JP7114280B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP7114280B2
JP7114280B2 JP2018041569A JP2018041569A JP7114280B2 JP 7114280 B2 JP7114280 B2 JP 7114280B2 JP 2018041569 A JP2018041569 A JP 2018041569A JP 2018041569 A JP2018041569 A JP 2018041569A JP 7114280 B2 JP7114280 B2 JP 7114280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
advantageous section
game
state
advantageous
lottery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018041569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019154545A5 (ja
JP2019154545A (ja
Inventor
敏男 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2018041569A priority Critical patent/JP7114280B2/ja
Publication of JP2019154545A publication Critical patent/JP2019154545A/ja
Publication of JP2019154545A5 publication Critical patent/JP2019154545A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7114280B2 publication Critical patent/JP7114280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
この種の遊技機としては、遊技者にとって有利な有利状態に制御されるものにおいて、
有利状態に制御されている期間にわたり点灯状態となる有利状態ランプを備えたものが提
案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6167349号公報
特許文献1に記載の遊技機は、有利状態の終了条件について鑑みられたものではない。
本発明は、このような問題点に着目したものであり、有利区間の終了条件について改良
を施した遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(スロットマシン1)において、
単位遊技毎に抽選を行う抽選手段(内部抽選)と、
通常区間よりも遊技者にとって有利な有利区間に制御可能な有利区間制御手段と、
有利区間において遊技に関連する数値(有利区間ゲーム数、有利区間のメダル純増枚数
)を更新する数値更新手段と、
前記数値更新手段により更新された数値が特定条件(有利区間ゲーム数が1500ゲー
ムに到達すること、有利区間のメダル純増枚数が2388枚を超えること)を満たすこと
で成立する第1終了条件(終了条件1、2)及び第1終了条件とは異なる第2終了条件(
終了条件3)のうち少なくとも一方の終了条件が成立した場合に有利区間を終了させて通
常区間に移行させる有利区間終了手段と、
有利区間に制御されている旨を示唆する有利区間示唆手段(有利区間報知LED12a
)と、
を備え、
前記有利区間示唆手段は、有利区間の開始以後、有利区間に制御されている旨を示唆し
た後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり有利区間に制御されている旨を継続し
て示唆し、
前記第2終了条件(終了条件3)は、前記抽選手段の抽選結果が所定結果(有利区間終
了役(再遊技役1)の当選)となることを含み、前記抽選手段の抽選結果が特定結果(有
利区間終了役(再遊技役1)以外の内部抽選対象役(押し順小役1~6、特定小役1、2
等)の当選)となることを含まない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間示唆手段により有利区間の開始以後、有利区間に制御され
ている旨が示唆された後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり有利区間に制御さ
れている旨が継続して示唆されるとともに、有利区間は、数値更新手段により更新された
数値が特定条件を満たすことで成立する第1終了条件が成立した場合だけでなく、抽選手
段の抽選結果に応じて成立する第2終了条件が成立した場合にも終了することとなる。そ
して、第2終了条件は、抽選手段の抽選結果が所定結果となることで成立するが、特定結
果となっても成立しないので、有利区間示唆手段により有利区間に制御されている旨が示
唆されている期間において抽選手段の抽選結果に着目させることができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
特定結果は、通常区間から有利区間へ移行させる契機となる抽選結果(有利区間移行抽
選対象役(押し順小役1~6)の当選)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、通常区間から有利区間へ移行させる契機となる抽選結果によって有
利区間が終了することがないため、遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
(A) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機において、
前記可変表示部の変動表示を開始させるための操作が行われたときに抽選を行う抽選手段と、
通常区間よりも遊技者にとって有利な有利区間に制御可能な有利区間制御手段と、
前記有利区間において遊技に関連する数値を更新する数値更新手段と、
前記数値更新手段により更新された数値が特定条件を満たすことで成立する第1終了条件及び第1終了条件とは異なる予め定められた条件である第2終了条件のうち少なくとも一方の終了条件が成立したときに前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
前記有利区間中であるときに設定される有利区間フラグ、及び前記有利区間が終了するときに設定される有利区間終了フラグを記憶する記憶手段と、
前記有利区間に制御されている旨を示唆するための有利区間ランプを点灯可能であって、前記有利区間フラグが設定されているときに前記有利区間ランプを点灯させ、前記有利区間フラグが設定されていないときに前記有利区間ランプを消灯させる有利区間示唆手段と、
前記有利区間に関するデータを初期化する初期化手段と、
を備え、
前記有利区間フラグは、前記有利区間ランプを点灯させるか否かの制御に用いられ、
前記有利区間終了フラグは、前記抽選手段による抽選が行われた後に実行される処理において判定される第2終了条件が成立したときに設定され、
前記有利区間示唆手段は、前記可変表示部の変動表示の表示結果が導出された後に実行される処理において、前記有利区間終了フラグが設定されているか否かに基づいて第2終了条件が成立したか否かを判定し、第2終了条件が成立したと判定したときに、前記有利区間フラグをクリアし、前記有利区間フラグをクリアした後、前記有利区間フラグが設定されているか否かを判定し、前記有利区間フラグが設定されていないと判定したときに、前記有利区間ランプを消灯させ、
前記初期化手段は、前記第1終了条件と前記第2終了条件のいずれが成立したかに関わらず前記有利区間に関するデータを共通の初期化処理により初期化し、
前記有利区間示唆手段は、前記有利区間の開始以後、前記有利区間ランプを点灯させた後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり前記有利区間ランプを継続して点灯させ、
第2終了条件は、前記抽選手段の抽選結果が所定結果となることを含み、前記抽選手段の抽選結果が特定結果となることを含まない。
手段1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(スロットマシン1)において、
単位遊技毎に抽選を行う抽選手段(内部抽選)と、
通常区間よりも遊技者にとって有利な有利区間に制御可能な有利区間制御手段と、
有利区間において遊技に関連する数値(有利区間ゲーム数、有利区間のメダル純増枚数)を更新する数値更新手段と、
前記数値更新手段により更新された数値が特定条件(有利区間ゲーム数が1500ゲームに到達すること、有利区間のメダル純増枚数が2388枚を超えること)を満たすことで成立する第1終了条件(終了条件1、2)及び第1終了条件とは異なる第2終了条件(終了条件3)のうち少なくとも一方の終了条件が成立した場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
有利区間に制御されている旨を示唆する有利区間示唆手段(有利区間報知LED12a)と、
を備え、
前記有利区間示唆手段は、有利区間の開始以後、有利区間に制御されている旨を示唆した後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり有利区間に制御されている旨を継続して示唆し、
前記第2終了条件(終了条件3)は、前記抽選手段の抽選結果が所定結果(有利区間終了役(再遊技役1)の当選)となることを含み、前記抽選手段の抽選結果が特定結果(有利区間終了役(再遊技役1)以外の内部抽選対象役(押し順小役1~6、特定小役1、2等)の当選)となることを含まない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間示唆手段により有利区間の開始以後、有利区間に制御されている旨が示唆された後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり有利区間に制御されている旨が継続して示唆されるとともに、有利区間は、数値更新手段により更新された数値が特定条件を満たすことで成立する第1終了条件が成立した場合だけでなく、抽選手段の抽選結果に応じて成立する第2終了条件が成立した場合にも終了することとなる。そして、第2終了条件は、抽選手段の抽選結果が所定結果となることで成立するが、特定結果となっても成立しないので、有利区間示唆手段により有利区間に制御されている旨が示唆されている期間において抽選手段の抽選結果に着目させることができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1~3のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者が操作可能な操作手段と、
有利区間において前記抽選手段の抽選結果が報知対象の抽選結果(ナビ対象役(押し順
小役1~6)の当選)となった場合に、遊技者にとって有利な前記操作手段(ストップス
イッチ8L、8C、8R)の操作態様を報知可能な操作態様報知手段(ナビ報知)と、
を備え、
所定結果は、報知対象ではない抽選結果(有利区間終了役(再遊技役1)の当選)であ

ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間において有利な操作態様が報知されたにも関わらず、有利
区間が終了してしまうことを防止できる。
本発明の手段5の遊技機は、手段1~4のいずれかに記載の遊技機であって、
有利区間は、第1状態(非AT状態)と、第1状態よりも遊技者にとって有利な第2状
態(AT状態)と、を含み、
特定結果は、第1状態から第2状態へ移行させる契機となる抽選結果(AT抽選対象役
(特定小役1、2)の当選)であり、
前記有利区間終了手段は、
第1状態(非AT状態)において前記抽選手段の抽選結果が所定結果(有利区間終了役
(再遊技役1)の当選)となった後、前記抽選手段の抽選結果が特定結果(AT抽選対象
役(特定小役1、2)の当選)となることなく所定単位遊技数(終了待機期間の最大5ゲ
ーム)経過したときに有利区間を終了させ、
第1状態において前記抽選手段の抽選結果が所定結果となった後、所定単位遊技数経過
する前に前記抽選手段の抽選結果が特定結果となり、第2状態(AT状態)へ移行する場
合には有利区間を終了させず、
第1状態において前記抽選手段の抽選結果が所定結果となった後、所定単位遊技数経過
する前に前記抽選手段の抽選結果が特定結果となり、第2状態へ移行しない場合には当該
特定結果となった後、特定単位遊技数(偽前兆期間の3ゲーム)経過したときに有利区間
を終了させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利区間において所定結果となった場合でも、所定単位遊技数経過
する前に特定結果となり、第2状態に移行する場合には有利区間が継続するとともに、所
定単位遊技数経過する前に特定結果となり、第2状態に移行しない場合にも特定結果とな
った後、特定単位遊技数経過するまでは有利区間が終了しないので、その間は第2状態へ
移行することを期待させることができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段1~5のいずれかに記載の遊技機であって、
有利区間は、第1状態(非AT状態)と、第1状態よりも遊技者にとって有利な第2状
態(AT状態)と、を含み、
前記有利区間終了手段は、
第1状態(非AT状態)において前記抽選手段の抽選結果が所定結果(有利区間終了役
(再遊技役1)の当選)となった場合(終了条件3が成立する場合)に有利区間を終了さ
せ、
第2状態(AT状態)において前記抽選手段の抽選結果が所定結果となった場合に有利
区間を終了させず、前記抽選手段の抽選結果以外の終了条件(終了条件1、2の少なくと
も1条件)が成立することで有利区間を終了させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1状態では、抽選手段の抽選結果が所定結果となることで有利区
間が終了する一方、第2状態では、抽選手段の抽選結果以外の終了条件が成立することで
有利区間が終了するので、第1状態と第2状態とで異なる遊技性を提供することができる
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良
いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有
するものであっても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 内部抽選対象役について説明するための図である。 遊技補助表示器の構成について説明するための図である。 エラー状態及び設定確認状態における遊技補助表示器の表示態様について説明するための図である。 ナビ報知及びナビ演出の実行態様について説明するための図である。 有利区間報知及びナビ報知の実行中に遊技機への電力供給が停止された後、電力供給が再開されたときにおける有利区間報知及びナビ報知の再開順について説明するための図である。 メイン制御部が行うメイン処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う遊技開始待ち処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う出玉制御処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うAT状態管理処理の制御内容を示すフロー図である。 純増枚数カウンタ値の変化例について説明するための図である。 メイン制御部が行うメダル払出処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行う再遊技作動時処理の制御内容を示すフロー図である。 メイン制御部が行うタイマ割込み処理の制御内容を示すフロー図である。 有利区間報知の開始時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間報知の終了時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について説明するための図である。 有利区間報知の終了時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について説明するための図である。 ATに関する制御状態の遷移について説明するための図である。 変形例のメイン処理における制御内容を示すフロー図である。 有利区間報知LEDの状態制御用データの設定処理の例について説明するための図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの実施例について図面を用いて説明す
る。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、こ
の筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロット
マシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ず
つ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方
向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図
柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3
において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、
図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「青7
」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、
「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用
いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。ま
た、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構
成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄
が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い
。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器な
どの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4
、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記
憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定
数(本実施例では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBET
スイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精
算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精
算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2
C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技
者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメ
ダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数
やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの
操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)、有利区間に制御されている旨を示す有利区間
表示等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知す
る1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED
15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投
入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作に
よるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18
、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待
機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲー
ム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部1
3が設けられている。また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示
器51が、設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定
操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が
設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知す
る左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられて
いる。
スロットマシン1の内部には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラ
ー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中
や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4か
ら投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータン
ク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノ
イド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する
投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述の
リール2L、2C、2Rを駆動させるためのリールユニット34、メイン制御部41から
の制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が
設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるた
めの設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイ
ッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設
定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38が設けら
れている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設
けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によっ
て遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストッ
プスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセ
ンサ31、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出
センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ3
8が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっ
ている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1
~3BETLED14~16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト
中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止
有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リー
ルユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品は、遊技制御
基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポ
ート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御
部41が搭載されている。
演出制御基板90には、前術の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ、リール2
L、2C、2Rの所定位置を背面側から照射可能なリールLED(図示略)等の演出装置
が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制
御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信さ
れるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。
詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当
選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6
の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほ
ど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとっ
て最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低
くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシ
ン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonす
ると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され
、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行す
る。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器
24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは
、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として
確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)
がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部
に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能と
されており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店
員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要すること
から、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する
店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放す
る必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する
店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエ
ラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投
入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用し
て賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定め
られた入賞ラインLN(図1参照、本実施例では、リール2L、2C、2Rの中段に水平
方向に並んだ図柄に跨がって設定されている)が有効となり、スタートスイッチ7の操作
が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定
数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される
。また、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適
用しても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2
Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2
C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作
すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転
が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間
(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2
Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ
、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コ
マ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過す
るまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停
止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄
と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を
選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて
当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4
コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ス
トップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選してい
る入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していな
い入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構
成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの
回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライ
ンLN上に予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果
として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技
者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例で
は50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出される
ようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各
リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状
態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操
作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する
。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に
伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了した
ときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は
、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせず
に次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)
への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ
。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当
該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、上述
の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出さ
れる以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検
出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定さ
れたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグ
は、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合
せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、
例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、そ
の当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、停止操作順、操作タイ
ミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利
となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっ
ている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる
場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様
となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で
停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、
有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行
を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様に
より報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)に制御可能で
ある。メイン制御部41は、ATに制御される権利が遊技者に対して付与されることで、
ATの制御を開始してATに制御する。そして、ATに制御している場合には、ナビ対象
役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示
器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマ
ンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用い
て報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて
、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象
役を確実に入賞させることができるようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、メダルの払出枚数やエラーコード、ナビ情報
を表示させることが可能な遊技補助表示器12を備え、ナビ報知の制御において遊技補助
表示器12を用いてナビ情報を報知する構成であるが、ナビ情報のみを表示させることが
可能な専用の表示器を備え、ナビ報知の制御において当該専用の表示器を用いてナビ情報
を報知する構成でも良い。
[遊技状態について]
本実施例のメイン制御部41は、図4に示すように、遊技状態として非内部中、内部中
、特別状態のいずれかに制御することが可能である。
非内部中は、特別役の当選が持ち越されていない状態である。スロットマシン1の工場
出荷時やRAM41cにおいて遊技状態に関するデータが記憶される所定領域が初期化さ
れた状態で、スロットマシン1が起動された場合に、先ず、非内部中に制御される。非内
部中は、特別状態が終了されることで非内部中に制御される。そして、非内部中のゲーム
において内部抽選にて特別役が当選し、内部中に移行されることで終了される。また、内
部抽選にて特別役が当選したゲームにおいて、当該特別役が入賞し、特別状態に移行され
ることで終了される。
尚、上述の設定変更状態に移行した場合に、RAM41cのうち遊技状態に関するデー
タが記憶される所定領域は初期化されることがなく、設定変更状態の終了後には、当該設
定変更状態の開始前の遊技状態が引き継がれる。すなわち設定変更状態の開始前に非内部
中に制御されていた場合には、設定変更状態の終了後も引き続き非内部中に制御され、設
定変更状態の開始前に内部中に制御されていた場合には、設定変更状態の終了後も引き続
き内部中に制御されるようになっている。
また、非内部中では、所定期間内のゲームにおいて、遊技者にとって有利となる操作態
様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当該期間中における1ゲー
ム当たりのメダルの払出率が100%を超える一方、遊技者にとって有利となる操作態様
でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されないことで、当該期間中における1ゲー
ム当たりのメダルの払出率が100%を超えないようになっているが、後述するように非
内部中では、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されないことで、1ゲーム当たり
のメダルの払出率が100%を超えないようになっている。
内部中は、特別役の当選が持ち越されている状態である。非内部中における内部抽選に
て特別役が当選することで開始される。そして、持ち越されている特別役が入賞し、特別
状態へ移行されることで終了される。
内部中では、所定期間内のゲームにおいて、遊技者にとって有利となる操作態様でスト
ップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、当該期間中における1ゲーム当たり
のメダルの払出率が100%を超える一方、遊技者にとって有利となる操作態様でストッ
プスイッチ8L、8C、8Rが操作されないことで、当該期間中における1ゲーム当たり
のメダルの払出率が100%を超えないようになっており、遊技者にとって有利となる操
作態様が報知される期間では、1ゲーム当たりのメダルの払出率が100%を超える一方
で、遊技者にとって有利となる操作態様が報知されない期間では、1ゲーム当たりのメダ
ルの払出率が100%を超えないようになっている。また、内部中では、内部抽選におい
て所定の再遊技役が当選する確率が非内部中に比較して高く設定されており、内部中は、
非内部中に比較して有利な状態になっている。
特別状態は、特別役の入賞に伴い制御される遊技状態であり、内部抽選にて小役が当選
する確率が非内部中に比較して高まる遊技状態である。非内部中及び内部中において当選
している特別役が入賞することで開始され、所定の終了条件(例えば、特別状態中のメダ
ルの総払出枚数が所定枚数(例えば、50枚)を超えること)が成立することで終了され
る。特別状態の終了後は、非内部中に移行される。
特別状態中では、例えば、内部抽選において、約1/4の確率で8枚のメダルが払い出
される所定小役が当選する一方、それよりも高い約3/4の確率で1枚のメダルが払い出
される所定小役に当選するようになっている。1ゲームを行うために賭数の設定に用いら
れるメダルは3枚である一方、特別状態中の1ゲーム当たりのメダルの払出枚数の期待値
は、2.75枚であるので、特別状態中のメダルの払出率は100%未満となるようにな
っている。
[内部抽選の抽選対象役について]
メイン制御部41が行う内部抽選において抽選対象となる内部抽選対象役について、図
5に基づいて説明する。
内部抽選対象役には、複数の内部抽選対象役が含まれる。各内部抽選対象役には、1ま
たは複数の入賞役が含まれ、内部抽選にて一の内部抽選対象役が当選したときには、当該
内部抽選対象役に含まれる入賞役が同時に当選したこととなる。
図5に示すように、内部抽選対象役には、特別役、押し順小役1、押し順小役2、押し
順小役3、押し順小役4、押し順小役5、押し順小役6(以下、押し順小役1~6をまと
めて押し順小役と呼ぶ場合がある)、特定小役1、特定小役2、再遊技役1、再遊技役2
が含まれる。
特別役は、入賞により上述の特別状態への移行を伴う役である。特別役は、遊技状態が
非内部中に制御されているときには、内部抽選の対象となる一方で、遊技状態が内部中に
制御されているときには、内部抽選の対象とならない。
押し順小役1~6は、各押し順小役に割り当てられた所定の操作態様(本実施例では、
操作順)でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、賭数よりも多い枚数
のメダルが払い出される入賞役が入賞する一方で、対応する操作態様以外の操作態様でス
トップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで、賭数以下の枚数のメダルが払い出
される入賞役が入賞することもあるが、いずれの入賞役も入賞しないこともある役である
。このため、押し順小役1~6の当選時には、当選した役の種類に応じた操作態様でスト
ップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたか否かによって払い出されるメダル枚数の期
待値を変えることができる。
押し順小役1~6が当選したときに、賭数よりも多い枚数のメダルが払い出される入賞
役を入賞させることが可能な操作態様すなわち遊技者にとって有利となる操作態様は、押
し順小役1では、左リール2Lを1番目に停止させ、中リール2Cを2番目に停止させ、
右リール2Rを3番目に停止させる操作順での操作(以下、左中右停止操作と呼ぶ場合が
ある)であり、押し順小役2では、左リール2Lを1番目に停止させ、右リール2Rを2
番目に停止させ、中リール2Cを3番目に停止させる操作順での操作(以下、左右中停止
操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役3では、中リール2Cを1番目に停止させ、
左リール2Lを2番目に停止させ、右リール2Rを3番目に停止させる操作順での操作(
以下、中左右停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役4では、中リール2Cを1
番目に停止させ、右リール2Rを2番目に停止させ、左リール2Lを3番目に停止させる
操作順での操作(以下、中右左停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押し順小役5では、
右リール2Rを1番目に停止させ、左リール2Lを2番目に停止させ、中リール2Cを3
番目に停止させる操作順での操作(以下、右左中停止操作と呼ぶ場合がある)であり、押
し順小役6では、右リール2Rを1番目に停止させ、中リール2Cを2番目に停止させ、
左リール2Lを3番目に停止させる操作順での操作(以下、右中左停止操作と呼ぶ場合が
ある)である。
押し順小役1~6は、遊技状態が非内部中に制御されているときにも、内部中に制御さ
れているときにも、内部抽選の対象となり、いずれの遊技状態に制御されているときにも
内部抽選にて同一の確率で当選するようになっている。
特定小役1及び特定小役2は、他の内部抽選対象役に比較して内部抽選にて当選する確
率が低い役である。また、特定小役1は、特定小役2に比較して内部抽選にて当選する確
率が高い役である。特定小役1及び特定小役2は、遊技状態が非内部中に制御されている
ときにも、内部中に制御されているときにも、内部抽選の対象となり、いずれの遊技状態
に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになっている。
再遊技役1は、入賞役として再遊技役が含まれる役であり、遊技状態が非内部中に制御
されているときにも、内部中に制御されているときにも、内部抽選の対象となり、いずれ
の遊技状態に制御されているときにも内部抽選にて同一の確率で当選するようになってい
る。
再遊技役2は、入賞役として再遊技役が含まれる役であり、遊技状態が非内部中に制御
されているときにも、内部中に制御されているときにも、内部抽選の対象となり、遊技状
態が内部中に制御されているときに内部抽選にて当選する確率が、非内部中に制御されて
いるときに比較して高くなるようになっている。内部中では、内部抽選において再遊技役
2が当選する確率が非内部中に比較して高くなることで、内部中は、非内部中に比較して
有利な状態となる。
内部抽選では、内部抽選対象役のうちの特別役、押し順小役1~6、再遊技役1、再遊
技役2は、スロットマシン1において設定されている設定値に応じて差がない確率、すな
わち設定されている設定値に関わらず一律の確率で当選するようになっている一方で、内
部抽選対象役のうちの特定小役1及び特定小役2は、設定されている設定値に応じて差の
ある確率で当選するようになっている。
内部抽選対象役のうち押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1は、後
述の遊技区間が移行される契機となり得る役である。遊技区間が通常区間に制御されてい
るときに、内部抽選にて押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、が当選することで
、後述の有利区間移行抽選が行われる。そして、当該有利区間移行抽選にて当選すること
で、遊技区間が有利区間へ移行されることとなる。また、遊技区間が有利区間に制御され
ているときに、内部抽選にて再遊技役1が当選することが、後述の有利区間終了条件(第
3終了条件)が成立する契機となるようになっており、再遊技役1が当選して有利区間終
了条件が成立することで、遊技区間が通常区間へ移行されることとなる。
有利区間移行抽選では、いずれの設定値が設定されている状況でも、内部抽選にて当選
した有利区間移行抽選対象役が同一の役であるときには、一律の確率で、有利区間に移行
させる旨が決定されるように有利区間移行抽選が行われるようになっている。
また、有利区間移行抽選対象役(本実施例では、押し順小役1~6、特定小役1、特定
小役2)は、遊技状態が非内部、内部中のいずれの遊技状態に制御されているときにも内
部抽選にて同一の確率で当選するようになっており、遊技状態が非内部中、内部中のいず
れに制御されているときにも内部抽選の当選確率が変化しない役を契機に有利区間移行抽
選が行われるようになっている。
また、遊技区間が移行される契機となり得る役であり、有利区間の終了条件となる再遊
技役1は、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて内部抽選にて当選する確率
に差が生じないようになっており、設定されている設定値によらず、一律の確率で有利区
間の終了条件が成立し得るようになっている。
内部抽選対象役のうち押し順小役1~6、特定小役1、特定小役2、再遊技役1は、A
Tに制御するか否かを決定するAT抽選が行われ得るAT抽選対象役である。遊技区間が
有利区間に制御されているときに、内部抽選にて押し順小役1~6、特定小役1、特定小
役2、再遊技役1のいずれかが当選することで、AT抽選が行われる。有利区間に関する
抽選であるAT抽選では、スロットマシン1においていずれの設定値が設定されている状
況でも、内部抽選にて当選したAT抽選対象役が同一の役であるときには、一律の確率で
、ATに制御する旨の決定がされるように抽選が行われるようになっている。
また、内部抽選にて特定小役1または特定小役2が当選したことを契機として行われる
AT抽選では、押し順小役1~6、再遊技役1のいずれかが当選したことを契機とすると
きに比較して高い確率で、ATに制御する旨の決定がされるようになっている。また、特
定小役1が当選したことを契機として行われるAT抽選では、特定小役2が当選したこと
を契機とするときに比較して高い確率で、ATに制御する旨の決定がされるようになって
いる。
尚、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選する確率は、スロットマシン1に設定
されている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選を契
機に行われる有利区間移行抽選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、
有利区間に移行する旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成としても良い。ま
た、内部抽選にてAT抽選対象役が当選する確率は、スロットマシン1に設定されている
設定値によらず、一律の確率であり、当該AT抽選対象役の当選を契機に行われるAT抽
選では、設定値に応じて差のある確率で抽選を行うことで、ATに制御する旨を、設定値
に応じて差のある確率で決定する構成でも良い。また、内部抽選にてAT抽選対象役が当
選する確率が、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差がある確率であり、
当該AT抽選対象役の当選を契機に行われるAT抽選では、設定値に応じて差のある確率
で抽選を行うことで、ATに制御する旨を、設定値に応じて差のある確率で決定する構成
でも良い。
また、本実施例では、内部抽選にて当選した役が、スロットマシン1に設定されている
設定値に応じて内部抽選にて当選する確率に差がある役(以下、設定差あり役と呼ぶ場合
がある)であるか、差のない役(以下、設定差なし役と呼ぶ場合がある)であるあるかに
かかわらず、当該役の当選を契機として有利区間移行抽選やAT抽選を行う構成であるが
、内部抽選にて当選した役が設定差あり役であることを契機として有利区間移行抽選やA
T抽選を行う一方、設定差なし役であることを契機として有利区間移行抽選やAT抽選を
行わない構成でも良いし、有利区間移行抽選やAT抽選の一方を、内部抽選での設定差あ
り役の当選を契機として行い、有利区間移行抽選やAT抽選の他方を、内部抽選での設定
差なし役の当選を契機として行う構成でも良い。
[遊技補助表示器の表示態様について]
メイン制御部41が備える遊技補助表示器12の構成及び表示態様について、図6~図
8に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、遊技補助表示器12は、第1~第8セグメントをそれぞれ点
灯/消灯可能な2つの表示器12L、12Rからなり、それぞれのセグメントを点灯させ
ることが可能な表示器である。各表示器12L、12Rの所定セグメントを点灯態様に制
御することで、所定の数字(「0」~「9」)や記号(例えば、「-」「.」等)、英字
(例えば、「E」等)を1桁または2桁で表示することにより、メダルの払出枚数(図示
略)や、有利区間に制御されている旨(図6(b)参照)、発生しているエラーの種類を
特定可能なエラーコード(図7(a)参照)、ナビ報知により報知するナビ情報としてナ
ビ番号(図8参照)等を示す表示を行うことが可能である。
図6(b)に示すように、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に制御しており、
所定の報知開始条件が成立するとき(例えば、有利区間の開始後、最初にナビ報知が行わ
れ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時)から、所定の報知
終了条件が成立するとき(例えば、有利区間が終了されるとき)までの報知期間にわたり
、遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント(以下、有利区間報知LED
12aと呼ぶ場合がある)を点灯状態に制御することで、遊技区間を有利区間に制御して
いる旨を報知する有利区間報知を行うことが可能である。
また、メイン制御部41は、有利区間報知を行う報知期間中において、有利区間報知L
ED12aを消灯させず、継続的に点灯状態に制御するようになっており、当該報知期間
中においてメダル払出枚数やエラーコード、ナビ番号等を遊技補助表示器12に表示させ
るときは、これらの表示を行うための各表示器12L、12Rの該当セグメントとともに
右側表示器12Rの第8セグメント(有利区間報知LED12a)を共に点灯状態に制御
する。
図7(a)に示すように、メイン制御部41は、スロットマシン1においてエラーの発
生が検出されることで、遊技の進行を不能化するエラー状態に制御することが可能であり
、遊技区間を有利区間に制御しており、有利区間報知LED12aを点灯状態に制御して
いるときに、エラーの発生が検出されたことに基づいてエラー状態に制御する場合には、
エラー状態中においても有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御しつつ、遊
技補助表示器12の他のセグメントを用いて発生しているエラーの種類を特定可能なエラ
ーコードを表示するように制御する。そして、エラー状態が所定操作により解除されるこ
とでエラー状態を終了させるとともに、エラーコードの表示を終了させるように制御する
。エラー状態を終了させた後においても、エラー状態の制御前に引き続き、所定の報知終
了条件が成立するときまで、有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41側がエラー状態や後述の設定確認
状態に制御されていない通常状態であるときには、後述の遊技区間やATに関する制御状
態に応じた演出画像、例えば、後述のATに関する制御状態が非AT状態である場合には
、当該非AT状態において主に表示させる通常演出画面(本実施例では、キャラクタが街
中を散策している様子を示す画像)を液晶表示器51に表示させて、遊技の進行に応じた
演出を行う。一方、メイン制御部41側にてエラーの発生が検出されてエラー状態に制御
されている期間では、メイン制御部41側にて有利区間に制御されている旨を示唆せず、
メイン制御部41側にてエラー状態に制御される契機となったエラーの種類を特定可能な
エラーコードや当該エラーに関する情報(例えば、解除方法等)を示すエラー画面(本実
施例では、キャラクタの画像とエラーコードを示す文字画像)を液晶表示器51に表示さ
せて、エラー状態に制御されている旨を示唆するように制御する。
このように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12a
を点灯状態に制御しているときに、遊技の進行を不能化するエラー状態に移行させた場合
には、遊技補助表示器12に当該エラー状態を特定可能なエラーコードを表示させるとと
もに、有利区間報知LED12aを点灯状態に維持するように制御するので、遊技補助表
示器12の表示内容に基づいて、エラー状態に制御されている旨及び有利区間に制御され
ている旨を遊技者に認識させることができる。また、当該エラー状態に移行される前の遊
技機の状態を遊技者に認識させることができる。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12aを点灯
状態に制御しているときに、エラー状態に移行させた場合には、遊技補助表示器12にエ
ラーコードを表示させるとともに、有利区間報知LED12aを点灯状態に維持するよう
に制御する一方、サブ制御部91は、メイン制御部41側にて有利区間に制御されている
旨は示唆せず、エラーコードや当該エラーに関する情報(例えば、解除方法等)を液晶表
示器51等を用いて示唆するように制御するので、メイン制御部41側にて遊技の進行が
不能化されている状態で、液晶表示器51等による演出内容に基づいて、ゲームを行うこ
とが可能な有利区間に制御されていると誤認させてしまうことを防止できる。
図7(b)に示すように、メイン制御部41は、ゲームが行われていない状態で、所定
キー操作による設定キースイッチ37をON状態とする操作が検出されることで、設定確
認状態に移行させて、遊技の進行を不能化するとともに、設定値表示器24にスロットマ
シン1において現在設定されている設定値を表示させるように制御し、その後、所定キー
操作による設定キースイッチ37をOFF状態とする操作が検出されることで、設定確認
状態を終了させることが可能であり、遊技区間を有利区間に制御しており、有利区間報知
LED12aを点灯状態に制御しているときに、設定確認状態に移行させる場合には、設
定確認状態中においても有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御しつつ、設
定値表示器24(図示略)に設定値を表示するように制御する。そして、設定確認状態を
終了させた後においても、設定確認状態への移行前に引き続き、所定の報知終了条件が成
立するときまで、有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御する。
これに対して、サブ制御部91は、サブ制御部91は、メイン制御部41側が設定確認
状態や上述のエラー状態に制御されていない通常状態であるときには、通常演出画面(本
実施例では、キャラクタが街中を散策している様子を示す画像)を液晶表示器51に表示
させて、遊技の進行に応じた演出を行う。一方、メイン制御部41により設定確認状態に
制御されている期間では、メイン制御部41側にて有利区間に制御されている旨を示唆せ
ず、メイン制御部41側にて設定確認状態に制御されている旨を示す設定確認状態中画面
(本実施例では、キャラクタの画像と設定確認状態である旨を示す文字画像)を液晶表示
器51に表示させて、設定確認状態に制御されている旨を示唆するように制御する。
このように、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12a
を点灯状態に制御しているときに、遊技の進行を不能化して、設定値表示器24に現在設
定されている設定値を表示させる設定確認状態に移行させた場合には、有利区間報知LE
D12aを点灯状態に維持するように制御するので、遊技補助表示器12の表示内容に基
づいて、有利区間に制御されている旨を遊技者に認識させることができる。また、当該設
定確認状態に移行される前の遊技機の状態を遊技者に認識させることができる。
また、メイン制御部41は、有利区間に制御しており有利区間報知LED12aを点灯
状態に制御しているときに、設定確認状態に移行させた場合には、設定値表示器24(図
示略)に設定値を表示させるとともに、有利区間報知LED12aを点灯状態に維持する
ように制御する一方、サブ制御部91は、メイン制御部41側にて有利区間に制御されて
いる旨は示唆せず、設定確認状態である旨を液晶表示器51等を用いて示唆するように制
御するので、メイン制御部41側にて遊技の進行が不能化されている状態で、液晶表示器
51等による演出内容に基づいて、ゲームを行うことが可能な有利区間に制御されている
と誤認させてしまうことを防止できる。
[ナビ報知及びナビ演出について]
メイン制御部41が遊技補助表示器12を用いて行うナビ報知、及びサブ制御部91が
液晶表示器51を用いて行うナビ演出について、図8及び図9に基づいて説明する。
メイン制御部41は、ATの制御を行っており、内部抽選にてナビ対象役が当選した場
合に、ナビ報知を実行し、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8R
の操作態様(本実施例では、操作順、以下、正解押し順と呼ぶ場合がある。)を特定可能
なナビ番号を遊技補助表示器12に表示させて、当該遊技者にとって有利となる操作態様
を報知することが可能である。
図8に示すように、ナビ報知には、左中右ナビ、左右中ナビ、中左右ナビ、中右左ナビ
、右左中ナビ、右中左ナビが含まれる。左中右ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号
「1-」を表示することで、遊技者にとって有利となる操作態様が左中右停止操作である
旨を報知する。左右中ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「2-」を表示して、遊
技者にとって有利となる操作態様が左右中停止操作である旨を報知する。中左右ナビでは
、遊技補助表示器12にナビ番号「3-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態
様が中左右停止操作である旨を報知する。中右左ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番
号「4-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が中右左停止操作である旨を
報知する。右左中ナビでは、遊技補助表示器12にナビ番号「5-」を表示して、遊技者
にとって有利となる操作態様が右左中停止操作である旨を報知する。右中左ナビでは、遊
技補助表示器12にナビ番号「6-」を表示して、遊技者にとって有利となる操作態様が
右中左停止操作である旨を報知する。
また、メイン制御部41は、上述のように有利区間報知LED12aにより有利区間に
制御している旨を報知する有利区間報知を開始させた後は、当該有利区間報知LED12
aを継続して点灯状態に制御するようになっており、当該有利区間報知の実行中にナビ報
知を行う場合には、有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御しつつ、ナビ報
知により報知するナビ番号を遊技補助表示器12に表示させるように制御する。
尚、本実施例では、ナビ報知では、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、
8C、8Rの操作態様として、操作順(正解押し順)を報知する構成であるが、ナビ報知
により、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミング
を示唆する構成でも良いし、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8
Rの操作順と操作タイミングの組合せを示唆する構成でも良い。例えば、遊技者にとって
有利となるストップスイッチの操作態様が所定リールに対する所定の操作タイミングであ
る場合には、液晶表示器51において、当該所定の操作タイミングに対応する図柄の画像
等を所定リールに対応する位置に表示させることで、当該操作態様を示唆することが可能
である。
メイン制御部41は、ナビ報知を行う際に、当該ナビ報知により報知するストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信す
る。これに対して、サブ制御部91は、コマンドに基づいて特定されるストップスイッチ
8L、8C、8Rの操作態様を示唆するナビ画像を液晶表示器51に表示させるナビ演出
を行うことが可能である。ナビ画像では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作順を
示唆する数字画像「1」~「3」や、所定図柄がリールに表示されているタイミングで停
止操作を行う旨を示唆する図柄画像を、リール2L、2C、2Rに対応させて表示させる
図8に示すように、ナビ演出では、例えば、ナビ報知により左中停止操作が報知される
場合には、左中停止操作を示唆するナビ画像(本実施例では、左リール2Lに対応する位
置に「1」の数字画像、中リール2Cに対応する位置に「2」、右リール2Rに対応する
位置に「3」をそれぞれ表示させる「123」の数字画像)を液晶表示器51に表示させ
る。また、ナビ報知により左右停止操作が報知される場合、中左停止操作が報知される場
合、中右停止操作が報知される場合、右左停止操作が報知される場合、右中停止操作が報
知される場合には、それぞれナビ報知により報知される操作態様に対応するナビ画像を液
晶表示器51に表示させて、該当する操作態様を示唆するように制御する。
本実施例のメイン制御部41は、AC100Vの電力供給が停止される場合には、タイ
マ割込み処理において電断処理(図示略)を実行して、電断前のメイン制御部41のレジ
スタやRAM41cの所定領域に設定されているデータを、バックアップ電源によりバッ
クアップされているRAM41cの記憶領域に退避して、バックアップ電源が供給される
ことで当該データを保持させるようになっているため、スロットマシン1への電力供給が
再開された際に、電断前の制御状態に復帰させることが可能である。特に、電断前の制御
状態において、ナビ報知を行っていたか否かや、ナビ報知を行っていた場合にナビ報知の
内容、有利区間に制御されていたか否か、停止操作が有効であったか否かを特定できるよ
うになっている。
また、サブ制御部91は、AC100Vの電力供給が停止される場合には、メイン制御
部41と同様に電断処理を実行することで、電力供給が停止される前における各演出装置
の制御状態をバックアップ電源によりバックアップされている記憶手段に保持させるよう
に制御し、スロットマシン1への電力供給が再開された際に、各演出装置を電断前の制御
状態に復帰させることが可能となる。特に、電力供給が停止される前の制御状態において
、液晶表示器51においてナビ演出を行っていたか否か、ナビ演出を行っていた場合にナ
ビ演出の内容を特定できるようになっている。
図9(a)に示すように、メイン制御部41により有利区間に制御されており、かつA
Tの制御が行われており、内部抽選にてナビ対象役が当選したときには、有利区間報知L
ED12aが点灯状態に制御されるとともに、ナビ報知が行われてナビ番号が遊技補助表
示器12に表示される。また、ゲームの開始後、少なくとも1つのリールが回転制御され
ている場合には、該当するリールの停止有効LEDが点灯状態に制御される。また、この
際、サブ制御部91側では、ナビ演出が行われ、ナビ報知により報知される操作態様を示
唆するナビ画像が液晶表示器51に表示される。
この状態で、スロットマシン1への電力供給が停止されて電断が発生した場合には、図
9(b)に示すように、有利区間報知LED12a、遊技補助表示器12、停止有効LE
D22L、22C、22R、液晶表示器51は、すべて消灯状態となるとともに、リール
2L、2C、2Rはすべて停止することとなる。
その後、図9(c)に示すように、メイン制御部41は、スロットマシン1への電力供
給が再開されて、再起動したときに、まず、スロットマシン1への電力供給が停止される
前に回転制御していたリールの回転制御を再開させるとともに(図示略)、遊技補助表示
器12の出力バッファを電力供給が停止される前の状態に復帰させた後、タイマ割込み処
理を行うことで、遊技補助表示器12におけるナビ報知によるストップスイッチの操作態
様の表示及び有利区間報知LED12aの点灯制御を同時に再開させて、ナビ報知及び有
利区間報知を再開させる。
次に、図9(d)に示すように、メイン制御部41は、回転制御を再開させたすべての
リールが定速回転となることで、回転制御を行っているリールに対応するストップスイッ
チの停止有効LEDの点灯制御を再開させる。
その後、図9(e)に示すように、メイン制御部41にてリールの回転制御、ナビ報知
、有利区間報知、停止有効LEDの点灯制御が再開され、メイン制御部41側での電断か
らの復帰処理が終了されたことが特定されることで、サブ制御部91は、ナビ演出の制御
を再開させて、液晶表示器51においてナビ報知により報知されている操作態様を示唆す
るナビ画像の表示を再開させる。
これにより、有利区間報知LED12a、遊技補助表示器12、停止有効LED、リー
ル、液晶表示器51の制御状態が、スロットマシン1への電力供給が停止される前の状態
に復帰されることとなる。
このように、有利区間においてナビ報知及びナビ演出を行っているときに、スロットマ
シン1への電力供給が停止され、その後、電力供給が再開されることで、ナビ報知及びナ
ビ演出の制御状態を電力供給が停止される前の状態に復帰させるときには、メイン制御部
41は、有利区間報知LED12aの点灯及び遊技補助表示器12のナビ報知の表示を同
時に再開させるように制御する。これにより、有利区間報知LED12aによる有利区間
報知が再開される前に、遊技補助表示器12によるナビ報知が再開されてしまい、有利区
間報知により有利区間である旨が報知されていないにもかかわらず、ナビ報知が再開され
てしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、有利区間においてナビ報知及びナビ演出の制御状態を電力供給が停
止される前の状態に復帰させるときには、有利区間報知LED12aの点灯及び遊技補助
表示器12のナビ報知の表示を同時に再開させる構成であるが、有利区間報知LED12
aの点灯を再開させた後、遊技補助表示器12のナビ報知の表示を再開させる構成でも良
く、このような構成でも、有利区間報知LED12aによる有利区間報知が再開される前
に、遊技補助表示器12によるナビ報知が再開されてしまうことを防止できる。
[遊技区間について]
本実施例のメイン制御部41は、遊技区間として通常区間及び有利区間のいずれかに制
御することが可能である。
通常区間は、ナビ報知が行われることのない遊技区間であり、有利区間が終了された後
、次ゲームが開始されることで開始され、有利区間移行抽選にて有利区間に移行させる旨
が決定されることで終了される。通常区間では、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が
当選することで、有利区間移行抽選が行われ、当該抽選にて、有利区間に移行させるか否
かが決定される。
内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選し得る確率は、スロットマシン1に設定さ
れている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づ
いて行われる有利区間移行抽選では、予め定められた有利区間移行抽選テーブルに基づい
て、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差のある確率で有利区間に移行さ
せるか否かを決定する抽選を行うことが可能である。また、有利区間移行抽選では、制御
されている遊技状態(非内部中、内部中)によらず、内部抽選の抽選結果に基づき、一律
の確率で、有利区間に移行させる旨が決定され得るようになっている。
尚、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選し得る確率が、スロットマシン1に設
定されている設定値によらず、一律の確率であり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に
基づいて行われる有利区間移行抽選でも、スロットマシン1に設定されている設定値によ
らず、一律の確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でも良い。ま
た、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選し得る確率が、スロットマシン1に設定
されている設定値に応じて差があり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行わ
れる有利区間移行抽選では、スロットマシン1に設定されている設定値によらず、一律の
確率で有利区間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でも良い。また、内部抽選
にて有利区間移行抽選対象役が当選し得る確率が、スロットマシン1に設定されている設
定値に応じて差があり、当該有利区間移行抽選対象役の当選に基づいて行われる有利区間
移行抽選でも、スロットマシン1に設定されている設定値に応じて差がある確率で有利区
間に移行させるか否かを決定する抽選を行う構成でも良い。
有利区間は、ナビ報知が行われることのある遊技区間であり、ナビ報知が実行され得る
ことで通常区間に比較して有利な遊技区間である。有利区間は、通常区間において有利区
間移行抽選にて有利区間に移行させる旨が決定された後、次ゲームが開始されることで開
始され、所定の終了条件が成立することで終了される。有利区間では、当該有利区間の開
始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲーム
の開始時に上述の有利区間報知が開始されて、有利区間報知LED12aが点灯状態に制
御されることで、有利区間に制御されている旨が報知される。また、有利区間では、所定
のナビ条件が成立すること(本実施例では、後述のATに関する制御状態がAT状態に制
御されており、かつ内部抽選にてナビ対象役が当選すること)で、ナビ報知が行われ、遊
技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
有利区間の終了条件には、有利区間におけるゲーム数(有利区間ゲーム数)が上限ゲー
ム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件1、有利区間
におけるメダルの純増枚数が規定枚数(本実施例では、2388(上限枚数2400枚か
らスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用され
る最大枚数(3枚)を加算した値))を超えることで成立する終了条件2、有利区間ゲー
ム数及びメダルの純増枚数に基づかずに成立し得る終了条件であり、予め定められた任意
条件(本実施例では、遊技区間が有利区間に制御され、かつATに関する制御状態が非A
T状態に制御されている通常期間において、内部抽選にて通常リプレイ2が当選し、その
後AT抽選に当選することなく、所定ゲーム数にわたる終了待機期間が経過すること、図
21参照)が成立することで成立する終了条件3が含まれ、終了条件1、終了条件2、終
了条件3のうち少なくとも一の条件が成立することで有利区間は終了される。
また、有利区間では、ATの制御を行う状態(後述のAT状態)に制御するか否かを決
定するAT抽選を行うことが可能であり、AT抽選を行うAT抽選対象役が内部抽選にて
当選することで、AT抽選を行う。当該AT抽選に当選することで、その後ATの制御が
行われるAT状態に移行されて、内部抽選にてナビ対象役が当選したときに、ナビ報知が
行われて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知
されるようになっており、有利区間は、通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区
間となる。
尚、本実施例では、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて有利区
間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選を行い、当該有利区間移行抽選に
て当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、遊技区間が通常区間
に制御されているときに、予め定められた有利区間移行役が当選することで、遊技区間を
有利区間へ移行させる構成でも良い。
メイン制御部41が行う各種処理の制御内容について、図10~図17に基づいて説明
する。
[メイン処理について]
メイン制御部41は、スロットマシン1への電力供給が開始されることで起動し、RO
M41bに格納されているプログラムに従って各種処理を実行する。起動した後は、まず
、起動時設定処理を実行して、メイン制御部41が備える内部レジスタやRAM41cの
所定領域、所定の出力ポート等を初期化した後、メイン処理を実行する。メイン処理は、
一単位の遊技毎に繰り返し実行される処理であり、メイン処理の一周期が遊技の一単位に
相当する。
以下、メイン制御部41が行うメイン処理の制御内容について、図10に基づいて説明
する。
図10に示すように、メイン処理では、まず、遊技が開始されるまで待機する後述の遊
技開始待ち処理(Sa1)を実行する。その後、スタートスイッチ7が操作されてゲーム
が開始されることに伴って内部抽選を行う内部抽選処理を実行する(Sa2)。
内部抽選処理では、Sa1のステップにおいてスタートスイッチ7が操作されたときに
ラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて、内部抽選の抽選対象となる各抽選対象役へ
の入賞を許容するか(すなわち、所定の表示結果の導出を許容するか否か)どうかを決定
する処理を行う。そして、いずれの抽選対象役(ハズレを含む)が当選したかを特定可能
な当選番号をRAM41cの所定領域に設定する。各抽選対象役には、予め役番号が割り
当てられており、内部抽選にて、いずれかの抽選対象役が当選した場合には、当選した抽
選対象役の役番号が当選番号として設定され、いずれの抽選対象役も当選したかった場合
、すなわちハズレの場合には、当選番号として0が設定されるようになっている。
そして、Sa2のステップにおいて内部抽選処理を実行した後は、遊技区間に関する処
理を行う後述の出玉制御処理を実行する(Sa3)。その後、リール2L、2C、2Rを
回転及び停止させる制御を行うリール制御処理を実行する(Sa4)。
リール制御処理では、ゲームを開始させるためにスタートスイッチ7が操作されたこと
に伴い、全てのリール2L、2C、2Rを所定の回転速度で回転させる制御を行った後、
ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に応じて該当するリールを停止させる制御を行
う。また、リール制御処理は、全てのリール2L、2C、2Rについて停止制御が終了し
、かつ、第3停止操作に係るストップスイッチが離されること(ストップスイッチの押下
操作が終了されること)で終了される。
また、リール制御処理では、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、全てのリ
ールが定速回転となることで、左・中右・停止有効LED22L、22C、22Rを点灯
状態に制御する。その後、回転中のリールについてストップスイッチが操作されることで
、該当するストップスイッチの停止有効LEDを消灯状態に制御する。
また、リール制御処理では、全てのリール2L、2C、2Rの回転を停止させた後、入
賞ラインLN上に入賞役を構成する図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果
として停止して入賞が発生したか否かを判定する。そして、入賞が発生している場合には
、入賞が発生した入賞役を特定可能な入賞フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
そして、Sa4のステップにおいてリール制御処理を実行した後は、有利区間の終了に
関する処理を行う後述のAT状態管理処理を実行する(Sa5)。その後、ゲームの結果
としてリール2L、2C、2Rに停止した図柄組合せに応じてメダルの払出に関する処理
を行う後述のメダル払出処理を実行する(Sa6)。その後、再遊技役が入賞した場合に
再遊技を付与する処理を行う後述の再遊技作動時処理を実行する(Sa7)。
Sa7のステップにおいて再遊技作動時処理を実行した後は、Sa3のステップにおけ
る出玉制御処理により有利区間報知フラグが設定され得るRAM41cの所定領域を参照
して(Sa8)、有利区間報知フラグが設定されているか否かを判定する(Sa9)。
Sa9のステップにおいて有利区間報知フラグが設定されていないと判定した場合には
、有利区間報知LED12aの点灯態様を消灯状態に制御するための状態制御用データ(
消灯)を所定レジスタ(例えば、メインCPU41aのアキュムレータレジスタ等)に読
み込み(Sa10)、当該所定レジスタの状態制御用データ(消灯)を、RAM41cの
所定領域に出力ポート毎に設けられている出力バッファのうち遊技補助表示器12の右側
表示器12Rにおける第8セグメントに対して制御信号を出力する出力ポートに対応する
出力バッファ(以下、有利区間報知LED用出力バッファと呼ぶ場合がある)に設定する
(Sa11)。そして、タイマ割込み処理が1回行われるまで待機する割込み1回待ち処
理を行って(Sa12)、タイマ割込み処理において実行される後述のLEDダイナミッ
ク表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セグメントすな
わち有利区間報知LED12aを消灯状態に制御した後、Sa13のステップに進む。一
方、Sa9のステップにおいて有利区間報知フラグが設定されていると判定した場合には
、Sa10~Sa12のステップの各処理を行わずに、Sa13のステップに進む。
Sa12のステップにおいて割込み1回待ち処理を行った場合、またはSa9のステッ
プにおいて有利区間報知フラグが設定されていると判定した場合には、ゲームの終了に伴
いRAM41cの所定領域を初期化するための設定を行う遊技終了時設定処理を実行する
(Sa13)。遊技終了時設定処理では、当該ゲームにのみ用いられるデータ(例えば、
内部抽選での一般役の当選結果を示すデータ等)が記憶されるRAM41cの所定領域を
初期化対象として設定する。また、当該ゲームにおいて特別役が入賞して特別状態の制御
が開始された場合や、当該特別状態の制御が終了された場合には、特別状態に関するデー
タ(例えば、特別状態の種類を示すデータや特別状態中でのメダル払出枚数を計数するた
めのデータ等)が記憶されるRAM41cの所定領域を初期化対象として設定する。初期
化対象として設定されたRAM41cの所定領域は、前述の遊技開始待ち処理により次回
ゲームの開始時に初期化されることとなる。
Sa13のステップにて遊技終了時設定処理を実行した後は、Sa1のステップに戻り
、Sa1~Sa13のステップを繰り返し行う。メイン処理が一巡することで、一単位の
遊技の制御に関する処理が終了することとなり、一単位の遊技毎にメイン処理が繰り返し
実行されることとなる。
尚、メイン処理では、ゲームの進行に応じて所定のコマンドを生成してコマンドキュー
に設定し、サブ制御部91に対して当該コマンドを送信する処理を適宜実行するようにな
っている。
また、本実施例のメイン処理では、有利区間報知フラグがRAM41cの所定領域に設
定されていない場合には、有利区間報知フラグが設定されていないゲームの終了毎に、有
利区間報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う構成
であるが、有利区間報知フラグが設定されておらず、かつ、有利区間報知LED12aが
点灯状態である場合に、有利区間報知LED用出力バッファに状態制御用データ(消灯)
を設定する構成でも良い。このような構成では、有利区間報知フラグが設定されておらず
、かつ、有利区間報知LED12aが点灯状態である場合にのみ、有利区間報知LED用
出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定して、有利区間報知LED12aを消灯
させる処理を行わせることができ、処理負担を軽減できる。
このように、メイン処理では、有利区間報知フラグがRAM41cの所定領域に設定さ
れている場合には、有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12R
の第8セグメント)の出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定し、当該有利区間
報知LED12aの点灯態様を点灯状態に制御する一方で、有利区間報知フラグが設定さ
れていない場合には、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消
灯)を設定し、当該有利区間報知LED12aの点灯態様を消灯状態に制御することで、
有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超
え得るゲームの開始時から有利区間が終了されるゲームの終了時までの期間にわたり、有
利区間報知LED12aを点灯状態に制御して、有利区間に制御されている旨を報知する
ようになっている。
また、メイン処理では、遊技開始待ち処理、リール制御処理を含む所定処理を実行した
後、有利区間報知フラグが設定されていない場合には、有利区間報知LED12aの出力
バッファに状態制御用データ(消灯)を設定して、当該有利区間報知LED12aの点灯
態様を消灯状態に制御する。リール制御処理は、第3停止操作が終了されること(第3停
止操作に係るストップスイッチが離されること)で終了されるようになっており、第3停
止操作が終了された以降に、有利区間報知LED12aが消灯状態に制御さされる。そし
て、有利区間報知LED12aが消灯状態に制御された後に、遊技終了時設定処理を実行
して、最初のステップの遊技開始待ち処理に戻ることで、メイン処理が一巡する。すなわ
ち、メイン処理では、当該ゲームにおける第3停止操作が終了された後から、次回ゲーム
の遊技開始待ち処理が開始されるまでの期間内において、有利区間報知LED12aの点
灯態様を消灯状態に切り替える制御が行われ得るようになっている。
また、メイン処理では、内部抽選処理を行った後、リール制御処理を行う間に、出玉制
御処理を行って、有利区間に制御されており、所定の報知開始条件が成立することで、有
利区間報知LED用出力バッファに状態制御用データ(点灯)を設定して、有利区間報知
LED12aを点灯状態に制御するので、所定の報知開始条件が成立するゲームの開始時
であって、当該ゲームを開始させるためのスタートスイッチ7が操作された後から、リー
ルを停止させるためのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となる前までに、
有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、当該有利区間報知LED12aにより有
利区間に制御している旨を報知するようになっている。
また、メイン処理では、リール制御処理や再遊技作動時処理を行った後、有利区間報知
フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否かを判定して、有利区間報知フラ
グが設定されていない場合に、有利区間報知LED用出力バッファに状態制御用データ(
消灯)を設定して、有利区間報知LED12aを消灯させるので、有利区間を終了する際
には、有利区間の終了条件(終了条件1、終了条件2、終了条件3のうち少なくとも一の
終了条件)が成立したゲームの終了時に、有利区間報知LED12aを消灯させて、有利
区間が終了した旨を報知するようになっている。
[遊技開始待ち処理について]
メイン制御部41が行う遊技開始待ち処理の制御内容について、図11に基づいて説明
する。
図11に示すように、遊技開始待ち処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている再遊技用メダルカウンタの値を所定レジスタに読み込み、当該再遊技用メダルカ
ウンタを初期化して0に設定する(Sb1)。尚、再遊技用メダルカウンタには、前回の
ゲームに係るメイン処理における再遊技作動時処理により、前回のゲームにおいて再遊技
役が入賞して再遊技が付与された場合に、新たなゲームを行うために必要な規定数の賭数
に相当する数値(本実施例では、3)が設定されている。一方で、前回のゲームにおいて
再遊技が付与されなかった場合には、当該Sb1のステップにおいて初期化された際の値
(0)が維持されている。
そして、Sb1のステップにおいて所定レジスタに読み込んだ値に基づき再遊技用メダ
ルカウンタの値が0より大きいか否かを判定する(Sb2)。そして、Sb2のステップ
において再遊技用メダルカウンタの値が0より大きいと判定した場合、すなわち前回のゲ
ームにおいて再遊技が付与されている場合には、メダル投入実行処理を行う(Sb3)。
メダル投入実行処理では、Sb1のステップにおいて所定レジスタに読み込まれた再遊
技用メダルカウンタの値分を賭数に設定するとともに、1~3BETLED14~16を
点灯状態に設定し、規定数(本実施例では、3)の賭数が設定されている旨を報知するよ
うに制御する。賭数を設定する際には、Sb1のステップにおいて再遊技用メダルカウン
タの値が読み込まれた所定レジスタの値を1減算し、賭数を1加算するとともに、加算後
の賭数に対応する1~3BETLED14~16を点灯状態に設定した後、タイマ割込み
処理のLEDダイナミック表示処理により該当する1~3BETLED14~16を点灯
状態に制御させる処理を、再遊技用メダルカウンタの値が0となるまで繰り返し行い、再
遊技用メダルカウンタの値が0となることで、賭数を設定する処理を終了するようになっ
ており、賭数が1加算される毎に、1~3BETLED14~16が点灯状態に順次制御
されるようになっている。尚、再遊技用メダルカウンタの値分を一度に賭数に加算して、
1~3BETLED14~16を全て点灯状態に設定し、LEDダイナミック表示処理に
より1~3BETLED14~16を点灯状態に制御させることで、1回のタイマ割込み
処理にて、1~3BETLED14~16の全てを同時に点灯状態に制御する構成として
も良い。
Sb3のステップにおいてメダル投入実行処理を行った後は、メダル手入れ許可設定処
理を行う(Sb4)。また、Sb2のステップにおいて再遊技用メダルカウンタの値が0
より大きくないと判定した場合、すなわち前回のゲームにおいて再遊技が付与されていな
い場合には、Sb3のステップの処理を実行せずに、Sb4のステップに進み、メダル手
入れ許可設定処理を行う。
メダル手入れ許可設定処理では、RAM41cの所定領域に設定されているクレジット
の値を参照し、当該クレジットの値が最大値(本実施例では、50)に達しておらずクレ
ジットに空きがある場合、及び設定されている賭数の値を参照し、当該賭数の値が規定数
(本実施例では、3)に到達しておらず賭数に空きがある場合に、メダル投入部4からの
メダルの投入を許可する旨を示すメダル手入れ許可フラグをRAM41cの所定領域に設
定する。尚、本実施例では、メダル手入れ許可設定処理において、再遊技が付与されてい
るか否かにかかわらず、クレジットに空きがある場合には、メダル手入れ許可フラグを設
定する構成であるが、再遊技が付与されている場合には、クレジットに空きがある場合で
も、メダル手入れ許可フラグを設定せず、賭数に空きある場合や、クレジットに空きがあ
り、かつ再遊技が付与されていない場合に、メダル手入れ許可フラグを設定する構成とし
ても良い。
Sb4のステップにおいてメダル手入れ許可設定処理を行った後は、割込み1回待ち処
理を行う(Sb5)。割込み1回待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理が行われて各
種スイッチ類の検出状態やLEDの点灯状態、各種タイマ等が更新されることとなり、こ
れらの各種スイッチ類の検出状態が更新された状態で、その後の処理(例えば、後述のメ
ダル検出処理や操作入力受付処理等)を行わせることができる。
Sb5のステップにて割込み1回待ち処理を行ってタイマ割込みが1回行われた後は、
前述のメダル手入れ許可設定処理によりメダル手入れ許可フラグが設定され得るRAM4
1cの所定領域を参照して、メダル手入れ許可フラグが設定されているか否かを判定する
(Sb6)。
Sb6のステップにおいてメダル手入れ許可フラグが設定されていると判定した場合に
は、流路切替ソレノイド30をON状態(通電状態)に設定する(Sb7)。流路切替ソ
レノイド30をON状態に設定することで、メダル投入部4から投入されたメダルの流路
をホッパータンク側に切り替えて、当該メダルをスロットマシン1の内部に取り込むよう
に制御する。また、投入要求LED17の点灯態様を点灯状態に設定し(Sb8)、メダ
ルの投入が可能な状態である旨を報知するように制御する。尚、投入要求LED17の点
灯態様を点灯状態に設定した後、タイマ割込み処理が実行され、LEDダイナミック表示
処理が行われることで、当該投入要求LED17が点灯状態に制御される。
そして、Sb8のステップにおいて投入要求LED17を点灯状態に設定した後は、メ
ダル検出処理を行う(Sb9)。また、Sb6のステップにおいてメダル手入れ許可フラ
グが設定されていないと判定した場合には、Sb7のステップ及びSb8のステップの各
処理を実行せずに、Sb9のステップに進み、メダル検出処理を行う。
メダル検出処理では、投入メダルセンサ31の出力信号(以下、メダル投入信号と呼ぶ
場合がある)やメダル投入信号の遷移に異常がないか否を判定し、異常がないと判定した
場合に、メダル投入信号の遷移に基づいてメダルの投入状況を判定する。そして、正常な
メダルの投入が検出された場合には、賭数の設定やクレジットにメダルを受け付ける処理
を行う。一方、異常なメダルの投入が検出された場合には、ゲームの進行を不能化するエ
ラー状態に制御するエラー処理を行う。エラー状態は、リセットスイッチ23またはリセ
ット/設定スイッチ38が操作されることで解除される。尚、エラー状態が解除されたと
きに、当該エラー状態に制御された原因となった異常(例えば、投入メダルセンサ31の
検出範囲内でのメダルの詰まり等)が解消されてない場合には、再びエラー状態に制御さ
れることとなる。
Sb9のステップにおいてメダル検出処理を行った後は、各種スイッチの操作を受け付
ける有効化して、操作が有効化されているスイッチの操作が行われることで、当該スイッ
チによる操作を受け付ける操作入力受付処理を行う(Sb10)。
操作入力受付処理では、メダル投入信号の遷移に基づいてメダルが通過中でないときに
、RAM41cの所定領域に設定されているクレジットが、1以上である場合には、MA
XBETスイッチ6による操作の受け付けを有効化する。また、メダル投入信号の遷移に
基づいてメダルが通過中でないときに、RAM41cの所定領域に設定されている賭数が
規定数である場合には、スタートスイッチ7による操作の受け付けを有効化する。また、
メダル投入信号の遷移に基づいてメダルが通過中でない場合に、精算スイッチ10及び設
定キースイッチ37による操作の受け付けを有効化する。
また、操作入力受付処理では、スタートスイッチ7による操作が有効な状態で、スター
トスイッチ7の操作が検出された場合には、スタートスイッチ7が操作された旨を示すス
タートフラグを所定レジスタに設定した後、流路切替ソレノイド30をOFF状態(非通
電状態)に設定することで、メダル投入部4から投入されたメダルの流路をメダル払出口
9側に切り替えて、投入されたメダルを遊技者に返却するように制御する。また、設定キ
ースイッチ37による操作が有効な状態で、設定キースイッチ37による操作が検出され
た場合には、設定値表示器24に設定値を表示させる設定値表示処理を行う。また、精算
スイッチ10による操作が有効な状態で、精算スイッチ10による操作が検出された場合
には、クレジットに記憶されている分のメダルを遊技者に返却する精算処理を行う。また
、MAXBETスイッチ6による操作が有効な状態で、MAXBETスイッチ6による操
作が検出された場合には、クレジットに基づいて可能な範囲で規定数までのメダル枚数を
賭数に設定し、賭数に設定した分のメダル枚数をクレジットから減算する処理を行う。操
作が検出されたスイッチ類に応じた処理を行った後、操作入力受付処理を終了させる。
Sb10のステップにおいて操作入力受付処理を行った後は、スタートフラグに基づい
てスタートスイッチ7による有効な操作が検出されたか否かを判定する(Sb11)。所
定レジスタにスタートフラグが設定されておらず、スタートスイッチ7による有効な操作
が検出されなかったと判定した場合は、Sb12のステップに進み、スタート有効LED
18の点灯態様を制御するスタート有効LED表示処理を行う(Sb12)。
スタート有効LED表示処理では、Sb10のステップの操作入力受付処理によりスタ
ートスイッチ7による操作が有効に設定されている状態において、リセットスイッチ23
以外のスイッチ類の操作が検出されない場合に、スタート有効LED18を点灯状態に設
定する一方で、スタートスイッチ7による操作が有効に設定されている状態において、リ
セットスイッチ23以外のスイッチ類の操作が検出される場合、及びスタートスイッチ7
による操作が有効に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に設定
する。これにより、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であり、かつ、リセット
スイッチ23以外のスイッチ類が操作されていない状態である場合に、スタート有効LE
D18を点灯状態に制御することで、スタートスイッチ7による操作が有効である旨を報
知する。また、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であるが、リセットスイッチ
23以外のスイッチ類が操作されている状態である場合や、スタートスイッチ7による操
作が有効に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に制御すること
で、スタートスイッチ7による操作が無効である旨を報知する。
Sb12のステップにおいてスタート有効LED表示処理を行った後は、Sb5のステ
ップに戻り、Sb11のステップにおいてスタートスイッチ7による有効な操作が検出さ
れたと判定するまで、Sb5~Sb12のステップの各処理を繰り返し行う。Sb12の
ステップにおいてスタート有効LED表示処理を行った後に、Sb5のステップにおいて
割込み1回待ち処理が行われることで、スタート有効LED18は、スタート有効LED
表示処理により設定された点灯態様に制御されることとなる。
Sb11のステップにおいて、所定レジスタにスタートフラグが設定されており、スタ
ートスイッチ7による有効な操作が検出されたと判定した場合は、内部抽選用の乱数値を
乱数回路42から取得して、RAM41cの所定領域に設定する(Sb13)。その後、
スタート有効LED18及び投入要求LED17を消灯状態に設定し(Sb14、Sb1
5)、メダル手入れ許可フラグをRAM41cの所定領域からクリアし(Sb16)、遊
技補助表示器12における払出枚数の表示をクリアするように制御して(Sb17)、遊
技開始待ち処理を終了させ、メイン処理に戻る。
その後、メイン処理では、Sb13のステップにおいて取得された内部抽選用乱数値を
用いて内部抽選を行う内部抽選処理や、スタートスイッチ7の操作が検出されたことに応
じてリール2L、2C、2Rの回転を開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操
作が検出されることに応じて該当するリールを停止させるリール制御処理等が行われるこ
とで、一ゲームが開始されることとなる。
このように、遊技開始待ち処理では、再遊技が付与されている場合に、メダル投入実行
処理を実行して、再遊技を行うための賭数を設定して、1~3BETLED14~16を
点灯状態に順次制御する。
また、遊技開始待ち処理では、メダル手入れ許可フラグが設定されており、クレジット
または賭数の少なくとも一方に空きがあってメダルを投入可能である場合に、メダル投入
部4から投入されたメダルの流路をホッパータンク側に切り替えるように流路切替ソレノ
イド30をON状態に制御し、投入要求LED17の点灯態様を点灯状態に制御する。
また、遊技開始待ち処理では、スタート有効LED表示処理を行うことで、スタートス
イッチ7による操作が有効な状態であり、かつ、リセットスイッチ23以外のスイッチ類
が操作されていない状態である場合に、スタート有効LED18を点灯状態に制御する一
方で、スタートスイッチ7による操作が有効な状態であるが、リセットスイッチ23以外
のスイッチ類が操作されている状態である場合や、スタートスイッチ7による操作が有効
に設定されていない場合に、スタート有効LED18を消灯状態に制御する。
また、遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理によりスタートスイッチ7の有効な操
作が検出されることで、投入要求LED17、スタート有効LED18を消灯状態に設定
し、遊技補助表示器12の払出枚数表示をクリアするように設定することで、その後、タ
イマ割込み処理が行われることで、投入要求LED17、スタート有効LED18が消灯
状態に制御され、遊技補助表示器12における払出枚数表示が消去されることとなる。
また、遊技開始待ち処理では、メダル投入実行処理(Sb3)を行った後に、投入要求
LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8)を行うことが可能であるので、再遊技が
付与されている場合には、再遊技の付与に伴い賭数が設定されて、1~3BETLED1
4~16が点灯状態に順次制御された後に、投入要求LED17が点灯状態に制御される
ようになっている。
また、遊技開始待ち処理では、割込み1回待ち処理(Sb5)を行った後の一連の処理
(Sb6~Sb12)において、投入要求LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8
)を行い、さらにスタート有効LED表示処理(Sb12)を行うことが可能であるので
、これら投入要求LED17の点灯状態を設定する処理(Sb8)及びスタート有効LE
D表示処理(Sb12)が行われた後のタイマ割込み処理により、投入要求LED17及
びスタート有効LED18が同時に点灯状態に制御され得るようになっている。
[出玉制御処理について]
メイン制御部41が行う出玉制御処理の制御内容について、図12に基づいて説明する
図12に示すように、出玉制御処理では、まず、RAM41cの所定領域を参照して、
現在制御されている遊技区間を特定可能な区間情報を取得する(Sc1)。区間情報は、
初期値では、現在制御されている遊技区間が通常区間である旨を示す値となっており、当
該出玉制御処理や後述のAT状態管理処理の該当する処理により、有利区間を示す値に更
新され得るようになっている。
そして、Sc1のステップにて取得した区間情報に基づいて現在制御されている遊技区
間が有利区間であるか否かを判定する(Sc2)。Sc2のステップにおいて現在制御さ
れている遊技区間が有利区間でないと判定した場合は、RAM41cの所定領域を参照し
て、内部抽選にていずれの内部抽選対象役(ハズレを含む)が当選したかを特定可能な当
選番号を取得し(Sc3)、有利区間へ移行させるか否かを決定する有利区間移行抽選を
行う有利区間移行抽選対象役が当選したか否かを判定する(Sc4)。内部抽選にて抽選
対象となる各内部抽選対象役には、予め役番号が割り当てられており、内部抽選対象役の
うちの有利区間移行抽選対象役には、所定範囲内の役番号が予め割り当てられている。当
選番号に基づいて特定される内部抽選対象役の役番号が所定範囲内の値であるか否かに基
づいて、有利区間移行抽選対象役が当選したか否かを判定することが可能となっている。
そして、Sc4のステップにおいて有利区間移行抽選対象役が当選したと判定した場合
には、有利区間移行抽選を行う有利区間移行抽選処理を実行する(Sc5)。その後、有
利区間移行抽選に当選して有利区間へ移行させる旨が決定されたか否かを判定する(Sc
6)。Sc6のステップにおいて有利区間移行抽選に当選したと判定した場合には、区間
情報の更新用データ(有利区間)を所定レジスタに取得し(Sc7)、当該所定レジスタ
に取得されている更新用データ(有利区間)を用いて、有利区間を示す値に区間情報を更
新する(Sc8)。これにより、当該ゲームにおいて更新された区間情報(有利区間を示
す値)に基づいて、当該ゲームの次ゲームから有利区間が開始され、該次ゲームを有利区
間の1ゲーム目として後述の有利区間ゲーム数カウンタにより有利区間のゲーム数の計数
が行われる。
そして、有利区間移行抽選に当選したことに伴い開始される有利区間に関する設定を行
う有利区間開始時設定処理を行う(Sc9)。有利区間開始時設定処理では、当選してい
る有利区間移行抽選対象役の種類に応じて開始される有利区間の終了条件(任意終了条件
等)を初期設定する処理や、有利区間中において行われるAT抽選に用いられる抽選テー
ブルを設定する処理、有利区間中において用いられる各種カウンタを設定する処理等を行
う。
そして、Sc9のステップにおいて有利区間開始時設定処理を行った後は、出玉制御処
理を終了させてメイン処理に戻る。また、Sc4のステップにおいて、当選番号に基づい
て有利区間移行抽選対象役が当選していないと判定した場合、Sc6のステップにおいて
有利区間移行抽選に当選していないと判定した場合には、Sc5~Sc9のステップの各
処理を行わずに、出玉制御処理を終了させてメイン処理に戻る。
一方、Sc2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判定
した場合は、連続して有利区間に制御されているゲーム数(以下、有利区間ゲーム数と呼
ぶ場合がある)を計数するためにRAM41cの所定領域に設けられている有利区間ゲー
ム数カウンタに1加算した後(Sc10)、RAM41cの所定領域に設定されている出
玉状態情報(現在制御されているATに関する制御状態を特定可能な情報)に基づいて、
現在制御されている出玉状態(ATに関する制御状態)を所定レジスタに取得した後(S
c11)、現在制御されている出玉状態に関連する処理を実行する出玉状態関連処理を行
う(Sc12)。
出玉状態関連処理では、当該処理の開始時に所定レジスタに取得されている出玉状態、
すなわち現在制御されている出玉状態に関連する処理を行う。本実施例のメイン制御部4
1は、出玉状態(ATに関する制御状態)として非AT状態、前兆状態及びAT状態に制
御可能であり、出玉状態関連処理では、所定の移行条件が成立することで、現在の制御状
態を終了させて、成立した移行条件に応じた制御状態に移行させるように制御する。また
、上述した有利区間の任意終了条件(第3終了条件)が成立したときに、当該任意終了条
件が成立した旨を示す任意終了条件成立フラグをRAM41cの所定領域に設定して、有
利区間を終了させるように制御する。
また、出玉状態関連処理では、後述するように、遊技区間が有利区間に制御されており
、上述の有利区間報知を開始させる有利区間報知開始条件が成立したとき(本実施例では
、有利区間に移行された後、最初にAT状態に制御され、当該AT状態において、最初に
内部抽選にてナビ対象役が当選してATの制御によりナビ報知が行われるゲーム、すなわ
ち有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を
超え得るゲームの開始時)に、有利区間報知を開始させる旨を示す有利区間報知フラグを
RAM41cの所定領域に設定して、有利区間報知LED12aによる有利区間報知の制
御を開始させるように制御する。
Sc12のステップにおいて出玉状態関連処理を行った後は、当該出玉状態関連処理に
より任意終了条件成立フラグが設定され得るRAM41cの所定領域を参照して、任意終
了条件成立フラグが設定されているか否かに基づいて任意終了条件が成立したか否かを判
定する(Sc13)。任意終了条件成立フラグが設定されており、任意終了条件が成立し
たと判定した場合には、有利区間終了フラグ設定処理を行って(Sc14)、有利区間を
終了させる旨を示す有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
そして、Sc14のステップにおいて有利区間終了フラグ設定処理を行った後は、出玉
状態関連処理により有利区間報知フラグが設定され得るRAM41cの所定領域を参照し
て、有利区間報知フラグが設定されているか否かを判定する(Sc15)。また、Sc1
3のステップにおいて、RAM41cの所定領域に任意終了条件成立フラグが設定されて
いないと判定した場合には、Sc14のステップの処理を行わず、Sc15のステップの
処理へ進み、有利区間報知フラグが設定されているか否かを判定する(Sc15)。
そして、Sc15のステップにおいて、有利区間報知フラグが設定されていると判定し
た場合には、有利区間報知LED12aの表示態様を点灯状態に制御するための状態制御
用データ(点灯)を所定レジスタに読み込み(Sc16)、当該所定レジスタの状態制御
用データ(点灯)を有利区間報知LED用出力バッファに設定した後(Sc17)、割込
み1回待ち処理を行って(Sc18)、タイマ割込み処理において実行される後述のLE
Dダイナミック表示処理により、遊技補助表示器12の右側表示器12Rにおける第8セ
グメントすなわち有利区間報知LED12aの表示態様を点灯状態に制御する。その後、
ナビ報知の設定を実行する指示設定処理を行う(Sc19)。一方、Sc15のステップ
において、有利区間報知フラグが設定されていないと判定した場合には、Sc16~Sc
18のステップにおける各処理を行わず、Sc19のステップへ進み指示設定処理を行う
(Sc19)。
指示設定処理では、ATに関する制御状態(出玉状態)がAT状態に制御されており、
かつ内部抽選にてナビ対象役が当選したことが特定される場合に、当該ナビ対象役に応じ
たナビ報知を実行して、当該ナビ対象役に応じて遊技者にとって有利となるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示
器12を用いて報知するとともに、当該操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91
に対して送信するように制御する。一方、ATに関する制御状態がAT状態に制御されて
いない場合には、内部抽選にてナビ対象役が当選していてもナビ報知を実行せず、遊技者
にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なコマンド
をサブ制御部91に対して送信しないように制御する。
そして、Sc19のステップにおいて指示設定処理を行った後は、当該出玉制御処理を
終了させてメイン処理に戻る。
このように、出玉制御処理では、有利区間に制御されており、所定の有利区間報知開始
条件が成立することで、有利区間報知LED用出力バッファに状態制御用データ(点灯)
を設定して、有利区間報知LED12aの表示態様を点灯状態に制御するので、有利区間
報知開始条件が成立するゲームの開始時に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させ
て、当該有利区間報知LED12aにより有利区間に制御されている旨を報知することが
できる。
また、出玉制御処理では、遊技区間を有利区間に制御しているときには、1ゲーム毎に
有利区間ゲーム数カウンタに必ず1加算して、有利区間中に行われたゲーム数を計数する
。これにより、後述のAT状態管理処理において、当該有利区間ゲーム数カウンタに基づ
いて、有利区間中に行われたゲーム数が上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)
に到達したと判定された場合に、有利区間を終了させるように制御されることとなるので
、有利区間が上限ゲーム数を超えることがなく、長期的なメダルの払出率が過大になって
しまうことを防止できる。
尚、本実施例の出玉制御処理では、有利区間報知開始条件が成立したとき、すなわち有
利区間の開始後、最初にナビ報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え
得るゲームの開始時に、有利区間報知LED12aによる有利区間報知を開始させるよう
に制御する構成であるが、有利区間報知は、遊技区間が通常区間から有利区間に移行され
た後から、最初にナビ報知が行われて払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲ
ームまでの期間における所定タイミングで開始される構成でも良く、例えば、遊技区間が
通常区間から有利区間に移行された次ゲームの開始時に有利区間報知が開始される構成や
、遊技区間が通常区間から有利区間に移行された後、予め定められた所定数のゲームが行
われることで有利区間報知が開始される構成、遊技区間が通常区間から有利区間に移行さ
れた後、予め定められた所定の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで有
利区間報知が開始される構成等でも良い。
また、本実施例の出玉制御処理では、有利区間報知は、有利区間の開始後、最初にナビ
報知が行われ、払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に開始さ
れ、有利区間の終了とともに終了される構成であるが、有利区間報知は、有利区間の開始
後から当該有利区間が終了されるまでの期間において、所定の終了条件が成立すること(
例えば、AT状態が終了されること等)で一旦終了され得る構成でも良い。
また、本実施例の出玉制御処理では、有利区間の任意終了条件(第3終了条件)が成立
したときに、有利区間を終了させる構成であり、任意終了条件として、後述のように内部
抽選の抽選結果が第1所定結果となり、その後、AT状態に移行される旨が決定されるこ
となく、所定期間が経過することを適用する構成であるが、任意終了条件として、例えば
、AT状態が終了されること、AT状態に制御されることなく有利区間におけるゲーム数
が規定ゲーム数に到達すること、所定役が当選すること、所定役の当選回数が規定回数に
到達すること、所定役または所定出目が停止すること、所定役または所定出目の停止回数
が規定回数に到達すること、有利区間の終了抽選に当選すること、これらの組合せ等を適
用する構成でも良い。
[AT状態管理処理について]
メイン制御部41が行うAT状態管理処理の制御内容について、図13に基づいて説明
する。
図13に示すように、AT状態管理処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている区間情報を所定レジスタに取得する(Sd1)。そして、当該区間情報に基づい
て現在制御されている遊技区間が有利区間であるか否かを判定する(Sd2)。
そして、Sd2のステップにおいて現在制御されている遊技区間が有利区間であると判
定した場合は、上述の出玉制御処理により有利区間終了フラグが設定され得るRAM41
cの所定領域を参照して、有利区間終了フラグが設定されているか否かを判定する(Sd
3)。Sd3のステップにおいて有利区間終了フラグが設定されていないと判定した場合
は、RAM41cの所定領域に設定されており、上述の出玉制御処理にて更新される有利
区間ゲーム数カウンタを参照して(Sd4)、当該有利区間ゲーム数カウンタに基づいて
有利区間ゲーム数が上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達しているか否
かを判定する(Sd5)。
そして、Sd5のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限数に到達していないと判定
した場合は、RAM41cの所定領域に設定されており、有利区間において払い出された
メダルの純増枚数(有利区間において払い出されたメダルの総枚数から有利区間において
賭数の設定に用いられたメダルの総枚数を減じて得られる枚数)を計数するための純増枚
数カウンタを参照し(Sd6)、当該純増枚数カウンタの値を純増枚数値として所定レジ
スタに取得する。そして、当該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出されるメダルの払出
枚数値を特定し、当該払出枚数値を所定レジスタの純増枚数値に加算する(Sd7)。そ
の後、当該ゲームにおいて設定されている賭数値を特定し、所定レジスタの純増枚数値か
ら賭数値を減算して新たな純増枚数値を算出する(Sd8)。そして、所定レジスタに算
出された新たな純増枚数値が0以上であるか否かを判定する(Sd9)。
Sd9のステップにおいて、所定レジスタの純増枚数値が0以上でないと判定した場合
には、所定レジスタの純増枚数値を0に設定した後(Sd10)、Sd11のステップへ
進む。一方、Sd9のステップにおいて、所定レジスタの純増枚数値が0以上であると判
定した場合には、Sd10のステップの処理を行わず、所定レジスタの純増枚数値を維持
して、Sd11のステップへ進む。
Sd11のステップでは、所定レジスタに設定されている純増枚数値が、規定枚数(本
実施例では、2388(上限枚数2400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値
(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(3枚)を加算した値))を超
えたか否かを判定する(Sd11)。Sd11のステップにおいて、所定レジスタの純増
枚数値が規定枚数を超えていないと判定した場合には、所定レジスタの純増枚数値をRA
M41cの所定領域の純増枚数カウンタに設定することで、当該純増枚数カウンタの値を
新たな純増枚数値に更新する(Sd12)。
Sd12のステップにおいて純増枚数カウンタを新たな純増枚数値に更新した後は、当
該AT状態管理処理を終了させてメイン処理に戻る。また、Sd2のステップにおいて現
在制御されている遊技区間が有利区間でないと判定した場合にも、当該AT状態管理処理
を終了させて、メイン処理に戻る。
一方、Sd3のステップにおいて有利区間終了フラグが設定されていると判定した場合
、Sd5のステップにおいて有利区間ゲーム数が上限数に到達していると判定した場合、
Sd11のステップにおいて有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えている
と判定した場合は、Sd13のステップへ進み、RAM41cの記憶領域のうち有利区間
中の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初期化して有利区間を終了させる
有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行う。
有利区間データ初期化処理では、まず、当該処理にて初期化するRAM41cの記憶領
域の区分数(本実施例では、2)を初期化領域区分数として所定レジスタ(D)に設定す
る(Sd13)。そして、RAM初期化テーブル(初期化対象となるRAM41cの記憶
領域の先頭アドレスの値及び初期化対象となる記憶領域数(容量、含まれるアドレスの個
数)が、区分数が示す値に対応して設定されたテーブル)が記憶されているROM41b
の記憶領域のアドレスを所定レジスタ(HL)に設定する(Sd14)。その後、所定レ
ジスタ(HL)に設定されているRAM初期化データテーブルのアドレスに基づいて特定
されるROM41bの記憶領域から、所定レジスタ(D)の区分数が示す値に対応する記
憶領域数を取得して、初期化対象領域のアドレス数として所定レジスタ(B)に設定する
とともに、所定レジスタ(D)の区分数が示す値に対応する先頭アドレスの値を取得して
、初期化対象RAMアドレスとして所定レジスタ(C)に設定する(Sd15)。
そして、初期化用データ(例えば、0)を所定レジスタ(A)に設定した後(Sd16
)、所定レジスタ(C)に設定されている初期化対象RAMアドレスに対応するRAM4
1cの所定領域に、所定レジスタ(A)に設定されている初期化用データを設定すること
で、当該RAM41cの所定領域を初期化用データで初期化する(Sd17)。その後、
所定レジスタ(C)の値を1加算することで、初期化対象RAMアドレスを1つ進める(
Sd18)。
そして、所定レジスタ(B)の値を1減算することで、残りアドレス数を1減算した後
(Sd19)、残りアドレス数が0より大きいか否かを判定する(Sd20)。Sd20
のステップにおいて残り初アドレス数が0より大きいと判定した場合には、Sd17のス
テップに戻り、Sd17~Sd20の各処理を、残りアドレス数が0となるまで繰り返し
行う。これにより、RAM初期化データテーブルに予め定められている初期化対象となる
RAM41cの記憶領域の先頭アドレスから初期化対象となる記憶領域数分(アドレス数
)の記憶領域が、初期化用データで初期化される。
Sd20のステップにおいて残りアドレス数が0より大きくないと判定した場合、すな
わち、RAM初期化データテーブルに基づいて特定されるRAM41cの所定領域を全て
初期化した場合には、所定レジスタ(D)の値を1減算することで、初期化するRAM4
1cの記憶領域の区分数が示す値を1減算し(Sd21)、減算後の区分数が示す値が0
であるか否かを判定し(Sd22)、区分数が示す値が0でない場合には、Sd15のス
テップに戻り、区分数が示す値に基づいて、次に初期化対象となる記憶領域数をRAM初
期化テーブルから取得して、初期化対象領域のアドレス数として所定レジスタ(B)に設
定するとともに、所定レジスタ(D)の区分数が示す値に対応する先頭アドレスの値をR
AM初期化テーブルから取得して、初期化対象RAMアドレスとして所定レジスタ(C)
に設定した後(Sd15)、初期化用データ(例えば、0)を所定レジスタ(A)に設定
して(Sd16)、Sd16~Sd20のステップの各処理をアドレス数が0となるまで
繰り返し行うことで、所定レジスタ(D)の記憶領域の区分数が示す値に対応するRAM
41cの記憶領域を初期化する。このようなSd15~Sd22のステップにおける各処
理を記憶領域の区分数が0となるまで繰り返し行うことで、区分数によって指定されたR
AM41cの所定記憶領域を初期化する。そして、所定レジスタ(D)の記憶領域の区分
数が示す値が0となることで、AT状態管理処理を終了させて、メイン処理に戻る。当該
有利区間中の制御に関連するデータには、AT状態の制御に関するデータが含まれており
、有利区間データ初期化処理によりRAM41cにおける有利区間中の制御に関連するデ
ータが記憶されている所定領域を初期化することで、当該有利区間中の制御に関連するデ
ータ及びAT状態の制御に関するデータが初期化され、有利区間が終了されるとともにA
T状態が終了される。
尚、本実施例では、有利区間データ初期化処理において、区分数の初期値を2として、
RAM41cにおける所定の2つの区分における記憶領域を初期化する構成であるが、有
利区間データ初期化処理によりRAM41cにおける所定の1区分の記憶領域や3区分以
上の記憶領域を初期化する構成でも良い。
このように、AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間終了
フラグがRAM41cの所定領域に設定されているときには、有利区間の制御の終了に伴
いRAM41cの記憶領域のうち有利区間中の制御に関連するデータが記憶されている所
定領域を初期化する有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させる
ように制御する。
また、メイン制御部41は、上述の出玉制御処理において、有利区間を終了させる任意
終了条件が成立した場合に、有利区間を終了させる旨を示す有利区間終了フラグをRAM
41cの所定領域に設定する。そして、AT状態管理処理では、出玉制御処理により有利
区間終了フラグが設定されるRAM41cの所定領域を参照して、有利区間終了フラグが
設定されている場合には、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了
させる一方、有利区間終了フラグが設定されていない場合には、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達しているか否かを判定して、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して
いると判定した場合に、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了さ
せるようになっており、出玉制御処理において任意終了条件が成立した場合には、有利区
間終了フラグを参照することで、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しているか否か
の判定を省略して、有利区間の制御を終了させることができるようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間に制御されているときに、有利区間に制御されたゲー
ム数が予め定められた上限ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達したか否か
を、有利区間ゲーム数カウンタの値に基づいて判定し、有利区間に制御されたゲーム数が
上限ゲーム数に到達した場合には、有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定
せずに、有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間の制御を終了させるように制御
する。尚、有利区間の終了条件は、有利区間に制御されたゲーム数が予め定められた上限
ゲーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件に替えて
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数から1減算したゲーム数(本実施例であれば1499
)を超えることで成立する終了条件としても良い。
尚、本実施例では、出玉制御処理において、任意終了条件が成立したときに、有利区間
終了フラグをRAM41cの所定領域に設定し、その後、AT状態管理処理において、有
利区間終了フラグが設定されていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行し
て、有利区間の制御を終了させるように制御する一方、AT状態管理処理では、有利区間
に制御されたゲーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達することで有利区間の終了条
件が成立したときに、有利区間終了フラグを設定せずに、有利区間データ初期化処理を実
行して、有利区間の制御を終了させるように制御する構成であるが、出玉制御処理におい
て任意終了条件が成立したときにも、AT状態管理処理において有利区間に制御されたゲ
ーム数が予め定められた上限ゲーム数に到達することで有利区間の終了条件が成立したと
きにも、有利区間終了フラグをRAM41cの所定領域に設定して、当該有利区間終了フ
ラグが設定されていることに基づいて、有利区間データ初期化処理を実行させる構成でも
良い。
AT状態管理処理では、RAM41cの所定領域に有利区間終了フラグが設定されてい
る場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間におけるメダルの純
増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間に関す
るデータ(AT状態に関するデータを含む)を初期化することで、有利区間を終了させる
AT状態管理処理では、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に
、有利区間を終了させるようになっており、規定枚数を所定枚数とすることで、最大で所
定ゲーム数にわたる有利区間におけるメダルの払出率を所定割合以内とするようにスロッ
トマシン1を設計することができる。例えば、規定枚数を2388(上限枚数としての2
400枚からスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定
に使用される最大枚数(3枚)を加算した値)とすることで、有利区間において払出され
るメダルの純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払
出率を150%以内とすることができる。これにより、スロットマシン1において所定期
間に過大な枚数のメダルが払い出されてしまうことを防止できる。尚、有利区間において
払出されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、2388)を超
えることで成立する終了条件に替えて、有利区間において払出されたメダルの純増枚数が
予め定められた規定枚数に1加算した枚数(本実施例であれば2389)に到達すること
で終了条件とした場合も同様である。尚、有利区間の終了条件は、有利区間において払出
されたメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、2388)を超える
ことで成立する終了条件に替えて、有利区間において払出されたメダルの純増枚数が予め
定められた規定枚数に1加算した枚数(本実施例であれば2389)に到達することで終
了条件としても良い。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、または、有
利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させる。有
利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合に、有利区間を終了させることで、有利区
間が長期にわたって継続することを防止するようになっているとともに、有利区間におけ
るメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、AT状態及び有利区間を終了させること
で、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達しない場合でも、払出率が急激に高まるよう
な場合に有利区間が継続することを防止するようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間に
おけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合に、有利区間データ初期化処理を行って
有利区間を終了させる構成であり、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか
否かを判定し(Sd5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した場合に
は、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する処理(Sd6~Sd10)、及び有利
区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する処理(Sd11)を
行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行う。これにより、
有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したことで、有利区間を終了させる条件が成立し
たと判定した場合に、同様に有利区間を終了させる条件であるメダルの純増枚数が規定枚
数を超えることについて判定する処理(Sd11)、有利区間の終了に伴い初期化される
メダルの純増枚数を計数する処理(Sd6~Sd10)を行わないので、処理負担を軽減
することができる。
尚、本実施例のAT状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達
したか否かを判定し(Sd5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したと判定した
場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到
達していないと判定した場合には、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超え
たか否かを判定する処理(Sd11)を行う構成であるが、まず、有利区間におけるメダ
ルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し、純増枚数が規定枚数を超えたと判定し
た場合には、有利区間を終了させる処理を行う一方、純増枚数が規定枚数を超えていない
と判定した場合には、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定する構成
でも良い。このような構成では、スロットマシン1の設計上、有利区間の終了条件として
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することに比較して、有利区間におけるメダル
の純増枚数が規定枚数を超えることが成立し易い構成において、成立する可能性が高い終
了条件であるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定を優先的に行うことがで
き、当該終了条件の成立時に、他方の終了条件を判定することなく、処理負担を軽減する
ことができる。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し(
Sd5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利
区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し(Sd11)、メダル
の純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理(Sd1
3~Sd22)を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲーム数が
上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否
かを判定する処理(Sd11)を行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sd13~
Sd22)を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた
ことのいずれか一方が成立した場合にも、これらの双方が同一ゲームにおいて成立した場
合にも、共通の有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って有利区間を終
了させる。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に
到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたことの双方が同時
に成立した場合にも、いずれか一方のみが成立した場合と差なく同じ領域が初期化される
有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って有利区間を終了させることが
できる。
AT状態管理処理では、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し(
Sd5)、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していないと判定した場合には、有利
区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定し(Sd11)、メダル
の純増枚数が規定枚数を超えたと判定した場合には、有利区間データ初期化処理(Sd1
3~Sd22)を行って有利区間を終了させるように制御する一方、有利区間ゲーム数が
上限ゲーム数に到達したと判定した場合には、メダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否
かを判定する処理(Sd11)を行うことなく、有利区間データ初期化処理(Sd13~
Sd22)を行って有利区間を終了させるように制御する構成であり、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達した場合も、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超え
た場合も、共通の有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って有利区間を
終了させる構成である。これにより、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上
限ゲーム数に到達すること、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えること
のいずれが成立したときにも、共通の有利区間データ初期化処理を行うので、差なく同じ
領域が初期化される有利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って有利区間
を終了させることができる。
AT状態管理処理では、メダルの純増枚数カウンタを更新する処理において、純増枚数
カウンタの値を純増枚数値として所定レジスタに取得して、当該純増枚数値に払出枚数値
を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタの値
を0に修正することで、図14(a)(b)に示すように、メダルの増減枚数が減少傾向
であり、かつ基準値(有利区間開始時の純増枚数の値(初期値0))よりも小さくなって
いるときには、純増枚数カウンタの値が0となり、メダルの増減枚数が増加傾向であると
きには、増加傾向となってからの増減枚数が純増枚数カウンタの値となる。
例えば、図14(a)に示すように、有利区間に移行された後、まず制御される前兆期
間において、ナビ報知が行われずメダルの増減枚数が、減少傾向となり、純増枚数カウン
タに増減枚数を加算することで、当該純増枚数カウンタの値が初期値(本実施例では、0
)を下回るような場合には、純増枚数カウンタの値は、メダルの増減枚数が初期値を下回
っている期間にわたり、0となる。その後、AT状態に制御され、ナビ報知に従って停止
操作が行われることで、メダルの増減枚数が、増加傾向となるような場合には、純増枚数
カウンタの値は、メダルの純増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次
加算されて更新される。これにより、純増枚数カウンタの値は、メダルの増減枚数が減少
傾向から増加傾向に変化したとき、すなわちメダルの増減枚数が最も低い値となったとき
のメダルの増減枚数を基準値として、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるように
なっている。
また、例えば、図14(b)に示すように、メダルの増減枚数が純増枚数カウンタの初
期値を一旦上回った後、減少傾向となり、再び当該初期値(本実施例では、0)を下回る
ような場合には、メダルの増減枚数が初期値を下回っている期間にわたり、0となる。そ
の後、メダルの増減枚数が増加傾向となることで、純増枚数カウンタの値は、メダルの純
増枚数分の値(払出枚数値から賭数値を減算した値)が順次加算されて更新される。これ
により、純増枚数カウンタの値は、上述のように、前兆期間からAT状態に移行される場
合と同様に、メダルの増減枚数が最も低い値となったときのメダルの増減枚数を基準値と
して、当該基準値からの増加枚数分を示す値となるようになっている。
AT状態管理処理では、有利区間中において、当該ゲームにおけるメダルの払出枚数を
純増枚数カウンタ値に加算した後、当該純増枚数カウンタ値から当該ゲームにおける賭数
値を減算して得られる演算値が、0より大きい場合には、当該純増枚数カウンタ値に払出
枚数値を加算するとともに賭数値を減算した値を、純増枚数カウンタに設定して更新する
一方で、当該演算値が0より小さい場合には、0を純増枚数カウンタに設定して更新する
処理を、毎ゲーム行うことで、有利区間中において純増枚数がマイナス値となる場合に、
純増枚数カウンタを0に修正し、再度0から純増枚数の計数を始めるように純増枚数カウ
ンタを更新するので、有利区間における実際のメダルの増減枚数の遷移におけるメダルの
増大幅(純増枚数)を純増枚数カウンタ値として直接特定することが可能となる(図14
(a)参照)。
尚、本実施例では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行うこ
とで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間中
の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間中においてAT状態でないときには、純増
枚数カウンタを更新する処理を行わず、有利区間中においてAT状態あるときに、純増枚
数カウンタを更新する処理を行う構成でも良い。このような構成でも、AT状態でなくナ
ビ報知が行われないときには、メダルの純増枚数は増加せず、AT状態でありナビ報知が
行われることで、メダルの純増枚数が増加するので、有利区間中であるときに純増枚数カ
ウンタを更新する処理を行う構成と同様に、有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数
することができる。
また、図14(a)に示すように、例えば、有利区間へ移行された後、ナビ報知が行わ
れない前兆期間において、払出率が1を超える入賞が生じず、メダルの増減枚数が基準値
を下回るように変化する場合には、有利区間へ移行された後、AT状態へ移行されてナビ
報知が開始されたゲームから、メダルの増減枚数が増加傾向となり、当該ゲームにおいて
有利区間中における純増枚数が最も少なくなる。尚、有利区間へ移行された後の前兆期間
では、ナビ報知が行われないが、払出率が1を超える入賞が発生し得る。前兆期間のメダ
ルの増減枚数が単調に増加傾向となるように、前兆期間において払出率が1を超える入賞
が生じた場合には、有利区間に移行されたゲームにおいて、有利区間中における純増枚数
が最も少なくなる。また、前兆期間においてメダルの増減枚数が基準値を一旦下回った後
、メダルの増減枚数が増加傾向となるように、前兆期間において払出率が1を超える入賞
が生じた場合には、前兆期間中のゲームにおいて、有利区間中における純増枚数が最も少
なくなる。このように、有利区間中において純増枚数が最も少なくなる時点は、状況に応
じて変化し得る。これに対して、本実施例のメイン制御部41は、メダルの純増枚数カウ
ンタを更新する処理において、純増枚数カウンタの値を純増枚数値として所定レジスタに
取得して、当該純増枚数値に払出枚数値を加算し、賭数値を減算して得られる値が0より
小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正することで、メダルの増減枚数が減少
傾向から増加傾向に変化したゲームにおいて、純増枚数カウンタをリセットし、純増枚数
値の計数を再び0から行うようになっており、有利区間において純増枚数が最も少なくな
る時点から、純増枚数の計数を行って、正確な純増枚数を計数することができるようにな
っている。
また、本実施例では、有利区間中であるときに純増枚数カウンタを更新する処理を行う
ことで、有利区間に移行したときからメダルの純増枚数の計数を開始して、当該有利区間
中の純増枚数を計数する構成であるが、有利区間であるか否かにかかわらず、純増枚数カ
ウンタを更新する処理を行う構成でも良い。このような構成では、有利区間に移行される
前の区間において、メダルの純増枚数が増加傾向であった場合に、当該区間におけるメダ
ルの純増枚数を引き継いで有利区間中におけるメダルの純増枚数の計数が行うことができ
る。
本実施例のスロットマシン1では、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、
8C、8Rの操作態様にて停止操作を行うことで、メダルの払出率を1以上にすることが
可能である一方で、ナビ報知により報知されるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作
態様以外の操作態様にて停止操作が行われることで、メダルの払出率が1未満となるよう
になっており、AT状態では、ナビ報知に従うことでメダルの増減枚数が増加傾向となる
一方、AT状態以外の状態では、メダルの増減枚数が減少傾向となるので、AT状態であ
るときに有利区間報知LED12aを点灯状態に制御することで、有利区間のうちメダル
の増減枚数が増加傾向となる期間である旨を報知することになる。
本実施例では、AT状態管理処理において、RAM41cの所定領域に有利区間終了フ
ラグが設定されている場合、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達した場合、有利区間
におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えた場合のいずれの場合においても、共通の有
利区間データ初期化処理(Sd13~Sd22)を行って、有利区間に関するデータ(A
T状態に関するデータを含む)を初期化することで、有利区間を終了させる構成、すなわ
ちAT状態管理処理では、成立した有利区間の終了条件にかかわらず、共通の有利区間デ
ータ初期化処理を行うことで一律同様に有利区間に関するデータを初期化して、有利区間
を終了させる構成であるが、有利区間の終了時に、成立した有利区間の終了条件に応じた
有利区間に関するデータを初期化して、有利区間を終了させる構成でも良い。
本実施例では、有利区間中においてゲームの結果として実際に払出されたメダル枚数を
純増枚数カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成
であるが、内部抽選にてメダルの払出しを伴う所定小役が当選した場合には、当該所定小
役が入賞してゲームの結果としてメダルが実際に払出されたか否かにかかわらず、当該所
定小役が入賞してメダルが払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数
カウンタに加算することで、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成でも良い
。このような構成では、有利区間において、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当
該所定小役が入賞してメダルが払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増
枚数カウンタに加算するので、意図的に当該所定小役を取りこぼすことで、純増枚数カウ
ンタが規定枚数を超えさせず、有利区間のゲーム数を意図的に引き延ばすようなことを防
止することができる。
また、内部抽選にて所定小役が当選した場合に、当該所定小役が入賞してゲームの結果
としてメダルが実際に払出されたか否かにかかわらず、当該所定小役が入賞してメダルが
払出されたとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで
、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成では、内部抽選にてメダルの払出を
伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させること
が可能な状況であるか否かに関わらず、当該小役が入賞した場合には、当該小役の入賞に
より払出された分のメダルを純増枚数カウンタに加算するとともに、内部抽選にてメダル
の払出を伴う小役を含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞さ
せることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させることができなかった場合、例えば
、内部抽選にて抽選対象役としてナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとっ
て有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されていることで、当
該ナビ対象役に含まれる所定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず、報知され
た操作態様と異なる操作態様で操作されることで所定小役を入賞させることができなかっ
た場合や、特定小役が当選し、一定の操作態様(特定役の引込範囲となる操作タイミング
での操作等)で操作すれば必ず当該特定小役を入賞させることが可能であるにも関わらず
、一定の操作態様以外の操作態様で操作されることで特定小役を入賞させることができな
かった場合に、遊技者が入賞させることが可能であった小役が入賞してメダルが払出され
たとみなして、当該払出される分のメダルを純増枚数カウンタに加算することで、有利区
間におけるメダルの純増枚数を計数する一方で、内部抽選にてメダルの払出を伴う小役を
含む抽選対象役が当選した場合に、遊技者が当該小役を確実に入賞させることが不可能な
状況において、入賞させることができなかった場合、例えば、内部抽選にて抽選対象役と
してナビ対象役が当選し、かつナビ報知により遊技者にとって有利となるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様が報知されない状況で、当該ナビ対象役に含まれる所定小
役を入賞させることができなかった場合には、純増枚数カウンタに加算しない構成とする
ことが好ましく、このような構成とすることで、遊技者が確実にメダルを増加させること
ができない状況であれば、実際にメダルが増加したときのみ純増枚数カウンタを加算する
こととなり、遊技者に不利益となってしまうことを防止できる。
本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウンタを更
新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚数分の
値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より
小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正することで、純増枚数カウンタでは、
メダルの増減枚数が0を下回る場合に、0を下回る数値について計数せず、0を上回る数
値についてのみ計数する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始時までに純
増枚数カウンタを0に初期化した後、当該有利区間中において、メダルが払出されたとき
に、払出されたメダル枚数分の値を純増枚数カウンタに加算し、賭数の設定にメダルが用
いられたときに、そのメダル枚数分の値を純増枚数カウンタから減算する処理を繰り返し
行うことで、有利区間中におけるメダルの純増枚数を計数することで、メダルの増減枚数
が0を下回る場合も、0を上回る場合も計数する構成でも良い。このような構成では、メ
ダルの増減枚数が0を下回る場合に、純増枚数カウンタを0に修正しないので、純増枚数
カウンタにより純増枚数を計数する処理を簡素化することができる。
本実施例では、メイン制御部41は、純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数
カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に
用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数
カウンタの値を0に修正し、当該演算値が0以上である場合には、当該演算値を純増枚数
カウンタの値とするように純増枚数カウンタの値を更新するように制御することで、有利
区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計
数する構成である。有利区間の開始以後、メダルの純増数が最も減少するタイミングは、
状況に応じて変化し得るので、本実施例の純増枚数カウンタに基づいて特定されるメダル
の純増枚数の起点は、状況に応じて変化し得ることとなるが、メイン制御部41は、有利
区間の開始以後の一律に設定された契機となったときから純増枚数カウンタによるメダル
の純増枚数の計数を開始させて、当該契機を起点とする現在までのメダルの純増数を計数
して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させる構成でも良い。
例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起点とす
る現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利
区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行したときから純増枚数カウン
タによる計数を開始させ、当該通常区間から有利区間に移行したときを起点とする現在ま
でのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に、有利区間を終了させる構成でも良い。こ
の構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が
一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とするメダルの
純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタ
の値に基づいて有利区間の終了条件を判定する制御を簡素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起
点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合
に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、有利区間報知
LED12aによりAT状態に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加
させる操作態様が報知されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を
超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。この構成によれ
ば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定さ
れており、通常区間から有利区間に移行した後、有利区間報知LED12aにより有利区
間に移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知され
たとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要が
ないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡
素化することができる。
また、例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機を起
点とする現在までのメダルの純増数を計数して、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合
に有利区間を終了させる構成として、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によ
りメダルを増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、有利区間報知LED12
aによりAT状態に移行した旨が示唆されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増
数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良い。
この構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点
が一律に設定されており、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを
増加させる操作態様が報知されたか否かに関わらず、有利区間報知LED12aにより有
利区間に移行した旨が示唆されたとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区
間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間
の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
本実施例では、AT状態管理処理において、有利区間におけるメダルの純増枚数が規定
枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成であるが、AT状態管理
処理では、各ゲームにおいて賭数の設定に用いられるメダル枚数を計数せずに、各ゲーム
において払出されるメダル枚数のみを計数し、有利区間におけるメダルの総払出枚数が所
定の規定枚数を超えることで、有利区間を終了させるように制御する構成でも良い。例え
ば、総払出枚数の規定枚数を2865(1600ゲーム間のメダルの払出率が150%と
なる純増枚数(2400)と、当該純増枚数のメダルが付与される最短ゲーム数(160
ゲーム=2400/1ゲーム当たりの最大払出枚数(15))において賭数の設定に用い
られるメダル枚数(480枚=160ゲーム×1ゲーム当たりの規定数3)との合算値か
ら、スロットマシン1での1ゲームにおける払出枚数の最大値(15)を減算した値)と
して、有利区間中のゲームにおいて払出されたメダルの総枚数が、当該規定枚数を超える
ときに、有利区間を終了させる構成とすることで、有利区間において払出されるメダルの
最大純増枚数を2400枚以下とすることができ、1600ゲーム間のメダルの払出率を
150%以内とすることができる。尚、有利区間中のゲームにおいて払出されたメダルの
総枚数が、所定枚数(規定枚数+1)に到達することで有利区間を終了させる構成として
も、同様の効果を奏する。
[メダル払出処理について]
メイン制御部41が行うメダル払出処理の制御内容について、図15に基づいて説明す
る。
図15に示すように、メダル払出処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定され
ている入賞フラグを所定レジスタに取得し(Se1)、入賞番号・払出枚数コマンド設定
処理を行う(Se2)。入賞番号・払出枚数コマンド設定処理では、所定レジスタに設定
取得されている入賞フラグに基づいて特定される入賞役について、当該入賞役を特定可能
な入賞番号及び当該入賞役の入賞に伴い払出されるメダル枚数を特定可能なコマンドをサ
ブ制御部91に対して送信するようにコマンドキューに設定する。尚、コマンドキューに
設定されているコマンドは、タイマ割込み処理によりサブ制御部91に対して順次送信さ
れることとなる。
Se2のステップにおいて入賞番号・払出枚数コマンド設定処理を行った後は、Se1
のステップにて取得した入賞フラグに基づいて特定される入賞役の入賞に伴い払出される
メダル払出枚数を取得し(Se3)、当該メダル払出枚数を残り枚数としてRAM41c
の所定領域に設定する(Se4)。
その後、RAM41cの所定領域に設定されている残り枚数が0であるか否かを判定し
(Se5)、残り枚数が0でないと判定した場合には、RAM41cの所定領域に設定さ
れており、現在のクレジット数を特定可能なクレジットカウンタを参照し(Se6)、当
該クレジットカウンタの値に基づいて、クレジットが上限数(本実施例では、50)に到
達しているか否かを判定する(Se7)。
Se7のステップにおいてクレジットが上限数に到達していないと判定した場合は、ク
レジットカウンタの値を1加算し(Se8)、メダル払出時処理を行う(Se9)。メダ
ル払出時処理では、クレジットカウンタの値に基づいて、当該クレジットカウンタの値に
対応する値を表示させるためのデータを、クレジット表示器11の出力バッファに設定す
る処理、RAM41cの所定領域に設定されている残り枚数を1減算する処理、RAM4
1cの所定領域に設定されており払出されたメダル枚数を特定可能な払出済みメダル枚数
に1加算し、加算後の払出済みメダル枚数に対応する値を表示させるためのデータを、遊
技補助表示器12の出力バッファに設定する処理を行う。尚、払出済みメダル枚数の初期
値は0であり、当該払出済みメダル枚数は、1ゲームの終了時に初期化されるようになっ
ている。
Se9のステップにおいてメダル払出時処理を行った後は、クレジット払出間隔待ち処
理を行う(Se10)。クレジット払出間隔待ち処理では、予め定められた待ち時間(本
実施例では、クレジット表示器11及び遊技補助表示器12の表示内容の変化を遊技者等
が視認可能な時間、例えば、メダル1枚の払出毎に約0.16秒等)にわたり待機し、当
該待ち時間が経過することで、クレジット払出間隔待ち処理を終了する。クレジット払出
間隔待ち処理を行うことで、所定の待ち時間中においてタイマ割込み処理が行われて、ク
レジット表示器11及び遊技補助表示器12の表示態様は、各出力バッファに設定された
データに対応する表示態様に更新されることとなる。また、メダル払出時処理により更新
されたクレジットカウンタの値、払出済みメダル枚数がクレジット表示器11及び遊技補
助表示器12に少なくとも所定の待ち時間にわたり表示されることとなり、クレジット表
示器11及び遊技補助表示器12の表示内容の変化を遊技者等が視認可能である。
Se10のステップにおいてクレジット払出間隔待ち処理を行った後は、Se5のステ
ップに戻り、Se5~Se10のステップの各処理を、RAM41cに設定されている残
り枚数が0となるまで繰り返し行う。そして、Se5のステップにおいて、残り枚数が0
であると判定した場合には、メダル払出処理を終了してメイン処理に戻る。
また、Se7のステップにおいてクレジットカウンタに基づいてクレジットが上限数に
到達していると判定した場合には、ホッパー払出処理を行う(Se11)。ホッパー払出
処理では、ホッパーユニット35のホッパーモータを駆動させ、ホッパーユニット35の
払出センサにより1枚のメダルの払出が検出される毎に、RAM41cに設定されている
残り枚数を1減算し、払出済みメダル枚数を1加算した後、加算後の払出済みメダル枚数
に対応する値を表示させるためのデータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定す
る処理を、残り枚数が0となるまで繰り返し行う。これにより、メダルがホッパーユニッ
ト35から払出される毎に、遊技補助表示器12における払出枚数の表示が更新される。
そして、残り枚数が0となることで、ホッパーモータを停止させて、ホッパー払出処理を
終了させる。
Se11のステップにおいて、ホッパー払出処理を行った後は、メダル払出処理を終了
させてメイン処理に戻る。
このように、メダル払出処理では、小役の入賞が発生した場合に、クレジットに空きが
あるときには、クレジットの上限までの範囲で、当該小役の入賞に伴い払出されるメダル
枚数をクレジットに加算する処理を行い、クレジットに空きがないときには、クレジット
に加算できなかった分のメダル枚数をホッパーユニットからメダル払出口9を介して払い
出す処理を行う。
また、メダル払出処理では、小役の入賞が発生し、クレジットにメダルを払い出す場合
に、メダル1枚分をクレジットに加算する毎に、メダル払出時処理を行い、払出済みのメ
ダル枚数を表示させるためのデータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定した後
、クレジット払出間隔待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理を行わせて、遊技補助表
示器12の出力バッファに設定されているデータに基づいて当該遊技補助表示器12の表
示を更新し、所定の待ち時間が経過するまで、遊技補助表示器12における表示を更新さ
れ状態で維持する制御を、クレジットへのメダルの払出枚数分繰り返し行う。これにより
、小役の入賞が発生し、クレジットにメダルを払い出す場合には、所定時間(クレジット
へのメダルの払出枚数×待ち時間)かけて遊技補助表示器12におけるメダル払出枚数の
表示が順次更新される。
また、メダル払出処理では、小役の入賞が発生し、ホッパーユニットからメダルを払い
出す場合に、ホッパー払出処理を行い、メダルの払出枚数に応じた所定時間(例えば、メ
ダル1枚当たり100ms等)にわたりホッパーユニット35のホッパーモータを駆動さ
せ、払出センサにより1枚のメダルの払出が検出される毎に、払出済みのメダル枚数を表
示させるためのデータを、遊技補助表示器12の出力バッファに設定する。そして、メダ
ルの払出枚数に応じた時間中においてタイマ割込み処理が行われることで、遊技補助表示
器12の出力バッファに設定されているデータに基づいて当該遊技補助表示器12の表示
が更新されることとなり、メダルの払出枚数に応じた時間をかけて、遊技補助表示器12
におけるメダル払出枚数の表示が順次更新される。
[再遊技作動時処理について]
メイン制御部41が行う再遊技作動時処理の制御内容について、図16に基づいて説明
する。
図16に示すように、再遊技作動時処理では、まず、RAM41cの所定領域に設定さ
れている入賞フラグを参照し(Sf1)、当該入賞フラグに基づいて再遊技役が入賞した
か否かを判定する(Sf2)。
Sf2のステップにおいて再遊技役が入賞したと判定した場合には、次ゲームにおいて
再遊技を作動させる旨を特定可能な再遊技作動中フラグをRAM41cの所定領域に設定
し(Sf3)、再遊技用メダルカウンタ設定処理を行う(Sf4)。再遊技用メダルカウ
ンタ設定処理では、当該ゲームにおける賭数の規定数を特定し、RAM41cの所定領域
に設定されている再遊技用メダルカウンタに、再遊技用メダルとして当該ゲームの賭数の
規定数分の値(本実施例では、3)を設定する。
Sf4のステップにおいて再遊技用メダルカウンタ設定処理を行った後は、リプレイ中
LED20の点灯態様を点灯状態に設定し(Sf5)、割込み1回待ち処理を行う(Sf
6)。Sf6のステップにおいて割込み1回待ち処理を行うことで、タイマ割込み処理が
実行されて、LEDダイナミック表示処理が行われ、リプレイ中LED20が点灯状態に
制御されることとなる。
Sf6のステップにおいて割込み1回待ち処理を行った後は、再遊技作動時処理を終了
させて、メイン処理に戻る。また、Sf2のステップにおいて入賞フラグに基づいて再遊
技役が入賞していないと判定した場合には、再遊技作動時処理を終了させて、メイン処理
に戻る。
このように、再遊技作動時処理では、当該ゲームにおいて再遊技役が入賞した場合に、
リプレイ中LED20を点灯状態に制御するようになっている。
また、再遊技作動時処理では、当該ゲームにおいて再遊技役が入賞した場合に、再遊技
用メダルカウンタに再遊技用メダルを設定することで、次回ゲームにおける遊技開始時待
ち処理の開始時に再遊技用メダルが賭数に設定され、規定数の賭数が設定されて、再遊技
を行うことが可能となる。
[タイマ割込み処理について]
メイン制御部41が行うタイマ割込み処理の制御内容について、図17に基づいて説明
する。
タイマ割込処理は、メイン制御部41により一定時間間隔(本実施例では、約0.56
ミリ秒)毎に行われる処理である。タイマ割込処理の実行間隔は、メイン処理において制
御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理の実行時間とを合わせた時
間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理との間で必ず制御状態
に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
図17に示すように、タイマ割込み処理には、LEDダイナミック表示処理が含まれ、
タイマ割込み処理が行われる毎に、LEDダイナミック表示処理が実行される。
LEDダイナミック表示処理では、出力ポートに接続された各種LED等の表示器(ク
レジット表示器11、遊技補助表示器12、1~3BETLED14~16、投入要求L
ED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20等)
の点灯状態をメイン処理等の各処理により設定された出力バッファの状態に応じてダイナ
ミック点灯させるための点灯信号を設定して、各種LED等の表示器の点灯制御回路に送
信する制御等を行う。LEDダイナミック表示処理が行われることで、各種LED等の表
示器は、対応する出力バッファに設定されているデータに応じた点灯態様に制御される。
尚、本実施例のタイマ割込み処理では、特に図示しないが、電断(スロットマシン1へ
の電力供給が停止されること)の発生を検出する電断判定処理や、電断の発生時に、メイ
ン制御部41のレジスタやRAM41cの所定領域に設定されているデータを、バックア
ップ電源によりバックアップされておりスロットマシン1への電力供給が停止してもバッ
クアップ電源により電力が供給される限り記憶内容が保存されるRAM41cの所定領域
に退避させる電断処理、電断の発生時に所定の出力ポートを初期化する処理、各種スイッ
チ類の検出状態に基づき各種スイッチ類の検出状況を特定可能なデータを生成する処理、
RAM41cの所定領域に設定されている所定の各種タイマを更新する処理、スロットマ
シン1の外部に所定の外部出力信号を送信する処理、コマンドキューに設定された各種コ
マンドを送信する処理、ゲームの進行状況等に応じてリールユニット34のリールモータ
32に対して励磁信号を送信して各リールを駆動及び停止させる処理等が含まれ、各種処
理が所定の順序で実行されるようになっている。
[有利区間の開始時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
遊技区間が有利区間に制御された後、有利区間報知開始条件が成立して有利区間報知が
開始される際において、遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投入要求LE
D17、リプレイ中LED20、1~3BETLED14~16の表示態様の遷移につい
て、図18に基づいて説明する。
メイン制御部41は、上述のメイン処理を実行し、遊技開始待ち処理及び出玉制御処理
を行うことで、ゲームの開始時に、遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投
入要求LED17、リプレイ中LED20、1~3BETLED14~16の表示態様を
順次制御する。
図18(a)に示すように、遊技開始待ち処理では、クレジットまたは賭数に空きがあ
り、メダルの投入が可能である場合に、投入要求LED17の点灯が開始される。その後
、メダルの投入またはMAXBETスイッチ6の操作により賭数の設定が行われることで
、対応する1~3BETLED14~16の点灯が順次開始される。そして、規定数の賭
数が設定されることで、スタート有効LED18の点灯が開始される。尚、前回ゲームに
おいて再遊技役が入賞して再遊技が付与された場合には、前回ゲームの終了時から当該ゲ
ームの終了時までの期間にわたりリプレイ中LED20が点灯状態に制御される(図示略
)。
この状態で、スタートスイッチ7が操作されることで、ゲームが開始されて、内部抽選
が行われる。そして、出玉制御処理において、有利区間報知開始条件が成立して有利区間
報知フラグが設定されることにより、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制
御用データ(点灯)が設定された後、割込み1回待ち処理が行われることで、有利区間報
知LED12aの点灯が開始される。
そして、割込み1回待ち処理が行われた後、当該出玉制御処理中の指示設定処理により
、内部抽選にて当選したナビ対象役に応じた操作態様を示唆するナビ番号を表示するため
のナビ表示用データが遊技補助表示器12の出力バッファに設定される。その後、タイマ
割込み処理が行われることで、当該ナビ番号(本実施例では、3)に対応する遊技補助表
示器12の各セグメント(本実施例では、左側表示器12Lの第1、3、4、6、7セグ
メント及び右側表示器12Rの第4セグメント)の点灯が開始される。すなわち、有利区
間報知LED12aの点灯が開始された後に、ナビ番号を示す遊技補助表示器12の各セ
グメントの点灯が開始されるようになっている。
そして、出玉制御処理が終了された後は、リール制御処理が行われ、ウェイトの経過後
、すなわち前回のゲーム開始から予め定められた一定期間が経過した後、リール2L、2
C、2Rの回転が開始されることとなる。
また、メイン制御部41は、出玉制御処理中での指示設定処理において、ナビ報知を行
うときに、当該ナビ報知により示唆される操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部9
1に対して送信するように制御する。これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部4
1から受信したコマンドに基づいて、当該ゲームの開始時において、メイン制御部41側
にてナビ報知が行われることが特定される場合には、ナビ演出の制御を実行して、ナビ報
知により示唆される操作態様を示唆するナビ画像を液晶表示器51に表示させる。また、
サブ制御部91は、メイン制御部41側にて有利区間報知LED12aの点灯が開始され
たことが特定されたときに、有利区間報知が開始される旨すなわちAT状態に制御される
ことが確定された旨を報知するAT確定報知を液晶表示器51等を用いて行う。メイン制
御部41側での指示設定処理は、有利区間報知LED12aの点灯が開始された後に行わ
れるので、サブ制御部91によるナビ演出は、有利区間報知LED12aの点灯が開始さ
れた後に行われることとなる。
このように、メイン制御部41は、ゲーム開始時に行う出玉制御処理において、有利区
間報知開始条件が成立した場合に、有利区間報知LED12aの点灯を開始させるように
制御するので、有利区間報知開始条件が成立したゲームの開始時に、有利区間報知LED
12aの点灯を開始させて、有利区間に制御されている旨を報知する有利区間報知を開始
する。
また、メイン制御部41は、出玉制御処理において、有利区間報知LED12aの点灯
を開始させた後、遊技補助表示器12におけるナビ番号の表示を開始させるように制御す
ることで、遊技補助表示器12においてナビ報知が開始されるときまでに、有利区間報知
LED12aの点灯を開始させて、有利区間が開始した旨を報知する。
また、メイン制御部41は、出玉制御処理において、遊技補助表示器12においてナビ
報知を開始させるように制御した後、リール制御処理を行って、リール2L、2C、2R
の回転を制御するので、スタートスイッチ7の操作に応じて当該ゲームが開始された後、
リール2L、2C、2Rが定速回転に制御されるまでに、遊技補助表示器12においてナ
ビ報知を開始させる。
尚、本実施例では、出玉制御処理において、有利区間報知LED12aの出力バッファ
に状態制御用データ(点灯)を設定した後、割込み1回待ち処理を行って、有利区間報知
LED12aの点灯が開始させ、その後、指示設定処理を行って、遊技補助表示器におけ
るナビ報知を開始させる構成であるが、出玉制御処理において、有利区間報知LED12
aの点灯を開始させた後に、その後の処理を予め定められた所定期間にわたり意図的に遅
延させる遅延処理を行い、所定期間が経過することで、指示設定処理を行って、遊技補助
表示器12でのナビ報知を開始させる構成でも良い。このような構成では、遅延処理が行
われている所定期間内において、サブ制御部91側にて、AT状態に制御されることが確
定された旨を報知するAT確定報知を行わせることができ、当該AT確定報知が行われた
後に、遊技補助表示器12でのナビ報知を開始させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、出玉制御処理において、有利区間報知LED12
aの点灯を開始させた後、指示設定処理を行い、ナビ報知を開始させるように制御する構
成であるが、出玉制御処理において有利区間報知LED12aの点灯を開始させた後、リ
ール制御処理において指示設定処理を行い、リール2L、2C、2Rの回転を開始させる
ときに、ナビ報知を開始させるように制御する構成でも良い。このような構成では、有利
区間報知開始条件が成立したゲームの開始時において、有利区間報知LED12aの点灯
が開始された後、ウェイトの所定期間すなわち前回ゲームの開始から予め定められた一定
期間が経過したときに、遊技補助表示器12におけるナビ報知が開始されることとなる。
尚、有利区間報知開始条件が成立したゲームの開始時において、ウェイトの所定期間が経
過していた場合には、有利区間報知LED12aの点灯が開始されると略同時に、リール
2L、2C、2Rの回転が開始するとともに、遊技補助表示器12におけるナビ報知のナ
ビ表示が開始されることとなる。
本実施例では、メイン制御部41は、出玉制御処理において、有利区間報知LED12
aの点灯を開始させた後、遊技補助表示器12におけるナビ報知を開始させるように制御
する構成であり、有利区間報知開始条件が成立したゲームの開始時に、有利区間報知LE
D12aの点灯を開始させる構成であるが、メイン制御部41は、有利区間報知開始条件
が成立したゲームにおいて、遊技補助表示器12でのナビ報知を開始させた後、当該ゲー
ムが終了されるまでの所定タイミング(例えば、第3停止操作が終了されたとき、メダル
の払出が終了したとき、再遊技の付与が終了したとき等)において、有利区間報知LED
12aの点灯を開始させる構成でも良い。
本実施例では、サブ制御部91は、メイン制御部41側にて有利区間報知LED12a
の点灯が開始されるときに、AT確定報知を行う構成であるが、サブ制御部91は、メイ
ン制御部41側にて有利区間報知LED12aの点灯が開始される当該ゲームにおいて、
メイン制御部41側にて有利区間報知LED12aの点灯が開始されるよりも前のタイミ
ングで、AT確定報知を行う構成でも良い。また、サブ制御部91は、メイン制御部41
から受信したコマンドに基づいて、有利区間に移行された後、AT抽選に当選したことで
、その後有利区間報知が開始されることが確定したことが特定されたときから、メイン制
御部41側にて有利区間報知開始条件が成立するときまでの期間内におけるいずれかのタ
イミング、すなわちAT状態が開始される前のタイミングでAT確定報知を行う構成でも
良い。
本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知が開始される当該ゲームの開始時に、有
利区間報知LED12aの点灯を開始させる構成であるが、AT状態へ移行させる旨が決
定した後、ナビ報知が開始されるゲームよりも前に有利区間報知LED12aの点灯を開
始させる構成でも良い。この場合には、サブ制御部91も、AT状態へ移行させる旨が決
定した後、メイン制御部41が有利区間報知LED12aの点灯を開始させるタイミング
でAT確定報知を行う構成でも良い。
本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aの点灯を開始させた後
、遊技補助表示器12でのナビ報知を開始させる構成であるが、メイン制御部41は、例
えば、出玉制御処理において、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用デ
ータ(点灯)を設定した後、割込み1回待ち処理を行わず、その後、タイマ割込み処理が
行われるときまでに、指示設定処理を行って、ナビ報知のナビ表示用データを遊技補助表
示器12の出力バッファに設定することが可能な構成とすることで、図18(b)に示す
ように、有利区間報知開始条件が成立した際に、有利区間報知LED12aの点灯と遊技
補助表示器12におけるナビ報知の表示が同時に開始される構成でも良い。このような構
成でも、有利区間においてナビ報知が行われるときまでに、有利区間報知LED12aの
点灯を開始させて、有利区間に制御されている旨を報知することができる。
[有利区間の終了時における遊技補助表示器等の表示態様の遷移について]
有利区間の終了時における遊技補助表示器12、有利区間報知LED12a、投入要求
LED17、リプレイ中LED20、1~3BETLED14~16の表示態様の遷移に
ついて、図19及び図20に基づいて説明する。
遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利区間か
ら通常区間に移行する場合であって、当該小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに
停止する場合について、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨が報知
されるタイミングについて、図19(a)に基づいて説明する。
図19(a)に示すように、有利区間においてゲームが開始されて、内部抽選にて小役
が当選した後、リール制御処理が行われ、少なくとも1つのリールが回転制御されている
ときには、遊技補助表示器12(右側表示器12Rの第8セグメントを除く)、投入要求
LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20は
、消灯状態に制御される。一方、有利区間報知LED12aは、点灯状態に制御される。
尚、前回ゲームにおいて再遊技役が入賞して再遊技が付与された場合には、前回ゲームの
終了時から当該ゲームの終了時までの期間にわたりリプレイ中LED20が点灯状態に制
御される(図示略)。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、小
役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止して、小役の入賞が発生したことに伴い
所定枚数(例えば、9枚)のメダルを払い出すように制御するとともに、払い出したメダ
ルの枚数を遊技補助表示器12に表示させるように制御する。これにより、遊技補助表示
器12の表示態様は、入賞した小役に応じた所定枚数を示す最終値までカウントアップさ
れるように順次更新される。遊技補助表示器12に払い出されたメダルの枚数の最終値が
表示されるまでには、クレジットへメダルを払い出す際の待ち時間またはホッパーユニッ
トから所定枚数のメダルを払い出す際の所定時間を要することとなる。
そして、入賞した小役に応じた所定枚数のメダルの払い出しが終了することで、メダル
払出処理は終了されて、メイン処理において有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データを設定する処理が行われる。当該処理では、上述のAT状態管理処理に
て有利区間報知フラグがクリアされていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が
有利区間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理が行わ
れることで、有利区間報知LED12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、当該ゲームについてのメイン処理
が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレジッ
トに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダルを内
部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求LED
17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理が行われることで、投入要求LED
17の点灯が開始される。また、遊技開始待ち処理では、操作入力受付処理により精算ス
イッチ10による精算操作の受け付けが有効化される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し
、有利区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の図柄組合せがリール2L、
2C、2Rに停止する場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され
、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制御処理が終
了された後、メダル払出処理により当該所定小役の入賞に伴い払い出されるメダル枚数の
最終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メイン処理により有利区間報知LED
12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12
aが消灯される。これにより、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨
が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より投入要求LED17の点灯が開始
されるようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利
区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の図柄組合せがリール2L、2C、
2Rに停止する場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつ
すべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されるとで、リール制御処理が終了され、
その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ
(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。そして、その後行われる
遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算スイッチ10による精算操作の受け付け
が有効化されるようになっている。すなわち、ゲームにおいてリールが停止された後から
、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間報知LED12aにより有利
区間が終了された旨を報知するようになっている。
次に、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利
区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の取りこぼし図柄組合せがリール2
L、2C、2Rに停止する場合について、有利区間報知LED12aにより有利区間が終
了された旨が報知されるタイミングについて、図19(b)に基づいて説明する。
図19(b)に示すように、有利区間においてゲームが開始されて、内部抽選にて小役
が当選した後、リール制御処理が行われ、少なくとも1つのリールが回転制御されている
ときには、遊技補助表示器12(右側表示器12Rの第8セグメントを除く)、投入要求
LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20は
、消灯状態に制御される。一方、有利区間報知LED12aは、点灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、内
部抽選にて当選した小役が取りこぼされ、メダルの払出を伴う入賞が発生しないことで、
メダルの払出制御や遊技補助表示器12の表示態様を更新する制御が行われずに終了され
る。この際、遊技補助表示器12の表示態様は、消灯状態に維持されることとなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、メイン処理において、AT状態管理処理によ
り有利区間報知フラグがクリアされていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が
有利区間報知LED12aの出力バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理が行わ
れることで、有利区間報知LED12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、当該ゲームについてのメイン処理
が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理に
より、賭数またはクレジットに空きがあることを条件に、メダルを内部に取り込むように
流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求LED17がONに設定さ
れて、投入要求LED17の点灯が開始される。また、遊技開始待ち処理では、操作入力
受付処理により精算スイッチ10による精算操作の受け付けが有効化される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し
、有利区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の取りこぼし図柄組合せがリ
ール2L、2C、2Rに停止する場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作
が終了され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制
御処理が終了された後、メダル払出処理により遊技補助表示器12の表示態様が更新され
る制御が行われることなく、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファ
に状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。これ
により、有利区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨が報知される。その後
、遊技開始待ち処理より投入要求LED17の点灯が開始されるようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利
区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の取りこぼし図柄組合せがリール2
L、2C、2Rに停止する場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了
され、かつすべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止されるとで、リール制御処理が
終了され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制
御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。そして、その
後行われる遊技開始待ち処理の操作入力受付処理により精算スイッチ10による精算操作
の受け付けが有効化されるようになっている。すなわち、ゲームにおいてリールが停止さ
れた後から、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間報知LED12a
により有利区間が終了された旨を報知するようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利
区間から通常区間に移行する場合であって、当該小役の取りこぼし図柄組合せがリール2
L、2C、2Rに停止する場合には、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理に
より遊技補助表示器12の表示態様が更新される制御が行われることなく、メイン処理に
より有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、
有利区間報知LED12aが消灯される。一方、上述のように、遊技区間が有利区間に制
御されているときに、内部抽選にて小役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合
であって、当該小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止する場合に
は、リール制御処理が終了された後、メダル払出処理により小役の入賞に伴い払い出され
るメダル枚数の最終値が遊技補助表示器12に表示され、その後、メイン処理により有利
区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間
報知LED12aが消灯される。すなわち、小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、
2C、2Rに停止した場合と、小役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場
合とでは、有利区間報知LED12aが消灯されるタイミングが異なる。
尚、小役の取りこぼし図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、小役の
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、メイン処理により有利区間報知
LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定されることで、有利区間
報知LED12aが消灯されるようになっており、有利区間報知LED12aが消灯され
る処理上のタイミングは、共通である。しかし、小役の取りこぼし図柄組合せがリール2
L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理の終了後、メダルの払出枚数を遊技
補助表示器12に表示させる制御が行われることなく、メイン処理により有利区間報知L
ED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定される一方で、小役の図柄
組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合には、リール制御処理が終了され、さら
に、メダルの払出枚数を遊技補助表示器12に表示させる制御が行われた後に、メイン処
理により有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定さ
れるようになっており、リール制御処理が終了されてから有利区間報知LED12aが消
灯されるまでの時間間隔が異なることとなり、有利区間報知LED12aが消灯される時
間的タイミングは、異なる。
次に、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再遊技役
Aまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止する場合について、有
利区間報知LED12aにより有利区間が終了された旨が報知されるタイミングについて
、図20に基づいて説明する。尚、再遊技役A、Bは、少なくとも1のリールについて当
該役を構成する図柄組合せが異なる構成の再遊技役である。また、ストップスイッチ8L
、8C、8Rが第1操作順で操作されることで、再遊技役Aの構成図柄がリール2L、2
C、2Rに優先的に停止され、ストップスイッチ8L、8C、8Rが第1操作態様以外の
第2操作順で操作されることで、再遊技役Bの構成図柄がリール2L、2C、2Rに優先
的に停止されるようにリールの停止制御が行われるようになっている。
図20に示すように、有利区間においてゲームが開始されて、内部抽選にて再遊技役A
、Bを含む抽選対象役が当選した後、リール制御処理が行われる。当該リール制御処理が
行われており、少なくとも1つのリールが回転制御されているときには、遊技補助表示器
12(右側表示器12Rの第8セグメントを除く)、投入要求LED17、スタート有効
LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20は、消灯状態に制御される。
一方、有利区間報知LED12aは、点灯状態に制御される。
そして、第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作が終了され(ストップスイッ
チの押下が離されること)、かつすべてのリールの回転が停止されることでリール制御処
理が終了された後、AT状態管理処理が行われる。AT状態管理処理では、有利区間の終
了条件が成立したことを条件に有利区間データ初期化処理を実行して、有利区間を終了さ
せて、遊技区間を有利区間から通常区間へ移行させる。また、有利区間報知フラグをクリ
アする。
AT状態管理処理を行った後は、メダル払出処理が行われる。メダル払出処理では、再
遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止し
たときには、メダルを払い出す制御や遊技補助表示器12の表示態様を更新する制御が行
われずに終了される。この際、遊技補助表示器12の表示態様は、消灯状態に維持される
こととなる。
そして、メダル払出処理が終了された後、再遊技作動時処理が行われて、再遊技用メダ
ルカウンタに所定値が設定されるとともに、リプレイ中LED20がONに設定されて、
リプレイ中LED20の点灯が開始される。
その後、メイン処理において、AT状態管理処理により有利区間報知フラグがクリアさ
れていることに基づいて、状態制御用データ(消灯)が有利区間報知LED12aの出力
バッファに設定され、その後、タイマ割込み処理が行われることで、有利区間報知LED
12aが消灯される。
その後、遊技終了時処理設定処理が行われることで、当該ゲームについてのメイン処理
が一巡することとなり、その後、次ゲームの遊技開始待ち処理が行われる。
そして、遊技開始待ち処理において再遊技用メダルカウンタが1以上に設定されている
ことに基づいて規定数までの賭数が1ずつ設定されるとともに、1~3BETLED14
~16がON状態に順次設定されて、1~3BETLED14~16の点灯が順次開始さ
れる。その後、遊技開始待ち処理のメダル手入れ許可設定処理において、賭数またはクレ
ジットに空きがあると判定されて、メダル手入れ許可フラグが設定されることで、メダル
を内部に取り込むように流路切替ソレノイド30がON状態に設定された後、投入要求L
ED17がONに設定される。その後、タイマ割込み処理が行われることで、投入要求L
ED17の点灯が開始される。
このように、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として
再遊技役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再
遊技役Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止し
た場合には、第3停止操作に係るストップスイッチの操作が終了され、かつすべてのリー
ル2L、2C、2Rの回転が停止されることで、リール制御処理が終了された後、再遊技
作動時処理が行われてリプレイ中LED20の点灯が開始され、その後、メイン処理によ
り有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)が設定され、有
利区間報知LED12aが消灯される。これにより、有利区間報知LED12aにより有
利区間が終了された旨が報知される。さらに、その後、遊技開始待ち処理より1~3BE
TLED14~16の点灯が順次開始された後、投入要求LED17の点灯が開始される
ようになっている。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときに、内部抽選にて入賞役として再遊技
役A、Bを含む抽選対象役が当選し、有利区間から通常区間に移行する場合に、再遊技役
Aの図柄組合せまたは再遊技役Bの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合
には、リール制御処理が終了された後、再遊技作動時処理によりリプレイ中LED20の
点灯が開始され、その後、メイン処理により有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データ(消灯)が設定され、有利区間報知LED12aが消灯される。すなわ
ち、再遊技役Aの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、再遊技役Bの
図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止した場合も、有利区間報知LED12aが消
灯されるタイミングが共通となる。
[遊技区間及びATに関する制御状態の遷移について]
メイン制御部41が制御するATに関する制御状態(出玉状態)について、図21に基
づいて説明する。
図21に示すように、メイン制御部41は、ATに関する制御状態として、非AT状態
、前兆状態、AT状態に制御することが可能であり、上述の遊技区間が通常区間に制御さ
れているときには、ATに関する制御状態を非AT状態のみに制御し、有利区間に制御さ
れているときには、ATに関する制御状態を非AT状態、前兆状態、AT状態のいずれか
に制御することが可能である。
非AT状態は、ATの制御が行われることがなく、ナビ報知が行われない状態である。
また、遊技区間が有利区間に制御されているときにおける非AT状態では、AT状態に移
行させてATに制御するか否かを決定するAT抽選を行うことが可能であり、内部抽選に
てAT抽選を行うAT抽選対象役(本実施例では、特定小役1、2)が当選したときに、
AT抽選が行われ、当該AT抽選に当選することで、非AT状態は終了され、ATに関す
る制御状態は前兆状態を経由してAT状態に移行される。
また、AT抽選では、特定小役2が当選したことを契機として当該AT抽選が行われる
場合には、当該特定小役2に比較して高い確率で内部抽選にて当選し得る特定小役1が当
選したことを契機として当該AT抽選が行われる場合に比較して高い割合で、ATに制御
される旨が決定され得るようになっている。
非AT状態では、AT抽選に当選する毎にATに制御される権利が1ずつ付与される。
メイン制御部41のRAM41cの所定領域には、付与されているATに制御される権利
を計数するAT権利数カウンタが設けられており、ATに制御される権利が付与されたと
きに、AT権利数カウンタに1加算されるようになっている。そして、当該AT権利数カ
ウンタに基づいて特定されるATに制御される権利に基づいて、その後、ATの制御が行
われることとなる。
一方、遊技区間が通常区間に制御されているときにおける非AT状態では、内部抽選に
てAT抽選対象役が当選したか否かによらず、AT抽選が行われることがない。すなわち
通常区間中における非AT状態からは、ATの制御が行われるAT状態に移行されること
がないようになっている。
前兆状態は、非AT状態にてAT抽選に当選することで、AT状態に移行される前に制
御される状態である。前兆状態の開始時には、当該前兆状態が開始される契機となった内
部抽選の抽選結果や有利区間の残りゲーム数に基づいて、当該前兆状態に制御される期間
を所定範囲のゲーム数(本実施例では、1~10ゲーム)から選択して決定する期間抽選
が行われる。当該期間抽選により決定された所定ゲーム数(本実施例では、最大で10ゲ
ーム)にわたり、前兆状態に制御される。当該所定ゲーム数が経過することで、前兆状態
は終了されて、ATに関する制御状態は、AT状態に移行される。
また、期間抽選では、特定小役2が当選したことを契機として当該期間抽選が行われる
場合には、当該特定小役2に比較して低い割合でAT抽選に当選し得る特定小役1が当選
したことを契機として当該期間抽選が行われる場合に比較して、高い割合でより長いゲー
ム数が前兆状態に制御される期間として決定され得るようになっている。
前兆状態への移行時には、メイン制御部41は、当該前兆状態へ移行する旨及び前兆期
間に制御するゲーム数を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するようにな
っている。これにより、サブ制御部91において、メイン制御部41から受信したコマン
ドに基づいて、前兆状態に制御される旨が特定される場合に、前兆状態に制御されており
、その後AT状態に制御される可能性を示唆する示唆演出を通常よりも高い頻度で、所定
ゲーム数にわたり行うことや、AT状態に移行されてATに制御されることが確定した旨
を示唆する確定演出を、前兆状態が終了されるまでの所定タイミングにおいて行うこと等
が可能となっている。
AT状態は、ATの制御が行われることで、ナビ報知が行われ得る状態である。メイン
制御部41のRAM41cの所定領域には、AT状態に制御される残りのゲーム数を計数
する残りATゲーム数カウンタが設定されており、AT状態が開始されるときには、上述
のAT権利数カウンタの値が1減算されて、ATに制御される権利が1消費され、残りA
Tゲーム数カウンタに1セット分のゲーム数(本実施例では、1セット100ゲーム)が
加算される。そして、AT状態において1ゲームが行われる毎に、残りATゲーム数カウ
ンタの値が1減算され、当該ゲームにおいて内部抽選にてナビ対象役(本実施例では、押
し順小役)が当選したときに、ナビ報知が行われ、当選したナビ対象役に応じて遊技者に
とって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
また、AT状態では、所定の抽選条件(本実施例では、内部抽選にてAT抽選対象役が
当選すること)が成立する毎に、ATに制御される権利を所定数付与してATに制御され
るゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ抽選に当選す
ることで、ATに制御される権利が所定数付与されて、AT権利数カウンタに加算される
。そして、残りATゲーム数カウンタの値が0となったときに、AT権利数カウンタの値
が1以上である場合には、当該AT権利数カウンタの値が1減算されて、残りATゲーム
数カウンタに1セット分のゲーム数(本実施例では、1セット100ゲーム)が加算され
る制御が、AT権利数カウンタの値が0となるまで繰り返し行われるようになっている。
そして、残りATゲーム数カウンタの値が0となり、かつAT権利数カウンタの値が0
となることで、AT状態は、当該ゲームの終了時に終了されて非AT状態に移行される。
次いで、遊技区間及びATに関する制御状態の遷移について、図21に基づいて説明す
る。
上述のように、メイン制御部41は、遊技状態、遊技区間、ATに関する制御状態をそ
れぞれ制御することが可能である。遊技状態が非内部中及び内部中のいずれに制御されて
いるときにも、遊技区間を通常区間及び有利区間のいずれかに制御することが可能である
。また、遊技状態が非内部中であり、遊技区間が通常区間に制御されているときには、A
Tに関する制御状態を非AT状態にのみ制御可能である一方、遊技状態が内部中であり、
遊技区間が有利区間に制御されているときには、ATに関する制御状態を非AT状態、前
兆状態、AT状態のいずれかに制御可能である。
図21に示すように、通常区間及び非AT状態に制御されているときには、遊技状態が
非内部中及び内部中のいずれに制御されている場合でも、内部抽選にて有利区間移行抽選
対象役(本実施例では、押し順小役1~6)が当選することで、有利区間移行抽選が行わ
れる。そして、当該有利区間移行抽選にて当選することで、ATに関する制御状態は非A
T状態に維持されつつ遊技区間は有利区間へ移行されることとなる。
また、通常区間及び非AT状態に制御されているときには、内部抽選にてAT抽選対象
役(本実施例では、特定小役1、2)が当選しても、AT抽選が行われることがなく、A
T状態へ移行されることがないようになっている。
そして、遊技区間が通常区間から有利区間へ移行された後の非AT状態では、遊技状態
が内部中に制御されていることを条件に、内部抽選にてAT抽選対象役が当選したときに
、AT抽選が行われる。そして、当該AT抽選にて当選することで、遊技区間は有利区間
に維持されつつ、ATに関する制御状態は前兆状態へ移行されることとなる。すなわち前
兆状態及びAT状態には、遊技区間が有利区間に制御され、かつ遊技状態が内部中に制御
されているときに制御されることとなる。
前兆状態では、期間抽選により決定された所定ゲーム数(本実施例では、1~10ゲー
ム)が経過することで、AT状態へ移行される。また、前兆状態では、内部抽選にてAT
抽選対象役が当選したときに、上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ抽選に当選する毎にAT
に制御される権利が1ずつ付与される。
AT状態には、残りATゲーム数カウンタに基づいて特定される残りのATゲーム数が
0ゲームとなり、かつAT権利数カウンタに基づいて特定される残りのATに制御される
権利数が0となるまでの期間にわたり制御され、残りのATゲーム数が0ゲームとなり、
かつ残りのATに制御される権利数が0となることで終了されて、非AT状態へ移行され
る。
AT状態では、内部抽選にてナビ対象役(本実施例では、押し順小役)が当選したとき
に、ナビ報知が行われ、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの
操作態様が遊技補助表示器12により報知される。また、内部抽選にてAT対象役が当選
することで上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ抽選に当選することで、ATに制御される権
利が付与されて残りATゲーム数が上乗せされることとなる。
遊技区間が通常区間から有利区間へ移行された後は、1ゲームが行われる毎に、有利区
間ゲーム数カウンタに1加算されて、有利区間ゲーム数が計数され、当該有利区間ゲーム
数が上限ゲーム(本実施例では、1500ゲーム)に到達することとで、有利区間の終了
条件1が成立する。また、有利区間中では、各ゲームにおいて賭数の設定に用いられるメ
ダル枚数と払出枚数に基づいて有利区間におけるメダルの純増枚数が計数され、当該純増
枚数が規定枚数(本実施例では、2388枚)を超えることで、有利区間の終了条件2が
成立する。有利区間中にこれら終了条件1及び終了条件2のいずれか少なくとも一方が成
立したときには、ATに関する制御状態が非AT状態、前兆状態、AT状態のいずれの制
御状態に制御されているときでも、有利区間は終了される。尚、終了条件1または終了条
件2が成立するときには、AT状態に制御されており残りATゲーム数やATに制御され
る権利の残り数が1以上である場合でも、有利区間は終了されることとなる。
また、ATに関する制御状態が非AT状態に制御されているときには、上述の有利区間
の終了条件として、有利区間ゲーム数及びメダルの純増枚数に基づかずに成立し得る終了
条件であり、予め定められた任意条件が成立することで成立する終了条件3が成立し得る
。以下、当該終了条件3について図21に基づいて説明する。
図21に示すように、メイン制御部41は、有利区間中における非AT状態に制御して
いるときには、通常期間、終了待機期間、偽前兆期間のいずれかに制御することが可能で
ある。
メイン制御部41は、有利区間に制御し、かつ非AT状態に制御している期間では、主
に通常期間に制御し、当該通常期間中において内部抽選にてAT抽選対象役が当選したと
きに、AT抽選を行う。そして、当該AT抽選に当選した場合には、遊技区間を有利区間
に維持しつつATに関する制御状態を前兆状態を経由してAT状態へ移行させる。一方、
当該通常期間中において、内部抽選にて有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1)が
当選した場合には、有利区間及び非AT状態を維持しつつ、当該ゲームの次ゲームから終
了待機期間に制御する。終了待機期間は、当該期間が経過したことを条件に有利区間を終
了させる終了条件3が成立し得る期間であり、最大で所定ゲーム数(本実施例では、5ゲ
ーム)にわたり制御される。
終了待機期間に制御しているときには、通常期間に制御しているときと同様に内部抽選
にてAT抽選対象役が当選することで、AT抽選を行う。そして、当該AT抽選に当選し
た場合に、ATに関する制御状態を前兆状態を経由してAT状態へ移行させる。一方、当
該AT抽選にて当選しなかった場合には、当該終了待機期間を終了させた後、遊技区間を
有利区間に維持しつつ、特定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたり偽前兆期間に
制御する。偽前兆期間も終了条件3が成立し得る期間である。
また、終了待機期間に制御しているときに、内部抽選にてAT抽選対象役が当選するこ
となく、所定ゲーム数が経過した場合には、当該ゲームの終了時に当該終了待機期間を終
了させるとともに有利区間を終了させて、遊技区間を通常区間へ移行させるように制御す
る。これにより、任意終了条件として、遊技区間が有利区間に制御され、かつATに関す
る制御状態が非AT状態に制御されている通常期間において、内部抽選にて通常リプレイ
1が当選し、その後AT抽選に当選することなく、所定期間(終了待機期間にわたるゲー
ム数(5ゲーム))が経過することが成立することで、有利区間の終了条件3が成立する
ようになっている。尚、有利区間を終了させる際には、上述のように有利区間報知LED
12aの点灯を終了させて、消灯状態に制御する。
また、終了待機期間の後に偽前兆期間に制御しているときには、通常期間及び終了待機
状態に制御しているときと同様に内部抽選にてAT抽選対象役が当選することで、AT抽
選を行う。そして、偽前兆期間に制御した後、特定ゲームが経過することで当該偽前兆期
間を終了させる。偽前兆期間中において行われたAT抽選にて当選した場合には、偽前兆
期間の終了後、遊技区間を有利区間に維持しつつATに関する制御状態を前兆状態へ移行
させる一方、偽前兆期間中のAT抽選にて当選しなかた場合には、偽前兆期間を終了させ
るとともに有利区間を終了させて、遊技区間を通常区間へ移行させるように制御する。こ
れにより、任意終了条件として、遊技区間が有利区間に制御され、かつATに関する制御
状態が非AT状態に制御されている通常期間において、内部抽選にて通常リプレイ1が当
選し、その後AT抽選に当選することなく、所定期間(終了待機期間及び偽前兆期間にわ
たるゲーム数(最大で8ゲーム))が経過することが成立することでも、有利区間の終了
条件3が成立するようになっている。尚、偽前兆期間に終了とともに有利区間を終了させ
る際にも、上述のように終了待機期間の終了とともに有利区間を終了させる際と同様に、
有利区間報知LED12aの点灯を終了させて、消灯状態に制御する。
また、メイン制御部41は、終了待機期間に制御するときに、終了待機期間に制御する
旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信し、偽前兆期間に制御するときに
、偽前兆期間に制御す旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また
、AT抽選が行われるときに、当該AT抽選の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部9
1に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて
、終了待機期間に制御されることが特定される場合には、終了待機期間に制御されている
旨すなわち所定ゲーム数後に有利区間が終了され得る状況であることを示唆する演出(例
えば、通常演出画面とは異なる態様でキャラクタや背景を液晶表示器51に表示させる演
出等)を、終了待機期間中の所定タイミングで行うことが可能である。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて、偽前兆
期間に制御されることが特定される場合には、ATに関する制御状態が前兆状態に制御さ
れている旨が特定される場合と同様の演出態様や演出頻度で、その後AT状態に制御され
る可能性を示唆する示唆演出を、偽前兆状態が終了されるまでの所定タイミングにおいて
行うことが可能となっている。偽前兆期間に制御されるときに、前兆状態に制御されてい
るときと同様の演出態様で演出を行うことで、その後、AT状態に制御される可能性を示
唆することができる。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて、偽前兆
期間においてAT抽選に当選しなかったことで、有利区間が終了されることが特定される
場合には、偽前兆期間の終了時にAT抽選に当選しなかった旨を示唆する結果示唆演出(
例えば、所定のキャラクタの画像と、AT抽選に当選しなかった旨を示唆する「残念」の
文字画像を液晶表示器51に表示させる演出等)を行う一方、偽前兆期間中にAT抽選に
当選して、その後メイン制御部41側にて前兆状態に移行されることが特定される場合に
は、偽前兆期間の終了を示唆するような演出(例えば、偽前兆期間中にAT抽選に当選し
た旨を示唆する演出等)を行わず、引き続き前兆状態の演出を行うように制御するように
なっている。
このように、メイン制御部41は、有利区間に制御しているときに、有利区間の終了条
件のうち終了条件3が成立することで、有利区間を終了させて、遊技区間を通常区間へ移
行させるようになっている。そして、終了条件3は、任意終了条件として、遊技区間が有
利区間に制御され、かつATに関する制御状態が非AT状態に制御されている通常期間に
おいて、内部抽選にて通常リプレイ1が当選し、その後AT抽選に当選することなく、所
定期間(終了待機期間にわたるゲーム数(5ゲーム)、または終了待機期間及び偽前兆期
間にわたるゲーム数(最大で8ゲーム))が経過することが成立することであり、終了条
件3は、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役
1)の当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了役以外
の所定の内部抽選対象役(本実施例では、押し順小役、特定小役1、2、再遊技役2)の
当選となることを含まない。これにより、終了条件3は、内部抽選の抽選結果が所定結果
となることで成立するが、特定結果となっても成立しないので、有利区間報知LED12
aが点灯状態に制御されることで有利区間に制御されている旨が示唆されている期間にお
いて、内部抽選の抽選結果に着目させることができる。尚、内部抽選の抽選結果が再遊技
役1となったか否かは、当該再遊技役1に含まれる入賞役の図柄組合せがリール2L、2
C、2Rに停止するか否かにより、認識させることが可能である。
また、有利区間の終了条件3には、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了
役以外の所定の内部抽選対象役(本実施例では、押し順小役、特定小役1、2、再遊技役
2)の当選となることが含まれておらず、当該有利区間終了役以外の所定の内部抽選対象
役には、通常区間から有利区間へ移行させる契機となる抽選結果である有利区間移行抽選
対象役(本実施例では、押し順小役)が含まれる。これにより、通常区間から有利区間へ
移行させる契機となる抽選結果によって有利区間が終了することがないため、遊技者を困
惑させてしまうことを防止できる。
また、有利区間の終了条件3には、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了
役(本実施例では、再遊技役1)の当選となることを含み、当該有利区間終了役には、通
常区間から有利区間へ移行させる契機とならない内部抽選対象役が含まれる。これにより
、通常区間に制御されているときに、内部抽選の抽選結果が有利区間終了役の当選となっ
ても有利区間へ移行されることがないので、所定結果が遊技者にとって有利とならない抽
選結果であると認識させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、有利区間の終了条件3には、内部抽選の抽選結果が所
定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1)の当選となることを含み、当
該有利区間終了役には、ナビ報知が行われるナビ対象役ではない内部抽選対象役が含まれ
る。これにより、有利区間においてナビ報知により有利なストップスイッチ8L、8C、
8Rの操作態様が報知されたにも関わらず、有利区間が終了してしまうことを防止できる
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間中の非AT状態において、内部抽
選の抽選結果が所定結果として再遊技役1の当選となった後、内部抽選の抽選結果が特定
結果として特定小役1または特定小役2の当選となることなく、終了待機期間の所定ゲー
ム数(本実施例では、5ゲーム)が経過したときに有利区間を終了させるようになってい
る。
また、メイン制御部41は、有利区間中の非AT状態において、内部抽選の抽選結果が
所定結果として再遊技役1の当選となった後、終了待機期間の所定ゲーム数(本実施例で
は、5ゲーム)が経過する前に内部抽選の抽選結果が特定結果として特定小役1または特
定小役2の当選となり、AT抽選に当選することでATに関する制御状態がAT状態へ移
行される場合には有利区間を終了させないで、当該有利区間を継続するようになっている
また、メイン制御部41は、有利区間中の非AT状態において内部抽選の抽選結果が所
定結果として再遊技役1の当選となった後、終了待機期間の所定ゲーム数(本実施例では
、5ゲーム)が経過する前に内部抽選の抽選結果が特定結果として特定小役1または特定
小役2の当選となったが、AT抽選に当選しなかったことで、AT状態へ移行されない場
合には当該特定結果となった後、偽前兆期間の特定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)
が経過したときに有利区間を終了させるようになっている。
また、メイン制御部41は、有利区間において内部抽選の抽選結果が所定結果となった
場合でも、所定ゲーム数が経過する前に内部抽選の抽選結果が特定結果となり、AT状態
に移行する場合には有利区間が継続するとともに、終了待機期間の所定ゲーム数が経過す
る前に内部抽選の抽選結果が特定結果となり、AT状態に移行しない場合にも当該特定結
果となった後、偽前兆期間の特定ゲーム数が経過するまでは有利区間が終了しないので、
その間はAT状態へ移行することを期待させることができるようになっている。
また、メイン制御部41は、有利区間中の非AT状態においては、内部抽選の抽選結果
が所定結果(本実施例では、有利区間終了役(再遊技役1)の当選)となった場合に成立
し得る終了条件3が成立した場合に、有利区間を終了させ、有利区間中のAT状態におい
ては、内部抽選の抽選結果が所定結果となった場合に有利区間を終了させず、内部抽選の
抽選結果に基づかずに成立する終了条件1または終了条件2の少なくとも一方が成立する
ことで有利区間を終了させるようになっている。これにより、有利区間中の非AT状態で
は、内部抽選の抽選結果が所定結果となることで有利区間が終了する一方、有利区間中の
AT状態では、内部抽選の抽選結果に基づかずに成立する終了条件が成立することで有利
区間が終了するので、有利区間中においてAT状態と非AT状態とで異なる遊技性を提供
することができる。
[作用効果1]
従来のスロットマシンとして、遊技者にとって有利な有利状態に制御されるものにおい
て、有利状態に制御されている期間にわたり点灯状態となる有利状態ランプを備えた構成
のものがある。このような構成のスロットマシンでは、有利状態ランプが点灯するタイミ
ングや消灯するタイミングについて鑑みられていない。
これに対して、本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽
選結果が有利区間移行抽選対象役となり、かつ有利区間移行抽選にて有利区間に移行する
旨が決定された場合に、遊技区間を通常区間から遊技者にとって有利な有利区間に移行さ
せることが可能であり、有利区間に移行した旨を報知する有利区間報知LED12a(遊
技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメント)を備え、有利区間に移行させた
後、最初にナビ報知が行われることで有利区間報知開始条件が成立するゲームの開始時に
、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、有利区間に移行した旨を報知すること
が可能であり、有利区間において最初にナビ報知が行われるより前に、有利区間報知LE
D12aの点灯を開始させる構成である。このような構成では、有利区間においてナビ報
知が行われるときまでに、有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、有利区間に制
御されている旨を報知することができる。
本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aの点灯を開始させた後
、遊技補助表示器12でのナビ報知を開始させる構成であるが、有利区間報知LED12
aの点灯と遊技補助表示器12におけるナビ報知の表示が同時に開始される構成でも良い
。このような構成でも、有利区間においてナビ報知が行われるときまでに、有利区間報知
LED12aの点灯を開始させて、有利区間に制御されている旨を報知することができる
[作用効果2]
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、有利区間に制御しているとき
に、有利区間の終了条件が成立することで、当該有利区間を終了させることが可能であり
、有利区間を終了した旨を報知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右
側表示器12Rの第8セグメント)を備え、有利区間であるときには、有利区間報知LE
D12aを点灯状態に制御する構成であり、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が
特定結果(小役)となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に応じ
て異なる図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、この際、停止した図柄組合
せによって有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミン
グが異なる構成であるので、有利区間報知LED12aによる報知に着目させることがで
きる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、内部抽選の抽選結果が所定結
果(再遊技役)となったときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に応じて
異なる図柄組合せをリールに停止させることが可能であり、この際、停止した図柄組合せ
によって有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨が報知されるタイミング
が共通である構成であるので、有利区間報知LED12aによる示唆によって遊技者を困
惑させてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、遊技者所有のメダル枚数をクレジットとして記憶し、
精算スイッチ10による精算操作が行われたときにクレジットとして記憶されているメダ
ル枚数を精算することが可能な構成であり、メイン制御部41は、有利区間を終了する場
合に、リールに停止された後、精算操作の受付が有効となるまでの期間において有利区間
報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する構成であるので、有利区間が終
了したことを認識したうえで、遊技者がゲームを終了することができる。
本実施例のスロットマシン1では、メイン制御部41は、小役が入賞して有利区間を終
了する場合に、遊技補助表示器12によるメダルの払出枚数の表示が完了した以降のタイ
ミングで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する構成であるの
で、メダルの払出が行われたことを認識させたうえで、有利区間を終了した旨を報知する
ことができる。
本実施例のスロットマシン1では、再遊技役が入賞して有利区間を終了する場合に、リ
プレイ中LED20の点灯を開始させて再遊技が付与された旨の報知が完了した以降のタ
イミングで有利区間報知LED12aにより有利区間が終了した旨を報知する構成である
ので、再遊技が付与されたことを認識させたうえで、有利区間が終了した旨を示唆するこ
とができる。
本実施例のスロットマシン1では、有利区間を終了する場合に、すべてのリール2L、
2C、2Rの回転が停止された後であって、投入要求LED17の点灯が開始されること
でメダルの投入が可能である旨が報知される前のタイミングで、有利区間報知LED12
aにより有利区間が終了した旨を報知する構成であるので、有利区間が終了したことを知
らずに、遊技者が次ゲームを開始させるためにメダルを投入してしまうことを防止できる
[作用効果3]
本実施例のメイン制御部41は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8
C、8Rの操作態様を報知するナビ報知及び小役の入賞に伴い遊技者に払出されるメダル
払出枚数を表示する遊技補助表示器12を備え、有利区間に制御している期間では、遊技
補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメントを有利区間報知LED12aとして
点灯状態に制御することが可能であり、有利区間に移行した旨を報知することが可能な構
成であり、遊技補助表示器12の一部を有利区間報知LED12aとして用いて有利区間
に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する構成であるので、有利区間に移行した
旨を報知する表示手段として、ナビ報知及びメダル払出枚数が表示される遊技補助表示器
12とは別個の表示手段をメイン制御部41に設ける必要がない。
本実施例では、メイン制御部41は、遊技補助表示器12の一部を有利区間報知LED
12aとして用いて有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する構成であ
るが、遊技補助表示器12とは別個に設けられた表示手段を有利区間報知LED12aと
して用いて有利区間に移行した旨を報知する構成でも良く、例えば、遊技補助表示器12
の近傍に当該遊技補助表示器12とは別個のLEDやランプ等の表示手段を配置し当該表
示手段を用いて有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する構成でも良い
。この構成によれば、遊技補助表示器12とは別個に、有利区間に移行した旨及び有利区
間が終了した旨を報知する表示手段が設けられるため、有利区間に移行した旨を報知する
表示を他の表示と明確に区別して認識させることができるとともに、この場合でも表示手
段の近傍に設けられるため、遊技者による見落としを防止できる。
尚、有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報知する表示手段を、例えば、
遊技用表示部13に設けられたクレジット表示器11や遊技補助表示器12、投入要求L
ED17等の各種表示器等が配置されている基板上に配置することで、当該表示手段を遊
技補助表示器12の近傍に設けることができ、遊技者による見落としを防止できる。また
、有利区間に移行した旨を報知する表示手段を、例えば、MAXBETスイッチ6やスタ
ートスイッチ7、精算スイッチ10等のゲームの開始または終了の際に操作されるスイッ
チ類の周囲に配置することで、遊技者による見落としを防止できる。
本実施例では、メイン制御部41は、遊技区間を有利区間に移行させた後、有利区間報
知開始条件が成立することで、当該有利区間報知開始条件が成立するゲームの開始時に、
有利区間報知LED12aの点灯を開始させて、有利区間に移行した旨を報知する一方で
、有利区間が終了されるゲームの終了時に、有利区間報知LED12aを消灯させて、有
利区間が終了した旨を報知する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間に移行され
るゲームの終了時に、有利区間報知LED12aを点灯させ、有利区間に移行した旨を報
知し、有利区間が終了されるゲームの終了時に、有利区間報知LED12aを消灯させ、
有利区間が終了される旨を報知する構成でも良い。
このような構成として、例えば、メイン制御部41は、有利区間に移行した旨及び有利
区間が終了した旨を報知する有利区間報知LED12aを備え、当該有利区間報知LED
12aを点灯状態に制御することにより有利区間に移行した旨を報知し、当該有利区間報
知LED12aを消灯状態に制御することにより有利区間が終了した旨を報知する構成で
あるとともに、例えば、図22に示すように、メイン処理において、有利区間報知LED
12aの出力バッファに、有利区間報知LED12aを点灯させる状態制御用データ(点
灯)または有利区間報知LED12aを消灯させる状態制御用データ(消灯)を設定可能
であり、有利区間報知LED12aを点灯させる処理と有利区間報知LED12aを消灯
させる処理を共通処理で行う構成であり、共通処理では、状態制御用データ(点灯)を所
定レジスタに読み込んだ後、現在制御されている遊技区間を特定可能な区間情報データに
基づいて有利区間であるか否かを判定し、有利区間であると判定した場合には、当該所定
レジスタに読み込まれている状態制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッフ
ァに設定する一方、有利区間でないと判定した場合には、状態制御用データ(消灯)を所
定レジスタに読み込むことで、状態制御用データを変更した後、当該所定レジスタに読み
込まれている状態制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッファに設定し、そ
の後、タイマ割込み処理が実行されることで、当該メイン処理の後に、出力バッファに設
定されている状態制御用データに基づいて有利区間報知LED12aを点灯状態または消
灯状態に制御するLEDダイナミック表示処理を行う構成でも良い。
このように、有利区間報知LED12aを点灯させる処理と有利区間報知LED12a
を消灯させる処理を共通処理で行う構成によれば、有利区間報知LED12aを点灯状態
に制御する場合も有利区間報知LED12aを消灯状態に制御する場合も別個の処理を行
う必要がないため、プログラム容量を削減することができる。また、一律に状態制御用デ
ータ(点灯)を所定レジスタに読み込んだ後、有利区間であるか否かを判定し、有利区間
でないと判定した場合に、状態制御用データ(消灯)を所定レジスタに読み込んで、状態
制御用データを変更するので、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込む際に
、有利区間か否かを判定し、その結果に応じて状態制御用データを読み込む場合よりもプ
ログラム容量を減らすことができる。また、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに
読み込んだ後、有利区間であるか否かを判定し、有利区間でないと判定された場合には当
該所定レジスタの状態制御用データを状態制御用データ(消灯)に変更するので、有利区
間であるときには、所定レジスタに状態制御用データ(消灯)を読み込むことなく、その
後、当該所定レジスタの状態制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッファに
設定する処理が行われることとなり、有利区間であるにも関わらず、有利区間報知LED
12aが消灯状態に制御されてしまうことを確実に防止できる。
また、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データを設定する処理と
して、例えば、図23に示すように、まず、有利区間であるか否かを判定し、有利区間で
ある場合には、状態制御用データ(点灯)を所定レジスタに読み込むような構成とするに
は、有利区間であるか否かの判定を2回行う構成(図23(a)参照)や、有利区間であ
るか否かを判定し、判定結果に応じて状態制御用データを所定レジスタに読み込んだ後、
当該状態制御用データを有利区間報知LED12aの出力バッファに設定する処理まで、
ジャンプするジャンプ命令を用いる構成(図23(b)参照)等が考えられる。このよう
な構成に対して、本実施例のように、まず、状態制御用データを所定レジスタに読み込み
、その後、有利区間であるか否かを判定して、判定結果に応じて所定レジスタの状態制御
用データを書き換え得る構成では、1ステップ分または2ステップ、プログラム容量を減
らすことが可能である。
本実施例のメイン制御部41は、有利区間に移行した旨及び有利区間が終了した旨を報
知する有利区間報知LED12a(遊技補助表示器12の右側表示器12Rの第8セグメ
ント)を備え、当該有利区間報知LED12aを消灯状態に制御することで、有利区間が
終了した旨を報知することが可能な構成であり、メイン処理では、有利区間報知LED1
2aの出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、AT状態管
理処理において、RAM41cにおいて有利区間に関するデータが記憶されている所定領
域を初期化する処理を行って、有利区間に関するデータを初期化する構成であるので、有
利区間報知LED12aが消灯状態に制御されて有利区間が終了した旨が報知されている
にもかかわらず、有利区間に関するデータがRAM41cの所定領域に残ってしまうこと
を防止できる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aの出力バッファに
状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、RAM41cに記憶されている有
利区間に関するデータを初期化する処理を行うことで、有利区間報知LED12aを消灯
状態に制御する前に、有利区間に関するデータを初期化する構成であるが、有利区間報知
LED12aを消灯状態とする制御と同時期に、有利区間に関するデータを初期化する構
成でも良い。例えば、有利区間報知LED12aの出力バッファに状態制御用データ(消
灯)を設定する処理、及び、有利区間に関するデータを初期化する処理を、同じタイミン
グで行われるタイマ割込み処理において行う構成とすることで、有利区間報知LED12
aを消灯状態とする制御と、有利区間に関するデータを初期化する処理とを同時期に行う
ことができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間報知LED12aを消灯状態に制
御する前に、有利区間に関するデータを初期化する構成であるが、有利区間に関するデー
タを初期化した後に、有利区間報知LED12aを消灯状態に制御する構成でも良い。こ
のような構成では、有利区間報知LED12aを点灯状態に制御している期間中に、有利
区間に関するデータが初期化されてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、メイン処理では、有利区間報知LED12aの出力バ
ッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、AT状態管理処理におい
て有利区間に関するデータが記憶されているRAM41cの所定領域を初期化する初期化
処理を行う構成であり、当該初期化処理により初期化されるRAM41cの所定領域には
、有利区間報知LED12aの出力バッファを含まず、当該初期化処理により初期化され
る有利区間に関するデータは、当該有利区間報知LED12aの出力バッファに設定され
ている状態制御用データ(点灯)を含まない構成であるので、有利区間報知LED12a
の出力バッファに状態制御用データ(消灯)を設定する処理を行う前に、当該有利区間報
知LED12aの出力バッファに設定されている状態制御用データ(点灯)が、AT状態
管理処理における初期化処理により初期化されることがないので、有利区間が終了するま
で確実に有利区間報知LED12aを点灯状態に制御することができる。
[作用効果4]
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間におけるメダル
の純増枚数(有利区間において払い出されたメダルの総枚数から有利区間において賭数の
設定に用いられたメダルの総枚数を減じて得られる枚数)を計数するための純増枚数カウ
ンタを更新することが可能であり、当該純増枚数カウンタの値に基づいて特定される有利
区間におけるメダルの純増枚数が予め定められた規定枚数(本実施例では、2400枚か
らスロットマシン1での払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用され
る最大枚数(3枚)を加算した値(2388))を超えた場合に、有利区間データ初期化
処理を行って、有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成であり、メイン制御部4
1は、純増枚数カウンタを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払
出されたメダル払出枚数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算
して得られる演算値が0より小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正し、当該
演算値が0以上である場合には、当該演算値を純増枚数カウンタの値とするように純増枚
数カウンタの値を更新するように制御することで、有利区間の開始以後、メダルの純増数
が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数するようになっており、当該純
増枚数カウンタの値に基づいて、メダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終
了させて通常区間に移行させる構成である。
この構成によれば、有利区間の開始以後、遊技用価値の純増数が最も減少したときを起
点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常
区間に移行させるので、有利区間が開始したときを起点とするメダルの純増数が規定数を
超えていない場合でも、メダルが増加に転じてからのメダルの純増数が規定枚数を超える
場合には有利区間が終了することとなるため、有利区間中のメダルの純増数だけでなく、
有利区間開始後のメダルの純増数も規定枚数を基準とした範囲に制限することができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウンタ
を更新する際に、有利区間中において、当該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出される
メダルの払出枚数値を特定し、純増枚数カウンタに基づいて特定される純増枚数値に当該
払出枚数を加算し、加算後の純増枚数値から賭数に用いられたメダルの枚数を減算するこ
とで得られる純増枚数値に基づいて更新する純増枚数カウンタする構成、すなわち純増枚
数カウンタにより計数される有利区間におけるメダルの純増枚数は、有利区間中において
ゲームの結果として実際に払出されたメダル枚数に基づいて計数される構成であるが、有
利区間におけるメダルの純増枚数は、少なくとも遊技者に対して付与されたメダル枚数か
ら遊技者が賭数に設定することでゲームに使用したメダルを減算したものであれば良く、
内部抽選にて実際にメダルの付与を伴う所定小役の入賞の発生が許容された場合に、かつ
遊技者が当該小役の入賞を発生させることが可能な状況であるにも関わらず、入賞させる
ことができなかった場合に、当該小役の入賞が発生したものとみなして付与されたメダル
を遊技者に対して付与されたメダルとして計数する構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウン
タを更新する際に、純増枚数カウンタに基づいて特定される純増枚数値を所定レジスタに
読み込んだ後、当該ゲームの入賞フラグに基づいて払い出されるメダルの払出枚数値を特
定し、当該払出枚数を所定レジスタの純増枚数値に加算し、加算後の純増枚数値から賭数
の設定に用いられたメダルの枚数を減算することで得られる純増枚数値に基づいて更新す
る純増枚数カウンタする構成であるが、メイン制御部41は、純増枚数カウンタを更新す
る際に、当該ゲームにおいて払い出されるメダルの払出枚数値から、当該ゲームにおいて
賭数の設定に用いられたメダルの枚数値を減算して得られる純増数を、純増枚数カウンタ
に加算することで、当該純増枚数カウンタを更新する構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において有利区間におけ
るメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する際に、純増枚数カウンタに基づ
いて特定される純増枚数値を所定レジスタに読み込んだ後、当該ゲームの入賞フラグに基
づいて払い出されるメダルの払出枚数値を特定し、当該払出枚数を所定レジスタの純増枚
数値に加算し、加算後の純増枚数値から賭数の設定に用いられたメダルの枚数を減算する
ことで、所定レジスタに当該ゲームにおける純増枚数値を算出して、当該所定レジスタの
純増枚数値が規定枚数を超えているか否かを判定する構成であるが、メイン制御部41は
、当該ゲームにおけるメダルの払出枚数値及び賭数の設定に用いられたメダルの枚数に基
づいて当該ゲームの純増枚数を算出し、算出した純増枚数を純増枚数カウンタに加算して
、当該純増枚数カウンタを更新した後、当該純増枚数カウンタの値に基づいて、有利区間
におけるメダルの純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定する構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理において純増枚数カウン
タを更新する際に、当該純増枚数カウンタに当該ゲームにおいて払出されたメダル払出枚
数分の値を加算し、賭数の設定に用いられたメダルの分の値を減算して得られる演算値が
0より小さい場合には、純増枚数カウンタの値を0に修正する構成であり、純増枚数カウ
ンタでは、メダルの増減枚数が0を下回る場合に、0を下回る数値について計数せず、0
を上回る数値についてのみ計数する構成であるが、メイン制御部41は、0を下回る数値
について計数する構成、すなわちマイナス域の遊技用価値の純増数を計数する構成でも良
い。例えば、メイン制御部41は、有利区間の開始時に純増枚数カウンタを0に初期化し
た後、当該有利区間中において、メダルが払出されたときに、払出されたメダル枚数分の
値を純増枚数カウンタに加算し、賭数の設定にメダルが用いられたときに、そのメダル枚
数分の値を純増枚数カウンタから減算する処理を繰り返し行うことで、有利区間中におけ
るメダルの純増枚数を計数することで、メダルの増減枚数が0を下回る場合も、0を上回
る場合も計数することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行したとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が
規定枚数を超えた場合に有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良く、この
構成によれば、有利区間の終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一
律に設定されており、通常区間から有利区間に移行したとき以外を起点とするメダルの純
増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウンタの
値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行した後、有利区間報知LED12aによりAT状態に
移行した旨が示唆され、かつナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたと
き、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有利区間を終了さ
せて通常区間に移行させる構成でも良く、この構成によれば、有利区間の終了条件を判定
するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定されており、通常区間から有利区
間に移行した後、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆され、か
つナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知されたとき以外を起点とするメダル
の純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要がないことから、純増枚数カウン
タの値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間の開始以後、純増枚数カウンタの
値に基づいて、メダルの純増数が最も減少したときを起点としてメダルの純増枚数を計数
する構成であるが、メイン制御部41は、有利区間の開始以後の一律に設定された契機と
して、通常区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを増加させる操作態様
が報知されたか否かに関わらず、有利区間報知LED12aによりAT状態に移行した旨
が示唆されたとき、を起点とする現在までのメダルの純増数が規定枚数を超えた場合に有
利区間を終了させて通常区間に移行させる構成でも良く、この構成によれば、有利区間の
終了条件を判定するためのメダルの純増数を計数する起点が一律に設定されており、通常
区間から有利区間に移行した後、ナビ報知によりメダルを増加させる操作態様が報知され
たか否かに関わらず、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆され
たとき以外を起点とするメダルの純増数に基づいて有利区間の終了条件を判定する必要が
ないことから、純増枚数カウンタの値に基づいて有利区間の終了条件の判定する制御を簡
素化することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、有利区間中において、内部抽選にてナビ対
象役が当選したときに有利者にとって有利な操作態様を報知するナビ報知が行われるAT
状態と、内部抽選にてナビ対象役が当選してもナビ報知が行われない前兆状態を含むAT
に関する制御状態に制御することが可能な構成であり、AT状態管理処理において純増枚
数カウンタを更新する際に、ATに関する制御状態がAT状態であるか否かに関わらず、
メダルの払出を伴う入賞が発生することで、払出されるメダル枚数分を純増枚数カウンタ
に加算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成であるが、メイン制御部
41は、純増枚数カウンタを更新する際に、有利区間中において、ATに関する制御状態
がAT状態以外の制御状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選し、遊技者にと
って有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されてメダルが増加した
ときには増加分を純増枚数カウンタに加算し、内部抽選にてナビ対象役が当選し、遊技者
にとって有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されずメダルが増加
しないときには、純増枚数カウンタを加算せず、有利区間中において、ATに関する制御
状態がAT状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選したときには、遊技者にと
って有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されてメダルが増加した
か否かに関わらず、遊技者にとって有利な操作態様でストップスイッチ8L、8C、8R
が操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カウンタに加算して、有利区間におけるメ
ダルの純増枚数を計数する構成でも良く、この構成によれば、有利区間のうち遊技者にと
って有利な操作態様が報知されない前兆状態等においては、内部抽選にてナビ対象役が当
選しても実際にメダルが増加した場合に純増枚数カウンタに加算し、メダルを増加させる
ことができなかった場合には純増枚数カウンタに加算せず、有利区間のうち遊技者にとっ
て有利な操作態様が報知されるAT状態においては、内部抽選にてナビ対象役が当選した
場合に実際にメダルが増加したか否かに関わらず純増枚数カウンタを加算するようになっ
ており、遊技者がメダルを増加させることが可能な状況であれば実際にメダルが増加した
か否かに関わらず、純増枚数カウンタを加算することで、有利区間を意図的に引き延ばす
ことを防止しつつ、遊技者が確実にメダルを増加させることができない状況であれば、実
際にメダルが増加したときのみ純増枚数カウンタを加算することで、遊技者に不利益とな
ってしまうことを防止できる。
また、純増枚数カウンタを更新する際に、有利区間中において、ATに関する制御状態
がAT状態以外の制御状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選し、かつメダル
が増加したときには増加分を純増枚数カウンタに加算し、内部抽選にてナビ対象役が当選
したが、メダルが増加しないときには、純増枚数カウンタを加算せず、有利区間中におい
て、ATに関する制御状態がAT状態である場合に、内部抽選にてナビ対象役が当選した
ときには、メダルが増加したか否かに関わらず、遊技者にとって有利な操作態様でストッ
プスイッチ8L、8C、8Rが操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カウンタに加
算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成において、メイン制御部41
は、有利区間中においては、ATに関する制御状態がいずれの制御状態であるかに関わら
ず、内部抽選の抽選結果が、メダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの所
定操作態様が変化しない所定小役となった場合には、所定操作態様で操作されメダルが増
加したか否かに関わらず、所定操作態様で操作された場合のメダルの増加分を純増枚数カ
ウンタに加算して、有利区間におけるメダルの純増枚数を計数する構成でも良く、この構
成によれば、有利区間中において、遊技者がメダルを増加させることが可能な状況であれ
ば実際にメダルが増加したか否かに関わらず、純増枚数カウンタを加算することで、有利
区間を意図的に引き延ばすことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、A
T状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数カウンタに基づいて特定される有利区間ゲ
ーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到
達したと判定した場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否かを判定す
ることなく、有利区間データ初期化処理を行って、有利区間を終了させる構成であるので
、有利区間の終了条件として、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することが成立し
ている場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定を行わずに済
むため、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えたか否かの判定に係る制御を簡素化
することができる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、A
T状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達していない場合に、有利区間における純増枚数
が規定枚数を超えるか否かを判定する構成であるので、AT状態管理処理において、まず
、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定するので、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達して有利区間を終了させる場合に、有利区間ゲーム数が上限ゲーム
数に到達したか否かの判定に係る制御よりも煩雑な有利区間における純増枚数が規定枚数
を超えるか否かを判定に係る制御を省略することができる。
本実施例では、メイン制御部41は、AT状態管理処理では、まず、有利区間ゲーム数
が上限ゲーム数に到達したか否かを判定し、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達して
いない場合に、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えるか否かを判定する構成であ
るが、AT状態管理処理において、まず、有利区間における純増枚数が規定枚数を超える
か否かを判定し、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えない場合に、有利区間ゲー
ム数が上限ゲーム数に到達したか否かを判定する構成でも良く、この構成によれば、有利
区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する頻度よりも、有利区間における純増枚数が規定枚
数を超える頻度の方が高くなり得るため、頻度の低い事象についての判定に係る制御を省
略することができる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、有利区間ゲーム数が上限
ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め定められた規定枚数を超える
ことのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間を終了させる構成であり、有
利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、及び有利区間における純増枚数が規定枚
数を超えることの双方が成立した場合に、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するこ
とまたは有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることの一方が成立した場合と共通
の有利区間データ初期化処理を行って、共通のデータ(有利区間に関するデータ)を初期
化する構成であるので、有利区間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達するこ
と及び有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることの双方が成立した場合に、有利
区間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することまたは有利区間における純
増枚数が規定枚数を超えることの一方が成立した場合と共通のデータを初期化するので、
これら双方の条件が成立した場合と、一方の条件のみが成立した場合とで有利度に差が生
じてしまうことを防止できる。
例えば、第1条件として有利区間において有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達する
ことのみが成立して有利区間が終了する場合には当該第1条件に対応するデータを初期化
し、第2条件として有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることのみが成立して有
利区間が終了する場合には当該第2条件に対応するデータを初期化する構成において、第
1条件と第2条件の双方が成立して有利区間が終了する場合に、第1条件に対応するデー
タも第2条件に対応するデータも初期化される構成とすると、第1条件または第2条件の
一方が成立した場合よりも遊技者にとって不利となる可能性があるが、有利区間において
第1条件及び第2条件の双方が成立した場合に、有利区間において第1条件または第2条
件の一方が成立した場合と共通のデータを初期化する構成とすることで、第1条件及び第
2条件の双方が成立した場合と、第1条件または第2条件の一方が成立した場合とで有利
度に差が生じてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、AT状態管理処理において、AT状態管理処理におい
て、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達すること、有利区間における純増枚数が予め
定められた規定枚数を超えることのうち少なくとも一方の条件が成立した場合に有利区間
を終了させる構成であるので、有利区間ゲーム数が上限ゲーム数に到達することで有利区
間が終了するので、有利区間が長期間にわたり継続することを防止できるとともに、有利
区間が長期間にわたり継続しない場合であっても、有利区間において急激にメダルが増加
した場合は、有利区間における純増枚数が規定枚数を超えることで有利区間が終了するの
で、有利区間における有利度が過度に高まってしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、出玉制御処理では、有利区間報知開始条件が成立する
ことで、有利区間報知LED12aの出力バッファに制御状態データ(点灯)を設定し、
割込み1回待ち処理を行った後、指示設定処理にてナビ報知のナビ表示を遊技補助表示器
12に表示させるように制御することで、有利区間報知LED12aの点灯を開始させた
後、遊技補助表示器12でのナビ報知を開始させる構成であり、有利区間報知LED12
aにより有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増
加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される場合に、ナビ報知に
よりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイ
ミングより前のタイミングで有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示
唆される構成であるので、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆
されるゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C
、8Rの操作態様が報知される場合に、当該ナビ報知によりメダルを増加させるストップ
スイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるよりも前に有利区間報知LED12a
により有利区間に移行した旨が示唆されるので、有利区間に移行した旨を認識させたうえ
で、当該ゲームにおいてメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態
様を認識させることができる。
本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングより前のタイミングで有利区間
報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆される構成であるが、有利区間報知
開始条件が成立するゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングと同じタイミングで、有利区間報
知LED12aの点灯が開始されて有利区間に移行した旨が示唆される構成でも良く、こ
の構成によれば、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆されるゲ
ームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの
操作態様が報知される場合に、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ8L
、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングと同じタイミングで有利区間報知LED
12aにより有利区間に移行した旨が示唆されるので、有利区間に移行した旨とメダルを
増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を同時に認識させることができ
る。
本実施例では、メイン制御部41は、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイ
ッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知されるタイミングより前のタイミングで有利区間
報知LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆される構成であるが、有利区間報知
LED12aにより有利区間に移行した旨が示唆されるゲームにおいて、ナビ報知により
メダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される場合に、
当該ナビによりメダルを増加させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知
された後に有利区間報知LED12aの点灯を開始させて有利区間に移行した旨を示唆す
る構成でも良く、この構成によれば、有利区間報知LED12aにより有利区間に移行し
た旨が示唆されるゲームにおいて、ナビ報知によりメダルを増加させるストップスイッチ
8L、8C、8Rの操作態様が報知される場合に、当該ナビ報知によりメダルを増加させ
るストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知された後に有利区間報知LED1
2aにより有利区間に移行した旨が示唆されるので、メダルを増加させるストップスイッ
チ8L、8C、8Rの操作態様が報知された後、どのタイミングで有利区間に移行した旨
が示唆されるかに着目させることができる。
[作用効果5]
従来の遊技機として、遊技者にとって有利な有利状態に制御されるものにおいて、有利
状態に制御されている期間にわたり点灯状態となる有利状態ランプを備えた構成のものが
ある。このような構成の遊技機では、有利状態の終了条件について鑑みられていない。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、遊技区間の制御を行うこ
とが可能であり、遊技区間には、通常区間と、当該通常区間よりも遊技者にとって有利な
有利区間とが含まれ、有利区間に制御されている旨を示唆する有利区間報知LED12a
を備え、有利区間に制御されているときには、遊技に関連する数値情報として、有利区間
において行われたゲーム数(有利区間ゲーム数)及び有利区間におけるメダルの純増枚数
を計数することが可能であり、有利区間ゲーム数が予め定められた上限ゲーム数(本実施
例では、1500ゲーム)に到達すること、または有利区間におけるメダルの純増枚数が
規定枚数(本実施例では、2388枚)を超えることで成立する第1終了条件、当該第1
終了条件とは異なる第2終了条件のうち少なくとも一方の終了条件が成立した場合に、有
利区間を終了させて通常区間に移行させる構成であり、スロットマシン1は、有利区間の
開始以後、有利区間報知開始条件が成立することで有利区間報知LED12aの点灯を開
始させて、有利区間に制御されている旨を点灯により示唆し、その後、当該有利区間が終
了するまでの期間にわたり、有利区間報知LED12aを点灯状態に継続的に制御して、
有利区間に制御されている旨を継続して示唆する構成であり、有利区間の第2終了条件は
、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1)の
当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了役以外の所定
の内部抽選対象役(本実施例では、押し順小役、特定小役1、2、再遊技役2)の当選と
なることを含まない構成である。
この構成によれば、有利区間報知LED12aにより有利区間の開始以後、有利区間に
制御されている旨が示唆された後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり有利区間
に制御されている旨が継続して示唆されるとともに、有利区間は、有利区間ゲーム数また
は有利区間におけるメダルの純増枚数が特定条件を満たすことで成立する第1終了条件が
成立した場合だけでなく、内部抽選の抽選結果に応じて成立する第2終了条件が成立した
場合にも終了することとなる。そして、第2終了条件は、内部抽選の抽選結果が所定結果
(有利区間終了役の当選)となることで成立し得るが、特定結果(有利区間終了役以外の
内部抽選対象役の当選)となることでは成立しないので、有利区間報知LED12aによ
り有利区間に制御されている旨が示唆されている期間において内部抽選の抽選結果に着目
させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技区間を通常区間と有利区間に制御することが可能
であり、第2終了条件が成立することで、有利区間を終了させる構成であり、第2終了条
件は、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1
)の当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了役以外の
所定の内部抽選対象役(本実施例では、押し順小役)の当選となることを含まない構成で
あり、通常区間に制御されているときには、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区
間移行抽選対象役(本実施例では、押し順小役)の当選となることで、通常区間を終了さ
せて有利区間へ移行させることが可能であり、第2終了条件に含まれない特定結果は、通
常区間から有利区間へ移行させる契機となる抽選結果である構成である。
この構成によれば、通常区間から有利区間へ移行させる契機となる抽選結果によって有
利区間が終了することがないため、遊技者を困惑させてしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技区間を通常区間と有利区間に制御することが可能
であり、第2終了条件が成立することで、有利区間を終了させる構成であり、第2終了条
件は、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1
)の当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了役以外の
所定の内部抽選対象役(本実施例では、押し順小役)の当選となることを含まない構成で
あり、通常区間に制御されているときには、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区
間終了役(本実施例では、再遊技役1)の当選となることで、通常区間を終了させて有利
区間へ移行させることがなく、第2終了条件に含まれる所定結果は、通常区間から有利区
間へ移行させる契機とならない抽選結果である構成である。
この構成によれば、所定結果が遊技者にとって有利とならない抽選結果であると認識さ
せることができる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技者が操作可能なストップスイッチ8L、8C、8
Rと、有利区間において内部抽選の抽選結果がナビ対象役(本実施例では、押し順小役)
の当選となった場合に、遊技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作
態様を報知するナビ報知を行うことが可能な構成であり、遊技区間を通常区間と有利区間
に制御することが可能であり、第2終了条件が成立することで、有利区間を終了させる構
成であり、第2終了条件は、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実
施例では、再遊技役1)の当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として
有利区間終了役以外の所定の内部抽選対象役であるナビ対象役(本実施例では、押し順小
役)の当選となることを含まない構成であり、第2終了条件に含まれる所定結果は、通常
区間から有利区間へ移行させる契機とならない抽選結果である構成である。第2終了条件
に含まれる所定結果は、ナビ対象役の当選ではない抽選結果である構成である。
この構成によれば、有利区間においてナビ報知により有利な操作態様が報知されたにも
関わらず、有利区間が終了してしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技区間を通常区間と有利区間に制御することが可能
であり、第2終了条件が成立することで、有利区間を終了させる構成であり、第2終了条
件は、内部抽選の抽選結果が所定結果として有利区間終了役(本実施例では、再遊技役1
)の当選となることを含み、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終了役以外の
所定の内部抽選対象役であるナビ対象役(本実施例では、押し順小役)の当選となること
を含まない構成であるとともに、ATに関する制御状態を、非AT状態と、当該非AT状
態よりも遊技者にとって有利なAT状態に制御することが可能であり、有利区間において
非AT状態に制御されているときには、内部抽選の抽選結果が特定結果として有利区間終
了役以外の所定の内部抽選対象役であるAT抽選対象役(本実施例では、特定小役1、2
)の当選となることでAT抽選を行い、当該AT抽選に当選することでAT状態に移行さ
せることが可能な構成であり、有利区間の第2終了条件に含まれない特定結果は、ATに
関する制御状態を非AT状態からAT状態へ移行させる契機となる抽選結果である構成で
ある。また、スロットマシン1では、有利区間中の非AT状態において、内部抽選の抽選
結果が所定結果となった後、内部抽選の抽選結果が特定結果となることなく終了待機期間
の所定ゲーム数(本実施例では、5ゲーム)が経過したときに有利区間を終了させる一方
、有利区間中の非AT状態において、内部抽選の抽選結果が所定結果となった後、終了待
機期間の所定ゲーム数(本実施例では、5ゲーム)が経過する前に内部抽選の抽選結果が
特定結果となり、AT抽選に当選することでATに関する制御状態がAT状態へ移行され
る場合には有利区間を終了させず、有利区間中の非AT状態において内部抽選の抽選結果
が所定結果となった後、所定ゲーム数が経過する前に内部抽選の抽選結果が特定結果とな
ったが、AT抽選に当選しなかったことで、AT状態へ移行されない場合には当該特定結
果となった後、偽前兆期間の特定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)が経過したときに
有利区間を終了させる構成である。
この構成によれば、有利区間において所定結果となった場合でも、所定ゲーム数が経過
する前に特定結果となり、AT状態に移行する場合には有利区間が継続するとともに、所
定ゲーム数が経過する前に特定結果となり、AT状態に移行しない場合にも特定結果とな
った後、特定ゲーム数が経過するまでは有利区間が終了しないので、その間はAT状態へ
移行することを期待させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技区間を通常区間と有利区間とに制御することが可
能であり、有利区間に制御されているときに、有利区間ゲーム数が予め定められた上限ゲ
ーム数(本実施例では、1500ゲーム)に到達すること、または有利区間におけるメダ
ルの純増枚数が規定枚数(本実施例では、2388枚)を超えることで成立する第1終了
条件、当該第1終了条件とは異なる第2終了条件のうち少なくとも一方の終了条件が成立
した場合に、有利区間を終了させて通常区間に移行させる構成であるとともに、有利区間
に制御されているときに、ATに関する制御状態を非AT状態と当該非AT状態よりも遊
技者にとって有利なAT状態に制御することが可能な構成であり、有利区間中の非AT状
態においては、内部抽選の抽選結果が所定結果(本実施例では、有利区間終了役(再遊技
役1)の当選)となった場合に成立し得る第2終了条件が成立した場合に有利区間を終了
させ、有利区間中のAT状態においては、内部抽選の抽選結果が所定結果となった場合に
有利区間を終了させず、内部抽選の抽選結果に基づかずに成立する第1終了条件が成立す
ることで有利区間を終了させる構成である。
この構成によれば、有利区間中の非AT状態では、内部抽選の抽選結果が所定結果とな
ることで有利区間が終了する一方、有利区間中のAT状態では、内部抽選の抽選結果に基
づかずに成立する終了条件が成立することで有利区間が終了するので、有利区間中におい
てAT状態と非AT状態とで異なる遊技性を提供することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含
まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設
定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用
いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数
を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値と
して用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記
実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに
相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用い
るものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値
を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価
値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生に
よってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマ
シンを適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適
用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射
することにより遊技を行うパチンコ遊技機等の遊技機においても適用可能である。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
12 遊技補助表示器
12a 有利区間報知LED
41 メイン制御部
91 サブ制御部

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機において、
    前記可変表示部の変動表示を開始させるための操作が行われたときに抽選を行う抽選手段と、
    通常区間よりも遊技者にとって有利な有利区間に制御可能な有利区間制御手段と、
    前記有利区間において遊技に関連する数値を更新する数値更新手段と、
    前記数値更新手段により更新された数値が特定条件を満たすことで成立する第1終了条件及び第1終了条件とは異なる予め定められた条件である第2終了条件のうち少なくとも一方の終了条件が成立したときに前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる有利区間終了手段と、
    前記有利区間中であるときに設定される有利区間フラグ、及び前記有利区間が終了するときに設定される有利区間終了フラグを記憶する記憶手段と、
    前記有利区間に制御されている旨を示唆するための有利区間ランプを点灯可能であって、前記有利区間フラグが設定されているときに前記有利区間ランプを点灯させ、前記有利区間フラグが設定されていないときに前記有利区間ランプを消灯させる有利区間示唆手段と、
    前記有利区間に関するデータを初期化する初期化手段と、
    を備え、
    前記有利区間フラグは、前記有利区間ランプを点灯させるか否かの制御に用いられ、
    前記有利区間終了フラグは、前記抽選手段による抽選が行われた後に実行される処理において判定される第2終了条件が成立したときに設定され、
    前記有利区間示唆手段は、前記可変表示部の変動表示の表示結果が導出された後に実行される処理において、前記有利区間終了フラグが設定されているか否かに基づいて第2終了条件が成立したか否かを判定し、第2終了条件が成立したと判定したときに、前記有利区間フラグをクリアし、前記有利区間フラグをクリアした後、前記有利区間フラグが設定されているか否かを判定し、前記有利区間フラグが設定されていないと判定したときに、前記有利区間ランプを消灯させ、
    前記初期化手段は、前記第1終了条件と前記第2終了条件のいずれが成立したかに関わらず前記有利区間に関するデータを共通の初期化処理により初期化し、
    前記有利区間示唆手段は、前記有利区間の開始以後、前記有利区間ランプを点灯させた後、当該有利区間が終了するまでの期間にわたり前記有利区間ランプを継続して点灯させ、
    第2終了条件は、前記抽選手段の抽選結果が所定結果となることを含み、前記抽選手段の抽選結果が特定結果となることを含まない、遊技機。
JP2018041569A 2018-03-08 2018-03-08 遊技機 Active JP7114280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041569A JP7114280B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041569A JP7114280B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019154545A JP2019154545A (ja) 2019-09-19
JP2019154545A5 JP2019154545A5 (ja) 2021-07-29
JP7114280B2 true JP7114280B2 (ja) 2022-08-08

Family

ID=67995150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018041569A Active JP7114280B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7114280B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7430511B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7430508B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7430512B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7430507B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7430509B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7430510B2 (ja) 2019-10-25 2024-02-13 株式会社三共 スロットマシン
JP7391608B2 (ja) 2019-10-28 2023-12-05 株式会社三共 スロットマシン
JP7440242B2 (ja) 2019-10-28 2024-02-28 株式会社三共 スロットマシン
JP7440244B2 (ja) 2019-10-28 2024-02-28 株式会社三共 スロットマシン
JP7440245B2 (ja) 2019-10-28 2024-02-28 株式会社三共 スロットマシン
JP7391609B2 (ja) 2019-10-28 2023-12-05 株式会社三共 スロットマシン
JP7440243B2 (ja) 2019-10-28 2024-02-28 株式会社三共 スロットマシン
JP7434026B2 (ja) 2020-03-30 2024-02-20 株式会社三共 スロットマシン
JP2021074522A (ja) * 2020-09-25 2021-05-20 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017213156A (ja) 2016-05-31 2017-12-07 株式会社オリンピア 遊技機
JP6277435B1 (ja) 2016-10-27 2018-02-14 Kpe株式会社 スロットマシン

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017213156A (ja) 2016-05-31 2017-12-07 株式会社オリンピア 遊技機
JP6277435B1 (ja) 2016-10-27 2018-02-14 Kpe株式会社 スロットマシン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019154545A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7114280B2 (ja) 遊技機
JP7055692B2 (ja) スロットマシン
JP7121501B2 (ja) 遊技機
JP7237451B2 (ja) 遊技機
JP7007953B2 (ja) スロットマシン
JP7141235B2 (ja) スロットマシン
JP7134654B2 (ja) スロットマシン
JP7088739B2 (ja) スロットマシン
JP2019216810A (ja) スロットマシン
JP7142523B2 (ja) スロットマシン
JP7134653B2 (ja) スロットマシン
JP7154801B2 (ja) スロットマシン
JP2019195507A (ja) 遊技機
JP2019187897A (ja) スロットマシン
JP7114294B2 (ja) スロットマシン
JP7007954B2 (ja) スロットマシン
JP7007955B2 (ja) スロットマシン
JP7007956B2 (ja) スロットマシン
JP7058529B2 (ja) スロットマシン
JP7141233B2 (ja) スロットマシン
JP7141234B2 (ja) スロットマシン
JP7114295B2 (ja) スロットマシン
JP7114296B2 (ja) スロットマシン
JP7260982B2 (ja) スロットマシン
JP7226948B2 (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7114280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150