JP7119045B2 - 情報管理システム及び情報管理方法 - Google Patents
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Description
項1.
患者に関するカルテ情報から、前記患者の疾患に関連する因子情報を抽出する解析部と、
前記解析部によって抽出された因子情報を、前記患者と関連付けて記憶する因子情報記憶部と、
検索要求を受けた場合に、当該検索要求で指定された患者に対応する前記因子情報を出力する因子情報検索部と、を備え、
前記因子情報は、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報及び/または患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報を含むことを特徴とする、情報管理システム。
項2.
前記生活背景に関する因子情報は、いじめの有無、虐待の有無、離婚経験、最終学歴および就労経験の少なくともいずれかの情報を含む、項1に記載の精神科用情報管理システム。
項3.
外部入力により指定された患者と前記因子情報が類似する患者の症例を検索する類似症例検索部をさらに備え、
該類似症例検索部は、前記因子情報記憶部から、前記指定された患者と関連付けられた前記因子情報を抽出し、保有している因子情報の少なくとも一部が前記抽出した因子情報と一致する他の患者の因子情報を抽出する、項1または2に記載の情報管理システム。
項4.
前記類似症例検索部は、保有している因子情報のうち、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報が前記抽出した因子情報と一致する他の患者を抽出する、項3に記載の情報管理システム。
項5.
前記類似症例検索部は、保有している因子情報のうち、患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報が前記抽出した因子情報と一致する他の患者を抽出する、項3に記載の情報管理システム。
項6.
前記因子情報記憶部は、前記因子情報を前記患者の患者IDと関連付けて記憶する、項1から5のいずれかに記載の情報管理システム。
項7.
患者に関するカルテ情報から、前記患者の疾患に関連する因子情報を抽出する解析ステップと、
前記解析ステップによって抽出された因子情報を、前記患者と関連付けて記憶する因子情報記憶ステップと、
検索要求を受けた場合に、当該検索要求で指定された患者に対応する前記因子情報を出力する因子情報検索ステップと、を備え、
前記因子情報は、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報及び/または患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報を含むことを特徴とする、情報管理方法。
項8.
外部入力により指定された患者と前記因子情報が類似する患者の症例を検索する類似症例検索ステップをさらに備え、
該類似症例検索ステップでは、前記因子情報記憶ステップによって記憶された因子情報から、前記指定された患者と関連付けられた前記因子情報を抽出し、保有している因子情報の少なくとも一部が前記抽出した因子情報と一致する他の患者の因子情報を抽出する、項7に記載の情報管理方法。
項9.
前記因子情報記憶ステップでは、前記因子情報を前記患者の患者IDと関連付けて記憶する、項7または8に記載の情報管理方法。
本実施の形態は本発明の情報管理システムを精神科病院に適用した場合の例を示すものである。図1は本実施の形態の精神科用情報管理システム1の構成を示す模式図である。図1において、精神科用情報管理システム1は、クライアント端末100と、電子カルテサーバ200と、精神科用データ処理サーバ300と、を備えている。
クライアント端末100は、医師や看護師等のユーザが操作する端末であり、ユーザが所属する病院内に1または複数設けられる。クライアント端末100は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ、またはタブレット等の携帯端末で構成され、入力装置110、表示装置120および情報処理装置130を備えている。
電子カルテサーバ200は、上記病院内に設置されており、例えばLAN2を介してクライアント端末100と通信可能に接続されている。電子カルテサーバ200とクライアント端末100との接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。電子カルテサーバ200は、カルテ情報処理部210およびカルテ情報記憶部220を備えている。
精神科用データ処理サーバ300は、例えば、精神科医療に関する情報を管理する外部機関に設置されており、当該外部機関と提携する1または複数の病院からアクセス可能となっている。電子カルテサーバ200およびクライアント端末100は、LAN2およびインターネット3を介して、精神科用データ処理サーバ300と通信可能に接続されている。
因子情報とは、精神疾患患者の疾患に関連する情報の要約であり、患者に対する治療/看護の方法を決定する要素となるものである。因子情報の具体例を図2に示す。因子情報は、病名、症状といった、疾患に関連する項目である因子と、各因子に対する患者の回答・診断結果とからなる情報である。
以下、本実施の形態の精神科用情報管理システム1において、ユーザが利用可能な機能について説明する。
本実施の形態では、図1における解析部213によって、上述の因子情報をカルテ情報記憶部220に記憶された各データベース221~225から抽出することができる。具体的には、解析部213は、診療記録データベース221から、病名、症状、自殺企図、いじめの有無などの因子情報を抽出し、処方記録データベース222から、投与した薬剤などの因子情報を抽出し、看護記録データベース223から、睡眠障害、拘束の有無、自殺企図などの因子情報を抽出し、PSW記録データベース224からいじめの有無、就労経験などの因子情報を抽出する。
因子情報記憶部320に記憶された因子情報データベース321は、外部から検索することが可能となっている。本実施の形態では、因子情報検索部312が、外部から検索要求を受けた場合に、当該検索要求で指定された患者に対応する因子情報を出力する機能を有している。例えば、ある患者の因子情報を検索する場合、精神科用データ処理サーバ300にアクセス可能なクライアント端末100において、ユーザが入力装置110を操作して、患者ID(例えば、ABCDE-12345)を指定して検索要求を行う。これに応じて、因子情報検索部312は、因子情報データベース321から、検索要求で指定された患者IDに対応する因子情報を検索して、クライアント端末100に出力する。これにより、当該クライアント端末100の表示装置120に、図5に示す因子情報が表示される。なお、患者IDが電子カルテサーバにおける患者番号と異なる場合には、ユーザが患者番号を指定したときに、クライアント端末100側で、患者番号を患者IDに変換して、精神科用データ処理サーバ300に問い合わせを行うことになる。
以上のように、本実施の形態による精神科用情報管理システム1では、患者との面談情報など自由形式で記載されていた情報を、因子情報として抽出してデータベース化することができる。特に、本実施の形態では、前記因子情報に、これまではデータベース化されていなかった、患者の生活背景に関する因子情報が含まれる。このため、例えば、医師や看護師などが患者ID毎の因子情報を検索要求して表示装置120に表示させるだけで、患者の状態をその因子情報に基づき把握することができる。したがって、生活背景に関する因子情報を把握するために、膨大なテキスト情報を読まなければならなかった従来のシステムに比べて、時間および労力を大幅に短縮でき、精神科治療の効率を大幅に向上させることができる。さらには、データベース221~225に別個に登録されていた情報を統合して表示できるため、治療チーム全体での情報共有も容易になる。
精神科用情報管理システム1において、ユーザは、上述の機能の他、以下の機能を利用できる。
また、本実施の形態では、特定症例検索部313によって、因子情報データベース321から特定症例を検索することが可能となっている。具体的には、クライアント端末100において、ユーザが入力装置110を操作することにより、表示装置120に電子カルテの初期画面を表示させ、当該初期画面における検索ボタンを選択して検索ボックスに因子情報を入力する。例えば、検索ボックスには各因子が配列されており、ユーザは特定症例に対応する因子をクリックすることにより、因子情報を入力することができる。
また、本実施の形態では、類似症例検索部314が、外部入力により指定された患者と因子情報が類似する患者の症例を、因子情報データベース321から検索することが可能となっている。具体的には、クライアント端末100において、ある患者に関する情報を表示装置120に表示している状態で、ユーザが入力装置110により“類似症例”の表示部分を選択すると、クライアント端末100から、当該患者に類似する症例の検索要求が精神科用データ処理サーバ300に送信される。類似症例検索部314は、当該検索要求を受信すると、まず、因子情報記憶部320の因子情報データベース321を参照して、該当の患者IDと関連付けられている全ての因子情報を抽出する。そして、類似症例検索部314は、保有している因子情報の少なくとも一部が前記抽出した因子情報と一致する他の患者のIDを検索する。
また、本実施の形態では、難易度設定部315によって、患者毎に治療難易度・看護難易度・退院難易度など各種の難易度を設定し、患者ID毎にその各種難易度を、因子情報記憶部320に記憶しておくことができる。難易度は、難易性に関連する所定の複数の因子情報を組み合わせることで算出できる。以下、難易度設定部315による難易度の算出方法について説明する。
難易度ポイント=Ka×A+Kb×B+Kc×C+Kd×D (Ka~Kd:重み付け係数)
により難易度ポイントを算出し、それを複数の閾値と比較することで、難易度を例えば3段階で判定できる。なお、因子A~Dについては、各因子の有り無しに応じて0又は1としたり、程度に応じて得点化することができる。具体的には、看護難易度であれば、例えば以下のように判定できる。まず、看護難易度ポイントを以下の式で算出する。
算出された看護難易度ポイントが4より大きければ難易度3、1より大きく4未満であれば難易度2、1未満であれば難易度1という具合に設定できる。
また、本実施の形態では、PB抽出部316が、最適な治療や看護が実施されたケースをベストプラクティスとしてマーキング(抽出)することができる。具体的には、PB抽出部316は、難易度が所定値よりも高く、且つ、入院期間が所定期間よりも短い患者のケースをベストプラクティスとして抽出する。ベストプラクティスの抽出件数は、特に限定されない。
また、本実施の形態では、入院期間予測部317が、因子情報データベース321から抽出した特定の患者に関する1または複数の因子情報に基づいて、当該患者の入院期間を予測することができる。この入院期間は、上述した難易度設定部315が設定した難易度を参照し、その難易度を変換テーブルを用いて入院期間に変換することにより算出できる。例えば、入院期間予測部317は、設定された難易度が低い(難易度1)の場合には、入院期間30日以内として、因子情報データベース321に患者IDと関連付けて記録する。クライアント端末100では、入力装置110を用いた所定の操作により、患者IDに関連付けられた予測入院期間を表示装置120に表示させることができる。このように予測された入院期間は、病院内でのベッドの空き状況の予測などに利用できる。
また、本実施の形態では、再入院率予測部318が、退院した患者または退院予定の患者に関する1または複数の因子情報を参照して、当該患者の再入院率を予測することができる。再入院率予測部318が参照する因子情報には、退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報が含まれている。退院後の精神疾患患者の予後は、退院後の生活環境に大きく影響されるが、再入院率予測部318は、退院後生活環境に関する因子情報を参照することにより、従来では困難であった精神疾患患者の再入院率の予測を、より正確に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
2 LAN
3 インターネット
100 クライアント端末
110 入力装置
120 表示装置
130 情報処理装置
200 電子カルテサーバ
210 カルテ情報処理部
211 カルテ情報検索・参照部
212 カルテ情報更新部
213 解析部
220 カルテ情報記憶部
221 診療記録データベース
222 処方記録データベース
223 看護記録データベース
224 精神保健福祉士記録データベース
225 検査結果データベース
300 精神科用データ処理サーバ
310 因子情報処理部
311 因子情報取得部
312 因子情報検索部
313 特定症例検索部
314 類似症例検索部
315 難易度設定部
316 ベストプラクティス抽出部
317 入院期間予測部
318 再入院率予測部
320 因子情報記憶部
321 因子情報データベース
Claims (5)
- 精神疾患症状を有する患者に関するカルテ情報から、前記患者の疾患に関連する因子情報を抽出する解析部と、
前記解析部によって抽出された因子情報を、前記患者と関連付けて記憶する因子情報記憶部と、
検索要求を受けた場合に、当該検索要求で指定された患者に対応する前記因子情報を出力する因子情報検索部と、
外部入力により指定された患者と前記因子情報が類似する患者の症例を検索する類似症例検索部と、
を備え、
前記因子情報は、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報及び患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報を含み、
前記生活背景に関する因子情報は、いじめの有無、虐待の有無、離婚経験、最終学歴および就労経験の少なくともいずれかの情報を含み、
前記類似症例検索部は、前記因子情報記憶部から、前記指定された患者と関連付けられた前記因子情報を抽出し、保有している因子情報のうち、患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報が前記抽出した因子情報と一致する他の患者を抽出することを特徴とする、情報管理システム。 - 前記類似症例検索部は、保有している因子情報のうち、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報が前記抽出した因子情報と一致する他の患者を抽出する、請求項1に記載の情報管理システム。
- 前記因子情報記憶部は、前記因子情報を前記患者の患者IDと関連付けて記憶する、請求項1または2に記載の情報管理システム。
- コンピュータによって実施される情報管理方法であって、
精神疾患症状を有する患者に関するカルテ情報から、前記患者の疾患に関連する因子情報を抽出する解析ステップと、
前記解析ステップによって抽出された因子情報を、前記患者と関連付けて記憶する因子情報記憶ステップと、
検索要求を受けた場合に、当該検索要求で指定された患者に対応する前記因子情報を出力する因子情報検索ステップと、
外部入力により指定された患者と前記因子情報が類似する患者の症例を検索する類似症例検索ステップと、
を備え、
前記因子情報は、患者の生活背景に関する少なくとも一つの因子情報及び患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報を含み、
前記生活背景に関する因子情報は、いじめの有無、虐待の有無、離婚経験、最終学歴および就労経験の少なくともいずれかの情報を含み、
前記類似症例検索ステップでは、前記因子情報記憶ステップによって、前記指定された患者と関連付けられた前記因子情報を抽出し、保有している因子情報のうち、患者の退院後生活環境に関する少なくとも一つの因子情報が前記抽出した因子情報と一致する他の患者を抽出することを特徴とする、情報管理方法。 - 前記因子情報記憶ステップでは、前記因子情報を前記患者の患者IDと関連付けて記憶する、請求項4に記載の情報管理方法。
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US20110066451A1 (en) | 2009-09-15 | 2011-03-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for providing health management information |
JP2015170040A (ja) | 2014-03-05 | 2015-09-28 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
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