第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、一般に5Gと呼ばれる第5世代無線通信技法の仕様の開発努力を続けている。新しい5GS規格、5Gのシステムおよびアーキテクチャ規格では、ユーザ機器(UE)に確実に到達できるように、様々な状態機械が導入されている。
1つのそのような状態機械は、3GPP TS23.501に記載されている、接続管理状態モデル、またはCM状態モデルである。一般に、接続管理(CM)は、UEとAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)との間のシグナリング接続を確立および解放するための機能を備える。
図1は、AMF、UE、無線アクセスネットワーク(RAN)、およびインターフェース名などのノードを含む、5Gシステムアーキテクチャの一例を示す。接続管理は、図1に示されるN1インターフェースを介したシグナリング接続に関する。
N1を介したこのシグナリング接続は、UEとコアネットワークとの間の非アクセス層(NAS)シグナリング交換を可能にするために使用される。このシグナリング接続は、UEとAN(アクセスノード)との間のANシグナリング接続と、ANとAMFとの間のN2接続の両方を備える。
2つの規定されたCM状態、すなわち、CM-IDLEおよびCM-CONNECTEDが存在する。CM-IDLEのUEは、AMFに対してN1を介して確立されたNASシグナリング接続を有さず、このCM状態で、UEは、セル選択/再選択およびパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)選択を実行する。加えて、アイドル状態のUEに対してANシグナリング接続またはN2/N3接続は存在しない。UEがネットワークに登録され、CM-IDLEである場合、UEは、通常、ネットワークからのページングメッセージを聴取し、それに応答するものとする。これは、CM-IDLEで、UEは依然として到達可能であることを意味する。ユーザ/UEによって開始された場合、UEは、サービス要求手順を実行することも可能であるものとする。
CM-CONNECTEDのUEは、UEとANとの間でANシグナリング接続を確立しているUEである。UEは、3GPPアクセスを介してRRC_CONNECTED状態に入る。この接続を介して、UEは、初期NASメッセージ(サービス要求など)を送信することができ、このメッセージは、AMFにおいてCM-IDLEからCM-CONNECTEDへの遷移を開始する。図1から、CM-CONNECTEDに入るために、ANとAMFとの間にN2接続を確立する必要がやはり存在することも理解される。初期N2メッセージ(たとえば、N2初期UEメッセージ)の受信は、AMFのCM-IDLEからCM-CONNECTED状態への遷移を開始する。
CM-CONNECTED状態で、UEはデータを送信することができ、ANシグナリング接続が解放されているときはいつでも、UEはCM-IDLEに入る準備を整えているものとする。ロジカルN1シグナリング接続およびN3ユーザプレーン接続が解放されているときはいつでも、AMFはCM-IDLEに入る。ANシグナリング接続およびCMに対する解放は、図2に示される。CMに対するN2コンテキスト確立および解放は、図3に示される。
AMFの場合と同様に、AN(アクセスネットワーク)において状態モデルがやはり存在する。以下で、アクセスネットワークノードに対して「gNB」という用語を使うが、同様に別のノードタイプ、たとえば、ng-eNB、eNBであってもよい。「gNB」という用語は、したがって、本発明の適用範囲の限定ではなく、一例と見なされるものとする。gNBにおける他の状態モデルは、RRC状態機械である。
UEは、RRC_CONNECTED、RRC_INACTIVEおよびRRC_IDLEのいずれかであり得る。CM-IDLEは常にRRC_IDLEにマッピングするが、CM-CONNECTEDはRRC_CONNECTEDまたはRRC_INACTIVEのいずれかにマッピングし得るように、1つはANであり1つはAMFである、異なる状態機械間のマッピングが存在する。
UEは、RRC接続が確立されているとき、RRC_CONNECTED状態またはRRC_INACTIVE状態のいずれかである。これに該当しない場合、すなわち、RRC接続が確立されていない場合、UEは、RRC_IDLE状態である。これらの異なる状態は、3GPP TS38.331においてさらに説明される。
RRC_IDLEで、UEは、一定の機会にページングチャネルを聴取するように設定され、UEは、セル(再)選択手順を実行し、システム情報を聴取する。RRC_INACTIVEで、UEはやはりページングチャネルを聴取し、セル(再)選択手順を行うが、加えて、UEは設定をやはり維持し、設定は、必要に応じて、たとえば、データがUEに到達するとき、データの送信を開始するために完全なセットアップ手順を必要としないように、ネットワークサイドにも保持される。
RRC_CONNECTEDで、UEへのまたはUEからのデータの転送が存在し、ネットワークは、そのモビリティを制御する。これは、ネットワークが、UEが他のセルにいつハンドオーバすべきであるかを制御することを意味する。接続状態で、UEはページングチャネルを依然として監視し、UEは、UEに対するデータが存在するか否かに関連する制御チャネルを監視する。UEは、チャネル品質およびフィードバック情報をネットワークに提供し、UEは、近隣セル測定を実行し、これらの測定値をネットワークに報告する。
UEがCM-CONNECTEDおよびRRC_INACTIVEにあるとき、以下が適用される:UE到達可能性は、コアネットワークからの支援情報を用いて、RANによって管理される;UEページングは、RANによって管理される;また、UEは、UEのCN(5G S-TMSI)およびRAN識別子(I-RNTI)を用いてページングを監視する。
AMFは、ネットワーク設定に基づいて、UEがRRC非アクティブ状態に送られてよいかどうかに関するNG-RANの決定を支援するために、支援情報をNG-RANに提供し得る。「RRC非アクティブ支援情報」は、たとえば:UE固有のDRX値;時には以下でTAIリスト(TrackingAreaIdentifierリスト)と呼ばれる、UEに提供される登録エリア;周期的登録更新タイマー;AMFがUEに対してMICOモードを可能にしている場合、UEがMICOモードであるという指示;および/またはRANがUEのRANページング機会を計算することを可能にする、TS38.304[50]で規定されるような、UE永久識別子からの情報、を含み得る。
上述のRRC非アクティブ支援情報は、UEがRRC非アクティブ状態に送られてよいかどうかに関するNG RANの決定を支援するために、(新しい)サービングNG-RANノードを用いたN2アクティブ化の間(すなわち、登録、サービス要求、ハンドオーバの間)、AMFによって提供される。RRC非アクティブ状態はRRC状態機械の一部であり、RRC非アクティブ状態に入る条件を判定するのはRANの責務である。NAS手順の結果として、RRC非アクティブ支援情報内に含まれたパラメータのいずれかが変更される場合、AMFは、NG-RANノードに対するRRC非アクティブ支援情報を更新するものとする。
UEがRRC非アクティブ状態でCM-CONNECTEDに入ることによって、N2およびN3基準点の状態は変更されない。RRC非アクティブ状態のUEは、RAN通知エリア(RNA)に気づく。RRC_INACTIVE状態のUEは、RNAで設定され得、ここで:RNAは、単一または複数のセルをカバーし得、CN登録エリアよりも小さくてよい;RANベースの通知エリア更新(RNAU)は、UEによって周期的に送られ、UEのセル再選択手順が、設定されたRNAに属さないセルを選択するときにもやはり送られる。
RNAがどのように設定され得るかに関して、いくつかの異なる代替案が存在する:すなわち、セルのリスト、RANエリアのリスト、および/または追跡エリア識別子(TAI)のリストである。セルのリストに関して、RNAを構成するセル(1つまたは複数)の明示的なリストがUEに提供される。RANエリアのリストに関しては:(少なくとも1つの)RANエリアIDがUEに提供され、ここで、RANエリアは、CN追跡エリアのサブセットである;かつ/またはセルは、セルがどのエリアに属するかをUEが知るように、システム情報内で(少なくとも1つの)RANエリアIDをブロードキャストする。
CM-IDLEでは、UE到達可能性はコアネットワークの担当であり、コアネットワークは、追跡エリア(TA)のセットによって規定されるCN登録エリアの設定によってこれを行う。UEは、追跡エリア識別子(TAI)のリストを通じてCN登録エリアで設定され、このCN登録エリアは、以下で、「TAIリスト」と呼ばれる。
RRC非アクティブ状態でのCM-CONNECTEDへの遷移において、NG-RANは、RRC非アクティブ支援情報内に示された周期的登録更新タイマー値の値を考慮に入れて、周期的なRAN通知エリア更新タイマーでUEを設定し、UEに提供されるRAN通知エリア更新タイマー値よりも長い値を有するガードタイマーを使用する。周期的RAN通知エリア更新ガードタイマーがRAN内で満了した場合、RANは、TS23.502において指定されるAN解放手順を開始するものとする。
UEがRRC非アクティブ状態でCM-CONNECTEDであるとき、UEは、CM-IDLEに対してTS23.122において規定されるようにPLMN選択手順を実行する。UEがRRC非アクティブ状態でCM-CONNECTEDであるとき、UEは、以下によりRRC接続を再開することができる:アップリンクデータ保留;モバイル開始NASシグナリング手順;RANページングに応答して;UEがRAN通知エリアを離れたことをネットワークに通知すること;および/または周期的RAN更新タイマー満了時。
LTEで、セル再選択の実行時に、UEがモビリティ管理エンティティ(MME)内に前に登録した追跡エリアのリスト内にない追跡エリアを検出したときなど、UEは、モビリティによってトリガされたTAUを実行する。
本発明の説明において、TAU追跡エリア更新およびCN登録エリア更新を互換的に使用する点に留意されたい。1つのものと、その1つのものに具体的に対応しないもう1つのものの何らかの使用が存在する場合、これについて具体的に述べられる。
TAU手順は、次いで、UE内のNASレイヤによってトリガされ、UE内のNASレイヤからMMEへの「TAU要求」メッセージを最初に送信する。RRC_IDLEで、UEは、UEがNASメッセージをMMEに送信することができる前に、RANに最初に接続しなければならず、これは、「mo-signaling」に等しいcauseValueを有するRRCConnectionRequestメッセージを用いて行われる。これは、一時的なRRC接続のセットアップをトリガすることになる。ほとんどの場合、UEまたはネットワークは、送るべきデータを有さず、つまり、ネットワークは、可能な限り早くUEをRRC_IDLEに移動させることになる。CNがTAUを終えるとき、「TAU許可」NASメッセージがUEに送られた後で、CNは、RRCConnectionReleaseメッセージを送るようにeNBをトリガするCN/RAN接続を解放する。UEがTAUに関連して送るべきULデータを有する場合、「TAU要求」NASメッセージは、これを示すフラグを有することになる。同様に、ネットワークがDLデータまたはUEを待機する制御シグナリングを有する場合、CNは、RANがUEに対してセキュリティおよびデータ無線ベアラを確立することができるように、RAN内でUEコンテキストセットアップをトリガし得る。
図4は、LTEからのTAU手順に基づく、NR内のUEに対するRRC_IDLEにおける可能な追跡エリア更新手順のタイミング図を示す。5GシステムにおけるRRC_INACTIVEのUEの場合、またNG-RAN(次世代RAN)として知られている無線アクセスの場合、UEは、新しいTA(すなわち、UE登録されたTAリストの一部ではないTA)に入るとき、TAUをやはり実行することになり、それは、RRCシグナリングを使用して実行されるべきであることが合意されている。したがって、TAUを5G-CNに送るために、UEは、そのASレイヤにメッセージを提出すべきである。RRC_INACTIVEのUE内のRRCレイヤがNAS「TAU要求」メッセージを受信するとき、RRCレイヤは、そのネットワークに接続する必要があることになり、それは、RRCConnectionResumeRequestメッセージを使用して行われるべきである。
LTEと同様に、ほとんどの場合、データ送信/受信は存在しないことになり、ネットワークは、UEをRRC_CONNECTEDに保持すべきではない。したがって、それを可能にするために、RRCConnectionResumeRequestは、このメッセージがNAS要求によってトリガされたことをRANに示すべきである。再開がNASシグナリングのみに対することを示すために、「mo-signaling」に対応する原因値がRRCConnectionResumeRequestメッセージ内に設定されるべきである。
ネットワークがUE ASコンテキストを検索し得る場合、ネットワークは、RRCConnectionResumeメッセージで応答することができ、UEは、RRCConnectionResumeCompleteメッセージ内でピギーバックされた「TAU要求」を送ることになる。CN/RAN接続はRRC_INACTIVE内に維持されるため、CN/RAN接続は、NASメッセージがCNに転送され得る前に、最初に再配置されなければならないことになる。CNがTAUを終了したとき、CNは、図5Aにおいて理解され得るように、「TAU許可」NASメッセージをUEに送る。
UEがRRC_INACTIVEでTAUを実行すると、UEが新しい(未登録の)追跡エリアに入ることを検出するとき、UEコンテキスト検索は時には失敗することがある。たとえば、UEが長いDRXサイクルでソースgNBから遠くに移動する場合、ターゲットとソースgNBとの間にXn接続が存在しない可能性がある。いずれの場合も、RRC_INACTIVEからのTAU手順は、記憶されたUEコンテキストが検索され得ない事例を処理することが可能でなければならない。
コンテキストが首尾よく検索され得ない場合、gNBは、新しいUEコンテキストを構築するように、RRCConnectionSetupでmo-signalingを示すRRCConnectionResumeRequestに応答することになる。図5Bは、UEコンテキスト検索が失敗した状態で、RRC_INACTIVEのUEによる追跡エリア更新を示す。
図5Aおよび図5Bから留意され得るように、CNがTAUを終え、「TAU許可」NASメッセージをUEに送信すると、gNBがUEを再度留保し得る前に、gNBは、非アクティビティタイマーの満了を待たなければならない。これは、NASメッセージがRANに透過的であり、CN/RAN接続が保持されるため、gNB内のASもUE内のASもいずれも、CNがTAUを終えていることに気づかないことになるためである。
TAUの終了を推定するタイマーの使用の代替案は、TAUが終わったという指示をAMFがgNBに送ることであろう。このように、非アクティビティタイマーは、この目的で必要とされないことになる。
UEがRRC_INACTIVEであるとき、したがって、CM-CONNECTEDであるとき、モビリティにより、また具体的には、UEがTAIリスト内の追跡エリアのうちのいずれにも属していないセルに移動している場合、これは必要であるため、UEは、CN登録エリア更新を依然として実行する。
UEがそのようなセルに移動する/を再選択するのと同時に、可能にされるRNAは、TAIリストのTAの一部であるセルのみを含むことができるため、UEは、RNAの外部にやはり移動し得る。
したがって、本明細書において、ASとNASの両方が更新の必要性をトリガする、RRC_INACTIVEのUEに関する状況が存在し得ることが認識される。
NASは、追跡エリア更新の必要性をトリガする。UEはその設定されたRNAを去っているため、ASは、モビリティにより、RNA更新の必要性をトリガする。その場合、問題は、UEが両方を交互にトリガする可能性である。
本発明の実施形態は、ネットワークがUEを不要にRRC_CONNECTEDにするのを回避するのを助け、UEがRNAUとTAUの両方をトリガする何らかの「二重手順」を回避する解決策を提供する。
本実施形態の別の態様は、UEサイドおよびネットワークサイドのエリア情報を協調させるためのUEおよびネットワークにおける手順を含む。UEとネットワークとの間の情報に何らかの矛盾が存在する場合、これは、これらの実施形態のこれらの手順によって捕捉される。
本発明の一態様では、UEの観点から、追跡エリアリストの境界を横断する(かつ、これらの境界は重複しているため、同時に、RNAリスト境界を横断する)とき、UEは、RNA更新および追跡エリア更新を実行するように設定される。UEは、最初に、RNA更新をトリガする。たとえば、UEは、RNA更新(たとえば、「rna-update」)に関連する原因値を有するRRC再開要求を送り、RRC再開メッセージを待機する。また、RRC再開メッセージの受信時に、UEは、RRC_CONNECTEDに移動し、追跡エリア更新NASメッセージで多重化されたRRC再開完了を送る。
UEがRNAのみを横断し、同じTAまたは同じTAリスト内に残る場合が存在することに注目されたい。その場合、UEは、再開要求を送り、留保メッセージを単に待機する。以下の議論の観点から、これは、たとえば、ネットワークが、自らにとって追跡エリア更新(TAU)は不要であると判定したとき、またはネットワークが、TAUが必要な場合、別個のTAU手順を強制することを単に望むとき、ネットワークが、UEがRRC非アクティブ状態に即時に留保される、最適化された手順を使用することを可能にすることを諒解されよう。いくつかの実施形態では、留保メッセージ内で、UEに新しいI-RNTI(再開ID)および新しいRNAが割り当てられてよい。
本議論のために、「RRC再開要求」および「再開要求」という用語は、互換的であることに留意されたい。この同じまたは同様のメッセージを指すために、RRCConnectionResumeRequestなど、他の用語も使用され得ることを当業者は諒解されよう。
いくつかの実施形態によれば、無線通信ネットワーク内で動作する無線デバイスにおける方法は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)と追跡エリア更新(TAU)の両方が必要であると判定することを含む。この方法はまた、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。
いくつかの変形実施形態によれば、無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定することを含む。この方法はまた、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータである。この方法はまた、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、無線デバイス内のNAS機能性がTAUの必要性を判定したかどうかに関係なく、RRC再開要求の受信に応答して、TAUを開始することとを含む。
いくつかの変形実施形態によれば、無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定することを含む。この方法は、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む。この方法はさらに、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、RRC再開要求の受信に応答して、追跡エリア更新(TAU)を開始することとを含む。
いくつかの変形実施形態によれば、無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定することを含む。この方法は、RNAUの必要性に加えて、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することと、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することとを含む。RRC再開要求メッセージは原因インジケータを含み、ここで、原因インジケータは、前記評価がRRC接続状態を再開する他の原因を識別しない場合のみ、RNAUを示す。
ネットワークの観点から、gNBがRAN通知エリア更新(RNAU)の指示を含むRRC再開要求メッセージをUEから受信するとき、ネットワークは、そのUEのコンテキストをフェッチし、そのコンテキストフェッチが成功した場合、gNBは、UEがそれを通じて現在アクセスしているセルが、RRC非アクティブ支援情報内で受信され、そのUEコンテキストとともに記憶された、TAIリスト内に表されたTAに属するかどうかを検査する。不整合が存在し、現在サービスしているセルが列挙されたTAのうちのいずれにも属さない場合、gNBは、再開メッセージでRNAU再開要求に応答し、第1の段落で説明したUE方法に従って、UEが、RRC再開完了メッセージで多重化された追跡エリア更新(TAU)要求を送るように、UEをRRC_CONNECTEDに遷移させる。他方で、不整合が存在しない場合、gNBは、代わりに、たとえば、UEに対してバッファリングされたダウンリンクデータが存在しない場合、RRC留保メッセージで即時に応答し、UEがRRC接続状態に遷移することを回避し得る。
本議論の目的で、「RRC再開」および「再開」という用語は、メッセージに関して使用されるとき、互換的であることに留意されたい。同じまたは同様のメッセージを指すために、RRCConnectionResumeなど、他の用語も使用され得ることを当業者は諒解されよう。同様に、「RRC再開完了」および「再開完了」という用語は、メッセージに関して使用されるとき、互換的であり、同じまたは同様のメッセージを指すために、RRCConnectionResumeCompleteなど、他の用語も使用され得ることを当業者は諒解されよう。
いくつかの実施形態によれば、無線通信システムのアクセスネットワークノードにおける方法は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。この方法はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索することと、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)が無線デバイスに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することとを含む。この方法は、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することをさらに含む。
いくつかの変形実施形態によれば、無線通信システムのアクセスネットワークノードにおける方法は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することを含む。この方法はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索することと、RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することとを含む。この方法は、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することをさらに含む。
本発明の別の態様では、UEが、RANエリア更新を示す原因値を有するRRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信するとき、UEは常に追跡エリア更新手順を行うものとする。これは、メッセージ5内にNAS TAU指示を含めることによって開始され得る。メッセージ5は、通常、UEによってネットワークに送られる完了メッセージ、たとえば、RRC再開完了である。UEがMSG4内に留保される(ネットワークが再開を送らない)場合、UEは、MSG5を送る必要がない可能性が高い。しかしながら、UEが再開される場合、UEはメッセージ5を送ることになる。メッセージ5は、UE登録更新など、NASメッセージをピギーバックし得る。この態様では、この追跡エリア更新は、UE内のNASが追跡エリア更新手順の必要性を識別したかどうかにかかわらず行われるものとする。
前の方法の第1の変形態では、UEの観点から、UEは、RNA更新に関連する原因値(たとえば、「rna-update」)を有するRRC再開要求を送るが、RRC再開メッセージ、またはUEを留保するRRCメッセージ(たとえば、留保指示を有する解放メッセージ)のいずれかを待機する。UEがRRC再開メッセージを受信する場合、UEは、第1の段落で説明したように動作し、そうでなければ、UEが、UEを留保するRRCメッセージ(たとえば、留保指示を有する解放メッセージ)を受信する場合、UEは、RRC_INACTIVEに進む。ここまで、UEの観点から、この変形態は上記で最初に説明した方法と同じである。
しかしながら、この変形態では、UE ASが後で、追跡エリア更新がトリガされるべきであるという指示をUE NASから受信した場合、UE ASは、次いで、RRC再開を受信し、再開完了で多重化されたTAU要求を送るために、原因値「mo-signaling」を有するRRC再開要求を送る。
この変形態は、UEがTAIリスト境界を横断しているかどうかを確認するためにコンテキストを検査しない柔軟性をネットワークに与え、それは、ネットワーク実装を簡素化し得ることは言及する価値がある。主な変形態では、UEがRNAのみを横断し、同じTAまたは同じTAリスト内に留まる場合があることに注目されたい。これらの場合、UEは、再開要求をやはり送り、留保メッセージをやはり待機する。
その変形態では、ネットワークの観点から、gNBが、RAN通知エリア更新(RNAU)の指示を含むRRC再開要求メッセージをUEから受信するとき、ネットワークは、そのUEのコンテキストをフェッチし、第2の段落で説明した活動を実行するか、またはUEが、TAUを実行する必要がある場合、この手順を再度トリガし、原因値「mo-signaling」を有するRRC再開要求を送ることになるように、ネットワーク実装を簡素化する可能性を有するために、単にUEを直接RRC_INACTIVEに移動させるかのいずれかを決定し得る。
この方法(第2の変形態)のさらに別の変形態では、UEの観点から、追跡エリアリストの境界を横断し(また、これらの境界は重複するため、同時に、RNAリスト境界を横断し)、両方の手順、RNA更新およびTAUを実行する必要性を識別するとき、RNA更新および追跡エリア更新を実行するように設定されたUEは、常に、最初に追跡エリア更新(TAU)をトリガする、すなわち、更新に関連する原因値(たとえば、「mo-signaling」)を有するRRC再開要求を送り、RRC再開メッセージを待機する。また、RRC再開メッセージの受信時に、UEはRRC_CONNECTEDに移動し、UEは、追跡エリア更新NASメッセージで多重化されたRRC再開完了を送り、TAU手順を続ける。この変形態では、UEは、TAUとRNAの両方がトリガされている場合ですら、TAUのみを実行する。したがって、外的観点から、UEの挙動は、通常のTAUに関して上記で説明した挙動と同様に見える。ここで差異は、UEのNASエンティティはRNAUをトリガしたが、TAUとRNAUの両方が必要であるため、UEはTAUのみを実行することを判定したということである。UEが、この場合、TAUを実行するために、RRC_CONNECTEDに進む場合、RNAの更新には関連性が低く、UEが後でRRC_INACTIVEに再度留保されると、UEに対して新しいRNAが設定されることになるため、この手法は効果的であることに留意されたい。この変形態をサポートするために、UE RRCレイヤ(または、RRCレイヤを実装するエンティティ)は、UE RRCレイヤがターゲットセルから受信する追跡エリア識別子(TAI)を(たとえば、システム情報ブロードキャストチャンネル上で)UE内のNASレイヤ(または、NASレイヤを実装するエンティティ)に転送することになる。RRCレイヤは、この場合、RRCレイヤがRNA更新を開始すべきかどうかを判定する前に、NASレイヤが、TAUが必要であるか否かに応答するのを待機することになる。TAUが必要である場合、RNA更新は実装されるべきではない。
この変形態では、ネットワークの観点から、gNBがTAUの指示(たとえば、「mo-signalling」)を含むRRC再開要求メッセージをUEから受信するとき、それは、RRC再開要求を介して実行されるため、ネットワークは、そのUEのコンテキストをフェッチし、RRC接続再開で応答し、またUEをRRC_CONNECTEDに移動させ、TAU要求メッセージで多重化されたRRC再開完了を待機し、CNでTAUリストを継続することができ、その一方で、ネットワークがUEコンテキストパラメータ、たとえば、I-RNTI、NCC、RNA設定などを変更することになるかどうかを並行して決定し、またさらには、そのUEがRRC_INACTIVEまたはRRC_IDLEに移動するかを決定する。TAU手順とRNAU手順の両方がUEにおいて同時にトリガされる場合に適用可能であるとして本発明を説明したが、これは、UEがバッファ内にULデータを有することを識別すると同時のNASからの同時TAU、UEがページングに応答すると同時のNASからの同時TAUなど、NAS/データおよびAS手順の他の組合せでもやはり生じ得、その意味で、同時のASおよびNAS要求の一般的な処理としてこの方法を解釈し得ることに注目されたい。
本発明の1つの特定の態様は、RANエリア更新がトリガされ、同時にULバッファ内にデータが存在するときである。この状況で、UEは、RRC_INACTIVEからの再開要求においてどの原因値を提供するかの選定を行うべきである。
本発明の一態様によれば、それは(この場合も)優先するRNAU以外の手順であり、再開要求内に含まれる原因値はULデータに対応するように設定されるべきである。
ネットワークが再開要求メッセージ(msg3)内でULデータ原因を受信した状況で、ネットワークは、いずれにしても、UEコンテキストを検索し、UEをRRC_CONNECTEDに移動させるために、RRC再開メッセージで応答することになる。この状況で、UEは、いずれにしても、生じる場合も、もしくは生じない場合もあり、またはかなり後で生じる場合もある、RRC_Suspendにおいて新しいRNAで設定されることになるため、RNAUは必要ではないことになる。
同様に、UEコンテキストを維持するRANノード内で待機しているDLデータが存在する場合、UEがRNA更新を実行することを単に望むことをUEが示す場合ですら、ターゲットRANノードがRRC_CONNECTEDに向けてUEを指示することが可能である。ターゲットRANノードは、UEコンテキストフェッチの間、ソースノード内にデータが存在するかどうかを学習することがあり、それは、X2またはXnインターフェースを介してソースノードからターゲットノードへシグナリングされ得る。
したがって、本発明の一態様では、RNAU原因は、RRC再開要求を送る他の関連原因が存在しない場合のみ使用されるべきである。再開を送る何らかの他の理由が存在する場合、再開要求メッセージ内で他の理由の原因が代わりに選択されるべきである。
この解決策のこの主な変形態では、別の態様は、UEがRRC再開要求を送るとき開始し、UEがRRC再開メッセージを受信するとき停止し、満了時に、UEが再開要求失敗に関して上位レイヤに知らせる、T300タイマーの処理である。UEが、TAUに送る要求を上位レイヤからもう一度受信し、同時に保留中のRNAを有するとき、UEは、先に説明したように行動する、すなわち、UEは、UEがRRC_CONNECTEDに達するまで、RNA更新のみを実行する。
この解決策の第1の変形態では、T300タイマーの処理に関しては、それはUEがRRC再開要求を送るとき開始され、UEがRRC再開メッセージまたはUEを留保するRRCメッセージを受信するとき停止し、満了時に、UEが再開要求失敗に関して上位レイヤに知らせる、UEがTAUに送る要求を上位レイヤからもう一度受信し、同時に保留中のRNAを有するとき、UEは、第1の変形態で説明したように行動する、すなわち、UEはRNA更新のみを実行する。
この解決策の第2の変形態では、T300タイマーの処理に関しては、それはUEがRRC再開要求を送るとき開始され、UEがRRC再開メッセージを受信するとき停止し、満了時にUEが再開要求失敗に関して上位レイヤに知らせる、UEがTAUに送る要求を上位レイヤからもう一度受信し、同時に保留中のRNAを有するとき、UEは、第2の変形態で説明したように行動する、すなわち、UEはTAUのみを実行する。
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、無線通信ネットワーク内で動作するように設定される。無線デバイスは、ネットワークと通信するためのトランシーバ回路と、トランシーバ回路に動作可能に関連する処理回路とを含む。処理回路は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定するように設定される。処理回路は、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。
他の実施形態によれば、無線デバイスの処理回路は、本明細書で論じる他の技法を実行するように設定される。
いくつかの実施形態による、無線通信システムのアクセスネットワークノード。アクセスネットワークノードは、無線デバイスと通信するためのトランシーバ回路と、トランシーバ回路に動作可能に関連する処理回路とを含む。処理回路は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。処理回路はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索し、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルのTACが無線デバイスに関するTAIリスト内に表されているかどうかを判定するように設定される。処理回路はまた、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答するように設定される。
他の実施形態によれば、アクセスネットワークノードの処理回路は、本明細書で論じる他の技法を実行するように設定される。
本発明のさらなる態様は、上記で概説した方法および上記で概説した装置および無線デバイスの機能的実装形態に対応する、装置、コンピュータプログラム製品またはコンピュータ可読記憶媒体に関する。
当然、本発明は、上記の特徴および利点に限定されない。当業者は、以下の詳細な説明を読むとすぐに、または添付の図面を考察するとすぐに、追加の特徴および利点を認識されよう。
様々な方法および装置の詳細が以下に提供される。加えて、現在開示される技法および装置の例示的な実施形態の列挙リストが提供される。
現在開示される技法は、5GS無線通信規格の文脈で説明される。しかしながら、これらの技法は、一般に、Long Term Evolution(LTE)ネットワークなど、他の無線通信ネットワークに適用可能であり得ることを諒解されよう。現在開示される技法および装置の範囲を理解するために、無線デバイスはUEであり得る。しかしながら、これらの用語は、より一般に、それらの無線デバイスが、セルラー電話、スマートフォン、無線装備ラップトップ、タブレットなど、消費者志向デバイスであれ、または産業用途で、またはモノのインターネット(IoT)を可能にする際に使用するためのマシンツーマシン(M2M)デバイスであれ、無線通信ネットワーク内でアクセス端末として動作するように設定された無線デバイスを指すと理解されるべきである。同様に、gNBという用語は、一般に、無線通信システムにおける基地局またはアクセスネットワークノードを指すと理解されるべきである。
上記で論じたように、ネットワークは、UEを不必要にRRC_CONNECTEDにすることを回避し、RLAUとTAUを両方トリガすることができる。場合によっては、RLAUおよびTAUが無線メッセージング内にまとまるように、RLAUおよびTAUは同期化される。それに失敗すると、場合によっては、ネットワークは、図5A/5Bのステップ6において、UEを解放して非アクティブに戻らず、RRC_CONNECTEDにして、予想されるTAUを可能にする、知的決定を行う。
1つの手法は、gNBがTA境界上にある場合、gNBは、いずれかのRLAUがTAUに関係し得ると仮定し、UEをRRC_CONNECTEDにする。多くのUEはそれらのすでに設定されたTAリスト内でTAを移動している可能性があり、したがって、これはいくつかのUEを不要にRRC_CONNECTEDにするため、これは理想的な解決策ではない。(上記で使用される「RLAU」という用語は、RNAUを指すと理解され得る。)
提案される解決策を用いて、少なくともネットワークが選好するとき、いずれの二重シグナリングも回避されることになる。UEがどのようにそれを行うかにかかわらず、これは、何の更新失敗も存在しないことを保証するネットワーク対策である。UEは、1つずつトリガすることを選定することができ、それにかかわらず、ネットワークはいずれにしてもTAUの必要性が存在するかどうかを常に確認することになり、接続を再開する際に、TAUはトリガされることになる。
したがって、図6は、基地局として動作するように設定され得る、例示的なアクセスネットワークノード30を示すブロック図である。アクセスネットワークノード30は、たとえば、5G gNBであってよい。アクセスネットワークノード30は、アンテナ34およびトランシーバ回路36を介して実装されるエアインターフェース、たとえば、ダウンリンク送信およびアップリンク受信のための5Gエアインターフェースを無線デバイスに提供する。トランシーバ回路36は、セルラー通信、または、必要な場合、WLANサービスを提供するために、無線アクセス技術に従って、信号を送信および受信するように集合的に設定される、送信機回路、受信機回路、および関連する制御回路を含む。様々な実施形態によれば、セルラー通信サービスは、3GPPセルラー規格、GSM、GPRS、WCDMA、HSDPA、LTE、LTE-Advanced、および5Gのうちのいずれか1つまたは複数に従って動作し得る。アクセスネットワークノード30は、コアネットワーク内のノード、他のピア無線ノード、および/またはネットワーク内の他のタイプのノードと通信するための通信インターフェース回路38をやはり含む。
アクセスネットワークノード30は、通信インターフェース回路38および/またはトランシーバ回路36に動作可能に関連付けられ、通信インターフェース回路38および/またはトランシーバ回路36を制御するように設定された、1つまたは複数の処理回路32をやはり含む。処理回路32は、1つまたは複数のデジタルプロセッサ42、たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはそれらの任意の組合せを含む。より一般に、処理回路32は、固定回路、または本明細書で教示される機能性を実装するプログラム命令の実行により特別に設定されたプログラマブル回路を含み得るか、または固定回路とプログラマブル回路の何らかの組合せを含み得る。プロセッサ42は、マルチコアであってよい。
処理回路32は、メモリ44をも含む。メモリ44は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンピュータプログラム46、および随意に、設定データ48を記憶する。メモリ44は、コンピュータプログラム46に対する非一時的記憶を提供し、メモリ44は、ディスク記憶装置、固体メモリ記憶装置、またはそれらの任意の組合せなど、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を備え得る。非限定的な例として、メモリ44は、処理回路32内に存在してよく、かつ/または処理回路32とは別個であってよい、SRAM、DRAM、EEPROM、およびFLASHメモリのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。一般に、メモリ44は、コンピュータプログラム46およびアクセスネットワークノード30によって使用される任意の設定データ48の非一時的記憶を提供する、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含む。ここで、「非一時的」は、永久的、半永久的、または少なくとも一時的に持続的な記憶を意味し、不揮発性メモリ内の長期記憶装置と、たとえば、プログラム実行のための、ワーキングメモリ内の記憶装置の両方を包含する。
いくつかの実施形態では、アクセスネットワークノード30の処理回路32は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。処理回路32は、無線デバイスに関するコンテキストを検索し、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルのTACが無線デバイスに関するTAIリスト内に表されているかどうかを判定するように設定される。処理回路32はまた、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答するように設定される。処理回路32は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される変形態を実行するように設定される。
処理回路32はまた、図7Aに示される、対応する方法700を実行するように設定される。方法700は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信すること(ブロック702)を含み、ここで、RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。方法700はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索すること(ブロック704)と、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルのTACが無線デバイスに関するTAIリスト内に表されているかどうかを判定すること(706)とを含む。方法700は、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答すること(ブロック708)を含む。
TACは、TAIリスト内に表されてよく、RRC留保メッセージは、新しい無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)で無線デバイスを設定する情報を含み得る。場合によっては、TACはTAIリスト内に表されず、方法700は、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することをさらに含み、RRC再開完了メッセージは、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる。
上述のように、図7Aに示されるプロセスの変形態が存在する。一変形態によれば、方法は、無線通信システムのアクセスネットワークノードにおいて、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含み、この方法は、無線デバイスに関するコンテキストを検索することを含む。この方法は、RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することとを含む。
この方法は、RRC再開要求メッセージに応答して、UEコンテキストパラメータを変更するかどうか、または、無線デバイスのRRC非アクティビティタイマーが満了するのを待機せずに、無線デバイスをRRC非アクティブ状態に移動させるかどうかを判定することを含み得る。
他の実施形態では、アクセスネットワークノード30の処理回路32は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む。処理回路32は、無線デバイスに関するコンテキストを検索し、RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答するように設定される。処理回路32は、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することを行うように設定される。
処理回路32はまた、図7Bに示される、対応する方法710を実行するように設定される。方法710は、無線デバイスから、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含むRRC再開要求メッセージを受信すること(ブロック712)を含む。方法710はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索すること(ブロック714)と、RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答すること(ブロック716)とを含む。方法710は、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信すること(ブロック718)をさらに含む。方法710はまた、RRC再開要求メッセージに応答して、UEコンテキストパラメータを変更するかどうか、または、無線デバイスに関するRRC非アクティビティタイマーが満了するのを待機せずに、無線デバイスをRRC非アクティブ状態に移動させるかどうかを判定することを含み得る。
他の実施形態では、アクセスネットワークノード30の処理回路32は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUを示す原因インジケータを含む。処理回路32は、無線デバイスに関するコンテキストを検索し、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)が無線デバイスに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定するように設定される。処理回路32は、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答するように設定される。
処理回路32はまた、図7Cに示される、対応する方法720を実行するように設定される。方法720は、無線デバイスから、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUを示す原因インジケータを含むRRC再開要求メッセージを受信すること(ブロック722)を含む。方法720はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索すること(ブロック724)と、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルのTACが無線デバイスに関するTAIリスト内に表されているかどうかを判定すること(ブロック726)とを含む。方法720は、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、TACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答すること(ブロック728)をさらに含む。
TACは、TAIリスト内に表されてよく、RRC留保メッセージは、新しい無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)で無線デバイスを設定する情報を含み得る。TACは、TAIリスト内に表されなくてもよく、方法720は、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することをさらに含み得る。
図8は、無線デバイスに関して本明細書で説明される技法を実行するように設定された例示的な無線デバイス50を示す。無線デバイス50は、様々な文脈で、無線通信デバイス、UE、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUEまたはマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、センサー装備UE、PDA(携帯情報端末)、無線タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ埋込機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、無線USBドングル、顧客構内機器(CPE)などと呼ばれることもある。
無線デバイス50は、アンテナ54およびトランシーバ回路56を介して、1つまたは複数のネットワークノード30など、1つまたは複数の無線ノードまたは基地局と通信する。トランシーバ回路56は、セルラー通信サービスを提供するために、無線アクセス技術に従って信号を送信および受信するように集合的に設定された、送信機回路、受信機回路、および関連する制御回路を含み得る。
無線デバイス50はまた、無線トランシーバ回路56に動作可能に関連付けられ、無線トランシーバ回路56を制御する、1つまたは複数の処理回路52を含む。処理回路52は、1つまたは複数のデジタル処理回路、たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP、FPGA、CPLD、ASIC、またはそれらの任意の混合物を含む。より一般に、処理回路52は、固定回路、または本明細書で教示される機能性を実装するプログラム命令の実行により特別に適合されたプログラマブル回路を含み得るか、または固定回路とプログラム回路の何らかの混合物を含み得る。処理回路52はマルチコアであってよい。
処理回路52はまた、メモリ64を含む。メモリ64は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンピュータプログラム66、および随意に、設定データ68を記憶する。メモリ64は、コンピュータプログラム66に対する非一時的記憶を提供し、メモリ64は、ディスク記憶装置、固体メモリ記憶装置、またはそれらの任意の混合物など、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を備え得る。非限定的な例として、メモリ64は、処理回路52内に存在してよく、かつ/または処理回路52とは別個であってよい、SRAM、DRAM、EEPROM、およびFLASHメモリのうちのいずれか1つまたは複数を含む。一般に、メモリ64は、コンピュータプログラム66および無線デバイス50によって使用される任意の設定データ68の非一時的記憶を提供する、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含む。
したがって、いくつかの実施形態では、無線デバイス50の処理回路52は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定するように設定される。処理回路32はまた、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。
他の実施形態では、処理回路52は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定し、RNAUの必要性に加えて、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価するように設定される。処理回路52は、その判定に応答して、無線通信ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、その評価がRRC接続状態を再開する他の原因を識別しない場合、RNAUを示す原因インジケータを含む。
他の実施形態では、処理回路52は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定するように設定される。処理回路52は、その判定に応答して、無線通信ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するように設定される。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む。処理回路52はまた、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信し、RRC再開要求の受信に応答して、TAUを開始するように設定される。
処理回路52は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明する変形態を実行するように設定される。
図9Aは、無線デバイス50において実装される対応する方法900を示すプロセス流れ図である。ブロック902に示されるように、方法900は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定することを含む。方法900はまた、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信すること(ブロック904)を含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。
いくつかの実施形態では、方法900は、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、RRC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを送ることであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを送ることとをさらに含む。方法900は、RRC再開メッセージに応答して、RRC接続状態に遷移することと、RRC接続状態への前記遷移の後、RRC接続留保メッセージを受信することと、RRC接続留保メッセージに応答して、RRC非アクティブ状態に遷移することとをさらに含み得る。方法900は、前記RRC接続状態にある間、ユーザプレーンデータを無線通信ネットワークから受信することまたは無線通信ネットワークに送信することを含み得る。方法900はまた、前記RRC接続状態にある間、受信されたページングメッセージに応答することを含み得る。
いくつかの実施形態では、方法900は、介入するRRC再開メッセージを受信せずに、RRC再開要求に応答して、RRC接続留保メッセージを受信することと、TAU手順を実行せずに、RRC非アクティブ状態に遷移するかまたはRRC非アクティブ状態に留まることとを含む。方法900は、RRC接続留保メッセージを受信した後、TAUが必要であると判定することと、それに応じて、ネットワークに第2のRRC再開要求メッセージを送信することによって、TAU手順を開始することとをさらに含み得る。第2のRRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む。
変形実施形態では、無線デバイス50における方法は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定することを含む。この方法は、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。この方法は、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、無線デバイス内のNAS機能性がTAUの必要性を判定したかどうかにかかわらず、RRC再開要求の受信に応答して、TAUを開始することとをさらに含む。開始することは、RRC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを送ることであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを送ることを含み得る。
いくつかの変形実施形態では、図9Bに示される、無線デバイスにおける方法910は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定すること(ブロック912)を含む。RNAUが必要であると判定することは、無線デバイスに対して設定されたRNAに属していないセルを選択するセル再選択を実行することを含み得る。方法910は、RNAUの必要性に加えて、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価すること(ブロック914)と、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信すること(ブロック916)とを含む。RRC再開要求メッセージは原因インジケータを含み、原因インジケータは、前記評価がRRC接続状態を再開する他の原因を識別しない場合のみ、RNAUを示す。場合によっては、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することは、TAUが必要であると判定することを含む。原因インジケータは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す。他の場合には、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することは、無線デバイスのバッファ内に何らかのアップリンクデータが存在するかどうかを判定することと、無線デバイスがページングメッセージに応答する必要があるかどうかを判定することとを含む。
いくつかの変形実施形態では、図9Cに示される、無線デバイス50における方法920は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定すること(ブロック922)と、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信すること(ブロック924)とを含む。RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む。方法920はまた、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信すること(ブロック926)と、RRC再開要求の受信に応答して、TAUを開始すること(ブロック928)とを含む。RNAUとTAUの両方が必要であると判定することは、設定されたRNAに属していないセルを選択するセル再選択を実行することを含み得る。
図10は、いくつかの実施形態による、UEにおける方法に関する別のフローチャートを示す。ステップ1000で、UEは、RRC接続を再開するために、RRC再開要求メッセージをトリガする。これは、一般に、msg3送信と呼ばれる。
1020において、ネットワークからの応答タイプが何であるかに関してUEにおいて査定される。このメッセージは、時には、msg4と呼ばれる。ネットワークからの応答が、RRC_CONNECTEDに進むようにUEに指示するRRC再開メッセージである場合、本発明のいくつかの実施形態によれば、UEは、コアネットワークに対してTAUを行うべきである。これは1040に示されている。msg4がRRC留保メッセージである場合(1060)、UEは、代わりに、TAUを実行せずに、RRC_INACTIVEに戻るべきである(1080)。
図11は、いくつかの実施形態による、UEにおける方法に関する別のフローチャートを示す。この図は、ネットワークサイドで何が発生しているかについて説明する。「ネットワークサイド」は、ここで、gNB、ng-eNB、またはRNAのようなエリアでUEを留保し、要求に応じて前記UEを再開することをサポートする、何らかの他のRANノードを指すために使用される。
ステップ1100において、ネットワークは、UEから再開要求を受信する。再開要求メッセージ内に、UEは、「RNA-update」に対応する原因コード、またはUEがそのRNAを更新することを望むことをネットワークノードに示す、対応する原因を含める。再開要求内にやはり含まれるのは、UEが、アクセスネットワークがそのUEに関して有する何らかの情報、UEコンテキストを検索することを可能にする識別子である。
ステップ1120において、ネットワークノードは、このUEコンテキスト検索によって、UEに関する情報を検索することになる。場合によっては、UEコンテキストは、別の(無線)ネットワークノード内に記憶され、現在のネットワークノードがその情報を手に入れるために、この他のノードにシグナリングすることが必要な場合がある。要求メッセージ内で提出された識別子は、UEコンテキストがどこに記憶されているかを現在のネットワークノードが見出すのをサポートし得る。
UEコンテキスト内に、UEが何のTAIリストまたは何のCN登録エリアに設定されているかに関する情報が存在する。これは、上記で説明したように、コアネットワークノードからシグナリングされ、RRC非アクティブ支援情報内でアクセスネットワークノードに提供される。ステップ1140において、ネットワークは、TAIリストを検査し、そのリスト内の情報を、UEがそれを通じて現在アクセスしているセル、「サービングセル」の追跡エリアコードと相関させる。これは、UEが再開要求メッセージを送ったセルである。サービングセルのTACがTAIリスト内に表されている場合、ネットワークは、RRC留保メッセージで再開要求に応答することを選定することになる(ステップ1160)。RRC留保メッセージ内で、UEは、新しいRNAで設定されるか、またはUEは、その古いRNAを保持し得る。さらに、UEが、次回UEを留保するとき、異なる識別子または同じ識別子を使用し得るように、識別子は、更新されてもされなくてもよい。UEは、再びRRC_INACTIVE状態に留保されることになる。
サービングセルのTACが、RRC非アクティブ支援情報によって与えられたように、UEのTAIリスト内に表されていない場合、ネットワークは、RRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへのUE遷移を行うことになる、RRC再開メッセージ/手順(1180)で応答することになる。これは、UEが追跡エリア更新を行うべきであるという指示でもある。
UEは、TAUをNASに示す、UEからネットワークへの次のメッセージ、msg5内ですでに追跡エリア更新を開始し得る。これは、図12~図15のシグナリング図においてさらに示されている。例示的な実施形態は、UEにおいて、UEがRNA更新を行うべきであることを示す原因値を有するmsg3に応答する場合、再開メッセージであるmsg4を受信することを含んでよく、UEは、追跡エリア更新を少なくとも実行すべきである。
他の例は、ネットワークにおいて、再開原因RNAUを有するmsg3を受信する場合、コンテキストを検索することを含み得る。CN登録エリア(TAIリスト)が現在サービスしているセルのTACを含まない場合、msg4内で再開を送る。そうでなければ、CN登録エリア(TAIリスト)が現在サービスしているセルのTACを含む場合、msg4内で留保を送る。そうでなければ、msg4内でRRCConnectionセットアップを送る。
図12~図13は、いくつかのRRC接続確立の実施形態を示すために使用される。図12は、RRC接続再開(RNA更新)を示し、図13は、RRC接続再開(組み合わされたRNA更新およびTAU)を示す。3GPP標準化文書においてこれらの実施形態を説明するための例示的なテキストは、以下を含み得る。
-------------------------------------------------------------------------------
5.3.3.1
この手順の目的は、RRC接続を確立または再開することであるか、またはRNA更新を実行することである。RRC接続確立は、SRB1(および、NB-IoTに対してSRB1bis)確立を必要とする。この手順はまた、初期NAS専用情報/メッセージをUEからE-UTRANに転送するために使用される。
E-UTRANは、以下のように手順を適用する。RRC接続を確立するとき:SRB1、またNB-IoTに関して、SRB1bisを確立するため;RRC接続を再開するとき:SRBおよびDRBの再開を含めて、記憶されたコンテキストからAS設定を復元するため。
5.3.3.2 開始
UEは、UEがRRC_INACTIVEにある間、上位レイヤがRRC接続の確立または再開を要求するとき、この手順を開始する。UEは、RNAU(RAN通知エリア更新)手順を実行するとき、再開手順を使用する。
この手順の開始時、UEは以下を行うものとする:
1> UEがRRC接続を再開している場合:
・・・
1> タイマーT300を開始する;
1> UEがRRC接続を再開している場合:
2> 5.3.3.3aに従って、RRCResumeRequestメッセージの送信を開始する;
1> そうでなければ:
2> 記憶されている場合、UE ASコンテキストおよびi-rntiを廃棄する;
2> 5.3.3.3に従って、RRCConnectionRequestメッセージの送信を開始する;
5.3.3.3a RRCConnectionResumeRequestメッセージの送信に関する活動
UEは、以下のように、RRCResumeRequestメッセージのコンテンツを設定するものとする:
・・・
1> UEがUEはRNA更新を実行する必要があることを識別すると同時に、UEが追跡エリア更新(または、一般に、mo-signalling)を実行するための要求を上位レイヤから受信する場合:
2> resumeCauseをrna-updateに設定する;
1> そうでなければ、
2> 上位レイヤから受信された情報に従ってresumeCauseを設定する;
・・・
UEは、送信のために、RRCConnectionResumeRequestメッセージを下位レイヤに提出するものとする。
UEが追跡エリア更新とRNA更新の両方を実行するための要求を上位レイヤから受信する場合、UEは、UEがRNA更新を実行しなければならなくなるようにふるまい、ネットワークがRRCResumeメッセージでUEをRRC接続に移動させる場合、MOシグナリングを送ることができる。
5.3.3.4a UEによるRRCConnectionResumeの受信
UEは以下を行うものとする:
1> タイマーT300を停止する;
・・・
1> RRC_CONNECTEDに入る;
1> 留保されているRRC接続が再開されていることを上位レイヤに示す;
・・・
1> 以下のように、RRCConnectionResumeCompleteメッセージのコンテンツを設定する:
・・・
2> 上位レイヤから受信された情報、たとえば、追跡エリア更新要求を含めるようにdedicatedInfoNASを設定する。
・・・
1> 送信のために、RRCConnectionResumeCompleteメッセージを下位レイヤに提出する;
1> 手順は終了する。
5.3.3.6 T300満了
UEは以下を行うものとする:
1> タイマーT300が満了した場合:
・・・
2> 留保指示で、RRC接続の確立の失敗またはRRC接続の再開の失敗に関して上位レイヤに知らせ、その時点で手順は終了する;
失敗指示の受信時、上位レイヤは、ASが回復されたとき、メッセージを引き続き提出することに留意されたい。失敗した再開が、RNA更新と同時の追跡エリア更新によりNASをトリガした場合、上位レイヤがTAUを実行するようにもう1度要求するときRNA更新を実行しないものとする。
いくつかの実施形態では、第1の第2の変形態の場合、原因値「rna-update」を含むRRC再開要求に応答して、UEは、RRC再開メッセージまたはRRC解放/留保メッセージのいずれかを受信し得る。
UEが再開メッセージを受信する場合、UEは、まさに上記のテキスト内で説明されたようにふるまうことができる。UEがRNA更新を送ってすぐに留保メッセージを受信する場合、UEは、単にRRC_INACTIVEに進むものとし、次いで、UEは、TAUを実行するための要求をNASから得ることになる、すなわち、UEは、やはり上記で説明したように、原因値「mo-signaling」を有する別のRRC再開要求を送ることになる。
他の実施形態は、第1の第2の変形態を含む。原因値「rna-update」を有するRRC再開要求に応答して、UEは、RRC再開メッセージまたはRRC解放/留保メッセージのいずれかを受信し得る。
UEが再開メッセージを受信する場合、UEは、まさに上記のテキストで説明されたようにふるまうことができる。UEが、RNA更新を送ってすぐに留保メッセージを受信する場合、UEは、単にRRC_INACTIVEに進むものとし、次いで、UEは、TAUを実行するための要求をNASから得ることになる、すなわち、UEは、やはり上記で説明したように、原因値「mo-signaling」を有する別のRRC再開要求を送ることになる。
いくつかの実施形態は、RRC接続再開(RNA更新)およびRRC接続再開(組み合わされたRNA更新およびTAU)の変形態を示す、図14~図15によって示されるような、第2の変形態を含む。
この手順の目的は、RRC接続を確立もしくは再開すること、またはRNA更新を実行することである。RRC接続確立は、SRB1(および、NB-IoTに対するSRB1bis)確立を必要とする。この手順はまた、UEからE-UTRANに初期NAS専用情報/メッセージを転送するために使用される。
E-UTRANは、以下のようにこの手順を適用する。RRC接続を確立するとき:SRB1、またNB-IoTに対するSRB1bisを確立するため;RRC接続を再開するとき:SRBおよびDRBの再開を含めて、記憶されたコンテキストからAS設定を回復するため。
この変形態は、上記のテキストと同様に、以下のテキストによって示される。
5.3.3.2 開始
UEは、UEがRRC_INACTIVEにある間、上位レイヤがRRC接続の確立または再開を要求するとき、この手順を開始する。UEは、RNAU(RAN通知エリア更新)手順を実行するとき、再開手順を使用する。
この手順の開始時、UEは以下を行うものとする:
・・・
1> UEがRRC接続を再開している場合:
・・・
1> タイマーT300を開始する;
1> UEがRRC接続を再開している場合:
2> 5.3.3.3aに従って、RRCResumeRequestメッセージの送信を開始する;
1> そうでなければ:
2> 記憶されている場合、UE ASコンテキストおよびi-rntiを廃棄する;
2> 5.3.3.3に従って、RRCConnectionRequestメッセージの送信を開始する;
5.3.3.3a RRCConnectionResumeRequestメッセージの送信に関する活動
UEは、以下のように、RRCResumeRequestメッセージのコンテンツを設定するものとする:
・・・
1> UEがUEはRNA更新を実行する必要があることを識別すると同時に、UEが追跡エリア更新(または、一般に、mo-signaling)を実行するための要求を上位レイヤから受信する場合:
2> resumeCauseをmo-signallingに設定し、RNA更新を実行しない;
1> そうでなければ
2> 上位レイヤから受信された情報に従って、resumeCauseを設定する;
・・・
UEは、送信のために、RRCConnectionResumeRequestメッセージを下位レイヤに提出するものとする。
UEが追跡エリア更新とRNA更新の両方を実行するための要求を上位レイヤから受信する場合、UEは、追跡エリア更新のみを実行しなければならないようにふるまうものとする。
5.3.3.4a UEによるRRCConnectionResumeの受信
UEは以下を行うものとする:
1> タイマーT300を停止する;
・・・
1> RRC_CONNECTEDに入る;
1> 留保されているRRC接続が再開されていることを上位レイヤに示す;
・・・
1> 以下のように、RRCConnectionResumeCompleteメッセージのコンテンツを設定する:
・・・
2> 上位レイヤから受信された情報、たとえば、追跡エリア更新要求を含めるようにdedicatedInfoNASを設定する。
・・・
1> 送信のために、RRCConnectionResumeCompleteメッセージを下位レイヤに提出する;
1> 手順は終了する。
5.3.3.6 T300満了
UEは以下を行うものとする:
1> タイマーT300が満了した場合:
・・・
2> 留保指示で、RRC接続の確立の失敗またはRRC接続の再開の失敗に関して上位レイヤに知らせ、その時点で、手順は終了する;
失敗指示の受信時、上位レイヤは、ASが回復されたとき、メッセージを引き続き提出することに留意されたい。失敗した再開が、RNA更新と同時の追跡エリア更新によりNASをトリガした場合、上位レイヤがTAUを実行するようにもう1度要求するときRNA更新を実行しないものとする。
--------------------------------------------------------------------------------
本明細書で説明する解決策のいくつかの実施形態の核心は、TACが必要なとき、すなわち、UEおよびNWが何をUE登録エリアと考えるかに不整合が存在するとき、またはCN登録エリア更新の必要性が存在するときにUEがRNAUを送ることを優先したとき、TACが行われることを確実にすることを含み得る。
本発明のいくつかの実施形態は、UEが、RRC再開要求を送るとき、RNA更新原因を選択する前に、RNA更新以外の何らかの再開原因が適用可能である場合、そのような原因を常に選択することを含む。したがって、RNAUの必要性が存在するとき、再開するためにUEから何らかの他の必要性が同時に存在する場合、その他の必要性に関する原因値が選択されるものとする。
様々な実施形態による図16は、gNB-RANなどのアクセスネットワーク1611とコアネットワーク1614(たとえば、5GC)とを含む、3GPPタイプのセルラーネットワークなど、電気通信ネットワーク1610を含む通信システムを示す。アクセスネットワーク1611は、各々が、対応するカバレッジエリア1613a、1613b、1613cを規定する、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1612a、1612b、1612cを含む。各基地局1612a、1612b、1612cは、有線または無線接続1615を介してコアネットワーク1614に接続可能である。カバレッジエリア1613c内に位置する第1のユーザ機器(UE)1691は、対応する基地局1612cに無線接続するか、または対応する基地局1612cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1613a内の第2のUE1692は、対応する基地局1612aに無線接続可能である。複数のUE1691、1692がこの例に示されているが、開示される実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内にあるか、または単一のUEが対応する基地局1612に接続する状況にも等しく適用可能である。
電気通信ネットワーク1610自体が、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェア内で、またはサーバファーム内の処理リソースとして実施され得るホストコンピュータ1630に接続される。ホストコンピュータ1630は、サービスプロバイダの所有下もしくはサービスプロバイダの制御下にあり得、またはサービスプロバイダによってもしくはサービスプロバイダの代わりに動作し得る。電気通信ネットワーク1610とホストコンピュータ1630との間の接続1621、1622は、コアネットワーク1614からホストコンピュータ1630に直接的に拡張し得るか、または随意の中間ネットワーク1620を通過し得る。中間ネットワーク1620は、公衆、私設、またはホストネットワークのうちの1つであってよいか、または公衆、私設、またはホストネットワークのうちの2つ以上の組合せであってよく、中間ネットワーク1620は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってよく、具体的には、中間ネットワーク1620は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含み得る。
図16の通信システムは全体として、接続されたUE1691、1692のうちの1つとホストコンピュータ1630との間の接続性を可能にする。この接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続1650として説明され得る。ホストコンピュータ1630および接続されたUE1691、1692は、アクセスネットワーク1611、コアネットワーク1614、いずれかの中間ネットワーク1620、および場合によってはさらに、中間手段としてインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続1650を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1650が通過する、参加している通信デバイスがアップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づかないという意味で、OTT接続1650は透過的であり得る。たとえば、基地局1612は、接続されたUE1691に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ホストコンピュータ1630から生じるデータの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされなくてよいか、または知らされる必要がなくてもよい。同様に、基地局1612は、ホストコンピュータ1630向けのUE1691から生じる発信アップリンク通信の今後のルーティングについて気づかなくてもよい。
前の段落で論じた、UE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による例示的な実装形態が、次に、図17を参照しながら説明される。通信システム1700内で、ホストコンピュータ1710は、通信システム1700の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップし維持するように設定された通信インターフェース1716を含むハードウェア1715を含む。ホストコンピュータ1710は、記憶および/または処理能力を有し得る処理回路1718をさらに含む。具体的には、処理回路1718は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはそれらの組合せ(図示せず)を含み得る。ホストコンピュータ1710は、ホストコンピュータ1710内に記憶されるか、またはホストコンピュータ1710によってアクセス可能であり、処理回路1718によって実行可能なソフトウェア1711をさらに含む。ソフトウェア1711は、ホストアプリケーション1712を含む。ホストアプリケーション1712は、UE1730およびホストコンピュータ1710において終端するOTT接続1750を介して接続するUE1730など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション1712は、OTT接続1750を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1700は、電気通信システム内で提供され、基地局1720がホストコンピュータ1710およびUE1730と通信することを可能にするハードウェアを含む、基地局1720をさらに含む。ハードウェアは、通信システム1700の異なる通信デバイスのインターフェースと有線または無線接続をセットアップして維持するための通信インターフェース、ならびに基地局1720によってサービスされるカバレッジエリア(図17に図示せず)内に位置するUE1730と少なくとも無線接続1770をセットアップして維持するための無線インターフェースを含み得る。通信インターフェースは、ホストコンピュータ1710に対する接続1760を促進するように設定され得る。接続1760は直接接続であってもよく、あるいはそれは、電気通信システムのコアネットワーク(図17に図示せず)および/または電気通信システム外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過してもよい。示される実施形態では、基地局1720は、UE1730と通信し、UE1730に対するハンドオーバを実行し得る無線アクセスポイント30(たとえば、gNB-DU)を制御する制御装置10(たとえば、gNB-CU)を含む。無線アクセスポイント30の詳細は、図6を参照しながら先に説明された。
通信システム1700は、すでに参照されたUE1730をさらに含む。そのハードウェア1735は、UE1730が現在位置するカバレッジエリアにサービスしている基地局と無線接続1770をセットアップして維持するように設定された無線インターフェース1737をさらに含み得る。UE1730のハードウェア1735は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路1738をさらに含む。UE1730は、UE1730内に記憶されるか、またはUE1730によってアクセス可能であり、処理回路1738によって実行可能なソフトウェア1731をさらに含む。ソフトウェア1731は、クライアントアプリケーション1732を含む。クライアントアプリケーション1732は、ホストコンピュータ1710のサポートにより、UE1730を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1710内で、実行しているホストアプリケーション1712は、UE1730およびホストコンピュータ1710において終端するOTT接続1750を介して、実行しているクライアントアプリケーション1732と通信し得る。サービスをユーザに提供する際、クライアントアプリケーション1732は、要求データをホストアプリケーション1712から受信し、要求データに応答して、ユーザデータを提供することができる。OTT接続1750は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1732は、クライアントアプリケーション1732が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図17に示される、ホストコンピュータ1710、基地局1720、およびUE1730は、それぞれ、図16の、ホストコンピュータ1630、基地局1612a、1612b、1612cのうちの1つ、およびUE1691、1692のうちの1つと同じであり得ることに留意されよう。つまり、これらのエンティティの内部動作が図17に示されたようなものであってもよく、またそれとは別個に、周辺のネットワークトポロジーは、図16のネットワークトポロジーであってもよい。
図17では、OTT接続1750は、いずれの中間デバイスも明示的に参照せず、かつこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、基地局1720を介したホストコンピュータ1710とユーザ機器1730との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ネットワークインフラストラクチャがUE1730から、もしくはホストコンピュータ1710を動作させているサービスプロバイダから、または両方から隠れるように設定され得るルーティングを判定し得る。OTT接続1750がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャはさらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ロードバランシング考慮またはネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更させる決定を行うことができる。
UE1730と基地局1720との間の無線接続1770は、本開示を通して説明される実施形態の教示による。様々な実施形態の1つまたは複数は、その中で無線接続1770が最後のセグメントを形成する、OTT接続1750を使用してUE1730に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、ネットワークがUEを不要にRRC_CONNECTEDにすることを回避するのを助け、UEがRLAUとTAUの両方をトリガする何らかの「二重手順」を回避する解決策を提供し得る。これらの実施形態は、アイドル/接続遷移の間を含めて、RANのユーザにとって、より良いかつ/もしくはより一貫したスループット、ならびに/または低減された遅延など、改善された性能をもたらすことになる。
データレート、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態が改善する他の要因を監視するために、測定手順が提供され得る。測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ1710とUE1730との間のOTT接続1750を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらに存在し得る。OTT接続1750を再設定するための測定手順および/またはネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1710のソフトウェア1711内もしくはUE1730のソフトウェア1731内、または両方の中で実装され得る。実施形態では、OTT接続1750が通過する通信デバイス上で、または通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示した監視された数量の値を供給すること、またはそこからソフトウェア1711、1731が監視された数量を計算または推定し得る他の物理数量の値を供給することによって、測定手順に参加し得る。OTT接続1750の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、選好されるルーティングなどを含んでよく、再設定は、基地局1720に影響を及ぼさなくてよく、再設定は、基地局1720に知られていなくても、または基地局1720に感知されなくてもよい。そのような手順および機能性は、当技術分野で知られ、実践されている可能性がある。いくつかの実施形態では、測定は、所有権を主張できるUEシグナリングがスループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1710の測定を円滑にすることを必要とし得る。ソフトウェア1711、1731が伝搬時間、誤差などを監視する間に、ソフトウェア1711、1731が、OTT接続1750を使用して、メッセージ、具体的には、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点でこれらの測定が実装され得る。
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図16および図17を参照しながら説明したものであってよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図18を参照する図のみがこの項に含まれる。この方法の第1のステップ1810において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。第1のステップ1810の随意のサブステップ1811において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ1820において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を開始する。随意の第3のステップ1830において、基地局は、本開示を通して説明する実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信内で搬送されたユーザデータをUEに送信する。随意の第4のステップ1840において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図16および図17を参照しながら説明したものであってよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図19を参照する図のみがこの項に含まれる。この方法の第1のステップ1910において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ1920において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を開始する。送信は、本開示を通して説明する実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。随意の第3のステップ1930において、UEは、送信内で搬送されるユーザデータを受信する。
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図16および図17を参照しながら説明したものであってよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図20を参照する図のみがこの項に含まれる。この方法の随意の第1のステップ2010において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、随意の第2のステップ2020において、UEは、ユーザデータを提供する。第2のステップ2020の随意のサブステップ2021において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第1のステップ2010のさらなる随意のサブステップ2011において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データを受けて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、随意の第3のサブステップ2030において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。この方法の第4のステップ2040において、ホストコンピュータは、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図16および図17を参照しながら説明したものであってよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図21を参照する図のみがこの項に含まれる。本開示を通して説明される実施形態の教示による、この方法の随意の第1のステップ2110において、基地局は、UEからユーザデータを受信する。随意の第2のステップ2120において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3のステップ2130において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信内で搬送されたユーザデータを受信する。
上記で詳細に論じたように、たとえば、図7および図10~図11のプロセス流れ図で示されるような、本明細書で説明される技法は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるコンピュータプログラム命令を使用して完全にまたは部分的に実装され得る。これらの技法の機能的実装形態は、各々が、適切なプロセッサで実行しているソフトウェアの機能ユニット、もしくは機能デジタルハードウェア回路、または両方の何らかの組合せに対応する、機能モジュールに関して表されることがあることを諒解されよう。
図22は、アクセスネットワークノード30において実装され得るような、例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。この実装形態は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するための受信モジュール2202を含み、RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む。この実装形態はまた、無線デバイスに関するコンテキストを検索するためのコンテキスト検索モジュール2204と、RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答するための応答モジュール2206とを含む。受信モジュール2202はまた、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信するためのものであり、RRC再開完了メッセージは、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる。
図23は、アクセスネットワークノード30において実装され得るような、別の例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。この実装形態は、無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信するための受信モジュール2202を含み、前記RRC再開要求メッセージは、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む。この実装形態は、無線デバイスに関するコンテキストを検索するコンテキスト検索モジュール2204と、そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルのTACが無線デバイスに関するTAIリスト内に表されているかどうかを判定するための判定モジュール2206とを含み得る。この実装形態は、TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答するための応答モジュール2208を含む。図24は、無線デバイス50において実装され得るような、例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。この実装形態は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUが必要であると判定するための判定モジュール2402を含む。この実装形態はまた、RNAUの必要性に加えて、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価するための評価モジュール2404と、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するための送信モジュール2406であって、RRC再開要求は、評価がRRC接続状態を再開する他の原因を識別しない場合、RNAUを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを送信するための送信モジュール2406とを含む。
図25は、無線デバイス50において実装され得るような、別の例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。この実装形態は、RRC非アクティブ状態にある間、RNAUとTAUの両方が必要であると判定するための判定モジュール2502と、その判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信するための送信モジュール2504であって、RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを送信するための送信モジュール2504とを含む。この実装形態はまた、RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信するための受信モジュール2506と、RRC再開要求の受信に応答して、TAUを開始するための開始モジュール2508とを含む。
例示的な実施形態
本明細書で説明された技法および装置の例示的な実施形態は、限定はしないが、以下に列挙された例を含む。
1.無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)と追跡エリア更新(TAU)の両方が必要であると判定することと、
前記判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを送信することと
を含む、方法。
2.RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、
RRC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを送ることであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを送ることと
をさらに含む、例示的な実施形態1の方法。
3.RRC再開メッセージに応答して、RRC接続状態に遷移することと、
RRC接続状態への前記遷移の後、RRC接続留保メッセージを受信することと、
RRC接続留保メッセージに応答して、RRC非アクティブ状態に遷移することと
をさらに含む、例示的な実施形態2の方法。
4.前記RRC接続状態にある間、ユーザプレーンデータを無線通信ネットワークから受信することまたは無線通信ネットワークに送信すること
をさらに含む、例示的な実施形態3の方法。
5.前記RRC接続状態にある間、受信されたページングメッセージに応答すること
をさらに含む、例示的な実施形態3の方法。
6.介入するRRC再開メッセージを受信せずに、RRC再開要求に応答して、RRC接続留保メッセージを受信することと、
TAU手順を実行せずに、RRC非アクティブ状態に遷移するかまたはRRC非アクティブ状態に留まることと
をさらに含む、例示的な実施形態1の方法。
7.RRC接続留保メッセージを受信した後、TAUが必要であると判定することと、それに応じて、
ネットワークに第2のRRC再開要求メッセージを送信することによって、TAU手順を開始することであって、前記第2のRRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す原因インジケータを含む、TAU手順を開始することと
をさらに含む、例示的な実施形態6の方法。
8.無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)が必要であると判定することと、
前記判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、RNAUのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを送信することと、
RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、
無線デバイス内のネットワークアクセス層(NAS)機能性がTAUの必要性を判定したかどうかにかかわらず、RRC再開要求の受信に応答して、追跡エリア更新(TAU)を開始することと
を含む、方法。
9.前記開始することが、
RRC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを送ることであって、RRC再開完了メッセージが、TAUメッセージを含むか、またはTAUメッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを送ること
を含む、例示的な実施形態8の方法。
10.無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)と追跡エリア更新(TAU)の両方が必要であると判定することと、
前記判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを送信することと、
RRC再開要求に応答して、RRC再開メッセージを受信することと、
RRC再開要求の受信に応答して、追跡エリア更新(TAU)を開始することと
を含む、方法。
11.無線通信ネットワーク内で動作している無線デバイスにおける方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)が必要であると判定することと、
RNAUの必要性に加えて、RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することと、
前記判定に応答して、ネットワークにRRC再開要求メッセージを送信することであって、前記RRC再開要求メッセージが原因インジケータを含み、前記原因インジケータが、前記評価がRRC接続状態を再開する他の原因を識別しない場合のみ、RNAUを示す、RRC再開要求メッセージを送信することと
を含む、方法。
12.RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することが、追跡エリア更新(TAU)が必要であると判定することを含み、原因インジケータが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングを示す、例示的な実施形態11の方法。
13.RRC接続状態を再開する何らかの他の原因が存在するかどうかを評価することが、無線デバイスのバッファ内に何らかのアップリンクデータが存在するかどうかを判定することと、無線デバイスがページングメッセージに応答する必要があるかどうかを判定することとを含む、例示的な実施形態11の方法。
14.無線通信システムのアクセスネットワークノードにおける方法であって、
無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)のみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
無線デバイスに関するコンテキストを検索することと、
そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)が無線デバイスに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することと、
TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することと
を含む、方法。
15.TACがTAIリスト内に表され、RRC留保メッセージが、新しい無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)で無線デバイスを設定する情報を含む、例示的な実施形態14の方法。
16.TACがTAIリスト内に表されず、方法が、RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することをさらに含む、例示的な実施形態15の方法。
17.無線通信システムのアクセスネットワークノードにおける方法であって、
無線デバイスからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
無線デバイスに関するコンテキストを検索することと、
RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、
RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することと
を含む、方法。
18.RRC再開要求メッセージに応答して、UEコンテキストパラメータを変更するかどうか、または無線デバイスのRRC非アクティビティタイマーが満了するのを待機せずに、無線デバイスをRRC非アクティブ状態に移動させるかどうかを判定することをさらに含む、例示的な実施形態17の方法。
19.例示的な実施形態1から13のいずれかの方法を実行するように適合された無線デバイス。
20.例示的な実施形態14から18のいずれかの方法を実行するように適合されたアクセスネットワークノード。
21.少なくとも1つの処理回路上で実行されると、少なくとも1つの処理回路に、例示的な実施形態1から18のいずれか1つの方法を実行させる命令を備えた、コンピュータプログラム。
22.電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、例示的な実施形態21のコンピュータプログラムを含むキャリア。
23.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む、通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することと
を含み、基地局が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)のみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)がUEに対する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することと、
TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することと
を含む方法を実行する
方法。
24.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することと
を含み、基地局が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、
RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することと
を含む方法を実行する
方法。
25.基地局において、ユーザデータを送信すること
をさらに含む、例示的な実施形態24または25の方法。
26.ユーザデータが、ホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供され、
方法が、
UEにおいて、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行すること
をさらに含む、例示的な実施形態25の方法。
27.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む、通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
ホストコンピュータにおいて、基地局から基地局がUEから受信した送信から生じるユーザデータを受信すること
を含み、基地局が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)のみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)がUEに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することと、
TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することと
を含む方法を実行する
方法。
28.ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器(UE)を含む、通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、
ホストコンピュータにおいて、基地局から基地局がUEから受信した送信から生じるユーザデータを受信すること
を含み、基地局が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、
RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することと
を含む方法を実行する
方法。
29.基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、例示的な実施形態27または28の方法。
30.基地局において、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始すること
をさらに含む、例示的な実施形態29の方法。
31.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように設定された通信インターフェースと
を含み、
セルラーネットワークが、通信回路および処理回路を有する基地局を含み、基地局の処理回路が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)のみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと
UEに関するコンテキストを検索することと、
そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)がUEに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することと、
TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することと
を行うように設定される、通信システム。
32.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように設定された通信インターフェースと
を含み、
セルラーネットワークが、通信回路および処理回路を有する基地局を含み、基地局の処理回路が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、
RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することと
を行うように設定される、通信システム。
33.基地局をさらに含む、例示的な実施形態31または32の通信システム。
34.UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定される、例示的な実施形態31から33のいずれかの通信システム。
35.ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより、ユーザデータを提供するように設定され、
UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を含む
例示的な実施形態31から34のいずれかの通信システム。
36.ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを含むホストコンピュータを含む通信システムであって、無線インターフェースおよび処理回路を含み、基地局の処理回路が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、無線アクセスネットワーク通知エリア更新(RNAU)のみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
そのコンテキストに基づいて、RRC再開要求を受信しているセルの追跡エリアコード(TAC)がUEに関する追跡エリア識別子(TAI)リスト内に表されているかどうかを判定することと、
TACがTAIリスト内に表されていない場合、RRC再開メッセージ、またはTACがTAIリスト内に表されている場合、RRC留保メッセージのいずれかで、RRC再開要求メッセージに選択的に応答することと
を行うように設定される、通信システム。
37.ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを含むホストコンピュータを含む通信システムであって、無線インターフェースおよび処理回路を含み、基地局の処理回路が、
UEからRRC再開要求メッセージを受信することであって、前記RRC再開要求メッセージが、RRC接続状態を再開する原因として、モビリティシグナリングのみを示す原因インジケータを含む、RRC再開要求メッセージを受信することと、
UEに関するコンテキストを検索することと、
RRC再開メッセージでRRC再開要求メッセージに応答することと、
RCC再開メッセージに応答して、RRC再開完了メッセージを受信することであって、RRC再開完了メッセージが、追跡エリア更新(TAU)メッセージを含むか、または追跡エリア更新(TAU)メッセージと組み合わされる、RRC再開完了メッセージを受信することと
を行うように設定される、通信システム。
38.基地局をさらに含む、例示的な実施形態36または37の通信システム。
39.UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定される、例示的な実施形態36から38のいずれかの通信システム。
40.ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行するように設定された処理回路を含み、
UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるユーザデータを提供するように設定される
例示的な実施形態36から39のいずれかの通信システム。
特に、前述の説明および関連する図面に提示される教示の利益を有する当業者は、開示された発明の修正および他の実施形態を思いつくであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、修正および他の実施形態は、本開示の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定の用語が本明細書で採用されることがあるが、それらの用語は、一般的な説明的な意味でのみ使用され、限定を目的としない。