JP7125925B2 - 培養発酵装置及び培養発酵方法 - Google Patents

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Description

本発明は、担持体に担持した状態で藻類の培養及び発酵を行う培養発酵装置及び培養発酵方法に関する。
植物を発酵させ、様々な有用物を得ることが広汎に行われている。例えば、特許文献1には、微細藻類の自己発酵に関する技術が開示されている。具体的には、細胞内にデンプンを蓄積する微細藻を培養し、培養した藻体を含む培養液を濃縮してスラリーを得た後、該スラリーを、pHを6.0~9.0の範囲に保ちながら暗黒且つ嫌気性雰囲気に保持する。これにより、エチルアルコールが生成されるに至る。
特許第3004509号公報
微細藻類には、単細胞で自泳力を持つ種が多く存在する。このため、容器に収容された液体培地中で藻体を増殖させると、藻体はほとんど沈降することなく、分散状態を維持する。このため、微細藻を増殖させる増殖系から、増殖した藻体を暗嫌気下に曝して自己発酵させる自己発酵系に移す過程、又は、自己発酵によって得られたエチルアルコールを分取するエチルアルコールの分取系に移す過程等において、藻体を遠心処理やフィルタ処理等によって濃縮・回収する工程が必要となる。この分、作業が煩雑となる。また、藻体を回収するための設備を設けるために設備投資が高騰するという不都合がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、藻類及び担持体を繰り返し使用することが可能であり、有用物を得ることが容易な培養発酵装置及び培養発酵方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行うための培養発酵装置であって、
前記担持体を収容して藻類の培養を行う培養槽と、
前記培養槽内に培養液を供給する培養液供給手段と、
前記担持体を収容して前記藻類の発酵を行う少なくとも1個の発酵槽と、
前記担持体を相対的に摺動可能に支持し、前記担持体が培養終了後に前記培養槽から前記発酵槽に移動する往移動時、及び、発酵終了後に前記発酵槽から前記培養槽に戻る復移動時の双方で、該担持体を案内する案内部と、
を備え、
前記藻類を担持した前記担持体に、前記往移動と前記復移動を交互に行わせて前記担持体を前記発酵槽と前記培養槽の間で繰り返し往復させる培養発酵装置が提供される。
また、本発明の別の一実施形態によれば、担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行う培養発酵方法であって、
前記藻類を担持した担持体を培養槽に収容し、培養を行う培養工程と、
培養が終了した前記藻類を前記担持体ごと発酵槽に移動させ、発酵を行う発酵工程と、
発酵が終了した前記藻類を前記担持体ごと前記培養槽に戻す戻し工程と、
を有し、
前記培養工程、前記発酵工程、前記戻し工程を繰り返し行う培養発酵方法が提供される。
本発明によれば、藻類を担持した担持体を、藻類ごと培養槽から発酵槽に、又はその逆方向に移動させるようにするとともに、その移動(往復動作)を繰り返させるようにしている。すなわち、本発明では、藻類及び担持体が繰り返し使用される。しかも、その過程の最中に藻類と担持体を分離したり、藻類を破壊したりする必要がない。
従って、アルコール等の有用物を得るための工程や作業が簡素となる。この分、有用物を効率よく、且つ容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る培養発酵装置を模式的に示した概略全体構成図である。 図1の培養発酵装置を構成する発酵槽の要部拡大断面図である。 図1の培養発酵装置を構成する循環供給ラインの下流側の要部構成図である。 前記循環供給ラインに含まれる供給管(管体)の概略底面図である。 図1から、担持体の培養済の一部位を培養槽から発酵槽内に移動させ、且つ別の一部位を培養槽に移動させた状態を示す概略全体構成図である。 本発明の第2実施形態に係る培養発酵装置を模式的に示した概略全体構成図である。 図6から、培養済の担持体を培養槽から発酵槽内に移動させ、且つ別の担持体を培養槽に移動させた状態を示す概略全体構成図である。
以下、本発明に係る培養発酵方法につき、それを実施するための培養発酵装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係る培養発酵装置10を模式的に示した概略全体構成図である。この培養発酵装置10は、下方に配設された第1培養発酵部12と、該第1培養発酵部12の上方に配設された第2培養発酵部14とを備える。
第1培養発酵部12は、下第1発酵槽16a、下培養槽18a、下第2発酵槽16bを含み、下培養槽18aは、下第1発酵槽16aと下第2発酵槽16bで挟まれる位置に設けられる。また、下第1発酵槽16a、下第2発酵槽16b内には、ハンドル20a、20bをそれぞれ有する下第1巻取ローラ22a、下第2巻取ローラ22bが巻取体(担持体移動手段)として設けられる一方、下培養槽18a内の上下には、複数個の第1案内ローラ24a(案内部)が設けられる。下第1巻取ローラ22aには、第1担持体としての長尺な第1帯状布帛26aが巻き取られている。該第1帯状布帛26aの、下第1巻取ローラ22aから引き出された一端は、第1案内ローラ24aに順次架け渡される。このため、第1帯状布帛26aの、下培養槽18aに収容された部位(下第2部位29a)は、湾曲を繰り返して蛇腹形状をなす。
第1帯状布帛26aの前記一端は、さらに、下第2巻取ローラ22bに掛止される。すなわち、第1帯状布帛26aは、下第1発酵槽16aに収容された部位(下第1部位28a)、下培養槽18aに収容された部位(下第2部位29a)、下第2発酵槽16bに収容された部位を有する。
下第1発酵槽16a内には、図1及び図2に示すように、下第1パン30aと、下第1押圧ローラ32a(押圧手段)が設けられる。下第1押圧ローラ32aは、下第1発酵槽16a内で水平方向に沿って移動可能であり、この移動の際、第1帯状布帛26aを押圧して該第1帯状布帛26aから発酵液L1を押し出す役割を果たす。下第1パン30aは、このようにして第1帯状布帛26aから押し出された発酵液L1を受ける。下第2発酵槽16b内にも同様に、下第2パン30bと、押圧手段である下第2押圧ローラ32bが設けられる。
下第1発酵槽16a及び下第2発酵槽16bの、下培養槽18aに臨む側の側部には、それぞれ、下第1シャッタ36a、下第2シャッタ36bが開閉可能に設けられる(下第2シャッタ36bは図5参照)。下第1シャッタ36aを閉止することにより、下第1発酵槽16a内が閉空間となる。同様に、下第2シャッタ36bが閉止されると、下第2発酵槽16b内が閉空間となる。
下第1発酵槽16a、下第2発酵槽16bには、排気管40a、40bを介して下第1排気ポンプ42a、下第2排気ポンプ42bがそれぞれ接続される。これら下第1排気ポンプ42a、下第2排気ポンプ42bは、それぞれ、下第1発酵槽16a、下第2発酵槽16b内の大気を排出するための排気手段である。なお、培養や発酵を行う際に下第1発酵槽16a内と下第2発酵槽16b内を同時に排気する必要はないことから、下第1発酵槽16aと下第2発酵槽16bに共通の排気ポンプを接続し、排気管40a、40bに切替弁を設けて、排気する発酵槽を切り替えるようにしてもよい。
下培養槽18aの下方には、下槽ドレン口44が形成される(図1参照)。また、下培養槽18aの上端は、開放された開口端である。
一方の第2培養発酵部14も同様に、上第1発酵槽16c、上培養槽18b、上第2発酵槽16dを含むとともに、上培養槽18bが上第1発酵槽16cと上第2発酵槽16dで挟まれる。そして、上第1発酵槽16c、上第2発酵槽16d内には、ハンドル20c、20dを有する上第1巻取ローラ22c、上第2巻取ローラ22dが巻取体(担持体移動手段)として設けられ、上培養槽18b内の上下には、案内部である複数個の第2案内ローラ24bが設けられる。上第1巻取ローラ22cには、第2担持体としての長尺な第2帯状布帛26bが巻き取られており、該第2帯状布帛26bの、上第1巻取ローラ22cから引き出された一端は第2案内ローラ24bに順次架け渡されている。このため、第2帯状布帛26bの、上培養槽18bに収容された部位(上第2部位29b)は、湾曲を繰り返して蛇腹形状をなす。
さらに、第2帯状布帛26bの前記一端は、上第2巻取ローラ22dに掛止される。すなわち、第2帯状布帛26bは、上第1発酵槽16cに収容された部位(上第1部位28b)、上培養槽18bに収容された部位(上第2部位29b)、上第2発酵槽16dに収容された部位を有する。
上第1発酵槽16c内には、上第1パン30cと、上第1押圧ローラ32c(押圧手段)が設けられる。上第1押圧ローラ32cは、上第1発酵槽16c内で水平方向に沿って移動するとともに、この移動の際に第2帯状布帛26bを押圧する。上第1パン30cは、この押圧によって第2帯状布帛26bから押し出された発酵液L1を受ける。また、上第2発酵槽16d内にも同様に、上第2パン30dと上第2押圧ローラ32d(押圧手段)が設けられる。
上第1発酵槽16c及び上第2発酵槽16dの、上培養槽18bに臨む側の側部には、それぞれ、上第1シャッタ36c、上第2シャッタ36dが開閉可能に設けられる(上第2シャッタ36dは図5参照)。上第1シャッタ36c、上第2シャッタ36dが個別に閉止されることにより、上第1発酵槽16c内、上第2発酵槽16d内がそれぞれ閉空間となる。
上第1発酵槽16c、上第2発酵槽16dには、これら上第1発酵槽16cないし上第2発酵槽16d内の大気を排出するための上第1排気ポンプ42c、上第2排気ポンプ42d(排気手段)が排気管40c、40dを介してそれぞれ接続される。なお、第1培養発酵部12と同様に、上第1発酵槽16cと上第2発酵槽16dに共通の排気ポンプを接続するようにしてもよい。又は、下第1発酵槽16a、下第2発酵槽16b、上第1発酵槽16c及び上第2発酵槽16dの全てに共通する1個の排気ポンプを接続してもよい。
上培養槽18bの下方には、下培養槽18aに臨んで開口する上槽ドレン口46が複数個形成される。また、上培養槽18bの上端は開口端である。
以上において、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bには、それぞれ、藻類が担持されている。藻類は、生物活動を行っている最中に第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bから脱落することはほとんどない。換言すれば、死活した藻類は第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bから剥離する。
培養発酵装置10は、さらに、培養液供給手段である培養液循環供給機構50を備える。この場合、培養液循環供給機構50は、下槽ドレン口44に集合して該下槽ドレン口44から排出された培養液L2を揚液する循環ポンプ52と、該循環ポンプ52が介装された循環供給ライン54と、貯留タンク56と、給液管58とを有する。この中の循環ポンプ52と貯留タンク56は、支持柱60に支持される。すなわち、循環ポンプ52は支持柱60の下端近傍に位置決め固定され、一方、貯留タンク56は支持柱60の上端近傍に配設されている。
循環ポンプ52と上培養槽18bの間には、図3に示すように、循環供給ライン54の下流側の一部である送液用毛細管62と、上培養槽18bの上方で上第1発酵槽16c側から上第2発酵槽16d側に向かうように延在する給液管58(管体)とが設けられる。貯留タンク56内の培養液L2は、毛細管現象によって送液用毛細管62に吸い上げられることで給液管58に送液される。
培養液L2は、給液管58内を、上第1発酵槽16c側の端部を上流、上第2発酵槽16d側の端部を下流として流通するとともに、該給液管58の下面に形成された複数個の分配供給口64から上培養槽18bに向かって流下する。ここで、図4に示すように、分配供給口64の開口径(開口幅)は、上第1発酵槽16c側に最近接する最上流のものが最小であり、下流に向かうに従って順次大きくなるように設定されている。すなわち、最下流の分配供給口64の開口径は、全ての分配供給口64の中で最大である。
第1実施形態に係る培養発酵装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、培養発酵方法との関係で説明する。
図1に示すように、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの一端は、下第1巻取ローラ22a、上第1巻取ローラ22cからそれぞれ引き出されて、下培養槽18a、上培養槽18b内の上下に設けられた第1案内ローラ24a、第2案内ローラ24bに架け渡される。この架け渡しに伴い、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの、下培養槽18a、上培養槽18b内に収容された下第2部位29a、上第2部位29bが折り返されて蛇腹形状をなす。
貯留タンク56に貯留された培養液L2は、毛細管現象によって送液用毛細管62に吸い上げられ、さらに、該送液用毛細管62から給液管58に移液される。このように、送液用毛細管62を採用することにより、培養液L2を上培養槽18bに供給するための構成の簡素化を図ることができる。毛細管現象によって給液管58への移液量が制限されるので、自動開閉弁等を貯留タンク56に設ける必要が特にないからである。
培養液L2は、給液管58を流通し、該給液管58の下面に形成された複数個の分配供給口64の各々から上培養槽18bに流下する。これにより、上培養槽18bで培養工程が行われる。ここで、分配供給口64の開口径は、上流側で小さく、且つ下流側となるにつれて大きくなるように設定されている。このため、最上流の分配供給口64から最下流の分配供給口64に至るまで、培養液L2の流下量が略同等となる。換言すれば、各分配供給口64からの培養液L2の流出量が均衡する。このため、第2帯状布帛26bの、上培養槽18b内の上第2部位29bに担持された藻類に対して培養液L2を略均等に分配することができる。
しかも、上第2部位29bは、第2案内ローラ24bによる折り返しで蛇腹形状をなしている。従って、上第2部位29bに担持された藻類に、光(例えば、日光)が略均等に入射する。このことと、培養液L2が略均等に分配されることとが相俟って、上第2部位29bの全体にわたって藻類を効率よく培養することができる。
培養液L2は、複数個の上槽ドレン口46を介して下培養槽18aに速やかに流下する。これにより、下培養槽18aにおいても培養工程が行われる。上培養槽18bで培養液L2が略均等に分配されているため、複数個の上槽ドレン口46からの培養液L2の流下量は、各上槽ドレン口46において略同等である。すなわち、下培養槽18a内に収容された第1帯状布帛26aの下第2部位29aに対し、培養液L2が略均等に供給される。
下第2部位29aも第1案内ローラ24aによる折り返しで蛇腹形状をなしているので、下第2部位29aに担持された藻類に、光(例えば、日光)が略均等に入射する。以上のような理由から、下第2部位29aにおいても、その全体にわたって藻類を効率よく培養することができる。
下培養槽18aに流下した培養液L2は、下槽ドレン口44で集合するとともに、該下槽ドレン口44を介して循環供給ライン54に流出する。培養液L2は、さらに、循環ポンプ52によって揚液され、貯留タンク56に戻される。以降は上記と同様にして培養液L2が上培養槽18bに供給され、下培養槽18aで収集されて貯留タンク56に戻される。このように、第1実施形態によれば、培養液L2を循環供給することができるので、省資源化や省エネルギ化を図ることができる。
所定時間(例えば、およそ2日程度)が経過した後、培養工程を終了するべく循環ポンプ52を停止し、さらに、下第1シャッタ36a、下第2シャッタ36b、上第1シャッタ36c及び上第2シャッタ36dを開状態としてハンドル20b、20dを回転させる。これにより下第2巻取ローラ22b、上第2巻取ローラ22dが回転するので、下第2部位29a、上第2部位29bが下第2巻取ローラ22b、上第2巻取ローラ22dのそれぞれに巻き取られる。すなわち、下第2部位29a、上第2部位29bが、第1案内ローラ24a、第2案内ローラ24bに対して相対的に摺動しながら、下第2発酵槽16b側、上第2発酵槽16d側に移動する。これにより、往移動がなされる。
培養が終了した下第2部位29a、上第2部位29bは、図5に示すように、下第2発酵槽16b、上第2発酵槽16d内に個別に収容される。その後、下第2シャッタ36b、上第2シャッタ36dを閉状態とし、さらに、下第2排気ポンプ42b、上第2排気ポンプ42dを付勢する。これにより、下第2発酵槽16b、上第2発酵槽16dが、内部が排気された閉空間となる。このようにして閉空間となった下第2発酵槽16b、上第2発酵槽16d内で、暗嫌気自己発酵が行われる。すなわち、発酵工程が実施され、典型的には、エタノールを主成分とするアルコールが得られる。
下第2部位29a、上第2部位29bが下第2発酵槽16b、上第2発酵槽16d内に移動することに伴い、第1帯状布帛26aの、下第1発酵槽16aに収容されていた下第1部位28aと、第2帯状布帛26bの、上第1発酵槽16cに収容されていた上第1部位28bがそれぞれ引き出され、下培養槽18a、上培養槽18b内に個別に収容される。この状態で、循環ポンプ52が再付勢されるとともに培養液L2が上記と同様に循環供給され、培養工程が実施される。このように第1実施形態では、往移動の後、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの、培養が終了した下第2部位29a、上第2部位29bの発酵を行うと同時に、別の部位である下第1部位28a、上第1部位28bに対して培養を行うことができる。
所定時間(例えば、およそ2日程度)が経過した後、培養工程及び発酵工程を終了するべく、循環ポンプ52を停止する一方、下第2押圧ローラ32b、上第2押圧ローラ32dを、下第2巻取ローラ22b、上第2巻取ローラ22dに巻き取られてロール状となった下第2部位29a、上第2部位29bにそれぞれ押し当てる。これにより発酵液L1が下第2部位29a、上第2部位29bから押し出され、下第2パン30b、上第2パン30dに回収される。
その後、下第1シャッタ36a、下第2シャッタ36b、上第1シャッタ36c及び上第2シャッタ36dを開状態としてハンドル20a、20cを回転させる。これに伴って下第1巻取ローラ22a、上第1巻取ローラ22cが回転するので、下第1部位28a、上第1部位28bが下第1巻取ローラ22a、上第1巻取ローラ22cのそれぞれに巻き取られる。すなわち、下第1部位28a、上第1部位28bが、第1案内ローラ24a、第2案内ローラ24bに対して相対的に摺動しながら、下第1発酵槽16a側、上第1発酵槽16c側に移動する。
これにより復移動、換言すれば、戻し工程がなされ、図1に示す状態に戻る。すなわち、培養が終了した下第1部位28a、上第1部位28bが下第1発酵槽16a、上第1発酵槽16c内に個別に収容されるとともに、発酵が終了した下第2部位29a、上第2部位29bが下培養槽18a、上培養槽18bに個別に収容される。
その後、下第1シャッタ36a、上第1シャッタ36cを閉状態として下第1排気ポンプ42a、上第1排気ポンプ42cを付勢することで、下第1発酵槽16a、上第1発酵槽16cを、内部が排気された閉空間とする。この下第1発酵槽16a、上第1発酵槽16c内で暗嫌気自己発酵が行われ、発酵工程が実施される。
その一方で循環ポンプ52が再付勢され、下培養槽18aに収容された下第2部位29aと、上培養槽18bに収容された上第2部位29bとに対し、培養液L2が上記と同様に循環供給される。すなわち、培養工程が実施される。このように、第1実施形態では、復動作の後、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの、発酵が終了した下第2部位29a、上第2部位29bの培養を行うと同時に、別の部位である下第1部位28a、上第1部位28bに対して発酵を行うことができる。
さらに、下第1押圧ローラ32a、上第1押圧ローラ32cを、下第1巻取ローラ22a、上第1巻取ローラ22cに巻き取られてロール状となった下第1部位28a、上第1部位28bにそれぞれ押し当てる。これにより発酵液L1が下第1部位28a、上第1部位28bから押し出され、下第1パン30a、上第1パン30cに回収される。
その後、下第1シャッタ36a、下第2シャッタ36b、上第1シャッタ36c及び上第2シャッタ36dを開状態としてハンドル20b、20dを回転させる。これに伴って上記の往動作がなされ、図5に示す状態となる。さらに、下第2発酵槽16b、上第2発酵槽16d内の下第2部位29a、上第2部位29bに発酵を行わせる一方、下培養槽18a、上培養槽18b内の下第1部位28a、上第1部位28bに培養を行わせる。
このように、第1実施形態では、第1培養発酵部12において下培養槽18aを挟むように下第1発酵槽16a、下第2発酵槽16bを配設するとともに、第2培養発酵部14において上培養槽18bを挟むように上第1発酵槽16c、上第2発酵槽16dを配設するようにしている。このため、往移動及び復移動により、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの、培養が終了した部位で発酵を行うと同時に、発酵が終了した別の部位で培養を行うことができる。このため、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bと藻類を繰り返し使用しながら、第1帯状布帛26a及び第2帯状布帛26bの全体にわたって培養及び発酵を効率よく行うことができる。
しかも、この場合、担持体である第1帯状布帛26a、第2帯状布帛26bを移動させることで藻類を培養槽から発酵槽に、又はその逆方向に搬送することができる。従って、藻類と担持体を分離する必要がない。また、発酵工程を行うために藻類を培養液L2から分離する必要もない。この分、培養から、有用物であるアルコールを得るまでの工程が簡素となり、且つ作業が容易となる。
次に、図6及び図7を参照し、第2実施形態に係る培養発酵装置70につき説明する。なお、図1~図5に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る培養発酵装置70を模式的に示した概略全体構成図である。この培養発酵装置70は、第1発酵槽72aと、培養槽74と、第2発酵槽72bとを備え、培養槽74は第1発酵槽72aと第2発酵槽72bで挟まれる位置に設けられる。また、第1発酵槽72a内から培養槽74内を経由し、第2発酵槽72b内に至るまで、円柱形状の案内バー76(案内部)が上部に橋架されている。
図6では、案内バー76の、培養槽74内の部位に第1カーテン78aが懸吊された状態を例示している。具体的には、第1カーテン78aは、藻類を担持した担持体としての布帛部80と、該布帛部80の上方に設けられた被保持部82とを有する。この中の被保持部82には、前記案内バー76を通す挿通孔83が形成されている。挿通孔83の直径は案内バー76の直径に比して大きく、このため、第1カーテン78aを案内バー76に沿って移動させることは容易である。
第1カーテン78aの幅は、培養槽74の幅に比して大である。このため、第1カーテン78aは、図6の紙面手前に向かう凸状の山部と、紙面奥側に向かう凹状の谷部とが交互に連なる蛇腹形状で培養槽74内に収容される。
また、第2発酵槽72b内には、第2カーテン78bが案内バー76に懸吊されて収容されている。第2カーテン78bは第1カーテン78aと同様に構成されており、従って、その布帛部及び被保持部に対し、第1カーテン78aの布帛部80及び被保持部82と同一の参照符号を付している。第1カーテン78a及び第2カーテン78bは、往移動又は復移動の際、案内バー76に対して相対的に摺動する。
第1発酵槽72a、第2発酵槽72bの幅は、第1カーテン78a、第2カーテン78bの幅に比して著しく小である。このため、第1カーテン78a、第2カーテン78bは、圧縮された状態で第1発酵槽72a内、第2発酵槽72b内に個別に収容される。
第1発酵槽72a内の下部には第1パン84aが設けられ、また、高さ方向略中間には、第1押圧ローラ86aが水平方向に移動可能に設けられる。さらに、第1発酵槽72aには、その内部を排気するための第1排気ポンプ88aが接続される。同様に、第2発酵槽72b内の下部に第2パン84bが設けられるとともに、高さ方向略中間に第2押圧ローラ86bが水平方向に移動可能に設けられる。第2発酵槽72bの内部を排気するための第2排気ポンプ88bが接続される点も同様である。第1発酵槽72a、第2発酵槽72bには、第1シャッタ90a、第2シャッタ90bが開閉可能に設けられる。
培養槽74の下部には、ドレン口92が形成される。培養液L2は、ドレン口92で集合するとともに該ドレン口92から培養槽74の外部に排出され、循環供給ライン54に介装された循環ポンプ52で貯留タンク56に揚液される。一方、培養槽74の上部には、第1実施形態と同様に給液管58が設けられ、且つ該給液管58と前記貯留タンク56が送液用毛細管62を介して接続される。
このように構成される培養発酵装置70では、培養工程、発酵工程及び戻し工程は以下のようにして実施される。
上記と同様に、貯留タンク56に貯留された培養液L2は、毛細管現象によって送液用毛細管62に吸い上げられ、該送液用毛細管62から給液管58に移液される。培養液L2は、給液管58を流通し、該給液管58の下面に形成された複数個の分配供給口64の各々から培養槽74に流下する。これにより、培養槽74に収容された第1カーテン78aの布帛部80に担持された藻類に対する培養が行われる。すなわち、培養槽74で培養工程が実施される。なお、給液管58に形成された複数個の分配供給口64の開口径が、上流側で小さく、且つ下流側となるにつれて大きくなるように設定されており、このため、各分配供給口64からの培養液L2の流出量が均衡することは第1実施形態と同様である。
第1カーテン78aの山部同士、谷部同士は、互いに十分に離間している。従って、各第1カーテン78aに、光(例えば、日光)が略均等に入射する。このことと、培養液L2が略均等に分配されることとが相俟って、第1カーテン78aの布帛部80の全体にわたって藻類を効率よく培養することができる。
培養液L2は、ドレン口92で集合して循環供給ライン54に流出する。培養液L2は、さらに、循環ポンプ52によって揚液され、貯留タンク56に戻される。以降は上記と同様に、送液用毛細管62及び給液管58を介して培養液L2が培養槽74に戻される。
所定時間(例えば、およそ2日程度)が経過した後、培養工程を終了するべく循環ポンプ52を停止し、さらに、第1シャッタ90aを開状態として、第1カーテン78aを第1発酵槽72a側に往移動させる。この往移動や後述する復移動には、例えば、公知であるいわゆる引き紐を用いればよい。又は、作業者が手作業で第1カーテン78aを引き寄せたり、押し込めたりするようにしてもよい。
これにより、図7に示すように、培養が終了した第1カーテン78aが第1発酵槽72a内に収容される。その後、第1シャッタ90aを閉状態とし、さらに、第1排気ポンプ88aを付勢して、第1発酵槽72aを、内部が排気された閉空間とする。この第1発酵槽72a内で、暗嫌気自己発酵が行われる。すなわち、発酵工程が実施され、エタノールを主成分とするアルコールが得られる。
その一方で、第2シャッタ90bを開状態として、第2カーテン78bを培養槽74側に復移動させる。すなわち、第2カーテン78bを培養槽74内に収容する戻し工程を実施する。この状態で、循環ポンプ52が再付勢されるとともに培養液L2が上記と同様に循環供給され、培養工程が実施される。
所定時間(例えば、およそ2日程度)が経過した後、培養工程及び発酵工程を終了するべく、循環ポンプ52を停止する一方、図7に示すように、第1押圧ローラ86aを第1カーテン78aに押し当てる。これにより発酵液L1が第1カーテン78aから押し出され、第1パン84aに回収される。
その後、第1シャッタ90a及び第2シャッタ90bを開状態とし、第1カーテン78aを復移動させて培養槽74に収容する一方、第2カーテン78bを往移動させて第2発酵槽72bに収容する。すなわち、図6に示す状態に戻す。その後、循環ポンプ52が再付勢されるとともに培養液L2が上記と同様に循環供給され、培養槽74内の第1カーテン78aで培養工程が実施される。同時に、第2発酵槽72b内の第2カーテン78bで発酵工程が進行する。
その後、第2シャッタ90bを閉状態として第2排気ポンプ88bを付勢し、第2発酵槽72bを、内部が排気された閉空間とするとともに、暗嫌気自己発酵に基づく発酵工程を進行させる。
さらに、第2押圧ローラ86bを第2カーテン78bに押し当てる。これにより発酵液L1が第2カーテン78bから押し出され、第2パン84bに回収される。
以降は上記と同様にして、培養が終了した第1カーテン78a(又は第2カーテン78b)での発酵が行われると同時に、新たに培養槽74に収容された第2カーテン78b(又は第1カーテン78a)での培養が行われる。このように、第2実施形態においても、培養槽74を挟むようにして第1発酵槽72a、第2発酵槽72bを設けるようにしているので、往移動及び復移動により、第1カーテン78a及び第2カーテン78bの中、培養が終了した一方のカーテンで発酵を行うと同時に、発酵が終了したもう一方のカーテンで培養を行うことができる。このため、第1カーテン78a及び第2カーテン78bと藻類を繰り返し使用しながら、第1カーテン78a及び第2カーテン78bで培養及び発酵を効率よく行うことができる。
しかも、この場合においても、担持体である第1カーテン78a、第2カーテン78bを移動させることで藻類を培養槽74から第1発酵槽72aないし第2発酵槽72bに、又はその逆方向に搬送することができる。従って、藻類と担持体を分離する必要や、発酵工程を行うために藻類を培養液L2から分離する必要がない。
以上のように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は、上記した第1実施形態及び第2実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第2実施形態では、カーテンに代替して複数個のパネル体を用いるようにしてもよい。この場合、枠体で布帛部80を支持するとともに、枠体に案内バー76を通す挿通孔を形成すればよい。
また、第1実施形態で培養発酵部を上下2段とする必要は特になく、第2実施形態と同様に単一段としてもよい。これとは逆に、第2実施形態では、第1実施形態と同様に培養発酵部を上下2段とするようにしてもよい。
10、70…培養発酵装置 12、14…培養発酵部
16a、16c、72a…第1発酵槽 16b、16d、72b…第2発酵槽
18a、18b、74…培養槽 22a~22d…巻取ローラ
24a、24b…案内ローラ 26a、26b…帯状布帛
28a、28b…第1部位 29a、29b…第2部位
32a~32d、86a、86b…押圧ローラ
36a~36d、90a、90b…シャッタ
42a~42d、88a、88b…排気ポンプ
50…培養液循環供給機構 52…循環ポンプ
56…貯留タンク 58…給液管
62…送液用毛細管 64…分配供給口
76…案内バー 78a、78b…カーテン
80…布帛部 L1…発酵液
L2…培養液

Claims (17)

  1. 担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行うための培養発酵装置であって、
    前記担持体を収容して藻類の培養を行う培養槽と、
    前記培養槽内に培養液を供給する培養液供給手段と、
    前記担持体を収容して前記藻類の発酵を行う少なくとも1個の発酵槽と、
    前記担持体を相対的に摺動可能に支持し、前記担持体が培養終了後に前記培養槽から前記発酵槽に移動する往移動時、及び、発酵終了後に前記発酵槽から前記培養槽に戻る復移動時の双方で、該担持体を案内する案内部と、
    を備え、
    前記藻類を担持した前記担持体に、前記往移動と前記復移動を交互に行わせて前記担持体を前記発酵槽と前記培養槽の間で繰り返し往復させ
    前記担持体は、第1部位と第2部位とを有し、
    前記第1部位が前記発酵槽内に収容されている間、前記第2部位が前記培養槽に収容され、前記第2部位が前記発酵槽内に収容されている間、前記第1部位が前記培養槽に収容される培養発酵装置。
  2. 請求項1記載の培養発酵装置において、前記発酵槽として第1発酵槽と第2発酵槽を有するとともに、前記第1発酵槽と前記第2発酵槽が前記培養槽を間に挟んで配置され、
    前記第1発酵槽及び前記第2発酵槽は、前記第1部位及び前記第2部位を個別に収容し、
    前記第1部位が前記第1発酵槽内に収容されている間、前記第2部位が前記培養槽に収容され、且つ前記第2部位が前記第2発酵槽内に収容されている間、前記第1部位が前記培養槽に収容される培養発酵装置。
  3. 請求項1又は2記載の培養発酵装置において、前記担持体を前記発酵槽側又は前記培養槽側に移動させる担持体移動手段を備える培養発酵装置。
  4. 請求項記載の培養発酵装置において、前記担持体移動手段は、前記発酵槽内に設けられて前記担持体を巻き取る巻取体である培養発酵装置。
  5. 担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行うための培養発酵装置であって、
    前記担持体を収容して藻類の培養を行う培養槽と、
    前記培養槽内に培養液を供給する培養液供給手段と、
    前記担持体を収容して前記藻類の発酵を行う少なくとも1個の発酵槽と、
    前記担持体を相対的に摺動可能に支持し、前記担持体が培養終了後に前記培養槽から前記発酵槽に移動する往移動時、及び、発酵終了後に前記発酵槽から前記培養槽に戻る復移動時の双方で、該担持体を案内する案内部と、
    を備え、
    前記藻類を担持した前記担持体に、前記往移動と前記復移動を交互に行わせて前記担持体を前記発酵槽と前記培養槽の間で繰り返し往復させ、
    前記担持体は、1個以上の前記担持体をそれぞれ含む第1担持体及び第2担持体を有し
    記第1担持体が前記発酵槽内に収容されている間、前記第2担持体が前記培養槽に収容され、且つ前記第2担持体が前記発酵槽内に収容されている間、前記第1担持体が前記培養槽に収容される培養発酵装置。
  6. 請求項記載の培養発酵装置において、前記発酵槽として第1発酵槽と第2発酵槽を有するとともに、前記第1発酵槽と前記第2発酵槽が前記培養槽を間に挟んで配置され、
    前記第1発酵槽及び前記第2発酵槽は、前記第1担持体、前記第2担持体を個別に収容し、
    前記第1担持体が前記第1発酵槽内に収容されている間、前記第2担持体が前記培養槽に収容され、且つ前記第2担持体が前記第2発酵槽内に収容されている間、前記第1担持体が前記培養槽に収容される培養発酵装置。
  7. 請求項2又は6記載の培養発酵装置において、前記担持体が前記培養槽内で蛇腹形状をなす培養発酵装置。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の培養発酵装置において、前記培養液を貯留した貯留タンクと、前記貯留タンクから毛細管現象によって移動した前記培養液を受ける管体とを有し、前記管体に形成された複数個の分配供給口から前記培養槽に前記培養液が分配供給される培養発酵装置。
  9. 請求項記載の培養発酵装置において、前記分配供給口の開口幅が、前記培養液の流通方向上流側から下流側に向かうにつれて大きく設定された培養発酵装置。
  10. 請求項1~のいずれか1項に記載の培養発酵装置において、前記発酵槽内に設けられて発酵済の前記藻類を担持した前記担持体を押圧する押圧手段を備える培養発酵装置。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の培養発酵装置において、前記発酵槽に開閉可能なシャッタが設けられるとともに、前記発酵槽の内部を排気する排気手段を備える培養発酵装置。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の培養発酵装置において、前記担持体が布帛である培養発酵装置。
  13. 担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行う培養発酵方法であって、
    前記藻類を担持した担持体を培養槽に収容し、培養を行う培養工程と、
    培養が終了した前記藻類を前記担持体ごと発酵槽に移動させ、発酵を行う発酵工程と、
    発酵が終了した前記藻類を前記担持体ごと前記培養槽に戻す戻し工程と、
    を有し、
    前記培養工程、前記発酵工程、前記戻し工程を繰り返し行うに際し、前記担持体の第1部位を前記発酵槽に収容して発酵を行う間、前記担持体の第2部位を前記培養槽に収容して培養を行う一方、前記担持体の前記第2部位を前記発酵槽に収容して発酵を行う間、前記担持体の前記第1部位を前記培養槽に収容して培養を行う培養発酵方法。
  14. 請求項1記載の培養発酵方法において、前記発酵槽として、前記培養槽を間に挟んで配置されるとともに、前記担持体の前記第1部位及び前記第2部位を個別に収容する第1発酵槽と第2発酵槽を設け、
    前記第1部位を前記第1発酵槽内に収容して発酵を行う間、前記第2部位を前記培養槽に収容して培養を行う一方、前記第2部位を前記第2発酵槽内に収容して発酵を行う間、前記第1部位を前記培養槽に収容して培養を行う培養発酵方法。
  15. 担持体で担持した藻類の培養及び発酵を行う培養発酵方法であって、
    前記藻類を担持した担持体を培養槽に収容し、培養を行う培養工程と、
    培養が終了した前記藻類を前記担持体ごと発酵槽に移動させ、発酵を行う発酵工程と、
    発酵が終了した前記藻類を前記担持体ごと前記培養槽に戻す戻し工程と、
    を有し、
    1個以上の前記担持体をそれぞれ含む第1担持体及び第2担持体を設け、
    前記培養工程、前記発酵工程、前記戻し工程を繰り返し行うに際し、前記第1担持体を前記発酵槽に収容して発酵を行う間、前記第2担持体を前記培養槽に収容して培養を行う一方、前記第2担持体を前記発酵槽内に収容して発酵を行う間、前記第1担持体を前記培養槽に収容して培養を行う培養発酵方法。
  16. 請求項1記載の培養発酵方法において、前記発酵槽として、前記培養槽を間に挟んで配置されるとともに、前記第1担持体、前記第2担持体を個別に収容する第1発酵槽と第2発酵槽を設け、
    前記第1担持体を前記第1発酵槽内に収容して発酵を行う間、前記第2担持体を前記培養槽に収容して培養を行う一方、前記第2担持体を前記第2発酵槽内に収容して発酵を行っている間、前記第1担持体を前記培養槽に収容して培養を行う培養発酵方法。
  17. 請求項1~1のいずれか1項に記載の培養発酵方法において、前記担持体として布帛を用いる培養発酵方法。
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