JP7091852B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、出力画像を色見本の色に合わせるための画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来、顧客がポスターやパッケージ等の色見本(目標印刷物)を確認した後、印刷機により当該色見本に基づいて記録材に出力画像を形成する処理(印刷処理)を行う。その際に、印刷機の出力画像を色見本の色に合わせるため、スキャナーにより色見本の表面の情報を読み取って得た読取画像(以下「スキャン画像」とも称する。)を用いて、色変換テーブルを修正することが行われている。色変換テーブルとしては、例えばICC(International Color Consortium)プロファイルなどが用いられる。ICCプロファイルでは、CMYK表色系などのデバイス依存の色空間からL*a*b*表色系などのデバイス非依存の色空間への変換(CMYK-L*a*b*)や、CMYK表色系の色空間からCMYK表色系の色空間への変換(CMYK-CMYK)などが定義されている。
一般的に行われている色変換テーブルの編集では、印刷機の変動(ページ内ムラ、ページ間ムラなど)によって、複数ページからなる色見本においてCMYK値とL*a*b*値の組み合わせが複数存在した場合に、複数の色再現が成立するような色変換を実施することができない。そのため、出力画像を構成する全ての点の色を、複数の色見本に合わせることができない。
このような問題を解決するため、特許文献1(段落[0169]等参照)に、複数の目標印刷物から一つの平均的なターゲットプロファイルを作成することが開示されている。特許文献1には、「平均的なターゲットプロファイルを作成するにあたって、複数の目標印刷物が類似した色を含んでおり、複数の目標印刷物の読取画像データから類似した色が抽出された場合には、色変換テーブルを作成する際の格子点に対する色の対応付けに際して、色の取り合いが発生し、格子点の修正Lab値は、類似した複数の色の平均値になる。」と記載されている。
ここで、図1を参照して従来技術について説明する。図1左側に示すように、目標印刷物CS(色見本)の元データである印刷画像データImは、例えば2ページのPDFファイル(印刷画像データIm1,Im2)である。1ページ目の印刷画像データIm1内及び2ページ目の印刷画像データIm2内の各々のりんごは、ほぼ同じ色Ap(例えば赤色でCMYK値が同じ)である。目標印刷物CSは、2ページであり、目標印刷物CS1と目標印刷物CS2で構成されている。目標印刷物CS1,CS2はそれぞれ、印刷画像データIm1,Im2に基づいて生成されたものであるが、目標印刷物CS1,CS2内のりんごの色はそれぞれ色Ap1,Ap2である。図1の例では、2ページ目の目標印刷物CS2のりんごの色Ap2は、対応する印刷画像データIm2のりんごの色Apと類似した赤色であるが、1ページ目の目標印刷物CS1のりんごの色Ap1は、対応する印刷画像データIm1のりんごの色Ap(赤色)と異なり、黄色がかった色である。
一般に、色変換テーブルの修正では、まずスキャナーで目標印刷物の読み取り(スキャン)を行い、スキャナーが出力する測色値(例えばRGB値)をデバイス非依存の色空間の表色系(例えばL*a*b*)に変換する。そして、画像処理装置において、L*a*b*の測色値に基づいて色変換テーブルCP(例えばL*a*b*-CMYK)の修正を行う。
図1右側に示すように、1ページ目の目標印刷物CS1に合わせて色変換テーブルCPを修正した場合、修正後の色変換テーブルCPに基づいて生成される1ページ目及び2ページ目の印刷物S1,S2の各々のりんごは、色Ap1となる(修正例(1))。また、2ページ目の目標印刷物CS2に合わせて色変換テーブルCPを修正した場合、修正後の色変換テーブルCPに基づいて生成される1ページ目及び2ページ目の印刷物S1,S2の各々のりんごは、色Ap2となる(修正例(2))。さらに、1ページ目の目標印刷物CS1と2ページ目の目標印刷物CS2の平均に合わせて色変換テーブルCPを修正した場合、修正後の色変換テーブルCPに基づいて生成される1ページ目及び2ページ目の印刷物S1,S2の各々のりんごは、色Ap12(例えばオレンジ色がかった色)となる(修正例(3))。修正例(3)は、特許文献1に記載の技術に相当する。
特開2016-048900号公報
上述のとおり、特許文献1に記載の技術では、類似の色(例えばCMYK値)が複数の色見本に存在する場合に、各色(測定点)の測色値から求めた平均値を用いて色変換テーブルを作成する。そのため、印刷画像データの異なる複数のページに同じ色があるにもかかわらず、印刷機の変動等によりそれぞれに対応する印刷物の色が異なってしまった場合に、出力画像(印刷物S1,S2)の色を、複数の目標印刷物(CS1,CS2)の色に合わせることができない。
上記の状況から、印刷画像データの複数のページ間で同じ色にもかかわらず、印刷機の変動等により色再現が異なる複数の目標印刷物がある場合に、出力画像の色を、複数の目標印刷物の色に合わせることができる手法が望まれていた。
本発明の一態様の画像処理装置は、複数ページで構成される印刷画像データの入力を受け付ける印刷画像データ入力部と、印刷画像データの再現すべき目標色が出力された目標印刷物のスキャン画像の入力を受け付けるスキャン画像入力部と、印刷画像データの色データと、目標印刷物のスキャン画像の色データとの対応付けを行う色データ対応付け部と、を備える。また、画像処理装置は、印刷画像データの色データ及び目標印刷物のスキャン画像の色データを用いて比較処理を行い、印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、スキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所を特定する色データ比較部、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、印刷画像データの複数のページ間で同じ色にもかかわらず、色再現が異なる複数の目標印刷物がある場合に、出力画像の色を、複数の目標印刷物の色に合わせることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
従来技術を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理による第1の効果を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理による第2の効果を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムの全体構成例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムを構成する各装置が備えるコンピューターのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムを構成する各装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理手法の手順例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る色見本検査結果を示す画面の一例を示す説明図である。 デバイスプロファイルを用いた色変換処理の流れを示す説明図である。 デバイスリンクプロファイルを用いた色変換処理の流れを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るデバイスプロファイルにおけるソースプロファイルのA2Bテーブルを修正する例を示す説明図であり、図11Aは修正前、図11Bは修正後のA2Bテーブルを表す。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[一実施形態の概要]
本発明の一実施形態は、複数の目標印刷物(色見本)のスキャン画像を用いて色変換テーブルを修正する画像処理装置及び画像処理方法に関する。本実施形態では、原稿の色(例えば印刷画像データのCMYK値)がページ間で同じであるにも関わらず、プリンターの変動によって印刷物のページ間で測色値が異なってしまった原稿(色、位置等)を検知し、その結果をユーザーに通知する。また、本実施形態は、原稿のページごとに色変換テーブルを切り替えて、全てのページにおいて色見本どおりの色再現で出力する。
目標印刷物は、再現すべき目標色の色見本印刷物であり、印刷画像データに基づいて印刷された現物の色見本として与えられるものである。印刷画像データは、印刷しようとする画像内容を表すデジタル画像データである。目標印刷物の出力手段として任意のプリンターを用いることができる。
(第1の効果)
次に、本実施形態に係る画像処理による効果について説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理による第1の効果を示す説明図である。本実施形態では、例えば2つの印刷目標物に対して色を合わせることができるのか否か、そして、できない場合にはどの色ができないかといった情報を、表示装置に表示してユーザーに通知する。このユーザーへの通知の効果(第1の効果)として、以下のことが期待できる。
例えば、(1)色変換テーブルを印刷画像データのページごとに切り替える、あるいは(2)印刷画像データをユーザーが修正する、という手段を、ユーザーが選択することができるようになり、印刷画像データに基づく印刷物を、複数の目標印刷物に対して合わせることができる。また、表示装置に上記内容を表示する場合、記録材に出力する前にユーザーが色再現状態を確認できるので、無駄な出力を削減することができる。
図2の例は、目標印刷物CS1,CS2(図1左上と同じ)のスキャン画像が表示装置に表示されている状態(GUI:Graphical User Interface)を表している。目標印刷物CS1,CS2の各スキャン画像は、1つの色変換テーブルで補正しきれないページに該当するものである。図2では、2ページ目(目標印刷物CS2)のスキャン画像内の女性が持つりんごの色Ap2が、1ページ目(目標印刷物CS1)のスキャン画像内の男性が持つりんごの色Ap1と比較して色差が大きいため、該当りんごに対しマークMを表示してユーザーに注意を喚起している。また、図2には、該当りんごの色Ap2の色情報CVとして、測定値(ここではCMYK値)と1ページ目のりんごの色に対する色差(ΔE)が表示されている。
(第2の効果)
図3は、本実施形態に係る画像処理による第2の効果を示す説明図である。図3に示すように、スキャナーで目標印刷物CS1,CS2の読み取りを行い、スキャナーが出力する測色値(例えばRGB値)をデバイス非依存の色空間の表色系(例えばL*a*b*)に変換する。そして、クライアント端末3(後述する図6参照)において、L*a*b*の測色値に基づいて色変換テーブルCP(図1参照)をページごとに修正(作成)する。ここでは、色変換テーブルCPをコピーして、1ページ目用にりんごの色Apを色Ap1に変換する色変換テーブルCP1を作成する。同様に、色変換テーブルCPをコピーして、2ページ目用にりんごの色Apを色Ap2に変換する色変換テーブルCP2を作成する。なお、例えば1ページ目については色変換テーブルCPを直接修正し、また2ページ目については、コピーした色変換テーブルCPを修正(編集)するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、印刷画像データの必要なページだけ色変換テーブルを複製して該当ページに対応する色変換テーブルを修正(作成)することができるため、次のような効果(第2の効果)がある。すなわち、本実施形態は、印刷画像データの必要なページだけ色変換テーブルを修正することができるため、印刷画像データの異なる複数のページ間で同じ色にもかかわらず、印刷機の変動等により色再現が異なる複数の目標印刷物がある場合でも、印刷画像データの全てのページを色見本通り(図3では色Ap1,色Ap2)に再現することができる。また、必要なページだけ色変換テーブルを複製するので、全てのページごとに色変換テーブルを作成する必要がない。
[画像形成システムの全体構成]
次に、本実施形態に係る画像形成システム(色調整システム)について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成システムの全体構成例を示す。
図4に示す画像形成システム10は、プリンター1と、コントローラー2と、クライアント端末3と、スキャナー4(読取部の一例)とを含む。ネットワーク6は、例えばイーサネット(登録商標)などの規格に準拠したLAN(Local Area Network)等の通信回線である。ネットワーク6を介して、各装置が相互に通信可能に接続される。
プリンター1(画像形成装置の一例)は、通信用のインターフェースを介してコントローラー2と接続され、コントローラー2から印刷ジョブ(印刷画像データ及び印刷設定)を受け取り、印刷設定に基づいて印刷画像データの出力処理を行う。例えばプリンター1は、互いに色相の異なるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3つの基本色及びブラック(K)の色を用いて、用紙に画像を形成(印刷処理)する。
なお、プリンター1は、電子写真方式プリンター、インクジェットプリンター、又はオフセット印刷機などでもよく、形式は問わない。また、目標印刷物は、上記いずれのプリンターで生成されたものでも構わない。「プリンター」という用語は、印刷機、印刷装置、画像記録装置、画像形成装置、画像出力装置などの用語と同義のものとして理解される。さらに、プリンター1は、印刷処理、コピー機能、スキャン機能などの複数の機能を有する複合機(MFP:MultiFunction Peripheral)でもよい。
コントローラー2は、ネットワーク6を介してクライアント端末3により発行された印刷ジョブを受信する。そして、コントローラー2は、受信した印刷ジョブの印刷画像データに対して、色変換、スクリーニング、ラスタライズ等の処理を行い、プリンター1に印刷画像データを転送する。印刷画像データは、例えばPDFデータやTIFFデータである。ラスタライズ(RIP:Raster Image Processer)処理により、画像形成用のラスター・イメージの画像データが生成される。色変換は、色変換テーブル(ルックアップテーブル)を用いて行われる。なお、プリンター1とコントローラー2は専用線で接続されていてもよい(PCIバス接続など)。
クライアント端末3(画像処理装置の一例)は、プリンタドライバーや専用のソフトウェア(アプリケーションプログラム)を用いて、ユーザーの入力操作に応じて印刷ジョブを発行し、その印刷ジョブをコントローラー2に送信することで印刷指示を行う。本実施形態では、クライアント端末3に、印刷画像データを作成及び修正(編集)することが可能なアプリケーションプログラムがインストールされている。クライアント端末3としては、PC(Personal Computer)等の汎用のコンピューターが用いられる。また、クライアント端末3は、スキャナー4から出力される目標印刷物の読取画像(以下「スキャン画像」とも言う。)を受信し、そのスキャン画像を用いて色変換テーブルの修正を行う。
スキャナー4(読取り部の一例)は、ユーザーの手作業による色見本の出力画像の読み取りに用いられる。スキャナー4は、読み取り面に色見本の出力画像の印刷面が対向するようにセットされると、色見本の表面の情報(出力画像)を読み取り、読取結果(スキャン画像)をクライアント端末3に送信する。
スキャナー4としては、発光部材と複数の光電変換素子が用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)に所定の間隔で配置したラインセンサ、又は光電変換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサを使用できる。各光電変換素子は、光源から射出され用紙の表面で反射した光の強度に応じた信号を出力する。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のセンサやCMOS型(MOS型を含む)のセンサを利用できる。
なお、図4に示すスキャナー4は、市販の外付けスキャナーであるが、プリンター1に付属のプラテンスキャナーでもよいし、インライン(用紙搬送路)に設置した自動取得型スキャナーでもよいし、デジタルスチルカメラを用いてもよい。インラインの配置例としては、プリンター1内の定着器の下流側(用紙に画像が形成された後)、又は、プリンター1の下流側に連結された後処理装置がある。
具体的には、スキャナー4は、色見本の出力画像に含まれる各色をそれぞれ分光的に測定し、測定した各色の測色値を色データとしてクライアント端末3に送信する。ここで、スキャナー4による測色値は、分光反射率(例えばRGB)の値、国際照明委員会(CIE)で定めるXYZやL*a*b*等のデバイスに依存しない表色系の値で表される。なお、スキャナー4による測色値が分光反射率の値やXYZの値で表される場合、クライアント端末3が、当該測色値をL*a*b*の値やCIECAM02の値に変換する構成であってもよい。本実施形態では、スキャナー4による測色値として、RGB値を用いる場合を説明する。
上記のコントローラー2は、例えばクライアント端末3又はネットワーク6より送信される色変換テーブル(デバイスリンクプロファイル)を、HDD等の記憶装置に記憶する。コントローラー2は、生成した画像データについてデバイスリンクプロファイルを用いて色変換処理を行うことができる。コントローラー2は、上記色変換処理を行った又は色変換処理を行わない画像データをプリンター1に送信して出力させる。
なお、上述したコントローラー2は、プリンター1に内蔵されてもよい。また、クライアント端末3の色変換テーブルの修正機能が、コントローラー2又はプリンター1に内蔵されてもよい。
[各装置のハードウェア構成]
次に、プリンター1、コントローラー2、及びクライアント端末3が備えるコンピューターのハードウェア構成について説明する。図5は、コンピューターのハードウェア構成例を示すブロック図である。
コンピューター40は、バスライン49にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)41a、ROM(Read Only Memory)41b及びRAM(Random Access Memory)41cを備える。さらに、コンピューター40は、不揮発性ストレージ42、ネットワークI/F部43、操作部44及び表示部45を備える。
CPU41aは、本実施形態のプリンター1、コントローラー2、及びクライアント端末3が備える各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM41bから読み出して実行する。RAM41cには、演算処理の途中に発生した変数やパラメータなどが一時的に書き込まれる。CPU41a、ROM41b及びRAM41cは、制御部41を構成する。
例えば、プリンター1を構成するコンピューター40は、CPU41aがROM41bに記憶されているプログラムを読み出すことで、印刷ジョブに基づいて用紙に画像を形成(印刷処理)する制御などを行う。
また、例えばコントローラー2を構成するコンピューター40は、CPU41aがROM41bに記憶されているプログラムを読み出すことで、印刷ジョブの印刷画像データに対する色変換やラスタライズ処理などの制御を行う。
また、例えばクライアント端末3を構成するコンピューター40は、CPU41aがROM41bに記憶されているプログラムを読み出すことで、印刷画像データの作成及び修正(編集)、目標印刷物のスキャン画像と印刷画像データとの比較、色合わせ判定、及び色変換テーブル修正などの制御を行う。印刷画像データの修正を行う場合、制御部41は、画像修正部として用いられる。画像修正部は、該当ページの印刷画像データに基づく出力画像の色が目標印刷物の色に合うように、操作部44に対するユーザーの指示に従って印刷画像データを修正する。
不揮発性ストレージ42には、例えばHDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリなどが用いられる。この不揮発性ストレージ42には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、コンピューター40をプリンター1、コントローラー2、及びクライアント端末3として機能させるためのプログラムが記録されてもよい。
ネットワークI/F部43は、例えばNIC(Network Interface Card)等で構成され、端子が接続されたLAN(Local Area Network)や専用線などを介して接続される装置との間で、各種データを送受信する。
例えば、コントローラー2を構成するコンピューター40のネットワークI/F部43は、色変換テーブルをクライアント端末3に送信したり、クライアント端末3から印刷ジョブや修正された色変換テーブルを受信したりする。
また、例えばクライアント端末3を構成するコンピューター40のネットワークI/F部43は、コントローラー2から色変換テーブルを受信したり、印刷ジョブや修正した色変換テーブルをコントローラー2に送信したりする。
操作部44は、例えばキーやボタンなどで構成され、ユーザーによって入力された操作内容に応じた操作信号を生成して該操作信号をCPU41aに供給する。表示部45は、例えば液晶パネルなどで構成され、文字や画像などを画面に表示する。なお、プリンター1、コントローラー2、又はクライアント端末3の構成によっては、操作部44や表示部45を備えない場合もある。
[各装置の内部構成の例]
次に、画像形成システム10のコントローラー2及びクライアント端末3の内部構成について説明する。図6は、コントローラー2及びクライアント端末3の内部構成例を示すブロック図である。
プリンター1のプリントエンジン11(画像形成部の一例)は、制御部41(図5参照)の指示に従い、画像形成処理を実行する。また、コントローラー2が備える制御部41のCPU41aが、ROM41bに記憶されたプログラムを実行することにより、図6に示すコントローラー2の各部の機能が実現される。さらに、クライアント端末3が備える制御部41のCPU41aが、ROM41bに記憶されたプログラムを実行することにより、図6に示すクライアント端末3の各部の機能が実現される。
(コントローラーの内部構成の例)
コントローラー2は、プリントエンジン11及びクライアント端末3と通信可能に接続されており、データ入出力部21、色変換部22、色変換テーブル設定部23、色変換テーブル記憶部24、及びRIP処理部25を備える。
データ入出力部21は、情報処理装置の一例であるクライアント端末3から印刷画像データを含む印刷ジョブの入力を受け付けたり、ラスタライズ処理済みの印刷画像データを含む印刷ジョブをプリンター1へ出力したりする。また、データ入出力部21は、クライアント端末3から色変換テーブルCPを受信し、色変換テーブル記憶部24に記憶する。
色変換部22は、印刷ジョブに含まれる印刷画像データに対して、色変換テーブル記憶部24に記憶されている色変換テーブルを用いて色変換を行い、色変換済みの印刷画像データをRIP処理部25に供給する。色変換テーブル設定部23は、印刷画像データに基づいて、ページごとに適用する色変換テーブルを設定し、該当色変換テーブルを読み出して色変換部22に供給する。色変換テーブル記憶部24には、デフォルトの色変換テーブルCP、及び/又は修正された色変換テーブル(例えば色変換テーブルCP1,CP2)が格納される。
RIP処理部25は、例えば色変換済みの印刷画像データに対して、ラスタライズ処理を行い、データ入出力部21へ供給する。
(クライアント端末の内部構成の例)
クライアント端末3は、コントローラー2と通信可能に接続されるとともに、操作部44、表示部45及びスキャナー4が接続されている。クライアント端末3は、印刷画像データの受け付け、目標印刷物のスキャン画像の受け付け、色データ比較結果の表示、プリンター1への色変換テーブルの登録などのインターフェース機能を持つ。そして、クライアント端末3は、印刷画像データ入力部31、目標印刷物スキャン画像入力部32、代表色抽出部33、画像位置合わせ部34、色データ比較部35、色合わせ判定部36、色変換テーブル修正部37、及び色変換テーブル登録部38を備える。
印刷画像データ入力部31は、例えば操作部44から入力される操作信号に基づいて、印刷画像データの入力を受け付けて、該印刷画像データを代表色抽出部33に供給する。また、印刷画像データ入力部31は、ネットワーク6を介してコントローラー2から印刷画像データを取得してもよい。目標印刷物スキャン画像入力部32は、スキャナー4により読み取られた目標印刷物のスキャン画像の入力を受け付けて、該スキャン画像を代表色抽出部33に供給する。
代表色抽出部33は、画像位置合わせ部34とともに、印刷画像データの色データと目標印刷物のスキャン画像の色データとの対応付けを行う“色データ対応付け部”を構成する。
代表色抽出部33は、目標印刷物の元データである印刷画像データから色合わせを実施する代表色を抽出する。代表色を抽出する方法として、例えばK-平均法などのクラスタ分析の手法を用いることができる。K-平均法は、非階層型クラスタリングのアルゴリズムの一種であり、クラスタの平均を用いて、予め決められたクラスタ数k個に分類する手法である。代表色の抽出にあたっては、ある程度の面積を有する点(領域)のみを抽出することが望ましい。ある程度とは、例えば一般的なスクリーン処理による影響を受けにくい大きさとされる約2mm以上である。また、代表色を、特定の色又はユーザーなどに指定された色に限定して抽出してもよい。
画像位置合わせ部34は、目標印刷物のスキャン画像から、印刷画像データから抽出した代表色の位置に該当(対応)する色データを取得する。印刷画像データの画像エッジや画像特徴量などを元に、印刷画像データとスキャン画像との位置合わせを行うことにより、印刷画像データの代表色に対応するスキャン画像の色データを抽出することができる。スキャン画像の色データは、例えばCCDの応答値を元にしたRGB値でよいが、より人間の感じる色の差に近い測色値で評価するために、RGB値から測色値(L*a*b*,CIEXYZ,CIECAM02など)に変換して測色値で評価することが望ましい。その場合、スキャナー4のRGB値と測色値を対応付けたスキャナプロファイルを用いることができる。スキャナプロファイルとして、例えばICCプロファイル形式のスキャナプロファイルを使うことができる。
色データ比較部35は、印刷画像データの色データ及び目標印刷物のスキャン画像の色データを用いて比較処理を行い、印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、その印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所を特定する。以下に、色データ比較部35の機能について具体的に説明する。
具体的には、色データ比較部35は、印刷画像データのページ間で各々の代表色の色データを比較する。そして、色データ比較部35は、代表色抽出部33により抽出された1以上の代表色(代表群)について、複数のページで同じ色(若しくは実質的に同じ色)が使われているか探索する。例えば、印刷画像データの1ページ目における代表色群のCMYK値リストに対して、2ページ目、3ページ目及びそれ以降のページのCMYK値を探索し、1ページ目の代表色群のCMYK値リストと探索したCMYK値との差分が閾値(第1の閾値)以下とである同じ色を対応付けてRAM41cに一時記憶する。第1の閾値は、印刷画像データの複数のページ間の色データの差分が所定の範囲内であるか否かを判断するための閾値である。色データ比較部35は、この比較処理を、印刷画像データを構成するすべてのページの代表色群について行う。
また、色データ比較部35は、印刷画像データの複数のページ間で同じ色として抽出した代表色に対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、スキャン画像の複数のページの色データ間の差分が、予め設定された閾値(第2の閾値)を超える値であるか否かを判定する。第2の閾値は、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の色データの差分が所定の範囲内であるか否かを判断するための閾値である。
第1の閾値及び第2の閾値は、予めROM41b又は不揮発性ストレージ42に記憶されているものとする。制御部41(色データ比較部35)が、操作部44で生成された操作信号に基づいて、第1の閾値及び第2の閾値の少なくとも一つを設定できるようにしてもよい。第1の閾値と第2の閾値は同じ値でもよいし、違う値に設定してもよい。
また、第1の閾値及び第2の閾値を、印刷画像データ若しくは目標印刷物のスキャン画像の色データごと、その色データにより形成される面積ごと、又はその両方ごとに、操作部44で生成された操作信号に基づいて設定できるようにしてもよい。ユーザーによっては、人間の肌の色、会社のマークやロゴなどの色を、より目標印刷物に近い状態で印刷物に出力したいという要望がある。例えば同じ色データ(代表色)で形成される面積が大きい場合には色の違いが目立ちやすいため、第1の閾値及び第2の閾値(特に第2の閾値)を厳しめに設定するとよい。
この判定は、スキャナー4の出力色の色空間であるRGB色空間におけるRGB値の距離で行ってもいいが、測色値、特に均等色空間であるL*a*b*値に変換してからの色差で判定した方が、人の見た目に合った評価になるため望ましい。色差について、2点のL*a*b*値の単純なユークリッド距離であるΔE*abを用いて求めてもよいし、改良版色差であるΔE00を用いて求めてもよい。
そして、色データ比較部35は、印刷画像データの複数のページの代表色に対応する、目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データの間に、上記第2の閾値よりも大きな色差があると判断した場合には、スキャン画像の該当する色データを色修正候補として色変換テーブル修正リスト35a(詳細は図8参照)に追加する。なお、図6では、色変換テーブル修正リストを「修正リスト」と表記している。
さらに、色データ比較部35は、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の色データの比較結果を、表示部45に表示するよう制御する。また、色データ比較部35は、印刷画像データの複数のページ間で色データが同じ代表色に対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所の色データについての情報(図2、図8参照)を、表示部45に表示するよう制御する。
色合わせ判定部36は、色データ比較部35による比較結果に対し、1つの色変換テーブルCPで印刷画像データImのすべてのページに対する色合わせが可能であるか否かを判定する。つまり、色合わせ判定部36は、「印刷画像データの複数のページ間で代表色の色データ(例えばCMYK値)の差分が第1の閾値以下であっても、対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の上記代表色に対応する色データ(例えばL*a*b*値)の差分が第2の閾値を超える点(領域)」が1点以上あるか否かを判定する。該当する点(領域)が存在しない場合には、1つの色変換テーブルCPですべてのページの色合わせが可能である。
色変換テーブル修正部37は、1つの色変換テーブルCPですべてのページの目標印刷物の色合わせができない場合に、該当ページごとに色変換テーブルCPを複製(コピー)及び修正し、ページごとに目標印刷物のスキャン画像の色に合わせて色変換テーブルを作成する。色変換テーブルの修正手法は、大きく2つある。1つ目は、デバイス依存のCMYK値からデバイス非依存の測定値(L*a*b*値)を定義したソースプロファイル(ターゲットプロファイル)(後述する図9参照)を修正する手法である。2つ目は、印刷画像データのCMYK値とプリンター1のCMYK値を紐つけたデバイスリンクプロファイル(DLP)(後述する図10参照)を修正する手法である。色変換テーブルの修正についての詳細は、後述する。
色変換テーブル登録部38は、色変換テーブル修正部37で修正された色変換テーブルをコントローラー2に送信し、修正済みの色変換テーブルを色変換テーブル記憶部24に記憶(登録)する。
[画像処理手法]
次に、画像形成システム10の画像処理手法の手順例について説明する。図7は、画像形成システム10の画像処理手法の手順例を示すフローチャートである。本フローチャートに示す一連の処理は、例えば図1及び図3に示すような印刷画像データImと目標印刷物CS(色見本)の色合わせの実行を指示するメニュー画面を表示部45に表示しておき、ユーザーがメニュー画面から「色合わせの実行」を選択したときに、実行される。あるいは、ユーザーが目標印刷物CSの色情報をインラインセンサ61に読み取らせる作業をする際に、目標印刷物スキャン画像入力部32又は印刷画像データ入力部31が、上記メニュー画面を表示部45に表示するように制御してもよい。
まず、「色合わせの実行」が選択されると、クライアント端末3の印刷画像データ入力部31(図6参照)は、印刷画像データImの入力を受け付けて、印刷画像データImを代表色抽出部33に供給する(S1)。印刷画像データ入力部31は、コントローラー2から印刷画像データImを取得してもよいし、不揮発性ストレージ42からユーザーが操作部44を操作して指定した印刷画像データImを取得してもよい。
次いで、目標印刷物スキャン画像入力部32は、スキャナー4から色合わせ対象の目標印刷物CSのスキャン画像の入力を受け付けて、スキャン画像を代表色抽出部33に供給する(S2)。このように、スキャナー4からスキャン画像を取得してもよいし、不揮発性ストレージ42に格納されている予め取得済みのスキャン画像を取得してもよい。
次いで、代表色抽出部33は、印刷画像データImから色合わせを実施する代表色を抽出する(S3)。なお、コンピューター40にコストをかけられて、印刷画像データIm内の全点(全画素)の色を評価することが許されるのであれば、代表色の抽出を行わないで、全点評価しても構わない。
次いで、画像位置合わせ部34は、印刷画像データと対応するスキャン画像との位置合わせを行い、印刷画像データImから抽出した代表色に該当する色データを、目標印刷物CSのスキャン画像から取得する(S4)。
次いで、色データ比較部35は、印刷画像データImのページ間で各々の代表色の色データを比較し、複数のページに存在する各代表色の色データの差分が第1の閾値以下である、同じ色若しくは実質的に同じ色である代表色を抽出する(S5)。
次いで、色データ比較部35は、印刷画像データImの複数のページで同じ色として抽出した代表色に対応する、画像位置合わせ部34で取得したスキャン画像の複数のページの色データ間の差分が、第2の閾値よりも大きいか否かを判定する(S6)。次いで、色データ比較部35は、印刷画像データの複数のページの代表色に対応する、目標印刷物のスキャン画像の各色データの間に、上記第2の閾値よりも大きな色差があると判断した場合には(S6のYES)、スキャン画像の該当する色データを色修正候補として色変換テーブル修正リスト35aに追加する(S7)。また、当該差分が第2の閾値以下である場合には(S6のNO)、色データ比較部35は、ステップS8の判定処理に進む。
次いで、ステップ7の処理が終了後、又は、ステップS6においてNO判定の場合、色データ比較部35は、目標印刷物のスキャン画像がある全てのページにおいて、ステップS3の処理で抽出した代表色を全点比較したか否かを判定する(S8)。色データ比較部35は、上記抽出した代表色を全点比較していない場合には(S8のNO)、ステップS5~S8の処理を繰り返す。また、色データ比較部35は、抽出した代表色を全点比較した場合には(S8のYES)、ステップS9の処理に進む。
次いで、色データ比較部35は、ステップS6における比較結果を表示部45に表示する(S9)。すなわち、色データ比較部35は、入力印刷画像データImの複数のページ間における代表色の色データ(CMYK値)の差分が第1の閾値の範囲内であっても、その代表色に対応する目標印刷物CSのスキャン画像の測色値(L*a*b*値)が第2の閾値を超える点を、表示部45に表示する。ここでは、色データ比較部35は、1つの色変換テーブルCPを修正しても2つの目標印刷物CS1,CS2(図3参照)に合わせた調整ができない点を表示していることになる。
ユーザーは、表示部45に表示された比較結果を見て、自分で入力印刷画像データImのページ毎に色変換テーブルCP1,CP2を設定し、色変換テーブルCP1,CP2を修正してもよい。また、印刷画像データImの各ページの該当代表色の色データを修正することで、印刷画像データImの各ページの代表色(例えば、2つのりんごの色Ap)を、目標印刷物CS1,CS2の代表色(例えば、りんごの色Ap1,Ap2)に合うように修正してもよい。このように、ユーザーは、ページごとに色変換テーブルCPを修正するか、元データの印刷画像データImの該当ページを修正するか、いずれかを選択することができる。
なお、比較の結果の表示は必ずしも必要ではなく、表示部45に表示せずに、次の色変換テーブルの修正処理に進んでもよい。あるいは、ユーザーが色変換テーブルを調整する場合は、次のステップに進まずに、ここで完了してもよい。
次いで、色合わせ判定部36は、色データ比較部35による比較結果に対し、1つの色変換テーブルCPで目標印刷物CSのすべてのページに対する色合わせが可能であるか否かを判定する(S10)。つまり、色合わせ判定部36は、「印刷画像データの複数のページ間で代表色の色データ(CMYK値)の差分が第1の閾値以下であっても、対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の上記代表色に対応する色データ(L*a*b*値)の差分が第2の閾値を超える点(領域)」が1点以上あるか否かを判定する。該当する点(領域)が存在しない場合には、1つの色変換テーブルCPで目標印刷物CSのすべてのページの色合わせが可能である。
なお、図7では、該当する点(領域)が1点以上あるか否かを判定するが、1点に限らず、2点以上の任意の数としてもよい。また、該当する色(領域)が設定された閾値の個数以上であった場合に、色変換テーブルCPの修正を実施する構成としてもよい。あるいは、表示部45に、色変換テーブルCPの修正の指示が可能な画面(GUI)を表示し、ユーザーに色変換テーブルCPの修正の是非を判断させるようにしてもよい。
次いで、1つの色変換テーブルCPで印刷画像データImのすべてのページに対する色合わせが可能である場合には(S10のYES)、色変換テーブル修正部37は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、1つの色変換テーブルCPで印刷画像データImのすべてのページに対する色合わせが不可能である場合には(S10のNO)、色変換テーブル修正部37は、設定された1つの色変換テーブルCPで補正できないページに対して、色変換テーブルCPを複製する(S11)。次いで、色変換テーブル修正部37は、複製した色変換テーブルCP1,CP2を修正し(S12)、色変換テーブルCP1,CP2をコントローラー2に送信する。コントローラー2に送信された色変換テーブルCP1,CP2は、色変換テーブル記憶部24に格納される。
そして、プリンター1において印刷画像データImを出力する際に、コントローラー2の色変換テーブル設定部23が、印刷画像データImのページごとに色変換テーブルCP1又はCP2を色変換テーブル記憶部24から読み込んで、色変換部22に供給する。次いで、色変換部22は、印刷画像データImのページごとに色変換テーブルCP1及びCP2を切り替えて色変換を行い、色変換後の印刷画像データImがプリンター1に供給される。それにより、プリンター1は、印刷画像データImのページごとに目標印刷物CS1,CS2に色を合わせて、印刷物S1,S2(図3参照)を出力することができる。
なお、上述したように、色変換テーブルCPの修正については、デバイスプロファイル(DP)のソースプロファイル(ターゲットプロファイル)(後述する図9参照)を修正してもよいし、デバイスリンクプロファイル(DLP)(後述する図10参照)を修正してもよい。また、デバイスプロファイルのデスティネーションプロファイルを修正してもよい。
また、ステップS11,S12の処理では、色変換テーブルCPを修正することで目標印刷物CSに対する色合わせを行うが、上述したように元データである印刷画像データImに対して画像の色データ(CMYK値など)を修正することで、ページごとに目標印刷物CSに色を合わせてもよい。ステップS12の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
[色見本データの検査結果]
ここで、色見本データの検査結果について説明する。図8は、色見本データの検査結果を示す画面(ユーザーインターフェース)の一例を示す。図8は、ステップS5(図7)で抽出した、印刷画像データImのページ間で同じ色の代表色が存在する場合であって、目標印刷物CS1,CS2(図3参照)を色見本とした場合の例である。
図8において、色見本データの検査結果画面50には、プレビュー領域51と、色変換テーブル修正リスト35aが表示されるデータ領域52が設定されている。プレビュー領域51には、1つの色変換テーブルで色合わせが不可能なページに該当する、目標印刷物のスキャン画像(確認用画像)が表示される。図8では、印刷画像データImのページ1,2に対応する目標印刷物CS1,CS2のスキャン画像が表示されている。
色変換テーブル修正リスト35a(修正リストの一例)は、印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を一覧にしたものである。図8では、色データが異なることが特定された場所に関する情報として、例えば人間の顔やりんごなどのオブジェクト、色データなどの情報が表示されている。
また、色データ比較部35は、この目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を、印刷画像データの該当色データについての情報(CMYK値)、目標印刷物のスキャン画像の該当色データについての情報(L*a*b*値)、又は、その両方とともに表示する。これにより、ユーザーは、該当色データの場所に関する情報と、色データについての情報を確認することができる。
図8では、色変換テーブル修正リスト35aは、レコード番号(#)、比較元、比較先、ΔE、判定、修正の各フィールドを有する。比較元フィールドは、比較の基準とするページ(スキャン画像)についての情報を示し、本例では目標印刷物CS1のスキャン画像が該当する。また、比較先フィールドは、比較されるページ(スキャン画像)についての情報を示し、本例では目標印刷物CS2のスキャン画像が該当する。
比較元のデータ及び比較先のデータはともに、ページ、イメージ、及びデータの項目を有する。ページフィールドは、印刷画像データの複数のページ間で同じ色にもかかわらず、色再現が異なる目標印刷物のスキャン画像のページ(図8ではページ1)を示す。イメージフィールドは、印刷画像データの複数のページ間で同じ色にもかかわらず、色再現が異なる目標印刷物のスキャン画像のサムネイル(図8では、色Ap1のりんごの縮小画像)を示す。データフィールドは対応する印刷画像データから抽出された代表色のデバイス依存色空間の表色系の値(CMYK値)と、対応するスキャン画像のデバイス非依存色空間の表色系の値(L*a*b*値)と、その代表色が占める面積を示す。
また、ΔEフィールドは、比較元のスキャン画像(目標印刷物CS1)の代表色と、比較先のスキャン画像(目標印刷物CS2)の対応する代表色との色差を示す。判定フィールドは、色合わせ判定部36が、ΔEフィールドに示された色差から、1つの色変換テーブルで複数の目標印刷物に合わせられるか否かを判定した結果を示す。この判定は、ステップS6の判定処理に相当する。判定結果は、1つの色変換テーブルで補正可能である場合に“OK”、1つの色変換テーブルでは補正できない場合に“NG”が表示される。
図8では、色データ比較部35により、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を、目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の該当色データの色差ΔEとともに表示している。ユーザーは、この色差ΔEを、色変換テーブルの修正又は印刷画像データの修正が必要であるか、修正が必要であるならばどちらを実行するかを判断する際の材料とすることができる。
修正フィールドは、色変換テーブル修正リスト35aにリストアップされた色データ(レコード番号)のうち、どの色データに対して色変換テーブルの補正を行うかを示す。修正フィールドにはチェックボックス54が設けられており、ΔEフィールドの色差が大きい場合には、自動的にチェックが入る。なお、ユーザーがチェックボックス54にチェックを入れて、修正する色データを任意に選択できるようにしてもよい。これにより、例えば目標印刷物の重要な色データに対し、色差ΔEが小さくてもチェックボックス54にチェックを入れて色変換テーブルを修正することで、目標印刷物の色に合わせた画像出力が可能になる。
なお、色データ比較部35は、色変換テーブル修正リスト35aにおける、印刷画像データ及び目標印刷物のスキャン画像の該当色データについての情報を、所定の優先順で表示するようにしてもよい。例えば優先順は、面積順、色差順、又はユーザーが操作部44を介して個別に設定した順序などである。図8では、色変換テーブル修正リスト35aの上から色データの面積の大きい順に表示されている。表示の優先順を任意に選択又は指定できることによって、ユーザーは、色変換テーブル修正リスト35a内の色データ情報を所望の優先順で表示させることができるため、利便性が向上する。
図8では、人間の顔の色とりんごの色の2点(レコード#1,#2)が、印刷画像データのページ1とページ2で同じCMYK値が使われているとして抽出されている。そして、その印刷画像データの代表色のCMYK値とそれに対応するスキャン画像の測色値(L*a*b*値)、それぞれの面積、及び両者の色差(ΔE)を表示している。ここではレコード#2のりんごの画像の測色値(色Ap1、色Ap2)の色差が大きく“NG”となっている。ユーザーがこの結果を見て、操作部44により色変換テーブルの修正ボタン53を操作することにより、色変換テーブル修正部37が、レコード#2の色データについて色変換テーブルCPの修正指示を行う。
このように、本実施形態は、印刷画像データの必要なページだけ色変換テーブルを修正することができる。そのため、印刷画像データの複数のページ間で同じ色にもかかわらず、印刷機の変動等により色再現が異なる複数の目標印刷物がある場合でも、印刷画像データに基づく出力画像の色を、複数の目標印刷物の色(図8では色Ap1,色Ap2)に合わせることができる(図3に示す第2の効果)。また、必要なページだけ色変換テーブルを複製するので、全てのページごとに新たに色変換テーブルを作成する必要がなく、クライアント端末3にかかる処理負荷を最小限とすることができる。
なお、修正候補となり得る色変換テーブルが複数ある場合には、色変換テーブルの修正ボタン53が操作された後に色変換テーブルを指定する画面を表示し、ユーザーに指定させるようにしてもよい。これにより、色変換の精度がよくなるとともに、使い勝手が向上する。
また、図8では、色データ比較部35により、目標印刷物CS1(ページ1)と目標印刷物CS2(ページ2)のスキャン画像内の各りんごの画像に対し、注意を喚起するため、枠とともに“!”記号のマークM1が表示されている。これにより、ユーザーは、1つの色変換テーブルCPで印刷画像データImのすべてのページに対する色合わせが不可能であることを認識できる。これにより、ユーザーは、(1)色変換テーブルを印刷画像データのページごとに切り替える、あるいは(2)印刷画像データをユーザーが修正する、という手段を検討し、いずれかを選択することができる。それゆえ、印刷画像データに基づいて画像出力した印刷物の色を、両方の目標印刷物に対して合わせることができる(図2に示す第1の効果)。また、表示装置に上記内容を表示することで、記録材に出力する前にユーザーが色再現状態を確認できるので、無駄な出力を削減することができる。
なお、図2及び図8において、目標印刷物のスキャン画像上にマークM、マークM1及び枠を表示したが、これらを印刷画像データの画像上に表示してもよい。
上述した図7のステップS6では、スキャン画像のページ間の色データの色差が第2の閾値を超える箇所の色データを、色変換テーブル修正リスト35aに追加することを説明したが、この例に限らない。例えば図8に示すレコード#1のように、スキャン画像の複数のページ間で色データの色差が第2の閾値よりも小さい色データ(“判定OK”)を、色変換テーブル修正リスト35aに登録してもよい。これにより、ユーザーは、直ちに色変換テーブルを修正する必要はないものの、スキャン画像の複数のページ間の色データに、ある程度の色差があることを把握できる。
図8の例では、1つの色変換テーブルで補正できない2つの目標印刷物のスキャン画像を並べて表示したが、該当する3以上のページを表示するようにしてもよい。
[色変換テーブルの構成]
ここで、色変換テーブルについて図9及び図10を参照して説明する。
色変換テーブルはプロファイルとも呼ばれ、プロファイルの中でも、ICCプロファイルが印刷業界のみならず、IT(Information Technology)業界においても広く使われており、実質のデファクトスタンダードとなっている。以下、ICCプロファイルを例に挙げて説明する。ICCプロファイルによるカラーマネージメントは、大きく分けて下記の2つに分類される。
(1)デバイスプロファイル(以下、「DP」と記す)を用いる方法
(2)デバイスリンクプロファイル(以下、「DLP」と記す)を用いる方法
(デバイスプロファイル(DP)の場合)
デバイス値(CMYK値やRGB値など)は、機種に依存した値であり、機種独立な値(XYZ値やL*a*b*値など)にデバイス値を対応付けたものがDPである。DPは、デバイス値から機種独立値へのLUTと、機種独立値からデバイス値へのLUTとから構成される。例えば、CMYKプリンターのDPの場合、CMYK(第1の色空間)をL*a*b*(第2の色空間)に変換するLUT(A2Bテーブル:第1の色変換テーブルの例)と、L*a*b*(第2の色空間)をCMYK(第3の色空間)に変換するLUT(B2Aテーブル:第2の色変換テーブルの例)から構成される。この機種独立の値は、プロファイルをつなぐ色空間となることから、プロファイルコネクションスペース(PCS)と呼ばれる。
なお、DPでは、色再現ポリシーの違いにより、レンダリングインテントを選択することができる。レンダリングインテントの種類として、例えば知覚、測色、彩度があり、それぞれにLUTが用意される。この場合、DPは、3種類のLUTを持つことになる。そして、色変換時には、そのうち1つのレンダリングインテントが選択されることで、そのレンダリングインテントに紐付いたLUTが使用される。
色変換を行うには、目標とするデバイスのDPが必要となり、それをソースプロファイルと呼ぶ(ターゲットプロファイルと呼ぶこともある)。例えば、ソースプロファイルとしては、オフセット印刷機のプロファイルやJapan Colorなど標準的なプロファイルが選択されることになる。そして、出力するデバイスのDPをデスティネーションプロファイルと呼ぶ(プリンタープロファイルと呼ぶこともある)。これは、実際に印刷物を出力するプリンター(例えばプリンター1)のプロファイルが選択されることになる。そして、入力されたCMYK値はソースプロファイルのA2Bテーブルを通して機種独立の値になり、デスティネーションプロファイルのB2Aテーブルを通して他のCMYK値に変換される。
図9に、デバイスプロファイルを用いた色変換処理の流れを示す。このような2段階の変換を経ることで、目標とするデバイス(ソース)のCMYK値(C,M,Y,K)に対応するCMYK値(C,M,Y,K)´を、プリンター(デスティネーション)で出力することができる。
(デバイスリンクプロファイル(DLP)の場合)
DLPは上記のDPを用いた色変換の過程、即ちデバイス値→機種独立値→デバイス値の変換を行うための情報を一つのLUTにまとめたものである。つまり、DLPは、入力のデバイス値と出力のデバイス値を関連付けたLUTである。DLPは、入力のデバイスのデバイスプロファイル(ソースプロファイル)と出力のデバイス(プリンター等)のデバイスプロファイル(デスティネーションプロファイル)とを統合して作成される。色変換にDLPを用いた場合、カラーマネージメントにおける色変換時の処理が一度で済む。例えばあるデバイスのCMYK(第1の色空間)から他のデバイスのCMYK(第3の色空間)へ変換する場合に、デバイスに依存しない色空間(3次元のL*a*b*など)に変換しなくてよいので、情報(墨版(ブラック)の情報などは残したいような場合)の欠損が少なくなる。
図10に、デバイスリンクプロファイルを用いた色変換処理の流れを示す。DLPの場合、レンダリングインテントの概念はなく、一つのLUTのみ持つ。よって、入力されたCMYK値(C,M,Y,K)にデバイスリンクプロファイルのLUTを適用することで、目的のCMYK値(C,M,Y,K)´を直接出力することができる。
[色変換テーブルの修正例]
図11は、デバイスプロファイルにおけるソースプロファイルのA2Bテーブルを修正する例を示す説明図であり、図11Aは修正前、図11Bは修正後のA2Bテーブルを表す。ここでは、ソースプロファイルのA2Bテーブルを修正することにより、図8のりんごの色を修正する例について説明する。
図11Aに示す修正前のソースプロファイルSPのA2Bテーブルは、元々存在していた色変換テーブルCPの例である。図11Bの修正後のソースプロファイルSP’のA2Bテーブルは、1ページ目のりんごの色Ap1(黄色めのりんご)を再現できるように修正した例である。CMYKの入力点をアウトプット側のL*a*b*空間で所望の位置(L*a*b*値)に変換するためには、L*a*b*色空間上で目標位置の周囲のグリッドに渡って修正する必要がある。一般には、目標位置の周囲4点のグリッドのL*a*b*値を修正する。この調整範囲(対象グリッド数)はユーザーに指定させてもよい。
<2.変形例>
本発明は上述した一実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
上述した一実施形態では、色の目標値を表すデバイス非依存色空間の表色系(色座標系)として、L*a*b*表色系を用いる例について説明したが、表色系はこれに限定されるものではない。例えば、上述した国際照明委員会が定めるXYZ表色系(輝度(明るさ)を含む刺激値Y、色の刺激値X,Z)、Yxy表色系(輝度Y、色度座標x,y)、L*u*v*表色系の他、HSV表色系(色相H(hue)、彩度S(saturation)、明度V(value)又はB(brightness))、HLS表色系(色相H(hue)、彩度S(saturation)、輝度L(luminance))、YCbCr表色系(輝度Y、色差Cb,Cr)を用いることが可能である。
また、例えば、上述した一実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、一実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成要素、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路の設計などによりハードウェアで実現してもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成要素が相互に接続されていると考えてもよい。
1…プリンター、 2…コントローラー、 3…クライアント端末(画像処理装置)、 4…スキャナー、 10…画像形成システム、 23…色変換テーブル設定部、 24…色変換テーブル記憶部、 31…印刷画像データ入力部、 32…目標印刷物スキャン画像入力部、 33…代表色抽出部、 34…画像位置合わせ部、 35…色データ比較部、 35a…色変換テーブル修正リスト、 36…色合わせ判定部、 37…色変換テーブル修正部、 38…色変換テーブル登録部、 41…制御部、 45…表示部、 50…色見本データの検査結果画面、 51…プレビュー領域、 52…データ領域、 53…色変換テーブルの修正ボタン、 CS,CS1,CS2…目標印刷物、 CP,CP1,CP2…色変換テーブル、 S1,S2…印刷物

Claims (13)

  1. 複数ページで構成される印刷画像データの入力を受け付ける印刷画像データ入力部と、
    前記印刷画像データの再現すべき目標色が出力された目標印刷物のスキャン画像の入力を受け付けるスキャン画像入力部と、
    前記印刷画像データの色データと、前記目標印刷物のスキャン画像の色データとの対応付けを行う色データ対応付け部と、
    前記印刷画像データの色データ及び前記目標印刷物のスキャン画像の色データを用いて比較処理を行い、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所を特定する色データ比較部と、を備える
    画像処理装置。
  2. 前記色データ比較部により特定された、前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所の該当色データについての情報を表示する表示部、を更に備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色データ比較部は、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を一覧にした修正リストを、前記表示部に表示する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記修正リストにおける、前記印刷画像データ及び前記目標印刷物のスキャン画像の該当色データについての情報が、所定の優先順で表示される
    請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記優先順が、面積順、色差順、又はユーザーが個別に設定した順序である
    請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記印刷画像データの色変換に使用される色変換テーブルと、
    前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なった場合に、該当ページごとに前記色変換テーブルを複製し、前記目標印刷物の前記ページごとのスキャン画像の色データに合わせて、複製した前記色変換テーブルの修正を行う色変換テーブル修正部、を更に備える
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なった場合に、該当ページの前記印刷画像データに基づく出力画像の色が前記目標印刷物の色に合うように、ユーザーの指示に従って前記印刷画像データを修正する画像修正部、を更に備える
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. ユーザーの入力操作に応じた操作信号を生成する操作部、を更に備え、
    前記色データ比較部は、前記印刷画像データの複数のページ間の色データの差分が所定の範囲内であるか否かを判断するための第1の閾値、及び、前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の色データの差分が所定の範囲内であるか否かを判断するための第2の閾値の少なくとも一つを、前記操作部で生成された前記操作信号に基づいて設定する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、前記印刷画像データ若しくは前記目標印刷物のスキャン画像の色データごと、前記色データにより形成される面積ごと、又はその両方ごとに、前記操作部で生成された前記操作信号に基づいて設定される
    請求項に記載の画像処理装置。
  10. 前記色データ比較部は、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所を示すマークを、前記印刷画像データの画像上、又は前記目標印刷物のスキャン画像上に表示する
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記色データ比較部は、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を、前記印刷画像データの該当色データについての情報、前記目標印刷物のスキャン画像の該当色データについての情報、又は、その両方とともに表示する
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記色データ比較部は、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なることが特定された場所に関する情報を、前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページ間の該当色データの色差とともに表示する
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 複数ページで構成される印刷画像データの入力を受け付けることと、
    前記印刷画像データの再現すべき目標色が出力された目標印刷物のスキャン画像の入力を受け付けることと、
    前記印刷画像データの色データと、前記目標印刷物のスキャン画像の色データとの対応付けを行うことと、
    前記印刷画像データの色データ及び前記目標印刷物のスキャン画像の色データを用いて比較処理を行い、前記印刷画像データの複数のページ間で色データが同じであっても、前記印刷画像データの複数のページの該当色データに対応する前記目標印刷物のスキャン画像の複数のページの色データにおいて、前記スキャン画像の複数のページ間で色データが異なる場所を特定することと、を含む
    画像処理方法。
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