本開示の特定の実施形態は、異なるRATを適用しているネットワークノード間のリソース割当てを調整する方法を提案する。特定の実施形態は、中央ユニット(CU)のネットワークノードとは異なるRATを適用している隣接ネットワークノードから、リソース調整メッセージを受信し、中央ユニットに結合された分散ユニット(DU)から受信した複数のリソース割当てをアグリゲートして、1つの単一のリソース割当てメッセージとし、リソース割当てメッセージを隣接ネットワークノードに返信する、ネットワークノードの中央ユニットを提供する。したがって、隣接ネットワークノードは、DUと同じリソースを同時に利用することを回避するため、そのリソース割当てを維持または修正してもよい。それに加えて、本開示で開示するCUは更に、リソース割当てをDUから受信する際に、1つを超えるDUが同じリソースの使用を意図していることをCUが認識すると、リソースを分割してもよい。
特定の実施形態は、CUが論理的インターフェースを介して多数のDUに接続される、CU-DU基地局アーキテクチャにおける、RAT間スペクトル共有を示している。非限定例の場合、CUは5GRAN gNB-CUであってもよく、DUはgNB-DUであってもよい。特定の実施形態では、CUおよび多数の連結されたDUとから成る基地局は、分散基地局(DBS)と呼ばれてもよい。
本開示で開示する方法は、無線リソース割当て情報を隣接RATノードから受信し、接続されたDUのうちどれが、隣接RATノードが無線リソース割当て情報をシグナリングしたセルに隣接するセルにサーブするかを決定する、gNB-CUから成る。接続されたDUのかかるリストを決定する際、CUは、隣接ネットワークノードリソース情報を転送し、各DUから対応するリソース割当て設定を受信する。特定の実施形態では、かかるリソース割当て設定は、隣接RATノードによって伝送されるものとできるだけ重なり合わないものであり得る。次に、CUは、各DUからのリソース割当てをアグリゲートして、割り当てられたリソースの1つのグループとし、それを隣接RATノードに返信する。アグリゲートした無線リソース割当てのかかる交換によって、異なるネットワークノードの異なるセルがスペクトルを共有するか、または隣接するスペクトルを使用するシナリオにおいて、リソース調整が容易になる。
特定の実施形態では、同じCU下でのDUのカバレッジエリアは、別のRATの基地局、例えば隣接基地局(NBS)のカバレッジエリアと完全にまたは部分的に重なり合ってもよい。隣接基地局は、モノリシックであるか、または同様に分散されてもよく、LTE eNBは前者の非限定例である。特定の実施形態では、分散されたアーキテクチャを有する基地局は、gNB-CUおよび多数のgNB-DUから成るNR gNBであり、NBSはモノリシックのLTE eNBであると仮定される。これは、異なるまたは同じRATの他の任意の組み合わせに対する本開示の有効性を除外するものではない。更に、仮定は、NBSが分散基地局である場合に関して、本開示で開示される方法の有効性を除外するものではない。
無線リソース共有の根本原因は、重なり合う無線リソースを利用している関与するノードが物理的に近接しており、結果的にそれらのカバレッジエリアが重なり合っていることである。CUに連結されたDUが広い地理的範囲にわたって分散されてもよい一対多のCU-DU関係では、CUに接続されたDUの全てが必ずしも、無線リソースを共有しているNBSとカバレッジが重なり合わなくてもよいこともあり得る。更に、同じCUに接続されたDU間の正確なリソース割当ては変動してもよい。別のRATの基地局とリソースを共有することに加えて、分散基地局は、追加の無線リソース、例えばそれ自体の共有していない無線リソースを有してもよい。
CU-DU基地局のシナリオにおいて複数のCU-DU連関がない、一対のモノリシック基地局間でのスペクトル共有の場合とは対照的に、別のRATの基地局とのスペクトル共有に関与するCU下の特定のDUのみが考慮に入れられてもよい。
本開示の方法が解決する課題は、リソース共有に携わる基地局の一方が、CUと、より広い地理的範囲にわたって分散された多数のDUとから成る、2つの基地局間でのRAT間無線リソース共有をどのように可能にするかである。
以下、本明細書において想到される実施形態のいくつかについて、添付図面を参照してさらに十分に記載する。しかしながら、他の実施形態が本明細書に開示する主題の範囲内に含まれ、開示する主題は、本明細書で説明する実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではなく、それよりもむしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供されるものである。
一般に、本明細書で使用する全ての用語は、異なる意味が明確に与えられない限り、ならびに/あるいは異なる意味がその用語を使用している文脈から示唆されない限り、関連技術分野におけるそれらの本来の意味にしたがって解釈されるべきものである。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどに対する全ての参照は、別の形で明示的に定義されない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも一例を指すものと広く解釈されるべきである。本明細書に開示するいずれかの方法のステップは、あるステップが別のステップの後または前に行われると明示的に記載されない限り、ならびに/あるいはあるステップが別のステップの後または前に行われなければならないと示唆されない限り、開示する順序で正確に実施されなければならないものではない。本明細書に開示する実施形態のいずれかにおけるあらゆる特徴は、適切であれば、他のいずれかの実施形態に適用されてもよい。同様に、実施形態のいずれかにおけるあらゆる利点は、他のいずれかの実施形態に当てはまることがあり、その逆もまた真である。含まれる実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明白になるであろう。
図5は、特定の実施形態による、無線ネットワークの一例である。本明細書に記載する主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムで実現されてもよいが、本明細書に開示する実施形態は、図5に示される例示の無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して記載する。単純にするため、図5の無線ネットワークは、ネットワーク506、ネットワークノード560および560b、ならびにWD 510、510b、および510cのみを示している。実際上、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと地上電話、サービスプロバイダ、または他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスなど、別の通信デバイスとの間の通信に対応するのに適した、任意の追加の要素を更に含んでもよい。図示される構成要素のうち、ネットワークノード560およびWD 510が更に詳細に図示されている。いくつかの実施形態では、ネットワークノード560は図9および10に更に図示される基地局である。いくつかの実施形態では、ネットワークノード560は、図16に更に示されるネットワークノードであってもよい。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに提供して、無線ネットワークによってもしくは無線ネットワークを介して提供されるサービスに関する、無線デバイスのアクセスおよび/または使用を容易にしてもよい。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、移動体、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備えてもよく、ならびに/あるいはそれらとインターフェース接続してもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格、または他のタイプの規定の規則もしくは手順にしたがって動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、グローバル移動体通信システム(GSM)、Universal Moble Telecommunication System(UMTS)、Long-Term Evolution(LTE)、および/または他の適切な2G、3G、4G、もしくは5G規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)、ブルートゥース、Z波、および/またはジグビー規格などの他の任意の適切な無線通信規格などの、通信規格を実現してもよい。
ネットワーク506は、1つもしくは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間で通信できるようにする他のネットワークを含んでもよい。
ネットワークノード560およびWD 510は、更に詳細に後述する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおける無線接続を提供するなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能性を提供するために共に働く。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線もしくは無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは、有線または無線接続のどちらかを介するデータおよび/または信号の通信を容易にするかまたはそれに関与することができる、他の任意の構成要素またはシステムを含んでもよい。
本明細書で使用するとき、ネットワークノードは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にする、および/または無線アクセスを提供する、ならびに/あるいは無線ネットワークにおける他の機能(例えば、管理)を実施するために、無線通信ネットワーク内のネットワークノードまたもしくは他の機器と、直接または間接的に通信することができる、通信するように構成された、通信するように配置された、ならびに/または通信するように動作可能である、機器を指す。ネットワークノードの例としては、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、およびNRノードB(gNB))が挙げられるが、それらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(または換言すれば、それらの送信電力レベル)に基づいて分類されてもよく、そのため、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも呼ばれることがある。基地局は、中継を制御する中継ノードまたは中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、中央デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモート無線ユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つもしくは複数(または全て)の部分を含んでもよい。かかるリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線として、アンテナと統合されてもされなくてもよい。分散無線基地局の部分はまた、分散アンテナシステム(DAS)のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードの更なる他の例としては、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(例えば、E-SMLC)、ならびに/あるいはMDTが挙げられる。別の例として、ネットワークノードは、更に詳細に後述するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにすること、もしくは無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを提供すること、および/または無線ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供することが、可能である、そのように構成されている、そのように配置されている、ならびに/またはそれを可能にするように動作可能である、任意の適切なデバイス(またはデバイス群)を表してもよい。
図5では、ネットワークノード560は、処理回路構成570と、デバイス可読媒体580と、インターフェース590と、補助機器584と、電源586と、電力回路構成587と、アンテナ562とを含む。図5の例示の無線ネットワークに示されるネットワークノード560は、ハードウェア構成要素の図示される組み合わせを含むデバイスを表すことがあるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを含むネットワークノードを備えてもよい。ネットワークノードは、本明細書に開示するタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要な、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むことが理解されるべきである。更に、ネットワークノード560の構成要素は、より大きいボックス内に位置するかまたは複数のボックス内に入れ子状になった、単独のボックスとして示されているが、実際上、ネットワークノードは、単一の図示される構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を含んでもよい(例えば、デバイス可読媒体580は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えてもよい)。
同様に、ネットワークノード560は、各々がそれぞれ自身の構成要素を有してもよい、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードBコンポーネントおよびRNCコンポーネント、またはBTSコンポーネントおよびBSCコンポーネントなど)から成ってもよい。ネットワークノード560が複数の別個の構成要素(例えば、BTSおよびBSCコンポーネント)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素の1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、ノードBおよびRNCの固有の各対が、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード560は、複数の無線アクセス技術(RAT)に対応するように構成されてもよい。かかる実施形態では、いくつかの構成要素が重複してもよく(例えば、異なるRATに対して別個のデバイス可読媒体580)、いくつかの構成要素は再使用されてもよい〈例えば、同じアンテナ562がRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード560はまた、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはブルートゥース無線技術など、ネットワークノード560に統合された異なる無線技術に関する複数組の様々な図示される構成要素を含んでもよい。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップもしくはチップセット、およびネットワークノード560内の他の構成要素に統合されてもよい。
処理回路構成570は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成される。処理回路構成570によって実施されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成570によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード560は、図15に関して記載するCUの機能を実施してもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード560は、図15に関して記載するDUの機能を実施してもよい。
処理回路構成570は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のネットワークノード560の構成要素(デバイス可読媒体580、ネットワークノード560の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。例えば、処理回路構成570は、デバイス可読媒体580に、または処理回路構成570内のメモリに格納された命令を実行してもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成570はシステムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、処理回路構成570は、無線周波数(RF)送受信機回路構成572およびベースバンド処理回路構成574の1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)送受信機回路構成572およびベースバンド処理回路構成574は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態では、RF送受信機回路構成572およびベースバンド処理回路構成574の一部または全ては、同じチップもしくはチップセット、ボード、またはユニットの上にあってもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のかかるネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載する機能性の一部または全ては、デバイス可読媒体580または処理回路構成570内のメモリに格納された命令を実行する、処理回路構成570によって実施されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成570によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成570は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成570のみに、またはネットワークノード560の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード560全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
デバイス可読媒体580は、非限定的に、永続記憶装置、固体メモリ、リモート実装メモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、処理回路構成570によって使用されてもよい情報、データ、および/もしくは命令を格納する、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含んでもよい。デバイス可読媒体580は、論理、規則、コード、テーブルなどの1つもしくは複数を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを含む、任意の適切な命令、データ、または情報、あるいは処理回路構成570によって実行され、ネットワークノード560によって利用され得る他の命令を格納してもよい。デバイス可読媒体580は、処理回路構成570によって行われる任意の計算、および/またはインターフェース590を介して受信される任意のデータを格納するのに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成570およびデバイス可読記憶媒体580は、統合されたものと見なされてもよい。
インターフェース590は、ネットワークノード560、ネットワーク506、および/またはWD 510の間における、シグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用される。図示されるように、インターフェース590は、例えば、有線接続を通じてネットワーク506との間でデータを送受信する、ポート/端子594を備える。インターフェース590はまた、アンテナ562に、または特定の実施形態ではその一部に連結されてもよい、無線フロントエンド回路構成592を含む。無線フロントエンド回路構成592はフィルタ598および増幅器596を備える。無線フロントエンド回路構成592はアンテナ562および処理回路構成570に接続されてもよい。無線フロントエンド回路構成は、アンテナ562と処理回路構成570との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路構成592は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成592は、フィルタ598および/または増幅器596の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ562を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ562は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成592によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成570に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
特定の代替実施形態では、ネットワークノード560は別個の無線フロントエンド回路構成592を含まなくてもよく、代わりに、処理回路構成570は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、別個の無線フロントエンド回路構成592なしでアンテナ562に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成572の全てまたは一部はインターフェース590の一部と見なされてもよい。更に他の実施形態では、インターフェース590は、無線ユニット(図示なし)の一部として、1つもしくは複数のポートまたは端子594、無線フロントエンド回路構成592、およびRF送受信機回路構成572を含んでもよく、インターフェース590は、デジタルユニット(図示なし)の一部である、ベースバンド処理回路構成574と通信してもよい。
アンテナ562は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ562は、無線フロントエンド回路構成590に連結されてもよく、データおよび/または信号を無線で送受信することができる、任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ562は、例えば、2GHz~66GHzの無線信号を送受信するように動作可能な、1つもしくは複数の全方向性、セクター、またはパネルアンテナを含んでもよい。全方向性アンテナは、任意の方向で無線信号を送受信するのに使用されてもよく、セクターアンテナは、特定のエリア内でデバイスから無線信号を送受信するのに使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線で無線信号を送受信するのに使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの例では、1つを超えるアンテナの使用はMIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナ562は、ネットワークノード560とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード560に接続可能であってもよい。
アンテナ562、インターフェース590、および/または処理回路構成570は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる受信動作および/または特定の取得動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ562、インターフェース590、および/または処理回路構成570は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器に送信されてもよい。
電力回路構成587は、電力管理回路構成を含むかまたはそれに連結されてもよく、ネットワークノード560の構成要素に、本明細書に記載する機能性を実施する電力を供給するように構成される。電力回路構成587は電源586から電力を受信してもよい。電源586および/または電力回路構成587は、それぞれの構成要素に適した形態で(例えば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベルで)、ネットワークノード560の様々な構成要素に電力を提供するように構成されてもよい。電源586は、回路構成587および/またはネットワークノード560に含まれるか、あるいはその外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード560は、入力回路構成、または電気ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、外部電源は電力を電力回路構成587に供給する。更なる例として、電源586は、電力回路構成587に接続されるかまたは統合される、電池もしくは電池パックの形態の電源を含んでもよい。電池は、外部電源が故障した場合のバックアップ電力を提供してもよい。光起電デバイスなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。
ネットワークノード560の代替実施形態は、本明細書に記載する機能性のいずれか、および/または本明細書に記載する主題に対応するのに必要な任意の機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、図5に示されるものを超える追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード560は、情報をネットワークノード560に入力するのを可能にし、情報をネットワークノード560から出力するのを可能にする、ユーザインターフェース機器を含んでもよい。これは、ネットワークノード560に対する診断、保守、修理、および他の管理機能をユーザが実施するのを可能にしてもよい。
本明細書で使用するとき、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することができる、そのように構成されている、そのように配置されている、および/またはそのように動作可能であるデバイスを指す。別段の記述がない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と交換可能に使用されてもよい。無線通信には、電磁波、電波、赤外線波、および/または無線で情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することが関与してもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の相互作用なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、内部もしくは外部イベントによって起動されると、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、移動電話、携帯電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールもしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線カスタマー構内設備(CPE)、車載型無線端末デバイスなどが挙げられるが、それらに限定されない。WDは、例えば、サイドリンク通信の3GPP規格を実現することによるデバイス間(D2D)通信、車車間(V2V)、路車間(V2I)、車車間・路車間(V2X)に対応してもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。更に別の特定の例として、物のインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、かかる監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、機械または他のデバイスを表してもよい。WDは、この場合、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域物のインターネット(NB-IoT)規格を実現するUEであってもよい。かかるマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、工業用機械類、家庭用または個人用電気器具(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作と関連付けられた他の機能に関して監視および/または報告することができる、車両用または他の機器を表してもよい。上述したようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。更に、上述したようなWDは移動体であってもよく、その場合、移動デバイスまたは移動端末と呼ばれることもある。
図示されるように、無線デバイス510は、アンテナ511、インターフェース514、処理回路構成520、デバイス可読媒体530、ユーザインターフェース機器532、補助機器534、電源536、および電力回路構成537を含む。WD 510は、例えば、例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはブルートゥース無線技術など、WD 510が対応する異なる無線技術に対して、図示される構成要素のうち1つまたは複数のものの複数組を含んでもよい。これらの無線技術は、WD 510内の他の構成要素と同じもしくは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
アンテナ511は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよく、インターフェース514に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ511は、WD 510とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してWD 510に接続可能であってもよい。アンテナ511、インターフェース514、および/または処理回路構成520は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、あらゆる受信または送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路構成および/またはアンテナ511は、インターフェースと見なされてもよい。
図示されるように、インターフェース514は無線フロントエンド回路構成512およびアンテナ511を備える。無線フロントエンド回路構成512は、1つまたは複数のフィルタ518および増幅器516を備える。無線フロントエンド回路構成514は、アンテナ511および処理回路構成520に接続され、アンテナ511と処理回路構成520との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路構成512は、アンテナ511に連結されるか、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態では、WD 510は、別個の無線フロントエンド回路構成512を含まなくてもよく、それよりもむしろ、処理回路構成520は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、アンテナ511に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成522の全てまたは一部はインターフェース514の一部と見なされてもよい。無線フロントエンド回路構成512は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成512は、フィルタ518および/または増幅器516の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ511を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ511は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成512によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成520に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
処理回路構成520は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のWD 510の構成要素(デバイス可読媒体530、WD 510の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。例えば、処理回路構成520は、デバイス可読媒体530に、または処理回路構成520内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示する機能性を提供してもよい。
図示されるように、処理回路構成520は、RF送受信機回路構成522、ベースバンド処理回路構成524、およびアプリケーション処理回路構成526の1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路構成は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。特定の実施形態では、WD 510の処理回路構成520はSOCを備えてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成522、ベースバンド処理回路構成524、およびアプリケーション処理回路構成526は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路構成524およびアプリケーション処理回路構成526の一部または全ては、1つのチップまたはチップセットに組み入れられてもよく、RF送受信機回路構成522は別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる代替実施形態では、RF送受信機回路構成522およびベースバンド処理回路構成524の一部または全てが、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路構成526が別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる他の代替実施形態では、RF送受信機回路構成522、ベースバンド処理回路構成524、およびアプリケーション処理回路構成526の一部または全てが、同じチップまたはチップセットに組み入れられてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成522はインターフェース514の一部であってもよい。RF送受信機回路構成522は、処理回路構成520に対するRF信号を調整してもよい。
特定の実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される機能性の一部または全ては、特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってもよい、デバイス可読媒体530に格納された命令を処理回路構成520が実行することによって提供されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成520によって提供されてもよい。これら特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成520は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成520のみに、またはWD 510の他の構成要素に限定されず、WD 510全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
処理回路構成520は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成されてもよい。処理回路構成520によって実施されるようなこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD 510によって格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成520によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
デバイス可読記憶媒体530は、1つもしくは複数の論理、規則、符号、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション、ならびに/あるいは処理回路構成520によって実行することができる他の命令を格納するように動作可能であってもよい。デバイス可読記憶媒体530の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路構成520によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを挙げることができる。いくつかの実施形態では、処理回路構成520およびデバイス可読記憶媒体530は、統合されたものと見なされてもよい。
ユーザインターフェース機器532は、人間のユーザがWD 510と相互作用することを可能にする構成要素を提供してもよい。かかる相互作用は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであってもよい。ユーザインターフェース機器532は、ユーザに対する出力を生成し、ユーザがWD 510への入力を提供するように動作可能であってもよい。相互作用のタイプは、WD 510にインストールされるユーザインターフェース機器532のタイプに応じて変わってもよい。例えば、WD 510がスマートフォンの場合、相互作用はタッチスクリーンを介してもよく、WD 510がスマートメータの場合、相互作用は、使用(例えば、使用したガロン数)を提供する画面、または(例えば、煙が検出された場合に)可聴警告音を提供するスピーカーを通すものであってもよい。ユーザインターフェース機器532は、入力インターフェース、デバイス、および回路、ならびに出力インターフェース、デバイス、および回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器532は、WD 510への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路構成520に接続されて、処理回路構成520が入力情報を処理するのを可能にする。ユーザインターフェース機器532は、例えば、マイクロフォン、近接センサもしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器532はまた、WD 510からの情報の出力を可能にし、処理回路構成520が情報をWD 510から出力するのを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器532は、例えば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路構成、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器532の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD 510は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、それらが本明細書に記載する機能性から利益を得ることを可能にしてもよい。
補助機器534は、一般にはWDによって実施されないことがある、より具体的な機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的の測定を行う専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを含んでもよい。補助機器534を含むこと、またその構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて異なってもよい。
電源536は、いくつかの実施形態では、電池または電池パックの形態のものであってもよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電デバイス、またはパワーセルなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。WD 510は、本明細書に記載または指示される任意の機能性を実施するのに電源536からの電力を必要とするWD 510の様々な部分に、電源536から電力を送達する、電力回路構成537を更に備えてもよい。電力回路構成537は、特定の実施形態では、電力管理回路構成を含んでもよい。電力回路構成537は、それに加えてまたはその代わりに、外部電源から電力を受信するように動作可能であってもよく、その場合、WD 510は、入力回路構成、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。電力回路構成537はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源536に電力を送達するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源536を充電するものであってもよい。電力回路構成537は、電源536からの電力に対して任意のフォーマット化、変換、または他の修正を実施して、電力が供給されるWD 510のそれぞれの構成要素に適した電力にしてもよい。
図6は、特定の実施形態による、隣接LTEネットワークノードとNRネットワークノードの分散ユニットとの間での、RAT間リソース割当ての一例を示している。
非限定例として、LTE eNB 610は隣接基地局と見なされ、NR gNB 600は分散基地局と見なされる。gNB 600は、gNB-CU 620と多数のgNB-DU 630a~cとに分割される。特定の実施形態では、gNB 600はgNB-CUとgNB-DUとに分割される。
一実施形態では、eNB 610は、X2またはXnインターフェースなどのインターフェースを通じて、リソース調整情報をgNB 600にシグナリングする。この情報は、各ビットが時間周波数リソースに対応する、ビットマップとして表されてもよい。特定の実施形態は、ビットマップのあるビットが「1」にセットされた場合、リソースは送信側のeNB 610によって利用されることを意味し、ビットが「0」にセットされた場合、リソースは送信側のeNB 610によって利用されないことを意味する。リソース割当ては、eNB 610がサーブするセル612に特異的である。いくつかの実施形態では、情報は分析的記述として表されてもよい。eNB 610によってgNB 600に伝送されるメッセージは、リソース割当て情報が、同じ周波数リソースを共有するかまたは隣接する周波数リソースを使用するセル間での、セルレベルのリソース調整に使用されるためのものであることを、gNB 600が理解するのを可能にするフォーマットにしたがう。
リソース情報を受信すると、5G gNB-CU 620は、情報が提供された4G eNBセル612と、5G gNB 600における対応する隣接セル632a~cとの間で、周波数リソース調整が必要であることを理解する。
したがって、gNB-CU 620は、eNBセル612と、gNB-CU 620に接続されるgNB-DU 630a~cのセル632a~cとの間の隣接関係を推論する。かかる隣接関係は、gNB 600で以前に設定されているものであることがある。特定の実施形態では、隣接関係は、サーブしたUEが隣接セル632a~cを検出し、セル識別子をサービングノード600に報告してもよい、UE測定を用いて獲得されていることがあり、それによって隣接セルリストの構築が可能になる。
gNB-CU 620が問題のeNBセル612に隣接するセル632a~cを検出すると、gNB-CU 620は、かかるセル632a~cにサーブするgNB-DU 630a~cを識別する。これは、gNB-DU 630a~cがサーブされるセル632a~cを公表する、接続されたgNB-DU 630a~cを用いた適切な以前のシグナリングによって、gNB-CU 620には分かっている。
したがって、gNB-CU 620は、eNB 610によって以前に受信されたリソース割当て情報を全ての識別されたgNB-DU 630a~cに転送する。
eNBセルリソース割当て情報を受信すると、各gNB-DU 630a~cは、DU 630a~cが接続されたUEにサーブするのに採用する必要がある、リソース割当てを計算する。DU 630a~cは、上述したリソース割当ての符号化と類似の手法で、例えば、各ビットが時間周波数リソースを表すビット列の形態で、かかるリソース割当てをシグナリングする。
gNB-CU 620は、リソース割当て情報をいくつかの接続されたgNB-DU 630a~cから受信する。各リソース割当て情報は、1つのgNB-DU 630a~cがサーブするセル632a~cに関連する。問題のeNBセル612に隣接する1つのgNB-DUセル632a~c当たり複数のかかるリソース情報を受信するgNB-CU 620は、全てのかかるリソース割当て情報をアグリゲートして、関与するgNB-DU 630a~cが割り当てられていることを宣言している全ての時間周波数リソースを表す1つの情報、例えばビットマップを形成する。ビットマップとしてのリソース情報を表す例では、1つのビットが時間周波数リソースを表す、上述の同じモデルを仮定してもよい。
かかるアグリゲートされたリソース割当て情報をコンパイルする際、gNB-CU 620は情報を隣接するeNB 610に伝送する。したがって、隣接するeNB 610は、この情報を使用して、隣接するgNB-DU 630a~cの共有または隣接時間周波数リソースによって使用される、リソースを推測する。かかる情報によって、eNB 610が、かかるgNB-DU 630a~cによるリソース利用調整を維持して、例えば、同じ時間周波数リソースの同時利用を回避することが可能になる。あるいは、情報は、問題のgNB-DU 630a~cがeNB 610によって既に割り当てられたリソースの利用を割り当てていることを認識するため、eNB 610によって使用されてもよい。この場合、eNB 610は、そのリソース割当てを修正し、更新した情報をgNB-CU 620に返信してもよい。この時点で、gNB-DU 630a~cに対するかかる情報のシグナリングの新しいラウンド、およびリソース割当て情報をgNB-DU 630a~cからgNB-CU 620に返し、次にeNB 610に返すシグナリングの新しいラウンドが実施される。
別の実施形態では、gNB-CU 620は、リソース割当て情報を識別されたgNB-DU 630a~cから受信すると、gNB-DU 630a~cのうち1つを超えるgNB-DUが時間周波数リソースの同じセットの使用を意図していることを認識してもよい。したがって、例えば、gNB-CU 620は、gNB-DU 630b~cが、直接隣接するセル632b~c、即ち隣接カバレッジを有するセル632b~cにサーブするかを判定してもよい。gNB-DU 630b~cが直接隣接している場合、gNB-CU 620は、かかるgNB-DU 630b~cの中からリソースをどのように分割するかを決定してもよい。つまり、gNB-CU 620は、関与するgNB-DU 632b~cそれぞれに、これらの共通して割り当てられたリソースの一部分が関与するDU 632b~cの1つによって独自に使用されてもよいことをシグナリングしてもよい。かかる手順は、異なるリソースのセットに対して、また異なるgNB-DU 632b~cに対して実施されてもよい。
図7は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書で使用するとき、ユーザ機器、即ちUEは、関連デバイスを所有および/または操作する人間のユーザという意味では、必ずしもユーザを有さなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザに販売するか人間のユーザによって操作されることが意図されるが、特定の人間のユーザと関連付けられないことがある、または最初は関連付けられないことがあるデバイスを表してもよい(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)。あるいは、UEは、エンドユーザに販売するかエンドユーザによって操作されることは意図されないが、ユーザと関連付けられるかまたはユーザの利益のために操作されてもよいデバイスを表してもよい(例えば、スマート電力計)。UE 700は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張型MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定される任意のUEであってもよい。図7に示されるようなUE 700は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって普及される1つまたは複数の通信規格にしたがった通信向けに構成されたWDの一例である。上述したように、WDおよびUEという用語は交換可能に使用されてもよい。したがって、図7はUEであるが、本明細書で考察する構成要素はWDに等しく適用可能であり、その逆もまた真である。
図7では、UE 700は、入出力インターフェース705、無線周波数(RF)インターフェース709、ネットワーク接続インターフェース711、メモリ715(ランダムアクセスメモリ(RAM)717、読出し専用メモリ(ROM)719、および記憶媒体721などを含む)、通信サブシステム731、電源733、および/または他の任意の構成要素、あるいはそれらの任意の組み合わせに動作可能に連結された、処理回路構成701を含む。記憶媒体721は、オペレーティングシステム723、アプリケーションプログラム725、およびデータ727を含む。他の実施形態では、記憶媒体721は他の類似のタイプの情報を含んでもよい。特定のUEは、図7に示される構成要素の全て、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合レベルはUEごとに異なってもよい。更に、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機など、構成要素の複数の例を含んでもよい。
図7では、処理回路構成701は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路構成701は、1つもしくは複数のハードウェア実装状態機械(例えば、離散的な論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアを伴うプログラマブル論理、1つもしくは複数の格納されたプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、または上記のものの任意の組み合わせなど、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに格納された機械命令を実行するように動作可能な、任意の連続状態機械を実現するように構成されてもよい。例えば、処理回路構成701は2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータが使用するのに適した形態の情報であってもよい。
図示される実施形態では、入出力インターフェース705は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに対する通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE 700は、入出力インターフェース705を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、UE 700に対する入出力を提供するのに、USBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。UE 700は、入出力インターフェース705を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE 700への情報を捕捉することを可能にするように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンサ式または存在センサ式ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、指向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。存在センサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知する、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾きセンサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光学センサであってもよい。
図7では、RFインターフェース709は、通信インターフェースを、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に提供するように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース711は、通信インターフェースをネットワーク743aに提供するように構成されてもよい。ネットワーク743aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク743aはWiFiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インターフェース711は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、通信ネットワークを通じて1つもしくは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース711は、通信ネットワークリンク(例えば、光学、電気など)に適切な受信機および送信機の機能性を実現してもよい。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
RAM 717は、バス702を介して処理回路構成701にインターフェース接続して、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムを実行する間、データまたはコンピュータ命令を格納またはキャッシングするように構成されてもよい。ROM 719は、コンピュータ命令またはデータを処理回路構成701に提供するように構成されてもよい。例えば、ROM 719は、基本的入出力(I/O)、起動、または不揮発性メモリに格納されたキーボードからのキーストロークの受信など、基本的なシステム機能に対する不変の低レベルシステムコードまたはデータを格納するように構成されてもよい。記憶媒体721は、RAM、ROM、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体721は、オペレーティングシステム723、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム725、ウィジェットもしくはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル727を含むように構成されてもよい。記憶媒体721は、UE 700が使用するため、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせのいずれかを格納してもよい。
記憶媒体721は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストーレージ(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM),同期式動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、スマートカードメモリ(加入者識別モジュールもしくはリムーバブルユーザ識別(SIM/RUIM)モジュール)、他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなど、多数の物理的ドライブユニットを含むように構成されてもよい。記憶媒体721によって、UE 700が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスするか、データをオフロードするか、またはデータをアップロードすることが可能になってもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含んでもよい、記憶媒体721の形で有形的に具体化されてもよい。
図7では、処理回路構成701は、通信サブシステム731を使用してネットワーク743bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク743aおよびネットワーク743bは、同じネットワークまたは異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム731は、ネットワーク743bと通信するのに使用される1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。例えば、通信サブシステム731は、IEEE 802.5、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、無線通信することができる別のデバイスの1つまたは複数のリモート送受信機と通信するのに使用される、1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。各送受信機は、RANリンクに適した送信機または受信機の機能性(例えば、周波数割当てなど)をそれぞれ実現する、送信機733および/または受信機735を含んでもよい。更に、各送受信機の送信機733および受信機735は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
図示される実施形態では、通信サブシステム731の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの近距離通信、近接場通信、位置を決定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するものなどの位置依存型通信、別の類似の通信機能、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、通信サブシステム731は、セルラー通信、WiFi通信、ブルートゥース通信、およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク743bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク743bは、セルラーネットワーク、WiFiネットワーク、および/または近接場ネットワークであってもよい。電源713は、交流(AC)または直流(DC)電力をUE 700の構成要素に提供するように構成されてもよい。
本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、UE 700の構成要素の1つで実現されてもよく、またはUE 700の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。更に、本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせで実現されてもよい。一例では、通信サブシステム731は、本明細書に記載する構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。更に、処理回路構成701は、バス702を通じてかかる構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかは、処理回路構成701によって実行されると、本明細書に記載される対応する機能を実施する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの機能性は、処理回路構成701と通信サブシステム731との間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの非コンピュータ集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアの形で実現されてもよく、コンピュータ集約的機能はハードウェアの形で実現されてもよい。
図8は、特定の実施形態による、仮想化環境の一例を示している。図8は、いくつかの実施形態によって実現される機能が仮想化されてもよい、仮想化環境800を示す概略ブロック図である。この文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含んでもよい、装置またはデバイスを仮想化したものを作成することを意味する。本明細書で使用するとき、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局もしくは仮想化無線アクセスノード)、あるいはデバイス(例えば、UE、無線デバイス、もしくは他の任意のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が(例えば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理的処理ノードで実行する、1つもしくは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想機械、またはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実現される実現例に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部または全ては、1つまたは複数のハードウェアノード830がホストする1つまたは複数の仮想環境800において実現される、1つまたは複数の仮想機械によって実行される仮想構成要素として実現されてもよい。更に、仮想ノードが無線アクセスノードではなく、無線接続性(例えば、コアネットワークノード)を要しない実施形態では、ネットワークノードは全体的に仮想化されてもよい。
機能は、本明細書に開示する実施形態のうちいくつかの特徴、機能、および/または利益の一部を実現するように動作する、1つまたは複数のアプリケーション820(あるいは、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)によって実現されてもよい。アプリケーション820は、処理回路構成860およびメモリ890を備えるハードウェア830を提供する仮想化環境800で稼動する。メモリ890は、処理回路構成860によって実行可能な命令895を含み、それによってアプリケーション820は、本明細書に開示する特徴、利益、および/または機能の1つもしくは複数を提供するように動作する。
仮想化環境800は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む他の任意のタイプの処理回路構成であってもよい、1つもしくは複数のプロセッサまたは処理回路構成860のセットを備える、汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス830を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路構成860によって実行される命令895またはソフトウェアを一時的に格納する非永続的メモリであってもよい、メモリ890-1を備えてもよい。各ハードウェアデバイスは、物理的ネットワークインターフェース880を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)870を備えてもよい。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路構成860によって実行可能なソフトウェア895および/または命令が格納された、非一時的な永続的機械可読記憶媒体890-2を含んでもよい。ソフトウェア895は、1つまたは複数の仮想化レイヤ850(ハイパーバイザーとも呼ばれる)をインスタンス化するソフトウェア、仮想機械840を実行するソフトウェア、ならびに本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
仮想機械840は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶装置を含み、対応する仮想化レイヤ850またはハイパーバイザーによって稼動してもよい。仮想アプライアンス820のインスタンスの異なる実施形態は、仮想機械840の1つまたは複数で実現されてもよく、実現は異なる形で行われてもよい。
動作中、処理回路構成860は、場合によっては仮想機械モニタ(VMM)と呼ばれることがある、ハイパーバイザーまたは仮想化レイヤ850をインスタンス化するソフトウェア895を実行する。仮想化レイヤ850は、仮想機械840に対するネットワーキングハードウェアのように見える、仮想オペレーティングプラットフォームを提供してもよい。
図8に示されるように、ハードウェア830は、一般または特定構成要素を備えた独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア830は、アンテナ8225を備えてもよく、仮想化によって一部の機能を実現してもよい。あるいは、ハードウェア830は、多くのハードウェアノードが共に働き、中でも特にアプリケーション820のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)8100を介して管理される、ハードウェアの(例えば、データセンタもしくはカスタマー構内設備(CPE)における)より大きいクラスタの一部であってもよい。
ハードウェアの仮想化は、文脈によっては、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理的スイッチ、ならびにデータセンタおよびカスタマー構内設備に位置することができる物理的記憶装置上へと統合するのに使用されてもよい。
NFVの文脈では、仮想機械840は、物理的な非仮想化機械で実行しているかのようにプログラムを走らせる、物理的機械のソフトウェア実現例であってもよい。各仮想機械840、およびその仮想機械を実行するハードウェア830の部分は、その仮想機械専用のハードウェアであり、ならびに/あるいはその仮想機械と他の仮想機械840とで共有されるハードウェアは、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
やはりNFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ830の最上位にある1つまたは複数の仮想機械840で稼動する特定のネットワーク機能の取り扱いに関与し、図8のアプリケーション820に相当する。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機8220および1つまたは複数の受信機8210をそれぞれ含む、1つまたは複数の無線ユニット8200は、1つまたは複数のアンテナ8225に結合されてもよい。無線ユニット8200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード830と直接通信してもよく、仮想ノードに無線アクセスノードまたは基地局などの無線能力を提供する、仮想構成要素との組み合わせで使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、一部のシグナリングは、ハードウェアノード830と無線ユニット8200との間の通信に代わりに使用されてもよい、制御システム8230を使用することによって実施することができる。
図9は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークの一例を示している。図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911とコアネットワーク914とを含む、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク910を含む。アクセスネットワーク911は、対応するカバレッジエリア913a、913b、913cをそれぞれ規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局912a、912b、912cを備える。特定の実施形態では、複数の基地局912a、912b、912cは、図15に関して記載するようなCUおよびDUの機能性を実施してもよい。各基地局912a、912b、912cは、有線または無線接続915を通じてコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913cに位置する第1のUE 991は、対応する基地局912cに無線接続するように、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア913aのUE 992は、対応する基地局912aに無線接続可能である。この例では複数のUE 991、992が示されているが、開示される実施形態は、単一のUEがカバレッジエリアにあるか、または単一のUEが対応する基地局912に接続している状況に等しく適用可能である。
電気通信ネットワーク910自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で、あるいはサーバファームの処理リソースとして具体化されてもよい、ホストコンピュータ930に接続される。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダの所有もしくは制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダに代わって操作されてもよい。電気通信ネットワーク910とホストコンピュータ930との間の接続921および922は、コアネットワーク914からホストコンピュータ930まで直接延在してもよく、または任意の中間ネットワーク920を介して通ってもよい。中間ネットワーク920は、公衆、私設、もしくはホストされたネットワークの1つ、または1つを超えるものの組み合わせであってもよく、中間ネットワーク920がある場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、中間ネットワーク920は、2つ以上のサブネットワーク(図示なし)を含んでもよい。
図9の通信システム全体は、接続されたUE 991、992とホストコンピュータ930との間の接続性を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続950として説明されてもよい。ホストコンピュータ930および接続されたUE 991、992は、アクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920、および場合によっては仲介物としての更なるインフラストラクチャ(図示なし)を使用して、OTT接続950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続950は、OTT接続950が通っている関与する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信の経路指定を意識していないという意味で透過である。例えば、基地局912は、ホストコンピュータ930からのデータが接続されたUE 991に転送される(例えば、ハンドオーバーされる)、入ってくる通信の過去の経路指定に関して通知されなくてもよいか、または通知される必要がない。同様に、基地局912は、UE 991からホストコンピュータ930に向かう、出て行くアップリンク通信の今後の経路指定を意識する必要はない。
図10は、いくつかの実施形態による、部分的に無線接続を通じて基地局を介してユーザ機器と通信しているホストコンピュータの一例を示している。次に、一実施形態による、上述のパラグラフで考察したUE、基地局およびホストコンピュータの例示の実現例について、図10を参照して記載する。通信システム1000では、ホストコンピュータ1010は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持するように構成された、通信インターフェース1016を含むハードウェア1015を備える。ホストコンピュータ1010は、記憶および/または処理能力を有してもよい、処理回路構成1018を更に備える。特に、処理回路構成1018は、1つもしくは複数のプラグラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい。ホストコンピュータ1010は、ホストコンピュータ1010に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成1018によって実行可能である、ソフトウェア1011を更に備える。ソフトウェア1011はホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE 1030およびホストコンピュータ1010で終端するOTT接続1050を介して接続するUE 1030などのリモートユーザに、サービスを提供するように動作可能であってもよい。サービスをリモートユーザに提供する際、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
通信システム1000は、電気通信システムに提供され、ホストコンピュータ1010およびUE 1030と通信できるようにするハードウェア1025を備える、基地局1020を更に含む。特定の実施形態では、基地局1020は、図15に示されるCUであってもよい。特定の実施形態では、基地局1020は、図15に示されるDUであってもよい。ハードウェア1025は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持する通信インターフェース1026、ならびに基地局1020がサーブするカバレッジエリア(図10には図示なし)に位置するUE 1030との少なくとも無線接続1070を設定し維持する無線インターフェース1027を含んでもよい。通信インターフェース1026は、ホストコンピュータ1010への接続1060を容易にするように構成されてもよい。接続1060は、直接であってもよく、または電気通信システムのコアネットワーク(図10には図示なし)、および/または電気通信システム外の1つもしくは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示される実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成1028を更に含む。別の実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、CUの機能を実施する別の処理回路構成を更に含む。いくつかの実施形態では、基地局1020はCUの構成要素を備えてもよい。基地局1020は、内部に格納されるか、または外部接続を介してアクセス可能な、ソフトウェア1021を更に有する。いくつかの実施形態による基地局1020の更なる説明が、図15に示されている。
通信システム1000は、既に言及したUE 1030を更に含む。そのハードウェア1035は、UE 1030が現在位置しているカバレッジエリアにサーブする基地局との無線接続1070を設定し維持するように設定された、無線インターフェース1037を含んでもよい。UE 1030のハードウェア1035は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成1038を更に含む。UE 1030は、UE 1030に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成1038によって実行可能である、ソフトウェア1031を更に備える。ソフトウェア1031はクライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、ホストコンピュータ1010が対応しているUE 1030を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ1010では、実行中のホストアプリケーション1012は、UE 1030およびホストコンピュータ1010で終端するOTT接続1050を介して、実行中のクライアントアプリケーション1032と通信してもよい。サービスをユーザに提供する際、クライアントアプリケーション1032は、要求データをホストアプリケーション1012から受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続1050は、要求データおよびユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション1032は、ユーザと相互作用して、提供するユーザデータを生成してもよい。
図10に示されるホストコンピュータ1010、基地局1020、およびUE 1030はそれぞれ、図9のホストコンピュータ930、基地局912a、912b、912cの1つ、およびUE 991、992の1つと同様または同一であってもよいことが注目される。つまり、これらのエンティティの内部仕事は図10に示されるようなものであってもよく、また独立して、周囲のネットワークトポロジーは図9のものであってもよい。
図10では、OTT接続1050は、仲介デバイスおよびそれらのデバイスを介したメッセージの正確な経路指定に明示的に言及することなく、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE 1030との間の通信を示すため、抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、UE 1030から、またはホストコンピュータ1010を動作させるサービスプロバイダから、または両方から隠れるように構成されてもよい、経路指定を決定してもよい。OTT接続1050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは更に、(例えば、ネットワークのロードバランシングの考慮または再構成に基づいて)経路指定を動的に変更する決定を行ってもよい。
UE 1030と基地局1020との間の無線接続1070は、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがっている。様々な実施形態の1つまたは複数は、無線接続1070が最後のセグメントを形成するOTT接続1050を使用してUE 1030に提供される、OTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、送信バッファにおける冗長データの処理を改善し、それによって、無線リソース使用の効率改善(例えば、冗長データを送信しない)、ならびに新しいデータの受信における遅延の低減(例えば、バッファの冗長データを除去することによって、新しいデータをより早く送信することができる)などの利益を提供してもよい。
測定手順は、データ転送率、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態を改善する際の他の因子を監視する目的のために提供されてもよい。更に、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1010とUE 1030との間でOTT接続1050を再構成する任意のネットワーク機能性があってもよい。測定手順、および/またはOTT接続1050を再構成するネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015の形、またはUE 1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035の形で、または両方で実現されてもよい。実施形態では、センサ(図示なし)は、OTT接続1050が通過する通信デバイスにおいて、またはそれと関連して展開されてもよく、センサは、上記に例示した監視量の値を供給することによって、または監視量を計算もしくは推定するのにソフトウェア1011、1031が用いる他の物理的量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続1050の再構成は、メッセージ形式、再送信設定、好ましい経路指定などを含んでもよく、再構成は、基地局1020に必ずしも影響を及ぼさなくてもよく、基地局1020にとって未知または認識不能であってもよい。かかる手順および機能性は、当該分野において知られており実践されていることがある。特定の実施形態では、測定には、ホストコンピュータ1010がスループット、伝播時間、レイテンシなどを測定するのを容易にする、所有UEシグナリングが関与してもよい。測定は、伝播時間、エラーなどを監視している状態のOTT接続1050を使用して、ソフトウェア1011および1031によってメッセージが、特に空または「ダミー」メッセージが送信されるという点で実現されてもよい。
図11は、特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の一例を示している。より具体的には、図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図11に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1110で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1110のサブステップ1111(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1120で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。ステップ1130(任意であってもよい)で、基地局は、本開示全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、ホストコンピュータが開始した送信によって伝達されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1140(やはり任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが実行したホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
図12は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の一例を示している。より具体的には、図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図12に対する参照のみを本セクションに含める。方法のステップ1210で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示なし)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1220で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、送信は基地局を介してもよい。ステップ1230(任意であってもよい)で、UEは送信で伝達されるユーザデータを受信する。
図13は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の更なる一例を示している。より具体的には、図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図13に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1310(任意であってもよい)で、UEはホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、ステップ1320で、UEはユーザデータを提供する。ステップ1320のサブステップ1321(任意であってもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1310のサブステップ1311(任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが提供した受信入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信するユーザ入力を更に考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方式にかかわらず、UEは、サブステップ1330(任意であってもよい)で、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ1340で、ホストコンピュータは、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図14は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の一例を示している。より具体的には、図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および10を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図14に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1410(任意であってもよい)で、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、基地局はユーザデータをUEから受信する。ステップ1420(任意であってもよい)で、基地局は、ホストコンピュータに対する受信したユーザデータの送信を開始する。ステップ1430(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信で伝達されるユーザデータを受信する。
本明細書に開示する任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能的ユニットまたはモジュールによって実施されてもよい。各仮想装置は多数のこれらの機能的ユニットを備えてもよい。これらの機能的ユニットは、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアによって実現されてもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリドライブ、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つもしくは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびに本明細書に記載される技術の1つもしくは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
図15は、特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法のフロー図である。方法1500は、ステップ1510で始まり、第2のネットワークノードで、第1のネットワークノードからのリソース調整メッセージを受信する。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のネットワークノードがサーブする第1のセルを示す。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードとは異なるRATを適用してもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードはロングタームエボリューション(LTE)を適用してもよく、第2のネットワークノードは新無線(NR)を適用してもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードはeNBであってもよく、第2のネットワークノードはgNBであってもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のネットワークノードは、図5に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のネットワークノードは、図10に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、中央ユニット(CU)とCUに結合された複数の分散ユニット(DU)とを備えてもよい。
ステップ1520で、第2のネットワークノードのCUは、リソース割当てメッセージに基づいて、第1のセルと第2のネットワークにおいてDUがサーブする複数の第2のセルとの間における、リソースの調整の必要を識別する。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のセルが少なくとも1つの第2のセルとリソースを共有することを示してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のセルが、第2のセルが使用している少なくとも1つのリソースに隣接したリソースを使用することを示してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージはビットマップとして表されてもよい。ビットマップの各ビットは時間周波数リソースに対応してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、分析的記述、またはリソース調整メッセージの情報を伝達する他の任意の適切な手段として表されてもよい。
ステップ1530で、第2のネットワークノードのCUは、リソース割当てメッセージに基づいて、第2のネットワークノードのDUがサーブする第2のセルに対する、少なくとも1つのリソース割当てを調整する。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードのCUは、第1のセルと第2のセルとの間の隣接関係を推論し、少なくとも1つの第2のセルから第1のセルに対応する隣接セルを検出し、隣接セルの少なくとも1つのDUを識別し、リソース調整メッセージを隣接セルのDUに転送し、リソース調整メッセージに基づいて、隣接セルのDUによって計算された少なくとも1つのリソース割当てを受信することによって、リソース割当てを調整してもよい。いくつかの実施形態では、リソース割当ては、第2のネットワークノードがサーブするUEにサーブするための設定を示してもよい。
ステップ1540で、第2のネットワークノードのCUは、少なくとも1つのリソース割当てをアグリゲートして、リソース割当てメッセージとする。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードのCUは、少なくとも2つのリソース割当てをアグリゲートして、単一のリソース割当てメッセージとする。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージはビットマップとして表されてもよい。ビットマップの各ビットは時間周波数リソースに対応してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、分析的記述、またはリソース調整メッセージの情報を伝達する他の任意の適切な手段として表されてもよい。
ステップ1550で、第2のネットワークノードのCUは、リソース割当てメッセージを第1のネットワークノードに転送する。いくつかの実施形態では、リソース割当てメッセージは、第2のセルおよび追加のセルの識別情報と、第2のセルおよび追加のセルに対する対応するリソース割当てとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードのCUは、第1のセルにおける修正されたリソース割当てを示す修正メッセージを第1のネットワークノードから受信してもよい。修正されたリソース割当ては、リソース割当てメッセージに基づいて作られてもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードのCUは更に、第2のネットワークノードにおける第2のセルのいずれかが第1のセルに対する直接隣接セルであるか否かを判定し、第2のネットワークにおける第2のセルが第1のセルに対する直接隣接セルである場合、第2のネットワークノードによって使用されるリソースを分割してもよい。いくつかの実施形態では、リソース割当てメッセージを受信した後、第1のネットワークノードは更に、リソース割当てメッセージに基づいて、第2のネットワークノードによって割り当てられている少なくとも1つのリソースを識別し、第2のネットワークノードによって割り当てられているリソースに基づいて、第1のセルにおけるリソース割当てを修正し、第2のネットワークノードに、第1のセルにおけるリソース割当ての修正を示す修正メッセージを伝送してもよい。
図16は、特定の実施形態による、例示のネットワークノードを示す概略ブロック図である。ネットワークノード1600は、無線ネットワーク(例えば、図5に示される無線ネットワーク)で使用されてもよい。ネットワークノード1600は、無線デバイス(例えば、図5に示される無線デバイス510)で実現されてもよい。ネットワークノード1600は、図15を参照して記載される例示の方法、および場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図15の方法は必ずしもネットワークノード1600のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
ネットワークノード1600は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1600の処理回路構成は、図5に示される処理回路構成570であってもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびにいくつかの実施形態において本明細書に記載される技術の1つまたは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、受信ユニット1610、識別ユニット1620、調整ユニット1630、アグリゲートユニット1640、転送ユニット1650、およびネットワークノード1600の他の任意の適切なユニットに、送信機、受信機、またはプロセッサなど、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
図16に示されるように、ネットワークノード1600は、受信ユニット1610と、識別ユニット1620と、調整ユニット1630と、アグリゲートユニット1640と、転送ユニット1650とを含む。受信ユニット1610は、リソース調整メッセージを第1のネットワークノードから受信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のネットワークノードがサーブする第1のセルを示してもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、ネットワークノード1600とは異なるRATを適用してもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードはLTEを適用してもよく、ネットワークノード1600はNRを適用してもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードはeNBであってもよく、ネットワークノード1600はgNBであってもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードおよびネットワークノード1600は、図5に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードおよびネットワークノード1600は、図10に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1600は、CUとCUに結合された複数のDUとを備えてもよい。
識別ユニット1620は、リソース割当てメッセージに基づいて、第1のセルとネットワークノード1600におけるDUがサーブする複数の第2のセルとの間におけるリソースの調整の必要を識別するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のセルが少なくとも1つの第2のセルとリソースを共有することを示してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、第1のセルが、第2のセルが使用している少なくとも1つのリソースに隣接したリソースを使用することを示してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージはビットマップとして表されてもよい。ビットマップの各ビットは時間周波数リソースに対応してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、分析的記述、またはリソース調整メッセージの情報を伝達する他の任意の適切な手段として表されてもよい。
調整ユニット1630は、リソース割当てメッセージに基づいて、ネットワークノード1600のDUがサーブする第2のセルに対する、少なくとも1つのリソース割当てを調整するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1600のCUは、第1のセルと第2のセルとの間の隣接関係を推論し、少なくとも1つの第2のセルから第1のセルに対応する隣接セルを検出し、隣接セルの少なくとも1つのDUを識別し、リソース調整メッセージを隣接セルのDUに転送し、リソース調整メッセージに基づいて、隣接セルのDUによって計算された少なくとも1つのリソース割当てを受信することによって、リソース割当てを調整してもよい。いくつかの実施形態では、リソース割当ては、ネットワークノード1600がサーブするUEにサーブするための設定を示してもよい。
アグリゲートユニット1640は、少なくとも1つのリソース割当てをアグリゲートして、リソース割当てメッセージとするように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、アグリゲートユニット1640は、少なくとも2つのリソース割当てをアグリゲートして、単一のリソース割当てメッセージとしてもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージはビットマップとして表されてもよい。ビットマップの各ビットは時間周波数リソースに対応してもよい。いくつかの実施形態では、リソース調整メッセージは、分析的記述、またはリソース調整メッセージの情報を伝達する他の任意の適切な手段として表されてもよい。
転送ユニット1650は、リソース割当てメッセージを第1のネットワークノードに転送するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、リソース割当てメッセージは、第2のセルおよび追加のセルの識別情報と、第2のセルおよび追加のセルに対する対応するリソース割当てとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1600は、第1のセルにおける修正されたリソース割当てを示す修正メッセージを第1のネットワークノードから受信してもよい。修正されたリソース割当ては、リソース割当てメッセージに基づいて作られてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1600は更に、第2のネットワークノードにおける第2のセルのいずれかが第1のセルに対する直接隣接セルであるか否かを判定し、第2のネットワークにおける第2のセルが第1のセルに対する直接隣接セルである場合、第2のネットワークノードによって使用されるリソースを分割してもよい。いくつかの実施形態では、リソース割当てメッセージを受信した後、第1のネットワークノードは更に、リソース割当てメッセージに基づいて、ネットワークノード1600によって割り当てられている少なくとも1つのリソースを識別し、ネットワークノード1600によって割り当てられているリソースに基づいて、第1のセルにおけるリソース割当てを修正し、ネットワークノード1600に、第1のセルにおけるリソース割当ての修正を示す修正メッセージを伝送してもよい。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、例えば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実施する、電気および/または電子回路構成、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または離散的デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含んでもよい。
様々な実施形態によれば、本明細書における特徴の利点は、どのリソースが利用可能かをCUが認知する、分散基地局のRAT間リソース共有の課題を解決する。つまり、CUは、どのリソースが隣接RATによって割り当てられているかを学習し、そのDUのうちどれが、リソース割当て情報がシグナリングされた隣接RAT基地局およびそのセルに隣接しているかを判定する。多数のDUが対象の隣接RATセルに隣接していると判定することによって、CUは、隣接する基地局とのリソース共有の候補であるDUを決定する。次に、CUは、隣接RAT基地局から受信した割当てリソースに関する情報を、関連するDUに通信し、DUは所望のリソース割当てで返答する。CUは最後に、所望のリソース割当てを収集し、全ての関与するDUに対する割り当てられたリソースを含む、リソース割当ての完全なマップをまとめる。この情報は、更にリソース調整を反復するために情報を考慮に入れる、隣接基地局にシグナリングされる。
本明細書における特徴の別の利点は、ネットワークノードのCUが、異なるRATを適用しているネットワークノード間でリソース割当て情報を交換するだけでなく、同じまたは隣接するリソースを使用してネットワークノード間の潜在的な干渉を回避する、リソース分割などの特定の動作も実施してもよいことである。
図面中のプロセスは、本発明の特定の実施形態によって実施される動作の特定の順序を示すことがあるが、かかる順序は例示である(例えば、代替実施形態は、異なる順序で動作を実施したり、特定の動作を組み合わせたり、特定の動作が重なったりなどしてもよい)ことが理解されるべきである。
本発明についていくつかの実施形態に関して記載してきたが、当業者であれば、本発明は記載される実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で、修正および変更を伴って実施できることを認識するであろう。したがって、本明細書は、限定ではなく例示と見なされるべきである。