JP7116654B2 - アップライト型ピアノ玩具 - Google Patents
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Description
そして、上側ケースの上面側に開口部を設けて各発音体を臨ませ、マレットを使用して発音体を開口部側から叩くことで、打楽器(木琴)のように使用できる構造となっている。
特許文献1のピアノ玩具はグランド型ピアノの発音原理を採用しており、普及率が高いアップライト型ピアノの発音原理を示す構造ではなかった。
更に、鍵盤部と音源部とが分離できる構造をアップライト型ピアノ玩具で実現する場合、音源部が鍵盤部から分離した状態で回動したハンマーが元の位置に戻り難くなる状況が生じ、幼児による再組立(鍵盤部に対する音源部の結合)に支障を来す可能性が懸念される。
また、ピアノ玩具においてアップライト型ピアノの構造を採用した場合に、鍵盤部と音源部との分離及び連結(再組立)を容易に行うことができる構造を提供することを目的としている。
前記鍵盤部(3)は、
左右方向に並設されるとともに各々が前後方向に伸長して長さ方向の中央付近で前記鍵盤部(3)に揺動自在に支持された複数の鍵(30)と、
前記各鍵(30)の後端側において回動自在に支持され、押鍵された鍵(30)に連動して回動し、対応する発音体(50)に前端部(41)が衝突することにより当該発音体から音を発生させるハンマー(40)と、
前記ハンマー(40)の回動軸(45)より後方且つ上方位置に左右方向に延設されたアクションレール(39)と、を備えている。
前記音源部(5)は、前記鍵(30)に対応する数の発音体(50)を立設配置することで、
押鍵時に鍵(30)の後端側の上昇に応じてハンマー(40)の回動軸(45)が上昇し、ハンマー(40)の後端側が上方に移動した時に前記アクションレール(39)に当接することでハンマー後端側のそれ以上の上昇を規制し、更に押鍵が進むことによりハンマー前端側がハンマー(40)の回動軸(45)を中心に発音体(50)に向かって回動して衝突することで発音する。
また、前記鍵盤部(3)に対して前記音源部(5)が着脱自在に装着されている。
前記音源部(5)が前記鍵盤部(3)から分離した状態での押鍵時によるハンマー(40)の回動は、前記発音体(50)に衝突する位置より先の位置で回動が規制されることを特徴としている。
図1は、アップライト型ピアノ玩具1の斜視説明図であり、鍵盤部3と音源部5とが連結されることで形成されている。鍵盤部3は、正面板31(図1及び図4)と左右端の側面板32L,32R(図1及び図3)と背面板33(図4)とにより枠が形成され、底部分を底面板34(図3及び図4)で塞ぐことで上方が開口された箱体を形成している。
また、底面板34の載置台35より前方側の鍵の先端下には衝突板36が装着され、鍵30の下面が衝突板36に当接して鍵30を所定位置より下方に押し込めないようにすることで、鍵30の下方への揺動を規制するようになっている。
ハンマー40は、図4に示されるように、押鍵された鍵30に連動して上方に移動し、その後に回動軸45を中心に回動し、前端部41が音源部5に装着された発音体50に衝突することにより当該発音体から音が発生する。
ハンマー40の上面42の後端側には、図6に示すように、V字溝43が形成されている。そして、V字溝43を構成する前方面43a及び後方面43bの各面により、鍵30の押鍵に連動するハンマー40位置のアクションレール39に対する移動(上昇)及び回動が規制されるようになっている。また、V字溝43を構成する前方面43a及び後方面43bは、前方面43aより後方面43bの方の傾斜角度を大きく設定している。
ハンマー40の移動及び回動の動作の詳細に関しては、それによる発音動作とともに後述する。
また、側面板32L,32Rにそれぞれ収納片60L,60Rを設け、木琴として使用する場合に発音体50を叩くための一対の木製マレット70を左右に収納できる構造としてもよい(図3及び図4)。
鍵30の前方(手前)側を押すと、ピン30bの位置を支点として鍵30が揺動して下がるとともに、鍵30の後方側に連結されたハンマー40P(通常静止位置)の位置がハンマー40Q(上昇途中位置)の位置に上昇し、その後に後方面43bがアクションレール39の下面に当接してこれ以上のハンマー40R(上昇限度位置)の上昇が規制される。すなわち、ハンマー40の後端側に形成されたV字溝の後方面43bが、ハンマー40の後端側の上昇を規制する部位となる。
そして、鍵30の押鍵により更に回動を続け、ハンマー40T(衝突位置)の位置で前端部41が発音体50に衝突して発音する。
なお、この状態(ハンマー40Tの位置)では、ハンマー40の前方面43aとアクションレール39との間には隙間が存在し、前方面43aがアクションレール39に衝突しないようになっている。
そして、鍵30の押鍵を止めると、ハンマー40は、手前側に傾斜しているので、その重心位置により前方(手前)側に回動し、ハンマー40P(通常静止位置)の位置まで戻る。
そのため、鍵盤部3から音源部5を分離させた状態で鍵30を押鍵しても、ハンマー40がアクションレール39を超えた後方位置側(音源部5が連結される溝部32aが形成される位置側)で静止することはなく、溝部32a側にスペースを確保することで、鍵盤部3は常に音源部5を連結できる状態にすることができる。
Claims (4)
- 鍵盤部に配置された鍵が操作されることによってハンマーが回動し、音源部に固定された発音体を叩いて音を発するアップライト型ピアノ玩具であって、
前記鍵盤部は、
左右方向に並設されるとともに各々が前後方向に伸長して長さ方向の中央付近で前記鍵盤部に揺動自在に支持された複数の鍵と、
前記各鍵の後端側において回動自在に支持され、押鍵された鍵に連動して回動し、対応する発音体に前端部が衝突することにより当該発音体から音を発生させるハンマーと、
前記ハンマーの回動軸より後方且つ上方位置に左右方向に延設されたアクションレールと、を備え、
前記音源部は、前記鍵に対応する数の発音体を立設配置することで、
押鍵時に鍵の後端側の上昇に応じてハンマーの回動軸が上昇し、ハンマーの後端側が上方に移動した時に前記アクションレールに当接することでハンマー後端側のそれ以上の上昇を規制し、更に押鍵が進むことによりハンマー前端側がハンマー回動軸を中心に発音体に向かって回動して衝突することで発音する一方、
前記鍵盤部に対して前記音源部を着脱自在に装着して成る
ことを特徴とするアップライト型ピアノ玩具。 - 前記音源部が前記鍵盤部から分離した状態において、
押鍵時によるハンマーの回動は、前記発音体に衝突する位置より先の位置で回動が規制されることを特徴とする請求項1に記載のアップライト型ピアノ玩具。 - 各ハンマーの後端側上面にV字溝を形成し、前記V字溝を構成する各面により、前記上昇を規制する部位と、前記回動を規制する部位が形成される請求項2に記載のアップライト型ピアノ玩具。
- 前記音源部の発音体載置板に対して固定された各発音体の下端位置は、楽音が高いほど上側に位置する請求項1に記載のアップライト型ピアノ玩具。
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JP2018179906A JP7116654B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | アップライト型ピアノ玩具 |
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