JP7111297B2 - 位置ずれ補正装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、位置ずれ補正装置及びプログラムに関する。
従来から、GNSS(全球測位衛星システム、例えばGPS)等を用いた車両測位装置と車両搭載の外界センサ(カメラやLIDAR)により検出した白線情報等を走行データとして収集し、走行環境の地図が生成されている。
複数の走行データを集約して地図の精度向上や生成範囲の拡大を行う際、GPSの測位誤差などによる走行軌跡の位置ずれが生じるため、異なる走行データの相対的な位置ずれを補正する必要がある。
相対的な位置ずれを補正するために、3次元環境をモデル化した点群Qに対して、取得した3次元点群Pを重ね合わせることにより物体の位置・姿勢や観測者の位置・姿勢を推定する技術において、ICP(Iterative Closest Point)法(非特許文献1)がよく用いられている(特許文献1、特許文献2)。
ICP法は、(1)点群Pと点群Qに含まれる点を対応付け、(2)対応点間の距離が小さくなるような座標変換行列(回転、並進)の算出を繰り返して最適な座標変換行列を推定する手法である(図12)。
ICP法は収束性が保証されているが、誤った対応が行われると局所解に陥る場合があるため、正しい対応付けを行うことが重要である。
特許文献1では、点群Pの各点に対し、点群Q内で距離が最小となる点を探索し対応付ける。この時、距離が指定の値より大きい場合に誤対応として無効とする方法がとられている。
また、逆方向の対応付けを行い一致した場合のみ有効とするという手法も用いられている(特許文献3、非特許文献2)。
一般的には点群Qが密に得られており、ICP法での繰り返し処理により徐々に正しい対応付けが行われることが期待できる。このように、点群が密な場合にはICP法での繰り返し処理により、初期の誤った点への対応が徐々に解消し、多くの場合は正しい対応による誤差の小さい位置合わせが行われる。
"Iterative closest point", [online], 2017, arXiv:1706.00227, [平成30年10月5日検索], インターネット<https://en.wikipedia.org/wiki/Iterative_closest_point>. Congcong Jin, Jihua Zhu, Yaochen Li, Shaoyi Du, Zhongyu Li, Huimin Lu, "An Effective Approach for Point Clouds Registration Based on the Hard and Soft Assignments", [online], 2017, arXiv:1706.00227, [平成30年10月5日検索], インターネット<https://arxiv.org/abs/1706.00227>.
特開2013-072857号公報 特開2008-250905号公報 特開2011-209116号公報
しかし、点群にノイズや欠落がある場合、初期の誤った対応が解消せず、誤った対応による誤差の大きい位置合わせ結果に収束する可能性が高くなる、という問題があった。
また、点群Qが疎な場合には初期状態の誤対応が解消されず、局所解に陥る可能性が高くなってしまう、という問題があった(図13)。
また、特許文献3の手法では、点群Pと点群Qとのずれ方、配置によっては、誤対応が残存してしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度を高めることができる位置ずれ補正装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の位置ずれ補正装置は、位置合わせの対象となるデータ点の座標の集合であるデータ点群の入力を受け付ける入力部と、位置合わせの基準となるモデル点の座標の集合であるモデル点群を取得する取得部と、前記データ点の座標及び前記モデル点の座標に基づいて、前記データ点群に含まれるデータ点の各々について、前記モデル点群に含まれるモデル点との対応付けを行うモデル点対応部と、同一の前記モデル点に対し、前記データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定する重み設定部と、前記データ点群と前記モデル点群との対応付け、及び前記設定された前記所定の重みに基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換した場合に、変換後の前記データ点群と前記モデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出する変換行列算出部と、前記座標変換行列に基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換する座標変換部と、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる判定部と、を含んで構成されている。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、位置合わせの対象となるデータ点の座標の集合であるデータ点群の入力を受け付ける入力部、位置合わせの基準となるモデル点の座標の集合であるモデル点群を取得する取得部、前記データ点の座標及び前記モデル点の座標に基づいて、前記データ点群に含まれるデータ点の各々について、前記モデル点群に含まれるモデル点との対応付けを行うモデル点対応部、同一の前記モデル点に対し、前記データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定する重み設定部、前記データ点群と前記モデル点群との対応付け、及び前記設定された前記所定の重みに基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換した場合に、変換後の前記データ点群と前記モデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出する変換行列算出部、前記座標変換行列に基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換する座標変換部、及び予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる判定部として機能させるためのプログラムである。
本発明の状態予測装置及びプログラムによれば、入力部が、位置合わせの対象となるデータ点の座標の集合であるデータ点群の入力を受け付け、取得部が、位置合わせの基準となるモデル点の座標の集合であるモデル点群を取得し、モデル点対応部が、前記データ点の座標及び前記モデル点の座標に基づいて、前記データ点群に含まれるデータ点の各々について、前記モデル点群に含まれるモデル点との対応付けを行う。
重み設定部が、同一の前記モデル点に対し、前記データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、変換行列算出部が、前記データ点群と前記モデル点群との対応付け、及び前記設定された前記所定の重みに基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換した場合に、変換後の前記データ点群と前記モデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出し、座標変換部が、前記座標変換行列に基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換し、判定部が、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる。
このように、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、データ点の座標及びモデル点の座標に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の各々について、モデル点群に含まれるモデル点との対応付け、同一の当該モデル点に対し、データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の当該モデル点と複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、データ点群とモデル点群との対応付け、及び設定された所定の重みに基づいて、データ点群に含まれる当該データ点の座標を変換した場合に、変換後のデータ点群とモデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出し、当該座標変換行列に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の座標を変換することにより、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度を高めることができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置の前記変換行列算出部は、対応付けられた前記データ点の変換後の座標と前記モデル点の座標との距離、及び前記データ点と前記モデル点との対応付けに対する重みを用いて求められる、重み付きの距離の二乗和が最小となるように、前記座標変換行列を算出することができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置の前記重み設定部は、一つの前記モデル点に対し、一つの前記データ点のみが対応付けられた場合に、前記モデル点と前記データ点との対応付けに対して一定の重みを設定し、同一の前記モデル点に対し、複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して、前記一定の重みより低い重みを設定することができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置は、前記モデル点の座標及び前記データ点の座標に基づいて、前記モデル点群に含まれるモデル点の各々について、前記データ点群に含まれるデータ点との対応付けるデータ点対応部を更に含み、前記重み設定部は、同一の前記データ点に対し、前記モデル点群に含まれる複数のモデル点が対応付けられた場合に、同一の前記データ点と前記複数のモデル点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、前記判定部は、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記データ点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させることができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置部は、前記モデル点対応部により対応付けられた前記データ点の座標と前記モデル点の座標との距離が予め定めた第1閾値以上である場合に、対応付けを無効化する第1有効距離判定部を更に含むことができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置部は、前記データ点対応部により対応付けられた前記モデル点の座標と前記データ点の座標との距離が予め定めた第2閾値以上である場合に、対応付けを無効化する第2有効距離判定部を更に含むことができる。
また、本発明の位置ずれ補正装置の前記重み設定部は、対応付けられた前記データ点群のデータ点と前記モデル点群のモデル点との位置ずれが予め定めた第3閾値以下となる場合、又は前記判定部による繰り返し回数が予め定めた第4閾値以上となる場合、重みの設定方法を変更することができる。
以上説明したように、本発明の位置ずれ補正装置及びプログラムによれば、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度を高めることができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態における概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における点群の対応付けの例を示すイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態における位置ずれ補正処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における点群の対応付け処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における3次元点群の位置合わせの例を示すイメージ図である。 本発明の第2の実施の形態における点群の対応付け処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における点群の対応付け処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における点群の対応付け処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 従来の3次元点群の位置合わせの例を示すイメージ図である。 従来の3次元点群の位置合わせによる誤対応が残存する例を示すイメージ図である。 3次元点群の位置合わせの基本構成を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態における3次元点群の位置合わせの概要を示すイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
従来の点群間の位置合わせでは、3次元のデータ点群Pの点列で表現される図形(図12(a))をモデル点群Qの点列で表現される図形に重ね合わせる(図12(b))。この図形は、線図形、面、立体など任意の図形である。
データ点群Pとモデル点群Qとの間で、対応するデータ点pの座標とモデル点qの座標の距離が最小となるようにデータ点群Pを座標変換する。例えばICP法等を用いて、点群間の対応付けを行う。なお、データ点群Pは、モデル点群Qと同一の座標系にあるものとする。
ICP法の基本構成を図14(a)に示す。ICP法の基本構成で行われる最近傍点の探索・対応付けでは、誤った対応付けが行われる可能性がある。
また、非特許文献2のように逆方向の対応付けによる構成を図14(b)に示す。この場合でも、ICP法の繰り返し処理の初期段階において、データ点群Pとモデル点群Qとの位置ずれが大きい場合、点群の配置によっては誤対応が発生しやすい。
本発明の実施の形態は、このようなノイズや欠落がある点群の位置合わせに関するものである。
本実施の形態では、誤対応の発生を抑制するため、データ点群Pとモデル点群Qとの対応付けがあいまいな場合、その対応付けを無効化するか、又はその対応付けに対して小さな重みを設定する(図15(c)。あいまい性の判定基準として、従来技術のようなモデル点とデータ点の距離のほかに、対応付けの重複(複数のデータ点から同一モデル点への対応など)を用いる。
従来のICP法の応用では、モデル点群Qはノイズなどを除去した状態を仮定しているが、本実施の形態では、位置合わせの基準となるモデル点群Qにもノイズや欠落が含まれる場合においても、誤った対応付けによる位置合わせを抑制することができる(図15(d))。
<本発明の第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10の構成>
図1を用いて、本発明の実施の形態にかかる位置ずれ補正装置10について説明する。
位置ずれ補正装置10は、CPUと、RAMと、後述する位置ずれ補正処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10は、入力部100と、モデル点群記憶部110と、取得部120と、モデル点対応部130と、重み設定部140と、変換行列算出部150と、判定部160と、座標変換部170と、出力部180とを備えて構成される。
入力部100は、位置合わせの対象となるデータ点pの座標の集合であるデータ点群Pの入力を受け付ける。データ点群Pは、n個のデータ点p{i=1,...,n}を含む。データ点pは3次元の点であり、データ点pの座標は(x,y,z)で表される。なお、入力部100に入力されるデータ点群Pは、後述のモデル点群Qと同一の座標系であるか、又は同一の座標系に予め変換されたものである。
そして、入力部100は、データ点群Pを、取得部120に渡す。
モデル点群記憶部110には、位置合わせの基準となるモデル点qの座標の集合であるモデル点群Qが格納されている。モデル点群Qは、m個のモデル点q{j=1,...,m}を含む。モデル点qは3次元の点であり、モデル点qの座標は(x,y,z)で表される。
取得部120は、位置合わせの基準となるモデル点qの座標の集合であるモデル点群Qを取得する。
そして、取得部120は、データ点群P及びモデル点群Qを、モデル点対応部130に渡す。
モデル点対応部130は、データ点pの座標及びモデル点qの座標に基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、モデル点群Qに含まれるモデル点qとの対応付けを行う。
具体的には、モデル点対応部130は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、モデル点群Qから最近傍点となるモデル点qを探索する(下記式(1))。
Figure 0007111297000001
そして、モデル点対応部130は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)を、重み設定部140に渡す。
重み設定部140は、同一のモデル点qに対し、データ点群Pに含まれる複数のデータ点pが対応付けられた場合に、同一のモデル点qと当該複数のデータ点pの各々との対応付け(p,q)の各々に対して所定の重みwを設定する。
具体的には、重み設定部140は、まず、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)に対して、所定の重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(p,q,w)とする。ここで、W1は、予め定めた定数である。
次に、重み設定部140は、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられているか否かを判定する。
同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられている場合、重み設定部140は、当該モデル点qを含む重み付き対応付け(p,q,w)について、重みw=W2とする。W2は、予め定めた定数であり、W1よりも低い重みである。
そして、重み設定部140は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)を、変換行列算出部150に渡す。
変換行列算出部150は、データ点群Pとモデル点群Qとの対応付け、及び設定された重みwに基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換した場合に、変換後のデータ点群とモデル点群Qとの位置ずれが最小となる座標変換行列Tsを算出する。
具体的には、変換行列算出部150は、まず、予め座標変換行列TをT=l4に初期化する。ここで、l4は、4×4の単位行列である。
次に、変換行列算出部150は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)に基づいて、位置ずれが最小となる座標変換行列Tsを算出する。ここで、sは、位置合わせ回数を示すカウンタであり、初期値はs=1である。
具体的には、変換行列算出部150は、対応付けられたデータ点pの変換後の点p’の座標とモデル点qの座標との距離、及びデータ点pとモデル点qとの対応付けに対する重みwを用いて求められる、重み付きの距離の二乗和(下記式(2))が最小となるように、座標変換行列Tsを算出する。
Figure 0007111297000002
ただし、変換後の点p’の座標X’は、以下の式(3)で表される。
Figure 0007111297000003
ここで、Xは、変換前のデータ点pの座標(x,y,z)を用いたベクトルであり、
Figure 0007111297000004

で表される。
座標変換行列Tsの具体的な算出方法は、例えば参考文献1の手法を用いることができる。
[参考文献1]Olga Sorkine-Hornung, Michael Rabinovich, "Least-Squares Rigid Motion Using SVD", [online], Department of Computer Science, ETH Zurich, January 16, 2017, [平成30年10月5日検索], インターネット<https://igl.ethz.ch/projects/ARAP/svd_rot.pdf>.
変換行列算出部150は、算出した座標変換行列Tsを用いて、座標変換行列Tを下記式(4)により更新する。
Figure 0007111297000005
また、変換行列算出部150は、sに1を加算する。
そして、変換行列算出部150は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)と、sと、座標変換行列Tとを判定部160に渡す。
判定部160は、予め定めた条件を満たすか否かを判定する。
条件としては、例えば、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)の位置ずれの平均値が予め定めた第3閾値以下となる場合、カウンタsが予め定めた第4閾値以上となる場合等である。
そして、予め定めた条件を満たさないと判定した場合、判定部160は、データ点群P及び座標変換行列Tを座標変換部170に渡す。
一方、予め定めた条件を満たすと判定した場合、判定部160は、座標変換行列Tを出力部180に渡す。
座標変換部170は、座標変換行列Tに基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換する。
具体的には、座標変換部170は、下記式(4)を用いて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換する。
Figure 0007111297000006
ここで、変換行列Tは、
Figure 0007111297000007

であり、座標変換における回転行列Rは、
Figure 0007111297000008

であり、並進ベクトルtは、
Figure 0007111297000009

である。
そして、座標変換部170は、座標変換したデータ点群P’を、モデル点対応部130に渡す。
判定部160により予め定めた条件を満たすと判定されるまで、座標変換部170による座標変換後のデータ点群P’に基づいて、モデル点対応部130により対応付け、重み設定部140による設定、及び変換行列算出部150による算出を繰り返すこととなる。
出力部180は、座標変換行列Tを出力する。
このように、重みwを付与することにより、あいまいな対応付けを除去し、又はあいまいな対応付けの影響小さくすることができるため、位置ずれを小さくすることができる。
例えば、重みwについて、W1=1.0、W2=0.0とすれば、重複判定がされた対応付け(p,q)については、無効なものとして処理される。
図2にW1=1.0、W2=0.0とした場合の例を示す。図2(a)は、データ点群P及びモデル点群Qが共に一部欠落がある場合を示す。
この場合、重複していると判定された対応付け(p,q)については、図2(b)のように無効として取り扱う。そして、図2(c)のように、位置合わせには、有効な対応付け(p,q)のみを用いる。
また、例えば、重みwについて、W1=1.0、W2=0.1とすれば、重複判定がされた対応付け(p,q)については、上記式(2)の計算における寄与が小さくなる。
そして、点群間の位置ずれが小さくなるにつれて、あいまい性が解消、対応付け可能な点対が増加し、精度の高い位置合わせが可能となる。
<本発明の第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10の作用>
次に、図3を参照して、本実施形態の位置ずれ補正装置10の位置ずれ補正処理ルーチンについて説明する。
まず、ステップS100において、入力部100は、位置合わせの対象となるデータ点pの座標の集合であるデータ点群Pの入力を受け付ける。
ステップS110において、取得部120は、位置合わせの基準となるモデル点qの座標の集合であるモデル点群Qを取得する。
ステップS120において、変換行列算出部150は、予め座標変換行列TをT=l4に初期化する。
ステップS130において、変換行列算出部150は、s=1とする。なお、sはカウンタである。
ステップS140において、モデル点対応部130及び重み設定部140は、点群の対応付け処理を行う。
ステップS150において、変換行列算出部150は、データ点群Pとモデル点群Qとの対応付け、及び設定された所定の重みwに基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換した場合に、座標変換後のデータ点群とモデル点群Qとの位置ずれが最小となる座標変換行列Tsを算出し、座標変換行列Tsを用いて、座標変換行列Tを上記式(3)により更新する。
ステップS160において、判定部160は、予め定めた条件を満たすか否かを判定する。
予め定めた条件を満たさない場合(ステップS160のNO)、ステップS170において、座標変換部170は、座標変換行列Tに基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換する。
ステップS180において、変換行列算出部150は、sに1を加算し、ステップS140へ戻る。
予め定めた条件を満たす場合(ステップS160のYES)、ステップS190において、出力部180は、座標変換行列Tを出力し、処理を終了する。
次に、図4を参照して、上記ステップS140の点群の対応付け処理について説明する。
ステップS141において、モデル点対応部130は、データ点pの座標及びモデル点qの座標に基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、モデル点群Qに含まれるモデル点qとの対応付けを行う。
ステップS142において、重み設定部140は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)に対して、一定の重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(p,q,w)とする。
ステップS143において、重み設定部140は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)において、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられているか否かを判定する。
同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられている場合(ステップS143のYES)、ステップS144において、重み設定部140は、当該モデル点qを含む重み付き対応付け(p,q,w)について、重みw=W2とし、リターンする。
同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられていない場合(ステップS143のNO)、リターンする。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置によれば、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、データ点の座標及びモデル点の座標に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の各々について、モデル点群に含まれるモデル点との対応付け、同一の当該モデル点に対し、データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の当該モデル点と複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、データ点群とモデル点群との対応付け、及び設定された所定の重みに基づいて、データ点群に含まれる当該データ点の座標を変換した場合に、変換後のデータ点群とモデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出し、当該座標変換行列に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の座標を変換することにより、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度を高めることができる。
<本発明の第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置20の構成>
図5を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置20の構成について説明する。なお、第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
位置ずれ補正装置10は、CPUと、RAMと、後述する位置ずれ補正処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。
図5に示すように、本発明の実施の形態に係る位置ずれ補正装置20は、入力部100と、モデル点群記憶部110と、取得部220と、モデル点対応部130と、データ点対応部235と、重み設定部240と、変換行列算出部150と、判定部160と、座標変換部270と、出力部180とを備えて構成される。
取得部220は、位置合わせの基準となるモデル点qの座標の集合であるモデル点群Qを取得する。
そして、取得部220は、データ点群P及びモデル点群Qを、モデル点対応部130及びデータ点対応部235に渡す。
データ点対応部235は、モデル点qの座標及びデータ点pの座標に基づいて、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、データ点群Pに含まれるデータ点pとの対応付けを行う。
具体的には、データ点対応部235は、モデル点群Qの各モデル点qの各々について、データ点群Pから最近傍点となるデータ点pを探索する。
そして、データ点対応部235は、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、当該モデル点qと当該モデル点qの最近傍点であるデータ点pとの対応付け(p,q)を、重み設定部240に渡す。
重み設定部240は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)に対して、所定の重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(p,q,w)とすると共に、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、当該モデル点qと当該モデル点qの最近傍点であるデータ点pとの対応付け(p,q)に対して、重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(q,p,w)とする。
また、重み設定部240は、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられている場合、当該モデル点qを含む重み付き対応付け(p,q,w)の各々について、重みw=W2とする。重み設定部240は、更に、同一のデータ点pに対し、モデル点群Qに含まれる複数のモデル点qが対応付けられた場合に、当該データ点pを含む重み付き対応付け(q,p,w)の各々について、重みw=W2を付与する。
そして、重み設定部240は、重み付き対応付け(p,q,w)の各々を、変換行列算出部150に渡す。
座標変換部270は、座標変換行列Tに基づいて、データ点群Pに含まれるデータ点pの座標を変換する。
具体的には、座標変換部270は、上記式(4)を用いて、データ点群Pをデータ点群P’に座標変換する。
そして、座標変換部270は、データ点群P’を、モデル点対応部130及びデータ点対応部235に渡す。
このように、重みwを付与することにより、あいまいな対応付けを除去し、又はあいまいな対応付けの影響小さくすることができるため、位置ずれを小さくすることができる。
第1の実施の形態と同様に、図6にW1=1.0、W2=0.0とした場合の例を示す。図6(a)は、データ点群P及びモデル点群Qが共に一部欠落がある場合を示す。
この場合、重複していると判定された対応付け(p,q)については、図6(b)のように無効として取り扱う。そして、図6(c)のように、位置合わせには、有効な対応付け(p,q)のみを用いる。
よって、逆方向の対応付けを行う場合でも、点群間の位置ずれが小さくなるにつれて、あいまい性が解消、対応付け可能な点対が増加し、精度の高い位置合わせが可能となる。
<本発明の第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置20の作用>
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンと同様の処理については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ステップS300において、データ点対応部235は、モデル点qの座標及びデータ点pの座標に基づいて、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、データ点群Pに含まれるデータ点pとの対応付けを行う。
ステップS305において、重み設定部240は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)に対して、所定の重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(p,q,w)とすると共に、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、当該モデル点qと当該モデル点qの最近傍点であるデータ点pとの対応付け(p,q)に対して、重みw=W1を付与し、重み付き対応付け(q,p,w)とする。
ステップS310において、重み設定部240は、重み付き対応付け(p,q,w)において、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応付けられているか、又は同一のデータ点pに対し、複数のモデル点qが対応付けられているか否かを判定する。
同一のモデル点qを含む複数の対応付けが無く、かつ、同一のデータ点pを含む複数の対応付けが無い場合(上記ステップS310のNO)、リターンする。
一方、同一のモデル点qを含む複数の対応付けが有るか、又は同一のデータ点pを含む複数の対応付けが有る場合(上記ステップS310のYES)、ステップS244において、重み設定部240は、同一のモデル点qを含む複数の重み付き対応付け(p,q,w)、又は同一のデータ点pを含む複数の重み付き対応付け(p,q,w)について、重みw=W2、w=W2とし、リターンする。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置によれば、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、
データ点の座標及びモデル点の座標に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の各々について、モデル点群に含まれるモデル点との対応付け、同一の当該モデル点に対し、データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の当該モデル点と複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、モデル点の座標及びデータ点の座標に基づいて、モデル点群に含まれるモデル点の各々について、データ点群に含まれるデータ点との対応付け、同一の当該データ点に対し、モデル点群に含まれる複数のモデル点が対応付けられた場合に、同一の当該データ点と複数のモデル点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、データ点群とモデル点群との対応付け、及び設定された所定の重みに基づいて、データ点群に含まれる当該データ点の座標を変換した場合に、変換後のデータ点群とモデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出し、当該座標変換行列に基づいて、データ点群に含まれるデータ点の座標を変換することにより、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度を高めることができる。
<本発明の第3の実施の形態に係る位置ずれ補正装置30の構成>
図8を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置30の構成について説明する。なお、第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
位置ずれ補正装置30は、CPUと、RAMと、後述する位置ずれ補正処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。
図8に示すように、本発明の実施の形態に係る位置ずれ補正装置30は、入力部100と、モデル点群記憶部110と、取得部120と、モデル点対応部130と、第1有効距離判定部332と、重み設定部140と、変換行列算出部150と、判定部160と、座標変換部170と、出力部180とを備えて構成される。
本実施形態では、モデル点対応部130は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)を、第1有効距離判定部332に渡す。
第1有効距離判定部332は、モデル点対応部130により対応付けられたデータ点pの座標とモデル点qの座標との距離が予め定めた第1閾値以上である場合に、対応付けを無効化する。
具体的には、第1有効距離判定部332は、まず、データ点pとモデル点qとの対応付け(p,q)の各々について、当該データ点pと当該モデル点qとの距離を算出する。
次に、第1有効距離判定部332は、対応付け(p,q)の各々についての当該データ点pと当該モデル点qとの距離が、第1閾値以上であるか否かを判定する。
距離が第1閾値以上である場合、第1有効距離判定部332は、当該対応付け(p,q)を無効なものとし、以降の処理では用いないこととする。
一方、距離が第1閾値以上でない場合、第1有効距離判定部332は、当該対応付け(p,q)を有効なものとする。
そして、第1有効距離判定部332は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)のうち有効な対応付け(p,q)を、重み設定部140に渡す。
<本発明の第3の実施の形態に係る位置ずれ補正装置30の作用>
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンと同様の処理については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ステップS400において、第1有効距離判定部332は、データ点pとモデル点qとの対応付け(p,q)の各々について、当該データ点pと当該モデル点qとの距離を算出する。
ステップS410において、第1有効距離判定部332は、対応付け(p,q)の各々についての当該データ点pと当該モデル点qとの距離が、第1閾値以上であるか否かを判定する。
距離が第1閾値以上である場合(上記ステップS410のYES)ステップS420において、第1有効距離判定部332は、当該対応付け(p,q)を無効なものとし、ステップS142に進む。
一方、距離が第1閾値以上でない場合(上記ステップS410のYES)、ステップS142に進む。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る位置ずれ補正装置によれば、対応付けられたデータ点の座標とモデル点の座標との距離が予め定めた第1閾値以上である場合に、対応付けを無効化するため、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度をより高めることができる。
<本発明の第4の実施の形態に係る位置ずれ補正装置40の構成>
図10を用いて、本発明の第4の実施の形態に係る位置ずれ補正装置40の構成について説明する。なお、第1の実施の形態に係る位置ずれ補正装置10、第2の実施の形態に係る位置ずれ補正装置20及び第3の実施の形態に係る位置ずれ補正装置30と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
位置ずれ補正装置40は、CPUと、RAMと、後述する位置ずれ補正処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。
図10に示すように、本発明の実施の形態に係る位置ずれ補正装置40は、入力部100と、モデル点群記憶部110と、取得部220と、モデル点対応部130と、データ点対応部235と、第1有効距離判定部332と、第2有効距離判定部437と、重み設定部240と、変換行列算出部150と、判定部160と、座標変換部270と、出力部180とを備えて構成される。
本実施形態では、モデル点対応部130は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)を、第1有効距離判定部332に渡す。
また、データ点対応部235は、モデル点群Qの各モデル点qの各々について、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)を、第2有効距離判定部437に渡す。
第2有効距離判定部437は、データ点対応部235により対応付けられたモデル点pの座標とデータ点pの座標との距離が予め定めた第2閾値以上である場合に、対応付けを無効化する。
具体的には、第2有効距離判定部437は、まず、モデル点qとデータ点pとの対応付け(p,q)の各々について、当該モデル点qと当該データ点pとの距離を算出する。
次に、第2有効距離判定部437は、対応付け(p,q)の各々についての当該モデル点qと当該データ点pとの距離が、第2閾値以上であるか否かを判定する。
距離が第2閾値以上である場合、第2有効距離判定部437は、当該対応付け(p,q)を無効なものとし、以降の処理では用いないこととする。
一方、距離が第2閾値以上でない場合、第2有効距離判定部437は、当該対応付け(p,q)を有効なものとする。
そして、第2有効距離判定部437は、モデル点群Qに含まれるモデル点pの各々について、当該モデル点qと当該モデル点qの最近傍点であるデータ点pとの対応付け(p,q)のうち有効な対応付け(p,q)を、重み設定部240に渡す。
<本発明の第4の実施の形態に係る位置ずれ補正装置40の作用>
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチン、第2の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチン、及び第3の実施の形態に係る点群の対応付け処理ルーチンと同様の処理については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ステップS510において、第2有効距離判定部437は、モデル点qとデータ点pとの対応付け(p,q)の各々について、当該モデル点qと当該データ点pとの距離を算出する。
ステップS520において、第2有効距離判定部437は、対応付け(p,q)の各々についての当該モデル点qと当該データ点pとの距離が、第2閾値以上であるか否かを判定する。
距離が第2閾値以上である場合(上記ステップS520のYES)ステップS530において、第2有効距離判定部437は、当該対応付け(p,q)を無効なものとし、ステップS305に進む。
一方、距離が第2閾値以上でない場合(上記ステップS520のYES)、ステップS305に進む。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る位置ずれ補正装置によれば、モデル点群に含まれるモデル点の各々について、当該モデル点と、当該モデル点に対応付けられたデータ点との距離が予め定めた第2閾値以上か否かを判定し、当該距離が第2閾値以上である場合に、当該モデル点に対する対応付けを無効化するため、位置合わせの初期段階での誤った対応付けを抑制し、位置合わせの精度をより高めることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、3次元の点群の場合について説明したが、これに限定されるものではない。2次元の点群を用いる構成としてもよい。
また、重み設定部140(240)は、対応付けられたデータ点群Pのデータ点pとモデル点群Qのモデル点qとの位置ずれが予め定めた第3閾値以下となる場合、又は判定部160による繰り返し回数が予め定めた第4閾値以上となる場合、重みの設定方法を変更する。
また、判定部160が、予め定めた条件を満たさないと判定した場合、判定結果に基づいて、重み設定部140(240)に対し、重みの設定方法を変更するように指示する構成としてもよい。
具体的には、判定部160は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々についての重み付き対応付け(p,q,w)の位置ずれの平均値が予め定めた第3閾値以下となる場合、又はカウンタsが予め定めた第4閾値以上となる場合のうち、予め定めた条件でない方の条件を満たした場合に、重み設定部140に対し、重みの設定方法(W1及びW2の値)を変更するように指示する。例えば、W2の値を大きくするように変更してもよい。
点群に欠落がある場合、対応付けが無効化されたままとなってしまう場合があるため、重みの値を変更することで、位置合わせへの寄与を変更し、精度を向上させるためである。
また、重み設定部140及び重み設定部240は、重みを予め定めたW2に変更する構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応している場合、又は同一のデータ点pに対し、複数のモデル点qが対応している場合には、wを10で割った値とする、重複数に応じた数で割った値とする等の方法により変更する構成としてもよい。
また、重み設定部240は、同一のモデル点qに対し、複数のデータ点pが対応している場合、又は同一のデータ点pに対し、複数のモデル点qが対応している場合のみ、重みの変更をする構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、重み設定部240は、データ点群Pに含まれるデータ点pの各々について、モデル点qとの対応付けを行った結果、当該データ点pと当該データ点pの最近傍点であるモデル点qとの対応付け(p,q)がある場合に、モデル点群Qに含まれるモデル点qの各々について、データ点pとの対応付けを行った結果、当該モデル点qと対応付けられたデータ点がデータ点pと異なる場合に、対応付けに不一致があると判定し、重み設定部240は、当該不一致となる対応付け(p,q)について、重みw=W3を付与し、重み付き対応付け(p,q,w)としてもよい。ここで、W3は予め定めた定数である。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 補正装置
20 補正装置
30 補正装置
40 補正装置
100 入力部
110 モデル点群記憶部
120 取得部
130 モデル点対応部
140 重み設定部
150 変換行列算出部
160 判定部
170 座標変換部
180 出力部
220 取得部
235 データ点対応部
240 重み設定部
270 座標変換部
332 第1有効距離判定部
437 第2有効距離判定部

Claims (8)

  1. 位置合わせの対象となるデータ点の座標の集合であるデータ点群の入力を受け付ける入力部と、
    位置合わせの基準となるモデル点の座標の集合であるモデル点群を取得する取得部と、
    前記データ点の座標及び前記モデル点の座標に基づいて、前記データ点群に含まれるデータ点の各々について、前記モデル点群に含まれるモデル点との対応付けを行うモデル点対応部と、
    同一の前記モデル点に対し、前記データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定する重み設定部と、
    前記データ点群と前記モデル点群との対応付け、及び前記設定された前記所定の重みに基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換した場合に、変換後の前記データ点群と前記モデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出する変換行列算出部と、
    前記座標変換行列に基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換する座標変換部と、
    予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる判定部と、
    を含む位置ずれ補正装置。
  2. 前記変換行列算出部は、対応付けられた前記データ点の変換後の座標と前記モデル点の座標との距離、及び前記データ点と前記モデル点との対応付けに対する重みを用いて求められる、重み付きの距離の二乗和が最小となるように、前記座標変換行列を算出する
    請求項1記載の位置ずれ補正装置。
  3. 前記重み設定部は、一つの前記モデル点に対し、一つの前記データ点のみが対応付けられた場合に、前記モデル点と前記データ点との対応付けに対して一定の重みを設定し、同一の前記モデル点に対し、複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して、前記一定の重みより低い重みを設定する
    請求項1又は2記載の位置ずれ補正装置。
  4. 前記モデル点の座標及び前記データ点の座標に基づいて、前記モデル点群に含まれるモデル点の各々について、前記データ点群に含まれるデータ点との対応付けを行うデータ点対応部
    を更に含み、
    前記重み設定部は、同一の前記データ点に対し、前記モデル点群に含まれる複数のモデル点が対応付けられた場合に、同一の前記データ点と前記複数のモデル点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定し、
    前記判定部は、予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部による対応付け、前記データ点対応部による対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる
    請求項1乃至3の何れか1項記載の位置ずれ補正装置。
  5. 前記モデル点対応部により対応付けられた前記データ点の座標と前記モデル点の座標との距離が予め定めた第1閾値以上である場合に、対応付けを無効化する第1有効距離判定部
    請求項1乃至3の何れか1項記載の位置ずれ補正装置。
  6. 前記データ点対応部により対応付けられた前記モデル点の座標と前記データ点の座標との距離が予め定めた第2閾値以上である場合に、対応付けを無効化する第2有効距離判定部
    請求項4記載の位置ずれ補正装置。
  7. 前記重み設定部は、対応付けられた前記データ点群のデータ点と前記モデル点群のモデル点との位置ずれが予め定めた第3閾値以下となる場合、又は前記判定部による繰り返し回数が予め定めた第4閾値以上となる場合、重みの設定方法を変更する
    請求項1乃至4の何れか1項記載の位置ずれ補正装置。
  8. コンピュータを、
    位置合わせの対象となるデータ点の座標の集合であるデータ点群の入力を受け付ける入力部、
    位置合わせの基準となるモデル点の座標の集合であるモデル点群を取得する取得部、
    前記データ点の座標及び前記モデル点の座標に基づいて、前記データ点群に含まれるデータ点の各々について、前記モデル点群に含まれるモデル点との対応付けを行うモデル点対応部、
    同一の前記モデル点に対し、前記データ点群に含まれる複数のデータ点が対応付けられた場合に、同一の前記モデル点と前記複数のデータ点の各々との対応付けの各々に対して所定の重みを設定する重み設定部、
    前記データ点群と前記モデル点群との対応付け、及び前記設定された前記所定の重みに基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換した場合に、変換後の前記データ点群と前記モデル点群との位置ずれが最小となる座標変換行列を算出する変換行列算出部、
    前記座標変換行列に基づいて、前記データ点群に含まれる前記データ点の座標を変換する座標変換部、及び
    予め定めた条件を満たすと判定されるまで、前記座標変換部による変換、前記モデル点対応部により対応付け、前記重み設定部による設定、及び前記変換行列算出部による算出を繰り返させる判定部
    として機能させるためのプログラム。
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