JP7117459B2 - 摘み取った果実の分配のための回転ウェッジ - Google Patents

摘み取った果実の分配のための回転ウェッジ Download PDF

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Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2018年8月31日出願の米国仮特許出願第62/725,986号に基づく優先権を主張し、その仮特許出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
果実の摘み取りおよび収穫は、依然として主に手作業のプロセスである。リンゴ、洋ナシ、アプリコット、モモなどの果実が樹上で育つ果樹園では、農場労働者が、木の近くに梯子を移動させ、梯子に登り、果実を摘み取り、バスケットのような一時的な貯蔵場所へ果実を移しうる。労働者は、その場所の熟れた果実をすべて摘み取った後に、梯子を下りて別の場所へ移動させ、このプロセスを繰り返す。このプロセスは、所用労働量が多く、その結果、作業コストが高くなるため、農場主の利益が低くなる。
手作業に依存することで、他のリスクも存在しうる。例えば、労働者が病気などで作業できない場合には、労働力の供給に影響しうる。別の例として、未熟な労働者の不足は、果実の不注意な取り扱いまたは取り扱いミスにつながりうる。果実の摘み取りには、スキルおよび訓練の程度が低い労働者で足りるように思われるが、熟練した農場労働者は、毎秒2つもの果実を摘み取ることができ、損傷による損失も比較的低いが、未熟な労働者は、作業が大幅に遅く、果実の損傷による損失がはるかに大きい場合がある。労働者を訓練するコストは、農場の経営において大幅なコスト増に寄与しうる。
したがって、手作業に関連するリスクの一部を軽減する機械化果実収穫システムがあれば望ましい場合がある。機械化システムの一例は、果実を手作業で摘み取るのではなく、果実を摘み取るよう構成されているエンドエフェクタを備えたロボット装置を有してよい。さらに、一部の果樹園は、単一の結果枝から2または3の果実が生長する果実のクラスタを育てることが可能になりうる。果実の摘み取りまたは移動の際に、果実に損傷も打ち傷も与えることなしにかかるクラスタを摘み取ることができるエンドエフェクタがあれば望ましい場合がある。
本開示は、摘み取った果実の分配のための回転楔形部材に関する実施形態を記載する。
第1実施例において、本開示は、収穫装置を記載する。収穫装置は:遠位端および近位端を有する導管と;入口を有するノズルであって、ノズルは、導管の遠位端に結合され、真空発生器が、導管および導管に結合されたノズル内で真空環境を発生させるよう構成され、ノズルの入口は、特定のタイプの果実が、入口を通り抜けてノズル内の真空環境に入ることを許容するサイズを有する、ノズルと;導管の近位端に結合されたハウジングであって、ハウジングは、その中にチャンバを規定し、ハウジングは、チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと;ハウジング内に回転可能に取り付けられた楔形部材であって、楔形部材は、導管の近位端の方を向いた傾斜面を有し、楔形部材は、第1位置と第2位置との間で回転可能であるよう構成され、(i)楔形部材が第1位置にある時、導管を通った果実が第1区画に振り分けられ、(ii)楔形部材が第2位置にある時、導管を通った果実が第2区画に振り分けられる、楔形部材と、を備える。
第2実施例において、本開示は、収穫システムを記載する。収穫システムは、収穫装置を備え、収穫装置は;遠位端および近位端を有する導管と;導管の遠位端に結合されたノズルであって、真空発生器が、ノズル内に果実を引き込んで、果実に導管を通り抜けさせるために、導管およびそれに結合されたノズル内で真空環境を発生させるよう構成されている、ノズルと;導管の近位端に結合されたハウジングであって、ハウジングは、その中にチャンバを規定し、ハウジングは、チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと;ハウジング内に回転可能に取り付けられた楔形部材であって、楔形部材は、導管の近位端の方を向いた傾斜面を有する、楔形部材と、を備える。収穫システムは、さらに、楔形部材に結合され、導管の長手方向軸を中心に第1位置と第2位置との間で楔形部材を回転させるよう構成されたアクチュエータを備える。楔形部材が第1位置にある時、導管を通った果実が第1区画に振り分けられ、楔形部材が第2位置にある時、導管を通った果実が第2区画に振り分けられる。収穫システムは、さらに、コントローラを備え、コントローラは、楔形部材との果実の衝突を検出する動作と、それに応じて、アクチュエータに楔形部材を回転させる動作と、を実行するよう構成されている。
第3実施例において、本開示は、方法を記載する。方法は、第1果実および第2果実を有する果実クラスタから所定の距離内に収穫装置を配置する工程を備える。収穫装置は、導管と、導管の遠位端に結合されたノズルと、導管の近位端に結合された減速構造とを有し、真空発生器が、導管およびノズル内に真空環境を発生させるよう構成され、減速構造は、チャンバを中に有するハウジングと、ハウジング内に回転可能に取り付けられ第1位置および第2位置の間で回転可能である楔形部材とを備え、楔形部材は、導管の近位端の方を向いた傾斜面を備え、チャンバは、チャンバの一部を第1区画および第2区画に分割する仕切りを備え、真空環境は、ノズル内へ第1果実を引き込む力を果実クラスタの第1果実へ印加し、導管を通った第1果実は、楔形部材によって減速され、楔形部材が第1位置にある時、楔形部材によって第1区画へ振り分けられる。方法は、さらに、収穫装置のコントローラによって、第1果実が楔形部材に衝突したことを検出する工程を備える。方法は、さらに、それに応じて、収穫装置のコントローラによって、その後に果実クラスタから摘み取られて導管を通った第2果実が、楔形部材によって減速され、楔形部材によって第2区画へ振り分けられるように、楔形部材を第1位置から第2位置へ回転させる工程を備える。
上述の概要は、例示にすぎず、いかなる形でも限定を意図するものではない。図面および以下の詳細な説明を参照することにより、上述の態様、実施形態、および、特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および、特徴が明らかになる。
は、一実施例に従って、結果枝から生長する2果実クラスタを示す図。
は、一実施例に従って、収穫装置を示す斜視図。
は、一実施例に従って、図2Aに示した収穫装置を示す斜視断面図。
は、一実施例に従って、第1状態の収穫装置を示す部分断面正面図。
は、一実施例に従って、第1状態の収穫装置を示す背面図。
は、一実施例に従って、第2状態の収穫装置を示す部分断面正面図。
は、一実施例に従って、第2状態の収穫装置を示す背面図。
は、一実施例に従って、バンプセンサを有する収穫装置を示す部分斜視図。
は、一実施例に従って、図5Aに示した収穫装置を示す部分側面図。
は、一実施例に従って、収穫装置を動作させるための方法を示すフローチャート。
リンゴなどの果実は、通例、果柄を介して木の枝についている。果実が木の枝から生長する部分は、結果枝(spur)と呼ばれうる。1または複数の果実が、結果枝から生長する。結果枝は、果実を支え、次のシーズンの果実を支えるために、果実を摘み取った後、木の枝についたまま残る。結果枝への損傷の結果として、次のシーズンに木のこの部分から果実が生長しない場合もある。
果柄は、さらに、結果枝からさらに下方に脱離部を含みうる。脱離部は、膨らみとして現れ、繊維で構成されている。果実が熟すと、脱離部の繊維が、もはや果実の重さを保持できなくなるため、果実が、脱離部で離れて木から落ちうる。結果枝への損傷を引き起こすことなしに果実を摘み取りまたは収穫するには、果実を脱離部で果柄から分離することが望ましい場合がある。
一部の例において、果実類の開花時に、結果枝は、いくつかの花(例えば、5つの花)になりうる。これらの花の各々が、それ自身の果実に生長しうるため、果実のクラスタが形成されうる。例えば、5つの花が結果枝から生長した場合、5つの果実が結果枝から生長しうる。すべての花が生長するままにされた場合、木の1本の結果枝への栄養またはエネルギが、複数の生長する果実への供給に用いられる。結果として、得られる果実が小さく育つ可能性があり、農場主にとって高い価値を持ちえない。
したがって、農家は、化学的に、手作業で、または、機械的に、一部の花を除去し、1つの花、2つの花、そして、一部の例では、一般的ではないが、3つの花を残しうる。1つの花が残された場合、1つの大きい果実が実り、2つの花が残された場合、2つの中程度のサイズの果実が実りうる。一部の例では、2つの花の生長を許容して、2果実クラスタを生産することが、より少ない花またはより多い花を許容するよりも経済的に価値がある。
図1は、一実施例に従って、結果枝102から生長する2果実クラスタ100を示す。図1に示すように、2つの果実104A、104Bが、それぞれの果柄によって結果枝102に結合されている。2果実クラスタ100の第1果実(例えば、果実104A)が摘み取られる場合、第2果実(例えば、果実104B)は、第1果実が摘み取られるのと同時に、または、それから短時間(例えば、100ミリ秒未満)の間に、摘み取られなければ、その後すぐに地面に落ちる可能性がある。落ちた果実は、損傷を受ける可能性があり、経済的な価値を失いうる。
したがって、実質的に同時に、または、互いから短期間(例えば、100ミリ秒未満)の間に、複数の果実を摘み取るよう構成されたエンドエフェクタを備えるロボット収穫システムがあれば、望ましい場合がある。さらに、果実に打ち傷または損傷を与えうる2つの果実間の衝突または激突の機会を減らすために、第1果実を第2果実から分離できるエンドエフェクタを有することが望ましい場合がある。ロボット収穫システムのロボットアームに結合されるよう構成されると共に、摘み取られた果実の間の衝突の機会を減らしつつ、複数の果実を実質的に同時に摘み取るよう構成されたエンドエフェクタの実装の実施例が、本明細書で開示されている。
一実施例に従って、図2Aは、収穫装置200の斜視図を示しており、図2Bは、収穫装置200の斜視断面図を示している。収穫装置200は、ロボット収穫システムのロボットアームに結合可能なエンドエフェクタと呼んでもよい。
収穫装置200は、入口203を有するノズル202を備える。ノズル202の入口203は、特定のタイプの果実が入口203を通過してノズル202に入ることを許容するサイズを有する。動作中、収穫装置200に結合されたカメラなどの視覚センサが、ロボット収穫システムのコントローラに画像データを提供するために用いられてよい。画像データに基づいて、コントローラは、2の果実クラスタ(2果実クラスタ100など)を識別できる。コントローラは、それに従って、ノズル202がクラスタから所定の距離内(例えば、クラスタから1~5センチメートル以内)に存在するように、収穫装置200を配置するために収穫装置200が結合されているロボットアームに命令することができる。
収穫装置200は、第1導管204および第2導管206を備える。第2導管206は、機械的かつ流体的に第1導管204に結合されている。図2A~図2Bに示すように、例において、第1導管204は、真っ直ぐであってよく、一方、第2導管206は、第1導管204の長手方向軸205に対して角度が付けられてよい。ノズル202は、第1導管204の遠位端に結合されてもよいし、第1導管204の一体部分であってもよい。
真空発生器(図示せず)が、収穫装置200内(例えば、第2導管206および第1導管204内)に真空環境を発生させるよう構成されてよい。例えば、図2A~図2Bに図示していないブロワが、第2導管206内に真空環境を発生させるために、第2導管206のポート207すなわち近位端で収穫装置に流体結合されてよい。第1導管204は第2導管206に流体結合されているので、真空環境は、第1導管204内に及ぶ。第1導管204内の真空環境は、ノズル202の遠位端の近くに配置された果実に印加される吸引力を引き起こす。吸引力により、果実は摘み取られ、ノズル202の入口203を通してノズル202内へ引き込まれうる。別の実施例において、収穫装置200は、単一の導管(例えば、第1導管204)を備えてもよく、真空発生器は、第1導管204に直接結合されてよい。
図2Bに示すように、ノズル202は、一連のバッフル208A、208B、208C、および、208Dを備える。バッフル208A~208Dの各々は、ノズル202内に配置されており、摘み取られた果実が通ることを許容する穴を有するドーナツ型またはリング型のバッフルまたはプレートとして形成される。バッフル208A~208Dは、薄くてよく、弾性変形可能な材料で形成されている。
一連のバッフル208A~208Dは、果実がそれらのサイズに関わらず実質的に同じ速度に加速されるように、果実のサイズ差を補償するよう構成されうる。バッフル208A~208Dの穴は、小さい果実のサイズに対応するのに十分な大きさでありうる。したがって、小さい果実は、果実とバッフル208A~208Dとの間にほとんどまたは全く相互作用なしにバッフル208A~208Dのそれぞれの穴を通過するので、実質的に抗力なしにバッフル208A~208Dの穴を通過する可能性がある。同時に、バッフル208A~208Dは、収穫装置200内に生成された真空環境をよって果実に印加される吸引力のレベルを維持するために、果実の周りにシール面を形成する。結果として、小さい果実は、障害なしに特定の速度まで加速される。
より大きい果実が摘み取られた場合、果実がバッフル208A~208Dの穴を通過することで、バッフル208A~208Dは、柔軟、かつ、弾性変形可能な材料で形成されているので、変形しうる。バッフル208A~208Dは、それらの弾性により、果実が、最小限の相互作用または接触で、したがって最小限の抗力で、通過することを許容するのに十分な程度まで変形する。同時に、バッフル208A~208Dは、抗力を最小化するために、果実の周りにシール面を形成する。したがって、バッフル208A~208Dは、果実を減速させる抗力効果なしに果実の周りにシールを形成する。この構成によれば、より大きい果実は、バッフル208A~208Dがない場合ほどは減速されない。果実に特定の数の(例えば、図2Bに示したように、4つの)バッフルを通過させることにより、サイズに関わらず、すべての果実が実質的に同じ速度に加速される。
果実に印加された吸引力は、果実が第1導管204内に引き込まれた時に、果実を加速させる。果実に印加された吸引力による果実の運動量は、第1導管204の近位端に向かって第1導管204に沿って果実を移動させる。
収穫装置200は、さらに、第1導管204の近位端に配置された減速構造210を備える。減速構造210は、第1導管204の近位端に結合されたハウジング212を備える。ハウジング212は、第1導管204から果実を受け入れるよう構成されたチャンバ214を備えるか、または、規定する。
さらに、減速構造210は、第1導管204を通ってチャンバ214内でまたはチャンバ214で受け止められる果実の移動経路(例えば、長手方向軸205に沿った移動経路)内に、ハウジング212の近位端に配置されたブロックまたは楔形部材216を備える。果実の運動量により、果実は、楔形部材216に衝突する。楔形部材216は、例えば、果実への損傷を引き起こすことなしに果実を減速させるために、果実の運動エネルギを吸収するよう構成されたフォームまたは同様の弾性材料の厚い材料片で形成されてよい。
楔形部材216は、果実と楔形部材216との衝突時に、チャンバ214の底部に果実を方向付けるすなわち振り分けるよう構成された傾斜面218を有する。一例において、楔形部材216は、図2Bに示すように、第1導管204の近位端の方を向いた傾斜面218を有する三角柱として構成されてよい。したがって、傾斜面218は、衝突時に果実と相互作用して、果実の運動エネルギを吸収し、チャンバ214の底部へ果実を方向付けるように、果実の移動経路内に配置される。
上述のように、収穫装置200は、2果実クラスタ(2果実クラスタ100など)の近くに配置可能であり、クラスタの第1果実を摘み取った後に、短期間(例えば、100ミリ秒)以内にクラスタの第2果実を摘み取るよう構成されうる。果実クラスタの内の連続的に摘み取られた2つの果実の間の衝突を避けるために、果実を高速に加速させることが望ましい場合がある。特に、連続的に摘み取られた2つの果実は、第1果実の摘み取りから次の果実の摘み取りまでの期間が短期間であれば、衝突する可能性がある。しかしながら、第1摘み取り済み果実が高速に加速される場合、大きい距離または空間が、最初の果実を次の果実から分離することで、それらの間の衝突を回避できる。
さらに、2つの果実が楔形部材216によってチャンバ214の底部に方向付けられる時に、それらを分離することが望ましい場合がある。果実がチャンバ214の底部に方向付けられる時に、果実を分離してそれらの間の衝突を避けることにより、果実の損傷および打ち傷を防ぐことができる。収穫装置200は、2つの果実が互いに衝突する機会を減らすためにパーティションによって隔てられたチャンバ214の2つの異なる区画に果実を方向付けるまたは分配するよう構成されている。
一実施例に従って、図3Aは、第1状態の収穫装置200の部分断面正面図を示しており、図3Bは、第1状態の収穫装置200の背面図を示している。図3Bは、収穫装置200を備えた収穫システム300を示す。収穫システム300は、収穫装置200に結合されて収穫装置200を移動させるよう構成されたロボットアームを有するより大きいロボット収穫システムの一部であってもよいし、その中に構成されてもよい。
楔形部材216は、ハウジング212内に回転可能に取り付けられるよう構成されている。例えば、図3Aに示すように、楔形部材216は、ハウジング212の近位端でハウジング212の内面に配置された回転可能ディスク219に結合または取り付け可能である。回転可能ディスク219は、第1導管204の長手方向軸205を中心に回転可能であってよい。さらに、チャンバ214の底部は、仕切り224によって第1区画220および第2区画222に分けられている。
ここで、図3Bを参照すると、回転可能ディスク219は、ブラケット226に結合されうる。例えば、ブラケット226は、複数の留め具によって回転可能ディスク219に取り付けられてよい。ブラケット226は、ブラケット226の中心点230(回転可能ディスク219の中心点でもありうる)から半径方向外向きに伸びる2つの突起228A、228Bを有する。
収穫装置200は、さらに、アクチュエータ232を備える。アクチュエータ232は、シリンダ234およびピストン236を有する空気圧または油圧アクチュエータとして図示されている。ピストン236は、シリンダ234内に配置されたピストンヘッドと、シリンダ234の長手方向軸239に沿ってピストンヘッドから伸びるロッド240と、を備えてよい。ピストンヘッドは、シリンダ234の内部空間を、第1チャンバおよび第2チャンバに分割する。
さらに、ロッド240は、ブラケット226の突起228Bに結合されている。この構成では、ロッド240は、長手方向軸239に沿って配置されており、ブラケット226および回転可能ディスク219の中心点230からオフセットされた突起228Bにおける点に結合されている。この構成によれば、ピストン236のロッド240の長手方向の運動が、中心点230を中心としてブラケット226にモーメントを印加することにより、ブラケット226、ブラケット226に結合された回転可能ディスク219、および、回転可能ディスク219に取り付けられた楔形部材216を、第1導管204の長手方向軸205を中心に回転させる。
収穫システム300は、流体の供給源242も備えてよい。「流体」という用語は、本明細書では、任意の気体または液体を含むものとして用いられる。例えば、流体は、空気または作動油であってよい。流体の供給源242は、例えば、リザーバまたはタンク244から流体を受け入れ、流体を加圧した後に、加圧した流体を供給ライン243を通して提供するよう構成されたポンプまたはコンプレッサであってよい。追加的または代替的に、流体の供給源242は、アキュムレータであってもよい。
収穫システム300は、さらに、供給源242、アクチュエータ232、および、タンク244と流体結合されたバルブアセンブリ246を備えてよい。したがって、バルブアセンブリ246は、供給源242、アクチュエータ232、および、タンク244の間の流体流を制御するよう構成されてよい。説明のための一例として、バルブアセンブリ246は、ピストン236の運動方向を制御するためにアクチュエータ232へ出入りする流体流の方向を制御するよう構成された4方向制御バルブを備えてよい。バルブアセンブリ246は、例えば、ソレノイドアクチュエータ、空気圧または油圧パイロット流体アクチュエータ、もしくは、手動アクチュエータなど、作動メカニズムを用いて作動可能であってよい。
バルブアセンブリ246は、少なくとも第1状態および第2状態の間で切り替えられうる。第1状態において、バルブアセンブリ246は、供給源242からシリンダ234の第1チャンバへの流体流を許容しつつ、シリンダ234の第2チャンバをタンク244へ流体結合することができる。結果として、ピストン236は、図3Bに図示した位置まで伸びうる。 第2状態において、バルブアセンブリ246は、供給源242からシリンダ234の第2チャンバへの流体流を許容しつつ、シリンダ234の第1チャンバをタンク244へ流体結合することができる。結果として、ピストン236は収縮しうる(図4B参照)。
収穫システム300は、さらに、収穫装置200を作動させるよう構成されたコントローラ248を備えてよい。コントローラ248は、1または複数のプロセッサまたはマイクロプロセッサを備えてよく、データストレージ(例えば、メモリ、一時的なコンピュータ読み取り可能媒体、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体など)を備えてよい。データストレージは、コントローラ248の1または複数のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載の動作をコントローラ248に実行させる命令を格納していてよい。コントローラ248は、収穫システム300を作動させるよう構成された専用コントローラであってもよいし、収穫システム300を含むロボット収穫システムを制御するよう構成されたコントローラであってもよい。
コントローラ248とのやり取りための信号ラインが、図3Bに破線矢印として図示されており、流体ラインが、実線として示されている。コントローラ248は、収穫システム300内の様々なセンサまたは入力デバイスからの信号を介してセンサ情報などの入力を受信し、それに応じて、様々な構成要素(バルブアセンブリ246および供給源242など)に電気信号を提供することができる。
動作中、コントローラ248は、図3Bに示した位置までピストン236を伸ばすために、バルブアセンブリ246を作動させることができる。ピストン236のかかる伸長位置は、楔形部材216が、第1導管204の長手方向軸205に対して特定の角度(図3Aに示したような角度)に配置されることに対応する。したがって、2果実クラスタの第1摘み取り済み果実が、楔形部材216に衝突すると、傾斜面218は、第1区画220へ果実を方向付けるすなわち振り分ける。
コントローラ248は、第1摘み取り済み果実が楔形部材216に衝突したことを示す入力(例えば、センサ情報)を受信できる。例えば、近接センサまたは加速度計が、楔形部材216に結合されてよく、楔形部材216と第1果実との間で衝突が起きたことを示すセンサ情報をコントローラ248へ提供するよう構成されてよい。代替的または追加的に、収穫装置200は、果実がチャンバ214に入って楔形部材216と衝突したことを検出するために、楔形部材216に近接してハウジング212または第1導管204内に配置されたモーションセンサを備えてもよい。チャンバ214内での果実の存在またはチャンバ214内への通過を検出するよう構成された近接センサまたはその他のタイプのセンサが利用されてもよい。センサは、第1果実の存在または通過によって作動されると、チャンバ214内の果実の存在を示す情報をコントローラ248へ提供し、次いで、コントローラ248は、衝突が起きたと決定できる。
センサ情報に応答して、コントローラ248は、第2状態で動作するようにバルブアセンブリ246を作動させるための信号を送信しうる(例えば、バルブアセンブリ246内のバルブのソレノイドに信号を送信しうる)。結果として、ピストン236は収縮する。
一実施例に従って、図4Aは、第2状態の収穫装置200の部分断面正面図を示しており、図4Bは、第2状態の収穫装置200の背面図を示している。コントローラ248がバルブアセンブリ246を作動させたことに応答して、ピストン236は、図4Bに示すように収縮する。ピストン236が収縮すると、ロッド240(突起228Bに結合されている)は、ブラケット226を(例えば、図3A~図4Bにおいて右へ)引っ張ることにより、中心点230の周りのモーメントを印加し、ブラケット226およびそれに結合された回転可能ディス219を回転させる。
回転可能ディスク219の回転により、回転可能ディスク219に取り付けられた楔形部材216を特定の角度だけ回転させる(例えば、30~60度の間の角度だけ回転させる)。結果として、傾斜面218は、図4Aに示すように、第1果実の後すぐにまたは間もなく摘み取られた2果実クラスタの第2果実すなわち次の果実が第2区画222に振り分けられうるように、配置される。このように、第2果実は、2つの果実が互いにぶつからないように、(図3Aに示したように第1区画220に振り分けられた)第1果実から分離される。
この構成によれば、第1および第2果実は、それらの間の衝突の機会を減らすことによって果実を傷めることを避けるために、互いに分離される。区画220、222および仕切り224には、図4Bに示すように、パッド層250が当て物として設けられてよい。パッド層250は、例えば、果実を傷つけることなしに落下する果実の運動エネルギを吸収する連続気泡フォームまたは任意のその他の同様な柔らかい材料で形成されてよい。複数の例において、パッド層250は、摩耗を低減するために、シリコンまたはウレタンまたは任意のタイプのゴムコーティングの別の層で被覆されてよい。したがって、果実は、上述のように、それぞれの区画への振り分けによって減速される。次いで、区画220および222内の果実は、例えば、以下に記載するように、そこから別々に取り出すことができる。
収穫装置200は、さらなる処理または貯蔵に向けて、収穫装置300または収穫システム300を含むロボット収穫システムの別の部分へ果実を移すことができる分配システムへ、区画220、222から、果実を取り出すよう構成された取り出しメカニズムをさらに備えてよい。一実施例において、収穫装置200は、区画220、222の下にある取り出しドア(すなわち、区画220、222の底面境界として構成された取り出しドア)を備えてよい。取り出しドアは、それぞれのヒンジレールへ回転可能に取り付けられてよい。レールは、果実が区画220、222内に閉じ込められる閉位置と、果実が区画220、222から取り出される開位置との間で、取り出しドアが旋回することを可能にするよう構成されてよい。
果実を分配した後、分配メカニズムは、区画220、222を再密閉するまたは再び閉じるために閉じられることができる。この時点で、収穫装置200は、別のクラスタの果実を摘み取る準備が整う。ロボット収穫システムのコントローラは、別の2果実クラスタを検出し、収穫装置200に結合されたロボットアームを移動させて、2果実クラスタから特定の距離内にノズル202を配置することができる。第1果実が摘み取られて、第2区画222に提供されうる。次いで、コントローラ248は、次に摘み取られた果実を第1区画220に振り分けて果実を互いに分離するために、バルブアセンブリ246を作動させて、ロッド240を伸ばし、ブラケット226、回転可能ディスク219、および、楔形部材216を初期位置に戻るように回転させることができる。これらの工程は、チャンバ214の異なる区画に果実を分配することによって、果実を傷つけることなしに異なるクラスタの果実を摘み取るために反復されうる。
図3A~図4Bに関して上述した作動メカニズムは、単に例示であり、その他の作動メカニズムが利用されてもよい。例えば、電気モータが、(例えば、コントローラ248での)電気モータの作動により、回転可能ディスク219および楔形部材216を回転させるように、回転可能ディスク219に結合されてもよい。別の例において、油圧モータが用いられてもよい。ギア減速機が、回転可能ディスク219の回転速度を制御するために用いられてもよい。
一部の例において、収穫装置200が木または木の枝と衝突または激突したことを検出するのが望ましい場合がある。かかる接触を検出すると、収穫システム300を備えたロボット収穫システムのコントローラは、木への損傷を避けるために、木または木の枝から後退するよう収穫装置200に命令できる。したがって、任意の視覚センサに加えて、収穫装置200は、衝突が起きたことを示す情報をコントローラ248に提供するためのバンプセンサとして動作する1または複数のロードセルを有するよう構成されてよい。
一実施例に従って、図5Aは、バンプセンサ500Aおよび500Bを有する収穫装置200の部分斜視図を示しており、図5Bは、収穫装置200の部分側面図を示している。バンプセンサ500Aおよび500Bは、例えば、印加された力を測定するよう動作可能な力センサ(例えば、ロードセル)として構成されてよい。
図5A~図5Bに示すように、収穫装置200は、ノズル202の外周の周りに配置されたシュラウド502を有してよい。バンプセンサ500A、500Bは、シュラウド502とノズル202との間に配置され、シュラウド502とノズル202とを結合するよう構成されている。バンプセンサ500A、500Bは、シュラウド502の外周の周りに円周方向に離間して配置されている。
特に、図5Bを参照すると、バンプセンサ500Aは、留め具504によってノズル202の構造に結合されてよい(ひいては、収穫装置200の構造に結合されてよい)。バンプセンサ500Aは、留め具506によってシュラウド502にも結合されている。
シュラウド502は、小さい「ヘアライン」ギャップだけノズルまたは収穫装置200の構造から分離されるよう構成されてよい。換言すると、シュラウド502は、収穫装置200の構造(例えば、ノズル202)に対して「浮く」ように構成されてよい。この構成によれば、ノズル202(例えば、収穫装置200の構造)は、バンプセンサ500Aの一方の端部においてバンプセンサ500Aのための「参照」構造として構成されており、したがって、バンプセンサ500Aは、シュラウド502に印加されて留め具506を介してバンプセンサ500Aの他方の端部へ伝わった力を測定することができる。バンプセンサ500Bは、バンプセンサ500Aと同様に取り付けられ、同様に動作しうる。バンプセンサ500A、500Bは、ロボット収穫システムのコントローラと通信するよう構成され、測定した力を示す情報をコントローラに提供するよう構成されている。
2つのバンプセンサ500A、500Bが、図5A~図5Bに示されているが、他の数のセンサが用いられてもよい。例えば、第3センサが追加されてもよく、3つのバンプセンサは、ノズル202の外周の周りに120度ずつ離れて配置されてよい。別の例において、さらに、第4センサが、ノズル202の外周の周りに追加されてもよく、バンプセンサは、90度の角度だけ互いに隔てられてよい。これらの構成は、単に例示である。
複数の例において、収穫装置200は、さらに、シュラウド502の外周の周りで、収穫装置200の先端部分または遠位端に配置されたカバー508を備えてもよい。カバー508は、ゴムまたはその他の弾性変形可能な材料で構成されてよく、収穫装置200が動き回って物体に衝突した時にシュラウド502を保護できる。カバー508は、摘み取られた果実がノズル202内に配置されたバッフル208A~208Dを通過することを可能にするよう構成された(例えば、図5Aに示すような)穴510を有するリング形状であってよい。このように、バンプセンサ500A、500B、シュラウド502、および、カバー508の動作は、収穫装置200の摘果動作に干渉も妨害もしない。
動作中、収穫装置200が、木から摘み取られる果実と穴510を整列させるために木に向かって移動する時に、収穫装置200、特に、収穫装置200の遠位端(例えば、ノズル202)が、木または木の枝にぶつかることがある。収穫装置200が木または木の枝にぶつかった結果として生じる衝撃力が、バンプセンサ500A、500Bによって測定される。次いで、測定された衝撃力を示す情報が、ロボット収穫システムのコントローラに通信される。それに応じて、コントローラは、木または木の枝の損傷を避けるために、収穫装置200を木または木の枝から遠ざけて後退させるよう、収穫装置200に結合されたロボットアームに命令してよい。
複数の例において、コントローラは、バンプセンサ500A、500B(および、収穫装置200がより多くのバンプセンサを備える場合には、その他のバンプセンサ)によって検出された力を合計するよう構成されてもよい。力の合計が力閾値を超えた場合、コントローラは、収穫装置200を後退させるようロボットアームに命令する。別の例において、コントローラは、バンプセンサ(例えば、バンプセンサ500A、500B)によって測定された力の平均力を決定する。平均力が力レベル閾値を超えた場合、コントローラは、収穫装置200を後退させるようロボットアームに命令する。別の例において、バンプセンサのいずれか(例えば、バンプセンサ500Aまたは500B)で測定された衝撃力が力レベル閾値を超えた場合、コントローラは、収穫装置200を後退させるようロボットアームに命令する。
力レベル閾値は、コントローラが剛構造と柔構造とを区別できるような特定のレベルに設定されてよい。例えば、力レベル(例えば、バンプセンサ500A、500Bでの合計、平均、または、個々の力の測定値)を力レベル閾値と比較することにより、コントローラは、剛構造(木または木の枝など)にぶつかったのか、または、柔構造(木の葉など)にぶつかったのかを判定できる。コントローラは、収穫装置200が剛構造(例えば、木または枝)にぶつかった場合に、収穫装置200を後退させるようロボットアームに命令するよう構成されてよく、一方、柔構造(例えば、葉)にぶつかった場合には、収穫装置200が前進するのを許容してよい。
図5A~図5Bに示すように、バンプセンサ500A、500Bは、ノズル202に結合され、収穫装置200の遠位端またはその近くに配置されている。換言すると、バンプセンサ500A、500Bは、収穫装置200の先端の近くに配置されている。この構成は、収穫装置200のコントローラが、小さい衝撃力を検知し、それに従って行動を取る(例えば、収穫装置200を後退させる)ことを可能にしうる。
特に、バンプセンサが収穫装置200の先端(物体にぶつかる可能性が高い)から離れて配置されている場合、衝撃力が、収穫装置200の他の構造要素へ分散または吸収されるために、バンプセンサに到達する前に大きさを失いうる。結果として、バンプセンサは、バンプセンサに到達する前に検出不可能なレベルまで実質的に低減されうる小さい衝撃力レベルを測定できない場合がある。しかしながら、図5A~図5Bに示した構成によれば、バンプセンサ500A、500Bは、収穫装置200の先端に有利に配置されており、したがって、かかる力が大きさを失う前に、収穫装置200と他の物体(木または木の枝など)との間の軽い衝突の結果として生じた小さい力レベルを検出できる。したがって、図5A~図5Bに示すようにバンプセンサ500A、500Bを配置すれば、収穫装置200が高加速度で動いている時でも、低い力レベルの検出が可能である。
図6は、一実施例に従って、収穫装置を動作させるための方法600を示すフローチャートである。図6に示す方法600は、例えば、収穫装置200を制御するために、例えば、コントローラ(コントローラ248など)によって実行されうる方法の一例を提示する。
方法600は、ブロック602~606の内の1または複数によって示すように、1または複数の動作、機能、または、動きを備えてよい。ブロックは順番に図示されているが、これらのブロックは、一部の例において、並列に、および/または、本明細書に記載したのと異なる順序で実行されてもよい。また、様々なブロックが、所望の実装に基づいて、より少ないブロックに組み合わせられ、さらなるブロックに分割され、および/または、除去されてもよい。
さらに、本明細書で開示する方法600ならびにその他の処理および動作に対して、フローチャートは、本事例の1つの可能な実施例の動作を示す。これに関して、各ブロックは、処理内の特定の論理動作または工程を実施するためにプロセッサまたはコントローラによって実行可能な1または複数の命令を含む、モジュール、セグメント、または、プログラムコードの一部を表しうる。プログラムコードは、例えば、ディスクまたはハードドライブを含むストレージデバイスなど、任意のタイプのコンピュータ読み取り可能媒体またはメモリに格納されてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、および、ランダムアクセスメモリ(RAM)のように短期間だけデータを格納するコンピュータ読み取り可能媒体など、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体またはメモリを含みうる。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、光学または磁気ディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)のような二次ストレージまたは持続的な長期ストレージなど、非一時的な媒体またはメモリも含みうる。コンピュータ読み取り可能媒体は、任意のその他の揮発性または不揮発性ストレージシステムであってもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、コンピュータ読み取り可能記憶媒体、有形のストレージデバイス、または、その他の製品とみなされてよい。さらに、本明細書で開示する方法600ならびにその他の処理および動作に対して、図6の1または複数のブロックは、処理内の特定の論理動作を実行するように構成された回路またはデジタル論理を表してもよい。
ブロック602で、方法600は、第1果実104Aおよび第2果実104Bを有する2果実クラスタ100の近くに(例えば、所定の距離内に)収穫装置200を配置する工程を備えており、ここで、収穫装置200は、第1導管204と、第1導管204の遠位端に結合されたノズル202と、第1導管204の近位端に結合された減速構造210とを有し、真空発生器が、第1導管204およびノズル202内に(例えば、第2導管206を介して)真空環境を発生させるよう構成され、減速構造210は、チャンバ214を中に有するハウジングと、ハウジング212内に回転可能に取り付けられ第1位置および第2位置の間で回転可能である楔形部材216とを備え、楔形部材216は、第1導管204の近位端の方を向いた傾斜面218を有し、チャンバ214は、チャンバ214の一部を第1区画220および第2区画222に分割する仕切り224を備え、真空環境は、ノズル202内へ第1果実104Aを引き込む力を2果実クラスタ100の第1果実104Aへ印加し、第1導管204を通った第1果実104Aは、楔形部材216によって減速され、楔形部材216が第1位置にある時、楔形部材216によって第1区画220へ振り分けられる。
ブロック604で、方法600は、第1果実104Aが楔形部材216に衝突したことを検出する工程を備える。
ブロック606で、方法600は、それに応じて、その後に2果実クラスタ100から摘み取られて第1導管204を通った第2果実104Bが、楔形部材216によって減速され、楔形部材216によって第2区画222へ振り分けられるように、楔形部材216を第1位置から第2位置へ回転させる工程を備える。このように、第1果実104Aと第2果実104Bとの間の衝突の機会が、低減または排除されうる。
上記の詳細な説明では、添付の図面を参照しつつ、開示されているシステムの様々な特徴および動作を記載している。本明細書に記載の実施例は、限定を意図したものではない。開示されているシステムの特定の態様は、様々な異なる構成で配置および組み合わせられてよい。
さらに、文脈で他の示唆がない限りは、図面の各々に示された特徴は、互いに組み合わせて用いられてもよい。したがって、図示された特徴のすべてが各実施例にとって必要なわけではないことを理解した上で、図面は、一般に、1または複数の全部の実施例の構成態様として見られるべきである。
さらに、本明細書または特許請求の範囲における要素、ブロック、または、工程の任意の列挙は、簡単のためである。したがって、かかる列挙は、これらの要素、ブロック、または、工程が、特定の配置に従うこと、または、特定の順序で実行されることを必要とするとも暗示するとも解釈されるべきではない。
さらに、装置またはシステムが、図面に提示された機能を実行するために利用または構成されてよい。一部の例において、装置および/またはシステムの構成要素は、かかる性能を可能にするために(ハードウェアおよび/またはソフトウェアで)実際に構成および構造化されるように、機能を実行するよう構成されてよい。他の例において、装置および/またはシステムの構成要素は、特定の方法で動作される場合などに、機能の実行に適合する、実行が可能である、または、実行に適切であるように配置されてよい。
「実質的に」または「約」という用語によって、記載された特性、パラメータ、または、値が、正確に達成される必要はなく、例えば、公差、測定誤差、測定精度限界、および、当業者に周知のその他の要素など、偏差または変動が、特性が提供することを意図した効果を排除しない量で起こりうることを意味する。
本明細書に記載の配置は、単に例示である。したがって、当業者であれば、その他の配置およびその他の要素(例えば、機械、インターフェース、動作、順序、および、動作のグループ化など)が代わりに用いられてもよく、いくつかの要素が、所望の結果に従って完全に省略されてもよいことがわかる。さらに、記載した要素の多くは、任意の適切な組み合わせおよび配置で、個別のまたは分散された構成要素として、または、他の構成要素と連動して、実装されてよい機能的エンティティである。
様々な態様および実施例を本明細書で開示したが、別の態様および実施例が当業者にとっては明らかである。本明細書で開示する様々な態様および実施例は、例示を目的としたものであり、限定の意図はなく、真の範囲は、以下の特許請求の範囲と共に、かかる請求の範囲に認められる等価物の全範囲によって示される。また、本明細書で用いられている用語は、特定の実施例を記載するためのものであるに過ぎず、限定の意図はない。本開示は、以下の形態により実現されてもよい。
[形態1]
収穫装置であって、
遠位端および近位端を有する導管と、
入口を有するノズルであって、前記ノズルは、前記導管の前記遠位端に結合され、真空発生器が、前記導管および前記導管に結合された前記ノズル内で真空環境を発生させるよう構成され、前記ノズルの前記入口は、特定のタイプの果実が、前記入口を通り抜けて前記ノズル内の前記真空環境に入ることを許容するサイズを有する、ノズルと、
前記導管の前記近位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、その中にチャンバを規定し、前記ハウジングは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられたウェッジであって、前記ウェッジは、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を有し、前記ウェッジは、第1位置と第2位置との間で回転可能であるよう構成され、(i)前記ウェッジが前記第1位置にある時、前記導管を通った果実が前記第1区画に振り分けられ、(ii)前記ウェッジが前記第2位置にある時、前記導管を通った果実が前記第2区画に振り分けられる、ウェッジと、
を備える、収穫装置。
[形態2]
形態1に記載の収穫装置であって、
前記ウェッジは、果実との衝突時に果実を減速させるよう構成されたコンプライアントな材料で形成されている、収穫装置。
[形態3]
形態1に記載の収穫装置であって、
前記導管は、第1導管であり、前記収穫装置は、さらに、
前記第1導管に機械的かつ流体的に結合された第2導管であって、前記第2導管は、前記真空発生器に流体結合されるよう構成されたポートを備える、第2導管を備える、収穫装置。
[形態4]
形態1に記載の収穫装置であって、さらに、
前記ハウジング内に配置された回転可能ディスクであって、前記回転可能ディスクは、前記導管の長手方向軸を中心に回転可能であり、前記ウェッジは、前記回転可能ディスクに取り付けられている、回転可能ディスクを備える、収穫装置。
[形態5]
形態4に記載の収穫装置であって、さらに、
前記回転可能ディスクに結合され、前記回転可能ディスクおよびそれに取り付けられた前記ウェッジを前記第1位置と前記第2位置との間で回転させるよう構成されたアクチュエータ、を備える、収穫装置。
[形態6]
形態5に記載の収穫装置であって、さらに、
前記回転可能ディスクに結合されたブラケットであって、前記アクチュエータは、前記ブラケットを回転させることにより、前記ブラケットに結合された前記回転可能ディスクおよび前記回転可能ディスクに取り付けられた前記ウェッジを回転させるよう構成されるように、前記ブラケットに結合されている、ブラケットを備える、収穫装置。
[形態7]
形態6に記載の収穫装置であって、
前記ブラケットは、前記ブラケットの中心点から半径方向外向きに伸びる第1突起および第2突起を備え、前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内で長手方向に移動可能なピストンとを備え、前記ピストンは、前記シリンダ内での前記ピストンの長手方向の動きが、前記ブラケットの前記中心点を中心として前記ブラケットにモーメントを印加することによって、前記ブラケットおよびそれに結合された前記回転可能ディスクを回転させるように、前記ブラケットの前記中心点からオフセットされた点において前記第2突起に結合されたロッドを有する、収穫装置。
[形態8]
収穫システムであって、
収穫装置であって、
遠位端および近位端を有する導管と、
前記導管の前記遠位端に結合されたノズルであって、真空発生器が、前記ノズル内に果実を引き込んで、果実に前記導管を通り抜けさせるために、前記導管およびそれに結合された前記ノズル内で真空環境を発生させるよう構成されている、ノズルと、
前記導管の前記近位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、その中にチャンバを規定し、前記ハウジングは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられたウェッジであって、前記ウェッジは、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を有する、ウェッジと、を備えた、収穫装置と、
前記ウェッジに結合され、前記導管の長手方向軸を中心に第1位置と第2位置との間で前記ウェッジを回転させるよう構成されたアクチュエータであって、(i)前記ウェッジが前記第1位置にある時、前記導管を通った果実が前記第1区画に振り分けられ、(ii)前記ウェッジが前記第2位置にある時、前記導管を通った果実が前記第2区画に振り分けられる、アクチュエータと、
コントローラであって、
前記ウェッジとの果実の衝突を検出する動作と、
それに応じて、前記アクチュエータに前記ウェッジを回転させる動作と、を実行するよう構成されている、コントローラと、
を備える、収穫システム。
[形態9]
形態8に記載の収穫システムであって、
前記ウェッジは、果実との衝突時に果実を減速させるよう構成されたコンプライアントな材料で形成されている、収穫システム。
[形態10]
形態8に記載の収穫システムであって、
前記導管は、第1導管であり、前記収穫装置は、さらに、
前記第1導管に機械的かつ流体的に結合された第2導管であって、前記第2導管は、前記真空発生器に流体結合されるよう構成されたポートを備える、第2導管を備える、収穫システム。
[形態11]
形態8に記載の収穫システムであって、さらに、
前記ハウジング内に配置され、前記アクチュエータに結合された回転可能ディスクであって、前記回転可能ディスクは、前記アクチュエータによって前記導管の前記長手方向軸を中心に回転可能であり、前記ウェッジは、前記回転可能ディスクに取り付けられている、回転可能ディスクを備える、収穫システム。
[形態12]
形態11に記載の収穫システムであって、
前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内で長手方向に移動可能なピストンとを備え、前記ピストンは、前記シリンダ内での前記ピストンの長手方向の動きが、前記回転可能ディスクの中心点を中心として前記回転可能ディスクにモーメントを印加することによって、前記回転可能ディスクおよびそれに取り付けられた前記ウェッジを回転させるように、前記回転可能ディスクの前記中心点からオフセットされた点において前記回転可能ディスクに結合されたロッドを有する、収穫システム。
[形態13]
形態12に記載の収穫システムであって、さらに、
流体供給源と、
タンクと、
前記流体供給源、前記アクチュエータ、および、前記タンクの間の流体流を制御するよう構成されたバルブアセンブリであって、前記バルブアセンブリが第1状態にある時、前記バルブアセンブリを通して前記アクチュエータに至る流体流が、前記ピストンを伸長させ、前記バルブアセンブリが第2状態にある時、前記バルブアセンブリを通して前記アクチュエータに至る流体流が、前記ピストンを収縮させることで、前記ウェッジを前記第2位置にする、バルブアセンブリと、
を備える、収穫システム。
[形態14]
形態13に記載の収穫システムであって、
前記アクチュエータに前記ウェッジを回転させる動作は、
前記バルブアセンブリを作動させるために、前記バルブアセンブリに信号を送信する動作を含む、収穫システム。
[形態15]
形態12に記載の収穫システムであって、さらに、
前記回転可能ディスクに結合されたブラケットであって、前記アクチュエータは、前記ブラケットを回転させることにより、前記ブラケットに結合された前記回転可能ディスクおよび前記回転可能ディスクに取り付けられた前記ウェッジを回転させるよう構成されるように、前記ブラケットに結合されている、ブラケットを備える、収穫システム。
[形態16]
形態15に記載の収穫システムであって、
前記ブラケットは、前記中心点から半径方向外向きに伸びる第1突起および第2突起を備え、前記アクチュエータの前記ロッドは、前記シリンダ内での前記ピストンの前記長手方向の動きが、前記中心点を中心として前記ブラケットに前記モーメントを印加することによって、前記ブラケットおよびそれに結合された前記回転可能ディスクを回転させるように、前記第2突起に結合されている、収穫システム。
[形態17]
形態8に記載の収穫システムであって、
前記ノズルは、コンプライアントな材料を含む一連のリング型バッフルを備える、収穫システム。
[形態18]
形態8に記載の収穫システムであって、さらに、
前記ノズルの遠位端において前記ノズルの外周の周りに配置されたシュラウドと、
前記シュラウドを前記ノズルに結合するよう構成されると共に、前記ノズルの前記遠位端における衝撃力を測定するよう構成された少なくとも1つの力センサと、
を備える、収穫システム。
[形態19]
方法であって、
第1果実および第2果実を有する果実クラスタから所定の距離内に収穫装置を配置する工程であって、前記収穫装置は、導管と、前記導管の遠位端に結合されたノズルと、前記導管の近位端に結合された減速構造とを有し、真空発生器が、前記導管および前記ノズル内に真空環境を発生させるよう構成され、前記減速構造は、チャンバを中に有するハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ第1位置および第2位置の間で回転可能であるウェッジとを備え、前記ウェッジは、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を備え、前記チャンバは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分割する仕切りを備え、前記真空環境は、前記ノズル内へ前記第1果実を引き込む力を前記果実クラスタの前記第1果実へ印加し、前記導管を通った前記第1果実は、前記ウェッジによって減速され、前記ウェッジが前記第1位置にある時、前記ウェッジによって前記第1区画へ振り分けられる、工程と、
前記収穫装置のコントローラによって、前記第1果実が前記ウェッジに衝突したことを検出する工程と、
それに応じて、前記収穫装置の前記コントローラによって、その後に前記果実クラスタから摘み取られて前記導管を通った第2果実が、前記ウェッジによって減速され、前記ウェッジによって前記第2区画へ振り分けられるように、前記ウェッジを前記第1位置から前記第2位置へ回転させる工程と、
を備える、方法。
[形態20]
形態19に記載の方法であって、
前記収穫装置は、さらに、前記ウェッジに結合され、前記第1位置から前記第2位置へ前記ウェッジを回転させるよう構成されたアクチュエータを備え、 前記コントローラによって、前記ウェッジを回転させる工程は、前記アクチュエータに前記ウェッジを回転させる工程を含む、方法。

Claims (20)

  1. 収穫装置であって、
    遠位端および近位端を有する導管と、
    入口を有するノズルであって、前記ノズルは、前記導管の前記遠位端に結合され、真空発生器が、前記導管および前記導管に結合された前記ノズル内で真空環境を発生させるよう構成され、前記ノズルの前記入口は、特定のタイプの果実が、前記入口を通り抜けて前記ノズル内の前記真空環境に入ることを許容するサイズを有する、ノズルと、
    前記導管の前記近位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、その中にチャンバを規定し、前記ハウジングは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ、衝突時に相互作用して果実の運動エネルギを吸収して該果実を方向付ける楔形部材であって、前記楔形部材は、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を有し、前記楔形部材は、第1位置と第2位置との間で回転可能であるよう構成され、(i)前記楔形部材が前記第1位置にある時、前記導管を通った果実が前記第1区画に振り分けられ、(ii)前記楔形部材が前記第2位置にある時、前記導管を通った果実が前記第2区画に振り分けられる、楔形部材と、
    を備える、収穫装置。
  2. 請求項1に記載の収穫装置であって、
    前記楔形部材は、果実との衝突時に果実を減速させるよう構成された弾性変形可能な材料で形成されている、収穫装置。
  3. 請求項1に記載の収穫装置であって、
    前記導管は、第1導管であり、前記収穫装置は、さらに、
    前記第1導管に機械的かつ流体的に結合された第2導管であって、前記第2導管は、前記真空発生器に流体結合されるよう構成されたポートを備える、第2導管を備える、収穫装置。
  4. 請求項1に記載の収穫装置であって、さらに、
    前記ハウジング内に配置された回転可能ディスクであって、前記回転可能ディスクは、前記導管の長手方向軸を中心に回転可能であり、前記楔形部材は、前記回転可能ディスクに取り付けられている、回転可能ディスクを備える、収穫装置。
  5. 請求項4に記載の収穫装置であって、さらに、
    前記回転可能ディスクに結合され、前記回転可能ディスクおよびそれに取り付けられた前記楔形部材を前記第1位置と前記第2位置との間で回転させるよう構成されたアクチュエータ、を備える、収穫装置。
  6. 請求項5に記載の収穫装置であって、さらに、
    前記回転可能ディスクに結合されたブラケットであって、前記アクチュエータは、前記ブラケットを回転させることにより、前記ブラケットに結合された前記回転可能ディスクおよび前記回転可能ディスクに取り付けられた前記楔形部材を回転させるよう構成されるように、前記ブラケットに結合されている、ブラケットを備える、収穫装置。
  7. 請求項6に記載の収穫装置であって、
    前記ブラケットは、前記ブラケットの中心点から半径方向外向きに伸びる第1突起および第2突起を備え、前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内で長手方向に移動可能なピストンとを備え、前記ピストンは、前記シリンダ内での前記ピストンの長手方向の動きが、前記ブラケットの前記中心点を中心として前記ブラケットにモーメントを印加することによって、前記ブラケットおよびそれに結合された前記回転可能ディスクを回転させるように、前記ブラケットの前記中心点からオフセットされた点において前記第2突起に結合されたロッドを有する、収穫装置。
  8. 収穫システムであって、
    収穫装置であって、
    遠位端および近位端を有する導管と、
    前記導管の前記遠位端に結合されたノズルであって、真空発生器が、前記ノズル内に果実を引き込んで、果実に前記導管を通り抜けさせるために、前記導管およびそれに結合された前記ノズル内で真空環境を発生させるよう構成されている、ノズルと、
    前記導管の前記近位端に結合されたハウジングであって、前記ハウジングは、その中にチャンバを規定し、前記ハウジングは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分ける仕切りを備える、ハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ、衝突時に相互作用して果実の運動エネルギを吸収して該果実を方向付ける楔形部材であって、前記楔形部材は、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を有する、楔形部材と、を備えた、収穫装置と、
    前記楔形部材に結合され、前記導管の長手方向軸を中心に第1位置と第2位置との間で前記楔形部材を回転させるよう構成されたアクチュエータであって、(i)前記楔形部材が前記第1位置にある時、前記導管を通った果実が前記第1区画に振り分けられ、(ii)前記楔形部材が前記第2位置にある時、前記導管を通った果実が前記第2区画に振り分けられる、アクチュエータと、
    コントローラであって、
    前記楔形部材との果実の衝突を検出する動作と、
    それに応じて、前記アクチュエータに前記楔形部材を回転させる動作と、を実行するよう構成されている、コントローラと、
    を備える、収穫システム。
  9. 請求項8に記載の収穫システムであって、
    前記楔形部材は、果実との衝突時に果実を減速させるよう構成された弾性変形可能な材料で形成されている、収穫システム。
  10. 請求項8に記載の収穫システムであって、
    前記導管は、第1導管であり、前記収穫装置は、さらに、
    前記第1導管に機械的かつ流体的に結合された第2導管であって、前記第2導管は、前記真空発生器に流体結合されるよう構成されたポートを備える、第2導管を備える、収穫システム。
  11. 請求項8に記載の収穫システムであって、さらに、
    前記ハウジング内に配置され、前記アクチュエータに結合された回転可能ディスクであって、前記回転可能ディスクは、前記アクチュエータによって前記導管の前記長手方向軸を中心に回転可能であり、前記楔形部材は、前記回転可能ディスクに取り付けられている、回転可能ディスクを備える、収穫システム。
  12. 請求項11に記載の収穫システムであって、
    前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内で長手方向に移動可能なピストンとを備え、前記ピストンは、前記シリンダ内での前記ピストンの長手方向の動きが、前記回転可能ディスクの中心点を中心として前記回転可能ディスクにモーメントを印加することによって、前記回転可能ディスクおよびそれに取り付けられた前記楔形部材を回転させるように、前記回転可能ディスクの前記中心点からオフセットされた点において前記回転可能ディスクに結合されたロッドを有する、収穫システム。
  13. 請求項12に記載の収穫システムであって、さらに、
    流体供給源と、
    タンクと、
    前記流体供給源、前記アクチュエータ、および、前記タンクの間の流体流を制御するよう構成されたバルブアセンブリであって、前記バルブアセンブリが第1状態にある時、前記バルブアセンブリを通して前記アクチュエータに至る流体流が、前記ピストンを伸長させ、前記バルブアセンブリが第2状態にある時、前記バルブアセンブリを通して前記アクチュエータに至る流体流が、前記ピストンを収縮させることで、前記楔形部材を前記第2位置にする、バルブアセンブリと、
    を備える、収穫システム。
  14. 請求項13に記載の収穫システムであって、
    前記アクチュエータに前記楔形部材を回転させる動作は、
    前記バルブアセンブリを作動させるために、前記バルブアセンブリに信号を送信する動作を含む、収穫システム。
  15. 請求項12に記載の収穫システムであって、さらに、
    前記回転可能ディスクに結合されたブラケットであって、前記アクチュエータは、前記ブラケットを回転させることにより、前記ブラケットに結合された前記回転可能ディスクおよび前記回転可能ディスクに取り付けられた前記楔形部材を回転させるよう構成されるように、前記ブラケットに結合されている、ブラケットを備える、収穫システム。
  16. 請求項15に記載の収穫システムであって、
    前記ブラケットは、前記中心点から半径方向外向きに伸びる第1突起および第2突起を備え、前記アクチュエータの前記ロッドは、前記シリンダ内での前記ピストンの前記長手方向の動きが、前記中心点を中心として前記ブラケットに前記モーメントを印加することによって、前記ブラケットおよびそれに結合された前記回転可能ディスクを回転させるように、前記第2突起に結合されている、収穫システム。
  17. 請求項8に記載の収穫システムであって、
    前記ノズルは、弾性変形可能な材料を含む一連のリング型バッフルを備える、収穫システム。
  18. 請求項8に記載の収穫システムであって、さらに、
    前記ノズルの遠位端において前記ノズルの外周の周りに配置されたシュラウドと、
    前記シュラウドを前記ノズルに結合するよう構成されると共に、前記ノズルの前記遠位端における衝撃力を測定するよう構成された少なくとも1つの力センサと、
    を備える、収穫システム。
  19. 方法であって、
    第1果実および第2果実を有する果実クラスタから所定の距離内に収穫装置を配置する工程であって、前記収穫装置は、導管と、前記導管の遠位端に結合されたノズルと、前記導管の近位端に結合された減速構造とを有し、真空発生器が、前記導管および前記ノズル内に真空環境を発生させるよう構成され、前記減速構造は、チャンバを中に有するハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ第1位置および第2位置の間で回転可能であり、衝突時に相互作用して果実の運動エネルギを吸収して該果実を方向付ける楔形部材とを備え、前記楔形部材は、前記導管の前記近位端の方を向いた傾斜面を備え、前記チャンバは、前記チャンバの一部を第1区画および第2区画に分割する仕切りを備え、前記真空環境は、前記ノズル内へ前記第1果実を引き込む力を前記果実クラスタの前記第1果実へ印加し、前記導管を通った前記第1果実は、前記楔形部材によって減速され、前記楔形部材が前記第1位置にある時、前記楔形部材によって前記第1区画へ振り分けられる、工程と、
    前記収穫装置のコントローラによって、前記第1果実が前記楔形部材に衝突したことを検出する工程と、
    それに応じて、前記収穫装置の前記コントローラによって、その後に前記果実クラスタから摘み取られて前記導管を通った第2果実が、前記楔形部材によって減速され、前記楔形部材によって前記第2区画へ振り分けられるように、前記楔形部材を前記第1位置から前記第2位置へ回転させる工程と、
    を備える、方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、
    前記収穫装置は、さらに、前記楔形部材に結合され、前記第1位置から前記第2位置へ前記楔形部材を回転させるよう構成されたアクチュエータを備え、 前記コントローラによって、前記楔形部材を回転させる工程は、前記アクチュエータに前記楔形部材を回転させる工程を含む、方法。
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