JP7142628B2 - 可聴インジケータ - Google Patents

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Description

本開示は、薬物送達デバイスとともに使用するための可聴インジケータに関する。
注射を投与することは、使用者および医療専門家にとって精神的にも身体的にも多くのリスクと課題を呈するプロセスである。注射デバイスは、典型的には2つのカテゴリ、すなわち手動デバイスと自動注射器に分かれる。従来の手動デバイスでは、針を通るように薬剤を駆動するために手動の力が必要とされる。これは、典型的には、注射中に継続的に押されなくてはならない何らかの形態のボタン/プランジャによって行われる。多数の欠点がこの手法に伴う。たとえば、ボタン/プランジャの解放が早すぎると、注射が止まることになり、目的の用量を送達することができない。さらに、ボタン/プランジャを押すのに必要な力が大きすぎることがある(たとえば使用者が高齢者や子供である場合)。また、注射デバイスを位置合わせすること、注射を投与すること、および注射中に注射デバイスを動かさずに保つことは、器用さを必要とすることがあり、その器用さは、一部の患者(たとえば高齢の患者、子供、関節炎の患者など)にはないこともある。
自動注射器デバイスは、自己注射を患者にとって容易なものにすることを目的としている。従来の自動注射器は、注射を投与するための力をばねによって提供することができ、トリガボタン、または他の機構を用いて、注射を起動することができる。自動注射器は、単回使用デバイスでも再使用可能なデバイスでもよい。
さらに、薬剤の完全な有効性を患者体内で実現するためには、全用量を投与することが望まれる。
したがって薬物送達デバイスのための可聴インジケータが依然として求められている。現行のインジケータは、現行の自動注射器および他の薬物送達デバイスで使用するには音が小さすぎる、またはかさばりすぎることがある。本明細書に記載の可聴インジケータは、これらの問題の1つまたはそれ以上を解決する。
本開示の目的は、薬物送達デバイスとともに使用するための改良された可聴インジケータを提供することである。
この目的は、請求項1による可聴インジケータによって達成される。
例示的な実施形態は、従属請求項において提供される。
本開示によれば、薬物送達デバイスとともに使用するための可聴インジケータは、弛緩状態および付勢状態のうちの一方にあるように構成されたばね要素を含み、ここで、可聴インジケータは、ばね要素に連結されピボット周りで回転可能な回転可能要素をさらに含み、ばね要素は、ばね要素が付勢状態から弛緩状態に変化したとき、蓄えていたエネルギーを解放して回転可能要素を回転させ、それによって回転可能要素が表面に衝突し可聴シグナルを生成する。
本出願の文脈において、弛緩状態とは、ばね要素が相対的に低い位置エネルギーを有する状態であり、その一方で、付勢状態とは、ばね要素が、弛緩状態よりも高い位置エネルギーを有する状態である。ばね要素が付勢状態から弛緩状態に変化すると、蓄えていたエネルギーがばね要素から解放される。
可聴インジケータは、患者または使用者に、薬物送達デバイス内の薬剤の全量が消費されたことを示すことに使用することができる。こうして、薬物送達デバイスは、薬剤送達の終了の確実なインジケーションおよび患者体内での薬剤の完全な有効性を達成するために改良される。
例示的な一実施形態では、ばね要素は、回転可能要素のスロット内に係合され、したがって、接合回転するように回転可能要素に連結される。こうして、回転可能要素は、付勢状態から弛緩状態に変化するばね要素によって回転され、ばね要素は、回転可能要素の回転によって弛緩状態から付勢状態へと動かされる。
例示的な一実施形態では、回転可能要素は、実質的にL字形に配置された、第1の脚部と第2の脚部とを含む。それによって、薬物送達デバイス内への可聴インジケータのスペースを取らない配置が可能になる。
例示的な一実施形態では、回転可能要素は、支承ピン上に回転可能に取り付けられるように構成されたピボットボアを含む。支承ピンは、薬物送達デバイス内、たとえばそのケースに固定される。あるいは、回転可能要素が、薬物送達デバイス内、たとえばそのケース内に配置されるボア内に取り付けられるように構成されるピボット軸を含んでもよい。
例示的な一実施形態では、第1の脚部は、ピボットボア近くに、自由端の方を向いた湾曲セクションを含む。第1の脚部は、第1と第2の脚部の交差部と、ピボットボアとの間に、解放前状態において薬物送達デバイスのケースに当接する実質的に直線のセクションを有することができ、その一方で、自由端の方を向いた湾曲セクションは、ピボットボア近くの第1の脚部に設けられ、解放状態において自由端の端面が前方ケースに当接するまで回転可能要素の回転を可能にし、したがって、回転可能要素は、薬物送達デバイス内に2つの明確な位置を有する。
例示的な一実施形態では、ピボットボアは、ピボットボアが支承ピンに横からカチッと嵌ることを可能にするV字形スロットを含み、すなわち、V字形スロットは、ピボットボアの軸から径方向に延びることができる。ピボットボアを支承ピンにカチッと嵌めるために、ピボットボアおよび支承ピンが、それらの軸が実質的に平行になるように位置合わせされ、支承ピンの方を向いたV字形スロットおよびピボットボアが、ピボットボアの軸と支承ピンの軸が実質的に一列に並ぶまで、支承ピンの方に向けて動かされる。したがって、薬物送達デバイスへの可聴インジケータの組み付けが容易になる。
例示的な一実施形態では、ばね要素は、ビームと、ビームの一方端から実質的に直角に突出しておりスロット内に係合するように適用されたフラッグ部材とを含む。例示的な一実施形態では、ばね要素は、弛緩状態では実質的に直線の形状を有し、付勢状態では、この直線形状から湾曲形状へと弾性的に曲げられるように構成される。
例示的な一実施形態では、第2の脚部の自由端は、解放前状態において可聴インジケータを維持するために、プランジャに径方向内方に当接するように適用される。
例示的な一実施形態では、回転可能要素および/またはばね要素は、1つの打ち抜き曲げ製造プロセスで製作される、金属部材であり、特にシートメタル部材である。それによって、可聴インジケータの特に費用効率の高い製造が可能になる。
例示的な一実施形態では、薬物送達デバイスは、ケースと、プランジャと、弛緩状態および付勢状態のうちの一方にあるように構成されたばね要素を含む可聴インジケータと、を含み、
- ここで、可聴インジケータは、ばね要素に連結されピボット周りで回転可能な回転可能要素を含み、
- ここで、ばね要素は、ばね要素が付勢状態から弛緩状態に変化したとき、蓄えていたエネルギーを解放して回転可能要素を回転させ、それによって回転可能要素がケースの表面に衝突し可聴シグナルを生成する。これは、やはりまた、薬物送達デバイスを手に持っている薬物送達デバイスの使用者に触覚フィードバックを提供することができる。
ケースは、シリンジなど、薬剤容器を保持するように適用される。弾性力部材は、薬剤容器から薬物を変位させることに使用されるプランジャの動きによって付勢状態から弛緩状態へと変化することができる。たとえば、弾性力部材は、薬剤送達プロセスの終わりにプランジャが遠位位置の方へと動くまたは遠位位置に達したときに付勢状態から弛緩状態へと変化することができる。
例示的な一実施形態では、回転可能要素は、支承ピン上に回転可能に取り付けられるように構成されたピボットボアを含む。支承ピンは、薬物送達デバイス内、たとえばそのケースに固定される。あるいは、回転可能要素が、薬物送達デバイス内、たとえばそのケース内に配置されるボア内に取り付けられるように構成されるピボット軸を含んでもよい。
ケースは、前方ケースと、後方ケースとを含むことができ、支承ピンは、前方ケースおよび後方ケースのうちの一方に配置され、その一方で、回転可能要素は、前方ケースおよび後方ケースのうちの他方に衝突することができる。他の実施形態では、回転可能要素は、前方ケースおよび後方ケースのうち、支承ピンが配置されている方に衝突することができる。さらに他の実施形態では、ケースは一部材とすることができる。
例示的な一実施形態では、ピボットボアは、ピボットボアが支承ピンに横からカチッと嵌ることを可能にするV字形スロットを含み、すなわち、V字形スロットは、ピボットボアの軸から径方向に延びることができる。ピボットボアを支承ピンにカチッと嵌めるために、ピボットボアおよび支承ピンが、それらの軸が実質的に平行になるように位置合わせされ、支承ピンの方を向いたV字形スロットおよびピボットボアが、ピボットボアの軸と支承ピンの軸が実質的に一列に並ぶまで、支承ピンの方に向けて動かされる。したがって、薬物送達デバイスへの可聴インジケータの組み付けが容易になる。
例示的な一実施形態では、回転可能要素は、実質的にL字形に配置された第1の脚部と第2の脚部とを含み、第2の脚部の自由端は、解放前状態において可聴インジケータを維持するためにプランジャに径方向内方に当接するように適用される。
例示的な一実施形態では、アパーチャは、ビームを保持するために、ケース内に設けられる。
薬物送達デバイスとともに使用するための可聴インジケータの製造方法は:
- 弛緩状態および付勢状態のうちの一方にあるように構成されるばね要素を形成することと、
- ばね要素に連結されるように適用されピボット周りで回転可能な回転可能要素を形成することと
を含むことができ、
ここで、ばね要素および回転可能要素は、打ち抜き曲げ自動装置(automat)で1つの打ち抜き曲げ製造プロセスで製作される。それによって、可聴インジケータの特に費用効率の高い製造が可能になる。
本開示の適用性のさらなる範囲は、本明細書の以下に示される詳細な説明から明らかになろう。しかし、当業者にはこの詳細な説明から本開示の趣旨および範囲内で様々な変更および改変が明らかであるので、詳細な説明および具体的な例は、本開示の例示的な実施形態を示すが、例示としてのみ示されると理解されたい。
本開示は、例示としてのみ与えられしたがって本開示を制限するものではない本明細書の以下に示される詳細な説明および添付の図面からより十分に理解できるようになるであろう。
可聴インジケータを含む薬物送達デバイスの概略的な部分斜視断面図である。 可聴インジケータの概略分解図である。 可聴インジケータの概略図である。 解放前状態にある、薬物送達デバイス内に配置された可聴インジケータの概略図である。 解放状態にある、薬物送達デバイス内に配置された可聴インジケータの概略図である。
すべての図面において、対応する部材には同じ参照符号が印付けられている。
本出願において、用語「遠位セクション/端」が使用される場合、それは、デバイスの使用中に患者の薬剤送達部位に対して最も近くに配置される、デバイスのセクション/端、またはその構成要素のセクション/端を指す。それに対応して、用語「近位セクション/端」が使用される場合、それは、デバイスの使用中に患者の薬剤送達部位から逸れた方を指す、デバイスのセクション/端、またはその構成要素のセクション/端を指す。
図1は、自動注射器として構成される、薬物送達デバイス1の例示的な一実施形態を示している。
この例示的な実施形態において、薬物送達デバイス1は、前方ケース2.1と後方ケース2.2とを含むケース2を含む。ケース2は、シリンジのような薬剤容器3を保持するように適用される。(薬剤容器は、本明細書では以降「シリンジ3」と称する)。シリンジ3は、薬剤Mを含みシリンジ3の遠位端に配置された針4を有する、充填済みシリンジとすることができ、特に1.0mlの充填済みシリンジとすることができる。他の例示的な一実施形態では、薬剤容器3は、薬剤Mを含み(たとえば、ねじ山、スナップ、摩擦などによって)着脱可能針に係合する、カートリッジとすることができる。
薬物送達デバイス1は、針4に連結される保護ニードルシース5をさらに含む。たとえば、保護ニードルシース5は、針4に着脱可能に連結される。保護ニードルシース5は、ゴム製のニードルシース、またはゴムおよび完全もしくは部分的にプラスチックのシェルから構成される剛性ニードルシースとすることができる。
シリンジ3を近位に封止し、シリンジ3内に含まれた薬剤Mを針4を通って変位させるために、ストッパ6が設けられ、シリンジ3内に配置される。
例示的な実施形態では、薬物送達デバイス1は、ニードルシュラウド7を含む。ニードルシュラウド7は、ケース2に嵌め込み式に連結され、針4が覆われる、ケース2に対する第1の伸長位置と、針4が露出される、ケース2に対する後退位置との間で動くことができる。さらに、シュラウドばね8は、ケース2に対してニードルシュラウド7を遠位に付勢するように配置される。
さらに、駆動ばね9は、ケース2内に配置される。プランジャ10は、駆動ばね9の力をストッパ6に送る働きをする。プランジャ10は、中空であってよく、プランジャ10内には駆動ばね9が配置され、プランジャ10をケース2に対して遠位に付勢する。他の例示的な一実施形態では、プランジャ10は、中実とすることができ、駆動体9は、プランジャ10の近位端に係合することができる。例示的な実施形態では、駆動ばね9は、プランジャ10の外径に巻き付けられ、シリンジ3内に延びる。
それに加えて、薬物送達デバイス1は、ケース2の遠位端、特に前方ケース2.1の遠位端に着脱可能に配置されるキャップ11を含む。キャップ11は、たとえばケース2からキャップ11をねじり取るおよび/または引き抜くことによる、キャップ11の除去をし易くするための把持機能11.1を含むことができる。キャップ11は、保護ニードルシース5、ケース2および/またはニードルシュラウド7に係合するように配置される、たとえば、バーブ、フック、狭窄セクションなどの、把持要素11.2をさらに含むことができる。
例示的な実施形態において、プランジャ解放機構12は、ケース2に対するニードルシュラウド7の後退前にはプランジャ10の解放を防止するように、およびニードルシュラウド7が十分に後退されればプランジャ10を解放するように、配置される。
さらに、シュラウドロック機構14は、キャップ11が所定位置にあるときケース2に対するニードルシュラウド7の後退を防止するように配置され、それによって、出荷または包装などの間のたとえば落下時に薬物送達デバイス1が意図せず起動されることが回避される。シュラウドロック機構14は、キャップ11上の1つまたはそれ以上のコンプライアントビーム11.3と、各コンプライアントビーム11.3を受けるように適用された、ニードルシュラウド7のそれぞれの数のアパーチャ7.6と、を含むことができる。
キャップ11が薬物送達デバイス1に取り付けられるとき、コンプライアントビーム11.3は、ケース2上の径方向止め具2.15に当接し、それによってコンプライアントビーム11.3がアパーチャ7.6から係合解除することが防止される。さらに、キャップ11が薬物送達デバイス1に取り付けられるとき、ケース2に対するキャップ11の軸方向近位方向運動は、ケース2に当接するキャップ11上のリブ11.4によって制限される。
キャップ11がケース2から遠位方向に引かれるとき、コンプライアントビーム11.3は、アパーチャ7.6の縁に当接し偏向してアパーチャ7.6から係合解除することができ、それによってキャップ11およびそれに取り付けられている保護ニードルシース5の除去が可能になる。例示的な一実施形態では、コンプライアントビーム11.3および/またはアパーチャ7.6は、アパーチャ7.6からのコンプライアントビーム11.3の係合解除に必要な力を減少させるように傾斜させることができる。
薬物送達デバイス1は、使用者または患者に薬剤送達の完了を示す可聴フィードバックを生成するための可聴インジケータ13をさらに含む。換言すると:可聴インジケータ13は、使用者または患者に、薬剤Mの全用量が消費されたことを示すように設けられる。
薬物送達デバイス1は、組み立てプロセスの間およびその後にシリンジ3の精確な支持を可能にするキャリア16をさらに含むことができる。キャリア16は、ケース2内にシリンジ3を取り付け、配置し、保持するように適用される。
次に、図2~図5において、可聴インジケータ13についてより詳細に説明する。
図2および図3は、可聴インジケータ13の概略図であり、図2は、可聴インジケータ13の分解図であり、図3は、部分的に組み立てられた状態にある。図4は、解放前状態にある、薬物送達デバイス1内に配置された可聴インジケータ13を示しており、図5は、解放状態にある、薬物送達デバイス1内に配置された可聴インジケータ13を示している。
可聴インジケータ13は、シートメタルからなってよい回転可能要素13.1を含む。回転可能要素13.1は、実質的にL字形に配置される第1の脚部13.2と第2の脚部13.3とを含むことができる。第1の脚部13.2は、第2の脚部13.3が実質的に径方向内方に向くように、後方ケース2.2内に配置される支承ピン2.3上に回転可能に取り付けられるように配置されたピボットボア13.4を含むことができる。第1の脚部13.2の自由端13.5は、傾斜していてよく、回転可能要素13.1が支承ピン2.3上に配置されるとき、実質的に径方向外方に向けられる端面13.6を有する。第1の脚部13.2の自由端13.5の反対端は、第2の脚部13.3に連結され交差部13.7を形成し、スロット13.8を含む。第1の脚部13.2は、交差部13.7とピボットボア13.4との間に、解放前状態において前方ケース2.1に当接する実質的に直線のセクションを有することができ、その一方で、自由端13.5の方を向いた湾曲セクション13.9は、ピボットボア13.4近くの第1の脚部13.2に設けられ、解放状態において端面13.6が前方ケース2.1に当接するまで回転可能要素13.1の回転を可能にする。
あるいは、回転可能要素13.1は、ピボットボア13.4ではなく、ある種のピボット、たとえば、薬物送達デバイス1内たとえばそのケース2内に配置されるボア内に取り付けられるように構成されるピボット軸を含むこともできる。
可聴インジケータ13は、ばね要素13.10をさらに含む。ばね要素13.10は、ビーム13.11と、ビーム13.11の一方端から実質的に直角に突出しているフラッグ部材13.12とを含む。フラッグ部材13.12は、回転可能要素13.1がばね要素13.10によって回転されるように、回転可能要素13.1のスロット13.8内に係合するように適用される。ビーム13.11は、後方ケース2.2のアパーチャ2.4内に保持されるように適用される。ばね要素13.10は、弛緩状態S1では実質的に直線の形状を有することができ、付勢状態S2では、この直線形状から湾曲形状へと弾性的に曲げられる。
第2の脚部13.3の自由端13.13は、ばね要素13.10が付勢状態S2(図4参照)にあり第2の脚部13.3をプランジャ10の方に向けて内方に付勢している解放前状態において可聴インジケータを維持するために、プランジャ10が解放される前は、プランジャ10に径方向内方に当接するように適用される。端面13.6は、前方ケース2.1から径方向に間隔を置いて配置される。
薬剤Mを針4を通して、たとえば患者の皮膚である注射部位内に送達するために、プランジャ10は、駆動ばね9の起動により駆動ばね9から遠位位置へと遠位に動かされる。ボタンを押すことによってまたはニードルシュラウド7を押し下げることによって、注射部位に押し付けられると、駆動ばね9の起動が開始され、それによってプランジャ解放機構12がプランジャ10を解放する。
プランジャ10は、解放されると、駆動ばね9によって駆動され遠位方向Dに進む。用量の終わりまたはその直前に、プランジャ10は、遠位方向Dにある程度移動し、第2の脚部13.3にそれ以上係合しなくなり、したがって第2の脚部13.3は、回転可能要素13.1が回転するようにばね要素13.10からの付勢を受けてさらに内方に動くことができるようになり、それによって端面13.6が前方ケース2.1に衝突して可聴フィードバックを生成する。可聴フィードバックの音の大きさは、その付勢状態S2におけるばね要素13.10の予負荷に応じて決まる。ばね要素13.10は、弛緩し、その弛緩状態S1へと戻る。そして可聴シグナルを認識した使用者または患者は、薬剤送達プロセスが終了し、全用量が送達されたことを知る。
回転可能要素13.1およびばね要素13.10は、1つの打ち抜き曲げ製造プロセスで製作することができる、金属部材、特にシートメタル部材とすることができる。
ピボットボア13.4は、V字形スロット13.14を含むように一部が開放していてよく、それによって、ピボットボア13.4は、支承ピン2.3上に横からカチッと嵌ることが可能になる。
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物を説明するために本明細書において使用される。以下に説明されるように、薬物または薬剤は、1つまたはそれ以上の疾患を処置するための、様々なタイプの製剤の少なくとも1つの低分子もしくは高分子、またはその組み合わせを含むことができる。例示的な薬学的に活性な化合物は、低分子;ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえばホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素);炭水化物および多糖類;ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(裸およびcDNAを含む)、RNA、アンチセンスDNAおよびRNAなどのアンチセンス核酸、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドを含むことができる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに組み込むことができる。これらの薬物の1つまたはそれ以上の混合物もまた、企図される。
用語「薬物送達デバイス」は、薬物をヒトまたは動物の体内に投薬するように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射デバイス(たとえばシリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、かん流システム、または眼内、皮下、筋肉内、もしくは血管内送達にあわせて構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば鼻用または肺用)、埋め込み(たとえば、コーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムとすることができる。ここに説明される薬物は、針、たとえば小ゲージ針を含む注射デバイスで特に有用であることができる。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスで使用するように適用された主要パッケージまたは「薬物容器」内に含むことができる。薬物容器は、たとえば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、または1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物の保存(たとえば短期または長期保存)に適したチャンバを提供するように構成された他の容器とすることができる。たとえば、一部の場合、チャンバは、少なくとも1日(たとえば1日から少なくとも30日まで)の間薬物を保存するように設計することができる。一部の場合、チャンバは、約1カ月から約2年の間薬物を保存するように設計することができる。保存は、室温(たとえば約20℃)または冷蔵温度(たとえば約-4℃から約4℃まで)で行うことができる。一部の場合、薬物容器は、薬物製剤の2つまたはそれ以上の成分(たとえば薬物および希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を別々に、各チャンバに1つずつ保存するように構成された二重チャンバカートリッジとすることができ、またはこれを含むことができる。そのような場合、二重チャンバカートリッジの2つのチャンバは、ヒトまたは動物の体内に投薬する前、および/または投薬中に薬物または薬剤の2つまたはそれ以上の成分間で混合することを可能にするように構成することができる。たとえば、2つのチャンバは、これらが(たとえば2つのチャンバ間の導管によって)互いに流体連通し、所望の場合、投薬の前にユーザによって2つの成分を混合することを可能にするように構成することができる。代替的に、またはこれに加えて、2つのチャンバは、成分がヒトまたは動物の体内に投薬されているときに混合することを可能にするように構成することができる。
本明細書において説明される薬物送達デバイスおよび薬物は、数多くの異なるタイプの障害の処置および/または予防に使用することができる。例示的な障害は、たとえば、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病に伴う合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症を含む。さらなる例示的な障害は、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチである。
糖尿病または糖尿病に伴う合併症の処置および/または予防のための例示的な薬物は、インスリン、たとえばヒトインスリン、またはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1類似体もしくはGLP-1受容体アゴニスト、またはその類似体もしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、または薬学的に許容される塩もしくはその溶媒和物、またはそれらの任意の混合物を含む。本明細書において使用される用語「誘導体」は、元の物質と構造的に十分同様のものであり、それによって同様の機能または活性(たとえば治療効果性)を有することができる任意の物質を指す。
例示的なインスリン類似体は、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28-B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
例示的なインスリン誘導体は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-γ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(N-リトコリル-γ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン、およびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。例示的なGLP-1、GLP-1類似体およびGLP-1受容体アゴニストは、たとえば:リキシセナチド(Lixisenatide)/AVE0010/ZP10/リキスミア(Lyxumia)、エキセナチド(Exenatide)/エクセンディン-4(Exendin-4)/バイエッタ(Byetta)/ビデュリオン(Bydureon)/ITCA650/AC-2993(アメリカドクトカゲの唾液腺によって産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(Liraglutide)/ビクトザ(Victoza)、セマグルチド(Semaglutide)、タスポグルチド(Taspoglutide)、シンクリア(Syncria)/アルビグルチド(Albiglutide)、デュラグルチド(Dulaglutide)、rエクセンディン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド(Langlenatide)/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン(Nodexen)、ビアドール(Viador)-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド(Exenatide)-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
例示的なオリゴヌクレオチドは、たとえば:家族性高コレステロール血症の処置のためのコレステロール低下アンチセンス治療薬である、ミポメルセン(mipomersen)/キナムロ(Kynamro)である。
例示的なDPP4阻害剤は、ビルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、デナグリプチン(Denagliptin)、サキサグリプチン(Saxagliptin)、ベルベリン(Berberine)である。
例示的なホルモンは、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンなどの、脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストを含む。
例示的な多糖類は、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩を含む。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。ヒアルロン酸誘導体の例としては、HylanG-F20/Synvisc、ヒアルロン酸ナトリウムがある。
本明細書において使用する用語「抗体」は、免疫グロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。免疫グロブリン分子の抗原結合部分の例は、抗原を結合する能力を保持するF(ab)およびF(ab’)フラグメントを含む。抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、組換え型、キメラ型、非免疫型またはヒト化、完全ヒト型、非ヒト型(たとえばマウス)、または一本鎖抗体とすることができる。いくつかの実施形態では、抗体はエフェクター機能を有し、補体を固定することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体と結合する能力が低く、または結合することはできない。たとえば、抗体は、アイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは変異体とすることができ、Fc受容体との結合を支持せず、たとえば、これは、突然変異したまたは欠失したFc受容体結合領域を有する。
用語「フラグメント」または「抗体フラグメント」は、全長抗体ポリペプチドを含まないが、抗原と結合することができる全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を依然として含む、抗体ポリペプチド分子(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)由来のポリペプチドを指す。抗体フラグメントは、全長抗体ポリペププチドの切断された部分を含むことができるが、この用語はそのような切断されたフラグメントに限定されない。本発明に有用である抗体フラグメントは、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、直鎖抗体、二重特異性、三重特異性、および多重特異性抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)などの単一特異性または多重特異性抗体フラグメント、ミニボディ、キレート組換え抗体、トリボディまたはバイボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュラー免疫薬(SMIP)、結合ドメイン免疫グロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体を含む。抗原結合抗体フラグメントのさらなる例は、当技術分野で知られている。
用語「相補性決定領域」または「CDR」は、特異的抗原認識を仲介する役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。用語「フレームワーク領域」は、CDR配列ではなく、CDR配列の正しい位置決めを維持して抗原結合を可能にする役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、通常、当技術分野で知られているように、抗原結合に直接的に関与しないが、特定の抗体のフレームワーク領域内の特定の残基が、抗原結合に直接的に関与することができ、またはCDR内の1つまたはそれ以上のアミノ酸が抗原と相互作用する能力に影響を与えることができる。
例示的な抗体は、アンチPCSK-9mAb(たとえばアリロクマブ(Alirocumab))、アンチIL-6mAb(たとえばサリルマブ(Sarilumab))、およびアンチIL-4mAb(たとえばデュピルマブ(Dupilumab))である。
本明細書において説明される化合物は、(a)化合物または薬学的に許容されるその塩、および(b)薬学的に許容される担体を含む医薬製剤において使用することができる。化合物はまた、1つまたはそれ以上の他の医薬品有効成分を含む医薬製剤、または存在する化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の有効成分である医薬製剤において使用することもできる。したがって、本開示の医薬製剤は、本明細書において説明される化合物および薬学的に許容される担体を混合することによって作られる任意の製剤を包含する。
本明細書において説明される任意の薬物の薬学的に許容される塩もまた、薬物送達デバイスにおける使用に企図される。薬学的に許容される塩は、たとえば酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ土類金属、たとえばNa+、もしくはK+、もしくはCa2+、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1からR4は互いに独立して:水素、場合により置換されたC1~C6-アルキル基、場合により置換されたC2~C6-アルケニル基、場合により置換されたC6~C10-アリル基、または場合により置換されたC6~C10-ヘテロアリール基を意味する)から選択されるカチオンを有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、当業者に知られている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物またはメタノラート(methanolate)またはエタノラート(ethanolate)などのアルカノラート(alkanolate)である。
本明細書に記載の物質、配合、装置、方法、システムおよび実施形態の様々な構成要素の修正(追加および/または削除)は、本開示の全範囲および趣旨から逸脱することなく行うことができ、本発明は、そのような修正、および本発明のあらゆる均等物もすべて包含することが当業者には理解されよう。
1 薬物送達デバイス
1.1 駆動サブアセンブリ
2 ケース
2.1 前方ケース
2.2 後方ケース
2.3 支承ピン
2.4 アパーチャ
2.15 径方向止め具
3 薬剤容器、シリンジ
4 針
5 保護ニードルシース
6 ストッパ
7 ニードルシュラウド
7.6 アパーチャ
8 シュラウドばね
9 駆動ばね
10 プランジャ
11 キャップ
11.1 把持機能
11.2 把持要素
11.3 コンプライアントビーム
11.4 リブ
12 プランジャ解放機構
13 可聴インジケータ
13.1 回転可能要素
13.2 第1の脚部
13.3 第2の脚部
13.4 ピボットボア
13.5 自由端
13.6 端面
13.7 交差部
13.8 スロット
13.9 湾曲セクション
13.10 ばね要素
13.11 ビーム
13.12 フラッグ部材
13.13 自由端
13.14 V字形スロット
14 シュラウドロック機構
D 遠位方向
P 近位方向
S1 弛緩状態
S2 付勢状態

Claims (17)

  1. 薬物送達デバイス(1)とともに使用するための可聴インジケータ(13)であって、弛緩状態(S1)および付勢状態(S2)のうちの一方にあるように構成されたばね要素(13.10)を含み、
    ここで、可聴インジケータ(13)は、ばね要素(13.10)に連結されピボット周りで回転可能な回転可能要素(13.1)を含み、
    ばね要素(13.10)は、該ばね要素(13.10)が付勢状態(S2)から弛緩状態(S1)に変化したとき、蓄えていたエネルギーを解放して回転可能要素(13.1)を回転させ、それによって回転可能要素(13.1)が薬物送達デバイス(1)のケースの表面に衝突し可聴シグナルを生成し、
    ここで、ばね要素(13.10)は、回転可能要素(13.1)のスロット(13.8)内に係合される
    前記可聴インジケータ。
  2. 回転可能要素(13.1)は、実質的にL字形に配置された、第1の脚部(13.2)と第2の脚部(13.3)とを含む、請求項1に記載の可聴インジケータ(13)。
  3. 回転可能要素(13.1)は、ピボットボア(13.4)を含む、請求項1または2に記載の可聴インジケータ(13)。
  4. 第1の脚部(13.2)は、ピボットボア(13.4)近くに、自由端(13.5)の方を向いた湾曲セクション(13.9)を含む、請求項またはに記載の可聴インジケータ(13)。
  5. ピボットボア(13.4)は、V字形スロット(13.14)を含む、請求項またはに記載の可聴インジケータ(13)。
  6. ばね要素(13.10)は、ビーム(13.11)と、該ビーム(13.11)の一方端から実質的に直角に突出しておりスロット(13.8)内に係合するように適用されたフラッグ部材(13.12)とを含む、請求項1~のいずれか1項に記載の可聴インジケータ(13)。
  7. ばね要素(13.10)は、弛緩状態(S1)では実質的に直線の形状を有し、付勢状態(S2)では、この直線形状から湾曲形状へと弾性的に曲げられるように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載の可聴インジケータ(13)。
  8. 回転可能要素(13.1)は、金属部材であり、特にシートメタル部材である、請求項1~のいずれか1項に記載の可聴インジケータ(13)。
  9. ばね要素(13.10)は、金属部材であり、特にシートメタル部材である、請求項1~8のいずれか1項に記載の可聴インジケータ(13)。
  10. 薬物送達デバイス(1)であって、
    ケース(2)と、
    プランジャ(10)と、
    弛緩状態(S1)および付勢状態(S2)のうちの一方にあるように構成されたばね要素(13.10)を含む可聴インジケータ(13)と、
    を含み、
    ここで、可聴インジケータ(13)は、ばね要素(13.10)に連結されピボット周りで回転可能な回転可能要素(13.1)を含み、
    ばね要素(13.10)は、該ばね要素(13.10)が付勢状態(S2)から弛緩状態(S1)に変化したとき、蓄えていたエネルギーを解放して回転可能要素(13.1)を回転させ、それによって回転可能要素(13.1)がケースの表面に衝突し可聴シグナルを生成し、
    ここで、ばね要素(13.10)は、回転可能要素(13.1)のスロット(13.8)内に係合される
    前記薬物送達デバイス。
  11. ばね要素(13.10)は、プランジャ(10)の動きによって付勢状態(S2)から変化することが可能にされる、請求項10に記載の薬物送達デバイス(1)。
  12. ばね要素(13.10)は、薬剤送達プロセスの終わりに、遠位位置の方に向かうプランジャ(10)の動きによって付勢状態(S2)から弛緩状態(S1)へと変化する、請求項11に記載の薬物送達デバイス(1)。
  13. 回転可能要素(13.1)は、ケース(2)に配置された支承ピン(2.3)上に回転可能に取り付けられるように構成されたピボットボア(13.4)を含む、請求項10~12のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  14. ピボットボア(13.4)は、該ピボットボア(13.4)が支承ピン(2.3)に横からカチッと嵌ることを可能にするV字形スロット(13.14)を含む、請求項13に記載の薬物送達デバイス(1)。
  15. 回転可能要素(13.1)は、実質的にL字形に配置された、第1の脚部(13.2)と第2の脚部(13.3)とを含み、該第2の脚部(13.3)の自由端(13.13)は、解放前状態において可聴インジケータ(13)を維持するためにプランジャ(10)に径方向内方に当接するように適用される、請求項10~14のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  16. アパーチャ(2.4)は、ばね要素(13.10)を保持するために、ケース(2)に設けられる、請求項15に記載の薬物送達デバイス(1)。
  17. 薬物送達デバイス(1)とともに使用するための請求項1~9のいずれか1項に記載の可聴インジケータ(13)の製造方法であって:

    弛緩状態(S1)および付勢状態(S2)のうちの一方にあるように構成されるばね要素(13.10)を形成することと、
    ばね要素(13.10)に連結されるように適用されピボット周りで回転可能な回転可能要素(13.1)を形成することと
    を含み、
    ここで、ばね要素(13.10)および回転可能要素(13.1)は、打ち抜き曲げ自動装置で1つの打ち抜き曲げ製造プロセスで製作される、
    前記方法。
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