JP7094004B2 - 折戸用軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、クローゼットや浴室等の開口部に設置される折戸開閉装置の軸受、詳しくは、折戸枠のガイドレールの端部に取付けて折戸の吊り元側の軸方向スライドが可能なピボット軸を支持する折戸用軸受に関する。
折戸の吊り元側の上部と下部に設けられるピボット軸の少なくとも一方は、戸板に埋められるケースに軸方向(ガイドレールの長手直角方向)スライド可能に組み込まれ、ばねに付勢されて前記ケースから所定量突出した位置に保持されている。
ばねに付勢されたこのピボット軸は、前記ばねを圧縮することで、その軸が組み込まれた穴(この発明ではこれを組み込み穴と言う)に対して没入可能となっている。
そのばねに付勢された軸方向スライドの可能なピボット軸は、斜面の案内面を有する吊り込み部(ピボット案内部とも称されている)で案内して軸受の軸孔に挿入される。
吊り込み部のガイド溝に案内されるときに当該ピボット軸は、前記ばねを圧縮して組み込み穴に没入しながら前記ガイド溝を通過する。そして、軸孔の入口に到達したところでばねの力により組み込み穴から押出されて前記軸孔に嵌り込む。
前記吊り込み部は、例えば、下記特許文献1~3などに示されるように、従来の折戸用軸受においては、全て、前記軸孔を備えた軸受の本体部と一体に形成されている。
実開平06-56430号公報 特開平09-256717号公報 特開2004-225245号公報
ばねに付勢された軸方向スライドの可能なピボット軸を軸受の軸孔に案内する吊り込み部が軸受の本体部と一体に形成された従来の折戸用軸受は、ガイドレールに案内される戸先側のガイドランナの吊り元側への移動が前記吊り込み部によって規制される。
戸先側のガイドランナ26(図12と図15参照)は、鍔を有する出没しない軸が用いられている。このため、図16に示すように、折戸23が開かれてガイドランナ26が吊り込み部3の設置点まで移動すると、吊り込み部3が障害物となってガイドランナ26のそれ以上の吊り元側への移動が阻まれる。
この状態では、折戸23の吊り元側戸板23aに対する戸先側戸板23bの良好な折り重ねがなされない。このために、収納室の入口に占めるデッドスペースdsの割合が大きくなり、入口寸法の小さな収納室に設置される折戸開閉装置については特に、折戸23が邪魔になって収納室に対する物品の出し入れがし辛くなることが懸念される。
そこで、この発明は、折戸を全開したときに収納室の入口にできるデッドスペースが最小限に縮小される折戸用軸受を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、折戸枠のガイドレールの内部に装着される折戸用軸受を以下の通りに構成した。
即ち、ばねに付勢された軸方向スライドの可能な折戸吊り元側のピボット軸を組込み穴に没入させながら誘導する吊り込み部と、誘導された前記ピボット軸を嵌め込んで支持する軸孔と、締結ボルトを通すボルト孔と、前記ガイドレールで支えて前記締結ボルトを螺合させるナットを具備するものにした。
また、前記軸孔と前記ボルト孔が軸受の本体に形成され、前記ガイドレールのレール溝の両側面に対向して設けられた突条の、前記レール溝の開口側の面に前記本体が、溝底側の面に前記ナットがそれぞれ支持された状態で前記本体が前記締結ボルトと前記ナットによって前記ガイドレールに固定され、
さらに、前記吊り込み部が前記本体から独立した部材として構成され、前記本体が、前記ガイドレールの折戸吊り元側の内部に装着され、前記吊り込み部が前記本体に対して着脱自在に連結されたものにした。
この折戸用軸受は、下記1)、2)の構成を併用したものが好ましい。
1)前記本体が、前記レール溝に適合して嵌る平板部と、その平板部の戸先側の幅方向中央部に90°折り曲げて連ならせた、前記平板部よりも幅の狭い起立部とを有し、前記軸孔が前記平板部の戸先側の端部付近に、前記ボルト孔が前記平板部の吊り元側の端部付近にそれぞれ形成されている。
2)前記吊り込み部が、前記本体の前記起立部の端面に突き当てる位置決め部と、前記本体又はガイドレールに係止して前記位置決め部が前記起立部の端面に突き当てられた位置に自身を仮保持する連結具と、前記レール溝の溝底から前記本体の前記平板部の前記軸孔が開口した面に至る斜面の案内面を備えたガイド溝と、前記レール溝に挿入された状態にあるときに前記ガイドレールの外部に突出するつまみ部とを備えている。
前記つまみ部は、2個を対にして前記ガイド溝を設置した部位の左右に設けると好ましい。
なお、この発明の折戸用軸受は、前記本体の平板部に添わせる平板部と、前記ガイドレールの吊り元側の端部に係止する係止部とを備えたL字状の引き留め具を含ませ、その引き留め具にガイドレール長手方向に延びた長孔を設けてその長孔に前記締結ボルトを遊嵌させるようにしたものであってもよい。
この形態の折戸用軸受は、前記引き留め具を、前記本体の平板部の前記レール溝の溝底と向き合う面に添わせ、前記本体と前記ナットによる挟持がなされない状態にしておくと好ましい。
なお、本体に対して着脱自在の前記吊り込み部は、本体をガイドレールに装着するときに予め本体に連結しておいてピボット軸の吊り込みを行うことができる。本体をガイドレールに装着した後に本体に連結してピボット軸の吊り込みを行うこともできる。
また、ピボット軸の吊り込みを完了したらその吊り込み部は本体から取り外すのがよい。吊り込み部の存在が特に問題にならない場合には、取り外さずに残すことができる。
この発明の折戸用軸受は、ばねに付勢されたピボット軸を本体の軸孔に誘導する吊り込み部を本体から取り外せるようにしている。
吊り込み部を取り外すことで、吊り込み部による戸先側ガイドランナの移動規制を無くして折戸を全開したときの収納室入口部のデッドスペースを小さくすることができる。そのため、折戸が邪魔にならず、収納室に対する物品の出し入れがし易くなる。
また、前記本体が前記平板部と起立部を備え、さらに、前記吊り込み部が、前記位置決め部、連結具、ガイド溝及びつまみ部を備えるものは、本体に対する吊り込み部の着脱が道具なしで簡単に行える。
前記つまみ部が前記ガイド溝の左右にあるものは、吊り込み部がつまみ易いものになり、その吊り込み部を本体に連結する作業や本体との連結を解く作業がし易い。
このほか、前記引き留め具を備えるものは、以下の効果が得られる。その引き留め具は必須の要素ではないが、引き留め具の無い軸受では、前記締結ボルトによる締め付けが緩んだときに本体の位置が戸先側にずれ、これにより、折戸が傾き、吊り元側のピボット軸が本体の軸孔から抜けて折戸が倒れることが考えられる。
これに対し、引き留め具を備えるものは、締結ボルトによる締め付けが緩んで本体が戸先側にずれ動くときにガイドレールに動き止めされた引き留め具により本体が引き止められる。
これにより、本体の移動量が引き留め具に設けられた長孔とその長孔に通された締結ボルトとの間に生じているガイドレール長手方向の融通の範囲に制限され、折戸の倒れが確実に防止される。
この発明の折戸用軸受の一例をガイドレールに装着した状態にして示す折戸の吊り元側から見た斜視図である。 図1の装着状態を、折戸の戸先側から見た斜視図である。 図1の折戸用軸受を、ガイドレールから外した状態にして示す斜視図である。 図1の折戸用軸受の本体と吊り込み部と引き留め具と締結ボルトとナットを分解して示す斜視図である。 図1の折戸用軸受をガイドレールに装着した状態を示す断面図である。 図5のX-X線に沿った断面図である。 図1の折戸用軸受をガイドレールに装着した状態を示す底面図である。 図7の鎖線枠で囲まれた領域の拡大図である。 本体に対する吊り込み部の連結構造の他の例を示す断面図である。 本体に対する吊り込み部の連結構造のさらに他の例を示す断面図である。 折戸開閉装置のイメージ図である。 折戸開閉装置の構成要素を示す正面図である。 吊り元側の上側のピボット軸と、そのピボット軸を支持する折戸用軸受の吊り込み部を外した状態を示す斜視図である。 吊り元側の下側のピボット軸と、そのピボット軸を支持する軸受の斜視図である。 折戸の戸先側ガイドランナの斜視図である。 戸先側ガイドランナの吊り元側への移動が吊り込み部に規制されたときの収納室入口のデッドスペースの説明図である。 戸先側ガイドランナの吊り元側への移動が吊り込み部による規制が無いときの収納室入口のデッドスペースの説明図である。
この発明の折戸用軸受の実施の形態を、添付図面の図1~図15に基づいて説明する。
図11~図15に、折戸開閉装置の概要を示す。図12に詳しく示したように、図示の折戸開閉装置20は、折戸枠21、折戸23、ピボット軸24,25、ガイドランナ26、軸受1、及び軸受27によって構成されている。
折戸枠21は、対をなす対向配置のガイドレール22を上側と下側に有する。また、折戸23は、吊り元側戸板23aと戸先側戸板23bと両戸板を連結する蝶番23cを有する。
各ガイドレール22は、相反する向きに開口したレール溝22aを有する。上側のガイドレール22のレール溝22aは、図1~図3、及び図5、図6に示すように、下向き開口となっている。
そのレール溝22aの両側面には、レール長手方向に延びた突条22b(図2、図、3図6参照)が対向して設けられている。
図12に示すように、ピボット軸24は、吊り元側戸板23aの上部に取り付けられ、ピボット軸25は、吊り元側戸板23aの下部に取り付けられる。
ガイドランナ26は、戸先側戸板23bの上部と下部にそれぞれ取り付けられる。軸受1は、上側のピボット軸24を支持し、軸受27は、下側のピボット軸25を支持する。
ピボット軸24は、吊り元側戸板23aに埋め込まれる円筒ケース28(図12、図13参照)に組み込まれている。円筒ケース28には、ばね(図示せず)が収納されている。
そのばねによってピボット軸24は、円筒ケース28から突出する向きに付勢されている。また、そのピボット軸24は、円筒ケース28によって突出規制を受け、その突出規制範囲内に保持されている。
図12に示した折戸開閉装置20では、ピボット軸24がばねに付勢された可動軸である。そのピボット軸24を支持する軸受1(図12、図13のそれは、後述する吊り込み部3が外されている)が、この発明の折戸用軸受である。
図示の折戸用軸受1は、図3、図4に詳しく示した通り、本体2、その本体とは別加工された吊り込み部3、締結ボルト4、ナット5、及び引き留め具6とで構成されている。
図1~図7に示した本体2は、金属で形成されている。この本体2は、突条22bのレール溝開口側の面に添わせる平板部2aと、起立部2b(図4、図5参照)を有する。平板部2aは、図6に示した幅Wが、ガイドレール22のレール溝22aの溝幅よりも僅かに小さく、レール溝22aに適合して嵌る。
起立部2bは、平板部2aの戸先側端の幅方向中央部に90°折り曲げて連ならせている。この起立部2bは、両側部が切り欠かれており、平板部2aよりも幅が狭い。
平板部2aの戸先側の端部付近には軸孔7が形成され、さらに、その平板部2aの吊り元側の端部付近にはボルト孔8(図4~図6参照)が形成されている。
吊り込み部3は、硬質樹脂で形成されている。この吊り込み部3は、図4,図5に示した位置決め部3a、連結具3b、ガイド溝3c及びつまみ部3dを有している。位置決め部3aは、本体2の起立部2bの端面に突き当てられる。
例示の連結具3bは、位置決め部3aの両側部から本体2側に向かって延び出した左右一対の挟持片である。その対の挟持片の内面(対向面)には、凸部9(図4、図8参照)が対向して設けられている。
図示の連結具3b(左右の挟持片)は、図7、図8に示したように、本体2の起立部2bに対して弾性的に抱きつく。
前記凸部9は、半球状のものを複数個点在させることもできるが、それよりは、図示の半円柱状のものが好ましい。その半円柱状の凸部9は、上下方向に延びており、この凸部9が起立部2bの縁に沿い、起立部2bの吊り元側を臨む面に係止する。
その係止により、本体2に対する吊り込み部3の連結が安定する。凸部9が、図示の半円柱状であると、起立部2bとの係合領域が広く確保され、吊り込み部3の保持安定性が高まる。
ガイド溝3cは、上側のガイドレール22のレール溝22aの溝底から本体2の下面(この下面に軸孔7が開口している)に至る斜面の案内面gfを備えている。この案内面gfは、図5からわかるように、始端が上側のガイドレール22のレール溝22aの溝底に、終端が本体2の下面に繋がる位置にそれぞれある。
つまみ部3dは、その数が1個でも設置の目的は達成されるが、例示の折戸用軸受1には、好ましい構成として、2個のつまみ部3dがガイド溝3cの左右に対をなすように設けられている。
左右のつまみ部3dは、吊り込み部3が本体2に連結された状態で上側のガイドレール22の下方(外部)に突出する。そのため、これを指でつまんだり、当該つまみ部3dの下面を指先で押さえつけてガイドレール長手方向にスライド力を加えたりして吊り込み部3の本体2に対する結合と結合の解除(着脱)を行うことができる。
このように構成された吊り込み部3は、起立部2bを間に挟むようにして連結具3bを、位置決め部3aが本体2の起立部2bに当たるところまで本体2側に押し込むことによって本体2に連結される。
また、それとは反対に本体2から離れる方向に引っ張ることによって本体2との連結が解除され、本体2に対する連結と連結の解除は簡単である。
その吊り込み部3の本体2に対する連結は、本体2を上側のガイドレール22に取り付ける前、取り付ける後のいずれの時期に行ってもよい。
その吊り込み部3の本体2に対する連結は、既述の連結具3bに代わるものとして、図9に示した連結具3bを吊り込み部3に設けて行ってもよい。
図9の連結具3bは、凸部10を有する単体の連結片によって構成されている。位置決め部3aの上端から吊り元側に向かって延び出したこの図9の連結具3bは、本体2の起立部2bの突端と上側のガイドレール22のレール溝22aの溝底との間に挿入され、挿入終点で凸部9bが起立部2bの突端の吊り元側の縁部に係止して本体2に対する吊り込み部3の連結状態が保持されるものになっている。
吊り込み部3の本体2に対する連結は、図10に示すような連結具3bを設けて行ってもよい。図10の連結具3bは、吊り込み部3のガイド溝3cを有する部位の側壁の外面に凸部11を設けて構成されている。
その凸部11(連結具3b)が突条22bの突端のレール溝底側の縁部に係止して吊り込み部3のレール溝22aに対する差込み状態が保持され、本体2に対する吊り込み部3の連結がガイドレール22経由で間接的になされる。
締結ボルト4は、本体2に設けられたボルト孔8に通され、上側のガイドレール22に支持されたナット5にねじ込まれる。
ナット5(図のそれは板ナット)は、上側のガイドレール22の内部(レール溝)に挿入されており、締結ボルト4を締め込むことで、そのナット5が突条22bの上面に、本体2が突条22bの下面にそれぞれ押し付けられて本体2とナット5が上側のガイドレール22に固定される。
引き留め具6は、図4に示すようなL字状の金属製の板であり、平板部6aと、起立した係止部6bを有する。平板部6aは本体2の平板部2aの上面に添わせる。係止部6bは、平板部6aの吊り元側の端部に90°折り曲げて連接されている。
この引き留め具6の平板部6aは、図6からわかるように、その幅が、上側のガイドレール22の内部の左右の突条22b間の寸法よりも小さい。また、その平板部6aの厚みは、突条22bの厚みよりも小さい。
その平板部6aは、上側のガイドレール22の側壁内面の突条22b,22b間に挿入される。これにより、平板部6aは本体2に覆い隠された状態になり、軸受の外観がすっきりしたものになる。
その平板部6aには、ガイドレールの長手方向に延びる長孔12(図4,図5,図7参照)が設けられており、その長孔12に、本体2のボルト孔8に通された締結ボルト4が遊嵌される。
先に述べたように、平板部6aの厚みが突条22bの厚みよりも小さいことから、締結ボルト4の締め付けに対する干渉(本体2とナット5間に平板部6aが挟み込まれることによる締め付けの妨害)が起こらない。
そのため、締結ボルト4を締め込んだときに本体2とナット5が引き留め具6に邪魔されずに上側のガイドレール22の突条22bに直接押し付けられ、押し付け部の面圧が高まって軸受の固定が安定する。
引き留め具6の係止部6bは、図3、図4に示すように、左右の縁部が側方に張り出しており、これにより係止部6bの左右の縁部が図1、図7に示すように、上側のガイドレール22の吊り元側の端部に当接可能となっている。その当接により、係止部6bは、上側のガイドレール22の吊り元側の端面に係止して戸先側への移動が阻止される。
なお、本体2と引き留め具6は、上側のガイドレール22の吊り元側の端面に係止部6bが係止する位置に引き留め具6があるときに、平板部6aに設けられた長孔12とその長孔12に遊嵌された締結ボルト4との間に、本体2が戸先側に適度に動き得る融通が生じるようにしている(図7参照)。
これにより、締結ボルト4による締め付けが緩んで本体2が戸先側に位置ずれしても、前記融通が吸収された位置で本体2は引き留め具6によって引き止められる。よって、それ以上の本体の位置ずれは起こらず、軸受の位置ずれによる折戸の倒れが確実に防止される。
上側のピボット軸24の吊り込みは、ピボット軸24を吊り込み部3で誘導することによってなされる。
下側のガイドレール22の吊り元側の内部に固定された軸受27の軸孔に折戸の下側のピボット軸25を挿入し、この状態で折戸23を傾けてピボット軸24と上側のガイドランナ26を上側のガイドレール22のレール溝22aに入れる。そして、傾いた折戸23を、ピボット軸25を支点にして起立させて行く。
これにより、ピボット軸24は吊り込み部3のガイド溝3cの案内面gfに乗り上げ、ガイド溝3cに案内されて吊り元側に移動する。
このとき、ピボット軸24は、円筒ケース28内のばねを圧縮して組み込み穴に没入しながらガイド溝3cを通過し、本体2に乗り移って軸孔7の入口に到達した位置で円筒ケース28内のばねの力により組み込み穴から押出されて軸孔7に嵌り込む。
その時点で吊り込みが終了して折戸枠に対する折戸の取り付けが完了する。その作業を終えたら吊り込み部3を本体2から取り外す。
吊り込み部3が本体2との連結位置に残されていると、図16のように、その吊り込み部3が障害物となって戸先側のガイドランナの吊り元側への移動が規制され、収納室の入口のデッドスペースdsが大きくなる。
これに対し、吊り込み部3を本体2から取り外すと、図17に示すように、戸先側のガイドランナ26は本体2の起立部2bに当たるまで吊り元側に移動することが可能になる。これにより、吊り込み部3が残されているものに比べて収納室入口のデッドスペースdsが小さくなり、収納室に対する物品の出し入れがし易くなる。
上記デッドスペースdsの大きさの違いを比較したデータを以下に示す。デッドスペースの大きさの比較は、戸幅が300mmと400mm、戸厚が25mmと30mmの折戸を例に挙げて行った。
吊り込み部3としてガイドレール長手方向寸法が約30mmのものを用い、その吊り込み部が軸受に取り外されずに残存している場合と、その吊り込み部が取り外されている場合のデッドスペースを比較した。その結果を表1にまとめる。
Figure 0007094004000001
この発明の折戸用軸受は、吊り込み部3を取り外すことにより、吊り込み部3がデッドスペースに及ぼす影響が皆無となる。
このため、吊り込み部3のガイドレール長手方向寸法を充分に長くしてガイド溝3cの案内面gfの傾斜角を小さくすることができ、ばねに付勢されたピボット軸の吊り込みが、本体と吊り込み部が一体に加工された従来の折戸用軸受に比べて簡単になる。
なお、以上の説明は、ばねに付勢されたピボット軸が折戸の上部に設けられているものを例に挙げて行ったが、この発明は、折戸の下部のピボット軸がばねに付勢され、その折戸下部のピボット軸を支持する軸受に適用しても有効性が発揮される。
1 折戸用軸受
2 本体
2a 平板部
2b 起立部
3 吊り込み部
3a 位置決め部
3b 連結具
3c ガイド溝
gf 案内面
3d つまみ部
4 締結ボルト
5 ナット
6 引き留め具
6a 平板部
6b 係止部
7 軸孔
8 ボルト孔
9,10,11 凸部
12 長孔
20 折戸開閉装置
21 折戸枠
22 ガイドレール
22a レール溝
22b 突条
23 折戸
23a 吊り元側戸板
23b 戸先側戸板
23c 蝶番
24 上側のピボット軸
25 下側のピボット軸
26 ガイドランナ
27 下側の軸受
28 円筒ケース
W 折戸用軸受の本体部の幅
ds デッドスペース

Claims (6)

  1. 折戸枠(21)のガイドレール(22)の内部に装着される折戸用軸受であって、
    ばねに付勢された軸方向スライドの可能な折戸吊り元側のピボット軸(24)を斜面の案内面(gf)を有するガイド溝(3c)で案内して組み込み穴に没入させながら誘導する吊り込み部(3)と、誘導された前記ピボット軸(24)を嵌め込んで支持する軸孔(7)と、締結ボルト(4)と、その締結ボルト(4)を通すボルト孔(8)と、前記ガイドレール(22)で支えて前記締結ボルト(4)を螺合させるナット(5)を具備し、
    前記軸孔(7)と前記ボルト孔(8)が軸受の本体(2)に形成され、前記ガイドレール(22)のレール溝(22a)の両側面に対向してレール長手方向に延びて設けられた突条(22b)の、前記レール溝(22a)の開口側の面に前記本体(2)が、溝底側の面に前記ナット(5)がそれぞれ支持された状態で前記本体(2)が前記締結ボルト(4)と前記ナット(5)によって前記ガイドレール(22)に固定され、
    さらに、前記吊り込み部(3)が前記本体(2)から独立した部材として構成され、前記本体(2)が、前記ガイドレール(22)の折戸吊り元側の内部に装着され、前記吊り込み部(3)が前記本体(2)に対して着脱自在に連結され、
    前記本体(2)は、前記ガイドレール(22)のレール溝(22a)に適合して嵌る平板部(2a)と、その平板部(2a)の戸先側の幅方向中央部に90°折り曲げて連ならせた、前記平板部(2a)よりも幅の狭い起立部(2b)とを有し、前記軸孔(7)が前記平板部(2a)の戸先側の端部付近に、前記ボルト孔(8)が前記平板部(2a)の吊り元側の端部付近にそれぞれ形成されており、
    前記吊り込み部(3)は、前記本体(2)の前記起立部(2b)の端面に突き当てる位置決め部(3a)と、前記本体(2)又は前記ガイドレール(22)に係止して前記位置決め部(3a)が前記起立部(2b)の端面に突き当てられた位置に自身を仮保持する連結具(3b)と、前記ガイドレール(22)のレール溝(22a)の溝底から前記本体(2)の前記平板部(2a)の前記軸孔(7)が開口した面に至る斜面の案内面(gf)を備えたガイド溝(3c)と、前記レール溝(22a)に挿入された状態にあるときに前記ガイドレール(22)の外部に突出するつまみ部(3d)とを備えた折戸用軸受。
  2. 前記連結具(3b)が、前記位置決め部(3a)の両側部から前記本体(2)側に延び出して前記起立部(2b)に抱きつく左右一対の挟持片と、前記起立部(2b)の吊り元側を臨む面に係止する、上下方向に延びた半円柱状の凸部(9)とで構成された請求項に記載の折戸用軸受。
  3. 前記連結具(3b)が、前記本体(2)の起立部(2b)の突端と前記レール溝(22a)の溝底との間に挿入される連結片と、その連結片に設けられて当該連結片の挿入終点で前記起立部(2b)の突端の吊り元側の縁に係止する凸部(10)とで構成された請求項に記載の折戸用軸受。
  4. 前記連結具(3b)が、前記吊り込み部(3)の前記ガイド溝(3c)を有する部位の側壁の外面に設けられ、前記ガイドレール(22)の突条(22b)の突端のレール溝底側の縁部に係止して前記吊り込み部(3)の前記レール溝(22a)に対する差込み状態を保持する凸部(11)によって構成された請求項に記載の折戸用軸受。
  5. 前記本体(2)の平板部(2a)に添わせる平板部(6a)と、前記ガイドレール(22)の吊り元側の端部に係止する係止部(6b)とを備えたL字状の引き留め具(6)が含まれており、その引き留め具(6)がガイドレール長手方向に延びた長孔(12)を有し、その長孔(12)に前記締結ボルト(4)を遊嵌させるように構成された請求項1~4のいずれかに記載の折戸用軸受。
  6. 前記引き留め具(6)の平板部(6a)は、その幅が前記ガイドレール(22)のレール溝(22a)の両側面に設けられた突条(22b、22b)間の寸法よりも小さく、かつ、その厚みが前記突条(22b)の厚みよりも小さい請求項に記載の折戸用軸受。
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