JP7147942B1 - データ収集装置、データ収集システム、データ収集方法 - Google Patents

データ収集装置、データ収集システム、データ収集方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の端末機器からデータを収集するにあたってサーバの負荷が高くなり過ぎることを抑制する。【解決手段】データ収集装置は、所定の対象エリア内に位置し且つ個人にそれぞれ保持される複数の端末機器10と通信可能であり、且つ端末機器からデータを収集する。データ収集装置は、端末機器からのデータの送信を制御する送信制御部232と、対象エリア内に位置する端末機器の数を算出する算出部231と、を有する。送信制御部は、対象エリア内に位置する端末機器の数が相対的に多い場合には、相対的に少ない場合に比べて、端末機器からのデータの送信速度が遅くなるように又は対象エリア内に位置する端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、端末機器からのデータの送信を制御する。【選択図】図7

Description

本開示は、データ収集装置、データ収集システム、データ収集方法に関する。
スマートシティにおいて、そのコミュニティ内の複数の主体からデータを収集することが提案されている。特に、特許文献1では、異なる事業主体の情報システムから得られるデータには不確かさがあることから、斯かる不確かさを解消すべく、得られたデータを補正した上でデータを収集することが提案されている。
特開2013-69084号公報
ところで、スマートシティなどにおける情報源の一つとして、スマートシティ内の人がそれぞれ保持する端末機器(例えば、ウェアラブル端末)が挙げられる。このような端末機器からサーバがデータを取得する場合には、多くの人が集まっていると、サーバには多量のデータが収集されてしまい、サーバにおける処理負荷が高くなり過ぎる可能性がある。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、個人にそれぞれ保持される複数の端末機器からデータを収集するにあたってサーバの負荷が高くなり過ぎることを抑制することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)所定の対象エリア内に位置し且つ個人にそれぞれ保持される複数の端末機器と通信可能であり、且つ該端末機器からデータを収集するデータ収集装置であって、
前記端末機器からのデータの送信を制御する送信制御部と、
前記対象エリア内に位置する端末機器の数を算出する算出部と、を有し、
前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が相対的に多い場合には、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が相対的に少ない場合に比べて、前記端末機器からのデータの送信速度が遅くなるように又は前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御する、データ収集装置。
(2)前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が多いほど前記端末機器からのデータの送信速度が遅くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御する、上記(1)に記載のデータ収集装置。
(3)前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が多いほど前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御する、上記(1)に記載のデータ収集装置。
(4)前記端末機器は、該端末機器の周りの環境情報を取得するように構成され、
前記送信制御部は、前記端末機器からの環境情報に関するデータの送信を制御する、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載のデータ収集装置。
(5)前記端末機器から送信されたデータを用いて機械学習モデルを機械学習させる学習部と、
前記学習部によって学習された機械学習モデルを前記端末機器に送信するモデル送信部と、を更に備える、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載のデータ収集装置。
(6)データ収集システムであって、
該データ収集システムは、個人にそれぞれ保持される複数の端末機器と、所定の対象エリア内の複数の前記端末機器と通信し且つ該端末機器からデータを収集するサーバと、を有し、
前記サーバは、前記端末機器からのデータの送信を制御する送信制御部と、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数を算出する算出部と、を有し、
前記端末機器は、前記送信制御部からの指令に基づいて該端末機器において取得されたデータを前記サーバへ送信するデータ送信部を有し、
前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する端末機器の数が相対的に多い場合には、前記対象エリア内に位置する端末機器の数が相対的に少ない場合に比べて、前記端末機器からのデータの送信速度が遅くなるように又は前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記データ送信部によるデータの送信を制御する、データ収集システム。
(7)所定の対象エリア内に位置し且つ個人にそれぞれ保持される端末機器と通信し且つ該端末機器からデータを収集するデータ収集方法であって、
前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数を算出することと、
算出された前記端末機器の数が相対的に多い場合には、算出された前記端末機器の数が相対的に少ない場合に比べて、前記端末機器からのデータの送信速度が遅くなるように又は前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御することと、を含むデータ収集方法。
本開示によれば、個人にそれぞれ保持される複数の端末機器からデータを収集するにあたってサーバの負荷が高くなり過ぎることが抑制される。
図1は、一つの実施形態に係る機械学習システムの概略的な構成図である。 図2は、端末機器のハードウェア構成を概略的に示す図である。 図3は、サーバのハードウェア構成を概略的に示す図である。 図4は、単純な構成を有するNNモデルの一例を示す図である。 図5は、端末機器のプロセッサの機能ブロック図である。 図6は、サーバのプロセッサの機能ブロック図である。 図7は、端末機器にて用いられる機械学習モデルの学習処理の流れを示す動作シーケンス図である。 図8は、対象エリア内に位置する端末機器の数と、各端末機器からサーバへのデータの上限送信速度との関係を示す図である。 図9は、対象エリア内に位置する端末機器の数と、サーバへのデータの送信を停止する端末機器の数との関係を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<機械学習システムの構成>
図1~3を参照して、一つの実施形態に係る機械学習システム1の構成について説明する。図1は、一つの実施形態に係る機械学習システム1の概略的な構成図である。機械学習システム1は、各端末機器において用いられる機械学習モデルを学習させる。また、機械学習システムは、機械学習モデルの学習に必要なデータを端末機器から収集するデータ収集システムとしても機能する。
図1に示したように、機械学習システム1は、複数の端末機器10と、端末機器10と通信可能なサーバ20とを有する。複数の端末機器10のそれぞれとサーバ20とは、光通信回線などで構成される通信ネットワーク4と、通信ネットワーク4にゲートウェイ(図示せず)を介して接続される無線基地局5とを介して、相互に通信可能に構成される。端末機器10と無線基地局5との通信としては、通信距離が長い種々の広域無線通信を用いることができ、例えば、3GPP、IEEEによって策定された4G、LTE、5G、WiMAX等の任意の通信規格に準拠した通信が用いられる。
特に、本実施形態では、サーバ20は、所定の対象エリア内に位置する端末機器10と通信する。対象エリアは、予め定められた境界によって囲まれた範囲であり、例えば、「ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域」として定義されるスマートシティである。サーバ20は、対象エリア外に位置する端末機器10と通信可能であってもよい。
端末機器10は、それぞれ個人に保持される機器である。端末機器10は、例えば、時計型端末(スマートウォッチ)、リストバンド型端末、クリップ型端末、及びメガネ型端末(スマートグラス)などのウェアラブル端末、及び携帯端末を含む。したがって、端末機器10は、端末機器10を保持する個人の移動に伴って移動する。このため端末機器10を保持する個人が対象エリア内に移動すると、その個人によって保持された端末機器10も対象エリア内に移動することなる。逆に、端末機器10を保持する個人が対象エリア外へ移動すると、その個人によって保持された端末機器10も対象エリア外に移動することなる。
本実施形態では、端末機器10は、特に、時計型端末、及び時計型端末と近距離無線通信によって通信する携帯端末を含む。近距離無線通信としては、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。
図2は、端末機器10のハードウェア構成を概略的に示す図である。図2に示したように、通信モジュール11と、センサ12と、入力装置13、出力装置14と、メモリ15と、プロセッサ16と、を有する。通信モジュール11、センサ12、入力装置13、出力装置14及びメモリ15は信号線を介してプロセッサ16に接続されている。
通信モジュール11は、他の機器と通信を行う通信部の一例である。通信モジュール11は、例えば、サーバ20と通信を行うための機器である。特に、通信モジュール11は、上述した広域無線通信により無線基地局5と通信する機器であり、よって通信モジュール11は無線基地局5及び通信ネットワーク4を介してサーバ20と通信する。
センサ12は、端末機器10の状況及び端末機器10の周りの状況に関する様々なパラメータを検出する検出器の一例である。特に、センサ12は、異なるパラメータを検出する複数の個別のセンサを有する。センサ12によって検出された各種パラメータの値は、信号線を介してプロセッサ16又はメモリ15に送信される。
具体的には、センサ12は、端末機器10の現在位置を検出するGNSS受信機を含む。また、センサ12は、端末機器10を保持しているユーザに関するパラメータを検出するセンサを含んでもよい。例えば、端末機器10が時計型端末(スマートウォッチ)である場合には、センサ12は、端末機器10を装着しているユーザの身体の状態に関するデータ(例えば、バイタルサイン(心拍数、体温、血圧及び呼吸数)、血中酸素濃度、心電図、血糖値、歩数、カロリー消費量、疲労度、睡眠状態等)を検出するセンサを含んでもよい。
また、センサ12は、端末機器10の周りの環境情報を検出するセンサを含んでもよい。例えば、端末機器10がメガネ型端末(スマートグラス)である場合には、センサ12は、これらユーザの状態に関するパラメータの値の他に、例えばメガネ型端末に設けられてユーザが見ているものを撮影するカメラや、ユーザが見ているものまでの距離を検出する距離センサ(ミリ波レーダやLIDARなど)を含む。
入力装置13は、端末機器10のユーザが入力を行うための装置である。具体的には、入力装置13は、タッチパネル、マイク、ボタン、ダイヤルなどを含む。入力装置13を介して入力された情報は、信号線を介してプロセッサ16又はメモリ15に送信される。
出力装置14は、端末機器10が出力を行うための装置である。具体的には、出力装置14は、ディスプレイ、スピーカなどを含む。出力装置14は、信号線を介してプロセッサ16から送信された指令に基づいて、出力を行う。例えば、ディスプレイは、プロセッサ16からの指令に基づいて画面上に画像を表示させ、スピーカは、プロセッサ16からの指令に基づいて音を出力する。
メモリ15は、は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)、不揮発性の半導体メモリ(例えば、ROM)等を有する。メモリ15は、プロセッサ16において各種処理を実行するためのコンピュータプログラムや、プロセッサ16によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。メモリ15は、例えば機械学習モデルを、具体的には機械学習モデルの構成及び学習パラメータ(例えば、後述する重みやバイアスなど)を記憶する。
プロセッサ16は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ16は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。プロセッサ16は、メモリ15に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、各種処理を実行する。端末機器10のプロセッサ16によって実行される具体的な処理については後述する。
図3は、サーバ20のハードウェア構成を概略的に示す図である。サーバ20は、図3に示したように、通信モジュール21と、ストレージ装置22と、プロセッサ23とを備える。また、サーバ20は、キーボード及びマウスといった入力装置、及び、ディスプレイといった出力装置を有していてもよい。
通信モジュール21は、サーバ20外の機器と通信を行う通信部の一例である。通信モジュール21は、サーバ20を通信ネットワーク4に接続するためのインターフェース回路を備える。通信モジュール21は、通信ネットワーク4及び無線基地局5を介して、複数の端末機器10それぞれと通信可能に構成される。
ストレージ装置22は、データを記憶する記憶部の一例である。ストレージ装置22は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)又は光記録媒体を有する。また、ストレージ装置22は、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)、不揮発性の半導体メモリ(例えば、ROM)等を有していてもよい。ストレージ装置22は、プロセッサ23によって各種処理を実行するためのコンピュータプログラムや、プロセッサ23によって各種処理が実行されるときに使用される各種データを記憶する。また、ストレージ装置22は、端末機器10から送信された機械学習用のデータを記憶する。
プロセッサ23は、一つ又は複数のCPU及びその周辺回路を有する。プロセッサ23は、更にGPU、又は論理演算ユニット若しくは数値県債ユニットのような演算回路を有していてもよい。プロセッサ23は、ストレージ装置22に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、各種処理を実行する。サーバ20のプロセッサ23によって実行される具体的な処理については後述する。
<機械学習モデル>
本実施形態では、端末機器10において、端末機器10に備えられた機能を実行するときに、機械学習された機械学習モデルが用いられる。本実施形態では、機械学習モデルとして、例えば、ニューラルネットワークモデル(以下、「NNモデル」という)が用いられる。以下、図4を参照して、NNモデルの概要について説明する。図4は、単純な構成を有するNNモデルの一例を示す図である。
図4における丸印は人工ニューロンを表す。人工ニューロンは、通常、ノード又はユニットと称される(本明細書では、「ノード」と称す)。図4において、L=1は入力層を示し、L=2及びL=3は隠れ層(又は中間層)を示し、L=4は出力層を示している。
図4において、x1及びx2は入力層(L=1)の各ノード及びそのノードからの出力値を示しており、yは出力層(L=4)のノード及びその出力値を示している。同様に、z1 (L=2) 2 (L=2)及びz3 (L=2)は隠れ層(L=2)の各ノード及びそのノードからの出力値を示しており、z1 (L=3)及びz2 (L=3)は隠れ層(L=3)の各ノード及びそのノードからの出力値を示している。
入力層の各ノードでは入力がそのまま出力される。一方、隠れ層(L=2)の各ノードには、入力層の各ノードの出力値x1及びx2が入力され、隠れ層(L=2)の各ノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値uが算出される。例えば、図4において隠れ層(L=2)のzk (L=2)(k=1、2、3)で示される各ノードにおいて算出される総入力値uk (L=2)は、次式のようになる(Mは入力層のノードの数)。
Figure 0007147942000002
次いで、この総入力値uk (L=2)は活性化関数fにより変換され、隠れ層(L=2)のzk (L=2)で示されるノードから、出力値zk (L=2)(=f(uk (L=2)))として出力される。一方、隠れ層(L=3)の各ノードには、隠れ層(L=2)の各ノードの出力値z1 (L=2) 2 (L=2)及びz3 (L=2)が入力され、隠れ層(L=3)の各ノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値u(=Σz・w+b)が算出される。この総入力値uは同様に活性化関数により変換され、隠れ層(L=3)の各ノードから、出力値z1 (L=3)、z2 (L=3)として出力される。活性化関数は例えばReLU関数σである。
また、出力層(L=4)のノードには、隠れ層(L=3)の各ノードの出力値z1 (L=3)及びz2 (L=3)が入力され、出力層のノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値u(Σz・w+b)が算出される。例えば、出力層のノードでは活性化関数としてシグモイド関数や恒等関数が用いられる。この場合、出力層のノードにおいて算出された総入力値uが、そのまま出力値yとして出力層のノードから出力される。
このようにNNモデルは、入力層と、隠れ層と、出力層とを備え、一又は複数の入力パラメータが入力層から入力されると、入力パラメータに対応する一又は複数の出力パラメータを出力層から出力する。なお、図4に示したNNモデルでは、隠れ層の層数は2層とされているが、隠れ層の層数は任意の層数とすることができる。また、図4に示したNNモデルでは、入力層のノードの数は2個、出力層のノードの数は1個、隠れ層のノードの数は3個又は2個とされているが、各層のノードの数は任意の数とすることができる。また、図4には機械学習モデルとして最も単純なNNモデルを示したが、機械学習モデルは、収集されたデータに基づいて機械学習させることができるモデルであれば、如何なるモデルであってもよい。したがって、機械学習モデルは、例えば再帰型ニューラルネットワーク(RNN)、強化学習モデルなどであってもよい。
本実施形態では、このような機械学習モデルとして、例えば、端末機器10を保持しているユーザの体温、心拍数、血圧及び呼吸数などのバイタルサイン、並びに端末機器10の周りの気温及び湿度などの環境情報を入力パラメータとして入力すると、熱中症にかかる確率(以下、「熱中症罹患確率」という)を出力パラメータとして出力するモデルが用いられる。この場合、端末機器10の周りの気温及び湿度は、端末機器10のセンサ12によって検出されてもよいし、通信ネットワーク4を介してサーバ20から送信されてもよい。
なお、機械学習モデルとしては、様々な入力パラメータ及び出力パラメータを有するモデルを用いることができる。入力パラメータは、端末機器10のセンサ12によって検出することができる様々なパラメータを含む。具体的には、入力パラメータは、例えば、バイタルサイン(心拍数、体温、血圧及び呼吸数)、血中酸素濃度、心電図、血糖値、歩数、カロリー消費量、疲労度、睡眠状態、時刻、画像、動画等を含む。また、入力パラメータは、通信ネットワーク4を介してサーバ20から送信されるパラメータ(例えば、端末機器10の周りの気温、湿度、天気、風速等)を含んでもよい。
本実施形態では、上述したようなNNモデルの機械学習は、端末機器10ではなく、サーバ20で行われる。NNモデルの機械学習にあたっては、端末機器10のセンサ12によって検出されたパラメータの値を含む学習用データセットが用いられる。加えて、学習用データセットは、NNモデルの出力パラメータに関連するパラメータの値を正解値(正解ラベル)として含む。例えば、上述したような、熱中症罹患確率が出力パラメータである場合には、熱中症に罹患した人について作成された学習用データセットでは出力パラメータの値は1とされる。一方、熱中症に罹患しなかった人について作成された学習用データセットでは出力パラメータの値は0とされる。また、学習用データセットは、センサ12の出力値に前処理(欠損処理、正規化、標準化など)を行うことで生成されてもよい。
NNモデルの機械学習にあたっては、例えば、NNモデルの出力値と学習用データセットに含まれる出力パラメータの正解値との差が小さくなるように、公知の誤差逆伝搬法によって、NNモデルにおける重みw及びバイアスbが繰り返し更新される。この結果、NNモデルが学習され、学習済みのNNモデルが生成される。なお、機械学習モデルにおける機械学習は、公知の任意の手法を用いることができる。また、本明細書では、学習によって値が更新されるパラメータ(例えば、重みw及びバイアスb)を学習パラメータと称する。
<機械学習モデルの使用>
次に、図5を参照して、端末機器10における機械学習モデルを使用した処理について説明する。本実施形態では、端末機器10は、端末機器10のセンサ12によって検出された各種パラメータの値に基づいて、端末機器10を保持するユーザが熱中症罹患確率を算出する。加えて、端末機器10は、熱中症罹患確率が一定の基準値以上になったときには熱中症になる危険性がある旨をユーザに通知する。
図5は、端末機器10のプロセッサ16の機能ブロック図である。図5に示したように、端末機器10のプロセッサ16は、熱中症罹患確率を推定するにあたって、データ取得部161と、モデル実行部162と、通知部163と、を有する。端末機器10のプロセッサ16が有するこれら機能ブロックは、例えば、プロセッサ16上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。或いは、プロセッサ16が有するこれら機能ブロックは、プロセッサ16に設けられる専用の演算回路であってもよい。
データ取得部161は、機械学習モデルの入力パラメータに関するデータを取得する。具体的には、データ取得部161は、端末機器10のセンサ12によって検出された入力パラメータの値を取得する。本実施形態では、データ取得部161は、センサ12から、ユーザの体温、心拍数、血圧及び呼吸数を取得する。また、データ取得部161は、通信モジュール11を介してサーバ20等の外部の装置から入力パラメータの値を取得してもよい。本実施形態では、サーバ20は、各端末機器10のセンサ12によって検出された現在位置を各端末機器10から受信すると、その位置の周りの現在の温度及び現在の湿度をその端末機器10に送信する。したがって、データ取得部161は、サーバ20から端末機器10の周りの気温及び湿度を取得する。データ取得部161によって取得されたデータは、メモリ15に記憶される。
データ取得部161によって機械学習モデルの入力パラメータの現在の値が取得されると、モデル実行部162は、取得した入力パラメータの値を機械学習モデルに入力して、出力パラメータの値を算出する。本実施形態では、モデル実行部162では、データ取得部161によって取得されたユーザの体温、心拍数、血圧及び呼吸数並びに端末機器10の周りの気温及び湿度が機械学習モデルに入力されると、ユーザの熱中症罹患確率が出力される。
ここで、機械学習モデルを実行するためのプログラム及び機械学習モデルにおいて用いられる学習パラメータの値はメモリ15に記憶されている。したがって、モデル実行部162は、メモリ15に記憶されているプログラム及び学習パラメータの値を用いて、出力パラメータの値を算出する。
通知部163は、モデル実行部162によって算出された出力パラメータの値に基づいて、ユーザへの通知を行う。通知部163は、出力装置14によりユーザへの通知を行う。具体的には、本実施形態では、通知部163は、モデル実行部162によって算出された熱中症になる確率が所定の基準値(例えば、25%)以上である場合には、出力装置14によってユーザへの通知を行う。この場合、通知部163は、例えば、ディスプレイ上に熱中症に関する警告を表示させてもよいし、スピーカから熱中症に関する警告音を発生させてもよい。なお、通知部163は、熱中症罹患確率に関わらず、算出された熱中症罹患確率を常にディスプレイ上に表示させてもよい。
<機械学習モデルの学習>
次に、図5~図8を参照して、機械学習モデルの学習処理について説明する。本実施形態では、機械学習モデルの学習は、各端末機器10のセンサ12によって検出されたデータ等に基づいて、サーバ20によって行われる。
図5に示したように、端末機器10のプロセッサ16は、機械学習モデルの学習を行うにあたって、データ送信部164と、モデル更新部165と、を有する。端末機器10のプロセッサ16が有するこれら機能ブロックは、例えば、プロセッサ16上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。或いは、プロセッサ16が有するこれら機能ブロックは、プロセッサ16に設けられる専用の演算回路であってもよい。
データ送信部164は、データ取得部161によって端末機器10のセンサ12によって取得されたデータを、通信ネットワーク4を介してサーバ20に送信する。サーバ20に送信されるデータは、機械学習モデルを学習させるのに用いられるため、機械学習モデルの入力パラメータの値を含む。また、端末機器10のセンサ12によって出力パラメータの値が検出されている場合(例えば、機械学習モデルが入力パラメータの値から出力パラメータの将来の値を推定するようなモデルである場合)には、サーバ20に送信されるデータは、出力パラメータの値を含んでもよい。
特に、本実施形態では、データ送信部164は、後述するサーバ20の送信制御部232からの指令に従って、サーバ20へデータを送信する。したがって、サーバ20の送信制御部232からサーバ20への上限送信速度が通知されている場合には、データ送信部164は、通知された上限送信速度以下でサーバ20へデータを送信する。具体的には、例えば、データ取得部161が一定の周期でデータを取得している場合、データ送信部164は、データの取得周期よりも長い一定の周期で、取得したデータのうちの一部のみをサーバ20へ送信する。
モデル更新部165は、モデル実行部162によって使用される機械学習モデルを更新する。本実施形態では、サーバ20において機械学習モデルの学習が完了すると、学習済みの機械学習モデルがサーバ20から各端末機器10に送信される。モデル更新部165は、モデル実行部162によって使用される機械学習モデルをサーバ20から送信されてきた機械学習モデルに更新する。具体的には、モデル更新部165は、モデル実行部162によって使用される機械学習モデルの学習パラメータの値を、サーバ20から送信されてきた学習パラメータの値に更新する。この結果、モデル実行部162は、学習済みの機械学習モデルを用いて出力パラメータの値を算出するようになる。
次に、図6を参照して、サーバ20における機械学習モデルの学習について説明する。機械学習モデルの学習を行うにあたって、サーバ20には、所定の対象エリア内の端末機器10から、機械学習モデルの入力パラメータを含むデータが送信される。特に、本実施形態では、対象エリア内の端末機器10の数が相対的に多い場合には、対象エリア内の端末機器10の数が相対的に少ない場合に比べて、各端末機器10からのデータの送信速度が遅くなるように、端末機器10からサーバ20へのデータの送信が制御される。
図6は、サーバ20のプロセッサ23の機能ブロック図である。図6に示したように、サーバ20のプロセッサ23は、算出部231と、送信制御部232と、学習部233と、モデル送信部234と、を有する。
算出部231は、予め設定された対象エリア内に位置する端末機器10の数を算出する。具体的には、算出部231は、各端末機器10から送信されたデータに含まれる現在位置に基づいて、対象エリア内にその端末機器10が位置するか否かを判断する。そして、算出部231は、対象エリア内に位置すると判断した端末機器10の数を算出する。
なお、対象エリアは、通信ネットワーク4を介してサーバ20と通信可能なエリアであってもよい。この場合、算出部231は、サーバ20との通信によりサーバ20にデータを送信してきた端末機器10の数を、対象エリア内に位置する端末機器10の数として算出する。
また、算出部231は、対象エリア内に位置する全ての端末機器10の数ではなく、斯かる端末機器10のうち対応のアプリケーションソフトがインストールされている端末機器10の数を算出してもよい。本実施形態では、対応のアプリケーションソフトは、例えば、端末機器10のセンサ12の出力値等に基づいて熱中症罹患確率を算出するアプリケーションソフトである。
送信制御部232は、各端末機器10からのデータの送信を制御する。送信制御部232は、例えば、各端末機器10からのデータの送信速度を制御する。この場合、送信制御部232は、例えば、各端末機器10へ、サーバ20へのデータの上限送信速度を通知する。送信制御部232から上限送信速度の通知を受けた各端末機器10のデータ送信部164は、送信制御部232から送信された上限送信速度以下でデータをサーバ20へ送信する。
学習部233は、端末機器10から送信されたデータに基づいて機械学習モデルを機械学習させる。本実施形態では、学習部233は、端末機器10から送信されたデータに基づいて学習用データセットを作成し、作成した学習用データセットを用いて機械学習モデルを学習させる。
本実施形態では、ユーザが熱中症に罹患した場合に、その情報がユーザ自身により入力装置13を介してその端末機器10に入力される。端末機器10に入力された熱中症罹患情報は、通信ネットワーク4を介してサーバ20へ送信される。斯かる熱中症罹患情報は、そのユーザについて過去にサーバ20に送信されたデータと紐づけられた正解値(すなわち、出力パラメータである熱中症罹患確率が1とされる)として用いられて、学習用データセットが作成される。
或いは、ユーザが熱中症に罹患した場合に、その情報がそのユーザを診断した医療機関により、通信ネットワーク4に接続された端末機器(図示せず)を介して入力される。医療機関の端末機器によって入力された熱中症罹患情報は、通信ネットワーク4を介してサーバ20へ送信される。斯かる熱中症罹患情報は、そのユーザについて過去にサーバ20に送信されたデータと紐づけられた正解値(すなわち、出力パラメータである熱中症罹患確率が1とされる)として用いられて、学習用データセットが作成される。一方、熱中症罹患情報と紐づけられなかった過去のデータは、熱中症に罹患しなかったという正解値(すなわち、出力パラメータである熱中症罹患確率が0とされる)と組み合わせて学習用データセットが作成される。したがって、作成された学習用データセットは、機械学習モデルの入力パラメータの実測値と、機械学習モデルの出力パラメータの正解値(正解ラベル)とを含んだデータセットである。
そして、学習部233は、このようにして作成された学習用データセットを用いて、上述したような誤差逆伝播法などの手法により機械学習モデルを学習させる。具体的には、学習部233は、学習用データセットを用いて、機械学習モデルの学習パラメータの値を更新する。
モデル送信部234は、学習部233によって機械学習された学習済みの機械学習モデルを、通信ネットワーク4を介して、各端末機器10へ送信する。具体的には、学習部233による学習によって更新された学習パラメータの値を、各端末機器10へ送信する。各端末機器10のモデル更新部165は、上述したように、モデル実行部162によって使用される機械学習モデルを、モデル送信部234によって送信された機械学習モデルに更新する。
図7は、端末機器10にて用いられる機械学習モデルの学習処理の流れを示す動作シーケンス図である。図7に示した学習処理は、端末機器10のプロセッサ16及びサーバ20のプロセッサ23において実行される。
本実施形態における学習処理では、図7に示したように、各端末機器10のプロセッサ16のデータ取得部161が、センサ12から定期的に各種データを取得する(ステップS11)。データ取得部161によって取得されるデータには、機械学習モデルの入力パラメータの値に加えて、端末機器10の現在位置に関するデータを含む。
また、各端末機器10のデータ送信部164は、データ取得部161によって取得された各端末機器10の現在位置のデータを定期的にサーバ20へ送信する(ステップS12)。各端末機器10が現在位置のデータをサーバ20へ送信する周期は、データ取得部161かセンサ12からデータを取得する周期と同じ周期であってもよいし、斯かる周期よりも長い周期であってもよい。
サーバ20の算出部231は、多数の端末機器10からその現在位置のデータを受信すると、端末機器10から送信された各端末機器10の現在位置のデータに基づいて、対象エリア内に位置する端末機器10の数を算出する(ステップS13)。具体的には、算出部231は、端末機器10の現在位置が対象エリア内に位置するか否かを端末機器10毎に判断し、対象エリア内に位置すると判断された端末機器10の数をカウントする。
対象エリア内に位置する端末機器10の数が算出されると、サーバ20の送信制御部232は、算出部231によって算出された対象エリア内に位置する端末機器10の数に基づいて、各端末機器10からサーバ20への上限送信速度を設定する(ステップS14)。図8は、ステップS13において算出部231によって算出された対象エリア内に位置する端末機器10の数と、各端末機器10からサーバ20へのデータの上限送信速度との関係を示す図である。図8に示したように、本実施形態では、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど各端末機器10からのデータの上限送信速度が遅くなるように、上限送信速度を設定する。上限送信速度は、全ての端末機器10について同一の速度に設定されてもよいし、情報量の多い端末機器10ほど速く設定されてもよい。
このように各端末機器10からのサーバ20への上限送信速度が変わると、各端末機器10からサーバ20への実際の送信速度も変化する。基本的には、上限送信速度が遅くなると、実際の送信速度も遅くなる。したがって、本実施形態では、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど、各端末機器10からのデータの送信速度が遅くなるように、各端末機器10からのデータの送信を制御しているといえる。
そして、送信制御部232は、各端末機器10からの上限送信速度を設定すると、設定した上限送信速度の情報を、通信ネットワーク4を介して各端末機器10に送信する(ステップS15)。
端末機器10のデータ送信部164は、サーバ20から、上限送信速度の情報を受信すると、機械学習モデルの機械学習に必要なデータを送信する(ステップS16)。このとき、データ送信部164は、サーバ20への送信速度がステップS15において送信制御部232から送信された上限送信速度以下になるように、サーバ20へデータを送信する。具体的には、データ送信部164は、例えば、サーバ20への送信速度が上限送信速度以下になるように、サーバ20へデータを送信する周期を変更する。したがって、データ送信部164は、サーバ20へデータを送信する周期が長いときには、データ取得部161によって取得されたデータのうちの一部をサーバ20へ送信しない。
サーバ20の学習部233は、各端末機器10から機械学習モデルの機械学習に必要なデータを受信すると、これらデータに基づいて学習用データセットを作成する(ステップS17)。学習部233は、各端末機器10のセンサ12によって検出された入力パラメータの値と、その端末機器10又は他の端末機器から取得したその端末機器10に対応する出力パラメータの値(正解値)とをまとめて、学習用データセットを作成する。学習部233は、これらに加えて、端末機器10の位置情報に基づいて端末機器10に関連するパラメータ(例えば、端末機器10の周りの気温や湿度等)をまとめて、学習用データセットを作成してもよい。
加えて、学習部233は、学習用データセットの作成が完了して機械学習モデルの学習に必要な学習用データセットが揃うと、機械学習モデルの学習を行う(ステップS18)。機械学習モデルの学習は、上述したように誤差逆伝播法等、公知の手法によって行われる。
学習部233による機械学習モデルの学習が完了すると、モデル送信部234は、学習済みの機械学習モデルを、端末機器10へ送信する(ステップS19)。そして、端末機器10のモデル更新部165は、学習済みの機械学習モデルを受信すると、モデル実行部162によって使用される機械学習モデルを、サーバ20から送信されてきた機械学習モデルに更新する(ステップS20)。
<効果及び変形例>
本実施形態では、このようにして各端末機器からデータがサーバ20へ送信されると共に、サーバ20が斯かるデータに基づいて機械学習モデルを学習済みのモデルへ更新する。このように端末機器10のセンサ12の実測値に基づいて機械学習モデルを更新することにより、機械学習モデルによって精度の高い推定することができる(例えば、高い精度で熱中症罹患確率を推定することができる)。
また、本実施形態では、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど、各端末機器10からサーバ20へのデータの上限送信速度が遅くされ、その結果、各端末機器10からサーバ20への送信速度が遅くなる。この結果、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多くなっても、サーバ20へ送信されるデータの総量を抑制することができる。このため、端末機器10からデータを収集するにあたって、サーバ20が受信するデータ量が多くなり過ぎてサーバ20の処理負荷が高くなり過ぎてしまうことが抑制される。
なお、上記実施形態では、図8に示したように、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど端末機器10からのデータの上限送信速度が遅くなるように、端末機器10の数に応じて連続的に上限送信速度が設定される。しかしながら、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど端末機器10からのデータの上限送信速度が遅くなるように、端末機器10の数に応じて段階的に上限送信速度が設定されてもよい。したがって、例えば、対象エリア内に位置する端末機器10の数が所定数未満の場合には上限送信速度が第1速度に設定され、対象エリア内に位置する端末機器10の数が所定数以上の場合には上限送信速度が第1速度よりも遅い第2速度に設定されてもよい。いずれにせよ、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数が相対的に多い場合には、対象エリア内に位置する端末機器10の数が相対的に少ない場合に比べて、各端末機器10からのデータの送信速度が遅くなるように各端末機器からのデータの送信を制御する。
また、上記実施形態では、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数に応じて、端末機器10からのデータの送信速度を制御している。しかしながら、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数に応じて、対象エリア内に位置する端末機器10のうちサーバ20へのデータの送信を停止する端末機器10の数を制御してもよい。
この場合、送信制御部232は、図9に示したように、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほど対象エリア内に位置する端末機器10のうちサーバ20へのデータの送信を停止する端末機器10の数が多くなるように、端末機器10の数に応じて連続的にデータの送信を停止する端末機器10の数を制御する。或いは、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数が多いほどデータの送信を停止する端末機器10の数が多くなるように、端末機器10の数に応じて段階的にデータの送信を停止する端末機器10の数を制御してもよい。いずれにせよ、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10の数が相対的に多い場合には、対象エリア内に位置する端末機器10の数が相対的に少ない場合に比べて、対象エリア内に位置する端末機器10のうちデータの送信を停止する端末機器10の数が多くなるように各端末機器10からのデータの送信を制御する。
具体的には、送信制御部232は、対象エリア内に位置する端末機器10のうち一部の端末機器10へサーバ20へのデータの送信を停止するように通知する。この場合、サーバ20は、サーバ20へのデータの送信を許可する端末機器10へは特に通知を行わず、サーバ20へのデータの送信を停止する端末機器10のみへその旨を通知する。送信制御部232からサーバ20へのデータの送信を禁止する旨が通知された端末機器10のデータ送信部164は、データ取得部161によってデータが取得されても取得されたデータをサーバ20へ送信しない。
また、上記実施形態では、機械学習モデルとして、端末機器10のセンサ12によって検出されたユーザのバイタルサイン等から熱中症罹患確率を推定するモデルが用いられている。しかしながら、上述したように、端末機器10のセンサ12によって検出されたデータを入力パラメータとして用いるモデルであれば、機械学習モデルとして様々なモデルを用いることができる。
例えば、端末機器10のセンサ12がカメラ等の端末機器10の周りの環境情報を検出するセンサを含む場合、端末機器10のセンサ12は、カメラによって撮影された端末機器10の周りの画像又は動画等の環境情報に関するデータを取得する。この場合、サーバ20の送信制御部232は、少なくとも各端末機器10からの環境情報に関するデータの送信を制御する。
この場合、例えば、機械学習モデルは、端末機器10のセンサ12によって取得された画像又は動画を入力すると、この画像又は動画の中の検出すべき対象物(例えば、不審な行動を取っている者)を検出するモデルである。
このように端末機器10の周りの環境情報を取得する場合、対象エリア内に多くの端末機器10がある場合には、同じような環境について複数の端末機器10が同様なデータを取得することになる。したがって、全ての端末機器10からデータを受信すると、複数の端末機器10から同様な重複したデータを受信することになる。これに対して、対象エリア内に多くの端末機器10が位置する場合に、各端末機器10からのサーバ20へのデータの送信速度を遅くしたり、一部の端末機器10からサーバ20へのデータの送信を停止したりすることにより、サーバ20に重複したデータが多量に送信されることを抑制することができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
1 機械学習システム
4 通信ネットワーク
10 端末機器
20 サーバ

Claims (5)

  1. 所定の対象エリア内に位置し且つ個人にそれぞれ保持される複数の端末機器と通信可能であり、且つ該端末機器からデータを収集するデータ収集装置であって、
    前記端末機器からのデータの送信を制御する送信制御部と、
    前記対象エリア内に位置する端末機器の数を算出する算出部と、を有し、
    前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が多いほど前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御する、データ収集装置。
  2. 前記端末機器は、該端末機器の周りの環境情報を取得するように構成され、
    前記送信制御部は、前記端末機器からの環境情報に関するデータの送信を制御する、請求項に記載のデータ収集装置。
  3. 前記端末機器から送信されたデータを用いて機械学習モデルを機械学習させる学習部と、
    前記学習部によって学習された機械学習モデルを前記端末機器に送信するモデル送信部と、を更に備える、請求項1又は2に記載のデータ収集装置。
  4. データ収集システムであって、
    該データ収集システムは、個人にそれぞれ保持される複数の端末機器と、所定の対象エリア内の複数の前記端末機器と通信し且つ該端末機器からデータを収集するサーバと、を有し、
    前記サーバは、前記端末機器からのデータの送信を制御する送信制御部と、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数を算出する算出部と、を有し、
    前記端末機器は、前記送信制御部からの指令に基づいて該端末機器において取得されたデータを前記サーバへ送信するデータ送信部を有し、
    前記送信制御部は、前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数が多いほど前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御する、データ収集システム。
  5. 所定の対象エリア内に位置し且つ個人にそれぞれ保持される端末機器と通信し且つ該端末機器からデータを収集するデータ収集方法であって、
    前記対象エリア内に位置する前記端末機器の数を算出することと、
    算出された前記端末機器の数が多いほど前記対象エリア内に位置する前記端末機器のうちデータの送信を停止する前記端末機器の数が多くなるように、前記端末機器からのデータの送信を制御することと、を含むデータ収集方法。
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