JP7143982B2 - シミュレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シミュレーション装置に関する。
従来、点検対象部材の決定方法が知られている(例えば、特許文献1)。この点検対象部材の決定方法では、着目部材をファイバー要素の集合体またはシェル要素の集合体としてモデル化している。
また、解析対象物を構成する構造部材の断面を仮想的に分割したファイバー要素とし、それらのファイバー要素を用いて構造解析を行う構造解析方法が知られている(例えば、特許文献2)。
また、杭評価チャートの作成方法が知られている(例えば、特許文献3)。この杭評価チャートの作成方法では、ファイバーモデルなどの断面変形性能の非線形解析等が用いられている。
また、高耐震性能の鉄筋コンクリート部材が知られている(例えば、特許文献4)。この鉄筋コンクリート部材の解析には、ファイバーモデルが用いられている。
また、コンクリート柱強度計算装置が知られている(例えば、特許文献5)。このコンクリート柱強度計算装置は、コンクリート柱を軸方向、円周方向および半径方向の複数の要素に分割し、設定されたパラメータに基づいて複数の要素それぞれをモデリングする。そして、コンクリート柱強度計算装置は、複数の要素に応力と歪みの関係を与え、有限要素法を用いた応力解析により各要素の歪み値および変位量を算出する。
特許第5395602号公報 特開2016-095599号公報 特開2009-257017号公報 特許第3236187号公報 特開2009-211452号公報
鋼管と当該鋼管の内部に充填されるコンクリートとを含んで構成されるCFT(Concrete Filled Steel Tube)構造の柱(以下、単に「CFT柱」と称する。)が知られている。CFT柱は火災発生時に複雑な挙動を示すため、火災シミュレーションを実行する際の計算負荷は膨大であり、CFT柱を含む建物全体の性能検証をすることは難しい、という課題がある。
本発明は上記事実に鑑みて、CFT柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、解析負荷を低減させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシミュレーション装置は、鋼管と前記鋼管の内部に充填されるコンクリートとを含んで構成されるCFT(Concrete Filled Steel Tube)構造の柱に関するシミュレーションを実行するシミュレーション装置であって、ファイバーモデルとしてモデル化された前記CFT構造の柱を表すCFT柱モデルに基づいて、前記CFT構造の柱を含む建物において火災が発生した際のシミュレーションを実行し、前記CFT柱モデルの変化に関する情報を取得するシミュレーション部を含むシミュレーション装置である。本発明のシミュレーション装置によれば、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、解析負荷を低減させることができる。また、立体架構シミュレーションを行うことにより、建物の耐火性能をより正確に把握することができる。
本発明の前記CFT柱モデルは、前記鋼管のファイバーの要素を表す鋼管ファイバー要素と、前記コンクリートのファイバーの要素を表すコンクリートファイバー要素とを含んで構成され、前記鋼管ファイバー要素と前記コンクリートファイバー要素とは、前記CFT柱モデルが表す柱の鉛直方向の挙動については互いに無拘束であるとしてモデル化され、前記CFT柱モデルが表す柱の水平方向の挙動については互いに拘束であるとしてモデル化されているようにすることができる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱の性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明の前記シミュレーション部は、前記シミュレーションを開始するときには、前記鋼管ファイバー要素と前記コンクリートファイバー要素とが前記鉛直方向の挙動について互いに拘束であるとし、前記シミュレーションが実行されている際に予め設定した条件が満たされたときから、前記鋼管ファイバー要素と前記コンクリートファイバー要素とが前記鉛直方向の挙動について互いに無拘束であるようにすることができる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱の性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明の前記CFT柱モデルのうちの柱脚仕口部を表す柱脚仕口部基準節点と、前記コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの柱脚側端部を表す柱脚側端部節点との関係は、ユニバーサルジョイントであるとしてモデル化されているようにすることができる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱に充填されるコンクリートの性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明の前記柱脚仕口部基準節点と前記柱脚側端部節点との関係は、前記CFT柱モデルの水平方向を表す二軸(x軸,y軸)において、有限の回転剛性を有する前記ユニバーサルジョイントであるものとしてモデル化することができる。また、前記柱脚仕口部基準節点と前記柱脚側端部節点との関係は、前記CFT柱モデルの水平方向を表す二軸(x軸,y軸)において、有限の回転剛性を有しない前記ユニバーサルジョイントであるものとしてモデル化することもできる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱に充填されるコンクリートの性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明の前記コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々は多点拘束であるとしてモデル化されているようにすることができる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱に充填されるコンクリートの性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明の前記コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々は、前記CFT柱モデルの6自由度(x軸方向,y軸方向,z軸方向,x軸周り,y軸周り,及びz軸周り)に対して、有限の剛性を有するバネ要素で互いに接続されているとしてモデル化することができる。これにより、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT構造の柱に充填されるコンクリートの性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
本発明によれば、CFT構造の柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、解析負荷を低減させることができる、という効果が得られる。
第1実施形態に係るシミュレーション装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の立体架構モデルを説明するための説明図である。 本実施形態のCFT柱モデルを説明するための説明図である。 本実施形態のCFT柱モデルを説明するための説明図である。 CFT柱の挙動を説明するための説明図である。 本実施形態のH型鋼大梁及びスラブのファイバーモデルを説明するための説明図である。 H型鋼大梁及びスラブのファイバーモデルの各要素間の拘束関係を説明するための説明図である。 CFT柱モデルの温度の算出方法を説明するための説明図である。 本実施形態のシミュレーション処理ルーチンの一例を示す図である。 立体架構モデルを用いたシミュレーションの変位コンター図の一例である。 実大試験体による実験の概要と3次元ソリッドFEMモデルの概要とファイバーモデルの概要とを説明するための説明図である。 実大試験体におけるCFT柱の柱頭の鉛直変位の比較結果を示す図である。 火災時のCFT柱の一般的な挙動を示す図である。 実大試験体におけるCFT柱の柱頭の回転角の比較結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<シミュレーション装置のシステム構成>
図1は、本実施形態に係るシミュレーション装置100の構成の一例を示すブロック図である。シミュレーション装置100は、機能的には、図1に示すように、受付部10、コンピュータ20、及び出力部40を含んだ構成で表すことができる。本実施形態に係るシミュレーション装置100は、鋼管と当該鋼管の内部に充填されるコンクリートとを含んで構成されるCFT柱に関するシミュレーションを実行する。
受付部10は、シミュレーションの対象である建物を表す立体架構モデルを受け付ける。立体架構モデルには、シミュレーションの対象である建物の各箇所の情報が反映されている。
また、受付部10は、シミュレーションを実行する際の設定条件を表す設定情報を受け付ける。設定情報には、火災発生範囲を表す情報と、耐火被覆量を表す情報と、対象の加熱部材を表す情報と、立体架構モデルが表す建物の積載荷重及び補正荷重に関する情報とが含まれている。設定情報に含まれる各情報は、ユーザによって設定される。なお、受付部10は、例えば、キーボード、マウス、及び外部装置等によって実現される。
コンピュータ20は、CPU(Central Processing Unit)、各処理ルーチンを実現するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、記憶手段としてのメモリ、ネットワークインタフェース等を含んで構成されている。コンピュータ20は、機能的には、図1に示すように、取得部22と、立体架構モデル記憶部24と、設定条件記憶部26と、設定部28と、シミュレーション部30とを備えている。
取得部22は、受付部10によって受け付けられた立体架構モデルに関する情報を立体架構モデル記憶部24に格納する。また、取得部22は、受付部10によって受け付けられた設定情報を、設定条件記憶部26に格納する。
立体架構モデル記憶部24には、シミュレーションの対象の立体架構モデルが格納される。設定条件記憶部26には、シミュレーションの実行条件を表す設定情報が格納される。
図2に立体架構モデルを説明するための説明図を示す。図2に示されるように、立体架構モデルRは対象の建物を表すモデルである。この立体架構モデルRに基づき、後述の立体架構シミュレーションが実行される。なお、図2に示される立体架構モデルRは、ワイヤー表示された立体架構モデルである。
設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報に基づいて、シミュレーションを行う際の各種条件を設定する。
例えば、設定部28は、設定情報のうちの火災発生範囲を表す情報に基づいて、図2に示される立体架構モデルRのうちの火災発生範囲を設定する。これにより、火災発生範囲において、仮想的な火災が発生したものとしてシミュレーションが実行される。
また、設定部28は、火災発生範囲に応じて、図2に示される立体架構モデルRのうちの加熱部材を設定する。図2に示される例では、16階のX4‐Y4通りのCFT柱及びH型鋼大梁と16階のX9‐Y2通りのCFT柱及びH型鋼大梁とが、加熱部材として設定されている。なお、図2のXの例では、CFT柱X1とH型鋼大梁X2,X3,X4とが加熱部材として設定されている。
また、設定部28は、設定情報のうちの耐火被覆量を表す情報に基づいて、火災発生範囲の付近のH型鋼大梁の耐火被覆量を設定する。図2に示される例では、16階のX4‐Y4通りのH型鋼大梁の耐火被覆量と、16階のX9‐Y2通りのH型鋼大梁の耐火被覆量とが設定される。
次に、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報に基づいて、立体架構モデル記憶部24に格納された立体架構モデルのうちのCFT柱を表す箇所をファイバーモデルとしてモデル化する。なお、CFT柱のファイバーモデルを、以下単に「CFT柱モデル」と称する。
図3及び図4に、本実施形態のCFT柱モデルを説明するための説明図を示す。図3には、CFT柱の断面とCFT柱モデルの断面とが示されている。また、図4には、CFT柱の断面と鉛直方向(Z方向)に延びたCFT柱モデルが示されている。
図3及び図4に示されるように、本実施形態のCFT柱モデルは、鋼管のファイバーの要素を表す鋼管ファイバー要素Pと、コンクリートのファイバーの要素を表すコンクリートファイバー要素Cとを含んで構成されている。図3に示されるように、本実施形態では、鋼管Pと鋼管P内に充填されるコンクリートCとから構成されるCFT柱を、鋼管ファイバー要素Pとコンクリートファイバー要素Cとによってモデル化する。
なお、本実施形態では、コンクリートを加熱する際の外周から中央への温度分布の差を考慮するために、図3に示されるように、一例として、3層の箱型断面及び1層の中央部正方形断面からなる4層のファイバー要素によって、CFT柱のうちのコンクリートファイバー要素Cをモデル化する。なお、図3の黒点は、積分点の位置を表す。
また、図4に示されるように、鋼管ファイバー要素Pとコンクリートファイバー要素Cとは、CFT柱モデルMが表す柱の鉛直方向の挙動については互いに無拘束であるとしてモデル化され、CFT柱モデルが表す柱の水平方向の挙動については互いに拘束であるとしてモデル化されている。
図4に示されるように、コンクリートファイバー要素Cに含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々は多点拘束(又は「MPC(Multi-point Constraint)拘束」ともいう。)であるとしてモデル化されている。なお、図4に示される丸印は、分割節点を表す。図4に示される例では、ファイバーモデルは21分割とされている。
具体的には、CFT柱モデルMのうちの各高さの分割節点の各々について、コンクリートファイバー要素Cに含まれる分割節点と鋼管ファイバー要素Pに含まれる分割節点とは、鉛直方向(Z方向)の相対変位のみを許容するトランスレータコネクタで接合されている(図中では「スライダー接合」と表記))。
また、図4に示されるように、CFT柱モデルMのうちの柱脚仕口部を表す柱脚仕口部基準節点Sと、コンクリートファイバー要素Cに含まれる複数の分割節点のうちの柱脚側端部を表す柱脚側端部節点Cとの関係は、ユニバーサルジョイント(図中では「2方向ピン接合」と表記)であるとしてモデル化されている。コンクリートファイバー要素Cのうちの柱脚側端部節点Cは、鉛直方向を支持するため、柱脚仕口部基準節点Sと柱脚側端部節点Cとは、X軸周り及びY軸周りともにユニバーサルジョイントとされる。
また、CFT柱モデルのうちの柱脚仕口部を表す柱脚仕口部基準節点Sと、鋼管ファイバー要素Pに含まれる複数の分割節点のうちの柱脚側端部を表す柱脚側端部節点Pとの関係は、MPC拘束であるとしてモデル化されている。また、CFT柱モデルのうちの柱頭仕口部を表す柱頭仕口部基準節点Sと、鋼管ファイバー要素Pに含まれる複数の分割節点のうちの柱頭側端部を表す柱頭側端部節点Pとの関係は、MPC拘束であるとしてモデル化されている。
更に、コンクリートファイバー要素Cの柱頭側端部節点Cは鋼管ファイバー要素Pに含まれる柱頭側端部節点Pより上に移動しないように、トランスレータコネクタによってストップオプションが与えられている(図中では「スライダー接合(一方向のみ)」と表記)。これにより、CFT柱が加熱される過程において、鋼管がコンクリートの柱頭から離間し、鉛直方向に伸び出す状況を適切に模擬することができる。
図5に、CFT柱モデルの挙動を説明するための説明図を示す。図5に示されるように、CFT柱が加熱されると鋼管Pの熱膨張によって鋼管Pが伸び出す。この状態を模擬するため、本実施形態のCFT柱モデルにおいては、コンクリートファイバー要素Cのうちの柱頭側端部節点Cと鋼管ファイバー要素Pのうちの柱頭側端部節点Pとは、トランスレータコネクタによって接合されている。これにより、CFT柱が加熱された際の鋼管の伸び出しを模擬することができる。
また、図5に示されるように、CFT柱に対する加熱が継続し鋼管Pが降伏状態となった場合、鋼管Pは元の位置へ戻る。この状態を模擬するため、本実施形態のCFT柱モデルにおいては、コンクリートファイバー要素Cの柱頭側端部節点Cが鋼管ファイバー要素Pの柱頭側端部節点Pより上に移動しないように、トランスレータコネクタによってストップオプションが与えられている。これにより、CFT柱の鋼管Pが降伏状態となったときに鋼管Pが元の位置に戻る挙動を模擬することができる。
このように、本実施形態においては、CFT柱が加熱された際の挙動を適切に模擬するためのモデル化がなされる。これにより、CFT柱が加熱された際のシミュレーションを適切に実行することができる。
次に、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報に基づいて、立体架構モデル記憶部24に格納された立体架構モデルのうちのCFT柱以外の箇所をモデル化する。
例えば、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報に基づいて、加熱部材のH型鋼大梁及びスラブをファイバーモデルとしてモデル化する。図6に、H型鋼大梁B及びスラブSLのファイバーモデルを説明するための説明図を示す。図6に示される例では、H型鋼大梁Bとその上部にあるスラブSLとがファイバーモデルとしてモデル化されている。なお、図6の黒点は、積分点の位置を表す。
図7に、H型鋼大梁及びスラブのファイバーモデルの各要素間の拘束関係を説明するための説明図を示す。図7に示されるように、各分割節点において、スラブSLのコンクリートファイバー要素はH型鋼のファイバー要素とMPC拘束される。図7に示される例では、H型鋼のファイバーモデルは11分割とされており、仕口部基準節点が含まれている。
また、設定部28は、加熱部材として設定されたCFT柱以外のCFT柱については、箱型の鋼管断面を表す鋼管ファイバー要素と、矩形の内部コンクリート断面を表すコンクリートファイバー要素との2要素からなるファイバー要素によってモデル化する。
また、設定部28は、CFT柱以外の柱については、鉛直方向において2分割してファイバー要素によってモデル化する。また、設定部28は、加熱部材として設定された大梁以外の大梁について、大梁の部材長を6分割してファイバー要素によってモデル化する。
また、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報のうちの、積載荷重及び補正荷重に関する情報に基づいて、立体架構モデルが表す建物の積載荷重及び補正荷重を設定する。なお、積載荷重及び補正荷重に関しては、長期の荷重解析及び軸力チェックを経た上で設定されるようにしてもよい。
シミュレーション部30は、設定部28によってファイバーモデルとしてモデル化されたCFT柱モデルを含む立体架構モデルに基づいて、CFT柱を含む建物において火災が発生した際の立体架構シミュレーションを実行する。
なお、高温時のCFT柱の鋼管及び内部に充填されたコンクリートの熱的特性に関しては、周知の熱的特性値が設定される。また、コンクリートと鋼の応力‐歪関係、コンクリートと鋼の熱膨張ひずみ、コンクリートの引張側特性、及びコンクリートの過渡ひずみに関しても、周知の特性値が用いられる。
シミュレーション部30は、設定部28によって設定された加熱部材の伝熱解析を行い、加熱部材の各箇所の温度を表す温度分布を算出する。
なお、上記図4に示されるように、本実施形態のCFT柱モデルは、5層のファイバー要素としてモデル化される。このため、中央の層に対応するコンクリートファイバー要素を除くファイバー要素の各々は、図8に示されるように、中空の角型断面Kで表される。
シミュレーション部30は、図8に示されるように、伝熱解析により得られた温度分布に応じて、中空の角型断面Kの外周部の各コーナー部及び各辺中央部(図中の黒丸)の温度の平均を、中空の角型断面Kの外周部の温度として算出する。また、シミュレーション部30は、図8に示されるように、伝熱解析により得られた温度分布に応じて、中空の角型断面Kの内周部の各コーナー部及び各辺中央部(図中の黒丸)の温度を求める。例えば、その平均を、中空の角型断面Kの内周部の温度として算出する。そして、シミュレーション部30は、外周部の温度と内周部の温度とを平均して、中空の角型断面Kの温度を求める。
また、シミュレーション部30は、加熱部材の各箇所の温度を表す温度分布と、コンクリートと鋼の応力‐歪関係、コンクリートと鋼の熱膨張ひずみ、コンクリートの引張側特性、及びコンクリートの過渡ひずみと、CFT柱モデルが表す建物の各階の積載荷重及び補正荷重とに応じて、立体架構モデルの熱変形解析を行う。
そして、シミュレーション部30は、立体架構モデルにおける、CFT柱モデルの変化に関する情報を逐次取得する。例えば、シミュレーション部30は、CFT柱モデルの変化に関する情報の一例として、CFT柱モデルの各箇所の変位及び回転角を逐次取得する。
出力部40は、シミュレーション部30によって得られたCFT柱モデルの変化に関する情報を結果として出力する。出力部40は、例えばディスプレイ等によって実現される。
シミュレーション装置100のユーザである設計者は、出力部40に表示されたCFT柱モデルの変化に関する情報を確認する。そしてユーザは、CFT柱モデルの変化に関する情報を参考にして、対象の建物の耐火に関する検討又は耐火設計を行う。
<シミュレーション装置の作用>
次に、シミュレーション装置100の作用について説明する。
対象の建物の立体架構モデルと設定情報とがシミュレーション装置100の受付部10に入力されると、受付部10は、立体架構モデルと設定情報とを受け付ける。そして、コンピュータ20の取得部22は、受付部10により受け付けられた立体架構モデルと設定情報とを取得する。
次に、取得部22は、立体架構モデルを立体架構モデル記憶部24に格納する。また、取得部22は、設定情報を設定条件記憶部26に格納する。そして、シミュレーション装置100は、シミュレーション開始の指示信号を受け付けると、図9に示されるシミュレーション処理ルーチンを実行する。
<シミュレーション処理ルーチン>
ステップS100において、設定部28は、立体架構モデル記憶部24に格納された立体架構モデルを読み出し、シミュレーション対象のモデルとして設定する。
ステップS102において、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報のうちの火災発生範囲を表す情報及び耐火被覆量を表す情報を読み出す。そして、設定部28は、上記ステップS100で設定された立体架構モデルのうちの火災発生範囲を設定する。また、設定部28は、上記ステップS100で設定された立体架構モデルのうちの各箇所の耐火被覆量を設定する。
ステップS104において、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報のうちの加熱部材を表す情報を読み出す。そして、設定部28は、上記ステップS102で設定された火災発生範囲に応じて、上記ステップS100で設定された立体架構モデルのうちの加熱部材を設定する。
ステップS106において、設定部28は、上記ステップS104で設定された加熱部材のうちのCFT柱をファイバー要素化して、CFT柱モデルを設定する。また、設定部28は、上記ステップS104で設定された加熱部材のうちのH型鋼大梁及びスラブをファイバー要素化する。また、設定部28は、その他の部材をファイバー要素化する。
ステップS108において、設定部28は、設定条件記憶部26に格納された設定情報のうちの、積載荷重及び補正荷重に関する情報を読み出す。そして、設定部28は、積載荷重及び補正荷重に関する情報に基づいて、立体架構モデルが表す建物の積載荷重及び補正荷重を設定する。
ステップS110において、シミュレーション部30は、上記ステップS100~ステップS108でファイバーモデルとしてモデル化されたCFT柱モデルを含む立体架構モデルに基づいて、火災が発生した際の立体架構シミュレーションを実行する。
ステップS112において、シミュレーション部30は、上記ステップS104で設定された加熱部材の温度解析を行い、加熱部材の各箇所の温度を表す温度分布を算出する。
ステップS114において、シミュレーション部30は、上記ステップS112で算出された加熱部材の各箇所の温度を表す温度分布と、CFT柱モデルの各特性値と、上記ステップS118で設定された立体架構モデルが表す建物の積載荷重及び補正荷重とに応じて、立体架構モデルの熱変形解析を行う。
ステップS116において、シミュレーション部30は、上記ステップS112で得られた解析結果と、上記ステップS114で得られた立体架構モデルの熱変形解析の解析結果とを、所定の記憶部(図示省略)に逐次格納する。ステップS112~ステップS116の処理が繰り返されることにより、各時刻の温度解析結果及び各時刻の熱変形解析結果が得られる。
ステップS118において、シミュレーション部30は、シミュレーションを終了させるか否かを判定する。例えば、シミュレーション部30は、シミュレーション開始から予め設定された時間を経過した場合には、シミュレーションを終了させる。
ステップS120において、シミュレーション部30は、上記ステップS116で記憶された解析結果をシミュレーション結果として出力して、シミュレーション処理ルーチンを終了する。
出力部40は、シミュレーション部30によって得られたCFT柱モデルの変化に関する情報を結果として出力する。
シミュレーション装置100のユーザである設計者は、出力部40に表示されたCFT柱モデルの変化に関する情報を確認する。そしてユーザは、CFT柱モデルの変化に関する情報を参考にして、対象の建物の耐火に関する検討又は耐火設計を行う。
以上詳細に説明したように、本実施形態のシミュレーション装置は、ファイバーモデルとしてモデル化されたCFT柱を表すCFT柱モデルに基づいて、CFT柱を含む建物において火災が発生した際の立体架構シミュレーションを実行し、CFT柱モデルの変化に関する情報を取得する。これにより、CFT柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、解析負荷を低減させることができる。また、立体架構シミュレーションを行うことにより、建物の耐火性能をより正確に把握することができる。
また、本実施形態のCFT柱モデルは、鋼管のファイバーの要素を表す鋼管ファイバー要素と、コンクリートのファイバーの要素を表すコンクリートファイバー要素とを含んで構成され、鋼管ファイバー要素とコンクリートファイバー要素とは、CFT柱モデルが表す柱の鉛直方向の挙動については互いに無拘束であるとしてモデル化され、CFT柱モデルが表す柱の水平方向の挙動については互いに拘束であるとしてモデル化されている。これにより、CFT柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT柱の性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
また、本実施形態においては、CFT柱モデルのうちの柱脚仕口部を表す柱脚仕口部基準節点と、コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの柱脚側端部を表す柱脚側端部節点との関係は、ユニバーサルジョイントであるとしてモデル化されている。また、本実施形態においては、コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々はMPC拘束であるとしてモデル化されている。これにより、CFT柱についての火災に関するシミュレーションを実行する際に、CFT柱に充填されるコンクリートの性質を適切に考慮しつつ、解析負荷を低減させることができる。
<実施例>
次に、実施例を示す。本実施例では、上記図4に示される立体架構モデルRを用いてシミュレーションを行った。図10に、立体架構モデルRを用いたシミュレーションの変位コンター図を示す。
図10に示される結果は、上記図4に示される立体架構モデルRの16階のX4‐Y4通り付近のCFT柱モデルの経時変化である。図10に示される(a)は、加熱開始からの経過時間が0分であるときの立体架構モデルRの状態であり、(b)は、加熱開始からの経過時間が30分であるときの立体架構モデルRの状態である。図10に示される(b)においては点線内のCFT柱が変形し始めていることがわかる。また、図10に示される(c)は、加熱開始からの経過時間が36分であるときの立体架構モデルRの状態であり、図10に示される(d)は、加熱開始からの経過時間が49分であるときの立体架構モデルRの状態である。加熱開始から時間が経過するにつれて、CFT柱の変位が大きくなり、加熱された際のCFT柱の挙動が適切に模擬されていることがわかる。
次に、比較実験の結果を示す。本実験では、実大試験体による実験と3次元ソリッドFEMモデルによるシミュレーション実験と本実施形態のファイバーモデルによるシミュレーション実験とを行った。
[実大試験体による実験概要]
実大試験体による実験の概要を図11(a)に示す。実大試験体による実験は、図11(a)に示されるように、炉内で加熱を受ける下部柱と加熱を受けない上部柱を一体とする試験体で行った。下部柱の脚部は固定条件になるようPC鋼棒で緊結し、上部柱の頂部は鉛直加力用のジャッキと接続した。また、火災時の梁の伸びだしにより柱に生じる水平方向の強制変形を模擬するため、上下柱をつなぐ接合部には水平加力用のジャッキを設置した。
実大試験体は、初めに上部柱の頂部から鉛直軸力を載荷した後、炉内温度の上昇に伴い下部柱を加熱し、それと同時に、柱の部材角があらかじめ定めた最大部材角に達するように、上下柱の接合部に一定速度で水平方向の強制変位を与え、最大部材角到達後は固定した。炉内温度の上昇は、ISO384に規定された標準加熱温度曲線に従った。
[3次元ソリッドFEMモデルの概要]
CFT柱を表す3次元ソリッドFEMモデルによる解析の概要を図11(b)に示す。3次元ソリッドFEMモデルの鋼管については、鋼管のトッププレートとベースプレートを剛板要素とし、それ以外の鋼管の側面部はシェル要素でモデル化した。また、CFT柱の内部に充填されるコンクリートは六面体ソリッド要素(四隅コーナー部は三角柱ソリッド要素)でモデル化した。また、鋼管シェル要素の内側の面と充填されるコンクリートソリッド要素の外側の面との間には、摩擦無しの単純接触を定義した。また、3次元ソリッドFEMモデルのうち、加熱部より上部の非加熱部は、鋼管と内部コンクリートとをそれぞれ1要素のファイバー要素でモデル化し、それらを重複定義した。
3次元ソリッドFEMモデルの高温時の材料特性は、内部に充填されるコンクリート及び外周の鋼管共に、コンクリート強度を実大試験体と同じ(Fc50)とする他は、本実施形態のファイバーモデルのモデル化と同じ方針により定めた。ただし、コンクリートの引張側特性として、20℃引張強度を参考文献(日本建築学会,「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」,2010)に記載の、曲げ引張強度の平均値より算定した。
また、高温時のコンクリートの引張応力‐ひずみ関係には、参考文献(出雲淳一,島弘,岡村甫,「面内力を受ける鉄筋コンクリート板要素の解析モデル」,コンクリート工学,Vol.25,No.9,pp.107-120,1987.9)に記載の式を採用した。同式における、ひび割れ後の引張応力の再分配に関わる指数cの設定においては、CFT柱のコンクリートの内部に鉄筋が無いことから、c=1とした。また、引張応力度が発生している要素にも熱膨張を同様に考慮した。また、断面内の各節点に入力する温度荷重分布は、実験から得られた温度分布を線形に補間して求めた。また、支持条件は、ベースプレートを完全固定とし、非加熱部柱頭を水平変位のみ拘束するローラー支持とした。
[ファイバーモデルの概要]
ファイバーモデルによる解析の概要を図11(c)に示す。加熱範囲のCFT柱については、本実施形態のファイバーモデルと同様にモデル化した。従って、図11(c)に示されるファイバーモデルの加熱部は、本実施形態のCFT柱モデルMと同様である。また、CFT柱モデルMの断面内の温度は、実験で求められた温度分布を線形に補間して用いた他は、上記図8に示される算出方法と同じ方針で定めた。また、非加熱部の柱は、3次元ソリッドFEMモデルと同様に鋼管と内部コンクリートの2要素からなるファイバー要素でモデル化した。
[実験結果]
実大試験体、3次元ソリッドFEMモデル、及び本実施形態のファイバーモデルについて、柱頭位置の鉛直変位及び柱頭の回転角を比較した結果を以下に示す。
(1)柱頭の鉛直変位
図12に、CFT柱の柱頭の鉛直変位の比較結果を示す。また、図13に、火災時のCFT柱の一般的な挙動を示す。図12に黒実線で示されるとおり、実験から得られた鉛直の変位は、図13中の(1)~(4)に示される火災時のCFT柱の一般的な挙動と同様の挙動が確認されている。なお、図13中の(1)~(4)は、(1)加熱初期の鋼管温度上昇による伸び変形が生じる領域(鋼管伸張域)、(2)鋼管の塑性変形や局部座屈により収縮が生じる領域(鋼管収縮域)、(3)鋼管の負担していた軸力が充填コンクリートに移行し性状が安定する領域(安定域)、(4)充填コンクリートの温度上昇に伴う破壊から急激な収縮変形が生じる領域(破壊域)である。
これに対し、3次元ソリッドFEMモデル及びファイバーモデルについては、実験結果と同様に、図13の(1)~(4)の挙動と同じ傾向が得られている。また、実験では60分を超えたあたりで急激に鉛直変位が大きくなっているのに対し、3次元ソリッドFEMモデルは59分、ファイバーモデルは54分で軸力支持能力を喪失していることがわかる。よって、これらのモデルは、実験結果を安全側に再現できていることが確認された。また、本実施形態のファイバーモデルは、火災時のCFT柱の挙動を適切に模擬できていることが確認された。
(2)柱頭の回転角
図14に、CFT柱の柱頭の回転角の比較結果を示す。図14に示されるように、3次元ソリッドFEMモデル及びファイバーモデルから得られた柱頭の回転角は、実験より得られた柱頭の回転角をおおむね模擬できていることが確認できる。本実験により、本ファイバーモデルは既往の実験結果と同様の挙動を再現できることが確認された。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、本実施形態では、火災が発生した際の立体架構シミュレーションを実行する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、立体架構シミュレーションとは異なるシミュレーションによって、火災が発生した際のCFT柱の挙動を模擬するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シミュレーションを開始するときから、鋼管ファイバー要素とコンクリートファイバー要素とが鉛直方向の挙動については互いに無拘束であるとしている場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シミュレーションを開始するときには、鋼管ファイバー要素とコンクリートファイバー要素とは、鉛直方向の挙動については互いに拘束であるとし、シミュレーションが実行されている際に予め設定した条件が満たされたときから、鋼管ファイバー要素とコンクリートファイバー要素とが鉛直方向の挙動について互いに無拘束であるようにしてもよい。予め設定した条件の一例としては、コンクリートファイバー要素が所定の温度以上であることが挙げられる。この場合には、コンクリートファイバー要素が所定の温度以上となったときから、鋼管ファイバー要素とコンクリートファイバー要素とが鉛直方向の挙動について互いに無拘束となる。
また、上記実施形態では、柱脚仕口部基準節点と柱脚側端部節点との関係は、単にユニバーサルジョイントであるとしてモデル化する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、柱脚仕口部基準節点と柱脚側端部節点との関係は、CFT柱モデルの水平方向を表す二軸(x軸,y軸)において、有限の回転剛性を有するユニバーサルジョイントであるとしてモデル化してもよい。または、柱脚仕口部基準節点と柱脚側端部節点との関係は、CFT柱モデルの水平方向を表す二軸(x軸,y軸)において、有限の回転剛性を有しない(例えば、回転剛性が0)ユニバーサルジョイントであるとしてモデル化するようにすることもできる。
また、上記実施形態では、コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々はMPC拘束であるとしてモデル化されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々は、CFT柱モデルの6自由度(x軸方向,y軸方向,z軸方向,x軸周り,y軸周り,及びz軸周り)に対して、有限の剛性を有するバネ要素で互いに接続されているとしてモデル化してもよい。
また、上記実施形態のシミュレーション部30は、伝熱解析により得られた温度分布に応じて、加熱部材の各箇所の温度を表す温度分布を算出する場合(例えば、図8を参照)を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シミュレーション部30は、伝熱解析以外に、実験に基づき得られた温度分布に応じて、加熱部材の温度分布を算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、温度解析及び熱変形解析を一体としてシミュレーションする場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、温度解析と熱変形解析とを独立のシミュレーションとしてもよい。この場合には、温度解析及び熱変形解析についての解析結果の記憶と繰り返し処理とが別々に実行される。
また、上記では本発明に係るプログラムが記憶部(図示省略)に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係るプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM及びマイクロSDカード等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 受付部
20 コンピュータ
22 取得部
24 立体架構モデル記憶部
26 設定条件記憶部
28 設定部
30 シミュレーション部
40 出力部
100 シミュレーション装置
コンクリートファイバー要素
鋼管ファイバー要素

Claims (4)

  1. 鋼管と前記鋼管の内部に充填されるコンクリートとを含んで構成されるCFT(Concrete Filled Steel Tube)構造の柱に関するシミュレーションを実行するシミュレーション装置であって、
    ファイバーモデルとしてモデル化された前記CFT構造の柱を表すCFT柱モデルであって、CFT柱モデルを平面視した際の外周に前記鋼管のファイバーの要素を表す鋼管ファイバー要素が位置し、CFT柱モデルを平面視した際の前記鋼管ファイバー要素の内側に前記コンクリートのファイバーの要素を表す複数のコンクリートファイバー要素が位置しているCFT柱モデルに基づいて、前記CFT構造の柱を含む建物において火災が発生した際のシミュレーションを実行し、前記CFT柱モデルの変化に関する情報を取得するシミュレーション部
    を含むシミュレーション装置。
  2. 記鋼管ファイバー要素と前記コンクリートファイバー要素とは、前記CFT柱モデルが表す柱の鉛直方向の挙動については互いに無拘束であるとしてモデル化され、前記CFT柱モデルが表す柱の水平方向の挙動については互いに拘束であるとしてモデル化されている、
    請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記CFT柱モデルのうちの柱脚仕口部を表す柱脚仕口部基準節点と、前記コンクリートのファイバーの要素を表すコンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの柱脚側端部を表す柱脚側端部節点との関係は、ユニバーサルジョイントであるとしてモデル化されている、
    請求項1又は請求項2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記コンクリートのファイバーの要素を表すコンクリートファイバー要素に含まれる複数の分割節点のうちの、同一層の分割節点の各々は多点拘束であるとしてモデル化されている、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載のシミュレーション装置。
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