JP7105498B2 - 光導波路型合波器、光源モジュール、二次元光ビーム走査装置及び光ビーム走査型映像投影装置 - Google Patents

光導波路型合波器、光源モジュール、二次元光ビーム走査装置及び光ビーム走査型映像投影装置 Download PDF

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Description

本発明は、光導波路型合波器、光源モジュール、二次元光ビーム走査装置及び光ビーム走査型映像投影装置に関するものであり、例えば、合波器を構成する分岐型光導波路における光ビーム強度の損失を少なくして小型化が可能で、かつ構成が単純な、光導波路型合波器及び光ビーム走査型映像投影装置を提供する。
従来、複数のレーザビーム等の光ビームを合波し、一つのビームとして放射する装置として、様々な形の光ビーム合波装置が知られている。その中で、光ファイバや光導波路を用いるものは、小型化が可能である(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)、引用文献1乃至引用文献3に示されているように、3本の光ビームを合波する方法として、光出射端近傍で、それぞれの光ファイバや光導波路をまとめて近接させる方法が知られている。
図11は、本発明者が提案した2次元光ビーム走査装置の一例の概略斜視図であり、可動ミラー部61を形成した基板60に光導波路型光合波器50を設け、この光導波路型光合波器50に青色半導体レーザチップ51、緑色半導体レーザチップ52及び赤色半導体レーザチップ53を結合させれば良い。可動ミラー部61が小型化されているので、光ビームを発生する光源と一体化した場合にも、一体化後の全体のサイズも小さくできる。特に、光ビームが半導体レーザチップや光導波路型光合波器から出射する光源の場合、それらの半導体レーザチップや光導波路型光合波器は、Si基板や金属プレート基板の上に形成すれば良いので、これら基板上に光源と2次元光走査ミラー装置を形成することによって、一体化後の全体のサイズも小さくできる効果がある。
この2次元光ビーム走査装置と、電磁コイル70に2次元光走査信号を印加して光源から出射された出射光を2次元的に走査する2次元走査制御部を設け、走査された出射光を被投影面に投影する画像形成部とを組み合わせることによって、例えば、眼鏡型網膜走査ディスプレイが得られる。
特開2016-118750号公報 特開2019-20618号公報 特開2019-35876号公報
勝山俊夫,中尾慧,小川浩輔,辻野謙太,高畑滉平, "白色光源用レーザーコンバイナー", レーザー研究, Vol.42, No.7, 556-560 (2014.7)
しかし、特許文献1乃至特許文献3に記載された発明では、光ファイバや光導波路を出射端で束ねているため、合波された出射ビームは、1点から出るのではなく、光ファイバや光導波路それぞれの出射端から別々に出射することになる。このことは、例えば、出射ビームを2次元的に走査して、映像をスクリーン等に投影するとき、投影された映像のボケを生じさせる欠点がある。
そのため、特許文献3では、出射端間の間隔を15μm以下に近接させることによって、極力映像のボケを少なくする構成を提供しているが、高精細の映像生成には適用できない欠点がある。
一方、光導波路型合波器の場合、例えば2本の光導波路を、単に隣接するのではなく、1本に合流させて光導波路を1本にし、合波させる方法(Y型合波器)が広く知られている(例えば、非特許文献1参照)。この方法は単純であるが、基本モードのみ伝搬できる光導波路を用いた場合、光ビームを1本にするとき、原理的に、合波部分で光の漏れが生じ、合波された光ビームのパワーは、3dBダウン(1/2になる)することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この合波光を用いた映像生成の場合、不要な光干渉やスペックルノイズを生じさせないようにするため、光導波路は、基本モードを伝搬するものが使われるのが通常であり、3dBダウンする合波器は、光効率の点で致命的な欠点になる。本発明は、上述の特許文献1乃至特許文献3での問題点と、Y型合波器の問題点を解消し、小型化が可能で、かつ構成が単純な、高効率光導波路型合波器を提供する。
一つの態様では、光導波路型合波器は、複数の光導波路と、出射端面側で前記複数の光導波路を伝搬した光ビームが合波されながら1本の光導波路となる領域とを有し、前記領域の前記出射端面が前記光導波路を伝搬する光ビームが、前記光導波路から外部に漏れ出す全体の漏れ光の10%~90%の長手方向の範囲内に存在する。
他の態様では、光源モジュールは、上述の光導波路型合波器と、前記光導波路型合波器に前記光ビームを入射する複数の光源とを有する。
さらに、他の態様では、二次元光ビーム走査装置は、上述の光源モジュールと、前記光源モジュールからの合波光を2次元走査する2次元光走査ミラー装置とを有する。
さらに、他の態様では、光ビーム走査型映像投影装置は、上述の二次元光ビーム走査装置と、前記2次元光走査ミラー装置により走査された合波光を被投影面に投影する画像形成部とを有する。
一つの側面として、光導波路型合波器、光源モジュール、二次元光ビーム走査装置及び光ビーム走査型映像投影装置において、構成が簡単で作製が容易な光導波路型合波器が得られる。また、光導波路型合波器の合波器を構成する分岐型光導波路における光ビーム強度の損失を少なくして小型化が可能で、かつ構成が単純な、光導波路型合波器及び光ビーム走査型映像投影装置を提供する。
本発明の実施の形態の光導波路型合波器の説明図である。 Y型光合波器における漏れ光の説明図である。 本発明の実施の形態における合波原理の説明図である。 本発明の実施の形態におけるビーム拡がりの範囲の説明図である。 本発明の実施例1の光導波路型合波器の説明図である。 本発明の実施例2の光導波路型合波器の説明図である。 本発明の実施例3の光導波路型合波器の説明図である。 本発明の実施例4の光導波路型合波器の説明図である。 本発明の実施例5の光導波路型合波器の説明図である。 本発明の実施例6の光導波路型合波器の説明図である。 従来の2次元光ビーム走査装置の一例の概略的斜視図である。
ここで、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態の光導波路型合波器を説明する。図1は本発明の実施の形態の光導波路型合波器の説明図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は入射端面側の断面図である。なお、ここでは、光源21~23を加えて光源モジュールとして説明する。本発明の実施の形態の光導波路型合波器は複数の光導波路13~15と、出射端面側で複数の光導波路13~15を伝搬した光ビームが合波される光合波領域17とを有する。ここで、出射端面が無い場合、複数の光導波路13~15を伝搬する光ビームは、互いの光導波路間隔が徐々に狭くなることによって、光導波路13~15内に閉じ込められていた光ビームが、徐々に光導波路から外側に漏れ出し、最終的には、3本の光導波路が完全に1本になって、光導波路に閉じ込められた状態で、外へ漏れずに、安定に光導波路を伝搬するようになる。しかし、3本の光導波路を伝搬する光ビームが、安定に1本の光導波路を伝搬する前に、光導波路13~15から外部に漏れ出す全体の漏れ光の10%~90%の範囲内に出射端面を設け、漏れ出し始めた長手方向位置と出射端との範囲を光合波領域17とする。
図1(b)に示すように、各光導波路13~15は、コア(13~15)とそれを取り巻く下部クラッド郎12及び上部クラッド層16からなる。コアの屈折率が、クラッドの屈折率より高いことによる全反射によって、光導波路13~15のコアに閉じ込められて、光が伝搬する。なお、光導波路13~15のコアの断面は、正方形や円形であることが望ましいが、もちろん、断面が長方形や楕円等でも良い。これらの場合、コアの高さは、コアの幅と異なる。
図2はY型光合波器における漏れ光の説明図である。基板1上に設けた光導波路2,3に光入射端4,5から、合波する光を入射する。光入射は、光入射端4,5に、直接半導体レーザやLED等の光源を対向させて配置して光を入射させても良く、或いは、レンズを介しても良く、先球光ファイバ等から入射しても良い。
入射した光は、光導波路2,3でそれぞれ導波され、光合波領域6に達し、ここで合波されて、光出射端7がある場合は、この光出射端7から外部空間に向かって放射される。伝搬する光が基本モード光の場合、光合波領域6で、Y型光合波器特有の光導波路以外への漏れ光が生じ、光導波路内を伝搬する光のパワーが大幅に減少する。
即ち、光導波路2,3を伝搬する光ビームは、互いの光導波路間隔が徐々に狭くなることによって、光導波路2,3内に閉じ込められていた光ビームが、徐々に光導波路2,3から外側に漏れ出し、最終的には、2本の光導波路2,3が完全に1本になって、光導波路2,3に閉じ込められた状態で、外へ漏れずに、安定に光導波路を伝搬するようになる。しかし、2本の光導波路2,3を伝搬する光ビームが、安定に伝搬する光ビーム9として安定に1本の光導波路を伝搬する前に、光導波路2,3から外部に漏れ出す。図における符号10は全体の漏れ光である。図2で、漏れ光のうち、一点鎖線で囲まれた領域が、漏れ光が0%から100%の領域であり、点線で囲まれた領域が、10%から90%の領域である。
ただ、図3に示すように、光出射端7を光導波路2,3が交わる領域に近づけることによって、漏れ光も、導波路内を伝搬する光も、同等に放射光8として外部に向かって放射される。このため、放射される放射光8は、狭い領域から、外部に向かって放射されるため、Y型光合波器特有の光損失は、実質的にないことになる。具体的には、全体の漏れ光の10%~90%の範囲内に出射端面7を設け、漏れ出し始めた長手方向位置と出射端面7との範囲を光合波領域6とする。
ここで重要なことは、漏れ光の位相と本来光導波路2,3を伝搬する光の位相は、ほぼ同じため、漏れ光と光導波路2,3内を伝搬した光との不要な干渉やスペックルノイズは生じず、光品質の優れた光放射が得られる。なお、ここでは、伝搬する光が基本モード光の場合について記述したが、基本モードより高次のモードについても、モード番号が小さい場合は、同じように、漏れ光と光導波路2,3内を伝搬した光との不要な干渉やスペックルノイズは生じない。したがって、基本モードの伝搬が最大成分となれば、基本モードより高次のモードについても、モード番号が小さい光が伝搬する場合も同じ構成が適用できる。
光合波領域6は、光導波路2,3がまとめられる領域であり、光入射端4,5から入射した光が、隣の光導波路2,3に徐々に乗り移り始めると、同時に、光導波のコアの外に漏れ光として放射が始まり、その漏れ光が全漏れ光の10%になる合波器の長手方向の位置と光出射端8の間の領域である。なお、光出射端8は、漏れ光が全漏れ光の90%になる前の長手方向位置に形成する。具体的には、光合波領域6の長さhは、光導波のコアの外に漏れ光として放射が始まり、その漏れ光が全漏れ光の10%になる合波器の長手方向の位置と光出射端との距離で定義される。hは小さい方が良いが、漏れ光と本来伝搬するべき光との位相差が大きくならない範囲であれば良い。具体的には、hは300μm以下、より好適には200μm以下であれば、位相差の影響が少ないことが確認されている。
また、光合波領域6から出射される放射光の光出射端での拡がりdは、点光源とみなせるのが最も望ましく、小さい方が良いが、望ましい値は、15 μm以下である。なお、放射光の光出射端での拡がりdは、図4に示すように、光パワー分布の半値全幅で定義する。
光導波路13~15のコア径は同じでも良いが、図1に示すように、波長の異なる光を3本の光導波路13~15に入射する場合は、各光導波路13~15で波長に応じた基本モードを伝搬するように、その径を互いに異なるようにすると良い。但し、基本モードの次の高次モード程度が伝搬できる径であっても、高次モードは、短距離で減衰するため、多数のモードを伝搬させることが無ければ、実質的に、基本モードが伝搬する光導波路にすることができる。この場合、最も早く外部に漏れた光は、出射端面において、最も大きく拡がるため、光合波領域17の長さは、この最も早く、光が外部に漏れ出す光導波路で定義される。
或いは、光導波路13~15のコア径を徐々に入射側から細くなるようにしても良く、光出射端の径は、光入射端よりも小さくなっても良い。この場合、光導波路13~15のコア径が導波路全長にわたって変わらない場合に比べて、均質な出射光ビームが得られる。
光導波路13~15の数は任意であるが、3本の光導波路13~15とした場合、3本の光導波路13~15のそれぞれに赤色、緑色、青色の光ビームを入射することによって、光の3原色の光導波路型合波器が得られる。
また、光導波路の数は4本以上であっても良く、その場合には、例えば、光の3原色の赤色、緑色、青色以外に、赤外光、紫外光或いは黄色が伝搬するもう一つの光導波路を加えて、光出射端の付近で、光導波路を合わせれば良い。
なお、光入射端は全て同じ端面に形成されていなくても良く、光導波路は、光を直角に曲げる曲げ導波路を設ければ良い。この場合、曲げ損失が生じ、合波効率は少し悪くなるが、入射光による迷光の影響は低減することができる。
光源モジュールを形成するためには、図1(a)に示すように、光導波路型合波器に光ビームを入射する複数の光源21~23を組み合わせれば良い。この場合の光源21~23としては半導体レーザが典型的なものであるが、発光ダイオード(LED)でも良い。また、複数の光源21~23と光合波器の複数の光導波路13~15の入射端との間にレンズを設けても良い。また、光源21~23の代わりに、光ファイバ出射端を光源の位置に設置して、光ファイバからの出射光を光導波路13~15に導く光源装置としても良い。
二次元光ビーム走査装置を形成するためには、図11に示した2次元光走査装置における光合波器を上述の光導波路型合波器と組み合わせれば良い。さらに、映像投影装置を形成するためには、上述の2次元走査装置と、電磁コイル70に2次元光走査信号を印加して光源から出射された出射光を2次元的に走査する2次元走査制御部と、走査された出射光を被投影面に投影する画像形成部とを組み合わせれば良い。なお、映像投影装置としては、眼鏡型網膜走査ディスプレイが典型的なものである。
次に、図5を参照して、本発明の実施例1の光導波路型合波器を説明する。図5は本発明の実施例1の光導波路型合波器の説明図であり、図5(a)は平面図であり、図5(b)は入射端面側の断面図である。なお、ここでは、光源41~43を加えて光源モジュールとして説明する。図5(a)に示すように、本発明の実施例1の光導波路型光合波器は、波長の異なる複数の光源41~43からの光を入射する複数のコア幅が2μmの光導波路33~35を有し、光導波路33~35を伝搬した光を合波する光合波器部37で合波された光を出射端面から出射する。
図5(a)に示すように、赤色半導体レーザチップ(41)からの光ビームを光導波路33に入力し、緑色半導体レーザチップ(42)からの光ビームを光導波路34に入力し、青色半導体レーザチップ(43)からの光ビームを光導波路35に入力する。
図4(b)に示すように、各光導波路は、厚さが1mmで(100)面のSi基板31上に設けた厚さが20μmのSiO層32を下部クラッド層とし、SiO層32上に設けたGeドープSiOガラスをエッチングして幅×高さが2μm×2μmのコア層を形成し、コア層上にコア層上における厚さが9μmのSiO層からなる上部クラッド層36(SiO層22上での厚さは11μmとなる)を設ける。この場合のコア層とクラッド層との屈折率差は0.5%になる。
光合波器全体の長さは2000μmであり、幅は300μmとする。また、光導波路33~35の入射端の間隔は100μmである。光導波路型合波器の外の雰囲気は空気であり、光合波領域37の長さは140μmである。
ここで、光導波路33に入射する光の波長は638nm(赤)、光導波路34に入射する光の波長は波長520nm(緑)とし、光導波路35に入射する光の波長は450nm(青)とする。なお、光入射方法としては、間隔10μmに配置した光源41~43を介して光入射する。この時、合波した光の出射端からの放射光及び横方向放射全角は夫々、8deg (3色平均)、縦方向放射全角は5deg(3色平均)、合波効率は90%(3色平均)である。なお、実施例1では、光導波路33に赤色光、光導波路34に緑色光、光導波路35に青色光を入射したが、当然、光導波路33に青色光、光導波路34に赤色光、光導波路35に緑色光を入射しても良く、その他の組み合わせでも同じ効果が得られるのはもちろんである。この様な他の組み合わせは、以下に述べる実施例でも同様である。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2の光導波路型合波器を説明する。図6は本発明の実施例2の光導波路型合波器の平面図であり、図6(b)は入射端面側の断面図である。なお、ここでも、光源41~43を加えて光源モジュールとして説明する。図6(a)及び図6(b)に示すように、本発明の実施例2の光導波路型光合波器は、上記の実施例1における複数の光導波路33~35の幅を変えたものであり、その他の構成は上記の実施例1と同様である。
638nm(赤)の光を導波する光導波路33のコア幅は2.2μm、520nm(緑)の光を導波する光導波路34のコア幅は1.9μm、450nm(青)の光を導波する光導波路35のコア幅は1.7μmである。全ての光導波路33~35のコアの高さは2μmで長手方向で変化せず、合波した光の出射端のコアの幅と高さは2μm×2μmである。また、光導波路型合波器全体の長さは2000μm、幅は300μmであり、光導波路33~35の入射端の間隔は100μmで、光合波領域37の長さは120μmである。合波した光の出射端からの放射光及び横方向放射全角は夫々、8deg (3色平均)、縦方向放射全角は5deg(3色平均)、合波効率は90%(3色平均)である。
この実施例2においては、3本の光導波路33~35のコアの幅は、それぞれを伝搬する光が基本モードとして伝搬するように最適化しており、高次モードが励起されにくい構造になっている。このため、出射光において不要なモード間干渉が生じない。
次に、図7を参照して、本発明の実施例3の光導波路型合波器を説明する。図7は本発明の実施例3の光導波路型合波器の平面図であり、図7(b)は入射端面側の断面図である。なお、ここでも、光源41~43を加えて光源モジュールとして説明する。図7(a)に示すように、光導波路33~35の幅のテーパ状に変更したものである。3本の光導波路33~35の光入射端でのコア幅及び高さは全て同じ2μm×2μmであり、合波した光の出射端のコアの幅及び高さを0.3μm×2μmにしたものである。なお、光合波器部分37の長さは180μmであり、その他の構成は上記の実施例1と同じである。
ここで、光導波路23に入射する光の波長は638nm(赤)、光導波路24に入射する光の波長は波長520nm(緑)とし、光導波路25に入射する光の波長は450nm(青)とする。なお、光入射方法としては、間隔100μmに配置した光源31~33を介して光入射する。この時、合波した光の出射端からの放射光及び横方向放射全角は夫々、7deg (3色平均)、縦方向放射全角は4deg(3色平均)、合波効率は90%(3色平均)である。
次に、図8を参照して、本発明の実施例4の光導波路型合波器を説明する。図8は本発明の実施例4の光導波路型合波器の平面図であり、図8(b)は入射端面側の断面図である。なお、ここでは光源となる先球ファイバ44~47を加えて光源モジュールとして説明する。図8(a)及び図8(b)に示すように、本発明の実施例1の光導波路型光合波における複数の光導波路33~35に赤外線導波用の光導波路38を加えたものであり、その他の構成は上記の実施例1と同様である。
図8(a)に示すように、本発明の実施例4の光導波路型光合波器は、波長の異なる複数の先球ファイバ44~47からの光を入射するコア幅が2μmの光導波路33~35とアコア幅が4μmの光導波路38を設けたもので、光導波路33~35,38を伝搬した光を合波する光合波器部37で合波された光を出射端面から出射する。
図8(a)に示すように、先球ファイバ44からの波長638nmの光ビームを光導波路33に入力し、先球ファイバ45からの波長520nmの光ビームを光導波路34に入力し、先球ファイバ46からの波長450nmの光ビームを光導波路35に入力し、先球ファイバ47からの波長1550nmの光ビームを光導波路38に入力する。
光合波器全体の長さは5000μmであり、幅は700μmとする。また、光導波路33~35,38の入射端の間隔は130μmである。光導波路型合波器の外の雰囲気は空気であり、光合波領域37の長さは300μであり、光入射方法としては、間隔130μmの光入射端に4本の先球光ファイバ44~47を介して光入射する。合波した光の出射端からの放射光における横方向放射全角は9 deg(4色平均)であり、 縦方向放射全角は6deg.(4色平均)であり、合波効率は80%(4色平均)である。
次に、図9を参照して、本発明の実施例5の光導波路型合波器を説明するが、実施例1における光源の配置を変更したものである。図9は本発明の実施例5の光導波路型合波器の説明図であり、ここでは光源41~43を加えて光源モジュールとして説明する。図9に示すように、光源41を21基板の一方の長辺に配置し、光源43を基板21の他方の長辺に配置している。そのため、光導波路33,35の途中で直角に曲げる構造になっている。曲げる部分にGaを用いた収束イオンビーム法を用いたエッチングにより、深さ30μmの深掘りトレンチを形成し、導波した光が、トレンチ側壁で全反射するようにする。この様に、導波路型反射鏡を用いているが、曲率半径の小さい曲がり導波路を用いても良い。
実施例5における合波した光の出射端からの放射光:横方向放射全角は8deg. (3色平均) 、縦方向放射全角は5deg. (3色平均)であり、合波効率は70%((3色平均)となり、合波効率は少し悪くなっている。これは、曲げ損失が生るためであるが入射光による迷光の影響は低減することができる。このように、本発明の実施例5においては、光源41,43を基板21の長辺に配置しているので、光源モジュールを構成した場合に、光源モジュールの長さを短くすることができる。
次に、図10を参照して、本発明の実施例6の光導波路型光結合器を説明する。図10は本発明の実施例6の光導波路型光合波器の説明図であり、ここでも、発明を理解しやすいように光源を加えて光源モジュールとして図示している。図10に示すように、全ての光源41~43を基板31の一方の長辺に配置している。ここでも光導波路33~35の途中で直角に曲げるために、導波路型反射鏡を用いているが、曲率半径の小さい曲がり導波路を用いても良い。
実施例における合波した光の出射端からの放射光:横方向放射全角は8deg. (3色平均) 、縦方向放射全角は5deg. (3色平均)であり、合波効率は70%((3色平均)となり、合波効率は少し悪くなっている。これは、曲げ損失が生るためであるが入射光による迷光の影響は低減することができる。このように、本発明の実施例6においては、光源41~43を基板31の一方の長辺に配置しているので、光源モジュールを構成した場合に、光源モジュールの幅を短くすることができる。
次に、本発明の実施例8の2次元光ビーム走査装置を説明するが、光導波路型合波器の構成が異なるだけで、基本的構成は図11に示した従来の2次元光ビーム走査装置と同じであるので、図11を借用して説明する。本発明の実施例7の2次元光ビーム走査装置は、図11の2次元光ビーム光走査装置における光導波路型合波器50を上述の実施例1に示した光導波路型合波器に置き換えたものである。なお、この光導波路型合波器は、実施例2乃至実施例6に示した光導波路型合波器に置き換えても良い。
1 基板
2,3 光導波路
4,5 光入射端面
6 光合波領域
7 光出射端面
8 放射光
9 安定に伝搬する光ビーム
10 全体の漏れ光
11,31 基板
12,32 下部クラッド層
13~15,33~35,38 光導波路
16,36 上部クラッド層
17,37 光合波領域
21~23,41~43 光源
44~47 先球ファイバ
50 光導波路型合波器
51 青色半導体レーザチップ
52 緑色半導体レーザチップ
53 赤色半導体レーザチップ
60 基板
61 可動ミラー部
70 電磁コイル

Claims (13)

  1. 基本モードの伝搬が最大成分となる複数の入射側光導波路と、
    出射端面側で前記複数の入射側光導波路を伝搬した光ビームが合波されながら、前記複数の入射側光導波路が1本の出射側光導波路に合体する領域であり、前記複数の入射側光導波路及び1本の出射側光導波路を伝搬する光ビームが前記複数の入射側光導波路及び1本の出射側光導波路から漏れ光として外部に漏れ出す範囲内で、且つ当該漏れ光が全体の漏れ光の10%~90%の長手方向の範囲内に、前記出射端面が存在する光合波領域とを有し、
    前記複数の入射側光導波路及び前記1本の出射側光導波路は、クラッド領域で囲まれたコアでそれぞれ構成され、
    前記漏れ光が前記全体の漏れ光の10%になる前記長手方向の位置から前記出射端面までの前記合波領域の長さが300μm以下であり、
    前記長手方向は前記光合波領域を前記光ビームが伝搬する方向である、光導波路型合波器。
  2. 前記複数の入射側光導波路のコアの幅及び高さの少なくとも一方が前記複数の入射側光導波路の光入射端面側から前記出射端面に向かって徐々に減少する請求項1に記載の光導波路型合波器。
  3. 前記複数の入射側光導波路のコア幅及び高さの少なくとも一方が、互いに異なる請求項1または2に記載の光導波路型合波器。
  4. 前記複数の入射側光導波路の数が3本である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光導波路型合波器。
  5. 前記3本の入射側光導波路は、赤色光を導波する第1の入射側光導波路、緑色光を導波する第2の入射側光導波路及び青色光を導波する第3の入射側光導波路である請求項4に記載の光導波路型合波器。
  6. 前記複数の入射側光導波路の数が4本以上である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光導波路型合波器。
  7. 前記クラッド領域より前記コアの屈折率が高く、
    前記光合波領域の長さが、200μm以下である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光導波路型合波器。
  8. 前記光合波領域から出射される合波光の前記出射端面での光パワー分布の半値全幅が15μm以下である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光導波路型合波器。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の光導波路型合波器と、
    前記光導波路型合波器に前記光ビームを入射する複数の光源と
    を有する光源モジュール。
  10. 前記複数の光源と前記光導波路型合波器の前記複数の入射側光導波路との間にレンズを設けた請求項9に記載の光源モジュール。
  11. 前記複数の光源が、複数の光ファイバから出射される光源である請求項9または請求項10に記載の光源モジュール。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の光源モジュールと、
    前記光源モジュールからの合波光を2次元走査する2次元光走査ミラー装置と
    を有する二次元光ビーム走査装置。
  13. 請求項12に記載の2次元光走査装置と、
    前記2次元光走査ミラー装置により走査された前記合波光を被投影面に投影する画像形成部と
    を有する光ビーム走査型映像投影装置。
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