JP7105927B2 - 医用画像解析装置、方法およびプログラム - Google Patents

医用画像解析装置、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、医用画像を解析する医用画像解析装置、方法およびプログラムに関する。
医療分野においては、画像解析技術の性能が向上してきている。特に、近年では、深層学習により学習がなされたニューラルネットワークを利用した人工知能(AI;Artificial Intelligence)を用いることにより、病変を認識したり、病変を特定したりするための解析処理の精度が向上している。このような解析処理を実行するためには、高性能なコンピュータが必要になる。
一方、近年、複数のサーバを用いた様々なクラウドサービスが提供されるようになってきている。例えば、高価なコンピュータを保有することなくクラウドを利用したサービスが提供されるようになってきている。上述したAIを用いた解析処理を、クラウドサービスを用いて行うことにより、ハードウェアの保守、運用および管理を、クラウドを提供する企業に一任することが可能となる。その結果、クラウドサービスの利用者は、コストおよび人的リソースの削減を図ることができる。
上述したようなクラウドサービスにおいては、リソースの確保が容易である。ここで、リソースとしては、CPU、メモリ、ハードディスクおよびネットワーク等が挙げられる。しかしながら、クラウドサービスの利用料金は、使用するリソース量が多いほど高価なものとなる。すなわち、クラウドサービスにおいては多くのリソースを確保できるものの、多くのリソースを利用すると利用料金が高くなる。
このため、リソースを効率よく利用するための手法が提案されている。例えば、特開2017-68393号公報においては、データの予測および分類を行うモデルを学習するための分析処理を実行する際に、第1のデータに対する分析処理を処理装置で実行したときの処理時間とリソース消費量とを予測し、予測された処理時間とリソース消費量とに基づいて、第2のデータの分析処理に係る処理性能を予測し、予測された処理性能をもとに、複数の処理装置のうち、第2のデータに対する分析処理を実行すべき処理装置を選定する手法が提案されている。また、特開2010-165259号公報においては、複数のタスクからなる人工知能等のワークロードを処理ユニットに割り当てて実行する際に、要求する処理ユニットの数、各処理ユニットにおける優先度、および最大の処理ユニット割り当て数等の割り当て条件に基づいて、ワークロードを処理ユニットに割り当てる手法が提案されている。
一方、解析処理は、肺、心臓、肝臓および脳等の部位毎に、さらには検出可能な病変毎に用意されることが多い。また、解析処理毎に処理に必要なリソース量が異なる。特開2017-68393号公報および特開2010-165259号公報に記載された手法は、複数の処理に対して適切なリソースを割り当てることができる。しかしながら、特開2017-68393号公報および特開2010-165259号公報に記載された手法を用いても、多くのリソースを必要とする解析処理を行う必要がある場合、多くのリソースを確保しておく必要がある。このように多くのリソースを確保した場合、比較的少ないリソースにより処理を行うことが可能な解析処理を実行する場合には、リソースの無駄が多くなる。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、リソースを無駄なく利用できるようにすることを目的とする。
本開示による医用画像解析装置は、医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて医用画像を解析する医用画像解析装置であって、
少なくとも1つの医用画像を取得する画像取得部と、
少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識する部位認識部と、
認識された部位に基づいて、少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、複数の解析処理から選択する解析処理選択部と、
選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する実行特性取得部と、
実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する割り当て決定部と、
決定された割り当てに従って、選択された解析処理により少なくとも1つの医用画像の解析を実行する解析実行部とを備える。
「リソース」とは、コンピュータの物理的な資源をいい、例えば、コンピュータのCPU、メモリ、ストレージ、およびネットワーク等である。
なお、本開示による医用画像解析装置においては、割り当て決定部は、処理時間を最小にするための予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定するものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、割り当て決定部は、少なくとも1つの実行単位による処理が完了した際に、処理が完了した実行単位以外の未実行の実行単位についての実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、未実行の実行単位の予め定められたリソースへの割り当てを再度決定し、
解析部は、再度の決定に従って、未実行の実行単位による処理を実行するものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、複数の実行単位のそれぞれについての実行特性を記憶する記憶部をさらに備え、
実行特性取得部は、記憶部から実行特性を取得するものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、決定された割り当てを表す割り当て情報を生成する割り当て情報生成部をさらに備えるものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、割り当て情報生成部は、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する座標面上に、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する矩形領域により表した実行特性を、決定された割り当てに従って配置することにより、割り当て情報を生成するものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、割り当て情報生成部は、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する座標面上に、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する矩形領域により表した未処理の実行特性を、決定された割り当てに従って時間軸上に配置した処理待ち情報をさらに生成するものであってもよい。
また、本開示による医用画像解析装置においては、割り当て情報を出力する出力部をさらに備えるものであってもよい。
本開示による医用画像解析方法は、医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて医用画像を解析する医用画像解析方法であって、
少なくとも1つの医用画像を取得し、
少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識し、
認識された部位に基づいて、少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、複数の解析処理から選択し、
選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得し、
実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定し、
決定された割り当てに従って、選択された解析処理により少なくとも1つの医用画像の解析を実行する。
なお、本開示による医用画像解析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本開示による他の医用画像解析装置は、医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて医用画像を解析する医用画像解析装置であって、
コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、
記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサとを備え、プロセッサは、
少なくとも1つの医用画像を取得し、
少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識し、
認識された部位に基づいて、少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、複数の解析処理から選択し、
選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得し、
実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定し、
決定された割り当てに従って、選択された解析処理により少なくとも1つの医用画像の解析を実行する。
本開示によれば、リソースを無駄なく利用できる。
本開示の実施形態による医用画像解析装置を適用した医用画像解析システムの概略構成図 端末装置を含む医療情報システムの概略構成図 本開示の実施形態による医用画像解析装置の概略構成図 複数の解析処理を模式的に示す図 解析処理の実行単位を模式的に示す図 実行特性の生成を模式的に示す図 選択された解析処理を模式的に示す図 各実行単位の処理順序の決定を説明するための図 処理待ち行列を示す図 実行単位の割り当て結果を示す図 解析処理後の医用画像を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 他の実施形態における処理待ち行列および割り当て結果を示す図 選択された解析処理の他の例を模式的に示す図 各実行単位の処理順序の決定の他の例を説明するための図 実行単位の割り当て結果の他の例を示す図
図1は、本開示の実施形態による医用画像解析装置を適用した医用画像解析システムの概略構成である。図1に示すように、医用画像解析システム1は、複数の医療機関Bk(k=1~n)に設置される複数の端末装置2、およびクラウド側に置かれる医用画像解析装置3がネットワーク4により接続されて構成される。
端末装置2は、各医療機関Bkに設けられたコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、ストレージ、入出力インターフェース、通信インターフェース、入力装置、表示装置、およびデータバス等の周知のハードウェア構成を備える。端末装置2には周知のオペレーションシステム等がインストールされる。また、入力装置として、キーボードおよびマウス等を有し、表示装置としてディスプレイ等を有している。なお、本実施形態による医用画像解析装置3については後述する。
ネットワーク4は、公衆回線網または専用回線網を介して複数の医療機関Bkに置かれた端末装置2と医用画像解析装置3とを広域的に結ぶワイドエリアネットワーク (広域通信網 WAN:Wide Area Network) である。
図2は、端末装置2を含む医療情報システムの概略構成図である。図2に示すように、端末装置2は、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)6を介して、各医療機関Bkの医療情報システム5に接続されている。医療情報システム5は、モダリティ(撮影装置)7および画像データベース8を備え、ネットワーク6を介して互いに画像データの送受信が行われるように構成される。
モダリティ7には、被写体の検査対象部位を撮影することにより、その部位を表す検査画像を生成し、その画像にDICOM規格で規定された付帯情報を付加して出力する装置が含まれる。具体例としては、CT装置(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影装置)、MRI装置(magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像撮影装置)、PET装置(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影装置)、超音波装置、および平面X線検出器(FPD:flat panel detector)を用いたCR装置(Computed Radiography:コンピュータX線撮影装置)等が挙げられる。
画像データベース8は、汎用のコンピュータにデータベース管理システムの機能を提供するソフトウェアプログラムが組み込まれたものであり、大容量ストレージを備えている。ストレージは、大容量のハードディスク装置であってもよいし、ネットワーク6に接続されているNAS(Network Attached Storage)またはSAN(Storage Area Network)に接続されたディスク装置であってもよい。モダリティ7において取得された画像データは、DICOM規格に準拠した格納フォーマットおよび通信規格に従って、ネットワーク6を介して画像データベース8に送信されて格納される。
医用画像解析装置3は、予め定められたリソースを用いて、複数の解析処理により医用画像を解析処理するためのコンピュータである。図3は、コンピュータに医用画像解析プログラムをインストールすることにより実現される、本開示の実施形態による医用画像解析装置の概略構成図である。図3に示すように、医用画像解析装置3は、CPU11、メモリ12およびストレージ13を備えている。また、医用画像解析装置3は、不図示の入出力インターフェース、通信インターフェース、およびデータバス等を備え、周知のオペレーションシステム等がインストールされ、かつサーバの機能を有する。なお、医用画像解析装置3には、必要に応じてGPU(Graphics Processing Unit)を設けるようにしてもよい。また、医用画像解析装置3は、複数のコンピュータにより構成されてもよい。
また、医用画像解析装置3には、表示部14並びにマウスおよびキーボード等の入力部15が接続されている。なお、医用画像解析装置3が複数のコンピュータにより構成される場合、コンピュータのそれぞれがCPU11、メモリ12、およびストレージ13を備え、そのそれぞれに医用画像解析プログラムがインストールされる。
ストレージ13には、医用画像を解析するための複数の解析処理が記憶されている。解析処理は医用画像を解析して、医用画像に含まれる病変等を検出する処理を行うものであり、例えばAIからなる。本実施形態においては、人体の部位に応じて複数種類の解析処理がストレージ13に記憶される。図4は、複数の解析処理を模式的に示す図である。図4に示すように、本実施形態においては、解析処理として、脳の解析処理、肺の解析処理、心臓の解析処理、肝臓の解析処理等の複数の部位毎に解析処理が用意されている。また、脳の解析処理には、脳梗塞検出処理および脳出血検出処理等の解析処理が含まれる。肺の解析処理には、肺気腫検出処理、肺結節検出処理およびすりガラス影検出処理等の解析処理が含まれる。
また、ストレージ13には、各解析処理の実行特性が記憶されている。実行特性については後述する。また、ストレージ13には、ネットワーク4を経由して端末装置2から取得した、解析処理の対象となる医用画像、および処理に必要な情報を含む各種情報が記憶されている。
メモリ12には、医用画像解析プログラムが記憶されている。医用画像解析プログラムは、CPU11に実行させる処理として、処理対象となる少なくとも1つの医用画像を取得する画像取得処理、少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識する部位認識処理、認識された部位に基づいて、少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、複数の解析処理から選択する解析処理選択処理、選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する実行特性取得処理、実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する割り当て決定処理、決定された割り当てに従って、選択された解析処理により少なくとも1つの医用画像の解析を実行する解析実行処理、決定された割り当てを表す割り当て情報を生成する割り当て情報生成処理、並びに割り当て情報および医用画像の解析結果を処理の依頼があった端末装置2に出力する出力処理を規定する。
そして、CPU11がプログラムに従いこれらの処理を実行することで、コンピュータは、画像取得部21、部位認識部22、解析処理選択部23、実行特性取得部24、割り当て決定部25、解析実行部26、割り当て情報生成部27および出力部28として機能する。なお、医用画像解析装置3が複数のコンピュータから構成される場合、例えば複数のコンピュータのうちの1台のコンピュータが、画像取得部21、部位認識部22、解析処理選択部23、実行特性取得部24、割り当て決定部25、解析実行部26、割り当て情報生成部27および出力部28のすべての機能を実行し、他のコンピュータは解析実行部26としての機能のみを実行するものであってもよい。
画像取得部21は、例えば通信インターフェース等からなり、端末装置2からネットワーク4経由で送信された解析の対象となる少なくとも1つの医用画像G0を取得する。具体的には、医用画像G0の解析を所望する医師の端末装置2からの医用画像G0の送信を受けることにより、医用画像G0を取得する。なお、医用画像G0が既にストレージ13に保存されている場合には、画像取得部21は、ストレージ13から医用画像G0を取得するようにしてもよい。なお、本実施形態においては、1つの医用画像G0を取得するものとして説明する。
部位認識部22は、医用画像G0に含まれる被検体の部位を認識する。例えば、部位認識部22は、医用画像G0に含まれる部位を認識するように学習がなされた学習済みモデルを有する。学習済みモデルは、部位が既知の多数の医用画像を教師データとして用いることによって、ニューラルネットワークを学習することにより生成されてなり、医用画像G0が入力されると、医用画像G0に含まれる部位を部位認識結果として出力する。なお、部位認識部22は、学習済みモデルにより部位を認識するものには限定されない。例えば、部位認識の手法としては、テンプレートマッチングにより医用画像G0に含まれる部位を認識する手法等、任意の手法を用いることができる。
解析処理選択部23は、部位認識部22による部位認識結果に基づいて、ストレージ13に記憶された複数の解析処理から、医用画像G0を解析するための1以上の解析処理を選択する。例えば、医用画像G0が頭部の医用画像である場合には、部位認識結果は脳となるため、解析処理選択部23は、1以上の脳の解析処理を選択する。また、医用画像G0が人体の上半身の医用画像である場合には、部位認識結果が心臓および肺となるため、解析処理選択部23は、心臓の解析処理および肺の解析処理を選択する。
ここで、肺の解析処理は、医用画像G0からの肺の抽出、病変候補の検出および病変の絞り込み等の複数の実行単位からなり、それぞれの実行単位に分割することが可能である。図5は解析処理の実行単位を模式的に示す図である。なお、図5においては、肺の解析処理に含まれる肺気腫検出処理40、肺結節検出処理41およびすりガラス影検出処理42を模式的に示す。図5に示す肺気腫検出処理40は、医用画像G0から肺を抽出するための肺抽出単位50、抽出された肺から肺気腫候補を検出するための肺気腫候補検出単位51A、および肺気腫候補が肺気腫であるか否かを判別するための肺気腫判別単位52Aの3つの実行単位に分割される。また、肺結節検出処理41は、肺抽出単位50、抽出された肺から肺結節候補を検出するための肺結節候補検出単位51B、および肺結節候補が肺結節であるか否かを判別するための肺結節判別単位52Bの3つの実行単位に分割される。また、すりガラス影検出処理42は、肺抽出単位50、抽出された肺からすりガラス影候補を検出するためのすりガラス影候補検出単位51C、およびすりガラス影候補がすりガラス影であるか否かを判別するためのすりガラス影判別単位52Cの3つの実行単位に分割される。なお、図5において、各実行単位は左側から処理順序に従って並べられている。
実行特性取得部24は、選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する。ここで、リソースとは、医用画像解析装置3が有するCPU11およびメモリ12およびストレージ13である。なお、医療機関Bkに応じて、利用可能なリソースの量が支払う料金に応じて予め定められている。本実施形態においては、医用画像解析装置3における使用可能なメモリ12の容量が、利用料金に応じて予め定められているものとする。
本実施形態において、実行特性は、解析処理の実行単位が処理を行う際に要する処理時間とメモリ使用量との関係を規定したものである。実行特性は解析処理の実行単位毎に予め生成されてストレージ13に記憶されている。図6は実行特性の生成を模式的に示す図である。なお、本実施形態においては、実行特性取得部24が実行特性を生成するものとするが、実行特性取得部24とは別の手段を設けて実行特性を生成してもよい。本実施形態においては、図6に示すように、実行特性を生成するための複数のサンプル画像Skが用意される。実行特性取得部24は、各サンプル画像Skに対して実行単位により処理を実行し、処理時間およびメモリ使用量を計測する。処理時間およびメモリ使用量はサンプル画像Skに応じて変化する。
このため、実行特性取得部24は、複数のサンプル画像Skについて実行単位が処理を行った場合の処理時間およびメモリ使用量についての頻度を表すヒストグラムH1,H2を生成する。そして、実行特性取得部24は、処理時間についてのヒストグラムH1の平均値H1mおよびメモリ使用量についてのヒストグラムH2の平均値H2mをそれぞれ算出し、処理時間についての平均値H1mおよびメモリ使用量についての平均値H2mをその解析処理の実行単位についての実行特性として生成する。実行特性を模式的に示すと、横軸を処理時間の平均値H1m、縦軸をメモリ使用量の平均値H2mとする矩形となる。生成された実行特性は解析処理の実行単位と対応づけられてストレージ13に記憶される。
割り当て決定部25は、取得した実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する。以下、割り当ての決定について説明する。本実施形態においては、図7に示すように、4つの解析処理61~64が選択されているものとする。図7に示すように、解析処理61は実行単位U1,U2,U3からなり、解析処理62は実行単位U1,U2,U4からなり、解析処理63は実行単位U1,U5,U6からなり、解析処理64は実行単位U1,U5,U7からなるものとする。なお、図7において、各実行単位は左側から処理順序に従って並べられている。
割り当て決定部25は、解析処理61~64に共通の実行単位を特定する。図7に示すように、すべての解析処理61~64に共通の実行単位は実行単位U1となる。また、解析処理61,62に共通の実行単位は実行単位U2となる。また、解析処理63,64に共通の実行単位は実行単位U5となる。次に割り当て決定部25は、実行単位の処理順序を特定する。例えば、実行単位U2と実行単位U3,U4とでは、実行単位U2を実行しないと実行単位U3U4を実行することはできない。また、実行単位U5と実行単位U6,U7とでは、実行単位U5を実行しないと実行単位U6,U7を実行することはできない。一方、実行単位U2と実行単位U5とは並列に処理を行うことが可能である。また、実行単位U3,U4,U6,U7も並列に処理を行うことが可能である。このため、割り当て決定部25は、選択された解析処理61~64における各実行単位の処理順序を考慮して、図8に示すように、各実行単位の処理順序を特定する。
次に、割り当て決定部25は、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する。このために、割り当て決定部25は、実行単位についての処理待ち行列を生成する。図9は処理待ち行列を示す図である。なお、図9に示す処理待ち行列M0においては、各実行単位を実行特性を反映させたサイズの矩形で表し、横軸が処理の順序を定めているものとする。割り当て決定部25は、処理待ち行列M0を参照して、予め定められた容量のリソースに実行単位を割り当てる。
本実施形態において、割り当て決定部25は、処理時間を最小にするための、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する。ここで、図9に示すように、処理待ち行列M0においては、実行単位の処理順序は、U1,U2,U3,U4…であるため、リソースを最大限に使用しつつ処理時間が最小となるように、複数の実行単位を割り当てる。図10は実行単位の割り当て結果を示す図である。なお、図10において、縦軸はリソースであり、本実施形態においては解析を依頼した医療機関Bkが利用可能なリソース、すなわちメモリの容量を表している。また、縦軸には利用可能なメモリの容量の最大値maxを示している。
解析実行部26は、割り当て決定部25が決定した割り当てに従って、選択された解析処理により医用画像G0の解析を実行する。図10に示す割り当てに従うと、解析実行部26は、まずすべての解析処理61~64に共通の実行単位U1を実行し、実行単位U1の処理が終了すると、解析処理61,62に共通の実行単位U2と解析処理63,64に共通の実行単位U5とを並列に実行する。これは、リソースが実行単位U2および実行単位U5を同時に実行可能な容量を有するからである。実行単位U2と実行単位U5とでは、実行単位U5の処理が先に終了する。このため、実行単位U5の処理が終了すると、解析実行部26は、解析処理63において実行単位U5の後に行われる実行単位U6を実行する。また、実行単位U2,U6が実行されていてもリソースには空きがあるため、解析実行部26は、解析処理64において実行単位U5の後に行われる実行単位U7を実行する。実行単位U2の処理が終了すると、解析実行部26は、解析処理61において実行単位U2の後に行われる実行単位U3を実行する。この状態においては実行単位U7は実行中であり、実行単位U3および実行単位U7の実行中は、実行単位U4を実行可能なリソースの空きがない。このため、解析実行部26は、解析処理62において実行単位U2の後に実行される実行単位U4は実行しない。実行単位U7の処理が終了すると、実行単位U4を実行可能なリソースの空きが生じるため、解析実行部26は、実行単位U4を実行する。
割り当て情報生成部27は、決定された割り当てを表す割り当て情報を生成する。割り当て情報は、割り当て決定部25が決定した図10に示す割り当て結果を表す画像である。なお、割り当て情報生成部27は、処理待ち行列を処理待ち情報として生成してもよい。処理待ち情報は、図9に示す処理待ち行列M0を表す画像である。
出力部28は、例えば通信インターフェース等からなり、割り当て情報生成部27が生成した割り当て情報を、ネットワーク4を介して医用画像G0の解析を依頼した医師の端末装置2に送信する。なお、出力部28は、処理待ち情報が生成されていれば、処理待ち情報も端末装置2に送信する。これにより医師の端末装置2の表示部は、図10に示す割り当て結果を表す割り当て情報が表示される。なお、出力部28は解析実行部26による医用画像G0の解析が終了すると、解析結果を端末装置2に送信する。解析結果は、医用画像G0における異常部位の位置を表す情報である。この情報を用いることにより、端末装置2には、図11に示すように異常部位が特定された医用画像G0が表示される。図11に示すように、医用画像G0において異常部位C1が検出されている。
なお、本実施形態では、画像取得部21と出力部28とを別個に設けているが、画像取得部21が出力部28の機能を備えるものであってもよく、出力部28が画像取得部21の機能を備えるものであってもよい。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図12は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。画像取得部21が、医療機関Bkの端末装置2から送信された解析対象の医用画像G0を取得する(ステップST1)。次いで、部位認識部22が、医用画像G0に含まれる被検体の部位を認識する(ステップST2)。次に、解析処理選択部23が、部位認識部22による部位認識結果に基づいて、ストレージ13に記憶された複数の解析処理から、医用画像G0を解析するための1以上の解析処理を選択する(ステップST3)。
続いて、実行特性取得部24が、選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性としてストレージ13から取得する(ステップST4)。そして、割り当て決定部25が、取得した実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する(ステップST5)。また、割り当て情報生成部27が、決定された割り当てを表す割り当て情報を生成し(ステップST6)、出力部28が割り当て情報を端末装置2に送信する(ステップST7)。一方、解析実行部26が、決定された割り当てに従って、選択された解析処理により医用画像G0の解析を実行する(ステップST8)。なお、ステップST8の処理をステップST6,ST7の処理よりも先に行ってもよく、ステップST8の処理とステップST6,ST7の処理とを並列に行ってもよい。そして、出力部28が解析結果を端末装置2に送信し(ステップST9)、処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、医用画像G0に含まれる部位を認識し、認識された部位に基づいて複数の解析処理から1以上の解析処理を選択する。そして、選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する。そして、実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定し、決定された割り当てに従って、選択された解析処理により医用画像の解析を実行する。このため、本実施形態によれば、リソースの無駄が少なくなるように、実行単位をリソースに割り当てることができる。したがって、本実施形態によれば、リソースを無駄なく利用できる。
また、割り当て結果を表す割り当て情報を生成し、端末装置2に送信することにより、端末装置2においては、実行単位がどのようにリソースに割り当てられて解析処理が実行されているかを認識することができる。また、医療機関Bkにおいては、割り当て情報を確認することにより、リソースを増やしたり減らしたりする検討を行うことができ、その結果、その医療機関が行う解析処理に適したリソースの容量を容易に決定することができる。
なお、上記実施形態においては、決定された割り当てに従って解析を実行しているが、割り当て決定部25は、少なくとも1つの実行単位による処理が完了した際に、処理が完了した実行単位以外の未実行の実行単位についての実行特性、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、未実行の実行単位の予め定められたリソースへの割り当てを再度決定するようにしてもよい。この場合、解析実行部26は、再度の決定に従って、未実行の実行単位による処理を実行する。以下これを他の実施形態として説明する。
図13は、他の実施形態における実行単位の割り当てを説明するための図である。図13においては、処理待ち行列と割り当てとを上下で対応づけて示している。なお、他の実施形態においては、図13に示すような実行特性を有する7つの実行単位U11~U17の割り当てを行うものとする。まず、割り当て決定部25は、実行単位U11~U17についての処理待ち行列M10を生成し、処理待ち行列M10に従って、実行単位U11~U17をリソースに割り当てる。割り当て結果R10を処理待ち行列M10の下方に示す。なお、割り当て結果R10においては、実行単位U15~U17の図示を省略している。また、割り当て結果R10の横軸において、現在の処理時刻が初期の処理時刻t0であることを矢印にて示している。割り当て結果R10においては、実行単位U11と実行単位U13とが並列に実行され、実行単位U11および実行単位U13の終了後、実行単位U12と実行単位U14とが並列に実行される。解析実行部26は、割り当て結果R10に従って解析処理を実行する。これにより、解析実行部26は、まず実行単位U11および実行単位U13を実行する。
実行単位U11および実行単位U13が実行されることにより、割り当て決定部25は、処理待ち行列M10から実行単位U11および実行単位U13を削除して、処理待ち行列M11を生成する。一方、解析実行部26による解析処理において、実行単位U13の処理が予定よりも早い時刻t1において終了したとする。図13においては、処理が終了した実行単位U13に斜線を付与している。割り当て決定部25は、実行単位U13が終了した後のリソースの容量に基づいて、処理待ち行列M11を参照して実行単位の割り当てを再度決定する。これにより得られる割り当て結果R11においては、実行単位U13の終了後、実行単位U12および実行単位U15が実行単位U14よりも先に行われることとなる。なお、割り当て結果R11においては、実行単位U16,U17を省略している。これにより、解析実行部26は引き続き実行単位U11を実行し、実行単位U13の終了後に実行単位U12および実行単位U15を実行する。
実行単位U12および実行単位U15が実行されることにより、割り当て決定部25は、処理待ち行列M11から実行単位U12および実行単位U15を削除して、処理待ち行列M12を生成する。一方、解析実行部26による解析処理において、実行単位U11が予定よりも時間を要し、実行単位U15と同時に時刻t2において処理が終了したとする。図13においては、処理が終了した実行単位U11,U13,U15に斜線を付与している。割り当て決定部25は、実行単位U11,U15が終了した後のリソースの容量に基づいて、処理待ち行列M12を参照して実行単位の割り当てを再度決定する。これにより得られる割り当て結果R12においては、実行単位U11,U15の終了後、リソース上における実行単位U12および実行単位U14の実行領域が変更され、実行単位U16および実行単位U17が割り当てられる。これにより、解析実行部26は引き続き実行単位U12を実行し、実行単位U11,U15の終了後に実行単位U14および実行単位U16を実行する。さらに、実行単位U12および実行単位U16が終了すると、実行単位U17を実行する。
このように、実行単位の割り当てを再度決定することにより、実行単位の処理の終了が早まったり遅くなったりしても、空いているリソースに対して効率よく実行単位を割り当てることができる。
また、上記実施形態においては、1つの医用画像G0に対して解析処理を行っているが、複数の医用画像に対して解析処理を行う場合にも本開示を適用できる。例えば、CT装置により取得した脳のCTの医用画像G1、MRI装置により取得した脳のMRIの医用画像G2およびCT装置により取得した胸部のCTの医用画像G3の3つの医用画像G1~G3を解析する場合を考える。
この場合、図14に示すように、脳のCTの医用画像G1に対してCT用の脳梗塞検出処理71およびCT用の脳出血検出処理72が選択され、脳のMRIの医用画像G2に対してMRI用の脳梗塞検出処理73およびMRI用の脳出血検出処理74が選択され、胸部のCTの医用画像G3に対してCT用の肺解析処理75およびCT用の心臓解析処理76が選択されたものとする。
また、図14に示すように、CT用の脳梗塞検出処理71は実行単位U21,U22,U23からなり、CT用の脳出血検出処理72は実行単位U21,U22,U24からなるものとする。また、MRI用の脳梗塞検出処理73は実行単位U25,U26,U27からなり、MRI用の脳出血検出処理74は実行単位U25,U26,U28からなるものとする。また、肺解析処理75は実行単位U29,U30からなり、心臓解析処理76は実行単位U31,U32からなるものとする。
このような場合、6つの解析処理を行う必要があるが、上記実施形態と同様に、割り当て決定部25が、各解析処理に共通の実行単位を特定する。図14に示すように、CT用の脳梗塞検出処理71およびCT用の脳出血検出処理72に共通の実行単位は実行単位U21,U22である。また、MRI用の脳梗塞検出処理73およびMRI用の脳出血検出処理74に共通の実行単位は実行単位U25,U26である。
また、割り当て決定部25は、各実行単位の処理順序を考慮して、図15に示すように、各実行単位の処理順序を特定する。すなわち、CT用の脳梗塞検出処理71およびCT用の脳出血検出処理72に関して、割り当て決定部25は、実行単位U21および実行単位U22の順で処理を実行し、実行単位U22の終了後、実行単位U23と実行単位U24とを並列に実行するように、各実行単位の処理順序を特定する。また、MRI用の脳梗塞検出処理73およびMRI用の脳出血検出処理74に関して、割り当て決定部25は、実行単位U25および実行単位U26の順で処理を実行し、実行単位U26の終了後、実行単位U27と実行単位U28とを並列に実行するように、各実行単位の処理順序を特定する。また、肺解析処理75に関して、割り当て決定部25は、実行単位U29および実行単位U30の順で処理を実行するように、各実行単位の処理順序を特定する。また、心臓解析処理76に関して、割り当て決定部25は、実行単位U31および実行単位U32の順で処理を実行するように、各実行単位の処理順序を特定する。
さらに、割り当て決定部25は、選択された解析処理に共通の実行単位、および複数の実行単位の処理順序に基づいて、予め定められたリソースに対する複数の実行単位の割り当てを決定する。図16は実行単位の割り当て結果を示す図である。そして、解析実行部26は、割り当て決定部25が決定した割り当てに従って、選択された解析処理により医用画像G1~G3を解析する。
また、上記実施形態においては、解析処理を最小の実行単位に分割しているが、これに限定されるものではない。複数の最小の実行単位が1つの実行単位となるように解析処理を分割してもよい。
また、上記実施形態においては、複数の解析処理から2以上の解析処理を選択しているが、選択される解析処理は1つのみであってもよい。この場合、1つの解析処理に含まれる実行単位の割り当てが決定されて、解析処理が行われる。
また、上記実施形態においては、医用画像解析装置3をクラウド側に置かれるものとしているが、医療機関Bk内において端末装置2を用いて医用画像G0の解析を行う場合がある。この場合、端末装置2に医用画像解析装置3を内包するようにしてもよい。これにより、医療機関Bkの端末装置2において、端末装置2が有するリソースを効率よく利用して医用画像G0の解析を行うことができる。
また、上記各実施形態において、例えば、画像取得部21、部位認識部22、解析処理選択部23、実行特性取得部24、割り当て決定部25、解析実行部26、割り当て情報生成部27および出力部28といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
1 医用画像解析システム
2 端末装置
3 医用画像解析装置
4 ネットワーク
5 医療情報システム
6 ネットワーク
7 モダリティ
8 画像データベース
11 CPU
12 メモリ
13 ストレージ
14 表示部
15 入力部
21 画像取得部
22 部位認識部
23 解析処理選択部
24 実行特性取得部
25 割り当て決定部
26 解析実行部
27 割り当て情報生成部
28 出力部
40 肺気腫検出処理
41 肺結節検出処理
42 すりガラス影検出処理
50 肺抽出単位
51A 肺気腫候補検出単位
51B 肺結節候補検出単位
51C すりガラス影候補検出単位
52A 肺気腫判別単位
52B 肺結節判別単位
52C すりガラス影判別単位
61~64,71~76 解析処理
Bk 医療機関
G0,G1~G3 医用画像
M0,M10,M11,M12 処理待ち行列
H1,H2 ヒストグラム
R10~R12 割り当て結果
Sk 画像
U1~U7、U11~U17,U21~U32 実行単位

Claims (10)

  1. 医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて前記医用画像を解析する医用画像解析装置であって、
    少なくとも1つの前記医用画像を取得する画像取得部と、
    前記少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識する部位認識部と、
    認識された前記部位に基づいて、前記少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、前記複数の解析処理から選択する解析処理選択部と、
    前記選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、前記リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する実行特性取得部と、
    前記実行特性、前記選択された解析処理に共通の実行単位、および前記複数の実行単位の処理順序に基づいて、前記予め定められたリソースに対する前記複数の実行単位の割り当てを決定する割り当て決定部と、
    前記決定された割り当てに従って、前記選択された解析処理により前記少なくとも1つの医用画像の解析を実行する解析実行部とを備えた医用画像解析装置。
  2. 前記割り当て決定部は、処理時間を最小にするための前記予め定められたリソースに対する前記複数の実行単位の割り当てを決定する請求項1に記載の医用画像解析装置。
  3. 前記割り当て決定部は、少なくとも1つの前記実行単位による処理が完了した際に、該処理が完了した実行単位以外の未実行の実行単位についての前記実行特性、前記選択された解析処理に共通の実行単位、および前記複数の実行単位の処理順序に基づいて、前記未実行の実行単位の前記予め定められたリソースへの割り当てを再度決定し、
    前記解析実行部は、前記再度の決定に従って、前記未実行の実行単位による処理を実行する請求項2に記載の医用画像解析装置。
  4. 前記複数の実行単位のそれぞれについての前記実行特性を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記実行特性取得部は、前記記憶部から前記実行特性を取得する請求項1から3のいずれか1項に記載の医用画像解析装置。
  5. 前記決定された割り当てを表す割り当て情報を生成する割り当て情報生成部をさらに備えた請求項1から4のいずれか1項に記載の医用画像解析装置。
  6. 前記割り当て情報生成部は、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する座標面上に、前記処理時間と前記リソースの使用量との関係を規定する矩形領域により表した前記実行特性を、前記決定された割り当てに従って配置することにより、前記割り当て情報を生成する請求項5に記載の医用画像解析装置。
  7. 前記割り当て情報生成部は、処理時間とリソースの使用量との関係を規定する座標面上に、前記処理時間と前記リソースの使用量との関係を規定する矩形領域により表した未処理の前記実行特性を、前記決定された割り当てに従って時間軸上に配置した処理待ち情報をさらに生成する請求項5または6に記載の医用画像解析装置。
  8. 前記割り当て情報を出力する出力部をさらに備えた請求項5から7のいずれか1項に記載の医用画像解析装置。
  9. 医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて前記医用画像を解析する医用画像解析方法であって、
    少なくとも1つの前記医用画像を取得し、
    前記少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識し、
    認識された前記部位に基づいて、前記少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、前記複数の解析処理から選択し、
    前記選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、前記リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得し、
    前記実行特性、前記選択された解析処理に共通の実行単位、および前記複数の実行単位の処理順序に基づいて、前記予め定められたリソースに対する前記複数の実行単位の割り当てを決定し、
    前記決定された割り当てに従って、前記選択された解析処理により前記少なくとも1つの医用画像の解析を実行する医用画像解析方法。
  10. 医用画像を解析するための複数の解析処理であって、それぞれが1以上の実行単位を含む複数の解析処理により、予め定められたリソースを用いて前記医用画像を解析する医用画像解析方法をコンピュータに実行させるための医用画像解析プログラムであって、
    少なくとも1つの前記医用画像を取得する手順と、
    前記少なくとも1つの医用画像に含まれる部位を認識する手順と、
    認識された前記部位に基づいて、前記少なくとも1つの医用画像を解析するための1以上の解析処理を、前記複数の解析処理から選択する手順と、
    前記選択された解析処理に含まれる複数の実行単位のそれぞれについての、前記リソースの使用量および処理時間を実行特性として取得する手順と、
    前記実行特性、前記選択された解析処理に共通の実行単位、および前記複数の実行単位の処理順序に基づいて、前記予め定められたリソースに対する前記複数の実行単位の割り当てを決定する手順と、
    前記決定された割り当てに従って、前記選択された解析処理により前記少なくとも1つの医用画像の解析を実行する手順とをコンピュータに実行させる医用画像解析プログラム。
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