。
これにより、図16(B)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、エラー報知ER(本例では、「セレクターエラー発生!!」という文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列の表示)を表示される。また、同状態では、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(例えば、「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図1に示す開閉センサ)と、或る操作(例えば、回転させることでOFFからONにする操作)が可能な第一の操作手段(例えば、設定キーSW)と、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記表示手段は、管理者用の管理用表示を表示可能な手段であり、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る操作が行われると、前記管理用表示の表示を開始可能に構成されており、或るエラー(例えば、メダル投入異常1(メダルセレクターエラー))を検出すると、該或るエラーに関連するエラー表示の表示を開始可能に構成されており、前記第一の状態、前記或る操作が行われている状態、および前記或るエラーを検出している状態(以下、「第二の状態」という。)において、電源をオンすると、前記エラー表示の表示を開始しないが、前記管理用表示(例えば、図16(B)(2)に示す管理者用画面SD)の表示を開始するように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源をオンした際にエラー表示よりも管理用表示を優先して表示することで、遊技店の管理者にとって使い勝手の良い遊技台を提供することができる。
なお、スタートレバー(例えば、スタートレバー135)を備え、前記第二の状態において前記スタートレバーによる操作が行われた後に前記或る操作が解除されると、前記管理用表示の表示を終了し、前記エラー表示(例えば、図16(B)(4)に示すエラー報知ER)の表示を開始するように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、スタートレバーの操作後に、管理用画面を終了するとともにエラー表示を開始することができるため、エラーの発生を確実に報知することができる。
また、第二の操作手段(例えば、リセットSW)を備え、前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態においては、前記第二の操作手段による操作が行われても前記エラーが解除できないように構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、エラー状態を強制的に解除するような不正行為を未然に防止することができ、セキュリティを向上させることができる。
また、前記第一の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第一の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
また、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者以外は第二の操作手段による操作を行うことができないため、不正行為等を確実に防止することができる。
<設定履歴の表示>
次に、図17(A)を用いて、設定履歴の表示について説明する。図17(A)は、設定履歴の表示の流れを時系列で示した図である。
図17(A)(1)~同図(A)(2)に示す状態は、図12(A)(1)~同図(A)(2)を用いて説明した設定変更モードと同じ状態であり、設定キーSWをOFFからONにする操作が行われた状態で電源が投入され、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行した状態である。重複した説明を回避するために、同状態についての詳細な説明は省略する。
<設定履歴の表示/設定変更モードにおける特定操作>
図17(A)(3)に示す状態は、設定変更モードにおいて特定操作が行われ、設定履歴の表示が開始された状態である。
スロットマシン100の表示手段(本例では、液晶表示装置157)は、第一の事象(本例では、設定変更による設定値の確定)が発生したことの履歴を示す履歴表示(本例では、設定履歴SH)を表示可能であり、或る状態(本例では、設定変更モード)において第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した場合に、第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した或る状態(設定変更モード)においては、過去に発生した第一の事象(設定変更による設定値の確定)に関する履歴表示(設定履歴SH)を表示可能である。
本例では、特定操作(十字ボタン193による操作)によって管理用画面SDのメニュー表示のうち、設定履歴の項目が選択されたことを契機として、図17(A)(3)に示すような設定履歴SHを表示する。
設定履歴SHの表示態様は特に限定されないが、本例では、設定変更(または設定確認)が行われた日時、設定変更(または設定確認)によって設定(または確認)された設定値、操作の内容(設定変更または設定確認)を時系列で表示可能であり、例えば、「(No1)設定変更/確認日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,設定値:6,操作:変更、(No2)設定変更/確認日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,設定値:6,操作:確認」のように、過去に行われた設定変更や設定確認に関する事項を時系列で(日時が新しい(または古い)順番で)表示する。
本例によれば、遊技店の管理者が過去に設定した設定値等を容易に確認することができるため、遊技店の管理にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。また、遊技者に仮に不正操作で表示されたとしても、今回発生した事象に関する履歴表示ではなく、過去に発生した事象に関する履歴表示であるため、不正行為に利用される可能性が低い。
<設定履歴の表示/設定変更モードにおける設定値の確定>
図17(A)(4)に示す状態は、設定変更モードにおいて、遊技店の管理者によってスタートレバー135による操作が行われた状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS307において、スタートレバー135の操作の操作があったと判定した場合には、続くステップS308~S309において、設定値表示装置101aに表示されている設定値を、新たな設定値(ここでは、設定5とする)として記憶(確定)し、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にする。
また、スロットマシン100は、或る状態(本例では、設定変更モード)において第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した場合に、第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した或る状態(設定変更モード)においては、今回発生した該第一の事象(設定変更による設定値の確定)に関する履歴表示(設定履歴SH)は表示不可能である。
本例によれば、今回の設定変更による設定値の履歴(今回発生した第一の事象に関する履歴表示)を表示しないため、例えば、遊技者が不正に設定変更操作を行った場合に、設定変更が正しく実施できたかどうかを容易に確認することができないことで、セキュリティの向上を図ることができる。
図17(A)(4)に示す状態では設定キーがONに維持されているため、設定履歴SHの表示は継続するが、設定変更モードにおいて今回、設定した設定値に対応する設定履歴(本例では、設定変更が行われた日時、設定変更によって設定された設定値、操作の内容(設定変更))は表示しない。
また、スロットマシン100は、或る状態(本例では、設定変更モード)において第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した場合に、第一の事象(設定変更による設定値の確定)が発生した或る状態(設定変更モード)においては、過去に発生した第一の事象(設定変更による設定値の確定)に関する履歴表示(設定履歴SH)の少なくとも一部を消去可能である一方で、今回発生した該第一の事象(設定変更による設定値の確定)に関する履歴表示(設定履歴SH)は消去不可能である。
具体的には、十字ボタン193による操作を行い、設定履歴SHの下方に配置された「履歴削除」ボタンを選択して当該ボタンを押下すると、過去の設定履歴SHの少なくとも一部(本例では、表示中の設定履歴SHのみ)が削除される。
本例によれば、今回発生した第一の事象に関する履歴(今回の設定変更による設定値の履歴)はクリア(消去)できないため、不正に設定変更が行われた場合に、不正行為の証拠隠滅を図ることが難しく、セキュリティの向上を図ることができる。また、今回発生した第一の事象に関する履歴(今回の設定変更による設定値の履歴)をクリアしたい場合には、再度、或る状態に移行する必要があるため、不正者にとってはリスクが高く、不正行為を未然に防止することができる。
<設定履歴の表示/設定変更モードの終了>
図17(A)(5)に示す状態は、設定変更モードにおいて遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
主制御部300は、設定変更処理のステップS310において、設定キーSWがOFFであると判定した場合には、設定変更を終了することを示す設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定変更終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
これにより、図17(A)(5)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用画面SDの設定履歴SHが消去され、通常演出が開始される。なお、本例では、リール110~112が停止中であることから、通常演出として、リール110~112の停止中に実行する演出を開始する。
<設定履歴の表示/設定確認モードの開始>
図17(A)(6)に示す状態は、同図(A)(5)に示す前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、電源が投入されている状態で設定キーSWをOFFからONにする操作が行われると設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行するように構成されていることから、同状態では、設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行する。
また、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始可能に構成されており、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域には、管理用画面SDが表示されるが、本例では、直近の管理用画面SDにおいて設定履歴の項目が選択されていたことから、図17(A)(6)に示すように、設定確認モードにおいて、最初に設定履歴SHを表示する。
本例では、直近の設定変更モード(図17(A)(4))において設定値が設定5に変更されたことから、設定履歴SHにおいて、過去に発生した第一の事象(設定値の変更)に対応する履歴表示として、「(No3)設定変更/確認日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,設定値:5,操作:変更」という履歴表示と、今回の設定確認モードにおいて設定値の確認が行われたことに対応する履歴表示として、「(No4)設定変更/確認日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,設定値:5,操作:確認」という履歴表示を追加表示している。
本例によれば、遊技店の管理者が過去に設定した設定値等を容易に確認することができるため、遊技店の管理にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。
<エラー履歴の表示>
次に、図17(B)を用いて、エラー履歴の表示について説明する。図17(B)は、エラー履歴の表示の流れを時系列で示した図である。
<エラー履歴の表示/設定確認モードの開始>
図17(B)(1)に示す状態は、電源状態が電源ON,前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、遊技店の管理者によって設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われ、設定キーSWがONになった状態である。
スロットマシン100は、電源が投入されている状態で設定キーSWをOFFからONにする操作が行われると設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行するように構成されていることから、同状態では、設定値の確認が可能な状態(設定確認モード)に移行する。
また、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)が開放状態であって開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態(第一の状態)において、設定キーSWをOFFからONにする操作(或る操作)が行われると、管理用画面SD(管理用表示)の表示を開始可能に構成されていることから、図17(B)(1)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に、管理用画面SDが表示する。
<エラー履歴の表示/設定確認モードにおける特定操作>
図17(B)(2)に示す状態は、設定確認モードにおいて特定操作が行われ、エラー履歴の表示が開始された状態である。
スロットマシン100の表示手段(液晶表示装置157)は、第二の事象(本例では、扉開放や扉閉鎖)が発生したことの履歴を示す履歴表示(本例では、エラー履歴EH)を表示可能であり、或る状態(本例では、設定確認モード)において第二の事象(扉開放や扉閉鎖)が発生した場合に、第一の事象(扉開放や扉閉鎖)が発生した或る状態(設定確認モード)においては、今回および過去に発生した第一の事象(扉開放や扉閉鎖)に関する履歴表示(エラー履歴EH)を表示可能である。
より具体的には、主制御部300は、図9を用いて説明したデバイス監視処理のステップS502において、開放検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の開放を検知したことを示す開放検知情報をRAM308に記憶するとともに、前面扉102の開放を検知したことを示す扉開放検知コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この扉開放検知コマンドを主制御部300から受信した場合に、前面扉102の開放を検知したことを示す開放検知情報(本例では、「開放」を示す情報と、開放の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶するとともに、扉開放報知を行う。
一方、主制御部300は、デバイス監視処理のステップS502において、開放検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す閉鎖検知情報をRAM308に記憶するとともに、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す扉閉鎖検知コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この扉閉鎖検知コマンドを主制御部300から受信した場合に、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す閉鎖検知情報(本例では、「閉鎖」を示す情報と、閉鎖の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶する。
本例では、特定操作(十字ボタン193による操作)によって管理用画面SDのメニュー表示のうち、エラー履歴の項目が選択されたことを契機として、開放検知情報(「開放」を示す情報と、開放の日時)や閉鎖検知情報(「閉鎖」を示す情報と、閉鎖の日時)をRAM408から取得し、図17(B)(2)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に、今回および過去に発生したエラー履歴EHを表示する。
エラー履歴EHの表示態様は特に限定されないが、本例では、エラー発生日時、発生したエラーの内容を時系列で表示可能であり、例えば、「(No1)エラー発生日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,発生エラー:セレクターエラー、(No2)エラー発生日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,発生エラー:扉開放、(No3)エラー発生日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,発生エラー:扉閉鎖、(No4)エラー発生日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒,発生エラー:扉開放」のように、今回および過去に発生したエラーに関する事項を時系列で(日時が新しい(または古い)順番で)表示する。
<エラー履歴の表示/前面扉:扉開放状態→扉閉鎖状態>
図17(B)(3)に示す状態は、同図(B)(2)に示す扉体開放状態において、前面扉102が閉鎖され、前面扉102が扉体開放状態から扉体閉鎖状態になった状態である。
スロットマシン100は、エラー履歴EH(管理用表示)が表示されている状態において、開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態から閉鎖検出状態になった場合であっても、エラー履歴EH(管理用表示)の表示を継続するように構成されており、本例では、設定値確認中、且つ、設定キーSWがONであることから、エラー履歴EHの表示を継続する。また、同状態では、開放態様で発光していた発光体(各種ランプ420等)を消灯し、開放音を出力していた音出力手段(スピーカ272,277)の出力音を非出力に設定する。
また、前面扉102が扉体開放状態から扉体閉鎖状態になったことから、エラー履歴EHに、今回発生した第一の事象(扉開放エラー)に対応する履歴表示として、「(No5)エラー発生日時:〇年〇月〇日〇時〇分○秒(前面扉102の閉鎖を検出した日時),発生エラー:扉閉鎖」という履歴表示を追加表示する。
本例によれば、扉体の開放や閉鎖に関する履歴を表示することができるため、不正行為の有無や過去の作業状況等を確認することができ、遊技店の管理者の利便性を高めることができる。
<エラー履歴の表示/設定確認モードの終了>
図17(B)(4)に示す状態は、設定確認モードにおいて遊技店の管理者によって設定キーSWをONからOFFにする操作が行われ、設定キーSWがOFFになった状態である。
主制御部300は、設定値確認処理のステップS606において、設定キーSWがOFFであると判定した場合には、設定確認を終了することを示す設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400は、この設定確認終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
これにより、図17(B)(4)に示すように、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー履歴EHが消去され、通常演出が開始される。なお、本例では、リール110~112が停止中であることから、通常演出として、リール110~112の停止中に実行する演出を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の事象(例えば、設定変更による設定値の確定)が発生したことの履歴を示す履歴表示(例えば、図17(A)(3)に示す設定履歴SH)を表示可能であり、前記表示手段は、第二の事象(例えば、扉開放や扉閉鎖)が発生したことの履歴を示す履歴表示(例えば、図17(B)(2)に示すエラー履歴EH)を表示可能であり、或る状態において前記第二の事象が発生した場合に、該第二の事象が発生した該或る状態においては、今回発生した該第二の事象に関する前記履歴表示を表示可能であり、前記或る状態において前記第一の事象が発生した場合に、該第一の事象が発生した該或る状態においては、今回発生した該第一の事象に関する前記履歴表示は表示不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、今回発生した第一の事象に関する履歴表示(今回の設定変更による設定値の履歴)を表示しないため、例えば、遊技者が不正に設定変更操作を行った場合に、設定変更が正しく実施できたかどうかを容易に確認することができないことで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、前記或る状態において前記第二の事象が発生した場合に、該第二の事象が発生した該或る状態においては、過去に発生した該第二の事象に関する前記履歴表示を表示可能であり、前記或る状態において前記第一の事象が発生した場合に、該第一の事象が発生した該或る状態においては、過去に発生した該第一の事象に関する前記履歴表示を表示可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の管理者が過去に設定した設定値等を容易に確認することができるため、遊技店の管理にとって使い勝手が良い遊技台を提供することが可能となる。また、遊技者に仮に不正操作で表示されたとしても、過去に発生した事象に関する履歴表示であるため、不正行為に利用される可能性が低い。
また、前記或る状態において前記第一の事象が発生した場合に、該第一の事象が発生した該或る状態においては、過去に発生した該第一の事象に関する前記履歴の少なくとも一部を消去可能である一方で、今回発生した該第一の事象に関する前記履歴は消去不可能であってもよい。
このような構成とすれば、今回発生した第一の事象に関する履歴(今回の設定変更による設定値の履歴)はクリアできないため、不正に設定変更された場合に、不正行為の証拠隠滅を図ることが難しく、セキュリティの向上を図ることができる。また、今回発生した第一の事象に関する履歴(今回の設定変更による設定値の履歴)をクリアしたい場合には、再度、或る状態に移行する必要があるため、不正者にとってはリスクが高く、不正行為を未然に防止することができる。
また、操作手段を備え、前記第一の事象とは、前記操作手段によって設定値を確定する操作が行われたことであってもよい。
このような構成とすれば、設定値を確定する操作が行われた場合であっても、当該操作によって確定した設定値を表示しないため、例えば、遊技者が不正に設定変更操作を行った場合に、設定変更が正しく実施できたかどうかを容易に確認することができないことで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、を備え、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記第二の事象とは、前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になることであってもよい。
このような構成とすれば、扉体の開放や閉鎖に関する履歴を表示することができるため、不正行為の有無や過去の作業状況等を確認することができ、遊技店の管理者の利便性を高めることができる。
<音量調整>
次に、図18を用いて、音量調整について説明する。
<音量調整/管理用画面を表示していない場合>
図18(A)は、管理用画面を表示していない場合における音量調整の流れを時系列で示した図である。
図18(A)(1)は、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、停止中演出を実行しており、管理用画面を表示していない状態である。
同状態では、リール110~112が停止中であることから、発光体(各種ランプ420等)を停止中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から停止中BGMを出力し、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域では、停止中演出を表示するが、本例では、或る音量(本例では、音量4)で停止中BGMを出力している。
図18(A)(2)は、音量値表示VDが表示されていない状態において音量増加操作が行われた状態である。
同状態では、音量値表示VDが表示されていない状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を増加するための音量増加操作(本例では、十字ボタン193の上ボタンまたは右ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を開始する一方で、音量は増加させないように構成している。
なお、本例では、音量の増加について説明したが、音量の減少も同様に、音量値表示VDが表示されていない状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を減少するための音量減少操作(本例では、十字ボタン193の下ボタンまたは左ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を開始する一方で、音量は減少させないように構成している。
図18(A)(3)は、同図(A)(2)に示す音量値表示VDが表示されている状態において音量増加操作が行われた状態である。
同状態では、音量値表示VDが表示されている状態において、音量増加操作(本例では、十字ボタン193の上ボタンまたは右ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、音量を1段階、増加させ、増加後の音量値(本例では、音量5)を示す音量値表示VDを表示するとともに、増加後の音量値(本例では、音量5)で停止中BGMを出力している。
本例では、音量の増加について説明したが、音量の減少も同様に、音量値表示VDが表示されている状態において、音量減少操作(本例では、十字ボタン193の下ボタンまたは左ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、音量を1段階、減少させ、減少後の音量値(本例では、音量3)を示す音量値表示VDを表示するとともに、減少後の音量値(本例では、音量3)で停止中BGMを出力する。
なお、前面扉102(扉体)が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段として、管理者用音量調整SWを設けてもよく、この場合、同図(A)(3)に示す、音量値表示VDが表示されている状態において、管理者用音量調整SWによる音量増加操作や音量減少操作が行われた場合に、音量調整が可能であってもよく、音量調整後の音量値を示す音量値表示VDを表示してもよい。
<音量調整/管理用画面を表示している場合>
図18(B)は、管理用画面を表示している場合における音量調整の流れを時系列で示した図である。
図18(B)(1)は、電源状態が電源ON、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、設定キーSWがONになっており、管理用画面SDを表示している状態である。
同状態では、前面扉102が扉体開放状態であることから、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、液晶表示装置157の表示領域では、管理用画面SDを表示するが、本例では、或る音量(本例では、音量4)で開放音を出力している。
なお、開放音やエラー音は設定されている音量値に関わらず所定の音量(例えば、最大音量)で出力するようにしても良い。
図18(B)(2)は、音量値表示VD2が表示されていない状態において音量増加操作が行われた状態である。
同状態では、音量値表示VD2が表示されていない状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を増加するための音量増加操作(本例では、十字ボタン193の上ボタンまたは右ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を開始する一方で、音量は増加させないように構成している。
本例では、音量の増加について説明したが、音量の減少も同様に、音量値表示VDが表示されていない状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を減少するための音量減少操作(本例では、十字ボタン193の下ボタンまたは左ボタンによる操作)を受け付けたことを契機として、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を開始する一方で、音量は減少させないように構成している。
図18(B)(3)は、同図(B)(2)に示す音量値表示VD2が表示されている状態において音量増加操作が行われた状態である。
同状態では、音量値表示VD2が表示されている状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を増加するための音量増加操作(本例では、十字ボタン193の上ボタンまたは右ボタンによる操作)を受け付けたが、管理用画面SDを表示している状態であることから、音量は増加させず、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を継続している。
本例では、音量の増加について説明したが、音量の減少も同様に、音量値表示VD2が表示されている状態において、音出力手段(スピーカ272,277)から出力される音量を減少するための音量減少操作(本例では、十字ボタン193の下ボタンまたは左ボタンによる操作)を受け付けた場合にも、管理用画面SDを表示している状態であることから、音量は減少させず、現在の音量値(本例では、音量4)を示す音量値表示VDの表示を継続する。
なお、前面扉102(扉体)が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段として、管理者用音量調整SWを設けてもよく、この場合、同図(B)(3)に示す、音量値表示VDが表示されている状態において、管理者用音量調整SWによる音量増加操作や音量減少操作が行われた場合に、音量調整が可能であってもよく、音量調整後の音量値を示す音量値表示VDを表示してもよい。
<AT系の遊技状態の遷移>
次に、図19を用いて、AT系の遊技状態について説明する。図19は、AT系の遊技状態を示した簡易ゲームフローである。
まず、AT系の遊技状態は、低ナビ状態と高ナビ状態に大別される。低ナビ状態とは、操作ナビが実行される確率が低い状態であり、通常モード,非有利区間,通常区間,または、通常状態ともいう。高ナビ状態とは、低ナビ状態よりも操作ナビが実行される確率が高い状態(操作ナビ(操作情報の報知)に関して低ナビ状態(通常状態)よりも有利な状態)であり、ATモード,有利区間,または、有利状態ともいう。
ここで、操作ナビとは、メダル獲得や有利な遊技状態を維持するために、ストップボタン137~139(操作手段)の操作情報(例えば、正解操作順序や停止操作のタイミング)を報知する演出をいい、例えば、押順役の正解操作順序を報知する演出(例えば、「左→中→右」の文字を表示する演出)等が該当する。
操作ナビの操作内容に従った停止操作を行った場合、遊技者に有利な結果がもたらされるので、高ナビ状態は、低ナビ状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。ここで、有利とは、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)が有利なことをいう。また、ストックタイムやCZ状態は通常ステージに比べてCZ状態やAT状態に移行しやすいので、ストックタイムやCZ状態は通常ステージに比べて有利な状態とも言える。
なお、本例では、低ナビ状態を、操作ナビの実行確率が低い状態、高ナビ状態を、低ナビ状態よりも操作ナビの実行確率が高い状態としたが、低ナビ状態を、操作ナビを実行しない状態、高ナビ状態を、操作ナビを実行する状態としてもよい。
AT系の各遊技状態は、細分化されて管理されており、これを演出状態と呼ぶ。本例では、低ナビ状態の演出状態は、特殊ステージを備え、高ナビ状態の演出状態は、ストックタイム(以下、「ST」という場合がある。)、通常ステージ、CZ状態(通常ステージに比べてAT状態に移行しやすい状態)、AT状態を備えている。これらの演出状態のうち、AT状態が、原則として出玉の増える状態である。なお、演出状態は、本例に限定されず、例えば、高ナビ状態は、確定告知状態、引き戻し状態等の他の演出状態を備えていてもよい。
本実施形態では、低ナビ状態(通常区間)の特殊ステージにおいて、条件(A)が成立した場合(本例では、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合)に、高ナビ状態(有利区間)のストックタイムに移行する。なお、設定変更等のRAMクリア後においては、条件(A)が成立した場合に、ストックタイムに移行するように構成してもよいし、移行しないように構成してもよい。
ストックタイム(第一の遊技状態)は、CZ状態に移行する権利(以下、単に「CZ」という場合がある)を取得可能なCZ抽選や、一または複数のCZのストックが可能な状態である。
このストックタイムでは、CZ抽選に当選しても、ストックタイム規定ゲーム数(第一の期間。本例では、50ゲーム)が経過するまではCZ状態に移行せず、CZ抽選で取得したCZをストック(蓄積)する。
そして、条件(B)が成立した場合(本例では、CZをストックしていない状態で、ストックタイム規定ゲーム数(本例では、50ゲーム)が経過した場合)に、通常ステージに移行し、条件(C)が成立した場合(本例では、CZをストックしている状態で、ストックタイム規定ゲーム数(本例では、50ゲーム)が経過した場合)に、CZ状態に移行する。なお、ストックタイムにおいて条件(C)が成立した場合の移行先はCZ状態に限定されず、例えば、通常ステージを経由した後にCZ状態に移行するように構成してもよい。
なお、条件(B)や条件(C)のストックタイムの終了条件は、本例に限られず、50ゲームよりも少なくても良いし、多くても良い。
本例によれば、CZ抽選に当選しても(或る条件が成立しても)、ストックタイム規定ゲーム数(第一の期間)が終了するまではCZ状態(第二の遊技状態)に移行しないため、ストックタイム規定ゲーム数(第一の期間)において長期間に亘って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、通常区間から有利区間に移行した場合に、ストックタイム規定ゲーム数が経過するまでは、CZ状態やAT状態に移行することが無いため、例えば、前回の有利区間(AT状態終了)から通常区間を経て次回の有利区間に移行した場合において、短時間に出玉が出過ぎてしまい、必要以上に射幸性が高くなってしまうといった事態を回避することができる。
通常ステージは、様々な演出上のステージを有し、CZ状態に移行する権利(CZ)を取得可能なCZ抽選が可能な状態である。
この通常ステージでは、条件(D)が成立した場合(本例では、CZに当選した場合)に、CZをストックすることなく、直ちにCZ状態に移行する。
CZ状態(第二の遊技状態)は、低ナビ状態(通常区間)の通常遊技状態(特殊ステージ)や、高ナビ状態(有利区間)の通常ステージ等よりも、遊技者にとって有利な状態であり(例えば、通常ステージにおいてレア役に当選した場合よりもCZ状態中においてレア役に当選した場合の方がAT状態に移行しやすい等)、本例では、弱CZ状態(第三の遊技状態)と、強CZ状態(第四の遊技状態)と、AT確定CZ状態(第四の遊技状態)がある。なお、強CZ状態とは、弱CZ状態に比べてAT状態に移行しやすい状態であり、AT確定CZ状態とは、CZ状態の終了後に必ずAT状態に移行する状態である。
CZ状態では、条件(E)が成立した場合(本例では、CZ状態でATに当選せずにCZ所定ゲーム数(本例では、9ゲーム)経過した場合)に、通常ステージに移行し、条件(F)が成立した場合(本例では、CZ状態でATに当選してCZ所定ゲーム数(本例では、9ゲーム)経過した場合)に、AT状態に移行する。
なお、条件(E)や条件(F)のCZ状態の終了条件は、本例に限られず、9ゲームよりも少なくても良いし、多くても良いが、多くする場合はストックタイムよりも少ないゲーム数が望ましい。また、特定の入賞役に規定数当選することでCZ状態を終了するようにしても良いし、AT状態に当選すると所定ゲーム数を経過する前にAT状態に移行するようにしても良い(CZ状態を終了するようにしても良い)。
AT状態は、所定回数(例えば、1セット30ゲーム)のAT遊技が可能な状態であり、低ナビ状態(通常区間)の特殊ステージや、高ナビ状態(有利区間)のストックタイム等よりも、遊技者にとって有利な状態であり、本例では、通常ATと、AT遊技の上乗せ抽選が実行されるAT上乗せ状態と、高ナビ状態の終了を示唆するED(エンディング)演出が実行されるED状態がある。
また、このAT状態では、AT遊技を継続するか否かのセット継続抽選(例えば、当選確率1/4の抽選)が実行され、このセット継続抽選に当選すると、さらに所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のATゲームが付与され、AT状態が延長される。
このAT状態において条件(G)が成立した場合(AT終了条件が成立した場合(本例では、AT状態において全ての遊技を消化した場合)、または、有利区間終了条件が成立した場合(本例では、有利区間において1500ゲームが経過した場合、または、有利区間において2400枚の払出があった場合)に、低ナビ状態(通常区間)の特殊ステージに移行する。
なお、有利区間終了条件は一例で有り、3000ゲームが経過した場合でも良いし、3000枚の払出があった場合でも良い。
また、本例では、低ナビ状態(通常区間)では演出状態を特殊ステージとしていたが、低ナビ状態(通常区間)であっても、演出状態はストックタイムや通常ステージとしても良い。つまり、低ナビ状態(通常区間)であっても、演出状態をストックタイム(又は/及び通常ステージ)とした場合、ストックタイム(又は/及び通常ステージ)は低ナビ状態(通常区間)の期間と高ナビ状態(有利区間)の期間があることになる。また、逆に、高ナビ状態(有利区間)に移行した場合であっても、特殊ステージを継続するようにしてもよい。
<CZ抽選>
次に、図20(b),(c)を用いて、ストックタイムや通常ステージにおいて実行されるCZ抽選について説明する。
CZ抽選は、CZ状態に移行する権利(CZ)が取得可能な抽選であり、本例では、通常ステージやストックタイムにおいて、特定の図柄組合せ(本例では、弱チェリー,スイカ,チャンス目,強チェリー)が図柄表示窓113に停止表示された場合に、後述するCZ判定テーブルを用いたCZ抽選が実行される。
CZ抽選の抽選モードには、CZ抽選の当選確率が相対的に高い高確率モードと、CZ抽選の当選確率が相対的に低い低確率モードがある。通常ステージやストックタイムに移行すると、最初に低確率モードが設定されるが、各々の演出状態において或る入賞役(例えば、入賞確率の低いレア役)に入賞した場合に、高確率モードが設定される。
<CZ抽選/通常ステージ>
図20(b)は通常ステージにおいてCZ抽選に用いられるCZ判定テーブルの一例を示した図である。なお、説明の都合上、設定値が設定1の場合に参照するCZ判定テーブルのみを例示するが、設定2~設定6については、設定値が大きいほど、CZ抽選の当選確率が高いことが好ましい(ストックタイムのCZ判定テーブルも同様)。
通常ステージ(低確率モード)では、弱チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、2%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、スイカに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、1%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、チャンス目に対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、6%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、強チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、27%の確率でCZ抽選に当選する(CZを取得する)。
また、通常ステージ(高確率モード)では、弱チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、13%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、スイカに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、7%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、チャンス目に対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、20%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、強チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、34%の確率でCZ抽選に当選する(CZを取得する)。
<CZ抽選/ストックタイム>
図20(c)は、ストックタイムにおいてCZ抽選に用いられるCZ判定テーブルの一例を示した図である。
ストックタイム(低確率モード)では、弱チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、10%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、スイカに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、5%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、チャンス目に対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、12%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、強チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、30%の確率でCZ抽選に当選する(CZを取得する)。本例では、同じ低確率モードであっても、ストックタイム(低確率モード)の方が、通常ステージ(低確率モード)よりもCZ抽選に当選し易い(CZが取得し易い)。
また、ストックタイム(高確率モード)では、弱チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、15%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、スイカに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、11%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、チャンス目に対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、40%の確率でCZ抽選に当選し(CZを取得し)、強チェリーに対応する図柄組合せが図柄表示窓113に停止表示された場合に、100%の確率でCZ抽選に当選する(CZを取得する)。本例では、同じ高確率モードであっても、ストックタイム(高確率モード)の方が、通常ステージ(高確率モード)よりもCZ抽選に当選し易い(CZが取得し易い)。
本例によれば、ストックタイム(第一の期間)において有利区間(高確率モード)への期待感を抱かせることができ、ストックタイム(第一の期間)における遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<有利区間における演出状態の移行例>
次に、図20(a)を用いて、有利区間における演出状態の移行例について説明する。図20(a)は、有利区間における演出状態の移行例を示した図である。
図19を用いて説明したように、低ナビ状態(通常区間)の特殊ステージにおいて、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合に、高ナビ状態(有利区間)のストックタイムに移行する。
なお、ストックタイムへの移行条件は、本例に限定されず、例えば、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)への移行条件が成立した場合に、必ずストックタイムに移行するように構成してもよいし、ストックタイムに移行するか否かを抽選で決定してもよいし、設定変更等のRAMクリア後においては、ストックタイムに移行しないように構成してもよいし、ATやボーナス後の有利区間開始後にのみストックタイムに移行するように構成してもよい。
ストックタイムでは、図20(a)(1),(2)に示すように、CZ抽選に当選しても、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)が経過するまではCZ状態に移行せず、CZをストック(蓄積)し、CZ抽選に当選したゲームから或る期間(本例では、5ゲームの期間)に亘って前兆演出を実行し、或る期間の最終ゲームにおいて、CZ抽選に当選したことを示唆するCZ当選告知を行う。
本例では、ストックタイムでは、CZ抽選に当選しても、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)が経過するまではCZ状態に移行しないため、CZ抽選に当選したタイミングによって、CZ抽選に当選してからCZ状態に移行するまでの期間(ゲーム数)が異なる。
一方、通常ステージでは、図20(a)(1)に示すように、CZ抽選に当選すると、CZ抽選に当選したゲームから或る期間(本例では、5ゲームの期間)に亘って前兆演出を実行し、或る期間の最終ゲームにおいて、CZ抽選に当選したことを示唆するCZ当選告知を行った後に、前兆演出の次回のゲームから直ぐにCZ状態(弱CZ状態)に移行する。よって、通常ステージでは、CZ抽選に当選してからCZ状態に移行するまでの期間(ゲーム数)は、CZ抽選に当選したタイミングによらず、同一である。
ストックタイムでは、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)が経過した際に、CZをストックしていない場合には、通常ステージに移行し、CZをストックしている場合には、CZ状態のうち、弱CZ状態、強CZ状態、AT確定CZのいずれかの状態に移行する。
本例では、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)が経過するまでに、例えば、図20(a)(1)に示すように、CZを1つストックしていた場合には、弱CZ状態に移行し、例えば、図20(a)(2)に示すように、CZを2つストックしていた場合には、強CZ状態に移行し、CZを3つ以上ストックしていた場合には、AT確定CZ状態に移行する。すなわち、ストックタイムにおいて複数のCZをストックすると、弱CZ状態よりも遊技者に有利な強CZ状態やAT確定CZ状態に移行する。
本例によれば、ストックタイム規定ゲーム数(第一の期間)が終了するまでに、CZ抽選に何回当選するか(或る条件が何回成立するか)という新たな遊技性を提供することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、CZ抽選に当選した後(或る条件が成立した後)も、遊技性を損なわせること無く、期待感を持続させることができる。また、射幸性が高くなりすぎることを抑制できるとともに、ストックタイム規定ゲーム数(第一の期間)中に、CZ抽選に2回以上当選することで(或る条件が第二の数、成立することで)、弱CZ状態(第三の遊技状態)よりも有利な強CZ状態(第四の遊技状態)やAT確定CZ状態(第四の遊技状態)に移行することができるので、遊技者の期待感も適度に煽ることができる。
また、ストックタイムから移行したCZ状態においてAT抽選に当選した場合、または、ストックタイムからAT確定CZに移行した場合には、CZ状態の終了後にAT遊技に移行する。
なお、ストックタイムにおいてCZを3つ以上ストックした場合(AT遊技が確定した場合)には、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)が経過前であっても、直ぐにAT確定CZ状態に移行するように構成してもよい。また、ストックタイムにおいて、CZ抽選に加えてAT抽選(CZ抽選よりも当選確率の低い抽選)を行い、AT抽選に当選した場合、ストックタイム規定ゲーム数(50ゲーム)の経過前であっても、直ぐにAT状態に移行するように構成してもよい。
また、ストックタイムの最終ゲームにおいて、CZのストックの有無に関わらず、CZ状態に移行するか否かのジャッジ演出を実行してもよいし、ストックタイムにおいて、AT状態に移行する権利(AT)が取得可能なAT抽選を実行し、CZに代えて(または、加えて)、ATをストックしてもよく、この場合、AT(および/またはCZ)のストック数に応じて、ストックタイム後に移行する演出状態を決定してもよい。
<ストックタイムにおける演出例>
次に、図21を用いて、ストックタイムにおける演出例について説明する。図21は、ストックタイムにおける演出例を時系列で示した図である。
図21(a)に示す状態は、ストックタイム(低確率モード)の残りゲーム数が48ゲームの状態である。
同状態では、液晶表示装置157の表示領域に、演出状態がストックタイムであることを示唆するストックタイム用背景画像(本例では、月を含む夜空の画像)を表示するとともに、ストックタイム(低確率モード)の残りゲーム数(本例では、48G)を表示している。
図21(b)に示す状態は、ストックタイム(低確率モード)の残りゲーム数が47ゲームの状態であり、CZ抽選に当選した状態である。
同状態では、ストックタイム用背景画像(月を含む夜空の画像)と、残りゲーム数(本例では、47G)の表示を継続するとともに、CZ抽選に当選したことから、CZ抽選に当選したことを示唆する前兆演出を開始している。
前兆演出の態様は特に限定されないが、本例では、主人公の殿が、敵の侍と対決する様子を示す対決演出を、CZ抽選に当選したゲームから或る期間(本例では、5ゲームの期間)に亘って実行する。
具体的には、図21(b)に示す1ゲーム目の前兆演出では、対決演出が開始されたことを示唆する、「対決!」の文字列を表示し、続く同図(c)に示す2ゲーム目の前兆演出では、殿のキャラクタ画像と、「勝負じゃ!」という文字列を表示し、続く同図(d)に示す3ゲーム目の前兆演出では、殿と侍のキャラクタ画像を表示し、続く同図(e)に示す4ゲーム目の前兆演出では、殿と敵の対決シーンを表示し、続く同図(f)に示す5ゲーム目の前兆演出では、殿が敵に勝利する勝利シーンと、CZ抽選に当選したことを報知するCZ当選報知(本例では、「CZ獲得!」という文字列を含む画像)を表示する。
なお、本例では、CZ抽選に当選した場合に、前兆演出を行い、CZ当選報知を行う例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、前兆演出においてCZ当選報知を行わない場合があってもよく、CZ当選報知を行うか否かを抽選で決定してもよい。また、前兆演出を行わない場合があってもよい。また、CZ当選報知を行う前の演出(例えば、ストックタイム用背景画像)と、CZ当選報知を行った後の演出の少なくとも一部を異ならせてもよい。
図21(g)に示す状態は、ストックタイム(低確率モード)の残りゲーム数が46ゲームの状態である。
同状態では、ストックタイム用背景画像(月を含む夜空の画像)と、残りゲーム数(本例では、46G)の表示を継続するとともに、CZ抽選に当選してCZを1つストックしたことから、CZをストックしたことを示唆するCZストックアイコンSIを表示している。
なお、本例では、前兆演出中はストックタイムにおける残りゲーム数を減算しないように構成しているが、前兆演出中であっても残りゲーム数を減算するように構成してもよい。また、CZ抽選に当選した場合であっても、CZストックアイコンSIを表示しないように構成してもよく、この場合、前兆演出を実行しないように構成してもよい。
図21(h)に示す状態は、ストックタイム(低確率モード)の最終ゲームの状態であり、続く同図(i)に示す状態は、ストックタイム(低確率モード)からCZ状態に移行した状態である。
本例では、ストックタイム(低確率モード)中にCZを1つストックしていたことから、弱CZ状態に移行した後、弱CZ状態においては、CZ状態に移行したことを示すCZ移行報知(本例では、「CZ突入!」という文字列の表示を含む画像)を表示するとともに、演出状態が弱CZ状態であることを示唆する弱CZ用背景画像(本例では、海と砂浜の画像)を表示している。
また、本例では、ストックタイム(低確率モード)における演出例を示したが、ストックタイム(高確率モード)では、例えば、図21(j)に示すような演出を行う。
ストックタイム(高確率モード)の演出では、液晶表示装置157の表示領域に、ストックタイム用背景画像(月を含む夜空の画像)と、残りゲーム数(本例では、48G)を表示することに加えて、液晶表示装置157の表示領域の両サイドに、CZ抽選が高確率モードであることを示唆する高確率モード用背景画像HD(本例では、「高確」の文字列を複数施した帯状の画像)を表示する。
なお、高確率モード用背景画像HDは、液晶表示装置157の表示領域の両端と重ならない位置(両端から所定の距離を空けた位置)に表示することが好ましく、また、残りゲーム数(本例では、48G)の表示は、高確率モード用背景画像HDの手前にオーバーラップ表示することが好ましい。
このような構成とすれば、高確率モードに対して特別感を抱かせることができ、ストックタイム(第一の期間)における遊技者の期待感を高めることができる。高確率モード用背景画像HDを目立たせることができることに加えて、高確率モード用背景画像HDによって他の画像(残りゲーム数の表示等)の視認性が阻害されることがない。
<通常ステージにおける演出例>
次に、図22を用いて、通常ステージにおける演出例について説明する。図22は、通常ステージにおける演出例を時系列で示した図である。
図22(a)に示す状態は、通常ステージ(低確率モード)の状態である。同状態では、液晶表示装置157の表示領域に、演出状態が通常ステージであることを示唆する通常ステージ用背景画像(本例では、城内の画像)を表示している。
図22(b)に示す状態は、通常ステージ(低確率モード)の状態であり、CZ抽選に当選した状態である。
同状態では、通常ステージ用背景画像(城内の画像)の表示を継続するとともに、CZ抽選に当選したことから、CZ抽選に当選したことを示唆する前兆演出を開始している。
前兆演出の態様は特に限定されないが、本例では、ストックタイムと同様に、主人公の殿が、敵の侍と対決する様子を示す対決演出を、CZ抽選に当選したゲームから或る期間(本例では、5ゲームの期間)に亘って実行する。
具体的には、図22(b)に示す1ゲーム目の前兆演出では、対決演出が開始されたことを示唆する、「対決!」の文字列を表示し、続く同図(c)に示す2ゲーム目の前兆演出では、殿のキャラクタ画像と、「勝負じゃ!」という文字列を表示し、続く同図(d)に示す3ゲーム目の前兆演出では、殿と侍のキャラクタ画像を表示し、続く同図(e)に示す4ゲーム目の前兆演出では、殿と敵の対決シーンを表示し、続く同図(f)に示す5ゲーム目の前兆演出では、殿が敵に勝利する勝利シーンと、CZ抽選に当選したことを報知するCZ当選報知(本例では、「CZ獲得!」という文字列を含む画像)を表示する。
なお、ストックタイムにおいてCZを2つストックしていた場合には、強CZ状態に移行するように構成したが、通常ステージにおいても、CZ当選後の前兆演出においてCZ抽選を行い、CZ抽選に当選した場合には、CZを2つストックした場合と同様に、強CZ状態に移行するように構成してもよい。
図22(g)に示す状態は、通常ステージ(低確率モード)からCZ状態に移行した状態である。
本例では、通常ステージ(低確率モード)においてCZ抽選に当選したことから、前兆演出の次回のゲームから直ぐにCZ状態(弱CZ状態)に移行した後、弱CZ状態においては、CZ状態に移行したことを示すCZ移行報知(本例では、「CZ突入!」という文字列の表示を含む画像)を表示するとともに、演出状態が弱CZ状態であることを示唆する弱CZ用背景画像(本例では、海と砂浜の画像)を表示している。
また、本例では、通常ステージ(低確率モード)における演出例を示したが、通常ステージ(高確率モード)では、例えば、図22(h)に示すような演出を行う。
通常ステージ(高確率モード)の演出では、液晶表示装置157の表示領域に、通常ステージ用背景画像(城内の画像)を表示することに加えて、液晶表示装置157の表示領域の両サイドに、CZ抽選が高確率モードであることを示唆する高確率モード用背景画像HD(本例では、「高確」の文字列を複数施した帯状の画像)を表示する。
なお、高確率モード用背景画像HDは、液晶表示装置157の表示領域の両端と重ならない位置(両端から所定の距離を空けた位置)に表示することが好ましい。
また、本例では、通常ステージ用背景画像(城内の画像)とストックタイム用背景画像(月を含む夜空の画像)を異なる画像としたが、同じ画像であってもよいし、この場合、通常ステージとストックタイムの高確率モードのみ同じ画像とし、通常ステージとストックタイムの低確率モードは異なる画像としてもよいし、その逆であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、図3に示す主制御部300,第1副制御部400)を備えた遊技台であって、前記複数の遊技状態には、第一の遊技状態(例えば、図19に示す通常ステージ)と、該第一の遊技状態よりも遊技者に有利な第二の遊技状態(例えば、図19に示すCZ状態,AT状態)が含まれ、前記制御手段は、前記第一の遊技状態を設定している状態で或る条件が成立したこと(例えば、CZ抽選に当選したこと)に基づいて、前記第二の遊技状態を設定することが可能であり、前記制御手段は、第一の期間(例えば、図20(a)に示す、50ゲームのストックタイム)において前記或る条件が成立した場合であっても、該第一の期間の期間中は前記第二の遊技状態を設定せず、該第一の期間の終了後に該第二の遊技状態を設定する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る条件が成立しても第一の期間が終了するまでは第二の遊技状態に移行しないため、第一の期間において長期間に亘って遊技を楽しむことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137~139)を備え、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図19に示す通常区間)と、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態を含む有利状態(例えば、図19に示す有利区間)が含まれ、前記操作手段の操作情報(例えば、操作ナビ)を報知可能に構成され、前記有利状態は、前記操作情報の報知に関して前記通常状態よりも有利な状態であり、前記通常状態から前記有利状態に移行した場合に、前記第一の期間に移行する場合があってもよい。
このような構成とすれば、有利状態に移行した場合に第一の期間に移行するため、前回の有利状態からの期待感を持続させることができるとともに、通常状態から有利状態に移行した場合において、短時間に出玉が出過ぎてしまい、必要以上に射幸性が高くなってしまうといった事態を回避することができる。
また、前記第一の期間は、第二の期間(第一の期間を除く或る期間)よりも前記或る条件が成立しやすい期間であってもよい。
このような構成とすれば、第二の期間に比べ、第一の期間に対して特別感を抱かせることができ、第一の期間における遊技者の期待感を高めることができる。
また、前記第一の期間には、通常期間(例えば、低確率モード)と、該通常期間よりも前記或る条件が成立しやすい有利期間(例えば、高確率モード)が含まれていてもよい。
このような構成とすれば、第一の期間において有利期間(高確率モード)への期待感を抱かせることができ、第一の期間における遊技者の遊技意欲を高めることができる。なお、第一の期間を除く或る期間(第二の期間)にも、通常期間(例えば、CZ抽選やAT抽選の当選確率が相対的に低い期間)と、該通常期間よりも前記或る条件が成立しやすい有利期間(例えば、CZ抽選やAT抽選の当選確率が相対的に高い期間)が含まれていてもよい。
また、前記通常期間において実行される演出と前記有利期間において実行される演出は、少なくとも一部の演出態様が異なる(例えば、高確率モードにおいては、図21(j)に示す高確率モード用背景画像HD(「高確」の文字列を複数施した帯状の画像)を表示する)ものであってもよい。
このような構成とすれば、有利区間(高確率モード)に対して特別感を抱かせることができ、第一の期間における遊技者の期待感を高めることができる。
また、前記第一の期間において前記或る条件が成立した場合であっても、該或る条件が成立した後の該第一の期間の期間中に、該或る条件が成立する場合があってもよい。
このような構成とすれば、或る条件が成立しても第一の期間が終了するまでは第二の遊技状態に移行しないため、第一の期間の早い時期に或る条件が成立した場合であっても、遊技者を損した気分にさせないようにすることができ、遊技意欲を持続させることができる。
また、前記第二の遊技状態には、第三の遊技状態(例えば、弱CZ状態)と、該第三の遊技状態よりも有利な第四の遊技状態(例えば、強CZ状態,AT確定CZ状態)が含まれ、前記第一の期間における前記或る条件の成立回数が第一の数(例えば、1回)の場合には、該第一の期間の終了後に前記第三の遊技状態を設定し、前記第一の期間における前記或る条件の成立回数が第二の数(例えば、2回以上)の場合には、該第一の期間の終了後に前記第四の遊技状態を設定するものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の期間が終了するまでに或る条件が何回成立するかという新たな遊技性を提供することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、或る条件が成立した後も、遊技性を損なわせること無く、期待感を持続させることができる。また、射幸性が高くなりすぎることを抑制できるとともに、第一の期間中に或る条件が第二の数、成立することで、第三の遊技状態よりも有利な第四の遊技状態に移行することができるので、遊技者の期待感も適度に煽ることができる。
<<実施形態2>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態2に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
<全体構成>
まず、図23を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図23は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図23に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている(図26参照)。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサともいう。図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1または特別役2)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中(特別役1・2遊技状態中)であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
演出ボタン156は、遊技者が操作可能な操作手段である。本実施形態では、遊技者による押下操作が可能なボタンで構成しており、各種演出に使用される。このような演出に用いられる操作手段は、ボタンに限定されず、例えば、レバーやタッチパネル等で構成してもよいし、操作手段を複数備えていてもよい。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器であり、押順演出を行うための指示モニタとしても利用される。本例では、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作(以下、「1停」や「第1停止」ともいう。)、次の停止操作を第2停止操作(以下、「2停」や「第2停止」ともいう。)、最後の停止操作を第3停止操作(以下、「3停」や「第3停止」ともいう。)という。
また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押順)という。
ストップボタン137~139の操作順序(押順)は、左ストップボタン137を「左またはR」、中ストップボタン138を「中またはC」、右ストップボタン139を「右またはR」で表した場合、(1)左→中→右の操作順序(左中右またはLCR),(2)左→右→中の操作順序(左右中またはLRC),(3)中→左→右の操作順序(中左右またはCLR),(4)中→右→左の操作順序(中右左またはCRL),(5)右→左→中の操作順序(右左中またはRLC),(6)右→中→左の操作順序(右中左またはRCL)の6種類である。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
また、本体101の内部には、回転操作により、オンとオフに切り替え可能な設定キーや、押下操作により、設定変更を行うための操作(設定値変更操作)や、設定確認を行うための操作が可能な設定スイッチが設けられている。設定キーは、設定値(本例では設定1~設定6)の設定変更や設定確認を開始するための操作手段であり、設定スイッチは、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段の一つである。
<入賞ライン>
次に、図24を用いて、入賞ラインについて説明する。図24は、スロットマシン100の入賞ラインの一例を示す図である。
図23を用いて説明したように、リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、各リール110~112の手前に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね三つ表示され、合計九つの図柄が見えるようになっている。
具体的には、左リール110の上段(図に示す1の位置;図柄位置1ともいう)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す2の位置;図柄位置2ともいう)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す3の位置;図柄位置3ともいう)に表示される図柄を左リール下段図柄という。
また、中リール111の上段(図に示す4の位置;図柄位置4ともいう)に表示される図柄を中リール上段図柄、中リール111の中段(図に示す5の位置;図柄位置5ともいう)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す6の位置;図柄位置6ともいう)に表示される図柄を中リール下段図柄という。
また、右リール112の上段(図に示す7の位置;図柄位置7ともいう)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す8の位置;図柄位置8ともいう)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置;図柄位置9ともいう)に表示される図柄を右リール下段図柄という。
本実施形態では、入賞ラインとして、左リール中段図柄(図柄位置2)、中リール中段図柄(図柄位置5)および右リール中段図柄(図柄位置8)で構成される中段入賞ラインL1(以下、単に「入賞ラインL1」という場合がある。)のみが設けられている。
ここで、入賞ラインとは、図柄表示窓113を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、図27,図28を用いて説明する入賞役に対応する図柄組合せが表示されたか否か(揃ったか否か)が判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときは、どの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに入賞ラインL1が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。
以下、図柄表示窓113のうち、入賞ラインL1上の図柄位置2、5、8を「入賞位置」、それ以外の図柄位置、つまり図柄位置1、3、4、6、7、9を「非入賞位置」と称する場合がある。すなわち、入賞位置とは、入賞ライン上にあり、かつ入賞役に対応する図柄組合せを構成する図柄が停止する位置をいう。
なお、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、入賞ラインL1に加えて、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、メダルの賭数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<制御部>
次に、図25を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0~65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、リール112の光学式センサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、および、リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ428と、演出ボタン156の押下操作を検知可能な演出ボタンセンサ430と、を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428と演出ボタンセンサ430の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157(以下、「液晶表示装置157」ともいう。)の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図26を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、図26は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では、9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~19の20コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~19は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号0のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号1のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号0のコマには「リプレイ図柄」がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図27を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図27は、入賞役の種類、条件装置の名称,各入賞役に対応する図柄組合せ,払出数,備考を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1~3、小役1~小役5)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができ、図27においては、一部の入賞役の図示を省略している。
<入賞役の種類/特別役>
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役(再遊技が付与される役)である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。
また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが入賞ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、内部当選により遊技状態が特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行し、入賞により遊技状態が特別役1・2遊技状態(RT4)に移行する入賞役である。なお、特別役1・2遊技状態(RT4)において規定枚数(例えば200枚)を超えるメダルが払い出されると、遊技状態は再遊技低確率状態(RT1)に移行する。なお、各遊技状態(RT1~RT4)については後述する。
特別役1(BB)に対応する図柄組合せは、「セブン1図柄-セブン1図柄-セブン1図柄」または「セブン2図柄-セブン2図柄-セブン2図柄」であり、特別役2(RB)に対応する図柄組合せは、「BAR図柄-BAR図柄-BAR図柄」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においては、その特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組合せが、揃って入賞しやすい状態になる。
<入賞役の種類/再遊技役>
再遊技役1~3は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。対応する図柄組合せは、図27に示す通りである。なお、再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(メダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数が再設定)されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルを、そのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
<入賞役の種類/小役>
小役1~小役5は、入賞により所定数のメダルが払い出される(払出枚数がある)入賞役である。
小役1(スイカ)は、入賞により、「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、5枚のメダルが払い出される入賞役である。
小役2(チェリー)は、入賞により、「チェリー図柄-ANY-ANY」の図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示され、2枚のメダルが払い出される入賞役である。なお、「チェリー図柄-ANY-ANY」の図柄組合せは、左リール110の図柄が「チェリー図柄」であればよく、中リール111と右リール112の図柄は、どの図柄でもよいことを示している。
以降では、これらの小役1(スイカ)と小役2(チェリー)を、総称して「レア役」という場合があるが、レア役は、これらの入賞役に限定されるものではなく、いずれか一方の入賞役であってもよいし、他の入賞役を加えてもよい。
なお、後述するAT状態においてレア役に当選すると、ゲーム数を上乗せしたり、セット数を上乗せしたりする抽選が実行されるように(抽選に当選しやすく)なっている。一方、ED状態においてレア役に当選しても、ゲーム数を上乗せしたり、セット数を上乗せしたりする抽選が実行されないようになっている。小役3(押順ベル)は、図28に示すように、小役3a~小役3fの6種類の入賞役で構成される。本例では、抽選により、所定の確率(本例では約1/6。全設定共通)で、小役3a~小役3fのいずれかの入賞役に内部当選し、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押順)が、内部当選した入賞役に対応する正解押順と一致した場合に入賞し、12枚のメダルが払い出される(詳細は、図28を用いて後述する)。
小役4(共通ベル)は、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押順)や操作タイミングに関わらず、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、12枚のメダルが払い出される入賞役である。
小役5(1枚役)は、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押順)や操作タイミングに関わらず、「リプレイ図柄-リプレイ図柄-ブランク1図柄」の図柄組合せが入賞ラインL1上に停止表示され、1枚のメダルが払い出される入賞役である。
<小役3(押順ベル)とAT遊技>
次に、図28(a),同図(b)を用いて、小役3(押順ベル)とAT遊技との関係について説明する。
なお、図28(a)は、小役3(押順ベル)と小役5(1枚役)に対応する図柄組合せ,払出数,備考を示す図であり、同図(b)は、小役3(押順ベル)に内部当選した遊技におけるストップボタン137~139の押順と、AT遊技との関係を示す図である。
小役3(押順ベル)は、小役3a(押順ベルLCR)、小役3b(押順ベルRLC)、小役3c(押順ベルCRL)、小役3d(押順ベルLRC)、小役3e(押順ベルCLR)、小役3f(押順ベルRCL)の6種類の入賞役で構成される。
小役3(押順ベル)に内部当選した場合には、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序に応じて、どの図柄組合せが入賞ラインL1に停止表示されるか否か、および、AT遊技が有利になるか不利になるか、が決定される。
詳細は後述するが、本例では、小役3a~小役3fの6種類の押し順ベルのうち、小役3b(押順ベルRLC)、小役3c(押順ベルCRL)、小役3e(押順ベルCLR)、小役3f(押順ベルRCL)の4種類は、正解操作順序である変則押しに従って停止操作がされた場合に、12枚のメダルが払い出される。このため、小役3(押順ベル)に内部当選した場合に、変則押しに従って停止操作を行えば、4/6の確率で小役(押順ベル)に入賞することとなり、変則押しに従って停止操作を行う遊技は、メダルの獲得枚数が相対的に多い「高ベース遊技」となる。
一方、本例では、小役3a~小役3fの6種類の押し順ベルのうち、小役3a(押順ベルLCR)は、正解操作順序である順押しに従って停止操作がされた場合に、12枚のメダルが払い出され、小役3d(押順ベルLRC)は、正解操作順序であるハサミ打ちに従って停止操作がされた場合に、12枚のメダルが払い出される。このため、小役3(押順ベル)に内部当選した場合に、順押しまたはハサミ打ちに従って停止操作を行えば、2/6の確率で小役(押順ベル)に入賞することとなり、順押しまたはハサミ打ちに従って停止操作を行う遊技は、メダルの獲得枚数が相対的に少ない「低ベース遊技」となる。
以下、小役3a~小役3fの6種類について、具体的に説明する。
<小役3a(押順ベルLCR)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3a(押順ベルLCR)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、順押し(LCR))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
一方、小役3a(押順ベルLCR)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3a(押順ベルLCR)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
ここで、「AT遊技が不利になる」とは、「AT遊技における遊技価値の獲得し易さを遊技者によって不利にする」ことをいい、例えば、通常遊技において変則押しで停止操作を行った遊技では、AT抽選を実行しない、または、AT遊技の1セットのゲーム数を少なくする、変則押しの回数によってAT当選時の初期ゲーム数や上乗せ確率が不利となる、毎ゲームポイント抽選を行って、そのポイントに応じてATの性能を決定する遊技台において変則押しした際は、そのポイント抽選が不利になる、通常遊技において変則押しで停止操作を行った遊技ではAT抽選の当選確率を低くする、AT遊技における操作ナビの実行頻度を低くする、AT遊技においてセット継続抽選を実行しない、AT遊技においてセット継続抽選の当選確率を低くする等が該当する。一方、「AT遊技が有利になる」とは、「AT遊技における遊技価値の獲得し易さを遊技者によって有利にする」ことをいう。
以上のように、本例では、小役3に内部当選した場合に順押し(LCR)又はハサミ打ち(LRC)を行うとAT遊技が有利になり、小役3に内部当選した場合に変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)を行うとAT遊技が不利になるようにしていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、小役3に内部当選した場合に順押し(LCR)又はハサミ打ち(LRC)を行うとAT遊技の有利度は変化せず、小役3に内部当選した場合に変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)を行うとAT遊技が不利になるようにしても良いし、小役3に内部当選した場合に順押し(LCR)又はハサミ打ち(LRC)を行うとAT遊技が有利になり、小役3に内部当選した場合に変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)を行うとAT遊技の有利度は変化しないようにしても良い。
<小役3b(押順ベルRLC)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3b(押順ベルRLC)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、変則押し(RLC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
一方、小役3b(押順ベルRLC)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、順押し(LCR)またはハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3b(押順ベルRLC)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CLR,CRL,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
<小役3c(押順ベルCRL)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3c(押順ベルCRL)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、変則押し(CRL))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
一方、小役3c(押順ベルCRL)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、順押し(LCR)またはハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3c(押順ベルCRL)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CLR,RLC,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
<小役3d(押順ベルLRC)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3d(押順ベルLRC)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
一方、小役3d(押順ベルLRC)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、順押し(LCR))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3d(押順ベルLRC)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
<小役3e(押順ベルCLR)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3e(押順ベルCLR)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、変則押し(CLR))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
一方、小役3e(押順ベルCLR)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、順押し(LCR)またはハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3e(押順ベルCLR)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CRL,RLC,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
<小役3f(押順ベルRCL)>
小役3(押順ベル)のうち、小役3f(押順ベルRCL)に内部当選し、予め定められた正解操作順序(本例では、変則押し(RCL))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せが停止表示され、12枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
一方、小役3f(押順ベルRCL)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、順押し(LCR)またはハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が有利となる。
また、小役3f(押順ベルRCL)に内部当選し、正解操作順序以外の複数の不正解操作順序のうち、予め定められた不正解操作順序(本例では、変則押し(CRL,CLR,RLCのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せが停止表示され、1枚のメダルが払い出されるとともに、AT遊技が不利となる。
なお、本例では、小役3a~小役3fに内部当選し、不正解操作順序で停止操作がされた場合には、1枚のメダルが払い出されるようになっていたが、払出数は、1枚に限られず、0枚でも良いし、正解操作順序で停止操作がされた場合に払い出される12枚より少なければ1枚以上でも良い。
<小役5(1枚役)>
次に、図28(a),同図(c)を用いて、小役5(1枚役)と設定示唆演出Aとの関係について説明する。
なお、図28(a)は、小役3(押順ベル)と小役5(1枚役)に対応する図柄組合せ,払出数,備考を示す図であり、同図(c)は、小役5(1枚役)に内部当選した遊技におけるストップボタン137~139の押順と、設定示唆演出Aとの関係を示す図である。
小役5(1枚役)に内部当選した場合には、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押順)や操作タイミングに関わらず、小役5(1枚役)に入賞して1枚のメダルが払い出されるが、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序に応じて、設定示唆演出Aの実行が可能か否かが決定される。
具体例には、小役5(1枚役)に内部当選し、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作がされた場合には、小役5(1枚役)に入賞して1枚のメダルが払い出されるとともに、設定示唆演出Aが実行可能な状態となる。
一方、小役5(1枚役)に内部当選し、予め定められた操作順序以外の操作順序(本例では、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか))に従って停止操作がされた場合には、小役5(1枚役)に入賞して1枚のメダルが払い出されるが、設定示唆演出Aは実行しない。
なお、本例では、小役5(1枚役)に内部当選し、変則押しに従って停止操作がされた場合に、設定示唆演出Aが実行不可能な状態となる例を示したが、小役5(1枚役)に内部当選した場合に、操作ナビを表示し、当該操作ナビに従わない停止操作がされた場合(操作ナビを無視した停止操作がされた場合)に、設定示唆演出Aが実行不可能な状態となるように構成してもよい。
また、本例では、小役5に内部当選し、変則押しで停止操作がされた場合には、1枚のメダルが払い出されるようになっていたが、払出数は、1枚に限られず、0枚としても良い。
ここで、設定示唆演出とは、スロットマシン100において、演出要素を用いて現在設定されている設定値(本例では、設定1~設定6)を示唆する演出のことであり、後述する設定示唆演出Aや設定示唆演出Bは、設定示唆演出の一つである。
設定示唆演出に用いる演出要素は、特に限定されないが、例えば、表示手段(例えば、図23に示す液晶表示装置157)による表示や、音出力手段(例えば、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声や、光出力手段(例えば、図23に示すリール110~112のバックライト、図23に示すサイドランプ144等のランプ)から出力される光や、可動体(例えば、図23に示すシャッタ(遮蔽装置)163)の動き(例えば、振動、回転、伸縮、上下動)等が該当する。
なお、本例では、予め定められた操作順序以外の操作順序(本例では、変則押し)で停止操作を行った場合には、設定示唆演出Aが実行不可能な状態となる例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作を行った場合よりも、設定示唆演出Aの実行頻度が低くなるものであってもよい。
また、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作を行った場合と設定示唆演出の実行頻度は同じであるが、設定示唆演出のうち、設定値を確定的に示唆する演出(例えば、「設定5確定」といった表示を含む演出)の実行頻度が低くなる(設定値を曖昧に示唆する演出(例えば、「設定5? 設定6?」といった表示を含む演出)の実行頻度が高くなる)ものであってもよい。
また、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))に従って停止操作を行った場合よりも、設定示唆演出Aの実行頻度が低くなり、かつ、設定値を確定的に示唆する演出の実行頻度も低くなるものであってもよい。
<RT系の遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100におけるRT系の遊技状態の種類および変遷について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態(RT1)は、スロットマシン100の電源投入直後等に最初に設定されるデフォルトのRT系の遊技状態(以下、「通常遊技状態」ともいう。)であって、遊技者にとって他の遊技状態よりも相対的に不利な遊技状態である。
本例では、この再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2(昇格リプレイ1)または再遊技役3(昇格リプレイ2)に入賞した場合に、後述する再遊技高確率状態(RT2)に移行する。また、この再遊技低確率状態(RT1)において、特別役1あるいは特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行する。
<再遊技高確率状態(RT2)>
再遊技高確率状態は、再遊技の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT1)よりも高い遊技状態である。
本例では、この再遊技高確率状態(RT2)において、特別役1あるいは特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役1・2内部当選状態(RT3)に移行する。
<特別役1・2内部当選状態(RT3)>
特別役1・2内部当選状態(RT3)は、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。
本例では、この特別役1・2内部当選状態(RT3)において、特別役1または特別役2に入賞した場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行する。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。本例では、特別遊技状態(RT4)において、規定枚数(例えば200枚)が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本例では、特別遊技状態(RT4)の終了条件は、特に限定されず、例えば、所定役に内部当選した場合や、所定回数(例えば、8回)の入賞があった場合や、所定回数(例えば、6回)の遊技が行われた場合であってもよい。
<AT系の遊技状態の遷移>
次に、AT系の遊技状態について説明する。
AT系の遊技状態は、低ナビ状態と高ナビ状態に大別される。低ナビ状態とは、操作ナビが実行される確率が低い状態であり、通常モード,非有利区間,または、通常区間ともいう。高ナビ状態とは、低ナビ状態よりも操作ナビが実行される確率が高い状態であり、ATモード,有利区間ともいう。
ここで、操作ナビとは、メダル獲得や有利な遊技状態を維持するために、ストップボタン137~139の停止操作態様(例えば、正解操作順序や停止操作のタイミング)を報知する演出をいい、例えば、押順役(例えば、小役3(押順ベルLCR))の正解操作順序を報知する演出(例えば、「左→中→右」の文字を表示する演出)等が該当する。
操作ナビの操作内容に従った停止操作を行った場合、遊技者に有利な結果がもたらされるので、高ナビ状態は、低ナビ状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。ここで、有利とは、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)が有利なことをいう。
なお、本例では、低ナビ状態を、操作ナビの実行確率が低い状態、高ナビ状態を、低ナビ状態よりも操作ナビの実行確率が高い状態としたが、低ナビ状態を、操作ナビを実行しない状態、高ナビ状態を、操作ナビを実行する状態としてもよい。
AT系の各遊技状態は、細分化されて管理されており、これを演出状態と呼ぶ。詳しくは、低ナビ状態の演出状態は、通常遊技状態、高ナビ状態の演出状態は、ノーマル状態、確定告知状態、ジャッジ状態、引き戻し状態、AT1状態、AT2状態、ED(エンディング)状態を備えている。なお、AT1状態、AT2状態、およびED状態が、原則として出玉の増える状態である。
本実施形態では、低ナビ状態の通常遊技状態において或る条件が成立した場合(例えば、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合)に、高ナビ状態のノーマル状態に移行する。その後は、例えば、確定告知状態→AT1状態→ジャッジ状態の順番で移行し、このジャッジ状態から、引戻し状態を経由して通常遊技状態またはAT2状態に移行するルートや、ジャッジ状態から、直接、AT2状態に移行するルート等がある。
AT状態(AT1状態、AT2状態)とは、所定回数(例えば、1セット30ゲーム)のAT遊技が可能な状態であり、低ナビ状態の通常遊技状態や高ナビ状態のノーマル状態等よりも、遊技者にとって有利な状態である。
このAT遊技では、AT遊技の開始遊技で、AT遊技を継続するか否かのセット継続抽選(例えば、当選確率1/4の抽選)が実行され、このセット継続抽選に当選すると、さらに所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のATゲームが付与され、AT状態が延長される。また、AT状態において通常遊技状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、次回の遊技から通常遊技状態に移行する。
また、高ナビ状態の残りゲームが所定のゲーム数(例えば、20ゲーム)以下になると、ED状態に移行し、このED状態では、高ナビ状態の終了を示唆するED(エンディング)演出が実行される。
なお、ED状態への移行条件は、高ナビ状態の残りゲームが所定のゲーム数(例えば、20ゲーム)以下になることに限らず、例えば、所定のゲーム数が20ゲーム以上でも以下でも良いし、「獲得枚数+獲得予定差枚数>2000」であることでも良い。
<設定示唆演出A>
次に、図29を用いて、設定示唆演出Aについて説明する。図29(a)は、設定示唆演出Aの高確率モードと低確率モードの遊技期間の一例を示したタイムチャートである。
本例では、有利区間において、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選し、かつ、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))でストップボタン137~139の停止操作がされた場合には、後述する設定示唆演出A選択テーブルを用いた設定示唆演出A抽選を実行することで、設定示唆演出Aが実行可能な状態となる。
また、設定示唆演出A抽選によって設定示唆演出Aを実行することが決定された場合には、当該抽選を実行したゲームにおいて、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出を実行する。
一方、有利区間において、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選し、かつ、予め定められた操作順序以外の操作順序(本例では、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか))ストップボタン137~139の停止操作がされた場合には、設定示唆演出A抽選を実行しないため、設定示唆演出Aや、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出は、いずれも実行しない。
なお、本例では、小役5(1枚役)に内部当選し、かつ、予め定められた操作順序(本例では、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC))でストップボタン137~139の停止操作がされた場合に、設定示唆演出A抽選を実行する例を示すが、本発明はこれに限定されず、小役5(1枚役)以外の入賞役に内部当選し、かつ、予め定められた操作順序でストップボタン137~139の停止操作がされた場合に実行してもよいし、ストップボタン137~139の停止操作とは無関係に、所定の入賞役(例えば、1枚役に入賞した場合等)に入賞した場合に実行してもよいし、ストップボタン137~139の停止操作とは無関係に、所定枚数のメダルの払出があった場合(例えば、変則押しで1枚のメダルの払出があった場合等)に実行してもよい。
また、小役5(1枚役)に内部当選し、順押し(LCR)、または、ハサミ打ち(LRC)で停止操作されるとメダルを1枚払い出し、小役5に内部当選し、変則押しで停止操作されるとメダルの払い出しを行わないようにし、小役5に内部当選した場合のメダルの払出数によって設定示唆演出A抽選を実行するか否かを決定するようにしても良い。
つまり、設定示唆演出A抽選の実行条件を小役5(1枚役)に内部当選、且つ、1枚のメダルの払出があることとしても良い。
本例の設定示唆演出A抽選には、低確率モードと、この低確率モードよりも、設定示唆演出Aの実行確率が高い高確率モードの2種類がある。
低確率モードや高確率モードの開始条件は特に限定されないが、本例では、図29(a)に示すように、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)に移行した場合に、所定ゲーム数(本例では、10ゲーム)の高確率モードが設定される。そして、この高確率モードにおいて、設定示唆演出Aが実行されることなく所定ゲーム数(本例では、10ゲーム)が経過した場合には、次ゲームから低確率モードに移行する。一方、高確率モードにおいて、所定ゲーム数(10ゲーム)が経過する前(本例では、8ゲーム目)に設定示唆演出Aが実行された場合には、設定示唆演出Aが実行されたゲームの次ゲームから低確率モードに移行する。
従来は、AT状態やED状態等が終了すると、高ナビ状態(有利区間)から低ナビ状態(通常区間)を経由して直ぐ高ナビ状態(有利区間)に移行するので、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)に移行した際に遊技を直ちに終了(即ヤメ)してしまう遊技者が多いが、本例によれば、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)に移行した場合に、低確率モードの期間とは異なる、設定示唆演出の実行確率が高い高確率モードの期間を設けることで、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)に移行した際に遊技を直ちに終了(即ヤメ)し難くすることができ、稼働率の向上を図ることができる。
なお、高確率モードを設定する条件は特に限定されず、例えば、対決演出で敗北した場合に、高確率モードを設定してもよいし、CZや前兆演出で失敗した(ボーナスやATに当選しなかった)場合に、高確率モードを設定してもよいし、所定の入賞役に入賞した場合に、高確率モードを設定してもよいし、抽選に当選した場合に、高確率モードを設定してもよい。
<設定示唆演出A選択テーブル>
図29(b)は、設定示唆演出A抽選に用いられる設定示唆演出A選択テーブルの一例を示した図である。
設定示唆演出A抽選は、設定示唆演出Aを実行するか否か、実行する場合には、設定示唆演出Aの演出内容を決定する抽選である。本例では、当該抽選によって設定示唆演出Aを実行することが決定された場合には、当該抽選を実行したゲームにおいて、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出を実行した後、次ゲームにおいて、設定示唆演出Aを実行する。
なお、設定示唆演出Aを実行するゲームは、設定示唆演出A抽選を実行したゲームの次ゲームに限定されず、設定示唆演出A抽選を実行したゲームであってもよいし、次ゲームよりも後のゲームであってもよい。また、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出を実行するゲームは、設定示唆演出A抽選を実行したゲームに限定されず、設定示唆演出Aを実行する前であればよい。
図29(b)に示す設定示唆演出A選択テーブルにおける「演出内容」のうち、「実行無し」は、設定示唆演出Aを実行しないことを示しており、他の演出内容は、実行する設定示唆演出Aの演出内容を示している。
設定示唆演出Aでは、複数種類の演出要素のうち、表示手段(本例では、図23に示す液晶表示装置157)による表示と、音出力手段(本例では、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声を用いて演出を行う。
なお、設定示唆演出Aで用いる演出要素は、複数種類であればよく、表示手段(例えば、図23に示す液晶表示装置157)による表示や、音出力手段(例えば、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声や、光出力手段(例えば、図23に示すリール110~112のバックライト、図23に示すサイドランプ144等のランプ)から出力される光や、可動体(例えば、図23に示すシャッタ(遮蔽装置)163)の動き(例えば、振動、回転、伸縮、上下動)等を任意に組み合わせることができる。
演出内容「偶数示唆画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が偶数(本例では、設定2,設定4,設定6のいずれか)である可能性があることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が偶数である可能性があることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「奇数示唆画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が奇数(本例では、設定1,設定3,設定5のいずれか)である可能性があることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が奇数である可能性があることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「高設定示唆画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が高設定(本例では、設定5または設定6)である可能性があることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が高設定である可能性があることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「偶数設定確定画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が偶数(本例では、設定2,設定4,設定6のいずれか)であることが確定していることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が偶数であることが確定していることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「4以上確定画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が設定4以上(本例では、設定4,設定5,設定6のいずれか)であることが確定していることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が設定4以上であることが確定していることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「5以上確定画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が設定5以上(本例では、設定5または設定6)であることが確定していることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が設定5以上であることが確定していることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
演出内容「6確定画像」は、設定示唆演出Aとして、設定値が設定6であることが確定していることを示唆する画像を、液晶表示装置157に表示するとともに、設定値が設定6であることが確定していることを示唆する音声を、スピーカ272、277から出力する演出である。
なお、設定示唆演出の演出内容は、本例に限定されず、例えば、設定値を曖昧に示唆する演出(例えば、「設定5? 設定6?」といった表示や音声を含む演出)、設定値の範囲を示唆する演出(例えば、「設定2~設定4」といった表示や音声を含む演出)等であってもよい。
<設定示唆演出A/低確率モード>
設定示唆演出Aの低確率モードにおいては、設定示唆演出A選択テーブルの低確率モードに対応する抽選データを参照し、現在の設定値に基づいて、設定示唆演出Aを実行するか否か、実行する場合には、設定示唆演出Aの演出内容を決定する。
例えば、現在の設定値が設定1または設定3の場合には、100%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Aを実行しない。現在の設定値が設定2の場合には、99%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Aを実行せず、1%の確率で、演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定4の場合には、98%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Aを実行せず、1%の確率で、演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定5の場合には、98%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Aを実行せず、1%の確率で、演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「5以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定6の場合には、96%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Aを実行せず、1%の確率で、演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で、演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「5以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で、演出内容「6確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
<設定示唆演出A/高確率モード>
設定示唆演出Aの高確率モードにおいては、設定示唆演出A選択テーブルの高確率モードに対応する抽選データを参照し、現在の設定値に基づいて、設定示唆演出Aの演出内容を決定する。なお、高確率モードにおいては、設定1~設定6の全てにおいて、「実行無し」が選択される確率が0%であり、設定示唆演出Aを必ず実行するように構成している。
現在の設定値が設定1の場合には、47%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、47%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、6%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定2の場合には、56%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、38%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、5%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定3の場合には、37%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、55%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、8%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定4の場合には、54%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、34%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、8%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、3%の確率で演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定5の場合には、31%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、58%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、9%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「5以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
現在の設定値が設定6の場合には、51%の確率で、演出内容「偶数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、29%の確率で、演出内容「奇数示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、10%の確率で演出内容「高設定示唆画像」の設定示唆演出Aを実行し、5%の確率で演出内容「偶数設定確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、2%の確率で演出内容「4以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、2%の確率で演出内容「5以上確定画像」の設定示唆演出Aを実行し、1%の確率で演出内容「6確定画像」の設定示唆演出Aを実行する。
以上のように、設定示唆演出A選択テーブルの第1の特徴は、高確率モードでは、低確率モードに比べて、設定値を曖昧に示唆する演出(「偶数示唆画像」「奇数示唆画像」「高設定示唆画像」)の実行確率が高くなっていることである。このようにすることで、高確率モードであっても、設定値が簡単に遊技者に推測されないようにすることが可能となり、長期間に亘る遊技を促すことができる。
また、低確率モードでは、実行確率自体が極めて低いので、実行される場合には、設定値を曖昧に示唆する演出(「偶数示唆画像」「奇数示唆画像」「高設定示唆画像」)の実行確率を低くすることで、設定値の推測が難しくなり過ぎることを防止している。
また、設定示唆演出A選択テーブルの第2の特徴は、低確率モードでは、設定4~設定6の場合の方が設定1~設定3の場合よりも設定示唆演出Aが実行され易くなっている点が挙げられる。このようにすることで、実行確率自体が極めて低い低確率モードで実行された場合には良い印象を与える演出が実行されるので(設定4~設定6の場合の方が良い印象を与える演出が実行される可能性があるため)、遊技者に不快感を与えないようにすることができ、長期間に亘る遊技を促すことができる。
なお、本例の設定示唆演出A選択テーブルで示した選択確率はあくまで一例であり、本例の数値に限定されるものではない。例えば、低確率モードの設定1~設定3では、実行されないようになっていたが、実行されるようにしても良いし、高確率モードでは、必ず実行されるようになっていたが、実行されないことがあるようにしても良い。
<設定示唆演出B>
次に、図30を用いて、設定示唆演出Bについて説明する。図30(a)は、設定示唆演出Bの高確率モードと低確率モードの遊技期間の一例を示したタイムチャートである。
本例では、有利区間のAT状態やED状態において、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選でレア役(本例では、小役1(スイカ)または小役2(チェリー))に内部当選した場合には、ストップボタン137~139による停止操作の操作順序(押順)や操作タイミングに関わらず、後述する設定示唆演出B選択テーブルを用いた設定示唆演出B抽選を実行することで、設定示唆演出Bが実行可能な状態となる。
本例の設定示唆演出B抽選には、低確率モードと、この低確率モードよりも、設定示唆演出Bの実行確率が高い高確率モードの2種類がある。
低確率モードや高確率モードの開始条件は特に限定されないが、本例では、図30(a)に示すように、遊技状態がAT状態のゲームでは、低確率モードが設定され、遊技状態がED状態のゲームでは、高確率モードが設定される。このため、本例では、ED状態における設定示唆演出Bの実行頻度は、AT状態における設定示唆演出Bの実行頻度よりも高くなる。なお、AT状態における設定示唆演出Bの実行頻度を0%に設定し、AT状態では設定示唆演出Bを実行しないように構成してもよい。
また、本例では、設定示唆演出Bの高確率モードの実行期間(本例では、20ゲーム+α)を、少なくとも、設定示唆演出Aの高確率モードの実行期間(本例では、10ゲーム)よりも長い期間としている。
なお、詳しくは後述するが、設定示唆演出Bの高確率モードでは、レア役に当選すると、必ず設定示唆演出Bを実行するので、設定示唆演出Bの高確率モードの方が設定示唆演出Aの実行確率が極めて低い設定示唆演出Aの低確率モードよりも設定示唆演出の実行確率が高いとも言える。
そして、設定示唆演出Bの高確率モードにおいて、所定ゲーム数(20ゲーム+α)が経過する前に設定示唆演出Bが実行された場合であっても、ED状態の終了条件が成立するまでは、高確率モードを継続し、ED状態の終了条件が成立して高ナビ状態(有利区間)から低ナビ状態(通常区間)に移行した場合には、設定示唆演出A,Bを含む設定示唆演出を実行せず、再び、低ナビ状態(通常区間)から高ナビ状態(有利区間)に移行した場合には、設定示唆演出Aの高確率モードが設定される。
本例によれば、低確率モードの期間とは異なる、設定示唆演出の実行確率が高い高確率モードの期間を設けることで、低確率モードの期間の終了後に遊技を直ちに終了(即ヤメ)し難くすることができ、稼働率の向上を図ることができる。
また、ED状態においては、レア役に当選しても上乗せ抽選を実行しないので、遊技者はレア役に当選しても損した気分となってしまうが、本例のように、設定示唆演出Bを実行することで、遊技者の損した気分を和らげることが可能となっている。
なお、設定示唆演出Aの高確率モードが終了してから設定示唆演出Bの高確率モードが開始するまでの期間より、設定示唆演出Bの高確率モードが終了してから設定示唆演出Aの高確率モードが開始するまでの期間(図30(a)において通常区間として示す期間)の方が短いことが好ましいが、本発明はこれに限定されないことは言うまでもない。
<設定示唆演出B選択テーブル>
図30(b)は、設定示唆演出B抽選に用いられる設定示唆演出B選択テーブルの一例を示した図である。
設定示唆演出B抽選は、設定示唆演出Bを実行するか否か、実行する場合には、設定示唆演出Bの演出内容を決定する抽選である。本例では、当該抽選によって設定示唆演出Bを実行することが決定された場合には、当該抽選を実行したゲームにおいて、設定示唆演出Bを実行する。
なお、設定示唆演出Bを実行するゲームは、設定示唆演出B抽選を実行したゲームに限定されず、設定示唆演出B抽選を実行したゲームよりも後のゲームであってもよい。
図30(b)に示す設定示唆演出B選択テーブルにおける「演出内容」のうち、「実行無し」は、設定示唆演出Bを実行しないことを示しており、他の演出内容は、実行する設定示唆演出Bの演出内容を示している。
設定示唆演出Bでは、複数種類の演出要素のうち、音出力手段(本例では、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声のみを用いて演出を行う。
なお、設定示唆演出Bで用いる演出要素の数は、設定示唆演出Aで用いる演出要素よりも少なければ、一つでも複数でもよく、表示手段(例えば、図23に示す液晶表示装置157)による表示や、音出力手段(例えば、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声や、光出力手段(例えば、図23に示すリール110~112のバックライト、図23に示すサイドランプ144等のランプ)から出力される光や、可動体(例えば、図23に示すシャッタ(遮蔽装置)163)の動き(例えば、振動、回転、伸縮、上下動)等の中から、一つ、複数、または、全てを任意に選択することができる。
また、設定示唆演出Bの演出内容は、図29(b)を用いて説明した設定示唆演出Aの演出内容のうち、音出力手段(本例では、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声を用いて行う演出と同一であるため、その説明は省略する。
<設定示唆演出B/低確率モード>
設定示唆演出Bの低確率モードにおいては、設定示唆演出B選択テーブルの低確率モードに対応する抽選データを参照し、現在の設定値に基づいて、設定示唆演出Bを実行するか否か、実行する場合には、設定示唆演出Bの演出内容を決定する。
例えば、現在の設定値が設定1~設定3の場合には、100%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Bを実行しない。現在の設定値が設定4の場合には、99%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Bを実行せず、1%の確率で、演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定5の場合には、98%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Bを実行せず、1%の確率で、演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、1%の確率で演出内容「5以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定6の場合には、97%の確率で、「実行無し」を選択して設定示唆演出Bを実行せず、1%の確率で、演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、1%の確率で演出内容「5以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、1%の確率で演出内容「6確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
<設定示唆演出B/高確率モード>
設定示唆演出Bの高確率モードにおいては、設定示唆演出B選択テーブルの高確率モードに対応する抽選データを参照し、現在の設定値に基づいて、設定示唆演出Bの演出内容を決定する。なお、高確率モードにおいては、設定1~設定6の全てにおいて、「実行無し」が選択される確率が0%であり、設定示唆演出Bを必ず実行するように構成している。
現在の設定値が設定1の場合には、38%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、57%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、5%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定2の場合には、57%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、38%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、5%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定3の場合には、37%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、55%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、8%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定4の場合には、54%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、36%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、8%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、2%の確率で演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定5の場合には、34%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、51%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、10%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、3%の確率で演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、2%の確率で演出内容「5以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
現在の設定値が設定6の場合には、49%の確率で、演出内容「偶数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、33%の確率で、演出内容「奇数示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、10%の確率で演出内容「高設定示唆音声」の設定示唆演出Bを実行し、3.5%の確率で演出内容「4以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、2.5%の確率で演出内容「5以上確定音声」の設定示唆演出Bを実行し、2%の確率で演出内容「6確定音声」の設定示唆演出Bを実行する。
以上のように、設定示唆演出B選択テーブルの第1の特徴は、高確率モードでは、低確率モードに比べて、設定値を曖昧に示唆する演出(「偶数示唆画像」「奇数示唆画像」「高設定示唆画像」)の実行確率が高くなっていることである。このようにすることで、高確率モードであっても、設定値が簡単に遊技者に推測されないようにすることが可能となり、長期間に亘る遊技を促すことができる。
また、低確率モードでは、実行確率自体が極めて低いので、実行される場合には、設定値を曖昧に示唆する演出(「偶数示唆画像」「奇数示唆画像」「高設定示唆画像」)の実行確率を低くすることで、設定値の推測が難しくなり過ぎることを防止している。
また、設定示唆演出B選択テーブルの第2の特徴は、低確率モードでは、設定4~設定6の場合の方が設定1~設定3の場合よりも設定示唆演出Aが実行され易くなっている点が挙げられる。このようにすることで、実行確率自体が極めて低い低確率モードで実行された場合には良い印象を与える演出が実行されるので(設定4~設定6の場合の方が良い印象を与える演出が実行される可能性があるため)、遊技者に不快感を与えないようにすることができ、長期間に亘る遊技を促すことができる。
なお、本例の設定示唆演出A選択テーブルで示した選択確率はあくまで一例であり、本例の数値に限定されるものではない。例えば、低確率モードの設定1~設定3では、実行されないようになっていたが、実行されるようにしても良いし、高確率モードでは、必ず実行されるようになっていたが、実行されないことがあるようにしても良い。
<主制御部メイン処理>
まず、図31を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図31に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、賭け数設定/スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルが投入されたことを示す投入コマンドの送信準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS103へ進む。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する入賞ライン確定処理を行う。
ステップS104では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得し、入賞役内部抽選処理を行う。入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これと取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS105では、入賞役内部抽選処理の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択するリール停止データ選択処理を行う。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。また、ステップS105では、選択されたリール停止データに関する情報を含んだリール停止データコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS106では、スタートレバー操作に基づいて、上述したAT系の遊技状態の制御に関する演出状態制御処理を実行する。ステップS107では、演出用処理を実行する。この演出用処理では、各種演出の制御等を行う。
ステップS108では、リール回転開始処理が実行され、全リール110~112の回転を開始させる。
ステップS109では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止するとステップS110へ進む。なお、このステップS109では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、入賞判定を行う入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」が揃っていたならば小役3(ベル)に入賞したと判定される。また、このステップS110では、入賞判定の結果を示す入賞判定コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS111では、メダル付与処理を行う。メダル付与処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS112では、遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、RT系の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在のRT系の遊技状態を示す情報を含む遊技状態コマンドを送信するための準備を行う。
ステップS113では、上述したAT系の遊技状態の制御に関する演出状態制御処理を実行する。ステップS114では、高ナビ状態の終了に関する高ナビ状態終了処理を実行する。
以上により一遊技が終了する。以降、ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図32のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図32を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。ステップS2005では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS2001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図32に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図32に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図33を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図33(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図33(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図33(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図33(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3003の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。ステップS304では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS305では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS3005の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS309では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図33(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図33(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図33(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS309で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図34を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図34(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図34(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図34(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図34(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図34(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM536内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS602では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS603の処理に移行する。ステップS4003では、タイマ変数に0を代入する。ステップS604では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS605では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS604で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS606では、ステップS605の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS605で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS602へ戻る。
次に、図34(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図34(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図34(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS602において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS602において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS802では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図34(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS606の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS902では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS903に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS903では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS904では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS905では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS906に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS906では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<設定示唆演出Aの演出例1>
次に、図35を用いて、設定示唆演出Aの演出例1について説明する。なお、図35は、設定示唆演出Aの演出例1を時系列で示した図である。
演出例1は、設定示唆演出Aの低確率モードが設定されたゲームにおいて、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選した場合の演出例を示している。
図35(a)に示す状態は、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)前の状態である。
本例では、液晶表示装置157のメイン表示領域において、通常演出を表示し、スピーカ272、277から、通常BGMを出力するとともに、液晶表示装置157のサブ表示領域において、設定示唆演出Aの低確率モードが設定されていることを示唆するキャラクタC1(本例では、サボハニのキャラクタ)を表示している。
図35(b)に示す状態は、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)直後の状態である。本例では、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選している。
<設定示唆演出Aの演出例1/順押し>
図35(c)に示す状態は、順押し(LCR)でストップボタン137~139の停止操作がされた状態である。
本例では、設定示唆演出Aが実行可能な操作順序(順押し)でストップボタン137~139の停止操作がされたことから、設定示唆演出A選択テーブルを用いた設定示唆演出A抽選を実行し、当該抽選によって設定示唆演出Aを実行することを決定している。
また、次ゲームにおいて設定示唆演出Aを実行することが決定されたことから、液晶表示装置157のメイン表示領域において、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出として、宝箱を模したキャラクタC2を表示している。
図35(d)に示す状態は、次ゲームにおいて設定示唆演出Aを実行した状態である。本例では、設定示唆演出Aとして、液晶表示装置157の表示領域において、開いた宝箱からお米が飛び出す動画PD1(4以上確定画像)を表示し、スピーカ272、277から、設定示唆演出A専用BGM(4以上確定音声)を出力している。
ATの有利不利については、遊技者は見た目で判別することができないため、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する必要があるが、本例によれば、低ベース遊技において設定示唆演出Aを実行することで、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する(促す)ことが可能となる上に、設定値の示唆が可能なため、遊技者の興味を高めることができる。
<設定示唆演出Aの演出例1/変則押し>
図35(e)に示す状態は、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)でストップボタン137~139の停止操作がされた状態であり、図35(f)に示す状態は、次ゲームにおける演出を示した状態である。
本例では、設定示唆演出Aが実行不可能な操作順序(変則押し)でストップボタン137~139の停止操作がされたことから、設定示唆演出A(本例では、動画PD1)や、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出(本例では、キャラクタC2)は、いずれも実行しない。
仮に、高ベース遊技となる変則押しで設定示唆演出Aを実行した場合、遊技者は投入するメダル数を抑えつつ、設定看破を行えてしまうが、本例によれば、高ベース遊技となる変則押しでは設定示唆演出Aを実行しないため、高ベース遊技による設定看破が行われることを防止することができるとともに、遊技者に対して、低ベース遊技を奨励する(促す)ことができる。
<設定示唆演出Aの演出例2>
次に、図36を用いて、設定示唆演出Aの演出例2について説明する。なお、図36は、設定示唆演出Aの演出例2を時系列で示した図である。
演出例2は、設定示唆演出Aの高確率モードが設定されたゲームにおいて、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選した場合の演出例を示している。
図36(a)に示す状態は、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)直後の状態である。
本例では、液晶表示装置157のメイン表示領域において、通常演出を表示し、スピーカ272、277から、通常BGMを出力するとともに、液晶表示装置157のサブ表示領域において、設定示唆演出Aの高確率モードが設定されていることを示唆するキャラクタC3(本例では、オーラ画像で覆われたサボハニのキャラクタ)を表示している。
本例では、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選している。
<設定示唆演出Aの演出例2/順押し>
図36(b)に示す状態は、順押し(LCR)でストップボタン137~139の停止操作がされた状態である。
本例では、設定示唆演出Aが実行可能な操作順序(順押し)でストップボタン137~139の停止操作がされたことから、設定示唆演出A選択テーブルを用いた設定示唆演出A抽選を実行し、当該抽選によって設定示唆演出Aを実行することを決定している。
また、次ゲームにおいて設定示唆演出Aを実行することが決定されたことから、液晶表示装置157のメイン表示領域において、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出として、宝箱を模したキャラクタC2を表示している。
図36(c)に示す状態は、次ゲームにおいて設定示唆演出Aを実行した状態である。
本例では、設定示唆演出Aとして、液晶表示装置157の表示領域において、開いた宝箱からパンダのキャラクタが飛び出す動画PD2(5以上確定画像)を表示し、スピーカ272、277から、設定示唆演出A専用BGM(5以上確定音声)を出力している。
ATの有利不利については、遊技者は見た目で判別することができないため、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する必要があるが、本例によれば、低ベース遊技において設定示唆演出Aを実行することで、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する(促す)ことが可能となる上に、設定値の示唆が可能なため、遊技者の興味を高めることができる。
図36(d)は、設定示唆演出Aを終了し、設定示唆演出Aの高確率モードから低確率モードに移行した状態である。
本例では、設定示唆演出Aの表示開始後、所定時間(例えば、3秒)が経過した場合に、設定示唆演出Aを終了し、液晶表示装置157のメイン表示領域において、通常演出を表示し、スピーカ272、277から、通常BGMを出力するとともに、液晶表示装置157のサブ表示領域において、設定示唆演出Aの低確率モードが設定されていることを示唆するキャラクタC1(本例では、サボハニのキャラクタ)を表示している。
<設定示唆演出Aの演出例2/変則押し>
図36(e)に示す状態は、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)でストップボタン137~139の停止操作がされた状態であり、図36(f)に示す状態は、次ゲームにおける演出を示した状態である。
本例では、設定示唆演出Aが実行不可能な操作順序(変則押し)でストップボタン137~139の停止操作がされたことから、設定示唆演出A(本例では、動画PD2)や、設定示唆演出Aが実行されることを示唆する示唆演出(本例では、キャラクタC2)は、いずれも実行しない。
仮に、高ベース遊技となる変則押しで設定示唆演出Aを実行した場合、遊技者は投入するメダル数を抑えつつ、設定看破を行えてしまうが、本例によれば、高ベース遊技となる変則押しでは設定示唆演出Aを実行しないため、高ベース遊技による設定看破が行われることを防止することができるとともに、遊技者に対して、低ベース遊技を奨励する(促す)ことができる。
なお、本例では、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか)でストップボタン137~139の停止操作がされた場合に、設定示唆演出Aの高確率モードを継続し、高確率モードが設定されていることを示唆するキャラクタC3(本例では、オーラ画像で覆われたサボハニのキャラクタ)の表示を継続するが、変則押しの停止操作を契機として、設定示唆演出Aの高確率モードから低確率モードに移行するように構成してもよい。
また、本例の設定示唆演出Aでは、設定示唆画像に応じて設定示唆演出A専用BGMも異ならせていたが、何れの設定示唆画像が表示されても共通の設定示唆演出A専用BGMを出力するようにしても良い。つまり、この場合、設定示唆演出A専用BGMは、設定示唆演出Aが実行されていることを報知するBGMである。
また、本例の設定示唆演出Aは、AT状態やED状態において実行されないようにしていたが、AT状態やED状態においても実行可能としても良い。
<設定示唆演出Bの演出例>
次に、図37を用いて、設定示唆演出Bの演出例について説明する。なお、図37は、設定示唆演出Bの演出例を時系列で示した図である。
本演出例は、設定示唆演出Bの高確率モードが設定されたゲームにおいて、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選で小役5(1枚役)に内部当選した場合の演出例を示している。
図37(a)~同図(c)に示す状態は、有利区間のAT状態である。図37(a)に示す状態では、液晶表示装置157の表示領域において、有利区間の残りゲーム数が201ゲームであることを報知するとともに、スピーカ272、277から、AT中BGMを出力している。
続く同図(b)に示す状態では、液晶表示装置157の表示領域において、有利区間の残りゲーム数が200ゲームであることを報知するとともに、スピーカ272、277から、AT中BGMを出力している。
続く同図(c)に示す状態では、液晶表示装置157の表示領域において、次ゲームからED状態に移行することを報知するとともに、スピーカ272、277から、AT中BGMを出力している。
一方、図37(d)~同図(f)に示す状態は、有利区間のED状態である。図37(d)に示す状態では、液晶表示装置157の表示領域において、ED演出を実行するとともに、スピーカ272、277から、ED中BGMを出力している。
続く同図(e)に示す状態では、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選でレア役(本例では、小役1(スイカ))に内部当選したことから、設定示唆演出B選択テーブルを用いた設定示唆演出B抽選を実行し、当該抽選によって設定示唆演出Bを実行することを決定し、設定示唆演出Bとして、スピーカ272、277から、設定示唆演出B専用BGM(本例では、4以上確定音声)を出力している。
続く同図(f)に示す状態では、スタートレバー135の押下操作(レバーオン)時の内部抽選でレア役(本例では、小役2(チェリー))に内部当選したことから、設定示唆演出B選択テーブルを用いた設定示唆演出B抽選を実行し、当該抽選によって設定示唆演出Bを実行することを決定し、設定示唆演出Bとして、スピーカ272、277から、設定示唆演出B専用BGM(本例では、高設定示唆音声)を出力している。
本例によれば、設定示唆演出Bを実行することで、設定値の示唆が可能なため、遊技者の興味を高めることができる。また、設定示唆演出A(第一の設定示唆演出)とは異なる、現在設定されている設定値を示唆する設定示唆演出B(第二の設定示唆演出)を実行可能なため、設定示唆演出のバリエーションを増やすことができ、設定示唆演出に対する期待感や興味を増大させることができる。
また、本例によれば、設定示唆演出の低確率モードよりも設定示唆演出が多く実行される可能性が高いので、少ない演出要素で設定示唆演出を行うことで、設定示唆演出が煩わしく感じることを防止することができる。また、ED状態において他の演出の妨げになることを防止し、様々な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、ED状態においては、レア役に当選しても上乗せ抽選を実行しないので、遊技者はレア役に当選しても損した気分となってしまうが、本例のように、設定示唆演出Bを実行することで、遊技者の損した気分を和らげることが可能となっている。
なお、本例では、スピーカ272、277から、ED中BGMに加えて、設定示唆演出B専用BGMを出力しているが、ED中BGMに代えて、設定示唆演出B専用BGMのみを出力するように構成してもよい。
また、本例の設定示唆演出Bは、AT状態やED状態において実行されるようにしていたが、AT状態やED状態以外の状態においても実行可能としても良いし、ED状態のみで実行可能としても良い。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン)は、複
数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110
~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図1に示すストップボタン137~139
)と、複数の設定値(例えば、設定1~設定6)のうちの一の設定値を設定可能な設定手段(例えば、設定キー、設定スイッチ)と、前記設定手段によって設定された前記複数の設定値に対応する抽選情報に基づいて内部当選の結果を導出する内部抽選手段(例えば、図31に示す入賞役内部抽選処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、図31に示すリール停止制御処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値(例えば、メダル)の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、図31に示すメダル払出処理)と、遊技の進行を制御し、遊技価値の獲得し易さを変更可能な遊技制御手段(例えば、図31に示す遊技状態制御処理)と、遊技の進行に応じて演出を実行する演出制御手段(例えば、図25に示す第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常遊技状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で第一の条件が満たされたこと(例えば、AT抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能で、前記第一の遊技状態における遊技者の前記停止ボタンの操作結果に基づいて、前記第一の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さを変更可能な手段であり、前記停止制御手段は、前記内部抽選手段によって第一の抽選結果(例えば、小役3b(押順ベルRLC)、小役3c(押順ベルCRL)、小役3e(押順ベルCLR)、小役3f(押順ベルRCL)のいずれか)が導出された遊技において、前記停止ボタンが第一の操作(例えば、順押し(LCR)、ハサミ打ち(LRC))で操作された場合に、前記複数のリールを第一の停止態様(例えば、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」以外の図柄組合せ)で停止させ、前記第一の抽選結果が導出された遊技において、前記停止ボタンが第二の操作(例えば、変則押し(CLR,CRL,RLC,RCLのいずれか))で操作された場合に、前記複数のリールを第二の停止態様(例えば、「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」の図柄組合せ)で停止させる手段であり、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚のメダルの払い出し)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば、12枚のメダルの払い出し)の方が、多くの前記遊技価値の付与を行う手段であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記第一の抽選結果が導出され、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合には、該第一の遊技状態において前記第一の抽選結果が導出され、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも、前記第一の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さを遊技者にとって不利にする場合(例えば、通常遊技において変則押しで停止操作を行った遊技では、AT抽選を実行しない、または、AT遊技の1セットのゲーム数を少なくする、変則押しの回数によってAT当選時の初期ゲーム数や上乗せ確率が不利となる、毎ゲームポイント抽選を行って、そのポイントに応じてATの性能を決定する遊技台において変則押しした際は、そのポイント抽選が不利になる、通常遊技において変則押しで停止操作を行った遊技ではAT抽選の当選確率を低くする、AT遊技における操作ナビの実行頻度を低くする、AT遊技においてセット継続抽選を実行しない、AT遊技においてセット継続抽選の当選確率を低くする等)があり(または、必ず不利に変化させ)、前記演出制御手段は、第二の条件が成立した遊技(例えば、小役5(1枚役)に内部当選した遊技)において前記停止ボタンが前記第一の操作で操作された場合は、現在設定されている前記設定値を示唆する第一の設定示唆演出(例えば、図35(e)に示す設定示唆演出A(動画PD1)、図36(c)に示す設定示唆演出A(動画PD2))を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
ATの有利不利については、遊技者は見た目で判別することができないため、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する必要があるが、低ベース遊技において設定示唆演出を実行可能とすることで、遊技者に対してATが有利となる低ベース遊技を奨励する(促す)ことが可能となる上に、設定値の示唆が可能なため、遊技者の興味を高めることができる。
なお、本発明に係る「第二の条件が成立する条件」は、入賞役の内部当選に限定されず、或る入賞役に入賞したこと、或る遊技状態(例えば、有利区間のED状態)に移行したこと、或る抽選に当選したこと、或る演出(例えば、連続演出)が実行されていること等であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記第二の条件が成立した遊技であっても前記停止ボタンが前記第二の操作で操作された場合は、前記第一の設定示唆演出を実行しない(または、実行しない場合がある)手段であってもよい。
このような構成とすれば、高ベース遊技による設定看破が行われることを防止することができるとともに、遊技者に対して、低ベース遊技を奨励する(促す)ことができる。
また、前記第二の条件は、前記内部抽選手段によって第二の抽選結果(例えば、小役5(1枚役))が導出されることを含むものであってもよい
ベースを調整する当選役は、あくまでも、ベースを調整するためのものであるため、設定示唆演出の実行頻度を調整するために当選確率を変更することができず、設定示唆演出の実行頻度が、高くなりすぎたり、低くなりすぎたりする恐れがあるが、第二の条件は、内部抽選手段によって第二の抽選結果が導出されることを含むものであれば、設定示唆演出の実行条件として、ベースを調整する当選役とは異なる当選役への当選を用いることによって設定示唆演出の実行頻度を容易に調節することが可能となる。
また、前記第一の設定示唆演出は、前記第一の遊技状態において実行可能な演出であってもよい。
仮にAT中に第一の設定示唆演出を実行したとしても、AT中は既にATの有利不利が決定されており、低ベース遊技を奨励するにはタイミングが遅いため、通常遊技において実行する必要があるが、第一の設定示唆演出を第一の遊技状態において実行可能な演出とすれば、当該第一の設定示唆演出は、ATが有利となる低ベース遊技を奨励する効果も含んだ演出であるので、AT前の通常遊技において実行することで、より効果的にATが有利となる低ベース遊技を奨励することが可能となる。
また、前記演出制御手段は、前記第一の設定示唆演出とは異なる、現在設定されている前記設定値を示唆する第二の設定示唆演出(例えば、図37(e)に示す設定示唆演出B(4以上確定音声))を実行可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定示唆演出のバリエーションを増やすことができ、設定示唆演出に対する期待感や興味を増大させることができる。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン)は、複数種類の図柄が
施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)と、
前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図1に示すストップボタン137~139)と、複数の設
定値(例えば、設定1~設定6)のうちの一の設定値を設定可能な設定手段(例えば、設定キー、設定スイッチ)と、前記設定手段によって設定された前記複数の設定値に対応する抽選情報に基づいて内部当選の結果を導出する内部抽選手段(例えば、図31に示す入賞役内部抽選処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、図31に示すリール停止制御処理)と、遊技の進行に応じて演出を実行する演出制御手段(例えば、図25に示す第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、所定期間において設定示唆演出(例えば、図35(e)に示す設定示唆演出A(動画PD1)、図36(c)に示す設定示唆演出A(動画PD2)、図37(e)に示す設定示唆演出B(4以上確定音声))を実行可能な手段であり、前記設定示唆演出は、演出要素(例えば、表示手段(例えば、図23に示す液晶表示装置157)による表示や、音出力手段(例えば、図25に示すスピーカ272、277)から出力される音声や、光出力手段(例えば、図23に示すリール110~112のバックライト、図23に示すサイドランプ144等のランプ)から出力される光や、可動体(例えば、図23に示すシャッタ(遮蔽装置)163)の動き(例えば、振動、回転、伸縮、上下動)等)を用いて現在設定されている前記設定値を示唆する演出である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、演出要素を用いて設定示唆演出によって現在設定されている設定値を示唆することが可能なため、遊技者の興味を高め、稼働率の向上を図ることができる。
また、前記所定期間は、第一の期間(例えば、図29(a)に示す設定示唆演出Aの低確率モードの期間)と、該第一の期間とは異なる第二の期間(例えば、非有利区間から有利区間移行後の10ゲーム(図29(a)に示す設定示唆演出Aの高確率モードの期間))と、を含み、前記設定示唆演出は、前記第一の期間よりも前記第二の期間の方が実行され易いものであってもよい。なお、本発明に係る「第一の期間」は、「第二の期間」よりも設定示唆演出が実行され難い期間であればよく、設定示唆が実行されない期間であってもよい。
このような構成とすれば、第一の期間とは異なる、設定示唆演出の実行確率が高い第二の期間を設けることで、第一の期間の終了後に遊技を直ちに終了(即ヤメ)し難くすることができ、稼働率の向上を図ることができる。
また、遊技の進行を制御し、遊技価値の獲得し易さを変更可能な遊技制御手段(例えば、図31に示す遊技状態制御処理)と、を備え、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常遊技状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で第一の条件が満たされたこと(例えば、AT抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第二の遊技状態が終了した後に、前記第一の期間よりも前に前記第二の期間が設定される場合があってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に有利な第二の遊技状態が終了した後に、設定示唆演出の実行確率が高い第二の期間を設定することで、第二の遊技状態の終了後に遊技を直ちに終了(即ヤメ)し難くすることができ、稼働率の向上を図ることができる。
また、前記所定期間は、前記第一の期間および前記第二の期間とは異なる第三の期間(例えば、図30(a)に示すED状態の20ゲーム(設定示唆演出Bの高確率モード)の期間)を含み、前記設定示唆演出は、前記第一の期間(例えば、図29(a)に示す設定示唆演出Aの低確率モードの期間)よりも前記第三の期間の方が実行され易く、前記第三の期間は、前記第二の期間(例えば、非有利区間から有利区間移行後の10ゲーム(図29(a)に示す設定示唆演出Aの高確率モードの期間))よりも期間が長く、前記第二の期間における設定示唆演出(例えば、図36(c)に示す設定示唆演出A(動画PD2))において用いる前記演出要素(例えば、図36(c)に示す、液晶表示装置157による表示やスピーカ272、277から出力される音声)よりも前記第三の期間における設定示唆演出(例えば、図37(e)に示す設定示唆演出B(4以上確定音声))において用いる前記演出要素の方が少ない(例えば、図37(e),同図(f)に示す、スピーカ272、277から出力される音声のみ)ものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の期間に比べて第三の期間は期間が長く、第二の期間中よりも設定示唆演出が多く実行される可能性が高いので、少ない演出要素で設定示唆演出を行うことで、設定示唆演出が煩わしく感じることを防止することができる。また、第三の期間において他の演出の妨げになることを防止し、様々な演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
<<実施形態3>>
以下、図38~図62を用いて、実施形態3のスロットマシンについて詳細に説明する。なお、図38~図62に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図38~図62に示す符号を優先する。また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<全体構成>
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
まず、図38を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図38は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図38に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄(図示省略)が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ、図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている(上限3枚)。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
チャンスボタン196は演出用のボタンである。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。
より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
また、各ストップボタン137~139の内部には、発光体137a,138a,139aが設けられており、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体137a,138a,139aを点灯させて遊技者に報知するとともに、後述する各種報知を行う場合にも、点灯させる場合がある。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第一停止操作、次の停止操作を第二停止操作、最後の停止操作を第三停止操作といい、第一停止操作の対象となるリールを第一停止リール、第二停止操作の対象となるリールを第二停止リール、第三停止操作の対象となるリールを第三停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第一停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第一停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカ277の音を外部に出力するための孔である。前面扉102の上部に設けられた上部ランプ142と、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプであるとともに、各種報知を行う際にも点灯させる場合がある。
前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部にはスロットマシン100内部の上方に設けられているスピーカ272の音を外部に出力するための音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された演出画像表示装置157(図示省略、液晶表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが演出画像表示装置157の手前で水平方向外側に開くと演出画像表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の演出画像表示装置157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能するとともに、各種報知のための表示を行う場合がある。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110~112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<筐体内部>
図39は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110~112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110~112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
また、本体101の内部には、回転操作により、オンとオフに切り替え可能な設定キースイッチ(以下、「設定キーSW」ともいう。図示省略)が設けられている。この設定キーSWは、後述する設定値(本例では設定1~設定6)の設定変更や設定確認を開始するための操作手段である。また、本体101の内部には、押下操作により、設定変更を行うための操作(設定値変更操作)が可能なリセットスイッチ(以下、「リセットSW」ともいう。)が設けられている。このリセットSWは、後述する各種エラーを解消する操作(エラー解消操作)が可能なエラー解除スイッチとしても機能する操作手段である。
これらの設定キーSWとリセットSWは、前面扉102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合には操作が困難または不能である。換言すれば、遊技店の管理者(店員等)のみが操作可能な操作手段であり、遊技者が操作不能な操作手段である。
また、本体101の内部には、設定値の表示が可能な設定値表示装置101a(図50等参照)が設けられている。本例では、設定値表示装置101aを7セグメント表示器で構成している。詳細は後述するが、設定変更の操作が行われた場合には、設定値表示装置101aにおいて、設定値(設定1~設定6のいずれか)が表示されるとともに、スタートレバー135の操作によって設定値が確定すると、設定値は非表示となる。一方、設定確認の操作が行われた場合には、設定値表示装置101aにおいて、現在の設定値を示す数値が表示される。この設定値表示装置101aは、前面扉102が開放状態の場合にのみ視認可能な位置に設けられており、前面扉102が閉鎖状態の場合には視認が困難または不能となっている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110~112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源スイッチ244は前面扉102を開けることで操作可能となり、閉じた状態では操作が困難または不能である。
電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード265を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード265が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着されており、本体101に対して開閉可能な扉体である。
本例では、ドアキー孔140(図38参照)に、遊技店の管理者が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側の側面板260には、投光部と受光部から成る光学式の開閉センサ(図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、後述する主制御タイマ割込み処理において、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。なお、この検出手段の構成は光学式センサに限定されるものではなく、例えば、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
表示窓113の上部には、演出装置160、及びこの演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272を設けている。表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔145に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部の回路構成>
次に、図40を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列や停止位置等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、開閉センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサおよび、ベットボタン132センサは、対応するベットボタン130、132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、およびリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ、チャンスボタンランプ、リールバックライト等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
以下、図41を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定処理を行う。詳細は後述するが、この初期設定処理では、初期設定、設定変更、復帰処理等に関する処理等を行う。
ステップS102では、メダル投入/スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルが投入されたことを示す投入コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行い、リプレイによる再遊技状態になるため、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS103へ進む。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する入賞ライン確定処理を行う。
ステップS104では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する乱数取得処理を行い、次のステップS105では、入賞役内部抽選処理を行う。この入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これと取得した乱数値とを用いて内部抽選を行うとともに、この内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを第1副制御部400へ送信するための準備を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがオンになる。
ステップS106では、入賞役内部抽選処理の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択するリール停止データ選択処理を行う。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。また、ステップS106では、選択されたリール停止データに関する情報を含んだリール停止データコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS107では、リール回転開始処理が実行され、全リール110~112の回転を開始させる。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止するとステップS109へ進む。
なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定を行う入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す入賞判定コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行させる。また、現在の遊技状態を示す情報を含む遊技状態コマンドを送信するための準備を行う。
以上により一遊技が終了する。以降、ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(ステップS206)において送信される。
<初期設定処理>
次に、図42を用いて、図41を用いて説明した主制御部メイン処理における初期設定処理(ステップS101)について説明する。なお、同図は初期設定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、起動時初期設定を行う。この起動時初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS202では、RAM308に異常があるか無いかを判定し、異常がある場合にはステップS207に進んで初期化処理を実行し、異常が無い場合にはステップS203に進む。
ステップS203では、前面扉102が開放状態(扉開放中)であるか否かを開閉センサからの出力に基づいて判定し、扉開放中の場合にはステップS204に進み、扉開放中でない場合にはステップS205に進んで復帰処理を実行する。また、ステップS204では、設定キーSWがONかOFFかを判定し、ONの場合にはステップS206に進んで設定変更処理を実行し、OFFの場合にはステップS205に進んで復帰処理を実行する。
ステップS205の復帰処理では、スロットマシン100を電断前の状態に復帰させる処理(例えば、主制御部タイマ割込み処理のステップS411の電断処理において、RAM308に退避されている復帰データを復帰させる処理等)を実行した後に、初期設定処理を終了する。
ステップS206では、設定変更処理を行った後に、ステップS207に進む。詳細は後述するが、この設定変更処理では、設定変更に関する処理等を行う。
ステップS207では、初期化処理を行う。この初期化処理では、RAM308のデータを初期化する処理(RAMクリア)や、初期動作に関する処理等を実行した後に、初期設定処理を終了する。
<設定変更処理>
次に、図43を用いて、図42を用いて説明した初期設定処理における設定変更処理(ステップS206)について説明する。なお、同図は設定変更処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、RAM308のデータを初期化する処理(RAMクリア)を行い、次のステップS302では、設定変更を開始することを示す設定変更開始コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、この設定変更開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。
ステップS303では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示し、例えば、現在の設定値が設定6であれば、設定6を示す数字の6を表示する。
ステップS304では、何らかのエラーが検出されている状態(以下、各エラー検出状態)であって、その中に未報知のエラーがあるか否かを判定し、そのようなエラーがある場合にはステップS305に進み、ない場合にはステップS306に進む。
本実施形態で扱うエラーとしては、ホッパーエンプティエラー、メダル投入異常1(メダルセレクタエラー)、メダル投入異常2~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等が挙げられる。以下、これらのエラーについて説明する。なお、扉開放(ドアオープンエラー)についてはエラーとして扱っていないが、エラーとして扱っても良い。
ホッパーエンプティエラー(ホッパーエラー)は、メダルの払出に関する払出エラーであり、本体101の内部に収容されたホッパーに貯留されたメダルの枚数が規定枚数以下になった場合に発生する(エラー検出状態)。このエラーに対するエラー報知については、規定枚数以上のメダルをホッパーに補充した後(エラー非検出状態となった後)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。
メダル投入異常1(セレクタエラー)は、投入されたメダルがメダルセレクタ等に滞留した場合に発生する(エラー検出状態)。このエラーに対するエラー報知については、エラー原因を除去した後(エラー非検出状態となった後)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。メダル投入異常2は、メダル投入枚数が規定枚数以上の場合に発生し(エラー検出状態となり)、設定値変更またはRAMクリアにより解消する。
メダル投入異常3は、メダル投入処理中以外に投入センサ1または投入センサ2のいずれかがオンになった場合に発生する(エラー検出状態)。メダル投入異常4は、投入されたメダルが投入センサ1および投入センサ2を正常に通過しなかった場合に発生する(エラー検出状態)。これらのエラーに対するエラー報知については、エラー原因を除去した後(エラー非検出状態となった後)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。
メダル払出異常1は、メダル払出装置の駆動時に一定時間、メダルの払出が無い場合に発生する(エラー検出状態)。メダル払出異常2は、メダル払出装置の駆動時にメダルが滞留した場合に発生する(エラー検出状態)。メダル払出異常3は、メダル払出処理中以外に払出センサ1または払出センサ2のいずれかがオンになった場合に発生する(エラー検出状態)。これらのエラーに対するエラー報知については、エラー原因を除去した後(エラー非検出状態となった後)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。
オーバーフロー異常は、メダル補助収容庫のオーバーフロー端子がオン状態になった場合に発生する(エラー検出状態)。このエラーに対するエラー報知については、エラー原因を除去した後(エラー非検出状態となった後)、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。RAM不良は、RAMの確認により異常が検出された場合に発生する(エラー検出状態)。このエラーに対するエラー報知については、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。入賞異常は、リール110~112の停止後に、内部抽選により確定した入賞と異なる入賞図柄が入賞した場合に発生する(エラー検出状態)。このエラーに対するエラー報知については、エラー解除スイッチ(本例では、リセットSW)の操作によって解除することができる。
なお、本発明に係る遊技台は、スロットマシンに限定されず、ぱちんこ機に適用することもできる。ぱちんこ機において発生し得るエラーとしては、例えば、下受け皿満タンエラー、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、主制御部通信エラー、磁気異常エラー、磁界異常エラー、枠開放エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラー等が挙げられ、これらのエラーに対するエラー報知についても、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチの操作によって解除することができる。
ステップS305では、エラー報知開始処理を実行する。このエラー報知開始処理では、主制御部300は、払出枚数表示器127にエラーコードを表示するとともに、検知したエラーに対応するエラー報知開始コマンドを第1副制御部400に送信する。なお、払出枚数表示器127でエラーコードを表示するにあたり複数のエラーが検出されている場合には、優先順位に従ってそのうちの1つのエラー報知に対するエラーコードが払出枚数表示器127に表示される。また、払出枚数表示器127にドアオープンに対応するコードが表示されている場合、エラーコードの表示が優先される。
ステップS306では、リセットSWの操作があったか否かを判定し、操作があった場合にはステップS307に進み、操作がなかった場合にはステップS311に進む。
ステップS307では、現在の設定値を変更する。具体的には、現在設定されている設定値1~6に対して1を加算更新(6の場合には1に戻る)する。
ステップS308では、何らかのエラー報知の実行中(各エラー報知中)であるか否かを判定し、各エラー報知中の場合にはステップS309に進み、各エラー報知中ではない場合にはステップS311に進む。
ステップS309では、エラー報知終了条件が成立しているか否かを判定し、同条件が成立している場合にはステップS310に進み、同条件が成立していない場合にはステップS311に進む。本実施形態では、現在報知中のエラーの原因が解消しており(エラー非検出状態)、且つエラー報知の実行期間がエラー音の1周期分の期間を超えている場合に、エラー報知終了条件が成立したと判定する。本実施形態では、エラー報知にあたってエラー音を出力するが、このエラー音にはエラーの内容を報知するアナウンス音声が含まれており、上記の条件は、エラー報知にあたってこのアナウンス音声が少なくとも1回出力されるようにするためのものである。この構成により、エラーの内容をより確実に外部に知らせることができる。なお、エラー報知の実行期間を担保するにあたって本実施形態ではエラー音の1周期分の期間が担保されるように構成されているが、このような実行期間については上記の構成に限定されるものではなく、例えばタイマによって所定期間がエラー報知の実行期間として担保される構成であってもよい。
ステップS310では、エラー報知終了処理を実行する。このエラー報知終了処理では、現在実行中のエラー報知を終了する。具体的には、払出枚数表示器127に表示していたエラーコードを消去するとともに、エラー報知終了コマンドの送信、7セグメント(SEG)表示器のエラー表示を終了する等の処理を実行する。なお、複数のエラーが検出されている場合には、優先順位の高いエラーに対して上記の処理を実行し、それ以外のエラーについては未処理の状態が維持される(一つのエラーのみが報知終了の対象)。処理されなかったエラーがある場合には、そのうち最も優先度の高いエラーに対応するエラーコードを払出枚数表示器127に表示する。
ステップS311では、スタートレバー135の操作があったか否かを判定し、操作があった場合にはステップS312に進み、操作がなかった場合にはステップS304に進む。
ステップS312では、設定値表示装置101aに表示されている設定値を、新たな設定値としてRAM308に記憶し(設定値を確定し)、次のステップS313では、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にする。
なお、本例では、スタートレバー135の操作を受け付けた場合に、設定値を確定するように構成したが、前面扉102が開放状態であるか否かの判定処理を加え、前面扉102が開放状態の場合にのみ、設定値を確定するように構成してもよい。この場合、前面扉102が閉鎖状態の場合には設定値を確定することはできないが、管理用画面の表示を継続してもよい。
ステップS314では、各エラー検出状態であって、その中に未報知のエラーがあるか否かを判定し、そのようなエラーがある場合にはステップS315に進み、ない場合にはステップS316に進む。
ステップS315では、ステップS305と同様の処理を実行する。
ステップS316では、リセットSWの操作があったか否かを判定し、操作があった場合にはステップS317に進み、操作がなかった場合にはステップS320に進む。
ステップS317では、各エラー報知中であるか否かを判定し、各エラー報知中の場合にはステップS318に進み、各エラー報知中ではない場合にはステップS320に進む。
ステップS318では、エラー報知終了条件が成立しているか否かを判定し、同条件が成立している場合にはステップS319に進み、同条件が成立していない場合にはステップS320に進む。
ステップS319では、ステップS310と同様の処理を実行する。
ステップS320では、設定キーSWがOFFかONかを判定し、ONの場合には、ステップS314に進み、OFFの場合にはステップS321に進む。ステップS321では、設定変更を終了することを示す設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、この設定変更終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図44を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS401では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS402では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS403では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS404では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS405では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS406では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS407では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS408では、デバイス監視処理を行う。詳細は後述するが、このデバイス監視処理では、設定値確認処理、扉開放監視処理、精算処理等を行う。
ステップS409では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS411に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS410に進む。
ステップS410では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS401で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する処理等を行い、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS411では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタ等の退避が必要な情報を復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、RAM308の使用領域を少なくとも含む所定領域に対するチェックサム値を導出してRAM308に記憶させ、電断処理が行われたことを示す電源フラグをオンに設定する。
<デバイス監視処理>
次に、図45を用いて、図44を用いて説明した主制御部タイマ割込み処理におけるデバイス監視処理(ステップS408)について説明する。なお、同図はデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501では、設定値確認処理を行った後にステップS502に進む。詳細は後述するが、この設定値確認処理では、設定確認に関する処理を行う。ステップS502では、扉開放監視処理を行う。
主制御部300は、扉開放監視処理において、開閉センサの状態を監視し、開放検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の開放を検知したことを示す開放検知情報をRAM308に記憶するとともに、払出枚数表示器127にドアオープンを示すコードを表示し、前面扉102の開放を検知したことを示す扉開放検知コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。なお、エラーが検出された場合には、払出枚数表示器127の表示はエラーコードが優先される。
主制御部300は、扉開放監視処理において、開閉センサの状態を監視し、閉鎖検出状態であることを示す信号を検知すると、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す閉鎖検知情報をRAM308に記憶するとともに、払出枚数表示器127に表示されているドアオープンを示すコードを消去し、前面扉102の閉鎖を検知したことを示す扉閉鎖検知コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS503では、精算処理を行った後に、ステップS504に進む。この精算処理では、主制御部300は、精算ボタン134の有効期間(例えば、遊技が開始可能となってからスタートレバー135の操作を受け付けるまでの期間)において、精算ボタン134センサの状態を監視し、精算ボタン134が操作されたことを示す信号を検知すると、電子的に貯留されているメダルを精算する処理を行うとともに、メダルを精算する処理を実行したことを示す精算コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。
ステップS504では、その他のデバイス監視処理を行った後に、デバイス監視処理を終了する。詳細は後述するが、その他のデバイス監視処理では、エラー報知開始処理、エラー報知終了処理等を行う。
<設定値確認処理>
次に、図46を用いて、図45を用いて説明したデバイス監視処理における設定値確認処理(ステップS501)について説明する。なお、同図は設定値確認処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601では、設定確認中(設定確認中フラグがオン)であるか否かを判定し、設定確認中の場合にはステップS606に進み、設定確認中ではない場合にはステップS602に進む。ステップS602では、設定値確認有効期間であるか否かを判定し、設定値確認有効期間の場合にはステップS603に進み、設定値確認有効期間ではない場合には設定値確認処理を終了する。
ここで、設定値確認有効期間とは、MAXベット状態(一遊技が開始可能な枚数(本例では3枚)のメダルがベットされている状態、または、リプレイによる再遊技状態)ではなく、開閉センサが閉鎖検出状態ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではなく、エラー報知中ではない期間のことである。
なお、設定値確認有効期間に関する条件は、上記条件の全てではなく、上記条件のうちの何れかの条件や上記条件のうちの何れか複数の条件であっても良い。また、上記条件では、「MAXベット状態ではない」との条件があったが、「ベット状態ではない」としても良い。
ステップS603では、設定キーSWがONかOFFかを判定し、OFFの場合には、設定値確認処理を終了し、ONの場合には、ステップS604に進む。ステップS604では、設定確認中フラグをオンに設定し、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示し、例えば、現在の設定値が設定6であれば、設定6を示す数字の6を表示する。次のステップS605では、設定確認を開始することを示す設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定確認開始コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を開始する処理を実行する。
設定確認中のステップS606では、扉閉鎖状態(開閉センサが閉鎖検出状態)であるか否かを判定し、扉閉鎖状態であればステップS608に進み、扉閉鎖状態でなければステップS607に進む。
設定確認中のステップS607では、設定キーSWがOFFかONかを判定し、ONの場合には、設定確認を継続すべく、設定値確認処理を終了し、OFFの場合には、ステップS608に進む。ステップS608では、設定確認中フラグをオフに設定し、設定値表示装置101aの表示を消去し、設定値を非表示にし、次のステップS609では、設定確認を終了することを示す設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信するための準備を行う。第1副制御部400は、この設定確認終了コマンドを主制御部300から受信した場合に、管理用画面の表示を終了する処理を実行する。
<その他のデバイス監視処理>
次に、図47を用いて、図45を用いて説明したデバイス監視処理における、その他のデバイス監視処理(ステップS504)について説明する。なお、同図は、その他のデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701では、各エラー検出状態(ステップS304の説明参照)であるか否かを判定し、各エラー検出状態ではない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、各エラー検出状態の場合にはステップS702に進む。
ステップS702では、エラー報知可能期間であるか否かを判定し、エラー報知可能期間ではない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、エラー報知可能期間である場合にはステップS703に進む。
ここで、エラー報知可能期間とは、設定変更中ではなく、リール110~112のいずれかが回転中ではない期間のことである。
ステップS703では、各エラー報知中であるか否かを判定し、各エラー報知中ではない場合にはステップS704に進み、各エラー報知中の場合にはステップS705に進む。
ステップS704では、エラー報知開始処理(ステップS305と同様)を実行する。
ステップS705では、前面扉102が開放状態(扉開放中)であるか否かを判定し、扉開放中でない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、扉開放中の場合にはステップS706に進む。
ステップS706では、リセットSWの操作があったか否かを判定し、操作があった場合にはステップS707に進み、操作がなかった場合にはその他のデバイス監視処理を終了する。
ステップS707では、エラー報知終了条件が成立したか否かを判定し、エラー報知終了条件が成立していない場合には、その他のデバイス監視処理を終了し、エラー報知終了条件(ステップS309と同様)が成立した場合には、ステップS708に進む。
ステップS708では、エラー報知終了処理を実行する(ステップS310と同様)。
<第1副制御部400の処理>
次に、図48を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図48(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図48(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図48(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、ステップS801では、各種の初期設定を行う。この初期設定は、電源投入が行われると実行される。この処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。
ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS807では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。ここで、このコマンド処理で対応する処理のうち、設定変更時の処理と、設定確認時の処理と、開閉センサの状態に対応する処理と、エラー検出に関する処理の概要について説明する。
主制御部300では設定変更開始の際に設定変更開始コマンドを第1副制御部400に送信し(図43のステップS302)、設定変更終了の際に設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信する(図43のステップS321)。第1副制御部400は、設定変更開始コマンドを受信した場合に、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から設定変更音を出力する。また、液晶表示装置157の表示領域に管理用画面を表示する。なお、管理用画面とは、遊技店の店員等の管理者がスロットマシン100に関する各種設定を行うために用いる画面のことであり、本実施形態では不図示の十字ボタンを用いて各種設定が可能となっている。また、設定変更終了コマンドを受信した場合には上記各種出力を終了する。
主制御部300では設定確認開始の際に設定確認開始コマンドを第1副制御部400に送信し(図46のステップS605)、設定確認終了の際に設定確認終了コマンドを第1副制御部400に送信する(図46のステップS609)。第1副制御部400は、設定確認開始コマンドを受信した場合に、液晶表示装置157の表示領域に管理用画面を表示する。また、設定確認終了コマンドを受信した場合には液晶表示装置157における管理用画面の表示を終了する。
主制御部300では開閉センサの状態を監視し、開放検出状態であることを示す信号を検知すると扉開放検知コマンドを第1副制御部400に送信し、閉鎖検出状態であることを示す信号を検知すると扉閉鎖検知コマンドを第1副制御部400に送信する(図45のステップS502)。第1副制御部400は、扉開放検知コマンドを受信すると開放検知情報(本例では、「開放」を示す情報と、開放の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶するとともに、扉開放報知を開始するための処理を実行する。一方、と扉閉鎖検知コマンドを受信すると閉鎖検知情報(本例では、「閉鎖」を示す情報と、閉鎖の日時)をRAM408に時系列で履歴情報として記憶するとともに、扉開放報知を終了するための処理を実行する。
本実施形態では、扉開放報知として、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音(例えば、「扉開放中です」という音声)を出力する。なお、扉開放報知の態様は特に限定されず、例えば、液晶表示装置157の表示領域に「扉開放中です」という文字列を表示してもよい。
主制御部300ではエラーを検出すると、検知したエラーに対応するエラー報知開始コマンドを第1副制御部400に送信し(図43のステップS305、ステップS315、図47のステップS704)、エラー解除の操作がされるとエラー報知終了コマンドを第1副制御部400に送信する(図43のステップS310、ステップS319、図47のステップS708)。
第1副制御部400は、エラー報知開始コマンドを受信した場合に、エラー報知を開始する処理を実行する。本例では、セレクタエラーが発生した場合には、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に、「セレクタエラー発生!!」といった文字列の表示と、「遊技店員をお呼びください。」という文字列を表示し、発光体(各種ランプ420等)をエラー発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から、エラー音(「エラーが発生しました。遊技店員をお呼びください」といった音声)を出力する。なお、エラー報知の態様は、特に限定されず、例えば、可動手段(リール110~112)の動きによってエラー報知を行ってもよい。なお、音出力手段と発光体においてエラー報知を実行するにあたっては、複数のエラーが検出されている場合には、優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラー報知が実行される。
また、第1副制御部400は、エラー報知終了コマンドを受信した場合に、エラー報知を終了する処理を実行する。なお、音出力手段と発光体においてエラー報知を実行するにあたっては、複数のエラーが検出されている場合には、優先順位の高いエラーに対してエラー報知を終了する処理を実行し、それ以外のエラーについては未処理の状態が維持される(一つのエラーのみが報知終了の対象)。処理されなかったエラーがある場合には、そのうち最も優先度の高いエラーに対応するエラー報知が実行される。
なお、上記エラー報知は、ドアオープンに伴う報知よりも優先して実行されるが、例えば、ドアオープン時にはエラー音の音量を下げる(または出力しない)、といったように、ドアオープン時にエラー報知が変化するように構成してもよい。また、設定変更処理の実行中や、設定確認中は、エラー報知の実行が制限される。
ステップS809では、演出制御処理を行う。ここでは、演出データを展開し、RAM408内に設けられた演出実行領域にデバイスデータを設定する処理や、RAM408内に設けられた演出予約領域に演出データを設定する処理、さらには、受信したコマンドとそのコマンドに含まれる情報に基づいて、演出データを設定したり、制御処理を実行する処理等を行う。なお、演出予約領域に設定された演出データや演出実行領域に設定されたデバイスデータを、別のデータに更新する(上書きする)場合がある。この場合、上書きされたデータに基づいて演出内容が変更される。
ステップS811では、ステップS809の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、スピーカ272、277に対応する演出実行領域に設定されているデバイスデータから制御データを取得し、取得した制御データを音源IC418に出力することで、音による演出を実行させる。
ステップS813では、ステップS809の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、各種ランプ420に対応する演出実行領域に設定されているデバイスデータから制御データを取得し、取得した制御データを駆動回路422に出力することで、ランプによる演出を実行させる。
ステップS815では、ステップS809の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、シャッタ163に対応する演出実行領域に設定されているデバイスデータから制御データを取得し、取得した制御データを駆動回路424に出力することで、シャッタ163による演出を実行させる。
ステップS817では、ステップS809の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、演出画像表示装置157に対応する演出実行領域に設定されているデバイスデータがあれば、このデバイスデータを第2副制御部500に送信する準備を行い、ステップS803へ戻る。
次に、図48(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS821では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図48(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS831では、図48(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS833では、ステップS815で設定された第2副制御部500へのデバイスデータの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図49を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図49(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図49(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図49(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図49(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図49(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。
ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS907では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS909では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS911では、ステップS909の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS909で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理については、図49(d)を用いて後述する。この画像制御処理が終了すると、ステップS903へ戻る。
次に、図49(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS915では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図49(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS917では、図49(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS919では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図49(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS911の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS921では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS923では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS925に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS925では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS921でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、画像の重ね合わせおよび透過度、など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS927では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS929では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS931に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS931では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
≪動作例説明≫
以下、上記説明したスロットマシン100の動作例について説明する。
[設定変更を実行した場合の動作例]
以下、図50(A)を用いて設定変更を実行した場合の一例について説明する。
まず、図50(A)(1)には、電源OFFの状態のスロットマシン100の前面扉102が開けられ、さらに遊技店の管理者によって設定キーSWがONにされた状態が示されている。なお、電源OFFの状態では、発光体(各種ランプ420等)は消灯状態となっており、音出力手段(スピーカ272,277)は音声が非出力の状態であり、表示手段(演出画像表示装置157)は非表示の状態となっている。
次に、図50(A)(2)には、図50(A)(1)に示す状態から電源が投入され、電源ONの状態になったときの状態が示されている。スロットマシン100は、設定キーSWがONの状態で電源が投入されると設定変更処理(図42のステップS206)が実行され、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されている。
この設定変更処理においては、設定変更開始コマンドが送信され(図43のステップS302)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から設定変更音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807)。さらに設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図43のステップS303)が実行される。図50(A)(2)では、設定値表示装置101aにおいて、設定6を示す数字の6が表示された様子が示されている。
設定変更処理の実行中(設定変更モード)では、リセットSWの操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値の値が1~6の範囲で1ずつ加算更新され、設定値が6を超えると1に戻ることを繰り返して実行することで、設定値を変更することができる(図43のステップS307)。図50(A)(3)には、リセットSWの操作がされていること、およびこの操作によって変更された設定1を示す数字の1が、設定値表示装置101aに表示された様子が示されている。
さらに、スタートレバー135を操作することで設定値が確定し、設定値表示装置101aにおける表示が非表示の状態になる(図43のステップS311~ステップS313)。図50(A)(4)には、図50(A)(3)の状態からスタートレバー135が操作されたときの状態が示されている。なお、スタートレバー135が操作された後、設定キーがOFFの状態であれば、この設定変更処理を終了する(図43のステップS320)。この際、設定変更を終了することを示す設定変更終了コマンドが送信され(図43のステップS321)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、設定変更中の各種出力が終了する(図48のステップS807)。
設定変更が終了した直後は、開閉センサが開放検出状態であることから、扉開放検知コマンドが第1副制御部400に送信される(図45のステップS502)。このコマンドを受信した第1副制御部400では、扉開放報知として、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音(例えば、「扉開放中です」という音声)を出力する。図50(A)(5)には、この扉開放報知が実行された状態が示されている。設定キーがOFFの状態にされたときの状態が示されている。なお、この状態では遊技者による遊技開始を待機した状態であり、演出画像表示装置157では客待ち演出を表示する処理が実行される(図48のステップS807)。
[設定確認を実行した場合の動作例]
以下、図50(B)を用いて設定確認を実行した場合の一例について説明する。
まず、図50(B)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が停止中であり(遊技者による遊技開始を待機した状態)、発光体(各種ランプ420等)が客待ち発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から客待ちBGMが出力され、演出画像表示装置157では客待ち演出が表示されている状態が示されている。
次に、図50(B)(2)には、図50(B)(1)に示す状態から前面扉102が開放状態になり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。なお、演出画像表示装置157における表示については客待ち演出が表示されている状態が維持される。
さらに続いて、図50(B)(2)に示す状態から、設定キーSWがONの状態にされたものとする。図50(B)(3)には、このときの状態が示されている。スロットマシン100は、設定キーSWをONの状態にすることで、現在の設定値を確認することができる状態(設定確認モード)となるように構成されている(図46のステップS603でYesの判定)。この状態では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図46のステップS604)が実行される。図50(B)(3)では、設定値表示装置101aにおいて、設定1を示す数字の1が表示された様子が示されている。また、設定値確認開始コマンドが送信され(図46のステップS605)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807~ステップS817)。なお、音出力手段(スピーカ272,277)からの出力は開放音が維持され、発光体(各種ランプ420等)の発光態様は開放発光態様のまま維持される。なお、演出画像表示装置157において表示される内容については、設定変更モードの場合と共通の画面を表示する構成になっているが、設定変更モードの場合と異なる画面を表示する構成であってもよい。
さらに続いて、図50(B)(3)に示す状態から、設定キーSWがOFFの状態にされたものとする。図50(B)(4)には、このときの状態が示されている。スロットマシン100は、設定キーSWをOFFの状態にすることで、現在の設定値を確認することができる状態(設定確認モード)が終了するように構成されている(図46のステップS607でYesの判定)。この場合、設定値表示装置101aにおける表示が非表示の状態になる(図46のステップS608)。また、設定確認終了の制御コマンドが送信され(図46のステップS609)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、演出画像表示装置157における管理用画面の表示が終了して客待ち演出を表示する処理が実行される(図48のステップS807)。なお、図50(B)(4)の状態では開閉センサが開放検出状態のままであるため、音出力手段(スピーカ272,277)からの開放音の出力が維持され、発光体(各種ランプ420等)の発光態様は開放発光態様のまま維持される。
[設定変更実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例]
上記[設定変更を実行した場合の動作例]においては、スロットマシン100の前面扉102が開けられた状態での動作について説明した。以下、図51(A)を用いて設定変更実行中に前面扉102を閉じた場合の一例について説明する。
まず、図51(A)(1)および図51(A)(2)の状態については、それぞれ図50(A)(1)および図50(A)(2)と同じである。さらに図51(A)(3)には、図51(A)(2)に示す状態から前面扉102が閉鎖状態となり、開閉センサが閉鎖検出状態となったときの状態が示されている。また、図51(A)(4)には、図51(A)(3)に示す状態から前面扉102が開放状態となり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。
設定変更処理の実行中(設定変更モード)は、主制御部タイマ割込み処理の開始前であって、開閉センサからの信号によって状態が変化することはない。すなわち、設定変更処理の実行状態が維持されることになり、図51(A)(3)に示すように設定変更処理の実行中に前面扉102を閉鎖状態にしても、設定変更処理の実行状態が維持されることになる。また、再び前面扉102を開放状態とすることで、図51(A)(4)に示す状態(図51(A)(2)と同じ状態)となり、設定変更を実行することができる。また、設定変更処理の実行状態だけでなく、発光体(各種ランプ420等)、音出力手段(スピーカ272,277)、演出画像表示装置157の状態も維持される。図51(A)(3)および図51(A)(4)には、上記デバイスの状態が変化せずに維持されていることが示されている。なお、開閉センサが閉鎖検出状態となった場合に、設定値表示装置101aにおける表示を非表示の状態にするようにしてもよい。
[設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例]
上記[設定確認を実行した場合の動作例]においては、スロットマシン100の前面扉102が開けられた状態での動作について説明した。以下、図51(B)を用いて設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の一例について説明する。
まず、図51(B)(1)および図51(B)(2)の状態については、それぞれ図50(B)(1)および図50(B)(3)と同じである。さらに図51(B)(3)には、図51(B)(2)に示す状態から前面扉102が閉鎖状態となり、開閉センサが閉鎖検出状態となったときの状態が示されている。また、図51(B)(4)には、図51(B)(3)に示す状態から前面扉102が開放状態となり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。
設定値確認処理の実行中(設定確認モード)は、開閉センサからの信号が閉鎖検出状態になると設定キーをOFFの状態にしたときと同様に設定確認モードが終了するように構成されている(図46のステップS606でYesの判定)。図51(B)(3)には、設定キーがONの状態のまま設定確認モードが終了したことにより設定値表示装置101aにおける表示が非表示の状態になっていることが示されている。また、設定キーの状態を除いて図51(B)(1)と同じ状態となっていることが示されている。
図51(B)(3)の状態から再び前面扉102を開放状態にすると、既に設定キーがONの状態になっていることから再び設定確認モードが開始されることになる(図46のステップS603でYesの判定)。図51(B)(4)には、図51(B)(2)に示す状態と同じ状態となっていることが示されている。
[設定キーSWがONの状態での動作例(1)]
上記[設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例]においては、設定キーがONの状態のまま前面扉102を閉じると、設定確認モードが終了することについて説明した。この状態では、設定キーがONの状態のまま遊技を行うことが可能になる。
一方、設定キーがONの状態では、設定値確認有効期間であれば、前面扉102を開放状態にすることで再び設定確認モードを開始することが可能になるが、設定値確認有効期間以外の期間では設定確認モードが開始されないように構成されている。以下、図52(A)の例を用いて具体的に説明する。
まず、図52(A)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が回転動作中(遊技中)であり、発光体(各種ランプ420等)が遊技中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から遊技中BGMが出力され、演出画像表示装置157では遊技中演出が表示されている状態が示されている。なお、前面扉102は閉鎖状態であって、開閉センサが閉鎖検出状態となっており、設定キーSWはONの状態となっている。この状態は、設定確認モードが実行された状態で前面扉102を閉鎖状態にした後に、遊技を行っている状態である。
図52(A)(2)には、図52(A)(1)に示す状態から前面扉102が開放状態となり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。ここでは、リール110~112が回転動作中(遊技中)であり、設定値確認有効期間ではないことから、設定確認モードは実行されない(図46のステップS602でNoの判定)。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。なお、演出画像表示装置157における表示については遊技中演出が表示されている状態が維持される。
図52(A)(2)の状態では設定確認モードは実行できないため、設定確認モードを実行するためには少なくとも一旦遊技を終了させる必要がある。図52(A)(3)では、図52(A)(2)に示す状態から前面扉102を閉鎖状態にして図52(A)(1)に示す状態に戻した後、さらにストップボタン137~139を操作してリール110~112が停止状態となったときの様子が示されている。この例ではベルに入賞しており、演出画像表示装置157の遊技中演出においてベルに入賞したことが表示されている状態が示されている。このとき、発光体(各種ランプ420等)や音出力手段(スピーカ272,277)ではベル入賞に応じた演出が実行される。
続く図52(A)(4)では、図52(A)(3)に示す状態から前面扉102を開放状態にし、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。この状態では設定値確認有効期間であることから、再び設定確認モードが開始されることになる(図46のステップS603でYesの判定)。図52(A)(4)には、図51(B)(2)や図51(B)(4)に示す状態と同じ状態となっていることが示されている。なお、図52(A)(3)でリプレイに入賞した場合には、リール110~112が停止状態であっても設定値確認有効期間ではないため、前面扉102を開放状態にしても設定確認モードは開始されない。
[設定キーSWがONの状態での動作例(2)]
上記[設定キーSWがONの状態での動作例(1)]においては、設定キーがONの状態であっても、設定値確認有効期間以外の期間では設定確認モードが開始されない例について説明した。さらに以下では、図52(A)とは異なる例について、図52(B)を用いて具体的に説明する。
まず、図52(B)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、3枚のメダルがベットされている状態(投入状態、遊技開始前)であり、発光体(各種ランプ420等)が遊技中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から遊技中BGMが出力され、演出画像表示装置157では客待ち演出が表示されている状態が示されている。なお、前面扉102は閉鎖状態であって、開閉センサが閉鎖検出状態となっており、設定キーSWはONの状態となっている。この状態は、設定確認モードが実行された状態で前面扉102を閉鎖状態にした後に、遊技開始のためのベット操作がされた状態である。
図52(B)(2)には、図52(B)(1)に示す状態から前面扉102が開放状態となり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。ここでは、3枚のメダルがベットされている状態(投入状態)であり、設定値確認有効期間ではないことから、設定確認モードは実行されない(図46のステップS602でNoの判定)。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。なお、演出画像表示装置157における表示については客待ち演出が表示されている状態が維持される。
図52(B)(2)の状態では設定確認モードは実行できないため、設定確認モードを実行するためには、遊技を行ったり、精算ボタン134を操作するなどして、投入状態を解消する(非投入状態にする)必要がある。図52(B)(3)では、図52(B)(2)に示す状態から前面扉102を閉鎖状態にして図52(B)(1)に示す状態に戻した後、さらに精算ボタン134を操作して非投入状態となったときの様子が示されている。
続く図52(B)(4)では、図52(B)(3)に示す状態から前面扉102を開放状態にし、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。この状態では設定値確認有効期間であることから、再び設定確認モードが開始されることになる(図46のステップS603でYesの判定)。図52(B)(4)には、図51(B)(2)や図51(B)(4)に示す状態と同じ状態となっていることが示されている。
[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)]
以下、図53(A)を用いてエラー解除を実行した場合の一例について説明する。
まず、図53(A)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、セレクタエラーが検出された状態が示されている。この場合、払出枚数表示器127にエラーコード(この例ではセレクタエラーに対応する「CE」)を表示するとともに、セレクタエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信され(図47のステップS704)、このエラー報知開始コマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)からセレクタエラーを報知するエラー音を出力し、発光体(各種ランプ420等)をセレクタエラーに対応するエラー発光態様で発光し、演出画像表示装置157においてセレクタエラーを報知する画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807)。
続く、図53(A)(2)には、図53(A)(1)のセレクタエラーが検出された状態で、さらにホッパーエラーが検出された状態が示されている。すなわち、この時点では二種類のエラーが検出された状態となっている。このような複数のエラーが検出されている場合、払出枚数表示器127では優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラーコードが表示される。本実施例では、セレクタエラーの方がホッパーエラーよりも優先度が高く設定されており、払出枚数表示器127はセレクタエラーが表示されることになる。さらに、ホッパーエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信され(図47のステップS704)、このエラー報知開始コマンドを受信した第1副制御部400によって、エラー報知が実行される。ここで音出力手段や発光体でエラー報知を実行するにあたり、複数のエラーが検出されている場合、優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラー報知が実行される。本実施例では、セレクタエラーの方がホッパーエラーよりも優先度が高く設定されており、音出力手段(スピーカ272,277)からのエラー音と、発光体(各種ランプ420等)におけるエラー発光態様は、いずれもセレクタエラーに対応するものになる。一方、演出画像表示装置157では、現在報知中のセレクタエラーに加え、ホッパーエラーを報知する画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807)。
図53(A)(2)で説明した二種類のエラーが検出された状態から、前面扉102を開けてこれらのエラーを解消(エラー非検出状態)し、さらにエラー報知を解除すべくリセットSWを一回押下したとする。図53(A)(3)にはこのときの状態が示されている。エラー報知の原因が除去されてエラー検出状態が解消している場合、リセットSWの操作によってエラー報知を解除することができる(図47のステップS706でYesの判定、ステップS708)。ただし、複数のエラーが検出されている場合には、優先順位に従ってそのうちの1つのエラー報知が解除され、それ以外のエラーについては新たにエラー報知が実行される(一つのエラーのみが報知終了の対象)。図53(A)(3)では、セレクタエラーについてのエラー報知が解除され、残るホッパーエラーについてのエラー報知が実行されていることが示されている。具体的には、払出枚数表示器127にエラーコード(この例ではホッパーエラーに対応する「HO」)を表示し、音出力手段(スピーカ272,277)からホッパーエラーを報知するエラー音を出力し、発光体(各種ランプ420等)をホッパーエラーに対応するエラー発光態様で発光し、演出画像表示装置157においてホッパーエラーを報知する画面を表示した状態となっている。
さらに、図53(A)(3)の状態で、残るエラー報知を解除すべくリセットSWを一回押下したとする。図53(A)(4)にはこのときの状態が示されている。エラー報知の原因が除去されてエラー検出状態が解消している場合、リセットSWの操作によってエラー報知を解除することができる(図47のステップS706でYesの判定、ステップS708)。図53(A)(4)では、ホッパーエラーについてのエラー報知が解除されていることが示されている。またこの場合、開放センサが開放検出状態になっていることから、払出枚数表示器127にドアオープンを示すコード(この例では「dr」)が表示される。さらに、扉開放検知コマンドが第1副制御部400に送信されたことにより、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光した状態となる。なお、演出画像表示装置157においては、客待ち演出が表示されている状態が示されている。
[エラー報知およびエラー解除の動作例(2)]
上記[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)]では、セレクタエラーが発生した後にホッパーエラーが発生した場合について説明したが、この発生順序が逆であってもエラー解除については同様の動作となる。以下、図53(B)を用いてこの場合の一例について説明する。
まず、図53(B)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、ホッパーエラーが検出された状態が示されている。この場合、払出枚数表示器127にエラーコード(この例ではホッパーエラーに対応する「HO」)を表示するとともに、ホッパーエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信され(図47のステップS704)、このエラー報知開始コマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)からホッパーエラーを報知するエラー音を出力し、発光体(各種ランプ420等)をホッパーエラーに対応するエラー発光態様で発光し、演出画像表示装置157においてホッパーエラーを報知する画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807~ステップS817)。
続く、図53(B)(2)には、図53(B)(1)のホッパーエラーが検出された状態で、さらにセレクタエラーが検出された状態が示されている。すなわち、この時点では二種類のエラーが検出された状態となっている。このような複数のエラーが検出されている場合、払出枚数表示器127では優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラーコードが表示される。本実施例では、セレクタエラーの方がホッパーエラーよりも優先度が高く設定されており、払出枚数表示器127はセレクタエラーが表示されることになる。さらに、セレクタエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信され(図47のステップS704)、このエラー報知開始コマンドを受信した第1副制御部400によって、エラー報知が実行される。ここで音出力手段や発光体でエラー報知を実行するにあたり、複数のエラーが検出されている場、優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラー報知が実行される。本実施例では、セレクタエラーの方がホッパーエラーよりも優先度が高く設定されており、音出力手段(スピーカ272,277)からのエラー音と、発光体(各種ランプ420等)におけるエラー発光態様は、いずれもセレクタエラーに対応するものになる。一方、演出画像表示装置157では、現在報知中のセレクタエラーに加え、ホッパーエラーを報知する画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807~ステップS817)。
図53(B)(2)で説明した二種類のエラーが検出された状態から、リセットSWの操作によるエラー報知の解除については、図53(A)(3)、図53(A)(4)と同様である。図53(B)(3)には、図53(A)(3)と同様に一回目のリセットSWの操作によってセレクタエラーのエラー報知が解除された状態が示されており、図53(B)(4)には、図53(A)(4)と同様に二回目のリセットSWの操作によってホッパーエラーのエラー報知が解除された状態が示されている。
[エラー報知およびエラー解除の動作例(3)]
図53の例では、前面扉102が閉鎖状態となっているときにエラーが生じた場合について説明した。一方、エラーが生じていない状態では前面扉102が開放状態になると開放音が出力されるが、この状態でエラーが生じた場合には、開放音に代えてエラー音が出力されることになる。このとき、前面扉102を閉鎖状態にしてもエラー音は出力されるが、このエラー音について開放状態から継続して出力される構成であってもよいし、閉鎖状態にしたときにエラー音を初めから出力し直す構成であってもよい。
また、図53の例では前面扉102が閉鎖状態となっているときにエラーが生じ、その後に前面扉102を開放状態にしてもエラー音が出力される構成について説明したが、前面扉102を開放状態にしたときにエラー音に代えて開放音を出力するようにしてもよい。この場合、エラー原因を除去してリセットSWを操作(エラー解除操作)した後に前面扉102を閉鎖状態にすることで遊技可能な状態になるが、エラー解除操作をせずに前面扉102を閉鎖状態にした場合にはエラー音を初めから出力し直す構成としてもよい。
また、図53の例では、演出画像表示装置157において複数のエラー報知を実行可能な構成について説明したが、払出枚数表示器127等におけるエラー報知と同様に、優先順位に従ってそのうちの1つのエラーに対するエラー報知が実行されるようにしてもよい。
[設定変更中のエラー報知およびエラー解除の動作例]
以下、図54(A)を用いて設定変更中にエラーを検出した場合の動作の一例について説明する。なお、この動作例は、設定変更可能な状態(図43のステップS311でスタートレバー135の操作が判定され、設定値が確定する前)であるものとする。
まず、図54(A)(1)には、設定キーSWがONの状態で電源が投入され、設定値の変更が可能(設定変更モード)になった状態が示されている。この設定変更処理においては、設定変更開始コマンドが送信され(図43のステップS302)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から設定変更音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807)。さらに設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図43のステップS303)が実行される。図54(A)(1)では、設定値表示装置101aにおいて、設定1を示す数字の1が表示された様子が示されている。また、この例では、払出枚数表示器127にドアオープンを示すコード(この例では「dr」)が表示されている。
図54(A)(2)には、図54(A)(1)に示す状態からセレクタエラーが検出されたときの状態が示されている。この場合、払出枚数表示器127にエラーコード(この例ではセレクタエラーに対応する「CE」)を表示するとともに、セレクタエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信される(図43のステップS305)。ここで、本実施形態では設定変更処理の実行中や設定確認中は、第1副制御部400によるエラー報知の実行を制限する構成を採用している(図48のステップS807)。このため、図54(A)(2)には、発光体(各種ランプ420等)、音出力手段(スピーカ272,277)、表示手段(演出画像表示装置157)のいずれも図54(A)(1)の状態から変化していないことが示されている。すなわち、設定変更処理の実行中のエラー報知は、払出枚数表示器127でのみ実行される構成となっている。なお、設定変更処理の実行中(設定変更モード)は、主制御部タイマ割込み処理の開始前であって、開閉センサからの信号によって状態が変化することはない。図54(A)(3)には、図54(A)(2)の状態から前面扉102を閉鎖状態にしても、図54(A)(2)の状態が維持されることが示されている。
設定変更処理の実行中のエラー報知は、エラー報知の原因が除去された後(エラー非検出状態)、リセットSWを操作することによって解除することができる(図43のステップS306でYesの判定、ステップS310)。ただし、リセットSWは設定値の加算更新に用いられているため、エラー報知の解除とともに設定値が加算される。図54(A)(4)には、図54(A)(2)の状態でリセットSWを操作したことにより、払出枚数表示器127によるエラー報知が解除されている(ドアオープンを示すコードに戻っている)ことと、設定値表示装置101aにおいて、設定1から加算更新された設定2を示す数字の2が表示された様子が示されている。なお、リセットSWが設定値の加算更新とエラー報知の解除の両方の役割を担う構成では、設定値を変更しつつエラーを解除できるため、利便性が向上する場合がある。
なお、図54(A)では、設定変更可能な状態(図43のステップS311でスタートレバー135の操作が判定され、設定値が確定する前)の動作について説明したが、設定変更処理においてスタートレバー135が操作された後(設定値を確定した後)でも、設定変更処理が終了するまでは払出枚数表示器127によるエラー報知が実行されることになる。
なお、図54(A)では設定変更可能な状態で払出枚数表示器127によるエラー報知を実行する構成について説明したが、この状態でエラーが発生してもエラー報知を実行せず、この状態以外の状態(例えば、遊技可能状態)となったときにエラー報知の実行を開始するようにしてもよい。
[設定確認中のエラー報知およびエラー解除の動作例]
以下、図54(B)を用いて設定確認中にエラーを検出した場合の動作の一例について説明する。
まず、図54(B)(1)には、前面扉102を開放して設定キーSWをONにし、設定確認モードにした後にセレクタエラーが検出されたときの状態が示されている。前面扉102が開放状態になると扉開放検知コマンドを受信した第1副制御部400において扉開放報知が実行される(図45のステップS502、図48のステップS807)。具体的には、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音(例えば、「扉開放中です」という音声)を出力する。そして、設定キーSWをONにすることで、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図46のステップS604)が実行され、さらに設定確認開始コマンドが送信される(図46のステップS605)。この設定確認開始コマンドを受信した第1副制御部400では、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807)。
上記の処理により、設定値表示装置101aに現在の設定値が表示され、発光体(各種ランプ420等)が開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音が出力され、演出画像表示装置157において管理用画面が表示された状態になる。この状態でエラーが検出されると、払出枚数表示器127にエラーコード(この例ではセレクタエラーに対応する「CE」)を表示するとともに、セレクタエラーに対応するエラー報知開始コマンドが送信される(図43のステップS305)。しかし、本実施形態では設定変更処理の実行中や設定確認中は、第1副制御部400によるエラー報知の実行が制限される(図48のステップS807)。すなわち、図54(B)(1)に示すように、発光体(各種ランプ420等)が開放発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音が出力され、演出画像表示装置157において管理用画面が表示された状態が維持されることになる。すなわち、設定確認中のエラー報知は、払出枚数表示器127でのみ実行される構成となっている。
図54(B)(2)には、図54(B)(1)の状態から前面扉102を閉じたときの状態が示されている。この場合、前面扉102を閉じたことにより、設定値表示装置101aが非表示となり、設定確認モードが終了する(図46のステップS606でYesの判定)。さらに、設定確認モードが終了すると、エラー報知の実行が可能になる。図54(B)(2)には、音出力手段(スピーカ272,277)からセレクタエラーを報知するエラー音が出力され、発光体(各種ランプ420等)をセレクタエラーに対応するエラー発光態様で発光し、演出画像表示装置157においてセレクタエラーを報知する画面を表示した状態となっていることが示されている。
図54(B)(3)には、図54(B)(2)の状態から前面扉102を開いたときの状態が示されている。図51(B)では、設定キーSWがONの状態で前面扉102を開いたときに設定確認モードが再度開始される例について説明したが、ここではエラー報知中であることから、設定値確認有効期間ではないと判定される(図46のステップS602でNoの判定)。このため、設定確認モードは再度開始されず、図54(B)(2)のエラー報知が継続して実行される。なお、このときのエラーによっては、遊技進行を可能な状態としてもよい。
図54(B)(4)には、図54(B)(3)の状態からエラー報知の原因が除去された後(エラー非検出状態)、リセットSWを操作したときの状態が示されている。このリセットSWの操作によって、エラー報知を解除することができる(図47のステップS706でYesの判定、ステップS708)。このエラー報知を解除することで、設定値確認有効期間と判定され(図46のステップS602でYesの判定)、図54(B)(4)に示すように設定値表示装置101aにおいて設定値が表示された状態(設定確認モード)にすることができる。
なお、例えば、図54(B)(3)の状態において、扉を開放するものの、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にした場合に、リセットSWを操作すると、管理用画面が表示された状態(設定確認モード)ではなく、客待ち演出が表示されている状態(遊技可能状態)となる。
なお、図54(B)では設定確認モードで払出枚数表示器127によるエラー報知を実行する構成について説明したが、この状態でエラーが発生してもエラー報知を実行せず、この状態以外の状態(例えば、遊技可能状態)となったときにエラー報知の実行を開始するようにしてもよい。
[エラー報知終了条件について]
上記の例では、エラー報知の原因が除去された後(エラー非検出状態)、リセットSWを操作することでエラー報知を解除する動作について説明したが、厳密にはリセットSWの操作時にエラー報知終了条件(現在報知中のエラーの原因が除去されており(エラー非検出状態)、且つエラー報知の実行期間がエラー音の1周期分の期間を超えている)が成立している場合にエラー報知を解除することができる。以下、図55を用いてこのエラー報知終了条件について説明する。
図55は、エラー検出に関するタイミングチャートを示す図である。
まず、タイミングt1~t6の動作について説明する。
タイミングt1では、1回目のセレクタエラーが検出されている。このセレクタエラーに対し、セレクタエラーの表示、セレクタエラー音の出力、セキュリティ信号のON状態、がタイミングt1から開始していることが示されている。なお、このセキュリティ信号は、スロットマシン100の外部にエラー発生を知らせるための信号であり、情報出力回路334から出力される。
タイミングt2では、リセットSWが操作されている。この時点ではセレクタエラーが非検出の状態で、且つセレクタエラー音が1周期分出力されていないため、エラー報知終了条件が成立せずにエラー報知が継続する。
タイミングt3では、1回目のセレクタエラーが非検出の状態になっている。
タイミングt4では、リセットSWが操作されている。この時点ではセレクタエラーが非検出の状態になっているものの、セレクタエラー音が1周期分出力されていないため、エラー報知終了条件が成立せずにエラー報知が継続する。
タイミングt5では、セレクタエラー音の1周期目の出力が終了して2周期目の出力となっている。
タイミングt6では、リセットSWが操作されている。この時点で、セレクタエラーが非検出の状態であり、且つセレクタエラー音が1周期分出力されているため、エラー報知終了条件が成立し、エラー報知が解除される。また、全てのエラー報知が終了し、セキュリティ信号がOFFの状態になる。
次に、タイミングt7~t12の動作について説明する。
タイミングt7では、1回目のホッパーエラーが検出されている。このホッパーエラーに対し、ホッパーエラーの表示、ホッパーエラー音の出力、セキュリティ信号(エラー発生を示す信号)のON状態、がタイミングt7から開始していることが示されている。
タイミングt8では、1回目のホッパーエラーが非検出の状態になり、さらに2回目のセレクタエラーが検出されている。このセレクタエラーに対し、セレクタエラーの表示、セレクタエラー音の出力、がタイミングt8から開始していることが示されている。なお、セレクタエラーはホッパーエラーよりも優先度が高いため、ホッパーエラー音の出力は、セレクタエラー音の出力に伴い一旦終了する。また、セキュリティ信号(エラー発生を示す信号)の状態は、そのまま継続する。
タイミングt9では、2回目のセレクタエラーが非検出の状態になっている。
タイミングt10では、リセットSWが操作されている。この時点で、セレクタエラーが非検出の状態であり、且つセレクタエラー音が1周期分出力されているため、エラー報知終了条件が成立し、セレクタエラーに対応するエラー報知が解除される。一方、1回目のホッパーエラーに対応するエラー報知は解除されず、一旦終了していたホッパーエラー音の出力が再度開始される。この例ではホッパーエラー音を最初から出力し直す構成となっているが、エラー音を出力し直さずに音量を変化させる構成であってもよい。なお、セキュリティ信号(エラー発生を示す信号)の状態は、そのまま継続する。
タイミングt11では、リセットSWが操作されている。この時点ではホッパーエラーが非検出の状態になっているものの、ホッパーエラー音が1周期分出力されていないため、エラー報知終了条件が成立せずにエラー報知が継続する。
タイミングt12では、リセットSWが操作されている。この時点で、ホッパーエラーが非検出の状態であり、且つホッパーエラー音が1周期分出力されているため、エラー報知終了条件が成立し、エラー報知が解除される。また、全てのエラー報知が終了し、セキュリティ信号がOFFの状態になる。
次に、タイミングt13~t15の動作について説明する。
タイミングt13では、3回目のセレクタエラーが検出されている。このセレクタエラーに対し、セレクタエラーの表示、セレクタエラー音の出力、セキュリティ信号(エラー発生を示す信号)のON状態、がタイミングt13から開始していることが示されている。
タイミングt14では、3回目のセレクタエラーが非検出の状態となり、前面扉102が開放検出状態となっている。この例では、前面扉102が開放検出状態となっている期間に合わせてセレクタエラー音を非出力の状態にしている。
タイミングt15では、前面扉102が閉鎖検出状態となっている。この例では、前面扉102が閉鎖検出状態となったことで、セレクタエラー音を出力の状態に戻している。なお、この例ではセレクタエラー音を最初から出力し直す構成となっているが、エラー音を出力し直さずに音量を変化させる構成であってもよい。
なお、上記の例では、エラー報知がされている期間に合わせてセキュリティ信号をONの状態にしているが、例えば、エラー検出があると一定時間ON状態としてから一定時間OFF状態にする、といった構成としてもよい。この構成では、例えば、複数のエラーが発生したとしても、1つ目のエラーに対するセキュリティ信号をON状態とした後に一定時間OFF状態としてから2つ目のエラーに対するセキュリティ信号をON状態とすることになるので、エラー発生の回数を把握しやすくすることができる。
なお、本実施形態では、複数のエラーが発生している場合、液晶表示装置157の表示領域には複数のエラーの各々に対応するエラー表示が表示されるようにしていたが、払出枚数表示器127に表示するエラーコードや音出力手段から出力されるエラー音等と同様に優先されるエラーのエラー表示だけが表示するようにしても良い。このようにした場合、図55のタイミングt8において2回目のセレクタエラーが検出されると、このセレクタエラーに対するセレクタエラーの表示、セレクタエラー音の出力がタイミングt8から開始すると共に、セレクタエラーはホッパーエラーよりも優先度が高いため、ホッパーエラーの表示、ホッパーエラー音の出力は、一旦終了することとなる。そして、セレクタエラーが解除されると、タイミングt10と同様に、ホッパーエラーの表示、ホッパーエラー音の出力等が開始されることとなる。
また、図55のタイミングt7~t12では、2つのエラーが発生した場合にそれぞれのエラー音が1周期分出力された後にエラー解除を行う構成について説明したが、このとき、先に解除されるエラー(図55ではセレクタエラー)に対するエラー報知終了条件と、後に解除されるエラー(図55ではホッパーエラー)に対するエラー報知終了条件が異なる条件であってもよい。例えば図55では、所定の期間(図55ではエラー音が1周期分出力される期間)が経過するまではエラー解除の操作を受け付けないようにすることで、この所定の期間だけエラー報知が確実に実行される構成となっているが、先に解除されるエラーに対する所定の期間(第一の期間)と、後に解除されるエラーに対する所定の期間(第二の期間)とを異ならせてもよく、また同じ時間にしてもよい。
[エラー報知およびエラー解除の変形例]
上記[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)]、[エラー報知およびエラー解除の動作例(2)]では、複数のエラー報知が実行されており、且つ、エラー報知の原因が全て除去されている状態でリセットSWが操作され、優先順位に従ってそのうちの1つのエラー報知が解除される動作について説明した。ここで、エラー報知の原因が一部しか除去されていなかった場合には、原因が除去されたエラーを対象としてエラー報知を解除するようにしてもよい。また、優先順位に従ってそのうちの1つのエラー報知を対象とし、このエラー報知の原因が除去されている場合に当該エラー報知が解除されるようにしてもよい。以下、この構成を採用した場合の動作例について図56を用いて説明する。
まず、図56(A)(1)および図56(A)(2)の状態については、それぞれ図53(A)(1)および図53(A)(2)と同じである。
図56(A)(2)の二種類のエラーが検出された状態から、前面扉102を開けてホッパーエラーのみを解消(エラー非検出状態)し、さらにエラー報知を解除すべくリセットSWを一回押下したとする。図56(A)(3)にはこのときの状態が示されている。ここでは、セレクタエラーとホッパーエラーのうち、優先度が高いセレクタエラーが解除の対象となるが、このセレクタエラーについてはその原因が解消していないため、エラー報知は解除されない。図56(A)(3)では、リセットSWが一回押下されているが、エラー報知は解除されていないことが示されている。仮に、リセットSWの操作によってエラーの原因が解消しているホッパーエラーについてのエラー報知が解除されてしまうと、管理者がホッパーエラーを認識しないままエラー報知が解除されてしまうことになる。この図56(A)の例ではこのような事態が生じないため、管理者がエラーを認識した上でエラー報知を解除することができる。
さらに、図56(A)(3)の二種類のエラーが検出された状態から、セレクタエラーを解消(エラー非検出状態)し、さらにエラー報知を解除すべくリセットSWを一回押下したとする。図56(A)(4)にはこのときの状態が示されている。ここでは、セレクタエラーとホッパーエラーのうち、優先度が高いセレクタエラーが解除の対象となり、このセレクタエラーの原因が解消していることから、セレクタエラーに対するエラー報知が解除される。図56(A)(4)では、リセットSWが一回押下された結果、セレクタエラーのエラー報知が解除され、残るホッパーエラーのエラー報知が実行されていることが示されている。
次に、図56(B)(1)および図56(B)(2)の状態については、それぞれ図53(B)(1)および図53(B)(2)と同じである。この図56(B)(2)の状態は、図56(A)(2)と同じであり、さらに続く図56(B)(3)および図56(B)(4)の状態については、それぞれ図56(A)(3)および図56(A)(4)と同じである。すなわち、図56(B)の例は、二種類のエラーが検出された状態となるまでのエラー報知の順序が、図56(A)と異なっている。しかし、このエラー報知の順序の違いは、エラー解除にあたって何ら影響するものではない。
[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(1)]
本実施形態のスロットマシン100には、前面扉102が設けられており、上記[設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例]では、この前面扉102の開閉状態によってスロットマシン100の状態が変化する例について説明した。
ここで例えば、前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている、といったように、複数の扉が設けられている構成の場合、上記の動作をどのように適用するかが問題となる。以下、この構成を採用した場合の動作例について図57を用いて説明する。
図57では、上扉に対する開閉センサを「開閉検出SW1」、下扉に対する開閉センサを「開閉検出SW2」としている。また、これらの扉をまとめてロックするためのドアキーが設けられており、このドアキーの状態が「ドアキーSW」で検出されるものとする。なお、ドアキーSWは、全ての扉をロックする位置にあることを検出している「閉鎖検出状態」、全ての扉のロックを解除する位置にあることを検出している「開放検出状態」があるものとし、さらにドアキーが挿入されていない状態を「非検出状態」とする。
まず、図57(A)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が停止中であり(遊技者による遊技開始を待機した状態)、開閉検出SW1と開閉検出SW2がいずれも閉鎖検出状態であり、発光体(各種ランプ420等)が客待ち発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から客待ちBGMが出力され、演出画像表示装置157では客待ち演出が表示されている状態が示されている。
次に、図57(A)(2)には、図57(A)(1)に示す状態からドアキーを用いて上扉と下扉がいずれも開放状態になり(開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも開放検出状態)、さらに設定キーSWがONの状態にされたものとする。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。さらに、設定キーSWがONの状態となっているため、現在の設定値を確認することができる状態(設定確認モード)となる(図46のステップS603でYesの判定)。この状態では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図46のステップS604)が実行される。図57(A)(2)では、設定値表示装置101aにおいて、設定1を示す数字の1が表示された様子が示されている。また、設定確認開始コマンドが送信され(図46のステップS605)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807~ステップS817)。なお、音出力手段(スピーカ272,277)からの出力は開放音が維持され、発光体(各種ランプ420等)の発光態様は開放発光態様のまま維持される。
図57(A)(3)には、図57(A)(2)に示す状態から上扉、下扉のいずれも閉鎖状態となり、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも閉鎖検出状態となったときの状態が示されている。設定値確認処理の実行中(設定確認モード)は、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも閉鎖検出状態になると設定キーをOFFの状態にしたときと同様に設定確認モードが終了するように構成されている(図46のステップS606でYesの判定)。図57(A)(3)には、設定キーがONの状態のまま設定確認モードが終了したことにより設定値表示装置101aにおける表示が非表示の状態になっていることが示されている。
図57(A)(3)の状態から再び上扉と下扉を開放状態にすると、既に設定キーがONの状態になっていることから再び設定確認モードが開始されることになる(図46のステップS603でYesの判定)。図57(A)(4)には、図57(A)(2)に示す状態と同じ状態となっていることが示されている。
上記の変形例は、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも開放検出状態になったことにより、図51(B)で説明した前面扉102が開放状態となったときと同様の動作をするように構成したものである。また、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも閉鎖検出状態になったことにより、図51(B)で説明した前面扉102が閉鎖状態となったときと同様の動作をするように構成したものである。ここでさらに、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがすべて一致していない場合の動作について図57(B)を用いて説明する。
まず、図57(B)(1)および図57(B)(2)の状態については、それぞれ図57(A)(1)および図57(A)(2)と同じである。さらに図57(B)(3)には、図57(B)(2)に示す状態から上扉だけを閉鎖状態(開閉検出SW1が閉鎖検出状態)とし、さらにドアキーを抜いたとき(ドアキーSWが非検出状態)の状態が示されている。また、図57(B)(4)には、図57(B)(3)に示す状態から下扉が閉鎖状態(開閉検出SW2が閉鎖検出状態)となったときの状態が示されている。図57(B)(5)には、図57(B)(4)に示す状態からドアキーを挿入して全ての扉をロックする位置にしたとき(ドアキーSWが閉鎖検出状態)となったときの状態(図57(A)(3)と同じ状態)が示されている。
図57(B)(3)には、開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも開放検出状態になってから、これらの状態が不一致になったことで設定確認状態でもなければ遊技可能な状態のいずれでもない状態(遊技不可能状態)となっていることが示されている。この状態では、設定値表示装置101aに表示されていた設定値が非表示になり、演出画像表示装置157の画面に「扉が開いています」のメッセージが表示される。なお、この状態では遊技を開始することができないようになっている。
さらに図57(B)(4)には、開閉検出SW1と開閉検出SW2については閉鎖検出状態となっているものの、ドアキーSWが非検出状態となっており(開閉検出SW1、開閉検出SW2、ドアキーSWが不一致)、この場合にも遊技不可能状態となっていることが示されている。その後、ドアキーを挿入して全ての扉をロックする位置にすると(ドアキーSWが閉鎖検出状態)、図57(B)(5)に示すように遊技可能な状態となる(図57(A)(3)と同じ状態)。
[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(2)]
上記の[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(1)]では、図51(B)の動作を、前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合に適用した例について説明した。以下では、[設定キーSWがONの状態での動作例(1)]で説明した図52(A)の動作を、前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合に適用した例について図58(A)を用いて説明する。
まず、図58(A)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が回転動作中(遊技中)であり、発光体(各種ランプ420等)が遊技中発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から遊技中BGMが出力され、演出画像表示装置157では遊技中演出が表示されている状態が示されている。なお、上扉と下扉はいずれも閉鎖状態(開閉検出SW1と開閉検出SW2がいずれも閉鎖検出状態)であって、設定キーSWはONの状態となっている。この状態は、設定確認モードが実行された状態で設定キーSWがONの状態のまま上扉と下扉を閉鎖状態にした後(図57(A)(3)あるいは図57(B)(5)の状態からドアキーを抜いた状態)、遊技を行っている状態である。
続いて図58(A)(2)には、図58(A)(1)に示す状態からドアキーを用いて全ての扉のロックを解除した後、ドアキーを抜いて上扉だけを開放状態にしたときの状態(開閉検出SW1が開放検出状態で、開閉検出SW2が閉鎖検出状態、ドアキーSWが非検出状態)が示されている。ここでは、図57(B)(3)と同様に開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWの状態が不一致になったことで設定確認状態でもなければ遊技可能な状態のいずれでもない状態(遊技不可能状態)となっている。この状態では、上扉が開放検出状態となったことにより、払出枚数表示器127にドアオープンを示すコードが表示される。また、第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音が出力され、発光体(各種ランプ420等)が開放発光態様で発光する処理が実行され、演出画像表示装置157の画面に「扉が開いています」のメッセージが表示される(図48のステップS807)。なお、この状態でストップボタン137~139の操作がされているものの、遊技不可能状態であることから操作対象のリールを停止させることはできない。図58(A)(2)ではリール110~112が回転動作中(遊技中)であることが示されている。
続く図58(A)(3)には、図58(A)(2)に示す状態から下扉を開放状態にしたときの状態(開閉検出SW1が開放検出状態で、開閉検出SW2が開放検出状態、ドアキーSWが非検出状態)が示されている。ここでも、図57(B)(3)と同様に開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWの状態が不一致になったことで設定確認状態でもなければ遊技可能な状態のいずれでもない状態(遊技不可能状態)となっており、図58(A)(2)と同様の状態となる。
図58(A)(4)には、図58(A)(3)に示す状態から上扉と下扉の双方を閉鎖状態にしたときの状態(開閉検出SW1が閉鎖検出状態で、開閉検出SW2が閉鎖検出状態、ドアキーSWが非検出状態)が示されている。ここでも、図57(B)(3)あるいは図58(A)(3)と同様に開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWの状態が不一致になったことで設定確認状態でもなければ遊技可能な状態のいずれでもない状態(遊技不可能状態)となっており、図58(A)(2)や図58(A)(3)と同様の状態となる。
なお、上記図58(A)(2)~図58(A)(4)では設定キーSWがONの状態の動作について説明したが、設定キーSWの状態に関わらずリール回転中は上記のように制御するようにしてもよい。また、設定キーSWがOFFの状態であれば、扉の状態に関わらず遊技可能状態としてもよい。
なお、上記図58(A)(2)~図58(A)(4)においては、演出画像表示装置157の画面に「扉が開いています」のメッセージが表示されている例について説明したが、図58(A)(1)の演出画像が継続して実行されるようにしてもよい。
図58(A)(5)には、図58(A)(4)に示す状態からドアキーを用いて全ての扉をロックしたときの状態(開閉検出SW1が閉鎖検出状態で、開閉検出SW2が閉鎖検出状態、ドアキーSWが閉鎖検出状態)が示されている。この状態では、再び図58(A)(1)と同じ状態になり、遊技を行うことが可能となる(遊技可能状態)。
なお、リール110~112が回転状態ではなく投入状態となっている状態において、図58(A)(2)~図58(A)(4)と同様の扉の状態の変化があった場合、これらの例と同様の動作(発光体(各種ランプ420等)、音出力手段(スピーカ272,277)、演出画像表示装置157の動作)をするようにしてもよい。この場合、ストップボタン137~139の操作でリール110~112を停止できない状態は、スタートレバー135でリール110~112の回転を開始できない状態と読み替えればよい。
なお、仮に、図58(A)(1)の場面で押し順ナビが表示されているとした場合において、扉が開放されると、図58(A)(2)のように、演出画像表示装置157の画面は遊技中演出の表示から「扉が開いています」のメッセージの表示に変化するが、押し順ナビの表示は消えずに継続して表示されるようにしてもよい。このようにすることで、扉を閉め直す前から押し順を確認することができるので、扉を閉めて遊技可能状態に戻った際に押し順を誤ることを防止することができる。仮に、扉の開放中に押し順を表示しないようにし、扉を閉めた後に押し順を表示するようにした場合、扉を閉めて直ぐにストップボタン137~139を押下しようとする遊技者が押し順ナビ表示を確認する前にストップボタン137~139を押下してしまい、押し順を誤る恐れがある。
[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(3)]
以下、エラーが生じた場合の動作を、前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合に適用した例について図58(B)を用いて説明する。
まず、図58(B)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が停止中であり(遊技者による遊技開始を待機した状態)、開閉検出SW1と開閉検出SW2がいずれも閉鎖検出状態であり、発光体(各種ランプ420等)が客待ち発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から客待ちBGMが出力され、演出画像表示装置157では客待ち演出が表示されている状態が示されている。
次に、図58(B)(2)には、図58(B)(1)に示す状態からドアキーを用いて上扉と下扉がいずれも開放状態になり(開閉検出SW1と開閉検出SW2、およびドアキーSWがいずれも開放検出状態)、さらに設定キーSWがONの状態にされたものとする。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音を出力し、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。さらに、設定キーSWがONの状態となっているため、現在の設定値を確認することができる状態(設定確認モード)となる(図46のステップS603でYesの判定)。この状態では、設定値表示装置101aを用いて現在の設定値を表示する処理(図46のステップS604)が実行される。図58(B)(2)では、設定値表示装置101aにおいて、設定1を示す数字の1が表示された様子が示されている。また、設定確認開始コマンドが送信され(図46のステップS605)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、演出画像表示装置157において管理用画面を表示した状態にする処理が実行される(図48のステップS807~ステップS817)。なお、音出力手段(スピーカ272,277)からの出力は開放音が維持され、発光体(各種ランプ420等)の発光態様は開放発光態様のまま維持される。
ここで上記の設定確認モードにおいてエラーが検出されると、払出枚数表示器127にエラーコードが表示される。図58(B)(2)では、ホッパーエラーが検出され、これに対応する「HO」が払出枚数表示器127に表示されていることが示されている。
さらに図58(B)(3)には、図58(B)(2)に示す状態からドアキーを抜き、さらに下扉だけを閉鎖状態にしたときの状態(開閉検出SW1が開放検出状態で、開閉検出SW2が閉鎖検出状態、ドアキーSWが非検出状態)が示されている。また、図58(B)(4)には、図58(B)(3)に示す状態から上扉が閉鎖状態(開閉検出SW1が閉鎖検出状態)となったときの状態が示されている。図58(B)(5)には、図58(B)(4)に示す状態から上扉と下扉の双方を開放状態にしたときの状態(開閉検出SW1が開放検出状態、開閉検出SW2が開放検出状態)が示されている。なお、これらの状態はいずれも遊技不可能状態となっている。
この例では、設定確認モードにおいてエラーが検出された後、そこから上扉と下扉のいずれか一方の開閉状態が変化するとエラー報知の態様が変化する。図58(B)(3)には、図58(B)(2)に示す状態から下扉の開閉状態が変化したことで、演出画像表示装置157の画面が「扉が開いています」のメッセージと、「ホッパーエラーです」のメッセージが表示された画面に変化した例が示されている。また、音出力手段(スピーカ272,277)の出力がエラー報知音の出力に変化していることが示されている。なお、発光体(各種ランプ420等)の発光態様と、払出枚数表示器127の表示内容はそのまま維持される。
また、エラーが解消するまではこの状態(遊技不可能状態およびエラー報知)が維持される構成となっている。図58(B)(3)~図58(B)(5)では、上扉と下扉の開閉状態が変化しても、演出画像表示装置157、音出力手段(スピーカ272,277)、払出枚数表示器127によるエラー報知が継続していることが示されている。なお、この図58(B)(3)~図58(B)(5)の動作中、図58(B)(4)では、ホッパーエラーに加えてセレクタエラーが検出されたことにより、演出画像表示装置157に表示されるエラーメッセージに「セレクタエラーです」のメッセージが追加されていることが示されている。また、払出枚数表示器127の表示については、ホッパーエラーよりもセレクタエラーを優先して表示する構成となっており、図58(B)(4)では、払出枚数表示器127の表示が、ホッパーエラーに対応する「HO」からセレクタエラーに対応する「CE」に変化していることが示されている。これらのエラー原因を解消するとともにエラー報知の解除操作を行うことにより、遊技可能状態あるいは設定確認状態に戻すことができる。
なお、上記の例では、設定確認モードにおいてエラーが検出された場合の動作について説明したが、設定変更モードでエラーが検出された場合は、扉の開閉状態に関わらず図58(B)(2)と同様の態様でエラーが報知される。この設定変更モードでは、図58(B)のようなエラー報知の態様が変化するものではないが、遊技可能状態となった直後に当該エラー報知の態様が変化するとともに遊技進行が不可能な状態になる(図58(B)(3)~(4)と同様の態様のエラー報知)。また、遊技可能状態でエラーが発生した場合には、図53の例のように、演出画像表示装置157、音出力手段(スピーカ272,277)、払出枚数表示器127によるエラー報知が実行される。
また、上記の例では演出画像表示装置157、音出力手段(スピーカ272,277)、払出枚数表示器127によるエラー報知を行う構成について説明したが、エラー報知を行うにあたってはデバイスが限定されるものではなく、例えば、メイン液晶、サブ液晶、扉を開放しないと視認できないセグ、扉を開放しなくても視認できるセグ、発光手段、音出力手段、導光板(イルミネーション)など、様々なものを用いることができる。
[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(4)]
図57や図58の例のように、複数の扉が設けられている場合には、複数の扉の全てが開放状態である場合に前面扉102が開放状態である場合と同様に設定確認状態への移行を行うようにし、複数の扉の全てが閉鎖状態である場合に前面扉102が閉鎖状態である場合と同様に設定確認状態を終了するようにしてもよい。さらに、図57や図58の例では、複数の扉の状態だけでなくドアキーの状態も合わせて判定するようにしているが、例えば、複数の扉の全てが開放状態である場合には設定確認状態への移行を可能にしたり、複数の扉の全てが閉鎖状態である場合には設定確認状態を終了したり、上扉と下扉のいずれか一方が閉鎖状態(あるいは開放状態)となった場合にはドアキーの状態に関わりなく遊技不可能状態となったり、といった動作に関し、ドアキーの状態を判定しないようにしてもよい。また、図57(B)には、設定確認状態へ移行してからこれを終了するまでの間に、複数の扉やドアキーの状態が不一致になると遊技不可能状態となる例について説明したが、こうした状態を設けない構成としてもよい。また、図57、図58の例とは異なり、例えば、複数の扉のうちの一つの状態に基づいて設定確認状態への移行を行うようにしてもよいし、ドアキーの状態に基づいて設定確認状態への移行を行うようにしてもよい。
また、ドアキー(ドアキーSW)については、開放検出状態と閉鎖検出状態の双方を検出する構成について説明したが、このような構成に限られない。例えば、ドアキーを右に回すと、機械的にロックが外れて扉を開放可能とし、扉を閉めた後(開閉検出SW1、SW2が閉鎖検出状態となった後)、ドアキーを左に回すことで、ドアキーSWがON(閉鎖検出状態に相当)となり、扉開放状態を解除するようにしても良い。つまり、扉を閉めただけでは(開閉検出SW1、SW2が閉鎖検出状態となっただけでは)、開放状態を維持する(例えば、図58(A)(4)の状態を維持する)といった構成であってもよい。
[リール回転中に遊技進行可能な場合の変形例]
上記の例では、前面扉102が開放状態にある場合は遊技を進行することができないことを前提としたものであったが、以下では、前面扉102が開放状態であっても遊技を進行可能な構成である場合の例について図59(A)を用いて説明する。
まず、図59(A)(1)には、電源ONの状態のスロットマシン100において、リール110~112が停止中であり、発光体(各種ランプ420等)が停止中発光態様で発光し、演出画像表示装置157では遊技状態に応じた演出が実行されている状態が示されている。また、遊技開始のための投入操作が既に行われた状態となっている。なお、前面扉102は閉鎖状態であって、開閉センサが閉鎖検出状態となっており、設定キーSWはONの状態となっている。この状態は、設定値確認モードが実行された状態で設定キーSWがONの状態のまま前面扉102を閉鎖状態にした後に投入操作が行われ、スタートレバー135の操作を待機している状態である。
図59(A)(2)には、図59(A)(1)に示す状態から前面扉102が開放状態となり、開閉センサが開放検出状態となったときの状態が示されている。ここでは、スタートレバー135の操作が行われ、リール110~112が回転動作中(遊技中)となっている。この場合、リールが回転中であり設定値確認有効期間ではないことから、設定値確認モードは実行されない(図46のステップS602でNoの判定)。この場合、扉開放検知コマンドが送信され(図45のステップS502)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、音出力手段(スピーカ272,277)から開放音が出力され、発光体(各種ランプ420等)を開放発光態様で発光する処理が実行される(図48のステップS807)。またここでは、遊技が開始しているため、この遊技に合わせた演出が実行される。図59(A)(2)には、演出画像表示装置157においてキャラクタの台詞が表示され、この台詞に合わせた音が出力される台詞演出が実行されている状態が示されている。
図59(A)(3)では、図59(A)(2)に示す状態からストップボタン137~139の操作がされたことにより、リール110~112が停止し、ベルに入賞した場合の例が示されている。この場合、発光体(各種ランプ420等)がベル入賞に対応するベル発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から入賞音が出力される。さらに、図59(A)(2)から開始された台詞演出によって演出画像表示装置157の表示内容が変化するとともに、この台詞に合わせた音が適宜出力されることが示されている。
図59(A)(3)において役の入賞に関する処理が終了すると、リール110~112が停止してさらに非投入状態になる(設定値確認有効期間になる)が、このとき前面扉102が開放状態になっていることで、設定確認モードに移行する。図59(A)(4)には、図59(A)(3)の状態から設定確認モードに移行した状態が示されている。この例では、演出画像表示装置157において管理用画面が表示され、音出力手段(スピーカ272,277)では開放音が出力され、発光体(各種ランプ420等)では開放発光態様で発光した状態となっている。
ここで、上記入賞音やベル発光態様については、役の入賞に関する処理と合わせて実行されるため、これらの演出の終了後に設定確認モードに移行することになる。一方、台詞演出については役の入賞によって変化するものの、役の入賞に関する処理の終了後も継続する演出となっている。このため、設定確認モードへの移行の際、台詞演出については役の入賞に関する処理の終了時点で一旦中断することになる。
図59(A)(5)には、図59(A)(4)の状態から設定キーSWをOFFの状態にし、さらに前面扉102を閉鎖して開閉センサが閉鎖検出状態となった後の状態が示されている。この場合、設定確認モードは終了して遊技の開始を待機した状態となる。この例では、図59(A)(3)から図59(A)(4)の設定確認モードに移行する際に中断されていた台詞演出が、演出画像表示装置157と音出力手段(スピーカ272,277)で再開されていることが示されている。また、発光体(各種ランプ420等)では停止中発光態様で発光した状態となっていることが示されている。
上記図59(A)では遊技終了後に設定値確認有効期間になったことで設定確認モードに移行する例について説明したが、再遊技役に入賞した場合は遊技終了後に設定値確認有効期間にはならないため、設定確認モードに移行しないことになる。以下、図59(B)を用いてこの場合の動作例について説明する。
図59(B)(1)および図59(B)(2)では、図59(A)(1)および図59(A)(2)と同じ状態が示されている。図59(B)(3)では、図59(B)(2)に示す状態からストップボタン137~139の操作がされたことにより、リール110~112が停止し、再遊技役に入賞した場合の例が示されている。この場合、発光体(各種ランプ420等)が再遊技役入賞に対応するリプレイ発光態様で発光し、音出力手段(スピーカ272,277)から入賞音が出力される。さらに、図59(B)(2)から開始された台詞演出によって演出画像表示装置157の表示内容が変化するとともに、この台詞に合わせた音が適宜出力されることが示されている。
図59(A)(3)では役の入賞に関する処理が終了して設定値確認有効期間になると設定確認モードに移行していたが、この例では再遊技役に入賞したことにより、投入状態と同様に次の遊技が開始可能となっているため、設定値確認有効期間にはならない。このため、図59(B)(4)に示すように、入賞音やリプレイ発光態様の終了後、音出力手段(スピーカ272,277)では開放音が出力され、発光体(各種ランプ420等)の発光態様は開放発光態様となり、さらに演出画像表示装置157と音出力手段(スピーカ272,277)では台詞演出が継続して実行されていることが示されている。
[演出手段の動作確認例について]
本実施形態では、演出画像表示装置157、シャッタ163、スピーカ272、277、各種ランプ420、といった各種演出手段が設けられている。以下、こうした演出手段の確認用動作の一例について図60~図63の例を用いて説明する。なお、本実施形態では、設定確認中(設定確認モード)において前面扉102(開閉センサ)を閉鎖状態とすると、設定確認(設定確認モード)を終了していたが、以下の例では、設定確認中(設定確認モード)において前面扉102(開閉センサ)を閉鎖状態としても設定確認(設定確認モード)を終了せずに継続する構成であるものとして説明する。
[演出手段の動作確認例(1)]
図60の例は、シャッタ163の確認用動作の一例である。なお、この例ではシャッタ163に演出用ランプ163Lが設けられているものとする。
図60(a)~(f)は、電源投入時(設定キーはOFF)の動作の流れの一例を示す図である。この例では、電源投入時に初期位置にあるシャッタ163を閉じた状態にし、その後初期位置に戻す確認用動作が実行されるものとする。
図60(a)には、電源投入前の状態が示されている。この状態では、演出画像表示装置157には何も表示されておらず、また、スピーカ272、277からは何も出力されていないことが示されている。また、シャッタ163は、演出画像表示装置157の左右に位置しているが、この位置はシャッタ163が完全に開いた状態であり、この位置が初期位置となっている。
図60(b)には、図60(a)の状態から電源が投入されたとき(設定キーはOFF)の状態が示されている。この状態では、演出画像表示装置157に「起動しています」のメッセージが表示され、スピーカ272、277から「電源が投入されました」との音声が出力されていることが示されている。なお、シャッタ163は初期位置のままである。
図60(c)には、図60(b)の状態から演出画像表示装置157によってデモ演出が開始し、スピーカ272、277からの「電源が投入されました」との音声が停止していることが示されている。また、シャッタ163の確認用動作(初期位置から一旦閉じて再び初期位置に戻るまでの動作)が開始され、初期位置にあったシャッタ163が閉じる方向に移動していることが示されている。またこのとき、シャッタ163に設けられた演出用ランプ163Lがデモ演出時の点灯態様となっている。
図60(d)には、図60(c)の状態からシャッタ163がさらに移動し、完全に閉じた状態となったことが示されている。
図60(e)には、図60(d)の状態からシャッタ163が初期位置に向かって移動していることが示されている。
図60(f)には、図60(e)の状態からシャッタ163が初期位置に戻った状態となっていることが示されている。
図60(a)~(f)のように、電源投入時の確認用動作によりシャッタ163が正常に動作するか否かを確認することができる。
また、上記確認用動作中には、前面扉102の開閉状態が変化したことに伴い、シャッタ163に設けられた演出用ランプ163Lの点灯態様が変化する。この変化によって前面扉102の状態についても確認することができる。なお、この点灯態様の変化には消灯を点灯等態の一つとしてもよい。図60(g)(h)には、図60(b)に示す状態から前面扉102の開閉状態が変化(例えば、閉鎖状態から開放状態)したときの状態が示されている。図60(g)(h)には、それぞれ図60(c)(d)の状態で前面扉102の開閉状態が変化したことで、演出用ランプ163Lの点灯態様が変化していることが示されている。なお、この例では、前面扉102が開放状態となっているためスピーカ272、277から「扉が開いています」との音声が出力されていることが示されている。なお、図60(h)から図60(e)の流れに示すように、前面扉102の開閉状態が変化したことで変化した演出用意ランプ163Lの点灯態様は、前面扉102の開閉状態が変化前の状態に戻ることで元に戻る。また、この例では、前面扉102が閉鎖状態となっているためスピーカ272、277からの出力が停止する。
[演出手段の動作確認例(2)]
図61の例は、スピーカ272、277の確認用動作の一例である。この例では、管理用画面からの操作によって確認用動作が実行されるものとする。なお、ここでの管理用画面は、上述した設定変更中や設定確認中において表示されるものに限定されるものではなく、例えば、管理者による特定の操作によって表示されるものでもよい。
図61(a)には、演出画像表示装置157に管理用画面が表示された状態が示されている。ここでは、この管理用画面に表示されたメニューのうち、「動作確認」を選択し、図61(b)の画面に切り替わり、さらにこの切り替わった画面に表示されたメニューのうち、「スピーカチェック」を選択したとする。
上記「スピーカチェック」を選択することで開始される確認用動作は、右スピーカ、左スピーカ、下スピーカ、の順でそれぞれ確認用の音声を出力するものであり、「スピーカチェック終了」を選択するまでは上記の音声の出力を順に繰り返すものである。なお、繰り返しの回数が予め設定されているようにしてもよいし、確認用動作の実行時間が予め設定されているようにしてもよい。
図61(c)~(e)には、確認用動作における1回目の出力として、右スピーカ、左スピーカ、下スピーカの順で出力が実行されている様子が示されている。そして、図61(f)では、確認用動作における2回目の出力における右スピーカからの出力が実行されている様子が示されている。
上記確認用動作の実行中に再度「スピーカチェック」を選択した場合、実行中の確認用動作が終了し、新たな確認用動作が実行される。
図61(g)~(i)には、図61(b)の画面に表示されたメニューのうち、「スピーカチェック」を選択し、確認用動作における1回目の出力として、右スピーカ、左スピーカ、までの出力が実行されている様子が示されている。ここで、図61(j)には、図61(i)の状態で再度「スピーカチェック」を選択したことにより、実行中の確認用動作が終了し、新たな確認用動作における2回目の出力における右スピーカからの出力が実行されている様子が示されている。その後、図61(k)には、図61(j)の状態で「スピーカチェック終了」を選択したことにより、実行中の確認用動作が終了していることが示されている。
ここで、上記の例では「スピーカチェック終了」を選択したことで確認用動作が終了する構成について説明したが、例えば、前面扉102が開放状態となったことでこの確認用動作を終了するようにしてもよい。図61(l)には、図61(i)の状態から前面扉102を開放状態にしたことでスピーカ272、277の確認用動作が終了し、「扉が開いています」との音声が出力されていることが示されている。なお、この場合、前面扉102を閉鎖状態にしたときにスピーカ272、277の確認用動作が再開するようにしてもよいし、再開しないようにしても良い。スピーカ272、277の確認用動作が再開するようにした場合、前面扉102を開放状態にしたときの状態から確認用動作が再開するようにしてもよいし、前面扉102を開放状態にしたときの状態に関わらず新たな確認用動作を開始するようにしてもよい。
[演出手段の動作確認例(3)]
図62の例は、シャッタ163の確認用動作の一例である。なお、この例ではシャッタ163に演出用ランプ163Lが設けられているものとする。この例では、管理用画面(図61(b)参照)からの操作によって確認用動作が実行されるものとする。なお、ここでの管理用画面は、上述した設定変更中や設定確認中において表示されるものに限定されるものではなく、例えば、管理者による特定の操作によって表示されるものでもよい。
図62(a)には、管理用画面から「動作確認」が選択されたことで表示されたメニューが示されている。ここでは、このメニューのうち、「可動体チェック」を選択したとする。
図62(b)~(f)には、シャッタ163が完全に開いた状態となる初期位置からシャッタ163を閉じた状態にし、その後初期位置に戻す確認用動作(初期位置から一旦閉じて再び初期位置に戻るまでの動作)が実行されていることが示されている。
なお、この確認用動作の実行中、前面扉102が開放状態となっている間、シャッタ163に設けられた演出用ランプ163Lの点灯態様が変化する。図62(c)には、前面扉102を開放状態にしたことで演出用ランプ163Lの点灯態様が変化していることが示されている。また、この前面扉102が開放状態となっている間、スピーカ272、277から「扉が開いています」との音声が出力されていることが示されている。また、図62(d)には、前面扉102を閉鎖状態にしたことで演出用ランプ163Lの点灯態様が元に戻り、スピーカ272、277からの出力が停止していることが示されている。
また、この確認用動作の実行中、再度「可動体チェック」を選択した場合、確認用動作が新たに開始されるといったことはなく、この操作に対しては何も実行されない。図62(d)では、確認用動作の実行中に再度「可動体チェック」を選択しているが、図62(e)にはこの操作に関わらず実行中の確認用動作がそのまま継続していることが示されている。
図62(g)には、管理用画面から「動作確認」が選択されたことで表示されたメニューが示されている。ここでは、このメニューのうち、「可動体チェック」を選択したとする。
図62(h)~(l)には、シャッタ163が完全に開いた状態となる初期位置からシャッタ163を閉じた状態にし、その後初期位置に戻す確認用動作が実行されていることが示されている。
なお、この確認用動作の実行中、「スピーカチェック」を選択した場合、図61で説明したスピーカ272、277の確認用動作が開始され、シャッタ163の確認用動作と並行して実行される。図62(k)には、シャッタ163の確認用動作とスピーカ272、277の確認用動作が並行して実行されていることが示されている。また、図62(l)には、シャッタ163の確認用動作が終了した際に、スピーカ272、277の確認用動作が継続して実行されていることが示されている。
[演出手段の動作確認例(4)]
図63は、シャッタ163、スピーカ272、277、演出ボタン156(図23参照)の確認用動作の一例を示す図である。なお、この例ではシャッタ163に演出用ランプ163Lが設けられているものとする。この例では、管理用画面(図61(b)参照)からの操作によって確認用動作を実行可能な構成を採用している。なお、ここでの管理用画面は、上述した設定変更中や設定確認中において表示されるものに限定されるものではなく、例えば、管理者による特定の操作によって表示されるものでもよい。
図63(a)には、電源投入前の状態が示されている。この状態では演出画像表示装置157には何も表示されておらず、また、シャッタ163は、演出画像表示装置157の左右に位置しているが、この位置はシャッタ163が完全に開いた状態であり、この位置が初期位置となっている。
図63(b)には、図63(a)の状態から前面扉102を開き、設定キーSWをONにして電源投入を行った直後の動作例が示されている。設定キーをONにして電源投入を行うと設定変更モードが開始されるが、この例では設定変更モードにおいて前面扉102が開放状態になっていると、図63(b)に示すように演出画像表示装置157に設定変更中であることを示す設定変更中画像が表示される。この状態では管理用画面は表示されないため、管理用画面からの各種操作(確認用動作の開始操作含む)を行うことができないようになっている。また、この例では、電源投入後にシャッタ163の確認用動作(初期位置から一旦閉じて再び初期位置に戻るまでの動作)が自動で実行される。図63(b)には、この確認用動作によってシャッタ163が初期位置から移動していることが示されている。なお、シャッタ163の確認用動作に合わせて演出用ランプ163Lも点灯するが、このときの点灯態様は前面扉102が開放状態であることに対応した態様となっている。また、この例では、前面扉102が開放状態であることにより、スピーカ272、277から「扉が開いています」との音声が出力されていることが示されている。
なお、設定変更モードはスタートレバー135が操作された後、設定キーがOFFの状態であれば終了するが(図43参照)、図63(b)~(k)まではスタートレバー135の操作がされずに設定変更モードのままであるものとして説明を続ける。
図63(c)には、図63(b)の状態から前面扉102を閉じた後の動作例が示されている。ここでは設定変更モードで前面扉102が閉鎖状態であるため、図63(b)に示すように管理用画面が表示され、管理用画面からの各種操作(確認用動作の開始操作含む)を行うことができるようになる。ただしこの図63(c)では、電源投入時のシャッタ163の確認用動作が継続しているため、この確認用動作が終了するまではシャッタ163の新たな確認用動作を実行することができない。また、シャッタ163の確認用動作に合わせて点灯している演出用ランプ163Lについては、前面扉102が閉鎖状態であることに対応した点灯態様に変化している。この点灯態様の変化については、図60で説明した演出用ランプ163Lの点灯態様の変化を適用してもよい。また、スピーカ272、277から出力されていた「扉が開いています」との音声については、前面扉102が閉鎖状態となったことにより出力されなくなるが、ここでは設定変更モードであることを報知する「設定変更中です」との音声(設定変更音)が出力されていることが示されている。すなわち、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放音は、設定変更モードであることを示す設定変更音より優先して出力される。
図63(d)には、図63(c)の状態から電源投入に伴うシャッタ163の確認用動作が終了し、さらに、管理用画面に表示されたメニューのうち、「動作確認」を選択した後の状態が示されている。ここでさらに、この切り替わった画面に表示されたメニューのうち、「スピーカチェック」を選択したとする。図63(e)には、スピーカ272、277の確認用動作によって、右スピーカから確認用の音声が出力されている様子が示されている。なお、ここでのスピーカ272、277の確認用動作については、図61で説明したスピーカ272、277の確認用動作と同様である。そして、このスピーカ272、277の確認用動作の実行中に「スピーカチェック終了」を選択したとする。図63(f)には、スピーカ272、277の確認用動作が終了し、図63(d)と同様に「設定変更中です」との音声が初め(初期位置)から出力されていることが示されている。
上記説明したシャッタ163の確認用動作とスピーカ272、277の確認用動作は、重複して実行させることができる。図63(g)には、図63(d)あるいは図63(f)に示された状態から「スピーカチェック」を選択し、スピーカ272、277の確認用動作によって右スピーカから確認用の音声が出力されている様子が示されている。さらに図63(h)には、図63(g)のスピーカ272、277の確認用動作が実行されている(ここでは左スピーカから確認用の音声が出力されている)間に「可動体チェック」を選択し、シャッタ163の確認用動作によってシャッタ163が初期位置から移動していることが示されている。なお、シャッタ163の確認用動作に合わせて演出用ランプ163Lも点灯するが、このときの点灯態様は前面扉102が閉鎖状態であることに対応した態様となっている。
さらに、シャッタ163やスピーカ272、277とは異なるデバイス(例えば、ランプ等の演出手段)に対して確認用動作を実行可能な構成を採用した場合には、シャッタ163の確認用動作とスピーカ272、277の確認用動作と重複して実行させるようにしてもよい。図63(i)には、この異なるデバイスの一例としてストップボタンや演出用のボタンなどの各種ボタンBTNに対する確認用動作(この例ではボタンが振動する)を実行可能な構成を採用した場合の例が示されている。具体的には、図63(h)のスピーカ272、277の確認用動作が実行されおり(ここでは下スピーカから確認用の音声が出力されている)、さらにシャッタ163の確認用動作が実行されている間に「ボタンチェック」を選択し、各種ボタンBTNの確認用動作(ボタンの振動、一定時間経過で終了)が実行されていることが示されている。
図63(j)には、図63(i)に示す確認用動作の実行中に前面扉102を開放状態にした場合の様子が示されている。この場合図63(b)と同様に演出画像表示装置157に設定変更中画像が表示され、シャッタ163は移動を継続しつつ演出用ランプ163Lの点灯態様が開放状態に応じた態様に変化する。さらに、スピーカ272、277では確認用動作による確認音の出力が終了し、扉開放音が初め(初期位置)から出力される。なお、各種ボタンBTNの確認用動作はそのまま継続する。また、図61の例では、前面扉102を閉鎖状態にしたときにスピーカ272、277の確認用動作が再開する構成について説明したが、この例についてもこの構成を適用してもよい。
図63(k)には、図63(j)に示す状態から前面扉102を閉鎖状態にした場合の様子が示されている。ここでは、シャッタ163の確認用動作は終了して初期位置に戻っていることが示されている。また、スピーカ272、277では扉開放音の出力が終了し、設定変更音が初め(初期位置)から出力される。つまり、スピーカ272、277の確認用動作中に扉を開放した後に、扉を閉鎖しても扉開放前に実行していたスピーカ272、277の確認用動作は再開されないようになっている。また、各種ボタンBTNについても一定時間が経過して確認用動作が終了していることが示されている。すなわちこれらの確認用動作が終了した結果、図63(d)あるいは図63(f)と同様の状態となっていることが示されている。
図63(b)~(k)では設定変更モードにおける動作について説明したが、設定確認モードの場合には、前面扉102が閉鎖状態である場合に設定確認モードであることを報知する音声を出力し、前面扉102が開放状態となった場合に扉開放音を出力するようにしてもよい。図63(l)には設定確認モードであることを報知する「設定確認中です」との音声が出力されていることが示されている。なお、各種確認用動作と前面扉102の開閉状態による変化については図63(b)~(k)で説明した動作と同様である。ただし、設定変更モードでは前面扉102が開放状態にあるときに設定変更中画像が表示されるのに対して、設定確認モードでは前面扉102の開閉状態に関わらず管理用画面が表示される。よって、設定確認モードでは前面扉102が開放状態にあるときに、各種確認用動作(スピーカ272、277を除く)を実行することが可能となっている。
なお、管理用画面のメニューについては、設定変更モードと設定確認モードとで表示される項目が異なっていてもよいし、同じであってもよい。例えば、図63(l)の例では図63(c)と比較して「時刻設定」の項目が増えている点が異っているが、この相違については一部であってもよいし、全部であってもよい。
[演出手段の動作確認例(5)]
図60~図63では、シャッタ163やスピーカ272、277等を用いた各種確認用動作を実行する例について説明した。これらの例は、設定変更モードや設定確認モードにおける動作の一例であるが、例えば設定変更状態でのみ各種確認用動作を実行可能な構成としてもよいし、設定確認状態でのみ各種確認用動作を実行可能な構成としてもよく、設定変更状態と設定確認状態の双方で各種確認用動作を実行可能な構成としてもよい。
また、図60や図63では電源投入時にシャッタ163の確認用動作を実行する例について説明したが、電源投入時の確認用動作は行わない構成としてもよい。
また、図60では電源投入時にシャッタ163の確認用動作を自動的に実行する例について説明し、図63では設定変更状態に移行した場合(電源投入時に設定変更モードとなった場合)にシャッタ163の確認用動作を自動的に実行する構成について説明した。これらの例のような確認用動作を自動的に実行する構成については、電源投入時や設定変更状態への移行時に限られるものではなく、例えば、設定確認状態への移行時に確認用動作を自動的に実行するようにしてもよい。確認用動作を自動的に実行するタイミングの他の例としては、設定変更状態への移行時と設定確認状態への移行時の双方であってもよいし、設定変更状態への移行時と電源投入時の双方であってもよいし、設定変更状態への移行時のみであってもよいし、設定確認状態への移行時のみであってもよいし、電源投入時のみであってもよい。すなわち、設定変更状態への移行時、設定確認状態への移行時、電源投入時のそれぞれについて、確認用動作を実行する構成を適宜組み合わせた構成としてもよい。また、自動的に実行する確認用動作の対象はシャッタ163のような可動体に限定されるものではなく、例えばスピーカ272、277のような他のデバイスであってもよい。また、自動的に実行する確認用動作の対象となるデバイスは一つに限られるものではなく、複数であってもよい。
図60、図62、図63では、シャッタ163の確認用動作中に演出用ランプ163Lが点灯するとともに、前面扉102の開閉状態に応じてその点灯態様が変化する動作について説明した。このような構成では、確認用動作の実行中の変化によって前面扉102の開閉状態を容易に把握することができる。このような効果を奏するにあたっては確認用動作の実行中に前面扉102の開閉状態に応じた変化が認められるものであれば、例えば確認用動作とは別に何らかの動作態様が変化するものであればよく、上記のようなシャッタ163と演出用ランプ163Lによる構成に限定されるものではない。また、図60、図62、図63では、シャッタ163の確認用動作の実行にあわせて演出用ランプ163Lが点灯する構成となっているが、例えば、確認用動作の実行に係わらず、電源投入されたことに基づいて演出用ランプ163Lが点灯する、といった構成であってもよいし、設定変更状態に移行したことに基づいて演出用ランプ163Lが点灯する、といった構成であっても良いし、設定確認状態に移行したことに基づいて演出用ランプ163Lが点灯する、といった構成であっても良い。これらのような場合でも、扉の開閉に基づいて点灯態様を変化するようにすれば良い。
図61、図63では、スピーカ272、277の確認用動作の実行中に前面扉102が開放状態になることで、この確認用動作が終了する(扉開放音が出力される)構成について説明したが、例えば、図63の各種ボタンBTNのように、他のデバイスの確認用動作についても、前面扉102が開放状態になることでこの確認用動作が終了する構成としてもよい。
なお、各デバイスの確認用動作を実行するにあたっての操作手段については、それぞれの確認用動作を実行するための操作が可能であればよい。よって例えば、左ストップボタン137で対象となるデバイスを選択して右ストップボタン139を操作することで選択されたデバイスの確認用動作が実行される、といった構成であってもよいし、左ストップボタン137を操作するとスピーカ272、277の確認用動作、中ストップボタン138を操作すると各種ボタンBTNの確認用動作、右ストップボタン139を操作するとシャッタ163の確認用動作、をそれぞれ実行する、といった構成であってもよい。すなわち、共通の操作手段を用いる構成であってもよいし、異なる操作手段を用いる構成であってもよく、用いられる操作手段が限定されるものではない。
≪発明の構成と実施形態の対応≫
以下、上記実施形態に基づく発明の構成について、対応する構成を参照しつつ記載する。
上記の説明(特に、[設定確認を実行した場合の動作例][設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、及び、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり(例えば、図50(B)(2)の状態から図50(B)(3)の状態への変化)、
前記設定確認状態において前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されていても、前記設定確認状態を終了して前記遊技可能状態を開始することが可能な手段である(例えば、図51(B)(2)の状態から図51(B)(3)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、設定確認状態から扉を閉めるだけで遊技可能な状態にすることができる。また、管理者が設定確認状態を終了し忘れたとしても、設定確認状態が遊技者の目に触れることを防止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記メイン制御手段は、
前記遊技可能状態であって前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されている状態において、前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定された場合には、前記遊技可能状態を終了して前記設定確認状態を開始することが可能な手段である(例えば、図51(B)(3)の状態から図51(B)(4)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、例えば管理者が試しに遊技を行う際に、これと前後して扉を開放するだけで直ぐに設定値を確認することができる。また、管理者が設定確認状態を終了し忘れたとしても、扉を開放するだけで直ぐに設定確認状態となるので、通常の手順で設定確認状態を終了しなかったことにすぐに気づくことができる。
また、上記記載の遊技台は、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、をさらに備え、
前記メイン制御手段は、
前記遊技可能状態であって前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されている状態において、前記リールが回転している場合には、前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定されても、前記設定確認状態を開始しない手段である(例えば、[設定キーSWがONの状態での動作例(1)]、図52(A)(1)の状態から図52(A)(2)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、遊技中に扉が開放された場合、不正行為が行われている可能性が考えられるので、設定確認状態へ制御しないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
所定のエラーを検出可能なエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
所定のエラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、払出枚数表示器127)と、をさらに備え、
前記エラー報知手段は、
前記設定確認状態において前記エラー検出手段により前記所定のエラーが検出された場合には、前記設定確認状態において前記所定のエラー報知を実行可能であり(例えば、図54(B)(1))、
前記エラー検出手段により前記所定のエラーが検出された場合には、前記設定確認状態を新たに開始しない手段である(例えば、[設定確認中のエラー報知およびエラー解除の動作例]、図46のステップS602でNoの判定、図54(B)(2)の状態から図54(B)(3)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、エラー報知中に扉が開放された場合、不正行為が行われている可能性が考えられるので、設定確認状態へ制御しないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記の説明(特に、[設定変更を実行した場合の動作例][設定確認を実行した場合の動作例][設定変更実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例][設定確認実行中に前面扉102を閉じた場合の動作例])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)、及び、複数の設定値のうちから何れかの設定値を設定することが可能な設定変更状態(例えば、図43のステップS306、ステップS307により設定値変更が可能な状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり(例えば、図50(B)(2)の状態から図50(B)(3)の状態への変化)、
前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されている状態で電源が投入されたことに基づいて前記設定変更状態を開始することが可能であり(例えば、図50(A)(1)の状態から図50(A)(2)の状態への変化)、
前記設定確認状態において前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されていても、前記設定確認状態を終了して前記遊技可能状態を開始することが可能であり(例えば、図51(B)(2)の状態から図51(B)(3)の状態への変化)、
前記設定変更状態においては、前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態であると判定されても、前記遊技可能状態を開始しない手段である(例えば、図51(A)(2)の状態から図51(A)(3)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、設定確認状態から扉を閉めるだけで遊技可能な状態にすることができる。また、管理者が設定確認状態を終了し忘れたとしても、設定確認状態が遊技者の目に触れることを防止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
一方、設定変更状態については、通常の手順で終了していない場合において扉を閉鎖するだけで直ぐに遊技を開始できてしまうと、管理者が想定していた設定値に設定されていない等の不都合が生じてしまう可能性がある。このため、設定確認状態とは違い扉を閉鎖した際に遊技を開始しないようにすることで、セキュリティや利便性を向上させることができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記メイン制御手段は、
前記遊技可能状態であって前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されている状態において、前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定された場合には、前記遊技可能状態を終了して前記設定確認状態を開始することが可能な手段である(例えば、図51(B)(3)の状態から図51(B)(4)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、例えば管理者が試しに遊技を行う際に、これと前後して扉を開放するだけで直ぐに設定値を確認することができる。また、管理者が設定確認状態を終了し忘れたとしても、扉を開放するだけで直ぐに設定確認状態となるので、通常の手順で設定確認状態を終了しなかったことにすぐに気づくことができる。
また、上記記載の遊技台は、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、をさらに備え、
前記メイン制御手段は、
前記遊技可能状態であって前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されている状態において、前記リールが回転している場合には、前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定されても、前記設定確認状態を開始しない手段である(例えば、[設定キーSWがONの状態での動作例(1)]、図52(A)(1)の状態から図52(A)(2)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、遊技中に扉が開放された場合、不正行為が行われている可能性が考えられるので、設定確認状態へ制御しないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
所定のエラーを検出可能なエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
所定のエラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、払出枚数表示器127)と、をさらに備え、
前記エラー報知手段は、
前記設定確認状態において前記エラー検出手段により前記所定のエラーが検出された場合には、前記設定確認状態において前記所定のエラー報知を実行可能であり(例えば、図54(B)(1))、
前記エラー検出手段により前記所定のエラーが検出された場合には、前記設定確認状態を新たに開始しない手段である(例えば、[設定確認中のエラー報知およびエラー解除の動作例]、図46のステップS602でNoの判定、図54(B)(2)の状態から図54(B)(3)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、エラー報知中に扉が開放された場合、不正行為が行われている可能性が考えられるので、設定確認状態へ制御しないようにすることで、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記の説明(特に、[演出手段の動作確認例(1)]~[演出手段の動作確認例(5)])では、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
第一の演出手段(例えば、スピーカ272、277)、及び、該第一の演出手段とは異なる第二の演出手段(例えば、シャッタ163)と、を含む演出手段と、
所定の操作手段(例えば、十字ボタン)と、
前記演出手段に対して予め定められた確認動作(例えば、図60(b)~(f)、図61(c)~(e))を実行させる確認動作手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、
所定の状態(例えば、管理用画面が表示された状態)を設定可能な手段であり、
前記確認動作手段は、
前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第一の操作(例えば、図61(b)の「スピーカチェック」の選択)が行われると前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第二の操作(例えば、図62(a)の「可動体チェック」の選択)が行われると前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると該実行中の前記確認動作を終了して前記第一の演出手段に対する新たな前記確認動作を開始する一方(例えば、図61(i)から図61(j)の状態への変化)、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われても、該実行中の前記確認動作を終了しない(例えば、図62(d)から図62(e)の状態への変化)手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
遊技台の演出手段には、本実施形態のスピーカ272、277、各種ランプ420、演出画像表示装置157、シャッタ163に限らず、例えば振動手段のようなものもあり、それぞれの演出手段特有の様々な動作を実行することができる。上記の遊技台では、こうした演出手段の確認動作を実行するにあたり、その特徴に応じて第一の演出手段と第二の演出手段とに分けることで、動作を確認する際の利便性を高めることができる場合がある。なお、第一の演出手段と第二の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限られるものではない。
また、上記記載の遊技台は、
前記第一の演出手段は、複数の演出手段(例えば、左スピーカ、右スピーカ、下スピーカ)を含むものであり、
前記第一の演出手段に対する前記確認動作は、前記第一の演出手段に含まれる複数の演出手段のそれぞれに対して予め定められた動作を順次実行する動作である(例えば、図61(c)~(e)の動作)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、複数の演出手段の確認動作を行っていても、第一の操作を行うことで、直ぐに最初の演出手段から再び動作を確認することができ、動作を確認する際の利便性を向上させることができる。なお、第一の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限定されることなく様々な演出手段を採用することができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記確認動作手段は、
電源投入時においては、前記操作手段に対する第二の操作が行われていない場合であっても、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させる場合がある(例えば、図60(a)~(f)の動作)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、第一の演出手段については確認動作中であっても新たな確認動作を行うことができるが、第二の演出手段については確認動作中に新たな確認動作を行うことができない。しかし、電源投入時に第二の演出手段に対する確認動作を実行させる機会が設けられていることで、第二の演出手段に対する動作確認の機会を得ることができる。また、電源投入時の確認動作によって、いち早く不具合を察知することができる。なお、電源投入時の第二の演出手段に対する確認動作については、必ず実行される構成に限られるものではなく、何らかの条件によって実行される場合があればよい。
また、上記記載の遊技台は、
前記確認動作手段は、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われると、前記第一の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能である(例えば、図62(k)の動作)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、第一の演出手段の確認動作と第二の演出手段の確認動作とを並行して実行することで、動作確認の時間を短縮することができる。
また、上記記載の遊技台は、
遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちから何れかの設定値を設定することが可能な設定手段(例えば、主制御部300)をさらに備え、
前記所定の状態は、
前記複数の設定値のうちから何れかの設定値を設定することが可能な設定変更状態である、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
また、上記記載の遊技台は、
遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちから何れかの設定値を設定することが可能な設定手段をさらに備え、
前記所定の状態は、
現在設定されている前記設定値を確認することが可能な設定確認状態である、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
また、上記記載の遊技台は、
前記第一の演出手段は、音声を出力する手段であり、
前記第二の演出手段は、可動体である、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
また、上記の説明(特に、[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)][エラー報知およびエラー解除の動作例(2)][エラー報知終了条件について])では、
第一のエラー(例えば、セレクタエラー)を検出可能な第一のエラー検出手段(例えば、セレクタセンサ)と、
エラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、払出枚数表示器127、スピーカ272,277)と、
前記エラー報知の解除操作が可能な所定の操作手段(例えば、リセットSW)と、を備えた遊技台であって、
前記エラー報知手段は、
前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第一のエラーが検出されたことを報知する第一のエラー報知を実行可能であり(例えば、図53(A)(1))、
前記第一のエラー報知が実行されてから第一の期間(例えば、「セレクタエラーです」が一回出力されるまでの期間)においては前記解除操作が行われても前記第一のエラー報知を継続し(例えば、図55のタイミングt2、t4)、前記第一のエラー報知が実行されてから前記第一の期間を経過した後に前記解除操作が行われると前記第一のエラー報知を終了させる手段である(例えば、図43のステップS309、ステップS318、および図47のステップS707のエラー報知終了条件、図55のタイミングt6)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、エラー報知が実行されてから第一の期間はエラーが解除されないため、管理者(や遊技者)にエラーが発生したことをより確実に把握させることができ、セキュリティの向上を図ることができる。なお、上記実施形態ではこの第一の期間を、エラー音の1周期分の期間とした構成について説明したが、ある程度エラー報知が実行される期間が担保されるものであれば、この第一の期間について限定するものではない。また、上記実施形態でのエラーに限らず、様々な種類のエラーに対して上記構成を適用することができる。
また、上記記載の遊技台は、
エラーが発生したことに基づいて前記遊技台の外部にセキュリティ信号を出力するセキュリティ信号出力手段(例えば、情報出力回路443)をさらに備え、
前記セキュリティ信号出力手段は、
前記第一のエラー報知が実行されてから前記第一の期間においては前記セキュリティ信号の出力を継続する手段である(例えば、図55)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、セキュリティ信号の出力時間を担保することで、外部に正常にセキュリティ信号を出力することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記第一のエラー報知は、
所定のアナウンス音(例えば、「セレクタエラーです」の音声)が繰り返し出力される音声を含む報知であり、
前記第一の期間は、
前記所定のアナウンス音の一回の出力に要する期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、エラーが解除されるまでの間にアナウンス音が少なくとも1度は出力されるため、管理者(や遊技者)にエラーが発生したことをより確実に把握させることができ、セキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を検出可能な開閉検出手段(例えば、開閉センサ)と、をさらに備え、
前記所定の操作手段は、
前記扉体が開状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であり、
前記第一のエラー報知は、
所定のエラー画像(例えば、図53(A)(1)の演出画像表示装置157の画像)の表示を含む報知であり、
前記エラー報知手段は、
前記第一のエラー報知を実行するにあたって前記開閉検出手段によって開状態が検出されている場合には、前記第一のエラー報知のうちの音声出力を停止して前記所定のエラー画像を表示する(例えば、図55のタイミングt14~t15)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、管理者がエラーを解除するためにエラー報知中に扉を開放した際に、エラー画像は最低限残した状態でエラー音の出力を停止することで、エラー解除作業におけるエラー音の煩わしさを解消することができる。
また、上記記載の遊技台は、
第二のエラー(例えば、ホッパーエラー)を検出可能な第二のエラー検出手段(例えば、ホッパーセンサ)をさらに備え、
前記エラー報知手段は、
前記第二のエラー検出手段によって前記第二のエラーが検出されると、前記第二のエラーが検出されたことを報知する第二のエラー報知を実行可能であり(例えば、図53(B)(1))、
前記第一のエラー報知を終了させると共に、前記第二のエラー報知を開始させる場合(以下、「第一の場合」という。)があり(例えば、図55のタイミングt10)、
前記第一の場合における前記第二のエラー報知において、前記第二のエラー報知が実行されてから第二の期間(例えば、「ホッパーエラーです」が一回出力されるまでの期間)においては前記解除操作が行われても前記第二のエラー報知を継続する(例えば、図55のタイミングt10~t12)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、複数のエラー毎にエラー報知が確実に実行される期間を設けているため、管理者(や遊技者)に各エラーが発生したことをより確実に把握させることができ、セキュリティの向上を図ることができる。なお、上記実施形態ではこの第二の期間を、エラー音の1周期分の期間とした構成について説明したが、ある程度エラー報知が実行される期間が担保されるものであれば、この第二の期間について限定するものではない。
また、上記の説明(特に、[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)][設定変更中のエラー報知およびエラー解除の動作例])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
所定のエラー(例えば、セレクタエラー)を検出可能なエラー検出手段(例えば、セレクタセンサ)と、
エラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、払出枚数表示器127、スピーカ272,277)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、及び、複数の設定値のうちから何れかの設定値を設定することが可能な設定変更状態(例えば、図43のステップS306、ステップS307により設定値変更が可能な状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記エラー報知手段は、
前記エラー検出手段によって前記所定のエラーが検出されると、前記所定のエラーが検出されたことを報知する所定のエラー報知を実行可能であり(例えば、図53(A)(1)、図54(A)(2))、
前記遊技可能状態においては前記所定のエラー報知を第一の態様で実行し(例えば、図53(A)(1))、
前記設定変更状態においては前記所定のエラー報知を前記第一の態様とは異なる第二の態様で実行する手段である(例えば、図54(A)(2))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記遊技台では、遊技者が遊技を行う遊技可能状態と、管理者が設定値の変更を行う設定変更状態とで、エラー報知の態様を異ならせた構成としている。このように、状況に合わせてエラー報知の態様を異ならせることで、セキュリティを保ちつつ、管理者が煩わしく感じない利便性の高い遊技台を提供することができる。なお、エラー報知手段については、本実施形態での構成に限らず様々な報知手段を採用することができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記第一の態様は、前記第二の態様よりも目立つ態様、前記第二の態様よりも騒々しい態様、あるいは、前記第二の態様よりも認識しやすい態様である(例えば、図54(A)(2)では払出枚数表示器127でのみエラー報知を実行するが、図53(A)(1)では少なくとも払出枚数表示器127とスピーカ272、277でエラー報知を実行する)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記遊技台では、遊技者が遊技を行う遊技可能状態の方が、管理者が設定値の変更を行う設定変更状態よりも、エラー報知が把握しやすい構成としている。この構成では、エラー報知がより確実に伝わるようにしつつ、エラー処理の段階では管理者が煩わしく感じない利便性の高い遊技台を提供することができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記複数の状態には、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)が含まれ、
前記エラー報知手段は、
前記設定確認状態においては前記所定のエラー報知を前記第二の態様で実行する手段である(例えば、[設定確認中のエラー報知およびエラー解除の動作例]、図54(B)(1))、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記遊技台では、管理者が設定確認を行う設定確認状態について、設定変更状態と同様のエラー報知の態様とする構成としている。このように、状況に合わせてエラー報知の態様を異ならせることで、セキュリティを保ちつつ、管理者が煩わしく感じない利便性の高い遊技台を提供することができる。
また、上記記載の遊技台は、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、をさらに備え、
前記メイン制御手段は、
前記開閉判定手段により前記扉体が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能な手段であり(例えば、図50(B)(2)の状態から図50(B)(3)の状態への変化)、
前記エラー報知手段は、
前記設定確認状態において前記第二の態様で前記所定のエラー報知を実行している状態で前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態であると判定された場合には、前記所定のエラー報知の報知態様を前記第二の態様から前記第一の態様に変化させる(例えば、図54(B)(1)の状態から図54(B)(2)の状態への変化)、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記遊技台では、扉を閉めた瞬間にエラー報知の態様が変化することで、管理者がエラーの解除を失念していることに気づきやすくすることができる。
また、上記の説明(特に、[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)][エラー報知およびエラー解除の動作例(2)])では、
エラーを検出可能なエラー検出手段(例えば、セレクタセンサ、ホッパーセンサ)と、
エラー報知を実行可能な第一の報知手段(例えば、演出画像表示装置157)と、
前記エラー報知の解除操作が可能な所定の操作手段(例えば、リセットSW)と、を備えた遊技台であって、
前記エラー検出手段は、
第一のエラー(例えば、セレクタエラー)を検出可能な第一のエラー検出手段(例えば、セレクタセンサ)と、第二のエラー(例えば、ホッパーエラー)を検出可能な第二のエラー検出手段(例えば、ホッパーセンサ)と、を含み、
前記第一の報知手段は、
前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第一のエラーが検出されたことを報知する第一のエラー報知(例えば、図53(A)(1))を実行可能であり、
前記第二のエラー検出手段によって前記第二のエラーが検出されると、前記第二のエラーが検出されたことを報知する第二のエラー報知(例えば、図53(B)(1))を実行可能であり、
前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出された状態で前記第二のエラー検出手段によって前記第二のエラーが検出された場合(以下、「第一の場合」とする)、前記第一のエラー報知を実行可能であると共に前記第二のエラー報知を実行可能であり(例えば、図53(A)(2))、
前記第一の場合であって前記第一のエラー報知、及び、前記第二のエラー報知が実行されている状態で、前記第一のエラーの原因の除去、及び、前記第二のエラーの原因の除去を行った後に前記解除操作を一回行うと、前記第一のエラー報知を終了する一方で前記第二のエラー報知を継続する(例えば、図53(A)(3))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、二種類のエラー要因が取り除かれていたとしても、段階的にエラー解除を行うことで、管理者に対して各エラー個所について確認を促してセキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
エラー報知を実行可能な第二の報知手段(例えば、払出枚数表示器127)と、を含み、
前記第二の報知手段は、前記第一の場合において、前記第一のエラー報知を実行する一方、前記第二のエラー報知を実行しない手段である(例えば、図53(A)(2))、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、第一のエラーについては二か所で報知することで、セキュリティの向上を図ることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台は、
前記第一の報知手段は、
前記第二のエラー検出手段によって前記第二のエラーが検出された状態で前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出された場合(以下、「第二の場合」とする)、前記第一のエラー報知を実行可能であると共に前記第二のエラー報知を実行可能であり(例えば、図53(B)(2))、
前記第二の場合であって前記第一のエラー報知、及び、前記第二のエラー報知が実行されている状態で、前記第一のエラーの原因の除去、及び、前記第二のエラーの原因の除去を行った後に前記解除操作を一回行うと、前記第一のエラー報知を終了する一方で前記第二のエラー報知を継続する(例えば、図53(B)(3))、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、二種類のエラー要因が取り除かれていたとしても、段階的にエラー解除を行うことで、管理者に対して各エラー個所について確認を促してセキュリティの向上を図ることができる。
また、上記記載の遊技台は、
前記第二の報知手段は、前記第二の場合において、前記第一のエラー報知を実行する一方、前記第二のエラー報知を実行しない手段である(例えば、図53(B)(2))、
ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
上記の遊技台では、第一のエラーについては二か所で報知することで、セキュリティの向上を図ることができる場合がある。
また、上記の説明(特に、[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(1)]~[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(4)])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、
を備えた遊技台であって、
前記扉体には、第一の扉体と、第二の扉体と、があり(例えば、図57、図58の例では上扉と下扉)、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態(例えば、図57(B)(3)の状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり(例えば、図57(B)(2))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体が閉状態であると判定され、且つ前記開閉判定手段により前記第二の扉体が開状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技不可能状態とすることが可能であり(例えば、図57(B)(3))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技可能状態とする(例えば、図57(B)(5))ことが可能な手段であり、
前記リールが回転中であって前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態である場合に、前記遊技不可能状態になる(例えば、図58(A)(3))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、2つの扉体の双方が同じ状態でなければ遊技不可能状態とすることで、セキュリティを強化することができ、さらにリール回転中においても、扉体の状態に応じて遊技不可能状態とすることで、セキュリティを強化することができる。
また、上記の説明(特に、[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(1)]~[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(4)])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、
第一のエラー(例えば、セレクタエラー、ホッパーエラー)を検出可能な第一のエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
エラー報知を実行可能な第一の報知手段(例えば、演出画像表示装置157)と、
エラー報知を実行可能な第二の報知手段(例えば、払出枚数表示器127)と、
を備えた遊技台であって、
前記扉体には、第一の扉体と、第二の扉体と、があり(例えば、図57、図58の例では上扉と下扉)、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態(例えば、図57(B)(3)の状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり(例えば、図57(B)(2))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体が閉状態であると判定され、且つ前記開閉判定手段により前記第二の扉体が開状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技不可能状態とすることが可能であり(例えば、図57(B)(3))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技可能状態とする(例えば、図57(B)(5))ことが可能な手段であり、
前記遊技可能状態において、前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第一の報知手段および前記第二の報知手段によって前記第一のエラーに関するエラー報知を実行することが可能であり(例えば、図53)、
前記設定確認状態において、前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第二の報知手段によって前記第一のエラーに関するエラー報知を実行することが可能である(例えば、図58(B)(2))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、2つの扉体の双方が同じ状態でなければ遊技不可能状態とすることで、セキュリティを強化することができる。さらに、状態によって適切な態様でエラー報知を実行することができ、エラー報知による煩わしさを軽減することができる。
また、上記記載の遊技台であって、
前記遊技不可能状態において、前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第一の報知手段および前記第二の報知手段によって前記第一のエラーに関するエラー報知を実行することが可能である(例えば、図58(B)(3))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、遊技不可能状態におけるエラー報知を気付きやすくすることができる。
また、上記の説明(特に、[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(1)]~[前面扉102が上扉と下扉の2つの扉で構成されている場合の変形例(4)])では、
複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、
操作状態として第一の操作状態(例えば、設定キーSWがOFFの状態)と第二の操作状態(例えば、設定キーSWがONの状態)を有する所定の操作手段(例えば、設定キーSW)と、
第一のエラー(例えば、セレクタエラー、ホッパーエラー)を検出可能な第一のエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
エラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、演出画像表示装置157、払出枚数表示器127、スピーカ272、277)と、
を備えた遊技台であって、
前記扉体には、第一の扉体と、第二の扉体と、があり(例えば、図57、図58の例では上扉と下扉)、
前記メイン制御手段は、
遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態(例えば、図46のステップS604により設定値表示装置101aに設定値が表示された状態)、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態(例えば、図57(B)(3)の状態)を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり(例えば、図57(B)(2))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体のうちのいずれか一方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技不可能状態とすることが可能であり(例えば、図57(B)(3))、
前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技可能状態とする(例えば、図57(B)(5))ことが可能な手段であり、
前記エラー報知手段は、
前記設定確認状態において、前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記エラー報知手段によって第一の態様(例えば、図58(B)(2)では払出枚数表示器127のみによるエラー報知)で前記第一のエラーに関するエラー報知を実行することが可能であり、
前記設定確認状態であって前記第一の態様で前記第一のエラーに関するエラー報知を実行している場合に、前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体のうちのいずれか一方が閉状態であると判定されると、前記第一の態様から第二の態様(例えば、図58(B)(3)では演出画像表示装置157、払出枚数表示器127、スピーカ272、277によるエラー報知)に変化して前記第一のエラーに関するエラー報知を実行することが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、2つの扉体の双方が同じ状態でなければ遊技不可能状態とすることで、セキュリティを強化することができる。さらに、状態によって適切な態様でエラー報知を実行することができ、エラー報知による煩わしさを軽減することができる。
また、上記記載の遊技台であって、
前記エラー報知手段は、第一のエラー報知手段(例えば、演出画像表示装置157)と、第二のエラー報知手段(例えば、払出枚数表示器127)と、を含み、
前記第一の態様の前記第一のエラーに関するエラー報知とは、前記第一のエラー報知手段および前記第二のエラー報知手段のうちのいずれか一方によって行う報知であり、
前記第二の態様の前記第一のエラーに関するエラー報知とは、前記第一のエラー報知手段および前記第二のエラー報知手段の双方によって行う報知である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、状態によって適切な態様でエラー報知を実行することができ、エラー報知による煩わしさを軽減することができる。
また、上記の説明(特に、[エラー報知およびエラー解除の動作例(1)]、[エラー報知およびエラー解除の動作例(2)][エラー報知終了条件について])では、
第一のエラー(例えば、セレクタエラー)を検出可能な第一のエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
第二のエラー(例えば、ホッパーエラー)を検出可能な第二のエラー検出手段(例えば、主制御部300)と、
エラー報知を実行可能なエラー報知手段(例えば、演出画像表示装置157、払出枚数表示器127、スピーカ272,277)と、
前記エラー報知の解除操作が可能な所定の操作手段(例えば、リセットSW)と、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段(例えば、主制御部300)と、を備えた遊技台であって、
前記所定の操作手段は、前記扉体が開状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であり、
前記エラー報知手段は、
前記第一のエラー検出手段によって前記第一のエラーが検出されると、前記第一のエラーが検出されたことを報知する第一のエラー報知(例えば、図53(A)(1))を開始可能であり、
前記第二のエラー検出手段によって前記第二のエラーが検出されると、前記第二のエラーが検出されたことを報知する第二のエラー報知(例えば、図53(B)(1))を開始可能であり、
前記第一のエラー報知が実行されている場合には、前記解除操作が行われても前記第一のエラー報知を継続する第一の期間(例えば、エラー音の1周期分の期間)を経過した後の前記解除操作によって、前記第一のエラー報知を終了させることが可能(例えば、図55のタイミングt6、t10)で、
前記第二のエラー報知が実行されている場合には、前記解除操作が行われても前記第二のエラー報知を継続する第二の期間(例えば、エラー音の1周期分の期間)を経過した後の前記解除操作によって、前記第二のエラー報知を終了させることが可能(例えば、図55のタイミングt12)で、
前記第一のエラー報知を終了させると共に、前記第二のエラー報知を開始させる場合(以下、「第一の場合」という。)があり(例えば、図55のタイミングt10)、
前記第一の場合における前記第二のエラー報知において、該第二のエラー報知が開始してから前記第二の期間においては前記解除操作が行われても該第二のエラー報知を継続する手段であり(例えば、図55のタイミングt11)、
前記第一のエラー報知は、所定のエラー画像を表示し、さらに所定のエラー音の出力が加わる場合がある報知であり(例えば、図55のタイミングt13~t15)、
前記エラー報知手段は、
前記第一のエラー報知を行うにあたって、前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態であると判定されている場合には、前記所定のエラー画像を表示するとともに前記所定のエラー音を出力する態様での報知を行い(例えば、図55のタイミングt13)、
前記第一のエラー報知の実行中に、前記開閉判定手段により前記扉体が閉状態から開状態になったと判定されると、前記所定のエラー画像の表示を継続したまま前記所定のエラー音を出力しない態様での報知を行い(例えば、図55のタイミングt14)、
前記第一のエラー報知の実行中に、前記開閉判定手段により前記扉体が開状態から閉状態になったと判定されると、前記所定のエラー画像の表示を継続したまま前記所定のエラー音を初めから出力する(例えば、図55のタイミングt15)手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、エラー音が出力される期間を担保したり、エラー音を再開する際には初めから出力するようにすることで、エラー音を認識しやすくすることができる。
また、上記の説明(特に、[演出手段の動作確認例(1)]~[演出手段の動作確認例(5)])では、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
第一の演出手段(例えば、スピーカ272、277)、及び、第二の演出手段(例えば、シャッタ163)と、を含む演出手段と、
所定の操作手段(例えば、十字ボタン)と、
前記演出手段に対して予め定められた確認動作(例えば、図63(b)(c)(e))を実行させる確認動作手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、所定の状態(例えば、設定変更状態)を設定可能な手段であり、
前記確認動作手段は、
前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第一の操作(例えば、図63(d)の「スピーカチェック」の選択)が行われると前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記所定の状態に設定されたことに基づいて前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり(例えば、図63(b)(c))、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である(例えば、[演出手段の動作確認例(4)]における「シャッタ163の確認用動作とスピーカ272、277の確認用動作は、重複して実行させることができる」との記載参照)、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、第一の演出手段の確認動作と第二の演出手段の確認動作とを並行して実行させることで、確認動作の時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。また、所定の状態が設定された際に第二の演出手段に対して確認動作を行うことで、いち早く不具合を察知することができる。特に、第二の演出手段が遊技への影響度が高い演出手段であるような場合や、不具合が生じやすい演出手段であるような場合には、この不具合によって遊技者に不利益になる虞があるが、このような問題の発生を営業の開始前に発見しやすくすることができる。なお、第一の演出手段と第二の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限られるものではない。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、該実行中の前記確認動作を終了して前記第一の演出手段に対する新たな前記確認動作を開始する手段である(例えば、図61(i)(j))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第一の演出手段についての動作を確認する際の利便性を高めることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第二の操作(例えば、図63(h)の「可動体チェック」の選択)が行われることでも前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第二の演出手段についての動作を確認する際の利便性を高めることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われても、該実行中の前記確認動作を終了しない手段である(例えば、図62(e))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第二の演出手段についての確認動作を確実に実行させることができる。
また、上記の説明(特に、[演出手段の動作確認例(1)]~[演出手段の動作確認例(5)])では、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
第一の演出手段(例えば、スピーカ272、277)、第二の演出手段(例えば、シャッタ163)、及び、第三の演出手段(例えば、各種ボタンBTN)と、を含む演出手段と、
所定の操作手段(例えば、十字ボタン)と、
前記演出手段に対して予め定められた確認動作(例えば、図63(b)(c)(e)(i))を実行させる確認動作手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、所定の状態(例えば、設定変更状態)を設定可能な手段であり、
前記確認動作手段は、
前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第一の操作(例えば、図63(d)の「スピーカチェック」の選択)が行われると前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記所定の状態に設定されたことに基づいて前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり(例えば、図63(b)(c))、
前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第三の操作(例えば、図63(i)の「ボタンチェック」の選択)が行われると前記第三の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり(例えば、[演出手段の動作確認例(4)]における「シャッタ163の確認用動作とスピーカ272、277の確認用動作は、重複して実行させることができる」との記載参照)、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第三の操作が行われると、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第三の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である(例えば、図63(i))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、第一の演出手段の確認動作、第二の演出手段の確認動作、第三の演出手段の確認動作とを並行して実行させることで、確認動作の時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。また、所定の状態が設定された際に第二の演出手段に対して確認動作を行うことで、いち早く不具合を察知することができる。特に、第二の演出手段が遊技への影響度が高い演出手段であるような場合や、不具合が生じやすい演出手段であるような場合には、この不具合によって遊技者に不利益になる虞があるが、このような問題の発生を営業の開始前に発見しやすくすることができる。なお、第一の演出手段、第二の演出手段、第三の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限られるものではない。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、該実行中の前記確認動作を終了して前記第一の演出手段に対する新たな前記確認動作を開始する手段である(例えば、図61(i)(j))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第一の演出手段についての動作を確認する際の利便性を高めることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記所定の状態において前記所定の操作手段に対する第二の操作(例えば、図63(h)の「可動体チェック」の選択)が行われることでも前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第二の演出手段についての動作を確認する際の利便性を高めることができる場合がある。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われても、該実行中の前記確認動作を終了しない手段である(例えば、図62(e))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記記載の遊技台によれば、第二の演出手段についての確認動作を確実に実行させることができる。
また、上記の説明(特に、[演出手段の動作確認例(1)]~[演出手段の動作確認例(5)])では、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
第一の演出手段(例えば、スピーカ272、277)、及び、第二の演出手段(例えば、シャッタ163)と、を含む演出手段と、
所定の操作手段(例えば、十字ボタン)と、
前記演出手段に対して予め定められた確認動作(例えば、図63(b)(c)(e))を実行させる確認動作手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、所定の状態(例えば、設定変更状態)を設定可能な手段であり、
前記確認動作手段は、
前記所定の状態において前記扉体が閉状態である場合に、前記所定の操作手段に対する第一の操作(例えば、図63(d)の「スピーカチェック」の選択)が行われると前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記所定の状態において前記扉体が閉状態である場合に、前記所定の操作手段に対する第二の操作(例えば、図63(h)の「可動体チェック」の選択)が行われると前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記扉体が閉状態で前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している場合に、前記扉体を閉状態から開状態にすると、該実行中の前記第一の演出手段の前記確認動作を終了させ(例えば、図63(i)(j))、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、該実行中の前記確認動作を終了して前記第一の演出手段に対する新たな前記確認動作を開始する(例えば、図61(i)(j))一方、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われても、該実行中の前記確認動作を終了せず(例えば、図62(e))、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われると、前記第一の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である(例えば、図63(h))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、第一の演出手段の確認動作と第二の演出手段の確認動作とを並行して実行させることで、確認動作の時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。なお、第一の演出手段と第二の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限られるものではない。
また、上記記載の遊技台であって、
前記確認動作手段は、前記扉体が閉状態で前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している場合に、前記扉体を閉状態から開状態にしても、該実行中の前記第二の演出手段の前記確認動作を継続する手段である(例えば、図63(i)(j))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、第二の演出手段の確認動作中に扉体を開く必要が生じた場合でも確認動作を継続して実行させることがで、利便性を向上させることができる場合がある。
また、
遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、前面扉102)と、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
第一の演出手段(例えば、スピーカ272、277)、及び、第二の演出手段(例えば、シャッタ163)と、を含む演出手段と、
所定の操作手段(例えば、十字ボタン)と、
前記演出手段に対して予め定められた確認動作(例えば、図63(b)(c)(e))を実行させる確認動作手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記メイン制御手段は、所定の状態(例えば、設定変更状態)を設定可能な手段であり、
前記確認動作手段は、
前記所定の状態において前記扉体が閉状態である場合に、前記所定の操作手段に対する第一の操作(例えば、図63(d)の「スピーカチェック」の選択)が行われると前記第一の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記所定の状態において前記扉体が閉状態である場合に、前記所定の操作手段に対する第二の操作(例えば、図63(h)の「可動体チェック」の選択)が行われると前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能であり、
前記扉体が閉状態で前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している場合に、前記扉体を閉状態から開状態にしても、該実行中の前記第二の演出手段の前記確認動作を継続し(例えば、図63(i)(j))、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第一の操作が行われると、該実行中の前記確認動作を終了して前記第一の演出手段に対する新たな前記確認動作を開始する(例えば、図61(i)(j))一方、
前記第二の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われても、該実行中の前記確認動作を終了せず(例えば、図62(e))、
前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している状態で前記第二の操作が行われると、前記第一の演出手段に対する前記確認動作を継続しつつ、前記第二の演出手段に対する前記確認動作を実行させることが可能な手段である(例えば、図63(h))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、第一の演出手段の確認動作と第二の演出手段の確認動作とを並行して実行させることで、確認動作の時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。なお、第一の演出手段と第二の演出手段については、本実施形態の演出手段の構成に限られるものではない。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の演出手段は、音を出力可能な演出手段であり、
前記第二の演出手段は、音を出力不可能な演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記所定の状態であって前記扉体が閉状態において前記第一の演出手段が前記確認動作を実行している場合に、前記扉体を閉状態から開状態とすると、前記扉体が閉状態から開状態となったことを報知する音を出力する手段である(例えば、図63(i)(j))、
ことを特徴とする遊技台、について説明した。
上記の遊技台では、扉体が開状態であることを把握しやすくすることができる。
≪その他≫
なお、本実施形態においては、遊技台の一例として、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシン100を示したが、これに限定されるものではなく、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンや、ぱちんこ機、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用可能である。
なお、スロットマシンは、上記の構成に基づく動作をシミュレーションするプログラムによって、携帯端末(スマートフォン、ゲーム機)やパソコン上で動作するような、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合、遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
以上、本実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明に係る遊技台は、本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
100 スロットマシン
110~112 リール
113 図柄表示窓
130~132 ベットボタン
135 スタートレバー
137~139 ストップボタン
156 演出ボタン
157 演出画像表示装置(液晶表示装置)
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (1)

  1. 複数の設定値のうち何れか一の設定値に基づいて遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、
    遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体と、
    前記扉体の開閉状態を判定する開閉判定手段と、
    操作状態として第一の操作状態と第二の操作状態を有する所定の操作手段と、
    複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    を備えた遊技台であって、
    前記扉体には、第一の扉体と、第二の扉体と、があり、
    前記メイン制御手段は、
    遊技の進行が可能な遊技可能状態、現在設定されている設定値を確認することが可能な設定確認状態、及び、遊技の進行が不可能な遊技不可能状態を少なくとも含む複数の状態の中から何れかを設定可能であり、
    前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態であると判定された場合において、前記所定の操作手段が前記第一の操作状態から前記第二の操作状態に操作されると、前記設定確認状態を開始することが可能であり、
    前記開閉判定手段により前記第一の扉体が閉状態であると判定され、且つ前記開閉判定手段により前記第二の扉体が開状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技不可能状態とすることが可能であり、
    前記開閉判定手段により前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が閉状態であると判定された場合には、前記所定の操作手段が前記第二の操作状態に操作されたまま、前記遊技可能状態とすることが可能な手段であり、
    前記リールが回転中であって前記第一の扉体と前記第二の扉体の双方が開状態である場合に、前記遊技不可能状態になる、
    ことを特徴とする遊技台。
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