JP7140578B2 - Buckle device and seat belt device provided with the same - Google Patents
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Description
本発明は、バックル装置及びそれを備えたシートベルト装置に関する。 The present invention relates to a buckle device and a seatbelt device having the same.
3点式のシートベルト装置では、シートベルトが、乗員の左右一方の片側上部から他側下部へ胸の前で斜めに架け渡される肩ベルトと、左右一方の片側から他側へ腰の上で架け渡される腰ベルトとを形成し、肩ベルト及び腰ベルトに連結されたタングを、車体に固定されたバックルに差し込み係合させることで、乗員の胸部及び腰部を拘束し、車両衝突時などの緊急時に乗員が前方へ投げ出されることを防止する。 In the three-point seat belt system, the seat belt is divided into a shoulder belt that runs diagonally in front of the occupant's chest from the upper part of one of the left and right sides to the lower part of the other side, and a seat belt that extends from one of the left and right sides to the other side on the waist. By inserting and engaging the tongue connected to the shoulder belt and the waist belt with the buckle fixed to the vehicle body, the chest and waist of the occupant are restrained, and in case of an emergency such as a vehicle collision. To prevent an occupant from being thrown forward at times.
このような構成の3点式のシートベルト装置では、衝突によって、慣性を持つ乗員は前方へ移動しようとするため、ベルトの弛みを除去するとともに、車両の急減速時などにシートベルトのバックルを引き込むようにしたプリテンショナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
In a three-point seatbelt system with such a configuration, the occupant with inertia tends to move forward in a collision, so the slack in the belt should be removed and the seatbelt buckle should be buckled when the vehicle suddenly decelerates. A retractable pretensioner is known (see
また、3点式のシートベルト装置としては、衝突中にシートベルトをバックル部で分離することによってバックル位置の前方移動を可能とし、腰ベルト(ラップベルト)と肩ベルト(ショルダーベルト)を分離することにより腰部拘束力を低減させることなく、胸部に作用するベルト張力の低減を図った分離式バックル(スプリットバックル)に関する文献が知られている(非特許文献1参照)。 In addition, as a three-point seat belt device, the seat belt is separated at the buckle portion during a collision to enable forward movement of the buckle position, thereby separating the waist belt (lap belt) and the shoulder belt (shoulder belt). There is known a document related to a separable buckle (split buckle) that reduces the belt tension acting on the chest without reducing the waist restraint force (see Non-Patent Document 1).
ところで、乗員がシートベルトで過度に拘束されてしまうと、あばら骨や、あばら骨の下部、また、腹部などへの負担が大きくなってしまう。このため、シートベルト装置では、シートベルトが人体の変形しにくい骨格を早期に拘束することで、乗員への負荷を軽減することが求められている。即ち、3点式のシートベルト装置では、鎖骨と腸骨とを効率的にシートベルトが拘束することが望まれる。 By the way, if the occupant is excessively restrained by the seat belt, the burden on the ribs, the lower part of the ribs, the abdomen, etc. increases. For this reason, seat belt devices are required to reduce the load on the occupant by quickly restraining the skeleton of the human body, which is difficult to deform. That is, in a three-point seat belt system, it is desired that the seat belt effectively restrains the clavicle and the ilium.
しかしながら、特許文献1に記載のプリテンショナは、バックルが取り付けられたワイヤの傾斜方向に沿ってバックルを引き込んでおり、さらなる効率的なシートベルトの拘束が求められる。また、非特許文献1に記載のシートベルト装置では、腰ベルトと肩ベルトの分離を可能にするための複雑な機構が必要となる。
However, in the pretensioner disclosed in
本発明は、上記事情を考慮し、車両衝突時に、あばら骨の下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができるバックル装置及びそれを備えたシートベルト装置を提供することを目的とする。 In consideration of the above circumstances, the present invention provides a buckle device and a seatbelt device having the same that can improve the performance of restraining an occupant by a seatbelt while reducing the burden on the lower ribs and abdomen of an occupant in the event of a vehicle collision. intended to provide
本発明は、以下の構成によって達成される。
(1) シートベルトに設けられたタングが装着可能なバックル本体部と、
該バックル本体部を支持するバックルステーと、
を備えるバックル装置であって、
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成されるバックル装置。
(2) (1)に記載のバックル装置を備えたシートベルト装置。
The present invention is achieved by the following configurations.
(1) a buckle main body to which a tongue provided on a seat belt can be attached;
a buckle stay that supports the buckle main body;
A buckle device comprising
The buckle stay is a buckle device configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the occupant normally seated, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant. .
(2) A seatbelt device comprising the buckle device according to (1).
本発明のバックル装置及びシートベルト装置によれば、緊急時に、バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動させて、腰ベルトを上前腸骨棘に掛け渡すことができるので、車両衝突時に、あばら骨の下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができる。 According to the buckle device and the seatbelt device of the present invention, in an emergency, the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the occupant normally seated, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant. Since the waist belt can be moved and stretched over the anterior superior iliac spine, it is possible to improve the performance of restraining the occupant by the seat belt while reducing the burden on the lower part of the ribs and abdomen in the event of a vehicle collision. .
以下、本発明の3点式のシートベルト装置に係る各実施形態について、図面を参照して説明する。 Hereinafter, each embodiment of the three-point seat belt device of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の3点式のシートベルト装置30の装着状態の側面図である。図1に示すように、シートベルト装置30は、シートベルト31と、車室内の壁部に設けられ、シートベルト31を乗員Mの肩近傍で折り返すスルーアンカ20と、スルーアンカ20の下方に設置され、シートベルト31の一端側を巻き取るリトラクタ22と、シートベルト31の他端部を車体に固定するラップアンカー23と、シートベルト31に取り付けられたタング32が装着可能なバックル装置40と、を主に備える。
(First embodiment)
FIG. 1 is a side view of a three-point
シートベルト31は、シート25に着座した乗員Mの左右一方の片側上部(図の例では乗員Mの左側上部)から他側下部へ、肩部Msから胸部の前を通り腰部Mwまで斜めにかかる肩ベルト31Aと、左右一方の片側(図の例では乗員Mの左側)から他側へ、腰部Mwに乗員Mの両側にわたってかかる腰ベルト31Bと、を有し、肩ベルト31Aと腰ベルト31Bとは、連続した1本で帯状に形成されている。肩ベルト31Aは、スルーアンカ20によってガイドされ、乗員Mの肩部Msから胸部に良好にフィットするようになっている。タング32は、シートベルト31を挿通可能な挿通孔32aを備えて、シートベルト31に移動自在に設けられる。また、タング32は、ベルト装着時にバックル装置40に装着されることで、タング32は、シートベルト31を肩ベルト31Aと腰ベルト31Bに分ける。
なお、本実施形態における乗員Mとしては、国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)が使用されているが、他のダミーが適用されてもよい。
The
As the occupant M in this embodiment, an internationally standardized side impact dummy (World Side Impact Dummy: WorldSID) AM50 (50th percentile of American adult males) is used, but even if other dummies are applied good.
また、バックル装置40は、図3Aにも示すように、タング32が装着可能なバックル本体部41と、バックル本体部41を支持するバックルステー50と、緊急時に、バックルステー50を駆動する駆動機構60と、を備える。
3A, the
バックルステー50は、バックル本体部41に連結される第1リンク51と、第1リンク51に連結されると共に、車体又はシート25に設けられた第1固定部52に回転可能に取り付けられる第2リンク53と、車体又はシート25に設けられ、第1リンク51をその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部54と、を有する。
The
具体的に、本実施形態の第1固定部52及び第2固定部54は、軸部材によって構成され、また、第1リンク51と第2リンク53とは、連結軸55によって相対回転可能に取り付けられている。また、第1リンク51は、第2リンク53より長く形成され、第1リンク51には、第2固定部54を案内する長孔56が、その長手方向に沿って形成される。
Specifically, the
なお、本実施形態では、第1固定部52及び第2固定部54は、シート25を構成するシートバック26とシートクッション27との側方に配置されたシートフレームカバー28に設けられているが、本発明は、これに限定されず、シートバック26やシートクッション27に直接設けられてもよく、或いは、車体側の部材に設けられてもよい。
In the present embodiment, the
また、駆動機構60は、緊急時に発生するガスジェネレータ61のガス圧により駆動される複数のボール62と、複数のボール62を収容するチューブ63と、第2固定部54である軸部材の周囲に設けられ、ボール62と噛み合うことで、第2リンク53と一体回転するピニオン64と、を備えるプリテンショナである。
Further, the
したがって、駆動機構60は、緊急時に、第2リンク53を第1固定部52回りに回転させると共に、第1リンク51を第2固定部54に対して移動、且つ回転させるように、リンク機構であるバックルステー50を駆動して、バックル本体部41が、正規に着座している乗員Mから遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、乗員Mに近づく方向に第二の旋回移動をする。
Therefore, the
具体的には、駆動機構60は、緊急時に、第1リンク51と第2リンク53とのなす角度θが、一時的に180°となるように(図3B参照)、バックルステー50を駆動して、バックル本体42を上方且つ前方へ第1の旋回移動させた後に下方且つ後方へ第二の旋回移動させる(図3C参照)。即ち、第1リンク51と第2リンク53は、屈曲した状態から、互いに直線状に伸長した状態となり、さらに、上記角度θが大きくなるように、逆方向に屈曲する。
なお、図3A~図3Cにおいて、符号T1は、駆動機構60によって駆動される、バックル本体部41の移動軌跡を表し、符号T2は、連結軸55の移動軌跡を表している。
Specifically, in an emergency, the
In FIGS. 3A to 3C, reference character T1 represents the movement trajectory of the buckle main body 41 driven by the
したがって、緊急時、即ち、図示しない衝突センサなどによって車両の衝突が検知されると、ガスジェネレータ61から噴射された高圧ガスが、チューブ63内に供給され、チューブ63内のボール62を移動させることで、ピニオン64を回転させる。これにより、ピニオン64と共に第2リンク53が回転し、第1リンク51と第2リンク53とが、一時的に互いに直線状となるように移動する。その際、バックル本体部41は、タング32と共に上方且つ前方へ旋回移動する。そして、さらに、第2リンク51が回転することで、バックル本体部41は、タング32と共に下方且つ後方へ旋回移動する。したがって、バックルステー50は、駆動機構60の駆動前の状態と比較して、バックル本体部41を下方に移動させる一方、車両前後方向においては、前方へ移動した分、戻るように後方へ移動させている。即ち、駆動後のバックル本体部41は、車両前後方向においては、大きく変動しておらず、本実施形態では、駆動前よりも前方に位置している。
Therefore, in an emergency, that is, when a vehicle collision is detected by a collision sensor or the like (not shown), high-pressure gas injected from the
また、バックルステー50が一旦上方且つ前方へ旋回移動するので、肩ベルト31Aと腰ベルト31Bとの境界部となるタング32の挿通孔32aは、一旦腸骨Mi上に持ち上がって腸骨Miを引っ掛ける。その後、バックルステー50は下方且つ後方へ旋回移動するので、腰ベルト31Bが、上前腸骨棘(ASIS)Miaに掛け渡された状態で、下方且つ後方へ引っ張られる。なお、腸骨Miとは、骨盤を構成する寛骨の上方を占める扁平は部分であり、上前腸骨棘Miaとは、腸骨稜の前縁にある突起部をさす。
In addition, since the buckle stay 50 once turns upward and forward, the
そして、この状態で、車両衝突時、車両前方へ移動しようとする乗員Mは、上前腸骨棘Miaに掛け渡された腰ベルト31Bによって拘束され、腰ベルト31Bが乗員Mの腹部に食い込むことが防止される。また、バックル本体部41は、駆動が完了した時点で、車両前後方向においては、大きく変動していないので、あばら骨の下部への負担も軽減することができる。
In this state, in the event of a vehicle collision, the occupant M trying to move forward is restrained by the
また、図1に示すように、乗員Mの体格や着座姿勢によって、腰ベルト31Bが乗員Mの腹部を通過しているような場合でも、バックルステー50が一旦上方且つ前方へ旋回移動するので、腰ベルト31Bは、腹部を拘束する位置から、上前腸骨棘Miaに掛け渡される位置まで容易に移動させることができる。
Further, as shown in FIG. 1, even when the
これにより、本実施形態では、車両衝突時に、あばら骨の下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができる。 As a result, in the present embodiment, it is possible to improve the performance of restraining the occupant by the seat belt while reducing the burden on the lower part of the ribs and abdomen in the event of a vehicle collision.
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るシートベルト装置について、図4及び図5を参照して説明する。なお、第1実施形態のものと同一又は相当する構成要素については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
(Second embodiment)
Next, a seatbelt device according to a second embodiment will be described with reference to FIGS. 4 and 5. FIG. Constituent elements that are the same as or correspond to those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and explanations thereof are omitted or simplified.
図4に示すように、第2実施形態では、タング32の挿通孔32aには、所定の長さを有する延長ベルト31Cの一端部が巻き掛けられている。また、延長ベルト31Cの他端部は、中間バックル35の一方の挿通孔35aに挿通されており、中間バックル35の他方の挿通孔35bには、シートベルト31が挿通されており、肩ベルト31Aと腰ベルト31Bとの境界部を形成している。
As shown in FIG. 4, one end of an
これにより、本実施形態では、図5に示すように、駆動機構60がリンク機構によって構成されるバックルステー50を駆動することで、中間バックル35は、車両正面方向から見て、腸骨Miの前方に位置させることができる。この状態から、さらに、バックルステー50が下方且つ後方に移動することで、腰ベルト31Bが上前腸骨棘Miaに掛け渡されて、乗員Mが車両前方へ移動しようとした際に、肩ベルト31Aは、鎖骨と腸骨によってより確実に乗員Mを拘束するので、あばら骨や、あばら骨の下部への負担も低減することができる。この結果、乗員Mの胸たわみを低減して乗員拘束性能の向上をさらに図ることができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態と同様である。
As a result, in this embodiment, as shown in FIG. 5, the
Other configurations and actions are the same as those of the first embodiment.
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be modified, improved, etc. as appropriate.
上記実施形態では、駆動機構60として、ボールによってピニオンを駆動するプリテンショナを使用したが、本発明の駆動機構60は、これに限定されない。例えば、図6に示す第1変形例のように、駆動機構60Aは、ラックアンドピニオンを備えたプリテンショナであってもよい。即ち、駆動機構60Aは、緊急時に発生するガスジェネレータ70のガス圧により駆動されるラック71と、第1固定部52である軸部材の周囲に設けられ、ラック71と噛み合うことで、第2リンク53と一体回転するピニオン72と、を備えるプリテンショナであってもよい。
In the above embodiment, a pretensioner that drives a pinion with a ball is used as the
また、図7に示す第2変形例のように、駆動機構60Bは、引き込み部材としてワイヤを備えたプリテンショナであってもよい。即ち、駆動機構60Bは、緊急時に発生するガスジェネレータ80のガス圧により作動するピストン81と、該ピストン81を摺動可能に収容するシリンダ82と、第1リンク51と第2リンク53とが連結される連結軸55と、ピストン81とを接続し、緊急時にピストン81によって引き込まれる引き込み部材としてのワイヤ83と、を備えるプリテンショナであってもよい。
Also, as in a second modification shown in FIG. 7, the
なお、図示しないが、ワイヤ83には、緊急時のピストン81による引き込み方向と逆方向にワイヤ83がシリンダ82内を移動するのを防止する戻り防止機構が設けられてもよい。これにより、リンク機構を構成するバックルステー50が逆方向に駆動するのをより確実に防止することができる。
また、このようなバックルステー50が逆方向に駆動するのを防止する機構は、上記駆動機構60、60Aのいずれに設けてもよい。
Although not shown, the
Moreover, the mechanism for preventing the buckle stay 50 from being driven in the reverse direction may be provided in either of the
さらに、図8に示す第3変形例のように、駆動機構60Cは、第1固定部52である軸部材を直接、或いは、ギヤ等を介して間接的に回転させることで、第2リンク53を一体に回転し、リンク機構からなるバックルステー50を駆動するモータ90によって構成されてもよい。
Further, as in the third modification shown in FIG. 8, the
また、本発明は、シートベルトに作用するベルト荷重を測定する荷重測定手段を備え、緊急時に、駆動機構60が駆動している際に、ベルト荷重が第1の閾値より低下したとき、駆動機構60の駆動を停止するように構成してもよい。これは、通常、駆動機構60の駆動によって、腰ベルト31Bが上前腸骨棘Miaに掛け渡された後は、ベルト荷重は徐々に上昇していく。しかしながら、駆動機構60を駆動した際、乗員Mの体格や着座姿勢によっては、腰ベルト31Bが乗員Mの上前腸骨棘Miaから外れてしまう可能性があり、この状態では、駆動機構60の駆動を停止して、腰ベルト31Bのベルト荷重を上げないようにすることが望ましい。このため、ベルト荷重が第1の閾値より低下した場合には、駆動機構60の駆動を停止するようにしてもよい。
Further, the present invention is provided with load measuring means for measuring the belt load acting on the seat belt. 60 may be configured to stop driving. Normally, after the
さらに、本発明は、シートベルトに作用するベルト荷重を測定する荷重測定手段を備え、シートベルト装着時のベルト荷重が第2の閾値より高いとき、緊急時に、リンク機構の駆動を停止するようにしてもよい。つまり、シートベルトが装着された状態で、ベルト荷重が第2の閾値より高いときには、腰ベルト31Bがすでに上前腸骨棘Miaに掛け渡されていると判断することができ、その場合には、緊急時に、リンク機構を駆動しないように制御することも可能である。
Further, the present invention comprises a load measuring means for measuring the belt load acting on the seat belt, and stops driving the link mechanism in an emergency when the belt load when the seat belt is worn is higher than the second threshold value. may That is, when the seat belt is worn and the belt load is higher than the second threshold, it can be determined that the
また、上記実施形態では、バックルステー50は、バックル本体部41が上方且つ前方へ第一の旋回移動した後に、下方且つ後方へ第二の旋回移動するような軌跡T1を描くように駆動させたが、本発明はこれに限らない。即ち、第一の旋回移動は、初期の位置から上方に向かって移動するものであればよいし、また、第二の旋回移動は、第一の旋回移動後に、下方に向かって移動するものであればよい。
また、このようにバックル本体部41を移動させるものであれば、バックルステー50は、上記実施形態のリンク機構に限定されず、他の機構によって構成されてもよい。
In the above-described embodiment, the
Further, the
さらに、本発明は、バックル本体部41が駆動前の位置に対して下方へ移動するものであればよい。例えば、図9に示すように、バックルステー50は、バックル本体部41が下方へ移動する過程で、前後に移動するような軌跡T1を描く(即ち、バックル本体部41が、正規に着座している乗員Mから遠ざかる前方且つ下方に第一の旋回移動した後、乗員Mに近づく後方且つ下方に第二の旋回移動をする)ように駆動されてもよい。
Furthermore, the present invention only requires that the buckle
さらに、上記実施形態では、バックル装置40を含むシートベルト装置30が運転席又は助手席のフロントシートに適用される場合について説明しているが、本発明は、リアシートに適用されてもよい。
Furthermore, in the above embodiment, the
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) シートベルトに設けられたタングが装着可能なバックル本体部と、
該バックル本体部を支持するバックルステーと、
緊急時に、前記バックルステーを駆動する駆動機構と、
を備えるバックル装置であって、
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成されるバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、バックル本体部を正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動させて、腰ベルトを上前腸骨棘に掛け渡すことができるので、車両衝突時に、あばら骨下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができる。
As described above, this specification discloses the following matters.
(1) a buckle main body to which a tongue provided on a seat belt can be attached;
a buckle stay that supports the buckle main body;
a drive mechanism for driving the buckle stay in an emergency;
A buckle device comprising
The buckle stay is a buckle device configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the occupant normally seated, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant. .
According to this configuration, in an emergency, the buckle main body is first turned away from the normally seated occupant, and then second turned toward the occupant to raise the waist belt. Since it can be stretched over the anterior iliac spine, it is possible to reduce the burden on the lower ribs and abdomen and improve the restraint performance of the occupant by the seat belt in the event of a vehicle collision.
(2) 前記バックル本体部の前記第一の旋回移動は、初期の位置から上方に向かって移動するものである(1)に記載のバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、バックル本体部を初期の位置から上方に向かって移動させるので、腰ベルトが乗員の腹部を通過しているような場合でも、腰ベルトを移動させて上前腸骨棘に確実に掛け渡すことができる。
(2) The buckle device according to (1), wherein the first pivotal movement of the buckle main body moves upward from an initial position.
According to this configuration, the buckle main body is moved upward from the initial position in an emergency. It can be securely hung over bone spurs.
(3) 前記バックル本体部の前記第二の旋回移動は、前記第一の旋回移動後に、下方に向かって移動するものである(2)に記載のバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、バックル本体部を上方に向かって旋回移動した後、下方に向かって旋回移動させて、腰ベルトを上前腸骨棘に掛け渡すことができるので、車両衝突時に、あばら骨下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができる。
(3) The buckle device according to (2), wherein the second turning movement of the buckle main body moves downward after the first turning movement.
According to this configuration, in an emergency, the buckle body can be pivoted upward and then pivoted downward so that the waist belt can be stretched over the anterior superior iliac spine. , the restraint performance of the occupant by the seat belt can be improved while reducing the burden on the lower ribs and abdomen.
(4) 前記バックルステーは、前記バックル本体部に連結される第1リンクと、前記第1リンクに連結されると共に、車体又はシートに設けられた第1固定部に回転可能に取り付けられる第2リンクと、前記車体又はシートに設けられ、前記第1リンクをその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部と、を有するリンク機構によって構成され、
前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させると共に、前記第1リンクを前記第2固定部に対して移動、且つ回転させることで、前記バックル本体部が前記第一の旋回移動後に前記第二の旋回移動するように構成されている(1)~(3)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、バックル本体部を第一の旋回移動後に第二の旋回移動させて、腰ベルトを上前腸骨棘に掛け渡すことができるので、複雑な機構を用いることなく、車両衝突時に、あばら骨下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができる。
(4) The buckle stay includes a first link connected to the buckle main body, and a second link connected to the first link and rotatably attached to a first fixing portion provided on the vehicle body or the seat. A link mechanism having a link and a second fixing portion provided on the vehicle body or the seat and supporting the first link movably and rotatably along its longitudinal direction,
The drive mechanism rotates the second link around the first fixing portion and moves and rotates the first link with respect to the second fixing portion in the event of an emergency, thereby The buckle device according to any one of (1) to (3), wherein the second turning movement is performed after the first turning movement.
According to this configuration, in an emergency, the buckle main body portion can be moved to the second turning movement after the first turning movement, and the waist belt can be stretched over the anterior superior iliac spine, without using a complicated mechanism. In the event of a vehicle collision, the restraint performance of the occupant by the seat belt can be improved while reducing the burden on the lower ribs and abdomen.
(5) 前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第1リンクと前記第2リンクとのなす角度が、一時的に180°となるように、前記リンク機構を駆動して、前記バックル本体部を上方且つ前方へ移動させた後に下方且つ後方へ移動させる(4)に記載のバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、バックル本体部を上方且つ前方へ移動させた後に下方且つ後方へ移動させるので、腰ベルトが乗員の腹部を通過しているような場合でも、腰ベルトを移動させて上前腸骨棘に掛け渡すことができるので、あばら骨下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能をより向上することができる。
(5) In the event of an emergency, the drive mechanism drives the link mechanism so that the angle formed by the first link and the second link temporarily becomes 180°, thereby moving the buckle main body. The buckle device according to (4), which is moved downward and rearward after being moved upward and forward.
According to this configuration, in an emergency, the buckle main body is moved upward and forward and then downward and rearward. Since the seat belt can be stretched over the anterior superior iliac spine, it is possible to further improve the restraint performance of the occupant by the seat belt while reducing the burden on the lower ribs and abdomen.
(6) 前記第2固定部は、軸部材であり、
前記第1リンクには、該軸部材を案内する長孔がその長手方向に沿って形成される(4)又は(5)に記載のバックル装置。
この構成によれば、簡単な構造で、リンク機構を構成することができる。
(6) the second fixing portion is a shaft member;
The buckle device according to (4) or (5), wherein the first link has an elongated hole for guiding the shaft member along its longitudinal direction.
According to this configuration, the link mechanism can be configured with a simple structure.
(7) 前記タングには、前記シートベルトが挿通される中間バックルが取り付けられた延長ベルトが設けられ、
前記中間バックルは、前記緊急時に、前記リンク機構が駆動した際、車両正面方向から見て乗員の腸骨とオーバーラップしている(4)~(6)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、緊急時に、肩ベルトが鎖骨と腸骨とで拘束されるので、あばら骨下部への負担をさらに軽減することができる。
(7) the tongue is provided with an extension belt attached with an intermediate buckle through which the seat belt is inserted;
The buckle device according to any one of (4) to (6), wherein the intermediate buckle overlaps the ilium of the occupant when viewed from the front of the vehicle when the link mechanism is driven in the emergency.
According to this configuration, the shoulder belt is restrained by the clavicle and the ilium in an emergency, so that the burden on the lower ribs can be further reduced.
(8) 前記駆動機構は、
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により駆動される複数のボールと、
複数のボールを収容するチューブと、
前記第2固定部である軸部材の周囲に設けられ、前記ボールと噛み合うことで、前記第2リンクと一体回転するピニオンと、
を備えるプリテンショナである(4)~(7)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、既存のプリテンショナの構造を、駆動機構として好適に用いることができる。
(8) The driving mechanism is
a plurality of balls driven by the gas pressure of a gas generator generated in an emergency;
a tube containing a plurality of balls;
a pinion that is provided around the shaft member that is the second fixing portion and that rotates integrally with the second link by meshing with the ball;
The buckle device according to any one of (4) to (7), which is a pretensioner comprising
According to this configuration, the existing pretensioner structure can be suitably used as the drive mechanism.
(9) 前記駆動機構は、
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により駆動されるラックと、
前記第1固定部である軸部材の周囲に設けられ、前記ラックと噛み合うことで、前記第2リンクと一体回転するピニオンと、
を備えるプリテンショナである(4)~(7)のいずれか項に記載のバックル装置。
この構成によれば、既存のプリテンショナの構造を、駆動機構として好適に用いることができる。
(9) The driving mechanism is
a rack driven by the gas pressure of a gas generator generated in an emergency;
a pinion that is provided around the shaft member that is the first fixing portion and that rotates integrally with the second link by meshing with the rack;
The buckle device according to any one of (4) to (7), which is a pretensioner comprising
According to this configuration, the existing pretensioner structure can be suitably used as the drive mechanism.
(10) 前記駆動機構は、
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により作動するピストンと、
該ピストンを摺動可能に収容するシリンダと、
前記第1リンクと前記第2リンクとが連結される連結軸と、前記ピストンとを接続し、前記緊急時に前記ピストンによって引き込まれる引き込み部材と、
を備えるプリテンショナである(4)~(7)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、既存のプリテンショナの構造を、駆動機構として好適に用いることができる。
(10) The driving mechanism is
A piston operated by the gas pressure of the gas generator generated in an emergency;
a cylinder slidably housing the piston;
a connecting shaft connecting the first link and the second link, and a retracting member that connects the piston and is retracted by the piston in an emergency;
The buckle device according to any one of (4) to (7), which is a pretensioner comprising
According to this configuration, the existing pretensioner structure can be suitably used as the drive mechanism.
(11) 前記引き込み部材には、前記緊急時の前記ピストンによる引き込み方向と逆方向に前記引き込み部材が前記シリンダ内を移動するのを防止する戻り防止機構が設けられている(10)に記載のバックル装置。
この構成によれば、戻り防止機構によって、リンク機構が逆方向に駆動するのをより確実に防止することができる。
(11) According to (10), the retracting member is provided with a return prevention mechanism that prevents the retracting member from moving in the cylinder in a direction opposite to the retraction direction by the piston in the emergency. Buckle device.
According to this configuration, the return prevention mechanism can more reliably prevent the link mechanism from being driven in the reverse direction.
(12) 前記駆動機構は、
前記第2リンクを前記第1固定部周りに回転させることで、前記リンク機構を駆動するモータである(4)~(7)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、モータを駆動機構として好適に用いることができる。
(12) The driving mechanism is
The buckle device according to any one of (4) to (7), wherein the motor drives the link mechanism by rotating the second link around the first fixing portion.
According to this configuration, the motor can be suitably used as the drive mechanism.
(13) 前記シートベルトに作用するベルト荷重を測定する荷重測定手段を備え、
前記緊急時に、前記リンク機構が駆動している際に、前記ベルト荷重が第1の閾値より低下したとき、前記リンク機構の駆動を停止する(4)~(12)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、乗員の姿勢や体格、或いは移動等により、緊急時に、腰ベルトが上前腸骨棘から外れて腹部を拘束した場合であっても、さらなる拘束を停止することができる。
(13) load measuring means for measuring a belt load acting on the seat belt;
The buckle according to any one of (4) to (12), which stops driving the link mechanism when the belt load drops below a first threshold value while the link mechanism is being driven in an emergency. Device.
According to this configuration, even if the waist belt deviates from the anterior superior iliac spine and restrains the abdomen due to the posture, physique, or movement of the occupant in an emergency, further restraint can be stopped.
(14) 前記シートベルトに作用するベルト荷重を測定する荷重測定手段を備え、
シートベルト装着時の前記ベルト荷重が第2の閾値より高いとき、前記緊急時に、前記リンク機構の駆動を停止する(4)~(13)のいずれかに記載のバックル装置。
この構成によれば、予め腰ベルトを上前腸骨棘に掛け渡すことができると判断できる場合に、リンク機構の駆動を停止することができる。
(14) load measuring means for measuring a belt load acting on the seat belt;
The buckle device according to any one of (4) to (13), which stops driving the link mechanism in the event of an emergency when the belt load when the seat belt is worn is higher than a second threshold.
According to this configuration, the drive of the link mechanism can be stopped when it can be determined in advance that the waist belt can be stretched over the anterior superior iliac spine.
(15) (1)~(14)のいずれかに記載のバックル装置を備えたシートベルト装置。
この構成によれば、複雑な機構を用いることなく、車両衝突時に、あばら骨下部や腹部への負担を軽減しつつ、シートベルトによる乗員の拘束性能を向上することができるシートベルト装置を提供することができる。
(15) A seatbelt device comprising the buckle device according to any one of (1) to (14).
According to this configuration, it is possible to provide a seatbelt device capable of improving restraint performance of an occupant by the seatbelt while reducing the burden on the lower ribs and the abdomen in the event of a vehicle collision without using a complicated mechanism. can be done.
30 シートベルト装置
31 シートベルト
31A 肩ベルト
31B 腰ベルト
31C 延長ベルト
32 タング
32a 挿通孔
35 中間バックル
40 バックル装置
41 バックル本体部
50 バックルステー
51 第1リンク
52 第1固定部
53 第2リンク
54 第2固定部
55 連結軸
56 長孔
60、60A、60B、60C 駆動機構
M 乗員
Mi 腸骨
Mia 上前腸骨棘
Ms 肩部
Mw 腰部
30
Claims (11)
該バックル本体部を支持するバックルステーと、
緊急時に、前記バックルステーを駆動する駆動機構と、
を備えるバックル装置であって、
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成され、
前記バックルステーは、前記バックル本体部に連結される第1リンクと、前記第1リンクに連結されると共に、車体又はシートに設けられた第1固定部に回転可能に取り付けられる第2リンクと、前記車体又はシートに設けられ、前記第1リンクがその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部と、を有するリンク機構によって構成され、
前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させると共に、前記第1リンクを前記第2固定部に対して移動、且つ回転させることで、前記バックル本体部が前記第一の旋回移動後に前記第二の旋回移動するように構成され、
前記タングには、前記シートベルトが挿通される中間バックルが取り付けられた延長ベルトが設けられ、
前記中間バックルは、前記緊急時に、前記リンク機構が駆動した際、車両正面方向から見て乗員の腸骨とオーバーラップしているバックル装置。 A buckle main body to which a tongue provided on the seat belt can be attached,
a buckle stay that supports the buckle main body;
a drive mechanism for driving the buckle stay in an emergency;
A buckle device comprising
The buckle stay is configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the normally seated occupant, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant ,
The buckle stay includes a first link connected to the buckle main body, a second link connected to the first link and rotatably attached to a first fixing portion provided on the vehicle body or the seat, a link mechanism having a second fixing portion provided on the vehicle body or the seat and supporting the first link so as to be movable along its longitudinal direction and rotatable;
The drive mechanism rotates the second link around the first fixing portion and moves and rotates the first link with respect to the second fixing portion in the event of an emergency, thereby configured to perform said second pivoting movement after said first pivoting movement;
The tongue is provided with an extension belt attached with an intermediate buckle through which the seat belt is inserted,
The intermediate buckle is a buckle device that overlaps the ilium of the occupant when viewed from the front of the vehicle when the link mechanism is driven in the emergency .
該バックル本体部を支持するバックルステーと、a buckle stay that supports the buckle main body;
緊急時に、前記バックルステーを駆動する駆動機構と、a drive mechanism for driving the buckle stay in an emergency;
を備えるバックル装置であって、A buckle device comprising
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成され、The buckle stay is configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the normally seated occupant, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant,
前記バックルステーは、前記バックル本体部に連結される第1リンクと、前記第1リンクに連結されると共に、車体又はシートに設けられた第1固定部に回転可能に取り付けられる第2リンクと、前記車体又はシートに設けられ、前記第1リンクがその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部と、を有するリンク機構によって構成され、The buckle stay includes a first link connected to the buckle main body, a second link connected to the first link and rotatably attached to a first fixing portion provided on the vehicle body or the seat, a link mechanism having a second fixing portion provided on the vehicle body or the seat and supporting the first link so as to be movable along its longitudinal direction and rotatable;
前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させると共に、前記第1リンクを前記第2固定部に対して移動、且つ回転させることで、前記バックル本体部が前記第一の旋回移動後に前記第二の旋回移動するように構成され、The drive mechanism rotates the second link around the first fixing portion and moves and rotates the first link with respect to the second fixing portion in the event of an emergency, thereby configured to perform said second pivoting movement after said first pivoting movement;
前記駆動機構は、The drive mechanism is
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により駆動される複数のボールと、a plurality of balls driven by the gas pressure of a gas generator generated in an emergency;
複数のボールを収容するチューブと、a tube containing a plurality of balls;
前記第1固定部である軸部材の周囲に設けられ、前記ボールと噛み合うことで、前記第2リンクと一体回転するピニオンと、a pinion that is provided around the shaft member that is the first fixing portion and that rotates integrally with the second link by meshing with the ball;
を備えるプリテンショナであるバックル装置。A buckle device that is a pretensioner comprising a
該バックル本体部を支持するバックルステーと、a buckle stay that supports the buckle main body;
緊急時に、前記バックルステーを駆動する駆動機構と、a drive mechanism for driving the buckle stay in an emergency;
を備えるバックル装置であって、A buckle device comprising
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成され、The buckle stay is configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the normally seated occupant, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant,
前記バックルステーは、前記バックル本体部に連結される第1リンクと、前記第1リンクに連結されると共に、車体又はシートに設けられた第1固定部に回転可能に取り付けられる第2リンクと、前記車体又はシートに設けられ、前記第1リンクがその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部と、を有するリンク機構によって構成され、The buckle stay includes a first link connected to the buckle main body, a second link connected to the first link and rotatably attached to a first fixing portion provided on the vehicle body or the seat, a link mechanism having a second fixing portion provided on the vehicle body or the seat and supporting the first link so as to be movable along its longitudinal direction and rotatable;
前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させると共に、前記第1リンクを前記第2固定部に対して移動、且つ回転させることで、前記バックル本体部が前記第一の旋回移動後に前記第二の旋回移動するように構成され、The drive mechanism rotates the second link around the first fixing portion and moves and rotates the first link with respect to the second fixing portion in the event of an emergency, thereby configured to perform said second pivoting movement after said first pivoting movement;
前記駆動機構は、The drive mechanism is
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により駆動されるラックと、a rack driven by the gas pressure of a gas generator generated in an emergency;
前記第1固定部である軸部材の周囲に設けられ、前記ラックと噛み合うことで、前記第2リンクと一体回転するピニオンと、a pinion that is provided around the shaft member that is the first fixing portion and that rotates integrally with the second link by meshing with the rack;
を備えるプリテンショナであるバックル装置。A buckle device that is a pretensioner comprising a
該バックル本体部を支持するバックルステーと、a buckle stay that supports the buckle main body;
緊急時に、前記バックルステーを駆動する駆動機構と、a drive mechanism for driving the buckle stay in an emergency;
を備えるバックル装置であって、A buckle device comprising
前記バックルステーは、前記バックル本体部が、正規に着座している乗員から遠ざかる方向に第一の旋回移動した後、前記乗員に近づく方向に第二の旋回移動をするように構成され、The buckle stay is configured such that the buckle main body undergoes a first turning movement in a direction away from the normally seated occupant, and then a second turning movement in a direction approaching the occupant,
前記バックルステーは、前記バックル本体部に連結される第1リンクと、前記第1リンクに連結されると共に、車体又はシートに設けられた第1固定部に回転可能に取り付けられる第2リンクと、前記車体又はシートに設けられ、前記第1リンクがその長手方向に沿って移動可能、且つ回転可能に支持する第2固定部と、を有するリンク機構によって構成され、The buckle stay includes a first link connected to the buckle main body, a second link connected to the first link and rotatably attached to a first fixing portion provided on the vehicle body or the seat, a link mechanism having a second fixing portion provided on the vehicle body or the seat and supporting the first link so as to be movable along its longitudinal direction and rotatable;
前記駆動機構は、前記緊急時に、前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させると共に、前記第1リンクを前記第2固定部に対して移動、且つ回転させることで、前記バックル本体部が前記第一の旋回移動後に前記第二の旋回移動するように構成され、The drive mechanism rotates the second link around the first fixing portion and moves and rotates the first link with respect to the second fixing portion in the event of an emergency, thereby configured to perform said second pivoting movement after said first pivoting movement;
前記駆動機構は、The drive mechanism is
緊急時に発生するガスジェネレータのガス圧により作動するピストンと、A piston operated by the gas pressure of the gas generator generated in an emergency;
該ピストンを摺動可能に収容するシリンダと、a cylinder slidably housing the piston;
前記第1リンクと前記第2リンクとが連結される連結軸と、前記ピストンとを接続し、前記緊急時に前記ピストンによって引き込まれる引き込み部材と、a connecting shaft connecting the first link and the second link, and a retracting member that connects the piston and is retracted by the piston in an emergency;
を備えるプリテンショナであるバックル装置。A buckle device that is a pretensioner comprising a
前記第1リンクには、該軸部材を案内する長孔がその長手方向に沿って形成される請求項1~8のいずれか1項に記載のバックル装置。 The second fixing portion is a shaft member,
The buckle device according to any one of claims 1 to 8, wherein the first link has an elongated hole for guiding the shaft member along its longitudinal direction.
前記第2リンクを前記第1固定部回りに回転させることで、前記リンク機構を駆動するモータである請求項1に記載のバックル装置。 The drive mechanism is
The buckle device according to claim 1 , wherein the motor drives the link mechanism by rotating the second link around the first fixing portion.
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