特許法第30条第2項適用 令和2年12月23日及び同年12月24日にウェブサイト上で発表 令和3年1月25日に「月間レジャー産業資料」2021年2月号で公開 令和2年12月30日に電子パンフレットで公開 令和3年1月12日、同年1月14日及び同年2月10日に電子パンフレットで公開並びに令和3年1月14日にテレカンファレンスで公開
本発明による宿泊サービス装置、宿泊サービスシステム、宿泊サービス方法及びプログラムについて、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
[一実施形態]
一実施形態による宿泊サービス装置、宿泊サービスシステム、宿泊サービス方法及びプログラムについて図1~図8を用いて説明する。図1は、本実施形態による宿泊サービスシステムを示すブロック図である。
本実施形態による宿泊サービスシステム10は、宿泊施設12内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報が宿泊サービス装置14によって生成されるものである。そして、宿泊者によって所持される情報端末16に、かかる混雑度合情報が表示され得るものである。
宿泊サービスシステム10には、宿泊サービス装置14が備えられ得る。宿泊施設12の宿泊者によって所持される情報端末16は、例えば、インターネット等のネットワーク18と中継局20とを介して宿泊サービス装置14とデータ送受信可能に接続され得るが、これに限定されるものではない。宿泊施設12に備えられた不図示の扉には、開閉センサ22が備えられ得る。開閉センサ22は、宿泊施設12に備えられた複数の扉の各々に対して備えられ得るが、1つの開閉センサ22が、図1においては図示されている。また、宿泊施設12には、ビーコン受信機24が備えられ得る。ビーコン受信機24は、宿泊施設12内に複数備えられ得るが、1つのビーコン受信機24が、図1においては図示されている。
宿泊サービス装置14は、例えば宿泊施設12に備えられ得る。宿泊サービス装置14には、演算部26と、記憶部28と、通信部30と、操作部32と、表示部34とが備えられ得る。なお、宿泊サービス装置14には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。宿泊サービス装置14の少なくとも一部が宿泊施設12外に備えられたサーバ等によって構成されていてもよい。記憶部28には、本実施形態による宿泊サービス方法をコンピュータに実行させるためのプログラムがインストールされ得る。
演算部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circurity)によって構成され得る。
演算部26には、制御部36と、センサ情報取得部38と、算出部40と、第1判定部42と、混雑度合情報生成部44と、位置情報取得部46と、第2判定部48とが備えられ得る。演算部26には、特異判定部50と、当否判定部52と、操作情報受信部54と、混雑度合情報送信部56と、表示制御部58とが更に備えられ得る。制御部36と、センサ情報取得部38と、算出部40と、第1判定部42と、混雑度合情報生成部44と、位置情報取得部46と、第2判定部48とは、記憶部28に記憶されているプログラムが演算部26によって実行されることによって実現され得る。特異判定部50と、当否判定部52と、操作情報受信部54と、混雑度合情報送信部56と、表示制御部58とは、記憶部28に記憶されているプログラムが演算部26によって実行されることによって実現され得る。
なお、制御部36、センサ情報取得部38、算出部40、第1判定部42、混雑度合情報生成部44、位置情報取得部46、第2判定部48の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、特異判定部50と、当否判定部52と、操作情報受信部54と、混雑度合情報送信部56と、表示制御部58の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、センサ情報取得部38、算出部40、第1判定部42、混雑度合情報生成部44、位置情報取得部46、第2判定部48の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。また、特異判定部50と、当否判定部52と、操作情報受信部54と、混雑度合情報送信部56と、表示制御部58の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
記憶部28には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部28の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部28には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。記憶部28には、後述するテーブル記憶部60と、扉開閉頻度記憶部61とが備えられ得る。
通信部30には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部30は、インターネット等のネットワーク18を介してデータの送受信を行い得る。また、通信部30は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部30は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。
操作部32は、宿泊施設12の従業員等が宿泊サービス装置14を操作する際に用いられ得る。操作部32としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
表示部34には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部32と表示部34とが構成されるようにしてもよい。
上述したように、宿泊施設12に備えられた不図示の扉には、開閉センサ22が備えられ得る。開閉センサ22は、上述したように、宿泊施設12に備えられた複数の扉の各々に対して備えられ得るが、1つの開閉センサ22が図1においては図示されている。開閉センサ22は、宿泊施設12に備えられた扉の開閉を検出し得る。開閉センサ22から出力される情報、即ち、センサ情報は、宿泊サービス装置14に供給され得る。開閉センサ22の種類は、特に限定されるものではなく、扉の開閉を検出し得る開閉センサを適宜用い得る。宿泊施設12に備えられた扉が開いている際には、当該扉に備えられた開閉センサ22は、当該扉が開いていることを示す情報を出力し得る。宿泊施設12に備えられた扉が閉じている際には、当該扉に備えられた開閉センサ22は、当該扉が閉じていることを示す情報を出力し得る。
上述したように、宿泊施設12には、ビーコン受信機24が備えられ得る。ビーコン受信機24は、上述したように、宿泊施設12内に複数備えられ得るが、1つのビーコン受信機24が、図1においては図示されている。ビーコン受信機24は、宿泊施設12の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される不図示の複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報を取得し得る。通信端末としては、例えば、スマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。上述したように、宿泊施設12内には、複数のビーコン受信機24が備えられ得る。ビーコン受信機24は、通信端末から発せられる電波を受信し得る。通信端末から発せられる電波がビーコン受信機24によって受信されることで、当該ビーコン受信機24の受信可能範囲内に当該通信端末が位置していることが判定され得る。即ち、ビーコン受信機24は、複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報を取得し得る。ビーコン受信機24から出力される情報は、宿泊サービス装置14に供給され得る。
情報端末16は、宿泊施設12に宿泊する宿泊者によって所持される。情報端末16としては、例えばスマートフォン、タブレット等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。情報端末16がラップトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
情報端末16には、演算部62と、記憶部64と、通信部66と、操作部68と、表示部70とが備えられ得る。なお、情報端末16には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。情報端末16には、本実施形態による宿泊サービス方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。より具体的には、後述するサービスアプリケーションプログラム、即ち、サービスアプリが、情報端末16に予めインストールされ得る。
演算部62は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
演算部62には、制御部72と、判定部73と、操作情報送信部74と、混雑度合情報受信部76と、表示制御部78とが備えられ得る。制御部72と、判定部73と、操作情報送信部74と、混雑度合情報受信部76と、表示制御部78とは、記憶部64に記憶されているプログラムが演算部62によって実行されることによって実現され得る。
なお、制御部72、判定部73、操作情報送信部74、混雑度合情報受信部76、表示制御部78の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部72、判定部73、操作情報送信部74、混雑度合情報受信部76、表示制御部78の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
記憶部64には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部64の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
通信部66には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部66は、中継局20とネットワーク18とを介してデータの送受信を行い得る。また、通信部66は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部66は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。操作部68は、情報端末16のユーザが当該情報端末16を操作する際に用いられ得る。表示部70には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部68と表示部70とが構成されるようにしてもよい。
情報端末16には、上述したように、本実施形態による宿泊サービス方法を情報端末16に備えられたコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。より具体的には、サービスアプリケーションプログラム、即ち、サービスアプリが、情報端末16に予めインストールされ得る。サービスアプリは、例えば宿泊施設12等から提供され得る。例えば、ウェブサイト等を介してサービスアプリがダウンロードされ得るが、これに限定されるものではない。サービスアプリは、後述するように、表示部70に混雑度合情報を表示させる機能等を備える。
情報端末16には、上述したように、制御部72が備えられ得る。制御部72は、情報端末16の全体の制御を司る。
情報端末16には、上述したように、判定部73が備えられ得る。判定部73は、混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82A~82D(図2参照)が押されたか否かを判定し得る。
情報端末16には、上述したように、操作情報送信部74が備えられ得る。操作情報送信部74は、混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82A~82Dが押された場合には、混雑度合情報表示ボタン82A~82Dが押されたことを示す情報を、通信部66を介して宿泊サービス装置14に送信し得る。
情報端末16には、上述したように、混雑度合情報受信部76が備えられ得る。混雑度合情報受信部76は、宿泊サービス装置14から送信される混雑度合情報を、通信部66を介して受信し得る。
情報端末16には、上述したように、表示制御部78が備えられ得る。表示制御部78は、表示部70の画面表示の制御を司る。図2は、表示画面の例を示す図である。図2に示すように、表示制御部78は、例えば、表示する混雑度合情報を選択するための選択画面84を、表示部70の表示画面80に表示し得る。上述したように、情報端末16には、サービスアプリが予めインストールされ得る。サービスアプリは、表示部70に不図示のサービスアプリ画面を表示し得る。当該サービスアプリ画面には、図2に示すような選択画面84に遷移させるための不図示のメニューボタンが表示され得る。選択画面84を表示させるためのメニューボタンがユーザによって選択されることによって、表示部70の表示画面80に選択画面84が表示され得る。図2に示すように、選択画面84には、例えば、浴場の混雑度合を表示させるための混雑度合情報表示ボタン82Aが表示され得る。また、選択画面84には、例えば、レストランの混雑度合を表示させるための混雑度合情報表示ボタン82Bが更に表示され得る。また、選択画面84には、他のエリアの混雑度合を表示させるための混雑度合情報表示ボタン82C、82Dが更に表示され得る。混雑度合情報表示ボタン一般について説明する際には、符号82を用い、個々の混雑度合情報表示ボタンについて説明する際には、符号82A~82Dを用いる。図3は、表示画面の例を示す図である。図3に示すように、表示制御部78は、例えば、レストランの混雑度合を示す情報を、表示部70の表示画面80に表示し得る。図2に示す混雑度合情報表示ボタン82Aが押された場合、図3に示すような情報が表示部70の表示画面80に表示され得る。図4は、表示画面の例を示す図である。図4に示すように、表示制御部78は、例えば、浴場の混雑度合を示す情報を、表示部70の表示画面80に表示し得る。図2に示す混雑度合情報表示ボタン82Aが押された場合、図4に示すような情報が表示部70の表示画面80に表示され得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、制御部36が備えられ得る。制御部36は、宿泊サービス装置14の全体の制御を司る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、センサ情報取得部38が備えられ得る。センサ情報取得部38は、宿泊施設12に備えられた扉の開閉を検出する開閉センサ22から出力される情報であるセンサ情報を取得し得る。宿泊施設12に備えられた扉が開いている際には、当該扉が開いていることを示す情報がセンサ情報取得部38によって取得され得る。宿泊施設12に備えられた扉が閉じている際には、当該扉が閉じていることを示す情報がセンサ情報取得部38によって取得され得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、算出部40が備えられ得る。算出部40は、センサ情報取得部38によって取得されたセンサ情報に基づいて、単位時間当たりの扉の開閉の回数である扉開閉頻度を算出し得る。単位時間は、例えば、1分とすることができるが、これに限定されるものではない。単位時間が、例えば、30秒であってもよいし、2分であってもよいし、3分であってもよし、5分であってもよい。
宿泊サービス装置14には、上述したように、第1判定部42が備えられ得る。第1判定部42は、算出部40によって算出された扉開閉頻度に基づいて、宿泊施設12内の所定エリアの混雑度合を判定し得る。所定エリアとしては、例えば、レストラン、浴場等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。所定エリアが、プール、宴会場、ジム等であってもよい。第1判定部42は、算出部40によって算出された扉開閉頻度と、テーブル記憶部60に記憶されたテーブル57(図5参照)とに基づいて、所定エリアの混雑度合を判定し得る。テーブル記憶部60には、複数のテーブル57が備えられている。図5は、テーブルの例を示す図である。複数のテーブル57のうちの1つのテーブル57が、図5には図示されている。テーブル57には、扉開閉頻度と混雑度合との関係が示されている。例えば、フレンチレストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該フレンチレストランの混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、中華レストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該中華レストランの混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、和食レストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該和食レストランの混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、エスニックレストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該エスニックレストランの混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、イタリアンレストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該イタリアンレストランの混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、男性用大浴場の出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該男性用大浴場の混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、女性用大浴場の出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該女性用大浴場の混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、男性用露天風呂の出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該男性用露天風呂の混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。また、女性用露天風呂の出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該女性用露天風呂の混雑度合との関係を示すテーブル57が、テーブル記憶部60には備えられている。例えば、第1判定部42は、フレンチレストランの混雑度を、以下のようにして判定し得る。即ち、まず、フレンチレストランの出入口の扉に備えられた開閉センサ22から供給されるセンサ情報に基づいて、当該扉の開閉頻度である扉開閉頻度が算出部40によって算出される。上述したように、フレンチレストランの出入口に備えられた扉の開閉頻度と、当該フレンチレストランの混雑度合との関係は、テーブル57に示されている。第1判定部42は、算出部40によって算出された扉開閉頻度と、かかる関係を示すテーブル57とに基づいて、当該フレンチレストランの混雑度合を判定し得る。第1判定部42は、同様にして、中華レストラン、和食レストラン、エスニックレストラン、イタリアンレストランの混雑度合を判定し得る。また、第1判定部42は、同様にして、男性用大浴場、女性用大浴場、男性用露天風呂、女性用露天風呂の混雑度合を判定し得る。このように、第1判定部42は、算出部40によって算出された扉開閉頻度と、テーブル記憶部60に記憶されたテーブル57とに基づいて、所定エリアの混雑度合を判定し得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、混雑度合情報生成部44が備えられ得る。混雑度合情報生成部44は、宿泊施設12内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報を、第1判定部42によって判定された混雑度合に基づいて生成し得る。例えば、第1判定部42によって判定された混雑度合が低である場合には、混雑度合情報生成部44は、当該エリアがすいていることを示す混雑度合情報を生成し得る。また、第1判定部42によって判定された混雑度合が中より若干低い場合には、混雑度合情報生成部44は、当該エリアがややすいていることを示す混雑度情報を生成し得る。また、第1判定部42によって判定された混雑度合が中である場合には、混雑度合情報生成部44は、当該エリアが中程度の混雑度合であることを示す混雑度合情報を生成し得る。また、第1判定部42によって判定された混雑度合が中より若干高い場合には、混雑度合情報生成部44は、当該エリアがやや混んでいることを示す混雑度合情報を生成し得る。また、第1判定部42によって判定された混雑度合が高である場合には、当該エリアが混んでいることを示す混雑度合情報を生成し得る。
宿泊サービス装置14は、上述したように、位置情報取得部46が備えられ得る。位置情報取得部46は、宿泊施設12の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報を取得し得る。かかる通信端末としては、例えばスマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。上述したように、宿泊サービス装置14には、複数のビーコン受信機24が備えられ得る。かかる位置情報は、例えばビーコン受信機24によって取得され得る。例えば、フレンチレストランの混雑度合を把握するためのビーコン受信機24が、当該フレンチレストラン等に備えられている。ビーコン受信機24は、当該フレンチレストラン内に位置する宿泊客によって所持されている通信端末から発せられる電波を受信し得る。当該通信端末から発せられる電波が当該ビーコン受信機24によって受信されることは、当該ビーコン受信機24の受信可能範囲内、即ち、フレンチレストラン内に当該通信端末が位置していることを意味する。当該ビーコン受信機24は、通信端末から発せられる電波を受信した場合、当該通信端末からの電波を受信したことを示す情報を宿泊サービス装置14に送信し得る。例えば、フレンチレストラン内に位置する25台の通信端末からそれぞれ発せられる電波が当該ビーコン受信機24によって受信された場合、位置情報取得部46は、以下のような位置情報を取得し得る。即ち、位置情報取得部46は、かかる場合、25台の通信端末が当該ビーコン受信機24の受信可能範囲内、即ち、フレンチレストラン内に位置していることを示す位置情報を取得し得る。即ち、位置情報取得部46は、宿泊施設12の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報を取得し得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、第2判定部48が備えられ得る。第2判定部48は、宿泊施設12内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報を、位置情報取得部46によって取得された位置情報に基づいて判定し得る。テーブル記憶部60には、複数のテーブル59が更に備えられている。図6は、テーブルの例を示す図である。複数のテーブル59のうちの1つのテーブルが、図6には図示されている。テーブル59には、所定エリア内に位置する携帯端末の台数と混雑度合との関係が示されている。例えば、フレンチレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該フレンチレストランの混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、中華レストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該中華レストランの混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、和食レストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該和食レストランの混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、エスニックレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該エスニックレストランの混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、イタリアンレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該イタリアンレストランの混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、男性用大浴場に備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該男性用大浴場の混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、女性用大浴場に備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該女性用大浴場の混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、男性用露天風呂に備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該男性用露天風呂の混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。また、女性用露天風呂に備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該女性用露天風呂の混雑度合との関係を示すテーブル59が、テーブル記憶部60には備えられている。例えば、第2判定部48は、フレンチレストランの混雑度を、以下のようにして判定し得る。即ち、まず、フレンチレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信された携帯端末の台数を示す情報を取得する。上述したように、フレンチレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、当該フレンチレストランの混雑度合との関係は、テーブル59に示されている。第2判定部48は、フレンチレストランに備えられたビーコン受信機24によって電波が受信される携帯端末の台数と、かかる関係を示すテーブル59とに基づいて、当該フレンチレストランの混雑度合を判定し得る。第2判定部48は、同様にして、中華レストラン、和食レストラン、エスニックレストラン、イタリアンレストランの混雑度合を判定し得る。また、第2判定部48は、同様にして、男性用大浴場、女性用大浴場、男性用露天風呂、女性用露天風呂の混雑度合を判定し得る。このように、第2判定部48は、宿泊施設12内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報を、位置情報取得部46によって取得された位置情報に基づいて判定し得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、特異判定部50が備えられ得る。特異判定部50は、算出部40によって算出された現在の扉開閉頻度が、扉開閉頻度記憶部61に記憶された過去の扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定し得る。扉開閉頻度記憶部61には、算出部40によって順次算出することにより得られた過去の扉開閉頻度が記憶されている。比較の対象となる過去の扉開閉頻度としては、例えば、現時点に対して数分前の扉開閉頻度が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。数分前の扉開閉頻度であれば、比較対象として妥当であるためである。比較の対象となる過去の扉開閉頻度が、例えば、前日における同時刻の扉開閉頻度であってもよい。現在の扉開閉頻度と、前日における同時刻の扉開閉頻度とは、同等になる可能性が高いためである。また、1週間前の日における同時刻の扉開閉頻度であってもよい。同じ曜日の同時刻であれば、同等の扉開閉頻度となる可能性が高いためである。上述したように、特異判定部50は、算出部40によって算出された現在の扉開閉頻度が、扉開閉頻度記憶部61に記憶された過去の扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定し得る。特異判定部50は、例えば、現在の扉開閉頻度が、比較対象となる過去の扉開閉頻度の所定倍以上である場合に、現在の扉開閉頻度が特異であると判定し得る。判定の基準となる所定倍は、特に限定されるものではなく、適宜設定され得る。例えば、現在の扉開閉頻度が、比較対象となる過去の扉開閉頻度の5倍以上である場合に、現在の扉開閉頻度が特異であると判定し得るが、これに限定されるものではない。現在の扉開閉頻度が、比較対象となる過去の扉開閉頻度の10倍以上である場合に、現在の扉開閉頻度が特異であると判定するようにしてもよい。現在の扉開閉頻度が、比較対象となる過去の扉開閉頻度の20倍以上である場合に、現在の扉開閉頻度が特異であると判定するようにしてもよい。
宿泊サービス装置14には、上述したように、当否判定部52が備えられ得る。当否判定部52は、現在の扉開閉頻度が特異であることが特異判定部50によって判定された場合に、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することの当否を、位置情報取得部46によって取得される位置情報に基づいて判定し得る。現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合が同等である場合、当否判定部52は、以下のように判定し得る。かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当であると判定し得る。一方、現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合とが相違する場合、当否判定部52は、以下のように判定し得る。かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当でないと判定し得る。なお、現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合とが著しく相違するわけではない場合には、当否判定部52は、以下のような判定を行うようにしてもよい。即ち、かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当であると判定するようにしてもよい。
混雑度合情報生成部44は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当であることが当否判定部52によって判定された場合には、第1判定部42によって判定された混雑度合に基づいて混雑度合情報を生成し得る。混雑度合情報生成部44は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないことが当否判定部52によって判定された場合には、現在の扉開閉頻度に基づく混雑度合情報の生成を制限し得る。より具体的には、混雑度合情報生成部44は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないことが当否判定部52によって判定された場合には、第2判定部48によって判定された混雑度合に基づいて混雑度合情報を生成し得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、操作情報受信部54が備えられ得る。操作情報受信部54は、混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82が情報端末16のユーザによって押されたことを示す情報を、通信部30を介して受信し得る。
宿泊サービス装置14には、上述したように、混雑度合情報送信部56が備えられ得る。混雑度合情報表示ボタン82が押されたことを示す情報が操作情報受信部54によって受信された場合、混雑度合情報送信部56は、混雑度合情報生成部44によって生成された混雑度合情報を、通信部30を介して情報端末16に送信し得る。
次に、本実施形態による宿泊サービスシステムの動作の例について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による宿泊サービスシステムの動作の例を示すフローチャートである。
ステップS1において、算出部40は、センサ情報取得部38によって取得されたセンサ情報に基づいて、単位時間当たりの扉の開閉の回数である扉開閉頻度を算出する。この後、ステップS2に遷移する。
ステップS2において、特異判定部50は、算出部40によって算出された現在の扉開閉頻度が、過去の扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定する。過去の扉開閉頻度は、上述したように、扉開閉頻度記憶部61に記憶されている。比較の対象となる過去の扉開閉頻度は、上述したように、適宜選択され得る。現在の扉開閉頻度が特異であることが特異判定部50によって判定された場合(ステップS2においてYES)、ステップS4に遷移する。現在の扉開閉頻度が特異でないことが特異判定部50によって判定された場合(ステップS2においてNO)、ステップS3に遷移する。
ステップS3において、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することの当否を、位置情報取得部46によって取得される位置情報に基づいて判定する。上述したように、現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合が同等である場合、当否判定部52は、以下のように判定する。かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当であると判定する。一方、上述したように、現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合が相違する場合、当否判定部52は、以下のように判定する。かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当でないと判定する。上述したように、現在の扉開閉頻度に基づいて第1判定部42によって判定された混雑度合と、位置情報に基づいて第2判定部48によって判定された混雑度合とが著しく相違するわけではない場合、当否判定部52は、以下のように判定してもよい。即ち、かかる場合、当否判定部52は、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することは妥当であると判定してもよい。現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定するが妥当であると当否判定部52が判定した場合(ステップS3においてYES)、ステップS4に遷移する。現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定するが妥当でないと当否判定部52が判定した場合(ステップS3においてNO)、ステップS5に遷移する。
ステップS4において、混雑度合情報生成部44は、第1判定部42によって判定された混雑度合に基づいて、混雑度合情報を生成する。即ち、混雑度合情報生成部44は、扉開閉頻度に基づいて判定された混雑度合に基づいて、混雑度合情報を生成する。ステップS4が完了した場合、図7に示す処理が完了する。
ステップS5において、混雑度合情報生成部44は、第2判定部48によって判定された混雑度合に基づいて、混雑度合情報を生成する。即ち、混雑度合情報生成部44は、位置情報に基づいて判定された混雑度合に基づいて、混雑度合情報を生成する。ステップS5が完了した場合、図7に示す処理が完了する。
次に、本実施形態による宿泊サービスシステムの動作の例について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態による宿泊サービスシステムの動作の例を示すフローチャートである。情報端末16の表示部70に混雑度合情報を表示するために行われる動作が図8には示されている。
ステップS11において、情報端末16に備えられた判定部73は、混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82がユーザによって押されたか否かを判定する。混雑度合情報表示ボタン82が押された場合には(ステップS11においてYES)、ステップS12に遷移する。混雑度合情報表示ボタン82が押されていない場合には(ステップS11においてNO)、図8に示す処理が完了する。
ステップS12において、情報端末16に備えられた操作情報送信部74は、混雑度合情報表示ボタン82が情報端末16のユーザによって押されたことを示す情報を、通信部66を介して宿泊サービス装置14に送信する。より具体的には、複数の混雑度合情報表示ボタン82のうちのいずれの混雑度合情報表示ボタン82が押されたかを示す情報を、操作情報送信部74は宿泊サービス装置14に送信する。この後、ステップS13に遷移する。
ステップS13において、宿泊サービス装置14に備えられた操作情報受信部54は、混雑度合情報表示ボタン82が情報端末16のユーザによって押されたことを示す情報を、通信部30を介して情報端末16から受信する。より具体的には、複数の混雑度合情報表示ボタン82のうちのいずれの混雑度合情報表示ボタン82が押されたかを示す情報を、操作情報受信部54は情報端末16から受信する。この後、ステップS14に遷移する。
ステップS14において、宿泊サービス装置14に備えられた混雑度合情報送信部56は、混雑度合情報生成部44によって生成された混雑度合情報を、通信部30を介して情報端末16に送信する。情報端末16のユーザによって押された混雑度合情報表示ボタン82が、例えば、浴場の混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82Aである場合には、混雑度合情報送信部56は、浴場に関する混雑度合情報を送信する。情報端末16のユーザによって押された混雑度合情報表示ボタン82が、レストランの混雑度合情報を表示するための混雑度合情報表示ボタン82Bである場合には、混雑度合情報送信部56は、レストランに関する混雑度合情報を送信する。この後、ステップS15に遷移する。
ステップS15において、情報端末16に備えられた混雑度合情報受信部76は、宿泊サービス装置14から送信される混雑度合情報を、通信部66を介して受信する。この後、ステップS16に遷移する。
ステップS16において、情報端末16に備えられた表示制御部78は、混雑度合情報受信部76によって受信された混雑度合情報を、表示部70の表示画面80に表示する(図3、図4参照)。こうして、図8に示す処理が完了する。
このように、本実施形態によれば、宿泊施設12内の所定エリアの出入口の扉に備えられた扉の開閉頻度である扉開閉頻度に基づいて、当該所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報が生成され得る。そして、宿泊施設12の宿泊者によって所持される情報端末16に、かかる混雑度合情報が表示され得る。このため、本実施形態によれば、利便性の向上に資することができる。しかも、本実施形態によれば、扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないと判定された場合には、現在の扉開閉頻度に基づく混雑度合情報の生成が制限される。このため、例えば、扉の周辺で子ども等が遊ぶことによって扉が頻繁に開閉された場合であっても、誤った混雑度合情報が生成されてしまうのを抑制することができる。即ち、本実施形態によれば、的確に混雑度合情報を生成することができる。しかも、本実施形態では、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当であると判定された場合には、扉開閉頻度に基づいて混雑度合情報が生成され得る。本実施形態によれば、扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当であると判定されれば、複数の通信端末の位置情報に基づいて混雑度合を判定することを要しない。このため、本実施形態によれば、処理負荷の低減に寄与することができる。
本発明についての好適な実施形態を上述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態において、宿泊施設12の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報が、ビーコン受信機24から供給される情報である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、宿泊施設12の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報が、GPS位置情報であってもよい。複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々にインストールされたサービスアプリが、当該サービスアプリがインストールされた通信端末のGPS位置情報を取得し、当該GPS位置情報を宿泊サービス装置14に送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないことが判定された場合に、第2判定部48によって判定された混雑度合に基づいて混雑度合情報を生成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないことが判定されたタイミングよりも所定時間だけ前のタイミングの混雑度合情報が、現在の混雑度合情報として用いられるようにしてもよい。かかる所定時間は、例えば2分とすることができるが、これに限定されるものではない。かかる所定時間が、例えば1分であってもよいし、3分であってもよいし、5分であってもよい。
上記実施形態をまとめると以下のようになる。
宿泊サービス装置(14)は、宿泊施設(12)に備えられた扉の開閉を検出する開閉センサ(22)から出力されるセンサ情報に基づいて、単位時間当たりの前記扉の開閉の回数である扉開閉頻度を算出する算出部(40)と、前記算出部によって算出された前記扉開閉頻度に基づいて、前記宿泊施設内の所定エリアの混雑度合を判定する第1判定部(42)と、前記宿泊施設内の前記所定エリアの前記混雑度合を示す混雑度合情報を、前記第1判定部によって判定された前記混雑度合に基づいて生成し得る混雑度合情報生成部(44)と、前記宿泊施設の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部(46)と、前記算出部によって算出された現在の前記扉開閉頻度が、前記扉開閉頻度を記憶する扉開閉頻度記憶部(61)に記憶された過去の前記扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定する特異判定部(50)と、前記現在の扉開閉頻度が特異であることが前記特異判定部によって判定された場合に、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することの当否を、前記位置情報取得部によって取得される前記位置情報に基づいて判定する当否判定部(52)と、を備え、前記混雑度合情報生成部は、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定部によって判定された場合には、前記第1判定部によって判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定部によって判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて生成される前記混雑度合に基づく前記混雑度合情報の生成を制限する。このような構成によれば、扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当でないと判定された場合には、現在の扉開閉頻度に基づいて判定される混雑度合に基づく混雑度合情報の生成が制限される。このため、このような構成によれば、例えば、扉の周辺で子ども等が遊ぶことによって扉が頻繁に開閉された場合であっても、誤った混雑度合情報が生成されてしまうのを抑制することができる。即ち、このような構成によれば、的確に混雑度合情報を生成することができる。しかも、このような構成によれば、現在の扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当であると判定された場合には、扉開閉頻度に基づいて混雑度合情報が生成され得る。即ち、このような構成によれば、扉開閉頻度に基づいて混雑度合を判定することが妥当であると判定されれば、複数の通信端末の位置情報に基づいて混雑度合を判定することを要しない。このため、このような構成によれば、処理負荷の低減に寄与することができる。
前記宿泊施設内の前記所定エリアの前記混雑度合を示す前記混雑度合情報を、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報に基づいて判定する第2判定部(48)を更に備え、前記混雑度合情報生成部は、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定部によって判定された場合には、前記第1判定部によって判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定部によって判定された場合には、前記第2判定部によって判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成するようにしてもよい。このような構成によれば、より的確な混雑度合情報を提供することが可能となる。
前記第1判定部は、前記算出部によって算出された前記扉開閉頻度と、前記扉開閉頻度と前記混雑度合との関係を示すテーブル(57)を記憶するテーブル記憶部(60)に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記所定エリアの前記混雑度合を判定するようにしてもよい。
宿泊サービスシステム(10)は、上記のような宿泊サービス装置と、前記宿泊者によって所持される情報端末(16)と、を備える宿泊サービスシステムであって、前記情報端末は、前記宿泊サービス装置から送信される前記混雑度合情報を受信する混雑度合情報受信部(76)と、前記混雑度合情報受信部によって受信された前記混雑度合情報を、前記情報端末に備えられた表示部(70)に表示する表示制御部(78)と、を備える。このような構成によれば、宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末に、かかる混雑度合情報が表示され得る。このため、このような構成によれば、利便性の向上に資することができる。
宿泊サービス方法は、宿泊施設に備えられた扉の開閉を検出する開閉センサから出力されるセンサ情報に基づいて、単位時間当たりの前記扉の開閉の回数である扉開閉頻度を算出する算出ステップ(S1)と、前記宿泊施設内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報を、前記算出ステップにおいて算出された前記扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて生成し得る混雑度合情報生成ステップ(S4)と、前記算出ステップにおいて算出された現在の前記扉開閉頻度が、前記扉開閉頻度を記憶する扉開閉頻度記憶部に記憶された過去の前記扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定する特異判定ステップ(S2)と、前記現在の扉開閉頻度が特異であることが前記特異判定ステップにおいて判定された場合に、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することの当否を、前記宿泊施設の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報に基づいて判定する当否判定ステップ(S3)と、を有し、前記混雑度合情報生成ステップでは、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて判定される前記混雑度合に基づく前記混雑度合情報の生成を制限する。
前記混雑度合情報生成ステップ(S4、S5)では、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し(S4)、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記位置情報に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成する(S5)ようにしてもよい。
前記扉開閉頻度に基づいて前記所定エリアの前記混雑度合を判定する際には、前記算出ステップにおいて算出された前記扉開閉頻度と、前記扉開閉頻度と前記混雑度合との関係を示すテーブルを記憶するテーブル記憶部に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記所定エリアの前記混雑度合を判定するようにしてもよい。
前記混雑度合情報生成ステップにおいて生成された前記混雑度合情報を、前記宿泊者によって所持される情報端末に送信する混雑度合情報送信ステップと、前記混雑度合情報送信ステップにおいて送信された前記混雑度合情報を、前記情報端末に備えられた表示部に表示する表示制御ステップと、を更に有するようにしてもよい。
プログラムは、コンピュータに、宿泊施設に備えられた扉の開閉を検出する開閉センサから出力されるセンサ情報に基づいて、単位時間当たりの前記扉の開閉の回数である扉開閉頻度を算出する算出ステップと、前記宿泊施設内の所定エリアの混雑度合を示す混雑度合情報を、前記算出ステップにおいて算出された前記扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて生成し得る混雑度合情報生成ステップと、前記算出ステップにおいて算出された現在の前記扉開閉頻度が、前記扉開閉頻度を記憶する扉開閉頻度記憶部に記憶された過去の前記扉開閉頻度と比較して特異であるか否かを判定する特異判定ステップと、前記現在の扉開閉頻度が特異であることが前記特異判定ステップにおいて判定された場合に、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することの当否を、前記宿泊施設の複数の宿泊者によってそれぞれ所持される複数の通信端末の各々の位置を示す位置情報に基づいて判定する当否判定ステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記混雑度合情報生成ステップでは、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、現在の扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて判定される前記混雑度合に基づく前記混雑度合情報の生成を制限する。
前記混雑度合情報生成ステップでは、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当であることが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記現在の扉開閉頻度に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成し、前記現在の扉開閉頻度に基づいて前記混雑度合を判定することが妥当でないことが前記当否判定ステップにおいて判定された場合には、前記位置情報に基づいて判定された前記混雑度合に基づいて前記混雑度合情報を生成するようにしてもよい。
前記扉開閉頻度に基づいて前記所定エリアの前記混雑度合を判定する際には、前記算出ステップにおいて算出された前記扉開閉頻度と、前記扉開閉頻度と前記混雑度合との関係を示すテーブルを記憶するテーブル記憶部に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記所定エリアの前記混雑度合を判定するようにしてもよい。
前記混雑度合情報生成ステップにおいて生成された前記混雑度合情報を、前記宿泊者によって所持される情報端末に送信する混雑度合情報送信ステップを更に前記コンピュータに実行させるようにしてもよい。