以下、図面を参照し、本開示の例示的な実施形態を説明し、理解を助けるために本開示の実施形態の様々な詳細を含んでいるが、これらは、単に例示的なものとみなされるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲および要旨から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態に様々な変更および修正を加えることができることを認識すべきである。以下の説明では、明瞭で簡潔にするために、周知の機能と構造の説明を省略している。
量子技術においては、量子もつれは、量子安全通信、量子コンピューティング、量子ネットワーク等の様々な量子情報技術を実現するための重要なリソースであり、量子もつれに対する様々なLOCC操作(LOCC、local operations and classical communication)は、量子鍵配送(Quantum key distribution)、量子超高密度符号化(Quantum superdense coding)、量子テレポーテーション(Quantum Teleportation)等の量子情報案の重要な構成部分である。よって、実際のニーズを満たし、最近の量子デバイスに適したLOCC操作案を得られれば、実用的な量子もつれ処理の基礎を築くと同時に、量子ネットワークと量子分散コンピューティングの発展にも大きく寄与する。
上述した内容に基づき、本開示は、量子もつれ状態処理方法、装置、デバイス、記憶媒体及び製品を提供し、最近の量子デバイスで実現するLOCC操作案を得ることにより、量子もつれ状態(もつれ状態又はもつれ量子状態とも略称される)の処理を実現し、高効率、実用性及び汎用性を有する。ここで記載の高効率とは、指定されたもつれ処理操作を効率的に完成することができることを意味し、実用性とは、得られたLOCC案を最近の量子デバイスで実現することができることを意味し、汎用性とは、様々な応用シナリオに適用することができることを意味する。
まず、本開示に係る基礎概念については、以下のように説明する。
もつれ状態の量子ビット(qubit)は、通常、一定の距離が離れた2つ又は複数の場所に割り当てられ、例えば、もつれ状態にある幾つかの量子ビットからなる量子システムの場合、Alice及びBobが異なる実験室におり、2人の実験室には、それぞれ当該量子システムの中の一部の量子ビットがあり、これにより、Alice及びBobの許可される物理的な操作は、各実験室の中の量子ビットに対してローカル量子操作及び古典通信(LOCC、local operations and classical communication)を行うことであり、LOCC操作と略称しても良い。なお、前記量子操作とは、量子ビットに作用する量子ゲート及び量子測定の操作を意味し、ローカル量子操作とは、Alice及びBobが各実験室における量子ビットのみに対して前記量子操作を行うことができることを意味し、古典通信手段は、通常、2人の間に用いられ、例えば、AliceとBobは、古典通信手段(例えば、ネットワークを介した通信等)により量子測定の結果を交換する。
次に、本開示を詳しく説明する。具体的には、図1は、本開示の実施形態による量子もつれ状態処理方法の実現フローチャート模式図である。図1に示すように、前記方法は、ステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS105及びステップS106を含む。
ステップS101においては、処理待ちのn個の初期量子状態を決定する。ここで、各前記初期量子状態は、少なくとも第1組の量子ビットの中の少なくとも1つの第1量子ビットと第2組の量子ビットの中の少なくとも1つの第2量子ビットにより形成されたもつれ量子状態であり、前記nは、1以上である正整数である。つまり、前記第1組の量子ビットと第2組の量子ビットの中には、各初期量子ビットの中の少なくとも1つの量子ビットが存在している。
ステップS102においては、前記初期量子状態に関連する少なくとも2つのノードを決定する。ここで、前記第1量子ビットは、前記少なくとも2つのノードの中の第1ノードに位置し、前記第2量子ビットは、前記少なくとも2つのノードの中の第2ノードに位置する。なお、当該ノードは、物理的なノードではなく、何れもシミュレーションプロセスの中の仮想ノードであり、又は論理ノードと呼ばれる。
ステップS103においては、予め設定される処理シナリオにマッチングする前記第1ノードに必要な少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路及び前記第2ノードに必要な少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路を取得する。ここで、前記予め設定される処理シナリオは、もつれ蒸留、もつれ変換、もつれ識別、もつれ交換等のシナリオの中の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
なお、当該例においては、前記第1パラメータ化量子回路は、前記第1ノードに準備するパラメータ化量子回路であり、前記第2パラメータ化量子回路は、前記第2ノードに準備するパラメータ化量子回路である。前記ローカル量子操作は、各ノードが対応する量子ビットのみに対して量子操作及び量子測定を行えることを意味する。
ステップS104においては、初期量子操作ポリシーに基づき、前記少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路を利用して前記第1組の量子ビットの中の少なくとも一部の第1量子ビットに対してローカル量子操作を行うように前記第1ノードを制御することにより、第1測定結果を取得する。ここで、前記第1測定結果は、前記第1ノードがローカル量子操作を行った後の、少なくとも一部の前記第1量子ビットの状態情報を表す。
ステップS105においては、前記初期量子操作ポリシーに基づき、前記少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路を利用して前記第2組の量子ビットの中の少なくとも一部の第2量子ビットに対してローカル量子操作を行うように前記第2ノードを制御することにより、第2測定結果を取得する。ここで、前記第2測定結果は、前記第2ノードがローカル量子操作を行った後の、少なくとも一部の前記第2量子ビットの状態情報を表す。
なお、1ラウンドのローカル量子操作のプロセスにおいては、各ノードは、対応する全ての量子ビットの中の一部の量子ビットのみに対してローカル量子操作を行うことができる。選択される量子ビットの数又は種類は、実際のシナリオの実際のニーズに基づいて決められ、異なる回のローカル量子操作において選択される量子ビットの数及び種類も同じであっても良く、異なっても良いが、本開示は、これに対して制限しない。
ステップS106においては、少なくとも前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づき、前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たす出力量子状態を取得する。ここで、前記出力量子状態は、前記初期量子操作ポリシーを実行した後の、前記n個の初期量子状態の中の少なくとも1つの初期量子状態に関連する量子ビットにより形成されたもつれ量子状態である。
即ち、初期量子操作ポリシーが行われた後、n個の初期量子状態の中の少なくとも1つの初期量子状態に関連する量子ビットにより形成されたもつれ量子状態を、出力結果とする。これにより、初期量子状態の処理を完成し、量子もつれ状態の処理を実現する。
このように、本開示は、パラメータ化量子回路を用いるので、その柔軟且つ多様な構造により、本開示は、非常に強い拡張性を有することになり、例えば、異なる応用シナリオ及び量子デバイスに対して適切なパラメータ化量子回路を選択することができる。また、本開示は、初期量子状態に対していかなる制限もしないので、適用する範囲がより広く、実用性及び汎用性も強い。
本開示の1つの具体例においては、以下の手段を用いて第1組の量子ビット及び第2組の量子ビットを取得する。具体的には、前記初期量子状態に関連する量子ビット集合を決定し、ここで、前記量子ビット集合が、互いにもつれている又はもつれていない少なくとも2つの量子ビットを含み、異なる量子ビットが異なる量子ビットの組に位置するとともに異なるノードに位置するように、前記量子ビット集合に含まれる少なくとも2つの量子ビットを少なくとも2つの部分に分割し、少なくとも第1組の量子ビット及び第2組の量子ビットを取得し、少なくとも2つのノードにそれぞれ割り当てる。即ち、第1組の量子ビットは、第1ノードに位置し、第2組の量子ビットは、第2ノードに位置する。
なお、1つの初期量子状態に対して、当該初期量子状態に対応する(即ち、関連する)量子ビット集合には、2つ以上の量子ビットが含まれており、この時点で、当該量子ビット集合の中の一部の量子ビットを第1組の量子ビットに割り当て、他の一部の量子ビットを第2組の量子ビットに割り当てれば良い。即ち、第1ノードと第2ノードが有する量子ビットの数は、同じであっても良く、異なっても良く、両者が有する量子ビットの数は、量子ビット集合の中の全ての量子ビットの数の合計に等しければ良く、本開示は、これについて制限しない。当然ながら、実際のシナリオにおいては、2つのノードに限らず、複数のノードであっても良く、この場合、量子ビット集合の中の量子ビットを、複数の異なるノードに割り当てれば良く、同じく、本開示は、これについて制限しない。
これにより、後続において量子もつれ状態の処理を効率的且つ正確に実現する基礎を築くことができる。
本開示の1つの具体例においては、取得された、前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たす出力量子状態は、全部m個であり、前記mは、n以下である。即ち、本開示においては、取得された出力量子状態の個数は、m個であっても良く、ここで、mとnは、何れも1以上の正整数である。これにより、異なるシナリオの異なる要求を満たす基礎を築くことができる。当然ながら、1つの特別なシナリオにおいては、mは、0に等しく、即ち、量子状態を出力せず、例えば、もつれ識別シナリオの場合、出力量子状態を取得する必要がなく、第1測定結果及び第2測定結果を利用して初期量子状態が属するターゲット状態を決定すれば良い。
本開示の1つの具体例においては、前記初期量子操作ポリシーは、異なるノードの間の通信手段も示すことにより、通信手段に基づき、前記第1ノードと前記第2ノードの間において前記第1測定結果及び/又は前記第2測定結果を伝送する。例えば、図2に示すように、Alice及びBobは、それぞれ第1ノード及び第2ノードに対応し、Alice及びBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、一方から他方へ測定結果を送信し、例えば、Alice(即ち、A方)から他方Bob(即ち、B方)へ測定結果を送信する。このようなことは、そのうちの一方の通信デバイスが情報を送信することができず、情報を受信することしかできない場合に適用することができる。又は、図3に示すように、Alice及びBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、双方は、何れも他方に測定結果を送信する。これにより、本開示の柔軟性を高め、異なるシナリオの異なるニーズを満たす基礎を築くことができる。
本開示の1つの具体例においては、前記初期量子操作ポリシーは、予め設定される通信ラウンド数も示すことにより、少なくとも前記第1ノードと前記第2ノードの間において予め設定される通信ラウンド数の測定結果の伝送を完成する。これにより、異なるシナリオの異なるニーズを満たす基礎を築き、量子もつれ状態を効率的且つ正確に処理する基礎を築くことができる。
本開示の1つの具体例においては、情報交換が行われた後、第1ノード及び第2ノードは、以下の操作を行うことができる。
具体的には、対応する前記少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路から、受信された前記第2測定結果及び取得した前記第1測定結果にマッチングする第1パラメータ化量子回路を選択することにより、再びローカル量子操作を完成するように、前記第1ノードを制御し、前記第1測定結果を更新する。これにより、1ラウンドの通信を完了させる。及び/又は、対応する前記少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路から、受信された前記第1測定結果及び取得した前記第2測定結果にマッチングする第2パラメータ化量子回路を選択することにより、再びローカル量子操作を完成するように、前記第2ノードを制御し、前記第2測定結果を更新する。これにより、1ラウンドの通信を完了させる。
なお、一方向通信を使用する場合は、前記プロセスにおいて対応する何れか1つを実行して1ラウンドの通信を完了することができるが、双方向通信を使用する場合は、前記2つのステップを実行する必要がある。これにより、1ラウンドの通信を完了させる。
例えば、図2に示すように、1ラウンドの一方向通信で、Alice及びBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、一方から他方へ測定結果を送信し、例えば、Alice(即ち、A方)から他方Bob(即ち、B方)へ測定結果を送信し、受信側が受信した測定結果に基づき、受信した測定結果及び自身の測定結果にマッチングするパラメータ化量子回路を選択し、ローカル量子ビットの中の少なくとも一部の量子ビットに作用することにより、ローカル量子操作を完成させる。これにより、1ラウンドの通信を完了させる。このようなことは、そのうちの一方の通信デバイスが情報を送信することができず、情報を受信することしかできない場合に適用することができる。
または、図3に示すように、1ラウンドの双方向通信で、Alice及びBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、双方は、何れも他方に測定結果を送信し、対応側が受信した測定結果及び自身の測定結果に基づき、パラメータ化量子回路を新たに選択した後、ローカル量子ビットの中の少なくとも一部の量子ビットに作用することにより、ローカル量子操作を完成させる。これにより、1ラウンドの通信を完了させる。このようなことは、双方の通信デバイスが正常に動作する場合に適用することができる。
さらに、実際の応用においては、Nは、1以上の正整数であっても良く、この時、N-1ラウンドの前記通信を繰り返すと、Nラウンドの通信を完了させることができる。当然ながら、具体的な通信ラウンド数Nは、実際のシナリオの実際のニーズに基づいて決めることができる。
これにより、本開示の適応範囲を広げ、異なるシナリオの異なるニーズを満たす基礎を築き、量子もつれ状態を効率的且つ正確に処理する基礎を築くことができる。
本開示の1つの具体例においては、ターゲット量子状態を取得し、少なくとも前記出力量子状態と前記ターゲット量子状態の差異に基づいて損失関数を決定し、前記第1ノードが使用する第1パラメータ化量子回路のパラメータ及び前記第2ノードが使用する第2パラメータ化量子回路のパラメータを調整することにより、前記出力量子状態と前記ターゲット量子状態の差異を調整して前記差異が予め設定されるルールを満たすように前記損失関数を最小化させる。これにより、後続において量子もつれ状態の処理を効率的且つ正確に実現する基礎を築くことができる。
本開示の1つの具体例においては、前記損失関数を最小化させた後に取得された、前記第1ノードが使用した第1パラメータ化量子回路のパラメータ及び前記第2ノードが使用した第2パラメータ化量子回路のパラメータに基づき、前記初期量子操作ポリシーを更新し、ターゲット量子操作ポリシーを取得する、ここで、前記ターゲット量子操作ポリシーを利用して前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たすもつれ量子状態の処理を実現することができる。このように、機械学習の手段を用いてパラメータ化量子回路の中のパラメータを決定することにより、ノードに必要なローカル量子操作に参加する具体的な手段を明らかにし、量子もつれ状態の処理を効率的且つ正確に実現する。また、従来の技術案に比べ、本開示は、適用範囲がより広く、効果がより良い。
このように、本開示は、パラメータ化量子回路を用いるので、その柔軟且つ多様な構造により、本開示は、非常に強い拡張性を有することになり、例えば、異なる応用シナリオ及び量子デバイスに対して適切なパラメータ化量子回路を選択することができる。また、本開示は、初期量子状態に対していかなる制限もしないので、適用する範囲がより広く、実用性及び汎用性も強い。
以下、例を用いて本開示をさらに詳しく説明する。具体的には、本開示は、量子ニューラルネットワーク(又は、パラメータ化された量子回路、パラメータ化量子回路と略す、Parameterized quantum circuits)に基づく方法を革新的に設計することにより、各種類のもつれ状態処理のLOCC操作案を取得し、もつれ蒸留、もつれ変換、もつれ識別、もつれ交換等のような任意の応用シナリオに適用することができ、従来の技術案の限界を補い、最近の量子デバイスを用いてLOCC操作を実行することにより、任意のもつれ状態に対して相応処理を行うという目的を実現することができる。また、本開示は、比較的強い拡張性を有し、正確性がより高く、高効率性、実用性及び汎用性を有する。
当該例に記載のパラメータ化量子回路U(θ)は、通常、若干の単一量子ビット回転ゲートとCNOT(制御バックゲート)ゲートにより構成されており、その中の若干の回転角度は、ベクトルθを構成し、当該パラメータ化量子回路の中の調整可能なパラメータとする。より一般的な場合、パラメータ化量子回路は、若干のパラメータの調整が可能な量子回路により構成されても良い。これにより、Alice及びBobは、それぞれが準備するパラメータ化量子回路を用い、ローカル量子操作及び古典通信と組み合わせることにより、LOCC操作案を構成し、任意のもつれ状態に対して相応処理を行う。
なお、1つの初期量子状態に対して、当該初期量子状態に対応する量子ビット集合には、2つ以上の量子ビットが含まれており、この時、当該量子ビット集合の中の一部の量子ビットをAliceに割り当て、他の部分の量子ビットをBobに割り当てれば良い。即ち、Aliceの実験室とBobの実験室が有する量子ビットの数は、同じであっても良く、異なっても良く、両者が有する量子ビットの数は、量子ビット集合にある量子ビットの数の合計に等しければ良く、本開示は、これについて制限しない。当然ながら、実際のシナリオにおいては、AliceとBobの2つのノードに限らず、複数のノードがあっても良く、この時、量子ビット集合の中の量子ビットを複数の異なるノードに割り当てれば良く、同じく、本開示は、これについて制限しない。
これにより、AliceとBobは、n個の量子ビット集合を共有し、各量子ビット集合の中の2つの量子ビットは、それぞれAliceとBobのそれぞれに対応する実験室に位置し、即ち、量子ビット集合の中の2つの量子ビットは、異なる実験室に位置し、AliceとBobの実験室は、それぞれそのうちの1つを有し、AliceとBobの各実験室は、それぞれ当該n個の量子ビット集合の中のn個の量子ビットを有する。
なお、損失関数を計算するかどうか、及び損失関数の表現形式は、何れも実際の処理シナリオの具体的な要求に基づいて決めることができる。
以下、パラメータ化量子回路に基づいてLOCC操作案を取得する一般的な構築案を以下に示す。
さらに、Alice、Bobの双方には、若干のパラメータ調整が可能なパラメータ化量子回路が配置されており、例えば、上述したパラメータ化量子回路U(θ)であり、AliceとBobの間の古典通信の手段及び回数に基づいて次の操作を行う。
1ラウンドの一方向通信においては、図2に示すように、AliceとBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、一方から他方へ測定結果を送信し、例えば、Alice(即ち、A方)から他方Bob(即ち、B方)へ測定結果を送信し、受信側は、受信した測定結果に基づき、受信した測定結果及び自身の測定結果にマッチングするパラメータ化量子回路を選択し、ローカル量子ビットの中の少なくとも一部の量子ビットに作用することにより、ローカル量子操作を完成する。このようなことは、そのうちの一方の通信デバイスが情報を送信することができず、情報を受信することしかできない場合に適用することができる。
1ラウンドの双方向通信においては、図3に示すように、AliceとBobは、ローカル量子操作を完成し、少なくとも一部の量子ビットの状態情報を表す測定結果を取得した後、双方は、何れも他方へ測定結果を送信し、相手側は、受信した測定結果及び自身の測定結果に基づき、パラメータ化量子回路を新たに選択した後、ローカル量子ビットの中の少なくとも一部の量子ビットに作用することにより、ローカル量子操作を完成する。このようなことは、双方の通信デバイスがともに正常に動作する場合に適用することができる。
さらに、実際の応用においては、Nは、2以上の正整数であっても良く、この時、N-1ラウンドの前記1ラウンドの通信を繰り返すと、Nラウンドの通信を完成することができる。当然ながら、具体的な通信ラウンド数Nは、実際のシナリオの実際のニーズに基づいて決めることができる。
図4に示すように、具体的なステップは、ステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4及びステップ5を備える。
ここで、異なる応用シナリオの場合、出力量子状態及び前記測定結果を取得すると、量子もつれ状態の処理が完成する場合がある。当然ながら、取得された出力量子状態に基づいて後続処理を行うことにより、特定のシナリオでの量子もつれ処理を完成させることもできる。
以下、具体的なシナリオを用いながら、本開示をさらに説明する。
なお、損失関数を最小化すると、最小化損失関数の最適化で取得されたパラメータ及び用いられるパラメータ化量子回路に基づき、初期LOCC操作案を更新し、ターゲットのLOCC操作案を取得する。当該ターゲットのLOCC操作案を量子デバイスで応用すると、特定の応用シナリオの量子もつれ状態に対する処理を完成することができる。
このように、本開示は、パラメータ化量子回路を採用するので、その柔軟且つ多様な構造により、本開示は、非常に強い拡張性を有することになる。パラメータ化量子回路を描き出す場合、様々な方案を選択して異なる状況に対応することができる。
第1、パラメータ化量子回路を用いてn個の初期量子状態に容易に拡張することができる。
第2、単方向通信手段又は双方向通信手段を柔軟に使用することができ、単方向通信手段においては、Aliceは、測定結果をBobに通知するが、Bobは、自分の結果をAliceに通知する必要がなく、双方向通信手段においては、AliceとBobは、互いに自分の測定結果を相手に通知する。これにより、パラメータ化量子回路を選択する。
第3、必要な通信ラウンド数であるNに基づいてパラメータ化量子回路を選択することもできる。
第4、当該例の方案は、n->1に適用し、即ち、入力された初期量子状態は、n個であり、1つの出力量子状態が取得される。当然ながら、当該例の方案は、n->mにも適用し、即ち、入力された初期量子状態は、n個であり、m個の出力量子状態が取得される。なお、入力された初期量子状態のn個の量子状態は、互いに異なっても良く、このニーズに応じてパラメータ化量子回路を選択する。
上述した内容を纏めると、本開示は、パラメータ化量子回路を用い、機械学習の方法でパラメータ化量子回路の中のパラメータを決定することにより、ノードに必要なローカル量子操作に参加する具体的な手段を明確にする。また、初期量子状態については、制限しない。よって、従来の方案に比べ、適用範囲がより広い。また、機械学習により最適化されて取得されたターゲットのLOCC案は、対応する応用シナリオで往々してより優れた効果が得られるので、高い効果を有する。
さらに、本開示は、パラメータ化量子回路を用いるので、その柔軟且つ多様な構造により、本開示は、非常に強い拡張性及び適応性を有することになり、異なる応用シナリオ及び量子デバイス設計に適用できる。例えば、本開示は、様々な応用シナリオに適用でき、もつれ蒸留、もつれ変換、もつれ識別及びもつれ交換を含むが、これらに限定されず、実用性及び汎用性が高い。
なお、上述した技術案は、全て古典デバイスで実現することができ、例えば、古典コンピュータでシミュレーションして実現し、古典コンピュータでシミュレーションして上述したターゲットのLOCC操作案を取得すると、量子デバイスで実際の操作を行うことができる。これにより、量子もつれ状態の処理を実現する。
図5に示すように、本開示は、量子もつれ状態処理装置をさらに提供する。当該量子もつれ状態処理装置は、
処理待ちのn個の初期量子状態を決定し、ここで、各前記初期量子状態が、少なくとも第1組の量子ビットの中の少なくとも1つの第1量子ビットと第2組の量子ビットの中の少なくとも1つの第2量子ビットにより形成されたもつれ量子状態である初期量子状態決定ユニット501と、前記初期量子状態に関連する少なくとも2つのノードを決定し、ここで、前記第1量子ビットが、前記少なくとも2つのノードの中の第1ノードに位置し、前記第2量子ビットが、前記少なくとも2つのノードの中の第2ノードに位置する関連ノード決定ユニット502と、予め設定される処理シナリオにマッチングする前記第1ノードに必要な少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路及び前記第2ノードに必要な少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路を取得するパラメータ化量子回路取得ユニット503と、初期量子操作ポリシーに基づき、前記少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路を利用して前記第1組の量子ビットの中の少なくとも一部の第1量子ビットに対してローカル量子操作を行うように前記第1ノードを制御することにより、第1測定結果を取得し、ここで、前記第1測定結果が、前記第1ノードがローカル量子操作を行った後の、少なくとも一部の前記第1量子ビットの状態情報を表し、前記初期量子操作ポリシーに基づき、前記少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路を利用して前記第2組の量子ビットの中の少なくとも一部の第2量子ビットに対してローカル量子操作を行うように前記第2ノードを制御することにより、第2測定結果を取得し、ここで、前記第2測定結果が、前記第2ノードがローカル量子操作を行った後の、少なくとも一部の前記第2量子ビットの状態情報を表す量子操作ポリシー制御ユニット504と、少なくとも前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づき、前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たす出力量子状態を取得し、ここで、前記出力量子状態が、前記初期量子操作ポリシーを実行した後の、前記n個の初期量子状態の中の少なくとも1つの初期量子状態に関連する量子ビットにより形成されたもつれ量子状態である結果出力ユニット505と、を備える。
本開示の1つの具体例においては、前記初期量子状態に関連する量子ビット集合を決定し、ここで、前記量子ビット集合が、互いにもつれている又はもつれていない少なくとも2つの量子ビットを含み、異なる量子ビットが異なる量子ビットの組に位置するとともに異なるノードに位置するように、前記量子ビット集合に含まれる少なくとも2つの量子ビットを少なくとも2つの部分に分割し、少なくとも第1組の量子ビット及び第2組の量子ビットを取得し、少なくとも2つのノードにそれぞれ割り当てる割当ユニットをさらに備える。
本開示の1つの具体例にいては、取得された、前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たす出力量子状態は、全部m個であり、前記mは、n以下である。
本開示の1つの具体例にいては、前記初期量子操作ポリシーは、異なるノードの間の通信手段をさらに示すことにより、通信手段に基づき、前記第1ノードと前記第2ノードの間において前記第1測定結果及び/又は前記第2測定結果を伝送する。
本開示の1つの具体例にいては、前記初期量子操作ポリシーは、予め設定される通信ラウンド数をさらに示すことにより、少なくとも前記第1ノードと前記第2ノードの間において予め設定される通信ラウンド数の測定結果の伝送を完成する。
本開示の1つの具体例にいては、前記量子操作ポリシー制御ユニットは、対応する前記少なくとも1つの第1パラメータ化量子回路から、受信された前記第2測定結果及び取得した前記第1測定結果にマッチングする第1パラメータ化量子回路を選択することにより、再びローカル量子操作を完成するように、前記第1ノードを制御し、前記第1測定結果を更新すること、及び/又は、対応する前記少なくとも1つの第2パラメータ化量子回路から、受信された前記第1測定結果及び取得した前記第2測定結果にマッチングする第2パラメータ化量子回路を選択することにより、再びローカル量子操作を完成するように、前記第2ノードを制御し、前記第2測定結果を更新することにさらに用いられる。
本開示の1つの具体例にいては、ターゲット量子状態を取得するためのターゲット決定ユニットと、少なくとも前記出力量子状態と前記ターゲット量子状態の差異に基づいて損失関数を決定し、前記第1ノードが使用する第1パラメータ化量子回路のパラメータ及び前記第2ノードが使用する第2パラメータ化量子回路のパラメータを調整することにより、前記出力量子状態と前記ターゲット量子状態の差異を調整して前記差異が予め設定されるルールを満たすように前記損失関数を最小化させる最適化ユニットとをさらに備える。
本開示の1つの具体例にいては、前記結果出力ユニットは、前記損失関数を最小化させた後に取得された、前記第1ノードが使用した第1パラメータ化量子回路のパラメータ及び前記第2ノードが使用した第2パラメータ化量子回路のパラメータに基づき、前記初期量子操作ポリシーを更新し、ターゲット量子操作ポリシーを取得することに用いられる。ここで、前記ターゲット量子操作ポリシーを利用して前記予め設定される処理シナリオの予め設定される要求を満たすもつれ量子状態の処理を実現することができる。
本開示の実施形態による量子もつれ状態処理装置の各ユニットの機能は、上述した方法の対応する記載を参照することができ、ここでは、繰り返して説明しない。
なお、本開示に記載の量子もつれ状態処理装置は、古典デバイスであっても良く、例えば、古典コンピュータ、古典電子デバイス等であり、この時、上述した各ユニットは、メモリ、プロセッサ等のような古典デバイスのハードウェアにより実現することができる。当然ながら、本開示に記載のもつれ量子状態純粋化装置は、量子デバイスであっても良く、この時、上述した各ユニットは、量子ハードウェア等により実現することができる。
本開示の実施形態によれば、本開示は、電子デバイス、可読記憶媒体及びプログラムをさらに提供する。
図6は、本開示の実施形態が実施可能な例示電子デバイス600の模式ブロック図である。電子デバイスは、様々な形態のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の好適なコンピュータを表すことを目的としている。また、電子デバイスは、また、様々な形態のモバイルデバイス、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の類似のコンピューティングデバイスを表すことができる。本明細書に記載のコンポーネント、それらの接続及び関係、ならびにそれらの機能は、例としてのみ意図されており、本明細書に記載及び/または要求される本開示の実現を限定することを意図するものではない。
図6に示すように、電子デバイス600は、計算ユニット601を含み、当該計算ユニット601は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されているコンピュータプログラム又は記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603へロードされたコンピュータプログラムに基づき、様々な適切な動作及び処理を行う。RAM603においては、記憶デバイス600の操作に必要な様々なプログラム及びデータをさらに記憶しても良く。計算ユニット601、ROM602及びRAM603は、バス604により互いに接続する。入力出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続している。
キーボード、マウス等を含む入力ユニット606、様々なタイプのディスプレイ及びスピーカー等のような出力部分607、ハードディスク、光ディスク等のような記憶ユニット608及びLANカード、モデム、無線通信トランシーバー等のような通信ユニット609を含むデバイス600の複数の部材は、I/Oインターフェース605に接続される。通信ユニット609は、デバイス600がインターネットのようなコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワークにより他のデバイスと情報/データを交換するように許可する。
計算ユニット601は、処理及び計算機能を有する様々な汎用及び/又は専用処理コンポーネントであっても良い。計算ユニット601の幾つかの例は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用人工知能(AI)コンピューティングチップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含むが、これらに限定されない。計算ユニット601は、上述した内容に記載の様々な方法及び処理を実行し、例えば、量子もつれ状態処理方法である。例えば、幾つかの実施形態においては、量子もつれ状態処理方法は、記憶ユニット608のような機械可読媒体に具体的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。幾つかの実施形態では、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM602及び/又は通信ユニット609を介してデバイス600にロード及び/又はインストールされても良い。コンピュータプログラムがRAM603にロードされ、計算ユニット601により実行されるとき、上述した内容に記載の量子もつれ状態処理方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。又は、他の実施形態では、計算ユニット601は、他の任意の適切な手段(例えば、ファームウェアによる)により量子もつれ状態処理方法を実行するように配置されても良い。
本明細書に記載のシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定応用向け汎用品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実現することができ、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行及び/又は解釈することができる。当該プログラム可能なプロセッサは、専用または汎用のプログラマ可能なプロセッサであっても良く、記憶システム、少なくとも1つの入力装置及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置及び当該少なくとも1つの出力装置に送信する。
本開示の方法を実施するために用いられるプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供することができるので、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行されると、フローチャート図及び/又はブロック図で指定された機能/操作が実行される。 プログラムコードは、完全にマシンで実行しても良く、一部は、マシンで実行しても良く、独立したソフトウェアパッケージとして、一部は、マシンで、一部は、リモートマシンで実行しても良く、又は、完全にリモートマシン又はサーバで実行しても良い。
本開示の上下の文章においては、機械可読媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスが使用するプログラム又は命令実行システム、装置又はデバイスと組み合わせて使用するプログラムを含む又は記憶することが可能な有形媒体であっても良い。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であっても良い。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線又は半導体システム、装置又はデバイス、又は上述した内容の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体例は、1つ又は複数のワイヤに基づく電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置又は上述した内容の任意の適切な組み合わせを含む。
ユーザとのインタラクティブを提供するために、ここで説明するシステム及び技術は、コンピュータで実現することができる。当該コンピュータは、ユーザが情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(ブラウン管))又は(液晶ディスプレイ)モニタ)及びユーザがコンピュータに入力を提供できるキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有する。他のタイプの装置は、ユーザとのインタラクティブを提供することもできる。例えば、ユーザに提供するフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック又は触覚フィードバック)であっても良く、任意の形式(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信することができる。
本明細書に記載のシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)、又は、ミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又は、フロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又はインターネットブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該ラフィカルユーザインターフェース又はインターネットブラウザによりここで記載のシステム及び技術の実施形態とインタラクティブすることができる)、又は、これらのバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント又はフロントエンドコンポーネントを含む任意の組み合わせのコンピューティングシステムで実現することができる。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(又は、通信ネットワーク)により、システムのコンポーネントを接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでも良い。クライアントとサーバは、通常、互いに遠く離れており、通信ネットワークを介して互いにインタラクティブする。対応するコンピュータで実行し、互いにクライアントとサーバの関係を持つコンピュータプログラムにより、クライアントとサーバの関係を生成する。
上述した処理の様々なプロセスを用い、順序を変えたり、ステップを追加または削除したりすることができることが理解されるべきである。例えば、本開示に記載の各ステップは、並行して実行されてもよく、順次実行されてもよく、異なる順序で実行されてもよく、本開示に開示された技術案の所望の結果が達成される限り、限定されない。
上述した実施形態は、本開示の権利保護の範囲を制限しない。当業者は、設計の要求及び他の要素により、様々な変更、組み合わせ、サブ組み合わせ及び置換えを行うことができる。本開示の精神及び原則から逸脱しない限り、行われた補正、等価置換及び改良等は、全て本開示の権利保護の範囲に属する。