JP7141749B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。
このような遊技機では、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、変動演出を実行するようになっている。また、特別図柄の変動表示が未実行の判定情報に対応する保留表示を表示したり、特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示を表示したりするようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-043025号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されたような遊技機では、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立により取得した判定情報に基づき遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定手段に先立って前記判定情報を事前判定する事前判定手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶に応じた数の保留表示を表示可能であり、前記事前判定の結果に基づき前記保留表示を通常態様とは異なる特別態様に変化させる変化演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示を非表示とした状態で行われる特定リーチ演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示を第1状態と第2状態とに周期的に繰り返し変化させる動作表示を実行可能であり、前記通常態様の前記保留表示が前記第2状態となっているときに前記特別態様に変化させる場合、前記特別態様に変化した前記保留表示を前記第1状態から動作表示させることが可能であり、前記特定リーチ演出の終了に応じて前記保留表示を再表示させる場合、前記保留表示を前記第1状態又は前記第2状態から動作表示させることが可能であり、前記第1状態又は前記第2状態から動作表示させた前記保留表示を、前記変動演出が終了するまでに再表示されたときの状態となるように動作表示させることが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
遊技機の正面図である。 遊技機の前面側の一部分の斜視図である。 遊技機の裏面側の斜視図である。 遊技盤の分解斜視図である。 遊技機全体のブロック図の一例を示す図である。 低確時短遊技状態(時短遊技状態)の詳細について説明する図である。 大当たり判定テーブルの一例を示す図である。 特別図柄判定テーブルの一例を示す図である。 特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図である。 事前判定テーブルの一例を示す図である。 メインRAMの各種記憶領域の一例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板における初期設定処理を示す図である。 主制御基板における設定変更処理を示す図である。 主制御基板におけるRWMクリア処理を示す図である。 主制御基板における設定確認処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における性能表示データ設定処理を示す図である。 各遊技区間における情報表示器の表示情報を示す図である。 演出制御部のメイン処理を示す図である。 演出制御部のタイマ割込処理を示す図である。 演出制御部のコマンド解析処理を示す図である。 演出制御部のアイコン変化演出決定処理を示す図である。 アイコン最終表示態様決定テーブルの一例を示す図である。 変化シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 (a)は保留アイコン用の変化パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(b)及び(c)は当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部の先読み連続演出決定処理を示す図である。 先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部の大当たり予告演出決定処理を示す図である。 セリフ予告パターン決定テーブルの一例を示す図である。 (a)は役物予告パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(b)はブラックアウト演出パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(c)はカットイン演出パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(d)は決め演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 確定演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 統括制御部のメイン処理を示す図である。 ランプ制御部の役物初期処理を示す図である。 ランプ制御部の原点復帰処理を示す図である。 ランプ制御部の初期動作処理を示す図である。 盤役物初期動作パターン決定テーブルの一例を示す図である。 枠役物初期動作パターン決定テーブルの一例を示す図である。 電源投入後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。 電源投入後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源投入後に可動演出装置1に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源投入後に可動演出装置2に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源投入後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源復旧後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。 電源復旧後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源復旧後に可動演出装置1に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源復旧後に可動演出装置2に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電源復旧後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例を示す図である。 電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中且つ保留記憶ありの場合の具体例を示す図である。 電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。 主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例を示す図である。 主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例を示す図である。 電源投入後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の変形例を示す図である。 可動演出装置1の初期動作態様および所要時間の具体例を示す図である。 可動演出装置1の演出動作態様および所要時間の具体例を示す図である。 可動演出装置2の初期動作態様および演出動作態様の所要時間の具体例を示す図である。 サブ表示装置の初期動作態様および演出動作態様の所要時間の具体例を示す図である。 設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 RWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例を示す図である。 特別図柄表示器での特別図柄の変動表示の具体例を示す図である。 演出モード毎の表示演出例を示す図である。 演出モード毎の表示演出例を示す図である。 保留数の表示演出例を示す図である。 客待ち状態から変動演出が開始する場合のタイミングチャートである。 図73の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図73の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 変動演出中に始動入賞する場合のタイミングチャートである。 図76の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 連続して変動演出を実行する場合のタイミングチャートである。 図78の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図78の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図78の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合のタイミングチャートである。 図82の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートである。 図84の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図84の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合のタイミングチャートである。 図87の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートである。 図89の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図89の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャートである。 図92の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図92の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 当該アイコン消滅演出の演出例を示す図である。 当該アイコン消滅演出の演出例を示す図である。 大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 図97の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図97の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図97、図99の変形例を示す図である。 当該アイコンと始動口ランプの演出例を示す図である。 変動演出中に発生した電断から復旧する場合のタイミングチャートを示す図である。 図102の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図102の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図102の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合のタイミングチャートを示す図である。 図106の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図106の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合のタイミングチャートを示す図である。 図109の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 図111の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図柄昇格演出or復活演出を伴う変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 図113の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図113の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 ハズレSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 図117の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 通常背景画像データ(モードA)の一例を示す図である。 大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートを示す図である。 図120の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図120の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 変動演出の各場面において振動演出が発生する場合のタイミングチャート(1/2)を示す図である。 変動演出の各場面において振動演出が発生する場合のタイミングチャート(2/2)を示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 図130の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 特定の変動演出パターンにおけるタイミングチャートを示す図である。 変動演出においてセリフ予告が発生する場合のタイミングチャートを示す図である。 変動演出においてセリフ予告および決め演出が発生する場合のタイミングチャートを示す図である。 操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャートを示す図である。 図135の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例を示す図である。 電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例を示す図である。 客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合のタイミングチャートである。 図139の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図139の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図139の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 変動演出中に発生した電断から復旧する場合のタイミングチャートである。 図143の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 通常変動演出のコマンド授受に係る具体例を示す図である。 ハズレSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係る具体例を示す図である。 大当たりSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係る具体例を示す図である。 先読みゾーン演出中のコマンド授受に係る具体例を示す図である。 アイコンが非表示となった後に再表示される場合のタイミングチャートである。 図149の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 図149の各種タイミングにおける演出例を示す図である。 アイコン変化演出前後の保留アイコンの動作状態の具体例を示す図である。 アイコン変化演出前後の当該アイコンの動作状態の具体例を示す図である。 アイコン変化演出前後のアイコンの動作状態の変形例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1~図3を参照して、本発明の実施形態における遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は遊技機1の正面図であり、図2は、遊技機1の前面側の一部分の斜視図であり、図3は遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球(遊技媒体)が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾LEDを有する枠用照明装置10と、後述する払出装置95から付与条件の成立に基づいて払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿11と、上皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部の2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や払出装置95から遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10aを備えている。
上皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1又は図2参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17と、演出ボタン17の操作を検出するための演出ボタン検出スイッチ17aと、演出ボタン17を通常状態と通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータ及び演出ボタン17を通常状態と所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータを備えたボタン駆動装置17b、及び、演出ボタン17を消灯状態と所定態様で発光する点灯状態とに変化させるための演出ボタン発光LED17cが設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
なお、本実施形態においては、ボタン駆動装置17bにより演出ボタン17を振動させる構成としたが、例えば、演出ボタン17以外に別の操作手段(例えば、演出レバー)を設けた場合、当該演出レバーも振動するようにしてもよい。
また、十字キー19が振動してもよい。
また、操作手段に限らず、遊技者が触れることが可能な位置に設けられた装飾部材(例えば、キャラクタを模したもの)が振動してもよい。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(上ボタン191A、左ボタン192A、下ボタン193A、右ボタン194A)と、十字キー19の操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図5参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出操作部20が設けられている。貸出操作部20の貸出ボタン20aが操作されると遊技機1に並設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出操作部20の返却ボタン20bが操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿11と下皿12との間には、上皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下皿12に遊技球が満杯となる皿満杯エラーの発生を検出する満杯検出スイッチ32a(図5参照)が設けられ、満杯検出スイッチ32aによって下皿12の満杯が検出されている間は後述する払出装置95による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図5参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図5参照)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部(図示省略)と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための発射装置26(図5参照)と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31a(図5参照)が設けられている。
遊技盤取付部は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材と、打出部材を駆動するための発射用ソレノイド28b(図5参照)と、打出部材から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レールと、発射レールの傾斜下端部となる発射位置に遊技球を停留させるストッパーが設けられている。そして、球送りソレノイド11b(図5参照)によって発射位置に送り出された遊技球を打出部材の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35及び外側レール36が設けられており、この内側レール35と外側レール36によって囲まれた部分に遊技球が流下可能な遊技領域5aが形成される。また、内側レール35と外側レール36との間には、発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、この飾り枠40によって遊技領域5aが第1の発射勢で発射された遊技球が流下する左側遊技領域と、第1の発射勢よりも強い第2の発射勢で発射された遊技球が流下する右側遊技領域とに分けられ、左側遊技領域と右側遊技領域とは飾り枠40の下方で連通するようになっている。
飾り枠40の左側部には、左側遊技領域を流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
飾り枠40の左寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な3つの一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、飾り枠40の右寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な1つの一般入賞口43が設けられている。この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図5参照)によって検出される(付与条件が成立する)と、所定個数(例えば5個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。
ステージ部42の下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(第1特別図柄の始動入賞領域)が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図5参照)で検出される(付与条件が成立する)と、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。また、特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの大当たり判定を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。
飾り枠40の下方であって第1始動口45の右斜め下方には、所定条件の成立(後述する当たり判定で当たりに当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態から遊技球の入賞が可能もしくは容易な開状態に変換可能な可変始動部46が設けられている。
可変始動部46は、上面が左右方向(図1中左側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となると共に、前後方向に移動可能な第2始動口開閉部材48と、第2始動口開閉部材48の直下で上方に向けて開口する第2始動口47(第2特別図柄の始動入賞領域)と、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)と、第2始動口開閉部材48を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第2始動口47を閉状態に変換すると共に、第2始動口開閉部材48を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第2始動口47を開状態に変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図5参照)が設けられている。
そして、後述する補助遊技中に開状態となった第2始動口47に遊技球が入賞して第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)で検出される(付与条件が成立する)と、所定個数の遊技球(例えば2個)が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。また、特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの大当たり判定を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。
飾り枠40の右側となる右側遊技領域には、遊技球が常時通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)が設けられており、普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44aで検出されると、賞球は付与されないが、当たり遊技を実行するか否かの補助遊技判定(当たり判定)を行うための権利が付与(後述する普図判定情報が記憶)される。
普図ゲート44の下方には、所定条件の成立(大当たり判定で大当たりと判定されたこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態から入賞が可能もしくは容易な開状態に変換可能な第1可変入賞部49(第1可変入賞装置)が設けられている。
第1可変入賞部49(第1可変入賞装置)は、上面が左右方向(図中右側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となる(中央流路91bの底面の一部を形成する)と共に、前後方向に移動可能な第1大入賞口開閉部材51と、第1大入賞口開閉部材51の直下で上方に向けて開口する第1大入賞口50(入賞領域)と、第1大入賞口50に入賞(入球)した遊技球を検出する第1大入賞口検出スイッチ50aと、第1大入賞口開閉部材51を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第1大入賞口50を閉状態に変換すると共に、第1大入賞口開閉部材51を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第1大入賞口50を開状態に変換するための第1大入賞口開閉ソレノイド51b(図5参照)が設けられている。
そして、後述する大当たり遊技中に第1大入賞口開閉部材51が後方に移動して第1大入賞口50が閉状態から開状態に変換されると、第1大入賞口開閉部材51の上面を流下していた遊技球や第1大入賞口50に到達した遊技球が第1大入賞口50に遊技球が入賞して第1大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば10個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球として上皿11に払い出される。
第1可変入賞部49の下方には、所定条件の成立(大当たり判定で大当たりと判定されたこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能又は困難な閉状態から入賞が可能又は容易な開状態に変換可能な第2可変入賞部55(第2可変入賞装置)が設けられている。
第2可変入賞部55(第2可変入賞装置)は、上面が左右方向(図中左側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となる(第1下流流路91eの底面の一部を形成する)と共に、前後方向に移動可能な第2大入賞口開閉部材57と、第2大入賞口開閉部材57の直下で上方に向けて開口する第2大入賞口56(入賞領域)と、第2大入賞口56に入賞(入球)した遊技球を検出する第2大入賞口検出スイッチ56aと、第2大入賞口開閉部材57を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第2大入賞口56を閉状態に変換すると共に、第2大入賞口開閉部材57を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第2大入賞口56を開状態に変換するための第2大入賞口開閉ソレノイド57b(図5参照)が設けられている。
そして、大当たり遊技中に第2大入賞口開閉部材57が後方に移動して第2大入賞口56が閉状態から開状態に変換されると、第2大入賞口開閉部材57の上面を流下していた遊技球や第2大入賞口56に到達した遊技球が第2大入賞口56に入賞して第2大入賞口検出スイッチ56aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば10個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球として上皿11に払い出される。
なお、左側遊技領域に発射された遊技球は、飾り枠40の外縁に沿ってそのまま流下するか、ワープ装置41に流入してからステージ部42を介して流下し、飾り枠40の下方に設けられる3つの一般入賞口43、第1始動口45の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため、右側遊技領域に設けられる普図ゲート44、一般入賞口43、第1可変入賞部49(第1大入賞口50)及び第2可変入賞部55(第2大入賞口56)に入賞(通過)することはない。
また、右側遊技領域に発射された遊技球は、上流流路91aを経由して中央流路91b(普図ゲート44)、左側流路91c、右側流路91d、第1下流流路91e、第2下流流路91fなどを流下し、右側遊技領域に設けられる1つの一般入賞口43、可変始動部46(第2始動口47)、第1可変入賞部49(第1大入賞口50)、第2可変入賞部55(第2大入賞口56)の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため、左側遊技領域に設けられる一般入賞口43、第1始動口45に入賞することはない。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50及び第2大入賞口56に入賞した遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球からなるアウト球を受け入れて集合させながら流下させるアウト球流路が設けられ、アウト球流路の最下流部にはアウト球検出スイッチ39a(図5参照)が設けられている。アウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球は遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部(島設備)に排出されることになる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61及び普通図柄表示器62からなる図柄表示装置と、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64及び普通図柄保留表示器65からなる保留表示装置と、ラウンド数表示器66と、右打ち表示器67と、状態確認表示器68からなるメイン情報表示器59が設けられている。このメイン情報表示器59については、基本的にはLEDによって構成されており、ダイナミック点灯が行われるようになっている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき行われる普通図柄の当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
大当たり判定とは、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した特図判定情報に基づいて大当たり遊技を実行するか否か等を判定することに該当する。
そして、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき大当たり判定が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する第1特別図柄の停止表示が行われる。また、第2始動口47への遊技球の入賞に基づき大当たり判定が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する第2特別図柄の停止表示が行われる。
第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ8個のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において所定の周期(32ms)でLEDの点灯態様が変化(移動点灯)する。1つのLEDだけに着目した場合には、256ms周期で点滅(32ms点灯→224ms消灯)する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、大当たり判定の結果を報知する態様(大当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、大当たり判定において大当たり遊技(特別遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「大当たり遊技」というのは、大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)が所定態様で閉状態から開状態に変換されるラウンド遊技を、インターバルを挟んで所定回数(例えば、4回、10回など)に亘って行う遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口に所定個数の遊技球(例えば10個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)の何れかを実行可能となっている。
補助遊技判定とは、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した普図判定情報に基づいて補助遊技を実行するか否かを判定することに該当する。なお、補助遊技判定が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する普通図柄の停止表示が行われる。
普通図柄表示器62は、3個のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、補助遊技判定の結果を報知する態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、補助遊技判定において補助遊技(当たり遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「補助遊技」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、補助遊技(当たり遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば10個)が入賞(入球)すると補助遊技(当たり遊技)が終了する。つまり、「補助遊技」は、第2特別図柄の変動表示の開始条件が成立し易い遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の補助遊技(当たり遊技)が設けられている。
第1特別図柄保留表示器63は、2個のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第1保留)の個数である第1保留数(U1)を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、2個のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第2保留)の個数である第2保留数(U2)を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、第2保留を記憶しないようにしてもよい。
普通図柄保留表示器65は、2個のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普図判定情報(普図保留)の個数である普図保留数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、普図保留を記憶しないようにしてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDで構成することができる。例えば、大当たり判定で大当たりと判定された場合には、「3」や「7」等の数字を停止表示し、ハズレと判定された場合には、「-」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「-」とを繰り返すようにするとよい。
ラウンド数表示器66は、6個のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技)が発生した場合のラウンド数を表示するためのものであり、大当たり遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド数が4回の大当たり遊技であれば、最も左のLEDのみが点灯し、ラウンド数が10回の大当たり遊技であれば、全てのLEDが点灯する。
右打ち表示器67は、1個のLEDで構成され、大当たり状態(特別遊技)や時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促す右打ち表示を表示するためのものであり、大当たり状態(特別遊技)中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
状態確認表示器68は、1個のLEDで構成され、後述する設定変更モード又は後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード又は設定確認モードに移行するとLEDの点灯を開始し、設定変更モード又は設定確認モードが終了するとLEDを消灯する。このように、状態確認表示器68が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード又は設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、状態確認表示器68の設置位置は遊技機1の正面(表面)であればよく、その他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードと設定確認モードの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示するようになっているが、何れのモードに設定されているのかを認識可能に表示してもよい。例えば、設定変更モードでは状態確認表示器68を点灯表示するようにし、設定確認モードでは状態確認表示器68を点滅表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器68を設けているが、他の表示器と兼用としてもよい。例えば、設定変更モードや設定確認モードにおいては、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67などは消灯しているので、これら表示器の1つ又は複数のLEDを点灯させるようにしてもよい。
遊技領域5aの内側には、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、サブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示器80が設けられている。このサブ情報表示器80については、基本的にはLEDによって構成されており、ダイナミック点灯が行われるようになっている。なお、サブ情報表示器80には、上述した状態確認表示器68のような後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、それぞれ1個のLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定周期(1秒)で点滅(0.5秒点灯→0.5秒消灯)し、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82で特別図柄の大当たり判定の結果を報知するようにしてもよい。この場合には、大当たりの場合にはLEDが点灯し、ハズレの場合にはLEDが消灯するようにするとよい。
サブ第1保留表示器83は、後述する第1保留情報の個数(第1保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、後述する第2保留情報の個数(第2保留数)を表示するためのものであり、それぞれ2個のLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(普図保留数)を表示するためのものであり、2個のLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ右打ち表示器87は、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すためのものであり、1個のLEDによって構成されている。そして、大当たり状態(特別遊技)中及び時短遊技状態中にLEDが点灯し、それ以外の遊技状態でLEDが消灯する。
飾り枠40の内側に画成される演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなるメイン表示装置70(第1画像表示装置)が設けられ、演出空間40aの下部であってメイン表示装置70の前方には、メイン表示装置70よりもサイズ及び表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなるサブ表示装置71(第2画像表示装置)が設けられ、演出空間40aの上部には、動作演出を実行するための第1可動演出装置73が設けられ、演出空間40aの左部には、動作演出を実行するための第2可動演出装置75が設けられている。
メイン表示装置70及びサブ表示装置71では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ちデモ演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる演出図柄70aの変動表示(変動前動作、更新変動)を伴う変動演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる特殊図柄TZ(所謂第4図柄)の変動表示(更新変動)や、大当たり遊技の実行中に行われる大当たり演出等がある。
また、サブ表示装置71は、メイン表示装置70で変動演出の実行中にソレノイドやモータ等によって構成される液晶可動装置(図示省略)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、メイン表示装置70の端部寄りに位置する待機位置(下方位置)と、メイン表示装置70の中央寄りに位置する演出位置(上方位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、待機位置(下方位置)や演出位置(上方位置)で上下に揺動させるようにしてもよいし、待機位置と演出位置との間の中間位置で上下に揺動させるようにしてもよい。また、演出位置(上方位置)に所定時間にわたり位置(滞在)するようにしてもよいし、演出位置(上方位置)で所定の演出動作(例えば回転)を行うようにしてもよい。また、サブ表示装置71(第2画像表示装置)の移動方向を左右方向や前後方向としてもよいし、演出ボタン17の操作によって移動演出を行うように構成してもよい。なお、サブ表示装置71は必ずしも設ける必要はなく、サブ表示装置71が設けられた位置に、上昇および下降を行う可動演出装置(可動役物)を設けてもよい。
メイン表示装置70(第1画像表示装置)の表示部(有効表示領域)には、3つの演出図柄70a(左図柄、中図柄、右図柄)を表示するための変動表示領域や、変動演出の実行に係る演出モードを示すモード表示領域などが形成されている。
なお、演出図柄70aは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して停止表示を行うようになっている。なお、演出図柄70aとして、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。
演出図柄70aは、大当たり判定の結果を報知する態様(ハズレ態様、大当たり態様)で所定時間(例えば0.5秒)に亘って停止表示するようになっている。大当たり態様は、「777」や「555」などのように同一の演出図柄70aの組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、演出図柄70aの変動表示の態様は、上下方向のスクロールとなっているが、左右方向にスクロールするものであってもよいし、その場での切り替わりや回転(自転)などであってもよい。
また、演出図柄70aの変動表示(変動演出)中には、大当たり判定の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等がメイン表示装置70やサブ表示装置71に表示されることで、大当たり遊技(特別遊技)が実行されることに対する遊技者の期待感を高めるようになっている。
メイン表示装置70には、後述する通常遊技状態において第1保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコン(第1保留情報)を表示するための第1保留アイコン表示領域70Bや、後述する時短遊技状態において第2保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコン(第2保留情報)を表示するための第2保留アイコン表示領域70Dや、変動演出の実行中であることを示す当該アイコン(実行情報)を表示するための当該アイコン表示領域70Cや、第1保留数(U1)を数字表示するための第1保留数表示領域SAや、第2保留数(U2)を数字表示するための第2保留数表示領域SB等が形成されている。
第1保留アイコン表示領域70Bは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70B1(第1エリア)、第2表示部70B2(第2エリア)、第3表示部70B3(第3エリア)、第4表示部70B4(第4エリア)といった形で区画されており、第1表示部70B1~第4表示部70B4には、第1保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。
具体的には、第1表示部70B1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留情報を示す第1保留アイコンが表示され、第2表示部70B2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留情報を示す第1保留アイコンが表示され、第3表示部70B3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留情報を示す第1保留アイコンが表示され、第4表示部70B4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留情報を示す第1保留アイコンが表示される。
第2保留アイコン表示領域70Dは、左側から第1表示部70D1(第1エリア)、第2表示部70D2(第2エリア)、第3表示部70D3(第3エリア)、第4表示部70D4(第4エリア)といった形で区画されており、第1表示部70D1~第4表示部70D4には、第2保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンが表示される。
具体的には、第1表示部70D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第2表示部70D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第3表示部70D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第4表示部70D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示される。
当該アイコン表示領域70Cは、第1保留アイコン表示領域70Bや第2保留アイコン表示領域70Dと明確に区別するための台座画像の直上に形成されており、この台座画像の上に乗る、若しくは、浮くように当該アイコンが表示される。
具体的には、第1特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けて1つずつ移動(シフト)し、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに移動(シフト)することで当該アイコンとなり、第1特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンが消滅(消去)する。言い換えると、当該アイコンの消滅演出(消去演出)が行われる。
また、第2特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第2保留アイコン表示領域70Dに表示されていた第2保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けて1つずつ移動(シフト)し、第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに移動(シフト)することで当該アイコンとなり、第2特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該アイコンを消滅させてもよい。
なお、本発明の実施形態では、メイン表示装置70で演出図柄70aの変動表示を行っているが、メイン表示装置70及びサブ表示装置71の何れか一方、又は、両方で演出図柄70aの変動表示を行ってもよい。
第1可動演出装置73は、動作可能な第1可動部材73a及び第2可動部材73bを有し、メイン表示装置70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に第1可動部材73aや第2可動部材73bに所定の動作を行わせることで動作演出を実行することが可能となっている。また、第1可動部材73aや第2可動部材73bには、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置74が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
具体的には、第1可動部材73aは、メイン表示装置70の端部寄り(上方)に位置する待機位置(第1位置、後述する図59等では「A」)と、メイン表示装置70の中央寄り(下方)に位置する第1演出位置(第2位置、後述する図59等では「B」)、および第1演出位置よりもさらにメイン表示装置70の中央寄り(下方)に位置する第2演出位置(第3位置、後述する図59等では「C」)との間で移動(上昇、下降)するようになっている。第2可動部材73bは、第1可動部材73aの前方の一部を覆う待機位置(第1位置)と、第1可動部材73aの前方から退く演出位置との間で移動するようになっている。なお、第1可動部材73aを待機位置(第1位置)や第1演出位置(第2位置)や第2演出位置(第3位置)で上下に揺動させるようにしてもよい。また、第1可動部材73aを揺動させるのではなく、第1可動部材73aが待機位置や各演出位置にある状態で第2可動部材73bを左右に揺動させることで、第1可動部材73aが揺動しているように見せてもよい。また、第1演出位置(第2位置)や第2演出位置(第3位置)に所定時間にわたり位置(滞在)するようにしてもよいし、第1演出位置(第2位置)や第2演出位置(第3位置)で所定の演出動作(例えば回転)を行うようにしてもよい。
第2可動演出装置75は、メイン表示装置70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に動作演出を実行することが可能となっている。また、第2可動演出装置75には、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置74が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
具体的には、第2可動演出装置75は、メイン表示装置70の端部寄り(左方)に位置する待機位置(第1位置、後述する図61等では「D」)と、メイン表示装置70の中央寄り(左方)に位置する演出位置(第2位置、後述する図61等では「E」)との間で移動するようになっている。なお、第2可動演出装置75は、図示しない第2可動演出装置駆動ソレノイドにより移動が可能となっており、上述したサブ表示装置71や第1可動演出装置73のように、演出位置で演出動作を行ったり、演出位置に所定時間位置したりするものではなく、待機位置から演出位置に移動して、演出位置から待機位置に移動(復帰)する、という単一の動作のみを行うようになっている。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置95、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置95に供給する遊技球貯留部96、主制御基板110を内蔵した主制御装置110Aと、払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120Aと、演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130Aと、電源基板160を内蔵した電源装置160A、遊技機の外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に遊技情報を出力するための遊技情報出力端子板90等が設けられている。
また、主制御装置の上部及び演出制御装置の全体を後方から覆うように左右一側に設定された回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材23が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材23に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や表示装置(メイン表示装置、サブ表示装置)や各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)の光量の調整に関わる調整モードを切り替えるための切替スイッチ22が設けられている。
主制御基板110の表面側には、遊技を制御するためのワンチップマイコンからなる主制御部110m、主制御部110mのメインRAM110cの記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(大当たりと判定される確率の)設定値を更新するための信号を入力するRWMクリアスイッチ111a、設定キーを用いた操作によって後述する設定変更モードや設定確認モードに移行させるための信号を入力する設定キースイッチ112a、遊技機の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器113、その他の電子部品等が実装されている。
情報表示器113は、左右方向に並べられた4つの7セグメント表示器(113a~113d)で構成されている。そして、左から2つの7セグメント表示器113a及び113bによって性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、右から2つの7セグメント表示器113c及び113dによって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている(図63参照)。なお、設定値を表示する場合にはスタティック点灯が行われ、性能情報を表示する場合にはダイナミック点灯が行われるようになっている。
(遊技盤の構成)
次に、図4を参照して、本発明の実施形態における遊技盤5の構成について具体的に説明する。図4は遊技盤5の分解斜視図である。
遊技盤5は、遊技盤5の前側を構成する盤面ユニット500と、遊技盤5の後側を構成する裏面ユニット501とによって構成されている。
盤面ユニット500は、上述した内側レール35及び外側レール36によって表面に遊技領域5aが形成されると共に、後方を視認可能とする窓部が形成される透明樹脂製の遊技板500aを有している。
そして、遊技板500aの遊技領域5aの内側に上述した飾り枠40、一般入賞口43、普図ゲート44(ゲート検出スイッチ44a)、第1始動口45(第1始動口検出スイッチ45a)、可変始動部46(第2始動口47、第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口開閉ソレノイド48b)、第1可変入賞部49(第1大入賞口50、第1大入賞口検出スイッチ50a、第1大入賞口開閉部材51、第1大入賞口開閉ソレノイド51b)、及び、第2可変入賞部55(第2大入賞口56、第2大入賞口検出スイッチ56a、第2大入賞口開閉部材57、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)、サブ情報表示器80が設けられ、遊技領域5aの外側にメイン情報表示器59が設けられている。
また、遊技板500aの右下部には、遊技機1に固有の識別情報が付された証紙が貼付される証紙プレート502が左側を軸として左右方向に回動可能な状態で設けられ、遊技板500aの4隅には、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを着脱可能に取り付けるための固定具503aがそれぞれ設けられている。
遊技板500aの右下に位置する固定具503aは、常態では証紙プレート502によって覆われており、証紙プレートの右側を指先でつまんで左側に向けて回動させると露出するようになっている。
固定具503aは、遊技板500aの前面側に位置する操作部と、該操作部から遊技板500aの裏面側まで延在する軸部と、該軸部の先端に設けられると共に遊技板500aの裏面側に位置する係合片とを備えており、操作部を操作することで係合片が第1状態(非係合姿勢)と第2状態(係合姿勢)とに変化するようになっている。
裏面ユニット501は、前面が開口する凹室状に形成されると共に、後方を視認可能とする窓部が形成されるユニットベース501aを有しており、凹室内には、サブ表示装置71、第1可動演出装置73(第1可動部材73a、第2可動部材73b)、第2可動演出装置75等が設けられ、窓部の後方にはメイン表示装置70が設けられる。また、メイン表示装置70の後側には演出制御装置130Aが設けられ、演出制御装置130Aの下方には主制御装置110Aが設けられている。
ユニットベース501aの4隅には、上述した固定具503aの係合片と係合することで盤面ユニット500と裏面ユニット501とを着脱可能に取り付けるための固定受部503bがそれぞれ設けられている。
そして、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを取り付ける場合には、証紙プレート502を開状態にして4つの固定具503aの係合片を第1状態(非係合姿勢)とする。そして、盤面ユニット500に設けられる各種電子部品(各種ソレノイド、各種スイッチ)から導出されるハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを、裏面ユニット501の右側部に設けられる貫通穴HAに通す。その後、盤面ユニット500の裏面と裏面ユニット501の前面を当接させると、固定具503aの係合片が固定受部503bの内部に進入した状態となる。
この状態で4つの固定具503aの操作部を回すことで係合片を第2状態(係合姿勢)とすると、係合片が固定受部503bに係合し、盤面ユニット500と裏面ユニット501とが固定される。その後、各種電子部品(各種ソレノイド、各種スイッチ)から導出されるハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを主制御装置110Aの雌コネクタに接続し、証紙プレート502を閉状態にすると、盤面ユニット500と裏面ユニット501の取り付け作業が完了する。
一方、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを取り外す場合には、主制御装置110Aの雌コネクタに接続されている雄コネクタCNを引き抜き、証紙プレート502を開状態にする。その後、4つの固定具503aの操作部を回すことで係合片を第1状態とすると、係合片と固定受部503bとの係合が解除される。
この状態で、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを離間させると、4つの固定具503aの係合片が固定受部503bから退出する。その後、ハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを貫通穴HAから引き抜くと、盤面ユニット500と裏面ユニット501の取り外し作業が完了する。
なお、本実施形態では、遊技盤5(盤面ユニット500と裏面ユニット501のセット)のみの交換の他に、遊技機1のライクニューという観点から盤面ユニット500のみの交換も可能となっている。そのため、ここでは遊技盤取付枠3に遊技盤5が取り付けられていない状態での盤面ユニット500と裏面ユニット501との着脱について説明したが、遊技盤取付枠3に取り付けられた状態の遊技盤5から盤面ユニット500のみを交換することも可能となっている。
具体的には、遊技盤取付枠3に遊技盤5が取り付けられている状態では、遊技盤取付枠3に対してロック機構を介して裏面ユニット501のみが固定されるようになっており、ロック機構によって盤面ユニット500が固定されないようにすることで盤面ユニット500のみの交換(ライクニュー)を可能としている。そのため、盤面ユニット500のみを交換する場合については、ガラス枠4を開放状態にした後に上述した取り外しの作業を行うとよい。
(遊技機の全体のブロック図)
次に、図5の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図5は、遊技機1の全体のブロック図である。
本実施形態の制御構成としては、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払出を制御する払出制御基板120と、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき遊技に関する演出を制御する演出制御基板130と、主制御基板110、払出制御基板120及び演出制御基板130に電源を供給する電源基板160を備えている。
なお、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンドを送受信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンドを送信可能に構成されている。
主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110c及び入出力ポート等を備えたワンチップマイコンとしての主制御部110mを備えている。
主制御部110mの入出力ポートには、アウト球検出スイッチ39a、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口検出スイッチ50a、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口検出スイッチ56a、第2大入賞口開閉ソレノイド57b、磁気検出センサ57a、電波検出センサ58a、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、遊技情報出力端子板90、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112a、情報表示器113、払出制御基板120及び演出制御基板130が接続されている。
メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置(検出スイッチや検出センサ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(ソレノイドや表示器等)を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、遊技情報出力端子板90を介して遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
「遊技情報」には、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞する毎に出力される始動口入賞信号、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が停止される毎に出力される図柄確定信号、大当たり遊技中に亘って出力される大当たり信号、ラウンド遊技(大入賞口の開放)中に亘って出力される開放中信号、後述する時短遊技状態に亘って出力される時短状態信号、遊技機1のセキュリティ上で問題となる(脅かす)状況(RWMクリアやエラー等)が発生したときに出力されるセキュリティ信号等が挙げられる。
主制御部110mのメモリ領域は、メインROM110bに割り当てられたメモリ領域と、メインRAM110cに割り当てられたメモリ領域とを備えている。
メインROM110bのメモリ領域は、遊技の進行に係るプログラムやデータが格納される遊技用ROM領域と、遊技機の性能表示に係るプログラムやデータが格納される情報用ROM領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される16バイト以上の未使用領域と、プログラムのタイトルやバージョン等のデータが格納されるROMコメント領域と、後述するタイマ割込処理の先頭アドレスなどが設定されるベクタテーブル領域と、アクセス禁止領域の開始アドレスや最終アドレス等のパラメータが設定されるHWパラメータ領域が順に配置されている。
遊技用ROM領域は、遊技の進行に係るプログラムが格納される遊技用プログラム領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される第1の未使用領域と、遊技の進行に係るデータが格納される遊技用データ領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される第2の未使用領域が順に配置されている。
情報用ROM領域は、遊技機の性能表示に係るプログラムが格納される情報用プログラム領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される未使用領域と、遊技機の性能表示に係るデータが格納される情報用データ領域が順に配置されている。
メインRAM110cのメモリ領域は、遊技用プログラムの実行に際してワーク(作業領域)として用いられる遊技用RWM領域と、情報用プログラムの実行に際してワーク(作業領域)として用いられる情報用RWM領域が順に配置されている。
遊技用RWM領域は、遊技用プログラムがワークとして用いる遊技用ワーク領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される第1の未使用領域と、遊技用プログラムが処理中のデータを一時的に退避させるための遊技用スタック領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される第2の未使用領域が順に配置されている。
遊技用ワーク領域には、設定値を格納するための設定値領域、RWM領域の異常を判定するための判定情報(後述するチェックサム)を格納するための判定情報領域、遊技の進行によって変化する遊技データを格納するための遊技用データ領域が順に配置されている。
情報用RWM領域は、情報用プログラムがワークとして用いる情報用ワーク領域と、アクセスが禁止されると共に「0」が格納される未使用領域と、情報用プログラムが処理中のデータを一時的に退避させるための情報用スタック領域が順に配置されている。
情報用ワーク領域には、遊技機1の性能に係る情報を格納するための性能情報領域、各種のエラー判定に係る情報を格納するためのエラー情報領域が順に配置されている。
以下、遊技用プログラムに基づく処理を行う遊技用領域(遊技用ROM領域、遊技用RWM領域)と、情報用プログラムに基づく処理を行う情報用領域(情報用ROM領域、情報用RWM領域)との関係について説明する。
メインCPU110aが遊技用プログラムに基づく処理を行う場合、基本的には遊技用データ領域を参照すると共に、遊技用RWM領域をワークとして使用しながら遊技用RWM領域の内容を参照及び更新するようになっている。また、情報用プログラムに基づく処理を行う場合に、基本的には情報用データ領域を参照すると共に、情報用RWM領域をワークとして使用しながら情報用RWM領域の内容を参照及び更新するようになっている。
ただし、遊技用プログラムに基づく処理では、情報用RWM領域の内容を更新することはできないが、参照することは可能となっている。また、情報用プログラムに基づく処理では、遊技用RWM領域の内容を更新することはできないが、参照することは可能となっている。
そして、情報用プログラムに基づく処理を行う場合には、遊技用プログラムに基づく処理においてフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避した後に情報用プログラムを呼び出して情報用プログラムに基づく処理を実行し、情報用プログラムに基づく処理が終了して遊技用プログラムに復帰した直後にフラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰するようになっている。
また、情報用プログラムの開始直後に遊技用スタック領域のスタックポインタを情報用RWM領域に退避した後に情報用スタック領域のスタックポインタを設定し、遊技用プログラムで用いていた全レジスタを情報用RWM領域に退避し、情報用プログラムの終了直前に遊技用プログラムで用いていた全レジスタを情報用RWM領域から復帰して遊技用スタック領域のスタックポインタを復帰するようになっている。
このようにすることで、情報用プログラムに基づく処理を行う場合に遊技用プログラムが使用していたデータを保護することができ、情報用プログラムから遊技用プログラムに復帰した際に、不都合が発生することがなくなる。
払出制御基板120は、払出装置95を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と、発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122とを備えている。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出用プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c及び入出力ポート等を備えている。
払出制御部121の入出力ポートには、開放検出スイッチ31a、満杯検出スイッチ32a、払出装置95から払い出される遊技球を検出するための払出球検出スイッチ95a、払出装置95から遊技球を払い出すための払出モータ95b及び遊技球貯留部96に遊技球が貯留されていることを検出するための球有り検出スイッチ96aが接続されている。
払出CPU121aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行う。これにより、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置95から遊技球を払い出すための制御処理、演算処理の結果に基づくコマンドを主制御基板110に送信するための制御処理等を行う。
発射制御部122は、図示しない制御回路及び入出力ポート等を備えている。
発射制御部122の入出力ポートには、球送りソレノイド11b、タッチセンサ15a、発射ボリューム15b及び発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させると共に、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させるようになっている。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき演出の進行を統括的に制御する演出制御部130mと、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力の制御処理を行う表示制御部140と、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき各種発光部材(LED等)や各種駆動源(モータ等)の制御処理を行うランプ制御部150を備えている。
演出制御部130mは、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130c、及び、入出力ポートを備えている。
演出制御部130mの入出力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17a、十字キー検出スイッチ19aが接続されている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、決定結果に基づく演出制御コマンドを表示制御部140に送信するための制御処理、各種入力装置(検出スイッチ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(照明装置やモータ等)を制御するための制御処理等を行う。
表示制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて、メイン表示装置70及びサブ表示装置71に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声やサウンドを出力させる制御を行ったりする。
表示制御部140は、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力を統括的に制御する統括制御部141と、統括制御部141からの表示制御コマンド(ディスプレイリスト)の受信に基づきメイン表示装置70及びサブ表示装置71を制御する画像制御部145(VDP)と、画像データ等が格納されたCGROM146と、統括制御部141からの音声制御コマンドの受信に基づき音声出力装置9を制御する音声制御部148(音声LSI)及び音データ等が格納された音声ROM149を備えている。
統括制御部141は、演算処理を行う統括CPU141a、統括制御プログラムが格納された統括ROM141b、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM141c、及び、画像制御部145(VDP)及び音声制御部148(音声LSI)が接続される入出力ポートを備えている。
統括CPU141aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM141bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM141cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、メイン表示装置70及びサブ表示装置71に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンド(ディスプレイリスト)を生成して表示制御部140に送信するための制御処理、音声出力装置9から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部148(音声LSI)に送信するための制御処理等を行う。
ランプ制御部150は、演算処理を行うランプCPU150a、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポートを備えている。
ランプ制御部150の入出力ポートには、枠用照明装置10、ボタン駆動装置17b(演出ボタン駆動モータ、演出ボタン振動モータ)、演出ボタン発光LED17c、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、盤用照明装置74、始動口ランプ76、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、サブ右打ち表示器87)が接続されている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、枠用照明装置10、ボタン駆動装置17b、演出ボタン発光LED17c、始動口ランプ76、第1可動演出装置、73、第2可動演出装置75及び盤用照明装置74の制御処理を行う。
始動口ランプ76は、後述するアイコン最終表示態様決定テーブル(図28)、変化シナリオ決定テーブル(図29)で決定されたアイコン最終表示態様および変化シナリオに準じた発光が可能である。例えば、図29の「シナリオ01」が決定された場合は、入賞時は「白」で発光し、1変動前は「白」で発光し、当該変動は「青」で発光する。すなわち、始動口ランプ76は、アイコン(例えば、当該アイコン、保留アイコン)と連動した色での発光が可能であり、アイコンとともに、大当たり期待度を示唆することが可能である。
また、当該アイコンや保留アイコンは、変動演出の実行中(例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出実行中)に非表示となることがある(図96、図100参照)。これにより、例えば、当該アイコンで色変化が行われている場合、遊技者は何色に変化していたのか忘れてしまうことがあるが、始動口ランプ76は変動演出の実行中(例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出実行中)に非表示となって視認困難になることがなく、非表示となった当該アイコンに対応する色で発光する。よって、始動口ランプ76を目視することにより、非表示となった当該アイコンが何色に変化していたのか忘れてしまうことを防止できる。
電源基板160は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する(電源供給手段に相当)。電源基板160には、供給される電源電圧が低下(停電が発生)したか否かを検出すると共に、電源電圧の低下(停電の発生)に基づき電圧降下信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチを遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電圧降下検知信号を主制御基板110に出力し、電圧降下検知信号の出力中に電源電圧が所定値よりも大きくなったときに、電圧降下検知信号の出力を停止する。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。
なお、払出制御基板120及び演出制御部130mにはバックアップ電源を供給していないが、電源断(停電)時においても払出RAM121c及びサブRAM130cの記憶内容が保持されるように、払出制御基板120及び演出制御部130mにバックアップ電源を供給してもよい。また、払出制御基板120及び演出制御部130mの何れか一方にのみバックアップ電源を供給してもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別遊技判定(大当たり判定)に関する状態として「低確率状態」、「高確率状態」を有し、第2始動口47の第2始動口開閉部材48に関する状態として「非時短状態」、「時短状態」を有している。
そのため、本実施形態では、低確率状態且つ非時短状態である「低確非時短遊技状態(通常遊技状態)」、低確率状態且つ時短状態である「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」、高確率状態且つ時短状態である「高確時短遊技状態(確変遊技状態)」を設けている。
なお、遊技機1の初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されるようになっている。また、大当たり遊技中も、「通常遊技状態」に設定されることになるが、大当たり遊技が実行されているので通常遊技状態とは別の遊技状態となる。
ここで、「低確率状態」というのは、例えば、遊技の有利度合いの段階である(大当たり確率の)設定値が「1」の場合において、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別遊技判定(大当たり判定)において、大当たり確率が約1/300と低く設定された遊技状態をいう。
これに対して「高確率状態」というのは、設定値が「1」の場合において、大当たり確率が約1/60と高く設定されることで、低確率状態と比べて遊技者に有利な遊技状態をいう。なお、低確率状態から高確率状態への移行は大当たり遊技の終了後に行われる。
また、「非時短状態」というのは、普図ゲート44に遊技球が通過したことを条件として行われる補助遊技判定において、当たり確率が1/256と低く設定され、普通図柄の変動表示の平均時間が約30秒に設定され、かつ、当たりである場合の第2始動口47の開放時間が0.180秒に設定される遊技状態をいう。
これに対して「時短状態」とは、当たり確率が255/256と高く設定され、普通図柄の変動表示の平均時間が約3秒に設定され、かつ、当たりである場合の第2始動口47の開放時間が6秒に設定されることで、非時短状態と比べて遊技球の消費が抑えられた遊技者に有利な遊技状態をいう。なお、非時短状態から時短状態への移行は大当たり遊技の終了後に行われる。
なお、「非時短状態」よりも「時短状態」の方が、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たり確率が有利になるよう設定されているが、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たり確率のいずれか1つのみが有利になるように設定してもよい。
なお、非時短状態での当たり確率が1/256となっているが、当たり確率を0/256にして当たりと判定されないようにしてもよい。この場合には、非時短状態において補助遊技が実行されずに第2始動口47に遊技球が入球(入賞)しないことになる。
次に、図6を参照して、上述した「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」の詳細について説明する。
従来の遊技機では、図6の(イ)および(ニ)で「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行するのが主流である。本実施形態においては、この従来の(イ)および(ニ)の他に、「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」への移行ルートを設けている。
具体的には、図6の(ロ)で示すように、通常遊技状態において所定条件の成立が発生すると、大当たり遊技を経ずとも「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行することを可能としている。
「所定条件の成立」とは、一例として、特定のハズレ図柄が停止したことが挙げられる。例えば、ハズレ用の特別図柄としては、後述する図8(b)に示すように、「特別図柄00」と「特別図柄10」とを備えているが、これら以外のハズレ用の特別図柄を設けるようにして(例えば、「特別図柄11」等)、当該「特別図柄11」が決定され、当該「特別図柄11」が停止表示したことで通常遊技状態から「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行するようにしている。
これにより、ハズレの特別図柄が停止表示する場面において遊技者の注目(上述した「特別図柄11」が停止表示するか否か)を集めさせることができるので、遊技興趣を向上させることができる。
また、通常遊技状態を遊技しているときに、唐突に「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行することになるので、遊技者に意外性を付与することができ、遊技興趣を向上させることができる。
なお、特定のハズレ図柄が決定される割合は任意の割合としてもよい。例えば、設定値毎の大当たりと判定される確率と同一または近似する確率としてもよいし、設定値毎の大当たりと判定される確率よりも決定され難い確率としてもよいし、決定され易い確率としてもよい。
「所定条件の成立」の別の一例として、起点から実行された特別図柄の変動表示の回数がN回に達したことが挙げられる。例えば、メインRAM110cに、「低確非時短遊技状態(通常遊技状態)」における特別図柄の変動表示の回数を計数記憶する領域を設けて、当該領域で計数記憶する回数がN回に達すると、「低確非時短遊技状態(通常遊技状態)」から「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行するようにしている。
「N回」は、設定値毎の大当たりと判定される確率に応じた任意の回数を設定することができる。例えば、大当たりと判定される確率が「1/199」であれば、N回として「500」回程度を設定することができ、大当たりと判定される確率が「1/319」であれば、N回として「900」回程度を設定することができる。
「起点」は、一例として、例えば、RWMクリアが行われた状態(例えば、後述する図13のステップS19、S24の処理が行われた状態)が挙げられる。
また、例えば、「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」の終了時、つまり、図6における(ホ)の状態が挙げられる。
また、例えば、図6では示していないが、遊技機仕様に応じて、「高確時短遊技状態(確変遊技状態)」の終了を「起点」としてもよい。
「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」の上限回数は、図6の(ニ)で移行した場合、本実施形態であれば、「50」回、または「100」回となっている。
一方で、図6の(ロ)で移行した場合、本実施形態であれば、「1000」回となっている。
つまり、大当たり遊技を経て移行する場合における上限回数よりも、大当たり遊技を経ずに所定条件の成立を経て移行する場合の方が、「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」の上限回数が多い関係になっている。
これにより、遊技者に対して、遊技を行うか否かの判断材料を与えることができ、闇雲に遊技を行ってしまうような遊技者を減らすことができる。また、例えば、N回が900回程度である場合、長く大当たりが得られなかった遊技者に対して救済的に措置を与えることができるので、遊技離れ等の防止に繋がる。なお、N回の回数については、雑誌やインターネットを通じて遊技者が容易に把握できるようにすればよい。
また、所定条件の成立で「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行する場合、大当たり遊技を経て「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」に移行する場合よりも、「低確時短遊技状態(時短遊技状態)」の上限回数が多くなるので、「低確非時短遊技状態(通常遊技状態)」を積極的に遊技してみようと思わせることができ、遊技機の稼働を向上させることができる。
なお、「所定条件の成立」は、図6に挙げたいずれか1の条件のみを備えるようにしてもよいし、全ての条件を備えるようにしてもよいし、図6に挙げた条件以外の条件が備わっていてもよい。
また、「N回」までの回転数を積極的に報知するようにしてもよい。例えば、「あと○○回転で△△状態突入!」といったような報知(表示)をメイン表示装置70やサブ表示装置71で行うようにしてもよい。一方で、積極的な報知は行わずに示唆に留めるようにしてもよい。例えば、「N回」が近い回転数になると、特別な演出態様(背景、モード)とすることで、「N回」に近づいていることを示唆するようにしてもよい。
また、図6における「時短遊技状態1」が制御されている状態で、上述した例における「特別図柄11」が停止表示された場合は、「時短遊技状態1」とともに「時短遊技状態2」が制御されてもよい。つまり、「特別図柄11」は、第1始動口45への入球に基づいて決定されてもよいし、第2始動口47への入球に基づいて決定されてもよい。
例えば、「時短遊技状態1」の残りの遊技可能回数が「2」であるときに「特別図柄11」が停止表示された場合は、「時短遊技状態2」の遊技可能回数として「1000」をセットして、次の遊技においては、「時短遊技状態1」の残りの遊技可能回数が「1」で、「時短遊技状態2」の遊技可能回数が「999」としてもよい。そして、さらに次の遊技においては、「時短遊技状態1」の残りの遊技可能回数が「0」で、「時短遊技状態2」の遊技可能回数が「998」として、そこから「時短遊技状態2」のみが制御されるようにしてもよい。
これにより、「時短遊技状態1」において「特別図柄11」が決定されたとしても、遊技者が損(いわゆる引き損)することはなく、さらに、時短遊技状態を継続して遊技することができるので、更なる遊技興趣の向上が図れる。
一方で、「時短遊技状態1」が制御されている状態で、上述した例における「特別図柄11」が停止表示された場合は、「時短遊技状態2」が制御されないようにしてもよい。例えば、「時短遊技状態1」の残りの遊技可能回数が「1」であるときに「特別図柄11」が停止表示された場合は、「時短遊技状態2」の遊技可能回数をセットせず、次の遊技で時短遊技状態(「時短遊技状態1」)を終了して通常遊技状態が制御されてもよい。
これにより、遊技者側が著しく有利になることを防止できる。
なお、上記例では、「時短遊技状態1」が制御されている状態で、上述した例における「特別図柄11」が停止表示された場合、として説明したが、「時短遊技状態2」が制御されている状態で、上述した例における「特別図柄11」が停止表示された場合も、上記例と同様に扱ってよい。
次に、図7~図10を参照して、メインROM110bに記憶されている各種のテーブルの詳細について説明する。
(大当たり判定テーブル)
図7(a)は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図7(b)は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。
図7(a)~(b)に示すように、大当たり判定テーブルには、現在の設定値と、現在の確率状態と、大当たり判定用乱数値と、大当たり判定結果(大当たり、ハズレ)とが対応付けられており、参考として最右欄に「大当たり」である場合のおおよその当選確率が記載されている。
メインCPU110aは、図7(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブル又は図7(b)に示す第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを参照し、現在の設定値、確率状態、大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」、「ハズレ」の何れであるのかを判定する。
例えば、図7(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、設定値が「1」であって通常遊技状態であるときには、「100」~「299」という200個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。そして、大当たりと判定される以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定される。
(特別図柄判定テーブル)
図8(a)は、大当たりと判定されたときの特別図柄の種類を決定するための大当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図8(b)は、ハズレと判定されたときの特別図柄の種類を決定するためのハズレ用の特別図柄判定テーブルである。
図8(a)~(b)に示すように、特別図柄判定テーブルには、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値と、特別図柄の判定結果と、判定結果に対応する停止特図データと、判定結果に対応する特別図柄指定コマンドとが対応付けられている。
特別図柄「00」及び「10」は、大当たり遊技が実行されないハズレ特別図柄となっている。特別図柄「01」は、第1大当たり遊技を実行する大当たり特別図柄となっており、特別図柄「02」は、第2大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっており、特別図柄「11」は、第3大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっている。
「第1大当たり遊技」では、第1大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に第1大入賞口50を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を6回まで実行するようになっている。なお、ラウンド遊技では、開放時間の経過前であっても規定個数(例えば、10個)の遊技球が第1大入賞口50に入賞すると1つのラウンド遊技が終了するようになっている。また、第1大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が100回行われるまで低確非時短遊技状態(時短遊技状態)に設定されるようになっている。
「第2大当たり遊技」では、第1大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を10回まで実行するようになっている。また、第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
「第3大当たり遊技」では、第2大入賞口56を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を4回まで実行するようになっている。また、第3大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄のそれぞれに1つのハズレ特別図柄が対応付けられているが、第1特別図柄及び第2特別図柄の少なくとも一方に複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
メインCPU110aは、図8(a)~(b)の何れかに示す特別図柄判定テーブルを参照し、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値とに基づいて特別図柄の種類、停止特図データ及び特別図柄指定コマンドを判定し、特別図柄指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
図8に示す特別図柄判定テーブルの第1の特徴としては、大当たり特別図柄の種類、ハズレ特別図柄の種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、複雑な遊技性とならずに、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
図8に示す特別図柄判定テーブルの第2の特徴としては、各種大当たり特別図柄の選択割合、各種ハズレ図柄の選択割合が設定値によって変化せずに一定である点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
(特図変動パターン判定テーブル)
図9(a)は、非時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための非時短状態用の特図変動パターン判定テーブルであり、図9(b)は、時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための時短状態用の特図変動パターン判定テーブルである。
図9に示すように、特図変動パターン判定テーブルには、変動表示を行う特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、第1保留数(U1)又は第2保留数(U2)と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図変動パターンと、特別図柄の変動時間と、特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定結果、特別図柄の種類、及び、特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図9に示す特図変動パターン判定テーブルを参照し、大当たり判定結果、特別図柄判定結果(停止特図データ)、リーチ判定用乱数値、第1保留数(U1)又は第2保留数(U2)、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターンを判定し、特図変動パターンに応じた特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
また、演出制御基板130では、後述するように、変動パターン指定コマンド(大当たり判定結果、特別図柄判定結果等)に応じて、演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出の内容(演出態様)を決定するようになっているため、図9に示す特図パターン判定テーブルの最右欄には、参考として変動演出で実行可能となる演出内容が記載されている。
図9に示す変動パターン判定テーブルに示す演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」、「超短縮変動」、「ロング変動」とは、3つの演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させる変動態様(期待演出)を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せとして「777」の3つの演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。一方、演出図柄70aの停止表示とは、完全に停止している態様をいう。なお、特殊図柄TZの停止表示も完全に停止している態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ演出を意味しており、大当たりの期待度が最も低いリーチ(第1期待演出)となっている。
また、「SPリーチ」、「特殊SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチ演出(第2期待演出)となっており、ノーマルリーチの後に実行される。例えば、2つの演出図柄70aが縮小してメイン表示装置70の隅部に移動し、メイン表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて特別なリーチ演出を行うようになっている。
また、「SPSPリーチ」とは、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチ演出(第3期待演出)となっており、スーパーリーチの後に実行される。例えば、3つの演出図柄70aが縮小してメイン表示装置70の隅部に移動し、メイン表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPリーチ」よりも特別なリーチ演出を行うようになっている。
また、「全回転リーチ」とは、大当たり確定となるリーチ演出(第4期待演出)となっており、ノーマルリーチの後に実行される。例えば、ノーマルリーチ演出からメイン表示装置70がブラックアウトし、その後に3つの演出図柄70aが全て同一で揃った状態で低速に変動し、メイン表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPSPリーチ」よりも特別なリーチ演出を行うようになっている。
図9に示す特図変動パターン判定テーブルの第1の特徴としては、決定される特図変動パターンの種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
図9に示す特図変動パターン判定テーブルの第2の特徴としては、各特図変動パターンの選択割合が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
(事前判定テーブル)
図10(a)は、非時短状態中の第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための非時短状態用の事前判定テーブルであり、図10(b)は、時短状態中の第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための時短状態用の事前判定テーブルである。
図10に示すように、事前判定テーブルには、特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果と、リーチ判定用乱数値と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図予定変動パターンと、特図予定変動パターンを示す先読み指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図予定変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定の判定結果、特別図柄の種類、及び、実行予定の特図変動パターンを特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図10に示す事前判定テーブルを参照し、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図予定変動パターンを判定し、特図予定変動パターンに対応する先読み指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
(メインRAMの各種記憶領域)
図11は、メインRAM110cに設定される各種記憶領域を示す図である。具体的には、図11(a)は、第1始動口45及び/又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に取得される特図判定情報が記憶される特図判定情報記憶領域を示す図であり、図11(b)は、特図判定情報記憶領域の各記憶部の構成を示す図であり、図11(c)は、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に取得される普図判定情報が記憶される普図判定情報記憶領域であり、図11(d)は、普図判定情報記憶領域の各記憶部の構成を示す図である。
図11(a)に示すように、特図判定情報記憶領域は、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得される特図判定情報が記憶される第1特図判定情報保留記憶領域と、第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得される特図判定情報が記憶される第2特図判定情報保留記憶領域と、変動表示を実行中の特図判定情報が記憶される特図判定情報記憶領域とに分かれており、第1特図判定情報保留記憶領域及び第2特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれている。
なお、第1特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部は、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1、第2表示部70B2、第3表示部70B3及び第4表示部70B4にそれぞれ対応する。また、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部が第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1、第2表示部70D2、第3表示部70D3及び第4表示部70D4にそれぞれ対応する。
そして、第1特図判定情報記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に記憶された特図判定情報(第1保留情報)の個数が第1保留数(U1)となり、これら特図判定情報に対応する数の第1保留アイコンが第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1~第4表示部70B4に表示されることになる。また、第2特図判定情報の第1記憶部~第4記憶部に記憶された特図判定情報(第2保留情報)の個数が第2保留数(U2)となり、これら判定情報に対応する数の保留アイコンが第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1~第4表示部70D4に表示されることになる。
また、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部は、当該アイコン表示領域70Cに対応するようになっている。そして第0記憶部に記憶された特図判定情報に対応する当該アイコンが当該アイコン表示領域70Cに表示されることになる。
図11(b)に示すように、各記憶部は、大当たり判定用乱数値を記憶するための大当たり判定用乱数記憶領域と、特別図柄判定用乱数値を記憶するための特別図柄判定用乱数記憶領域と、リーチ判定用乱数値を記憶するためのリーチ判定用乱数記憶領域と、特図変動パターン判定用乱数値を記憶するための特図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)して特図判定情報が取得されると、第1特図判定情報保留記憶領域のうちで特図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した特図判定情報が記憶される。また、第2始動口47に遊技球が入球して特図判定情報が取得されると、第2特図判定情報保留記憶領域のうちで特図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した特図判定情報が記憶される。
特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部は、第1特別図柄の変動表示の開始条件が成立すると、第1特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされ、第1特別図柄の変動表示を実行するために参照されることになる。また、第2特別図柄の変動表示の開始条件が成立すると、第2特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされ、第2特別図柄の変動表示を実行するために参照されることになる。
図11(c)に示すように、普図判定情報記憶領域は、普図ゲート44への遊技球の通過に基づき取得される普図判定情報が記憶される普図判定情報記憶領域と、変動表示を実行中の普図判定情報が記憶される普図判定情報記憶領域とに分かれており、普図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれている。なお、普図判定情報保留記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に記憶された普図判定情報の個数が普図保留数となる。
図11(d)に示すように、各記憶部は、当たり判定用乱数値を記憶するための当たり判定用乱数記憶領域と、普通図柄判定用乱数値を記憶するための普通図柄判定用乱数記憶領域と、普図変動パターン判定用乱数値を記憶するための普図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、普図ゲート44に遊技球が通過して普図判定情報が取得されると、普図判定情報保留記憶領域のうちで普図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した普図判定情報が記憶される。
普図判定情報実行記憶領域である第0記憶部は、普通図柄の変動表示の開始条件が成立すると、普図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた普図判定情報がシフトされ、普通図柄の変動表示を実行するために参照されることになる。
(フローチャート)
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図12を用いて、主制御基板110のメイン処理(遊技用プログラム)を説明する。図12は、主制御基板110におけるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがメインCPU110aに入力されることで行われる。
まず、メインCPU110aは、ステップS10において、初期設定処理を行う。具体的には、遊技の制御を開始するための準備を行う処理や盤面ユニット500の各種駆動源を初期動作させるための処理等を行う。なお、初期設定処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS50において、特別図柄判定用乱数値及びリーチ判定用乱数値を更新し、ステップS51において、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する。
メインCPU110aは、ステップS52において、電源基板160の電断検出回路162から供給電源の電圧降下(例えば24ボルトで供給されていた供給電源が18ボルト未満に低下すること)の発生を示す電圧降下検知信号が入力されているか否かを判定する。電圧降下検知信号が入力されていない場合には、ステップS50に処理を移し、電圧降下検知信号が入力されている場合には、ステップS53に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS53において、電圧降下検知信号が所定期間(例えば10ミリ秒)継続して入力されているか否かを判定する。所定期間継続して入力されている場合には、完全なる停電が発生したものとしてステップS54に処理を移し、所定期間継続していない場合には、供給電源が一瞬だけ電圧降下する瞬間停電の可能性があるものとしてステップS52に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS54において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS55において、払出制御基板120に対して電源遮断の処理を開始したことを通知するための電源遮断指定コマンドを送信する。これにより、電源遮断指定コマンドを受信した払出制御基板120から払出RAM121cに記憶されている遊技球の残り払出数を示す残り払出数指定コマンドが送信されてくることになる。
メインCPU110aは、ステップS56において、残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する。残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、ステップS57に処理を移し、残り払出数指定コマンドを受信した場合には、ステップS58に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS57において、残り払出数指定コマンドの受信を待機するための待機時間が経過したか否かを判定する。待機時間が経過していない場合には、ステップS56に処理を移し、待機時間が経過している場合には、払出制御基板120と正常な通信ができないものとしてステップS58に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS58において、メインRAM110cの遊技用RWM領域に設定される払出カウンタに払出数をセーブする。具体的には、残り払出数指定コマンドを受信している場合には、残り払出数指定コマンドにより特定される残り払出数をセーブし、残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、残り払出数として「0」をセーブする。なお、ここでセーブされた残り払出数は、後述するタイマ割込の払出制御処理において参照され、電源が復旧した後に残り払出数に応じた払出数指定コマンドが払出制御基板120に送信されることになる。
メインCPU110aは、ステップS59において、出力ポートをクリアする。これにより、出力ポートの出力状態が初期化されて各種表示器や各種駆動源(モータ、ソレノイド)の動作が停止することになる。
メインCPU110aは、ステップS60において、メインRAM110cの遊技用RWM領域のチェックサム(異常判定データ)を算出し、遊技用RWM領域の所定の領域にセーブする。このようにすることで、次回の電源ON時にチェックサムによる遊技用RWM領域のデータ異常判定を行うことが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS61において、メインRAM110cの遊技用RWM領域にメインRAM110cのデータがバックアップされている(電源復旧である)ことを示すバックアップフラグをセーブし、ステップS62において、RWMアクセスを禁止し、以降は電源供給が完全に断たれるまで待機する。
このように、遊技機1の動作に必要な動作電源(18ボルト以上)の供給が開始された場合には初期設定処理を行うが、瞬間停電(18ボルト未満への電圧降下)の発生に伴って動作電源の供給が再開された場合には、初期設定処理が行われないようになっている。つまり、瞬間停電の発生時に何らかの要因で設定変更操作、設定確認操作、RWMクリア操作が行われていたとしても、設定変更処理、設定確認処理、RWMクリア処理が実行されることがないため、遊技機が意図していない動作を行うことがなくなり、遊技機としての信頼性を担保することが可能となる。
(主制御基板の初期設定処理)
図13を用いて、主制御基板110の初期設定処理(遊技用プログラム)を説明する。図13は、主制御基板110の初期設定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS11において、全割込を禁止し、ステップS12において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS13において、他の制御基板の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御基板110からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御基板120や演出制御基板130が起動するのを1秒間に亘って待機する。
メインCPU110aは、ステップS14において、メインRAM110cのRWM領域へのアクセスを許可し、ステップS15において、発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信する。これにより、払出制御部121によって発射装置26による遊技球の発射を許可するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS16において、メインRAM110cの遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグがセーブされているか否かを判定する。バックアップフラグがセーブされている場合には、電源復旧であるものとしてステップS17に処理を移し、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入又はイレギュラーな電源復旧であるものとしてステップS18に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS17において、メインRAM110cの遊技用RWM領域のチェックサム(異常判定データ)を算出し、遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグをクリアする。
メインCPU110aは、ステップS18において、設定変更操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112a、及び、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。設定変更操作があった場合には、設定変更モードに移行するものとしてステップS19に処理を移し、設定変更操作がなかった場合には、ステップS20に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS19において、設定変更処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、RWMクリアスイッチ111aの操作に基づいて、遊技の有利度合いの段階である(大当たり判定で大当たりと判定される確率の)設定値を変更(更新)するための処理を行う。なお、設定変更処理の詳細は後述する。本処理を終了すると、ステップS25に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS20において、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、メインRAM110cの遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS17で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する。チェックサムが正常である(RWM領域のデータに異常がない)場合には、ステップS21に処理を移し、チェックサムが正常でない(RWM領域のデータに異常がある)場合には、ステップS22に処理を移す。
なお、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入又は上述したイレギュラーな電源復旧であるものとして、チェックサムが異常であると判定されるようになっており、ステップS22に処理を移すことになる。
メインCPU110aは、ステップS21において、設定値領域の設定値は適正範囲(ここでは、1~4)であるか否かを判定する。適正範囲であると判定された場合には、ステップS23に処理を移し、適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS22に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS22において、復帰不可能エラー処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、情報表示器113に復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を表示し、演出制御基板130に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信した後に、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、出力ポートをクリアした後に遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号(セキュリティ信号)を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理を行う。これにより、演出制御基板130では、復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
「復帰不可能エラー」とは、遊技の制御が行われなくなる(遊技の制御に移行しなくなる)エラー状態となっており、設定変更処理が実行されないと解除されないようになっている。そのため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板160に設けられる電源スイッチをOFFにした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチをONにしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチをONにしなければならなくなっている。なお、復帰不可能エラー中にあっては、各種入力装置(各種スイッチ、各種センサ)からの信号入力の有無を一切監視しないようになっている。
「復帰不可能エラー報知」とは、メイン表示装置70に復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための復帰不可能エラー画面(「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を電源断まで所定の発光色(例えば赤)で全点灯させたり、音声出力装置9から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」+ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
メインCPU110aは、ステップS23において、RWMクリア操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。RWMクリア操作があった場合には、RWMクリアを行うものとしてステップS24に処理を移し、RWMクリア操作がなかった場合には、ステップS26に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS24において、RWMクリア処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、RWMクリアスイッチ111aの操作に基づいて、遊技の制御状態を初期化(遊技用RWM領域の設定値領域以外を初期化)するための処理を行う。なお、RWMクリア処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS25において、遊技の制御状態が初期化されたこと及び現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態としての非時短遊技状態)を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板120及び演出制御基板130に送信し、ステップS31に処理を移す。これにより、演出制御基板130では、遊技の制御状態が初期化されたこと示す電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源投入報知」とは、メイン表示装置70に遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための電源投入時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「135」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたり、音声出力装置9からRWM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RWMがクリアされました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
なお、電源投入報知において、メイン表示装置70、サブ表示装置71に初期画面を表示するのではなく、メイン表示装置70、サブ表示装置71にRWM領域がクリアされたことを報知する表示を表示するようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS26において、設定確認操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態であるか否かを判定する。設定確認操作があった場合には、設定確認モードに移行するものとしてステップS28に処理を移し、設定確認操作がなかった場合には、遊技の制御状態を電源断前の状態に復帰させるためにステップS30に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS27において、設定確認処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、遊技用RWM領域の設定値(遊技中)領域にセーブされている設定値を情報表示器113に表示させるための処理を行う。なお、設定確認処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS28において、メインRAM110cの遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムをクリア(0クリア)する等の電源復旧時のRWM領域の設定を行う。これにより、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS29において、遊技の制御状態が復旧したこと及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では、設定確認報知等を終了させて遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを示す電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源復旧報知」とは、メイン表示装置70に遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを認識させるため電源復旧画面を所定期間(例えば30秒間)に亘って表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたり、音声出力装置9から電源が(停電から)復旧したことを示す電源復旧報知音(ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
メインCPU110aは、ステップS30において、その他のコマンド(後述する特別図柄記憶指定コマンド、普通図柄記憶指定コマンド等)を演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では特図保留数を把握することが可能となると共に、メイン表示装置70に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS31において、設定値指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板130に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当たり遊技の開始毎にも送信してもよい。
メインCPU110aは、ステップS32において、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップS33において、全割込を許可することで遊技の進行制御(主制御基板110のタイマ割込)を開始し、今回の初期設定処理を終了する。
つまり、遊技機1の電源がONとなってから初期設定処理が終了するまでは、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となり、初期設定処理が終了した後は遊技の進行制御が行われる遊技可能状態となる。
このように、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作については、複数の条件(操作)が設定されていることで、容易に設定変更やRWMクリアや設定確認を行うことができないため、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティを向上させることが可能となる。
また、RWMクリア操作や設定確認操作に設定されている条件(操作)よりも、設定変更操作に設定されている条件(操作)の数の方が多くなっていることで、設定変更という最も不正行為が行われ易い事象のセキュリティを高くすることができ、効果的に不正行為を防止することが可能となる。
また、チェックサムが異常の場合(バックアップフラグがセーブされていない場合も含む)に復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定値領域の値が適正範囲でない場合、つまり、前回の電源断が設定変更中に発生した可能性がある場合においては、チェックサムが正常であっても復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技店側が意図していない設定値が設定された状態で遊技が進行することがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定変更中(設定変更モード中)や設定確認中(設定確認モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、メイン表示装置70、サブ表示装置71、枠用照明装置10や盤用照明装置74を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となる。
なお、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作について、条件として開放検出スイッチ31aがON状態であることを含めてもよい。このようにすることで、条件が増えるので、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティをさらに向上させることが可能となる。
なお、電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドには、現在の遊技状態を示す情報を含めて送信するようにしているが、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを送信した後に、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサムを算出するようになっているが、全RWM領域のチェックサムを算出するようにしてもよいし、遊技用RWM領域のチェックサムと情報用RWM領域のチェックサムを別個に算出し、何れか一方のチェックサムが異常である場合に復帰不可能エラー処理に移行させるようにしてもよい。
(主制御基板の設定変更処理)
図14を用いて、主制御基板110の設定変更処理(遊技用プログラム)を説明する。図14は、主制御基板110の設定変更処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS19-1において、設定変更中信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から設定変更中であることを示す設定変更中信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。なお、設定変更中信号(セキュリティ信号)は、設定変更中は出力し続け、設定変更が終了しても200msの間出力を継続してから出力を終了する。
ステップS19-2において、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示を表示する。具体的には、状態確認表示器68の1つのLEDを点灯する。これにより、遊技店員が状態確認表示器68を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19-3において、設定変更指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。
「設定変更報知」とは、メイン表示装置70やサブ表示装置71に設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白色)で全点灯させたりする報知である。なお、音声出力装置9から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)を出力してもよい。これにより、遊技店員がメイン表示装置70やサブ表示装置71、枠用照明装置10、盤用照明装置74や音声出力装置9を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19-4において、設定値領域から設定値を取得し、ステップS19-5において、取得した設定値は適正範囲(1~4)であるか否かを判定する。適正範囲であると判定された場合には、ステップS19-7に処理を移し、適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS19-6において、取得設定値を「1」に更新する。
メインCPU110aは、ステップS19-7において、情報表示器113に設定値を表示する。具体的には、取得設定値(1~4)を情報表示器113の1つの7セグメントLEDに表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで変更前の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19-8において、設定値更新操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがOFF状態からON状態となったか否かを判定する。設定値更新操作があった場合には、ステップS19-9に処理を移し、設定値更新操作がなかった場合には、ステップS19-12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS19-9において、取得設定値を+1更新し、ステップS19-10において、設定値補正処理を行う。具体的には、取得設定値が「5」となっている場合に、取得設定値を「1」に補正する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS19-11において、情報表示器113に現在の設定値を表示する。具体的には、更新後の取得設定値(1~4)を情報表示器113の1つの7セグメントLEDに表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで確定前の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19-12において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御基板110が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を設定変更モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、設定変更モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS19-13において、設定値確定操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったか否かを判定する。設定値確定操作があった場合には、設定値が確定した(設定変更モードを終了させる)ものとしてステップS19-14に処理を移し、設定値確定操作がなかった場合には、設定値が更新される可能性があるものとしてステップS19-8に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS19-14において、更新後の取得設定値を設定値領域にセーブし、ステップS19-15において、情報表示器113での設定値の表示を終了し、ステップS19-16において、状態確認表示器68の表示を終了する。
メインCPU110aは、ステップS19-17において、メインRAM110cの遊技用RWM領域のうちの設定値領域以外を初期化(0クリア)する。これにより、遊技の進行状態が初期状態(遊技機1の出荷時の状態)に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータが引き継がれないことになる。
メインCPU110aは、ステップS19-18において、RWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号(セキュリティ信号)を出力するための処理を行う。なお、セキュリティ信号端子から他のセキュリティ信号が出力されていれば、出力されているセキュリティ信号の出力期間の終了後にRWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。
メインCPU110aは、ステップS19-19において、設定値確定操作によって設定変更モードが終了することに伴い、各種駆動源の初期動作を停止させるための処理を行い、今回の設定変更処理を終了する。
このように、設定値が適正範囲でなかった場合であっても、設定値として初期値がセットされるようになっていることで、不定な値が設定値として設定されて遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、遊技店員は、設定変更中(設定変更モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、メイン表示装置70、サブ表示装置71、枠用照明装置10や盤用照明装置74を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となっている。
なお、設定値確定操作を設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったことにしていたが、RWMクリアスイッチ111aがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、専用スイッチがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、タッチセンサ15aからの信号を主制御基板110にも入力するようにしてタッチセンサ15aがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、特定の入賞口(始動口を含む)に設けられる検出スイッチ(例えば一般入賞口検出スイッチ43a等)がOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、開放検出スイッチ31aがOFF状態からON状態になったことにしてもよい。
また、設定変更処理の開始時に設定変更指定コマンドを送信し、設定変更処理の終了後に電源投入指定コマンドを送信するようになっているが、設定変更指定コマンドに代えて設定変更開始指定コマンドを送信し、電源投入指定コマンドに代えて設定変更終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定変更終了指定コマンドを設定変更処理の最後に送信してもよいし、設定変更処理の終了後に送信してもよい。
(主制御基板のRWMクリア処理)
図15を用いて、主制御基板110のRWMクリア処理(遊技用プログラム)を説明する。図15は、主制御基板110のRWMクリア処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS24-1において、RWMクリア準備指定コマンドを演出制御基板130に送信し、RWMクリア準備モードに移行する。これにより、演出制御基板ではRWMクリア準備報知を行うための処理が行われることになる。
「RWMクリア準備報知」とは、メイン表示装置70にRWMクリア準備中であることを認識させるためのクリア準備画面を表示したり、音声出力装置9から「再度RWMクリアスイッチを押して下さい」の報知音声を所定期間に亘って出力したりする報知である。
メインCPU110aは、ステップS24-2において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御基板110が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)をRWMクリア準備モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、RWMクリア準備モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS24-3において、RWMクリア承認操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。RWMクリア承認操作があった場合には、RWMクリア準備モードを終了させてRWMクリアを行うものとしてステップS24-4に処理を移し、RWMクリア承認操作がなかった場合には、ステップS24-2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS24-4において、メインRAM110cの遊技用RWM領域のうちの設定値領域以外を初期化(0クリア)する。これにより、遊技の進行状態が初期状態(遊技機1の出荷時の状態)に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータが引き継がれないことになる。
メインCPU110aは、ステップS24-5において、RWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号(セキュリティ信号)を出力するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS24-6において、RWMクリア承認操作によってRWMクリア準備モードが終了することに伴い、各種駆動源の初期動作を停止させるための処理を行い、今回のRWMクリア処理を終了する。
なお、RWMクリア処理の開始時にRWMクリア準備指定コマンドを送信し、RWMクリア処理の終了後に電源投入指定コマンドを送信するようになっているが、電源投入指定コマンドに代えてRWMクリア指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、RWMクリア指定コマンドをRWMクリア処理の最後に送信してもよいし、RWMクリア処理の終了後に送信してもよい。
(主制御基板の設定確認処理)
図16を用いて、主制御基板110の設定確認処理(遊技用プログラム)を説明する。図16は、主制御基板110の設定確認処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS27-1において、設定確認中信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から設定確認中であることを示す設定確認中信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。なお、設定確認中信号(セキュリティ信号)は、設定確認中は出力し続け、設定確認が終了しても200msの間出力を継続してから出力を終了する。
メインCPU110aは、ステップS27-2において、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示を表示する。具体的には、状態確認表示器68の1つのLEDを点灯する。これにより、遊技店員が状態確認表示器68を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS27-3において、設定確認指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130によって設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。
「設定確認報知」とは、メイン表示装置70やサブ表示装置71に設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を設定確認中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりする報知である。なお、音声出力装置9から設定確認中であることを示す設定確認報知音(「設定値の確認中です」)を出力してもよい。これにより、遊技店員がメイン表示装置70、サブ表示装置71、枠用照明装置10、盤用照明装置74や音声出力装置9を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS27-4において、情報表示器113に現在の設定値を表示する。具体的には、設定値(遊技中)領域の設定値を参照して、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに設定値を示す数字(ここでは1~4)を表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで現在の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS27-5において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御基板110が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を設定確認モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、設定確認モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS27-6において、確認終了操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったか否かを判定する。確認終了操作があった場合には、ステップS28-6に処理を移し、確認終了操作がなかった場合には、ステップS28-5の処理を繰り返し行う。
メインCPU110aは、ステップS27-7において、情報表示器113での設定値の表示を終了し、ステップS27-8において、状態確認表示器68の表示を終了し、ステップS27-9において、確認終了操作によって設定確認モードが終了することに伴い、各種駆動源の初期動作を停止させるための処理を行い、今回の設定確認処理を終了する。
なお、設定確認処理の開始時に設定確認指定コマンドを送信し、設定確認処理の終了後に電源復旧指定コマンドを送信するようになっているが、設定確認指定コマンドに代えて設定確認開始指定コマンドを送信し、電源復旧指定コマンドに代えて設定確認終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定確認終了指定コマンドを設定確認処理の最後に送信してもよいし、設定確認処理の終了後に送信してもよい。
以上のように、本実施形態では、設定変更中信号と、RWMクリア信号と、設定確認中信号と、復帰不可能エラー信号とは、同一のセキュリティ信号端子から出力されるようになっている。このようにすることで、限られた信号端子数でも多くの種類の信号を出力することができ、遊技機の利便性を向上することが可能となる。
また、電源供給の開始から遊技の進行制御(主制御基板110のタイマ割込)が行われる遊技可能状態となるまで(開始前状態において)は、RWMクリアスイッチ111aや設定キースイッチ112a以外の入力装置(アウト球検出スイッチ39a、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56a、磁気検出センサ57a、電波検出センサ58a)からの信号入力の有無を監視しないようになっている。
つまり、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態においては、各種入賞口(始動口含む)に遊技球が入賞しても、その入賞は無効となって遊技球の払い出しが行われないようになっている。また、第1始動口45や第2始動口47に遊技球が入賞しても、その入賞は無効となって第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61での特別図柄の変動表示が行われず、大当たり遊技が実行されないようになっている。また、普図ゲート44を遊技球が通過しても、その通過は無効となって普通図柄表示器62での普通図柄の変動表示が行われず、補助遊技が実行されないようになっている。そのため、遊技の進行制御が開始される前という遊技者による遊技が行われることが想定し難い状況下において無駄な処理を行わずに済み、処理負荷を軽減することが可能となる。
また、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態においては、各種エラーが発生するような状況が発生していたとしても、エラー報知が行われないようになっている。そのため、遊技の進行制御が開始される前という不正行為が行われることが想定し難い状況下において無駄な処理を行わずに済み、処理負荷を軽減することが可能となる。
なお、設定変更中信号と、RWMクリア信号と、設定確認中信号と、復帰不可能エラー信号とを共通のセキュリティ信号端子から出力させるのではなく、別々の出力端子から出力させてもよい。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図17を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理(遊技用プログラム及び情報用プログラム)を説明する。図17は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
このタイマ割込処理は、メイン処理の初期設定処理が終了した後において、主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路から所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが入力されることで実行され、遊技の進行を制御するようになっている。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、時間制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、特別図柄の停止時間や特別電動役物の開放時間等の各種タイマカウンタを更新する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、特定乱数値更新処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の更新を行う具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する処理を行う。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、初期乱数値更新処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、入力制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、一般入賞口検出スイッチ43a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。なお、入力制御処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特図特電制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報の判定、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示、大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)の開閉、遊技状態の設定等の処理を行う。なお、特図特電制御処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普図普電制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、普図ゲート44への遊技球の通過に基づく取得された普図判定情報の判定、普通図柄の変動表示、第2始動口47の開閉(補助遊技)等の処理を行う。
なお、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される当たり普通図柄の種類、ハズレ普通図柄の種類については、設定値によって変化せずに同一となっている。このようにすることで、複雑な遊技性となり過ぎず、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
また、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される各種当たり普通図柄の選択割合、各種ハズレ普通図柄の選択割合については、設定値によって変化せずに一定となっている。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、メインRAM110cに記憶される各種の賞球カウンタを参照し、各種入賞口(一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信するための処理を行う。これにより、払出制御基板120によって払出装置95から賞球を払い出すための処理が実行されることになる。
メインCPU110aは、ステップS600において、異常判定処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、各種エラー(補助遊技中でないときに第2始動口47に遊技球が入賞したり、特別遊技中でないときに大入賞口に遊技球が入賞したりする不正入賞エラー、各種入賞口に入賞した遊技球数と入賞球を流下させる入賞球流路から排出される遊技球数が一致しない異常入賞エラー、磁気検出センサ57aによって異常な磁気を所定期間に亘って検出する磁気エラー、電波検出センサ58aによって異常な電波を所定期間に亘って検出する電波エラー、開放検出スイッチ31aがOFF状態からON状態になる扉開放エラー、遊技の進行制御が行われている間にRWMクリアスイッチ111aや設定キースイッチ112aが操作される操作エラー)が発生したか否かを判定し、発生したエラーに対応するエラー指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理を行う。これにより、演出制御基板130によってエラー報知を行うための処理が実行されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700において、データ作成処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90から出力する外部出力データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57bに出力する大入賞口開閉データ、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS750において、出力制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、後述する賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりするための処理を行う。これにより払出制御基板120が払出装置95から賞球を払い出すための制御を実行する。
メインCPU110aは、ステップS800において、情報用プログラム呼出時処理を行う。具体的には、割込を禁止した後にフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出すための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS810において、遊技球計数処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、通常遊技状態中における各種入賞口(一般入賞口、大入賞口始動口)への遊技球の入賞に基づく賞球の払出数である通常中払出数、通常遊技状態中におけるアウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球数である通常中アウト数、遊技状態に拘らずにアウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球数である総アウト数といった遊技実績情報を計数するための処理を行う。
なお、総アウト数、通常中払出数、及び、通常中アウト数については、設定値を変化させたとしても影響を受けない(設定値とは無関係な)遊技実績情報となっているため、これらを計数しておくことで設定値の影響を排除した性能情報(後述する通常ベース値)を算出することが可能となり、遊技機1の性能把握に役立てることが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS830において、通常ベース値算出処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値((通常中払出数÷通常中アウト数)×100)を算出すると共に、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値をセーブする処理を行う。
なお、遊技区間は、最初は通常遊技状態中の総アウト数が300個となると更新され、その後は通常遊技状態中の総アウト数が6万個となる毎に更新されるようになっており、ベース記憶領域は、現在の遊技区間における通常ベース値が記憶される第1領域と、1回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第2領域と、2回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第3領域と、3回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第4領域とが設けられており、現在を含む4つの遊技区間分の通常ベース値がそれぞれの領域にセーブされることになる。
メインCPU110aは、ステップS850において、性能表示データ設定処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、性能情報算出処理で算出されてベース記憶領域にセーブされている4つの遊技区間分の通常ベース値(性能情報)を5秒毎に切り替えながら情報表示器113に表示させるための性能表示データを設定する処理を行う。なお、性能表示データ設定処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS870において、試験データ作成処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データ(試験情報)を作成する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS880において、出力制御処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS850で設定した性能表示データ(性能情報)等の信号を各種表示器に出力させる表示出力処理や、上記ステップS870で作成した試験データ等の信号を出力する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS890において、遊技用プログラム復帰時処理を行う。具体的には、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
このように、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態(設定変更モード中、RWMクリアモード中、及び、設定確認モード中)においてはタイマ割込が実行されることがないため、払出数やアウト数の計数、通常ベース値の算出、通常ベース値の表示が行われないようになっているため、主制御基板における制御負担を軽減することが可能となる。
(主制御基板の入力制御処理)
図18を用いて、主制御基板110の入力制御処理(遊技用プログラム)を説明する。図18は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かを判定して、払出装置95から賞球を払い出すための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第1大入賞口検出スイッチ50a又は第2大入賞口検出スイッチ56aから検出信号が入力されたか、つまり、遊技球が第1大入賞口50又は第2大入賞口56に入賞したか否かを判定して、払出装置95から賞球を払い出すための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第1始動口検出スイッチ45aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かを判定して、払出装置95から賞球を払い出すための処理を行うと共に、特図判定情報を取得して記憶するための処理を行う。なお、第1始動口検出スイッチ入力処理の詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第2始動口検出スイッチ47aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第2始動口47に入賞したか否かを判定して、払出装置95から賞球を払い出すための処理を行うと共に、特図判定情報を取得して記憶するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、ゲート検出スイッチ44aから検出信号が入力されたか、つまり、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かを判定して、普図判定情報を取得して記憶するための処理を行う。本処理を終了すると今回の入力制御処理を終了する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図19を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理(遊技用プログラム)を説明する。図19は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230-1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合には、ステップS230-2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-2において、3個賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230-3において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)を取得する。
メインCPU110aは、ステップS230-4において、第1保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1保留数(U1)が4未満である場合には、ステップS230-5に処理を移し、第1保留数(U1)が4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-5において、第1保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230-6において、第1保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、メイン表示装置70に第1保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンが表示されることになる。
メインCPU110aは、ステップS230-7において、第1特図判定情報記憶領域の第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部にステップS230-3で取得した特図判定情報を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS230-8において、現在が非時短状態(通常遊技状態)中であるか否かを判定する。非時短状態中である場合には、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報の先読み処理を行うものとしてステップS230-9に処理を移し、非時短状態中でない場合には、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報の先読み処理を行わないものとして今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230-9において、第1先読み処理(事前判定処理)を行う。この第1先読み処理では、図10に示す事前判定テーブルを参照し、今回取得した特図判定情報を第1特別図柄の変動表示が行われる前に事前判定し、該事前判定の結果(特図予定変動パターン)を演出制御基板130に通知するための第1先読み指定コマンドを生成する処理を行う。
この「第1先読み指定コマンド」は、特図予定変動パターンを特定可能な情報であるため、演出制御基板130では、第1先読み指定コマンドによって特別図柄の種別、大当たり判定の判定結果、特別図柄の種類についても特定可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230-10において、上記ステップS230-9で生成された第1先読み指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1先読み指定コマンドが演出制御基板130に送信され、第1先読み指定コマンドに対応する第1特別図柄の変動表示が開始される前から、1又は複数の変動表示に亘って大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告(先読み連続演出、アイコン変化演出)が実行されることになる。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理についても、第1始動口検出スイッチ入力処理と同様の処理が行われるため、第1始動口検出スイッチ45a、3個賞球カウンタ、第1保留数(U1)、第1特図判定情報保留記憶領域、非時短状態、第1先読み処理、第1先読み指定コマンドの部分を、第2始動口検出スイッチ47a、2個賞球カウンタ、第2保留数(U2)、第2特図判定情報保留記憶領域、時短状態、第2先読み処理、第2先読み指定コマンドに読み替えればよい。
なお、本実施形態では、第1保留数(U1)の上限値が「4」となっているが、これよりも多くてもよいし、少なくてもよい。また、第2保留数の上限値と比較して第2保留数の上限値を少なくしてもよい。さらに、第1特図判定情報記憶領域の第0記憶部にだけ特図判定情報が記憶されるようにすることで第1保留情報を記憶しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2保留数(U2)の上限値が「4」となっているが、これよりも多くてもよいし、少なくてもよい。また、第1保留数の上限値と比較して第2保留数の上限値を少なくしてもよい。さらに、第2特図判定情報記憶領域の第0記憶部にだけ特図判定情報が記憶されるようにすることで第2保留記憶をなくしてもよい。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図20を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理(遊技用プログラム)を説明する。図20は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、分岐先アドレスに対応する処理を実行し、今回の特図特電制御処理を終了する。
具体的には、特図特電処理データ=0であれば、保留記憶(特図判定情報)の判定結果に基づいて特別図柄の変動表示を開始させて変動時間をセットし、開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「1」に変更する処理等を行うための特別図柄記憶判定処理(ステップS310)を実行する。なお、特別図柄記憶判定処理の詳細は後述する。
特図特電処理データ=1であれば、変動時間の経過によって特別図柄の変動表示を停止させて停止時間(例えば0.5秒)をセットし、停止時コマンド(図柄確定コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「2」に変更する処理等を行うための特別図柄変動処理(ステップS320)を実行する。
特図特電処理データ=2であれば、特別図柄の停止時間(0.5秒)の経過によって、ハズレ特別図柄ならば特図特電処理データを「0」に変更し、大当たり特別図柄ならば大当たり遊技のオープニング時間をセットし、オープニング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「3」に変更するための特別図柄停止処理(ステップS330)を実行する。
特図特電処理データ=3であれば、大当り遊技のオープニング時間の経過によってラウンド遊技を開始させてラウンド指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や最終のラウンド遊技の終了に基づき大当たり遊技のエンディング時間をセットしてエンディング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「4」に変更する処理等を行うための大当たり遊技処理(ステップS340)を実行する。
特図特電処理データ=4であれば、エンディング時間の経過によって大当たり遊技を終了するための処理や大当たり終了後の遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態、高確率回数、時短回数)を設定するための処理や特図特電処理データを「0」に変更する処理等を行うための大当たり遊技終了処理(ステップS350)を実行する。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図21を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理(遊技用プログラム)を説明する。図21は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310-1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中である場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でない場合には、ステップS310-2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-2において、第2保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。第2保留数(U2)が1以上である場合には、ステップS310-3に処理を移し、第2保留数(U2)が1以上でない場合には、ステップS310-4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-3において、第2保留数(U2)を「1」減算して更新し、ステップS310-6において、減算後の第2保留数(U2)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、メイン表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310-7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310-8において、第2特図判定情報記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第2特図判定情報保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
一方、メインCPU110aは、ステップS310-4において、第1保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。第1保留数(U1)が1以上である場合には、ステップS310-5に処理を移し、第1保留数(U1)が1以上でない場合には、ステップS319-1に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310-5において第1保留数(U1)を「1」減算して更新し、ステップS310-6において、減算後の第1保留数(U1)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、メイン表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310-7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310-8において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
なお、ステップS310-8における特図判定情報のシフト処理にともなって、減算後の第1保留数(U1)及び第2保留数(U2)を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、第1特別図柄保留表示器63及び第2特別図柄保留表示器64の表示内容が更新されることになる。
また、本実施形態では、ステップS310-2~S310-8において第2特図判定情報保留記憶領域を第1特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第2保留数を第1保留数よりも優先して減算)させることにしたが、遊技球が始動口に入球した順序で、第1特図判定情報保留記憶領域または第2特図判定情報保留記憶領域をシフト(第1保留数と第2保留数を入賞順で減算)させてもよいし、第1特図判定情報保留記憶領域を第2特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第1保留数を第2保留数よりも優先して減算)させてもよい。
メインCPU110aは、ステップS311において、大当たり判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(大当たり判定用乱数値)を図7に示した大当たり判定テーブルに照合して、大当たりであるか否かを判定する。また、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(特別図柄判定用乱数値)を図8に示した特別図柄判定テーブルに照合して、停止させる特別図柄の種類を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS312において、大当たり判定処理において決定された特別図柄の種類に対応する特別図柄指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信され、変動演出の結果として停止表示される演出図柄70aを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS313において、特図変動パターン判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報を図9に示した特図変動パターン判定テーブルに照合して、特別図柄の変動パターンである特図変動パターン(変動時間)を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS314において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特図変動パターン指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特図変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信され、特別図柄の変動表示中に行われる変動演出の演出態様である変動演出パターンを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS315において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特別図柄の変動時間(カウンタ値)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS316において、特別図柄の変動表示を開始する。これにより、上記ステップS700のデータ作成処理で特別図柄の変動表示を実行するためのLEDの点灯データが作成され、作成された点灯データが上記ステップS800の出力制御処理で出力されることで第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61において特別図柄の変動表示が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS317において、客待ち状態を終了するための客待ち状態フラグをクリアし、ステップS318において、特図特電処理データに「1」をセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS319-1において、メインRAM110cに客待ち状態であることを示す客待ち状態フラグがセットされているか否かを判定する。客待ち状態フラグがセットされている場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態フラグがセットされていない場合には、ステップS319-2に処理を移す。なお、客待ち状態とは、特別図柄の変動表示及び特別遊技(大当たり遊技)が実行されていない状態のことをいうが、普通図柄の変動表示及び補助遊技が実行されていないことを要件に含めてもよい。
メインCPU110aは、ステップS319-2において、メインRAM110cの所定の領域に客待ち状態フラグをセットし、ステップS319-3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。これにより、客待ち状態指定コマンドが演出制御基板130に送信され、遊技者に対して遊技を促すための客待ちデモ演出を実行するための処理が行われることになる。
(主制御基板の性能表示データ設定処理)
図22を用いて、主制御基板110の性能表示データ設定処理(遊技用プログラム)を説明する。図22は、主制御基板110における性能表示データ設定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS850-1において、情報表示器113に表示される性能情報(通常ベース値)を切り替えるか否かを判定するためにメインRAM110cの情報用RWM領域にセーブされている表示切替時間カウンタが表示切替値「0」であるか否かを判定する。表示切替値「0」である場合には、情報表示器113に表示される性能情報(通常ベース値)を切り替えるものとしてステップ850-2に処理を移し、表示切替値「0」でない場合には、情報表示器113に表示される性能情報を切り替えないものとしてステップS850-6に処理を移す。なお、遊技機1への電源投入後に本処理が最初に実行される場合には、表示切替時間カウンタの値が表示切替値である「0」となっている。
メインCPU110aは、ステップS850-2において、情報用RWM領域に情報表示器113の点灯確認が済んでいるか否かを判定するための点灯確認済フラグがセーブされているか否かを判定する。点灯確認済フラグがセーブされている場合には、情報表示器113に通常ベース値を表示するものとしてステップS850-4に処理を移し、点灯確認済フラグがセーブされていない場合には、情報表示器113の点灯確認を行うものとしてステップS850-3に処理を移す。なお、遊技機1への電源投入後に本処理が最初に実行される場合には、点灯確認済フラグがセーブされていない状態となっている。
メインCPU110aは、ステップ850-3において、情報表示器113を構成している4つの7セグメント表示器(113a~113d)の全てのセグメント(デシマルポイントを含む)を点灯させるための点灯確認用の表示データを決定する。
メインCPU110aは、ステップS850-4において、メインRAM110cの情報用RWM領域に設けられたベース記憶領域からデータ選択カウンタ値に応じた(情報表示器113に表示するための)通常ベース値を取得する。具体的には、データ選択カウンタ値が「0」であれば、ベース記憶領域の第1領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「1」であれば、ベース記憶領域の第2領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「2」であれば、ベース記憶領域の第3領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「3」であれば、ベース記憶領域の第4領域にセーブしてある通常ベース値を取得する。
メインCPU110aは、ステップS850-5において、図示しない表示データ決定テーブルを参照して、区間カウンタ値、通常中アウト数カウンタが示す通常中アウト数、及び、取得した通常ベース値に基づいて、情報表示器113に表示させる通常ベース値の表示データを決定する。
メインCPU110aは、ステップS850-6において、決定した表示データを情報表示器113の表示情報として情報用RWM領域の出力データ領域にセットする。これにより、上述したステップS880の出力制御処理で情報用RWM領域の出力データ領域にセットされた表示データが参照され、該表示データに応じた通常ベース値(性能情報)が情報表示器113に表示されることになる。なお、各遊技区間における情報表示器113の表示情報については後述する。
メインCPU110aは、ステップS850-7において、上述した表示切替時間カウンタに1を加算し、ステップS850-8において、表示切替時間カウンタが上限値(例えば5秒)よりも大きいか否かを判定する。上限値よりも大きくない場合には、情報表示器113の表示を切り替える時間が経過していないものとして、ステップS850-15に処理を移し、上限値よりも大きい場合には、情報表示器113に表示される性能情報を切り替える時間が経過したものとして、ステップS850-9において、表示切替時間カウンタを0クリア(初期化)する。
メインCPU110aは、ステップS850-10において、メインRAM110cの情報用RWM領域に上述した点灯確認済フラグがあるか否かを判定する。点灯確認済フラグがある場合には、ステップS850-12に処理を移し、点灯確認済フラグがない場合には、ステップS850-11において、メインRAM110cの情報用RWM領域に点灯確認済フラグをセーブする。
メインCPU110aは、ステップS850-12において、上述したデータ選択カウンタに1を加算し、ステップS85-13において、データ選択カウンタが上限値(例えば3)よりも大きいか否かを判定する。上限値よりも大きくない場合には、ステップS850-15に処理を移し、上限値よりも大きい場合には、ステップS850-14において、データ選択カウンタを0クリア(初期化)する。
メインCPU110aは、ステップS850-15において、上述した遊技球計数処理でメインRAM110cの情報用RWM領域に退避したレジスタを復帰し、ステップS850-16において、上述した遊技球計数処理でメインRAM110cの情報用RWM領域に退避した遊技用スタックポインタを復帰し、今回の性能表示データ設定処理を終了する。
このように、遊技機1の電源ON後であって性能情報(通常ベース値)を表示する前において、情報表示器113の4つの7セグメント表示器の全てのセグメントが点灯する(点灯確認が行われる)ため、情報表示器113が故障していないかや、どのセグメントが故障しているか等の確認を行うことが可能となる。
また、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されるため、直近の4つの遊技区間における性能情報(通常ベース値)を比較することができ、遊技機の実性能の確認や不正行為が行われた可能性を把握することが可能となる。
(各遊技区間における情報表示器の表示情報)
次に、図23を用いて、各遊技区間における情報表示器113の表示情報について説明する。図23の表示情報の表には、区間カウンタ値(遊技区間の種類)と、通常中アウト数と、データ選択カウンタ値と、情報表示器113の表示内容とが対応付けられている。
情報表示器113の識別セグに表示される識別情報としては、現在の遊技区間の通常ベース値であることを示す「bL.」、1回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b1.」、2回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b2.」、及び、3回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b3.」がある。
情報表示器113の数値セグに表示される数値情報としては、算出された通常ベース値がないことを示す「--」、通常ベース値が「0」又は通常中アウト数が「0」であることを示す「00」、通常中アウト数が「1」以上であって通常ベース値が「1」~「99」であることをそれぞれ示す「01」~「99」、及び、通常ベース値が「100」以上であることを示す「99.」がある。なお、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値情報の十の位が必ず「0」となって2桁で表示されるようになっている。
そして、数値セグに表示される数値情報については、遊技区間や通常中アウト数に拘らず表示態様が変化しない(点灯表示される)が、識別セグに表示される識別情報については、遊技区間や通常中アウト数等(算出された通常ベース値の有無や算出された通常ベース値の信憑性の有無)によって表示態様が変化する(点滅表示又は点灯表示される)ようになっている。
具体的には、第1~第4遊技区間では、算出された通常ベース値がない遊技区間の識別情報を表示する場合には、識別情報が点滅表示されることになる。また、第2遊技区間以降の遊技区間では、現在の遊技区間の識別情報(「bL.」)を表示する場合には、算出された通常ベース値の信憑性が低い期間(通常中アウト数が0~5999個)だと、識別情報が点滅表示されることになる。それ以外の場合には、識別情報が点灯表示される。
ここで、情報表示器113の表示について一例を示すと、区間カウンタ値が「1」であって、通常中アウト数が0~5999個の範囲内であって、データ選択カウンタ値が「0」であって、ベース記憶領域の第1領域に記憶された通常ベース値が「35」の場合、情報表示器113の識別セグには、「bL.」が点滅表示され、数値セグには「35」が点灯表示されることになる。
このように、通常ベース値が「99」以下の場合には、数値セグに「00」~「99」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いていない性能情報が表示される一方、通常ベース値が「100」以上の場合には、数値セグに「99.」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いた性能情報が表示されるため、異常な通常ベース値であること把握し易くなる。
また、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値セグの十の位に必ず「0」が表示されて2桁(例えば「01」等)で表示されるため、数値セグとしての2つの7セグメント表示器を有効に使用して分かり易い表示とすることが可能となる。
また、現在の遊技区間の通常ベース値を表示する場合であって、現在の遊技区間の通常中アウト数が通常ベース値を算出するために十分な数量に達していない0~5999個である場合には、識別セグに表示される識別情報「bL.」が点滅表示されるため、現在表示されている通常ベース値が信憑性の低い情報であることを把握し易くなる。
また、算出された通常ベース値がない場合には、数値セグに数値ではない「--」が表示されるため、識別セグに表示される識別情報に対応する遊技区間では通常ベース値が算出されていないことが把握し易くなる。
なお、遊技球計数処理、性能情報算出処理、及び、性能表示データ設定処理を情報用プログラムとして実行するのではなく、何れか1つ又は2つを遊技用プログラムとして実行する(例えば、遊技球計数処理を各種スイッチ類からの信号入力の有無を監視している入力制御処理内で実行する)一方、残りを情報用プログラムとして実行するようにしてもよい。
また、情報表示器113に性能情報を表示するための表示データを出力する処理を、遊技用プログラムである出力制御処理において実行するのではなく、性能用プログラムで実行するようにしてもよい。
また、アウト球検出スイッチ39aによって、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50及び第2大入賞口56に入賞した遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球からなるアウト球を検出するのではなく、アウト球検出スイッチ39aによってアウト口に流入した遊技球のみを検出するようにしてもよい。その場合には、アウト球検出スイッチ39a、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56aで遊技球を検出する毎にアウト数(総アウト数、通常中アウト数)を1ずつ加算するとよい。
(演出制御部のメイン処理)
図24を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図24は、演出制御部130mにおけるメイン処理のフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE1において、全割込を禁止し、ステップE2において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップE3において、サブRAM130cのRWM領域へのアクセスを許可する。
サブCPU130aは、ステップE4において、サブRAM130cの全RWM領域(ワーク領域、スタック領域、未使用領域)を初期化(0クリア)し、ステップE5において、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップE6において、全割込を許可する。
サブCPU130aは、ステップE7において、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cのRWM領域に記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、ステップE7の処理を繰り返し行う。
(演出制御部のタイマ割込処理)
図25を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図25は、演出制御部130mにおけるタイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理は、演出制御部130mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路から所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが入力されることで実行される。
まず、サブCPU130aは、ステップE100において、レジスタに格納されている情報をサブRAM130cのRWM領域のスタック領域に退避させ、ステップE200において、タイマ更新処理を行う。具体的には、演出の実行に必要な各種タイマカウンタを更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE300において、コマンド解析処理を行う。具体的には、サブRAM130cのRWM領域の受信バッファに格納されている(主制御基板110や払出制御部121から送信された)コマンドを解析する処理を行う。なお、コマンド解析処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE400において、客待ち制御処理を行う。具体的には、特別図柄の変動表示や特別遊技(大当たり遊技)が実行されていない客待ち状態において客待ち時間(例えば60秒)が経過したか否かの判定を行い、客待ち時間が経過したことに基づいて遊技者の遊技意欲を掻き立てるための客待ち演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE500において、大当たり予告演出実行処理を行う。具体的には、後述する大当たり予告演出決定処理でサブRAM130cにセットされた大当たり予告演出の実行情報に基づいて大当たり遊技が実行される期待度を示唆する(大当たり遊技が実行されることを期待させる)大当たり予告演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE600において、入賞時発光演出実行処理を行う。具体的には、後述する入賞時発光演出決定処理でサブRAM130cにセットされた入賞時発光演出の実行情報に基づいて大当たり遊技が実行される期待度を示唆する(大当たり遊技が実行されることを期待させる)入賞時発光演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE700において、演出モード更新処理を行う。具体的には、音声出力装置9、メイン表示装置70、サブ表示装置71等における演出要素(背景画像、演出画像、演出音等)が規定される演出モード(演出ステージ)の更新条件(遊技状態の変化、モード更新抽選の当選、結果がハズレとなるSP/SPSPリーチ演出の実行等)が成立したか否かを判定し、更新条件が成立した場合に演出モードを複数の演出モードの何れかに更新するための処理を行う。
「演出モード」は、通常遊技状態(低確非時短遊技状態)において設定される演出モードA~Cと、確変遊技状態(高確時短遊技状態)において設定される演出モードD~Eと、時短遊技状態(低確時短遊技状態)において設定される演出モードFが設けられている。なお、電源ON時において通常遊技状態に制御される場合(例えば、設定変更後、RWMクリア後、設定確認後等)に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードAとなっており、電源ON時において確変遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードDとなっており、電源ON時において時短遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードFとなっている。
サブCPU130aは、ステップE800において、出力制御処理を行う。具体的には、サブRAM130cの送信バッファにセットされている各種コマンドを統括制御部141やランプ制御部150に送信するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE900において、上述したステップE100でサブRAM130cのRWM領域に退避したレジスタを復帰し、今回のタイマ割込処理を終了する。
(演出制御部のコマンド解析処理)
図26を用いて、演出制御部130mのコマンド解析処理を説明する。図26は、演出制御部130mにおけるコマンド解析処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE301において、サブRAM130cの受信バッファを参照して、コマンドを受信したか否かを判定する。コマンドを受信した場合には、ステップE302に処理を移し、コマンドを受信していない場合には、今回のコマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE302において、受信したコマンドが設定変更指定コマンドであるか否かを判定する。設定変更指定コマンドである場合には、ステップE303に処理を移し、設定変更指定コマンドでない場合には、ステップE304に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE303において、設定変更報知処理を行う。具体的には、上述した設定変更報知を開始させるための報知指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、報知指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE304において、受信したコマンドが設定確認指定コマンドであるか否かを判定する。設定確認指定コマンドである場合には、ステップE305に処理を移し、設定確認指定コマンドでない場合には、ステップE306に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE305において、設定確認報知処理を行う。具体的には、上述した設定確認報知を開始させるための報知指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、報知指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE306において、受信したコマンドが電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドであるか否かを判定する。電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドである場合には、ステップE307に処理を移し、電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドでない場合には、ステップE308に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE307において、電源ON報知処理を行う。具体的には、受信したコマンドが電源投入指定コマンドである場合には、上述した電源投入報知を実行するための報知指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、受信したコマンドが電源復旧指定コマンドである場合には、上述した電源復旧報知を実行するための報知指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、報知指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、電源投入報知又は電源復旧報知を実行するための処理、及び、第1可動演出装置73(第1可動部材73a、第2可動部材73b)、第2可動演出装置75、サブ表示装置71を所定の態様で動作させる初期動作や盤用照明装置74を所定の態様で発光させる初期発光等を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE308において、受信したコマンドがエラー系指定コマンドであるか否かを判定する。エラー系指定コマンドである場合には、ステップE309に処理を移し、エラー系指定コマンドでない場合には、ステップE310に処理を移す。
「エラー系指定コマンド」には、復帰不可能エラー指定コマンド、不正入賞エラー指定コマンド、異常入賞エラー指定コマンド、磁気エラー指定コマンド、電波エラー指定コマンド、扉開放エラー開始指定コマンド、扉開放エラー終了指定コマンド、操作エラー指定コマンド、皿満杯エラー指定コマンド、払出異常指定コマンド等が含まれる。なお、各エラーの優先順位は、払出異常=皿満杯エラー<操作エラー<扉開放エラー<電波エラー=磁気エラー<異常入賞エラー=不正入賞エラー<復帰不可能エラーの順となっている。
サブCPU130aは、ステップE309において、エラー報知処理を行う。具体的には、受信したエラー指定コマンドの種類に応じたエラー報知(復帰不可能エラー報知、不正入賞エラー報知、異常入賞エラー報知、磁気エラー報知、電波エラー報知、扉開放エラー報知、操作エラー報知、皿満杯エラー報知、払出異常報知等)を実行するため報知指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、報知指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、各種のエラー報知を実行するための処理が行われることになる。なお、各種エラー報知では、エラー音の出力、ランプのエラー発光、及び、エラー画像の表示の少なくとも一つを用いて行われる。具体的には、皿満杯エラー報知では、ランプのエラー発光がなく、払出異常報知では、エラー音の出力がないが、その他のエラー報知では、エラー音の出力、ランプのエラー発光、及び、エラー画像の表示の全てが行われるようになっている。
サブCPU130aは、ステップE310において、受信したコマンドが遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。遊技状態指定コマンドである場合には、ステップE311に処理を移し、遊技状態指定コマンドでない場合には、ステップE312に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE311において、遊技状態設定処理を行う。具体的には、サブRAM130cに記憶されている遊技状態を遊技状態指定コマンドに応じた遊技状態に更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE312において、受信したコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを判定する。特別図柄記憶指定コマンドである場合には、ステップE313に処理を移し、特別図柄記憶指定コマンドでない場合には、ステップE314に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE313において、保留数更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cに記憶されている特図保留数を更新してメイン表示装置70に表示される保留アイコンを増加又は減少させるための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、メイン表示装置70に表示される保留アイコンを増加又は減少させるための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE314において、受信したコマンドが先読み指定コマンドであるか否かを判定する。先読み指定コマンドである場合には、受信した先読み指定コマンド(特図予定変動パターン)をサブRAM130cの後述する先読み記憶領域にセットしてからステップE315に処理を移し、先読み指定コマンドでない場合には、ステップE318に処理を移す。
「先読み記憶領域」は、第1先読み指定コマンドに基づく先読み情報(特図予定変動パターン等)を順次記憶するための第1先読み記憶部と、第2先読み指定コマンドに基づく保留情報を順次記憶するための第2先読み記憶部と、実行中の変動表示(変動演出)に対応する先読み情報を記憶するための当該記憶部(第0記憶部)とに分かれており、第1先読み記憶部及び第2先読み記憶部は、それぞれ第1~第4記憶部に分かれている。
第1先読み記憶部の第1~第4記憶部は、上述した第1特図判定情報保留記憶領域の第1~第4記憶部にそれぞれ対応しており、第1先読み指定コマンドを受信すると第1保留数に対応する記憶部に先読み情報が記憶される。各記憶部に記憶された先読み情報は、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される毎に1つ番号が若い記憶部に移動(シフト)するようになっている。
第2先読み記憶部の第1~第4記憶部は、上述した第2特図判定情報保留記憶領域の第1~第4記憶部にそれぞれ対応しており、第2先読み指定コマンドを受信すると第2保留数に対応する記憶部に先読み情報が記憶される。各記憶部に記憶された先読み情報は、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される毎に1つ番号が若い記憶部に移動(シフト)するようになっている。
当該記憶部(第0記憶部)は、上述した特図判定情報実行記憶領域に対応しており、第1特別図柄の変動表示が実行される場合に、第1先読み記憶部の第1記憶部から移動(シフト)してくる先読み情報が記憶され、第2特別図柄の変動表示が実行される場合に、第2先読み部の第1記憶部から移動(シフト)してくる先読み情報が記憶される。
サブCPU130aは、ステップE315において、アイコン変化演出決定処理を行う。具体的には、メイン表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンを通常表示態様(通常アイコン)とは異なる特別表示態様(特別アイコン)で表示することで特別遊技が実行される期待度(可能性)を示唆するアイコン変化演出を実行するか否かや、実行するアイコン変化演出の演出態様等を決定するための処理を行う。なお、アイコン変化演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE316-Aにおいて、入賞時発光演出決定処理を行う。具体的には、始動口への遊技球の入賞時に枠用照明装置10のうちのガラス枠4の上部中央にあるトップランプ10bを通常発光態様とは異なる特別発光態様で発光させることで特別遊技が実行される期待度を示唆する入賞時発光演出を実行するか否かや、実行する入賞時発光演出の演出態様などを決定するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE316-Bにおいて、入賞時振動演出決定処理を行う。具体的には、始動口への遊技球の入賞時にボタン駆動装置17bを所定時間(例えば、約1秒)駆動させることで特別遊技が実行される期待度を示唆する入賞時振動演出を実行するか否かを決定するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE317において、先読み連続演出決定処理を行う。具体的には、1又は複数の特別図柄の変動表示(変動演出)にわたって所定の演出を実行することで大当たり遊技が実行されることを期待させる(大当たり遊技が実行される可能性を示唆する)先読み連続演出を実行するか否かや、実行する先読み連続演出の種類を決定し、先読み連続演出を実行するため演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、先読み連続演出を実行するための処理が行われることになる。なお、先読み連続演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE318において、受信したコマンドが特別図柄指定コマンドであるか否かを判定する。特別図柄指定コマンドである場合には、ステップE319に処理を移し、特別図柄指定コマンドでない場合には、ステップE320に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE319において、図柄データ決定処理を行う。具体的には、変動演出の結果としてメイン表示装置70に停止表示させる演出図柄、すなわち、所定の有効ライン上に停止される演出図柄の配列(組み合わせ)等を決定する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE320において、受信したコマンドが特図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。特図変動パターン指定コマンドである場合には、ステップE321に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドでない場合には、ステップE325に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE321において、変動演出パターン判定処理を行う。具体的には、受信した特図変動パターン指定コマンドの内容に基づいて、メイン表示装置70を含む演出装置で実行される変動演出の演出態様である変動演出パターンを決定し、変動演出パターンを示す演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE322において、大当たり予告演出決定処理を行う。具体的には、ステップE321で決定された変動演出パターンに基づいて、特別遊技が実行される期待度を示唆する(大当たり遊技が実行されることを期待させる)大当たり予告演出を実行するか否かや、実行する大当たり予告演出の演出態様(パターン)を決定し、大当たり予告演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする処理を行う。なお、大当たり予告演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE323において、アイコン表示態様更新処理を行う。具体的には、ステップE315のアイコン変化演出決定処理で決定されたアイコン変化演出を開始したり、既に表示されている保留アイコンや当該アイコンの表示態様を変化させたりするための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE324において、先読み連続演出実行処理を行う。具体的には、ステップE317の先読み連続演出決定処理で決定された先読み連続演出を開始したり、演出態様を変化させたりするための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、先読み連続演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE325において、受信したコマンドが図柄確定コマンド(停止時コマンド)であるか否かを判定する。図柄確定コマンド(停止時コマンド)である場合には、ステップE326に処理を移し、図柄確定コマンド(停止時コマンド)でない場合には、ステップE327に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE326において、演出図柄停止処理を行う。具体的には、仮停止状態となっている演出図柄を停止表示させて変動演出を終了させるための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出を終了させるための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE327において、受信したコマンドが特別遊技系指定コマンドであるか否かを判定する。特別遊技系指定コマンドである場合には、ステップE328に処理を移し、特別遊技系指定コマンドでない場合には、今回のコマンド解析処理を終了する。
「特別遊技系指定コマンド」には、オープニング指定コマンド、ラウンド指定コマンド、大当たりエンディング指定コマンド等が含まれる。
サブCPU130aは、ステップE328において、特別遊技演出決定処理を行う。具体的には、オープニング指定コマンドの場合には、大当たり遊技のオープニング演出を決定してオープニング演出を実行するための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行い、ラウンド指定コマンドの場合には、ラウンド遊技のラウンド演出を決定してラウンド演出を実行するための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行い、エンディング指定コマンドの場合には、大当たり遊技のエンディング演出を決定してエンディング演出を実行するための演出指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。これにより、演出指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、オープニング演出やラウンド演出やエンディング演出を実行するための処理が行われることになる。
(演出制御部のアイコン変化演出決定処理)
図27を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出決定処理を説明する。図27は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE315-1において、主制御基板110から受信した先読み指定コマンドを参照し、ステップE315-2において、現在がアイコン変化演出の実行可能期間であるか否かを判定する。アイコン変化演出の実行可能期間である場合には、ステップE315-3に処理を移し、アイコン変化演出の実行可能期間でない場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づくアイコン変化演出を実行しないものとしてステップE315-7に処理を移す。
「アイコン変化演出の実行可能期間」とは、大当たり遊技の実行中でないこと、第1始動口45への入賞に基づく第1先読み指定コマンドを受信した場合には非時短状態(通常遊技状態)であること、第2始動口47への入賞に基づく第2先読み指定コマンドを受信した場合には時短状態(確変遊技状態や時短遊技状態)であること等が挙げられる。
サブCPU130aは、ステップE315-3において、先行保留(先に受信した先読み指定コマンドに対応する保留記憶)に変化シナリオがあるか否か、つまり、先読み情報記憶領域に変化シナリオがセットされているか否かを判定する。変化シナリオがある場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づくアイコン変化演出を実行しないものとしてステップE315-7に処理を移し、変化シナリオがない場合には、ステップE315-4に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE315-4において、メイン表示装置70(第1画像表示装置)に追加表示するアイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン表示態様決定用乱数値を取得し、ステップE315-5において、アイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン最終表示態様決定テーブル(図28参照)を選択する。なお、アイコン最終表示態様決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE315-6において、アイコン最終表示態様を決定する。具体的には、図28に示すアイコン最終表示態様決定テーブルを参照し、先読み指定コマンド(予定変動パターン)の種類、及び、各アイコン最終表示態様の選択率(%)に基づいて、複数のアイコン最終表示態様の中から1つのアイコン最終表示態様を決定する。なお、当該処理において、アイコン最終表示態様が決定されると、決定されたアイコン最終表示態様に準じて始動口ランプ76の発光色(最終発光色)が決定される。例えば、アイコン最終表示態様が「赤」であれば、始動口ランプ76の発光色(最終発光色)も「赤」となる。
サブCPU130aは、ステップE315-7において、アイコン最終表示態様として、通常表示態様である通常アイコン(白アイコン)を決定する。
サブCPU130aは、ステップE315-8において、決定されたアイコン最終表示態様がアイコン変化演出を実行する特別アイコン(青アイコン、赤アイコン、虹アイコンの何れか)であるか否かを判定する。アイコン変化演出を実行する特別アイコンである場合には、ステップE315-9に処理を移し、アイコン変化演出を実行する表示態様でない場合には、ステップE315-12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE315-9において、アイコン変化演出の変化シナリオを決定するための変化シナリオ決定テーブル(図29参照)を選択する。なお、変化シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。この変化シナリオとは、保留アイコンが出現してから当該アイコンとなって最後に消滅するまでの表示態様の推移を示すものである。
サブCPU130aは、ステップE315-10において、変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留記憶数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。具体的には、図29に示す変化シナリオ決定テーブルを参照し、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留記憶数、及び、各変化シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の変化シナリオの中から1つの変化シナリオを決定する。なお、当該処理において、変化シナリオが決定されると、決定された変化シナリオに準じて始動口ランプ76の発光色の変化態様が決定される。例えば、図29の「シナリオ01」が決定された場合は、入賞時に「白」で発光し、1変動前に「白」で発光し、当該変動に「青」で発光する。
サブCPU130aは、ステップE315-11において、決定された変化シナリオからメイン表示装置70(第1画像表示装置)に最初に表示されるアイコンの表示態様である入賞時アイコンを特定し、この入賞時アイコンのアイコン表示コマンド(および始動口ランプ発光コマンド)を送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。
これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、アイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンがメイン表示装置70(第1画像表示装置)に表示されたり、始動口ランプ発光コマンドに対応する表示態様(例えば、青、赤)で始動口ランプ76が発光したり、所定の効果音(通常アイコンで表示される場合には第1入賞音、特別アイコンで表示される場合には第2入賞音)が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE315-12において、アイコン変化演出が実行されない非変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留記憶数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE315-13において、通常アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、アイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンがメイン表示装置70(第1画像表示装置)に表示されたり、始動口ランプ発光コマンドに対応する表示態様(例えば、白)で始動口ランプ76が発光したり、所定の効果音(第1入賞音)が出力されたりすることになる。
なお、本実施形態のアイコン変化演出決定処理では、先行保留に変化シナリオがない場合にアイコン変化演出(保留アイコン変化演出、当該アイコン変化演出)が実行されるようにしたが、先行保留がリーチ演出を行わないものである場合にはアイコン変化演出が実行されるようにし、リーチ演出を行うものである場合にはアイコン変化演出が実行されないようにしてもよい。このようにすると、リーチ演出が実行される先行保留に対応する変動演出中には保留アイコンの表示態様の変化が発生せずに、リーチ演出が実行されない先行保留に対応する変動演出中に保留アイコンの表示態様の変化が発生するようになり、アイコン変化演出によってリーチ演出を阻害することがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、先行保留にリーチ演出を行うものを含む場合であっても、アイコン変化演出が実行されるようにしてもよいが、先行保留にリーチ演出を行うものを含まない場合の方が、リーチ演出を行うものを含む場合よりも、アイコン変化演出が実行され易い(高い割合で実行される)ようにしてもよい。また、先行保留に特定のリーチ演出(SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)を行うものを含まない場合の方が、所定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出等)を行うものを含む場合よりも、アイコン変化演出が実行され易い(高い割合で実行される)ようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
(アイコン最終表示態様決定テーブル)
図28は、上述したステップE315のアイコン変化演出決定処理においてアイコン最終表示態様を決定するためのアイコン最終表示態様決定テーブルである。
アイコン最終表示態様決定テーブルには、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の種類、先読み指定コマンド(予定変動パターン)の種類、各アイコン最終表示態様の選択率(%)、及び、選択されるアイコン最終表示態様が対応付けられており、参考として先読み指定コマンドに対応する予定変動パターンの演出内容が記載されている。
アイコン最終表示態様には、大当たりとなる期待度を示唆しない通常アイコン(演出モード毎に形状が設定される白アイコン)と、大当たりとなる期待度を示唆する特別アイコン(複数の演出モードで共通する形状の青アイコン、赤アイコン、虹アイコン)が設定されている。また、特別アイコンに係る大当たりとなる期待度は、青アイコン<赤アイコン(SPリーチ以上確定)<虹アイコン(大当たり確定)の順で高くなっている。
(変化シナリオ決定テーブル)
図29は、上述したステップE315のアイコン変化演出決定処理においてアイコンの変化シナリオを決定するための変化シナリオ決定テーブルである。
変化シナリオ決定テーブルには、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、各変化シナリオの選択率(%)、及び、選択される変化シナリオが対応付けられており、参考として各変化シナリオにおける事前変動、及び、当該変動におけるアイコンの更新態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
変化シナリオには、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化せず(保留アイコン変化演出が実行されず)に当該変動の実行中には変化する(当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ01等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化する(保留アイコン変化演出が実行される)が当該変動の実行中には変化しない(当該アイコン変化演出が実行されない)シナリオ(例えば、シナリオ02等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中、及び、当該変動の実行中に変化する(保留アイコン変化演出、及び、当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ15等)が設定されている。
なお、通常遊技状態(第1特別図柄のアイコン)であるか、特定遊技状態(第2特別図柄のアイコン)であるかに拘らず変化シナリオを決定するようになっているが、例えば、特定遊技状態(第2特別図柄のアイコン)である場合には、事前変動でアイコンが変化する割合よりも当該変動でアイコンが変化する割合が高くなる(例えば、20:80や0:100等)ようにしてもよい。また、通常遊技状態(第1特別図柄のアイコン)である場合よりも、特定遊技状態(第2特別図柄のアイコン)である場合の方が、当該変動でアイコンが変化する割合が高くなるようにしてもよい。
(変化パターン決定テーブル)
図30は、上述したステップE323のアイコン表示態様更新処理において保留/当該アイコンの変化パターンを決定するための変化パターン決定テーブルである。
図30(a)は、保留アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図であり、図30(b)~(c)は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図である。
変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における保留/当該アイコン変化の態様、変動演出パターン、各保留/当該アイコン変化パターンの選択率、及び、選択される保留/当該アイコン変化パターンの種類が対応付けられており、参考として各保留/当該アイコン変化パターンにおける保留/当該アイコンの変化演出発生タイミング及び変化段階が記載されている。
保留/当該アイコン変化パターンには、効果音の出力を伴って保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターンや、メイン表示装置70に表示されるキャラクタAによって保留/当該アイコンが変化する契機となる契機演出が行われて保留/当該アイコンの表示態様が変化するキャラA作用変化パターンと、メイン表示装置70に表示されるキャラクタBによって保留/当該アイコンが変化する契機となる契機演出が行われて保留/当該アイコンの表示態様が変化するキャラB作用変化パターンと、メイン表示装置70に表示されるキャラクタCによって当該アイコンが変化する契機となる契機演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラC作用変化パターンと、メイン表示装置70に表示されるキャラクタDによって当該アイコンが変化する契機となる契機演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラD作用変化パターンが設定されている。
保留アイコンの変化タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出の最初に実行されるリーチ前演出期間に分類される変動開始時および通常変動中と、リーチ前演出期間の後に実行される可能性があるリーチ演出期間に分類されるノーマルリーチ中およびノーマルリーチ後とがある。
保留アイコンの変化態様として、「1UP」とは、例えば、白アイコンが青アイコンに変化したり、青アイコンが赤アイコンに変化したりする等の大当たり期待度が1段階上の表示態様に変化することを意味している。「2UP」とは、例えば、白アイコンが赤アイコンに変化したり、青アイコンが虹アイコンに変化したりする等の大当たり期待度が2段階上の表示態様に変化することを意味している。また、「SP示唆」とは、契機演出を行ったキャラクタによってSPリーチ演出が実行されることを示唆する示唆演出が実行されることを意味している。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第1の特徴としては、SPリーチ変動演出よりも大当たり期待度が低いノーマルリーチ変動演出では、このノーマルリーチ変動演出を対象とするアイコン変化演出が実行されない場合よりも、このノーマルリーチ変動演出を対象とするアイコン変化演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。このようにしたことで、先読み演出(ここではアイコン変化演出)が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第2の特徴としては、大当たり遊技が実行される場合、アイコン変化演出(保留予告)が実行されずにノーマルリーチ変動演出が実行される割合よりも、アイコン変化演出が実行された後にノーマルリーチ変動演出が実行される割合の方が高く、アイコン変化演出が実行された後にノーマルリーチ変動演出が実行される割合よりも、アイコン変化演出が実行された後にSPリーチ演出が実行される割合の方が高く、アイコン変化演出が実行された後にSPリーチ変動演出が実行される割合よりも、アイコン変化演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行される割合の方が高くなっており、大当たり遊技が実行されない場合、アイコン変化演出が実行された後にノーマルリーチ変動演出が実行される割合よりも、アイコン変化演出が実行された後にSPリーチ変動演出が実行される割合の方が低く、アイコン変化演出が実行された後にSPリーチ演出が実行される割合よりも、アイコン変化演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行される割合の方が低くなっている点が挙げられる。このようにしたことで、先読み演出(ここではアイコン変化演出)が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第3の特徴としては、ノーマルリーチ変動演出やSPリーチ変動演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、リーチ演出期間よりも、リーチ前演出期間の方が、当該アイコン変化演出が高い割合で実行される(発生し易い)点が挙げられる。このようにしたことで、リーチ演出と当該アイコン変化演出とが互いに阻害しにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、SPリーチ変動演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ後(SPリーチ演出中、SPSPリーチ演出中)よりも、ノーマルリーチ中の方が、当該アイコン変化演出が高い割合で実行される(発生し易い)ようになっているが、ノーマルリーチ後には当該アイコン変化演出が実行されないようにしてもよい。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第4の特徴としては、ノーマルリーチ変動演出やSPリーチ変動演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、リーチ演出期間よりも、リーチ前演出期間の方が、保留アイコン変化演出が高い割合で実行される(発生し易い)点が挙げられる。このようにしたことで、リーチ演出と保留アイコン変化演出とが互いに阻害しにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、SPリーチ変動演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ後(SPリーチ演出中、SPSPリーチ演出中)よりも、ノーマルリーチ中の方が、当該アイコン変化演出が高い割合で実行される(発生し易い)ようになっているが、ノーマルリーチ後には当該アイコン変化演出が実行されないようにしてもよい。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第5の特徴としては、保留アイコンが変化することを示唆する示唆演出(保留アイコンを変化させる契機としてのキャラクタ)の種類が、保留アイコンの変化内容に応じて異なる(白→青の場合にはキャラクタA、青→赤の場合にはキャラクタB)点が挙げられる。このようにしたことで、どの示唆演出が実行されるのかに対して遊技者の興味を惹きつけることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第6の特徴としては、当該アイコンが変化することを示唆する示唆演出(当該アイコンを変化させる契機としてのキャラクタ)の種類が、当該アイコンの変化内容に応じて異なる(白→青の場合にはキャラクタA、青→赤の場合にはキャラクタB、白→赤の場合にはキャラクタC、青→虹の場合にはキャラクタD)点が挙げられる。このようにしたことで、どの示唆演出が実行されるのかに対して遊技者の興味を惹きつけることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図28~図30に示すテーブルを用いた演出に係る第7の特徴としては、当該アイコンが赤アイコンに変化した場合には、ノーマルリーチ演出よりも大当たり期待度が高いSPリーチ演出が実行されることを示唆する示唆演出(SP示唆)を実行可能であるが、当該アイコンが赤アイコンである場合には、示唆演出(SP示唆)が実行されたか否かに拘らずSPリーチ演出を実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、SPリーチ演出が実行されることに対する遊技者の歓喜を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部の先読み連続演出決定処理)
図31を用いて、演出制御部130mにおける先読み連続演出決定処理を説明する。図31は、演出制御部130mにおける先読み連続演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE317-1において、主制御基板110から先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。先読み指定コマンドを受信した場合には、ステップE317-2に処理を移し、先読み指定コマンドを受信していない場合には、今回の先読み連続演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE317-2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
ステップE317-3において、現在が先読みゾーン演出の実行可能期間であるか否かを判定する。先読みゾーン演出の実行可能期間である場合には、ステップE317-4に処理を移し、先読みゾーン演出の実行可能期間でない場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づく先読みゾーン演出を実行しないものとしてステップE317-6に処理を移す。
「先読みゾーン演出」とは、1又は複数の変動演出にわたってゾーン中演出(先読みゾーン背景画像の表示、青色のゾーン画像又は赤色の熱ゾーン画像の表示、ゾーンBGM又は熱ゾーンBGMの出力)を行うことで特別遊技が実行される期待度を背景画像や文字情報や色情報(期待値情報)によって継続的に示唆する演出であり、先読み連続演出の一種となっている。
「先読みゾーン演出の実行可能期間」とは、先行保留に先読みゾーン演出を実行するものがないこと、大当たり遊技中でないこと等が挙げられる。なお、通常遊技状態では先読みゾーン演出を実行可能とし、通常遊技状態以外では先読みゾーン演出を実行不可能としてもよいし、通常遊技状態では先読みゾーン演出を実行不可能とし、通常遊技状態以外では先読みゾーン演出を実行可能としてもよい。
サブCPU130aは、ステップE317-4において、先読みゾーン演出のシナリオを決定するための先読みゾーン演出シナリオ決定テーブル(図31参照)を選択する。なお、先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE317-5において、先読みゾーン演出シナリオを決定する。具体的には、図32に示す先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルを参照し、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、先読み指定コマンド(予定変動パターン)の種類、及び、各予告シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の先読みゾーン演出シナリオの中から1つの先読みゾーン演出シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE317-6において、先読みゾーン演出を実行しない演出シナリオとして先読みゾーン演出の非実行シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE317-7において、決定された先読みゾーン演出シナリオをサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。これにより、上述したステップE324の先読み連続演出実行処理で先読みゾーン演出シナリオが参照され、先読みゾーン演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE317-8において、現在が先読みエフェクト演出の実行可能期間であるか否かを判定する。先読みエフェクト演出の実行可能期間である場合には、ステップE317-9に処理を移し、先読みエフェクト演出の実行可能期間でない場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づく先読みエフェクト演出を実行しないものとしてステップE317-11に処理を移す。
「先読みエフェクト演出」とは、1又は複数の変動演出(大当たりとなる変動演出を含む)にわたってエフェクト演出(変動表示を開始する3つの演出図柄70aの周囲への発光エフェクト画像の表示やエフェクト効果音の出力を所定期間(例えば1秒)行う演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を発光エフェクト画像や音情報によって断続的に示唆する演出(変動開始時発光表示演出)であり、先読み連続演出の一種となっている。
「先読みエフェクト演出の実行可能期間」とは、先行保留に先読みエフェクト演出を実行するものがないこと、大当たり遊技の実行中でないこと等が挙げられる。なお、通常遊技状態では先読みエフェクト演出を実行可能とし、通常遊技状態以外では先読みエフェクト演出を実行不可能としてもよいし、通常遊技状態では先読みエフェクト演出を実行不可能とし、通常遊技状態以外では先読みエフェクト演出を実行可能としてもよい。
サブCPU130aは、ステップE317-9において、先読みエフェクト演出のシナリオを決定するための先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブル(図32参照)を選択する。なお、先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE317-10において、先読みエフェクト演出シナリオを決定する。具体的には、図33に示す先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルを参照し、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、先読み指定コマンドが示す予定変動パターンの種類、及び、各演出シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の先読みエフェクト演出シナリオの中から1つの先読みエフェクト演出シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE317-11において、先読みエフェクト演出を実行しない演出シナリオとして先読みエフェクト演出の非実行シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE317-12において、決定された先読みエフェクト演出シナリオをサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。これにより、上述したステップE324の先読み連続演出実行処理で先読みエフェクト演出シナリオが参照され、先読みエフェクト演出を実行するための処理が行われることになる。本処理を終了すると今回の先読み連続演出決定処理を終了する。
(先読みゾーン演出シナリオ決定テーブル)
図32は、上述したステップE317の先読み連続演出決定処理において先読みゾーン演出シナリオを決定するための先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルを示す図である。
先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルには、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、各先読みゾーン演出の演出シナリオの選択率(%)、及び、選択される先読みゾーン演出の演出シナリオが対応付けられており、参考として各演出シナリオにおける事前変動、及び、当該変動における先読みゾーン演出の演出態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
「ゾーン」とは、通常のゾーン中演出(先読みゾーン背景画像の表示、青色のゾーン画像の表示、ゾーンBGMの出力)が実行されることであり、「熱ゾーン」とは、通常のゾーン中演出よりも大当たり期待度が高い熱ゾーン中演出(先読みゾーン背景画像の表示、赤色の熱ゾーン画像の表示、熱ゾーンBGMの出力)が実行されることである。
先読みゾーン演出シナリオには、先読みゾーン演出が実行されない非実行シナリオ(例えば、シナリオ00)や、事前変動中にはゾーン中演出が実行されずに当該変動中にゾーン中演出が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ01)や、事前変動中及び当該変動中にゾーン中演出が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ02)が設定されている。
図32に示す先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルの第1の特徴としては、ゾーン中演出の演出態様が特別遊技の実行期待度が高い演出態様に進展(変化)しない演出シナリオと、ゾーン中演出の演出態様が特別遊技の実行期待度が高い演出態様に進展(変化)する演出シナリオとが設定されている点が挙げられる。このようにすることで、ゾーン中演出の演出態様が進展(変化)するか否かに対して遊技者を期待させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32に示す先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルの第2の特徴としては、事前変動よりも当該変動の方が先読みゾーン演出の演出態様が進展(変化)し易くなっている点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の期待感を長きにわたって維持し易くなると共に、当該変動において遊技者の期待感を最高潮にすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、当該変動よりも事前変動の方が先読みゾーン演出の演出態様が進展(発展)し易くなるようにしてもよい。
(先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブル)
図33は、上述したステップE317の先読み連続演出決定処理において、先読みエフェクト演出シナリオを決定するための先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルを示す図である。
先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルには、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、各先読みエフェクト演出の演出シナリオの選択率(%)、及び、選択される先読みエフェクト演出の演出シナリオが対応付けられており、参考として各演出シナリオにおける事前変動、及び、当該変動における先読みエフェクト演出の演出態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
「青エフェクト」とは、演出図柄70aの周囲に青色の発光エフェクト画像が表示されると共に青エフェクト効果音が出力されることであり、「赤エフェクト」とは、演出図柄70aの周囲に青色のエフェクト画像よりも大当たり期待度が高い赤色の発光エフェクト画像が表示されると共に赤エフェクト効果音が出力されることである。
先読みエフェクト演出シナリオには、先読みエフェクト演出が実行されない非実行シナリオ(例えば、シナリオ00)や、事前変動中にはエフェクト演出が実行されずに当該変動中にエフェクト演出が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ01)や、事前変動中及び当該変動中にエフェクト演出が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ02)が設定されている。
図33に示す先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルの第1の特徴としては、エフェクト演出の演出態様が特別遊技の実行期待度が高い演出態様に進展(変化)しない演出シナリオと、エフェクト演出の演出態様が特別遊技の実行期待度が高い演出態様に進展(変化)する演出シナリオとが設定されている点が挙げられる。このようにすることで、エフェクト演出の演出態様が進展(変化)するか否かに対して遊技者を期待させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図33に示す先読みエフェクト演出シナリオ決定テーブルの第2の特徴としては、事前変動よりも当該変動の方が先読みエフェクト演出の演出態様が進展(変化)し易くなっている点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の期待感を長きにわたって維持し易くなると共に、当該変動において遊技者の期待感を最高潮にすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、当該変動よりも事前変動の方が先読みエフェクト演出の演出態様が進展(発展)し易くなるようにしてもよい。
また、先読みエフェクト演出の演出態様として、大当たり遊技の実行が確定する種類のエフェクト画像(例えば、虹エフェクト)を設けてもよいし、青エフェクト画像よりも大当たり期待度が低い種類のエフェクト画像(例えば、白エフェクト)を設けてもよい。
また、通常遊技状態においては、先読みエフェクト演出を実行可能とする一方、右打ち画像が表示される特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、先読みエフェクト演出を実行しないようにしてもよい。
また、通常遊技状態においては、先読みエフェクト演出を実行しない一方、右打ち画像が表示される特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、先読みエフェクト演出を実行するようにしてもよい。
また、先読みエフェクト演出において3つの演出図柄70aの周囲に発光エフェクト画像を表示するのではなく、左中右列のうちの1つ(例えば、中央列)の演出図柄70aの周囲にのみ発光エフェクト画像を表示するようにしてもよい。
また、先読みエフェクト演出において発光エフェクト画像を表示する際に、枠用照明装置10をエフェクト発光態様(例えば、演出図柄70aの周囲に表示される発光エフェクト画像の表示色と同じ色)で発光させるようにしてもよい。
(演出制御部の大当たり予告演出決定処理)
図34を用いて、演出制御部130mの大当たり予告演出決定処理を説明する。図34は、演出制御部130mにおける大当たり予告演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE322-1において、今回の変動演出で実行される変動演出パターンを参照し、ステップE322-2において、リーチ前演出期間(通常変動中)に実行されるセリフ予告演出の予告パターンを決定するためのセリフ予告演出決定テーブル(図35参照)を用いてセリフ予告パターンを決定する。具体的には、図35に示すセリフ予告パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各セリフ予告パターンの選択率(%)に基づいて、セリフ予告パターンを決定する。
「セリフ予告演出」とは、リーチ前演出期間(通常変動)中に発生する有効期間(例えば3秒)において演出ボタン17が操作されたことに応じて、メイン表示装置70に大当たり期待度を示唆するセリフ画像が表示されると共に、音声出力装置9からセリフ画像に応じた音声が出力される大当たり予告演出の一種である。なお、セリフ予告演出については、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行されるボタン操作演出となっており、演出ボタン17の操作がなくても有効期間が経過することで実行されるようになっている。
サブCPU130aは、ステップE322-3において、セリフ予告パターンに応じたセリフ予告演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。このセリフ予告演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照され、所定のタイミングでセリフ予告演出が実行されることになる。なお、セリフ予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE322-4において、リーチ前演出期間(通常変動中)に実行される役物予告演出の予告パターンを決定するための役物予告パターン決定テーブル(図36(a)参照)を用いて役物予告パターンを決定する。具体的には、図36(a)に示す役物予告パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各役物予告パターンの選択率(%)に基づいて、役物予告パターンを決定する。
「役物予告演出」とは、リーチ前演出期間(通常変動)中の所定のタイミングにおいて、第1可動部材73aが所定の動作(後述する小下降又は大下降)を行うことで大当たり期待度を示唆する大当たり予告演出の1種である。
サブCPU130aは、ステップE322-5において、役物予告パターンに応じた役物予告演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。この役物予告演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照され、所定のタイミングで役物予告演出が実行されることになる。なお、役物予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE322-6において、今回の変動演出パターンがブラックアウト演出を実行可能な変動演出パターンであるか否かを判定する。具体的には、ノーマルリーチ以上のリーチ演出が実行される変動演出パターンであるか否かを判定する。ブラックアウト演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE322-7に処理を移し、ブラックアウト演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、ブラックアウト演出を実行しないものとしてステップE322-9に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE322-7において、リーチ演出期間(ノーマルリーチ)中に実行されるブラックアウト演出の演出パターンを決定するためのブラックアウト演出パターン決定テーブル(図36(b)参照)を用いてブラックアウト演出パターンを決定する。具体的には、図36(b)に示すブラックアウト演出パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各ブラックアウト演出パターンの選択率(%)に基づいて、ブラックアウト演出パターンを決定する。
「ブラックアウト演出」とは、リーチ演出期間(ノーマルリーチ)中にメイン表示装置70が暗転すると共に、暗転期間中に発生する有効期間(例えば2秒)において演出ボタン17が操作されたことに応じて、SPリーチ演出に発展するか否かを示唆する発展演出が実行される大当たり予告演出の一種である。なお、ブラックアウト演出については、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行されるボタン操作演出となっており、演出ボタン17の操作がなくても有効期間が経過することで実行されるようになっている。
サブCPU130aは、ステップE322-8において、ブラックアウト演出パターンに応じたブラックアウト演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。このブラックアウト演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照され、所定のタイミングでブラックアウト演出が実行されることになる。なお、ブラックアウト演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE322-9において、今回の変動演出パターンがカットイン演出を実行可能な変動演出パターンであるか否かを判定する。具体的には、SPリーチ演出が実行される変動演出パターンであるか否かを判定する。カットイン演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE322-10に処理を移し、カットイン演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、カットイン演出を実行しないものとしてステップE322-12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE322-10において、SPリーチ演出中に実行されるカットイン演出の演出パターンを決定するためのカットイン演出パターン決定テーブル(図36(c)参照)を用いてカットイン演出パターンを決定する。具体的には、図36(c)に示すカットイン演出パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各カットイン演出パターンの選択率(%)に基づいて、カットイン演出パターンを決定する。
「カットイン演出」とは、SPリーチ演出中に発生する有効期間(例えば1秒)において演出ボタン17が操作されたことに応じて、SPSPリーチ演出に発展するか否かを示唆する発展示唆演出が実行される大当たり予告演出の一種である。なお、カットイン演出については、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行されるボタン操作演出となっており、演出ボタン17の操作がなくても有効期間が経過することで実行されるようになっている。
サブCPU130aは、ステップE322-11において、カットイン演出パターンに応じたカットイン演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。このカットイン演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照されてカットイン演出が実行されることになる。なお、カットイン演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
なお、「セリフ予告演出」、「ブラックアウト演出」、「カットイン演出」について、演出ボタン17の操作がなくても有効期間が経過することで実行されるとしたが、特段、実行されないようにしても問題ない。
サブCPU130aは、ステップE322-12において、今回の変動演出パターンが決め演出を実行可能な変動演出パターンであるか否かを判定する。具体的には、SPSPリーチ演出が実行される変動演出パターンであるか否かを判定する。決め演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE322-13に処理を移し、決め演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、決め演出を実行しないものとしてステップE322-15に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE322-13において、SPSPリーチ演出中に実行される決め演出の演出パターンを決定するための決め演出パターン決定テーブル(図36(d)参照)を用いて決め演出パターンを決定する。具体的には、図36(d)に示す決め演出パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各決め演出パターンの選択率(%)に基づいて、決め演出パターンを決定する。
「決め演出」とは、SPSPリーチ演出中に発生する有効期間(例えば4秒)において演出ボタン17が操作されたことに応じて、大当たり遊技が実行されるか否かを示唆(報知)する結果示唆演出が実行される大当たり予告演出の一種である。なお、決め演出については、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行されるボタン操作演出となっており、演出ボタン17の操作がなくても有効期間が経過することで実行されるようになっている。また、決め演出をSPSPリーチ演出中にだけ行うのではなく、ノーマルリーチ演出中やSPリーチ演出等に行うようにしてもよく、その場合には、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出の順で決め演出の実行割合が高くなるようにするとよい。
また、決め演出には、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで下降(後述する大下降)すると共に、第2可動部材73bが左右方向に移動し、枠用照明装置10や盤用照明装置74や演出ボタン発光LED等が虹色に発光してメイン表示装置70に決め成功画像(虹色を含む画像)が表示されることで大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出と、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで下降せずに、メイン表示装置70に決め失敗画像(虹色を含まない画像)が表示されることで大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出とがある。
サブCPU130aは、ステップE322-14において、決め演出パターンに応じた決め演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。この決め演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照されて決め演出が実行されることになる。なお、決め演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE322-15において、今回の変動演出パターンが確定演出を実行可能な変動演出パターンであるか否かを判定する。確定演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE322-16に処理を移し、確定演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、確定演出を実行しないものとして今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE322-16において、変動演出中の所定のタイミングで実行される確定演出の演出パターンを決定するための確定演出パターン決定テーブル(図37参照)を用いて確定演出パターンを決定する。具体的には、図37示す確定パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定結果、今回の変動演出パターン、各確定演出パターンの選択率(%)に基づいて、確定演出パターンを決定する。
「確定演出」とは、大当りとなる変動演出の実行中において大当たりとなることを確定的に報知する確定音(キュインキュイン)が出力されると共に、発射ハンドル15が虹色に発光する大当たり予告演出の一種である。
サブCPU130aは、ステップE322-17において、確定演出パターンに応じた確定演出の実行情報をサブRAM130cの所定領域にセットする。この確定演出の実行情報は、ステップE500の大当たり予告演出実行処理で参照され、様々なタイミングで確定演出が実行されることになる。なお、確定演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
(セリフ予告パターン決定テーブル)
図35は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理においてセリフ予告パターンを決定するためのセリフ予告パターン決定テーブルである。
セリフ予告パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各セリフ予告パターンの選択率(%)、各セリフ予告パターンの演出内容(有効期間、セリフ予告演出内容)が対応付けられている。なお、セリフ予告パターン01については、セリフ予告演出が実行されないセリフ予告パターンとなっている。
ボタン画像の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において白発光する非突出状態(通常態様)の演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されることを示している。
ボタン状態の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において演出ボタン17が非突出状態(通常態様)のまま白発光する操作促進発光が行われることを示している。
セリフ内容の欄の「通常セリフ(黒)」とは、大当たり遊技が実行される可能性があるか否かが不明な複数の通常セリフのうちの1つが黒文字で表示されることを示している。
「チャンス(黒)」とは、大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する複数のチャンスセリフのうちの1つが黒文字で表示されることを示している。
「リーチ(黒)」とは、リーチ演出が実行されることが確定する1つのリーチセリフが黒文字で表示されることを示している。
「リーチ(赤)」とは、リーチ演出が実行されることが確定する1つのリーチセリフが赤文字で表示されることを示している。
「熱い(赤)」とは、大当たり遊技が実行される可能性が高いことを示唆する1つの熱いセリフが赤文字で表示されることを示している。
「激熱(金)」とは、大当たり遊技が実行される可能性が濃厚であることを示唆する1つの激熱セリフが金文字で表示されることを示している。
「確定(虹)」とは、大当たり遊技が実行されることが確定する1つの確定セリフが金文字で表示されることを示している。
各セリフの大当たり期待度は、通常セリフ<チャンスセリフ<リーチセリフ(黒文字)<リーチセリフ(赤文字)<熱いセリフ(赤文字)<激熱セリフ(金文字)<確定セリフ(虹文字)の順で大きくなるように設定されている。
ボタン振動の欄の「なし」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によってセリフが表示されるときに演出ボタン17が振動しないことを示している。
「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によってセリフが表示されるときに演出ボタン17が1秒間だけ強度:弱で振動することを示している。
「中振動(1秒)」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によってセリフが表示されるときに演出ボタン17が1秒間だけ強度:中で振動することを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によってセリフが表示されるときに演出ボタン17が1秒間だけ強度:強で振動することを示している。
各振動の大当たり期待度は、弱振動<中振動<強振動の順で大きくなるように設定されている。
(役物予告パターン決定テーブル)
図36(a)は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理において役物予告パターンを決定するための役物予告パターン決定テーブルである。
役物予告パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各役物予告パターンの選択率(%)、各役物予告パターンの役物予告内容(実行タイミング、動作態様)が対応付けられている。なお、役物予告パターン01については、役物予告演出が実行されない役物予告パターンとなっている。
動作態様の欄の「小下降」とは、可動演出装置73が待機位置から待機位置よりも僅かに下方の途中位置に移動(下降)してから待機位置に復帰することを示している。
「大下降」とは、可動演出装置73が待機位置から途中位置よりも下方の演出位置まで移動(下降)し、その後に待機位置に復帰することを示している。
各動作態様の大当たり期待度は、小下降<大下降の順で大きくなるように設定されている。なお、役物予告演出の実行タイミングが変動開始時のみとなっているが、その他のタイミングでも役物予告演出が実行されるようにしてもよい。
ボタン振動の欄の「なし」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって演出画像が表示されるときに演出ボタン17が振動しないことを示している。
ボタン振動の欄の「あり(1秒間)」とは、変動開始時に、可動演出装置73の動作とともに演出ボタン17が1秒間振動することを示している。
(ブラックアウト演出パターン決定テーブル)
図36(b)は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理においてブラックアウト演出パターンを決定するためのブラックアウト演出パターン決定テーブルである。
ブラックアウト演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各ブラックアウト演出パターンの選択率(%)、各ブラックアウト演出パターンの演出内容(有効期間、ブラックアウト演出内容)が対応付けられている。なお、ブラックアウト演出パターン01については、ブラックアウト演出が実行されないブラックアウト演出パターンとなっている。
ボタン画像の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において白発光する非突出状態(通常態様)の演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されることを示している。
ボタン状態の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において演出ボタン17が非突出状態(通常態様)のまま白発光する操作促進発光が行われることを示している。
演出画像の欄の「発展失敗」とは、SPリーチ演出への発展が失敗してノーマルリーチで終了することを示唆する発展失敗演出が実行されることを示している。
「弱発展演出」とは、SPリーチ演出への発展が成功してSPリーチ演出が実行されることを示唆する弱発展演出が実行されることを示している。
「強発展演出」とは、SPリーチ演出への発展が成功してSPリーチ演出が実行されることを示唆する弱発展演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「なし」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって演出画像が表示されるときに演出ボタン17が振動しないことを示している。
ボタン振動の欄の「あり(3秒間)」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって演出画像が表示されるときに演出ボタン17が3秒間振動することを示している。
各演出画像の大当たり期待度は、発展失敗<弱発展演出<強発展演出の順で大きくなるように設定されている。
(カットイン演出パターン決定テーブル)
図36(c)は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理においてカットイン演出パターンを決定するためのカットイン演出パターン決定テーブルである。
カットイン演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各カットイン演出パターンの選択率(%)、各カットイン演出パターンの演出内容(有効期間、カットイン演出内容)が対応付けられている。
ボタン画像の欄の「なし」とは、有効期間において演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されないことを示している。
ボタン状態の欄の「非突出(暗)」とは、有効期間において演出ボタン17が非突出状態(通常態様)のまま発光しないことを示している。
演出画像の欄の「弱カットイン」とは、大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する弱カットイン画像が表示されることを示している。
「強カットイン」とは、大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する強カットイン画像が表示されることを示している。
ボタン振動の欄の「なし」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって演出画像が表示されるときに演出ボタン17が振動しないことを示している。
各演出画像の大当たり期待度は、弱カットイン<強カットインの順で大きくなるように設定されている。
(決め演出パターン決定テーブル)
図36(d)は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理において決め演出パターンを決定するための決め演出パターン決定テーブルである。
決め演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各決め演出パターンの選択率(%)、各決め演出パターンの演出内容(有効期間、決め演出内容)が対応付けられている。なお、決め演出パターン01~02は、決め失敗演出が実行される決め演出パターンとなっており、決め演出パターン11~12は、決め成功演出が実行される決め演出パターンとなっている。
ボタン画像の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において白発光する非突出状態(通常態様)の演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されることを示している。
「突出(白)」とは、有効期間において白発光する突出状態(特定態様)の演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されることを示している。
「突出(虹)」とは、有効期間において虹発光する突出状態(特定態様)の演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されることを示している。
ボタン状態の欄の「非突出(白)」とは、有効期間において演出ボタン17が非突出状態(通常態様)のまま白発光する操作促進発光が行われることを示している。
「突出(白)」とは、有効期間において演出ボタン17が突出状態(特定状態)となって白発光する操作促進発光が行われることを示している。
「突出(虹)」とは、有効期間において演出ボタン17が突出状態(特定状態)となって虹発光する操作促進発光が行われることを示している。
各ボタン画像およびボタン状態の大当たり期待度は、非突出(白)<突出(白)<突出(虹)の順で大きくなるように設定されている。
演出画像の欄の「失敗画像」とは、大当たり遊技が実行されない(≒ハズレである)ことを示唆する決め失敗画像が表示されることを示している。
「成功画像」とは、大当たり遊技が実行されることを報知する決め成功画像が表示されることを示している。
ボタン振動の欄の「なし」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって演出画像が表示されるときに演出ボタン17が振動しないことを示している。
「あり(5秒間)」とは、演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって成功画像が表示されるときに演出ボタン17が5秒間だけ強度:強で振動することを示している。
なお、失敗画像が表示された場合であっても、その後に復活演出が実行されて大当たり遊技が実行されることが報知される場合もあるため、失敗画像の表示=ハズレということにはならないようになっている。
(確定演出パターン決定テーブル)
図37は、上述したステップE322の大当たり予告演出決定処理において確定演出パターンを決定するための確定演出パターン決定テーブルである。
確定演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン、各確定演出パターンの選択率(%)、各確定演出パターンにおける確定演出の実行タイミングが対応付けられている。なお、確定演出パターン01については、確定演出が実行されない確定演出パターンとなっている。なお、確定演出の実行タイミングの欄の斜線部分(例えば、(超)短縮変動の行のノーマルリーチ中の開始時、演出中、有効2、発展演出等の欄にあるハッチング部分)については、該当する変動演出パターンにおいて実行されない(存在しない)演出内容となっている。
また、確定演出の実行タイミングの欄の「有効1」とは、通常変動(リーチ前演出)中に実行される可能性があるセリフ予告演出における有効期間を示している。
「有効2」とは、ノーマルリーチ演出中に実行される可能性があるブラックアウト演出における有効期間を示している。
「有効3」とは、SPリーチ演出中に実行される可能性があるカットイン演出における有効期間を示している。
「有効4」とは、SPSPリーチ演出中に実行される決め演出における有効期間を示している。
「○」とは、確定演出が実行されるタイミングであることを示している。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第1の特徴としては、変動演出において、確定演出の実行後(確定音の出力後)に演出ボタン17の操作に基づく決め成功演出が実行される(第1可動部材73a及び第2可動部材73bが動作する)場合と、確定演出が実行されずに演出ボタン17の操作に基づく決め成功演出が実行される(第1可動部材73a及び第2可動部材73bが動作する)場合とがある点が挙げられる。このようにしたことで、遊技者に安心感を与えたり、ドキドキ感を与えたりすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第2の特徴としては、ノーマルリーチ演出後にSPリーチ演出が実行されるSPリーチ変動演出と、ノーマルリーチ演出後にSPリーチ演出が実行され、その後にSPSPリーチ演出が実行されるSPSPリーチ変動演出とで、確定演出の実行態様(実行割合、実行タイミング)が異なり、変動演出中の複数のタイミングで確定演出を実行可能であるが、演出ボタン17の操作を伴う大当たり予告演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、カットイン演出、決め演出)の有効期間中には確定演出が実行されない点が挙げられる。このようにしたことで、演出ボタン17を操作しようとしたときに確定演出が実行されてしまって演出ボタン17の操作意欲が低下するといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第3の特徴としては、変動演出において、役物予告演出によって第1可動部材73aが動作する場合と、動作しない場合とで演出ボタン17の操作を伴う大当たり予告演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、カットイン演出、決め演出)の実行態様および確定演出の実行割合が異なり、変動演出中の複数のタイミングで確定演出を実行可能であるが、上記大当たり予告演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、カットイン演出、決め演出)の有効期間中には確定演出が実行されない点が挙げられる。このようにしたことで、演出ボタン17を操作しようとしたときに確定演出が実行されてしまって演出ボタン17の操作意欲が低下するといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、上記した大当たり予告演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、カットイン演出、決め演出)の中でも、操作促進演出が実行されないカットイン演出の有効期間中には確定演出が実行されるようにしてもよい。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第4の特徴としては、変動演出において、決め演出が実行されるよりも前に確定演出を実行可能であり、大当たり期待度の低いセリフ予告演出が実行される場合よりも、大当たり期待度の高いセリフ予告演出が実行される場合の方が、第1可動部材73aを動作させる役物予告演出が実行され易い点が挙げられる。このようにしたことで、遊技者の期待感を盛り上げやすくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、役物予告演出を変動演出の開始時に実行するだけでなく、リーチ演出の開始時に実行してもよいし、変動演出の開始時とリーチ演出の開始時の間のタイミングで実行してもよい。この場合、どのタイミングで役物予告演出を実行するかを抽選(役物予告パターン)によって決定するようにするとよい。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第5の特徴としては、大当りとなる変動演出において、リーチ演出前に有効期間(セリフ予告の有効期間)が発生する場合よりも、リーチ演出中に有効期間(決め演出の有効期間)が発生する場合の方が、演出ボタン17が突出状態(第2状態)となり易い点が挙げられる。このようにしたことで、リーチ演出前よりもリーチ演出中に遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、リーチ演出前に実行されるセリフ予告演出の有効期間において、演出ボタン17が突出状態とならないようになっているが、決め演出の有効期間よりも低い割合で演出ボタン17が突出状態となるようにしてもよい。この場合、大当たりとなる場合にだけ演出ボタン17が所定割合で突出状態となるようにしてもよいし、ハズレとなる場合に大当たりとなる場合よりも低い割合で演出ボタン17が突出状態となるようにしてもよい。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第6の特徴としては、リーチ演出の第1期間(ノーマルリーチ演出中)に実行されるブラックアウト演出よりも、リーチ演出の第1期間よりも後の第2期間(SPSPリーチ演出中)に実行される決め演出の方が、有効期間において演出ボタン17が突出状態となる割合が高い点が挙げられる。このようにしたことで、リーチ演出の第1期間よりも後の第2期間において遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、リーチ演出の第1期間に実行されるブラックアウト演出の有効期間において、演出ボタン17が突出状態とならないようになっているが、決め演出の有効期間よりも低い割合で演出ボタン17が突出状態となるようにしてもよい。この場合、大当たりとなる場合にだけ演出ボタン17が突出状態となるようにしてもよいし、ハズレとなる場合に大当たりとなる場合よりも低い割合で演出ボタン17が突出状態となるようにしてもよい。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第7の特徴としては、変動演出中の複数のタイミングで実行可能な大当たり予告演出には、演出ボタン17の操作に応じて実行される特定演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、カットイン演出、決め演出)を含み、特定演出には、変動演出中の複数のタイミングで実行可能であって演出ボタン17の操作によって実行される第1演出(カットイン演出)と、演出ボタン17の操作がなくても実行される第2演出(セリフ予告演出、ブラックアウト演出、決め演出)とを含み、特定リーチ変動演出(SPリーチ変動演出)の実行中における特定演出の実行タイミング以前の別のタイミング(変動開始時~SPリーチ演出開始時まで)において、第1演出の実行が規制される点が挙げられる。このようにしたことで、特定リーチ演出における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、上述の特定演出として、セリフ予告演出や決め演出のように演出ボタン17の操作がなくても実行される操作非要求演出とは別に、カットイン演出のような演出ボタン17の操作がなければ実行されない操作要求演出をさらに設け、ノーマルリーチ演出から発展するSPリーチ演出やSPSPリーチ演出といった発展演出の実行中における特定演出の実行タイミング以前の別のタイミング(例えば、発展演出中であるが決め演出の実行前)において、操作要求演出が実行されることを規制し、大当りとなる変動演出である(大当たりである変動演出パターン指定コマンドを受信した)場合に、発展演出の実行中における特定演出の実行タイミング以前の別のタイミングにおいて、操作要求演出としての特定演出を実行可能としてもよい。また、発展演出の実行中における特定演出の実行タイミング以前の別のタイミングにおいて、操作要求演出が実行されることを所定の抽選によって規制するようにしてもよい。
図35~37に示すテーブルを用いた演出に係る第8の特徴としては、演出態様(セリフ内容、ボタン振動態様)が異なる複数のセリフ予告演出があり、遊技者に最も有利な第2大当たり遊技(全回転リーチ演出)が実行される場合、特別態様(セリフ予告パターン7の激熱(金))のセリフ予告演出が実行されるときがあり、第2大当たり遊技よりも遊技者に不利な第1大当たり遊技(SPSPリーチ演出)が実行される場合、特別態様のセリフ予告演出が実行されない点が挙げられる。このようにしたことで、第2大当たり遊技が実行される場合の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(統括制御部のメイン処理)
図38を用いて、統括制御部141のメイン処理を説明する。図38は、統括制御部141のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットが統括CPU141aに入力されることで行われる。
まず、統括CPU141aは、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、統括RAM141cへのアクセス許可、統括RAM141cの全RWM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
統括CPU141aは、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22からの入力信号を参照して音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)や表示装置(メイン表示装置70、サブ表示装置71)のバックライトの光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モード(音量調整の可否、光量調整の可否、音量値の初期値(0~5の何れか)や光量値の初期値(0~5の何れか)、音量値の調整範囲(0~5又は1~5)や光量値の調整範囲(0~5又は1~5))を切り替えるための処理を行う。
なお、切替スイッチ22による音量値や光量値の設定(調整)については、遊技機1が電源ONの状態(統括制御部141の起動後)であれば常時行うことが可能となっている。
統括CPU141aは、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、表示装置(メイン表示装置70、サブ表示装置71)のバックライトの光量(値)を調整するための処理を行う。
なお、十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)については、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては制約が生じる(規制・制限される)ようになっている。また、遊技機1の電源がONしてから遊技の進行制御が開始されるまでの間(具体的には、設定変更モード中、RWMクリア準備モード中、設定確認モード中、盤面ユニット500の各種駆動源の初期動作中等の主制御基板110でタイマ割込が開始されるまでの間)、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においても制約が生じる(規制・制限される)ようになっている。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている
統括CPU141aは、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、表示装置(メイン表示装置70、サブ表示装置71)のバックライトの光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT8において、演出制御部130mから送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT11において、統括RAM141cに表示装置(メイン表示装置70、サブ表示装置71)の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、画像制御部145(VDP)から1/30秒(1フレーム分の演出画像の描画・表示が完了する予定の時間)毎に送信されるVブランク信号を統括制御部141が受信する毎に実行されるVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12~T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
統括CPU141aは、ステップT12において、統括RAM141cにセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、上述したVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストを画像制御部145(VDP)に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、画像制御部145(VDP)では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を表示装置(メイン表示装置70、サブ表示装置71)に表示する処理が行われることになる。つまり、フレーム更新タイミングがメイン表示装置70やサブ表示装置71で行われる種々の演出(保留表示、変動演出、大当たり予告演出、先読み演出等の画像表示や音出力)の開始タイミングや終了タイミングになるようになっている。なお、演出制御部130mやランプ制御部150に直接制御される演出(サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84による保留表示、可動演出装置73の演出動作)については、フレーム更新タイミングと一致する場合もあれば、フレーム更新タイミングと一致しない場合もある。
統括CPU141aは、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを音声制御部148(音声LSI)に出力する処理を行う。
これにより、音声制御部148(音声LSI)では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音を音声出力装置9から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
このように、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は制約が生じる(規制・制限される)ようになっている。そのため、変動演出の開始や変動演出の終了といった重要なポイントを遊技者が見逃しにくくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、復帰不可能エラー、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は制約が生じる(規制・制限される)ようになっている。そのため、音量調整や光量調整を行おうとしている遊技者が異常の発生に気付かないといった不都合を回避しつつ、遊技店側の音量調整や光量調整に関する利便性を向上させることが可能となる。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。そのため、各種演出音によって異常の報知音に気付かないといった不都合を回避することができ、遊技機のセキュリティを担保することが可能となる。
なお、異常の報知(報知音の出力)中においては、遊技者が操作可能な十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)を不能としてもよいし、音量値や光量値の調整範囲を例えば0~2の間に制限するようにしてもよい。
(ランプ制御部の役物初期処理)
図39を用いて、ランプ制御部150の役物初期処理を説明する。図39は、ランプ制御部150の役物初期処理を示すフローチャートであり、本処理は、ランプ制御部150において所定周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理内で実行される。
ランプCPU150aは、ステップR101において、主制御基板110から電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信したか否かを判定する。電源ON時コマンドを受信した場合には、ステップR102に処理を移し、電源ON時コマンドを受信していない場合には、ステップR103に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR102において、役物初期処理の各処理において更新される初期処理番号に役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の原点復帰処理を実行するための「1」をセットする。
ランプCPU150aは、ステップR103において、初期処理番号が「1」であるか否かを判定する。初期処理番号が「1」でない場合には、役物の原点復帰処理を実行しないものとしてステップR105に処理を移し、初期処理番号「1」である場合には、ステップR104において、原点復帰処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、位置検出センサからの入力信号に基づいて役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の原点位置への復帰動作を実行したり、初期処理番号を「2」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、原点復帰処理の詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR105において、初期処理番号が「2」であるか否かを判定する。初期処理番号が「2」でない場合には、役物の初期動作処理を実行しないものとして今回の役物初期処理を終了し、初期処理番号「2」である場合には、初期動作処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、役物が正常に作動するか否かを確認するための初期動作及び初期発光を行わせたり、初期処理番号を「0」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、初期動作処理の詳細は後述する。
このように、図39に示した役物初期処理によれば、各種役物の原点位置への復帰動作を行うための原点復帰処理と、各種役物の初期動作及び初期発光を行うための初期動作処理とを同時に実行しないようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作及び初期発光とが混在することがなくなり、復帰動作と初期動作及び初期発光とを切り分けて確認することが可能となる。
また、図39に示した役物初期処理によれば、初期動作処理の前に原点復帰処理を実行するようになっている。そのため、各種役物が原点位置から初期動作することになり、各種役物の動作に異常があるか否かを把握し易くすることが可能となる。
(ランプ制御部の原点復帰処理)
図40を用いて、ランプ制御部150の原点復帰処理を説明する。図40は、ランプ制御部150における原点復帰処理を示すフローチャートである。
ランプCPU150aは、ステップR105-1において、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の原点復帰状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-3に処理を移し、盤役物処理番号が「0」の場合には、ステップR105-2において、原点復帰させる駆動対象を第1可動演出装置73に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-3において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR105-12に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR105-4において、原点復帰させる駆動対象をサブ表示装置71に設定し、ステップR105-5に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-5において、盤役物処理番号が「2」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「2」でない場合には、ステップR105-14に処理を移し、盤役物処理番号が「2」である場合には、ステップR105-6において、原点復帰させる駆動対象を第2可動演出装置75に設定し、ステップR105-7に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-7において、駆動対象の役物が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、各盤役物が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。駆動対象の盤役物が原点位置にない場合には、ステップR105-8に処理を移し、駆動対象の盤役物が原点位置にある場合には、ステップR105-13に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-8において、駆動対象の盤役物が原点位置に戻るように、駆動対象の盤役物を移動させるための駆動モータを駆動させ、ステップR105-9において、盤役物が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための盤役物異常判定タイマを+1更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-10において、更新後の盤役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。盤役物異常判定タイマが上限値である場合には、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したものとしてステップR105-11に処理を移し、盤役物異常判定タイマが上限値でない場合には、ステップR105-14に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-11において、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報(第1可動演出装置復帰異常情報、第2可動演出装置復帰異常情報、サブ表示装置復帰異常情報)をランプRAM150cにセットし、ステップR105-10において、盤役物異常判定タイマをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR105-13において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、サブ表示装置71を駆動対象とすべく盤役物処理番号を「1」に更新し、盤役物処理番号が「1」であったならば、第2可動演出装置75を駆動対象とすべく盤役物処理番号を「2」に更新し、盤役物処理番号が「2」であったならば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「3」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-14において、枠役物(演出ボタン17)の原点復帰状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR105-15に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105-22に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-15において、演出ボタン17が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、演出ボタン17が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。演出ボタン17が原点位置にない場合には、ステップR105-16に処理を移し、演出ボタン17が原点位置にある場合には、ステップR105-21に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR105-16において、演出ボタン17が原点位置に戻るように、演出ボタン17を移動させるための演出ボタン駆動モータを駆動させ、ステップR105-17において、演出ボタン17が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための枠役物異常判定タイマを+1更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-18において、更新後の枠役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。枠役物異常判定タイマが上限値である場合には、演出ボタン17に復帰異常が発生したものとしてステップR105-19に処理を移し、枠役物異常判定タイマが上限値でない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR105-19において、演出ボタン17に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報をランプRAM150cにセットし、ステップR105-20において、枠役物異常判定タイマをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR105-21において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物(演出ボタン17)を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR105-22において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「3」であって枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR105-23に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR105-23において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR105-24において、上述した初期処理番号に役物の初期動作処理を実行するための「2」をセットし、今回の原点復帰処理を終了する。
このように、図40に示した原点復帰処理によれば、電源ON時において演出位置(移動領域)が重複する第1可動演出装置73と第2可動演出装置75とサブ表示装置71とが原点位置(待機位置)にない場合、両者を同時(同時期)に原点位置(待機位置)に復帰させずに所定の順序(第1可動演出装置73→サブ表示装置71→第2可動演出装置75の順)で原点位置に復帰させるようになっている。そのため、各種の盤役物が原点位置に復帰したか否かを確認し易くすることが可能となる。また、第1可動演出装置73と第2可動演出装置75とサブ表示装置71とが離間困難に接触しているような場合に、双方の役物が互いに負荷をかけあうことを抑制でき、双方の役物が同時に破損するような不都合を抑制することが可能となる。
また、図40に示した原点復帰処理によれば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン17)の原点位置への復帰動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
また、図40に示した原点復帰処理によれば、各役物の原点位置への復帰動作の時間に上限を設けている。そのため、いつまでも各種役物の復帰動作が終了しないといった不都合を抑制することが可能となる。そのため、変動演出中にも各種役物が復帰動作を行っていて演出動作が行われないといった事態を回避することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図40に示した原点復帰処理によれば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン17)の原点位置への復帰動作の両方が終了した場合に、初期動作処理へ移行するための処理が行われるようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作とが同時に実行されることがなくなり、各種役物の復帰動作と初期動作とを切り分けて確認することが可能となる。
なお、第1可動演出装置73と第2可動演出装置75とサブ表示装置71とが所定の順序(第1可動演出装置73→サブ表示装置71→第2可動演出装置75の順)で原点位置に復帰するようになっているが、同時に原点位置に復帰する動作を開始するようにしてもよい。このようにすると、第1可動演出装置73およびサブ表示装置71および第2可動演出装置75の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
(ランプ制御部の初期動作処理)
図41を用いて、ランプ制御部150の初期動作処理を説明する。図41は、ランプ制御部150の初期動作処理を示すフローチャートである。
ランプCPU150aは、ステップR107-1において、盤役物の初期動作状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-2に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-7に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-2において、ランプRAM150cに盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、盤役物の初期動作及び初期発光を行うものとしてステップR107-4に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-3において、盤役物の初期動作を行わないものとして盤役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-7に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-4において、盤役物の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブル(図42参照)を選択する。なお、盤役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR107-5において、盤役物(可動演出装置73、サブ表示装置71)の初期動作パターンを決定し、ランプRAM150cにセットする。具体的には、図42に示す盤役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類、及び、復帰異常情報の有無に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR107-6において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、盤役物の初期動作を実行すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-7において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-9に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-8において、ランプRAM150cにセットされている盤役物の初期動作パターンに応じて盤役物の初期動作を実行させる。
ランプCPU150aは、ステップR107-9において、盤役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。盤役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-11に処理を移し、盤役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-10において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物の初期動作させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-11において、枠役物(演出ボタン17)の初期動作状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107-12に処理を移し、枠役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107-17に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-12において、ランプRAM150cに演出ボタン17の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、枠役物の初期動作を行うものとしてステップR107-14に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107-13において、枠役物の初期動作を行わないものとして枠役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107-17に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR107-14において、枠役物の初期動作パターンを決定するための枠役物初期動作パターン決定テーブル(図43参照)を選択する。なお、枠役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
ランプCPU150aは、ステップR107-15において、枠役物(演出ボタン17)の初期動作パターンを決定し、ランプRAM150cにセットする。具体的には、図43に示す枠役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR107-16において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物の初期動作を実行すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-17において、枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107-18において、ランプRAM150cにセットされている枠役物の初期動作パターンに応じて枠役物の初期動作を実行させる。
ランプCPU150aは、ステップR107-19において、枠役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。枠役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107-21に処理を移し、枠役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107-20において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「1」であったならば、枠役物の初期動作させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「2」に更新する。
ランプCPU150aは、ステップR107-21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「2」であるかを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR107-22に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の初期動作処理を終了する。
ランプCPU150aは、ステップR107-22において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR107-23において、上述した初期処理番号をクリアし、今回の初期動作処理を終了する。
このように、図41に示した初期動作処理によれば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作と、枠役物(演出ボタン17)の初期動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる時間を短縮することができ、遊技中における各種役物の演出動作を阻害することを防止することが可能となる。
また、図41に示した初期動作処理によれば、盤役物を構成する第1可動演出装置73及び第2可動演出装置75及びサブ表示装置71に復帰異常がある場合には、第1可動演出装置73及び第2可動演出装置75及びサブ表示装置71の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している盤役物を無理やり初期動作させることで盤役物が完全に故障したり、破損したりすることを防止することが可能となる。
また、図41に示した初期動作処理によれば、枠役物を構成する演出ボタン17に復帰異常がある場合には、演出ボタン17の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している演出ボタン17を無理やり初期動作させることで演出ボタン17が完全に故障したり、破損したりするような不都合を防止することが可能となる。
また、図41に示した初期動作処理によれば、復帰異常が発生した盤役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない枠役物の初期動作は実行し、復帰異常が発生した枠役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない盤役物の初期動作は実行するようになっている。そのため、復帰異常が発生していない方の役物の動作に異常がないか否かを確認することが可能となる。
また、図41に示した初期動作処理によれば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作と、枠役物(演出ボタン17)の初期動作の両方が終了した場合に初期動作処理が終了するようになっている。そのため、盤役物、及び、枠役物の一方が初期動作を行っているのにも拘らず、他方が演出動作を行うといった初期動作なのか演出動作なのかが不明な状態が発生することがなくなる。
(盤役物初期動作パターン決定テーブル)
図42は、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。なお、図42においては、便宜上、第1可動演出装置73は可動演出装置1と記載し、第2可動演出装置75は可動演出装置2と記載する。
盤役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、復帰異常情報の有無、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
初期動作パターンには、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン01~04や、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン05~08や、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン09~12が設定されている。
「可動演出装置2移動」とは、第2可動演出装置75が待機位置から演出位置まで傾倒する動作となっており、「可動演出装置2原点復帰」とは、第2可動演出装置75が待機位置に復帰する動作となっている。
「可動演出装置1小下降」とは、第1可動演出装置73が待機位置から待機位置よりも僅かに下方の途中位置に移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置1大下降」とは、第1可動演出装置73が待機位置から途中位置よりも下方の演出位置まで移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置1原点復帰」とは、第1可動演出装置73が待機位置に復帰する動作となっている。
「サブ表示装置移動」とは、サブ表示装置71が待機位置から演出位置まで上昇する動作となっており、「サブ表示装置原点復帰」とは、サブ表示装置71が待機位置に復帰する動作となっている。
「可動演出装置1LED」とは、第1可動演出装置73に設けられた複数のLEDのことであり、「可動演出装置2LED」とは、第2可動演出装置75に設けられた複数のLEDのことであり、「サブ表示装置LED」とは、サブ表示装置71の画面周囲に設けられた複数のLEDのことである。
なお、初期動作パターン02、初期動作パターン06、及び、初期動作パターン10において、第1可動部材LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第1可動部材73aの復帰異常によって可動演出装置1LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
また、初期動作パターン03、初期動作パターン07、及び、初期動作パターン11において、サブ表示装置LEDの点灯色が記載されていないが、この点はサブ表示装置71の復帰異常によってサブ表示装置LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
また、初期動作パターン04、初期動作パターン08、及び、初期動作パターン12において、可動演出装置2LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第2可動演出装置75の復帰異常によって可動演出装置2LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、メインRAM110の初期化を伴う電源投入時と、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧時とで、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が同一となっている点が挙げられる。そのため、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、盤役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
なお、初期動作の動作態様が同一とは、少なくとも各工程における盤役物の動きのパターンが同じであればよく、各工程における動作時間が同一であってもよいし、各工程における動作時間が異なっていてもよい。
また、電源投入時と電源復旧時とで、第1可動演出装置73及び第2可動演出装置75及びサブ表示装置71のいずれかの初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよいし、第1可動演出装置73及び第2可動演出装置75及びサブ表示装置71の全ての初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
また、電源投入時と電源復旧時とで、第1可動演出装置73及び/又は第2可動演出装置75及び/又はサブ表示装置71の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせる場合に、電源投入時の初期動作にはない動作を電源復旧時の初期動作で実行させたり、電源復旧時の初期動作にはない動作を電源投入時の初期動作で実行させたりするようにしてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握可能となる。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置1、2LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置1、2LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なるようになっているが、それとは逆に、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置1、2LEDの初期発光の発光態様を異ならせる一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様を同一にしてもよい。
また、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置1、2LEDの初期発光の発光態様、及び、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様の両方を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握し易くすることが可能となる。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、客待ち状態に復旧する電源復旧時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、客待ち状態に復旧する電源復旧による初期動作であるのか、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧による初期動作であるのかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、可動演出装置1、2LED及びサブ表示装置LEDの両方が消灯するようになっているが、可動演出装置LED及びサブ表示装置LEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図42に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時であるか電源復旧時であるかに拘らず、第1可動演出装置73に復帰異常があって、第2可動演出装置75、サブ表示装置71に復帰異常がない場合には、第1可動演出装置73の初期動作を行わずに第2可動演出装置75、サブ表示装置71の初期動作を行い、第2可動演出装置75に復帰異常があって、第1可動演出装置73、サブ表示装置71に復帰異常がない場合には、第2可動演出装置75の初期動作を行わずに第1可動演出装置73、サブ表示装置71の初期動作を行い、サブ表示装置71に復帰異常があって、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75に復帰異常がない場合には、サブ表示装置71の初期動作を行わずに第1可動演出装置73、第2可動演出装置75の初期動作を行うようになっている点が挙げられる。このようにすることで、復帰異常の有無に応じて好適な初期動作を行うことが可能となる。
(枠役物初期動作パターン決定テーブル)
図43は、枠役物(演出ボタン17)の初期動作パターンを決定する場合に参照される枠役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
枠役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
「演出ボタン大上昇」とは、演出ボタン17が待機位置(初期位置)から演出位置(上方位置)まで上昇する動作となっており、「演出ボタン原点復帰」とは、演出ボタン17が待機位置に復帰する動作となっている。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、メインRAM110の初期化を伴う電源投入時と、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期動作には、電源復旧時の演出ボタン17の初期動作にはない動作を実行させるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時と電源復旧時とで、演出ボタン17の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を同一にしてもよい。このようにすると、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、枠役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン17)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、演出ボタンLEDが消灯するようになっているが、演出ボタンLEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数と、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数が異なるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色数の方が、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色数よりも多くなっているが、それとは逆にしてもよい。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色には、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色が含まれている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源復旧時の演出ボタン17の初期発光における発光色に、電源投入時の演出ボタン17の初期発光における発光色にはない発光色を含ませるようにしてもよい。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第7の特徴としては、電源投入時や電源復旧時において演出ボタン17が振動する時間が、変動演出の実行中に発生する有効期間において演出ボタン17が操作されることで実行される操作演出中に演出ボタン17が振動する時間とは異なる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の初期動作における振動であることを把握することが可能となる。
図43に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第8の特徴としては、原点位置にあるか否かの検出が行われないボタン振動モータの初期振動については、原点位置にあるか否かの検出が行われる演出ボタン17の初期動作に被せて実行するようになっている点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の動作確認とボタン振動モータの動作確認を同時に行えることになり、動作確認にかかる時間を短縮することが可能となる。
(電源投入後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図44は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に各種役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。なお、図44~図62においては、便宜上、第1可動演出装置73を可動演出装置1と記載し、第2可動演出装置75を可動演出装置2と記載する。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
なお、第2可動演出装置75の初期動作が終了すると、第1可動演出装置73の初期動作が開始する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及びサブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T9のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T10のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の具体例)
図45は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後にサブ表示装置71に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、サブ表示装置LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
なお、第2可動演出装置75の初期動作が終了すると、第1可動演出装置73の初期動作が開始する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ表示装置LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第1可動演出装置73に復帰異常がある場合の具体例)
図46は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第1可動演出装置73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、可動演出装置1LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置2LED、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると、第1可動演出装置73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置2LED、サブ表示装置LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、可動演出装置1LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に第2可動演出装置75に復帰異常がある場合の具体例)
図47は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に第2可動演出装置75に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。なお、図47は、第2可動演出装置75に復帰異常があったことを想定しているので、可動演出装置2LEDは、消灯の後、復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となる。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75に復帰異常が発生したものの、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第2可動演出装置75に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、可動演出装置2LEDは、引き続き赤点滅(異常報知態様)を維持し、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると、第2可動演出装置75の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、サブ表示装置LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、可動演出装置2LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源投入後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図48は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、第1可動部材LED、第2可動部材LED、及び、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白で交互に点灯する。
なお、演出ボタン17の初期動作を開始しないとは、図43に示す初期動作のうちの「大上昇」を実行しないことが該当し、図43に示す初期動作のうちの「連続振動(2秒間)」、「間欠振動(2秒間)」は含まれない。すなわち、演出ボタン17に復帰異常があっても、「連続振動(2秒間)」、「間欠振動(2秒間)」は実行されることになる。言い換えれば、上記「連続振動(2秒間)」、「間欠振動(2秒間)」は、演出ボタン17の位置を問わず(原点位置であろうが大上昇位置であろうが)予め定められたタイミングに至ると、予め定められた時間に亘り実行されるといえる。
例えば、「連続振動(2秒間)」や「間欠振動(2秒間)」を演出ボタン17の作動位置(大上昇位置、当該大上昇位置から復帰した原点位置)に連動させて実行するようにすると、演出ボタン17は問題なく振動させることができるにも関わらず、演出ボタン17が大上昇位置および当該大上昇位置から復帰した原点位置に移動できないことに起因して、演出ボタン17は問題なく振動させることができることすらも確認できない懸念が生じる。
これに対して、図48に示すように、演出ボタン17に復帰異常があっても初期動作のうちの「連続振動(2秒間)」、「間欠振動(2秒間)」だけは予め定められたタイミングに至ると予め定められた時間に亘り実行することで、上記懸念を解消することができる。
T5のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始され、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T7のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に各種役物に復帰異常がない場合の具体例)
図49は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に各種役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)に復帰異常がない場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、サブ表示装置LEDは、初期発光として青に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
T7のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T8のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の具体例)
図50は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後にサブ表示装置71に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、サブ表示装置LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ表示装置LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第1可動演出装置に復帰異常がある場合の具体例)
図51は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第1可動演出装置73に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、可動演出装置1LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置2LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは、初期発光として青に点灯する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると、第1可動演出装置73の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置2LED、サブ表示装置LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、可動演出装置1LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に第2可動演出装置に復帰異常がある場合の具体例)
図52は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後に第2可動演出装置75に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。なお、図52は、第2可動演出装置75に復帰異常があったことを想定しているので、可動演出装置2LEDは、消灯の後、復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となる。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75に復帰異常が発生したものの、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第2可動演出装置75に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、可動演出装置2LEDは、引き続き赤点滅(異常報知態様)を維持し、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、サブ表示装置LED、及び、演出ボタンLEDは、初期発光として青で点灯(発光)する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると、第2可動演出装置75の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、サブ表示装置LEDの初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、可動演出装置2LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後に演出ボタンに復帰異常がある場合の具体例)
図53は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源投入後に演出ボタン17に復帰異常がある場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、演出ボタン17に復帰異常が発生した状態で第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了して原点復帰処理が終了すると、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75の初期動作が開始されるが、演出ボタン17の初期動作が開始されない状態となる。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、サブ表示装置LEDは、初期発光として青に点灯する。
なお、演出ボタン17の初期動作が開始されない点については、図48の説明で述べた内容と同一であるため、ここでの説明は省略する。
T5のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始され、T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」になり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、演出ボタンLEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
(電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示中且つ保留記憶ありの場合の具体例)
図54は、メインRAM110cの初期化を伴わない電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示(ハズレ変動表示)中且つ保留記憶ありの場合の具体例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第2電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、音声出力装置9は無音を維持する。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=3、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70には復帰中画面が表示されているため第1保留数表示領域70Eや第2保留数表示領域70Fに保留数字を表示しない状態を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83は、「3」を示す表示態様となり、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了し、T6のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始され、T7のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から特別図柄確定コマンドを受信すると、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面と同じ)が表示され、音声出力装置9から停止音「ドン♪」が出力される。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bには、3つの第1保留アイコンが表示されるが、当該アイコン表示領域70Cは、その表示領域が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保(台座画像が表示)されているが当該アイコンが表示されない状態となる。
T9のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「2」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「2」を示す表示態様となる。
なお、電源復旧後の状態が特別図柄の変動表示(ハズレ変動表示)中且つ保留記憶なしの場合については、T2のタイミングにおいてサブ第1保留表示器83に「0」が表示され、T9のタイミングにおいて客待ち状態指定コマンドを受信して変動演出が開始されない以外は、上述したT1のタイミングからT8のタイミングまでの基本的な動作の流れは同じとなる。
(電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図55は、電源ON時に電源復旧指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例を示す図である。
電源復旧指定コマンドを正常に受信できない場合とは、演出制御基板130には電源が供給されているが、主制御基板110に電源が供給されていないケース、主制御基板110から演出制御基板130へのコマンド通信線が断線しているケース、コマンド通信線のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となっているケース等が挙げられる。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての第1電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信しないまま、特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70では初期画面が表示された状態を維持し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持する。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
T3のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、メイン表示装置70には初期画面が表示された状態を維持するが、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、メイン表示装置70には電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が一瞬表示されてから変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、電源ON時に電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例についても、上述した電源投入指定コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例と同様となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例)
図56は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の具体例を示す図である。
主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合とは、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)が断線した後に外的要因により接触するケース、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となった後に、コネクタが接続状態となったケース等が挙げられる。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態となっており、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは、客待ち中点灯となっている。
なお、T1のタイミングが各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70には、ハズレの演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止すると、メイン表示装置70では、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われる。このとき、メイン表示装置70では、第2待機画面又は客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、メイン表示装置70には、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T5のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T10のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中や大当たり遊技(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止した後に再開する場合についても、T4のタイミングで電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを受信するまでにメイン表示装置70に表示される画面が変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、客待ち状態中に主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合と同様となる。
また、各種役物に復帰異常がある場合については、図45~図48に示した具体例と同じように各種役物の初期動作が行われることになる。
次に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明しておく。
既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70に電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70には、ハズレを示す演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
その後、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、メイン表示装置70では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
そして、主制御基板110への電源供給が再開すると、遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、メイン表示装置70では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
その後、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは、消灯した状態となり、メイン表示装置70には、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示され、音声出力装置9は無音となる。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
その後、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
そして、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
その後、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
そして、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中、つまり、メイン表示装置70に変動演出画面が表示されているときに電源復旧指定コマンドを受信した場合、図54に示した具体例のT2のタイミング以降と同様となる。
また、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の大当たり遊技(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中、つまり、メイン表示装置70にオープニング演出画面、ラウンド演出画面、及び、エンディング演出画面の何れかが表示されているときに電源復旧指定コマンドを受信した場合、メイン表示装置70の表示内容を除いて図54に示した具体例のT2のタイミング以降と同様となる。
具体的には、メイン表示装置70では、通常の大当たり演出画面に代えて特殊な大当たり演出画面が表示され、次にラウンド指定コマンドやエンディング指定コマンドを受信するまでは、特殊な大当たり演出画面の表示を維持する。なお、大当たり遊技が終了するまで特殊な大当たり演出画面の表示を維持するようにしてもよい。
また、各種役物に復帰異常がある場合については、図45~図48に示した具体例と同じように各種役物の初期動作が行われることになる。
このように、図44~図56に示した具体例によれば、遊技の制御状態が初期化された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字(数字、アルファベット等)が第1の組み合わせとなる第1初期演出図柄(「135」)を表示し、遊技の制御状態が復旧された場合には、複数の演出図柄70aにおける識別文字が第2の組み合わせとなる第2初期演出図柄(「753」)を表示するようになっている。このようにしたことで、遊技の制御状態が初期化されたのか、遊技の制御状態が復旧したのかを把握し易くすることが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、遊技の制御状態が復旧する場合において、メイン表示装置70に演出図柄70aを表示する前に電源供給の再開を示唆する特定表示を行うことが可能であり、客待ち状態への復旧後にメイン表示装置70に表示する特定表示の表示態様(初期画面の表示のみ)と、特別図柄の変動表示中且つ保留記憶なし/保留記憶ありへの復旧後にメイン表示装置70に表示する特定表示の表示態様(初期画面+復帰中画面の表示)とを異ならせるようになっている。このようにしたことで、停止した電力供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)、及び、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)の各々で保留記憶の数を示す保留表示を行うことが可能であり、保留記憶がある状態で停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、メイン表示装置70で電源供給の再開を示唆する特定表示を行っているときに保留アイコン表示領域では保留表示を実行しないが、サブ保留表示器では保留表示を実行可能となっている。このようにしたことで、停止した電力供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合において、特定表示の終了前に保留記憶の数を把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、客待ちデモ演出中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、客待ちデモ演出画面を再び表示するのではなく、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70aが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面を表示するようになっている。このようにしたことで、電源供給が停止する前の状態が客待ちデモ演出中であるか否かを意識しなくて済み、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)については、遊技の制御状態が復旧した後に特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合であっても、当該特別図柄の変動表示中にあっては変動表示(点滅表示)を行わないようになっている。このようにしたことで、電源供給の再開後に遊技の制御状態を復旧させる場合における処理負荷を軽減することが可能となる。
なお、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行(復帰中画面が表示)されている場合において、サブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行うようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていることを把握し易くすることが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、サブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)については、メイン表示装置70に復帰中画面が表示されているとき(サブ変動表示器で変動表示が行われる前であって特別図柄記憶指定コマンドの受信時)から保留数を示す表示態様になるようになっている。このようにしたことで、遊技の制御状態が復旧した後すぐに遊技者に保留数を把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、メイン表示装置70に復帰中画面が表示されているときにサブ変動表示器(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82)で変動表示(点滅表示)を行う場合にあっては、この変動表示の開始に合わせてサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)を保留数を示す表示態様にするようにしてもよい。このようにすると、遊技の制御状態が復旧したときに特別図柄の変動表示が実行されていること、及び、そのときの保留数を把握し易くすることが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われた場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われた場合と同じタイミング、つまり、メイン表示装置70に演出図柄70aが表示されたタイミング(初期画面が終了するタイミング)から、各種役物の復帰動作を行うようになっている。このようにしたことで、各種役物の復帰動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の復帰動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、各種役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作中にあっては、各種役物の発光部(可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、サブ表示装置LED、演出ボタンLED)が消灯状態となるようになっている。このようにしたことで、各種役物の初期動作と区別することができ、復帰動作中であることを把握することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、各種役物の何れかに復帰異常があった場合には、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅(異常報知態様)することで異常報知を行うようになっている。このようにしたことで、復帰異常があった役物を把握することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合には、次に変動演出が開始されるまで異常報知が継続するようになっている。このようにしたことで、復帰異常があった役物を確実に知らしめることが可能となる。
なお、役物に復帰異常があった場合に、次の変動演出が開始されたタイミングで復帰異常があった役物を原点位置に復帰させるための復帰動作を行うようにしてもよい。また、復帰異常があった役物の発光部を赤点滅することで異常報知を行った場合において、演出ボタン17が操作されると異常報知を解除するようにしてもよい。
また、図44~図56に示した具体例によれば、客待ち状態中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、メイン表示装置70に演出図柄70aが表示された後のタイミング(復帰動作が即座に完了する場合には、演出図柄70aが表示されるタイミング)から、各種役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の初期動作を行うが、特別図柄の変動表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合には、メイン表示装置70に演出図柄70aが表示される前のタイミング(復帰中画面の表示中)から各種役物の初期動作を行うようになっている。このようにしたことで、電源供給が発生したときの状態に応じて適切なタイミングで各種役物の初期動作を行うことが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、盤役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)については、メイン表示装置70に復帰中画面が表示されているとき(特別図柄の変動表示中且つ演出図柄70aの表示前)にサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になった後に初期動作を行うようになっている。このようにしたことで、遊技者に保留数(今後の遊技の進行)を把握させた後に盤役物の初期動作を行うことができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、枠役物(演出ボタン17)については、メイン表示装置70に復帰中画面が表示されているとき(特別図柄の変動表示中且つ演出図柄70aの表示前)にサブ保留表示器(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)が保留数を示す表示態様になった後に初期動作を行うようになっている。このようにしたことで、遊技者に保留数(今後の遊技の進行)を把握させた後に枠役物の初期動作を行うことができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入が行われた場合には、メインRAM110cの初期化を伴わない客待ち状態への電源復旧が行われた場合と同じタイミング、つまり、メイン表示装置70に演出図柄70aが表示された後のタイミング(復帰動作が即座に完了する場合には、演出図柄70aが表示されるタイミング)から各種役物の初期動作を行うようになっている。このようにしたことで、各種役物の初期動作にかかる制御が複雑にならずに済み、各種役物の初期動作にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合であっても、演出図柄70aの停止音を出力するようになっている。このようにしたことで、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させ易くすることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
なお、復帰中画面の表示後に停止画面を表示する場合には、演出図柄70aの停止音を出力しないようにしてもよい。
また、図44~図56に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できない場合には、初期画面を表示するだけで各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期発光を実行しないようになっている。このようにしたことで、電源ON時コマンドを受信できない異常が発生していることを把握することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、主制御基板110から始動口への遊技球の入賞に基づく特別図柄記憶指定コマンドを受信すると、入賞音を出力するようになっている。このようにしたことで、初期画面を表示しているときであっても始動口への遊技球の入賞があったことを的確に報知することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、主制御基板110から変動開始コマンドを受信すると、待機画面を表示せずに変動演出を実行するようになっている。このようにしたことで、変動演出の開始が遅れずに実行されることになり、特別図柄の変動時間の範囲内で変動演出を最初から最後まで実行することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信できないことによって初期画面を表示している場合であっても、主制御基板110から変動開始コマンドを受信すると、各種役物の復帰動作や初期動作を実行せずに変動演出を実行するようになっている。このようにしたことで、変動演出の実行中において復帰動作や初期動作によって阻害されずに各種役物を用いた演出を実行することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の客待ち状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)中や大当たり遊技(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを再び受信した場合には、再び各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、図44~図56に示した具体例によれば、既に初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)中や大当たり遊技(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、再び初期化報知音を出力するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
なお、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合に、各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)を実行するのではなく、音声出力装置9から初期化報知音を出力するだけにしてもよい。
また、図44~図56に示した具体例によれば、既に各種役物の復帰動作、及び、初期動作(初期発光含む)が終了した後であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から電源投入指定コマンドを再び受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第2待機画面を表示するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
また、既に初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)中や大当たり遊技(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)中であっても、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開するなどして、主制御基板110から再び電源投入指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示せずに第1待機画面を表示し、主制御基板110から再び電源復旧指定コマンドを受信した場合には、初期画面を表示させずに第2待機画面を表示するようになっている。このようにしたことで、主制御基板110からのコマンドを無視せずに処理するため、主制御基板110の制御進行と演出制御基板130の制御進行とがズレることになったとしても、そのズレを解消することが可能となる。
(主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例)
図57は、既に原点復帰処理、及び、初期動作処理が終了した後の客待ち状態(主制御基板110、及び、演出制御基板130への電源供給中)において主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合の変形例を示す図である。
主制御基板への電源供給だけが停止した後に再開する場合とは、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)が断線した後に外的要因により接触するケース、電源基板160から主制御基板110への電源線(メイン電源線、バックアップ電源線)のコネクタが非接続状態(半差し状態を含む)となった後に、コネクタが接続状態となったケース等が挙げられる。
T1のタイミングにおいて、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態となっており、メイン表示装置70には、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、T1のタイミングが各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70には、ハズレの演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止すると、メイン表示装置70では、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
なお、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止していても、待機画面の表示中(変動演出の終了後であるか否かに拘らず客待ち状態指定コマンドを受信した後、又は、前回の客待ちデモ演出の終了後)にデモ待機時間が経過した場合には、客待ちデモ演出を開始するようになっている。
T3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、メインRAM110cの初期化が行われる。このとき、メイン表示装置70には、第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面に代えて、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯する。
このとき、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は非表示となる。
T4のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、初期画面に代えて、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T5のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T6のタイミングにおいて、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白で交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
T7のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
T9のタイミングにおいて、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T10のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中や大当たり遊技(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中に主制御基板110への電源供給(バックアップ電源含む)だけが停止した後に再開する場合についても、T3のタイミングで主制御基板110への電源供給が停止するまでにメイン表示装置70に表示される画面が変動演出画面(ハズレ変動演出画面、大当たり変動演出画面)や大当たり演出画面(オープニング演出画面、ラウンド遊技演出画面、エンディング演出画面)である点以外は、客待ち状態中に主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開する場合と同様となる。
次に、主制御基板110へのメイン電源の供給が停止してバックアップ電源の供給が継続している状態でメイン電源の供給が再開する場合について説明しておく。
既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70に電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは客待ち中点灯となっている。
なお、各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後に実行された変動演出の終了後の客待ち状態である場合には、メイン表示装置70には、ハズレを示す演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示されていることになる。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、及び、サブ普図保留表示器86は、「0」を示す表示態様となる。
その後、主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止すると、メイン表示装置70では、待機画面、又は、客待ちデモ演出画面が表示された状態を維持し、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)も表示内容を維持する。
そして、主制御基板110への電源供給が再開すると、遊技の制御状態を復旧させるための処理が行われる。このとき、メイン表示装置70には、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯する。
このとき、サブ情報表示器80(サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86)は非表示となる。
その後、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、初期画面に代えて、電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面が表示される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
その後、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
そして、サブ表示装置71の復帰動作が終了すると原点復帰処理が終了し、初期動作処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDは、初期発光として青と白に交互に点灯し、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
その後、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、T8のタイミングにおいて、第1可動演出装置73の初期動作が終了すると、サブ表示装置71の初期動作が開始される。
そして、サブ表示装置71の初期動作が終了すると初期動作処理が終了し、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となる。
なお、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の変動演出(ハズレ変動演出、大当たり変動演出)の実行中、つまり、メイン表示装置70に変動演出画面が表示されているときに主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止し、その後に主制御基板110への電源供給が再開した場合についても、メイン表示装置70には、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、その後に主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、各種役物の復帰動作、及び、初期動作が実行される。このとき、メイン表示装置70では、初期画面に代えて「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が表示され、次に特別図柄確定コマンドを受信するまでは、復帰中画面の表示を維持する。
また、既に各種役物の復帰動作、初期動作、及び、初期化報知音の出力が終了した後の大当たり遊技(オープニング、ラウンド遊技、エンディング)の実行中、つまり、メイン表示装置70にオープニング演出画面、ラウンド演出画面、及び、エンディング演出画面の何れかが表示されているときに主制御基板110への電源供給(バックアップ電源除く)だけが停止し、その後に主制御基板110への電源供給が再開した場合についても、メイン表示装置70には、「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示され、その後に主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、各種役物の復帰動作、及び、初期動作が実行される。このとき、メイン表示装置70では、通常の大当たり演出画面に代えて特殊な大当たり演出画面が表示され、次にラウンド指定コマンドやエンディング指定コマンドを受信するまでは、特殊な大当たり演出画面の表示を維持する。なお、大当たり遊技が終了するまで特殊な大当たり演出画面の表示を維持するようにしてもよい。
このように、図57に示した変形例によれば、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開した場合、演出図柄70aが表示される待機画面から待機画面とは異なる初期画面に切り替えるようになっている。このようにしたことで、主制御基板110への電源供給が停止していた(主制御基板110に異常があった)ことを把握することが可能となる。
また、図57に示した変形例によれば、主制御基板110への電源供給だけが停止した後に再開した場合、初期画面の表示中から可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDを消灯させるようになっている。このようにしたことで、主制御基板110への電源供給が停止していた(主制御基板110に異常があった)ことを把握し易くなる。
なお、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングから各種役物の初期動作を開始するのではなく、初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
また、主制御基板110への電源供給が再開した場合に待機画面から初期画面に切り替えるのではなく、電源投入指定コマンドを受信した段階で待機画面から初期画面に切り替えるようにしてもよい。この場合、待機画面から初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよいし、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングで各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
また、主制御基板110への電源供給が再開(電源投入指定コマンドを受信)した場合に待機画面から初期画面に切り替えるのではなく、待機画面から非表示状態に切り替えた後に初期画面を表示するようにしてもよい。この場合、非表示状態から初期画面に切り替わったタイミング、又は、初期画面から待機画面に切り替わるまでの間のタイミングから各種役物の初期動作を開始するようにしてもよいし、初期画面から待機画面に切り替わったタイミングで各種役物の初期動作を開始するようにしてもよい。
(電源投入後にサブ表示装置に復帰異常がある場合の変形例)
図58は、メインRAM110cの初期化を伴う電源投入後にサブ表示装置71に復帰異常がある場合の変形例を示す図である。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源スイッチがONされて電源供給が開始されると、メイン表示装置70の初期動作として「読み込み中」との文字が表示される初期画面が表示される。
T2のタイミングにおいて、主制御基板110から送信される電源ON時コマンドとしての電源投入指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、原点復帰処理が開始されて第2可動演出装置75、及び、演出ボタン17の原点位置への復帰動作が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯を維持し、メイン表示装置70には、電源投入時の初期図柄である「135」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第1待機画面が表示され、音声出力装置9からは、警報と「RAMクリアです」との音声からなる初期化報知音が出力される。
また、電源ON時コマンドとしての特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数、及び、第2保留数=0)を受信すると、メイン表示装置70の第1保留数表示領域70E、及び、第2保留数表示領域70Fのそれぞれに保留数字として「0」が表示される。
このとき、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、及び、サブ普図変動表示器85は、抽選結果が表示されない非表示態様(ハズレ態様)を継続する。また、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84は、「0」を示す表示態様となる。
なお、第2可動演出装置75の原点位置への復帰動作が終了すると、第1可動演出装置73の原点位置への復帰動作が開始する。
T3のタイミングにおいて、第1可動演出装置73、及び、演出ボタン17の復帰動作が終了すると、サブ表示装置71の復帰動作が開始される。このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDは消灯した状態を維持する。
T4のタイミングにおいて、サブ表示装置71に復帰異常が発生した状態で原点復帰処理が終了すると、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、初期動作処理が開始されて演出ボタン17の初期動作が開始される。このとき、演出ボタンLEDは、初期発光として赤→緑→青の順で点灯(発光)する。
T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の初期動作が終了すると、演出ボタンLEDにおいて初期発光が終了して客待ち中点灯(白点灯)となり、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了する。
T6のタイミングにおいて、初期化報知音の出力期間(例えば60秒)が経過すると、初期化報知音の出力が停止して無音状態となり、T7のタイミングにおいて、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1特別図柄記憶指定コマンド(第1保留数=1)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「1」となり、第1保留アイコン表示領域70Bに第1保留アイコンが表示されると共に、サブ第1保留表示器83が「1」を示す表示態様となり、音声出力装置9から入賞音「ポン♪」が出力される。
T8のタイミングにおいて、主制御基板110から変動開始コマンド(演出図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を受信すると、第1保留数表示領域70Eに表示されている保留数字が「0」となって変動演出(演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、保留アイコンの移動又は当該アイコンへの変化、BGMの出力)が開始される。
このとき、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDによる異常報知期間が終了し、サブ第1変動表示器81で変動表示が開始されると共に、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが変動中点灯となり、サブ第1保留表示器83は、「0」を示す表示態様となる。
なお、電源投入時に第1可動演出装置73や第2可動演出装置75やサブ表示装置71に復帰異常がある場合についても、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了するようになっている。
また、電源復旧時においても、第1可動演出装置73や第2可動演出装置75やサブ表示装置71に復帰異常がある場合には、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅(異常報知態様)となり、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71の初期動作が実行されることなく初期動作処理が終了するようになっている。
このように、図58に示した変形例によれば、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71のいずれかに復帰異常がある場合、復帰異常がある可動部材だけでなく、復帰異常がない可動部材についても初期動作が実行されないようになっている。このようにしたことで、復帰異常がない可動部材が復帰異常がある可動部材に衝突して故障してしまうといった不都合を防止することが可能となる。また、遊技(変動演出、大当たり遊技)の実行中に可動部材(特に、復帰異常が発生していない方の可動部材)が動作しなくなることを抑制することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図58に示した変形例によれば、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71のいずれかに復帰異常がある場合、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LEDが復帰異常を報知するために赤点滅となる。このようにしたことで、復帰異常がある可動部材に設けられた可動部材LEDのみを赤点滅とする場合と比べ、可動部材に異常があることを把握し易くすることが可能となる。
また、図58に示した変形例によれば、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71のいずれかに復帰異常がある場合であっても、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71と衝突する虞がない演出ボタン17については初期動作を実行するようになっている。このようにしたことで、演出ボタン17の動作を確認することができ、演出ボタン17の異常を把握することが可能となる。
また、図58に示した変形例によれば、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71のいずれかに復帰異常がある場合であっても、演出ボタン17に設けられる演出ボタンLEDが復帰異常を報知するための赤点滅とならずに初期発光を行うようになっている。そのため、演出ボタン17に復帰異常がなかったことを把握し易くすることが可能となる。
なお、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71のいずれかに復帰異常がある場合において、演出ボタン17についても初期動作を実行することなく初期動作処理が終了するようにしてもよい。この場合には、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅となるようにしてもよい。
また、演出ボタン17に復帰異常がある場合において、第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71についても初期動作を実行することなく初期動作処理が終了するようにしてもよい。この場合には、可動演出装置1LED、可動演出装置2LED、及び、サブ表示装置LED、演出ボタンLEDが復帰異常の発生を報知するために赤点滅となるようにしてもよい。
次に、図59~図62を用いて、図42~図58で述べた各種役物(第1可動演出装置73、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の初期動作の態様や演出動作の態様等について説明する。
(第1可動部材の初期動作態様および所要時間の具体例)
図59は、第1可動演出装置73(可動演出装置1)の初期動作の態様および所要時間の具体例を示す図である。
はじめに、「A」は、第1可動演出装置73の原点位置(待機位置)を示しており、「B」は、第1可動演出装置73の第1初期動作位置を示しており、「C」は、第1可動演出装置73の第2初期動作位置を示している。なお、「B」の第1初期動作位置は、後述の図78における第1演出位置と同じ位置であり、「C」の第2初期動作位置は、後述の図60における第2演出位置と同じ位置である。なお、以下において、単に、「A」、「B」、「C」と記載する。
なお、図59は、電源復旧時に変動表示が行なわれている場合における第1可動演出装置73(可動演出装置1)の初期動作を例に説明する。
(a)は、「可動演出装置1小下降」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置1小下降」においては、第1可動演出装置73が、「A」から「B」に約「0.25S(秒)」(=約1サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「A」から「B」に一気に移動するとしている。
なお、(a)~(f)においては、第1可動演出装置73の可動演出装置1LEDが消灯している(図42参照)。
なお、図59~図62で記載する「サイクル変動」とは、第1可動演出装置73が「A」から「B」に移動する「0.25S(秒)」間に特別図柄表示器で行われる変動表示のことであり、詳細は図69で説明する。
(b)は、第1可動演出装置73が「B」で停止している態様を示している(図42においては当該「停止」を省略している)。すなわち、第1可動演出装置73は、「B」まで移動すると、当該「B」で約「1S」間(=約4サイクル変動)、停止(滞在)する。
(c)は、「可動演出装置1原点復帰」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置1原点復帰」においては、第1可動演出装置73が、「B」から「A」に約「0.5S」(=約2サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「B」から「A」に一気に移動するとしている。
このように、第1可動演出装置73が初期動作に係る小下降を行って原点位置に復帰する場合、「A」から「B」に移動する時間よりも、「B」から「A」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。また、これに伴って、「A」から「B」に移動する間に行われるサイクル変動の回数よりも、「B」から「A」に移動する間に行われるサイクル変動の回数が多い、といった関係になっている。
特に、第1可動演出装置73は、所定量の重量を有し、「A」から下方(鉛直方向)に向けて可動する役物であるから、特に、鉛直方向に抗する動きとなる「B」から「A」への移動に係る時間を、「A」から「B」への移動に係る時間よりも長くとることで、第1可動演出装置73の駆動源に負荷をかけることなく初期動作を実行することができる。
また、「B」で停止している時間をも含めて比較すると、「B」で停止している時間が最も長く、次いで、「B」から「A」に移動する時間、次いで、「A」から「B」に移動する時間、といった関係になっている。
これにより、例えば、第1可動演出装置73が「B」で停止している時間を用いて、作業者(工員、遊技店員)に、第1可動演出装置73に不具合等が生じていないかを確認させることができる。
(d)は、「可動演出装置1大下降」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置1大下降」においては、第1可動演出装置73が、「A」から「C」に約「0.8S」(=約3サイクル変動)かけて移動する。
(e)は、第1可動演出装置73が「C」で停止している態様を示している(図42においては当該「停止」を省略している)。すなわち、第1可動演出装置73は、「C」まで移動すると、当該「C」で約「2S」間(=約8サイクル変動)、停止(滞在)する。
(f)は、「可動演出装置1原点復帰」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置1原点復帰」においては、第1可動演出装置73が、「C」から「A」に約「1.6S」(=約6サイクル変動)かけて移動する。
このように、第1可動演出装置73が初期動作に係る大下降を行って原点位置に復帰する場合、「A」から「C」に移動する時間よりも、「C」から「A」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。また、これに伴って、「A」から「C」に移動する間に行われるサイクル変動の回数よりも、「C」から「A」に移動する間に行われるサイクル変動の回数が多い、といった関係になっている。
特に、第1可動演出装置73は、所定量の重量を有し、「A」から下方(鉛直方向)に向けて可動する役物であるから、特に、鉛直方向に抗する動きとなる「C」から「A」への移動に係る時間を、「A」から「C」への移動に係る時間よりも長くとることで、第1可動演出装置73の駆動源に負荷をかけることなく初期動作を実行することができる。
また、「C」で停止している時間をも含めて比較すると、「C」で停止している時間が最も長く、次いで、「C」から「A」に移動する時間、次いで、「A」から「C」に移動する時間、といった関係になっている。
これにより、例えば、第1可動演出装置73が「C」で停止している時間を用いて、作業者(工員、遊技店員)に、第1可動演出装置73に不具合等が生じていないかを確認させることができる。
なお、図59は、電源復旧を例に説明を行っているが、電源投入でも同じことがいえる。また、変動表示中に上述した瞬間停電が発生した場合は、復帰動作や初期動作は実行されない。このように、全ての「停電」で図59のような事象になるのではなく、瞬間停電の場合は除かれる。
(第1可動演出装置の演出動作態様および所要時間の具体例)
図60は、第1可動演出装置73の演出動作の態様および所要時間の具体例を示す図である。
はじめに、「A」は、第1可動演出装置73の原点位置(待機位置)を示しており、「B」は、第1可動演出装置73の第1演出位置を示しており、「C」は、第1可動演出装置73の第2演出位置を示している。なお、「B」の第1演出位置は、上述の図59における第1初期動作位置と同じ位置であり、「C」の第2演出位置は、上述の図59における第2初期動作位置と同じ位置である。なお、以下において、単に、「A」、「B」、「C」と記載する。また、図59の初期動作態様とは、移動過程の動作は同じであるとする。
(a)は、上述した「役物予告」の演出態様を示している。すなわち、演出図柄70aや特殊図柄TZが変動表示しているときに「可動演出装置1小下降」が行われたことを示している。
この「役物予告」においては、第1可動演出装置73が、「A」から「B」に約「0.5S(秒)」(=約2サイクル変動)かけて移動する。
なお、(a)~(c)においては、第1可動演出装置73の可動演出装置1LEDが赤と白で交互に点灯(発光)している。
(b)は、第1可動演出装置73が「B」まで移動したことを示している。そして、第1可動演出装置73は、「B」まで移動すると、当該「B」に約「3S」間(=約12サイクル変動)、位置(滞在)する。
このような演出動作態様により、大当たり遊技が付与されることに対する期待感を向上させるようにしている。
(c)は、「役物予告」における「可動演出装置1原点復帰」の態様を示している。すなわち、「B」に約「3S」間位置すると、第1可動演出装置73が、「B」から「A」に約「0.8S」(=約3サイクル変動)かけて移動する。
このように、第1可動演出装置73が演出動作に係る小下降を行って原点位置に復帰する場合、「A」から「B」に移動する時間よりも、「B」から「A」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。
特に、第1可動演出装置73は、所定量の重量を有し、「A」から下方(鉛直方向)に向けて可動する役物であるから、特に、鉛直方向に抗する動きとなる「B」から「A」への移動に係る時間を、「A」から「B」への移動に係る時間よりも長くとることで、第1可動演出装置73の駆動源に負荷をかけることなく演出動作を実行することができる。
また、「B」で停止している時間をも含めて比較すると、「B」で停止している時間が最も長く、次いで、「B」から「A」に移動する時間、次いで、「A」から「B」に移動する時間、といった関係になっている。
これにより、「B」に位置している第1可動演出装置73に注目させることができ、遊技者の大当たり遊技が付与されることに対する期待感を向上させることができる。
また、図59の初期動作と比較すると、「A」から「B」への移動時間、「B」での停止時間、「B」から「A」への移動時間のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、時間が長くなっている。
このような時間の関係とした理由は、各動作場面における状況を考慮したものである。
例えば、初期動作が行われるときは、作業者(工員、遊技店員)に初期動作のみに注目させればよいので、演出動作よりも短い所要時間で作動させても、作業者(工員、遊技店員)が初期動作を見落としてしまう可能性は低い。
一方、演出動作が行われるときは、例えば、役物予告の他にも、様々な大当たり予告演出が同時に複合して行われることがあり、遊技者が遊技盤5上で注目する範囲も広い。よって、初期動作と同じ時間、若しくは初期動作よりも短い時間で作動させると、第1可動演出装置73を用いた大当たり予告演出が実行されていることに気付くのが遅れてしまう懸念がある。
よって、初期動作においては演出動作よりも短い時間で作動させることで初期動作に係る時間の短縮化を図りつつ、演出動作においては初期動作よりも長い時間で作動させることで、第1可動演出装置73を用いた大当たり予告演出が実行されていることに気付くのが遅れてしまう、といった懸念を解消している。
また、図59の初期動作と比較すると、「A」から「B」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、「B」での停止時間に行われるサイクル変動の回数と、「B」から「A」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、といった関係になっている。
よって、例えば、第1可動演出装置73が変動表示中に初期動作を行う場合、遊技者はこれを演出動作と勘違いしてしまうおそれがあるが、上述したようなサイクル変動の相違により、特別図柄表示器で行われるサイクル変動の回数を目視していれば、初期動作が行われたのか、演出動作が行われたのか、の区別がつき易くなる。これにより、上述したような勘違いを解消できる。
なお、上述したような効果から、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、とすることに限らず、演出動作より初期動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、としてもよい。この場合、各移動時間や停止時間も、演出動作より初期動作の方を長くするのが好ましい。
(d)は、上述した「決め演出」における大当たり報知の演出態様を示している。すなわち、「可動演出装置1大下降」が行われたことを示している。
この「決め演出」における大当たり報知においては、第1可動演出装置73が、「A」から「C」に約「1S(秒)」(=約4サイクル変動)かけて移動する。
また、「C」に移動した第1可動演出装置73の周囲に対応する位置(メイン表示装置70)には、初期動作時(図59)には表示していなかったエフェクト画像EFが表示されており、大当たりとなったことを強調している。
また、第1可動演出装置73の「A」から「C」への移動の開始とともに、可動演出装置1LEDが虹で点灯(発光)する。すなわち、ランプCPU150aは、盤用駆動装置75の一部である可動演出装置1駆動モータを駆動させて第1可動演出装置73を「A」から「C」に移動させるとともに、盤用照明装置74の一部である可動演出装置1LED(フルカラー)を虹で点灯(発光)させる。当該虹の点灯(発光)態様とは、大当たりとなったことを確定的に報知する点灯(発光)態様である。
(e)は、第1可動演出装置73が「C」で停止している態様を示している。すなわち、第1可動演出装置73は、「C」まで移動すると、当該「C」で約「5S」間(=約20サイクル変動)、停止(滞在)する。
なお、当該「停止」が行われているときも、第1可動演出装置73の可動演出装置1LEDは虹で点灯(発光)しており、第1可動演出装置73の周囲に対応する位置(メイン表示装置70)にはエフェクト画像EFが表示されている。
(f)は、「決め演出」の大当たり報知における「可動演出装置1原点復帰」の態様を示している。すなわち、「C」で「5S」間の停止を終えると、第1可動演出装置73が、「C」から「A」に約「2S」(=約8サイクル変動)かけて移動する。
このように、第1可動演出装置73が演出動作に係る大下降を行って原点位置に復帰する場合、「A」から「C」に移動する時間よりも、「C」から「A」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。
特に、第1可動演出装置73は、所定量の重量を有し、「A」から下方(鉛直方向)に向けて可動する役物であるから、特に、鉛直方向に抗する動きとなる「C」から「A」への移動に係る時間を、「A」から「C」への移動に係る時間よりも長くとることで、第1可動演出装置73の駆動源に負荷をかけることなく演出動作を実行することができる。
また、「C」で停止している時間をも含めて比較すると、「C」で停止している時間が最も長く、次いで、「C」から「A」に移動する時間、次いで、「A」から「C」に移動する時間、といった関係になっている。
これにより、例えば、第1可動演出装置73が「C」で停止しているときは、遊技者に大当たりとなったことに対する満足感を与えることができ、「C」から「A」に移動しているときは、「A」から「C」に移動させるよりも時間をかけて移動させることで、遊技者を大当たりとなったことへの余韻に浸らせることができ、さらなる満足感を与えることができる。
また、図59の初期動作と比較すると、「A」から「C」への移動時間、「C」での停止時間、「C」から「A」への移動時間のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、時間が長くなっている。
このような時間の関係とした理由は、上述の(a)~(c)の箇所で述べた内容と概ね同様であるが、(d)~(f)は大当たり報知であるため、特に、「C」での停止時間や「C」から「A」への移動時間を初期動作よりも長くとることで、遊技者に大当たりとなったことに対する満足感を付与可能である点、および遊技者を大当たりとなったことへの余韻に浸らせることができる点にもある。
なお、図60(d)~(f)では、「決め演出」の大当たり報知の場面を例に説明したが、場面はこれに限らず、他の場面に適用してよい。例えば、高確率遊技状態が付与されることを報知する場面に適用してもよいし、時短遊技状態が付与されることを報知する場面に適用してもよい。
また、図59の初期動作と比較すると、「A」から「C」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、「C」での停止時間に行われるサイクル変動の回数と、「C」から「A」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、といった関係になっている。
よって、例えば、第1可動演出装置73が変動表示中に初期動作を行う場合、遊技者はこれを演出動作と勘違いしてしまうおそれがあるが、上述したようなサイクル変動の相違により、特別図柄表示器で行われるサイクル変動の回数を目視していれば、初期動作が行われたのか、演出動作が行われたのか、の区別がつき易くなる。これにより、上述したような勘違いを解消できる。
なお、上述したような効果から、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、とすることに限らず、演出動作より初期動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、としてもよい。この場合、各移動時間や停止時間も、演出動作より初期動作の方を長くするのが好ましい。
なお、図59、図60で記載した所要時間は一例に過ぎず、適宜変更してよい。
また、図59、図60で記載した時間の関係は、適宜変更してよい。例えば、「A」→「B」の移動時間と、「B」→「A」の移動時間とが同じであってもよいし、「B」→「A」の移動時間よりも「A」→「B」の移動時間の方が長くてもよい。
また、「B」や「C」で停止(滞在)時間を一番長くしたが、一番短くしてもよいし、「B」や「C」で停止(滞在)しなくてもよい。
(第2可動演出装置の初期動作態様および演出動作態様の所要時間の具体例)
図61は、第2可動演出装置75の初期動作の態様、及び、演出動作の態様の所要時間の具体例を示す図である。
はじめに、「D」は、第2可動演出装置75の原点位置(待機位置)を示しており、「E」は、第2可動演出装置75の初期動作位置(=演出位置)を示しており、以下においては、単に、「D」、「E」と記載する。
なお、図61の(初a)、(初b)、(初c)は、電源復旧時に変動表示が行なわれている場合における第2可動演出装置75(可動演出装置2)の初期動作を例に説明する。
(初a)は、「可動演出装置2移動」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置2移動」においては、第2可動演出装置75が、「D」から「E」に約「0.5S(秒)」(=約2サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「D」から「E」に一気に移動するとしている。
なお、(初a)~(初c)においては、第2可動演出装置75の可動演出装置2LEDが消灯している(図42参照)。
(初b)は、第2可動演出装置75が「E」に位置(停止)している態様を示している(図42においては当該「停止」を省略している)。すなわち、第2可動演出装置75は、「E」まで移動すると、当該「E」で約「0.25S」間(=約1サイクル変動)、位置(停止)する。
(初c)は、「可動演出装置2原点復帰」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「可動演出装置2原点復帰」においては、第2可動演出装置75が、「E」から「D」に約「0.5S」(=約2サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「E」から「D」に一気に移動するとしている。
このように、第2可動演出装置75が初期動作に係る移動を行って原点位置に復帰する場合、「D」から「E」に移動する時間と、「E」から「D」に移動する時間とは、同じ時間(ともに約0.5S)といった関係になっている。また、これに伴って、「D」から「E」に移動する間に行われるサイクル変動の回数と、「E」から「D」に移動する間に行われるサイクル変動の回数とは同じ回数(ともに約2サイクル変動)、といった関係になっている。
(演a)は、上述した「ブラックアウト演出」の「弱発展演出」の演出態様を示している。すなわち、演出図柄70aや特殊図柄TZが変動表示しているときに「可動演出装置2移動」が行われたことを示している。
この「弱発展演出」においては、第2可動演出装置75が、「D」から「E」に約「0.5S(秒)」(=約2サイクル変動)かけて移動する。
なお、(演a)~(演c)においては、第2可動演出装置75の可動演出装置2LEDが緑で点灯(発光)している。
(演b)は、第2可動演出装置75が「E」まで移動したことを示している。そして、第2可動演出装置75は、「E」まで移動すると、当該「E」に約「0.25S」間(=約1サイクル変動)、位置(滞在)する。
(演c)は、「弱発展演出」における「可動演出装置2原点復帰」の態様を示している。すなわち、「E」に約「0.25S」間位置すると、第2可動演出装置75が、「E」から「D」に約「0.5S」(=約2サイクル変動)かけて移動する。
このように、第2可動演出装置75が演出動作に係る移動を行って原点位置に復帰する場合、「D」から「E」に移動する時間と、「E」から「D」に移動する時間とは、同じ時間(ともに約0.5S)といった関係になっている。また、これに伴って、「D」から「E」に移動する間に行われるサイクル変動の回数と、「E」から「D」に移動する間に行われるサイクル変動の回数とは同じ回数(ともに約2サイクル変動)、といった関係になっている。
また、(初a)~(初c)と、(演a)~(演c)とを比較すると、初期動作、演出動作ともに、「D」から「E」への移動時間は同じであり、「E」に位置する時間(停止時間)は同じであり、「E」から「D」への移動時間は同じである。これに伴い、「D」から「E」への移動時間に行われるサイクル変動の回数は初期動作と演出動作とで同じ回数となり(ともに約2サイクル変動)、「E」での停止時間に行われるサイクル変動の回数は初期動作と演出動作とで同じ回数となり(ともに約1サイクル変動)、「E」から「D」への移動時間に行われるサイクル変動の回数は初期動作と演出動作とで同じ回数となる(ともに約2サイクル変動)。
このように、第2可動演出装置75は、第1可動演出装置73と異なり、初期動作と演出動作とで、移動時間、停止時間(また、これらの間に実行されるサイクル変動の回数)が同じとなる。
特に、第2可動演出装置75は、第1可動演出装置73よりも大きさが小さく、可動する範囲も狭く、また、第1可動演出装置73のように「決め演出」で作動可能な演出装置ではない。
よって、第1可動演出装置73に比べると遊技者の注目度は低い演出装置といえる。これにより、第1可動演出装置73ほど、遊技者に勘違い(初期動作であるのか演出動作であるのか)を与えることによる影響が小さいといえる。このような可動演出装置においては、初期動作と演出動作とで共通化を図ることで、第2可動演出装置75を駆動させるためのデータを共通化することができる。
なお、図61の初期動作は、電源復旧を例に説明を行っているが、電源投入でも同じことがいえる。また、変動表示中に上述した瞬間停電が発生した場合は、復帰動作や初期動作は実行されない。このように、全ての「停電」で図61のような事象になるのではなく、瞬間停電の場合は除かれる。
(サブ表示装置の初期動作態様および演出動作態様の所要時間の具体例)
図62は、サブ表示装置71の初期動作の態様、及び、演出動作の態様の所要時間の具体例を示す図である。
はじめに、「F」は、サブ表示装置71の原点位置(待機位置)を示しており、「G」は、サブ表示装置71の初期動作位置(=演出位置)を示しており、以下においては、単に、「F」、「G」と記載する。
なお、図62の(初a)、(初b)、(初c)は、電源復旧時に変動表示が行なわれている場合におけるサブ表示装置71の初期動作を例に説明する。
(初a)は、「サブ表示装置移動」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「サブ表示装置移動」においては、サブ表示装置71が、「F」から「G」に約「0.6S(秒)」(=約2.5サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「F」から「G」に一気に移動するとしている。
なお、(初a)~(初c)においては、サブ表示装置71のサブ表示装置LEDが消灯している(図42参照)。
(初b)は、サブ表示装置71が「G」に位置(停止)している態様を示している(図42においては当該「停止」を省略している)。すなわち、サブ表示装置71は、「G」まで移動すると、当該「G」で約「3S」間(=約12サイクル変動)、位置(停止)する。
(初c)は、「サブ表示装置原点復帰」(図42参照)の態様を示している。すなわち、「サブ表示装置原点復帰」においては、サブ表示装置71が、「G」から「F」に約「0.3S」(=約1.25サイクル変動)かけて移動する。当該移動においては、途中で停止等することなく、「G」から「F」に一気に移動するとしている。
このように、サブ表示装置71が初期動作に係る移動を行って原点位置に復帰する場合、「G」から「F」に移動する時間よりも、「F」から「G」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。また、これに伴って、「G」から「F」に移動する間に行われるサイクル変動の回数よりも、「F」から「G」に移動する間に行われるサイクル変動の回数の方が多い、といった関係になっている。
特に、サブ表示装置71は、所定量の重量を有し、「F」から上方(鉛直方向に抗する方向)に向けて可動する役物であるから、特に、鉛直方向に抗する動きとなる「F」から「G」への移動に係る時間を、「G」から「F」への移動に係る時間よりも長くとることで、サブ表示装置71の駆動源に負荷をかけることなく初期動作を実行することができる。
また、「G」での滞在時間をも含めて比較すると、「G」で停止している時間が最も長く、次いで、「F」から「G」に移動する時間、次いで、「G」から「F」に移動する時間、といった関係になっている。
これにより、例えば、サブ表示装置71が「G」で停止している時間を用いて、作業者(工員、遊技店員)に、サブ表示装置71に不具合等が生じていないかを確認させることができる。
(演a)は、上述した「ブラックアウト演出」の「強発展演出」の演出態様を示している。すなわち、演出図柄70aや特殊図柄TZが変動表示しているときに「サブ表示装置移動」が行われたことを示している。
この「強発展演出」においては、サブ表示装置71が、「F」から「G」に約「0.8S(秒)」(=約3サイクル変動)かけて移動する。
なお、(演a)~(演c)においては、サブ表示装置71のサブ表示装置LEDが緑で点灯(発光)している。
(演b)は、サブ表示装置71が「G」まで移動したことを示している。そして、サブ表示装置71は、「G」まで移動すると、当該「G」に約「4S」間(=約16サイクル変動)、位置(滞在)する。
(演c)は、「強発展演出」における「サブ表示装置原点復帰」の態様を示している。すなわち、「G」に約「4S」間位置すると、サブ表示装置71が、「G」から「F」に約「0.5S」(=約2サイクル変動)かけて移動する。
このように、サブ表示装置71が演出動作に係る移動を行って原点位置に復帰する場合、「G」から「F」に移動する時間よりも、「F」から「G」に移動する時間の方が長い、といった関係になっている。また、これに伴って、「G」から「F」に移動する間に行われるサイクル変動の回数よりも、「F」から「G」に移動する間に行われるサイクル変動の回数の方が多い、といった関係になっている。
また、(初a)~(初c)と、(演a)~(演c)とを比較すると、「F」から「G」への移動時間、「G」での停止時間、「G」から「F」への移動時間のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、時間が長くなっている。
このような時間の関係とした理由は、各動作場面における状況を考慮したものである。
例えば、初期動作が行われるときは、作業者(工員、遊技店員)に初期動作のみに注目させればよいので、演出動作よりも短い所要時間で作動させても、作業者(工員、遊技店員)が初期動作を見落としてしまう可能性は低い。
一方、演出動作が行われるときは、例えば、ブラックアウト演出の他にも、様々な大当たり予告演出が同時に複合して行われることがあり、遊技者が遊技盤5上で注目する範囲も広い。よって、初期動作と同じ時間、若しくは初期動作よりも短い時間で作動させると、サブ表示装置71を用いた大当たり予告演出が実行されていることに気付くのが遅れてしまう懸念がある。
よって、初期動作においては演出動作よりも短い時間で作動させることで初期動作に係る時間の短縮化を図りつつ、演出動作においては初期動作よりも長い時間で作動させることで、サブ表示装置71を用いた大当たり予告演出が実行されていることに気付くのが遅れてしまう、といった懸念を解消している。
また、(初a)~(初c)と、(演a)~(演c)とを比較すると、「F」から「G」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、「G」での停止時間に行われるサイクル変動の回数と、「G」から「F」への移動時間に行われるサイクル変動の回数と、のいずれにおいても、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、といった関係になっている。
よって、例えば、サブ表示装置71が変動表示中に初期動作を行う場合、遊技者はこれを演出動作と勘違いしてしまうおそれがあるが、上述したようなサイクル変動の相違により、特別図柄表示器で行われるサイクル変動の回数を目視していれば、初期動作が行われたのか、演出動作が行われたのか、の区別がつき易くなる。これにより、上述したような勘違いを解消できる。
なお、上述したような効果から、初期動作より演出動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、とすることに限らず、演出動作より初期動作の方が、実行されるサイクル変動の回数が多い、としてもよい。この場合、各移動時間や停止時間も、演出動作より初期動作の方を長くするのが好ましい。
なお、図61、図62で記載した所要時間は一例に過ぎず、適宜変更してよい。
また、図62で記載した時間の関係は、適宜変更してよい。例えば、「F」→「G」の移動時間と、「G」→「F」の移動時間とが同じであってもよいし、「F」→「G」の移動時間よりも「G」→「F」の移動時間の方が長くてもよい。
また、「G」で停止(滞在)時間を一番長くしたが、一番短くしてもよいし、「G」で停止(滞在)しなくてもよい。
なお、図62の初期動作は、電源復旧を例に説明を行っているが、電源投入でも同じことがいえる。また、変動表示中に上述した瞬間停電が発生した場合は、復帰動作や初期動作は実行されない。このように、全ての「停電」で図62のような事象になるのではなく、瞬間停電の場合は除かれる。
(設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図63を用いて、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図63は、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ112aがON、RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御基板110では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(設定変更中画面の表示、設定変更中音声「設定変更中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で設定値確定操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dでの設定値の表示も終了する。そして、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図64を用いて、RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図64は、RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときにRWMクリア操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御基板110ではRWMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68にRWMクリア準備中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、RWMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRWMクリア準備報知(クリア準備画面の表示、「再度RWMクリアスイッチを押してください」の報知音声と「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の交互出力)が開始される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態でRWMクリア承認操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、RWMクリア準備モード及びRWMクリア準備報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、第1可動演出装置73の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図65を用いて、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図65は、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ112aがON)が行われると、主制御基板110では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知(設定確認中画面の表示、設定確認中音声「設定確認中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング~T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で確認終了操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dでの設定値の表示も終了する。そして、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源復旧報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、第1可動演出装置73の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を初期動作させるようになっているため、遊技機1(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの場合も含む)の工場出荷時や遊技店での入れ替え(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの交換を含む)時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器68を除くメイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(RWMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRWMクリア準備報知、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知)を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることを遊技機1の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において複数の状態を創設せずに済み、遊技機1の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定値確定操作(RWMクリア承認操作、確認終了操作)があって開始前状態が終了するときには、各種駆動源の作動時間が経過する前であっても即座に各種駆動源の作動を終了させるようになっているため、各種駆動源の初期動作が遊技可能状態に行われることがなくなり、遊技の進行に応じた各種駆動源の作動と混同してしまうような不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動演出装置73の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57の動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口50や第2大入賞口が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることができると共に、遊技機1から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器113に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器113d以外の7セグメント表示器113a~113cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、設定変更報知やRWMクリア準備報知や設定確認報知において、各種駆動源の初期動作の目視確認を促す「駆動源初期動作中」又は「ソレノイドの動作を確認して下さい」等の文字を表示しないようになっていたが、そのような文字を表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始された後に情報表示器113の全ての7セグメント表示器113a~113dを全点灯させて点灯確認を行うようになっているが、設定変更モードやRWMクリア準備モードや設定確認モードの後においては点灯確認を行わないようにしてもよい。
(各種駆動源を初期動作させる場合の変形例)
以下、各種駆動源を初期動作させる場合の変形例について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、この変形例では、設定変更モードやRWMクリア準備モードや設定確認モードの終了後に駆動源処理動作処理を行う点で上記実施形態と相違する。
(設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図66を用いて、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図66は、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ112aがON、RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御基板110では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定変更報知が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、設定値確定操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器68での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図67を用いて、変形例におけるRWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図67は、変形例におけるRWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときにRWMクリア操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御基板110ではRWMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、上述したRWMクリア準備報知が開始される。
T2のタイミングにおいて、RWMクリア承認操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、RWMクリア準備モードが終了して各種駆動源の初期動作が開始される。このとき、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図68を用いて、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図68は、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、メイン表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ112aがON)が行われると、主制御基板110では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器68に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定確認報知が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、確認終了操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器68での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御基板110では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御基板130によって制御される各種役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2可動演出装置75、サブ表示装置71、演出ボタン17)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a~113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a~113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を初期動作させるようになっているため、遊技機1(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの場合も含む)の工場出荷時や遊技店での入れ替え(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの交換を含む)時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器68を除くメイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることを遊技機1の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、設定変更(RWMクリア、設定確認)を行いながら各種駆動源の動作確認を行うといった複雑なことせずに済み、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に作動待機時間を経てから遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の作動が開始されるようになっているため、設定変更(設定確認)が終了してから各種駆動源の動作確認を行うまでの時間的余裕を持たせることができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作が設定変更モードの終了後であるか、RWMクリア準備モードの終了後であるか、設定確認モードの終了後であるかに拘らず、同一の初期動作報知を行うようになっているため、初期動作報知の制御を簡便なものにすることができ、遊技機1の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57の動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない第1可動演出装置73の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口50や第2大入賞口が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることができると共に、遊技機1から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器113に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を主制御基板110に与えないようにすることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード中やRWMクリア準備モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器113d以外の7セグメント表示器113a~113cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
また、本変形例によれば、各種駆動源の初期動作中において、情報表示器113に設定値や遊技機の性能情報を表示しないようになっているため、各種駆動源の初期動作の確認に対して遊技店の従業員の意識を集中させることができ、各種駆動源の故障を的確に判断することが可能となる。
(特別図柄表示器の表示例)
図69を用いて、特別図柄表示器(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61)の表示例について説明する。
図69(a)に示すように、特別図柄表示器には電源投入後の最初の表示態様として右端のLEDが点灯するハズレ特別図柄が表示されている。
その後、特別図柄の変動表示が開始されると、図69(b)に示すように、左端から2つのLEDが点灯する表示態様となり、その後(32ms後)は、図69(c)~(i)に示すように、32ms毎にLEDの点灯位置が変化した表示態様となる。具体的には、タイマ割込の周期である4ms毎に該当するLEDに点灯させる制御を行い、それを8回のタイマ割込にわたって継続することで32ms間は同じLEDが点灯した状態となる。
そして、図69(b)~(i)の表示態様の変化を1サイクル(=256ms)とするサイクル変動が複数回行われ、特別図柄の変動時間が経過すると、図69(j)~(m)の何れかの特別図柄(ハズレ特別図柄、第1大当たり特別図柄、第2大当たり特別図柄、第3大当たり特別図柄)が停止時間(0.5秒)に亘って停止表示される。
さらに、停止時間が経過した後に次の特別図柄の変動表示が開始されると、図69(b)の表示態様からサイクル変動が複数回行われ、図69(j)~(m)の何れかの特別図柄が停止時間(0.5秒=500ms)に亘って停止表示される。
なお、サイクル変動では、2つのLEDを点灯させ、その点灯位置を変化(移動)させるようになっているが、1つのLEDを点灯させ、その点灯位置を変化させてもよいし、3つ以上のLEDを点灯させ、その点灯位置を変化させるようにしてもよい。
また、サイクル変動では、8種類の表示態様を1サイクルとしているが、2種類の表示態様(例えば、全点灯と全消灯)を1サイクルとしてもよいし、3種類以上の表示態様を1サイクルとしてもよい。この場合であっても、1サイクルの時間が、特別図柄の停止時間(0.5秒=500ms)よりも短くなるようにするとよい。
また、本実施形態では、可変入賞部を1.8秒間開状態にさせる小当たり遊技を実行しないようになっているが、小当たり遊技を実行する場合には、サイクル変動を複数回行った後に小当たり特別図柄を停止表示させるようにするとよい。この場合、小当たり特別図柄の停止時間を0.5秒(500ms)やサイクル変動における1つの表示態様の表示時間(32ms)よりも短くしてもよい。
(演出モード毎の演出例)
図70を用いて、演出モード毎の表示演出例(変動前動作等)について説明する。
演出モードA(通常遊技状態)では、図70(a)に示すように、モードA背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第1態様(矩形状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、六角画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードで共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第1態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.75秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第1態様(六角形)で表示される。そして、第1態様の通常アイコンは、左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)から右側に傾く第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる揺れ動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期2秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードB(通常遊技状態)では、図70(b)に示すように、モードB背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第2態様(提灯状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、六角画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第2態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新動作)を開始する前の変動前動作として演出図柄70aの縮小表示を0.5秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第2態様(シャトル形)で表示される。そして、第2態様の通常アイコンは、左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)から右側に傾く第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる揺れ動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期2秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードC(通常遊技状態)では、図70(c)に示すように、モードC背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第3態様(R面取りされた矩形状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、R面取りされた六角画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第3態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新変動)を開始する前の変動前動作として演出図柄70aの拡大表示を0.5秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンであれば第3態様(星形)で表示される。そして、第3態様の通常アイコンは、特定頂部が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定頂部が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードD(確変遊技状態)では、図70(c)に示すように、モードD背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第4態様(矩形状のベース画像、数字画像)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第4態様(丸形)で表示される。そして、第4態様の通常アイコンは、内部の黒点が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して黒点が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードE(確変遊技状態)では、図70(e)に示すように、モードE背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第4態様(矩形状のベース画像、数字画像)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第4態様(丸形)で表示される。そして、第4態様の通常アイコンは、内部の黒点が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して黒点が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードF(時短遊技状態)では、図70(f)に示すように、モードF背景画像がメイン表示装置70への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、演出図柄70aが第4態様(矩形状のベース画像、数字画像)で表示され、特殊図柄TZが全演出モードに共通の共通態様(数値画像)で表示される。
そして、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として演出図柄70aの縮小表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第5態様(五角形)で表示される。そして、第5態様の通常アイコンは、特定頂部が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定頂部が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
なお、演出モードA~Fにおいて、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)に特別アイコンが表示される場合には、特別アイコンが全演出モードに共通の共通態様(丸形)で表示される。そして、共通態様の特別アイコンは、特定部位が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定部位が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)をメイン表示装置70への表示中は常に1周期2.5秒で繰り返し行うようになっている。
また、演出モードA~Fにおいて、共通態様(数字画像)で表示される特殊図柄TZは、変動演出において変動前動作を行わずに下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うようになっており、数字画像1~9を繰り返し更新する更新動作を1周期0.9秒で繰り返し行うようになっている。なお、特殊図柄TZについては、更新変動を行っていることで変動演出の実行中であることを示唆するようになっている。
このように、保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)における第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出を、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)におけるLEDの点灯態様の変化周期(32ms)や1サイクルの周期(256ms)と異なる周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行するようになっている。そのため、保留アイコンが演出動作を行っていることを遊技者にアピールすることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)における第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出を、サブ第1変動表示器81(サブ第2変動表示器82)におけるLEDの点滅周期(1秒)とは異なる周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行するようになっている。そのため、保留アイコンが演出動作を行っていることを遊技者にアピールすることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aが複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れかを実行するようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aが複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行したかによって、演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)を行うまでの時間が異なる場合があるようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、変動演出において演出図柄70aが複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行した場合であっても、3つの演出図柄70aの変動前動作やスクロール表示(更新変動)の開始順を同一にする(左→中→右)ようにしてもよい。
また、変動演出において演出図柄70aが複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行したかによって、3つの演出図柄70aの変動前動作やスクロール表示(更新変動)の開始順を異ならせる(浮上表示:左→中→右、拡大表示:中→左→右、縮小表示:右→中→左等)ようにしてもよい。
また、演出モード毎に演出図柄70aの変動前動作の態様を大当たり期待度が異なるように複数種類設けるようにしてもよい。この場合であっても、保留アイコンの動作態様は演出モード毎に1種類とすることで大当たり期待度を持たせないようにしてもよい。
(演出モード毎の演出例)
図71を用いて、演出モード毎の表示演出例(停止前動作等)について説明する。なお、図70と重複する部分の説明は省略する。
演出モードA(通常遊技状態)では、第1態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が終了することを示唆する停止前動作として、演出図柄70aのキャラクタ画像CGが図柄停止位置で頭を揺らす表示(図79参照)を0.9秒に亘って行うようになっている。
演出モードB(通常遊技状態)では、第2態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新動作)を終了する前の停止前動作として、図柄停止位置で演出図柄70aの縮小→通常表示を0.5秒に亘って行うようになっている。
演出モードC(通常遊技状態)では、第3態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新変動)を終了する前の停止前動作として、図柄停止位置で演出図柄70aの回転表示を0.7秒に亘って行うようになっている。
演出モードD(確変遊技状態)では、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が終了することを示唆する停止前動作として、図柄停止位置から上方に浮き上がった後、下方に下がるバウンド表示を0.4秒に亘って行うようになっている。なお、バウンド表示は、上述した浮上表示と演出態様は類似するが、バウント表示の方が演出図柄70aの移動速度が速く、且つ、浮き上がりの高さも低くなっている。
演出モードE(確変遊技状態)では、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が終了することを示唆する停止前動作として、図柄停止位置で演出図柄70aの回転(小)表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
演出モードF(時短遊技状態)では、第4態様の演出図柄70aは、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が終了することを示唆する停止前動作として、図柄停止位置から上方に浮き上がるバウンド(小)表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
このように、変動演出において演出図柄70aが複数種類の停止前動作(頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示)の何れかを実行するようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aが複数種類の停止前動作(頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示)の何れを実行したかによって、演出図柄70aが停止表示を行うまでの時間が異なる場合があるようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、変動演出において演出図柄70aが複数種類の停止前動作(頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示)の何れを実行した場合であっても、3つの演出図柄70aの停止前動作や仮停止の順序を同一にする(左→右→中)ようにしてもよい。
また、変動演出において演出図柄70aが複数種類の停止前動作(頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示)の何れを実行したかによって、3つの演出図柄70aの停止前動作や仮停止の順序を異ならせる(頭を揺らす表示:左→右→中、回転表示:左→中→右等)ようにしてもよい。
また、演出モード毎に演出図柄70aの停止前動作の態様を大当たり期待度が異なるように複数種類設けるようにしてもよい。この場合であっても、保留アイコンの動作態様は演出モード毎に1種類とすることで大当たり期待度を持たせないようにしてもよい。
(保留数の表示演出例)
図72を用いて、メイン表示装置70における保留数の表示演出例について説明する。
まず、保留数が「0」であって客待ち状態では、図72(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70B及び当該アイコン表示領域70Cにアイコンが表示されず、第1保留数表示領域SA及び第2保留数表示領域SBにはそれぞれ「0」が表示される。
その後、第1始動口45に遊技球が入賞して第1保留数が「1」になると、図72(b)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが1フレームの非アニメーションで追加表示(増加表示)され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(増加表示)される。このとき、保留アイコンHIは左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)で表示され、そこから演出動作(揺れ動作)が開始される。
そして、第1保留数が「0」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図72(c)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示、変化表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「0」に更新(減少表示)される。このとき、保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作)は継続して行われる。
その後、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると、図72(d)に示すように、保留アイコンHIが当該アイコンTIとして保留アイコンHIよりも大きなサイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
この状態で、第1始動口45に遊技球が入賞して第1保留数が「1」になると、図72(e)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、他の通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)と同期するように演出動作(揺れ動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。つまり、特別図柄が変動表示している状態では、保留アイコンHIが第1姿勢(初期姿勢)から表示が開始されない場合があるようになっている。
そして、通常表示態様の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図72(f)に示すように、追加表示された通常表示態様の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
その後、第1始動口45に遊技球が入賞して第1保留数が「2」になると共に、アイコン変化演出が実行されることが決定されると、図72(g)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に第1特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「2」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、特定部位が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)とは同期しない演出動作(回転動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。
そして、第1特別態様(青色)の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図72(h)に示すように、追加表示された第1特別態様(青色)の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(回転動作)が継続して行われる。
この状態で、第1特別図柄の変動表示が終了して停止表示すると、図72(i)に示すように、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが消去表示される20フレームのアニメーションが開始される。このとき、消去表示される当該アイコンTIはエフェクト画像を伴って透明度が徐々に高くなって消去されるが、消去表示中であっても演出動作(揺れ動作)が行われる。
その後、第1保留数が「1」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図72(j)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(減少表示)される。このとき、2つの保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作、回転動作)は継続して行われる。
そして、2つの保留アイコンHIのシフト表示が終了すると、図72(k)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた通常表示態様の保留アイコンHIが当該アイコンTIとして保留アイコンHIよりも大きなサイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に表示されていた第1特別表示態様の保留アイコンHIが第1表示部に通常サイズであって不透明で表示され、これに伴ってアイコン変化演出によって第2特別表示態様(特別アイコンの一種)に変化するが、演出動作(回転動作)は継続して行われる。
この状態で、第1始動口45に遊技球が入賞して第1保留数が「2」になると、図72(l)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「2」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、他の通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)と同期するように演出動作(揺れ動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。
その後、通常表示態様の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図72(m)に示すように、追加表示された通常表示態様の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
この状態で、第1特別図柄の変動表示が終了して停止表示すると、図72(n)に示すように、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去表示される20フレームのアニメーションが開始される。このとき、消去表示される当該アイコンTIはエフェクト画像を伴って透明度が徐々に高くなって消去されるが、消去表示中であっても演出動作(揺れ動作)が行われる。
その後、第1保留数が「1」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図72(o)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた演出動作中の2つの保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1保留数表示領域SAの保留数字が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(減少表示)される。このとき、2つの保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作、回転動作)は継続して行われる。
このとき、演出モードAから演出モードBへの切替条件が成立していると、図72(p)に示すように、メイン表示装置70には画面全体に遮蔽画像(ブラックアウト画像、ホワイトアウト画像等)が表示され、第1保留数表示領域SA及び第2保留数表示領域SBの保留数字が視認可能な状態のまま、第1保留アイコン表示領域70Bや当該アイコン表示領域70Cのアイコンの視認が規制される。
そして、遮蔽画像の後方レイヤーでは、図72(q)に示すように、当該アイコンTIの表示態様や演出動作(回転動作)は維持されたまま、保留アイコンHIが演出モードBに対応する通常表示態様の保留アイコンHIに切り替えられる。このとき、保留アイコンHIは左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)で表示され、そこから演出動作(揺れ動作)が開始される。
そして、遮蔽画像が消去されると、図72(r)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示された通常表示態様の保留アイコンHI及び当該アイコン表示領域70Cに表示された第2特別表示態様の当該アイコンTIの視認が可能となる。
なお、通常表示態様の複数の保留アイコンが表示されている場合についても、通常表示態様の保留アイコンと通常表示態様の当該アイコンとが同期するように演出動作を行うのと同じように、通常表示態様の複数の保留アイコンが同期するように演出動作を行うようになっている。
また、ここでは主に演出モードAにおける保留表示例を説明したが、他の演出モードでも保留アイコンの表示態様や動作演出態様が異なるだけで、基本的には同じような保留数の表示(演出モードの切替時の表示も含む)が行われることになる。
図70~図72の演出例に係る第1の特徴としては、客待ち状態中に保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合には、保留数字及び保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が最短となる1フレーム分の期間で実行される点が挙げられる。このようにしたことで、間延びしないように即座に変動演出(保留数字の減少表示及び保留アイコンの減少表示)を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第2の特徴としては、保留数が減少(「1」から「0」に変化)した場合には、保留数字の非アニメーション(1フレーム)による減少表示、及び、保留アイコンの当該アイコンへのアニメーション(20フレーム)による変化表示(減少表示)が実行(同じフレーム更新タイミングで開始)される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が減少したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの保留アイコンへのシフト表示)が開始するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数字の減少表示が開始されるタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図70~図72の演出例に係る第3の特徴としては、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの保留アイコンへのシフト表示)が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数字の減少表示が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)の方が早い点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって保留数が減少したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの保留アイコンへのシフト表示)が完了するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数字の減少表示が完了するタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図70~図72の演出例に係る第4の特徴としては、特別図柄の変動表示中に保留数が増加した場合には、保留数字の非アニメーション(1フレーム)による増加表示、及び、保留アイコンのアニメーション(20フレーム)による増加表示が実行(同じフレーム更新タイミングで開始)される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示が開始するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数字の増加表示が開始されるタイミング(フレーム更新タイミング)及び終了するタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図70~図72の演出例に係る第5の特徴としては、保留アイコンの追加表示(増加表示)が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数字の増加表示が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)の方が早い点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって保留数が増加したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第6の特徴としては、特別図柄の変動表示(変動演出)中に保留数が増加した場合には、客待ち状態中に保留数が増加した場合に比べて、長い期間(長いフレーム数)に亘って保留アイコンの追加表示(増加表示)が実行される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第7の特徴としては、保留アイコンの増加表示の開始(表示開始)時の演出動作態様(拡大しながら動作)と、保留アイコンの増加表示の完了(表示開始)後の演出動作態様(大きさを維持して動作)とが異なる(一部が異なる)点が挙げられる。このようにしたことで、保留が増加したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示の開始時と増加表示の完了後とで、一部の動作だけを異ならせるのではなく、全ての動作を異ならせてもよい。
図70~図72の演出例に係る第8の特徴としては、保留アイコンの増加表示の開始時の表示態様(半透明)と、保留アイコンの増加表示の完了後の表示態様(不透明)とが異なる(一部が異なる)点が挙げられる。このようにしたことで、保留が増加したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示の開始時と増加表示の完了後とで、透明度だけを異ならせるのではなく、形状などを異ならせてもよい。
図70~図72の演出例に係る第9の特徴としては、特別図柄(演出図柄)の変動表示中において、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢と第2姿勢とに繰り返し変化する演出動作(揺れ動作、回転動作等)を実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン及び当該アイコンによって演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第10の特徴としては、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢と第2姿勢とに繰り返し変化する演出動作(揺れ動作、回転動作)において、第1姿勢から第2姿勢に変化する時間は毎回一定である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン及び当該アイコンが視認し難くなるといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢から第2姿勢に変化するときに描画処理の制御負荷が大きくて処理落ちした(1フレーム分の描画ができなかった)場合には、第1姿勢から第2姿勢に変化する時間がそのときだけは一定にはならずに略一定となる。
図70~図72の演出例に係る第11の特徴としては、特別図柄の変動表示(変動演出)中において、通常表示態様で表示される複数のアイコン(保留アイコン同士、保留アイコンと当該アイコン)が同期して演出動作を実行する点が挙げられる。このようにしたことで、アイコンの演出動作の見栄えを良くして演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、新たに始動入賞したことに基づき通常表示態様で表示される保留アイコンの演出動作が他の保留アイコンの演出動作と同期するタイミングについては、表示開始時でもよいし、表示開始から所定時間経過時でもよいし、シフト表示の開始時でもよいし、シフト表示の完了時でもよい。
図70~図72の演出例に係る第12の特徴としては、特別図柄(演出図柄)が停止表示すると当該アイコンは消去表示されるが、特別図柄(演出図柄)が停止表示してから次の変動表示(変動演出)が開始されるまでの間も、保留アイコンは演出動作を繰り返し実行する点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコンによって保留数が「0」でないことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第13の特徴としては、特別図柄(演出図柄)が停止表示したときに、演出図柄の透明度は変化しないが、当該アイコンの透明度は高くなってから消去される点が挙げられる。このようにしたことで、当該アイコンを消去させる際の違和感を軽減して当該アイコンを自然に消去することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第14の特徴としては、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作の1周期の時間(尺)が、第1の演出モードと第2の演出モードと(演出モードAと演出モードB、演出モードC~Fの相互間)で同一である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作を見易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第15の特徴としては、保留アイコン(当該アイコン)が第1姿勢から第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる周期が、第1の演出モードと第2の演出モードと(演出モードAと演出モードB、演出モードC~Fの相互間)で同一である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作を見易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第16の特徴としては、保留数表示領域では保留数の増減によって保留数が表示される領域の大きさ(面積)が変化しないが、保留アイコン表示領域では保留数の増減によって保留アイコンが表示される領域の大きさ(面積)が変化する(保留数が単数である場合には第1の領域で保留アイコンが表示され、保留数が複数である場合には第1の領域よりも大きい第2の領域で保留アイコンが表示される)点が挙げられる。このようにしたことで、保留数を認識させつつ、保留数の増減を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第17の特徴としては、通常表示態様(通常アイコン)で表示されている保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行可能であり、通常表示態様よりも大当たり期待度が高い特別表示態様(特別アイコン)で表示されている保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期とは異なる第2周期(2.5秒)で繰り返し実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、通常表示態様の保留アイコンと特別表示態様の保留アイコンとを区別し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第18の特徴としては、特殊図柄は、数字画像の1~9までの更新変動(スクロール表示、切替表示)を第1周期(0.9秒)で実行可能であり、保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期とは異なる第2周期(2秒又は3秒)で実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、特殊図柄の更新変動と保留アイコンの演出動作とが連動していると勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第19の特徴としては、特別図柄の変動表示の開始に伴って保留数の減少表示が行われるが、この減少表示において保留数表示領域に表示される保留数字は移動しないが、保留アイコン表示領域に表示される保留アイコンは移動する(保留数が減少する前は第1の領域よりも大きい第2の領域で保留アイコンが表示され、保留数が減少した後は第1の領域で保留アイコンが表示される)点が挙げられる。このようにしたことで、保留数を認識させつつ、保留数の減少を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図70~図72の演出例に係る第20の特徴としては、演出図柄(特殊図柄)の更新動作における移動方向(下方向)と、保留アイコンの演出動作(揺れ動作)における動作方向(左右方向等)とが異なる点が挙げられる。このようにしたことで、演出図柄(特殊図柄)の更新変動と保留アイコンの演出動作(揺れ動作)とを切り分けて認識し易くなって変動演出における演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち状態中に保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合に、保留アイコンを1フレームの非アニメーションで増加表示させるようになっているが、保留数字の増加表示よりも長く継続するように、複数フレーム(例えば5フレーム)のアニメーションで増加表示させてもよい。このようにすると、保留数の増加を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄(演出図柄)の停止表示中にも保留アイコンが演出動作を行うようになっているが、特別図柄(演出図柄)の停止表示中には保留アイコンが演出動作を停止し、次の特別図柄の変動表示の開始(保留数の減少)に伴う保留アイコンのシフト表示後に保留アイコンの演出動作が再開されるようにしてもよい。このようにすると、保留アイコンの演出動作の有無によって特別図柄の変動表示中であるか否かを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンのシフト表示後に保留アイコンの演出動作を再開させる場合、シフト表示後の位置(保留アイコン表示領域、当該アイコン表示領域)で初期姿勢から保留アイコンが演出動作を再開するようにしてもよい。このようにすると、新たに特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に印象付けることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄(演出図柄)が停止表示して当該アイコンが消去表示されるときでも当該アイコンが演出動作を継続して行うようになっているが、特別図柄(演出図柄)の停止表示によって演出動作を終了させるようにしてもよい。このようにすると、表示制御に係る負荷を軽減することが可能となる。
また、通常表示態様で表示される複数のアイコン(保留アイコン同士、保留アイコンと当該アイコン)が同期して演出動作を行うようになっているが、完全に同期して演出動作を行うのではなく、略同期して演出動作を行うようにしてもよい。なお、新たに始動入賞したことに基づき通常表示態様で表示される保留アイコンの演出動作が他の保留アイコンの演出動作と略同期するタイミングについては、表示開始時でもよいし、表示開始から所定時間経過時でもよいし、シフト表示の開始時でもよいし、シフト表示の完了時でもよい。
(客待ち状態から変動演出が開始する場合の具体例)
図73~図75を用いて、客待ち状態から変動演出が開始する場合の具体例について説明する。
図73は、客待ち状態から変動演出が開始する場合のタイミングチャートであり、図74~図75は、図73の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図73のT0のタイミングでは、電源投入されてから特別図柄の変動表示が実行されていない客待ち状態となっており、演出モードA、音量値「3」が設定されている。このとき、第1特別図柄表示器60には、電源投入時の初期図柄であるハズレ特別図柄(右端のLEDのみ点灯)が表示されており、メイン表示装置70には、変動演出の実行を待機している変動待機画面が表示されている。具体的には、モードA背景画像が横スクロール(演出動作)しており、演出図柄70a及び特殊図柄TZが電源投入時の初期図柄である「135」が停止表示された状態となっている(図74(a)参照)。なお、モードA背景画像は、電源投入後に最初に変動待機画面が表示されるタイミングから横スクロールしている。
次に、図73のT1のタイミングにおいて、音量調整のために十字キー19の上ボタン又は下ボタンが操作されると、メイン表示装置70には、右の演出図柄70aの前側に一部が重なるようにして現在の音量値「3」を示す音量値画像OGが表示され、音声出力装置9からは、音量値「3」に応じた音量の確認音が出力される(図74(b)参照)。
そして、図73のT2のタイミングにおいて、音量を上げるために十字キー19の上ボタンが操作されると、音量値が「3」から「4」に変化する。このとき、メイン表示装置70では、音量値「4」を示す音量値画像OGに更新され、音声出力装置9からは、音量値「4」に応じた音量の確認音(0.5秒間)が出力される(図74(c)参照)。
その後、図73のT3のタイミングにおいて、切替スイッチ22によって音量を下げるための操作が行われると、音量値が「4」から「3」に変化する。このとき、メイン表示装置70では、音量値「3」を示す音量値画像OGに更新されるが、切替スイッチ22による音量調整のため、音声出力装置9からは、音量値「3」に応じた確認音は出力されない(図74(d)参照)。
次に、図73のT4のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1保留数が「1」になって第1特別図柄保留表示器63が「1」表示となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図74(e)参照)。
そして、図73のT5のタイミングにおいて、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われると、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「0」表示になって第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図74(f)参照)。
さらに、演出制御基板130が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過したため、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)が非アニメーションで追加表示されると共に、第1入賞音の出力が開始される(図74(f)参照)。
その後、図73のT6のタイミング(1回目のサイクル変動における3回目の表示変化のタイミング)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図75(g)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する。さらに、十字キー19による音量調整や光量調整が所定期間(1秒間)に亘って規制されて音量値画像OGが消去され、音声出力装置9から変動BGMの可聴出力が開始される(図75(g)参照)。
なお、演出図柄70aの変動前動作としての浮上表示の開始時に変動BGMの可聴出力の開始に加えて、変動開始音(毎変動出力される開始音、大当たり予告としての開始音等)を出力するようにしてもよい。
次に、図73のT7のタイミング(3回目のサイクル変動の開始時)において、入賞音の出力が終了し(図75(h)参照)、図73のT8のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示され、その後に演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始され(図75(i)参照)、図73のT9のタイミングにおいて、全ての演出図柄70aの高速変動が開始する(図75(j)参照)。変動開始音を出力する場合には、このタイミング(入賞音の出力が終了するよりも後)で変動開始音の出力が終了するようにするとよい。
なお、音量値画像OGの表示中に演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できなかった場合には、特別図柄の変動表示は実行されるが、変動演出が実行されないため、音量値画像OGが消去されずに表示期間が延長され、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態が維持されることになる。
また、音量値画像OGではなく、十字キー19の左ボタン又は右ボタンの操作によって光量値画像が表示されている場合についても、基本的には音量値画像OGが表示されている場合と同様となる。
このように、客待ち状態(十字キー19による音量調整や光量調整が可能な期間)において変動演出が開始される場合には、所定期間(1秒間)に亘って十字キー19による音量調整や光量調整が規制されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に集中していることで変動演出の開始という重要な局面を遊技者が見逃してしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、音量値画像OGの表示中に変動演出が開始される場合には、音量値画像OGの表示期間(最後の調整操作から10秒)が経過していなくても、音量値画像OGの視認が規制される(消去する)ようになっている。そのため、音量値画像OGによって変動演出が阻害されることがなく、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、音量値画像OGの非表示中に切替スイッチ22の操作によって音量値が調節されても音量値画像OGを表示しないが、音量値画像OGの表示中であれば、十字キー19の操作による音量調整であるか切替スイッチ22の操作による音量調整であるかに拘らず、新たに設定された音量値に応じた音量値画像OGが表示されるようになっている。そのため、新たに設定された音量値を遊技者が把握することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aは変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)を行ってからスクロール表示(更新表示)を開始するが、特殊図柄TZは変動前動作を行うことなく更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始するようになっている。そのため、演出図柄70aの変動前動作によって変動演出の演出効果を高めることができると共に、特殊図柄TZによって特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)を開始する前に特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始するようになっている。そのため、特殊図柄TZによって特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄の変動表示の開始に応じて保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンや保留数字、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)が更新されるようになっている。そのため、遊技の進行を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)を開始する前に保留アイコンのシフト表示(当該アイコンTIへの変化)が開始されるようになっている。そのため、保留記憶が減ったことを遊技者が早めに察知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)を開始するときには保留アイコンのシフト表示(当該アイコンTIへの変化)が終了するようになっている。そのため、保留記憶が減ったことで変動演出(演出図柄70aのスクロール表示)が行われるという遊技の流れを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)を開始する前(演出図柄70aの停止表示中、変動前動作中)においても、保留アイコンHIが演出動作(揺れ動作、回転動作)を行うようになっている。そのため、保留記憶があることを遊技者にアピールしつつ演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)の開始時においても、当該アイコンTIが演出動作(揺れ動作、回転動作)を行うようになっている。そのため、当該アイコンTIに遊技者の目を向けさせて変動演出が開始されることをアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aの変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の開始時においても、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像)が演出動作(横スクロール、場面変化、背景画像に含まれるキャラクタの動作等)を行うようになっている。そのため、演出図柄70aと共に変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)の開始時においても、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像)が演出動作(横スクロール、場面変化、背景画像に含まれるキャラクタの動作等)を行うようになっている。そのため、演出図柄70aと共に変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、客待ち状態から変動演出が開始される場合、演出図柄70aの変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の開始時に変動BGM(各演出モードに応じたBGM)の可聴出力が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)の開始時においては、既に変動BGMが(各演出モードに応じたBGM)が可聴出力されているようになっている。そのため、演出図柄70aのスクロール表示が開始される前から変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも後)で、変動演出における演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと演出図柄70aのスクロール表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2~3回のサイクル変動の開始タイミングよりも後、4回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前)で、変動演出における演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと演出図柄70aのスクロール表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが演出図柄70aのスクロール表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示と演出図柄70aのスクロール表示とを段階的に開始することで遊技演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄が主であって演出図柄70aが従の関係にあることを遊技者に知らしめることができ、遊技機の仕様を遊技者に認識させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(1回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前)で、特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、サイクル変動における最初の表示変化のタイミングと特殊図柄TZの更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。また、特別図柄が主であって特殊図柄TZが従の関係にあることを遊技者に知らしめることができ、遊技機の仕様を遊技者に認識させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンや保留数字、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(1回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前)で、保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンや保留数字、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留表示の更新開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンや保留数字、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留表示が更新されたという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIのシフト表示を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留アイコンHIのシフト表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIのシフト表示を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留アイコンHIのシフト表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留アイコンHIのシフト表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に、保留アイコンHIのシフト表示(減少表示)が終了するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留アイコンHIがシフト表示したという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が終了した後に、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示が終了するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留アイコンHIが当該アイコンTIにシフト表示したという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後)で、所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと所定の遊技音の可聴出力の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと所定の遊技音の可聴出力の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが所定の遊技音の可聴出力の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最初のサイクル変動の開始タイミングも後)で、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと演出BGMの可聴出力の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと演出BGMの可聴出力の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが演出BGMの可聴出力の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(電源ON後の変動待機画面の表示開始時、最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、客待ちデモ演出の終了時)で、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと背景画像の演出動作の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(電源ON後の変動待機画面の表示開始時、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、客待ちデモ演出の終了時)で、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと背景画像の演出動作の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが背景画像の演出動作の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始前(電源ON後の変動待機画面の表示開始時)から、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が行われるようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、例えば、特別図柄の変動表示が開始される前の客待ち状態において遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出における変動前動作の種類(浮上表示、拡大表示、縮小表示)によって、演出図柄70aがスクロール表示(更新表示)を開始するまでに第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で実行されるサイクル変動の回数が異なる場合があるようになっている。そのため、変動前動作の種類に応じて遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出における変動前動作の種類(浮上表示、拡大表示、縮小表示)によって、演出図柄70aがスクロール表示(更新表示)を開始するまでに第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で実行されるサイクル変動における表示変化の回数が異なる場合があるようになっている。そのため、変動前動作の種類に応じて遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、音量値画像OGの表示中に変動演出が開始される場合に、音量値画像OGを非表示とするのではなく、演出図柄70aの上位レイヤーに表示(設定)された状態から演出図柄70aの下位レイヤーに表示(設定)された状態に変更することで、演出図柄70aの後方に重なるように表示することで音量値画像OGの視認が制限されるようにしてもよい。
(変動演出中に始動入賞する場合の具体例)
図76~図77を用いて、変動演出中に始動入賞する場合の具体例について説明する。
図76は、変動演出中に始動入賞する場合のタイミングチャートであり、図77は、図76の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図76のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(変動開始からY回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において演出図柄70a及び特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)していると共に、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図77(a)参照)。
次に、図76のT1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1保留数が「1」になって第1特別図柄保留表示器63が「1」表示となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図77(b)参照)。
そして、図76のT2のタイミングにおいて、演出制御基板130が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部への通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)のアニメーションでの追加表示及び第1入賞音の出力が開始される(図77(c)参照)。
その後、図76のT3のタイミングにおいて、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示の開始から所定期間が経過すると、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が終了して第1入賞音の出力も終了する(図77(d)参照)。
このように、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞した場合、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が複数回のサイクル変動にわたって実行されるようになっている。そのため、始動口に遊技球が入賞したことを遊技者に的確に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
このように、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞した場合、複数回のサイクル変動にわたって入賞音(第1入賞音、第2入賞音)が出力されるようになっている。そのため、始動口に遊技球が入賞したことを遊技者に的確に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞して入賞音(第1入賞音、第2入賞音)を出力する場合、変動BGMの音量が低下せずに維持されるようになっている。そのため、入賞音によって変動演出が阻害されることが抑制され、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(連続して変動演出を実行する場合の具体例)
図78~図81を用いて、連続して変動演出を実行する場合の具体例について説明する。
図78は、連続して変動演出を実行する場合のタイミングチャートであり、図79~図81は、図78の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図78のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(変動開始からN回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において左右の演出図柄70aが仮停止して中央の演出図柄70aが低速でスクロール表示(更新変動)していると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには通常表示態様の2つの保留アイコンHIが表示されていると共に、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図79(a)参照)。
次に、図78のT1のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動の開始時)において、スクロール表示(更新変動)していた左の演出図柄70aが仮停止を開始する(図79(b)参照)。そして、左の演出図柄70aが仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、左の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行う(図79(c)参照)。
なお、「停止前動作」とは、仮停止~停止表示までの間に行われる演出であればどのような演出を当てはめてもよい。
また、仮停止後に限らず、仮停止直前に行われる演出を停止前動作としてもよい。
次に、図78のT1~T2のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動以降の・・サイクル変動の開始時)において、スクロール表示(更新変動)していた右の演出図柄70aが仮停止を開始する(図79(b)~(c)参照)。そして、右の演出図柄70aが仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、右の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行う(図79(b)~(c)参照)。
次に、図78のT2のタイミング(変動開始からN+16回目のサイクル変動の開始時)において、スクロール表示(更新変動)していた中の演出図柄70aが仮停止を開始する(図79(c)参照)。そして、中の演出図柄70aが仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、中の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての演出図柄70aが仮停止した状態になる(図80(c)~(d)参照)。
その後、図78のT3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図80(d)参照)。
次に、図78のT4のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「523」)及び特殊図柄TZ(「523」)の停止表示が開始される(図80(e)参照)。
そして、図78のT5のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図80(f)参照)。
次に、図78のT6のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「1」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図81(g)参照)。
そして、図78のT7のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図81(h)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する(図81(h)参照)。
その後、図78のT8のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、演出図柄70aの浮上表示の開始から所定期間が経過すると、今回の変動演出だけで実行される先読みエフェクト演出(開始時発光演出)が開始され、演出図柄70aの周囲に青色の発光エフェクト画像EFが表示される(図81(i)参照)。
次に、図78のT9のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、2つの保留アイコンHIのシフト表示が終了すると最先の1つの保留アイコンHIが当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。このとき、変動開始時のアイコン変化演出が行われて当該アイコンTIが青アイコンとして表示され、その後に演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始される(図81(i)参照)。
このように、演出図柄70aの変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の開始前(演出図柄70aの停止表示中)から可聴出力していた変動BGMを、変動前動作の実行中も継続して(途切れなく)可聴出力するようになっている。そのため、複数回の変動演出を紡いだような演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の開始時(アイコンのシフト表示が行われるとき)にアイコン変化演出が実行される場合に、アイコンのシフト表示の開始時からアイコンの表示態様を変化させるのではなく、アイコンのシフト完了時(後)にアイコンの表示態様を変化させるようになっている。そのため、アイコンの表示態様が変化したことを目立たせてアイコン変化演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、特別図柄及び演出図柄70aが停止表示するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aが停止表示するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出パターンの種類によって先に仮停止する演出図柄70a(例えば左側の演出図柄70a)が停止前演出を行っているときは、次に仮停止する演出図柄70a(例えば右側の演出図柄70a)は停止前演出を行っているときと、更新変動(スクロール表示)を行っているときがあるようになっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、先に仮停止する演出図柄70aと次に仮停止する演出図柄70aの停止前演出の演出態様は同一となるが、異なる演出態様としてもよい。また、短縮変動の場合には、停止前演出が行われないようにしてもよい。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aや特殊図柄TZやサブ第1変動表示器81(サブ第2変動表示器82)の変動表示(更新変動)が終了するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、当該アイコンの消滅表示を開始するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aが停止表示し、その後に当該アイコンの消滅表示が終了するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aや特殊図柄TZやサブ第1変動表示器81(サブ第2変動表示器82)の変動表示(更新変動)が終了し、その後に当該アイコンの消滅表示が終了するようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aは停止前演出(キャラクタが頭を揺らす動作)を実行した後に停止表示するが、特殊図柄TZは停止前演出を実行せずに停止表示する。そのため、演出図柄70aによって変動演出の演出効果を高めつつ、特殊図柄TZによって特別図柄の変動表示の終了を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aは停止前動作(キャラクタが頭を揺らす動作)を行ってから停止表示するが、演出図柄70aの停止前動作中や停止表示中であっても、背景画像(各演出モードに対応した背景画像)が演出動作を継続して実行するようになっている。そのため、演出図柄70aの停止前動作中や停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aや特殊図柄TZが停止表示するが、演出図柄70aや特殊図柄TZの停止表示中であっても、背景画像(各演出モードに対応した背景画像)が演出動作を継続して実行するようになっている。そのため、演出図柄70aや特殊図柄TZが停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも前、最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後)で、演出図柄70aが所定態様で表示(仮停止表示、停止表示)されるようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動が終了する前に、演出図柄70aが仮停止表示されるようになっている。そのため、演出図柄70aが仮停止してから特別図柄の変動表示が終了するという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で、特殊図柄TZが停止表示されるようになっている。そのため、特殊図柄TZの停止表示に係る演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、変動演出の実行中に保留アイコンHIを演出動作(揺れ動作、回転動作)させ、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動の終了後においても、保留アイコンHIの演出動作が継続して行われるようになっている。そのため、保留アイコンHIによって保留数が「0」でないことを遊技者に把握させると共に、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で、当該アイコンTIの消滅表示が終了するようになっている。そのため、当該アイコンTIの消滅表示に係る演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動が終了した後に、当該アイコンTIの消滅表示が終了するようになっている。そのため、特別図柄が停止表示したから当該アイコンTIが消去されたという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前(変動演出の実行中)に開始された所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力を、当該サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で終了することが可能となっている。そのため、所定の遊技音を可聴出力する際の演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前(変動演出の実行中)に開始された所定の遊技音(仮停止音等)の可聴出力を、当該サイクル変動が終了する前に終了することが可能となっている。そのため、前の変動表示の印象を次の変動表示まで引きずらないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前から出力されていた所定の遊技音(変動BGM)を、当該サイクル変動の終了後(停止表示中)においても継続して可聴出力することが可能となっている。そのため、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前から出力されていた背景画像の演出動作(横スクロール、場面変化等)を、当該サイクル変動の終了後(停止表示中)においても継続して実行するようになっている。そのため、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の開始に伴って実行される先読み演出(先読みゾーン演出、先読みエフェクト演出)については、特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に実行されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始したから先読み演出が実行されたという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合の具体例)
図82~図83を用いて、停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合の具体例について説明する。なお、図83においては、(a)~(c)を省略しているが、図79(a)~(c)と同一である。
図82は、停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合のタイミングチャートであり、図83は、図82の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図82のT0~T2のタイミングは、図78のT0~T2のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T3のタイミング以降について説明する。
図82のT3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図80(d)参照)。
しかしながら、演出制御基板130が停止時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図82のT4のタイミングで演出図柄70aや特殊図柄TZ等の停止表示が開始されるはずが、演出図柄70aや特殊図柄TZ等の停止表示が開始されないことになり、サブ第1変動表示器81での変動表示期間、当該アイコンTIの表示期間、演出図柄70aの仮停止期間及び特殊図柄TZの変動表示期間が延長されることになる。
次に、図82のT5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「0」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図83(e)参照)。
そして、図82のT6のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が最初(消灯)から開始される(図83(f)参照)。
また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが非アニメーションで消去され、第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて仮停止していた演出図柄70aが一瞬だけ図柄停止位置に表示されてから変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、スクロール表示(更新変動)していた特殊図柄TZが停止表示することなくスクロール表示を継続する(図83(f)参照)。
その後、図82のT7のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。その後、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始される(図83(g)参照)。
このように、第1コマンド(開始時コマンド)を受信すると変動演出を開始させると共に、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出を終了させるようになっているが、変動演出が終了していない状態で第3コマンド(次の開始時コマンド)を受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して次の変動演出を開始させるようになっている。つまり、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出が終了するが、第2コマンドを正常に受信できずに第3コマンド(次の開始時コマンド)を受信しても変動演出が終了するようになっている。言い換えれば、第2コマンドを受信している場合と受信していない場合との両方において、次の変動演出の実行中には前の変動演出が終了するようになっている。そのため、次の変動演出の開始によって前の変動演出を適切に終了させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aの仮停止中に開始時コマンドを受信すると、仮停止していた演出図柄70aを一瞬だけ図柄停止位置に表示してから(停止時コマンドを正常に受信できていた場合と同じ態様で)変動演出(ここでは浮上表示)を開始するようになっている。そのため、演出図柄70aの停止表示中に開始時コマンドを受信した場合と同じ態様で変動演出を開始することができ、演出図柄70aが仮停止している状態から変動演出が開始される際の遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、当該アイコンTIの表示中に開始時コマンドを受信すると、表示していた当該アイコンTIを非アニメーション、つまり、アニメーションでの消去表示よりも短い時間で消去表示するようになっている。そのため、次に保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cにシフト表示する際に、そのシフト表示を阻害することがなくなり、演出効果が低下することを抑制することが可能となる。
なお、開始時コマンドが配線異常やノイズによってコマンド化けした状態で演出制御基板130に受信されてしまうと、第1特別図柄表示器60で実行される特別図柄の変動表示の変動パターンの内容(例えばノーマルリーチの13.5秒変動)と、メイン表示装置70で実行される変動演出の変動演出パターンの内容(例えば、SPリーチ演出の40秒)とが相違してしまうケースもある。このようなケースでは、第1特別図柄表示器60での特別図柄の停止表示時にメイン表示装置70では変動演出(具体的にはSPリーチ演出)が実行された状態となり、この状態で次の開始時コマンドを受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して次の変動演出を開始させるようになる。この点については、開始時コマンドの送受信はあるが停止時コマンドの送受信がない遊技機についても同様の動作となる。
(通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例)
図84~図86を用いて、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例について説明する。
図84は、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートであり、図85~図86は、図84の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図84のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(変動開始からN回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において左右の演出図柄70aが仮停止して中央の演出図柄70aが低速でスクロール表示(更新変動)していると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている。さらに、右の演出図柄70aの前側に一部が重なるようにして音量値画像OGが表示されている(図85(a)参照)。
次に、図84のT1のタイミング(変動開始からN回目のサイクル変動中)において、スクロール表示(更新表示)していた中央の演出図柄70aが仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、中央の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての演出図柄70aが仮停止した状態になる(図85(b)参照)。
そして、図84のT2のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動中)において、音量調整のために十字キー19の下ボタンが操作されると、音量値が「4」から「3」に変化する。このとき、メイン表示装置70では、音量値「3」を示す音量値画像OGに更新され、音声出力装置9からは、音量値「3」に応じた音量の確認音の出力が開始される(図85(c)参照)。
その後、図84のT3のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動中)において、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が終了する(図85(d)参照)。
次に、図84のT4のタイミング(変動開始からN+16回目のサイクル変動の途中)において、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図85(e)参照)。
そして、図84のT5のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「523」)及び特殊図柄TZ(「523」)での停止表示が開始される。さらに、十字キー10による音量調整や光量調整が所定期間(1秒間)に亘って規制されて音量値画像OGが消去されるが、確認音の出力は継続する(図85(f)参照)。
その後、図84のT6のタイミングにおいて、確認音の出力期間が経過すると確認音の出力が終了し(図86(g)参照)、図84のT7のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図86(h)参照)。
次に、図84のT8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。
そして、図84のT9のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から停止待機期間(例えば30秒)が経過すると、変動BGMの可聴音量での出力が停止(ミュート)され(図86(i)参照)、客待ち状態指定コマンドの受信からデモ待機期間(例えば60秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開始される。
なお、確認音の出力中に停止時コマンドの受信に応じた演出図柄70a(特殊図柄TZ)の停止表示が行われた場合には、十字キー19での音量調整が規制される一方、確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続されるようになっているが、これは変動演出の開始時も同様であり、確認音の出力中に開始時コマンドの受信に応じた変動演出の実行が開始される場合であっても、十字キー19での音量調整が規制される一方、確認音は出力期間が経過するまでは出力が継続するようになっている。
また、客待ち状態指定コマンドを受信してから所定期間が経過すると変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されるが、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できなかった場合には、変動BGMの可聴出力が停止されることがなく、例えば、次に客待ち状態指定コマンドや大当たり遊技のオープニング指定コマンド等を受信すると変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)される。
このように、変動演出(十字キー19による音量調整や光量調整が可能な期間)において演出図柄70aが停止表示される場合には、所定期間(1秒間)に亘って十字キー19による音量調整や光量調整が規制されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に集中していることで演出図柄70aの停止表示という重要な局面を遊技者が見逃してしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
音量値画像OGの表示中に演出図柄70aが停止表示される場合には、音量値画像OGの表示期間(最後の調整操作から10秒)が経過していなくても、停止表示される演出図柄70aの視認性を確保するために、音量値画像OGの視認が規制される(消去される)ようになっている。そのため、音量値画像OGによって停止表示される演出図柄70aの視認性が阻害されることがなく、停止表示された演出図柄70aを遊技者が確認することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、音量の確認音の出力期間中に変動演出が開始又は演出図柄70aが停止表示される場合には、十字キー19による音量調整が規制されるが、音量の確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続されるようになっている。そのため、音量調整されたことを遊技者が把握することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合には、変動BGMの可聴出力が所定期間に亘って継続するようになっている。そのため、通常変動演出が終了してすぐに変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)する場合に比べて、遊技者が遊技をやめようとする気が起きにくくなり、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aが停止前動作を行ってから停止表示するが、演出図柄70aの停止前動作中や停止表示中も、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が継続して実行されるようになっている。そのため、演出図柄70aの停止前動作中や停止表示中も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において停止前演出(演出図柄70aのキャラクタが頭を揺らす動作、仮停止音の出力等)が終了した後に、演出図柄70aや特殊図柄TZが停止表示するが、演出図柄70aや特殊図柄TZが停止表示した後も、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が継続して実行されるようになっている。そのため、特殊図柄TZが停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常変動演出において演出図柄70aは停止前動作(キャラクタが頭を揺らす動作)を行ってから停止表示するが、演出図柄70aが停止表示した後に所定時間が経過すると、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が停止するようになっている。そのため、演出BGMの可聴出力がずっと継続されることで遊技者に煩わしさを与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において演出図柄70aが停止前動作を行ってから停止表示するが、演出図柄70aの停止前動作中であっても、出力中の演出BGMの音量を十字キー19の操作によって遊技者が調整可能となっている。そのため、演出BGMの音量を調整するための遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、演出図柄70aの停止前動作中に各種のエラーの報知音が出力されている場合には、演出BGMの出力が制限(音量低下又は消音)されるようになっている。
なお、音量値画像OGの表示中に演出図柄70aが停止表示される場合に、音量値画像OGを非表示とするのではなく、演出図柄70aの上位レイヤーに表示(設定)された状態から演出図柄70aの下位レイヤーに表示(設定)された状態に変更してもよい。このようにすると、音量値画像OGが演出図柄70aの後方に重なるように表示されるため、音量値画像OGの視認が制限される一方で、演出図柄70aの視認性が確保され、停止表示される演出図柄70aを遊技者が確認することが可能となる。
また、客待ち状態中の十字キー19の操作による音量調整時には音量の確認音を出力し、変動演出中の十字キー19の操作による音量調整時には音量の確認音を出力しないようになっているが、客待ち状態中の十字キー19の操作による音量調整時には音量の確認音を出力しないようにし、変動演出中の十字キー19の操作による音量調整時には音量の確認音を出力するようにしてもよい。
また、客待ち状態中であっても変動演出中であっても十字キー19の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示するようになっているが、客待ち状態中の十字キー19の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示し、変動演出中の十字キー19の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示しないようにしてもよい。
また、確認音の出力中に停止時コマンドの受信に応じた演出図柄70aの停止表示が行われる場合や確認音の出力中に開始時コマンドの受信に応じた変動演出の実行が開始される場合であっても、確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続するようになっているが、演出図柄70aの停止表示が行われる場合や変動演出の実行が開始される場合には、出力期間が経過していなくても確認音の出力を停止するようにしてもよい。このようにすると、確認音と変動開始音や変動停止音とを混同し難くして、変動開始音や変動停止音を聞き取り易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合の具体例)
図87~図88を用いて、停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合の具体例について説明する。
図87は、停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合のタイミングチャートであり、図88は、図87の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図87のT0~T3のタイミングは、図84のT0~T3のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T4のタイミング以降について説明する。
図87のT4のタイミング(変動開始からN+16回目のサイクル変動の途中)において、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図88(e)参照)。
しかしながら、演出制御基板130が停止時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図87のT5のタイミングで演出図柄70aや特殊図柄TZ等の停止表示が開始されるはずが、演出図柄70aや特殊図柄TZ等の停止表示が開始されないことになる。そして、サブ第1変動表示器81での変動表示期間、当該アイコンTIの表示期間、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動表示期間、音量値画像OGの表示期間及び十字キー19による音量調整や光量調整の可能期間が延長されることになる(図88(f)参照)。
次に、図87のT6のタイミングにおいて、確認音の出力期間が経過すると確認音の出力が終了し(図88(g)参照)、図87のT7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。
その後、図87のT8のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIの非アニメーションでの消滅表示が行われ、演出図柄70a(「523」)及び特殊図柄TZ(「523」)が図柄停止位置に表示された状態(=停止表示された状態)となる。一方、十字キー10による音量調整の可能な状態が維持され、音量値画像OGの表示も維持される(図88(h)参照)。
そして、図87のT9のタイミングにおいて、音量値画像OGの表示期間(前回の音量調整のための十字キー19の操作から10秒)が経過すると、音量値画像OGが非表示となり(図88(i)参照)、図87のT10のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間(例えば30秒)が経過すると、変動BGMの可聴音量での出力が停止(ミュート)され(図88(j)参照)、さらに所定期間(例えば30秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開始される。
なお、音量値画像OGの表示中に主制御基板110から送信された開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合についても、基本的には音量値画像OGの表示中に主制御基板110から送信された停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合と同様で、変動演出が実行されないことになるため、十字キー19による音量調整が可能な状態が維持され、音量値画像OGが消去されることもなくなる。
また、停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合には、サブ第1変動表示器81での変動表示の停止、当該アイコンTIの非アニメーションでの消滅表示、演出図柄70a及び特殊図柄TZの停止表示が行われないため、十字キー19による音量調整が可能な状態が維持され、音量値画像OGが消去されることもなくなる。
また、停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合には、演出図柄70a及び特殊図柄TZの停止表示が行われないため、客待ち状態となってから所定期間(30秒)が経過した場合であっても、変動BGMの可聴出力が維持された状態となる。
このように、第1コマンド(開始時コマンド)を受信すると変動演出を開始させると共に、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出を終了させるようになっているが、変動演出が終了していない状態で第3コマンド(客待ち状態指定コマンド)を受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して客待ち状態となるようになっている。つまり、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出が終了するが、第2コマンドを正常に受信できずに第3コマンド(客待ち状態指定コマンド)を受信しても変動演出が終了するようになっている。言い換えれば、第2コマンドを受信している場合と受信していない場合との両方において、客待ち状態に移行する場合には変動演出が終了するようになっている。そのため、客待ち状態の開始によって変動演出を適切に終了させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
このように、主制御基板110から送信された開始時コマンド又は停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合(主制御基板110と演出制御基板130を繋ぐコマンド線の断線やコネクタ抜け等)には、十字キー19による音量調整や光量調整が規制されることがなく、音量調整や光量調整が可能な状態が維持されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に関する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、主制御基板110から送信された開始時コマンド又は停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合(主制御基板110と演出制御基板130を繋ぐコマンド線の断線やコネクタ抜け等)には、音量値画像OGの表示期間が経過するまでは音量値画像OGの表示が維持されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に関する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、開始時コマンドが配線異常やノイズによってコマンド化けした状態で演出制御基板130に受信されてしまうと、第1特別図柄表示器60で実行される特別図柄の変動表示の変動パターンの内容(例えばノーマルリーチの13.5秒変動)と、メイン表示装置70で実行される変動演出の変動演出パターンの内容(例えば、SPリーチ演出の40秒)とが相違してしまうケースもある。このようなケースでは、第1特別図柄表示器60での特別図柄の停止表示時にメイン表示装置70では変動演出(具体的にはSPリーチ演出)が実行された状態となり、この状態で客待ち状態指定コマンドを受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して客待ち状態に移行するようになる。この点については、開始時コマンドの送受信はあるが停止時コマンドの送受信がない遊技機についても同様の動作となる。
(ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例)
図89~図91を用いて、ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例について説明する。
図89は、ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートであり、図90~図91は、図89の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図89のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの演出図柄70a及び3つの特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図90(a)参照)。
次に、図89のT1のタイミングにおいて、左右の演出図柄70aが同一の図柄で仮停止した状態で中央の演出図柄70aが低速でスクロール表示するノーマルリーチ演出が開始されると、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されてノーマルリーチBGMの出力が開始される(図90(b)参照)。
そして、図89のT2のタイミングにおいて、メイン表示装置70に暗色背景画像が表示されてブラックアウト演出が開始されると、演出図柄70aが縮小して画面左上隅部に表示され、演出ボタン17の操作を促す促進演出及び演出ボタン17の有効期間が開始される。具体的には、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、ノーマルリーチBGMの可聴出力が停止(ミュート)され、音声出力装置9から「押せ」との促進音が出力される(図90(c)参照)。
その後、図89のT3のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、SPリーチ演出への発展が失敗してノーマルリーチ演出で終了することを示唆する発展失敗演出が実行される。具体的には、メイン表示装置70に発展失敗画像SIGが表示されると共に、音声出力装置9から「ちーん」との失敗音が出力される(図90(d)参照)。
次に、図89のT4のタイミングにおいて、ブラックアウト演出の実行期間が経過すると、モードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、演出図柄70aがブラックアウト演出の開始前の位置に復帰してノーマルリーチ演出が再開され、ノーマルリーチBGMの可聴出力が再開される(図90(e)参照)。
そして、図89のT5のタイミングにおいて、低速でスクロール表示(更新変動)していた中央の演出図柄70aが「6」で仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、中央の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って3つの演出図柄70aがリーチハズレ出目(「565」)で仮停止した状態になる。また、ノーマルリーチBGMの出力が停止するが、変動BGMの可聴出力は再開されない状態になる(図90(f)参照)。
その後、図89のT6のタイミングにおいて、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が終了する(図91(g)参照)。
次に、図89のT7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図91(h)参照)。
そして、図89のT8のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「565」)及び特殊図柄TZ(「565」)での停止表示が開始される(図91(i)参照)。
その後、図89のT9のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図91(j)参照)。
次に、図89のT10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。その後は、客待ち状態指定コマンドの受信からデモ待機期間(例えば60秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開始される。
このように、ノーマルリーチ変動演出が実行される場合において、ノーマルリーチ演出が開始されると変動BGMをミュート(消音)してノーマルリーチBGMを出力するようになっているため、ノーマルリーチ演出を効果的に盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、ハズレノーマルリーチ変動演出後に客待ち状態となる場合には、ノーマルリーチ変動演出が終了する前、具体的には、3つの演出図柄70aの仮停止から演出BGM(変動BGM、ノーマルリーチBGM)が出力されない状態となるため、ノーマルリーチ演出が終了したことや、ハズレとなったことを即座に把握することができ、興趣を向上させることが可能となる。
なお、3つの演出図柄70aの仮停止から演出BGM(変動BGM、ノーマルリーチBGM)の出力を停止するのではなく、3つの演出図柄70aの仮停止によってノーマルリーチBGMに代えて変動BGMを可聴出力するようにしてもよい。このようにすると、大当たり期待度が低いノーマルリーチ変動演出がハズレとなったときに、極端に遊技者を落胆させることがなくなる。
(ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合の具体例)
図92~図94を用いて、ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合の具体例について説明する。
図92は、ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャートであり、図93~図94は、図92の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図92のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの演出図柄70a(キャラクタ画像を含む表示態様)がスクロール表示(更新変動)していると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている。
次に、図92のT1のタイミングにおいて、左右の演出図柄70aが同一の図柄で仮停止した状態で中央の演出図柄70aが低速でスクロール表示するノーマルリーチ演出が開始されると、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されてノーマルリーチBGMの出力が開始される。
そして、図92のT2のタイミングにおいて、メイン表示装置70に暗色背景画像が表示されてブラックアウト演出が開始されると、演出図柄70aが縮小して画面左上隅部に表示され、メイン表示装置70に演出ボタン17の操作を促す促進演出及び演出ボタン17の有効期間が開始される。具体的には、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、ノーマルリーチBGMの出力が停止(非出力)され、音声出力装置9から「押せ」との促進音が出力される(図93(a)参照)。
その後、図92のT3のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、SPリーチ演出への発展が成功してSPリーチ演出が実行されることを示唆する発展成功演出が実行される。具体的には、メイン表示装置70に発展成功画像HSGが表示されると共に、音声出力装置9から「やったね」との成功音が出力される(図93(b)参照)。
次に、図92のT4のタイミングにおいて、ブラックアウト演出の実行期間が経過すると、SPリーチ背景画像の表示及びSPリーチBGMの出力が開始されてSPリーチ演出の実行が開始される。このとき、演出図柄70aが数字のみの表示態様に変化し、左右の演出図柄が画面上部の左右隅部に通常サイズよりも縮小した状態で表示される(図93(c)参照)。
そして、図92のT5のタイミングにおいて、SPリーチ演出の実行期間が経過すると、SPSPリーチ背景画像の表示及びSPSPリーチBGMの出力が開始されてSPSPリーチ演出の実行が開始される。このとき、3つの演出図柄70aが画面の左上隅部に通常サイズよりも縮小した状態で表示され、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと非表示となる(図93(d)参照)。
その後、図92のT6のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の最終局面でSPSPリーチBGMの出力が停止されて決め演出が開始されると、演出ボタン17の操作を促す促進画像及び演出ボタン17の有効期間が開始される。具体的には、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、SPSPリーチBGMの出力が停止(非出力)され、音声出力装置9から「押せ」との促進音が出力される(図93(e)参照)。
次に、図92のT7のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行される。具体的には、メイン表示装置70に決め失敗画像HBGが表示されると共に、音声出力装置9から「ちーん」との失敗音が出力される。また、画面の左上隅部において中央の演出図柄70aが「6」で仮停止することで、3つの演出図柄70aがリーチハズレ出目(「565」)で仮停止した状態になる(図93(f)参照)。
そして、図92のT8のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の実行期間が経過すると、演出図柄70aが停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行される。具体的には、背景画像や演出図柄70a等を遮蔽する遮蔽画像(例えば機種名や機種固有のキャラクタ等を含むアイキャッチ画像(図131参照))が表示される。そして、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、演出図柄70aがSPリーチ演出の開始前の位置且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと再表示される(図94(g)参照)。
その後、図92のT9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図94(h)参照)。
次に、図92のT10のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「565」)及び特殊図柄TZ(「565」)での停止表示が開始される(図94(i)参照)。
そして、図92のT11のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図94(j)参照)。
その後、図92のT12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「1」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図94(k)参照)。
次に、図92のT13のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が最初(消灯)から開始される(図94(l)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始し、変動BGMの可聴出力が再開される(図94(l)参照)。
なお、ここではSPSPリーチ変動演出について説明したが、SPリーチ変動演出についても同様で、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を中断し、ブラックアウト演出後のSPリーチ演出でノーマルリーチBGMの出力を再開せずにSPリーチBGMを出力するようになっている。
また、ここではSPSPリーチ変動演出について説明したが、SPリーチ変動演出がハズレとなる場合についてもSPSPリーチ演出がハズレとなる場合と同様で、SPリーチ演出でハズレとなる演出図柄70aが仮停止されると、演出図柄70aが停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行され、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、演出図柄70aが通常サイズ且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。
また、先読みゾーン演出が実行されていることで先読みゾーン背景が表示されている状態でリーチ状態となってSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合についても、モードA背景画像のような通常背景画像が表示されている状態でリーチ状態となってSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合と同様であるが、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出でハズレとなる演出図柄70aが仮停止されると、演出図柄70aが停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行され、第1停止示唆演出が終了すると先読みゾーン背景画像となる前の通常背景画像(例えばモードA背景画像)の横スクロールが再開されると共に、演出図柄70aが通常サイズ且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。
このように、SPリーチ演出が実行されるか否かを示唆するブラックアウト演出(示唆演出)が実行される第1変動演出(ノーマルリーチ変動演出)では、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を継続したままミュート(消音)し、ブラックアウト演出後のノーマルリーチ演出でミュートしていたノーマルリーチBGMを可聴出力に復帰させ、SPリーチ演出が実行されるか否かを示唆するブラックアウト演出(示唆演出)が実行される第2変動演出(SP/SPSPリーチ変動演出)では、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を中断し、ブラックアウト演出後のSPリーチ演出でSPリーチBGMを出力するようになっている。そのため、SPリーチ演出を実行する場合の音声制御の負荷を軽減することができ、音声制御の自由度を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態に対応する第1背景画像(例えば、通常背景画像であるモードA背景画像)又は第2背景画像(先読みゾーン背景画像)の表示中にSPリーチ演出が開始される場合、通常背景画像よりも大当たり期待度が高いことを示す第3背景画像(SPリーチ背景画像)に変更すると共に、リーチ状態を形成して仮停止している演出図柄70aを通常サイズよりも小さいサイズで表示する。そして、3つの演出図柄70aがハズレで仮停止すると、その後に第1背景画像(通常背景画像であるにモードA背景画像)に変更すると共に、3つの演出図柄70aを通常サイズで停止表示させるようになっている。そのため、SPリーチ演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aの表示態様が変化するSPリーチ演出の実行中であっても、保留アイコンHIや当該アイコンTIの演出動作の態様(動作の内容、動作の周期等)が変化しないようになっている。そのため、遊技者をSPリーチ演出に集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出の実行中において、当該アイコンTIは表示したままで保留アイコンHIを非表示にしている。そのため、遊技者をSPSPリーチ演出に集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出の終了後において、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)の表示を再開するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が実行された変動演出の後に、再び変動演出が実行されることを遊技者にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されない場合には表示が維持される一方、SPSPリーチ演出が実行される場合には非表示となるが、特殊図柄TZはSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されるか否かに拘らず表示が維持されるようになっている。そのため、変動表示中であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出が終了するときに第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が終了すること及び演出図柄70aが停止表示することを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行して演出図柄の70aの表示態様を第1態様に復帰させるようになっている。そのため、演出図柄70aの表示態様が変化することに対する違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行してSPSPリーチ背景画像からモードA背景画像に復帰させるようになっている。そのため、背景画像が変化することに対する違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ブラックアウト演出中に保留アイコンHIや当該アイコンTIを表示しているが、保留アイコンHI及び当該アイコンTIの少なくとも一方を非表示にし、SPリーチ演出が開始されると表示を再開するようにしてもよい。
また、ブラックアウト演出中に有効期間を発生させて演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると発展成功演出又は発展失敗演出を実行するようになっているが、有効期間を発生させないようにしてもよい。この場合、発展成功演出又は発展失敗演出を実行するようにしてもよいし、発展成功演出又は発展失敗演出を実行せずにノーマルリーチ演出に復帰したりSPリーチ演出に発展したりするようにしてもよい。
また、SPリーチ演出の実行中には保留アイコンHI及び当該アイコンTIを表示したままにし、SPSPリーチ演出の実行中には、保留アイコンHIを非表示にして当該アイコンTIを表示したままにしているが、SPリーチ演出の実行中に保留アイコンHIを非表示にして当該アイコンTIを表示したままにし、SPSPリーチ演出の実行中に保留アイコンHI及び当該アイコンTIを非表示にしてもよい。
(当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の具体例)
図95、図96を用いて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の具体例について説明する。
図28、図29で述べたように、当該アイコンTIのアイコン最終表示態様としては、「白アイコン」、「青アイコン」、「赤アイコン」、「虹アイコン」があるが、これらのアイコンが当該アイコンTIとして表示されている場合のアニメーションでの消滅表示の具体例を図95に示している。
図95は、一例として、「白アイコン」と「青アイコン」との当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の具体例を示している。「白アイコン」は、図94(i)と同じであるため、説明を省略する。
一方、「青アイコン」である場合、(h-2)~(j-2)に示すように、「白アイコン」を消滅表示させるアニメーションと同じアニメーションを用いて消滅表示を行う。これにより、「白アイコン」でも「青アイコン」でも同じアニメーションで消滅表示が行われることから、当該アイコンが消滅して変動演出が終了したことを遊技者に把握させやすくすることができる。
なお、「青アイコン」は、「赤アイコン」、「虹アイコン」で読み替えてもよい。また、「白アイコン」、「青アイコン」、「赤アイコン」、「虹アイコン」で全て同じアニメーションを用いて消滅表示を行うとしたが、それぞれ異なるアニメーションを用いて消滅表示を行うようにしてもよい。また、図28、図29には例示していないアイコン(例えば、キャラクタアイコン)を備える場合には、このようなキャラクタアイコンについても、「白アイコン」等と同じアニメーションを用いて消滅表示を行うようにしてもよいし、キャラクタアイコンのみ異なるアニメーションを用いて消滅表示を行うようにしてもよい。
また、図95の例であると、「青アイコン」は丸形状をしており、保留アイコンHIの六角形と形状が異なっているが、「青アイコン」も保留アイコンHIと同一形状(図95の例であると六角形)で表示されてもよい。
図96は、消滅表示について、アニメーションを用いる場合と、アニメーションを用いない場合とがある点について説明する図である。具体的には、図96(b)は、図92(b)を示しており、SPリーチ演出へ発展したことを示す発展画像SEGが表示されると、当該アイコンTIや保留アイコンHIが非表示となる。この場合、当該アイコンTIや保留アイコンHIは、図95等で示したアニメーションを用いずに消滅(非表示)させる。これにより、遊技者は、当該アイコンTIがアニメーションを伴わずに非表示となったことから、変動演出がまだ続くことを認識することができる。
そして、図96(i)においては、図95等で示したアニメーションを用いて消滅表示させる。これにより、遊技者は、当該アイコンTIがアニメーションを伴って非表示となったことから、変動演出が終了したことを認識することができる。
なお、当該アイコンTIがアニメーションを伴わずに非表示となるケースは、発展時に限らず、例えば、図103に示すように、電源供給の停止時が挙げられる。図96(b)の消滅態様は、図103(b)の消滅態様と同じであるが、異なっていてもよい。すなわち、変動演出終了時と、発展時と、電源供給の停止時とで、変動演出終了時の消滅態様のみが異なり、発展時と、電源供給の停止時とが同じ消滅態様であってもよいし、変動演出終了時と、発展時と、電源供給の停止時とで、それぞれ消滅態様が異なっていてもよい。
なお、例えば、図89で述べたハズレノーマルリーチと、図92で述べたハズレSPSPリーチとで、演出図柄70aの仮停止期間が異なっている。具体的には、ハズレノーマルリーチにおける演出図柄70aの仮停止期間よりも、ハズレSPSPリーチにおける演出図柄70aの仮停止期間の方が長くなっている。よって、仮停止期間において当該アイコンTIが演出動作を行う期間も、ハズレSPSPリーチの方が長くなる。このように、ハズレノーマルリーチと、ハズレSPSPリーチとで、当該アイコンTIが演出動作を行う期間が異なる場合でも、同じアニメーションで当該アイコンTIの消滅表示を行い、同じ消滅時間で当該アイコンTIの消滅表示を行うようにしている。これにより、変動演出や仮停止期間は異なれど、当該アイコンが消滅して変動演出が終了したことを遊技者に把握させやすくすることができる。
(大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合の具体例)
図97~図99を用いて、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合の具体例について説明する。
図97は、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートであり、図98~図99は、図97の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図97のT0~T5のタイミングは、図92のT0~T5のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T6のタイミング以降について説明する。
まず、図97のT6のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の最終局面でSPSPリーチBGMの出力が停止されて決め演出が開始されると、演出ボタン17の操作を促す促進画像及び演出ボタン17の有効期間が開始される。具体的には、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、SPSPリーチBGMの出力が停止(非出力)され、音声出力装置9から「押せ」との促進音が出力される(図98(e)参照)。
次に、図97のT7のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行される。具体的には、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで下降(大下降)すると共に、第2可動部材73bが左右方向に移動する。また、メイン表示装置70に決め成功画像SEFが表示されると共に、音声出力装置9から「キュインキュイン」との成功音が出力される。また、画面の左上隅部において中央の演出図柄70aが「5」で仮停止することで、3つの演出図柄70aが大当たり出目(「555」)で仮停止した状態になる(図98(f)参照)。
そして、図97のT8のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の実行期間が経過すると、演出図柄70aが停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行される。具体的には、背景画像や演出図柄70a等を遮蔽する遮蔽画像(機種名を含むアイキャッチ画像)が表示される。そして、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、演出図柄70aがSPリーチ演出の開始前の位置且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと再表示される(図98(g)参照)。
また、演出図柄70aが大当たり出目で停止表示することを示唆する第2停止示唆演出が開始される。具体的には、発光エフェクト画像EFが演出図柄70aの一端から他端まで移動して消える発光表示演出が所定周期(例えば0.75秒)で2回繰り返し行われる。このとき、所定期間(例えば、演出図柄70aの停止表示まで)に亘って音声出力装置9からは音声が出力されない状態となる(図98(g)参照)。
その後、図97のT9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60に大当たり特別図柄が停止表示される(図99(h)参照)。
次に、図97のT10のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、第2停止示唆演出が終了すると共に、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「555」)及び特殊図柄TZ(「555」)での停止表示が開始される(図99(i)参照)。
そして、図97のT11のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図99(j)参照)。
その後、図97のT12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して大当たり遊技のオープニング指定コマンドが送信される(図99(k)参照)。
次に、図97のT13のタイミングにおいて、演出制御基板130が大当たり遊技のオープニング指定コマンドを受信してから所定期間が経過すると、大当たり遊技のオープニング演出が開始される。具体的には、「大当たり」との文字を含むオープニング演出画面が表示され、画面右隅部には、遊技領域5aの右側領域(大入賞口)を狙って遊技球を発射することを示唆する右打ち画像UGが表示される。
このように、大当たりとなる変動演出において、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されない場合には表示が維持される一方、SPSPリーチ演出が実行される場合には非表示となるが、特殊図柄TZはSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されるか否かに拘らず表示が維持されるようになっている。そのため、変動表示中であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、大当たりとなる変動演出において、ノーマルリーチ演出後にSPリーチ演出に発展しない場合についても、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)の表示が維持されるようになっている。
また、大当たりとなるSPSPリーチ演出が終了するときに第2停止示唆演出(発光エフェクト画像EFが演出図柄70aの一端から他端まで移動して消える発光表示演出)を実行するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が終了すること及び大当たり演出図柄70aが停止表示することを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第2停止示唆演出における発光表示演出の1回の演出時間(0.75秒)や累計の演出時間(1.5秒)が保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)の周期(2秒又は3秒)とは異なるようになっている。そのため、第2停止示唆演出における発光表示演出を目立たせることができ、大当たり演出図柄が停止表示することを強調することが可能となる。
なお、第2停止示唆演出における発光表示演出の演出態様が、演出図柄70aの一端から他端まで発光エフェクト画像EFが移動して消えるようになっているが、演出図柄70aの数字画像の部分の一端から他端まで発光エフェクト画像EFが移動して消えるようにしてもよいし、キャラクタ画像の一端から他端まで発光エフェクト画像EFが移動して消えるようにしてもよい。
また、第2停止示唆演出における発光表示演出の累計の演出時間が保留アイコンの演出動作の周期(2秒又は3秒)よりも短くなっているが、発光表示演出の1回の演出時間を例えば2秒とすることで累計の演出時間が保留アイコンHIの演出動作の周期(2秒又は3秒)よりも長くなるようにしてもよい。
また、各種のリーチ演出が実行されずに3つの演出図柄がハズレ出目で停止表示される通常変動演出の場合には、第2停止示唆演出としての発光表示演出が実行されないようになっているが、左中右の3つの演出図柄が順に仮停止する毎に、仮停止した演出図柄70aに重畳するように第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、演出図柄70aの一部が発光する画像)を所定期間(例えば、0.3秒)表示して順次仮停止時発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、演出図柄の仮停止時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態及び特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)において順次仮停止時発光演出を実行するのではなく、通常遊技状態においては、順次仮停止時発光演出を実行可能とし、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、順次仮停止時発光演出を実行しないようにしてもよい。
また、各種のリーチ演出が実行されずに3つの演出図柄がハズレ出目で停止表示される短縮変動演出の場合には、第2停止示唆演出としての発光表示演出が実行されないようになっているが、左中右の3つの演出図柄が同時に仮停止した際に、仮停止した3つの演出図柄70aのそれぞれに重畳するように第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、演出図柄70aの一部が白発光する画像)を所定期間(例えば、0.3秒)表示して同時仮停止時発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、演出図柄の仮停止時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態及び特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)において同時仮停止時発光演出を実行するのではなく、通常遊技状態においては、同時仮停止時発光演出を実行可能とし、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、同時仮停止時発光演出を実行しないようにしてもよい。
また、各種のリーチ演出が実行されて3つの演出図柄70aがリーチハズレ出目で停止表示されるリーチ変動演出の場合には、第2停止示唆演出としての発光表示演出が実行されないようになっているが、最後に停止表示される中央の演出図柄70aが仮停止した際に、この演出図柄70a(先に仮停止していた左右の演出図柄70aを除く)に重畳するように第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、演出図柄70aの一部が白発光する画像)を所定期間(例えば、0.3秒)表示してリーチハズレ時発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、リーチハズレであることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態及び特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)においてリーチハズレ時発光表示演出を実行するのではなく、通常遊技状態においては、リーチハズレ時発光表示演出を実行可能とし、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、リーチハズレ時発光表示演出を実行しないようにしてもよい。
また、左右の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行される場合に、この左右の演出図柄70a(変動中の中央の演出図柄70aを除く)の周囲に第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、演出図柄70aの少なくとも一部を遮蔽して視認を規制するように白発光する画像)を所定期間(例えば、1.2秒)に亘って表示してリーチ成立時発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、リーチ演出が実行されない変動演出パターンよりも、リーチ演出が実行される変動演出パターンにおける発光表示演出の実行回数を多くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態及び特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)においてリーチ成立時発光表示演出を実行するのではなく、通常遊技状態においては、リーチ成立時発光表示演出を実行可能とし、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、リーチ成立時発光表示演出を実行しないようにしてもよい。
また、左右の2つの演出図柄70aがメイン表示装置70の画面上部に移動してSPリーチ演出に発展する場合に、この左右の演出図柄70a(変動中の中央の演出図柄70aを除く)の周囲に第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、演出図柄70aの数字の内部を発光させる画像)を所定期間(例えば、0.4秒)に亘って表示して発展時発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、SPリーチ演出が実行されない変動演出パターンよりも、SPリーチ演出が実行される変動演出パターンにおける発光表示演出の実行回数を多くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態及び特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)において発展時発光表示演出を実行するのではなく、通常遊技状態においては、発展時発光表示演出を実行可能とし、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、発展時発光表示演出を実行しないようにしてもよい。
また、発展時発光表示演出を実行するようにした場合であっても、左中右の3つの演出図柄70aがメイン表示装置70の画面左上隅部に縮小表示してSPSPリーチ演出が実行される場合には、この3つの演出図柄70aに対しての発光表示演出を実行しないようにしてもよい。このようにすると、遊技者が視認し難くなるように縮小表示された演出図柄70aに対して無駄に発光表示演出を実行しないで済み、画像表示に係る制御負荷を軽減することが可能となる。
また、図97のT7のタイミングで画面の左上隅部において3つの演出図柄70aが大当たり出目で仮停止した後(第2停止示唆演出が実行される前の保留アイコンが非表示の状態中)に、画面中央に移動して通常サイズで表示するようにしてもよい。この場合には、画面中央に移動した3つの演出図柄70aに対応するように第2停止示唆演出とは異なる発光エフェクト画像(例えば、中央の演出図柄から外方に向けて広がって放射状に黄発光するような画像)を所定期間(例えば、1.2秒)に亘って表示して停止示唆前発光表示演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、演出図柄が大当たり出目となったことを遊技者にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、停止示唆前発光表示演出において発光エフェクト画像を表示する際に、枠用照明装置10を停止示唆前発光表示態様(例えば、発光エフェクト画像の表示色と同じ色)で発光させるようにしてもよい。
また、第2停止示唆演出(発光表示演出)が実行されない通常変動演出や短縮変動演出が実行される場合には、3つの演出図柄70aがハズレ出目で仮停止した後に停止示唆前発光表示演出を実行しないようにするとよい。このようにすると、変動演出パターンによって発光表示演出の実行回数や実行される発光表示演出の種類が変化することになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第2停止示唆演出(発光表示演出)が実行されないリーチ変動演出(ノーマルリーチ変動演出、SPリーチ変動演出、SPSPリーチ変動演出)が実行される場合にも、3つの演出図柄70aがハズレ出目で仮停止した後に停止示唆前発光表示演出を実行しないようにするとよい。このようにすると、大当りとなるか否かによって発光表示演出の実行回数や実行される発光表示演出の種類が変化することになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第2停止示唆演出(発光表示演出)が実行される変動演出であっても、SPリーチ変動演出の場合には、停止示唆前発光表示演出を実行せず、SPSPリーチ変動演出の場合には、停止示唆前発光表示演出を実行するようにしてもよい。
また、遊技状態によって停止示唆前発光表示演出を実行しない(例えば、通常遊技状態では停止示唆前発光表示演出を実行する一方、特定遊技状態では停止示唆前発光表示演出を実行しない)ようにしてもよいし、遊技状態によって第2停止示唆演出(発光表示演出)を実行しない(通常遊技状態では第2停止示唆演出を実行する一方、特定遊技状態では第2停止示唆演出を実行しない)ようにしてもよい。
また、遊技状態に拘らず停止示唆前発光表示演出を実行可能とする場合には、通常遊技状態における停止示唆前発光表示演出と特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)における停止示唆前発光演出の実行時間を異ならせてもよい(例えば、通常遊技状態における停止示唆前発光表示演出の実行時間>特定遊技状態における停止示唆前発光表示演出の実行時間等)。このようにすると、遊技状態によって停止示唆前発光表示演出から大当たりの開始までの時間が変化することになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、遊技状態に拘らず第2停止示唆演出(発光表示演出)を実行可能とする場合には、通常遊技状態における第2停止示唆演出(発光表示演出)と特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)における第2停止示唆演出(発光表示演出)の実行時間を異ならせてもよい(例えば、通常遊技状態における第2停止示唆演出の実行時間>特定遊技状態における第2停止示唆演出の実行時間等)。このようにすると、遊技状態によって第2停止示唆演出(発光表示演出)から大当たりの開始までの時間が変化することになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出の終了後に保留アイコンHIが再表示されるようにしたが、SPSPリーチ演出の種類によっては保留アイコンHIが再表示されないようにしてもよい。具体的には、第1SPSPリーチ演出が実行された場合やハズレとなる第2SPSPリーチ演出が実行された場合には、第1停止示唆演出の実行後に保留アイコンHIを再表示するようにし、大当たりとなる第2SPSPリーチ演出が実行された場合には、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)や保留アイコンHIの再表示を実行せずに、そのまま大当たり遊技のオープニング演出が実行されるようにしてもよい。
また、SPSPリーチ演出の終了後に保留アイコンHIを再表示するようにしたが、リーチハズレ出目の演出図柄70aが仮停止した後に大当たりとなる復活演出を実行する場合には、復活演出の実行中において保留アイコンHIを再び非表示にしてもよい。この場合、復活演出の実行後に大当たり出目の演出図柄70aを仮停止させると共に、保留アイコンを再表示させるようにしてもよいし、復活演出の実行後に大当たり出目の演出図柄70aの表示や保留アイコンHIの再表示をせずに、そのまま大当たり遊技のオープニング演出が実行されるようにしてもよい。
なお、演出図柄70aの仮停止中に停止時コマンドを正常に受信できた場合、リーチハズレ変動演出における演出図柄70aの仮停止時間の方が、大当たり変動演出における演出図柄70aの仮停止時間よりも長くなるようになっているが、大当たり変動演出において停止時コマンドを正常に受信できない場合には、リーチハズレ変動演出における演出図柄70aの仮停止時間よりも、大当たり変動演出における演出図柄70aの仮停止時間の方が長くなることがあるようになっている。また、大当たり変動演出において停止時コマンドやオープニング指定コマンドを正常に受信できない場合には、リーチハズレ変動演出における演出図柄70aの仮停止時間よりも、大当たり変動演出における演出図柄70aの仮停止時間の方が長くなるようになっている。
なお、図97(g)~(h)においては、「図柄昇格演出」を実行するようにしてもよい。「図柄昇格演出」とは、例えば、図97のタイミングT7では、第1大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「444」)を表示して、その後、第2大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「777」)に変化表示させるような演出である。
具体的には、演出図柄(例えば、「444」)を上下方向にスクロールさせて、演出ボタン17の操作に応じて、演出図柄(例えば、「777」)を表示させる。そして、図97のタイミングT9までに演出を終了させて、図97のタイミングT10では演出図柄(例えば、「777」)で停止表示する。
「図柄昇格演出」は、上記の例に限らず、第3大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「555」)から第2大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「777」)に変化表示させるパターンがあってもよいし、第1大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「444」)から第3大当たりであることを示唆する演出図柄(例えば、「555」)に変化表示させるパターンがあってもよい。
また、昇格パターンを複数種類備えて、特定の昇格パターンで「図柄昇格演出」が実行された場合は、演出図柄(例えば、「777」)に変化表示することが確定してもよい。
また、「図柄昇格演出」の実行時期は、図97(g)~(h)に限らず、別の実行時期があってもよい。例えば、大当たり遊技中に実行してもよい。
(大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合の変形例)
図100は、図97、図99の変形例を示しており、特に異なる点としては、発展時に当該アイコンTIや保留アイコンHIを非表示した後は、その後、再表示せずに、大当たり遊技に移行させる点である。
具体的には、図96で述べたように、発展時において当該アイコンTIや保留アイコンHIを非表示とする(図100(b)参照)。つまり、図97のタイミングT2で当該アイコンTI、保留アイコンHIを非表示とする。
そして、図99(h)~(j)で示すような当該アイコンTI、保留アイコンHIの再表示や、当該アイコンTIのアニメーションによる消滅表示が行われずに、大当たり遊技におけるオープニングに移行するように構成されている(図100(k)(l)参照)。
このように構成することで、当該アイコンTI、保留アイコンHIを再表示させるための制御や、当該アイコンTIをアニメーションにより消滅表示させる制御が不要となるので、制御負荷の軽減が見込める。
また、当該アイコンTI、保留アイコンHIを再表示させるための時間や、当該アイコンTIをアニメーションにより消滅表示させる時間を省略することができ、速やかに大当たり遊技に移行させることができる。これにより、遊技興趣の向上が図れる。
なお、図100の変形例で示す態様は、図99で示す態様とともに備わっていてもよいし、図100のみが備わっていてもよいし、図99のみが備わっていてもよい。
また、図100の変形例で示す態様を図99で示す態様とともに備える場合、遊技状態によって使い分けるようにしてもよい。例えば、通常遊技状態においては、図99で示す態様として、確変遊技状態においては、図100で示す態様としてもよいし、その逆であってもよい。
(始動口ランプの発光態様の具体例)
図101を用いて、始動口ランプ76の発光態様の具体例について説明する。なお、図101は、図100の例における始動口ランプ76の発光態様を示しているが、適用例はこれに限らず、図89の例に適用してもよいし、図92の例に適用してもよいし、図96の例に適用してもよいし、図99の例に適用してもよい。
図101(a)は、図100(a)の場面における始動口ランプ76の発光態様であり、ここでは、一例として、当該アイコンTIが「赤」で表示されており、始動口ランプ76が「赤」で発光していることを示している。
図101(b)は、図100(b)の場面における始動口ランプ76の発光態様であり、発展画像SEGの表示により、「赤」の当該アイコンTI等が非表示となったが、始動口ランプ76は引き続き視認可能に「赤」で発光していることを示している。
図101(c)は、図100(c)の場面における始動口ランプ76の発光態様であり、SPリーチ演出の実行中、当該アイコンTI等が非表示となっているが、始動口ランプ76は引き続き視認可能に「赤」で発光していることを示している。
図101(k)は、図100(k)の場面における始動口ランプ76の発光態様であり、変動演出が終了(演出図柄が停止表示)して、始動口ランプ76が消灯している様子を示している。
このように構成することで、当該アイコンTI等が非表示となっても、始動口ランプ76の発光態様を目視すれば、当該アイコンTI等が何色に変化していたのかを確認できるので、当該アイコンTI等が何色に変化していたのかを忘れてしまうことを防止できる。
(変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例)
図102~図105を用いて、変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例について説明する。
図102は、変動演出中に発生した電断から復旧する場合のタイミングチャートであり、図103~図105は、図102の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図102のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの演出図柄70aがスクロール表示(更新変動)していると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図103(a)参照)。
次に、図102のT1のタイミングにおいて、遊技機1への電源供給が停止する電源断が発生すると、主制御基板110では電源遮断時の処理が行われ、第1特別図柄表示器60等を含むメイン情報表示器59、サブ第1変動表示器等を含むサブ情報表示器80、メイン表示装置70、サブ表示装置71等が非表示の状態となり、音声出力装置9から出力される遊技音(変動BGM等)も非出力の状態となる(図103(b)参照)。
そして、図102のT2のタイミングにおいて、遊技機1への電源供給が再開すると、メイン表示装置70及びサブ表示装置71に「NOW ROADING」との文字を含む読み込み画面(初期画面)が表示され、遊技の制御状態が電源断の発生前の状態に復旧させた主制御基板110から演出制御基板130に対して電源ON時コマンド(ここでは、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド、第1特別図柄記憶指定コマンド、第2特別図柄記憶指定コマンド)が送信される。また、メイン情報表示器59での情報表示が再開され、第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示が電源断前の状態から再開されると共に、第1特別図柄保留表示器63での第1保留数の「2」表示も再開される(図103(c)参照)。
その後、図102のT3のタイミングにおいて、演出制御基板130が電源ON時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、上述した電源復旧報知および各種役物(盤役物、枠役物)の初期動作(復帰動作を含む)が開始されると共に、サブ情報表示器80での情報表示が開始される(図103(d)参照)。
このとき、電源復旧報知中のメイン表示装置70では、画面全体に表示される電源復旧画像が最上位レイヤーに設定され、各種演出画像(電源復旧時の演出モードに応じた背景画像、電源復旧時の初期出目となる演出図柄70a及び特殊図柄TZ、電源復旧時の保留数及び演出モードに応じた保留アイコンHI、電源復旧時の保留数に応じた保留数字等)が電源復旧画像よりも下位レイヤーに設定された電源復旧報知用の画像データが生成されて表示される。このとき、電源復旧画像によって各種演出画像の視認が規制された状態となるが、背景画像及び保留アイコンは演出動作した状態となり、演出図柄70a及び特殊図柄TZは図柄停止位置に停止表示した状態となる。また、保留アイコンHIは電源断の発生前が特別表示態様であっても通常表示態様(白アイコン)に設定された状態となり、当該アイコンTIは電源断の発生前に表示されていても非表示の状態となる(図103(d)参照)。
また、電源復旧報知中のサブ情報表示器80では、サブ第1変動表示器81およびサブ第2変動表示器82は変動表示せずに停止表示した状態となり、サブ第1保留表示器83およびサブ第2保留表示器84は保留数を表示した状態となる(図103(d)参照)。
次に、図102のT4のタイミング(電源復旧報知の継続中)において、第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1保留数が「3」になって第1特別図柄保留表示器63が「3」表示となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図104(e)参照)。
そして、図102のT5のタイミングにおいて、演出制御基板130が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「3」表示になる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第3表示部への通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)のアニメーションでの追加表示が開始されるが、上位レイヤーに設定される電源復旧画像によって視認が規制された状態となる(図104(f)参照)。
その後、図102のT6のタイミングにおいて、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が終了した後に、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図104(g)参照)。
次に、図102のT7のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、電源復旧報知が終了し、電源復旧画像によって視認が規制されていた各種演出画像(電源復旧時の演出モードに応じた背景画像、電源復旧時の初期出目となる演出図柄70a及び特殊図柄TZ、現在の保留数及び演出モードに応じた保留アイコンHI、現在の保留数に応じた保留数字等)が視認可能となる(図105(h)参照)。
そして、図102のT8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「3」から「2」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「2」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図105(i)参照)。
その後、図102のT9のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図105(j)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始し、変動BGMの可聴出力が開始される(図105(j)参照)。
そして、図102のT10のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると最先の1つが当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。また、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始される(図105(k)参照)。
なお、電源復旧時に演出モードD(確変遊技状態)に制御される場合および演出モードFに制御される場合には、演出図柄70aの表示態様が第4態様で表示されることになるが、演出図柄70aの数字画像は電源復旧時に演出モードA(通常遊技状態)に制御される場合と共通の初期演出図柄「753」となる。なお、電源復旧時に演出モードD(確変遊技状態)に制御される場合に、電源復旧時に演出モードA(通常遊技状態)に制御される場合と区別できるように、初期演出図柄を「246」等にしてもよい。
また、客待ち状態中に電源供給が停止した後に電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合には、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信されるため、読み込み画面(初期画面)の表示中に演出制御基板130が客待ち状態指定コマンドを受信することになり、電源復旧報知が行われることなく変動演出の実行を待機している(演出図柄70aを視認可能な)変動待機画面が表示されることになる。
また、大当たり遊技中に電源供給が停止した後に電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合には、次に主制御基板110からラウンド指定コマンドやエンディング指定コマンドが出力されるまでに時間があることから、読み込み画面(初期画面)が表示された後に電源復旧報知が行われ、その後にコマンドに応じた演出画面が表示されることになる。
このように、特別図柄の変動表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合、メイン表示装置70の表示領域全体に表示される電源復旧画像を上位レイヤーに設定すると共に、メイン表示装置70のアイコン表示領域に表示される保留アイコンを下位レイヤーに設定した画像データを生成してメイン表示装置70に表示することで、下位レイヤーの保留アイコンは視認が規制されるようにしている。そのため、電源復旧後に遊技者が混乱してしまうといった不都合を抑制することが可能となる。また、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留数が増加したことを示す特別図柄記憶指定コマンドを受信した場合には、当該増加に応じた保留アイコンを含む画像データを生成するようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留アイコンや背景画像が演出動作を行うようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留数が増加した場合には保留アイコンがアニメーションによって追加表示(増加表示)されるようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧時に第1演出モード(演出モードA)に制御される場合と、第2演出モード(演出モードD、F)に制御される場合とで、演出図柄70aの表示態様が異なるようになっているが、演出図柄70aの数字画像は共通の数字情報(「753」)となるようになっている。そのため、電源復旧後の演出モードによって演出図柄の表示態様が異なる場合であっても、電源復旧であることを把握し易くすることが可能となる。
また、第1保留表示領域(第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64)及び第2保留表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)では、先読み結果に基づいて保留表示の表示態様を変化させないが、第1保留表示領域及び第2保留表示領域よりも保留表示が視認し易い第3保留表示領域(メイン表示装置70の保留表示領域)では、先読み結果に基づいて保留表示(保留アイコンHI)の表示態様を変化可能であり、電源供給が停止すると第1~第3保留表示領域の何れにおいても保留表示を行わず、電源復旧後においては、第3保留表示領域(メイン表示装置70の保留表示領域)における保留表示(保留アイコンHIの視認可能な表示)の再開タイミングよりも、第1保留表示領域(第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64)及び第2保留表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)における保留表示の再開タイミングの方が早くなっている。そのため、電源復旧中であることを報知しつつ、早いタイミングで遊技者に保留数を把握させることが可能となる。なお、第2保留表示領域における保留表示の再開タイミングよりも、第1保留表示領域における保留表示の再開タイミングの方が早くなるようにしてもよい。
また、電源断の発生前に特別表示態様で表示されていた保留アイコンHIについては、電源復旧後には通常表示態様で表示されるようになっている。そのため、保留アイコンが特別表示態様であったことを示す情報などを演出制御基板130においてバックアップ記憶しておかずに済み、演出制御基板130のハード構成が複雑になることを回避することが可能となる。
また、電源復旧後においては、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)での変動表示(LEDの移動点灯による点滅)が再開された後に保留アイコンが視認可能に表示されるようになっている。そのため、遊技の進行を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、電源復旧画像を表示させた後に、各種役物(可動演出装置73、サブ表示装置71、演出ボタン17)の初期動作(復帰動作を含む)が役物毎に異なるタイミングで演出動作を行う場合と同様の態様で実行されるようになっている。そのため、各種役物の初期動作が電源復旧の発生によって実行されたものであることを知らしめることができ、演出動作であると勘違いさせるような不都合を回避することが可能となる。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82については、電源復旧報知中においては変動表示を行わずに停止表示した状態となるようになっているが、電源復旧報知中(特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンドの受信後)において変動表示を行い、停止時コマンド(図柄確定コマンド)の受信時に停止表示するようにしてもよい。
(先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図106~図108を用いて、先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例について説明する。
図106は、先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合のタイミングチャートであり、図107~図108は、図106の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図106のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの演出図柄70a及び3つの特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図107(a)参照)。
次に、図106のT1のタイミングにおいて、先読みゾーン演出が開始されると、上述したゾーン中演出が実行される。具体的には、モードA背景画像に代えて先読みゾーン背景画像が横スクロールした状態で表示されると共に、「ZONE」との文字画像を含むゾーン画像ZGが表示される。また、変動BGMの音量が低下してゾーンBGMの出力が開始される(図107(b)参照)。
そして、図106のT2のタイミングにおいて、スクロール表示(更新変動)していた中央の演出図柄70aが仮停止すると、音声出力装置9から仮停止音の出力が開始され、中央の演出図柄70aのキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての演出図柄70aが仮停止した状態になる(図107(c)参照)。
その後、図106のT3のタイミングにおいて、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が停止し、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図107(d)参照)。
次に、図106のT4のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「523」)及び特殊図柄TZ(「523」)の停止表示が開始される(図107(e)参照)。
そして、図106のT5のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図107(f)参照)。
その後、図106のT6のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「1」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図108(g)参照)。
しかしながら、演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図106のT7のタイミングで保留表示の更新(第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83の更新、保留アイコンHIのシフト表示)や変動演出が実行されるはずが、それらが実行されないことになる。そのため、演出図柄70a及び特殊図柄TZの停止表示期間が延長され、今回の変動演出から2回の変動演出にわたって実行されるはずの先読みエフェクト演出が開始されなくなる。ただし、演出図柄70a及び特殊図柄TZの停止表示期間の延長期間においても先読みゾーン背景画像の横スクロールや保留アイコンHIの演出動作は継続して行われる。(図108(h)参照)。
そして、図106のT8のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図108(i)参照)。
しかしながら、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、本来であれば当該アイコンTIの消滅表示や演出図柄70a及び特殊図柄TZの停止表示が実行されるはずが、それらが実行されないことになる。
その後、図106のT9のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「0」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図108(j)参照)。
次に、図106のT10のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図108(k)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた2つの保留アイコンHIのうちの前回の特別図柄の変動表示に対応する分の保留アイコンHI(白アイコン)が非アニメーションで消去され、第2表示部に表示されていた今回の特別図柄の変動表示に対応する分の保留アイコンHI(青アイコン)が第1表示部に非アニメーションで表示される。そして、第1表示部に表示された保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する(図108(k)参照)。
そして、図106のT11のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、演出図柄70aの浮上表示の開始から所定期間が経過すると、前回の変動演出から2回の変動演出にわたって実行されるべき先読みエフェクト演出が1回分遅れて開始され、演出図柄70aの周囲に青色の発光エフェクト画像EFが表示される(図108(l)参照)。
その後、図106のT12のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。このとき、変動開始時のアイコン変化演出が行われて当該アイコンTIが青アイコンとして表示され、その後に演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始される。
このように、演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できないことで所定の先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)の実行対象となる特別図柄の変動表示中に変動演出が実行されない場合であっても、当該特別図柄の変動表示中において所定の先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)が実行されるようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できないことで所定の先読み演出(先読みエフェクト演出)を開始すべき特別図柄の変動表示中に変動演出が実行されない場合には、この特別図柄の変動表示中に所定の先読み演出が開始されることを規制し、次に実行される特別図柄の変動表示中に変動演出が実行される場合には、この特別図柄の変動表示中に規制した先読み演出が開始されるようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できないことで特別図柄の変動表示が実行されるが変動演出が実行されない場合、第1先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)は実行されるが第2先読み演出(先読みエフェクト演出)は実行されないようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、大当たり判定の結果を示唆するための変動演出(示唆演出)の実行中に変動BGM(示唆演出音)を出力し、先読みゾーン演出による期待度示唆の対象となる対象変動演出が実行される前から、特別遊技が実行される可能性があることを示唆するゾーンBGM(事前演出音)を出力すると共に、対象変動演出の開始後もゾーンBGMを出力し、ゾーンBGMが出力されているときには、ゾーンBGMよりも小さい音量で示唆演出を出力するようになっている。そのため、先読みゾーン演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読みゾーン演出の実行中(ゾーンBGMの出力中)に変動BGMの音量を低下させるようになっているが、先読みゾーン演出の実行中には変動BGMの可聴出力を停止(ミュート)するようにしてもよい。
また、演出制御基板130が開始時コマンドを正常に受信できないことで、複数回の変動演出にわたって実行されるアイコン変化演出や先読みゾーン演出が開始される変動演出が実行されない場合においても、次に実行される変動演出からアイコン変化演出や先読みゾーン演出を開始するようにしてもよい。
また、特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する先読み演出として先読みエフェクト演出を実行するようになっているが、先読みエフェクト演出に代えて変動演出(大当たりとなる変動演出を含む)毎にカウントダウン演出(カウントダウン画像の表示、カウントダウン音声の出力)を行う先読みカウントダウン演出を実行してもよいし、変動演出(大当たりとなる変動演出を含まない)毎に所謂チャンス目(556や667等のリーチ状態を形成しない一定の法則を持ったハズレ出目)を仮停止させると共に3つの演出図柄70aの周囲への発光エフェクト画像の表示やエフェクト効果音の出力を所定期間(例えば0.5秒)行ってから停止表示させる先読みチャンス目演出(チャンス目停止時発光表示演出)を実行するようにしてもよいし、それらの3つの先読み演出を実行するようにしてもよい。
また、先読みチャンス目演出(チャンス目停止時発光表示演出)では、「556」や「667」等の一定の法則を持った出目とするのではなく、演出図柄のうちの奇数図柄の数字を赤色とし、偶数図柄の数字を青色としておき、「135」や「357」等の3つの演出図柄70aの数字が全て赤色となる同色図柄を仮停止(停止表示)させたり、「246」や「468」等の3つの演出図柄70aの数字が全て青色となる同色図柄を仮停止(停止表示)させたりしてもよく、この場合には、青色の同色図柄が仮停止される場合よりも、赤色の同色図柄が仮停止される場合の方が、大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。
また、先読みチャンス目演出(チャンス目停止時発光表示演出)では、左中右の3つ(3列)の演出図柄70aが仮停止したタイミングで3つの演出図柄70aの周囲に発光エフェクト画像を表示させてエフェクト効果音を出力する演出を行うのではなく、左中右の3つ(3列)の演出図柄70aが順番に仮停止する毎(例えば、バウンド表示する毎)に、仮停止した演出図柄70aの周囲にエフェクト画像を表示すると共に発光エフェクト効果音を出力する演出(例えば0.5秒ずつ)を行うことで、左中右の3つ(3列)の演出図柄70aが発光するタイミングが異なるようにしてもよい。
また、通常遊技状態においては、先読みチャンス目演出を実行可能とする一方、右打ち画像が表示される特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、先読みチャンス目演出を実行しないようにしてもよい。
また、通常遊技状態においては、先読みチャンス目演出を実行しない一方、右打ち画像が表示される特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態の少なくとも一方)においては、先読みチャンス目演出を実行するようにしてもよい。
また、先読みチャンス目演出において3つの演出図柄70aの周囲に発光エフェクト画像を表示するのではなく、左中右列のうちの1つ(例えば、中央列)の演出図柄70aの周囲にのみ発光エフェクト画像を表示するようにしてもよい。
また、先読みチャンス目演出において発光エフェクト画像を表示する際に、枠用照明装置10をチャンス目発光態様(例えば、仮停止した演出図柄70aの周囲に表示される発光エフェクト画像の表示色と同じ色)で発光させるようにしてもよい。
(メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合の具体例)
図109~図110を用いて、メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合の具体例について説明する。
図109は、メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合のタイミングチャートであり、図110は、図109の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図109のT0のタイミングでは、特別図柄の変動表示が実行されていない客待ち状態となっている。このとき、第1特別図柄表示器60には、ハズレ特別図柄が表示されており、メイン表示装置70では、モードA背景画像が横スクロール(演出動作)しており、演出図柄70a及び特殊図柄TZが前回の変動演出の停止結果であるハズレ出目(「537」)で停止表示された状態となっている。また、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)された状態となっている(図110(a)参照)。
次に、図109のT1のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されると、メニュー操作の有効期間となり、メイン表示装置70には、演出図柄70aの前方に重なる状態で複数種類の選択項目(遊技機1の関する説明が表示される「機種説明」の項目、変動演出における演出をカスタマイズするための「演出カスタマイズ」の項目、携帯電話と連動したログ管理を行うための「ぱちログ」の項目)を含むメニュー画像MGが表示される(図110(b)参照)。
そして、図109のT2のタイミングにおいて、電源基板160と主制御基板110とを接続する配線の異常(断線、コネクタ抜け等)によって主制御基板110への電源供給が停止すると、主制御基板110では電源遮断時の処理が行われ、第1特別図柄表示器60を含むメイン情報表示器59が非表示の状態となる。このとき、サブ情報表示器80、メイン表示装置70及びサブ表示装置71の表示状態は継続する(図110(c)参照)。
その後、図109のT3のタイミングにおいて、主制御基板110への電源供給が再開すると、遊技用RWM領域のデータが破損しているか否かのチェックサム判定が行われ、データが破損していると遊技の制御状態を初期化するための処理が行われる。すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して電源ON時コマンド(ここでは、電源投入指定コマンド、第1特別図柄記憶指定コマンド、第2特別図柄記憶指定コマンド)が送信される。また、メイン情報表示器59での情報表示(第1特別図柄表示器60でのハズレ特別図柄の表示等)が開始される(図110(d)参照)。
次に、図109のT4のタイミングにおいて、演出制御基板130が電源ON時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、メイン表示装置70及びサブ表示装置71に「NOW ROADING」との文字を含む読み込み画面(初期画面)が表示され、サブ情報表示器80での情報表示が一瞬非表示となり、音声出力装置9では遊技音(変動BGM等)が非出力の状態となる(図110(e)参照)。
そして、図109のT5のタイミングにおいて、読み込み画面(初期画面)を表示してから所定期間が経過すると、上述した電源投入報知および各種役物(盤役物、枠役物)の初期動作(復帰動作を含む)が開始されると共に、サブ情報表示器80での情報表示が開始される(図110(f)参照)。
このとき、メイン表示装置70では、横スクロール(演出動作)を開始したモードA背景画像の前方において電源投入時の初期出目(「135」)で演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示した状態で表示されると共に、第1保留数表示領域SA及び第2保留数表示領域SBに「0」が表示された状態となる。また、音声出力装置9から電源投入報知音が出力され、変動BGMの頭出しでのミュート出力が開始される(図110(f)参照)。
なお、メニュー画像MGの表示中に電源復旧指定コマンドを受信した場合についても、メイン表示装置70に表示される演出図柄70a及び特殊図柄TZが電源復旧時の初期出目(「753」)である点と、電源投入報知音が出力されない点以外は、基本的には電源投入指定コマンドを受信した場合と同様となる。
また、音量値画像OGの表示中に電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信した場合についても、基本的にはメニュー画像MGの表示中に電源ON時コマンドを受信した場合と同様となる。
このように、メイン表示装置70にメニュー画像MGを表示させているときに演出制御基板130が主制御基板110から受信したコマンドが電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)である場合、メイン表示装置70においてメニュー画像を視認不能にすると共に、電源ON時コマンドに対応する画像(読み込み画面等)を表示させるようになっている。そのため、主制御基板110及び演出制御基板130間の連携を円滑に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において発射許可指定コマンドが払出制御基板120に送信されて遊技球の発射を行うことが可能となっているが、遊技の進行制御が開始されるときに発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信することで、遊技可能状態となってから遊技球の発射を行えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても払出制御基板120は払出制御を行うことが可能であるため、遊技機1に並設される球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)については可能となっているが、遊技の進行制御が開始されて遊技可能状態となった後に球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)を可能としてもよい。
また、本実施形態では、払出制御基板120(払出RAM120c)にバックアップ電源が供給されていないため、遊技機1への電源がONとなった際に払出制御基板120(払出RAM120c)に未払出の払出球数データが残存していることがないが、払出制御基板120(払出RAM120c)にバックアップ電源を供給するようにしてもよく、この場合、遊技機1への電源がONとなった際に未払出の払出球数データが払出制御基板120(払出RAM120c)に残存していれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、この未払出の払出球数データに基づく遊技球の払い出しについては可能としてもよい。
また、本実施形態では、メイン情報表示器59を遊技領域5aの外側に設けたが、メイン情報表示器59を遊技領域5aの内側に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、付与条件の成立(入賞口、始動口、大入賞口への遊技球の入賞)に基づき賞球(賞価値)を付与するようになっていたが、遊技者の持ち球をデータとして管理し、賞球データを付与(持ち球データへの加算)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、先読みゾーン演出が1種類しかなかったが、大当たり期待度が異なる複数の先読みゾーン演出を設けてもよい。この場合、変動演出中に2つの先読みゾーン演出が重複するときには、一方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の上側及び/又は下側に画面を横断するように表示し、他方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の左側及び/又は右側に画面を縦断するように表示するとよい。このようにすると、2つの先読みゾーン演出を両立させることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、大当たり予告演出としてブラックアウト演出を実行するようになっていたが、ブラックアウト演出に代えてメイン表示装置70が白転するホワイトアウト演出を実行するようにしてもよい。この場合、基本的な演出の流れはブラックアウト演出と同様にするとよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態と特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とで基本的には変動演出の実行態様が同じであったが、例えば、通常遊技状態における前段演出と後段演出(リーチ前演出とリーチ演出のケース、ノーマルリーチ演出とSPリーチ演出のケース、SPリーチ演出とSPSPリーチ演出のケース、リーチ前演出と演出図柄の仮停止中のケース、リーチ演出中と演出図柄70aの仮停止中のケース等)とからなる変動演出の後段演出の実行中に遊技者にとって有利な第1情報(大当たり期待度示唆する情報、特別遊技の実行に関する情報等)を報知するようにし、特定遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出の後段演出の実行中に第1情報とは異なる第2情報(十字キー19の操作によって選択可能な楽曲の追加情報、ミッションの達成状況等)を報知するようにしてもよい。また、通常遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出として、第1前段演出を実行した後に共通後段演出を実行する場合と、第1前段演出とは異なる第2前段演出を実行した後に共通後段演出を実行するようにし、特別図柄が停止表示される際に実行される共通後段演出において特別遊技の実行に関する情報を報知するようにしてもよい。
(大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャート)
図111を用いて、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートについて説明する。なお、図111は、図97をより詳細に説明するタイミングチャートであり、特に、「枠用照明装置」、「盤用照明装置」、「ボタン駆動装置」、「演出ボタン発光LED」の態様について説明し、図97との重複部分は適宜説明を省略する。また、図111の理解を容易とするために、図112を用いて補足して説明する。
なお、図111は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行され、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
図111のタイミングT4は、図97のタイミングT4と対応しており、SPリーチ演出に発展したタイミングである。
SPリーチ演出に発展すると、枠用照明装置10、盤用照明装置74は、SPリーチ発光を行い、ボタン駆動装置17bはOFFであり、演出ボタン発光LED17cは消灯している。なお、ブラックアウト演出の演出パターン03(図36参照)を実行する場合は、ボタン駆動装置17bを3秒間ONにする(演出ボタン17が振動する)。
図111のタイミングT5は、SPSPリーチ演出に発展したタイミングである。
SPSPリーチ演出に発展すると、枠用照明装置10、盤用照明装置74は、SPSPリーチ発光を行い、ボタン駆動装置17bはOFFであり、演出ボタン発光LED17cは消灯している。なお、カットイン予告実行時にボタン駆動装置17bをONにしてもよい。
図111のタイミングT6は、遊技者に演出ボタン17の操作を促すべく、効果音として促進音(例えば、「押せ」)が出力され、演出ボタン発光LED17cが白発光する。
そして、T7のタイミングで遊技者が演出ボタン17を操作すると、「キュインキュイン」との成功音が出力され、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cは所定期間にわたり虹発光を行い、ボタン駆動装置17bは5秒間ONとなり演出ボタン17が振動する。これにより、遊技者に大当たりとなったことが報知される(図112(f)参照)。
そして、T8のタイミングで「キュインキュイン」との成功音の出力が停止し、演出ボタン発光LED17cの虹発光が終了する。一方で、枠用照明装置10、盤用照明装置74は虹発光を継続し、ボタン駆動装置17bは引き続きONである。このように、演出ボタン発光LED17cの虹発光が最初に終了することで、遊技者の視点をメイン表示装置70に向けさせることができる(図112(g)参照)。
そして、T9のタイミングで特別図柄が停止表示し、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、枠用照明装置10、盤用照明装置74は虹発光を終了し、ボタン駆動装置17bがOFFとなる(図112(i)参照)。
このように、各照明装置や演出ボタン振動においても大当たりであることが報知されるため、大当たりが得られたことに対する遊技者の満足感を高めることができる。
なお、成功音の出力期間や、虹発光を行う期間や、演出ボタン17を振動させる期間は、適宜変更してよい。例えば、いずれもタイミングT10まで実行するようにしてもよい。また、演出ボタン発光LEDの虹発光を最初に終了して、次に枠用照明装置10の虹発光を終了して、最後にタイミングT10で盤用照明装置74の虹発光を終了させるようにしてもよい。通常、遊技者はメイン表示装置70に注目しており、メイン表示装置70に近接する盤用照明装置74の虹発光は(枠用照明装置10や演出ボタン発光LEDに比べて)遊技者の視界にも入り易い。よって、最後にタイミングT10で(視界に入り易い)盤用照明装置74の虹発光を終了させることで、遊技者の気分を高揚させることができる。また、盤用照明装置74の虹発光が終了したことで、これから大当たり遊技が実行されることを認識させ易くすることができる。
また、成功音や、虹発光や、振動は、継続的に実行されてもよいし、断続的に実行されてもよい。例えば、決め演出において、成功音を出力し、虹発光で発光させ、振動を行い、一旦、これらの演出をOFFにした後、演出図柄を停止表示する直前(例えば、図112(g))において、再度ONにするようにしてもよい。このように構成すると、遊技者に注目させたい場面を明確にすることができ、遊技興趣の向上が図れる。
また、虹発光を行う期間は、通常遊技状態で大当たりに当選した場合と、時短遊技状態で大当たりに当選した場合と、確変遊技状態で大当たりに当選した場合とで、それぞれ異ならせてもよい。例えば、確変遊技状態で大当たりに当選した場合は、通常遊技状態で大当たりに当選した場合に比べて、虹発光を行う期間を短くしてもよい。つまり、大当たりに当選し難い通常遊技状態で大当たりに当選した場合は、虹発光を行う期間を確変遊技状態よりも長くすることで、当選し難い状況で大当たりに当選させた遊技者を優越感に浸らせることができる。一方、大当たりに当選し易い確変遊技状態で大当たりに当選した場合は、虹発光を行う期間を通常遊技状態よりも短くすることで、過度な大当たり報知になることを防止できる。これにより、状況(遊技状態)に応じた好適な報知が可能になる。
一方で、成功音の出力期間や、演出ボタン17を振動させる期間は、遊技状態を問わず共通の実行期間としてよい。これにより、成功音の出力制御や、演出ボタン17を振動させる制御を複数の遊技状態で共通化でき、制御や演出データを簡素化できる。
なお、成功音の出力期間や、演出ボタン17を振動させる期間も、上述した虹発光を行う期間同様、遊技状態毎に異ならせても問題ない。
なお、特に図示していないが、各照明装置による虹発光のみならず、メイン表示装置70やサブ表示装置71による虹表示が行われてもよい。この虹表示は、T7のタイミングで開始されるが、例えば、T8のタイミング、またはT8~T9のタイミングで終了する。すなわち、枠用照明装置10や盤用照明装置74の虹発光よりも先に終了する。これにより、虹色による装飾は枠用照明装置10や盤用照明装置74に担わせて、メイン表示装置70やサブ表示装置71には新たな画像(例えば、後述する余韻画像等)を表示することができ、装飾性を落とさずにメイン表示装置70やサブ表示装置71における表示を豊富にすることができる。
(T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合)
ここで、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合の演出態様について説明する。
T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できないと、
枠用照明装置10、盤用照明装置74の虹発光→T10のタイミング以降も継続して虹発光する(演出を延長して実行する)。
演出ボタン発光LED17cの虹発光→T10のタイミングに至る前に虹発光を終了しているため、停止時コマンドが受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
成功音の出力→T10のタイミングに至る前に出力を終了しているため、停止時コマンドが受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
ボタン駆動装置17bの駆動→5秒間ONにすると、OFFになるので、停止時コマンドを受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
当該アイコンTI→消滅表示を行わず、演出動作を継続して行う。
背景画像→通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)。例えば、図119の通常背景画像データで示すように、画像データが変化する。
これにより、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、枠用照明装置10、盤用照明装置74の虹発光が継続して実行されるので、後に大当たり遊技が実行されることを遊技者に確実に把握させることができる。
また、当該アイコンTIは消滅表示を行わず演出動作を継続して行うので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
また、背景画像は通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)ので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
(T7のタイミングにおける成功音および虹発光について)
ここで、T7のタイミングにおける成功音および虹発光の更なる詳細(フレーム)について説明する。
なお、本実施形態において、統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ制御部150によって制御される各照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17c)の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
例えば、図111のT7のタイミングの直前のフレームを「1500」フレームとすると(変動開始時が「1」フレーム目)、T7のタイミングの「1501」フレーム目に演出ボタン検出sw17aがONになる(遊技者により演出ボタン17が操作される)。
演出ボタン検出sw17aがONになると、演出制御部130mから操作コマンドが統括制御部141およびランプ制御部150に送信される。
この場合、画像制御部145では、演出ボタン検出sw17aがONになった「1501」フレーム目の次フレームである「1502」フレーム目において、描画用フレームバッファに「成功画像」(例えば、図98(f)参照)が描画され、「1503」フレーム目に、当該「成功画像」が展開される。これにより、メイン表示装置70を介して、「成功画像」が視認可能となる。
また、音声制御部148では、同「1503」フレーム目に同期して、音声出力装置9より「成功音」が出力される。これにより、成功音「キュインキュイン」が聴取可能となる。
さらに、ランプ制御部150では、同「1503」フレーム目に同期して、各照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17c)を虹発光させる虹発光データが出力される。これにより、各照明装置が虹発光する様子が視認可能となる。
このように、上記例では、「1503」フレーム目に同期して、「成功画像」の表示、「成功音」の出力、「虹発光」による発光が行われるので、大当たりを報知する演出の実行の足並みを揃えることができ(いずれか一の報知手段にズレが生じることなく)、遊技者にわかり易い大当たり報知を実行することができる。
なお、図111の例では列挙していないが、大当たり報知において、後述する可動演出装置を可動させる構成や、振動手段を振動させる構成においても、上記例でいう「1503」フレーム目に同期して行うようにすればよい。
そして、例えば、「1530」フレーム目において「成功音」がOFFになり、「1540」フレーム目において演出ボタン発光LED17cの虹発光がOFFになる。
そして、例えば、T10のタイミングで停止表示が行なわれると(例えば、「1650フレーム目」)、枠用照明装置10、盤用照明装置74(いずれかまたは両方)の虹発光がOFFになる。
これにより、上記例では、「1650」フレームの停止表示に同期して枠用照明装置10、盤用照明装置74(いずれかまたは両方)の虹発光が終了するので、停止表示以降も虹発光が継続して実行されることがなく、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
なお、以上のフレーム同期に関する記載は、以下の大当たり報知を説明する図に適用することができる。
(図柄昇格演出or復活演出を伴う変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャート)
図113を用いて、図柄昇格演出が実行される例、復活演出が実行される例、および大当たり遊技中の演出例について説明する。なお、図113は、図111と異なる部分(主に演出図柄、演出図柄態様)を重点的に説明する。また、図113の理解を容易とするために、図114、図115を用いて補足して説明する。
なお、図113~図115は、一例として、「通常遊技状態」において図柄昇格演出or復活演出を伴う変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
(「図柄昇格演出」が実行される場合)
図113のタイミングT7において、演出図柄は、更新変動を終えて仮停止を行う。このとき、演出図柄態様(仮停止した演出図柄)を「444」(演出図柄における第1態様)とする(図114(f)~(g)参照)。
また、効果音として成功音「キュインキュイン」が出力され、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cが虹発光し、ボタン駆動装置17bがONとなり演出ボタン17が振動する。
なお、図114(f)~(g)に示すように、演出図柄が「444」で仮停止した際は、特殊図柄TZは更新変動を継続している。
そして、タイミングT8からT8-1にかけて、「図柄昇格演出」が実行され、図114(g)~(g)´に示すように、各演出図柄70aがスクロールを開始する。このとき、効果音はOFFであり、枠用照明装置10、盤用照明装置74は白発光し、演出ボタン発光LED17cは消灯し、ボタン駆動装置17bはOFFである。
なお、「図柄昇格演出」が実行されている際は、特殊図柄TZは「図柄昇格演出」実行前と同態様で更新変動を継続している。
そして、「図柄昇格演出」が成功であれば、図114(h)に示すように、「777」(演出図柄による第2態様)の演出図柄70aが仮停止し、「図柄昇格演出」が失敗であれば、例えば、「444」の演出図柄70aが再度仮停止する。このとき、再度、効果音として成功音「キュインキュイン」が出力され、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cが虹発光し、ボタン駆動装置17bがONとなり演出ボタン17が振動する。
なお、再度、成功音を出力する構成、及び、各照明装置を虹発光する構成、及び、演出ボタン17を振動させる構成は、「図柄昇格演出」が成功である場合にのみ実行し、「図柄昇格演出」が失敗であれば実行しないようにしてもよい。
なお、図114(h)においても、特殊図柄TZは「図柄昇格演出」実行前と同態様で更新変動を継続している。
そして、図114(i)に示すように、演出図柄70a、特殊図柄TZがともに「777」で停止表示する。つまり、特殊図柄TZは、演出図柄70aが「図柄昇格演出」実行前に仮停止を行っても更新変動を継続し、演出図柄70aが「図柄昇格演出」実行後に仮停止を行っても更新変動を継続し、演出図柄70aの停止表示とともに更新変動を終了して停止表示するようになっている。これにより、例えば、演出図柄70aの「図柄昇格演出」の実行により変動演出が継続しているのか否か、わかり難くなってしまう遊技者がいても、特殊図柄TZの継続した更新変動により変動演出が継続していることを認識させることができる。
(「復活演出」が実行される場合)
次に、「復活演出」が実行される場合を説明する。なお、便宜上、「図柄昇格演出」が実行される場合と、「復活演出」が実行される場合とを図113でまとめて記載しているが、「復活演出」実行後に「図柄昇格演出」が実行されてもよい。
図113のタイミングT7において、演出図柄は、更新変動を終えて仮停止を行う。このとき、演出図柄態様(仮停止した演出図柄)を「454」(演出図柄による第1態様)とする(図115(f)~(g)参照)。
また、効果音として失敗音が出力され(図93(f)参照)、枠用照明装置10、盤用照明装置74は白発光し、演出ボタン発光LED17cは消灯し、ボタン駆動装置17bはOFFである。
なお、図115(f)~(g)に示すように、演出図柄が「454」で仮停止した際は、特殊図柄TZは更新変動を継続している。
そして、タイミングT8からT8-1にかけて、「復活演出」が実行され、図115(g)~(g)´に示すように、雷を模した復活演出画像FGが表示される。このとき、効果音はOFFであり、枠用照明装置10、盤用照明装置74は白発光し、演出ボタン発光LED17cは消灯し、ボタン駆動装置17bはOFFである。
なお、「復活演出」が実行されている際は、特殊図柄TZは「復活演出」実行前と同態様で更新変動を継続している。
そして、図115(h)に示すように、「777」(演出図柄による第2態様)の演出図柄70aが仮停止する。このとき、効果音として成功音「キュインキュイン」が出力され、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cが虹発光し、ボタン駆動装置17bがONとなり演出ボタン17が振動する。
なお、図115(h)においても、特殊図柄TZは「復活演出」実行前と同態様で更新変動を継続している。
そして、図115(i)に示すように、演出図柄70a、特殊図柄TZがともに「777」で停止表示する。つまり、特殊図柄TZは、演出図柄70aが「復活演出」実行前に仮停止を行っても更新変動を継続し、演出図柄70aが「復活演出」実行後に仮停止を行っても更新変動を継続し、演出図柄70aの停止表示とともに更新変動を終了して停止表示するようになっている。これにより、例えば、演出図柄70aの「復活演出」の実行により変動演出が継続しているのか否か、わかり難くなってしまう遊技者がいても、特殊図柄TZの継続した更新変動により変動演出が継続していることを認識させることができる。
そして、「図柄昇格演出」が実行される場合、「復活演出」が実行される場合のいずれにおいても、タイミングT14より大当たり遊技となり、当該大当たり遊技中においては、停止表示した演出図柄70aのうち、1の演出図柄70aの数字部分のみが表示されるようになっている。
具体的には、図114(m)、図115(m)に示すように、大当たり遊技の1ラウンド目を示すラウンド画像RGと、大当たり遊技において獲得した遊技球を示す獲得遊技球数画像GGと、右打ち画像UGと、キャラクタ画像KGと、当該表示されているキャラクタ画像KGの詳細を示すキャラクタ紹介画像KSGと、が表示され、これらの他に、1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)が他の表示画像に重ならない位置(例えば、左上)で表示されている。
1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)は、図114(i)で停止表示した演出図柄70aに対応する図柄であり、例えば、ラウンド画像RGの下方で揺動して表示されており、また、停止表示された際の表示サイズ(図114(i)参照)と同サイズで表示されている。
なお、1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)の表示データは、図114(i)で停止表示した演出図柄70aの表示データとは異なる表示データである。
このように、1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)を揺動して表示することで、大当たり遊技中における演出興趣を向上することができる。
また、1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)を他の画像(例えば、右打ち画像UG)と重ならないように表示することで、他の画像を確実に視認させることができる。
また、1の演出図柄70aの数字部分(例えば、「7」)を停止表示された際の表示サイズ(図114(i)参照)と同サイズで表示することで、他の画像(例えば、右打ち画像UG)の表示を阻害してしまうことを防止でき、他の画像を確実に視認させることができる。
また、例えば、図114(i)で停止表示した演出図柄70aに対応しない図柄(例えば、「七」)を表示してしまうと、遊技者に違和感を与えてしまうことがあるが、本構成であれば、図114(i)で停止表示した演出図柄70aに対応する図柄(例えば、「7」)を表示することで、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
なお、大当たり遊技中は、演出図柄70aを3つ表示してもよいし、キャラクタ付の演出図柄70aを(1つまたは3つ)表示してもよいし、演出図柄70aは揺動させずに終始停止させておいてもよいし、揺動と停止とを繰り返し行うようにしてもよいし、回転してもよい。なお、キャラクタ付の演出図柄70aとは、例えば、図114(i)の演出図柄70aのように、キャラクタに数字図柄が付された状態をいう。
なお、図114の例では、(g)~(g)´で行われる「図柄昇格演出」が停止前動作を構成し、図115の例では、(g)~(g)´で行われる「復活演出」が停止前動作を構成する。
(大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングについて)
ここで、図113では図示していない大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおける特徴部について触れておく。
大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングでは、演出図柄70aおよび特殊図柄TZの表示態様として、タイミングT10で停止表示した演出図柄70aおよび特殊図柄TZと同種の図柄を表示してもよい。具体的には、図113の例であれば、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおいて、演出図柄70aとして「777」を表示し、特殊図柄TZとして「777」を表示して、その状態から大当たり遊技終了後の(1変動目の)変動表示を開始する。
これにより、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおいて、大当たり図柄が何であったかを遊技者に再確認させることができる。
なお、同種の図柄とは、例えば、キャラクタ付の演出図柄70aが「777」で停止表示した場合、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングで、再度、キャラクタ付の演出図柄70a「777」を表示する場合と、例えば、キャラクタ付の演出図柄70aが「777」で停止表示した場合、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングで、数字のみの演出図柄70a「777」を表示する場合と、例えば、数字のみの演出図柄70aが「777」で停止表示した場合、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングで、数字のみの演出図柄70a「777」を表示する場合と、を想定している。
一方で、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングでは、演出図柄70aおよび特殊図柄TZの表示態様として、タイミングT10で停止表示した演出図柄70aおよび特殊図柄TZと異種の図柄を表示してもよい。具体的には、図113の例であれば、停止表示において、演出図柄70aとして「777」を停止表示し、特殊図柄TZとして「777」を停止表示したが、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおいて、演出図柄70aとして「135」(大当たり遊技状態終了後の初期出目)を表示して、特殊図柄TZとして「135」(大当たり遊技状態終了後の初期出目)を表示するようにしてもよい。
例えば、大当たり遊技が終了した時点で客待ち状態となった場合(大当たり遊技終了時点で保留が0である場合)、メイン表示装置70には、演出図柄70aとして「777」が(始動口に遊技球が入賞するまで)停止表示され、特殊図柄TZとして「777」が(始動口に遊技球が入賞するまで)停止表示されることになる。このような場合、大当たり遊技に移行するのではないか、といった勘違いを与えかねないので、上述したように大当たり遊技状態終了後の初期出目を表示することで、このような勘違いを与えてしまうことを防止できる。
なお、異種の図柄を表示する構成は、特に、大当たりの演出図柄70aとして、所定図柄を表示する場合がある遊技機において有効である。特殊図柄とは、通常遊技状態における更新変動においては演出図柄70aとして表示されておらず、特殊図柄による大当たりに当選した場合にのみ表示されるような図柄で、例えば、演出図柄70aの大当たり表示態様が、「5(左)-所定図柄(中)-5(右)」となる。このような場合も、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおいて、演出図柄70aとして「135」(大当たり遊技状態終了後の初期出目)を表示して、特殊図柄TZとして「135」(大当たり遊技状態終了後の初期出目)を表示するようにすれば、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおいて所定図柄が表示されることに対する違和感の発生を防止できる。
なお、大当たり遊技終了後の変動表示の開始タイミングにおける特徴部については、図113に限らず、タイミングチャートにおいて大当たり遊技に移行するもの(例えば、上述の図111や後述の図117等)に適用してよい。
(T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合)
ここで、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合の演出態様について説明する。
T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できないと、
枠用照明装置10、盤用照明装置74の虹発光→T10のタイミング以降も継続して虹発光する(演出を延長して実行する)。
演出ボタン発光LED17cの虹発光→T10のタイミングに至る前に虹発光を終了しているため、停止時コマンドが受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
成功音の出力→T10のタイミングに至る前に出力を終了しているため、停止時コマンドが受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
ボタン駆動装置17bの駆動→T10のタイミングに至る前に振動を終了しているため、停止時コマンドが受信できなくても影響を受けない(演出を延長しない)。
演出図柄70a→T10のタイミング以降も「777」で仮停止を継続する。そして、例えば、T13のタイミングでオープニング指定コマンドを受信するまで仮停止を継続する。
特殊図柄TZ→T10のタイミング以降も更新変動を継続する。そして、例えば、T13のタイミングでオープニング指定コマンドを受信するまで更新変動を継続する。
当該アイコンTI→消滅表示を行わず、演出動作を継続して行う。
背景画像→通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)。
これにより、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、枠用照明装置10、盤用照明装置74の虹発光が継続して実行されるので、後に大当たり遊技が実行されることを遊技者に確実に把握させることができる。
また、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、演出図柄70aを停止表示させずに仮停止を継続し、特殊図柄TZの更新変動を継続するので、大当たりであることを認識させつつ、未だに各図柄が停止表示せずに大当たり遊技が開始されないことを認識させることができる。
また、演出図柄70aの仮停止や、特殊図柄TZの更新変動は、例えば、T13のタイミングでオープニング指定コマンドを受信すると終了するようにした。これにより、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、次に受信するコマンド(ここでは、オープニング指定コマンド)で終了させることができるので、演出図柄70aの仮停止や、特殊図柄TZの更新変動を終了させるための専用コマンドを再度送受信する手間を省くことができる。
また、当該アイコンTIは消滅表示を行わず演出動作を継続して行うので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
また、背景画像は通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)ので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
(ハズレSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャート)
図116は、図92の演出画像および演出図柄について詳細に説明する図である。よって、主に演出画像および演出図柄について説明し、図92との重複部分は説明を省略する。
なお、図116は、一例として、「通常遊技状態」においてハズレSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
図116のT0のタイミングにおいて、演出図柄はキャラクタ付で更新変動を行う。キャラクタ付とは上述したとおり、キャラクタに数字図柄が付された状態である。
そして、T1のタイミングにおいて、ノーマルリーチ演出が実行され、演出画像としてノーマルリーチ画像が表示される。なお、ノーマルリーチ演出は、キャラクタ付の演出図柄70aを用いて行う。なお、図116においては、これを「キャラ付」と記載している。
そして、T2のタイミングにおいて、ノーマルリーチ演出が終了すると、キャラクタ付の演出図柄70aが数字のみの演出図柄70aに変化する(例えば、図93(a)参照)。そして、数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。
なお、キャラクタ付の演出図柄70aが数字のみの演出図柄70aに変化する際には、例えば、図91(g)で示す状態から演出図柄70aのキャラクタ部分が消滅して、数字部分が図93(a)に示す位置に移動するようになっている。そして、当該移動中に、数字部分の表示サイズを徐々に小さくしていき、図93(a)に示す位置に移動するようになっている。すなわち、キャラクタ部分が消滅したタイミングでの数字部分の表示サイズと、移動中(中間位置)のタイミングでの数字部分の表示サイズと、図93(a)に示す位置に移動したタイミングでの数字部分の表示サイズとでは、表示サイズが大きい順に、キャラクタ部分が消滅したタイミング>移動中(中間位置)のタイミング>図93(a)に示す位置に移動したタイミングとなる。
これにより、いきなり数字部分のみが図93(a)に示す位置に移動した態様で表示されることがないので、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。また、移動態様も全て遊技者に視認可能に表示することで、細かい部分においても遊技者を楽しませることができる。
そして、T4のタイミングにおいて、SPリーチ演出が実行され、演出画像としてSPリーチ画像が表示される(例えば、図93(c)参照)。
また、SPリーチ演出の実行中も引き続き数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。
そして、T5のタイミングにおいて、SPリーチ演出が終了して、SPSPリーチ演出が実行されると、演出画像としてSPSPリーチ画像が表示される(例えば、図93(d)参照)。
また、SPSPリーチ演出の実行中も引き続き数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。
そして、T6のタイミングにおいて、演出画像として、決め演出に対応する決め画像が表示され(例えば、図93(e)参照)、T7のタイミングにおいて、演出画像として、演出ボタン17の操作に応じて失敗画像を表示する(例えば、図93(f)参照)。このとき、演出図柄は、数字のみの演出図柄70aで仮停止を行う。なお、図116においては、これを「仮停止数字」と記載している。
そして、T8のタイミングにおいて、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させて、SPリーチ演出実行以前の演出図柄70aの態様に戻すようにしている。そして、キャラクタ付の演出図柄70aにて仮停止を行う。なお、図116においては、これを「仮停止キャ」と記載している。
なお、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させる際には、上述したキャラクタ付の演出図柄70aが数字のみの演出図柄70aに変化する際のように移動態様を視認可能とさせず、例えば、後述の図131で示すように、切替画像を表示して、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させるようにしている。これにより、図柄の態様を速やかに変更することができ、例えば、ハズレが報知された後に図柄の移動態様を見せられることで、遊技者に不快感を与えてしまうことを防止できる。
そして、T10のタイミングにおいて、演出図柄70aがキャラクタ付の状態で停止表示を行う。
このように構成することで、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出においては、数字のみの演出図柄70aの表示スペースで表示することで、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の演出内容に集中させることができる。そして、SPSPリーチ演出が終了すると、キャラクタ付の演出図柄70aに戻すことで、次の変動演出を違和感なくスムーズに開始することができる。
なお、図116の例では、演出図柄70aが数字のみの態様に変化するとしたが、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われても、演出図柄70aがキャラクタ付のまま変化しないことがあってもよい。
なお、図116の例では、(f)~(g)の失敗画像の表示中における演出図柄70aの「仮停止」が停止前動作を構成する。
(T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合)
ここで、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合の演出態様について説明する。
T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できないと、
当該アイコンTI→消滅表示を行わず、演出動作を継続して行う。
背景画像→通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)。
演出図柄70a→T10のタイミング以降もキャラクタ付の演出図柄70aで仮停止を行う。そして、例えば、T13のタイミングで開始時コマンドを受信するまで仮停止を継続する。
特殊図柄TZ→T10のタイミング以降も更新変動を継続する。そして、例えば、T13のタイミングで開始時コマンドを受信するまで更新変動を継続する。
これにより、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、演出図柄70aを停止表示させずに仮停止を継続し、特殊図柄TZの更新変動を継続するので、未だに各図柄が停止表示せずに次変動表示が開始されないことを認識させることができる。
また、演出図柄70aの仮停止や、特殊図柄TZの更新変動は、例えば、T13のタイミングで開始時コマンドを受信すると終了するようにした。これにより、演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかったとしても、次に受信するコマンド(ここでは、開始時コマンド)で終了させることができるので、演出図柄70aの仮停止や、特殊図柄TZの更新変動を終了させるための専用コマンドを再度送受信する手間を省くことができる。
また、当該アイコンTIは消滅表示を行わず演出動作を継続して行うので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
また、背景画像は通常背景の横スクロールを継続して行う(継続した背景変化が可能である)ので、次のコマンドを受信するまで遊技者を楽しませることができる。
(大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャート)
図117は、図97の演出画像および演出図柄について詳細に説明する図である。よって、主に演出画像および演出図柄について説明し、図97との重複部分は説明を省略する。
なお、図117は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
図117のT0のタイミングにおいて、演出図柄はキャラクタ付で更新変動を行う。キャラクタ付とは上述したとおり、キャラクタに数字図柄が付された状態である。
そして、T1のタイミングにおいて、ノーマルリーチ演出が実行され、演出画像としてノーマルリーチ画像が表示される。なお、ノーマルリーチ演出は、キャラクタ付の演出図柄70aを用いて行う。なお、図117においては、これを「キャラ付」と記載している。
そして、T2のタイミングにおいて、ノーマルリーチ演出が終了すると、キャラクタ付の演出図柄70aが数字のみの演出図柄70aに変化する。そして、数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。なお、キャラクタ付の演出図柄70aが数字のみの演出図柄70aに変化する態様については、図116で述べた内容と同様である。
そして、T4のタイミングにおいて、SPリーチ演出が実行され、演出画像としてSPリーチ画像が表示される。
また、SPリーチ演出の実行中も引き続き数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。
そして、T5のタイミングにおいて、SPリーチ演出が終了して、SPSPリーチ演出が実行されると、演出画像としてSPSPリーチ画像が表示される。
また、SPSPリーチ演出の実行中も引き続き数字のみの演出図柄70aで更新変動を行う。
そして、T6のタイミングにおいて、演出画像として、決め演出に対応する決め画像が表示され(例えば、図98(e)参照)、T7のタイミングにおいて、演出画像として、演出ボタン17の操作に応じて成功画像を表示する(例えば、図98(f)参照)。このとき、演出図柄は、数字のみの演出図柄70aで仮停止を行う。なお、図117においては、これを「仮停止数字」と記載している。
そして、T8のタイミングにおいて、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させて、SPリーチ演出実行以前の演出図柄70aの態様に戻すようにしている。そして、キャラクタ付の演出図柄70aにて仮停止を行う(例えば、図98(g)参照)。なお、図117においては、これを「仮停止キャ」と記載している。なお、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させる態様については、図116で述べた態様と同様である。
そして、T10のタイミングにおいて、演出図柄70aがキャラクタ付の状態で停止表示を行う。
このように構成することで、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出においては、数字のみの演出図柄70aの表示スペースで表示することで、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の演出内容に集中させることができる。
なお、図116の例では、(f)~(g)の成功画像の表示中における演出図柄70aの「仮停止」が停止前動作を構成する。
なお、図117の例では、T8のタイミングにおいて、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させて、T10のタイミングにおいて、演出図柄70aがキャラクタ付の状態で停止表示を行うとしたが、これに限られず、別のパターンを有していてもよい。
例えば、図118で示すパターンを有していてもよい。図118は、図117の例でいうT8のタイミングにおいて、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させたが、図118では、同タイミングでキャラクタ付の演出図柄70aに変化させずに数字のみの演出図柄70aを維持して、そのまま停止表示するように構成されている。
具体的には、図118(h)に示すように、数字のみで構成された演出図柄70a「555」が仮停止を行い、その後、(i)~(l)にかけて、数字のみで構成された演出図柄70a「555」が停止表示を行う。そして、(l)より大当たり遊技に移行する。
このように構成すると、数字のみの演出図柄70aからキャラクタ付の演出図柄70aに変化させる時間を削減でき、速やかに大当たり遊技に移行させることができる。
なお、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合については、基本的には図111と同様であるため、ここでの説明は省略する。
(通常背景画像データの一例について)
図119は、モードAにおける通常背景画像データの一例である。なお、モードAを例に説明を行うが、他のモード(例えば、モードB)についても同様(画像データ内容のみ異なるよう)に構成されている。
例えば、モードAにおける通常背景画像データは、図119に示すように、「城下町1」という画像データ(例えば、1枚絵)→「城下町2」という画像データ(例えば、1枚絵)→「城下町3」という画像データ(例えば、1枚絵)・・・といったように複数種類の背景画像データを有している(例えば、CGROM146に記憶されている)。そして、各画像データに対応する更新値が定められている。更新値とは、画像制御部145において所定間隔毎(例えば、1/30秒毎)に更新される値であり、当該更新値を参照して通常背景画像データが選択される。例えば、「城下町1」であれば更新値「1」、「城下町2」であれば更新値「2」、「城下町3」であれば更新値は「3」がそれぞれ定められており、画像制御部145において更新される現在の値が「2」であれば、「城下町2」が表示されるようになっている。
同様に、「城内1」という画像データ(例えば、1枚絵)→「城内2」という画像データ(例えば、1枚絵)→「城内3」という画像データ(例えば、1枚絵)・・・といったように複数種類の背景画像データを有しており、「城内1」であれば更新値「N」、「城内2」であれば更新値「N+1」、「城内3」であれば更新値は「N+2」がそれぞれ定められている。
同様に、「庭園1」という画像データ(例えば、1枚絵)→「庭園2」という画像データ(例えば、1枚絵)→「庭園3」という画像データ(例えば、1枚絵)・・・といったように複数種類の背景画像データを有しており、「庭園1」であれば更新値「N+3」、「庭園2」であれば更新値「N+4」、「庭園3」であれば更新値は「N+5」がそれぞれ定められている。
次に、このような画像データを用いた背景画像の表示手法について、(イ)ハズレSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャートを用いて説明する。なお、当該タイミングチャートは図92で説明した内容と同内容である。
タイミングT0~T2にかけて、背景画像として、通常背景の横スクロールが表示されており、一例としてレイヤーN+1には、「城下町2」が展開されている。つまり、遊技者には、「城下町2」の通常背景画像が視認可能となっている。また、「城下町2」としているので、更新値は「2」となっている。
そして、タイミングT2に至ると、レイヤーNにおいて暗色背景が展開され、レイヤーN+1には通常背景画像データが展開されない。これにより、遊技者には暗色背景が視認可能となり、タイミングT2に至るまで表示されていた「城下町」に係る背景画像が視認不能となる(図93(a)、(b)参照)。なお、「視認不能」としたが、「城下町」に係る背景画像が一部視認可能であったり、「城下町」に係る背景画像全体が薄らと視認可能であったりしてもよい。つまり、「視認困難」であってもよい。
なお、更新値は、通常背景画像データが展開されなくても、所定間隔毎に更新されるようになっている。例えば、タイミングT2より更新値は「3」に更新される。
そして、タイミングT8(図92のタイミングT8と同じ)より通常背景の横スクロールを再開する場面において、画像制御部145は更新する値を参照して、通常背景画像データを選択する。図119の例では、タイミングT8の時点の更新値は「N+4」であり、更新値「N+4」に対応する「庭園2」の通常背景画像データをレイヤーN+1に展開する。これにより、SPSPリーチ演出が終了して通常背景の横スクロールを再開すると、「庭園2」の通常背景画像が視認可能となる。
つまり、タイミングT8(図92のタイミングT8と同じ)より通常背景の横スクロールを再開する場合は、通常背景画像が視認不能となったタイミング(図119のタイミングT2)の続き(図119の例であると「城下町」)から表示せず、あくまで視認不能期間も通常背景画像の変化が継続して行われているとして、再開時における更新値に対応する通常背景画像を表示するようにした(図119の例であると「庭園」)。
例えば、再開時に視認不能となったタイミングから表示してしまうと、通常背景の変化量が乏しくなり、遊技者に退屈感を与えてしまうが、図119のように構成することで、通常背景の変化量を豊富にすることができ、遊技者に様々な種類の通常背景画像を視認させることができる。これにより、遊技者に退屈感を与えてしまうことを防止できる。
なお、図119の(イ)の例であると、更新値を用いて通常背景画像の再表示を行うとしたが、他の手法でも実現できる。例えば、図119の(ロ)の変形例では、特に更新値を用いていない。
具体的には、タイミングT2により通常背景画像が視認不能となっても、レイヤー上の展開は継続する。例えば、タイミングT2では、レイヤーN+1にタイミングT2に至るまで展開されていた「城下町2」の続きの「城下町3」の通常背景画像データを展開する。ただし、レイヤーN+1は、レイヤーNより後方側に位置するレイヤーであるから、各レイヤーを組み合わせてメイン表示装置70に表示したときに、レイヤーNに展開されている暗色背景により、「城下町3」は視認不能となる。つまり、レイヤー上には展開されているが、遊技者が視認することはできない状態である。
そして、以降もレイヤー上の展開は継続し、タイミングT8に至る直前にレイヤーN+1に展開している通常背景画像データを「庭園1」とする。そして、タイミングT8に至ったタイミングが「庭園1」の1フレーム分の表示時間とする。
そして、タイミングT8(図92のタイミングT8と同じ)より通常背景の横スクロールを再開する場面において、画像制御部145は、引き続き、レイヤーN+1に通常背景画像データを展開する。ここでは、「庭園1」の続きである「庭園2」が展開される。これにより、SPSPリーチ演出が終了して通常背景の横スクロールを再開すると、「庭園2」の通常背景画像が視認可能となる。
このように構成しても、上述した(イ)の手法で構成した場合と同様の効果が得られる。
なお、図119では、モードAにおける通常背景画像データの一例を説明したが、時短遊技状態や確変遊技状態においても同様(非表示となったタイミングからは再表示しない)に構成されていてもよい。一方で、時短遊技状態や確変遊技状態では、非表示となったタイミングから再表示してもよいし、再表示する際には、ある特定の画像データ(例えば、特定のキャラクタを表示する画像データ)から常に再表示するようにしてもよい。特に、時短遊技状態や確変遊技状態では、通常遊技状態に比べて背景画像の変化量も多くないので、非表示となったタイミングから再表示したり、ある特定の画像データ(例えば、特定のキャラクタを表示する画像データ)から再表示したりすることで、表示制御を簡素化することができる。また、確変遊技状態では、通常遊技状態に比べて大当たりに当選し易いので、遊技者が背景画像を視認する時間も少なくなる。よって、このように表示制御を簡素化することができる。
なお、図72で述べた保留アイコンHIの演出動作(揺れ動作)についても、再表示させる際は、非表示となったタイミングにおける姿勢から再表示せず、あくまで視認不能期間も演出動作(揺れ動作)が継続して行われているとして、再表示時のタイミングにおける姿勢から再表示する。これにより、保留アイコンHIについても様々な姿勢を遊技者に視認させることができるので、遊技者に退屈感を与えてしまうことを防止できる。
なお、当該アイコンTIを保留アイコンHIとともに非表示にする場合も同様に構成すればよい。
(大当たりSPSPリーチ変動演出における他の演出例について)
図120~図122は、大当たりSPSPリーチ変動演出における他の演出例について示している。他の演出例というのは、例えば、大当たりSPSPリーチ変動演出は複数種類備えており、そのうちの一例が図97~図99であり、他の一例が図120~図122である。なお、図120においては、タイミングT5から説明し、タイミングT0~T5は図97と同様であるため説明を省略する。
なお、図120~図122は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が終了した後に変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
タイミングT5において、SPSPリーチ演出が実行される。このSPSPリーチ演出においては、図121(d)に示すように、女の子を模したキャラクタ画像が「私はもう一度ステージに立つ!」というセリフ(セリフ画像SER1)を述べており、これに対応する形で、図121(d)~(e)に示すように、「ボタンを押して女の子キャラクタがステージに立ったら大当たり」というSPSPリーチ演出における課題画像MGが表示されている。
つまり、図120~図122で示すSPSPリーチ演出は、遊技者が演出ボタン17を操作(例えば、単打、連打、長押し等)して、女の子キャラクタがステージに立てれば大当たりが得られるといった演出である。
なお、セリフ画像SER1は、通常態様の白色の文字と、通常態様よりも大当たり遊技が実行されることに対する期待度が高い特別態様の赤色の文字とで表示可能となっている。つまり、セリフ画像SER1が通常態様で表示されるよりも特別態様で表示される方が、大当たり遊技が実行されることに対する期待度が高い(=女の子キャラクタがステージに立ちやすい)。
そして、タイミングT6に向けて、ボタン導入画像BDGが表示され、間もなくタイミングT6に至って演出ボタン17を操作することを示唆している。
そして、タイミングT6に至ると、決め画像が表示され、音声出力装置9から「押せ」との促進音が出力される(図121(e)参照)。
そして、演出ボタン17を操作すると、成功画像が表示され、成功音が出力される(図121(f)~(g)参照)。そして、タイミングT8~タイミングT8-1にかけて、演出画像としての「SPSPリーチ画像(余韻画像)」が表示される。また、これに対応するように、音声出力装置9からSPSPリーチBGM(余韻BGM)が出力される。このとき、演出図柄70aは全て非表示となる(図121(g)~(g)´参照)。
そして、図121(g)~(g)´で示すような余韻画像が表示される。この余韻画像は、図122(g)~(g)´で示すように所定期間にわたり実行され、余韻画像の表示中は、演出図柄70aは全て非表示で、特殊図柄TZは視認可能に更新変動を継続している。なお、仮に保留アイコンがある場合は、保留アイコンは非表示とする。
つまり、図121(f)~(g)で大当たりであることが報知されたが、その後の余韻画像の表示中は、演出図柄70aや特殊図柄TZによる大当たりであることの報知は行われないようになっている。
これにより、遊技者を余韻画像の表示に集中させることができる。また、演出図柄70a等を非表示にすることで、余韻画像を見やすくすることができる。また、演出図柄70aは非表示としても特殊図柄TZは視認可能に更新変動を継続するので、大当たり報知後の続きの変動演出が実行されていることを容易に理解させることができる。
なお、図122(g)~(g)´で示す「みんな~ありがと~」というセリフ(セリフ画像SER2)は、通常態様の白色の文字で表示されるようになっており、上述したセリフ画像SER1のように特別態様での表示は行わないようになっている。例えば、上述したセリフ画像SER1が特別態様で表示されていたとしても、セリフ画像SER2は通常態様で表示される。
つまり、図122(g)~(g)´は、既に大当たりであることが報知された後であるので、セリフ画像SER2は通常態様で表示することで、過度な演出になってしまうことを防止できる。また、セリフ画像SER2が特別態様で表示されると、図122(g)~(g)´以降にも何か報知されるのではないかと勘違いを与えるおそれがあるが、そのようなおそれも解消できる。
なお、セリフ画像SER2の表示態様は、セリフ画像SER1の表示態様に基づくようにしても問題ない。例えば、セリフ画像SER1の表示態様として特別態様が決定されると、セリフ画像SER2の表示態様も特別態様としてもよい。これにより、演出に一貫性を持たせることができる。
また、余韻画像は、例えば、図121(d)~(e)で示す課題画像MGの内容と関連性があり、課題画像MGの内容をクリアした演出が展開される。これにより、大当たり報知の前後の演出に繋がりがあることを把握させることができる。
そして、その後、余韻画像の表示が全て終了すると、タイミングT8-1からタイミングT9にかけて演出図柄70aが「555」で仮停止する。つまり、タイミングT8-1より演出図柄70aが表示される。
なお、余韻画像の表示中は、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cを虹発光させるようにしてもよい。これにより、演出図柄70aや特殊図柄TZによる大当たりであることの報知は行われないものの、各照明装置の発光態様により大当たりが得られたことを認識させることができる。また、虹発光とともに余韻画像が表示されるので、遊技者をより満足させることができる。また、余韻画像の表示時間が長くなると、遊技者によっては、本当に大当たりが得られたのか不安になってしまうことがあるが、各照明装置で虹発光が行われていれば、このような不安も解消することができる。
また、余韻画像の表示中は、ボタン駆動装置17bをONにして演出ボタン17を振動させるようにしてもよい。これにより、演出図柄70aや特殊図柄TZによる大当たりであることの報知は行われないものの、演出ボタン17の振動により大当たりが得られたことを認識させることができる。また、演出ボタン17の振動とともに余韻画像が表示されるので、遊技者をより満足させることができる。
一方で、余韻画像の表示中は、枠用照明装置10、盤用照明装置74に通常発光(例えば、白発光)させ、演出ボタン発光LED17cを消灯させるようにしてもよい。これにより、各照明装置の発光態様等に目移りせずに、より余韻画像に注目させることができる。
また、余韻画像の表示中は、ボタン駆動装置17bをOFFにして演出ボタン17を振動させないようにしてもよい。これにより、演出ボタン17の振動に目移りせずに、より余韻画像に注目させることができる。
また、余韻画像の表示中は、演出図柄70aは全て非表示としたが、大当たりを報知する態様でなければ、これに限られない。例えば、左右の演出図柄70aを表示して、中の演出図柄70aは変動表示を行っている態様(例えば、「5↓5」)としてもよい。これにより、大当たりに対応する演出図柄70aが何であったかを忘れてしまうことを防止できる。
また、図120~図122で示すSPSPリーチ演出がハズレである場合は、図121(f)~(g)で示す可動演出装置が作動せず、図121(g)~(g)´で余韻画像が表示されることなく変動演出を終了する。つまり、ハズレである場合は、余韻画像が表示されないようになっており、余韻画像を大当たりが得られた場合にのみ表示される価値のあるものにすることができる。また、ハズレであるにも関わらず、ハズレに対応する余韻画像が長々表示されることで遊技者に不快感を与えてしまうことを防止できる。
なお、T10のタイミングで演出制御基板130が停止時コマンドを受信できなかった場合については、基本的には図111と同様であるため、ここでの説明は省略する。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図123は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(ハズレ)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図92で説明した構成を用いればよい。
なお、図123は、一例として、「通常遊技状態」においてハズレSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(ハズレ)であるので、タイミングT3より失敗画像の表示や、失敗音の出力や、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が開始する。
そして、いずれのケースも「N+57サイクル目」のサイクル変動が終了するまで失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が継続して行われる。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約13秒)失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約11秒)失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
なお、失敗音の出力は、いずれのケースも約1秒間(約4サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって出力期間(および出力期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
つまり、ケース1の場合、タイミングT3~タイミングT4の間に行われるサイクル変動の回数は「約52サイクル変動」であるのに対し、ケース2の場合、タイミングT3~タイミングT4の間に行われるサイクル変動の回数は「約44サイクル変動」であり、タイミングT3~タイミングT4の間に行われるサイクル変動の回数に相違が生じることになる。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
つまり、いずれのケースも、タイミングT4~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数は「約28サイクル変動」であり、タイミングT4~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
また、ケース1の場合、遊技者により演出ボタン17が操作されたタイミングT3から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約80サイクル変動」であるのに対し、ケース2の場合、遊技者により演出ボタン17が操作されたタイミングT3から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約72サイクル変動」であり、タイミングT3~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違が生じることになる。
一方で、いずれのケースにおいても、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約84サイクル変動」であり、タイミングT2~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT4の間に行われる失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、失敗音の出力は、いずれのケースも約1秒間(約4サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、ハズレであることを遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT4の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT4の期間は、約8秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約32サイクル変動」)となる。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図124は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(大当たり)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図97で説明した構成を用いればよい。
なお、図124は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(大当たり)であるので、タイミングT3より成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が開始する。
また、タイミングT3で可動演出装置が作動を開始する。具体的には、図98(f)に示すように、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで下降(大下降)すると共に、第2可動部材73bが左右方向に移動する。
そして、上記可動演出装置は、タイミングT3-1まで作動する。
そして、いずれのケースも「N+57サイクル目」のサイクル変動が終了するまで成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が継続して行われる。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約13秒)成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約11秒)上記成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
なお、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって出力期間(および出力期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
また、可動演出装置の作動(待機位置→演出位置、演出位置→待機位置)は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって作動期間(および作動期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
つまり、ケース1の場合、タイミングT3で成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止や、可動演出装置の作動を開始してから、タイミングT6(またはT8)で演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動の回数は「約80サイクル変動」であるのに対し、ケース2の場合、タイミングT3で成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止や、可動演出装置の作動を開始してから、タイミングT6(またはT8)で演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動の回数は「約72サイクル変動」であり、タイミングT3~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違が生じることになる。
一方で、いずれのケースにおいても、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約84サイクル変動」であり、タイミングT2~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT4の間に行われる成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
また、可動演出装置の作動は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT6の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT6の期間は、約15秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約60サイクル変動」)となる。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図125は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(大当たり)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図97で説明した構成を用いればよい。
なお、図125は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(大当たり)であるので、タイミングT3より成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が開始する。
また、タイミングT3で振動手段(ボタン駆動装置17b)が作動を開始する。具体的には、図112(f)に示すように、ボタン駆動装置17bの作動により演出ボタン17が振動する。
そして、上記振動手段は、タイミングT3-1まで作動する。
そして、いずれのケースも「N+57サイクル目」のサイクル変動が終了するまで成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が継続して行われる。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約13秒)成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約11秒)上記成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
なお、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって出力期間(および出力期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
また、振動手段の作動は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって作動期間(および作動期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
つまり、ケース1の場合、タイミングT3で成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止や、振動手段の作動を開始してから、タイミングT6(またはT8)で演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動の回数は「約80サイクル変動」であるのに対し、ケース2の場合、タイミングT3で成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止や、振動手段の作動を開始してから、タイミングT6(またはT8)で演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動の回数は「約72サイクル変動」であり、タイミングT3~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違が生じることになる。
一方で、いずれのケースにおいても、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約84サイクル変動」であり、タイミングT2~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT4の間に行われる成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
また、振動手段の作動は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT6の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT6の期間は、約15秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約60サイクル変動」)となる。
(変動演出の各場面において振動演出が発生する場合のタイミングチャート)
図126、図127は、変動演出における各場面において振動演出が発生する場合を示すタイミングチャートである。
具体的には、変動開始時における振動演出、発展時における振動演出、大当たり報知時における振動演出を示している。
なお、変動開始時における振動演出は図78より一部を抜粋しており、発展時における振動演出は図92より一部を抜粋しており、大当たり報知時における振動演出は図97より一部を抜粋している。よって、抜粋元と重複する部分の説明は省略する。
「変動開始時」における振動演出は、例えば、図36で述べた役物予告における変動開始時の振動(1秒間)を示している。
当該振動演出は、1サイクル目の途中であって、演出図柄が浮上表示を開始し、特殊図柄が更新変動を開始したタイミングT7において、振動手段(ボタン駆動装置17b)が作動して演出ボタン17が振動する演出である。
そして、当該振動演出は、5サイクル目の途中であるタイミングT9-1まで継続して行われる。すなわち、1サイクル目の途中から5サイクル目の途中までの約4サイクル変動(約1秒間)にわたり演出ボタン17が振動する。
なお、「変動開始時」における振動演出は、客待ち状態で始動口に入賞した場合、連続して変動演出が行われる場合、のいずれにおいてもタイミングT7からタイミングT9-1まで行われる。
また、「変動開始時」における振動演出は、図36で述べた役物予告パターンに基づいて実行されるようになっているが、特段、役物予告パターンに基づかずに、単独で決定されるようになっていてもよい。
「発展時」における振動演出は、例えば、図36で述べたブラックアウト演出における発展演出実行時の振動(3秒間)を示している。
当該振動演出は、例えば、Nサイクル目の開始時であって、効果音として発展音が出力されるタイミングT3において、振動手段(ボタン駆動装置17b)が作動して演出ボタン17が振動する演出である。
そして、当該振動演出は、N+11サイクル目の終了時であるタイミングT4まで継続して行われる。すなわち、Nサイクル目の開始からN+11サイクル目の終了時までの約12サイクル変動(約3秒間)にわたり演出ボタン17が振動する。
「大当たり報知時」における振動演出は、例えば、図36で述べた決め演出における大当たり報知時の振動(5秒間)を示している。
当該振動演出は、例えば、N+40サイクル目の開始時であって、成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が開始するタイミングT7において、振動手段(ボタン駆動装置17b)が作動して演出ボタン17が振動する演出である。
そして、当該振動演出は、N+60サイクル目の終了時であるタイミングT8-1まで継続して行われる。すなわち、N+40サイクル目の開始からN+60サイクル目の終了時までの約20サイクル変動(約5秒間)にわたり演出ボタン17が振動する。
「変動開始時」における振動演出と、「発展時」における振動演出と、「大当たり報知時」における振動演出と、を比較すると、「変動開始時」における振動演出の実行時間が最も短く、「大当たり報知時」における振動演出の実行時間が最も長くなっている。
また、「変動開始時」における振動演出が行われているときに実行されるサイクル変動の回数が最も少なく、「大当たり報知時」における振動演出が行われているときに実行されるサイクル変動の回数が最も多くなっている。
このように、振動演出の実行時間に留まらず、振動演出中に実行されたサイクル変動の回数を目視していれば、例えば、サイクル変動の回数が少なければ変動開始時であることを把握することができ、サイクル変動の回数が多ければ大当たり報知時であることを把握することができる。つまり、振動演出中に実行されたサイクル変動の回数から変動演出におけるどの局面が実行されているのかを把握することができ、遊技興趣の向上に繋がる。
なお、特に図示していないが、図126に示す場面では、演出ボタン発光LED17cを虹発光させず、図127に示す場面では、演出ボタン発光LED17cを虹発光させるようにしている。これにより、演出ボタン発光LED17cの発光態様からも変動演出におけるどの局面が実行されているのかを把握することができ、遊技興趣の向上に繋がる。
なお、図126、図127は一例にすぎず、別の形でも上記効果を奏することになる。例えば、「変動開始時」における振動演出の実行時間を長くして(これに伴い振動演出中のサイクル変動の回数も最も多く)、「大当たり報知時」における振動演出の実行時間を短くして(これに伴い振動演出中のサイクル変動の回数も最も少なく)してもよい。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図128は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(大当たり)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図97で説明した構成を用いればよい。
なお、図128は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(大当たり)であるので、タイミングT3より成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が開始する。
また、タイミングT3で発光手段(枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17c)が虹発光を開始する。具体的には、図112(f)に示すように、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cが虹発光を開始する。
そして、上記虹発光は、タイミングT3-1まで実行する。
そして、いずれのケースも「N+57サイクル目」のサイクル変動が終了するまで成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が継続して行われる。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約13秒)成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約11秒)上記成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
なお、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって出力期間(および出力期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
また、発光手段の虹発光は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって作動期間(および作動期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
一方で、いずれのケースにおいても、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約84サイクル変動」であり、タイミングT2~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT4の間に行われる成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
また、発光手段の虹発光は、いずれのケースも約8秒(約32サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT6の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT6の期間は、約15秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約60サイクル変動」)となる。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図129は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(大当たり)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図97で説明した構成を用いればよい。
なお、図129は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(大当たり)であるので、タイミングT3より成功画像の表示や、成功音の出力や、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が開始する。
そして、いずれのケースも「N+57サイクル目」のサイクル変動が終了するまで成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が継続して行われる。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約13秒)成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+57サイクル目」まで(約11秒)上記成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
なお、成功音の出力は、いずれのケースもタイミングT3からタイミングT3-1にかけて約1.5秒間(約6サイクル変動)行われ、演出ボタン17の操作タイミングによって出力期間(および出力期間中に行われるサイクル変動の回数)に相違は生じないようになっている。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
一方で、いずれのケースにおいても、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約84サイクル変動」であり、タイミングT2~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT4の間に行われる成功画像の表示、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、成功音の出力は、いずれのケースも約1.5秒間(約6サイクル変動)にわたり行われるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、大当たりであることを遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT6の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT6の期間は、約15秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約60サイクル変動」)となる。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図130は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、ケース1とケース2は、同じSPSPリーチ変動演出(ハズレ)において操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、図130は、図92のタイミングT8からタイミングT9の更なる詳細を説明する図である。また、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよい。
なお、図130は、一例として、「通常遊技状態」においてハズレSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2ともに、タイミングT0からタイミングT2にかけてSPSPリーチ演出が実行される。そして、タイミングT2は、決め画像が表示されたタイミングであり、演出ボタン17が操作可能になる(操作有効期間の開始となる)タイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は「N+2サイクル目」のサイクル変動が開始したとする。
そして、ケース1の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+6サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+5サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約1秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方で、ケース2の場合は、特別図柄のサイクル変動が「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したタイミングT3で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。つまり、演出ボタン17が操作可能になったタイミングT2(「N+2サイクル目」)から「N+13サイクル目」が終了したタイミングで(すなわち、演出ボタン17が操作可能になってから約3秒後に)遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、いずれのケースもSPSPリーチ変動演出(ハズレ)であるので、タイミングT3より失敗画像の表示や、失敗音の出力や、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が開始する。
なお、失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止は、いずれのケースも特別図柄のサイクル変動が「N+41サイクル目」を終了するタイミングT3-1まで継続する。
つまり、ケース1の場合、「N+6サイクル目」~「N+41サイクル目」までの「約36サイクル変動」(約9秒)にわたり、失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が行われ、ケース2の場合、「N+14サイクル目」~「N+41サイクル目」までの「約28サイクル変動」(約7秒)にわたり、上記失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が行われることになり、ケース1の方がケース2よりも、失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止の期間が(約2秒)長くなる。
そして、タイミングT3-1より、演出画像として「切替画像(アイキャッチ画像)」が表示されて、背景チェンジ(背景画像の変更)が行われる。「切替画像(アイキャッチ画像)」とは、図131(d)´~(e)に示すように、例えば、シャッターを模した画像に機種名が表記された画像であり、当該「切替画像」が表示されることで、図131(d)で視認可能であったSPSPリーチ背景が視認不能となる。
また、「切替画像(アイキャッチ画像)」の表示中は、数字のみで構成された演出図柄70aが視認不能となる。一方で、「切替画像(アイキャッチ画像)」の表示中であっても、当該アイコンTIや、特殊図柄TZの更新変動や、第1保留数表示領域SAおよび第2保留数表示領域SBは視認可能である。
そして、「切替画像(アイキャッチ画像)」の表示は、タイミングT4まで継続して表示され、「切替画像(アイキャッチ画像)」の表示中のタイミングT3-1からタイミングT4までに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は、いずれのケースも「約16サイクル変動」となっている。
また、タイミングT2で演出ボタン17が操作可能(操作有効期間の開始)となってから、タイミングT3-1で「切替画像(アイキャッチ画像)」が表示されるまでに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は、いずれのケースも「約40サイクル変動」となっている。
そして、いずれのケースも、タイミングT4で、「切替画像(アイキャッチ画像)」の表示が終了して、通常背景の横スクロールの背景画像が視認可能となり、また、キャラクタ付の演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止が視認可能となる。
そして、いずれのケースも「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT5において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT6において演出図柄の停止表示を行う。つまり、ケース1およびケース2において、演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「1サイクル目」~「N+85サイクル目」となる。そして、演出図柄の停止表示はタイミングT8まで行われる。
なお、いずれのケースも、「切替画像(アイキャッチ画像)」が表示されたタイミングT3-1から演出図柄が停止表示を開始するまでのタイミングT6、または終了するまでのタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数は「約44サイクル変動」であり、タイミングT3-1~タイミングT6(またはT8)の間に行われるサイクル変動の回数に相違は生じないことになる。
このように、同じSPSPリーチ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、タイミングT3~タイミングT3-1の間に行われる失敗画像の表示、演出図柄70aのハズレを報知する態様での仮停止の実行時間に(約2秒)相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2で演出ボタン17が操作可能(操作有効期間の開始)となってから、タイミングT3-1で「切替画像(アイキャッチ画像)」が表示されるまでに行われるサイクル変動の回数を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約40サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なるSPSPリーチ変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、タイミングT3からタイミングT3-1の期間が、ケース2よりもさらに短くなる。例えば、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合、タイミングT3からタイミングT3-1の期間は、約5秒(期間中に実行されるサイクル変動は「約20サイクル変動」)となる。
「切替画像(アイキャッチ画像)」は、図131に示したものに限られない。例えば、ホワイトアウトする画像でもよいし、ブラックアウトする画像でもよい。また、画像に限らず、可動部材(遮蔽部材)を作動させることで、一時的に遮蔽するようにしてもよい。
(特定の変動演出パターンにおけるタイミングチャート)
図132は、特図変動パターン指定コマンドが「特図変動パターンA(変動時間=約38秒)」である場合の特定の変動演出パターン(変動演出パターンa、変動演出パターンb)におけるタイミングチャートを示している。
なお、特図変動パターン指定コマンドが「特図変動パターンA」である場合、図26のステップE321の処理により、変動演出パターンa、変動演出パターンbよりいずれかを決定するようになっている。すなわち、「特図変動パターンA」に対して、変動演出パターンa、変動演出パターンbのいずれかを実行可能となっている。
変動演出パターンa、変動演出パターンbのいずれにおいても、タイミングT0は変動表示の開始タイミングであり、特別図柄の1サイクル目が開始したタイミングである。ここでは、背景画像として通常背景の横スクロールが表示されており、変動演出内容として「通常変動演出」(例えば、全ての演出図柄70aの更新変動)が実行されている。
そして、タイミングT3は、通常変動演出を終えて、ノーマルリーチ変動演出が開始したタイミングである。そして、タイミングT5は、ノーマルリーチ変動演出を終えて、SPリーチに発展したタイミングである。なお、このとき、特別図柄のサイクル変動は、「100サイクル目」のサイクル変動を終えたとする。つまり、いずれの変動演出パターンにおいても、変動表示の開始(タイミングT0)からSPリーチが開始する(タイミングT5)までに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は「約100サイクル変動」となっている。
変動演出パターンaにおけるタイミングT5は、SPリーチ演出としての「台風リーチ」が開始したタイミングである。すなわち、変動演出パターンaは、変動演出内容として「台風リーチ」が定められている変動演出パターンである。
変動演出パターンbにおけるタイミングT5は、SPリーチ演出としての「大雪リーチ」が開始したタイミングである。すなわち、変動演出パターンbは、変動演出内容として「大雪リーチ」が定められている変動演出パターンである。
すなわち、特図変動パターン指定コマンドが「特図変動パターンA」である場合、「台風リーチ」か「大雪リーチ」のいずれかが実行されるようになっており、1の特図変動パターンに対して、複数の変動演出が実行可能になっている。これにより、主制御基板110における特図変動パターンを必要最低限に留めつつ、実行される変動演出を豊富にすることができる。
そして、変動演出パターンa、変動演出パターンbのいずれにおいても、タイミングT6はSPリーチを終えたタイミングである。そして、タイミングT7は、特別図柄が停止表示を行うタイミングであり、このとき、特別図柄のサイクル変動は、「152サイクル目」のサイクル変動を終えたとする。
そして、変動演出パターンa、変動演出パターンbのいずれにおいても、タイミングT8は演出図柄や特殊図柄が停止表示を開始するタイミングであり、タイミングT10は演出図柄や特殊図柄が停止表示を終了するタイミングである。
つまり、変動演出パターンa、変動演出パターンbのいずれにおいても、SPリーチ演出が開始してから(タイミングT5)、演出図柄が停止表示を開始する(タイミングT8)、または停止表示を終了する(タイミングT10)までに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は「約52サイクル変動」となっている。
つまり、「特図変動パターンA」である場合、変動表示の開始から停止表示が実行されるまでに「1サイクル目」~「152サイクル目」の特別図柄のサイクル変動(約38秒)が行われることになる。
このように、変動演出パターンaと、変動演出パターンbとでは、SPリーチにおける変動演出内容が、「台風リーチ」と「大雪リーチ」とで異なるものの、変動表示の開始からSPリーチが開始するまでに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は、ともに「約100サイクル変動」である。また、SPリーチの開始から演出図柄が停止表示するまでに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は、ともに「約52サイクル変動」である。つまり、いずれの変動演出パターンも変動表示の開始から演出図柄の停止表示までに行われる特別図柄のサイクル変動の回数は、ともに「約152サイクル変動」である。
遊技者は、「台風リーチ」が実行された場合と、「大雪リーチ」が実行された場合とで、変動演出内容の相違から、異なる「特図変動パターン」に基づいて実行されていると認識したり、大当たり遊技が実行される期待度が異なるものと認識したりしてしまうことがあった。
これに対して、例えば、上述したように変動開始からSPリーチが開始されるまで、SPリーチの開始から演出図柄の停止表示まで、変動開始から演出図柄の停止表示まではいずれの変動演出パターンも同じサイクル変動の回数となるから、サイクル変動の回数を目視していれば、共通の「特図変動パターン」に基づいて実行されていると認識させることができ、大当たり遊技が実行される期待度も共通するものと認識させることができる。
なお、変動演出パターンa、変動演出パターンbを実行する遊技状態はいずれの遊技状態でもよい。例えば、通常遊技状態で実行するようにしてもよいし、時短遊技状態で実行するようにしてもよいし、確変遊技状態で実行してもよい。また、いずれか1の遊技状態で実行するようにしてもよいし、いずれか2の遊技状態で実行するようにしてもよいし、全ての遊技状態で実行するようにしてもよい。
また、変動演出パターンa、変動演出パターンbを実行する遊技状態を通常遊技状態として、当該通常遊技状態における複数のモードで実行するようにしてもよい。
例えば、通常遊技状態のモードAで特図変動パターンAを受信した場合は、変動演出パターンaを実行するようにして、通常遊技状態のモードBで特図変動パターンAを受信した場合は、変動演出パターンbを実行するようにしてもよい。これにより、モードが異なってモード毎の変動演出パターンが実行されても、サイクル変動の回数を目視していれば、共通の「特図変動パターン」に基づいて実行されていると認識させることができ、大当たり遊技が実行される期待度も共通するものと認識させることができる。
(変動演出においてセリフ予告が発生する場合のタイミングチャート)
図133は、変動演出においてセリフ予告が発生する場合のタイミングチャートである。ケース1とケースとは、同じ変動演出パターンであって、セリフ予告における演出ボタン17の操作タイミングが相違していることを示している。
なお、図133は、一例として、セリフ予告として説明するが、カットイン予告に置換してもよい。
なお、図133は、一例として、「通常遊技状態」における変動演出において、セリフ予告が発生する場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
ケース1、ケース2のいずれにおいても、タイミングT0は変動表示の開始タイミングであり、特別図柄の1サイクル目が開始したタイミングである。
そして、いずれのケースも、特別図柄の6サイクル目のサイクル変動が開始したタイミングT2において、演出画像としてセリフ予告画像が表示され、演出ボタン17の操作有効期間が開始する。
なお、「セリフ予告画像」とは、演出ボタン17を模した画像の表示のことである(図134参照)。
そして、ケース1の場合、特別図柄の9サイクル目のサイクル変動を終えたタイミングT4で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
一方、ケース2の場合、特別図柄の13サイクル目のサイクル変動を終えたタイミングT4で遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
そして、遊技者により演出ボタン17が操作されると、セリフ予告画像の表示を終了して、演出画像としてセリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)を表示する。
なお、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)の表示時間はケース1、ケース2とも共通(例えば、2秒)であり、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)の表示中に実行されるサイクル変動の回数もケース1、ケース2とも共通(例えば、約8サイクル変動)である。
そして、いずれのケースも、特別図柄の58サイクル目のサイクル変動を終えたタイミングT5において、演出図柄が更新変動を終えて停止前動作を開始する。
そして、いずれのケースも、特別図柄の60サイクル目のサイクル変動の途中のタイミングT6において、演出図柄が停止前動作を終えて仮停止を開始する。
そして、いずれのケースも、特別図柄の60サイクル目のサイクル変動を終えたタイミングT7において、特別図柄の停止表示を開始する。そして、タイミングT8において、演出図柄および特殊図柄が停止表示を開始し、タイミングT10において、演出図柄および特殊図柄が停止表示を終了する。
ケース1の場合、遊技者により演出ボタン17が操作され、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)が表示されてから(タイミングT4)、演出図柄が停止表示を開始するまで(タイミングT8)、または演出図柄が停止表示を終了するまで(タイミングT10)に行われる特別図柄のサイクル変動の回数は「約51サイクル変動」である。
一方、ケース2の場合、遊技者により演出ボタン17が操作され、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)が表示されてから(タイミングT4)、演出図柄が停止表示を開始するまで(タイミングT8)、または演出図柄が停止表示を終了するまで(タイミングT10)に行われる特別図柄のサイクル変動の回数は「約47サイクル変動」である。
また、いずれのケースも、演出ボタン17の操作有効期間が開始してから(タイミングT2)、演出図柄が停止表示を開始するまで(タイミングT8)、または演出図柄が停止表示を終了するまで(タイミングT10)に行われる特別図柄のサイクル変動の回数は「約55サイクル変動」である。
このように、同じ変動演出でありながら演出ボタン17を操作するタイミングが相違する場合、例えば、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)が表示されてから(タイミングT4)、演出図柄が停止表示を開始するまで(タイミングT8)、または演出図柄が停止表示を終了するまでに時間の相違が生じるため、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なる変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT6、またはタイミングT2からタイミングT8の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT5の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約55サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、演出ボタン17を操作するタイミングで演出内容が変化したという認識を与えてしまったり、異なる変動演出が実行されたという勘違いを与えてしまったりすることを防止できる。
また、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)の表示時間はケース1、ケース2とも共通(例えば、2秒)であり、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)の表示中に実行されるサイクル変動の回数もケース1、ケース2とも共通(例えば、約8サイクル変動)であるから、演出ボタン17を操作するタイミングが相違したとしても、セリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)を遊技者に認識させることができる。
なお、ケース1、ケース2は、いずれも操作手段(演出ボタン17)が操作された場合で記載しているが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、セリフ予告を実行しない。つまり、操作手段(演出ボタン17)が操作された場合は、セリフ予告実行中のサイクル変動という事象が生じるが、操作手段(演出ボタン17)が操作されなかった場合は、セリフ予告実行中のサイクル変動という事象は生じない。
(変動演出においてセリフ予告および決め演出が発生する場合のタイミングチャート)
図134は、変動演出においてセリフ予告および決め演出が発生する場合のタイミングチャートである。セリフ予告については、図133のタイミングT1からタイミングT2間における更なる詳細を示しており、決め演出については、図92のタイミングT5からタイミングT6間における更なる詳細を示している。
なお、便宜上、1の変動演出パターンにおいて、セリフ予告および決め演出が発生する場合を示しているが、別々に発生する場合(セリフ予告は発生するが決め演出は発生しない場合、セリフ予告は発生しないが決め演出は発生する場合)でも同じことがいえる。
また、図134のセリフ予告をカットイン予告に置換してもよいし(この場合、カットイン予告と決め演出との比較になる)、決め演出をカットイン予告に置換してもよい(この場合、セリフ予告とカットイン予告との比較になる)。
なお、図134は、一例として、「通常遊技状態」における変動演出において、セリフ予告および決め演出が発生する場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
タイミングT0は変動表示の開始タイミングであり、特別図柄の1サイクル目が開始したタイミングである。
そして、タイミングT1-1では、セリフ予告における演出ボタン17を模した画像が表示されることを示唆する示唆画像(フェードイン画像)が表示される。このとき、特別図柄のサイクル変動は、2サイクル目のサイクル変動を開始したとする。
そして、示唆画像(フェードイン画像)は、2サイクル目のサイクル変動の開始から、5サイクル目のサイクル変動の終了まで、約4サイクル変動(約1秒)にわたり表示される。なお、示唆画像(フェードイン画像)は、図134に示すように、演出ボタン17を模した画像が薄い色で表示されており、示唆画像(フェードイン画像)の表示終了タイミングに向けて徐々に濃い色に変化していく。
そして、タイミングT2で、示唆画像(フェードイン画像)の表示が終了して、演出ボタン17を模した画像(セリフ予告画像)が表示され、演出ボタン17の操作有効期間が開始する。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「6サイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
そして、タイミングT4で、遊技者により演出ボタン17が操作されて、演出画像としてセリフパターン画像(ここでは、セリフパターン2)が表示されている。
つまり、演出ボタン17の操作有効期間の開始から約1秒後に、遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
このように、セリフ予告である場合、演出ボタン17を模した画像が表示されることを示唆する示唆画像(フェードイン画像)が約4サイクル変動(約1秒)にわたり表示される。
そして、タイミングT6は、決め演出における決め画像が表示されるタイミングであり、当該タイミングT6に至るまでに、決め演出における演出ボタン17を模した画像が表示されることを示唆する示唆画像(フェードイン画像)が表示される。
具体的には、タイミングT5より決め演出における演出ボタン17を模した画像が表示されることを示唆する示唆画像(フェードイン画像)の表示を開始する。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「N+1サイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
そして、示唆画像(フェードイン画像)は、N+1サイクル目のサイクル変動の開始から、N+16サイクル目のサイクル変動の終了まで、約16サイクル変動(約4秒)にわたり表示される。なお、示唆画像(フェードイン画像)は、図134に示すように、渦巻き状のボタン導入画像BDGである。
そして、タイミングT6で、示唆画像(フェードイン画像)の表示が終了して、演出ボタン17を模した画像(セリフ予告画像)が表示され、演出ボタン17の操作有効期間が開始する。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「N+17サイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
このように、決め演出である場合、演出ボタン17を模した画像が表示されることを示唆する示唆画像(フェードイン画像)が約16サイクル変動(約4秒)にわたり表示される。
セリフ予告と決め演出とでは、決め演出の方が示唆画像(フェードイン画像)の表示時間が長く、表示中に行われるサイクル変動の回数も多くなっている。
これにより、示唆画像(フェードイン画像)の表示中に行われるサイクル変動の回数を目視していれば、後にセリフ予告が実行されるのか、決め演出が実行されるのか予測し易くなる。
また、示唆画像(フェードイン画像)の表示中に行われるサイクル変動の回数の相違から、変動演出におけるどの局面であるかを予測し易くなる。
なお、図134では、セリフ予告と決め演出とでは、決め演出の方が示唆画像(フェードイン画像)の表示時間が長く、表示中に行われるサイクル変動の回数も多くなっているとしたが、これに限られず、決め演出の方が示唆画像(フェードイン画像)の表示時間が短く、表示中に行われるサイクル変動の回数も少なくなっていてもよい。
(操作手段の操作が行われた場合のタイミングチャート)
図135は、SPSPリーチ変動演出において操作手段(例えば、演出ボタン17)が操作された場合のタイミングチャートである。なお、図135は、SPSPリーチ演出のうちの1の演出であるメーター演出において、メーターパターン1が行われる場合と、メーターパターン2が行われる場合とを示しており、同じSPSPリーチ変動演出(大当たり)で操作手段の操作タイミングが相違する場合の比較を示している。
なお、便宜上、SPSPリーチ演出に発展したタイミングから説明を行っているが、変動開始の構成は図73で説明した構成を用いればよいし、SPSPリーチ演出に発展するまでの構成は図97で説明した構成を用いればよい。
なお、図135は、一例として、「通常遊技状態」において大当たりSPSPリーチ変動演出が実行される場合として説明するが、これに限らず、「時短遊技状態」や「確変遊技状態」において同様のことが行われてもよい。
いずれのパターンも、タイミングT0は、SPSPリーチ演出を実行しているタイミングである。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「Nサイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
そして、いずれのパターンも、タイミングT2は、SPSPリーチ演出としてメーター演出が開始されたタイミングである。「メーター演出」とは、図136(c)に示すように、「ボタンを連打してメーターがMAXになれば大当たり!」といった課題(図135でいう導入画像および導入音)が示される演出であり、遊技者が演出ボタン17を操作する毎にメーターが上昇していき、メーターがMAXになれば、大当たりであることが確定的に報知される、といった演出である。
なお、メーター演出におけるメーターパターンには複数のメーターパターンを有しており、例えば、大当たりである場合は、演出ボタン17の操作入力が5回あったこと(演出ボタン17が5回押下されること)でメーターがMAXになるパターン(図135、図136でいうメーターパターン1)、演出ボタン17の操作入力が10回あったこと(演出ボタン17が10回押下されること)でメーターがMAXになるパターン、また、演出ボタン17の操作入力が1回あったこと(演出ボタン17が1回押下されること)でメーターがMAXになるパターン(図135、図136でいうメーターパターン2)等を有している。また、その他にも、ハズレである場合のメーターパターンも複数有している(図示省略)。
そして、いずれのパターンも、タイミングT3に至ると、演出画像として決め画像が表示され、効果音として促進音が出力される(図136(d)参照)。
そして、いずれのパターンも、タイミングT4より遊技者により演出ボタン17が操作されたとしている。
メーターパターン1の場合、演出ボタン17の操作入力が5回あったことでメーターがMAXになるパターンであるから、タイミングT4より演出ボタン17が5回操作されたタイミングT5において、成功画像が表示され、成功音が出力され、演出図柄が大当たりであることを報知する態様で仮停止を開始する(図136(f)参照)。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「N+30サイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
つまり、タイミングT2でメーター演出が開始してから、タイミングT5で大当たりであることが報知されるまでに実行される特別図柄のサイクル変動の回数は「約28サイクル変動」である。
一方、メーターパターン2の場合、演出ボタン17の操作入力が1回あったことでメーターがMAXになるパターンであるから、タイミングT4より演出ボタン17が1回操作されたタイミングT5において、成功画像が表示され、成功音が出力され、演出図柄が大当たりであることを報知する態様で仮停止を開始する(図136(f)参照)。このとき、特別図柄のサイクル変動は、「N+14サイクル目」のサイクル変動を開始したとする。
つまり、タイミングT2でメーター演出が開始してから、タイミングT5で大当たりであることが報知されるまでに実行される特別図柄のサイクル変動の回数は「約12サイクル変動」である。
そして、いずれのパターンも、「N+85サイクル目」のサイクル変動を終了したタイミングT7において、特別図柄のサイクル変動を終了して停止表示を行う。
また、いずれのケースもタイミングT8において演出図柄の停止表示を行う。つまり、メーターパターン1が実行される場合も、メーターパターン2が実行される場合も、メーター演出が開始してから演出図柄が停止表示を行うまでに実行されるサイクル変動は、「約84サイクル変動」である。
このように、同じメーター演出でありながらメーターパターンが相違する場合、例えば、メーター演出の開始から(タイミングT2)、大当たりであることが報知されるまで(タイミングT5)に時間の相違が生じるため、遊技者の演出ボタン17を操作するタイミング(技量)等によって大当たり報知のタイミングが変化する、といった認識を与えてしまい、遊技者に不信感を与えてしまうおそれがあった。
これに対して、例えば、タイミングT2からタイミングT8、またはタイミングT2からタイミングT10の間に行われるサイクル変動の回数(厳密にはタイミングT2からタイミングT7の間に行われるサイクル変動の回数)を目視していれば、いずれのケースにおいても同じ「約84サイクル変動」となるから、当該サイクル変動の回数から、遊技者の演出ボタン17を操作するタイミング(技量)等によって大当たり報知のタイミングが変化し得るものでないことを認識させることができ、遊技者に不信感を与えてしまうことを防止できる。
なお、図135の例ではいずれも操作手段(演出ボタン17)が操作されたとして説明しているが、メーターパターン1において操作がされなかった場合、及び、メーターパターン2において操作がされなかった場合は、タイミングT5からタイミングT6の成功画像の表示期間、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止期間が同じ時間となる。つまり、タイミングT5からタイミングT6の間に行われる特別図柄のサイクル変動の回数も同じ回数となる。これにより、いずれのメーターパターンが実行される場合であっても、成功画像の表示期間、演出図柄70aの大当たりを報知する態様での仮停止期間を担保することができ、遊技者に大当たり判定の結果を確実に把握させることができる。
なお、メーターパターンとは、演出ボタン17を所定時間以上操作し続ける「長押し」におけるメーターパターンであってもよい。例えば、メーターパターン1では、大当たりであることが報知されるまでの「長押し」時間が「3秒」であって、メーターパターン2では、大当たりであることが報知されるまでの「長押し」時間が「5秒」であってもよい。
(電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例)
図137は、電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例を示す図である。なお、図137は、図54の内容を踏襲しており、特図変動パターンとして通常変動に対応する特図変動パターンの変動表示が実行されているときに停電が発生し、その後、電源が復旧した場合を示している。
なお、通常変動に対応する特図変動パターンの変動時間は「10秒」とする。
タイミングT0は、通常変動に対応する特図変動パターンの変動表示が実行されているときに停電が発生し、電源がOFFになったタイミングである。
なお、特別図柄のサイクル変動が12サイクル目のサイクル変動を実行しているときにタイミングT0に至ったとしているため、変動表示の開始から約3秒後に停電が発生したことになる。
そして、タイミングT1は、電源が復旧してONになったタイミングである。タイミングT1では、メイン表示装置70に初期画面が表示され、「13サイクル目」の特別図柄のサイクル変動を開始する。なお、「13サイクル目」の特別図柄のサイクル変動とは、タイミングT0で停電したときに行われていたサイクル変動「12サイクル目」の続きのサイクル変動である。
そして、タイミングT2からタイミングT9にかけて、図54等で説明した可動演出装置の復帰動作、初期動作が実行される。なお、復帰動作、初期動作については、図54等で説明済みであるため、ここでの説明は省略する。なお、復帰動作の所要時間は約3秒、初期動作の所要時間は約11秒(図59、図61、図62等参照)である。
そして、タイミングT6は、特別図柄が40サイクル目のサイクル変動を開始したタイミングであり、サブ表示装置が初期動作を開始するタイミングである。
そして、タイミングT7に至ると、特別図柄が40サイクル目のサイクル変動を終了して停止表示を開始する。
そして、タイミングT7-1で特別図柄確定コマンドを受信すると、メイン表示装置70に停止画面(演出図柄753)が表示され、音声出力装置より停止音が出力される。
そして、タイミングT9でサブ表示装置の初期動作が終了する。
すなわち、図137の例であると、タイミングT0で停電が発生したのが変動表示の開始後、約3秒であり、タイミングT1で電源がONになると、残りの変動時間が約7秒となる。
一方、復帰動作の所要時間は約3秒、初期動作の所要時間は約11秒であるから、タイミングT2より復帰動作、初期動作を開始すると、特に初期動作よりも変動表示の方が先に終了することになる。
つまり、初期動作を終了した時点(タイミングT9)では、特別図柄の変動表示を終了しており、メイン表示装置70には停止画面(演出図柄753)が表示されている状態となる。
なお、次の変動表示を実行する保留がある場合は、初期動作の終了如何に関わらず、次の変動表示が開始されることになる。よって、次の変動表示の実行中に初期動作を終了することもあり得る事象であるし、初期動作を終了したときに次の変動表示の停止画面(例えば、演出図柄468)が表示されていることもあり得る事象である。
このように、変動表示中に初期動作が実行される場合、可動演出装置の作動中に行われる特別図柄のサイクル変動の回数を目視していれば、初期動作中と演出動作中とで特別図柄のサイクル変動の回数が異なるので(図59、図61、図62等参照)、当該サイクル変動の回数の相違から、タイミングT4から実行される可動演出装置の動作が初期動作であることを認識することができる。これにより、変動表示中に可動演出装置が作動することで、実行中の変動表示が大当たりになるのではないか、と過度に期待させてしまうことを防止できる。
また、サイクル変動の回数の相違に加えて、初期動作中は、可動演出装置のLEDが消灯して初期動作を行うので、当該可動演出装置の発光態様(消灯)からも、タイミングT4から実行される可動演出装置の動作が初期動作であることを認識することができる。
また、図137においては、特に初期動作よりも変動表示の方が先に終了するケースにおいて、初期動作を終了した時点(タイミングT9)では、特別図柄の変動表示を終了しており、メイン表示装置70には停止画面(演出図柄753)が表示されている状態となることとした。これにより、初期動作の終了タイミングに併せてメイン表示装置70の表示内容等を制御(例えば、初期動作が終了すると停止画面を表示)する必要がなく、表示制御が複雑化してしまうことを防止できる。
また、初期動作の終了を待たずに、メイン表示装置70に停止画面(演出図柄753)を表示することで、遊技者に速やかに大当たり判定の結果を報知することで遊技者に不信感を与えてしまうことを防止できる。
なお、図137は、電源復旧を例に説明を行っているが、電源投入でも同じことがいえる。また、変動表示中に上述した瞬間停電が発生した場合は、復帰動作や初期動作は実行されない。このように、全ての「停電」で図137のような事象になるのではなく、瞬間停電の場合は除かれる。
(電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例)
図138は、電断復旧後の状態が特別図柄の変動表示中の具体例を示す図である。なお、図138は、図54の内容を踏襲しており、特図変動パターンとしてSPSPリーチ変動に対応する特図変動パターンの変動表示が実行されているときに停電が発生し、その後、電源が復旧した場合を示している。
なお、SPSPリーチ変動に対応する特図変動パターンの変動時間は「70秒」とする。
タイミングT0は、SPSPリーチ変動に対応する特図変動パターンの変動表示が実行されているときに停電が発生し、電源がOFFになったタイミングである。
なお、特別図柄のサイクル変動が12サイクル目のサイクル変動を実行しているときにタイミングT0に至ったとしているため、変動表示の開始から約3秒後に停電が発生したことになる。
そして、タイミングT1は、電源が復旧してONになったタイミングである。タイミングT1では、メイン表示装置70に初期画面が表示され、「13サイクル目」の特別図柄のサイクル変動を開始する。なお、「13サイクル目」の特別図柄のサイクル変動とは、タイミングT0で停電したときに行われていたサイクル変動「12サイクル目」の続きのサイクル変動である。
そして、タイミングT2からタイミングT7にかけて、図54等で説明した可動演出装置の復帰動作、初期動作が実行される。なお、復帰動作、初期動作については、図54等で説明済みであるため、ここでの説明は省略する。なお、復帰動作の所要時間は約3秒、初期動作の所要時間は約11秒(図59、図61、図62等参照)である。
そして、タイミングT7は、サブ表示装置の初期動作が終了して全ての初期動作が終了するタイミングである。このとき、メイン表示装置70においては、タイミングT2より表示していた「復旧中」画面を引き続き表示している。
すなわち、図138の例であると、タイミングT0で停電が発生したのが変動表示の開始後、約3秒であり、タイミングT1で電源がONになると、残りの変動時間が約67秒となる。
一方、復帰動作の所要時間は約3秒、初期動作の所要時間は約11秒であるから、タイミングT2より復帰動作、初期動作を開始すると、特に変動表示よりも初期動作の方が先に終了することになる。
つまり、初期動作を終了した時点(タイミングT7)では、特別図柄の変動表示が継続して実行されており、メイン表示装置70には復旧中画面が表示されている状態となる。
なお、図138の例では、変動開始後の3秒で停電が発生した、としたが、例えば、変動開始後の60秒で停電が発生し、次の変動表示を実行する保留がある場合は、初期動作の終了如何に関わらず、次の変動表示が開始されることになる。よって、次の変動表示の実行中に初期動作を終了することもあり得る事象であるし、初期動作を終了したときに次の変動表示の停止画面(例えば、演出図柄468)が表示されていることもあり得る事象である。
このように、変動表示中に初期動作が実行される場合、可動演出装置の作動中に行われる特別図柄のサイクル変動の回数を目視していれば、初期動作中と演出動作中とで特別図柄のサイクル変動の回数が異なるので(図59、図61、図62等参照)、当該サイクル変動の回数の相違から、タイミングT4から実行される可動演出装置の動作が初期動作であることを認識することができる。これにより、変動表示中に可動演出装置が作動することで、実行中の変動表示が大当たりになるのではないか、と過度に期待させてしまうことを防止できる。
また、サイクル変動の回数の相違に加えて、初期動作中は、可動演出装置のLEDが消灯して初期動作を行うので、当該可動演出装置の発光態様(消灯)からも、タイミングT4から実行される可動演出装置の動作が初期動作であることを認識することができる。
また、図138においては、特に変動表示よりも初期動作の方が先に終了するケースにおいて、初期動作を終了した時点(タイミングT7)では、特別図柄の変動表示を継続して実行しており、メイン表示装置70には復旧中画面が表示されている状態となることとした。これにより、初期動作の終了タイミングに併せてメイン表示装置70の表示内容等を制御(例えば、初期動作が終了すると復旧中画面を終了)する必要がなく、表示制御が複雑化してしまうことを防止できる。
また、変動表示の終了を待たずに初期動作を終了することで、初期動作を速やかに終わらせることができ、遊技者に演出動作が行われていると勘違いを与えてしまうことを防止できる。
なお、図138は、電源復旧を例に説明を行っているが、電源投入でも同じことがいえる。また、変動表示中に上述した瞬間停電が発生した場合は、復帰動作や初期動作は実行されない。このように、全ての「停電」で図138のような事象になるのではなく、瞬間停電の場合は除かれる。
(客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合の具体例1)
図139~図141を用いて、客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合の具体例1について説明する。
図139は、客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合のタイミングチャートであり、図140~図141は、図139の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図139のT0のタイミングよりも前においては、特別図柄の変動表示が実行されていない客待ち状態となっており、第1特別図柄表示器60には、ハズレ特別図柄(右端のLEDのみ点灯)が表示されており、メイン表示装置70では、変動演出の実行を待機している変動待機画面が表示されている。具体的には、モードA背景画像が横スクロール(演出動作)しており、演出図柄70a及び特殊図柄TZが「537」で停止表示され、第1保留数表示領域SA及び第2保留数表示領域SBには「0」が表示されている。また、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態となっている。
そして、図139のT0のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信からデモ待機期間(例えば60秒)が経過すると、所定期間(例えば80秒)に亘る客待ちデモ演出が開始される。具体的には、演出図柄70aの前方であって特殊図柄TZ及び保留表示領域(第1保留数表示領域SA、第2保留数表示領域SB)の後方において、所定期間(例えば0.5秒)に亘る客待ちデモ画像のフェードイン(透明な状態から徐々に不透明な状態となる)が開始され、演出図柄70aが徐々に視認できない状態となる(図140(a)参照)。
なお、特殊図柄TZ及び保留表示領域(第1保留数表示領域SA、第2保留数表示領域SB)は、客待ちデモ画像の前方に表示されるため、客待ちデモ画像によって視認できない(遮蔽された)状態になることはないが、背景画像や演出図柄70aや保留アイコン表示領域や当該アイコン表示領域は客待ちデモ画像によって視認できない(遮蔽された)状態となる。
次に、図139のT1のタイミングにおいて、客待ちデモ画像のフェードインが完了すると、演出図柄70aが非表示(視認不能状態)となり、デモ演出音の出力が開始される。具体的には、客待ちデモ背景がスクロール(演出動作)しており、「DEMO中」の文字画像が表示されて機種固有演出(機種名の表示、機種固有のキャラクタ紹介、変動演出のデモムービーの再生、遊技者に対するのめり込み防止画像の表示等)が行われる(図140(b)参照)。
その後、図139のT2のタイミングにおいて、機種固有演出に続く遊技機のメーカー名の表示中に第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1保留数が「1」となって第1特別図柄保留表示器63が「1」表示となり、主制御基板110から演出制御基板130に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図140(c)参照)。
そして、図139のT3のタイミングにおいて、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われると、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「0」表示になって第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図140(d)参照)。
さらに、演出制御基板130が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過したため、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、客待ちデモ画像の裏面側であって第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)が非アニメーションで追加表示されると共に、客待ちデモ演出の開始前の演出図柄70a(前回の変動演出の結果を示す「537」)がフェードインせずに表示され、第1入賞音(又は第2入賞音)の出力が開始される。また、客待ちデモ演出音の出力が停止される(図140(d)参照)。
なお、客待ち状態中に保留アイコンが非アニメーションで追加表示される場合には、第1姿勢(初期姿勢)から保留アイコンを動作表示させるようにしてもよいし、第2姿勢から動作表示させるようにしてもよい。また、客待ちデモ演出を経由せずに保留アイコンを追加表示する場合には、第1姿勢又は第2姿勢から動作表示させ、客待ちデモ画像を経由して保留アイコンを追加表示する場合には、第1姿勢から動作表示させるようにしてもよい。
また、客待ちデモ演出の開始前の演出図柄70a(前回の変動演出の結果を示す「537」)については、客待ちデモ画像の後方に常時表示する処理を行っていてもよく、この場合であっても客待ちデモ画像によって視認が規制された状態となる。
その後、図139のT4のタイミング(1回目のサイクル変動における3回目の表示変化のタイミング)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図140(e)参照)。
また、所定期間(例えば0.5秒)に亘る客待ちデモ画像のフェードアウト(不透明な状態から徐々に透明な状態となって消去)が開始され、演出図柄70a及び特殊図柄TZが同じ数字(「537」)であることが視認(確認・認識)可能となると共に、保留アイコンHIの視認が可能となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール、切替表示)を開始する。また、十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態(調整不可)に規制され、音声出力装置9から変動BGM(ここでは非リーチ演出に対応する通常BGM)の可聴出力が開始される(図140(e)参照)。
なお、特殊図柄TZについては、停止表示していた出目に拘らず、更新変動が開始されると「123」→「234」→「345」→「456」→「567」→「678」→「789」→「891」→「912」→「123」・・・の順で9パターンの画像データが1フレーム毎に切り替えられてスライドショーのようにサイクル表示されるようになっている。そのため、客待ちデモ画像のフェードアウトが開始されると、特殊図柄TZの更新変動がすぐに開始されるため、浮上表示している演出図柄70aよりも特殊図柄TZの出目(客待ち演出が開始される前の前回の停止出目)を視認(確認・認識)可能な時間が短くなるようになっている。
また、客待ちデモ画像のフェードアウトの開始前に十字キー19が操作されたことによって音量値画像や光量値画像が表示されていた場合には、変動演出の開始によって十字キー19を用いた音量調整や光量調整が不能な状態となったことに応じて消去されるが、客待ち画像のフェードアウトが終了する前に音量値画像や光量値画像が消去される。つまり、音量値画像や光量値画像を消去する場合には、客待ち画像のフェードアウトよりも短い時間(早いタイミング)で消去されることになる。
また、客待ち状態であるか否かに拘らず、変動演出(演出図柄の変動表示)や特殊図柄の変動表示が開始される場合、変動演出パターンの種類に拘わらず同一のタイミングで十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態(調整不可)に規制されるようになっている。
そして、図139のT5のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、客待ちデモ画像のフェードアウトが完了して客待ちデモ画像が完全に非表示になると、変動演出の開始時に実行される特定演出としての開始時エフェクト演出(大当たり予告演出の1種)が開始される。具体的には、浮上表示中の中央の演出図柄70aの視認を規制する大きさの予告エフェクト画像YEが表示され、予告エフェクト画像YEが徐々に拡大することで背景画像や演出図柄70aの視認を規制(遮蔽)することになる演出(効果音の出力を含む)が行われる(図140(f)参照)。
その後、図139のT6のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)となり、T7のタイミングにおいて、保留アイコンHIのシフト表示(減少表示)が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示され、入賞音の出力が終了すると共に、予告エフェクト画像YEが3つの演出図柄70aの視認を規制した大きさとなる(図141(g)参照)。
さらに、図139のT8のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、演出図柄70aの変動前動作としての浮上表示が終了し、演出図柄70aのスクロール表示(更新変動)が開始されるが、予告エフェクト画像YEによって演出図柄70aの変動開始順が認識困難(不能)な状態となり(図141(h)参照)、T9のタイミングにおいて、予告エフェクト画像YEが消去される(図141(i)参照)。
なお、予告エフェクト画像YEについては、徐々に拡大して演出図柄70aの視認を規制する(変動開始順が視認困難となる)ようになっているが、最初から3つの演出図柄70aの視認を規制する大きさで表示してもよい。また、予告エフェクト画像YEによって変動開始順が視認困難となる程度に演出図柄70aの一部が視認可能な状態で表示するようになっているが、演出図柄70aの全てが視認不能な状態で表示するようにしてもよい。
また、予告エフェクト画像YEが客待ちデモ画像のフェードアウトの完了タイミングで表示されるようになっているが、客待ちデモ画像のフェードアウトが完了してから所定期間(例えば0.5秒)経過後に表示されるようにしてもよい。
また、機種固有演出において、複数のキャラクタを登場(表示)させるようになっているが、機種固有演出において最も登場する割合が高いキャラクタについては、変動演出中に実行される大当たり期待度が高い演出においても登場し易くなっている。また、機種固有演出において、機種名の表示期間(例えば3秒)よりも、のめり込み防止画像の表示期間(例えば5秒)の方が長くなっており、機種名の表示よりも後にのめり込み防止画像の表示が行われるようになっているが、機種名の表示中に(機種名の表示途中から)のめり込み防止画像を表示するようにしてもよい。
また、変動演出の終了後の1回目の客待ちデモ演出までのデモ待機期間(例えば60秒)よりも、2回目以降(客待ちデモ演出の終了後)の客待ちデモ演出までのデモ待機期間の方が短くなる(例えば50秒)ようにしてもよい。
また、演出図柄70a等が表示された状態から客待ちデモ画像がフェードインするのではなく、画面を所定期間(例えば後述するアイキャッチ演出よりも長い0.5秒)に亘ってブラックアウトさせて演出図柄70a等の演出画像を遮蔽してから客待ちデモ画像がフェードインするようにしてもよい。
(客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合の具体例2)
図139及び図142を用いて、客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合の具体例2について説明する。
図142では、図139~図141に示した客待ちデモ演出中から変動演出が開始する場合の具体例1と基本的な流れは同じであるが、開始時エフェクト演出に代えて演出モードの移行させるためのモードチェンジ演出が実行される点で異なる。そのため、ここでは相違点に係る部分だけを説明する。
図139のT4のタイミング(1回目のサイクル変動における3回目の表示変化のタイミング)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図142(e)参照)。
また、客待ちデモ画像のフェードアウト(不透明な状態から徐々に透明な状態となって消去)が開始され、演出図柄70a及び特殊図柄TZが同じ数字(「537」)であることが視認(確認・認識)可能となると共に、保留アイコンHIの視認が可能となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール、切替表示)を開始する。また、十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態(調整不可)に規制され、音声出力装置9から変動BGM(ここでは通常BGM)の可聴出力が開始される(図142(e)参照)。
なお、客待ちデモ画像のフェードアウトの開始前に十字キー19が操作されたことによって音量値画像や光量値画像が表示されていた場合には、変動演出の開始によって十字キー19を用いた音量調整や光量調整が不能な状態となったことに応じて消去されるが、客待ち画像のフェードアウトが終了する前に音量値画像や光量値画像が消去される。つまり、音量値画像や光量値画像を消去する場合には、客待ち画像のフェードアウトよりも短い時間(早いタイミング)で消去されることになる。
また、客待ち状態であるか否かに拘らず、変動演出(演出図柄の変動表示)や特殊図柄の変動表示が開始される場合、変動演出パターンの種類に拘わらず同一のタイミングで十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態(調整不可)に規制されるようになっている。
そして、図139のT5のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、客待ちデモ画像のフェードアウトが完了して客待ちデモ画像が完全に非表示になると、変動演出の開始時に実行される特定演出としてのモードチェンジ演出(大当たり予告演出の1種)が開始される。具体的には、メイン表示装置70の画面右側から演出図柄70aや背景画像の視認を規制するモードチェンジ画像MC(ここでは、大当たり期待度が高いホワイトアウト画像ではなく、大当たり期待度が低いブラックアウト画像)が画面左側に向けて拡大表示する演出(効果音の出力を含む)が行われる(図142(f)参照)。
また、図139のT6のタイミングにおいて、変動演出が開始してから所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)に復帰する。
その後、図139のT7のタイミングにおいて、保留アイコンHIのシフト表示(減少表示)が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示され、入賞音の出力が終了すると共に、モードチェンジ画像MCが3つの演出図柄70aの視認を規制した大きさとなる(図142(g)参照)。
なお、モードチェンジ画像によってメイン表示装置70の画面全域が遮蔽された状態になると、演出モードが演出モードAから演出モードBに切り替えられ、モードチェンジ画像の裏面側で背景画像、演出図柄70a、及び、当該アイコン(保留アイコン)が演出モードBに応じたものに変化するようになっている。
さらに、図139のT8のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、演出図柄70aの変動前動作としての浮上表示が終了し、演出図柄の70aのスクロール表示(更新変動)が開始されるが、モードチェンジ画像MCによって演出図柄70aの変動開始順が認識困難(不能)な状態となり(図142(h)参照)、T9のタイミングにおいて、モードチェンジ画像MCがメイン表示装置70の画面左側にフレームアウトして消去される(図142(i)参照)。
なお、モードチェンジ画像MCについては、徐々に演出図柄70aの視認を規制する(変動開始順が視認困難となる)ようになっているが、最初から3つの演出図柄70aの視認を規制するように表示してもよい。また、モードチェンジ画像MCによって変動開始順が視認困難となる程度に演出図柄70aの一部が視認可能な状態で表示するようになっているが、演出図柄70aの全てが視認不能な状態で表示するようにしてもよい。
また、モードチェンジ画像MCが客待ちデモ画像のフェードアウトの完了タイミングで表示されるようになっているが、客待ちデモ画像のフェードアウトが完了してから所定期間(例えば0.5秒)経過後に表示されるようにしてもよい。
このように、図139~図142に示した具体例によれば、客待ち状態から特別図柄の変動表示(サイクル変動)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の変動表示(サイクル変動)の開始に応じて変動演出(演出図柄の変動表示)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整や光量調整を行っていたとしても、変動演出の開始を遊技者に認識させることが可能となる。
なお、変動演出の開始によって十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)場合には、何れの種類の変動演出が実行される場合であっても、同じタイミングで十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、変動演出の実行毎に十字キー19による音量調整や光量調整を行うタイミングを変えるといった煩雑な作業を遊技者に強いてしまうことがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ち状態から特別図柄の変動表示(サイクル変動)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の変動表示(サイクル変動)の開始に応じて特殊図柄の変動表示(サブ第1変動表示器81での変動表示)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整や光量調整を行っていたとしても、変動演出の開始を遊技者に認識させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ち状態から特別図柄の変動表示(サイクル変動)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の変動表示(サイクル変動)の開始に応じて保留アイコンの減少表示(シフト表示)が行われるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整や光量調整を行っていたとしても、保留数の減少を遊技者に認識させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ち状態から特別図柄の変動表示(サイクル変動)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の変動表示(サイクル変動)の開始に応じて変動BGM(変動開始音や予告音等であってもよい)が可聴出力されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、変動BGMの可聴出力の開始時における制御負荷を軽減することが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ち状態中に始動口に遊技球が入賞して保留アイコン(保留数表示領域、サブ保留表示器)が増加表示されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄の変動前動作の後の変動表示(更新変動)が開始される前に十字キー19による音量調整や光量調整に関する制約が解除される(調整可能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示(サイクル変動)の開始後に生じる音量調整や光量調整に関する制約としては、十字キー19を用いた音量調整や光量調整ができないものとしたが、音量値画像や光量値画像が表示されない(表示されている場合には消去される)ようにしてもよいし、演出図柄70aの前方レイヤーに表示される音量値画像や光量値画像を演出図柄70aの後方レイヤーに表示させる(背景画像の前方であって演出図柄70aの後方に重畳される)ようにすることで、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じるようにしてもよい。
また、図139~図142に示した具体例によれば、変動演出は、複数の演出図柄と複数の特殊図柄とが同じ表示出目で開始されると共に、複数の演出図柄と複数の特殊図柄とが同じ表示出目で終了し、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ演出の実行中(客待ちデモ画像の表示中)に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能となるように複数の演出図柄と複数の特殊図柄とを表示するが、複数の特殊図柄が変動表示(更新変動)するまでの時間よりも複数の演出図柄が変動表示(変動前動作の後の更新変動)するまでの時間の方が長くなるようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、特殊図柄は客待ちデモ画像のフェードアウトの終了前に変動表示(更新変動)が開始され、演出図柄は客待ちデモ画像のフェードアウトの終了後に変動表示(変動前動作の後の更新変動)が開始されるようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、特殊図柄は客待ちデモ画像のフェードアウトの終了前に変動表示(更新変動)が開始され、保留アイコンは客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能に表示され、客待ちデモ画像のフェードアウトの終了後に減少表示(当該アイコンへのシフト表示)が終了するようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させつつ、保留記憶が減少したことを的確に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、保留アイコンは客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能に表示されると共に、客待ちデモ画像のフェードアウトの終了前に減少表示(当該アイコンへのシフト表示)が開始され、演出図柄は客待ちデモ画像のフェードアウトの終了後に変動表示(変動前動作の後の更新変動)が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、保留アイコンは客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能に表示されると共に、客待ちデモ画像のフェードアウトの終了後に減少表示(当該アイコンへのシフト表示)が開始され、演出図柄は保留アイコンの減少表示が終了した以降に変動表示が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、当該アイコンは客待ちデモ画像のフェードアウトの終了後に表示が完了(保留アイコンからのシフト表示が完了)し、演出図柄は当該アイコンの表示が完了した以降に変動表示が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、客待ちデモ画像のフェードアウトの終了前に特別図柄のサイクル変動における表示態様の変化が複数回行われるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されていることを認識させつつ、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能となるように演出図柄をフェードインさせずに(客待ちデモ画像の後ろ側に重畳するように)表示するようになっている。そのため、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させると共に、変動演出を遅滞なく開始することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、変動演出の開始に応じて大当たりを期待させると共に、演出図柄の視認を規制する特定の予告演出(開始時エフェクト演出、モードチェンジ演出)を実行可能であり、客待ちデモ演出の実行中に保留記憶が増加して変動演出が開始される場合、客待ちデモ画像のフェードアウト中に視認可能となるように演出図柄をフェードインさせずに(客待ちデモ画像の後ろ側に重畳するように)表示し、演出図柄が視認可能となった後に特定の予告演出を開始するようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、変動演出が開始されたことによって特定の予告演出が開始されたことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ画像の表示中であっても、特殊図柄は客待ちデモ画像によって視認が規制されない(客待ちデモ画像の前方に重畳するように表示される)ようになっている。そのため、客待ちデモ演出として変動演出中に実行される演出(例えば、SP/SPSPリーチ演出の一場面、決め成功演出の一場面、大当たり演出の一場面等)のデモムービーを表示するような場合においても、変動演出が実行されない客待ち状態であることを遊技者に認識させることができ、遊技者の勘違いによって遊技機の稼働が低下してしまうといった不都合を回避することが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)客待ちデモ画像の表示中であっても、保留数表示領域(第1保留数表示領域SA、第2保留数表示領域SB)に表示される保留数は客待ちデモ画像によって視認が規制されない(客待ちデモ画像の前方に重畳するように表示される)ようになっている。そのため、客待ちデモ演出として変動演出中に実行される演出(例えば、SP/SPSPリーチ演出の一場面、決め成功演出の一場面、大当たり演出の一場面等)のデモムービーを表示するような場合においても、変動演出が実行されない客待ち状態であることを遊技者に認識させる補助を行うことができ、遊技者の勘違いによって遊技機の稼働が低下してしまうといった不都合を回避することが可能となる。
また、図139~図142に示した具体例によれば、変動演出が開始されて特殊図柄の変動表示(更新変動)が開始される場合、開始時の出目(前回の停止出目)に拘わらず、予め定められた特殊図柄の組み合わせ(「123」)が更新後の最初の出目(起点)となり、その出目から各列の数字が1つずつ順に更新されるようになっている。そのため、前回の停止出目に拘わらずに特殊図柄の変動表示を制御することができ、制御負荷を軽減することが可能となる。
(変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例)
図143~図144を用いて、変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例について説明する。
図143は、変動演出中に発生した電断から復旧する場合のタイミングチャートであり、図144は、図143の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは、通常遊技状態に復旧するため、演出モードAに制御されるようになっている。
まず、図143のT0のタイミングよりも前のタイミングにおいて、第1保留数が「2」となっている特別図柄の変動表示中に電源断が発生し、その後に遊技機1への電源供給が再開されると、メイン表示装置70及びサブ表示装置71に「NOW ROADING」との文字を含む読み込み画面(初期画面)が表示される。このとき、十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態となっている。
そして、遊技の制御状態が電源断の発生前の状態に復旧させた主制御基板110から演出制御基板130に対して電源ON時コマンド(ここでは、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド、第1特別図柄記憶指定コマンド、第2特別図柄記憶指定コマンド)が送信される。また、メイン情報表示器59での情報表示が再開され、第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示が電源断前の状態から再開されると共に、第1特別図柄保留表示器63での第1保留数の「2」表示も再開される。
その後、演出制御基板130が電源ON時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、上述した電源復旧報知および各種役物(盤役物、枠役物)の初期動作(復帰動作を含む)が開始されると共に、サブ情報表示器80での情報表示が開始される。
このとき、電源復旧報知中のメイン表示装置70では、画面全体に表示される電源復旧画像が最上位レイヤーに設定され、各種演出画像(モードA背景画像、電源復旧時の初期出目となる演出図柄70a及び特殊図柄TZ、電源復旧時の保留数及び演出モードに応じた保留アイコンHI、電源復旧時の保留数に応じた保留数字等)が電源復旧画像よりも下位レイヤーに設定された電源復旧報知用の画像データが表示される(図144(a)参照)。
次に、図143のT1のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される。このとき、演出制御基板130が停止時コマンドを正常に受信できない場合には、メイン表示装置70では電源復旧画像の表示が継続する(図144(a)参照)。
そして、図143のT2のタイミングにおいて、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われると、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「1」表示になって第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される。このとき、メイン表示装置70では、電源復旧画像の表示が継続する(図144(b)参照)。
その後、図143のT3のタイミング(1回目のサイクル変動における3回目の表示変化のタイミング)において、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始され、電源復旧報知音の出力が停止する(図144(c)参照)。
また、電源復旧画像のフェードアウト(不透明な状態から徐々に透明な状態となって消去)が開始されると、演出図柄70a及び特殊図柄TZが同じ数字(「753」)であることが視認(確認・認識)可能となると共に、保留アイコンHIの視認が可能となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて演出図柄70aが変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、特殊図柄TZが更新変動(スクロール、切替表示)を開始する。また、音声出力装置9から変動BGMの可聴出力が開始される(図140(c)参照)。
次に、図143のT4のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、電源復旧画像のフェードアウトが完了して電源復旧画像が完全に非表示になると、変動演出の開始時に実行される特定演出としての開始時エフェクト演出(大当たり予告演出の1種)が開始される。具体的には、浮上表示中の中央の演出図柄70aの視認を規制する大きさの予告エフェクト画像YEが表示され、予告エフェクト画像YEが徐々に拡大することで背景画像や演出図柄70aの視認を規制(遮蔽)することになる演出(効果音の出力を含む)が行われる(図144(d)参照)。
その後、図143のT5のタイミングにおいて、変動演出の開始から所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)となり、T6のタイミングにおいて、保留アイコンHIのシフト表示(減少表示)が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示され、入賞音の出力が終了すると共に、予告エフェクト画像YEが3つの演出図柄70aの視認を規制した大きさとなる(図144(e)参照)。
さらに、図143のT7のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、演出図柄70aの変動前動作としての浮上表示が終了し、演出図柄の70aのスクロール表示(更新変動)が開始されるが、予告エフェクト画像YEによって演出図柄70aの変動開始順が認識困難(不能)な状態となり(図144(f)参照)、T8のタイミングにおいて、予告エフェクト画像YEが消去される。
このように、図143~図144に示した具体例によれば、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる電源復旧画像の表示中から特別図柄の変動表示(サイクル変動)が開始されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じた状態が所定時間継続するようになっている。そのため、特別図柄の変動表示(変動演出を含む)が開始されたことを遊技者に認識させてから、音量調整や光量調整を行わせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、電源復旧画像のフェードアウト中に視認可能となるように複数の演出図柄と複数の特殊図柄とを表示するが、複数の特殊図柄が変動表示(更新変動)するまでの時間よりも複数の演出図柄が変動表示(変動前動作の後の更新変動)するまでの時間の方が長くなるようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、特殊図柄は電源復旧画像のフェードアウトの終了前に変動表示(更新変動)が開始され、演出図柄は電源復旧画像のフェードアウトの終了後に変動表示(変動前動作の後の更新変動)が開始されるようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、演出図柄が非表示となる(視認が規制される)電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、特殊図柄は電源復旧画像のフェードアウトの終了前に変動表示(更新変動)が開始され、保留アイコンは電源復旧画像のフェードアウト中に視認可能に表示され、電源復旧画像のフェードアウトの終了後に減少表示(当該アイコンへのシフト表示)が終了するようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させつつ、保留記憶が減少したことを的確に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、保留アイコンは電源復旧画像のフェードアウト中に視認可能に表示されると共に、電源復旧画像のフェードアウトの終了後に減少表示(当該アイコンへのシフト表示)が開始され、演出図柄は保留アイコンの減少表示が終了した以降に変動表示が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、当該アイコンは電源復旧画像のフェードアウトの終了後に表示が完了(保留アイコンからのシフト表示が完了)し、演出図柄は当該アイコンの表示が完了した以降に変動表示が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、電源復旧画像のフェードアウトの終了前に特別図柄のサイクル変動における表示態様の変化が複数回行われるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されていることを認識させつつ、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、電源復旧画像のフェードアウト中に視認可能となるように演出図柄をフェードインさせずに(客待ちデモ画像の後ろ側に重畳するように)表示するようになっている。そのため、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させると共に、変動演出を遅滞なく開始することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図143~図144に示した具体例によれば、変動演出の開始に応じて大当たりを期待させると共に、演出図柄の視認を規制する特定の予告演出(開始時エフェクト演出、モードチェンジ演出)を実行可能であり、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合、電源復旧画像のフェードアウト中に視認可能となるように演出図柄をフェードインさせずに(客待ちデモ画像の後ろ側に重畳するように)表示し、演出図柄が視認可能となった後に特定の予告演出を開始するようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、変動演出が開始されたことによって特定の予告演出が開始されたことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、通常遊技状態であるか特定遊技状態(時短状態)であるか否かに拘わらず、特別図柄の変動表示が短縮変動になる場合には、演出図柄の変動前動作が行われない(もしくは変動前動作の時間が短くなる)ようにしてもよく、電断から復旧した後に最初に開始される特別図柄の変動表示が短縮変動になる場合には、電源復旧画像のフェードアウト中に(もしくは客待ち演出中に変動演出が実行される場合よりも早いタイミングで)演出図柄の変動表示が開始されることになる。つまり、客待ち演出の実行中に変動演出が開始されるよりも、電源復旧画像の表示中に変動演出が開始される場合の方が、演出図柄が変動表示(更新変動)するまでの時間が短くなり易くなる。このようにすると、特別図柄の変動表示が行われることを遊技者が理解している電源復旧後において、スムーズに演出を進行させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(通常変動演出のコマンド授受に係るタイミングチャート)
図145を用いて、通常変動演出のコマンド授受に係る具体例を説明する。
図145(1)は、演出制御基板130が通常変動演出に係るコマンドを正常に受信できる場合のタイミングチャートであり、図145(2)は、通常変動演出に係るコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャートである。
なお、図145(1)と図145(2)とは、同じ時間軸で遊技が進行するものとし、ここではコマンド授受に起因する演出のタイムラグは考慮しないものとする。
まず、図145(1)について説明する。
T0のタイミングでは、特別図柄の変動表示が実行されない客待ち状態となっており、メイン表示装置70において、通常背景画像が横スクロールしており、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示している。また、BGMが出力されずに各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が客待ち中発光を行っている。
そして、T1のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対して通常変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、通常変動演出が開始されて演出図柄70a及び特殊図柄TZが変動表示(変動前動作、更新変動)を開始し、非リーチ演出中に対応する通常BGM(変動BGMの1種)が曲頭から再生されて出力されて、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が通常変動発光を行う。
その後、T2のタイミングにおいて、先に仮停止した左右の演出図柄70aに続いて中央の演出図柄70aが仮停止すると停止音が出力され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がハズレ時発光を行い、T3のタイミングにおいて、停止音の出力が終了する。
また、T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZを停止表示し、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が停止中発光を行う。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過して客待ち状態になると、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。この客待ち状態指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)及び演出ボタン17が客待ち中発光を行う。
その後、T6のタイミングにおいて、客待ち状態が開始されて(客待ち状態指定コマンドの受信)から所定時間(例えば30秒)が経過すると、通常変動演出の終了後ということで出力が継続していた通常BGM(変動BGMの1種)の出力が曲途中(曲データの途中)で停止される。
また、T7のタイミングを経たT8のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対して通常変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、通常変動演出が開始されて演出図柄70a及び特殊図柄TZが変動表示(変動前動作、更新変動)を開始し、通常BGM(変動BGMの1種)が曲頭から再生されて出力されて、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が通常変動発光を行う。
続いて、図145(2)について説明する。
なお、T0~T3のタイミングまでは、図145(1)と同じであるため、T4のタイミング以降について説明する。
T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動表示期間及び各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)のハズレ時発光期間が延長される。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過して客待ち状態になると、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。この客待ち状態指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出ボタン17の消灯期間が延長される。
その後、T6のタイミングにおいて、客待ち状態が開始されてから所定時間(例えば、BGM名残り時間である15秒)が経過すると、本来であれば停止するはずの通常BGM(変動BGMの1種)の出力期間が延長され、通常BGMの出力期間の延長中となるT7のタイミングにおいて、通常BGMが曲末(曲データの最後)まで出力されるが、出力停止条件(客待ち状態指定コマンドを受信した後に所定期間経過、その他のコマンドを受信、決め演出の開始等)が成立していないため、通常BGMが曲頭(曲データの最初)から再び出力される。
なお、通常BGM(変動BGMの1種)の出力期間が延長されている間は、通常BGMが曲末(曲データの最後)まで出力される毎に、通常BGMが曲頭から再び出力されることになる(現在の演出モードに対応する通常BGMがループ再生され、現在の演出モードとは異なる演出モードの通常BGMが曲頭から出力されることはない)。
そして、T8のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対して通常変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、通常変動演出が開始される。
このとき、演出図柄70aの仮停止期間が終了し、仮停止していた演出図柄70aが図柄停止位置からずれている場合には、演出図柄70aが図柄停止位置に一瞬表示されて変動表示(変動前動作)を開始する。一方、特殊図柄TZの変動表示期間は終了せずにそのまま変動表示を継続し、通常BGM(変動BGMの1種)も途切れることなく出力が継続し、演出ボタン17の消灯期間も継続する。また、各種照明装置でのハズレ時発光期間が終了して通常変動発光が開始される。
なお、T5のタイミングで演出制御基板130が客待ち状態指定コマンドを正常に受信した場合には、演出図柄70aの仮停止期間及び特殊図柄TZの変動表示期間が終了し、仮停止していた演出図柄70aが図柄停止位置に停止表示され、変動表示していた特殊図柄TZが停止表示する。また、通常BGM(変動BGMの1種)が途切れることなく出力が継続するが、所定時間(例えば30秒)が経過すると、通常BGMの出力が停止する。
ここでは、通常変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合について説明したが、ロング変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合についても、基本的な流れは同様となる。
なお、図145(1)において、T5のタイミングで演出制御基板130が客待ち状態指定コマンドを正常に受信した後のT6のタイミングにおいて、通常BGM(変動BGMの1種)の出力が停止するようになっているが、非可聴音での出力を継続し、T8のタイミングで曲頭から通常BGMの出力を開始するのではなく、非可聴音で出力していた通常BGMを可聴音に切り替えて出力するようにしてもよい。
また、図145(2)において、T8のタイミングで通常BGM(変動BGMの1種)を途切れさせずに出力を継続するのではなく、通常BGMを曲頭から出力するようにしてもよい。
(ハズレSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係るタイミングチャート)
図146を用いて、ハズレSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係る具体例を説明する。
図146(1)は、ハズレSPSPリーチ変動演出に係るコマンドを正常に受信できる場合のタイミングチャートであり、図146(2)は、ハズレSPSPリーチ変動演出に係るコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャートである。
なお、図146(1)と図146(2)とは、同じ時間軸で遊技が進行するものとし、ここではコマンド授受に起因する演出のタイムラグは考慮しないものとする。
まず、図146(1)について説明する。
T0のタイミングでは、SPSPリーチ変動演出に係る特別図柄の変動表示が実行されており、SPSPリーチ演出が実行されている。具体的には、メイン表示装置70において、SPSPリーチ背景画像が表示され、画面左上隅部で左右の2つの演出図柄70aが仮停止してリーチ状態を形成した状態で中央の演出図柄70aが変動表示しており、3つの特殊図柄TZの全てが変動表示している状態でSPSPリーチに係る演出が行われている。また、SPSPリーチBGMが出力されて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がSPSPリーチ発光を行っている。
そして、T1のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出が最終局面になると決め演出が開始される。具体的には、SPSPリーチBGMの出力が停止し、演出ボタン17の有効期間が発生して操作促進演出が開始される。具体的には、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されると共に、音声出力装置9から「押せ!」との促進音が出力される。また、演出ボタン17が白発光する。
その後、T2のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行される。具体的には、メイン表示装置70に決め失敗画像が表示されると共に、音声出力装置9から「ち~ん」の失敗音が出力される。また、画面の左上隅部において演出図柄70aがリーチハズレ出目で仮停止して各種照明(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がハズレ時発光を行う。
また、T3のタイミングにおいて、決め失敗演出が開始されてから所定時間(例えば3秒)が経過すると、失敗音の出力が停止される。また、演出図柄70a(特殊図柄TZ)が停止表示することを示唆するアイキャッチ演出(例えば1秒)が実行されることで、SPSPリーチ背景画像から通常背景画像の横スクロールに復帰し、演出図柄70aが通常サイズに復帰すると共に、数字のみの表示態様から数字+キャラクタの表示態様に復帰して仮停止した状態を維持する。
そして、T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が停止中発光を行う。
その後、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過して客待ち状態になると、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。この客待ち状態指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)及び演出ボタン17が客待ち中発光を行う。
また、T6のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対して通常変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、通常変動演出が開始されて演出図柄70a及び特殊図柄TZが変動表示(変動前動作、更新変動)を開始し、非リーチ演出に対応する通常BGM(変動BGMの1種)が曲頭から再生されて出力されて、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が通常変動発光を行う。
続いて、図146(2)について説明する。
なお、T0~T3のタイミングまでは、図146(1)と同じであるため、T4のタイミング以降について説明する。
T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動表示期間、BGMの非出力期間及び各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)のハズレ時発光期間が延長される。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過して客待ち状態になると、主制御基板110から演出制御基板130に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。この客待ち状態指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出ボタン17の消灯期間が延長される。
また、T6のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対して通常変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、各種期間の延長が終了して通常変動演出が開始される。
このとき、演出図柄70aの仮停止期間が終了し、仮停止していた演出図柄70aが図柄停止位置からずれている場合には、演出図柄70aが図柄停止位置に一瞬表示されて変動表示(変動前動作)を開始する。一方、特殊図柄TZの変動表示期間は終了せずにそのまま変動表示を継続し、演出ボタン17の消灯期間も継続する。また、通常BGM(変動BGMの1種)の出力が開始され、各種照明装置での通常変動発光が開始される。
なお、T5のタイミングで演出制御基板130が客待ち状態指定コマンドを正常に受信した場合には、演出図柄70aの仮停止期間及び特殊図柄TZの変動表示期間が終了し、仮停止していた演出図柄70aが図柄停止位置に停止表示され、変動表示していた特殊図柄TZが停止表示する。
また、ここではハズレSPSPリーチ変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合について説明したが、ハズレノーマルリーチ変動演出中やハズレSPリーチ変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合についても、決め演出がされずにリーチハズレ出目が仮停止した際にBGM(ノーマルリーチBGM、SPリーチBGM)の出力が停止すること以外、基本的な流れは同一となる。
このように、図145~図146に示した具体例によれば、変動演出の終了後までBGMの出力が継続する(名残る)非リーチの変動演出において、演出音(変動BGM等)が出力されて演出図柄が仮停止しているときに停止条件が成立しない(停止時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない)場合には、演出図柄の仮停止期間及び演出音の出力期間が延長され、この演出図柄の仮停止期間の延長中に演出音が最後(曲末)まで出力された場合、特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、演出音が最初(曲頭)から出力されて演出音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145~図146に示した具体例によれば、変動演出の終了後までBGMの出力が継続する(名残る)非リーチの変動演出において、演出音(変動BGM等)が出力されて特殊図柄が変動表示しているときに停止条件が成立しない(停止時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない)場合には、特殊図柄の変動期間及び演出音の出力期間が延長され、この特殊図柄の変動期間の延長中に演出音が最後(曲末)まで出力された場合、特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、演出音が最初(曲頭)から出力されて演出音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145~図146に示した具体例によれば、変動演出の終了後までBGMの出力が継続しない(名残らない)リーチの変動演出において、BGMが出力されずに演出図柄(ハズレ演出図柄)が仮停止しているときに停止条件が成立せずに(停止時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない)演出図柄の仮停止期間が延長された場合には、演出図柄の仮停止期間の延長中にBGMを新たに出力しないようになっている。そのため、所謂復活演出(ハズレであることを示唆した後に大当たりであることを示唆する演出)が実行されるかもしれないといった勘違いを遊技者にさせてしまうことがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図145~図146に示した具体例によれば、変動演出の終了後までBGMの出力が継続しない(名残らない)リーチの変動演出において、BGMが出力されずに特殊図柄が変動表示しているときに停止条件が成立せずに(停止時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない)特殊図柄の変動期間が延長された場合には、特殊図柄の変動期間の延長中にBGMを新たに出力しないようになっている。そのため、所謂復活演出(ハズレであることを示唆した後に大当たりであることを示唆する演出)が実行されるかもしれないといった勘違いを遊技者にさせてしまうことがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(大当たりSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係るタイミングチャート)
図147を用いて、大当たりSPSPリーチ変動演出のコマンド授受に係る具体例を説明する。
図147(1)は、大当たりSPSPリーチ変動演出に係るコマンドを正常に受信できる場合のタイミングチャートであり、図147(2)は、大当たりSPSPリーチ変動演出に係るコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャートである。
なお、図147(1)と図147(2)とは、同じ時間軸で遊技が進行するものとし、ここではコマンド授受に起因する演出のタイムラグは考慮しないものとする。
まず、図147(1)について説明する。
T0のタイミングでは、SPSPリーチ変動演出に係る特別図柄の変動表示が実行されており、SPリーチ演出が実行されている。具体的には、メイン表示装置70において、SPリーチ背景画像が表示され、画面上部で左右の2つの演出図柄70aが仮停止してリーチ状態を形成した状態で中央の演出図柄70aが変動表示しており、3つの特殊図柄TZの全てが変動表示している状態でSPリーチに係る演出が行われている。また、SPリーチBGMが出力されて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がSPリーチ発光を行っている。
その後、SPリーチ演出が最終局面になってリーチハズレ出目が仮停止されると、SPSPリーチ演出に発展することを示唆するSPSP発展演出が実行され、T1のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出が開始されると、メイン表示装置70において、SPSPリーチ背景画像が表示されてSPSPリーチに係る演出画像が表示される。また、SPリーチBGMに代えてSPSPリーチBGMが出力されて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がSPSPリーチ発光を行う。
このとき、確定演出の実行タイミングとなったことで確定演出が実行される。具体的には、音声出力装置9から「キュインキュイン」との確定音が出力され、発射ハンドル15内に回転可能に設けられるハンドル発光装置(図示省略)が作動する。具体的には、大当たりであることを示す虹色で発光して回転する。
その後、T2のタイミングにおいて、確定演出の開始から所定時間が経過すると、確定演出のうちの確定音の出力が停止し、T3のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出が最終局面になると決め演出が開始される。具体的には、SPSPリーチBGMの出力が停止し、演出ボタン17の有効期間が発生して操作促進演出が開始される。このとき、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されると共に、音声出力装置9から「押せ!」との促進音が出力される。また、演出ボタン17が白発光する。
その後、T4のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出(確定演出の一種)が実行される。具体的には、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで下降(大下降)すると共に、第2可動部材73bが左右方向に移動する。また、メイン表示装置70に決め成功画像が表示されると共に、音声出力装置9から「キュインキュイン」との成功音が出力される。また、画面の左上隅部において演出図柄70aが大当たり出目で仮停止する。さらに、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)及び演出ボタン17が大当たりであることを示す虹色で発光し、演出ボタン振動モータが作動して演出ボタン17が振動する。
また、T5のタイミングにおいて、決め成功演出が開始されてから所定時間(例えば3秒)が経過すると、成功音の出力が停止し、演出ボタン17の虹発光が停止すると共に、演出ボタン17の振動が停止する。また、アイキャッチ演出が実行されることで、SPSPリーチ背景画像から通常背景画像の横スクロールに復帰し、演出図柄70aが通常サイズに復帰すると共に、数字のみの表示態様から数字+キャラクタの表示態様に復帰して仮停止した状態を維持する。
次に、T6のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZを停止表示し、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が虹色での発光を終了させて停止中発光を行う。また、発射ハンドル15内に回転可能に設けられるハンドル発光装置が作動を停止する。
その後、T7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対してオープニング指定コマンドが送信される。このオープニング指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、オープニング演出が開始される。具体的には、メイン表示装置70に大当たり中背景(ここではオープニング背景)が表示されると共に、演出図柄70a及び特殊図柄TZが非表示となり、音声出力装置9から大当たり中BGM(ここではオープニングBGM)が出力され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が大当たり中発光を行う。
また、T8のタイミングにおいて、オープニング時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対してラウンド指定コマンドが送信される。このラウンド指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、ラウンド演出が開始される。
続いて、図147(2)について説明する。
なお、T0からT5のタイミングまでは、図147(1)と同じであるため、T6のタイミング以降について説明する。
T6のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動期間、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)の虹色での発光期間及び発射ハンドル15内に回転可能に設けられるハンドル発光装置の作動期間が延長される。
また、T7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対してオープニング指定コマンドが送信される。このオープニング指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、通常背景画像の横スクロール期間、変動BGMの非出力期間が延長される。
その後、T8のタイミングにおいて、オープニング時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対してラウンド指定コマンドが送信される。このラウンド指定コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、各種期間の延長が終了してラウンド演出が開始される。具体的には、メイン表示装置70に大当たり中背景(ここではラウンド中背景)が表示されると共に、演出図柄70a及び特殊図柄TZが非表示となり、音声出力装置9から大当たり中BGM(ここではラウンド中BGM)が出力され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が大当たり中発光を行う。
なお、T7のタイミングで演出制御基板130がオープニング指定コマンドを正常に受信した場合には、演出図柄70aの仮停止期間及び特殊図柄TZの変動表示期間が終了し、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示せずにオープニング演出が開始される。
また、T5のタイミングにおいて、成功音の出力が停止するのではなく、T4のタイミングとT5のタイミングとの間のタイミングで成功音の出力を停止するようにしてもよいし、T5のタイミングにおいて、演出ボタン17の虹色での発光と振動とを同時に停止するのではなく、時間差をつけて停止させてもよい。
また、確定演出については複数のタイミング(変動演出の開始時、ノーマルリーチ演出の開始時、SPリーチ演出の開始時等)で実行可能となっており、その中でも確定音やハンドル発光装置の回転は出力開始から所定期間(例えば2秒)で出力が停止するようになっているが、ハンドル発光装置の虹発光は停止時コマンドを受信するまで継続するため、何れのタイミングで確定演出が実行されたとしても、演出制御基板130が停止時コマンドを正常に受信できない場合には、ハンドル発光装置の虹発光期間が延長される。
また、確定演出については複数のタイミング(変動演出の開始時、ノーマルリーチ演出の開始時、SPリーチ演出の開始時等)で実行可能であるが、停止時コマンドの受信タイミング以降(演出図柄70aの仮停止期間の延長中、特殊図柄TZの変動表示期間の延長中)には開始(実行)されることはない。
また、ここでは大当たりSPSPリーチ変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合について説明したが、大当たりノーマルリーチ変動演出中や大当たりSPリーチ変動演出中に停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合についても、決め演出が実行されずに大当たり出目が仮停止した際に変動BGM(ノーマルリーチBGM、SPリーチBGM)の出力が停止すること以外、基本的な流れは同一となる。
このように、図147に示した具体例によれば、大当たり変動演出において、演出図柄(ハズレ演出図柄)が仮停止しているときに停止条件が成立せずに(停止時コマンドを正常に受信できない、オープニング指定コマンドを正常に受信できない)演出図柄の仮停止期間が延長された場合には、演出図柄の仮停止期間の延長中に確定演出を開始することはないが、演出図柄の仮停止期間の延長前に開始された確定演出は、演出図柄の仮停止期間の延長中も継続して実行可能となっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図147に示した具体例によれば、確定演出が第1演出(確定音の出力)と第2演出(ハンドル発光装置の作動)とを含み、演出図柄の仮停止期間の延長前に開始された確定演出については、演出図柄の仮停止期間の延長前に第1演出(確定音の出力)が終了し、演出図柄の仮停止期間の延長中も第2演出(ハンドル発光装置の作動)が継続することが可能となっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中において遊技者が確定演出に辟易するといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図147に示した具体例によれば、大当たり変動演出において、特殊図柄が変動表示しているときに停止条件が成立せずに(停止時コマンドを正常に受信できない、オープニング指定コマンドを正常に受信できない)特殊図柄の変動期間が延長された場合には、特殊図柄の変動期間の延長中に確定演出を開始することはないが、特殊図柄の変動期間の延長前に開始された確定演出は、特殊図柄の変動期間の延長中も継続して実行可能となっている。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図147に示した具体例によれば、確定演出が第1演出(確定音の出力)と第2演出(ハンドル発光装置の作動)とを含み、特殊図柄の変動期間の延長前に開始された確定演出については、特殊図柄の変動期間の延長前に第1演出(確定音の出力)が終了し、特殊図柄の変動期間の延長中も第2演出(ハンドル発光装置の作動)が継続することが可能となっている。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中において確定音が耳障りになるといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、大当たり変動演出において確定演出を実行する場合、確定演出の開始タイミングに拘わらず、第2演出(ハンドル発光装置の作動)については演出図柄の仮停止期間の延長中や特殊図柄の変動期間の延長中においても継続して実行されるようになっている。
(先読みゾーン演出中のコマンド授受に係るタイミングチャート)
図148を用いて、先読みゾーン演出中のコマンド授受に係る具体例を説明する。
図148(1)は、先読みゾーン演出中にコマンドを正常に受信できる場合のタイミングチャートであり、図148(2)は、先読みゾーン演出中にコマンドを正常に受信できない場合のタイミングチャートである。
なお、図148(1)と図148(2)とは、同じ時間軸で遊技が進行するものとし、ここではコマンド授受に起因する演出のタイムラグは考慮しないものとする。
まず、図148(1)について説明する。
T0のタイミングでは、通常変動演出に係る特別図柄の変動表示が実行されており、通常変動演出が実行されている。具体的には、メイン表示装置70において、通常背景が横スクロールされ、3つの演出図柄70a及び3つの特殊図柄TZが変動表示している。また、通常BGM(変動BGMの1種)が出力されて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が通常変動発光を行っている。また、先読みゾーン演出が実行される可能性があることを示唆するゾーン示唆演出が行われている。
その後、T1のタイミングにおいて、ゾーン示唆演出の開始から所定期間が経過すると、先読みゾーン演出が開始される。具体的には、メイン表示装置70において、先読みゾーン背景画像が表示されると共に、青色のゾーン画像(又は赤色の熱ゾーン画像)が表示され、ゾーンBGM(又は熱ゾーンBGM)の出力が開始される。このとき、通常BGM(変動BGMの1種)の音量が低下する。
そして、T2のタイミングにおいて、先に仮停止していた左右の演出図柄70aに続いて中央の演出図柄70aが仮停止すると停止音が出力され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がハズレ時発光を行い、T3のタイミングにおいて、停止音の出力が終了する。
また、T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示し、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が停止中発光を行う。
このとき、通常BGM(変動BGMの1種)が曲末(曲データの最後)まで出力されるが、出力停止条件(客待ち状態指定コマンドを受信した後に所定期間経過、決め演出の開始等)が成立していないため、通常BGMが曲頭(曲データの最初)から再び出力される。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対してハズレSPリーチ変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、ハズレSPリーチ変動演出が開始されて演出図柄70a及び特殊図柄TZが変動表示(変動前動作、更新変動)を開始し、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が通常変動発光を行う。
また、T6のタイミングにおいて、左右の演出図柄70aがリーチ状態を形成して仮停止することでノーマルリーチ演出が開始されると、通常BGM(変動BGMの1種)に代えてノーマルリーチBGM(変動BGMの1種)が出力されて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がSPリーチ発光を行う。
その後、ノーマルリーチ演出が最終局面になるとSPリーチ発展演出が実行され、T7のタイミングにおいて、SPリーチ演出が開始されると先読みゾーン演出が終了し、メイン表示装置70において、SPリーチ背景画像が表示されてSPリーチに係る演出画像が表示され、リーチ状態を形成している演出図柄70aが画面上部に移動して縮小表示され、演出図柄70aが数字+キャラクタの表示態様から数字のみの表示態様に変化する。また、ノーマルリーチBGMに代えてSPリーチBGMが出力されると共に、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がSPリーチ発光を行う。
そして、T8のタイミングを経た後のT9のタイミングにおいて、SPリーチ演出の最終局面で演出図柄70aがリーチハズレ出目で仮停止されると停止音が出力され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)がハズレ時発光を行う。
また、T10のタイミングにおいて、リーチハズレ出目が仮停止されてから所定時間が経過すると、アイキャッチ演出が実行されることで、SPリーチ背景画像から通常背景画像の横スクロールに復帰し、演出図柄70aが通常サイズに復帰すると共に、数字のみの表示態様から数字+キャラクタの表示態様に復帰して仮停止した状態を維持する。
その後、T11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が停止中発光を行う。
続いて、図148(2)について説明する。
なお、T0~T3のタイミングまでは、図148(1)と同じであるため、T4のタイミング以降について説明する。
T4のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動表示期間及び各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)のハズレ時発光期間が延長される。
このとき、通常BGM(変動BGMの1種)が曲末(曲データの最後)まで出力されるが、出力停止条件(客待ち状態指定コマンドを受信した後に所定期間経過、その他のコマンドを受信、決め演出の開始等)が成立していないため、通常BGMが曲頭(曲データの最初)から再び出力される。
そして、T5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過して特別図柄の変動表示が開始されると、主制御基板110から演出制御基板130に対してハズレSPリーチ変動演出に係る開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。この開始時コマンドを演出制御基板130が正常に受信できない場合、演出図柄70aの仮停止期間、特殊図柄TZの変動表示期間及び各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)のハズレ時発光期間がさらに延長される。
また、T6のタイミングにおいて、通常BGM(変動BGMの1種)の出力期間が延長され、T7のタイミングにおいて、SPリーチ演出が実行されないことから、先読みゾーン背景画像の表示期間及び先読みゾーンBGMの出力期間が延長されることになる。
その後、T8のタイミングにおいて、ゾーンBGMが曲末(曲データの最後)まで出力されるが、出力停止条件(SPリーチ演出の開始、他のコマンドの受信)が成立していないため、ゾーンBGMが曲頭(曲データの最初)から再び出力される。
そして、T9のタイミング及びT10のタイミングを経た後のT11のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。この停止時コマンドを演出制御基板130が正常に受信した場合、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示され、各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)が停止中発光を行う。また、先読みゾーン背景画像に代えて通常背景画像の横スクロールが開始され、ゾーンBGMの出力が停止して、通常BGM(変動BGMの1種)の音量が復帰する。
なお、T11のタイミングにおいて、停止時コマンド(図柄確定コマンド)を正常に受信できず、その後に開始時コマンド、客待ち状態指定コマンド、オープニング指定コマンド等を正常に受信した場合にも、演出図柄70a及び特殊図柄TZが停止表示され、先読みゾーン背景画像の表示が終了してゾーンBGMの出力が停止されることになる。
また、開始時コマンドを正常に受信したことでゾーンBGMの出力が停止する場合には、ゾーンBGMに代えて通常BGM(変動BGMの1種)の出力が開始(再開)され、オープニング指定コマンドを正常に受信したことでゾーンBGMの出力が停止する場合には、ゾーンBGMに代えて大当たりBGM(オープニングBGM)の出力が開始されることになる。
なお、T1のタイミングで先読みゾーン演出が開始されたときに、通常BGM(変動BGMの1種)の音量を低下させるのではなく、出力を停止してもよいし、非可聴音量で出力するようにしてよい。その場合には、T11のタイミングで通常BGMの可聴音量での出力を再開させるようにしてもよい。
また、ここでは複数回の変動表示にわたって行われる予定の先読みゾーン演出の実行中に停止時コマンド及び開始時コマンドを正常に受信できないことでハズレSPリーチ変動演出が実行されない場合について説明したが、このSPリーチ変動演出が大当たりSPリーチ変動演出である場合についても、基本的な流れは同一となる。
また、停止時コマンド及び開始時コマンドを正常に受信できないことで先読みゾーン演出の予告対象であったSPリーチ変動演出が実行されない場合について説明したが、先読みゾーン演出の予告対象がノーマルリーチ変動演出やSPSPリーチ変動演出であって、停止時コマンド及び開始時コマンドを正常に受信できないことでノーマルリーチ変動演出やSPSPリーチ変動演出が実行されない場合についても、基本的な流れは同一となる。
このように、図148に示した具体例によれば、大当たり遊技の実行を期待させる特定音(ゾーンBGM等)が出力されている非リーチの変動演出において演出図柄が仮停止しているときに停止条件が成立しない(停止時コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合には、演出図柄の仮停止期間及び特定音の出力期間が延長され、この演出図柄の仮停止期間の延長中に特定音が最後(曲末)まで出力された場合、特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、特定音が最初(曲頭)から出力されて特定音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図148に示した具体例によれば、大当たり遊技の実行を期待させる特定音(ゾーンBGM等)が出力されている非リーチの変動演出において特殊図柄が変動表示しているときに停止条件が成立しない(停止時コマンドを正常に受信できない、次の開始時コマンドを正常に受信できない、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合には、特殊図柄の変動期間及び特定音の出力期間が延長され、この特殊図柄の変動期間の延長中に特定音が最後(曲末)まで出力された場合、特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、特定音が最初(曲頭)から出力されて特定音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図148に示した具体例によれば、特定音(ゾーンBGM等)の出力期間の延長中において、所定のコマンド(先読みゾーン演出が終了するべき変動演出の停止時コマンド、客待ち状態指定コマンド、オープニング指定コマンド等)を受信した場合には、変動演出を終了させて特定音の出力を停止することが可能となっている。そのため、大当たりの期待感がなくなった後においても特定音(ゾーンBGM等)が出力されてしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(アイコンが非表示となった後に再表示される場合の具体例)
図149~図151を用いて、アイコンが非表示となった後に再表示される場合の具体例について説明する。
図149は、アイコンが非表示となった後に再表示される場合のタイミングチャートであり、図150及び図151は、図149の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図149のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器63、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっており、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)となっている(図150(a)参照)。
また、メイン表示装置70では、SPリーチ背景画像が表示されている画面上部で左右の2つの演出図柄70aが仮停止してリーチ状態を形成した状態で中央の演出図柄70aが変動表示しており、全ての特殊図柄TZが変動表示している状態でSPSPリーチ演出が実行されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが演出動作している状態で表示されており、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが演出動作している状態で表示されており、音声出力装置9からSPリーチBGMが可聴出力されている(図150(a)参照)。
そして、図149のT1のタイミングにおいて、SPリーチ演出が最終局面になってリーチハズレ出目が仮停止されると、SPSPリーチ演出に発展することを示唆するSPSP発展演出が実行される。具体的には、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが演出位置まで移動(大下降)すると共に、第2可動部材73bが左右方向に移動する。また、メイン表示装置70には、第1可動部材73aに対応するように各種演出画像を遮蔽(非表示にして視認を規制)する発展画像HAが表示されると共に、音声出力装置9から出力されていたSPリーチBGMの出力が停止されて発展音が出力される(図150(b)参照)。
なお、発展演出の実行(発展画像HAの表示)によって当該アイコンTIや保留アイコンHIが非表示となる(遮蔽されて視認が規制される)が、非表示となった際の通常表示態様の保留アイコンHIおよび当該アイコンTIは、左側に傾いた第1姿勢(初期姿勢)となっており、特別表示態様(青色)の保留アイコンHIは、右方向に所定角度(ここでは90度)だけ回転した第2姿勢となっている。
その後、図149のT2のタイミングにおいて、発展演出の開始から所定期間が経過するとSPSPリーチ演出が開始される。具体的には、SPSPリーチ背景画像が表示された状態で3つの演出図柄70aが画面の左上隅部に通常サイズよりも縮小した状態で表示され、SPSPリーチに係る演出画像が表示される。また、第1保留アイコン表示領域70Bの非表示が維持され、音声出力装置9からSPSPリーチBGMが出力される(図150(c)参照)。
なお、当該アイコンについては、SPSP発展演出の開始によって非表示となり、SPSP発展演出の終了によって再表示されるが、再表示されるときにSPSP発展演出の開始によって非表示となったときの動作状態(左向きの第1姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢:ここでは右向きの第2姿勢)から表示される(図150(c)参照)。
また、図149のT3のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出が最終局面になると決め演出が開始される。具体的には、SPSPリーチBGMの出力が停止し、演出ボタン17の有効期間が発生して操作促進演出が開始される。このとき、メイン表示装置70に演出ボタン17を模した操作促進画像が表示されると共に、音声出力装置9から「押せ!」との促進音が出力される。また、演出ボタン17が白発光する(図150(d)参照)。
そして、図149のT4のタイミングにおいて、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行される。具体的には、メイン表示装置70に決め失敗画像が表示されると共に、音声出力装置9から「ち~ん」の失敗音が出力される。また、画面の左上隅部において演出図柄70aがリーチハズレ出目で仮停止する(図150(e)参照)。
その後、図149のT5のタイミングにおいて、決め失敗演出が開始されてから所定時間(例えば3秒)が経過すると、失敗音の出力が停止されて演出図柄70aが画面の左上隅部から中央の通常位置(図柄停止位置上)に移動して通常サイズで表示される(図150(f)参照)。
また、図149のT6のタイミングにおいて、演出図柄70a(特殊図柄TZ)が停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、画面中央に表示されたアイキャッチ画像ICが徐々に拡大して演出図柄70aや当該アイコンTIを遮蔽する状態となる(図151(g)参照)。なお、アイキャッチ画像ICが拡大しても特殊図柄TZや各種保留数表示領域(第1保留数表示領域SA、第2保留数表示領域SB)は遮蔽(視認が規制)されないようになっている。
そして、図149のT7のタイミングにおいて、アイキャッチ演出の開始から所定期間が終了すると、アイキャッチ演出が終了する。具体的には、アイキャッチ画像ICが画面全域まで拡大してフェードアウトし、SPSPリーチ背景画像から通常背景画像(ここではモードA背景画像)の横スクロールに復帰し、演出図柄70aが通常サイズに復帰すると共に、数字のみの表示態様から数字+キャラクタの表示態様に復帰して仮停止した状態を維持し、当該アイコンTIや保留アイコンHIが再表示される(図151(h)参照)。
なお、通常表示態様(白色)の保留アイコンについては、SPSP発展演出の開始によって非表示となり、アイキャッチ演出の終了によって再表示されるが、再表示されるときにSPSP発展演出の開始によって非表示となったときの動作状態(左向きの第1姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢:ここでは縦向きの第2姿勢)から動作表示される(図151(h)参照)。
また、特別表示態様(青色)の保留アイコンについては、SPSP発展演出の開始によって非表示となり、アイキャッチ演出の終了によって再表示されるが、再表示されるときにSPSP発展演出の開始によって非表示となったときの動作状態(右方向に90度回転した第2姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢:ここでは初期姿勢)から表示される(図151(h)参照)。
なお、保留アイコンが青色以外の特別表示態様である場合も、再表示されるときには非表示となったときの動作状態から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢)から動作表示される。
また、通常表示態様(白色)の当該アイコンについては、アイキャッチ演出の開始によって非表示となり、アイキャッチ演出の終了によって再表示されるが、再表示されるときにアイキャッチ演出の開始によって非表示となったときの動作状態(左向きの第1姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作態様(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢:ここでは縦向きの第2姿勢)から表示される(図151(h)参照)。
なお、当該アイコンが特別表示態様(青色、赤色、虹色)である場合も、再表示されるときには非表示となったときの動作状態から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢)から動作表示される。
その後、図149のT8のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、主制御基板110から演出制御基板130に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器60にハズレ特別図柄が停止表示される(図151(i)参照)。
そして、図149のT9のタイミングにおいて、演出制御基板130が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、演出図柄70a(「565」)及び特殊図柄TZ(「565」)の停止表示が開始される。また、十字キー19による音量調整や光量調整が不能な状態(調整不可)に規制される(図151(j)参照)。
また、図149のT10のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が終了する(図151(k)参照)。
なお、演出図柄70aが停止表示する前に十字キー19が操作されたことによって音量値画像や光量値画像が表示されていた場合には、演出図柄70aの停止表示によって十字キー19を用いた音量調整や光量調整が不能な状態となったことに応じて消去されるが、当該アイコンTIのアニメーションでの消去が終了する前に音量値画像や光量値画像が消去される。つまり、音量値画像や光量値画像を消去する場合には、当該アイコンTIの消去アニメーションよりも短い時間(早いタイミング)で消去されることになる。
次に、図149のT11のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、主制御基板110から演出制御基板130に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器63が「1」表示になって第1特別図柄表示器60での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される。
その後、演出制御基板130が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1保留数表示領域SA及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、変動演出が開始して所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)に復帰する。
なお、停止時コマンドを受信した後に演出制御基板130が客待ち状態指定コマンドを受信する場合には、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態(調整可能)に復帰する。
このように、図149~図151に示した具体例によれば、変動演出において通常態様又は特別態様の保留アイコンを非表示にさせる特定演出(SP発展演出、SPSP発展演出~SPSPリーチ演出~アイキャッチ演出)の終了に応じて通常態様又は特別態様の保留アイコンを再表示させる場合、非表示になったときの動作状態(姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢)から動作表示するようになっている。そのため、保留アイコンを再表示させる際の制御負担を軽減することが可能となる、また、保留アイコンを再表示させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留アイコンを再表示させるときの所定の動作状態については、非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢とするのではなく、初期姿勢である第1姿勢(第1動作状態)としてもよい。また、短時間の特定演出(SP発展演出等)では、非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢から再表示し、長時間の特定演出(SPSPリーチ演出)では、初期姿勢である第1姿勢(第1動作状態)から再表示するようにしてもよい。
また、保留アイコンが非表示となってから再表示される特定演出(短時間の演出)として、演出モード(保留アイコンの表示態様)は変化しないが、背景画像が変化するステージチェンジ演出や所定の遮蔽画像を表示する大当たり予告演出(どちらもリーチ演出前に行われる演出)等を設けてもよい。
また、図149~図151に示した具体例によれば、変動演出において通常態様又は特別態様の当該アイコンを非表示にさせる特定演出(SP発展演出、SPSP発展演出、アイキャッチ演出等)の終了に応じて通常態様又は特別態様の当該アイコンを再表示させる場合、非表示になったときの動作状態(姿勢)から表示させる処理が行われずに、所定の動作状態(非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢、第1姿勢)から動作表示するようになっている。そのため、当該アイコンを再表示させる際の制御負担を軽減することが可能となる、また、当該アイコンを再表示させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、当該アイコンを再表示させるときの所定の動作状態については、非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢とするのではなく、初期姿勢である第1姿勢(第1動作状態)としてもよい。また、短時間の特定演出(SP発展演出等)では、非表示となった後も演出動作を継続していたであろう姿勢から再表示し、長時間の特定演出(SPSPリーチ演出)では、初期姿勢である第1姿勢(第1動作状態)から再表示するようにしてもよい。
また、当該アイコンが非表示となってから再表示される特定演出(短時間の演出)として、演出モード(保留アイコンの表示態様)は変化しないが、背景画像が変化するステージチェンジ演出や所定の遮蔽画像を表示する大当たり予告演出(どちらもリーチ演出前に行われる演出)等を設けてもよい。
また、図149~図151に示した具体例によれば、特別図柄の停止表示(サイクル変動の終了)されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の停止表示(サイクル変動の終了)に応じて演出図柄や特殊図柄が停止表示(変動演出が終了)するときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整や光量調整を行っていたとしても、演出図柄や特殊図柄の停止表示(変動演出が終了)を遊技者に認識させることが可能となる。
なお、演出図柄や特殊図柄の停止表示によって十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)場合には、何れの種類の変動演出が実行される場合であっても、同じタイミングで十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる)ようになっている。そのため、変動演出の実行毎に十字キー19による音量調整や光量調整を行うタイミングを変えるといった煩雑な作業を遊技者に強いてしまうことがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図149~図151に示した具体例によれば、特別図柄の停止表示(サイクル変動の終了)されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じない又は制約を受けない(調整可能が維持される)が、特別図柄の停止表示(サイクル変動の終了)に応じて当該アイコンが消去(変動演出が終了)されるときは、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じる又は制約を受ける(調整不能となる、音量値画像や光量値画像が消去される、)ようになっている。そのため、遊技者が音量調整や光量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整や光量調整を行っていたとしても、当該アイコンが消去、つまり、変動演出が終了することを遊技者に認識させることが可能となる。
なお、特別図柄の停止表示後に生じる音量調整や光量調整に関する制約としては、十字キー19を用いた音量調整や光量調整ができないものとしたが、音量値画像や光量値画像が表示されない(表示されている場合には消去される)ようにしてもよいし、演出図柄70aの前方レイヤーに表示される音量値画像や光量値画像を演出図柄70aの後方レイヤーに表示させる(背景画像の前方であって演出図柄70aの後方に重畳される)ようにすることで、十字キー19による音量調整や光量調整に関して制約が生じるようにしてもよい。
また、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間(例えば0.5秒)が経過すると、十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態に復帰させるのではなく、客待ち状態指定コマンドの受信時点で十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態に復帰させるようにしてもよいし、演出図柄(特殊図柄)の停止時間が経過した時点で十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態に復帰させるようにしてもよいし、演出図柄(特殊図柄)の停止時間が経過する前に十字キー19による音量調整や光量調整が可能な状態に復帰させるようにしてもよい。
また、客待ち状態となってから客待ちデモ演出が開始されるまでの間に、演出ボタン17や十字キー19が操作されなくても音量値画像や光量値画像を表示するようにしてもよく、この場合には、客待ち状態となってから所定期間(例えば、BGMの名残り時間と同じ時間である15秒でもよいし、BGMの名残り時間よりも短い時間である10秒としてもよい)経過後に音量値画像や光量値画像を表示するとよい。
(アイコン変化演出前後の保留アイコンの動作状態の具体例)
図152を用いて、アイコン変化演出前後の保留アイコンの動作状態の具体例について説明する。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図152(a)に示すように、第1保留数が「2」の状態で変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄TZの変動表示)が実行されており、第1保留数表示領域SAには「2」が表示されると共に、第2保留数表示領域SBには「0」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bに2つの通常表示態様の保留アイコンが表示されると共に、当該アイコン表示領域70Cに通常表示態様の当該アイコンが表示されており、これら3つのアイコンが同期するように演出動作(揺れ動作)を行っている。
この状態で、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に表示された保留アイコンを対象とするキャラA作用変化パターンによる保留アイコン変化演出(変化1回目)が開始されると、図152(b)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部で右向きの第2姿勢となっている通常態様の保留アイコンHIにハートが命中する。
そして、保留アイコンHIを遮蔽したハートHEが消去されると、図152(c)に示すように、保留アイコンHIの表示態様が変化する。具体的には、右向きの第2姿勢となっていた通常表示態様(六角形白色)の保留アイコンHIが形状の異なる第1特別表示態様(丸形青色)の保留アイコンに変化し、変化前の保留アイコンHIの動作状態(ここでは右向きの第2姿勢)を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。
なお、第1特別表示態様(丸形青色)の保留アイコン、第2特別表示態様(丸形赤色)の保留アイコン、及び、第3特別表示態様(丸形虹色)の保留アイコンについては、複数の演出モードに共通の表示態様となっているが、何れの表示態様でっても第1姿勢から第2姿勢を経て第1姿勢に復帰する演出動作(回転動作)は、1周期2.5秒(通常表示態様のアイコンの演出動作とは異なる周期)で繰り返し行われる。
さらに、キャラクタAが消去されてから所定時間が経過すると、図152(d)に示すように、演出図柄70aが停止表示して当該アイコンTIが消去され、今回の変動演出が終了する。このとき、第1特別表示態様の保留アイコンHIは、右方向に90度回転した状態の第2姿勢となっている。
その後、第1保留数が「1」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図152(e)に示すように、第1保留数表示領域SAが「1」表示となって変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄TZの変動表示)が開始され、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた2つの保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する。その後、所定時間が経過すると保留アイコンのシフト表示が完了して1つが当該アイコンTIとなる。
そして、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示された保留アイコンHIを対象とするキャラA作用変化パターンによる保留アイコン変化演出(変化2回目)が開始されると、図152(f)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部で右方向に270度回転した第2姿勢となっている第1特別表示態様の保留アイコンHIにハートが命中する。
また、保留アイコンHIを遮蔽したハートHEが消去されると、図152(g)に示すように、保留アイコンHIの表示態様が変化する。具体的には、右方向に270度回転した第2姿勢となっていた第1特別表示態様の保留アイコンHIが形状の同じ第2特別表示態様(丸形赤色)の保留アイコンに変化し、変化前の保留アイコンHIの動作状態(右方向に270度回転した第2姿勢)を引き継いで回転動作を継続する。
さらに、キャラクタAが消去されてから所定時間が経過すると、図152(h)に示すように、演出図柄70aが停止表示して当該アイコンTIが消去され、今回の変動演出が終了する。このとき、第2特別表示態様の保留アイコンHIは、360度回転して0度の位置に復帰した第1姿勢(初期姿勢)となっている。
なお、通常表示態様(六角形白色)の保留アイコンから形状が異なる第3特別表示態様(丸形虹色)の保留アイコンに変化するようにした場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。一方、第1特別表示態様(丸形青色)の保留アイコンから形状の同じ第3特別表示態様(丸形虹色)の保留アイコンに変化するようにした場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継いで回転動作(演出動作)を開始する。
また、ここではキャラA作用変化パターンでの保留アイコン変化演出について説明したが、ノーマル変化パターンやキャラB~D作用変化パターンでの保留アイコン変化演出についても、通常表示態様(六角形白色)の保留アイコンから形状が異なる第1~第3特別表示態様の保留アイコンに変化する場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。一方、第1特別表示態様(丸形青色)の保留アイコンから形状の同じ第2特別表示態様(丸形赤色)や第3特別表示態様(丸形虹色)に変化する場合や、第2特別表示態様(丸形赤色)から形状の同じ第3特別表示態様(丸形虹色)に変化する場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継いで回転動作(演出動作)を開始する。
(アイコン変化演出前後の当該アイコンの動作状態の具体例)
図153を用いて、アイコン変化演出前後の当該アイコンの動作状態の具体例について説明する。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図153(a)に示すように、第1保留数が「1」の状態で変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄TZの変動表示)が実行されており、第1保留数表示領域SAには「1」が表示されると共に、第2保留数表示領域SBには「0」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの通常表示態様の保留アイコンが表示されると共に、当該アイコン表示領域70Cに通常表示態様の当該アイコンが表示されており、これら2つのアイコンが同期するように演出動作(揺れ動作)を行っている。
この状態で、当該アイコン表示領域70Cに表示された当該アイコンTIを対象とするキャラA作用変化パターンによる当該アイコン変化演出(変化1回目)が開始されると、図153(b)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、当該アイコン表示領域70Cで右向きの第2姿勢となっている通常表示態様の当該アイコンTIにハートが命中する。
そして、当該アイコンTIを遮蔽したハートHEが消去されると、図153(c)に示すように、当該アイコンTIの表示態様が変化する。具体的には、右向きの第2姿勢となっていた通常表示態様(六角形白色)の当該アイコンTIが形状の異なる第1特別表示態様(丸形青色)の当該アイコンに変化し、変化前の当該アイコンTIの動作状態(ここでは右向きの第2姿勢)を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。
なお、第1特別表示態様(丸形青色)の当該アイコン、第2特別表示態様(丸形赤色)の当該アイコン、及び、第3特別表示態様(丸形虹色)の当該アイコンについては、複数の演出モードに共通の表示態様となっているが、何れの表示態様でっても第1姿勢から第2姿勢を経て第1姿勢に復帰する演出動作(回転動作)は、1周期2.5秒で繰り返し行われる。
さらに、キャラクタAが表示されてから所定時間が経過すると、図153(d)に示すように、キャラクタAが消去される。このとき、第1特別表示態様の当該アイコンTIは、右方向に90度回転した状態の第2姿勢となっている。
その後、当該アイコン表示領域70Cに表示された当該アイコンTIを対象とするキャラA作用変化パターンによる当該アイコン変化演出(変化2回目)が開始されると、図153(e)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、当該アイコン表示領域70Cで右方向に180度回転した第2姿勢となっている第1特別表示態様の当該アイコンTIにハートが命中する。
そして、当該アイコンTIを遮蔽したハートHEが消去されると、図153(f)に示すように、当該アイコンTIの表示態様が変化する。具体的には、右方向に180度回転した第2姿勢となっていた第1特別表示態様の当該アイコンTIが形状の同じ第2特別表示態様(丸形赤色)の当該アイコンに変化し、変化前の当該アイコンTIの動作状態(右方向に180度回転した第2姿勢)を引き継いで回転動作を継続する。
さらに、キャラクタAが表示されてから所定時間が経過すると、図153(g)に示すように、キャラクタAが消去される。このとき、第2特別表示態様の当該アイコンTIは、右方向に270度回転した状態の第2姿勢となっている。
なお、通常表示態様(六角形白色)の当該アイコンから形状が異なる第3特別表示態様(丸形虹色)の当該アイコンに変化するようにした場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。一方、第1特別表示態様(丸形青色)の当該アイコンから形状の同じ第3特別表示態様(丸形虹色)の当該アイコンに変化するようにした場合には、変化前の当該アイコンの動作状態を引き継いで回転動作(演出動作)を開始する。
また、ここではキャラA作用変化パターンでの当該アイコン変化演出について説明したが、ノーマル変化パターンやキャラB~D作用変化パターンでの当該アイコン変化演出についても、通常態様(六角形白色)の保留アイコン又は当該アイコンから形状が異なる第1~第3特別表示態様の当該アイコンに変化する場合には、変化前の保留アイコン又は当該アイコンの動作状態を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から回転動作(演出動作)を開始する。一方、第1特別表示態様(丸形青色)の保留アイコン又は当該アイコンから形状の同じ第2特別表示態様(丸形赤色)や第3特別表示態様(丸形虹色)に変化する場合や、第2特別表示態様(丸形赤色)から形状の同じ第3特別表示態様(丸形虹色)に変化する場合には、変化前の保留アイコン又は当該アイコンの動作状態を引き継いで回転動作(演出動作)を開始する。
このように、図152~図153に示した具体例によれば、通常表示態様の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第1~第3特別表示態様の保留アイコンに変化させる場合、変化後の保留アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、保留アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152~図153に示した具体例によれば、第1特別表示態様の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第2~第3特別表示態様の保留アイコンに変化させる場合、変化前の保留アイコンの姿勢を引き継いで演出動作させることが可能となっている。そのため、保留アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152~図153に示した具体例によれば、第2特別表示態様の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第3特別表示態様の保留アイコンに変化させる場合、変化前の保留アイコンの姿勢を引き継いで演出動作させることが可能となっている。そのため、保留アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152~図153に示した具体例によれば、通常表示態様の当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第1~第3特別表示態様の当該アイコンに変化させる場合、変化後の当該アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、当該アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152~図153に示した具体例によれば、第1特別表示態様の当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第2~第3特別表示態様の当該アイコンに変化させる場合、変化前の当該アイコンの姿勢を引き継いで演出動作させることが可能となっている。そのため、当該アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図152~図153に示した具体例によれば、第2特別表示態様の当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第3特別表示態様の当該アイコンに変化させる場合、変化前の保留アイコンの姿勢を引き継いで演出動作させることが可能となっている。そのため、当該アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、既に特別態様の保留アイコン又は当該アイコンが表示されている状態で、通常表示態様の保留アイコンが特別表示態様の保留アイコンに変化する場合には、既に表示されていた特別表示態様の保留アイコン又は当該アイコンと同じ姿勢(動作状態)から新たに特別表示態様に変化した保留アイコンが回転動作(演出動作)を開始するようにしてもよい。
また、第1特別表示態様の保留アイコン又は当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第2~第3特別表示態様に変化させる場合に、変化後の保留アイコン又は当該アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させるようにしてもよい。
また、第2特別表示態様の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が同じ第3特別表示態様に変化させる場合に、変化後の保留アイコン又は当該アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させるようにしてもよい。
また、ハート画像によって保留アイコンや当該アイコンが完全に遮蔽されて表示態様が変化する場合、遮蔽前のアイコンの姿勢から演出動作させるのではなく、遮蔽前のアイコンの姿勢とは異なる姿勢(第1姿勢ならば第2姿勢、第2姿勢ならば第1姿勢又は少々姿勢が異なる第2姿勢)から演出動作させるようにしてもよい。
(アイコン変化演出前後のアイコンの動作状態の変形例)
図154を用いて、アイコン変化演出前後のアイコンの動作状態の変形例について説明する。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB~Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
本変形例では、アイコン表示態様として、アイコンの表示態様が変化する可能性があることを示唆する第4特別表示態様(丸形白点滅)と、大当たり遊技の実行を期待させる特定演出(SP/SPSPリーチ演出)が実行されることを示唆する第5特別表示態様(斧形多色)とが設定されている。なお、第4特別表示態様及び第5特別表示態様のアイコンは、大当たり遊技の期待度を示唆する第1~3特別表示態様のアイコンとは示唆する情報が異なるため、第1特殊表示態様及び第2特殊表示態様と言い換えてもよい。
第4特別表示態様(丸形白点滅)のアイコンは、始動口への遊技球の入賞時に表示されたり、通常態様のアイコンから変化したりすることが可能であるが、第1~第3特別表示態様や第5特別表示態様のアイコンからは変化しないようになっており、第1~第3特別表示態様や第5特別表示態様に変化可能となっている。また、第5特別表示態様(斧形多色)のアイコンは、第4特別表示態様のアイコンから変化可能であるが、通常表示態様や第1~第3特別表示態様のアイコンからは変化せず、通常表示態様や第1~第4特別表示態様には変化しないようになっている。
まず、図154(a)に示すように、第1保留数が「1」の状態で変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄TZの変動表示)が実行されており、第1保留数表示領域SAには「1」が表示されると共に、第2保留数表示領域SBには「0」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bに1つの通常表示態様の保留アイコンが表示されると共に、当該アイコン表示領域70Cに通常表示態様の当該アイコンが表示されており、これら2つのアイコンが同期するように演出動作(揺れ動作)を行っている。
この状態で、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示された保留アイコンを対象とするキャラA作用変化パターンによる保留アイコン変化演出(変化1回目)が開始されると、図154(b)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部で右向きの第2姿勢となっている通常表示態様の保留アイコンHIにハートが命中する。
そして、保留アイコンHIを遮蔽したハートHEが消去されると、図154(c)に示すように、保留アイコンHIの表示態様が変化する。具体的には、右向きの第2姿勢となっていた通常表示態様(六角形白色)の保留アイコンHIが形状の異なる第4特別表示態様(丸形白点滅)の保留アイコンに変化し、変化前の保留アイコンHIの動作状態(ここでは右向きの第2姿勢)を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から拡縮動作(演出動作)を開始する。
なお、第4特別表示態様(六角形白色)のアイコン、及び、第5特別表示態様(斧形多色)のアイコンについては、複数の演出モードに共通の表示態様となっているが、第4特別表示態様のアイコンが縮小サイズの第1姿勢から拡大サイズの第2姿勢を経て第1姿勢に復帰する演出動作(拡縮動作)は、1周期1秒(通常表示態様のアイコンの演出動作とは異なる周期)で繰り返し行われ、第5特別表示態様のアイコンが上向きの第1姿勢から下向きの第2姿勢を経て第1姿勢に復帰する演出動作(上下動作)は、1周期1.5秒(通常表示態様のアイコンの演出動作とは異なる周期)で繰り返し行われる。
さらに、キャラクタAが消去されてから所定時間が経過すると、図154(d)に示すように、演出図柄70aが停止表示して当該アイコンTIが消去され、今回の変動演出が終了する。このとき、第4特別表示態様の保留アイコンHIは、拡大サイズの第2姿勢となっている。
その後、第1保留数が「0」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図154(e)に示すように、第1保留数表示領域SAが「0」表示となって変動演出(演出図柄70aの変動表示、特殊図柄TZの変動表示)が開始され、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた1つの保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する。その後、所定時間が経過すると保留アイコンのシフト表示が完了して当該アイコンTIになる。
そして、当該アイコン表示領域70Cに表示された当該アイコンTIを対象とするキャラA作用変化パターンによる当該アイコン変化演出が開始されると、図154(f)に示すように、画面右下部にキャラクタAが表示されると共にハートHEを投げる契機演出が行われ、当該アイコン表示領域70Cで中サイズの第2姿勢となっている第4特別表示態様の当該アイコンTIにハートが命中する。
その後、当該アイコンTIを遮蔽したハートHEが消去されると、図154(g)に示すように、当該アイコンTIの表示態様が変化する。具体的には、中サイズの第2姿勢となっていた第4特別表示態様(丸形白点滅)の当該アイコンTIが形状の異なる第5特別表示態様(斧形多色)の当該アイコンに変化し、変化前の当該アイコンTIの動作状態(ここでは中サイズの第2姿勢)を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から上下動作(演出動作)を開始する。
また、キャラクタAが表示されてから所定時間が経過すると、図154(h)に示すように、キャラクタAが消去される。このとき、第5特別表示態様(斧形多色)の当該アイコンTIは、下向きの第2姿勢となっている。
なお、第4特別表示態様(丸形白点滅)の保留アイコンから形状が異なる第5特別表示態様(斧形多色)の保留アイコンに変化する場合には、変化前の保留アイコンの動作状態を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から上下動作(演出動作)を開始する。また、通常表示態様(六角形白色)の当該アイコンから形状が異なる第4特別表示態様(丸形白点滅)の当該アイコンに変化する場合には、変化前の当該アイコンの姿勢(動作状態)を引き継がずに第1姿勢(初期姿勢)から拡縮動作(演出動作)を開始する。
このように、図154に示した変形例によれば、通常表示態様の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の保留アイコンに変化させる場合、変化後の保留アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、保留アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図154に示した変形例によれば、通常表示態様の当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の当該アイコンに変化させる場合、変化後の当該アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、当該アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図154に示した変形例によれば、第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の保留アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第5特別表示態様(第2特殊表示態様)の保留アイコンに変化させる場合、変化後の保留アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、保留アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図154に示した変形例によれば、第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の当該アイコンが第2姿勢(変化姿勢、第2動作状態)となっているときに形状が異なる第5特別表示態様(第2特殊表示態様)の当該アイコンに変化させる場合、変化後の当該アイコンを第1姿勢(初期姿勢、第1動作状態)から演出動作(動作表示)させることが可能となっている。そのため、当該アイコンの表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、当該アイコンの表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、既に第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンが表示されている状態で、通常態様の保留アイコン又は当該アイコンが第4特別表示態様(第1特殊態様)の保留アイコン又は当該アイコンに変化する場合には、既に表示されていた第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンと同じ姿勢(動作状態)から新たに第4特別表示態様(第1特殊表示態様)に変化した保留アイコン又は当該アイコンが拡縮動作(演出動作)を開始するようにしてもよい。
また、既に第5特別表示態様(第2特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンが表示されている状態で、第4特別表示態様(第1特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンが第5特別表示態様(第2特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンに変化する場合には、既に表示されていた第5特別表示態様(第2特殊表示態様)の保留アイコン又は当該アイコンと同じ姿勢(動作状態)から新たに第5特別表示態様(第2特殊表示態様)に変化した保留アイコン又は当該アイコンが上下動作(演出動作)を開始するようにしてもよい。
また、第5特別表示態様(第2特殊表示態様)のアイコンについては、第4特別表示態様(第1特殊表示態様)のアイコンからしか変化しないのではなく、通常表示態様や第1~第2特別表示態様のアイコンから第5特別表示態様(第2特殊表示態様)のアイコンに変化可能にすると共に、第3特別表示態様(大当たり確定)のアイコンからは変化しないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において発射許可指定コマンドが払出制御基板120に送信されて遊技球の発射を行うことが可能となっているが、遊技の進行制御が開始されるときに発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信することで、遊技可能状態となってから遊技球の発射を行えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても払出制御基板120は払出制御を行うことが可能であるため、遊技機1に並設される球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)については可能となっているが、遊技の進行制御が開始されて遊技可能状態となった後に球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)を可能としてもよい。
また、本実施形態では、払出制御基板120(払出RAM120c)にバックアップ電源が供給されていないため、遊技機1への電源がONとなった際に払出制御基板120(払出RAM120c)に未払出の払出球数データが残存していることがないが、払出制御基板120(払出RAM120c)にバックアップ電源を供給するようにしてもよく、この場合、遊技機1への電源がONとなった際に未払出の払出球数データが払出制御基板120(払出RAM120c)に残存していれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、この未払出の払出球数データに基づく遊技球の払い出しについては可能としてもよい。
また、本実施形態では、メイン情報表示器59を遊技領域5aの外側に設けたが、メイン情報表示器59を遊技領域5aの内側に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、付与条件の成立(入賞口、始動口、大入賞口への遊技球の入賞)に基づき賞球(賞価値)を付与するようになっていたが、遊技者の持ち球をデータとして管理し、賞球データを付与(持ち球データへの加算)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、先読みゾーン演出が1種類しかなかったが、大当たり期待度が異なる複数の先読みゾーン演出を設けてもよい。この場合、変動演出中に2つの先読みゾーン演出が重複するときには、一方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の上側及び/又は下側に画面を横断するように表示し、他方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の左側及び/又は右側に画面を縦断するように表示するとよい。このようにすると、2つの先読みゾーン演出を両立させることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、大当たり予告演出としてブラックアウト演出を実行するようになっていたが、ブラックアウト演出に代えてメイン表示装置70が白転するホワイトアウト演出を実行するようにしてもよい。この場合、基本的な演出の流れはブラックアウト演出と同様にするとよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態と特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とで基本的には変動演出の実行態様が同じであったが、例えば、通常遊技状態における前段演出と後段演出(リーチ前演出とリーチ演出のケース、ノーマルリーチ演出とSPリーチ演出のケース、SPリーチ演出とSPSPリーチ演出のケース、リーチ前演出と演出図柄の仮停止中のケース、リーチ演出中と演出図柄70aの仮停止中のケース等)とからなる変動演出の後段演出の実行中に遊技者にとって有利な第1情報(大当たり期待度示唆する情報、特別遊技の実行に関する情報等)を報知するようにし、特定遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出の後段演出の実行中に第1情報とは異なる第2情報(十字キー19の操作によって選択可能な楽曲の追加情報、ミッションの達成状況等)を報知するようにしてもよい。また、通常遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出として、第1前段演出を実行した後に共通後段演出を実行する場合と、第1前段演出とは異なる第2前段演出を実行した後に共通後段演出を実行するようにし、特別図柄が停止表示される際に実行される共通後段演出において特別遊技の実行に関する情報を報知するようにしてもよい。
(本実施形態に記載された発明の内容1)
ここで、従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行するものがあった(例えば、特開2018-118109号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、遊技演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の所定態様の変動表示(変動前動作(浮上表示、縮小表示、拡大表示)後のスクロール表示)が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、演出図柄の所定態様の変動表示が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、演出図柄の所定態様の変動表示が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示における最初の前記サイクル変動の終了後に、前記変動演出における前記演出図柄の所定態様の変動表示(変動前動作(浮上表示、縮小表示、拡大表示)後のスクロール表示)が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に、演出図柄による変動演出と、特殊図柄(第4図柄)の変動表示とを実行可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記特殊図柄の変動表示(更新変動)が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、特殊図柄の変動表示が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、特殊図柄の変動表示が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に、演出図柄による変動演出と、特殊図柄(第4図柄)の変動表示とを実行可能であり、前記サイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、前記特殊図柄の変動表示(更新変動)が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記記憶手段に記憶された前記保留記憶に応じて保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンや保留数字、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)させ、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示させることが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記保留表示の減少表示が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、保留表示の減少表示が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込(4ms)が、保留表示の減少表示が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記記憶手段に記憶された前記保留記憶に応じて保留表示(メイン表示装置70での保留アイコンHIや保留数字の表示、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84での保留表示)させ、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示させることが可能であり、前記サイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、前記保留表示の減少表示が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコンHI)を追加表示させ、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示をシフト表示させて減少(当該アイコンTIに変化)させることが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記保留表示のシフト表示が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、保留表示のシフト表示が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、保留表示のシフト表示が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第8の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコンHI)を追加表示させ、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示をシフト表示させて減少(当該アイコンTIに変化)させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最初の前記サイクル変動が終了した後に、前記保留表示のシフト表示が終了するようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコンHI)を追加表示させ、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示をシフト表示させて対応表示(当該アイコンTI)として表示させることが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記シフト表示が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、保留表示のシフト表示が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、保留表示のシフト表示が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第10の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコンHI)を追加表示させと共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示をシフト表示させて対応表示(当該アイコンTI)として表示させることが可能であり、前記サイクル変動における最初の表示変化が終了した後に、前記シフト表示が終了するようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第11の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)を可聴出力することが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記所定の遊技音の可聴出力が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、所定の遊技音の可聴出力が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、所定の遊技音の可聴出力が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第12の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に演出BGM(変動BGM)を可聴出力することが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記演出BGMの可聴出力が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、演出BGMの可聴出力が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、演出BGMの可聴出力が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第13の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄の背景に表示される背景画像を演出動作(横スクロール、場面変化等)させることが可能であり、前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(電源ON後の変動待機画面の表示開始時)で、前記背景画像の演出動作が開始されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、背景画像の演出動作が開始される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が開始される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、背景画像の演出動作が開始される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第14の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄の背景に表示される背景画像を演出動作(横スクロール、場面変化等)させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最初の前記サイクル変動の開始前(電源ON後の変動待機画面の表示開始時)から、前記背景画像の演出動作が行われている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第15の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、前記演出図柄が所定態様で表示(停止表示、仮停止表示)されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、演出図柄が所定態様で表示される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、演出図柄が所定態様で表示される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第16の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動が終了する前に、前記演出図柄が仮停止表示されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第17の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に、演出図柄による変動演出と、特殊図柄(第4図柄)の変動表示とを実行可能であり、前記サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、前記特殊図柄が停止表示されるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、特殊図柄が停止表示される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、特殊図柄が停止表示される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第18の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記記憶手段に記憶された前記保留記憶に応じた保留表示(保留アイコンHI)を前記変動演出の実行中に演出動作(揺れ動作、回転動作)させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動の終了後においても、前記保留表示の演出動作が継続して行われるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第19の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記判定が実行された前記判定情報に対応する対応表示(当該アイコンTI)を表示させると共に、該対応表示を所定のタイミングで消滅表示させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、前記対応表示の消滅表示が終了するようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、対応表示の消滅表示が終了される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、対応表示の消滅表示が終了される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第20の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定が未実行の前記判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記判定が実行された前記判定情報に対応する対応表示(当該アイコンTI)を表示させると共に、当該対応表示を所定のタイミングで消滅表示させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動が終了した後に、前記対応表示の消滅表示が終了するようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第21の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)を可聴出力することが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動よりも前に開始された前記所定の遊技音の可聴出力を、当該サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで終了することが可能である。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ここでいう「異なるタイミング」とは、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込の開始タイミングと、所定の遊技音の可聴出力が終了される画像制御部のフレーム更新の開始タイミングとが一致しないことであるが、サイクル変動が終了される主制御基板のタイマ割込期間(4ms)が、所定の遊技音の可聴出力が終了される画像制御部のフレーム更新期間(33ms)内に含まれないことであってもよい。
◆上記課題を解決するための第22の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に所定の遊技音(仮停止音等)を可聴出力することが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動よりも前に開始された前記所定の遊技音の可聴出力を、当該サイクル変動が終了する前に終了することが可能である。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第23の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に所定の遊技音(変動BGM)を可聴出力することが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動の終了後(停止表示中)においても、前記所定の遊技音が継続して可聴出力されることが可能である。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第24の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(特図判定情報)を判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄の背景に表示される背景画像を前記変動演出の実行中に演出動作(横スクロール、場面変化等)させることが可能であり、前記特別図柄の変動表示における最後の前記サイクル変動の終了後(停止表示中)においても、前記背景画像の演出動作が継続して行われるようになっている。このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(本実施形態に記載された発明の内容2)
従来の遊技機では、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、特別図柄の変動表示の実行中に演出図柄による変動演出を実行するものがあった(例えば、特開2018-118109号公報)。しかしながら、遊技演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、前記停止表示の実行前に前記特別遊技が実行されることを報知する当確演出(例えば、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17cの虹発光、成功音の出力、成功画像の表示、演出ボタン17の振動、可動演出装置の大当たり報知態様動作等)を実行可能であり、当該当確演出は所定のタイミング(例えば、演出図柄70aが停止表示するタイミング、例えば、演出図柄70aが仮停止している期間における所定のタイミング)で終了する、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a、特殊図柄TZ)による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄は、第1演出図柄(例えば、演出図柄70a)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(例えば、特殊図柄TZ)と、を含み、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく特定の変動演出(例えば、大当たり決定時に実行可能な変動演出パターン)において、前記第1演出図柄は、所定の態様で動作する停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)を行った後に停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記第2演出図柄は、前記停止前動作演出を行うことなく停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記変動演出の終了後に実行される前記特別遊技において、前記第2演出図柄は表示せずに前記第1演出図柄に対応する図柄(例えば、演出図柄70aにおける数字部分のみ)を表示する、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a、特殊図柄TZ)による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄は、第1演出図柄(例えば、演出図柄70a)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(例えば、特殊図柄TZ)と、を含み、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく特定の変動演出(例えば、大当たり決定時に実行可能な変動演出パターン)において、前記第1演出図柄は、所定の態様で動作する停止前動作演出(例えば、図柄昇格演出、復活演出)を行うことで前記第1演出図柄を第1態様(例えば、演出図柄70aの組み合わせが「444」、例えば、演出図柄70aの組み合わせが「454」)から第2態様(例えば、演出図柄70aの組み合わせが「777」)に変更し、当該第2態様の第1演出図柄にて停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行することが可能であり、前記第2演出図柄は、前記停止前動作演出を行うことなく前記第2態様の第1演出図柄に対応する第2演出図柄にて停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行することが可能である、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、実行中の前記変動演出に対応する変動中アイコン(例えば、当該アイコンTI)を表示可能であって、前記変動中アイコンは、第1表示態様(例えば、白アイコン)と当該第1表示態様とは異なる第2表示態様(例えば、青アイコン)と、によって前記特別遊技が実行される可能性を示唆する変動中アイコン示唆演出(例えば、アイコン変化演出)を実行可能であり、前記第1表示態様で表示が行われている場合、前記停止表示が行われる際に所定の消滅演出(例えば、当該アイコン消滅演出)を行って前記変動中アイコンを非表示とし、前記第2表示態様で表示が行われている場合、前記停止表示が行われる際に前記所定の消滅演出を行って前記変動中アイコンを非表示とする、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a、特殊図柄TZ)による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄は、第1演出図柄(例えば、演出図柄70a)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(例えば、特殊図柄TZ)と、を含み、前記第1演出図柄は、所定の態様で動作する停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)を行った後に停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記第2演出図柄は、前記停止前動作演出を行うことなく停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、実行中の前記変動演出に対応する変動中アイコン(例えば、当該アイコンTI)を表示可能であって、前記変動中アイコンは、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく変動演出において前記第1演出図柄の停止表示が行われる際に所定の消滅演出(例えば、当該アイコン消滅演出)を行わずに非表示となるが、前記特別遊技を実行しないとの判定結果に基づく変動演出において前記第1演出図柄の停止表示が行われる際に前記所定の消滅演出を行って非表示となる、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a、特殊図柄TZ)による変動演出を実行可能であり、前記演出図柄は、第1演出図柄(例えば、演出図柄70a)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(例えば、特殊図柄TZ)と、を含み、前記第1演出図柄は、所定の態様で動作する停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)を行った後に停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記第2演出図柄は、前記停止前動作演出を行うことなく停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、実行中の前記変動演出に対応する変動中アイコン(例えば、当該アイコンTI)を表示可能であって、前記変動中アイコンは、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく変動演出において前記第2演出図柄の停止表示が行われる際に所定の消滅演出(例えば、当該アイコン消滅演出)を行わずに非表示となるが、前記特別遊技を実行しないとの判定結果に基づく変動演出において前記第2演出図柄の停止表示が行われる際に前記所定の消滅演出を行って非表示となる、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、決め演出における演出図柄70aの仮停止)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、前記演出図柄は、第1態様(例えば、数字部分のみの演出図柄70a)と当該第1態様とは異なる第2態様(例えば、キャラクタ付の演出図柄70a)とで前記変動演出を実行可能であり、前記特別遊技を実行しないとの判定結果に基づく第1変動演出(例えば、ハズレSPSPリーチ変動演出)において、前記第1態様で前記停止前動作演出を行い前記第2態様で前記停止表示を行うが、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく第2変動演出(例えば、大当たりSPSPリーチ変動演出)において、前記第1態様で前記停止前動作演出および前記停止表示を行う、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第8の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、演出図柄70aの仮停止)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、前記演出図柄は、第1態様(例えば、数字部分のみの演出図柄70a)と当該第1態様とは異なる第2態様(例えば、キャラクタ付の演出図柄70a)とで前記変動演出を実行可能であり、前記特別遊技を実行しないとの判定結果に基づく第1変動演出(例えば、ハズレノーマルリーチ変動演出)において、前記第2態様で前記停止前動作演出および前記停止表示を行うが、前記特別遊技を実行しないとの判定結果に基づく第2変動演出(例えば、ハズレSPSPリーチ変動演出)において、前記第1態様で前記停止前動作演出(例えば、(決め演出における)演出図柄70aの仮停止)を行い前記第2態様で前記停止表示を行う、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第9の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、前記変動演出の実行中に動作表示を行う所定の背景画像(例えば、図119における通常背景画像)を表示可能であって、当該所定の背景画像を視認困難とさせる特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行可能であり、前記特定演出の終了に応じて前記所定の背景画像を再度視認させる場合、前記視認困難となった時点の前記所定の背景画像(例えば、図119のT2のタイミングで表示していた通常背景画像)から視認させずに、前記特定演出の終了時点の前記所定の背景画像(例えば、図119のT8のタイミングでの更新値に対応する通常背景画像、図119のT8のタイミングでレイヤーN+1に展開されている通常背景画像)から視認させる、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
◆上記課題を解決するための第10の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出(例えば、キャラクタが頭を揺らす表示、縮小→通常表示、回転表示、バウンド表示、回転(小)表示、バウンド(小)表示等)と、当該停止前動作演出の後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)と、を含み、前記特別遊技を実行するとの判定結果に基づく特定の変動演出において、特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)の実行により前記特別遊技が実行されることを報知した後で前記停止表示が行われるまでの間に、前記特定演出に関連する関連演出(例えば、余韻画像の表示)を実行し、前記関連演出の実行中は、前記演出図柄を前記特別遊技が実行されることを報知する態様で表示せずに(例えば、演出図柄70aを全く表示しない)、前記関連演出の実行後に、前記演出図柄を前記特別遊技が実行されることを報知する態様で表示する(例えば、演出図柄70aを「777」で表示する)、ことを特徴とする。
これにより、遊技の興趣を向上することができる。
(本実施形態に記載された発明の内容3)
従来の遊技機では、遊技に関する演出を制御する演出制御手段を備え、操作手段の操作を促す促進演出が行われる有効期間中に操作手段が操作されたことに応じて、特別遊技が実行される可能性を示唆する示唆演出を実行する遊技機があった(例えば、特開2017-158774号公報)。しかしながら、有効期間は所定時間にわたり設定されるため、遊技者の操作タイミングも様々となり、演出興趣を向上するうえで未だ改善の余地があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記演出図柄を揺動表示(例えば、図123のT3~T4)することが可能であり、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図123のケース1のT3)で操作された場合の前記揺動表示の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図123のケース2のT3)で操作された場合の前記揺動表示の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の操作有効期間の開始(例えば、図123のT2)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図123のT6)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、待機位置(例えば、図60における「A」)と演出位置(例えば、図60における「B」、「C」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記可動体を動作させることが可能であり(例えば、図60における決め演出の動作)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図124のケース1のT3)で操作された場合の前記可動体の動作開始(例えば、図124のケース1のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図124のケース2のT3)で操作された場合の前記可動体の動作開始(例えば、図124のケース2のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の操作有効期間の開始(例えば、図124のT2)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のT6)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、待機位置(例えば、図60における「A」)と演出位置(例えば、図60における「B」、「C」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記可動体を動作させることが可能であり(例えば、図60における決め演出の動作)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図124のケース1のT3)で操作された場合の前記可動体の前記待機位置への復帰(例えば、図124のケース1のT3-1)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図124のケース2のT3)で操作された場合の前記可動体の前記待機位置への復帰(例えば、図124のケース2のT3-1)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の操作有効期間の開始(例えば、図124のT2)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のT6)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、待機位置(例えば、図60における「A」)と演出位置(例えば、図60における「B」、「C」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記可動体を動作させることが可能であり(例えば、図60における決め演出の動作)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図124のケース1のT3)で操作された場合の前記可動体の動作開始(例えば、図124のケース1のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図124のケース2のT3)で操作された場合の前記可動体の動作開始(例えば、図124のケース2のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図124のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記可動体の動作開始(例えば、図124のT3)から前記待機位置への復帰(例えば、図124のT3-1)までの間に行われる前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、所定の振動が可能な振動手段(例えば、ボタン駆動装置17b)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記振動手段を振動させることが可能であり(例えば、図125のT3~T3-1)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図125のケース1のT3)で操作された場合の前記振動手段の振動開始(例えば、図125のケース1のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図125のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図125のケース2のT3)で操作された場合の前記振動手段の振動開始(例えば、図125のケース2のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図125のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記振動手段が振動開始(例えば、図125のT3)してから振動終了(例えば、図125のT3-1)するまでの間に行われる前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、所定の振動が可能な振動手段(例えば、ボタン駆動装置17b)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記振動手段は、前記変動演出の第1タイミング(例えば、図126のT7、例えば、図126のT3)で振動する場合と、当該第1タイミングよりも後であって前記変動演出の第2タイミング(例えば、図126のT7に対して図126のT3、例えば、図126のT7に対して図127のT7、例えば、図126のT3に対して図127のT7)で振動する場合と、があって、前記第1タイミングで振動開始(例えば、図126のT7)してから振動終了(例えば、図126のT9-1)するまでに行われる前記サイクル変動の回数と、前記第2タイミングで振動開始(例えば、図127のT7)してから振動終了(例えば、図127のT8-1)するまでに行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっている、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、所定の発光態様(例えば、虹発光)で発光させることが可能な発光手段(例えば、枠用照明装置10、盤用照明装置74、演出ボタン発光LED17c)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記発光手段を所定の発光態様で発光させることが可能であり(例えば、図128のT3)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図128のケース1のT3)で操作された場合の前記所定の発光態様の発光開始(例えば、図128のケース1のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図128のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図128のケース2のT3)で操作された場合の前記所定の発光態様の発光開始(例えば、図128のケース2のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図128のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の発光態様の発光開始(例えば、図128のT3)から発光終了(例えば、図128のT3-1)までの間に行われる前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第8の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、特定音(例えば、成功音)を出力可能な音出力手段(例えば、音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記音出力手段より前記特定音を出力させることが可能であり(例えば、図129のT3)、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図129のケース1のT3)で操作された場合の前記特定音の出力開始(例えば、図129のケース1のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図129のケース1のT6)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図129のケース2のT3)で操作された場合の前記特定音の出力開始(例えば、図129のケース2のT3)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図129のケース2のT6)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記特定音の出力開始(例えば、図129のT3)から出力終了(例えば、図129のT3-1)までの間に行われる前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第9の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記判定の結果を報知し(例えば、図130のT3)、当該報知後に特定画像(例えば、図130のT3-1より表示される切替画像)を表示可能であり、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図130のケース1のT3)で操作された場合の前記報知の開始(例えば、図130のケース1のT3)から前記特定画像が表示されるまで(例えば、図130のケース1のT3-1)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図130のケース2のT3)で操作された場合の前記報知の開始(例えば、図130のケース2のT3)から前記特定画像が表示されるまで(例えば、図130のケース2のT3-1)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の操作有効期間の開始(例えば、図130のT2)から前記特定画像が表示されるまで(例えば、図130のT3-1)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第10の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記判定の結果を報知し(例えば、図130のT3)、当該報知後に特定画像(例えば、図130のT3-1より表示される切替画像)を表示可能であり、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図130のケース1のT3)で操作された場合の前記報知の開始(例えば、図130のケース1のT3)から前記特定画像が表示されるまで(例えば、図130のケース1のT3-1)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図130のケース2のT3)で操作された場合の前記報知の開始(例えば、図130のケース2のT3)から前記特定画像が表示されるまで(例えば、図130のケース2のT3-1)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記特定画像の表示開始(例えば、図130のT3-1)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図130のT6)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第11の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、前記判定の結果に応じて前記変動表示に係る変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン)を決定する変動表示パターン決定手段(例えば、メインCPU110a)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記変動表示パターンのうちの特定の変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン04、図9の特図変動パターン09)において特定演出(例えば、SPリーチ演出)を実行可能であって、前記特定演出として、第1特定演出(例えば、図132の台風リーチ)と当該第1特定演出とは異なる第2特定演出(例えば、図132の大雪リーチ)とのいずれかを実行可能であり、前記第1特定演出と前記第2特定演出とは演出内容は相違する(台風リーチと大雪リーチとでは演出内容は相違する)が、前記特定演出が開始されるまで(例えば、図132のT0~T5)に行われる前記サイクル変動の回数は同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第12の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、前記判定の結果に応じて前記変動表示に係る変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン)を決定する変動表示パターン決定手段(例えば、メインCPU110a)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記変動表示パターンのうちの特定の変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン04、図9の特図変動パターン09)において特定演出(例えば、SPリーチ演出)を実行可能であって、前記特定演出として、第1特定演出(例えば、図132の台風リーチ)と当該第1特定演出とは異なる第2特定演出(例えば、図132の大雪リーチ)とのいずれかを実行可能であり、前記第1特定演出と前記第2特定演出とは演出内容は相違する(台風リーチと大雪リーチとでは演出内容は相違する)が、前記特定演出が開始してから(例えば、図132のT5~T8)行われる前記サイクル変動の回数は同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第13の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、セリフ予告における有効期間3秒)において前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別遊技が実行される可能性を示唆する示唆演出(例えば、セリフ予告演出)を実行可能であり、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における第1タイミング(例えば、図133のケース1のT2)で操作された場合の前記示唆演出の実行開始(例えば、図133のケース1のT4)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図133のケース1のT8)の前記サイクル変動の回数と、前記操作手段が前記所定の操作有効期間における前記第1タイミングとは異なる第2タイミング(例えば、図133のケース2のT2)で操作された場合の前記示唆演出の実行開始(例えば、図133のケース2のT4)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図133のケース2のT8)の前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記所定の操作有効期間の開始(例えば、図133のT2)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図133のT8)の前記サイクル変動の回数は、前記操作手段がいずれのタイミングで操作された場合でも同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第14の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、前記操作手段を操作させる第1操作演出(例えば、セリフ予告における操作演出)と、当該第1操作演出と異なる操作演出であって前記操作手段を操作させる第2操作演出(例えば、決め演出における操作演出)と、を実行可能であり、前記第1操作演出が実行される場合において当該第1操作演出が実行されることを示唆する第1示唆演出(例えば、図134のセリフ予告用のフェードイン画像の表示)と、前記第2操作演出が実行される場合において当該第2操作演出が実行されることを示唆する第2示唆演出(例えば、図134の決め演出用のフェードイン画像の表示)と、を実行可能であり、前記第1示唆演出の実行中(例えば、図134のT1-1~T2)に行われる前記サイクル変動の回数と、前記第2示唆演出の実行中(例えば、図134のT5~T6)に行われる前記サイクル変動の回数と、は異なる、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
◆上記課題を解決するための第15の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、演出ボタン17)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、初回の前記サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、前記変動演出における前記演出図柄の変動表示が開始され、当該開始した後、前記演出図柄を停止させる停止表示(例えば、完全に停止している態様)を実行し、所定の操作有効期間(例えば、決め演出における有効期間4秒)において前記操作手段が操作されることに応じて前記特別遊技が実行される可能性を示唆する示唆演出(例えば、メーター演出)を実行可能であり、前記示唆演出は、第1操作態様(例えば、演出ボタン17を5回操作すること)で前記操作手段が操作されることに応じて前記特別遊技が実行される可能性を示唆する第1示唆演出(例えば、メーターパターン1)と、前記第1操作態様とは異なる第2操作態様(例えば、演出ボタン17を1回操作すること)で前記操作手段が操作されることに応じて前記特別遊技が実行される可能性を示唆する第2示唆演出(例えば、メーターパターン2)と、を含み、前記第1示唆演出の開始(例えば、図135のメーターパターン1のT2)から前記特別遊技が実行される可能性を示唆するまで(例えば、図135のメーターパターン1のT5)に行われる前記サイクル変動の回数と、前記第2示唆演出の開始(例えば、図135のメーターパターン2のT2)から前記特別遊技が実行される可能性を示唆するまで(例えば、図135のメーターパターン2のT5)に行われる前記サイクル変動の回数と、は異なるが、前記第1示唆演出および前記第2示唆演出の開始(例えば、図135のT2)から前記演出図柄の停止表示が行われるまで(例えば、図135のT8)の前記サイクル変動の回数は同じである、ことを特徴とする。
これにより、演出興趣を向上させることができる。
(本実施形態に記載された発明の内容4)
従来の遊技機では、遊技盤面上に様々な演出手段が設けられており、当該演出手段を用いて遊技興趣を向上させている。そして、このような演出手段として、可動演出手段(いわゆるギミック)を備え、当該可動演出手段を所定の作動態様で作動(いわゆる演出動作)させるものがあった。また、可動演出手段は、例えば、電源投入時において、上記所定の作動態様と同一態様または略同一態様で作動させる動作確認(いわゆる初期動作)が行われるようになっている。そして、当該動作確認は、遊技者が遊技を行っているとき(例えば、変動表示中)であっても電源投入が行われれば実行されるようになっている(例えば、特開2013-236681号公報)。ところで、変動表示中に動作確認が実行された場合、遊技者によっては当該動作確認を演出動作と勘違いしてしまい、遊技興趣の低下を招いていた。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記可動体の演出動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、前記可動体の初期動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっている、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記可動体の演出動作において、前記可動体が前記待機位置から前記演出位置に移動するまでに行われる前記サイクル変動の回数と、前記可動体の初期動作において、前記可動体が前記待機位置から前記演出位置に移動するまでに行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっている、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記可動体の演出動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、前記可動体の初期動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっている、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図61の「D」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図61の「E」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、第2可動演出装置75、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図61の(演a)~(演c)、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図61の(初a)~(初c)、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記可動体は、第1可動体(例えば、第2可動演出装置75)と当該第1可動体とは異なる第2可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)とを含み、前記第1可動体は、前記演出動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、前記初期動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、が同じであるが、前記第2可動体は、前記演出動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、前記初期動作の実行中に行われる前記サイクル変動の回数と、が異なっている、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、前記判定の結果に応じて前記変動表示に係る変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン)を決定する変動表示パターン決定手段(例えば、メインCPU110a)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記電源供給が行われると表示手段(例えば、メイン表示装置70)に所定の供給時画像(例えば、「復旧中」)を表示可能であり、前記可動体の演出動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、前記可動体の初期動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっており、所定の変動表示パターン(例えば、特図変動パターン01)に応じた前記変動表示の実行中に所定タイミング(例えば、図137のT0)で電源供給が停止し、その後、電源供給が行われ(例えば、図137のT1)前記初期動作を実行する場合、当該初期動作を終了する際(例えば、図137のT9)には既に前記所定の供給時画像の表示を終了している、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(例えば、主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御基板130)と、電源供給を行う電源供給手段(例えば、電源基板160)と、待機位置(例えば、図60の「A」、例えば、図62の「F」)と演出位置(例えば、図60の「B」、「C」、例えば、図62の「G」)とに移動が可能な可動体(例えば、第1可動演出装置73、例えば、サブ表示装置71)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を実行するか否かの判定情報(例えば、特図判定情報)を判定する判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段(例えば、特別図柄表示器60、61)と、前記判定の結果に応じて前記変動表示に係る変動表示パターン(例えば、図9の特図変動パターン)を決定する変動表示パターン決定手段(例えば、メインCPU110a)と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示(例えば、完全に停止している態様)させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示に対応して演出図柄(例えば、演出図柄70a)による変動演出を実行可能であり、前記変動表示の実行中に前記可動体による演出動作(例えば、図60、例えば、図62の(演a)~(演c))を実行可能とする一方で、前記変動表示の実行中に電源供給が停止し、その後、電源供給が行われると、当該電源供給後に行われる変動表示の実行中に前記可動体による初期動作(例えば、図59、例えば、図62の(初a)~(初c))を実行可能とし、前記電源供給が行われると表示手段(例えば、メイン表示装置70)に所定の供給時画像(例えば、「復旧中」)を表示可能であり、前記可動体の演出動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、前記可動体の初期動作において、前記可動体が前記演出位置にあるときに行われる前記サイクル変動の回数と、は異なっており、特定の変動表示パターン(例えば、特図変動パターン05、例えば、特図変動パターン08)に応じた前記変動表示の実行中に所定タイミング(例えば、図138のT0)で電源供給が停止し、その後、電源供給が行われ(例えば、図138のT1)前記初期動作を実行する場合、当該初期動作を終了する際(例えば、図138のT7)には未だ前記所定の供給時画像の表示を継続している、ことを特徴とする。
これにより、可動演出手段を備えた遊技機において遊技興趣の低下を防止することができる。
(本実施形態に記載された発明の内容5)
ここで、従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、特別図柄の変動表示の実行中に音出力部から演出音を出力するようになっている。また、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、演出音の音量値を所定の設定値に設定可能とするものがあった(例えば、特開2018-043025号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、遊技演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行中に前記音出力部から所定音(通常BGM等の変動BGM、効果音等)を可聴出力することが可能であり、前記特別図柄の変動表示が非実行の客待ち状態から前記サイクル変動が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約されないが、前記サイクル変動の開始に応じて前記所定音の可聴出力が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整を行っていたとしても、変動演出の開始を遊技者に認識させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記サイクル変動の実行に対応して演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、客待ち状態から前記サイクル変動が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約されないが、前記サイクル変動の開始に応じて前記特殊図柄の変動表示が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整を行っていたとしても、変動演出の開始を遊技者に認識させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記保留記憶の増加に応じて保留情報(保留アイコン、数字保留、保留LED)を増加表示(追加表示、増数等)させると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留情報を減少表示(シフト表示、減数等)させることが可能であり、客待ち状態から前記サイクル変動が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約されないが、前記サイクル変動の開始に応じて前記保留情報の減少表示が行われるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整を行っていたとしても、保留数の減少を遊技者に認識させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行中に前記音出力部から所定音(変動BGM、効果音等)を可聴出力することが可能であり、前記特別図柄の変動表示が非実行の客待ち状態から前記サイクル変動が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約されないが、前記サイクル変動の開始に応じて前記所定音の可聴出力が開始されるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、所定音の可聴出力の開始時における制御負荷を軽減することが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記サイクル変動の停止に応じて前記演出図柄の変動表示が停止されるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整を行っていたとしても、演出図柄や特殊図柄の停止表示(変動演出が終了)を遊技者に認識させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、前記演出の進行に応じた演出音を出力するための音出力部(音声出力装置9)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、遊技者が操作可能な操作部の操作に基づいて、前記演出音の音量値を所定の音量値に設定可能であり、前記特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示(当該アイコン等)を表示可能であり、前記サイクル変動の停止に応じて前記実行表示が消去されるときに、前記音量値の設定に関して制約(音量値の設定を規制、音量値画像を消去、音量値画像を演出図柄の後方レイヤーに変更等)されるようになっている。そのため、遊技者が音量調整を行うことができる期間をできるだけ長く確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、音量調整を行っていたとしても、実行表示(当該アイコン)が消去、つまり、変動演出が終了することを遊技者に認識させることが可能となる。
(本実施形態に記載された発明の内容6)
ここで、従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機の中には、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、特別図柄の変動表示の実行中に変動演出を実行すると共に演出音を出力するものがあった(例えば、特開2018-043025号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、演出の進行が停滞するような場合のことを考慮しておらず、遊技の興趣が低下する場合があるという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に演出音(通常BGM等の変動BGM、効果音等)を出力可能であり、前記変動演出において前記演出図柄が仮停止している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記演出図柄の仮停止期間及び前記演出音の出力期間が延長され、前記演出図柄の仮停止期間の延長中に前記演出音が音データの最後まで出力された場合、前記特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、前記演出音が音データの最初から出力されて前記演出音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、前記特殊図柄の変動表示の実行中に演出音(変動BGM)を出力可能であり、前記特殊図柄が変動表示している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記特殊図柄の変動期間及び前記演出音の出力期間が延長され、前記特殊図柄の変動期間の延長中に前記演出音が音データの最後まで出力された場合、前記特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、前記演出音が音データの最初から出力されて前記演出音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行中に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記特別遊技の実行を期待させる特定音(ゾーンBGM、大当たり予告音等)を出力可能であり、前記変動演出において前記演出図柄が仮停止している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記演出図柄の仮停止期間及び前記特定音の出力期間が延長され、前記演出図柄の仮停止期間の延長中に前記特定音が音データの最後まで出力された場合、前記特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、前記特定音が音データの最初から出力されて前記特定音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、前記特殊図柄の変動表示の実行中に前記特別遊技の実行を期待させる特定音(ゾーンBGM、大当たり予告音等)を出力可能であり、前記特殊図柄を変動表示している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記特殊図柄の変動期間及び前記特定音の出力期間が延長され、前記特殊図柄の変動期間の延長中に前記特定音が音データの最後まで出力された場合、前記特別図柄の変動表示が実行されていない状態でも、前記特定音が音データの最初から出力されて前記特定音の出力期間が延長されるようになっている。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記判定の結果に基づく所定の報知演出(確定演出等)を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄が仮停止している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記演出図柄の仮停止期間が延長され、前記演出図柄の仮停止期間の延長中に前記所定の報知演出が開始されることはないが、前記演出図柄の仮停止期間の延長前に開始された前記所定の報知演出を前記演出図柄の仮停止期間の延長中も継続して実行可能である。そのため、演出図柄の仮停止期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、前記特殊図柄の変動表示の実行中に前記判定の結果に基づく所定の報知演出(確定演出等)を実行可能であり、前記特殊図柄を変動表示している所定のタイミングで停止条件が成立しない(停止時コマンドや次の開始時コマンドや客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない)場合、前記特殊図柄の変動期間が延長され、前記特殊図柄の変動期間の延長中に前記所定の報知演出が開始されることはないが、前記特殊図柄の変動期間の延長前に開始された前記所定の報知演出を前記特殊図柄の変動期間の延長中も実行可能である。そのため、特殊図柄の変動期間の延長中における演出効果が低下することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(本実施形態に記載された発明の内容7)
ここで、従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機では、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、変動演出を実行するようになっている。また、特別図柄の変動表示が未実行の判定情報に対応する保留表示を表示したり、特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示を表示したりするようになっている(例えば、特開2018-043025号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶に応じた数の保留表示(保留アイコン等)を表示可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示の動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示を非表示にさせる特定演出(開始時エフェクト演出、モードチェンジ演出SPリーチ演出、アイキャッチ演出、等)を実行可能であり、前記特定演出の終了に応じて前記保留表示を表示させる場合、所定の動作状態(初期姿勢、特定演出中も動作表示が継続していたであろう姿勢)から動作表示させることが可能となっている。そのため、保留表示(保留アイコン)を再表示させる際の制御負担を軽減することが可能となる、また、保留表示を再表示させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示(当該アイコン等)を表示可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記実行表示の動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記実行表示を非表示にさせる特定演出(モードチェンジ演出、SPSP発展演出、決め成功演出、アイキャッチ演出等)を実行可能であり、前記特定演出の終了に応じて前記実行表示を表示させる場合、所定の動作状態(初期姿勢、特定演出中も動作表示が継続していたであろう姿勢)から動作表示させることが可能となっている。そのため、実行表示(当該アイコン)を再表示させる際の制御負担を軽減することが可能となる、また、実行表示を再表示させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶に応じた数の保留表示(保留アイコン等)を表示可能であると共に、前記特別図柄の変動表示が開始された前記保留表示を実行表示(当該アイコン等)として表示可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示及び前記実行表示の動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示及び前記実行表示を非表示にさせる特定演出(モードチェンジ演出、SPSP発展演出、SPSPリーチ演出、決め成功演出、アイキャッチ演出等)を実行可能であり、前記特定演出の終了に応じて前記保留表示及び前記実行表示を表示させる場合、所定の動作状態(初期姿勢、特定演出中も動作表示が継続していたであろう姿勢)から動作表示させることが可能となっている。そのため、保留表示(保留アイコン)を再表示させる際の制御負担を軽減することが可能となる、また、保留表示を再表示させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◇上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定手段に先立って前記判定情報を事前判定する事前判定手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶に応じた数の保留表示(保留アイコン等)を表示可能であり、前記事前判定の結果に基づき前記保留表示を通常態様(白色)とは異なる特別態様(白点滅、青色、赤色、虹色、斧型等)に変化させる変化演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示を第1状態(初期姿勢)と第2状態(変化姿勢)とに繰り返し変化させる動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記通常態様の前記保留表示が前記第2状態となっているときに前記特別態様に変化させる場合、前記特別態様に変化した前記保留表示を前記第1状態から動作表示させることが可能となっている。そのため、保留表示(保留アイコン)の表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留表示の表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示(当該アイコン等)を表示可能であり、前記実行表示を通常態様(白色)とは異なる特別態様(白点滅、青色、赤色、虹色、斧型等)に変化させる変化演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記実行表示を第1状態(初期姿勢)と第2状態(変化姿勢)とに繰り返し変化させる動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記通常態様の前記実行表示が前記第2状態となっているときに前記特別態様に変化させる場合、前記特別態様に変化した前記実行表示を前記第1状態から動作表示させるようになっている。そのため、実行表示(当該アイコン)の表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、実行表示の表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、前記判定手段に先立って前記判定情報を事前判定する事前判定手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶に応じた数の保留表示(保留アイコン等)を表示可能であり、前記事前判定の結果に基づき前記保留表示を通常態様(白色)とは異なる特別態様(白点滅、青色、赤色、虹色、斧型等)に変化させる変化演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記保留表示を第1状態(初期姿勢)と第2状態(変化姿勢)とに繰り返し変化させる動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記特別態様には、第1特別態様(白点滅等)と、第2特別態様(青色、赤色、虹色、斧型等)とを含み、前記第1特別態様の前記保留表示が前記第2状態となっているときに前記第2特別態様に変化させる場合、前記第2特別態様に変化した前記保留表示を前記第1状態から動作表示させることが可能となっている。そのため、保留表示(保留アイコン)の表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、保留表示の表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示(当該アイコン等)を表示可能であり、前記実行表示を通常態様(白色)とは異なる特別態様(白点滅、青色、赤色、虹色、斧型等)に変化させる変化演出を実行可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の実行中に前記実行表示を第1状態(初期姿勢)と第2状態(変化姿勢)とに繰り返し変化させる動作表示(回転、揺動)を実行可能であり、前記特別態様には、第1特別態様(白点滅等)と、第2特別態様(青色、赤色、虹色、斧型等)とを含み、前記第1特別態様の前記実行表示が前記第2状態となっているときに前記第2特別態様に変化させる場合、前記第2特別態様に変化した前記実行表示を前記第1状態から動作表示させることが可能となっている。そのため、実行表示(当該アイコン)の表示態様を変化させる際の制御負担を軽減することが可能となる。また、実行表示の表示態様を変化させる際に遊技者に違和感を与えにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(本実施形態に記載された発明の内容8)
ここで、従来の遊技機では、遊技の進行を制御する主制御手段と、主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段とを備えたものが一般的である。このような遊技機では、判定情報の判定結果に応じて特別図柄の変動表示を実行すると共に、変動演出を実行するようになっている。また、変動演出が実行されない客待ち状態となってから所定期間が経過すると客待ち演出を実行するようになっている(例えば、特開2018-043025号公報参照)。しかしながら、このような遊技機では、客待ち演出の実行中から変動演出が開始される際の演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で複数の演出図柄の変動表示と複数の特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄に開始動作(浮き上がり、拡縮など)を行わせた後に当該演出図柄を変動表示させることが可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記複数の演出図柄と前記複数の特殊図柄とが同じ表示出目で開始されると共に、前記複数の演出図柄と前記複数の特殊図柄とが同じ表示出目で終了し、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせ、前記特定画像のフェードアウト中に視認可能となるように前記複数の演出図柄と前記複数の特殊図柄とを表示するが、前記複数の特殊図柄が変動表示するまでの時間よりも前記複数の演出図柄が変動表示するまでの時間の方が長くなっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄に開始動作(浮き上がり、拡縮など)を行わせた後に当該演出図柄を変動表示させることが可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記特殊図柄は、前記特定画像のフェードアウトの終了前に変動表示が開始され、前記演出図柄は、前記特定画像のフェードアウトの終了後に変動表示(スクロール、図柄の更新)が開始されるようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、特殊図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させることが可能となる。また、演出図柄によって変動開始時の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコン等)を追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示することが可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記特殊図柄は、前記特定画像のフェードアウトの終了前に変動表示が開始され、前記保留表示は、前記特定画像のフェードアウトの終了後に減少表示が終了されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させつつ、保留記憶が減少したことを的確に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコン等)を追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示することが可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示と特殊図柄の変動表示とを行う変動演出を実行可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記特殊図柄は、前記特定画像のフェードアウトの終了前に変動表示が開始され、前記保留表示は、前記特定画像のフェードアウト中に視認可能に表示され、該フェードアウトの終了後に減少表示が終了されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されたことを直ちに認識させつつ、保留記憶が減少したことを的確に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコン等)を追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示することが可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄に開始動作(浮き上がり、拡縮など)を行わせた後に当該演出図柄を変動表示させることが可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記保留表示は、前記特定画像のフェードアウトの終了前に減少表示が開始され、前記演出図柄は、前記特定画像のフェードアウトの終了後に変動表示(スクロール、図柄の更新)が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記保留記憶の増加に応じて保留表示(保留アイコン等)を追加表示すると共に、前記保留記憶の減少に応じて前記保留表示を減少表示することが可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄に開始動作(浮き上がり、拡縮など)を行わせた後に当該演出図柄を変動表示させることが可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記保留表示は、前記特定画像のフェードアウトの終了後に減少表示が終了され、前記演出図柄は、前記保留表示の減少表示が終了した以降に変動表示(スクロール、図柄の更新)が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の開始に応じて実行表示(当該アイコン等)を表示可能であり、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出において前記演出図柄に開始動作(浮き上がり、拡縮など)を行わせた後に当該演出図柄を変動表示させることが可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記実行表示は、前記特定画像のフェードアウトの終了後に表示が完了し、前記演出図柄は、前記実行表示の表示が完了した以降に変動表示(スクロール、図柄の更新)が開始されるようになっている。そのため、演出図柄が変動表示を開始する前に保留記憶が減少したことを認識させることができ、遊技の進行を遊技者が理解し易くなって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第8の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記特別図柄の変動表示としてサイクル変動を複数回行ってから前記特別図柄を停止表示させ、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせることが可能であり、前記特定画像のフェードアウトが終了する前に前記サイクル変動における表示変化が複数回行われるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始されていることを認識させつつ、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせると共に、該フェードアウト中に視認可能となるように前記演出図柄を表示させるようになっている。そのため、自然な流れで客待ちデモ演出を終了させると共に、変動演出を遅滞なく開始することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第10の構成としては、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板110)と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は、取得条件の成立(始動口への入賞)により取得した判定情報(特図判定情報)に基づき遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別図柄の変動表示の実行に対応して表示手段で演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、前記変動演出の開始に応じて前記特別遊技の実行を期待させる予告演出(開始時エフェクト演出、モードチェンジ演出)を実行可能であり、客待ち状態中に前記表示手段に特定画像(客待ちデモ画像)を表示させる客待ち演出を実行可能であり、前記客待ち演出の実行中に前記変動演出が開始される場合、前記特定画像をフェードアウトさせると共に、該フェードアウト中に視認可能となるように前記演出図柄を表示し、前記演出図柄が視認可能となった後に当該演出図柄の視認を規制する前記予告演出を開始するようになっている。そのため、前回の変動演出の停止出目を確認させつつ、変動演出が開始されたことによって特定の予告演出が開始されたことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の遊技機1は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に(並行して)実行されず、第2特別図柄の変動表示が優先して実行されるものとしたが、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に(並行して)実行される遊技機としてもよいし、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが第1始動口45及び第2始動口47への遊技球の入賞順で実行されるようにしてもよい。
また、本実施形態の遊技機1は、大当たり判定の結果として小当たりがないことで小当たり遊技が実行されないものとしたが、例えば、第1始動口45に遊技球が入賞した場合の大当たり判定では、何れの設定値であっても同じ第1確率(例えば1/300)で小当たりと判定されるようにし、第2始動口47に遊技球が入賞した場合の大当たり判定では、何れの設定値であっても同じ第2確率(例えば1/7)で小当たりと判定されるようにしてもよい。この場合、第1可変入賞部49の内部に特定領域を設け、小当たり遊技中に第1大入賞口50に入賞した遊技球が特定領域を通過したことで、大当たり遊技を実行する所謂1種+2種の遊技機としてもよい。
また、所謂1種+2種の遊技機とする場合には、大当たり遊技後に通常遊技状態又は時短遊技状態に移行させるものとし、第1始動口45への入賞に基づき大当たり遊技(小当たり遊技経由を含む)が実行された場合には、1:1の割合で通常遊技状態と時短遊技状態とに移行させるものとし、第2始動口47への入賞に基づき大当たり遊技(小当たり遊技経由を含む)が実行された場合には、100%の確率で時短遊技状態に移行させるようにするとよい。この場合、第1始動口45への入賞に基づく大当たり遊技の終了後に時短遊技状態に移行した場合には、時短回数を1回に設定し、第2始動口47への入賞に基づく大当たり遊技の終了後に時短遊技状態に移行した場合には、1:1の割合で時短回数を5回と10回に設定するようにするとよい。
また、所謂1種+2種の遊技機とする場合には、通常遊技状態中の先読み判定(事前判定)で小当たりと判定された場合には、アイコン変化演出におけるアイコン最終表示態様として大当たり遊技の実行が確定する虹アイコンが決定されないようにし、時短遊技状態中の先読み判定(事前判定)で小当たりと判定された場合には、アイコン変化演出におけるアイコン最終表示態様として虹アイコンが決定されるようにしてもよい。
また、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、メダル(遊技媒体)を使用した遊技によって有効ライン上に入賞図柄が停止表示される(付与条件を満たす)と、所定量の賞メダル(賞メダルデータ)を遊技者に付与することが可能な回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技機
5 遊技盤
44 普図ゲート
45 第1始動口
47 第2始動口
50 第1大入賞口
56 第2大入賞口
70 メイン表示装置
71 サブ表示装置
110 主制御基板
110a メインCPU
120 払出制御基板
130 演出制御基板
130a サブCPU

Claims (1)

  1. 遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに応じた演出を制御する演出制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記主制御手段は、
    取得条件の成立により取得した判定情報に基づき遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定の結果に応じて特別図柄の変動表示を実行する変動表示手段と、
    前記判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段と、
    前記判定手段に先立って前記判定情報を事前判定する事前判定手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記保留記憶に応じた数の保留表示を表示可能であり、
    前記事前判定の結果に基づき前記保留表示を通常態様とは異なる特別態様に変化させる変化演出を実行可能であり、
    前記特別図柄の変動表示の実行に対応して演出図柄の変動表示を行う変動演出を実行可能であり、
    前記変動演出の実行中に前記保留表示を非表示とした状態で行われる特定リーチ演出を実行可能であり、
    前記変動演出の実行中に前記保留表示を第1状態と第2状態とに周期的に繰り返し変化させる動作表示を実行可能であり、
    前記通常態様の前記保留表示が前記第2状態となっているときに前記特別態様に変化させる場合、前記特別態様に変化した前記保留表示を前記第1状態から動作表示させることが可能であり、
    前記特定リーチ演出の終了に応じて前記保留表示を再表示させる場合、前記保留表示を前記第1状態又は前記第2状態から動作表示させることが可能であり、
    前記第1状態又は前記第2状態から動作表示させた前記保留表示を、前記変動演出が終了するまでに再表示されたときの状態となるように動作表示させることが可能であることを特徴とする遊技機。
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