JP7115816B2 - 自律走行車および自律走行システム - Google Patents

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Description

本発明は、自律走行車および自律走行システムに関する。
自律走行システムは、例えば、無人フォークリフトや無人搬送車などの自律走行車と、自律走行車の走行および荷役作業を管理する管理装置とで構成される。このような自律走行システムにおいて、管理装置は、自律走行車の走行経路を決定し、決定した走行経路を自律走行車に通知する一方、通知を受けた自律走行車は、自己位置を認識しながら、通知された走行経路に従って走行する(例えば、特許文献1参照)。
また、自律走行車の走行経路を決定するための方法として、非線形モデル予測制御が知られている。非線形モデル予測制御は、自律走行車のダイナミクスを表したモデル(例えば、キネマティックシングルトラックモデル)を用いて、入力(例えば、速度および操舵角)から走行経路を予測し、予測した走行経路を評価関数によって評価し、評価関数を最大化(または最小化)する入力を非線形最適化問題によって見つける制御である。
非線形モデル予測制御では、予測を打ち切る時間である予測ホライズンTにおいて離散化された点数をN、入力の次元をMとすると、非線形最適化問題の変数の次元はN×Mとなる。例えば、N=10とすると、M=2(例えば、速度および操舵角)である場合、非線形最適化問題の変数の次元は20となる。
非線形最適化問題の変数の次元が高くなると、計算速度が悪化して計算時間が長くなったり、安定性が悪化して計算できなかったりするおそれがある。このため従来は、予測ホライズンTを短くしたり、予測ホライズンTにおけるサンプリング周期△Tを長くしたりして、非線形最適化問題の変数の次元を削減し、非線形モデル予測制御における計算速度の向上や安定性の向上を図っていた。
しかしながら、予測ホライズンTを短くすると、その短い時間で実行できる解に基づく走行経路しか予測できず、予測の性能が低下してしまうという問題が生じる。一方で、サンプリング周期△Tを長くすると、離散化誤差が大きくなるという問題が生じる。この場合も、予測の性能が低下してしまう。
特開平8-161039号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、予測の性能を低下させることなく、計算速度の向上や安定性の向上を図ることが可能な自律走行車および自律走行システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る自律走行車は、
車両本体と、
前記車両本体の前後方向の一方側に設けられた少なくとも1つの固定輪と、
前記車両本体の前後方向の他方側に設けられた単一の操舵輪と、
非線形モデル予測制御を行い、前記操舵輪の操舵角を制御する制御装置と、
を備える自律走行車であって、
前記制御装置は、
入力が前記操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いて、前記非線形モデル予測制御を行い最適な入力を決定し、前記最適な入力に応じて前記操舵角を制御する、
ことを特徴とする。
この構成によれば、入力が操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いるので、入力が速度および操舵角の2次元となるキネマティックシングルトラックモデルと比較して、入力の次元を半減させることができ、非線形最適化問題の変数の次元を半減させることができる。したがって、この構成によれば、予測の性能を低下させることなく、計算速度の向上や安定性の向上を図ることができる。
前記無次元化運動モデルは、
入力が前記操舵輪の速度および前記操舵角の2次元となるキネマティックシングルトラックモデルに対して、独立変数を時刻から前記操舵輪の積算走行距離に変更する変数変換を行い、かつ前記固定輪から前記操舵輪までの長さに相当するホイールベース長を用いて無次元化したものであってもよい。
上記自律走行車において、
前記制御装置は、
前記無次元化運動モデルの前記入力に相当する制御量候補を算出する制御量算出部と、
前記無次元化運動モデルを用いて前記車両本体の走行経路の形状を予測するモデル予測部と、
評価関数を用いて前記走行経路の形状を評価し、前記最適な入力に相当する最適な制御量候補を決定する評価部と、
前記操舵角が前記最適な制御量候補に含まれる制御量と一致するように、前記操舵角のフィードバック制御を行うフィードバック制御部とを備えるよう構成できる。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る自律走行システムは、
前記いずれかの自律走行車と、
前記自律走行車の走行を管理する管理装置と、
を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態に係る自律走行システムは、
少なくとも1台の自律走行車と、
前記自律走行車の走行を管理する管理装置と、
を備える自律走行システムであって、
前記自立走行車は、
車両本体と、
前記車両本体の前後方向の一方側に設けられた少なくとも1つの固定輪と、
前記車両本体の前後方向の他方側に設けられた単一の操舵輪と、
前記操舵輪の操舵角を制御する制御装置と、
を備え、
前記管理装置は、
入力が前記操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いて、非線形モデル予測制御を行い最適な入力を決定するモデル予測制御部を備え、
前記自立走行車の前記制御装置は、
前記モデル予測制御部が決定した前記最適な入力に応じて前記操舵角を制御する、
ことを特徴とする。
前記無次元化運動モデルは、
入力が前記操舵輪の速度および前記操舵角の2次元となるキネマティックシングルトラックモデルに対して、独立変数を時刻から前記操舵輪の積算走行距離に変更する変数変換を行い、かつ前記固定輪から前記操舵輪までの長さに相当するホイールベース長を用いて無次元化したものであってもよい。
上記自律走行システムにおいて、
前記モデル予測制御部は、
前記無次元化運動モデルの前記入力に相当する制御量候補を算出する制御量算出部と、
前記無次元化運動モデルを用いて前記自立走行車の走行経路の形状を予測するモデル予測部と、
評価関数を用いて前記走行経路の形状を評価し、前記最適な入力に相当する最適な制御量候補を決定する評価部と、
を備え、
前記自立走行車の前記制御装置は、
前記操舵角が前記最適な制御量候補に含まれる制御量と一致するように、前記操舵角の制御を行うよう構成できる。
本発明によれば、予測の性能を低下させることなく、計算速度の向上や安定性の向上を図ることが可能な自律走行車および自律走行システムを提供することができる。
第1実施形態に係る自律走行車および自律走行システムを示す図である。 第1実施形態に係る操舵制御部のブロック図である。 無次元化運動モデルおよび運動モデルを説明するための図である。 第2実施形態に係る自律走行車および自律走行システムを示す図である。 第2実施形態に係るモデル予測制御部のブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る自律走行車および自律走行システムの実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係る自律走行システム1Aを示す。自律走行システム1Aは、少なくとも1台の無人フォークリフト10A(本発明の「自律走行車」に相当)と、管理装置20Aとで構成される。
管理装置20Aは、通信部21と、統括制御部22とを備える。管理装置20Aは、無人フォークリフト10Aが走行する施設(例えば、複数の棚が設置された倉庫)の外に設けてもよいし、施設の中に設けてもよい。
通信部21は、管理装置20Aに予め登録された無人フォークリフト10Aと無線通信を行うよう構成されている。
統括制御部22は、無人フォークリフト10Aの走行および荷役作業を管理するよう構成されている。例えば、統括制御部22は、無人フォークリフト10Aの荷役作業のスケジュールを作成するとともに荷役作業を円滑に行うための走行経路を決定する。統括制御部22は、通信部21を介して走行経路に関する経路情報を無人フォークリフト10Aに通知する。
無人フォークリフト10Aは、車両本体11と、荷役装置12と、固定輪13(13L,13R)と、操舵輪14と、従動輪15と、操舵装置16と、操舵角検出センサ17と、制御装置18Aとを備える。
車両本体11は、車体フレームに相当し、前方に突出するように設けられた左右一対のストラドルレッグを含む。また、車両本体11は、管理装置20Aの管理下で自律走行するための自律走行機構を備える。自律走行機構は、例えば、レーザ誘導機構またはSLAM誘導機構を含む。レーザ誘導機構は、レーザスキャナと壁等に設けられた反射体とを用いて特定した現在位置および姿勢(姿勢角)に基づいて自律走行するための機構である。SLAM誘導機構は、現在位置の推定および環境地図の作成を行うSLAMにより特定した現在位置および姿勢に基づいて自律走行するための機構である。
荷役装置12は、車両本体11の前部のストラドルレッグ間に設けられている。荷役装置12は、ストラドルレッグに沿って前後方向に移動するキャリッジ12aと、キャリッジ12aに立設された左右一対のマスト12bと、マスト12bに昇降可能に取り付けられた左右一対のフォーク12cとを含む。
固定輪13(13L,13R)は、車両本体11の前側の下部に設けられている。左側の固定輪13Lは左側のストラドルレッグの下部に設けられ、右側の固定輪13Rは右側のストラドルレッグの下部に設けられている。固定輪13L,13Rは、車両本体11に対する車輪の方向が機械的に固定され、操舵できないよう構成されている。
操舵輪14は、車両本体11の後側の左側下部に設けられている。操舵輪14は、操舵装置16によって操舵可能(旋回可能)に構成されている。また、操舵輪14は駆動輪を兼ねている。
従動輪15は、車両本体11の後側の右側下部に設けられている。従動輪15は、非駆動輪であって、車両本体11の走行に従動して回転するよう構成されている。
操舵装置16は、車両本体11において操舵輪14の近傍に設けられている。操舵装置16は、制御装置18Aの制御下で、操舵輪14を操舵(旋回)させるよう構成されている。
操舵角検出センサ17は、操舵輪14の操舵角を検出するよう構成されている。操舵角検出センサ17は、例えば、ポテンショメータを含む。操舵角検出センサ17は、検出した操舵角に関する検出信号を制御装置18Aに出力する。
制御装置18Aは、マイコン等を含むデジタル回路および/またはアナログ回路で構成され、自律走行および荷役作業のための各種制御を行う。制御装置18Aは、荷役装置12を制御する荷役制御部と、固定輪13の走行モータおよび操舵輪14の走行モータを制御する走行制御部と、操舵装置16を制御することにより操舵輪14の操舵角を制御する操舵制御部100とを含む。
図2に、操舵制御部100のブロック図を示す。操舵制御部100は、第1制御部101および第2制御部102で構成される。第1制御部101は、非線形モデル予測制御を行うモデル予測制御部であり、制御量候補(操舵角候補)を算出し、最適な制御量候補を決定する。第2制御部102は、操舵輪14の操舵角が最適な制御量候補に含まれる制御量(操舵角)と一致するように、操舵装置16を制御する。
第1制御部101は、情報取得部103および演算処理部104を含む。演算処理部104は、制御量算出部105と、モデル予測部106と、評価部107とを含み、非線形モデル予測制御を行う。
情報取得部103は、操舵角検出センサ17の検出信号に基づいて操舵角に関する角度情報を取得し、当該角度情報を演算処理部104に出力する。一方で、情報取得部103は、操舵輪14の回転速度、固定輪13の回転速度および車両本体11の走行速度の少なくとも1つを含む速度に関する速度情報を必要としない。
また、情報取得部103は、管理装置20Aから走行経路に関する経路情報を取得するとともに、自律走行機構で特定した車両本体11の現在位置および姿勢に関する車両情報を取得する。
経路情報は、例えば、ある走行区間の開始位置から終了位置までの走行経路を、ウェイポイント(緯度および経度で特定される位置情報)の配列として表した情報を含む。経路情報は、ウェイポイントの配列を、車両本体11すなわち無人フォークリフト10Aの現在位置を原点とし、無人フォークリフト10Aの姿勢角ゼロのときの進行方向をX軸とする座標系に変換したものであってもよい。また、経路情報は、ウェイポイントの配列を上記座標系において曲線近似したものであってもよい。
車両情報に含まれる現在位置は、例えば、現在の代表点位置である。図3に示すように、代表点位置P(x、y)は、操舵輪14の旋回中心を通り車両本体11の前後方向にのびる仮想線と、固定輪13L,13Rの車軸とが交わる点の位置である。図3において、車両本体11の姿勢(姿勢角)は、θで表される。
制御量算出部105は、制御量(操舵角)の候補を時系列で表した制御量候補(操舵角候補)を算出する。例えば、制御量算出部105は、情報取得部103で取得した情報等に基づいて、現時点の制御量uを算出するとともに、次の時点から将来のn時点までの制御量候補(u,u,・・・,u)を算出する。制御量算出部105は、最適な制御量候補(u,u,・・・,u)が決定するまでは、制御量候補の値を少しずつ変化させて、モデル予測部106に出力する。なお、nの値は、予め設定された予測ホライズンTおよびサンプリング周期△Tに応じて、適宜設定される。
モデル予測部106は、予め記憶している無次元化運動モデルを用いて、入力(制御量候補(u,u,・・・,u))に基づく車両本体11の走行経路の形状を予測する。無次元化運動モデルは、常微分方程式を用いて、下記の(1)式のように記述できる。
Figure 0007115816000001
(1)式において、δは操舵輪14の操舵角であり、制御量候補(u,u,・・・,u)の制御量uに相当する。すなわち、(1)式の無次元化運動モデルでは、入力(制御量候補(u,u,・・・,u))が操舵角(δ,δ,・・・,δ)のみの1次元となる。また、(1)式において、θは車両本体11の姿勢(姿勢角)であり、p,q,ηは下記の(2)式のとおりである。
Figure 0007115816000002
(2)式において、x,yは車両本体11の代表点位置Pの座標、Lはホイールベース長、sは操舵輪14の積算走行距離である。
(1)式の無次元化運動モデルは、従来から知れているキネマティックシングルトラックモデル(Kinematic Single-Truck Model)を無次元化したものである。キネマティックシングルトラックモデル(以下、「運動モデル」という。)は、単一の操舵輪を備える自律走行車に対応したモデルであり、常微分方程式を用いて、下記の(3)式のように記述できる。
Figure 0007115816000003
(3)式において、vは操舵輪14の速度(移動速度)である。(3)式の運動モデルでは、入力が操舵角δと速度vの2次元であり、独立変数が時刻tである。
ここで、操舵輪14の積算走行距離sは、下記の(4)式を満たす。
Figure 0007115816000004
(4)式を用いて、(3)式の独立変数を時刻tから積算走行距離sに変更する変数変換を行う。これにより、(3)式は下記の(5)式のように記述できる。
Figure 0007115816000005
次に、距離の単位としてホイールベース長Lを採用し、x,y,sをホイールベース長Lで除算することで、無次元化を行う。この無次元化の変数が、上記の(2)式となり、(2)式を(5)式に適用することで、上記の(1)式が得られる。
上記の(1)式から、無次元化運動モデルは走行経路の形状が満たすべき条件を記述したものであり、走行経路の形状は速度vに依存しないことが分かる。また、入力が操舵角δのみの1次元となるため、走行経路の形状を操舵角δのみによって決定することができる。
評価部107は、予め記憶している評価関数を用いて、(1)式の出力である走行経路の形状を評価する。評価関数は、出力がどの程度望ましいかを数値的に表現する関数であり、関数値はスカラーとして表現される。評価部107は、経路長さ、燃費、走行時間などの目的に応じた様々な評価関数を適宜設定することができる。
評価部107は、評価関数が最大(または最小)となる制御量候補(u,u,・・・,u)を非線形最適化問題によって見つける。評価部107は、非線形最適化問題によって見つけた制御量候補(u,u,・・・,u)を制御量算出部105にフィードバックする。制御量算出部105は、制御量候補(u,u,・・・,u)の値を変化させてモデル予測部106に出力し、モデル予測部106が予測した走行経路の形状を、評価部107が再び評価する。このようなループ処理が繰り返され、最適な制御量候補(u,u,・・・,u)が決まると、評価部107は、最適な制御量候補(u,u,・・・,u)に含まれる制御量uを第2制御部102に出力する。制御量uは、操舵角の目標値となる。
第2制御部102は、操舵輪14の操舵角が制御量uと一致するように、操舵装置16のフィードバック制御を行う。第2制御部102は、本発明のフィードバック制御部に相当する。
本実施形態に係る無人フォークリフト10Aおよび自律走行システム1Aによれば、非線形モデル予測制御において、入力が操舵角δのみの1次元となる無次元化運動モデルを用いることで、キネマティックシングルトラックモデルの場合と比較して、評価部107によって実行される非線形最適化問題の変数の次元を削減することができる。換言すれば、本実施形態では、予測ホライズンTを短くしたり予測ホライズンTにおけるサンプリング周期△Tを長くしたりすることなく、非線形最適化問題の変数の次元を削減することができる。
したがって、本実施形態に係る無人フォークリフト10Aおよび自律走行システム1Aよれば、非線形モデル予測制御における予測の性能を低下させることなく、計算速度の向上および安定性の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図4に、本発明の第2実施形態に係る自律走行システム1Bを示す。自律走行システム1Bは、少なくとも1台の無人フォークリフト10B(本発明の「自律走行車」に相当)と、管理装置20Bとで構成される。
無人フォークリフト10Bは、制御装置18Aの代わりに制御装置18Bを備えることを除いて、第1実施形態と共通する。管理装置20Bは、モデル予測制御部200を備えることを除いて、第1実施形態と共通する。第2実施形態では、管理装置20Bのモデル予測制御部200が、非線形モデル予測制御を行う。
無人フォークリフト10Bの制御装置18Bは、マイコン等を含むデジタル回路および/またはアナログ回路で構成され、自律走行および荷役作業のための各種制御を行う。制御装置18Bは、荷役装置12を制御する荷役制御部と、固定輪13の走行モータおよび操舵輪14の走行モータを制御する走行制御部と、操舵装置16を制御することにより操舵輪14の操舵角を制御する操舵制御部とを含む。
図5に、管理装置20Bのモデル予測制御部200のブロック図を示す。モデル予測制御部200は、情報取得部201および演算処理部202を含む。演算処理部202は、制御量算出部203と、モデル予測部204と、評価部205とを含み、非線形モデル予測制御を行う。
情報取得部201は、無人フォークリフト10Bから操舵角に関する角度情報を取得し、当該角度情報を演算処理部202に出力する。一方で、情報取得部201は、操舵輪14の回転速度、固定輪13の回転速度および車両本体11の走行速度の少なくとも1つを含む速度に関する速度情報を必要としない。
また、情報取得部201は、統括制御部22から走行経路に関する経路情報を取得するとともに、無人フォークリフト10Bから車両本体11の現在位置および姿勢に関する車両情報を取得する。経路情報および車両情報は、第1実施形態と共通する。
演算処理部202(制御量算出部203、モデル予測部204、評価部205)は、第1実施形態における演算処理部104(制御量算出部105、モデル予測部106、評価部107)と同様の構成である。
すなわち、演算処理部202は、第1実施形態と共通する無次元化運動モデルを用いて、非線形モデル予測制御を行う。演算処理部202は、非線形モデル予測制御により、最適な制御量候補(u,u,・・・,u)を決定し、最適な制御量候補(u,u,・・・,u)に含まれる制御量uを、通信部21を介して無人フォークリフト10Bの制御装置18Bに送信する。制御量uは、操舵角の目標値となる。
制御装置18Bの操舵制御部は、操舵輪14の操舵角が制御量uと一致するように、操舵装置16の制御(例えば、フィードバック制御)を行う。
本実施形態に係る無人フォークリフト10Bおよび自律走行システム1Bによれば、非線形モデル予測制御において、入力が操舵角δのみの1次元となる無次元化運動モデルを用いることで、キネマティックシングルトラックモデルの場合と比較して、評価部205によって実行される非線形最適化問題の変数の次元を削減することができる。換言すれば、本実施形態では、予測ホライズンTを短くしたり予測ホライズンTにおけるサンプリング周期△Tを長くしたりすることなく、非線形最適化問題の変数の次元を削減することができる。
したがって、本実施形態に係る無人フォークリフト10Bおよび自律走行システム1Bによれば、非線形モデル予測制御における予測の性能を低下させることなく、計算速度の向上および安定性の向上を図ることができる。
[変形例]
以上、本発明に係る自律走行車および自律走行システムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る自律走行車は、車両本体と、車両本体の前後方向の一方側に設けられた少なくとも1つの固定輪と、車両本体の前後方向の他方側に設けられた単一の操舵輪と、非線形モデル予測制御を行い、操舵輪の操舵角を制御する制御装置と、を備える自律走行車であって、制御装置は、入力が操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いて非線形モデル予測制御を行い最適な入力を決定し、最適な入力に応じて操舵角を制御するのであれば、適宜構成を変更できる。
上記実施形態では、自律走行車として無人フォークリフトを例に挙げて説明したが、本発明の自律走行車は、単一の操舵輪を備え、キネマティックシングルトラックモデル(運動モデル)を適用できる車を含む。キネマティックシングルトラックモデルを適用できる車であれば、本発明の無次元化運動モデルを適用できる。例えば、本発明の自律走行車は、前輪が単一の操舵輪で、後輪が固定輪の無人搬送車でもよい。
1A,1B 自律走行システム
10A,10B 無人フォークリフト
11 車両本体
12 荷役装置
12a キャリッジ
12b マスト
12c フォーク
13(13L,13R) 固定輪
14 操舵輪
15 従動輪
16 操舵装置
17 操舵角検出センサ
18A,18B 制御装置
20A,20B 管理装置
21 通信部
22 統括制御部
100 操舵制御部
101 第1制御部
102 第2制御部
103,201 情報取得部
104,202 演算処理部
105,203 制御量算出部
106,204 モデル予測部
107,205 評価部
200 モデル予測制御部

Claims (5)

  1. 車両本体と、
    前記車両本体の前後方向の一方側に設けられた少なくとも1つの固定輪と、
    前記車両本体の前後方向の他方側に設けられた単一の操舵輪と、
    非線形モデル予測制御を行い、前記操舵輪の操舵角を制御する制御装置と、
    を備える自律走行車であって、
    前記制御装置は、
    入力が前記操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いて、前記非線形モデル予測制御を行い最適な入力を決定し、前記最適な入力に応じて前記操舵角を制御し、
    前記無次元化運動モデルは、
    入力が前記操舵輪の速度および前記操舵角の2次元となるキネマティックシングルトラックモデルに対して、独立変数を時刻から前記操舵輪の積算走行距離に変更する変数変換を行い、かつ前記固定輪から前記操舵輪までの長さに相当するホイールベース長を用いて無次元化したものである、
    ことを特徴とする自律走行車。
  2. 前記制御装置は、
    前記無次元化運動モデルの前記入力に相当する制御量候補を算出する制御量算出部と、
    前記無次元化運動モデルを用いて前記車両本体の走行経路の形状を予測するモデル予測部と、
    評価関数を用いて前記走行経路の形状を評価し、前記最適な入力に相当する最適な制御量候補を決定する評価部と、
    前記操舵角が前記最適な制御量候補に含まれる制御量と一致するように、前記操舵角のフィードバック制御を行うフィードバック制御部とを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の自律走行車。
  3. 請求項1または2に記載の自律走行車と、
    前記自律走行車の走行を管理する管理装置と、を含む、
    ことを特徴とする自律走行システム。
  4. 少なくとも1台の自律走行車と、
    前記自律走行車の走行を管理する管理装置と、
    を備える自律走行システムであって、
    前記自走行車は、
    車両本体と、
    前記車両本体の前後方向の一方側に設けられた少なくとも1つの固定輪と、
    前記車両本体の前後方向の他方側に設けられた単一の操舵輪と、
    前記操舵輪の操舵角を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    入力が前記操舵角のみの1次元となる無次元化運動モデルを用いて、非線形モデル予測制御を行い最適な入力を決定するモデル予測制御部を備え、
    前記自走行車の前記制御装置は、
    前記モデル予測制御部が決定した前記最適な入力に応じて前記操舵角を制御し、
    前記無次元化運動モデルは、
    入力が前記操舵輪の速度および前記操舵角の2次元となるキネマティックシングルトラックモデルに対して、独立変数を時刻から前記操舵輪の積算走行距離に変更する変数変換を行い、かつ前記固定輪から前記操舵輪までの長さに相当するホイールベース長を用いて無次元化したものである、
    ことを特徴とする自律走行システム。
  5. 前記モデル予測制御部は、
    前記無次元化運動モデルの前記入力に相当する制御量候補を算出する制御量算出部と、
    前記無次元化運動モデルを用いて前記自走行車の走行経路の形状を予測するモデル予測部と、
    評価関数を用いて前記走行経路の形状を評価し、前記最適な入力に相当する最適な制御量候補を決定する評価部と、
    を備え、
    前記自走行車の前記制御装置は、
    前記操舵角が前記最適な制御量候補に含まれる制御量と一致するように、前記操舵角の制御を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の自律走行システム。
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