JP7121686B2 - vane pump - Google Patents
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Description
本発明は、ベーンポンプに関するものである。 The present invention relates to vane pumps.
特許文献1には、ロータと、ロータに摺動自在に設けられた複数のベーンと、ロータ及び複数のベーンを囲む環状のカムリングと、カムリングに形成される孔を貫通する連結棒と、を備えるベーンポンプが開示されている。ベーンポンプでは、ロータ、カムリングの内周面、及び隣り合うベーンによってポンプ室が区画される。
ベーンポンプでは、ロータの回転に伴いポンプ室が拡張して作動流体を吸い込み、ポンプ室が収縮することで作動流体を加圧して吐出する。 In the vane pump, the pump chamber expands as the rotor rotates to suck in the working fluid, and the pump chamber contracts to pressurize and discharge the working fluid.
このようなベーンポンプにおいては、ロータの回転に伴い加圧されるポンプ室内の圧力によって、カムリングが膨らむように変形して、カムリングの内周面の形状が変化するおそれがある。カムリングの内周面の形状が変化すると、ポンプ室の容積が変化するため、容積効率が低下する場合がある。 In such a vane pump, the pressure in the pump chamber, which is pressurized as the rotor rotates, may cause the cam ring to expand and deform, changing the shape of the inner peripheral surface of the cam ring. When the shape of the inner peripheral surface of the cam ring changes, the volumetric efficiency of the pump chamber changes, which may reduce the volumetric efficiency.
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ベーンポンプの容積効率を向上させることを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to improve the volumetric efficiency of a vane pump.
本発明は、ベーンポンプであって、駆動軸に連結されたロータと、ロータに対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーンと、ロータの回転に伴ってベーンの先端が摺動する内周面を有するカムリングと、ロータとカムリングと一対の隣り合うベーンとによって区画されるポンプ室と、ロータ及びカムリングを収容するポンプボディと、カムリングに形成される挿通孔を挿通しポンプボディに対してカムリングを位置決めするピン部材と、を備え、挿通孔の内周面は、カムリングの中心と挿通孔の中心を結ぶ仮想線と交差する平坦面を有し、平坦面は、ピン部材よりもカムリングの径方向内側に設けられることを特徴とする。 The present invention relates to a vane pump, comprising a rotor connected to a drive shaft, a plurality of vanes provided to reciprocate in a radial direction with respect to the rotor, and vanes whose tips slide as the rotor rotates. A cam ring having a peripheral surface, a pump chamber defined by a rotor, a cam ring, and a pair of adjacent vanes, a pump body housing the rotor and the cam ring, and an insertion hole formed in the cam ring passing through the pump body. a pin member for positioning the cam ring, wherein the inner peripheral surface of the insertion hole has a flat surface that intersects an imaginary line connecting the center of the cam ring and the center of the insertion hole, and the flat surface is closer to the cam ring than the pin member. It is characterized by being provided radially inward.
この本発明では、挿通孔は、真円形の孔ではなく、カムリングの中心と挿通孔の中心を結ぶ仮想線に交差する平坦面を有する。よって、挿通孔が円形の場合と比較して、カムリングの径方向におけるピン部材と挿通孔とのクリアランスを小さくすることができ、挿通孔の平坦面とピン部材との接触により、カムリングが膨らむような変形が規制される。 According to the present invention, the through hole is not a perfectly circular hole, but has a flat surface that intersects an imaginary line connecting the center of the cam ring and the center of the through hole. Therefore, the clearance between the pin member and the insertion hole in the radial direction of the cam ring can be made smaller than when the insertion hole is circular, and the contact between the flat surface of the insertion hole and the pin member swells the cam ring. deformation is restricted.
また、本発明は、平坦面が、仮想線と垂直に設けられ、挿通孔の内周面は、平坦面と共にピン部材を挟むように設けられ平坦面と平行な対向面をさらに有することを特徴とする。 Further, the present invention is characterized in that the flat surface is provided perpendicular to the imaginary line, and the inner peripheral surface of the insertion hole further has an opposing surface parallel to the flat surface provided so as to sandwich the pin member together with the flat surface. and
この発明では、カムリングの径方向における挿通孔とピン部材との間のクリアランスは、互いに平行な平面である平坦面及び対向面によって規定される。これにより、径方向外側に膨らむように変形させる力がカムリングに作用しても、この力に対して垂直な平坦面及び対向面がピン部材と接触して力が受圧される。このため、カムリングの内周面の変形をより一層抑制することができる。 In this invention, the clearance between the through hole and the pin member in the radial direction of the cam ring is defined by the flat surface and the opposing surface that are planes parallel to each other. As a result, even if a force that causes the cam ring to bulge outward in the radial direction acts on the cam ring, the flat surface and the opposing surface that are perpendicular to this force come into contact with the pin member and receive the force. Therefore, deformation of the inner peripheral surface of the cam ring can be further suppressed.
本発明によれば、ベーンポンプの容積効率が向上する。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the volumetric efficiency of a vane pump improves.
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係るベーンポンプ100について説明する。
A
ベーンポンプ100は、車両に搭載される油圧機器、例えば、パワーステアリング装置や変速機等の油圧供給源として用いられる。ベーンポンプ100は、作動油を作動流体とする固定容量型である。
The
ベーンポンプ100は、駆動軸1の端部にエンジン(図示省略)等の動力が伝達され、駆動軸1に連結されたロータ2が回転するものである。ロータ2は、図1において時計回りに回転する。
In the
図1に示すように、ベーンポンプ100は、ロータ2に対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーン3と、ロータ2を収容すると共にロータ2の回転に伴ってベーン3の先端が摺動する内周面であるカム面4aを有するカムリング4と、カムリング4を収容する収容凹部5aを有するポンプボディ5と、を備える。
As shown in FIG. 1, the
ロータ2には、外周面に開口するスリット7が所定間隔をおいて放射状に形成される。スリット7には、ベーン3が往復動自在に挿入される。スリット7内には、吐出圧が導かれる背圧室8がベーン3の基端部によって区画される。また、隣り合う背圧室8は、後述するポンプカバー15に形成される背圧溝(図示省略)によって互いに連通される。
The
ベーン3は、背圧室8に導かれる作動油の圧力によって、スリット7から抜け出る方向に押圧され、先端部がカムリング4のカム面4aに当接する。これにより、カムリング4の内部には、ロータ2の外周面、カムリング4のカム面4a、及び隣り合うベーン3によって複数のポンプ室6が区画される。
The
カムリング4は、内周のカム面4aが略長円形状をした環状の部材である。カムリング4は、ポンプ室6の容積を拡張する吸込領域4bと、ポンプ室6の容積を収縮する吐出領域4cと、を有する。このように、各ポンプ室6は、ロータ2の回転に伴って拡縮する。本実施形態では、カムリング4は、2つの吸込領域4b及び2つの吐出領域4cを有する。吸込領域4bと吐出領域4cとの間の領域は、ベーン3がロータ2の径方向について移動する方向が切り替わる遷移領域4dである。
The
図2に示すように、ポンプボディ5の収容凹部5aには、ロータ2と、カムリング4の一側面(図2では下側面)に当接して配置される第1サイドプレート10と、カムリング4の他側面(図2では上側面)に当接して配置される第2サイドプレート12と、が収容される。つまり、収容凹部5aには、第1サイドプレート10、カムリング4、第2サイドプレート12の順にこれらが積層して収容される。このように、第1及び第2サイドプレート10,12は、ロータ2及びカムリング4の両側面を挟んだ状態で配置され、ポンプ室6を密閉する。
As shown in FIG. 2, the housing recess 5a of the
第2サイドプレート12のカムリング4とは反対側には、ポンプカバー15が配置される。ポンプカバー15は、その端面がポンプボディ5における環状の端面に当接した状態で、ポンプボディ5と締結される。このように、ポンプボディ5の収容凹部5aはポンプカバー15によって封止される。
A
駆動軸1は、ブッシュ30を介してポンプボディ5に回転自在に支持されると共に、その端部がブッシュ31を介してポンプカバー15に回転自在に支持される。駆動軸1は第1及び第2サイドプレート10,12を挿通する。
The
第1サイドプレート10には、カムリング4の吐出領域4c(図1参照)に対応して開口し、ポンプ室6が吐出する作動油を高圧室20へと導く円弧状の2つの吐出ポート11a,11bが貫通して形成される。
The
第2サイドプレート12におけるロータ2が摺動する端面には、カムリング4の2つの吸込領域4b(図1参照)に対応して開口し、ポンプ室6に作動流体としての作動油を導く円弧状の2つの吸込ポート(図示省略)が形成される。
The end surface of the
ポンプボディ5及びポンプカバー15には、タンク(図示省略)と吸込ポートとを連通し、吸込ポートを通じてタンクの作動油をポンプ室6へと導く吸込通路21が形成される。ポンプボディ5には、高圧室20に連通し高圧室20の作動油を外部の油圧機器へと供給する吐出通路(図示省略)が形成される。
A
図3に示すように、第1サイドプレート10には、2つのピン穴10aが形成される。2つのピン穴10aには、それぞれピン部材としての位置決めピン40が結合される。
As shown in FIG. 3, the
カムリング4には、第1サイドプレート10の2つのピン穴10aに対応した位置に、一対の挿通孔50が形成される。一対の挿通孔50は、カムリング4の中心に対して対称の位置に設けられる(図1参照)。
A pair of
同様に、第2サイドプレート12及びポンプカバー15には、第1サイドプレート10の2つのピン穴10aに対応した位置に、それぞれ一対の貫通孔12a及び一対のピン穴15aが形成される。
Similarly, the
位置決めピン40は、真円形断面を有する棒状の部材である。位置決めピン40は、カムリング4の挿通孔50及び第2サイドプレート12の貫通孔12aを挿通し、ポンプカバー15のピン穴15aに挿入される。位置決めピン40によって、ポンプカバー15と第1及び第2サイドプレート10,12とに対するカムリング4の相対回転が規制される。これにより、カムリング4は、位置決めピン40によってポンプボディ5に対して位置決めされる。
The
ベーンポンプ100は、ロータ2の回転に伴って、カムリング4の吸込領域4bにおける各ポンプ室6に吸込ポート及び吸込通路21を通じてタンクから作動油を吸込むと共に、カムリング4の吐出領域4cにおける各ポンプ室6から吐出ポート11a,11b及び吐出通路を通じて作動油を外部へ吐出する。このように、ベーンポンプ100は、ロータ2の回転に伴う各ポンプ室6の拡縮によって作動油を給排する。
As the
次に、カムリング4の挿通孔50と位置決めピン40の構造について、詳しく説明する。なお、以下では、図4に示すように、カムリング4の中心軸方向から見たカムリング4の平面視(図1や図4の状態)において、カムリング4の中心O1と挿通孔50の中心O2とを通る仮想線Lを設定して説明する。言い換えれば、仮想線Lは、カムリング4の中心軸及び挿通孔50の中心軸のそれぞれに直交する線である。
Next, the structures of the
カムリング4の一対の挿通孔50は、それぞれカムリング4の軸方向に沿ってカムリング4を貫通する貫通孔であり、遷移領域4dに重なるように、言い換えれば遷移領域4dの範囲内に位置するように形成される(図1参照)。挿通孔50の内周面は、図4に示すように、仮想線Lに垂直に交差するように設けられる平坦面51と、平坦面51と共に位置決めピン40を挟むように設けられ平坦面51と平行な対向面52と、を有する。つまり、平坦面51と対向面52とは、それぞれ挿通孔50の中心軸に平行に形成されて互いに平行な一対の平面である。
The pair of insertion holes 50 of the
平坦面51は、位置決めピン40よりもカムリング4の径方向の内側に位置するように設けられる。対向面52は、位置決めピン40よりも径方向の外側に設けられる。
The
平坦面51と対向面52とは、一対の円弧面53,54によって挿通孔50の周方向に接続される。一対の円弧面53,54は、それぞれ挿通孔50の中心O2を中心とし、同一の曲率半径を有する円弧面である。円弧面53,54の直径に相当する一対の円弧面53,54の間隔D2は、平坦面51と対向面52との間隔D1よりも大きい。
The
よって、円形断面を有する位置決めピン40がカムリング4の挿通孔50に挿通すると、位置決めピン40と平坦面51及び対向面52との間のクリアランスは、位置決めピン40と一対の円弧面53,54との間のクリアランスよりも小さい。つまり、挿通孔50は、真円形の孔として形成される場合と比較して、カムリング4の径方向における幅が小さく、カムリング4の径方向において位置決めピン40との間で形成されるクリアランスが小さくなるように構成される。
Therefore, when the
ここで、カムリングは、吐出領域にあるポンプ室の作動油の高圧によって、径方向外側に膨らむような力を受ける。カムリングが径方向外側に膨らむと、カム面の形状が変化するため、カム面とベーンとで形成されるポンプ室の容積が変化する。吐出領域にあるポンプ室の容積が大きくなるようにカム面が変化すると、吸込領域から吐出領域に遷移する際のポンプ室の容積変化が小さくなり、吐出領域にあるポンプ室から吐出される作動油の吐出量が低下するおそれがある。このように、カム面の形状が変化すると、ベーンポンプの容積効率が低下するおそれがある。 Here, the cam ring receives a force that expands radially outward due to the high pressure of the hydraulic oil in the pump chamber in the discharge region. When the cam ring expands radially outward, the shape of the cam surface changes, so the volume of the pump chamber formed by the cam surface and the vanes changes. When the cam surface changes so that the volume of the pump chamber in the discharge region increases, the change in the volume of the pump chamber when transitioning from the suction region to the discharge region becomes small, and the hydraulic oil discharged from the pump chamber in the discharge region decreases. There is a possibility that the discharge amount of the ink may decrease. If the shape of the cam surface changes in this way, there is a risk that the volumetric efficiency of the vane pump will decrease.
これに対し、本実施形態に係るベーンポンプ100では、吐出領域4cにあるポンプ室6内の作動油の高圧を受けてカムリング4が径方向に膨らむように変形しようとしても、位置決めピン40と平坦面51とが径方向に接触する。挿通孔50が真円形である場合と比較して、位置決めピン40と挿通孔50の平坦面51との間のクリアランスが小さいため、膨らむようなカムリング4の変形が規制され、カム面4aの変形が抑制される。したがって、ベーンポンプ100の容積効率の低下を抑制することができる。
On the other hand, in the
また、ベーンポンプ100では、位置決めピン40と挿通孔50との径方向のクリアランスは、平坦面51と対向面52とによって規定され、平坦面51と対向面52との間隔D1は、一対の円弧面53,54の間隔D2よりも小さい。つまり、挿通孔50は、カムリングの径方向における間隔D1が、周方向における間隔(間隔D1と直交する方向の間隔)D2よりも小さい。
Further, in the
このように、ベーンポンプ100では、位置決めピン40と挿通孔50とのクリアランスを均一に小さくするのではなく、カムリング4の径方向にだけ小さくなるように構成される。平坦面51と対向面52とは、互いに平行な平面であるため、機械加工によって容易に高い加工精度で形成することができる。よって、カムリング4の変形を抑制するためには、平坦面51及び対向面52を精度よく加工すればよく、その他の部分には高い加工精度が求められない。したがって、ベーンポンプ100によれば、平坦面51及び対向面52の精度を容易に確保することができると共に、挿通孔50の内周面全体を高い加工精度で加工する必要はないため、加工工数の増加を抑制し、容易に寸法管理を行うことができる。
Thus, the
次に、本実施形態の変形例について、説明する。 Next, a modified example of this embodiment will be described.
上記実施形態では、平坦面51は、仮想線Lに対して垂直に設けられる。これに対し、平坦面51は、径方向に膨らむようなカムリング4の変形を規制する限り、任意の位置に設けることができる。具体的には、平坦面51は、仮想線Lに対して平行な平面でなければよく、少なくとも一部が挿通孔50の中心よりも径方向内側に位置し、仮想線Lと交差する(仮想線Lに対して傾斜する)ように設けられればよい。これによれば、膨らむようにカムリング4が変形しようとしても、平坦面51が位置決めピン40と径方向に接触するため、カムリング4の変形を抑制することができる。
In the above embodiment, the
また、上記実施形態では、挿通孔50は、平坦面51に平行な対向面52を有する。これに対し、カムリング4の変形を抑制するには、挿通孔50は、少なくとも平坦面51を有していればよく、対向面52は必須の構成ではない。
Further, in the above embodiment, the
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。 According to the above embodiment, the following operational effects are obtained.
ベーンポンプ100では、ポンプ室6内の作動油の圧力によりカムリング4が径方向に膨らむように変形しようとしても、位置決めピン40と平坦面51とが径方向に接触する。よって、挿通孔50が真円形である場合と比較して、カム面4aの変形が抑制されるため、ベーンポンプ100の容積効率の低下を抑制することができる。
In the
また、ベーンポンプ100では、平坦面51は、仮想線Lと垂直に設けられ、挿通孔50の内周面には、平坦面51と平行な対向面52が設けられる。これにより、カムリング4の径方向における挿通孔50と位置決めピン40との間のクリアランスは、互いに平行な平面である平坦面51及び対向面52によって規定される。よって、径方向外側に膨らむように変形させる力がカムリング4に作用しても、この力に対して垂直な平坦面51及び対向面52が位置決めピン40に接触して力が受圧される。このため、カムリング4のカム面4aの変形をより一層抑制することができ、ベーンポンプ100の容積効率の低下を抑制することができる。
Further, in the
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。 Configurations, functions, and effects of embodiments of the present invention will be collectively described below.
ベーンポンプ100は、駆動軸1に連結されたロータ2と、ロータ2に対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーン3と、ロータ2の回転に伴ってベーン3の先端が摺動するカム面4aを有するカムリング4と、ロータ2とカムリング4と一対の隣り合うベーン3とによって区画されるポンプ室6と、ロータ2及びカムリング4を収容するポンプボディ5と、カムリング4に形成される挿通孔50を挿通しポンプボディ5に対してカムリング4を位置決めする位置決めピン40と、を備え、挿通孔50の内周面は、カムリング4の中心と挿通孔50の中心とを通る仮想線Lと交差する平坦面51を有し、平坦面51は、位置決めピン40よりもカムリング4の径方向内側に設けられる。
The
この構成では、挿通孔50は、真円形の孔ではなく、カムリング4の中心と挿通孔50の中心を結ぶ仮想線Lに交差する平坦面51を有する。よって、挿通孔50が円形の場合と比較して、カムリング4の径方向における位置決めピン40と挿通孔50とのクリアランスを小さくすることができ、挿通孔50の平坦面51と位置決めピン40との接触により、カムリング4が膨らむような変形が規制される。したがって、ベーンポンプ100の容積効率が向上する。
In this configuration, the
また、ベーンポンプ100では、平坦面51は、仮想線Lと垂直に設けられ、挿通孔50の内周面は、平坦面51と共に位置決めピン40を挟むように設けられ平坦面51と平行な対向面52をさらに有する。
Further, in the
この構成では、カムリング4の径方向における挿通孔50と位置決めピン40との間のクリアランスは、互いに平行な平面である平坦面51及び対向面52によって規定される。これにより、カムリング4の径方向における挿通孔50と位置決めピン40との間のクリアランスは、互いに平行な平面である平坦面51及び対向面52によって規定される。よって、径方向外側に膨らむように変形させる力がカムリング4に作用しても、この力に対して垂直な平坦面51及び対向面52が位置決めピン40と接触して力が受圧されるため、カムリング4のカム面4aの変形をより一層抑制することができる。したがって、ベーンポンプ100の容積効率の低下を抑制することができる。
In this configuration, the clearance between the
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the above embodiments merely show a part of application examples of the present invention, and the technical scope of the present invention is not limited to the specific configurations of the above embodiments. do not have.
1…駆動軸、2…ロータ、3…ベーン、4…カムリング、4a…カム面(内周面)、5…ポンプボディ、6…ポンプ室、40…位置決めピン(ピン部材)、50…挿通孔、51…平坦面、52…対向面、100…ベーンポンプ
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記ロータに対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーンと、
前記ロータの回転に伴って前記ベーンの先端が摺動する内周面を有するカムリングと、
前記ロータと前記カムリングと一対の隣り合う前記ベーンとによって区画されるポンプ室と、
前記ロータ及び前記カムリングを収容するポンプボディと、
前記カムリングに形成される挿通孔を挿通し前記ポンプボディに対して前記カムリングを位置決めするピン部材と、を備え、
前記挿通孔の内周面は、前記カムリングの中心と前記挿通孔の中心とを通る仮想線と交差する平坦面を有し、
前記平坦面は、前記ピン部材よりも前記カムリングの径方向内側に設けられることを特徴とするベーンポンプ。 a rotor coupled to the drive shaft;
a plurality of vanes provided so as to reciprocate in a radial direction with respect to the rotor;
a cam ring having an inner peripheral surface on which tips of the vanes slide as the rotor rotates;
a pump chamber defined by the rotor, the cam ring, and a pair of adjacent vanes;
a pump body that houses the rotor and the cam ring;
a pin member that passes through an insertion hole formed in the cam ring and positions the cam ring with respect to the pump body;
an inner peripheral surface of the insertion hole has a flat surface that intersects an imaginary line passing through the center of the cam ring and the center of the insertion hole;
The vane pump, wherein the flat surface is provided radially inward of the cam ring relative to the pin member.
前記挿通孔の内周面は、前記平坦面と共に前記ピン部材を挟むように設けられ前記平坦面と平行な対向面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。 The flat surface is provided perpendicular to the virtual line,
2. The vane pump according to claim 1, wherein the inner peripheral surface of said insertion hole further has a facing surface parallel to said flat surface provided so as to sandwich said pin member together with said flat surface.
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