JP7112698B2 - ヘアカラー剤組成物 - Google Patents
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Description
2)常法による脱色処理を行う。この脱色工程により、次に脱色後用ヘアカラー剤の適用を容易にして、デザインカラ―を実現可能とする。
3)本発明に適用可能な脱色後用ヘアカラー剤(染毛成分含有)及び毛髪化粧料(塩基性キューティクル膨潤剤含有)を所定割合で混合したものを、刷毛によって毛髪に塗布する。
4)塗布した毛髪をラップで覆い、ヘアドライヤーやヒートキャップを用いて加温し、約30分置く。
5)4)の後、必要に応じて、キューティクルケア剤を毛髪に十分塗布し、約6分置く。
6)5)の後、適温の湯とシャンプー剤で洗髪する。
7)タオルドライ後、ヘアドライヤーで毛髪を乾かす。
アルカリ剤(pH調整剤)に関しては、弱アルカリ性で皮膚刺激が起きにくいという観点から、本実施例においては、炭酸水素アンモニウムを一例として、試験を行った。
1.表1の水相を75~77℃まで撹拌しながら加温する。
2.表1の油相を75~79℃まで加熱しながら撹拌し、均一にする。
3.75~77℃までに加熱した水相に色素を加えて均一にし、前記油相を加えて乳化し、均一になるまで撹拌する。
4.内容物をゆっくりと冷却し、43℃以下になったら防腐剤および清涼成分、消炎成分、アミノ酸群を加えて均一になるまで撹拌し、32℃以下になるまで冷却する。
pHメーターの機種:F-71((株)堀場製作所)
pHメーターの電極:形式9615((株)堀場製作所)
本発明に適用可能な主な塩基性染料の浸透を比較した。毛髪市販白髪100%未処理毛(品番:BS-C、ビューラックス社製)長さ30cmを3等分し、染毛する毛髪試料とした。Basic Red 51、Basic Brown 16及び17は色素を精製水に0.2%溶解し25%アンモニア水(和光純薬工業(株)製)を用いてpHをアルカリ性に寄せ、チオグリセリンとして3-メルカプト-1,2-プロパンジオール(和光純薬工業(株)製)の0%、1%、3%溶液を調整した。アルカリ性の最適値は、pH7.5~10.0付近であるが、色素によって違いがあり、pHを上げ過ぎると溶液内で沈殿を生じてしまう色素もある。またBasic Blue 75、77、 99、 Basic Violet 2、Basic Yellow 57は染料の溶解性を上げるためにアミドベタイン型両面活性剤のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(品番:ソフタゾリンCPB-R,川研ファインケミカル(株)製)5.0%に染料を0.7%溶解し精製水を加え25%アンモニア水(和光純薬工業(株)製)を用いてpHをアルカリ性に寄せ、3-メルカプト-1,2-プロパンジオールの0%、1%、3%溶液を調整した。1本の白髪を3等分した毛髪試料を各染料の3-メルカプト-1,2-プロパンジオールの0%、1%、3%溶液に浸し、40℃恒温槽を用いて30分間放置して染色した。上記毛髪試料を、PVA樹脂を用いて凍結包埋した後、ミクロトームを用いて、毛髪断面試料(切片厚:10μm)を作製した。そして、顕微鏡観察用試料としてスライドガラス上に載せて顕微鏡で比較した(図1)。
浸透の良好であったBasic Brown 16とBasic Blue 77の染料を用いて毛髪市販白髪100%未処理毛(品番:BS-C、ビューラックス社製)を以下処方例(表2)で40℃恒温槽を用いて30分間放置して黒褐色に染毛した。表2に成分例と処方例を示す。
次に、摩擦係数に関しては値が低い方が滑らかさを示し、光沢は85°の角度で照射した光がどれだけ反射して戻ってきたかで数値が高いほど光沢が高いことを示すことから、本発明の脱色後用ヘアカラー組成物等の効果を調べた。
I剤 :
強アンモニア水(25%) 9.20%
炭酸水素アンモニウム 8.00%
EDTA-4Na 0.10%
精製水 残部82.7%
過酸化水素水(30%) 20.00%
精製水 残部80%
I剤として「フィヨーレ BLカラーライトナー(製造販売元:資生ケミカル(株))」とII剤として市販の過酸化水素6%を1:1の割合で混合し、市販人毛黒髪100%未処理毛毛束に塗布して25℃,30分放置し、その後ぬるま湯で薬液を落とし、シャンプーとドライヤーによる乾燥させた。この工程を5回繰り返して脱色毛を作成した。日本ヘアカラー協会が販売するヘアカラーリング・レベルスケールでは11レベルを示した。
I剤として「ナンバースリー BP(製造販売元:(株)ナンバースリー)とII剤として市販の過酸化水素6%を1:3の割合で混合し、市販人毛黒髪100%未処理毛毛束に塗布して25℃,30分放置し、その後ぬるま湯で薬液を落とし、シャンプーとドライヤーによる乾燥で脱色毛を作成した。日本ヘアカラー協会が販売するヘアカラーリング・レベルスケールでは10レベルを示した。
次に、実施例4と同様の毛束を日本電色工業社製の光沢度測定器(VG7000)を使用し、入射角85°による計測値(平均値)を以下に示した。結果を表4に示す。
実施例4と同様の毛束を三商社製の定温乾燥器(SDN27P)を用い、65℃、40分加熱した際の減量分を一次蒸散水とし、さらに毛髪に含まれる全水分が蒸発するとされる180℃、30分加熱して得られた値(平均値)を以下に示した。具体的には、水分蒸散量測定法に従い、電子式水分計(EB-340MOC;島津製作所製)を用いて毛髪の水分量を測定した。結果を表5に示す。
Claims (10)
- チオグリコール酸、3-メルカプト-1,2-プロパンジオール、システアミン、ならびにこれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウムと、塩基性染料と、HC染料と、アミノ酸と、カチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、pH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤組成物であって、前記ヘアカラー剤組成物のpHは、pH6.8~10である脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記塩基性染料又はHC染料の配合量は、組成物の合計量に対して、0.5質量%以下である請求項1記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記pH調整剤は、クエン酸、リン酸、乳酸、リンゴ酸、アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、リン酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、乳酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記アミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、ヒスチジンならびにこれらの塩から選択される少なくとも1種である請求項1~3のいずれか1項に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記塩基性染料は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)名において、塩基性青3(ベーシックブルー3)、塩基性青7(ベーシックブルー7)、塩基性青9(ベーシックブルー9)、塩基性青26(ベーシックブルー26)、塩基性青75(ベーシックブルー75)、塩基性青77(ベーシックブルー77)、塩基性青99(ベーシックブルー99)、塩基性青124(ベーシックブルー124)、塩基性赤51(ベーシックレッド51)、塩基性赤76(ベーシックレッド76)、塩基性黄57(ベーシックイエロー57)、塩基性紫2(ベーシックバイオレット2)、塩基性茶16(ベーシックブラウン16)、又は塩基性茶17(ベーシックブラウン17)から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記HC染料は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)名において、HC青2(HCブルー2)、HC青12(HCブルー12)、HC青14(HCブルー14)、HC青15(HCブルー15)、HC青16(HCブルー16)、HC青18(HCブルー18)、HC黄2(HCイエロー2)、HC黄4(HCイエロー4)、HC黄5(HCイエロー5)、HC赤1(HCレッド1)、HC赤3(HCレッド3)、又はHC橙1(HCオレンジ1) から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記カチオン界面活性剤は、4級アンモニウム塩、及び/又は3級アミンである請求項1~6のいずれか1項に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記4級アンモニウム塩は、塩化アルキルトリメチルアンモニウム液、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、又は臭化ステアリルトリメチルアンモニウムである請求項7記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 前記3級アミンは、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、又はべヘナミドプロピルジメチルアミンである請求項7記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載の脱色後用ヘアカラー剤組成物を含む脱色後用ヘアカラ―剤。
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