JP7091850B2 - ライドシェア情報処理プログラム及びライドシェア情報処理装置 - Google Patents

ライドシェア情報処理プログラム及びライドシェア情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ライドシェア情報処理プログラム及びライドシェア情報処理装置に関する。
従来、自動車は、個人所有の自家用車として広く活用されていたが、近年、カーシェア、ライドシェアなどの新たなサービスが提供されつつある。このようなサービスは、目的地への経路計画だけではなく、利用者を送迎するための経路計画、シェアカーの保有台数、利用時間、利用料金、配車場所、電気自動車の充電時間、修理・点検等に係るメンテナンス時間、などの膨大な組合せ条件を考慮しながら、サービス利用効率が最大となるように最適なスケジューリングを行い、ユーザの要望を満たすことが必要となる。
特許文献1には、この種の技術が記載されている。この特許文献1記載の技術では、ユーザが1日の移動予定を情報端末へ入力し、例えば、リンク距離(所定の場所の間を繋ぐ道路の距離)、リンク需要(リンク上のユーザ数)、リンク台数(リンク上のライドシェアカー数)、ライドシェアカー定員、の4項目からなるコスト関数を所定の制約条件(例えば、運転手制約、駐車場容量制約)を満たして最適化し、複数のユーザのそれぞれに対する移動経路と移動手段を算出するようにしている。
特開2017-142177号公報
特許文献1記載の技術を用いたライドシェアサービスでは、個人所有の車両、ユーザの徒歩又は鉄道による移動手段、を想定しているため、ライドシェアサービス専用の移動手段を使用することが想定されていない。このため、第1に、ユーザの移動負担なく指定された目的地点にユーザを正確に送迎できる所謂ラストワンマイル対応、第2に、需要に応じて必要になったときの移動要求に対応できる所謂オンデマンド移動要求対応、第3に、素早くコスト安く目的地に到着できること、の要求を満たすことが困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザの要望を満たすサービスを提供できるようにしたライドシェア情報処理プログラム及びライドシェア情報処理装置を提供することにある。
請求項1、8記載の発明は、少なくとも第1移動手段及び第2移動手段を含む複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上の移動手段に複数のユーザを乗り合わせることで各ユーザのそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させるライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理プログラム、ライドシェア情報処理装置を対象としている。これらの請求項1、9記載の発明によれば、第1移動手段及び前記第2移動手段に関する情報を入力し、各ユーザから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、各ユーザによるライドシェア要求毎の出発地点から目的地点までの移動フローを解析しクラスタに分類し、分類されたクラスタの中で、入力された情報に基づいて、第1移動手段と第2移動手段との間の1又は複数の合流地点を探索すると共に、各ユーザの出発地点から合流地点、及び、各ユーザの合流地点から目的地点までの局所的な経路を探索することで、第1移動手段及び第2移動手段が移動する経路、並びに合流地点を設定するようにしている。
また第1移動手段は、第1人数を前記局所的な第1エリアにおいて狭道路を移動可能とする第1局所移動手段を備えると共に、第1人数を局所的な第2エリアにおいて狭道路を移動可能とする第2局所移動手段を備える。第2移動手段は、前記第1人数より多い第2人数を長距離移動可能とする長距離移動手段を備え、合流地点は、第1エリア内に第1合流地点を備えると共に、第2エリア内に第2合流地点を備える。このとき、経路設定部は、入力部の入力情報に基づいて、第1エリア内の第1ユーザの第1出発地点の付近の第1基地に第1移動手段が位置しているときには第1出発地点からの第1局所移動手段として用い、第2エリア内の第1ユーザの第1目的地点の付近の第2基地に第1移動手段が位置しているときには第1目的地点までの第2局所移動手段として用い、第1出発地点の付近の第3基地に位置して第2移動手段が位置しているときには第1合流地点から第2合流地点までの長距離移動手段として用いる。
また第1出発地点から第1合流地点に移動する経路を第1局所移動手段を用いて設定し、第1合流地点から第2合流地点まで長距離移動手段により移動する経路を設定し、第2合流地点から第1目的地点まで移動する経路を第2局所移動手段を用いて設定する。このため、第1移動手段及び第2移動手段が移動する経路、並びに合流地点を動的に設定できるようになり、ユーザの要望を満たすサービスを提供できるようになる。
第1実施形態に係るライドシェアシステムの概要図 ライドシェアシステムの構成図 情報処理端末の電気的構成図 ライドシェア情報処理装置の電気的構成図 ライドシェア情報処理装置の実行処理内容を示すフローチャート ライドシェア要求の内容を概略的に示す図 ライドシェア要求の内容をクラスタ分けした概略図 局所的な経路探索最適化処理の説明図 大域・局所間の合流地点探索処理の説明図 移動形態の事例を説明する図(その1) 移動形態の事例を説明する図(その2) 移動形態の事例を説明する図(その3) 移動形態の事例を説明する図(その4) 移動形態の事例を説明する図(その5) 移動形態の事例を説明する図(その6) 第2実施形態に係るライドシェアシステムの説明図
以下、ライドシェア情報処理プログラム及びライドシェア情報処理装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1から図15は、第1実施形態の説明図である。図1はライドシェアシステム(以下システムと略す)1の概要図を示している。このシステム1は、複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上に複数のユーザを乗り合わせることでライドシェアサービスを実現するものである。ここでいうライドシェアサービスは、複数のユーザがそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させることを目的とした役務である。以下では、「複数の移動手段」としては、電気自動車、ガソリン燃料又はディーゼル燃料自動車、ハイブリッド自動車による車両などの他、ヘリコプターや航空輸送機を用いて空路を移動可能な移動手段、船やボートなどによる海路を用いた移動手段を用いることもできる。
図1は、このライドシェアサービスの一連の流れを説明する図であり、多数のユーザU1~U15の出発地点を頂点上向きの三角記号で表すと共に、ユーザU1~U15の目的地点を頂点下向きの三角記号で表している。図1中の丸印はカートCa又はシャトルShの待機場所を示している。下記では、「カートCa」「シャトルSh」をそれぞれ「第1移動手段」「第2移動手段」として例示して説明を行うが、何れか一方を必要に応じて「移動手段」と称して説明を行う。また以下の説明では、説明の煩雑さを避けるため、必要に応じて、複数のカートのうち一部又は全てを総称してカートCaと称したり、また、複数のシャトルShのうち一部又は全てを総称してシャトルShと称して説明を行う。
シャトルShは、比較的多人数(十数人:例えば、最大乗員数12人)を長距離輸送可能にする例えばバスなどによる移動手段Shであり、カートCaは、比較的小人数(数人:例えば、最大乗員数4人)を短距離輸送ではあるものの、シャトルShに比較して狭い道路も通行可能で小回り可能な移動手段Caであり、例えば電動乗り合いタクシーなどによる乗り物である。
すなわちカートCaは、第1人数を局所的なエリア(後述のエリアA,B)のそれぞれにおいて狭道路を移動可能とする局所移動手段であり、シャトルShは、第1人数より多い第2人数を長距離移動可能とする長距離移動手段である。またカートCaは、ある所定の第1範囲(後述の第1エリアA、第2エリアBのそれぞれ)を移動可能になっているものの、シャトルShは、その第1範囲よりも広い第2範囲(後述のエリアA、Bを含む全体範囲)を移動可能になっている。
特に、このシステム1は、複数のユーザが所定の第1地域内の出発地点から他の第2地域内の目的地点まで移動するときに、ファーストワンマイル、ラストワンマイルに移動可能で、ライドシェアすることを実現するためのシステム1であり、ユーザがこれらのカートCa、シャトルShに乗ることで当該ユーザが歩行する移動負担を0にするライドシェアサービスを提供可能にするシステム1である。
まず図1を参照し、基本的なサービスの流れを説明する。カートCa及びシャトルShは待機場所から出発しそれぞれユーザU1~U15を乗車又は降車させるための各出発地点、目的地点に向かう。この図1の例では、カートCaが、走行途中においてユーザU3、U2、U6、U4を乗り合わせて第1エリアA内の合流地点G1まで当該ユーザを輸送する。同様に他のカートCaが、走行途中においてユーザU13、U14、U15を乗り合わせて合流地点G1まで当該ユーザを輸送する。同様に他のカートCaが、走行途中においてユーザU10、U11、U12を乗り合わせて合流地点G1まで当該ユーザを輸送する。さらに同様に他のカートCaが、走行途中においてユーザU5、U9、U7を乗り合わせて合流地点G1まで当該ユーザを輸送する。そして、合流地点G1に輸送された各ユーザU2~U7、U9~U15は、待機場所から合流地点G1に合流したシャトルShに乗り換える。そしてシャトルShは、合流地点G1から第2エリアBの合流地点G2までユーザU2~U7、U9~U15を長距離輸送する。第2エリアBのカートCaは、その待機場所から合流地点G2に移動する。ユーザU2~U7、U9~U15は、シャトルShから第2エリアB内を移動するカートCaに乗り換え、カートCaが、各ユーザU2~U7、U9~U15を各目的地点まで輸送する。これにより、各ユーザU2~U7、U9~U15は、出発地点から目的地点まで移動負担なく移動できる。なお、他のユーザU1、U8は、出発地点又は目的地点がエリアA、Bから外れているためライドシェアサービスを享受できない。
以下では、このサービスを実現するためのシステム1の構成の説明を行う。図2は、システム1の電気的、機能的構成を示すもので、特にこのライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理装置6の電気的、機能的構成と共に示している。図2に示すように、システム1は、ユーザU1~U15がそれぞれ所持する複数の情報処理端末4と、カートCa及びシャトルShに搭載される情報処理装置5と、クラウド等により実現されるライドシェア情報処理装置6と、を備える。ライドシェア情報処理装置6は、入力部及び分類部としての機能を備える。
情報処理端末4及び情報処理装置5は、無線通信網又は/及び有線通信網によるネットワーク3に接続可能に構成されており、ネットワーク3を通じてライドシェア情報処理装置6との間で通信可能になっている。以下、必要に応じて、「ユーザU1~U15」の一部又は総称して「ユーザU」と称して説明を行う。
<情報処理端末4の説明>
図3に示すように、各ユーザU1~U15が所持する情報処理端末4は、それぞれが例えばスマートフォン、タブレット、又はノート型のパーソナルコンピュータによるもので、情報処理の主体となるマイクロコンピュータ(又はCPU:以下、マイコンと称す)11、ディスプレイによる表示器12、情報入力手段であるタッチパネル又は/及びキーボードによる操作部13、及び、ネットワーク3に接続可能にする通信手段としての通信部14を備える。
マイコン11には、非遷移的実体的記録媒体であるメモリ(何れも図示せず)が搭載又は接続されており、これらの情報処理端末4のメモリには、システム1に係るアプリケーションが予めプリインストールされていたり、また各ユーザU1~U15が、例えばネットワーク3に接続されたサーバ(図示せず)からアプリケーションをダウンロードし、当該アプリケーションを情報処理端末4のメモリ内に個別にインストールする。これにより、各ユーザU1~U15がライドシェアサービスを享受できる。
各情報処理端末4は、GPS、無線/有線LANなどを用いて当該情報処理端末4の出発地点情報を取得できる。また、各情報処理端末4は、通信部14によりネットワーク3に接続可能に構成されており、マイコン11がメモリに記憶されたアプリケーションを実行することで各種処理を実行し、例えば、ライドシェア要求をネットワーク3を通じてライドシェア情報処理装置6に発信したり、当該ライドシェア要求に対する結果(受任/拒否)、受任した場合には配車応答情報、をライドシェア情報処理装置6から受信することができる。
<移動手段Ca,Shに搭載された情報処理装置5の構成>
他方、システム1を構成する移動手段Ca、Shには情報処理装置5が搭載されている。この情報処理装置5は、例えばCPU、非遷移的実体的記憶媒体としてのメモリ(何れも図示せず)を備えたコンピュータ21を主として構成される。情報処理装置5のメモリには、ライドシェアサービスを実現するための各移動手段Ca、Shに対応したライドシェア情報処理プログラムが記憶されている。またメモリには走行経路の地図情報も記憶されており、走行履歴情報も記憶するようになっていても良い。
コンピュータ21がライドシェア情報処理プログラムを実行することで、各移動手段Ca、Shの行動指令(運転手への報知指令)、又は行動制御(自動運転制御)を行うようになっている。このとき、各移動手段Ca、Shの移動制御方法は、運転手による手動運転、半自動運転、又は自動運転でも良い。この情報処理装置5は、ネットワーク3に接続可能にする通信手段としての通信部22を備える。また情報処理装置5は、GPSなどによる位置情報取得器23、速度センサ、加速度センサ、燃料センサ(ガソリン車の場合)、電池残量センサ(ハイブリッド車、電気自動車の場合)、などの各種のセンサ群24を接続している。以下では、これらの各種のセンサ群24の一又は総称してセンサ群24と称して説明する。
情報処理装置5は、位置情報取得器23により各移動手段Ca,Shの位置情報を取得したり、当該位置情報とその履歴や速度センサなどのセンサ群24によるセンサ情報を用いて速度情報を取得し、これらの速度情報をメモリに記憶された地図情報と照合(マップマッチング)することで道路の走行情報を取得できる。
また、情報処理装置5は、その搭載されている各移動手段Ca、Shの内部の各種センサ群24により移動手段Ca、Shの内部の各種動作状態を自己診断したダイアグデータを取得することで車両状態情報を取得したり、燃料センサにより取得される現在の燃料残量情報(ガソリン車の場合)や、電池残量センサにより取得される電池残量情報(ハイブリッド車、電気自動車の場合)から走行可能な距離を計算でき、この走行可能な距離に基づいて出発地点から到達可能な将来到達可能位置も推定できる。また各移動手段Ca,Shの内部の情報処理装置5のメモリには、各移動手段Ca,Shに乗車した乗員数の情報が、その最大乗員数に対応して記憶される。
<ライドシェア情報処理装置6の構成説明>
図2に示すように、ライドシェア情報処理装置6は、1又は複数のコンピュータ、サーバ(例えば、量子コンピュータ)を用いて構成され、少なくとも、ネットワーク3に接続可能にする通信手段としての入出力部7、移動手段データベース8、移動手段リアルタイムモニタ処理部9、及び配車処理部10、としての構成を備え、これらの構成は、内部バス又はネットワークNeを通じて互いに通信接続されている。
配車処理部10は、コンピュータ21がライドシェア情報処理プログラムを実行することにより配車処理する機能ブロックであり、外部のネットワーク3から入出力部7を通じてユーザ操作による情報処理端末4のライドシェア要求を受け付けると、所定の処理を行い、全てのユーザUに対し当該要求の結果(受任/拒否)、ライドシェア要求を受任した場合には配車応答情報を入出力部7、ネットワーク3を通じて各ユーザUの情報処理端末4に送信するようになっている。この配車処理部10は、各移動手段Ca,Shの経路を設定する経路設定部としての機能も備えるが、この処理内容は後述する。
移動手段データベース8には、ライドシェアサービスを実現するための移動手段Ca、Shの各種情報がデータベース化されて記憶されている。ライドシェア情報処理装置6の移動手段リアルタイムモニタ処理部9は、ネットワーク3及び入出力部7を通じて、各移動手段Ca,Shの位置情報、走行情報、及び車両状態情報をモニタするようになっており、移動手段データベース8には、例えば、各移動手段Ca,Sh毎の台数、各移動手段Ca,Shの最大乗員数、各移動手段Ca,Shの位置情報、を移動手段データベース8に随時記録、更新するようになっている。また、移動手段リアルタイムモニタ処理部9は、各移動手段Ca,Shの実際の乗員数の情報、この実乗員数の情報と各移動手段Ca,Shの最大乗員数の情報から割り出した各移動手段Ca,Shの配車の可否情報、を特定し、移動手段データベース8に随時記録更新する。
上記の基本的構成のうち特徴的な作用、動作について説明する。
図5にはライドシェア情報処理装置6の実行処理内容を示している。ライドシェア情報処理装置6は、例えば数分毎の定期的に図5に示す処理内容を実行する。
(S0)移動手段に関する情報入力
移動手段リアルタイムモニタ処理部9は、図5のS0においてカートCa及びシャトルShに関する情報、例えば位置情報、走行情報、車両状態情報を入力する。
他方、ユーザUは、自身の所持する情報処理端末4のアプリケーションを起動し、ライドシェア要求を行うと、情報処理端末4はアプリケーションを実行することで当該情報処理端末4の出発地点の情報を取得する。また情報処理端末4は表示器12を通じてユーザUに目的地点の入力を促す。ユーザUが、操作部13の操作入力により情報処理端末4に目的地点を入力すると、これらの目的地点と共に出発地点の情報を含んだライドシェア要求をライドシェア情報処理装置6に送信する。ここでは情報処理端末4がアプリケーションを実行することで自動的に取得した現在位置を出発地点として送信する形態を示すが、ユーザUが、操作部13を用いて自身に都合の良い出発地点を入力して当該出発地点及び目的地点と共にライドシェア要求をライドシェア情報処理装置6に送信するようにしても良い。
この最中において、配車処理部10はS1~S6に示す処理内容を実行する。すると、図5に示す定期的処理の実行途中に、多くのユーザUの所持する情報処理端末4からライドシェア情報処理装置6にライドシェア要求が集まることになる。図6参照。図6には、ユーザUの出発地点、目的地点を図1と同様に示している。ただし、これらの地点は、図1と図6とで異なっていることに留意する。
(S1、S2)ユーザ要求受付、移動フローの解析
配車処理部10は、S1において多数のユーザUの所持する情報処理端末4からライドシェア要求を受け付けると(S1でYES)、前述の移動手段Ca,Shに関する情報を用いて、S2において移動フローの解析処理を行う。このS2において、配車処理部10は、ユーザUの出発地点から目的地点へ向かう有向グラフを作成し、移動フローを解析する。配車処理部10は、この移動フローの解析処理において、複数のユーザUによる要求毎の出発地点から目的地点までの移動フローを解析し、大域的な移動フローに分類する。
図6は、多数のユーザUから集められたライドシェア要求に応じた出発地点から目的地点へ向かう有向グラフの作成結果を示している。この図6中において、説明に必要な出発地点にはStを付し、目的地点にはEnを付している。配車処理部10は、以下の(1)~(3)の条件下においてライドシェアサービス受任可否の判定を行う。
(1)有向グラフの長さが所定距離以下の条件を満たすものは近距離であるため対象外。
(2)有向グラフの方向において類似方向のグラフがないものは対象外。
(3)類似方向の有向グラフが近隣にないものは対象外。
(1)の条件は、有向グラフの長さが所定距離以下、すなわち近距離の移動要求を除外する条件である。例えば、図6に示すSt1→En1、St13→En13、St15→En15の経路は、この(1)の条件を満たさない経路である。
(2)の条件は、類似方向の有向グラフがない、例えば出発地点から目的地点への互いの角度が所定角度未満となる条件を満たす2つの有向グラフが存在しない、ことを条件としている。端的に説明すると、大域的に見て図6中の左上から右下方向への経路と、左下から右上方向への経路とが多く存在する中、例えば、St14→En14の経路は、(1)の条件は満たすものの左下から右下方向となっており、出発地点から目的地点への有向グラフが他の有向グラフに対して所定角度以上となる。このため、ライドシェアできないことが想定されることから、(2)の条件を満たさない経路と見做す。
また(3)の条件は、類似方向の有向グラフが近隣にない、すなわち例えば、ある有向グラフを対象として見たときに、出発地点から所定範囲内に所定角度未満となる条件を満たす有向グラフが存在しない、ことを条件としている。例えば、St5→En5の経路は、(1)の条件は満たすものの、所定距離内に位置するSt4→En4の経路が、左上から右下方向への経路となり、出発地点から目的地点への互いの角度が所定角度以上となる。このため相乗りできないことから(3)の条件を満たさない経路と見做される。これらの(1)~(3)の条件で対象外とされたライドシェア要求は、ライドシェアシステムには不都合な要求となるため、例えばこれらの何れか一つの条件を満たしたライドシェア要求についてはS2において対象外と判定し、S6においてユーザ要求に回答するときに拒否の回答を行う。
(S3)大域的な要求を分類
その後、配車処理部10は、S2の移動フロー解析処理において対象とされたライドシェア要求を対象として、S3において大域的な要求分類処理を実行する。前記の処理にて対象とされた有向グラフについて、最短距離法などの階層的手法、k-means法などの非階層的手法、を用いて類似性の高い有向グラフ毎に分類分け(クラスタリング)する。この分類分け処理は、出発地点と目的地点とが互いに逆方向となっている経路を同類の有向グラフと見做した上で行われる。このクラスタリング処理は、統計的な数式展開を用いて行われるが、現在では一般的手法となっているため説明を省略する。すると図7に示すように、類似性の高い、すなわち同一方向又は逆方向を向く有向グラフをクラスタリングできる。
すなわち、図7に示す例では、左上を出発地点とし右下を目的地点とした有向グラフ、及び、右下を出発地点とし左上を目的地点とした有向グラフ、を一つにグルーピングしてクラスタ化している。破線で示すクラスタCl1参照。また、右上を出発地点とし左下を目的地点とした有向グラフ、及び、左下を出発地点とし右上を目的地点とした有向グラフ、を一つにグルーピングしてクラスタ化している。破線で示すクラスタCl2参照。この図7においては、クラスタCl1、Cl2は、図7に記載した全てのユーザUの出発地点、目的地点を含むように記載していないが、これは群れの例を抽象的に説明するために楕円形状で囲んでいるものであり、実際には、図7に記載した全てのユーザUの有向グラフは、各クラスタCl1、Cl2の何れかに含まれている。
(S4)局所的な経路探索最適化処理
その後、配車処理部10は、S4において局所的な経路探索の最適化処理を行う。配車処理部10は、前記のS3の処理にて分類分けされたクラスタCl1、Cl2について、出発地点と目的地点とが混在する集合を両エリアに2分割し、当該分割された2つの集合について、出発地点からの出発ユーザ要求、目的地点への到着ユーザ要求に分ける。図8に示す例では、一つのクラスタCl2を対象として、その出発地点と目的地点とを2つの集合、すなわちエリアA、エリアBに分けて図示している。
配車処理部10は、各ユーザUの送迎を行うための乗り合い数、移動距離、車両使用数(車両コスト)、合流待機時間をパラメータとした目的関数となるトータルローカルコストを求め、当該トータルローカルコストが所定より小さくなる合流地点G1、G2の解候補と、当該合流地点G1,G2と各ユーザUの出発地点との間の経路、また当該合流地点G1、G2と各ユーザUの目的地点との間の経路、を探索する。
このときの制約条件は、一つのクラスタCl2の内部では、シャトルShとカートCaの合流地点G1,G2を各エリアA,B毎に一点、合計2点だけとすることが望ましい。これらの合流地点G1,G2は、カートCaとシャトルShの乗り換え場所を想定しており、このS4の処理を実行する度に異なる場所となることもある。
配車処理部10は、例えば、上述した各要素(乗り合い数、移動距離、使用数(車両コスト)、合流地点G1、G2にて合流するときの待ち合わせ待機時間)毎に重み付けして得たコストを統計学上で数式化したものを合算してトータルローカルコストとして求めると良い。
この場合、全乗員数に対する乗員乗り合い数が多くなるときにトータルローカルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、乗員乗り合い数を多くすることで乗り合い効率を向上できるためである。また、カートCa、シャトルShの全経路の合計移動距離が短くなるときにトータルローカルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、経路の移動距離を短くできるようになり燃費を向上できるためである。また、使用するカートCa、シャトルShの車両数(使用数)を少なくしたときにトータルローカルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは車両コストを低減できるためである。
カートCa、シャトルShの経路候補による合流地点G1、G2の候補までの予想走行時間(各ユーザUの出発地点での待機時間を含む)を少なくしたときにトータルローカルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、待ち時間を短くし、ユーザUを素早く目的地点まで輸送可能にするためである。この最適化モデルをイジングモデルとして解くためには量子コンピュータを用いて解くことが望ましい。
図8に示す例では、例えば、出発地点からの出発ユーザ要求について、カートCa1、Ca2の各初期位置(待機場所)とシャトルSh1,Sh2の初期位置(待機場所)とを起点として、出発ユーザ全員を迎えた後、カートCa1,Ca2からシャトルSh1,Sh2に乗り換えるそれぞれの合流地点G1,G2を終点としている。なお、カートCa1は第1局所移動手段に相当し、カートCa2は第2局所移動手段に相当する。
逆に、例えば、目的地点への到着ユーザ要求については、シャトルSh1,Sh2からカートCa2,Ca1へ乗り換える合流地点G2,G1を起点として、到着ユーザ毎の最終の目的地点を終点としている。これらの合流地点G1、G2は、エリアB内の出発地点から各ユーザUをエリアA内の目的地点へ輸送するための経由地とされ、また同時に、エリアB内の出発地点からエリアA内の目的地点へユーザUを輸送するための経由地とされる。
これらの合流地点G1、G2は、前述したトータルローカルコストを最小化した条件に基づいて決定した解候補を示しているが、このS4の処理段階では、これらの解候補は1つに限らず、トータルローカルコストが所定より低い条件を満たす2つ以上の解候補、すなわち、2つ以上の経路及び合流地点G1,G2の組合せを解候補とすると良い。
また、合流地点G1,G2の解候補は、地理的、道路交通法などの要請に基づく様々な制約が存在するが、例えば給油所、充電ステーション、コンビニエンスストアの駐車場、スーパーマーケットやモールの駐車場、空港、駅、病院、市役所などの公共機関の駐車場などが適しており、このように適した場所の重み付けを他の場所よりも高くし、移動手段Ca,Shの形態として、物理的、地理的に不可能な場所(例えば、移動手段が車両であれば川の上)や法的に問題のある場所の重み付けを0とすることで、合流地点G1,G2に適した場所の選択確率を高めることができる。
図8に示す例では、このS4の処理を実行することで得られた合流地点G1、G2の解候補と、各移動手段Ca1,Ca2,Sh1,Sh2の各経路の導出結果を示している。配車処理部10は、エリアAにおいて、カートCa1がユーザU11、U12を乗り合いして合流地点G1に移動する経路を導出している。また配車処理部10は、シャトルSh1がユーザU9、U10を乗り合いして合流地点G1に移動する経路を導出している。また、配車処理部10は、例えばカートCa1が合流地点G1からユーザU6~U8の目的地点まで移動する経路を導出している。
また、配車処理部10は、エリアBにおいてカートCa2が待機場所からユーザU7を乗せて合流地点G2まで移動する経路を導出しており、シャトルSh2が待機場所からユーザU8を乗せて合流地点G2まで移動する経路を導出している。さらに配車処理部10は、ユーザU6の出発地点の近傍に合流地点G2が位置するように解候補を導出している。そして、例えばカートCa2がユーザU9~U12を乗せて各目的地点まで移動する経路を導出している。
(S5)大域・局所間の合流地点探索
その後、配車処理部10は、図5のS5において大域・局所間の合流地点探索の最適化処理を実行する。すなわち、配車処理部10は、二つのエリアA、B内に存在する解候補の合流地点G1,G2を結び、例えば、前述のトータルローカルコストの要素を含め、現在利用可能なシャトルSh及びその経路、シャトルShの使用数、シャトルSh及びカートCaの乗車時間、及び、シャトルSh及びカートCaの待機時間、をパラメータとした目的関数となるトータルグローバルコストを求め、当該トータルグルーバルコストが所定より小さくなる合流地点G1,G2、及びユーザUの出発地点から目的地点までの経路、各地点(エリアA、Bの合流地点G1,G2、目的地点)の到達予想時刻、を探索、設定する。
例えば、上述した各要素(トータルローカルコスト、現在利用可能なシャトルSh及びその経路、シャトルShの使用数、シャトルSh及びカートCaの乗車時間、シャトルSh及びカートCaの待機時間)毎に重み付けして得たコストを統計学上で数式化すると良い。
数式化するときには、解候補のトータルローカルコストを合算した合計値が小さくなるときにトータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。この場合、局所的なエリアA、B毎の経路、及び、合流地点G1,G2を優先した経路、及びこの経路を満たす合流地点G1,G2を採用できる。また、現在利用可能なシャトルShの経路の合計経路長、すなわち総移動距離を長くしたときにトータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、乗員数を多くできることから費用対効果を最大化できるためである。
また、シャトルShの使用数を少なくしたときにトータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは車両の使用数を減らすことで車両コストを削減できるためである。また、シャトルShの乗車時間(移動時間相当)を短くしたり、カートCaの乗車時間(移動時間相当)を短くしたとき、また総合的には総移動時間を短くしたときに、トータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、ユーザUの乗車時間を短くでき、ユーザUの満足度を高められるためである。
さらに、大域的な経路を考慮したときには、シャトルShとカートCaの乗り換えを生じるが、この場合、合流地点G1,G2にて待ち合わせする待機時間を短くしたときにトータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これもまた、ユーザUによる乗り換え待ち合わせの待機時間を短くでき、ユーザUの満足度を高められるためである。この最適化モデルをイジングモデルとして解くためには量子コンピュータを用いて解くことが望ましい。配車処理部10は、このように求められた数式を用いてトータルグローバルコストを算出することが望ましい。
図9に示す例では、図8に示す合流地点G1,G2、エリアA内の経路とエリアB内の経路とを考慮し、これらのエリアAとエリアBの合流地点G1,G2間をシャトルShが走行したときのトータルグローバルコストを最適化(最小化)し直した場合の合流地点G1,G2及びカートCa及びシャトルShの経路を示している。これにより、各ユーザUが乗るべきカートCa及びシャトルShの移動経路を決定できるようになる。
(S6)ユーザ要求回答
配車処理部10は、大域的な経路及び局所的な経路を決定すると、S6において入出力部7を通じてユーザ要求に回答する。配車処理部10は、S5においてユーザUの出発地点から目的地点までの経路、各地点の到達予想時刻を算出して決定して各ユーザUに送信すれば、ユーザUは、受任/拒否の回答と、待機時間などの情報を知ることができる。情報処理端末4が、ユーザUがこの内容を承諾したことをライドシェア情報処理装置6に通知すると、配車処理部10は、各ユーザUに対し送迎に必要な配車を行う。
<移動形態の事例>
以下、移動形態の事例について図10から図15を参照しながら説明する。
またシャトルShとカートCaは、一つのクラスタCl2の内部でも次のような移動形態がある。この例では、シャトルSh1、Sh2は、両エリアA及びB内、及び、エリアAとエリアBとの間を移動可能になっており、カートCa1、Ca2は、それぞれのエリアA、エリアBの内部を移動可能になっている例を挙げる。また、エリアAからエリアB内に移動するユーザUが存在すると共に、エリアBからエリアA内に移動する別のユーザUが存在することを前提として説明する。
配車処理部10が建てる基本的なユーザUの輸送計画としては、以下のようにすることが望ましい。すなわち配車処理部10は、S0で入力した移動手段に関する入力情報に基づいて、図10に示すように第1カートCa1が第1ユーザ(例えばU11)の第1出発地点の付近の第1基地(待機場所)に位置していると判定したときには、当該第1出発地点からの第1局所移動手段として用いると良い。
また配車処理部10は、S0で入力した移動手段Sh,Caに関する入力情報に基づいて、図12に示すように、第2カートCa2が第1ユーザ(例えばU11)の第1目的地点の付近の第2基地(待機場所)に位置していると判定したときには、第1目的地点の付近の第2合流地点G2から当該第1目的地点までの第1局所移動手段として用いると良い。
また配車処理部10は、S0で入力した移動手段Sh,Caに関する入力情報に基づいて、図10に示すように、第1シャトルSh1が、第1ユーザ(例えばU11)の第1出発地点の付近の第3基地(待機場所)に位置していると判定したときには、出発地点の付近の第1合流地点G1から第1目的地点の付近の第2合流地点G2までの長距離移動手段として用いると良い。
そして配車処理部10は、第1ユーザ(例えばU11)の第1出発地点から第1合流地点G1に移動する経路を第1カートCa1を用いて設定し、第1合流地点G1から第2合流地点G2まで第1シャトルSh1により移動する経路を設定し、第2合流地点G2から第1ユーザ(例えばU11)の第1目的地点まで移動する経路を第2カートCa2を用いて設定することが望ましい。配車処理部10は、基本的にこのような形態で配車処理する。
また配車処理部10は、例外的に、第1合流地点G1から第2合流地点G2まで移動した第1シャトルSh1を用いて第2合流地点G2から第2エリアBの内における第1ユーザ(例えばU11)の第1目的地点までの経路を設定するようにしても良い。この場合、第1ユーザU11は、第1シャトルSh1に乗ったまま自身の第1目的地点までたどり着くことができる。
またさらにこのとき、配車処理部10は、第2合流地点G2から第1合流地点G1を経由して第1エリアAの内部の第2目的地点まで移動する第2ユーザ(例えばU7)が存在すると判定したときには、第1合流地点G1から第2ユーザ(例えばU7)の第2目的地点まで第1カートCa1を用いて経路を設定すると良い(図9参照)。すると、第1合流地点G1まで到達した第1カートCa1を再度第2ユーザ(例えばU7)の第2目的地点まで使用することができ、第1カートCa1の利用効率を高めることができる。
また配車処理部10は、第1合流地点G1から第2合流地点G2まで移動した第1シャトルSh1を用いて第2ユーザ(例えばU7)が第2合流地点G2から第1合流地点G1まで移動する経路を設定するようにしても良い。すると、第1シャトルSh1が第1及び第2合流地点G1、G2の間を往復移動するときに第1シャトルSh1に第1、第2ユーザ(例えばU11、U7)を乗せることができ、第1シャトルSh1の利用効率を高めることができる。
配車処理部10が行う配車処理の具体例について、図10から図15を参照して説明する。
(A-1)第1シャトルSh1が、第3基地(待機場所)からエリアA内の第1ユーザU9、U10を乗せながらエリアA内の第1合流地点G1に移動(図10参照)。
(A-2)エリアA内の第1カートCa1が第1基地(待機場所)から他の第1ユーザU11、U12を載せながらエリアA内の第1合流地点G1に移動(図10参照)。
(AB-1)第1シャトルSh1が、そのまま、第1カートCa1に乗車した第1ユーザU11、U12を乗せてエリアBの第2合流地点G2に移動(図10、図11参照)。
(B-1-1)他方、エリアB内では第2カートCa2が第2基地(待機場所)から第2ユーザU7を乗せながらエリアB内の第2合流地点G2に移動。第1シャトルSh1に乗り合いした第1ユーザU9~U12が、第2合流地点G2にて第2カートCa2に乗り換える。第2カートCa2がエリアB内にて各第1ユーザU9~U12の目的地点まで移動(図12参照)。また図11に示すように、第2シャトルSh2が、第2ユーザU8を乗せながらエリアB内の第2合流地点G2に移動したときには、第2カートCa2に代えて第2シャトルSh2が第1ユーザU9~U12を目的地点まで運んでも良い。
(B-2-1)このとき、図12に示すように、第1シャトルSh1が、エリアBの第2合流地点G2からエリアA内の第1合流地点G1に戻るときに、エリアB内の第2ユーザU7、U8をエリアAに移動させるように経路を設定しても良い。
(B-2-1)また、図13に示すように、第2シャトルSh2が、エリアBの第2合流地点G2からエリアA内の第1合流地点G1に移動するときに、エリアB内の第2ユーザU7,U8をエリアAに移動させるように経路を設定しても良い。このときエリアB内では、第2カートCa2が第1ユーザU9~U12をエリアB内で移動させる経路を設定すると良い。
その他、(B-1-1)以下は、図14に示すように、以下の移動形態に変更しても良い。
(B―1―2)他方、エリアB内では第2カートCa2が第2ユーザU7を乗せながらエリアB内の第2合流地点G2に移動。第1シャトルSh1が、第2合流地点G2を通過してエリアB内にて各第1ユーザU9~U12の第1目的地点まで移動(図14参照)。第2シャトルSh2が、他の第2ユーザU8を乗せながらエリアB内の第2合流地点G2に移動(図11参照)。
(B-2-3)このとき図14に示すように、第2シャトルSh2が、エリアBの第2合流地点G2からエリアA内の第1合流地点G1に移動し、当該第1合流地点G1にて降車させる。第2ユーザU7、U8は、第1カートCa1に乗り換える。第1カートCa1は第2ユーザU7、U8を乗せて目的地点まで移動。
その他、(B-1-1)以下は、図15に示すように、以下の移動形態に変更しても良い。
(B―1―3)他方、エリアB内では第2カートCa2が第2ユーザU7を乗せながらエリアB内の第2合流地点G2に移動。第1シャトルSh1が第2合流地点G2にて一部の第1ユーザU9~U11を降ろす。第1シャトルSh1は、エリアB内で他の第1ユーザU12の目的地点まで移動。他方、第2合流地点G2で降ろされた一部のユーザU9~U11は、第2カートCa2に乗り、第2カートCa2がエリアB内にて各ユーザU9~U11の目的地点まで移動(図15参照)。
(B-2-4)このとき図15に示すように、第2シャトルSh2が、エリアBの第2合流地点G2からエリアA内の第1合流地点G1に移動しエリアB内の第2ユーザU7,U8をエリアAに移動させる。
これらの配車処理の内容は、第1シャトルSh1、第1カートCa1、第2カートCa2の位置、最大乗員数、乗員数、第1シャトルSh1、第1カートCa1、第2カートCa2の互いの待ち合わせ時間などの要素により多種多様に変化する。
特に、エリアAからエリアBに移動する第1シャトルSh1がエリアBの合流地点G2に到着する時刻、エリアB内の第2カートCa2がエリアBの合流地点G2に到着する時刻、エリアB内の第2シャトルSh2がエリアBの合流地点G2に到着する時刻を等しくすることが望ましく、前述したS5の処理を実行することで最適化を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、カートCa及びシャトルShに関する情報を入力し、各ユーザUから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、各ユーザUによるライドシェア要求毎の出発地点から目的地点までの移動フローを解析しクラスタCl1、Cl2に分類し(S1~S3)、分類されたクラスタCl1,Cl2の中で、入力された情報に基づいて、カートCa及びシャトルShとの間の複数の合流地点G1、G2を探索すると共に、各ユーザUの出発地点から合流地点G1,G2、及び、各ユーザUの合流地点G1,G2から目的地点までの局所的な経路を探索することで、カートCa及びシャトルShが移動する経路及び合流地点G1,G2を設定するようにしている。これにより、カートCa及びシャトルShが移動する経路及び合流地点G1,G2を動的に設定できるようになり、ユーザUの要望を満たすサービスを提供できるようになる。
また、配車処理部10は、カートCa及びシャトルShのそれぞれの乗り合い数、移動距離、使用数、移動時間、当該カートCa及びシャトルShによる総移動時間、総移動距離、及びカートCa及びシャトルShを待ち合わせする待機時間、の少なくとも何れか一つ以上をパラメータとした目的関数を用いて最適化処理することで、カートCa及びシャトルShにより移動する経路及び合流地点G1,G2を設定するようにしているため、サービスを効率よく提供できるようになる。
配車処理部10は、第1合流地点G1から第2合流地点G2まで移動したシャトルSh1を用いて第2合流地点G2から第2エリアB内における第1ユーザU9~U12の第1目的地点までの経路を設定することで、ユーザU9~U12は、第1エリアAから合流地点G2を経由して乗ったまま各ユーザU9~U12の第1目的地点まで到達できる。
配車処理部10は、第2合流地点G2から第1合流地点G1を経由して第1エリアA内の第2目的地点まで移動する第2ユーザU7,U8が存在すると判定したときには、第1合流地点G1から第2ユーザU7,U8の第2目的地点までカートCa1を用いて経路を設定するため、カートCa1の利用効率を高めることができる。
配車処理部10は、第2合流地点G2から第1合流地点G1を経由して第1エリアA内の第2目的地点まで移動する第2ユーザU7、U8が存在すると判定したときには、第1合流地点G1から第2合流地点G2まで移動したシャトルSh1を用いて第2ユーザU7、U8を第2合流地点G2から第1合流地点G1まで移動させる経路を設定するため、シャトルSh1の利用効率を高めることができる。
移動料金は乗車率に依存するように決定することが望ましい。これにより、より安く移動するための最適化を実施できるようになる。
(第2実施形態)
図16は、第2実施形態の追加説明図を示している。第1実施形態で説明したように、複数の各ユーザUからライドシェア要求を受け付けると、配車処理部10は、これらのライドシェア要求をクラスタCl1,Cl2に分類している。
第1実施形態では、特に、配車処理部10は、この全クラスタCl1,Cl2のうち一つのクラスタCl2を対象として合流地点G1、G2を設定し、シャトルSh、カートCaが移動する経路を設定することを説明したが、エリアC,Dを含むクラスタCl1、エリアA,Bを含むクラスタCl2に分類するときに、相互エリア間の移動に制約を生じる。
図16に示す例では、配車処理部10が、エリアCとエリアDとをそれぞれの合流地点G3、G4にて結合するクラスタCl1、及び、エリアAとエリアBをそれぞれの合流地点G1、G2にて結合するクラスタCl2、の2つに分類した例を示している。6つのエリアに分けて3つのクラスタに分類した形態にも適用できるし、このエリア数は限られるものではない。
第1実施形態の構成の場合、エリアA、B、C、Dの4つのエリアに分けることで、各ユーザUは、それぞれのクラスタCl1,Cl2毎のエリアA-B間、C-D間を移動することができるものの、一のクラスタCl2のエリア(例えばA)から他のクラスタCl1のエリア(例えばC)への移動はできない。また、例えば、相乗り不能な少人数しか通過しない経路を設定しにくくなるため、ライドシェア要求が集まらなかったときには、この少人数ユーザの目的地点に到達するための移動手段Ca,Shを設定できないこともある。この場合、少人数ユーザにはライドシェア要求を拒否しなければならなくなる。
このような場合、ライドシェア要求をクラスタCl1,Cl2に分類したときに、複数のクラスタCl1,Cl2が存在する場合には、一のクラスタ(例えばCl2)の枠を超えて他のクラスタ(例えば、Cl1)への移動経路を設定することが望ましく、これにより少人数ユーザのライドシェア要求も受諾できるようになる。
例えば、配車処理部10は、ライドシェア要求を複数のクラスタCl1,Cl2に分類したときには、シャトルSh、カートCaが移動する経路及び合流地点G1,G2を設定するときに、複数のクラスタCl1,Cl2内でそれぞれ移動するシャトルSh1、Sh3の移動経路が互いに交差する場所にクラスタ間合流地点Gaを設定し、あるユーザU11が一のシャトルSh1の移動経路を用いて移動したときにクラスタ間合流地点Gaにて乗り換え、他のシャトルSh3の移動経路を用いて移動する経路を設定すると良い。
詳細に示すならば、第1実施形態で説明した「(S5)大域・局所間の合流地点探索」の処理において、配車処理部10は、前述した各要素(トータルローカルコスト、現在利用可能なシャトルSh及びその経路、シャトルShの使用数、シャトルSh及びカートCaの乗車時間、シャトルSh及びカートCaの待機時間)に加えて、一のシャトルSh1と他のシャトルSh3とのクラスタ間合流地点Gaにおける待ち合わせ時間、をパラメータとして加味してトータルグローバルコストを求めると良い。
この場合、配車処理部10は、当該トータルグルーバルコストが所定より小さくなる合流地点G1~G4、及び各ユーザUの出発地点から目的地点までの経路、各地点(エリアA~Dの合流地点G1~G4、クラスタ間合流地点Ga、目的地点)の到達予想時刻、を探索し設定すると良い。
このとき、配車処理部10は、例えば、上述した各要素(トータルローカルコスト、現在利用可能なシャトルSh及びその経路、シャトルShの使用数、シャトルSh及びカートCaの乗車時間、シャトルSh及びカートCaの合流地点G1~G4における待機時間、シャトルShのクラスタ間合流地点Gaにおける待機時間)毎に重み付けして得たコストを統計学上で数式化すると良い。
本実施形態の場合、複数のクラスタCl1、Cl2にそれぞれ属するシャトルSh1とシャトルSh3との間の乗り換えを生じるが、この場合、クラスタ間合流地点Gaにて待ち合わせする待機時間を短くしたときにトータルグローバルコストを小さくするように数式化することが望ましい。これは、ユーザUによる乗り換え待ち合わせの待機時間を短くでき、ユーザUの満足度を高められるためである。このようにすることで、ユーザUは、クラスタ間合流地点GaにてシャトルShを乗り換えてエリア間(例えばA-C間、A-D間)移動できるようになる。
以上説明したように本実施形態によれば、シャトルShの移動経路が当該複数のクラスタCl1,Cl2の間で互いに交差する場合には、配車処理部10は、当該交差する場所にクラスタ間合流地点Gaを設定し、ユーザUが一のシャトルSh1の移動経路を用いて移動したときにクラスタ間合流地点Gaにて乗り換え、他のシャトルSh3の移動経路を用いて移動する経路を設定するようにしている。このため、ユーザUが、一のクラスタ(例えばCl2)の枠を超えてエリア間(例えばA-D間)移動できるようになり利便性を向上できる。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
配車処理部10は、シャトルSh、カートCaのそれぞれの乗り合い数、移動距離、使用数、移動時間、シャトルSh、カートCaによる総移動時間、総移動距離、及び、シャトルSh、カートCaを待ち合わせする待機時間、をパラメータとした目的関数(トータルローカルコスト、トータルグローバルコスト)を用いて最適化処理することでシャトルShにより移動する経路、及び、合流地点G1、G2を設定する形態を示したが、これらのパラメータのうち何れか一つ又はそれ以上のパラメータを用いた目的関数を設定して最適化処理すれば良い。
配車処理部10は、第1実施形態等において、一つのクラスタ(例えばCl2)、すなわち大域的な要求の中で合流地点G1,G2を2つとすることを前提として処理する形態を説明したが、各ユーザUの出発地点から目的地点までの経路のうち経由する合流地点を一つとしても良いし、3以上の合流地点を設定しても良く、各ユーザU毎に経由する合流地点が異なっていても良い。
前述した複数の実施形態を組み合わせて構成しても良い。また、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、6はライドシェア情報処理装置、10は配車処理部(経路設定部)、Ca、Ca1~Ca4はカート(第1移動手段、短距離移動手段、Ca1は第1局所移動手段、Ca2は第2局所移動手段)、Sh、Sh1~Sh4はシャトル(第2移動手段、長距離移動手段)を示す。

Claims (14)

  1. 少なくとも第1移動手段(Ca,Ca1~Ca4)及び第2移動手段(Sh,Sh1~Sh4)を含む複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上の移動手段に複数のユーザを乗り合わせることで各ユーザのそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させるライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理プログラムであって、
    ライドシェア情報処理装置(6)に、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段に関する情報を入力する手順(S0)と、
    前記各ユーザから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、前記各ユーザによるライドシェア要求毎の前記出発地点から前記目的地点までの移動フローを解析しクラスタ(Cl1,Cl2)に分類する手順(S1~S3)と、
    前記分類されたクラスタの中で、前記入力された情報に基づいて、前記第1移動手段と前記第2移動手段との間の1又は複数の合流地点(G1,G2)を探索すると共に、前記各ユーザの前記出発地点から前記合流地点及び前記各ユーザの前記合流地点から前記目的地点までの局所的な経路を探索することで、前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路、並びに、前記合流地点を設定する手順(S4~S5)と、を実行させるためのライドシェア情報処理プログラムであり、
    前記第1移動手段は、第1人数を前記局所的な第1エリアにおいて狭道路を移動可能とする第1局所移動手段(Ca1)を備えると共に、前記第1人数を前記局所的な第2エリアにおいて狭道路を移動可能とする第2局所移動手段(Ca2)を備え、
    前記第2移動手段は、前記第1人数より多い第2人数を長距離移動可能とする長距離移動手段(Sh1、Sh3)を備え、
    前記合流地点は、前記第1エリア内に第1合流地点(G1)を備えると共に、前記第2エリア内に第2合流地点(G2)を備え、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記入力された入力情報に基づいて、
    前記第1エリア内の第1ユーザの第1出発地点の付近の第1基地に前記第1移動手段が位置しているときには前記第1出発地点からの前記第1局所移動手段として用い、
    前記第2エリア内の第1ユーザの第1目的地点の付近の第2基地に前記第1移動手段が位置しているときには前記第1目的地点までの前記第2局所移動手段として用い、
    前記第1出発地点の付近の第3基地に位置して前記第2移動手段が位置しているときには前記第1合流地点から前記第2合流地点までの前記長距離移動手段として用い、
    前記第1出発地点から前記第1合流地点に移動する経路を前記第1局所移動手段を用いて設定し、前記第1合流地点から前記第2合流地点まで前記長距離移動手段により移動する経路を設定し、前記第2合流地点から前記第1目的地点まで移動する経路を前記第2局所移動手段を用いて設定するライドシェア情報処理プログラム。
  2. 前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記入力された入力情報に基づいて、
    前記第1合流地点から前記第2合流地点まで移動した前記長距離移動手段(Sh1)を用いて前記第2合流地点から前記第2エリア内における前記第1ユーザの前記第1目的地点までの経路を設定する請求項1記載のライドシェア情報処理プログラム。
  3. 前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記入力された入力情報に基づいて、
    前記第2合流地点から前記第1合流地点を経由して前記第1エリア内の第2目的地点まで移動する第2ユーザが存在すると判定したときには、
    前記第1合流地点から前記第2ユーザの第2目的地点まで前記第1局所移動手段(Ca1)を用いて経路を設定する請求項1記載のライドシェア情報処理プログラム。
  4. 前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記入力された入力情報に基づいて、
    前記第2合流地点から前記第1合流地点を経由して前記第1エリア内の第2目的地点まで移動する第2ユーザが存在すると判定したときには、
    前記第1合流地点から前記第2合流地点まで移動した前記長距離移動手段(Sh1)を用いて前記第2ユーザを前記第2合流地点から前記第1合流地点まで移動させる経路を設定する請求項1または3記載のライドシェア情報処理プログラム。
  5. 少なくとも第1移動手段(Ca,Ca1~Ca4)及び第2移動手段(Sh,Sh1~Sh4)を含む複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上の移動手段に複数のユーザを乗り合わせることで各ユーザのそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させるライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理プログラムであって、
    ライドシェア情報処理装置(6)に、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段に関する情報を入力する手順(S0)と、
    前記各ユーザから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、前記各ユーザによるライドシェア要求毎の前記出発地点から前記目的地点までの移動フローを解析しクラスタ(Cl1,Cl2)に分類する手順(S1~S3)と、
    前記分類されたクラスタの中で、前記入力された情報に基づいて、前記第1移動手段と前記第2移動手段との間の1又は複数の合流地点(G1,G2)を探索すると共に、前記各ユーザの前記出発地点から前記合流地点及び前記各ユーザの前記合流地点から前記目的地点までの局所的な経路を探索することで、前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路、並びに、前記合流地点を設定する手順(S4~S5)と、を実行させるためのライドシェア情報処理プログラムであり、
    前記ライドシェア要求を複数のクラスタ(Cl1,Cl2)に分類したとき、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記第2移動手段の移動経路が前記複数のクラスタの間で互いに交差する場合には、当該交差する場所にクラスタ間合流地点(Ga)を設定し、前記ユーザが一の前記第2移動手段(Sh1)の移動経路を用いて移動したときに前記クラスタ間合流地点にて乗り換え、他の前記第2移動手段(Sh3)の移動経路を用いて移動する経路を設定するライドシェア情報処理プログラム。
  6. 前記第1移動手段が第1範囲を移動するときに前記第2移動手段は前記第1範囲よりも広い第2範囲を移動する請求項1から5の何れか一項記載のライドシェア情報処理プログラム。
  7. 前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定する手順では、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段のそれぞれの乗り合い数、移動距離、使用数、移動時間、当該前記第1移動手段及び前記第2移動手段による総移動時間、総移動距離、及び前記第1移動手段及び前記第2移動手段を待ち合わせする待機時間、の少なくとも何れか一つ以上をパラメータとした目的関数を用いて最適化処理することで、前記第1移動手段及び前記第2移動手段により移動する経路、並びに前記合流地点を設定する請求項1から6の何れか一項記載のライドシェア情報処理プログラム。
  8. 少なくとも第1移動手段(Ca,Ca1~Ca4)及び第2移動手段(Sh,Sh1~Sh4)を含む複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上の移動手段に複数のユーザを乗り合わせることで各ユーザのそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させるライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理装置(6)であって、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段に関する情報を入力する入力部(S0)と、
    前記各ユーザから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、前記各ユーザによるライドシェア要求毎の前記出発地点から前記目的地点までの移動フローを解析しクラスタ(Cl1,Cl2)に分類する分類部(S1~S3)と、
    前記分類されたクラスタの中で、前記入力部による入力情報に基づいて、前記第1移動手段と前記第2移動手段との間の1又は複数の合流地点(G1,G2)を探索すると共に、前記各ユーザの前記出発地点から前記合流地点及び前記各ユーザの前記合流地点から前記目的地点までの局所的な経路を探索することで、前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路、並びに前記合流地点を設定する経路設定部(S4~S5)と、
    を備えるライドシェア情報処理装置であり、
    前記第1移動手段は、第1人数を前記局所的な第1エリアにおいて狭道路を移動可能とする第1局所移動手段(Ca1)を備えると共に、前記第1人数を前記局所的な第2エリアにおいて狭道路を移動可能とする第2局所移動手段(Ca2)を備え、
    前記第2移動手段は、前記第1人数より多い第2人数を長距離移動可能とする長距離移動手段(Sh1)を備え、
    前記合流地点は、前記第1エリア内に第1合流地点(G1)を備えると共に、前記第2エリア内に第2合流地点(G2)を備え、
    前記経路設定部は、前記入力部の入力情報に基づいて、
    前記第1エリア内の第1ユーザの第1出発地点の付近の第1基地に前記第1移動手段が位置しているときには前記第1出発地点からの前記第1局所移動手段として用い、
    前記第2エリア内の第1ユーザの第1目的地点の付近の第2基地に前記第1移動手段が位置しているときには前記第1目的地点までの前記第2局所移動手段として用い、
    前記第1出発地点の付近の第3基地に位置して前記第2移動手段が位置しているときには前記第1合流地点から前記第2合流地点までの前記長距離移動手段として用い、
    前記第1出発地点から前記第1合流地点に移動する経路を前記第1局所移動手段を用いて設定し、前記第1合流地点から前記第2合流地点まで前記長距離移動手段により移動する経路を設定し、前記第2合流地点から前記第1目的地点まで移動する経路を前記第2局所移動手段を用いて設定するライドシェア情報処理装置。
  9. 前記経路設定部は、前記入力部の入力情報に基づいて、
    前記第1合流地点から前記第2合流地点まで移動した前記長距離移動手段を用いて前記第2合流地点から前記第2エリア内における前記第1ユーザの前記第1目的地点までの経路を設定する請求項8記載のライドシェア情報処理装置。
  10. 前記経路設定部は、前記入力部の入力情報に基づいて、
    前記第2合流地点から前記第1合流地点を経由して前記第1エリア内の第2目的地点まで移動する第2ユーザが存在すると判定したときには、
    前記第1合流地点から前記第2ユーザの第2目的地点まで前記第1局所移動手段(Ca1)を用いて経路を設定する請求項8記載のライドシェア情報処理装置。
  11. 前記経路設定部は、前記入力部の入力情報に基づいて、
    前記第2合流地点から前記第1合流地点を経由して前記第1エリア内の第2目的地点まで移動する第2ユーザが存在すると判定したときには、
    前記第1合流地点から前記第2合流地点まで移動した前記長距離移動手段(Sh1)を用いて前記第2ユーザが前記第2合流地点から前記第1合流地点まで移動する経路を設定する請求項8または10記載のライドシェア情報処理装置。
  12. 少なくとも第1移動手段(Ca,Ca1~Ca4)及び第2移動手段(Sh,Sh1~Sh4)を含む複数の移動手段のうち少なくとも一つ以上の移動手段に複数のユーザを乗り合わせることで各ユーザのそれぞれの出発地点からそれぞれの目的地点まで移動させるライドシェアサービスを実現するために用いられるライドシェア情報処理装置(6)であって、
    前記第1移動手段及び前記第2移動手段に関する情報を入力する入力部(S0)と、
    前記各ユーザから所定期間中にライドシェア要求を受け付けると、前記各ユーザによるライドシェア要求毎の前記出発地点から前記目的地点までの移動フローを解析しクラスタ(Cl1,Cl2)に分類する分類部(S1~S3)と、
    前記分類されたクラスタの中で、前記入力部による入力情報に基づいて、前記第1移動手段と前記第2移動手段との間の1又は複数の合流地点(G1,G2)を探索すると共に、前記各ユーザの前記出発地点から前記合流地点及び前記各ユーザの前記合流地点から前記目的地点までの局所的な経路を探索することで、前記第1移動手段及び前記第2移動手段が移動する経路、並びに前記合流地点を設定する経路設定部(S4~S5)と、
    を備え
    前記分類部がライドシェア要求を複数のクラスタ(Cl1,Cl2)に分類したとき、
    前記経路設定部は、前記第1及び第2移動手段が移動する経路及び前記合流地点を設定するとき、
    前記第2移動手段の移動経路が当該複数のクラスタの間で互いに交差する場合には、当該交差する場所にクラスタ間合流地点(Ga)を設定し、前記ユーザが一の前記第2移動手段(Sh1)の移動経路を用いて移動したときに前記クラスタ間合流地点にて乗り換え他の前記第2移動手段(Sh3)の移動経路を用いて移動する経路を設定するライドシェア情報処理装置。
  13. 前記第1移動手段が第1範囲を移動するときに前記第2移動手段は前記第1範囲よりも広い第2範囲を移動する請求項8から12の何れか一項記載のライドシェア情報処理装置。
  14. 前記経路設定部は、前記第1移動手段及び前記第2移動手段のそれぞれの乗り合い数、移動距離、使用数、移動時間、当該前記第1移動手段及び第2移動手段による総移動時間、総移動距離、及び前記第1移動手段及び前記第2移動手段を待ち合わせする待機時間、の少なくとも何れか一つ以上をパラメータとした目的関数を用いて最適化処理することで前記第1移動手段及び前記第2移動手段により移動する経路、並びに前記合流地点を設定する請求項8から13の何れか一項記載のライドシェア情報処理装置。
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