JP7099523B2 - 基地局装置、端末装置及び無線通信システム - Google Patents

基地局装置、端末装置及び無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP7099523B2
JP7099523B2 JP2020525178A JP2020525178A JP7099523B2 JP 7099523 B2 JP7099523 B2 JP 7099523B2 JP 2020525178 A JP2020525178 A JP 2020525178A JP 2020525178 A JP2020525178 A JP 2020525178A JP 7099523 B2 JP7099523 B2 JP 7099523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
signal
determination unit
transmission
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020525178A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019244316A1 (ja
Inventor
智重 中田
義博 河▲崎▼
淳一 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2019244316A1 publication Critical patent/JPWO2019244316A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7099523B2 publication Critical patent/JP7099523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/14Spectrum sharing arrangements between different networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、基地局装置、端末装置及び無線通信システムに関する。
現在のネットワークにおいては、モバイル端末(スマートフォンやフィーチャーホン)のトラフィックがネットワークのリソースの大半を占めている。また、モバイル端末が使うトラフィックは、今後も拡大していく傾向にある。
一方で、IoT(Internet of a things)サービス(例えば、交通システム、スマートメータ、装置等の監視システム)の展開に合わせて、多様な要求条件を持つサービスに対応することが求められている。そのため、第5世代移動体通信(5G又はNR(New Radio))の通信規格では、4G(第4世代移動体通信)の標準技術(例えば、非特許文献1~11)に加えて、さらなる高データレート化、大容量化、低遅延化を実現する技術が求められている。なお、第5世代通信規格については、3GPPの作業部会(例えば、TSG-RAN WG1、TSG-RAN WG2等)で技術検討が進められている(非特許文献12~38)。
上述したように、多種多様なサービスに対応するために、5Gでは、eMBB(Enhanced Mobile BroadBand)、Massive MTC(Machine Type Communications)及びURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)に分類される多くのユースケースのサポートが想定されている。これらのユースケースに対応するため、例えば、免許が必要な周波数帯域と免許が不要な周波数帯域とを束ねて通信を高速化するライセンスアシスタントアクセス(licensed assisted access(LAA))が3GPPの仕様のRel.13から導入されている。
LAAでは、例えば携帯電話網などの無線通信システムで使用される免許が必要なライセンスバンド(Licensed band:以下「Lバンド」という)を補助的に用いて、例えば無線LAN(Local Area Network)などに用いられる免許が不要なアンライセンスバンド(Unlicensed band:以下「Uバンド」という)でデータが送受信される。
Lバンドは免許が必要な周波数帯域であるため、免許を取得した通信事業者等がLバンドに属する特定の周波数帯域を専有し、他の無線通信システムにおける通信との干渉は発生しない。一方、Uバンドは免許が不要であり、例えば無線LANや異なる事業者が運用するLAAなどの他の無線通信システムによっても用いられるため、Uバンドを使用した無線通信が行われる場合には、他の無線通信システムにおける通信との間で干渉が発生し得る。そこで、装置が無線通信を実施する際には、例えばキャリアセンスのように、他の装置による無線通信が実施中であるか否かを確認するLBT(Listen Before Talk)が導入される。4GシステムにおけるLAAでは、送信装置は、LBTによってUバンドを使用可能であるか否かを判断し、使用可能である場合には、次のサブフレームの先頭からデータの送信を実行する。
5GシステムにおいてもLAAの導入が検討されている。そのため、3GPPの作業部会では、5GシステムにおけるUバンドの周波数帯域がWork item/Study Itemとして検討課題とされている。
特表2016-541170号公報
3GPP TS 36.211 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.212 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.213 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.300 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.321 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.322 V15.0.1(2018-04) 3GPP TS 36.323 V14.5.0(2017-12) 3GPP TS 36.331 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.413 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.423 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 36.425 V14.1.0(2018-03) 3GPP TS 37.340 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.201 V15.0.0(2017-12) 3GPP TS 38.202 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.211 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.212 V15.1.1(2018-04) 3GPP TS 38.213 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.214 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.215 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.300 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.321 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.322 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.323 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.331 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.401 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.410 V0.9.0(2018-04) 3GPP TS 38.413 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.420 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.423 V0.8.0(2018-04) 3GPP TS 38.470 V15.1.0(2018-03) 3GPP TS 38.473 V15.1.1(2018-04) 3GPP TR 38.801 V14.0.0(2017-04) 3GPP TR 38.802 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.803 V14.2.0(2017-09) 3GPP TR 38.804 V14.0.0(2017-03) 3GPP TR 38.900 V14.3.1(2017-07) 3GPP TR 38.912 V14.1.0(2017-06) 3GPP TR 38.913 V14.3.0(2017-06)
ところで、4GシステムのUバンドでは、例えば5GHz帯などの比較的低周波の帯域が用いられているのに対し、5GシステムのUバンドでは、例えば60GHz帯などの比較的高周波の帯域が用いられることが考えられる。60GHz帯などの高周波帯では、例えば電波吸収などの影響が大きく、電波伝搬損失が大きくなる。このため、基地局装置が無線通信可能な範囲である無線セルが小さくなると考えられる。これに対処するために、多数のアンテナ素子を利用して幅が狭い指向性ビーム(以下単に「ビーム」という)を形成し、基地局装置と端末装置の間の通信品質を向上するのが好ましい。
しかしながら、Uバンドの送受信において狭ビームが形成される場合には、LBTを正確に実行することが困難になるという問題がある。すなわち、例えば基地局装置は、Uバンドの受信電力を測定し、他の基地局装置がUバンドを使用中であるか否かを判定するが、他の基地局装置が狭ビームを形成してUバンドの信号を送信している場合には、Uバンドが使用中であることが検出されないことがある。以下、この問題について、具体的に説明する。
図1は、Uバンドを用いた無線通信が行われる無線通信システムの一例を示す図である。図1に示すように、基地局装置10aは、自装置の無線セル内の端末装置20aとUバンドのキャリアを用いて無線通信し、基地局装置10bは、自装置の無線セル内の端末装置20bとUバンドのキャリアを用いて無線通信する。
例えば基地局装置10aがLBTを実行した結果、Uバンドがアイドルであったため、端末装置20aに対して狭ビーム11aを形成して信号を送信する場合を考える。この場合、狭ビーム11aが形成されているため、基地局装置10aから送信された信号は端末装置20aによって良好な受信品質で受信される。そして、このときに基地局装置10bから端末装置20bへの送信データが発生すると、基地局装置10bはLBTを実行する。基地局装置10bは、Uバンドの受信電力を測定するが、基地局装置10aが端末装置20aの方向を向く狭ビーム11aを形成して信号を送信中であるため、基地局装置10bにおいてはUバンドの受信電力が比較的小さい。このため、基地局装置10bは、Uバンドがアイドルであると判定し、端末装置20bに対して狭ビーム11bを形成して信号の送信を開始する。この結果、基地局装置10bから端末装置20bへ送信される信号が端末装置20aにおける干渉信号となり、端末装置20aでの受信品質が劣化してしまう。
このように、基地局装置及び端末装置の位置関係によっては、基地局装置は、他の基地局装置が狭ビームを形成して信号を送信中であることを検出せずに、Uバンドがアイドルであると判定してしまう。結果として、他の基地局装置がUバンドを使用中であるにもかかわらず、Uバンドを用いた無線通信が開始され、端末装置への干渉が発生することがある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、アンライセンスバンドにおける干渉を低減することができる基地局装置、端末装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本願が開示する基地局装置は、1つの態様において、無線通信に使用するための免許が不要な第1の周波数帯域の信号を受信するための受信ビームを端末装置が形成済みであることを示す第1の状態情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部によって前記第1の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域が他の装置によって使用中であるか否かを判定することが可能な第1の判定部と、前記第1の判定部による判定結果に応じて、前記第1の周波数帯域を用いた送信の可否を判定する第2の判定部と、前記第2の判定部によって送信可と判定された場合に、前記第1の周波数帯域の信号を送信する送信部とを有し、前記受信部は、前記送信部による前記第1の周波数帯域の信号の送信が継続する際に、前記第1の周波数帯域の信号の受信準備が完了していないことを示す第2の状態情報を含む信号を受信し、前記送信部は、前記受信部によって前記第2の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域の信号の送信を停止する。
本願が開示する基地局装置、端末装置及び無線通信システムの1つの態様によれば、アンライセンスバンドにおける干渉を低減することができるという効果を奏する。
図1は、Uバンドを用いた無線通信が行われる無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。 図3は、一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図4は、一実施の形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 図5は、無線通信システムにおける通信方法を示すシーケンス図である。 図6は、一実施の形態に係る基地局装置の動作を示すフロー図である。 図7は、一実施の形態に係る端末装置の通信開始時の動作を示すフロー図である。 図8は、一実施の形態に係る端末装置の通信継続時の動作を示すフロー図である。
以下、本願が開示する基地局装置、端末装置及び無線通信システムの一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図2は、一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。図2に示すように、基地局装置100aは、自装置のセル内の端末装置200aと無線通信し、基地局装置100bは、自装置のセル内の端末装置200bと無線通信する。
基地局装置100aは、免許が必要なライセンスバンド(Lバンド)及び免許が不要なアンライセンスバンド(Uバンド)の双方のキャリアを用いて端末装置200aと無線通信する。具体的には、基地局装置100aは、端末装置200aからLバンドを用いて送信される状態情報であって、端末装置200aがUバンドの信号を受信する準備を完了しているか否かを示す状態情報を受信する。そして、基地局装置100aは、状態情報が受信準備済みであることを示す場合にLBT処理を実行し、Uバンドがアイドルであれば端末装置200aに対してUバンドを用いて信号を送信する。このとき、基地局装置100aは、状態情報によって通知される送信ビームを形成し、端末装置200aにおける受信品質を向上させる。
端末装置200aは、基地局装置100aがUバンドを用いて周期的に送信するパイロット信号を用いて基地局装置100aの方向を推定し、基地局装置100aの方向を向く受信ビームを決定する。また、端末装置200aは、受信ビームを形成した状態での雑音電力を測定し、雑音電力が所定の基準を満たす場合には、Uバンドの受信準備済みである旨の状態情報を生成し、Lバンドを用いて基地局装置100aへ送信する。これにより、端末装置200aは、基地局装置100aの方向を向く受信ビームを形成した状態で、基地局装置100aがUバンドを用いて送信する信号を受信する。このため、例えば基地局装置100bがUバンドを用いて端末装置200b宛ての信号を送信しても、この信号は端末装置200aが形成する受信ビーム外からの信号であるため、端末装置200aにおける受信レベルが低く、干渉を低減することができる。
基地局装置100b及び端末装置200bは、それぞれ基地局装置100a及び端末装置200aと同様に無線通信する。以下においては、基地局装置100a、100bを特に区別する必要がない場合には「基地局装置100」といい、端末装置200a、200bを特に区別する必要がない場合には「端末装置200」という。
図3は、一実施の形態に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。図3に示す基地局装置100は、プロセッサ110、メモリ120及び無線通信部130を有する。
プロセッサ110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、基地局装置100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ110は、Lバンド送信処理部111、Lバンド受信処理部112、パイロット信号生成部141、符号化部142、送信ビーム形成部143、変調部144、LBT処理部145及び送信可否判定部146を有する。
Lバンド送信処理部111は、Lバンドを用いて送信するデータに対する送信処理を実行する。具体的には、Lバンド送信処理部111は、送信データに符号化及び変調を施し、無線通信部130へ出力する。Lバンドを用いて送信される送信データには、Lバンド及びUバンドに関する制御情報やユーザデータが含まれていても良い。また、後述する送信可否判定部146によって、Uバンドを用いた送信が可能ではないと判定されたデータがLバンドを用いて送信されても良い。
Lバンド受信処理部112は、Lバンドにおいて受信された信号に対する受信処理を実行する。具体的には、Lバンド受信処理部112は、Lバンドの受信信号に復調及び復号を施し、受信データを得る。Lバンドの受信データには、Lバンド及びUバンドに関する制御情報やユーザデータが含まれていても良い。また、端末装置200から送信された状態情報であって、端末装置200がUバンドの信号の受信準備済みであるか否かを示す状態情報がLバンドの受信データに含まれる。このため、Lバンド受信処理部112は、状態情報を送信可否判定部146へ出力する。
パイロット信号生成部141は、Uバンドの受信品質測定などのための既知信号であるパイロット信号を生成する。
符号化部142は、Uバンドを用いて送信される制御情報及びユーザデータを符号化する。なお、符号化部142は、Uバンドによる送信が可能であることが送信可否判定部146から通知された場合に、制御情報及びユーザデータの符号化を実行する。
送信ビーム形成部143は、Uバンドの送信に用いられる送信ビームを形成する。具体的には、送信ビーム形成部143は、基地局装置100が備える複数のアンテナそれぞれから送信されるアンテナストリームにウェイトを乗算し、所望の方向を向く送信ビームを形成する。送信ビーム形成部143は、パイロット信号の送信に際しては、形成可能な送信ビームを順に形成し、各送信ビームによって周期的にパイロット信号が送信されるようにする。また、送信ビーム形成部143は、制御情報及びユーザデータの送信に際しては、送信可否判定部146から指示された方向を向く送信ビームを形成する。
変調部144は、制御情報及びユーザデータを変調する。すなわち、変調部144は、制御情報及びユーザデータを含み、送信ビーム形成部143によってそれぞれウェイトが乗算されたアンテナストリームを変調する。
LBT処理部145は、基地局装置100において送信データが発生した場合に、Uバンドの受信電力を測定し、Uバンドがアイドルであるかビジーであるかを判定する。すなわち、LBT処理部145は、Uバンドの受信電力が所定の閾値未満である場合には、他の装置がUバンドを使用しておらずアイドルであると判定し、Uバンドの受信電力が所定の閾値以上である場合には、他の装置がUバンドを使用中でありビジーであると判定する。
送信可否判定部146は、Lバンド受信処理部112から出力される状態情報と、LBT処理部145によるLBT処理の結果とに基づいて、Uバンドを用いた送信が可能であるか否かを判定する。具体的には、送信可否判定部146は、端末装置200がUバンドの受信準備済みであることを示す状態情報が受信されており、かつ、LBT処理部145によってUバンドがアイドルであると判定された場合に、Uバンドを用いた送信が可能であると判定する。そして、送信可否判定部146は、Uバンドによる送信が可能であることを符号化部142へ通知し、制御情報及びユーザデータの符号化を実行させる。また、送信可否判定部146は、状態情報に含まれる最適送信ビームを特定する情報を参照し、最適な送信ビームを形成するように送信ビーム形成部143へ指示する。
メモリ120は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ110が処理を実行するために使用する種々の情報を記憶する。
無線通信部130は、プロセッサ110から出力されるLバンド又はUバンドの送信データに対してD/A変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。このとき、無線通信部130は、Uバンドのアンテナストリームをそれぞれ対応するアンテナから送信する。また、無線通信部130は、アンテナを介して受信された受信信号に対してダウンコンバート及びA/D変換などの無線受信処理を施し、得られた受信データをプロセッサ110へ出力する。
図4は、一実施の形態に係る端末装置200の構成を示すブロック図である。図4に示す端末装置200は、無線通信部210、プロセッサ220及びメモリ230を有する。
無線通信部210は、アンテナを介して受信された受信信号に対してダウンコンバート及びA/D変換などの無線受信処理を施し、得られた受信データをプロセッサ220へ出力する。また、無線通信部210は、プロセッサ220から出力されるLバンド又はUバンドの送信データに対してD/A変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施し、アンテナを介して送信する。
プロセッサ220は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、端末装置200の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ220は、Lバンド受信処理部221、Lバンド送信処理部222、復調部241、受信ビーム形成部242、復号部243、受信品質測定部244、送信ビーム決定部245、受信ビーム決定部246、雑音判定部247及び状態情報生成部248を有する。
Lバンド受信処理部221は、Lバンドにおいて受信された信号に対する受信処理を実行する。具体的には、Lバンド受信処理部221は、Lバンドの受信信号に復調及び復号を施し、受信データを得る。Lバンドの受信データには、Lバンド及びUバンドに関する制御情報やユーザデータが含まれていても良い。
Lバンド送信処理部222は、Lバンドを用いて送信するデータに対する送信処理を実行する。具体的には、Lバンド送信処理部222は、送信データに符号化及び変調を施し、無線通信部210へ出力する。Lバンドを用いて送信される送信データには、Lバンド及びUバンドに関する制御情報やユーザデータが含まれていても良い。また、後述する状態情報生成部248によって生成される状態情報が、Lバンドを用いて送信される。
復調部241は、Uバンドの受信データを復調する。すなわち、復調部241は、Uバンドの受信信号が無線受信処理されて得られた受信データを復調する。
受信ビーム形成部242は、Uバンドの受信に用いられる受信ビームを形成する。具体的には、受信ビーム形成部242は、端末装置200が備える複数のアンテナそれぞれによって受信されるアンテナストリームにウェイトを乗算し、所望の方向を向く受信ビームを形成する。受信ビーム形成部242は、Uバンドのパイロット信号の受信に際しては、まず基地局装置100の最適な送信ビームを決定するために、受信ビームの形成を停止するか幅の広い受信ビームを形成する。そして、受信ビーム形成部242は、基地局装置100の最適な送信ビームが決定された後は、形成可能な受信ビームを順に形成し、各受信ビームによって最適な送信ビームで送信されたパイロット信号が受信されるようにする。また、受信ビーム形成部242は、制御情報及びユーザデータの受信に際しては、受信ビーム決定部246から指示された方向を向く受信ビームを形成する。
復号部243は、Uバンドの受信信号に含まれる制御情報及びユーザデータを復号する。また、復号部243は、Uバンドのパイロット信号を復号する。
受信品質測定部244は、復号部243によって復号されるパイロット信号を用いて、Uバンドの受信品質を測定する。このとき、基地局装置100は方向が異なる各送信ビームを用いて周期的にパイロット信号を送信するため、受信品質測定部244は、送信ビームごとの受信品質を測定する。また、受信ビーム形成部242が形成可能な受信ビームを順に形成する際は、受信品質測定部244は、受信ビームごとの受信品質を測定する。
送信ビーム決定部245は、受信品質測定部244によって測定される受信品質に基づいて、基地局装置100の最適な送信ビームを決定する。具体的には、送信ビーム決定部245は、基地局装置100がUバンドを用いて各送信ビームで送信するパイロット信号の受信品質のうち、最も良好な受信品質が得られる送信ビームを最適な送信ビームと決定する。そして、送信ビーム決定部245は、最適な送信ビームを特定する情報を状態情報生成部248へ出力する。なお、Uバンドのパイロット信号の送信に用いられる送信ビームの形成タイミングなどの情報は、あらかじめ例えばRRC(Radio Resource Control)シグナリングなどによって基地局装置100から端末装置200へ通知されている。このため、送信ビーム決定部245は、パイロット信号の受信タイミングから、パイロット信号の送信時に形成されている送信ビームを特定することができる。
受信ビーム決定部246は、受信品質測定部244によって測定される受信品質に基づいて、端末装置200の最適な受信ビームを決定する。具体的には、受信ビーム決定部246は、形成可能な各受信ビームを受信ビーム形成部242に形成させながら、それぞれの受信ビームで受信されるパイロット信号の受信品質を比較し、最も良好な受信品質が得られる受信ビームを最適な受信ビームと決定する。すなわち、受信ビーム決定部246は、パイロット信号を用いて到来方向推定を実行する。到来方向推定の方法としては、例えばビームフォーミング法やCapon法が用いられても良い。なお、受信ビーム決定部246が最適な受信ビームの決定に用いるパイロット信号は、送信ビーム決定部245によって決定された最適な送信ビームで送信されたパイロット信号であることが望ましい。
雑音判定部247は、最適な受信ビームが形成された状態での雑音電力を測定し、雑音電力が所定の基準を満たすか否かを判定する。すなわち、雑音判定部247は、受信ビーム決定部246によって最適な受信ビームが決定されると、この受信ビームが形成され、かつ、基地局装置100からパイロット信号が送信されていないタイミングでの受信電力を測定し、測定結果を雑音電力とする。そして、雑音判定部247は、雑音電力と所定の閾値との比較により、雑音電力が所定の基準を満たすか否かを判定する。また、雑音判定部247は、端末装置200の通信中にも雑音電力を監視し、雑音電力が所定の基準を満たすか否かを判定する。
状態情報生成部248は、雑音判定部247による判定の結果に従って、端末装置200がUバンドの信号を受信準備済みの状態にあるか否かを示す状態情報を生成する。換言すれば、状態情報生成部248は、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が可能であるか否かを示す状態情報を生成する。具体的には、状態情報生成部248は、基地局装置100の最適な送信ビームが決定され、端末装置200の最適な受信ビームが決定され、かつ、雑音電力が所定の基準を満たす場合に、端末装置200がUバンドの受信準備済みであり、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が可能である旨の状態情報を生成する。状態情報生成部248は、送信が可能である旨の状態情報に、基地局装置100の最適な送信ビームを特定する情報を格納する。
一方、状態情報生成部248は、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が可能である旨の状態情報送信後に、端末装置200の受信準備ができていない状態となった場合に、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が不可能である旨の状態情報を生成する。具体的には、雑音電力が所定の基準を満たさず、最適な受信ビームを形成しても受信品質が所定の閾値未満である場合に、状態情報生成部248は、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が不可能である旨の状態情報を生成する。状態情報生成部248が生成した状態情報は、Lバンド送信処理部222からLバンドを用いて送信される。
次いで、上記のように構成された無線通信システムにおける通信方法について、図5に示すシーケンス図を参照しながら説明する。以下においては、基地局装置100aから端末装置200aへUバンドを用いて信号が送信される場合について説明する。
基地局装置100aから端末装置200aへは、あらかじめ例えばRRCシグナリングなどによって、Uバンドのパイロット信号に関する情報が通知される(ステップS101)。パイロット信号に関する情報は、パイロット信号の送信に用いられる送信ビームの方向や、各送信ビームが形成されるタイミングなどの情報を含む。このため、端末装置200aは、基地局装置100aがUバンドを用いてパイロット信号を送信するタイミング及び送信ビームをあらかじめ把握することができる。
基地局装置100aでは、パイロット信号生成部141によってパイロット信号が生成され、パイロット信号の送信タイミングが到来するとLBT処理部145によってLBT処理が実行される(ステップS102)。そして、Uバンドがアイドルであれば、送信ビーム形成部143によってパイロット信号を送信するための送信ビームが形成され、パイロット信号が送信される(ステップS103)。パイロット信号の送信時には、送信ビーム形成部143によって、基地局装置100aの周囲の方向の送信ビームが順に形成され、各送信ビームで周期的にパイロット信号が送信されることになる。
Uバンドを用いてパイロット信号が送信されている間、端末装置200aによって、基地局装置100aの最適な送信ビーム及び端末装置200aの最適な受信ビームが決定される(ステップS104)。具体的には、周期的に各送信ビームで送信されるパイロット信号のうち、受信品質が最も良好なパイロット信号に対応する送信ビームが、送信ビーム決定部245によって最適な送信ビームと決定される。また、最適な送信ビームでパイロット信号が送信されるタイミングで、受信ビーム形成部242によって端末装置200aの周囲の方向の受信ビームが順に形成され、パイロット信号の受信品質が最も良好となる受信ビームが、受信ビーム決定部246によって最適な受信ビームと決定される。なお、最適な受信ビームの決定は、一般的な到来方向推定によって基地局装置100aの方向を推定する処理と同様であっても良い。
最適な受信ビームが決定されると、受信ビーム形成部242によって、最適な受信ビームが形成される。また、雑音判定部247によって、最適な受信ビームが形成された状態での雑音電力が所定の基準を満たすか否かが判定される(ステップS105)。すなわち、基地局装置100aからパイロット信号が送信されていないタイミングでUバンドの受信電力が測定され、測定された受信電力が雑音電力として所定の閾値と比較される。雑音判定の結果、雑音電力が所定の基準を満たしていれば、状態情報生成部248によって、端末装置200aがUバンドの信号を受信準備済みであることを示す状態情報が生成される。この状態情報には、基地局装置100aの最適な送信ビームを特定する情報も含まれる。そして、状態情報は、Lバンド送信処理部222を経由して、基地局装置100aへ送信される(ステップS106)。
Uバンドを用いた送信が可能である旨の状態情報は、基地局装置100aによって受信され、Lバンド受信処理部112によって無線受信処理される。そして、基地局装置100aにおいて、端末装置200a宛ての送信データが発生すると、LBT処理部145によってLBT処理が実行される(ステップS107)。この結果、Uバンドがアイドルであれば、Uバンドを用いた送信が可能である旨の状態情報が受信されており、かつ、Uバンドがアイドルであることから、送信可否判定部146によって、端末装置200a宛ての送信データを符号化することが符号化部142へ指示される。また、状態情報には、最適な送信ビームを特定する情報が含まれるため、送信可否判定部146によって、最適な送信ビームを形成することが送信ビーム形成部143へ指示される。
これにより、端末装置200a宛ての送信データは、Uバンドを用いて最適な送信ビームで送信される(ステップS108)。なお、LBT処理部145によるLBT処理の結果、Uバンドがビジーである場合には、端末装置200a宛ての送信データは、Lバンド送信処理部111を経由してLバンドを用いて送信されても良い。
ところで、基地局装置100aが形成する最適な送信ビームは、端末装置200aの方向を向く送信ビームであるため、例えば端末装置200aとは異なる方向に位置する基地局装置100bがLBT処理を実行すると、Uバンドがアイドルであると判定することがある。このため、基地局装置100bは、基地局装置100aと同時にUバンドを用いて信号を送信することがある(ステップS109)。
しかしながら、端末装置200aは、基地局装置100aの方向を向く最適な受信ビームを形成しているため、基地局装置100bから送信された信号の端末装置200aにおける受信電力は比較的小さい。換言すれば、端末装置200aにおいて、Uバンドにおける基地局装置100bからの干渉を低減することができる。
次に、基地局装置100の動作について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。以下においては、基地局装置100が端末装置200へ信号を送信する場合の動作について説明する。
基地局装置100は、例えばRRCシグナリングなどによってあらかじめ通知したタイミング及び送信ビームで、Uバンドのパイロット信号を送信する(ステップS201)。具体的には、パイロット信号生成部141によってパイロット信号が生成され、送信ビーム形成部143によって、基地局装置100の周囲の各方向を向く送信ビームが順に形成される。そして、LBT処理部145によるLBT処理の結果、Uバンドがアイドルである場合に、パイロット信号がUバンドを用いて無線通信部130から送信される。したがって、Uバンドのパイロット信号は、基地局装置100の周囲の各方向へ周期的に送信される。このパイロット信号が端末装置200によって受信されることにより、端末装置200は、基地局装置100の最適な送信ビーム及び端末装置200の最適な受信ビームを決定する。
そして、端末装置200宛ての送信データが発生すると(ステップS202)、送信可否判定部146によって、Uバンドの受信準備済みであることを示す状態情報が端末装置200から受信されているか否かが判定される(ステップS203)。この判定の結果、状態情報が受信されていない場合には(ステップS203No)、まだ端末装置200がUバンドの信号の受信に適した状態ではないため、端末装置200宛てのデータはLバンド送信処理部111からLバンドを用いて送信される(ステップS207)。
一方、Uバンドの受信準備済みであることを示す状態情報が受信されている場合には(ステップS203Yes)、LBT処理部145によってLBT処理が実行される(ステップS204)。LBT処理の結果は送信可否判定部146へ通知され、送信可否判定部146によって、Uバンドがアイドルであるかビジーであるかが判定される(ステップS205)。すなわち、例えば、Uバンドの受信電力が所定の閾値未満である場合にはUバンドがアイドルであると判定され、Uバンドの受信電力が所定の閾値以上である場合にはUバンドがビジーであると判定される。
Uバンドがビジーである場合には(ステップS205No)、所定の時間が経過後に再度LBT処理が繰り返される(ステップS204)。なお、Uバンドがビジーの場合には、端末装置200宛てのデータがLバンドを用いて送信されるようにしても良い。Uバンドがアイドルである場合には(ステップS205Yes)、端末装置200宛てのデータがUバンドを用いて送信可能であることから、符号化部142に対して送信データを符号化するように指示される。また、状態情報には、基地局装置100の最適な送信ビームを特定する情報が含まれているため、送信ビーム形成部143によって、状態情報に従って最適な送信ビームが形成される。これにより、端末装置200宛てのデータは、状態情報によって指定された最適な送信ビームでUバンドを用いて端末装置200へ送信される(ステップS206)。
このように、基地局装置100は、端末装置200がUバンドの受信準備済みであることを示す状態情報が端末装置200から受信された後にUバンドを用いた送信を実行する。このため、端末装置200が最適な受信ビームを形成するなどの準備を完了してからUバンドを用いた送信が実行され、端末装置200において干渉を低減することができる。
次に、端末装置200の動作について、図7、8に示すフロー図を参照しながら説明する。まず図7を参照して、端末装置200が基地局装置100との通信を開始する際の動作について説明する。
端末装置200は、例えばRRCシグナリングなどによってあらかじめ通知されたタイミング及び送信ビームで送信されたUバンドのパイロット信号を受信する(ステップS301)。ここでは、受信ビーム形成部242によって、受信ビームの形成が停止されているか幅の広い受信ビームが形成されており、基地局装置100が各方向への送信ビームを順に形成しながら送信するパイロット信号が受信される。そして、受信品質測定部244によって、パイロット信号を用いて基地局装置100の送信ビームごとの受信品質が測定される(ステップS302)。
送信ビームごとの受信品質が測定されると、送信ビーム決定部245によって、基地局装置100の最適な送信ビームが決定される(ステップS303)。すなわち、パイロット信号の受信品質が最も良好となった際に形成された送信ビームが最適な送信ビームと決定される。最適な送信ビームは、基地局装置100から概ね端末装置200の方向を向く送信ビームである。そして、最適な送信ビームを特定する情報が状態情報生成部248へ通知される。なお、パイロット信号が送信されるタイミング及び送信ビームなどの情報があらかじめ通知されているため、パイロット信号が受信されたタイミングから、このパイロット信号の送信時に形成されている送信ビームを特定することが可能である。
最適な送信ビームが決定されると、受信ビーム形成部242によって端末装置200の周囲の各方向を向く受信ビームが順次形成されながら、基地局装置100が最適な送信ビームで送信するパイロット信号が受信される(ステップS304)。そして、受信品質測定部244によって、パイロット信号を用いて端末装置200の受信ビームごとの受信品質が測定される(ステップS305)。
受信ビームごとの受信品質が測定されると、受信ビーム決定部246によって、端末装置200の最適な受信ビームが決定される(ステップS306)。すなわち、パイロット信号の受信品質が最も良好となった際に形成された受信ビームが最適な受信ビームと決定される。最適な受信ビームは、端末装置200から概ね基地局装置100の方向を向く受信ビームである。そして、受信ビーム決定部246から受信ビーム形成部242に対して、最適な受信ビームを形成するように指示され、最適な受信ビームが形成される。
最適な受信ビームが形成されると、雑音判定部247によって、最適な受信ビーム形成時の雑音電力が所定の基準を満たすか否かが判定される。具体的には、雑音判定部247によってカウンタmが0に初期化され(ステップS307)、パイロット信号が送信されていないタイミングでのUバンドの受信電力が雑音電力として測定される(ステップS308)。そして、雑音電力が所定の閾値と比較され(ステップS309)、雑音電力が所定の閾値未満である場合には(ステップS309Yes)、カウンタmが1インクリメントされる(ステップS310)。
雑音電力が所定の閾値以上の場合(ステップS309No)又はカウンタmが1インクリメントされた後、雑音電力が所定回数測定されたか否かが判定され(ステップS311)、測定回数が所定回数に満たない場合には(ステップS311No)、雑音電力の測定及び閾値比較が繰り返される(ステップS308~S310)。
そして、雑音電力の測定回数が所定回数に到達すると(ステップS311Yes)、カウンタmの値が所定値Mと比較される(ステップS312)。この比較の結果、カウンタmの値が所定値M以上であれば(ステップS312Yes)、最適な受信ビーム形成時の雑音電力が所定の閾値未満である頻度が高いため、端末装置200は基地局装置100からUバンドを用いて送信される信号を受信可能な状態であるといえる。そこで、状態情報生成部248によって、Uバンドの信号の受信準備が完了していることを示す状態情報が生成される。この状態情報には、送信ビーム決定部245によって決定された最適な送信ビームを特定する情報が格納される。そして、状態情報は、Lバンド送信処理部222によって送信処理が施され、Lバンドを用いて基地局装置100へ送信される(ステップS313)。
一方、ステップS312の比較の結果、カウンタmの値が所定値M未満であれば(ステップS312No)、カウンタmの値に関する判定が所定回数繰り返されたか否かが判断される(ステップS314)。そして、まだ判定回数が所定回数に満たない場合には(ステップS314No)、再度カウンタmが初期化され、雑音電力の測定及び判定が繰り返される(ステップS307~S312)。また、判定回数が所定回数に到達している場合には(ステップS314Yes)、改めてパイロット信号を用いて最適な送信ビーム及び最適な受信ビームの決定が実行される(ステップS301~S312)。
このように、基地局装置100と端末装置200の通信開始時には、最適な送信ビーム及び最適な受信ビームが決定され、最適な受信ビームが形成された場合の雑音電力が所定の基準を満たすか否かが判定される。そして、雑音電力が所定の基準を満たす場合には、端末装置200がUバンドの信号を受信可能な状態であるため、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が可能である旨の状態情報が基地局装置100へ送信される。この結果、基地局装置100からUバンドを用いて端末装置200宛てのデータが送信される。このとき、たとえ他の装置がUバンドを用いた送信を実行しても、端末装置200は基地局装置100の方向を向く最適な受信ビームを形成しているため、他の装置からの干渉を低減することができる。
次に図8を参照して、端末装置200が基地局装置100との通信を継続している際の動作について説明する。
端末装置200が基地局装置100との通信を継続する際、端末装置200は、最適な受信ビームを形成している。このため、雑音判定部247によって、最適な受信ビーム形成時の雑音電力が定期的に監視される。具体的には、雑音判定部247によってカウンタmが0に初期化され(ステップS401)、基地局装置100から信号が送信されていないタイミングでのUバンドの受信電力が雑音電力として測定される(ステップS402)。そして、雑音電力が所定の閾値と比較され(ステップS403)、雑音電力が所定の閾値未満である場合には(ステップS403Yes)、カウンタmが1インクリメントされる(ステップS404)。
雑音電力が所定の閾値以上の場合(ステップS403No)又はカウンタmが1インクリメントされた後、雑音電力が所定回数測定されたか否かが判定され(ステップS405)、測定回数が所定回数に満たない場合には(ステップS405No)、雑音電力の測定及び閾値比較が繰り返される(ステップS402~S404)。
そして、雑音電力の測定回数が所定回数に到達すると(ステップS405Yes)、カウンタmの値が所定値Mと比較される(ステップS406)。この比較の結果、カウンタmの値が所定値M以上であれば(ステップS406Yes)、通信開始時と同様に雑音電力が所定の閾値未満である頻度が高いため、端末装置200は基地局装置100からUバンドを用いて送信される信号を受信可能な状態であるといえる。このため、基地局装置100は、引き続きUバンドを用いた送信が可能であるため、端末装置200は、状態情報を送信することなく処理が完了する。
一方、ステップS406の比較の結果、カウンタmの値が所定値M未満であれば(ステップS406No)、カウンタmの値に関する判定が所定回数繰り返されたか否かが判断される(ステップS407)。そして、まだ判定回数が所定回数に満たない場合には(ステップS407No)、再度カウンタmが初期化され、雑音電力の測定及び判定が繰り返される(ステップS401~S406)。また、判定回数が所定回数に到達している場合には(ステップS407Yes)、改めてパイロット信号を用いて最適な送信ビーム及び最適な受信ビームの決定が実行される(ステップS408)。すなわち、通信開始時とは異なり雑音電力が所定の閾値以上である頻度が高くなった場合には、端末装置200における受信品質を良好にするビームが変化している可能性があるため、再度基地局装置100の送信ビームと端末装置200の受信ビームとが決定される。ビームの決定方法は、上述した通信開始時の決定方法と同様である。
最適な送信ビーム及び最適な受信ビームが改めて決定されると、新たに決定されたビームでのUバンドの受信品質が所定の閾値以上であるか否かが判定される(ステップS409)。この判定の結果、受信品質が所定の閾値以上であれば(ステップS409Yes)、引き続き基地局装置100によるUバンドを用いた送信が可能であるため、端末装置200は、状態情報を送信することなく処理が完了する。これに対して、受信品質が所定の閾値未満であれば(ステップS409No)、端末装置200における受信品質が低下しており、基地局装置100がUバンドを用いた送信を実行しても正確な受信が困難になっていると考えられる。そこで、状態情報生成部248によって、端末装置200によるUバンドの受信準備が完了しておらず、基地局装置100によるUバンドを用いた送信が不可能であることを示す状態情報が生成され、Lバンド送信処理部222を経由して送信される(ステップS410)。これにより、基地局装置100から端末装置200へのUバンドを用いた通信は停止される。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置は、Uバンドのパイロット信号を用いて端末装置の最適な受信ビームを決定し、最適な受信ビームを形成してから基地局装置に対してUバンドの受信準備完了を示す状態情報を送信する。そして、基地局装置は、Uバンドの受信準備完了を示す状態情報を端末装置から受信した場合に、LBT処理を実行してUバンドを用いて端末装置へ信号を送信する。このため、基地局装置がUバンドを用いて端末装置へ信号を送信する際には、この端末装置の受信ビームが基地局装置の方向を向いており、他の装置からの干渉の影響が低減される。すなわち、アンライセンスバンドにおける干渉を低減することができる。
110、220 プロセッサ
111、222 Lバンド送信処理部
112、221 Lバンド受信処理部
120、230 メモリ
130、210 無線通信部
141 パイロット信号生成部
142 符号化部
143 送信ビーム形成部
144 変調部
145 LBT処理部
146 送信可否判定部
241 復調部
242 受信ビーム形成部
243 復号部
244 受信品質測定部
245 送信ビーム決定部
246 受信ビーム決定部
247 雑音判定部
248 状態情報生成部

Claims (10)

  1. 無線通信に使用するための免許が不要な第1の周波数帯域の信号を受信するための受信ビームを端末装置が形成済みであることを示す第1の状態情報を含む信号を受信する受信部と、
    前記受信部によって前記第1の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域が他の装置によって使用中であるか否かを判定することが可能な第1の判定部と、
    前記第1の判定部による判定結果に応じて、前記第1の周波数帯域を用いた送信の可否を判定する第2の判定部と、
    前記第2の判定部によって送信可と判定された場合に、前記第1の周波数帯域の信号を送信する送信部とを有し、
    前記受信部は、
    前記送信部による前記第1の周波数帯域の信号の送信が継続する際に、前記第1の周波数帯域の信号の受信準備が完了していないことを示す第2の状態情報を含む信号を受信し、
    前記送信部は、
    前記受信部によって前記第2の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域の信号の送信を停止する
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記端末装置へ信号を送信するための送信ビームを形成する形成部をさらに有し、
    前記送信部は、
    前記送信ビームで前記第1の周波数帯域の信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記第2の判定部は、
    前記受信部によって前記第1の状態情報が受信され、かつ、前記第1の周波数帯域が他の装置によって使用中ではないと前記第1の判定部によって判定された場合に、前記第1の周波数帯域を用いた送信が可能であると判定することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記受信部は、
    無線通信に使用するための免許が必要な第2の周波数帯域において前記第1及び第2の状態情報を受信することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  5. 前記受信部は、
    送信ビームを特定する情報を含む前記第1の状態情報を受信し、
    前記形成部は、
    前記第1の状態情報に含まれる情報によって特定される送信ビームを形成することを特徴とする請求項2記載の基地局装置。
  6. 前記送信部は、
    前記第2の判定部によって送信不可と判定された場合に、無線通信に使用するための免許が必要な第2の周波数帯域の信号を送信することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  7. 基地局装置から送信される信号を用いて、前記基地局装置からの信号を受信するための受信ビームを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された受信ビームを形成した場合の雑音電力が所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって雑音電力が所定の基準を満たすと判定された場合に、無線通信に使用するための免許が不要な第1の周波数帯域の信号を受信するための受信ビームを形成済みであることを示す第1の状態情報を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された第1の状態情報を含む信号を前記基地局装置へ送信する送信部とを有し、
    前記判定部は、
    前記第1の周波数帯域の信号の受信が継続する際、雑音電力が所定の基準を満たすか否かを監視し、
    前記決定部は、
    前記判定部によって雑音電力が所定の基準を満たさないと判定された場合に、受信ビームを再決定し、
    前記生成部は、
    再決定された受信ビームによる受信品質が所定の閾値未満である場合に、前記第1の周波数帯域の信号の受信準備が完了していないことを示す第2の状態情報を生成し、
    前記送信部は、
    前記第2の状態情報を含む信号を前記基地局装置へ送信する
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 前記送信部は、
    無線通信に使用するための免許が必要な第2の周波数帯域を用いて状態情報を送信することを特徴とする請求項7記載の端末装置。
  9. 前記決定部は、
    前記基地局装置から送信される信号を用いて、前記基地局装置が信号を送信するための送信ビームをさらに決定し、
    前記生成部は、
    前記決定部によって決定された送信ビームを特定する情報を含む前記第1の状態情報を生成することを特徴とする請求項7記載の端末装置。
  10. 無線通信に使用するための免許が不要な第1の周波数帯域を用いて通信する基地局装置と端末装置とを有する無線通信システムであって、
    前記端末装置は、
    前記基地局装置から送信される信号を用いて、前記基地局装置からの信号を受信するための受信ビームを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された受信ビームを形成した場合の雑音電力が所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって雑音電力が所定の基準を満たすと判定された場合に、前記第1の周波数帯域の信号を受信するための受信ビームを形成済みであることを示す第1の状態情報を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された第1の状態情報を含む信号を前記基地局装置へ送信する送信部とを有し、
    前記判定部は、
    前記第1の周波数帯域の信号の受信が継続する際、雑音電力が所定の基準を満たすか否かを監視し、
    前記決定部は、
    前記判定部によって雑音電力が所定の基準を満たさないと判定された場合に、受信ビームを再決定し、
    前記生成部は、
    再決定された受信ビームによる受信品質が所定の閾値未満である場合に、前記第1の周波数帯域の信号の受信準備が完了していないことを示す第2の状態情報を生成し、
    前記送信部は、
    前記第2の状態情報を含む信号を前記基地局装置へ送信し、
    前記基地局装置は、
    前記端末装置から送信された前記第1及び第2の状態情報を含む信号を受信する受信部と、
    前記受信部によって前記第1の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域が他の装置によって使用中であるか否かを判定することが可能な第1の判定部と、
    前記第1の判定部による判定結果に応じて、前記第1の周波数帯域を用いた送信の可否を判定する第2の判定部と、
    前記第2の判定部によって送信可と判定された場合に、前記第1の周波数帯域の信号を送信し、前記受信部によって前記第2の状態情報が受信された場合に、前記第1の周波数帯域の信号の送信を停止する送信部とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
JP2020525178A 2018-06-21 2018-06-21 基地局装置、端末装置及び無線通信システム Active JP7099523B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/023708 WO2019244316A1 (ja) 2018-06-21 2018-06-21 基地局装置、端末装置及び無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019244316A1 JPWO2019244316A1 (ja) 2021-02-15
JP7099523B2 true JP7099523B2 (ja) 2022-07-12

Family

ID=68983573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020525178A Active JP7099523B2 (ja) 2018-06-21 2018-06-21 基地局装置、端末装置及び無線通信システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7099523B2 (ja)
WO (1) WO2019244316A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013059128A (ja) 2012-12-27 2013-03-28 Toshiba Corp 無線通信装置
WO2016179548A1 (en) 2015-05-06 2016-11-10 Qualcomm Incorporated Communication deferral policies in wlan to increase reuse

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013059128A (ja) 2012-12-27 2013-03-28 Toshiba Corp 無線通信装置
WO2016179548A1 (en) 2015-05-06 2016-11-10 Qualcomm Incorporated Communication deferral policies in wlan to increase reuse

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MediaTek Inc.,Directional transmission and channel access[online],3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157167,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_83/Docs/R1-157167.zip>,2015年11月22日,全文

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019244316A1 (ja) 2019-12-26
JPWO2019244316A1 (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111542093B (zh) 通信方法和装置
CN109155656B (zh) 波束选择的方法、系统和装置
CN113519130B (zh) 用户设备协调集合波束扫描
CN109890078A (zh) 一种资源配置方法及其装置
CN105577291B (zh) 一种用于无线通信系统中的空闲信道检测方法和系统
WO2018137484A1 (zh) 一种基于波束组进行通信的方法及设备
US10560165B2 (en) Communication system, method of controlling communication system, base station apparatus, and wireless terminal apparatus
CN110036572B (zh) 无线终端装置及其通信方法、无线基站装置及其通信方法
US10945156B2 (en) User equipment that controls broadcast information and base station that controls broadcast information
CN107196683B (zh) 通信系统、通信方法、基站装置和终端装置
CN111756426B (zh) 一种选择接收波束的方法及装置
US10863405B2 (en) Method and apparatus for access point selection
CN108260134A (zh) 一种下行波束调整的方法及装置
CN115104356A (zh) 用于ul定位的参考信号传输上的波束扫描
US20150365156A1 (en) Communication control station device, communication terminal device, and communication control method
KR20110058512A (ko) 인지 무선 기반 셀룰러 릴레이 통신망에서의 핸드오프 제어 방법
CN114430557A (zh) 一种波束管理方法及装置
CN111869123B (zh) 用于高效波束管理的通信设备
US11171707B2 (en) Indicating beams for wireless communication
CN107615821B (zh) 一种数据传输方法、设备和系统
CN113412598B (zh) 干扰管理
WO2021134682A1 (zh) 一种定向测量方法及设备
US20220337306A1 (en) Method for beam selection, terminal device, and network device
JP7099523B2 (ja) 基地局装置、端末装置及び無線通信システム
EP4391697A2 (en) Communication method for wireless terminal device and wireless terminal device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7099523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150