JP7089450B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、電子時計に関する。
従来、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷を有する時計の技術がある。特許文献1には、間欠的に駆動される機能手段と、機能手段に並列接続される安定化電源と、機能手段ならびに安定化電源に電力を供給する電源とを備える電子機器が開示されている。
特開2014-155270号公報
ここで、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷に対して計時回路が常に接続されていると、計時回路の動作安定性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、電気負荷の消費電流が変化するときに、計時回路に対する供給電圧が変動してしまう可能性がある。計時回路に対する供給電圧の変動を抑制できることが望まれている。
本発明の目的は、計時回路に対する供給電圧の変動を抑制できる電子時計を提供することである。
本発明の電子時計は、第一電池と、計時回路と、を含む第一回路と、第二電池と、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷と、を含む第二回路と、前記第一回路と前記第二回路とを接続および遮断する機能を有し、前記電気負荷が動作するときに前記第一回路と前記第二回路とを遮断する切替手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電子時計は、第一電池と、計時回路と、を含む第一回路と、第二電池と、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷と、を含む第二回路と、第一回路と第二回路とを接続および遮断する機能を有し、電気負荷が動作するときに第一回路と第二回路とを遮断する切替手段と、を備える。本発明に係る電子時計によれば、電気負荷が動作するときには第一回路と第二回路とが遮断される。よって、本発明に係る電子時計は、計時回路に対する供給電圧の変動を抑制できるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る電子時計の回路図である。 図2は、第1実施形態に係る切替手段の一例を示す図である。 図3は、GPS回路における消費電流の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る電子時計の動作を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係る電子時計の動作を示すタイムチャートである。 図6は、第2実施形態に係る電子時計の回路図である。 図7は、第2実施形態に係る電子時計の動作を示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態の充電制御に係るタイムチャートである。 図9は、第3実施形態に係る電子時計の回路図である。 図10は、第3実施形態に係る電子時計のブロック図である。 図11は、第3実施形態の電子時計における各電池の電圧を示す図である。 図12は、第4実施形態に係る電子時計の回路図である。 図13は、第4実施形態に係る充電制御について説明する図である。 図14は、第4実施形態の充電制御に係るタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態に係る電子時計につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、電子時計に関する。図1は、第1実施形態に係る電子時計の回路図、図2は、第1実施形態に係る切替手段の一例を示す図、図3は、GPS回路における消費電流の一例を示す図、図4は、第1実施形態に係る電子時計の動作を示すフローチャート、図5は、第1実施形態に係る電子時計の動作を示すタイムチャートである。
図1に示すように、第1実施形態に係る電子時計1は、発電部2、第一回路10、および第二回路20を有する。発電部2は、発電を行う装置または発電を行う機構であり、例えば、太陽発電機構である。なお、発電部2として、電磁発電機構、熱発電機構、静電誘導発電などの機構が用いられてもよい。
第一回路10は、発電部2と接続されている。第一回路10は、第一電池11、計時回路12、電圧検出部13、および制御部14を有する。第一電池11は、蓄電が可能な二次電池である。第一電池11として、全固体電池が用いられてもよい。第一電池11は、発電部2に対して接続されており、発電部2によって発電された電力によって蓄電される。計時回路12は、少なくとも計時機能を有する回路である。計時回路12は、例えば、水晶振動子や分周回路等を含み、電子時計1の内部時刻を計時する。本実施形態の計時回路12は、第一回路10の内部において第一電池11に対して接続されており、少なくとも第一電池11から電力の供給を受けることができる。
電圧検出部13は、第一電池11および後述する第二電池21の電圧を検出する。電圧検出部13は、制御部14と通信可能に接続されている。電圧検出部13の検出結果を示す信号は、制御部14に送信される。
制御部14は、後述する切替手段3を制御する機能を有する。制御部14は、更に、第一電池11に対する充電制御を行う機能や、第二電池21に対する充電制御を行う機能を有している。また、制御部14は、発電部2における発電の有無や発電量を取得することができるように構成されている。また、制御部14は、後述するGPS回路22による受信動作を制御する機能を有する。制御部14は、GPS回路22に対して、受信開始指令や受信終了指令を出力する。
第二回路20は、切替手段3を介して第一回路10および発電部2と接続されている。言い換えると、切替手段3は、第一回路10および発電部2と、第二回路20と、を接続および遮断する。切替手段3は、接点式のスイッチやリレーであってもよく、図2に示すように切替手段3の接続時に第一電池11が急激な電圧変動を起こさないためにトランジスタ等の素子3aと抵抗3bとが直列に接続されて構成されていてもよい。切替手段3は、制御部14から送られる制御信号に応じて、第一回路10および発電部2に対して第二回路20を接続および遮断する。以下の説明では、切替手段3において、第一回路10および発電部2に対して第二回路20を接続している状態を「接続状態」と称し、第一回路10および発電部2に対して第二回路20を遮断している状態を「遮断状態」と称する。
第二回路20は、第二電池21およびGPS回路22を有する。第二電池21は、蓄電および放電が可能な二次電池である。第二電池21は、例えば、全固体電池である。切替手段3が接続状態である場合、第二電池21は、第一電池11と並列に接続される。この場合、第二電池21は、発電部2によって発電された電力によって蓄電可能なように発電部2に対して接続される。
GPS回路22は、第二回路20の内部において第二電池21に対して接続されている。GPS回路22は、切替手段3が遮断状態であっても第二電池21から電力の供給を受けて動作することができる。GPS回路22は、GPS(GLOBAL POSITIONING SYSTEM)衛星から出力されるGPS電波を受信する。なお、GPS電波は、GPS時刻情報を含む電波であり、例えば、1.5GHz帯(1575.42MHz)と、1.2GHz帯(1227.60MHz)との2種類が使用される。GPS回路22は、受信したGPS電波に基づいて、現在時刻についての情報や、現在位置についての情報を取得する。GPS回路22によって取得された情報は、計時回路12に対して送信される。
GPS回路22は、非受信動作時、回路動作を行っていないので消費電流は計時回路12の消費電流以下であるが、受信動作時は回路動作が行われるため、消費電流が計時回路12の消費電流の10倍以上に増加するため、電子時計1の中で重負荷となる。
GPS回路22は、GPS電波を受信する際に、大きな電力を消費する。図3には、GPS回路22における消費電流の一例が示されている。図3において、横軸は時間、縦軸は消費電流Icの大きさを示す。図3に示すように、GPS回路22では、GPS電波を受信する動作期間Pa(3~10秒)において、消費電流Icが増加する。GPS回路22の消費電流Icが増加するときに第一電池11と第二電池21とが接続されていると、第二電池21の電圧だけでなく、第一電池11の電圧も低下してしまう。このため、本実施形態の切替手段3は、GPS回路22が動作するときに遮断状態となって第一回路10を第二回路20から切り離し、第一回路10の動作を安定させる。なお、GPS回路22における消費電流Icの瞬時値Ic1は、例えば、第一回路10における消費電流の平均値よりも大きい。
本実施形態の電子時計1では、第一回路10における消費電流の平均値が、第二回路20における消費電流の平均値よりも大きい。これに応じて、第一電池11の容量は、第二電池21の容量よりも大きくされている。よって、計時回路12および制御部14の電源が安定するため、計時回路12および制御部14の動作が安定する。なお、第二回路20における消費電流の平均値が、第一回路10における消費電流の平均値よりも大きい場合には、第二電池21の容量が第一電池11の容量よりも大きくされることが好ましい。このようにすれば、GPS回路22の電源が安定するため、GPS回路22の動作が安定する。また、切替手段3を遮断状態としたままでGPS回路22を安定して動作させることが可能となる。
ここで、重負荷であるGPS回路22が動作するときに、第一回路10と第二回路20とが接続された状態であると、第一電池11において電源変動を生じてしまう可能性がある。例えば、GPS回路22における消費電流Icが変動するときに、計時回路12に対する供給電圧が変動してしまう可能性がある。これに対して、本実施形態の切替手段3は、以下に説明するように、GPS回路22が動作するときに遮断状態となる。つまり、切替手段3は、GPS回路22が動作するときに第一回路10と第二回路20とを遮断する。よって、本実施形態の電子時計1は、第一回路10における電源変動を抑制して第一回路10の動作を安定させることができる。
図4および図5を参照して、第1実施形態の電子時計1の動作について説明する。図5のタイムチャートにおいて、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。図5には、第一電池11の電圧Vcおよび第二電池21の電圧Vpの推移が示されている。図4に示すフローチャートは、例えば、電子時計1が通常動作を行っているときに開始される。通常動作は、例えば、GPS回路22が動作してないときの電子時計1の動作である。
ステップS10において、制御部14は、受信要求がなされているか否かを判定する。電子時計1は、例えば、所定の周期でGPS回路22によるGPS電波の受信動作を行う。GPS電波の受信動作を行うべきタイミングが到来している場合、制御部14が受信要求ありと判断する。図5では、時刻t1において受信開始の判断がなされる。なお、時刻t1よりも前では、切替手段3が接続状態とされている。従って、第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vpは同様の値となっている。ステップS10において受信要求ありと肯定判定された場合にはステップS20に進み、受信要求無しと否定判定された場合にはステップS70に進む。
ステップS20において、制御部14は、切替手段3を遮断状態(off)とする。これにより、第一回路10および発電部2に対して第二回路20が遮断される。図5では、時刻t1に切替手段3が接続状態(on)から遮断状態(off)に切り替えられる。ステップS20が実行されると、ステップS30に進む。
ステップS30において、GPS回路22による受信動作が開始される。GPS回路22は、例えば、制御部14からの指令信号に応じて受信動作を開始する。図5では、時刻t1に受信動作が開始される。GPS回路22は、予め定められたプログラムに基づいて受信動作を実行する。受信動作では、GPS回路22における消費電流Icが増加する。切替手段3が遮断状態であることから、第二回路20において電圧変動が生じたとしても、その電圧変動は第一回路10に伝わらない。よって、第一回路10の計時回路12や制御部14が安定して動作することができる。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40において、GPS回路22による受信動作が終了する。制御部14は、例えば、予め定められた一連の受信動作が完了すると、GPS回路22に対して受信終了を示す信号を送信する。ステップS40が実行されると、ステップS50に進む。
通常、電池はGPS回路22が動作したときのように多くの消費電流が流れたとき、電池の内部インピーダンスの関係から電池電圧が大きく低下する。しかし、動作が終了し、消費する電流がなくなると、ほぼ無負荷の状態になるため、内部インピーダンスに関係なく、元の電池電圧に復帰する。電圧が復帰するには電池の分極作用によるため、復帰に一定の時間を要する。このため、ステップS50において、制御部14は、予め定められた待機時間が経過するまで待機する。
待機時間は、第二電池21の電圧Vpが回復するために要する時間である。受信動作が終了してGPS回路22に対する電力供給が停止することで、第二電池21の電圧Vpが徐々に回復する。待機時間は、第二電池21の電圧Vpが適切に回復するために必要な時間として設定されている。待機時間は、例えば、10秒間とされてもよい。図5では、時刻t2から時刻t3までが待機時間である。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60において、制御部14は、電圧検出部13を用いて第一電池11の電圧Vcと第二電池21の電圧Vpとの差分が所定値未満であるか否かを判定する。所定値は、例えば、100[mV]とされてもよい。所定値は、第二回路20が第一回路10に対して接続される際に第一回路10において電圧変動が生じにくいように定められている。図5では、第二電池21の電圧Vpが時刻t2から時刻t3にかけて上昇していき、時刻t3には第一電池11の電圧Vcよりは低い電圧とはなるがほぼ近い値となる。このように二つの電池11,21の電圧差が小さい状態となっていれば、切替手段3を接続状態に切り替える際に第一回路10において電圧変動が生じにくい。制御部14は、第一電池11の電圧Vcと第二電池21の電圧Vpとの差分が所定値未満であると肯定判定した場合、ステップS70に進む。一方、制御部14は、ステップS60において否定判定した場合、ステップS50に移行する。
ステップS70において、制御部14は、切替手段3を接続状態とする。これにより、第二回路20が第一回路10および発電部2に対して接続される。第二電池21は、発電部2に対して接続され、発電部2において発電された電力によって蓄電される。図5では、時刻t3に切替手段3が接続状態に切り替えられる。ステップS70が実行されると、本制御フローは終了する。
以上説明したように、本実施形態の電子時計1は、第一回路10と、第二回路20と、切替手段3と、を有する。第一回路10は、第一電池11と、計時回路12と、を含む回路である。第二回路20は、第二電池21と、GPS回路22と、を含む回路である。GPS回路22は、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷の一例である。切替手段3は、第一回路10と第二回路20とを接続および遮断する機能を有する。切替手段3は、GPS回路22が動作するときに第一回路10と第二回路20とを遮断する。GPS回路22が動作するときに第一回路10と第二回路20とが遮断されることで、GPS回路22の消費電流が変化して第二電池21の電圧が変動したとしても、その電圧変動が第一回路10に伝わらない。よって、本実施形態の電子時計1は、計時回路12に対する供給電圧の変動を抑制することができる。
本実施形態の電子時計1では、第一回路10における消費電流の平均値が第二回路20における消費電流の平均値よりも大きく、第一電池11の容量は、第二電池21の容量よりも大きい。よって、計時回路12および制御部14の電源が安定するため、計時回路12および制御部14の動作が安定する。なお、第二回路20における消費電流の平均値が、第一回路10における消費電流の平均値よりも大きい場合には、第二電池21の容量が第一電池11の容量よりも大きくされてもよい。この場合、GPS回路22の電源が安定するため、GPS回路22の動作が安定する。
本実施形態の電子時計1は、第一電池11に対して充電可能に接続された発電部2を有する。切替手段3は、GPS回路22が動作していないときに第一回路10と第二回路20とを接続して、第一電池11に対して第二電池21を並列に接続する。よって、発電部2において発電された電力によって第一電池11および第二電池21に対して充電を行うことが可能となる。
なお、第二回路20に含まれる重負荷は、GPS回路22には限定されない。第二回路20は、GPS回路22に代えて、あるいはGPS回路22に加えて、他の無線通信回路、モーター回路、センサ回路等を有していてもよい。無線通信回路としては、例えば、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を行う回路が挙げられる。モーター回路としては、例えば、静電誘導モーターや電磁モーターを駆動する回路が挙げられる。センサ回路としては、例えば、圧力センサの回路、方位センサの回路等が挙げられる。
図4に示すフローチャートにおいて、ステップS60で肯定判定がなされない場合であっても、所定の制限時間が経過した場合には切替手段3が接続状態に切り替えられてもよい。この制限時間は、ステップS50の待機時間よりも長い時間である。このようにすれば、制限時間が経過した場合には切替手段3が接続状態とされて第二電池21に対する蓄電が可能となる。
[第2実施形態]
図6から図8を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図6は、第2実施形態に係る電子時計の回路図、図7は、第2実施形態に係る電子時計の動作を示すフローチャート、図8は、第2実施形態の充電制御に係るタイムチャートである。
第2実施形態の電子時計1において、上記第1実施形態と異なる点は、充電制御において、第一電池11の電圧上昇を優先させる点である。図6に示すように、第2実施形態に係る電子時計1は、第二切替手段4を有する。第二切替手段4は、第一回路10と発電部2とを接続および遮断する。第二切替手段4は、例えば、接点式のスイッチやリレーであってもよく、トランジスタ等の素子と抵抗とが直列に接続されて構成されていてもよい。第二切替手段4において、第一回路10と発電部2とを接続している状態を「接続状態」と称し、第一回路10を発電部2から遮断している状態を「遮断状態」と称する。第二切替手段4が遮断状態である場合、第一回路10は、第二回路20と遮断される。
第2実施形態の電子時計1は、第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vpが共に低下している状態から充電を行う場合、第一電池11の電圧Vcを優先して回復させる。これにより、計時機能等のコア機能を優先して動作させることが可能となる。
図7および図8を参照して、第2実施形態の電子時計1の動作について説明する。以下に説明する充電制御は、第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vpが低下している状態で実行されるものであり、典型的にはパワーブレークモードからの復帰時に実行される。なお、パワーブレークモードは、第一電池11および第二電池21の電池容量が減少したときに第一電池11および第二電池21の減少を少なくするために運針動作や計時動作等のコア動作を停止するモードであり、電圧Vc,Vpが所定の下限値以下となった場合に実行される。パワーブレークモードでは、例えば、計時回路12に対する電力供給が停止される。パワーブレークモードにおいて、発電部2による発電がなされると、パワーブレークモードからの復帰制御を行う回路が起動する。例えば、本実施形態では、発電部2からの電力によって、制御部14が復帰のための発電制御および充電制御を行う。
図7のステップS110において、制御部14は、切替手段3を遮断状態とし、かつ第二切替手段4を接続状態とする。これにより、第二回路20が発電部2に対して遮断され、かつ第一回路10が発電部2に接続される。従って、発電部2によって発電された電力は、第一電池11に対して蓄電されることになる。ステップS110が実行されると、ステップS120に進む。
ステップS120において、制御部14は、第一電池11に対する充電を実行する。制御部14は、第一電池11に対する蓄電を許可し、発電部2から第一電池11に対する蓄電を実行する。図8では、時刻t11に第一電池11に対する充電が開始され、電圧Vcが上昇していく。ステップS120が実行されると、ステップS130に進む。
ステップS130において、計時回路12が起動する。第一電池11の電圧Vcが所定の電圧以上となると、計時回路12が動作を開始する。図8では、時刻t12に計時回路12が起動する。ステップS130が実行されると、ステップS140に進む。
ステップS140において、制御部14は、時分割充電を実行する。時分割充電は、第一電池11に対する充電、および第二電池21に対する充電を交互に行う充電モードである。第一電池11に対する充電がなされる場合、切替手段3が遮断状態とされ、かつ第二切替手段4が接続状態とされる。これにより、第一電池11が発電部2と接続され、かつ第二電池21が発電部2から遮断される。一方、第二電池21に対する充電がなされる場合、切替手段3が接続状態とされ、かつ第二切替手段4が遮断状態とされる。これにより、第二電池21が発電部2と接続され、かつ第一電池11が発電部2から遮断される。制御部14は、例えば、時分割充電において、第一電池11に対する一回の充電時間と、第二電池21に対する一回の充電時間とを等しくする。ただし、制御部14は、時分割充電において、第一電池11に対する一回の充電時間を第二電池21に対する一回の充電時間よりも長くしてもよい。第一電池11および第二電池21に対する一回の充電時間は、第一電池11の容量および第二電池21に応じて定められてもよい。例えば、一回の充電時間における第一電池11の電圧上昇量が一回の充電時間における第二電池21の電圧上昇量と等しくされてもよい。
図8では、時刻t12に時分割充電が開始される。これにより、第一電池11の電圧Vc、および第二電池21の電圧Vpが上昇する。ステップS140が実行されると、ステップS150に進む。
ステップS150において、制御部14は、第一電池11の電圧Vcが判定値Vtよりも大であるか否かを判定する。判定値Vtは、時分割充電を終了するか否かを判定するための電圧である。判定値Vtは、例えば、第一回路10の機器を安定して動作させることができる電圧である。制御部14は、第一電池11の電圧Vcが判定値Vtよりも大であると肯定判定した場合にはステップS160に進み、否定判定した場合にはステップS140に移行する。
ステップS160において、制御部14は、切替手段3を接続状態とし、かつ第二切替手段4を遮断状態とする。これにより、第二電池21が発電部2と接続され、かつ第一電池11が発電部2から遮断される。よって、発電部2において発電された電力は、第二電池21に継続的に蓄電される。図8では、時刻t13において切替手段3が接続状態とされ、かつ第二切替手段4が遮断状態とされる。ステップS160が実行されると、ステップS170に進む。
ステップS170において、制御部14は、第二電池21の電圧Vpが判定値Vtよりも大であるか否かを判定する。制御部14は、第二電池21の電圧Vpが判定値Vtよりも大であると肯定判定した場合にはステップS180に進み、否定判定した場合にはステップS160に移行する。
ステップS180において、制御部14は、切替手段3および第二切替手段4を何れも接続状態とする。図8では、時刻t14に切替手段3および第二切替手段4が接続状態とされる。時刻t14以降は第一電池11および第二電池21の両方に対して蓄電がなされる。これにより、時刻t14以降は第一電池11の電圧Vcおよび第二電池21の電圧Vpがそれぞれ上昇する。ステップS180が実行されると、本制御フローは終了する。
このように、第2実施形態の充電制御によれば、第一電池11に対する蓄電が第二電池21に対する蓄電よりも優先される。第一電池11の電圧Vcおよび第二電池21の電圧Vpが共に低下している場合、第一電池11の電圧Vcを上昇させることが優先される。よって、本実施形態の電子時計1は、計時回路12を早期に起動させることや、計時回路12や制御部14の動作を安定させることができる。
[第3実施形態]
図9から図11を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記第1実施形態および第2実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図9は、第3実施形態に係る電子時計の回路図、図10は、第3実施形態に係る電子時計のブロック図、図11は、第3実施形態の電子時計における各電池の電圧を示す図である。
図9に示すように、第3実施形態の電子時計1は、第三回路30を有する。第三回路30は、第三電池31およびメモリ回路32を有する。第三電池31は、蓄電および放電が可能な二次電池である。第三電池31は、全固体電池であってもよい。メモリ回路32は、図10に示すように、不揮発性メモリからなるメモリ部32aを有する回路である。不揮発性メモリとして、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリが用いられてもよい。メモリ回路32は、第三電池31から供給される電力によってメモリ部32aに情報を記憶する。
第三回路30は、整流部5を介して発電部2、第一回路10、および第二回路20と接続されている。整流部5は、外部回路から第三電池31に対して蓄電する向きの電流を許容し、かつ第三電池31から外部回路へ放電する向きの電流を規制する。すなわち、整流部5は、発電部2、第一電池11、および第二電池21から第三電池31に対して蓄電する向きの電流を許容する。整流部5は、例えば、ダイオード等の素子であるが、これに代えて、スイッチおよびコンパレータが用いられてもよい。
図10に示すように、計時回路12は、発振部12a、計時部12b、処理部12c、およびモーター駆動回路12dを有する。発振部12aは、例えば、水晶振動子である。計時部12bは、発振部12aから出力される信号に基づいて時計内部時刻を算出する。処理部12cは、GPS回路22から取得する情報および計時部12bから取得する情報に基づいてモーター駆動回路12dに対して指令信号を出力する。
電子時計1は、現在時刻を表示する表示部6を有する。本実施形態の表示部6は、指針によって現在時刻を表示するアナログ表示部である。なお、電子時計1は、デジタル表示部を更に有していてもよい。表示部6は、指針として、時針61、分針62、および秒針63を有する。時針61、分針62、および秒針63は、図示しないモーターによって回転駆動される。モーターは、モーター駆動回路12dから出力されるパルス信号等によって動作し、指針を回転させる。また、電子時計1は、指針の実際の回転位置を検出する機構を有している。計時回路12は、検出された指針の実際の位置と時計内部時刻とに齟齬が生じている場合、指針の位置を修正する。
メモリ回路32は、計時回路12と相互に通信を行うことができるように構成されている。メモリ回路32は、例えば、計時回路12から取得した指針の現在位置についての情報をメモリ部32aに記憶することができる。計時回路12は、メモリ回路32から、メモリ部32aに記憶された指針の位置を取得することができる。計時回路12は、例えば、パワーブレークモードから復帰する場合に、指針の位置についての情報をメモリ回路32から取得する。計時回路12は、指針の運針を再開させるときに、GPS電波に基づいて算出した現在時刻に対応する位置まで指針を回転させる。
本実施形態の電子時計1では、第三回路30が整流部5を介して他の回路と接続されている。これにより、図11を参照して説明するように、第三電池31の電圧Vp2の低下が抑制される。図11において、横軸は時間、縦軸は電圧[V]を示す。図11には、第一電池11の電圧Vc、第二電池21の電圧Vp1、および第三電池31の電圧Vp2の推移が示されている。
図11の時刻t21から時刻t22までは、発電部2において発電がなされていない。また、GPS回路22が動作していないため、切替手段3が第一回路10と第二回路20とを接続している。つまり、第一回路10の各機器に対して、第一電池11および第二電池21から電力が供給される。この場合、例えば、第一電池11の電圧Vcおよび第二電池21の電圧Vp1が実質的に同じ値となる。一方、第三電池31は整流部5を介して第一回路10および第二回路20と接続されている。整流部5は、第三電池31から外部の回路(第一回路10、第二回路20)への放電を規制している。よって、第三電池31の電圧Vp2の低下が抑制される。電圧Vp2の低下は、微小なリーク電流に基づく軽微なものにとどまる。このため、第三電池31の電圧Vp2は、第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vp1と比較して高い電圧値となる。
時刻t22から、発電部2による発電が開始される。発電部2において発電される電力により第一電池11および第二電池21に蓄電がなされ、電圧Vc,Vp1が上昇する。電圧Vc,Vp1が第三電池31の電圧Vp2以上となると、第三電池31に対する蓄電が開始される。これにより、三つの電池11,21,31の電圧Vc,Vp1,Vp2が共に上昇する。時刻t23に発電部2による発電が終了する。その後は、第一回路10における電力消費に応じて第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vp1が低下する一方で、第三電池31の電圧Vp2は高い電圧を保つ。
発電部2による発電がなされないまま、時刻t24に第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vp1が下限値Vpb以下となる。その結果、電子時計1はパワーブレークモードに移行する。制御部14は、各指針の現在位置をメモリ回路32に記憶させる。このときに、第三電池31の電圧Vp2は、十分に高い値を維持している。よって、メモリ回路32に情報を記憶させる記憶動作が安定して行われる。
このように、第3実施形態の電子時計1では、第三電池31の電圧Vp2を高い電圧に維持しておくことができる。電流の逆流を防止する整流部5によって、第三電池31の電圧Vp2が第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vp1に対して高い値にされる。よって、記憶動作において高い電圧が要求されるメモリ回路32に対しても安定して情報を記憶させることが可能となる。
以上説明したように、第3実施形態の電子時計1は、整流部5を介して第一回路10および第二回路20と接続された第三回路30を有する。第三回路30は、第三電池31と、メモリ部32aと、を含む。メモリ部32aは、不揮発性のメモリである。第三回路30が整流部5を介して第一回路10および第二回路20と接続されていることで、第三電池31の電圧低下が抑制される。第3実施形態の電子時計1では、整流部5によって、第三電池31の電圧Vp2の極大値を保持させるピークホールドが実行される。よって、第3実施形態の電子時計1は、メモリ部32aに対する書き込み動作を安定して実行することができる。
[第4実施形態]
図12から図14を参照して、第4実施形態について説明する。第4実施形態については、上記第1実施形態から第3実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図12は、第4実施形態に係る電子時計の回路図、図13は、第4実施形態に係る充電制御について説明する図、図14は、第4実施形態の充電制御に係るタイムチャートである。第4実施形態において、上記の各実施形態と異なる点は、第二電池21の電圧Vpを一定の範囲内の値に維持する充電制御がなされる点である。
図12に示すように、第4実施形態の電子時計1は、発電部2、切替手段3、第一回路10、および第二回路20を有する。発電部2、切替手段3、および第一回路10の構成は、上記第1実施形態の発電部2、切替手段3、および第一回路10の構成と同様である。第二回路20は、第二電池21およびモーター回路23を有する。モーター回路23は、電子時計1に搭載されたモーターを駆動する駆動回路である。モーター回路23によって駆動されるモーターは、例えば、時針61、分針62、秒針63の少なくとも一つを回転させる運針用のモーターである。ただし、これに限定されるものではなく、モーター回路23によって駆動されるモーターは、時針61、分針62、秒針63の何れとも異なる指針を回転させるモーターであってもよい。また、モーターは、指針以外の構成要素を動作させるモーターであってもよい。モーター回路23によって駆動されるモーターは、例えば、静電誘導モーターや電磁モーターである。
第二回路20は、切替手段3を介して発電部2および第一回路10と接続されている。制御部14は、充電制御において切替手段3に対する指令を行う。図12に示す切替手段3の状態は、第二回路20を発電部2および第一回路10に対して接続する接続状態である。図13に示す切替手段3の状態は、第二回路20を発電部2および第一回路10から遮断する遮断状態である。図14を参照して説明するように、制御部14は、第二電池21の電圧Vpが第一の閾値Vpminと第二の閾値Vpmaxとの間の値となるように充電制御を行う。ここで、第一の閾値Vpminは、目標とする電圧範囲の最小値であり、第二の閾値Vpmaxは、目標とする電圧範囲の最大値である。従って、第二の閾値Vpmaxは、第一の閾値Vpminよりも大きい。また、第二の閾値Vpmaxは、後述する上限値Vcmaxよりも小さい。
図14において、横軸は時間を示し、縦軸は電圧[V]を示す。時刻t31において、電子時計1はパワーブレークモードの状態にあり、発電部2は発電を行っている。制御部14は、発電部2からの電力によって動作し、第一電池11および第二電池21に対する蓄電を実行する。この場合、制御部14は、切替手段3を接続状態として第二電池21に対する蓄電を行う。第一電池11および第二電池21に対して蓄電がなされることで、第一電池11および第二電池21の電圧Vc,Vpがそれぞれ上昇する。
時刻t32に電圧Vc,Vpが第一の閾値Vpminまで上昇し、電子時計1がパワーブレークモードから復帰する。つまり、第一の閾値Vpminは、パワーブレークモードから復帰する復帰電圧である。時刻t32に計時回路12が起動して計時動作を再開する。パワーブレークモードから復帰した後も第一電池11および第二電池21に対する充電が継続される。
時刻t33に第二電池21の電圧Vpが第二の閾値Vpmax以上の値となる。これにより、制御部14は、図13に示すように切替手段3を遮断状態とする。その結果、時刻t33以降はモーター回路23の動作によって第二電池21の電圧Vpが低下する。
なお、モーター回路23の動作によって消費する電流量は、第1実施形態で説明したGPS回路22が動作したときよりも時間当たりの電流量が小さいため、第二電池21の電圧降下や分極作用の影響が小さくなる。そのため、切替手段3を遮断状態としても第二電池21の電圧は復帰することがない。よって、モーター回路23の動作の影響を強く受け、図14のように徐々に電圧Vpが低下していく。
また、第一電池11の電圧Vcが上限値Vcmaxに到達すると、第一電池11に対する蓄電が禁止される。上限値Vcmaxは、過充電を防止するために定められているガード値である。
時刻t34に第二電池21の電圧Vpが第一の閾値Vpmin以下の値となる。これにより、制御部14は、図12に示すように切替手段3を接続状態とする。その結果、第二電池21に対する蓄電が再開され、第二電池21の電圧Vpが上昇する。
時刻t35に第二電池21の電圧Vpが第二の閾値Vpmax以上となり、切替手段3が遮断状態とされる。その後の時刻t36に発電部2による発電が終了する。発電部2からの電力供給がなされなくなったことで、第一回路10によって時刻t36以降は第一電池11の電圧Vcが徐々に低下していく。
時刻t37に第二電池21の電圧Vpが第一の閾値Vpmin以下となり、切替手段3が接続状態とされる。その後、時刻t38に第二電池21の電圧Vpが第二の閾値Vpmax以上となり、切替手段3が遮断状態とされる。時刻t39に第一電池11の電圧Vcが第一の閾値Vpminを下回り、電子時計1がパワーブレークモードに移行する。
このように、本実施形態の電子時計1では、第二電池21の電圧Vpが第一の閾値Vpminと第二の閾値Vpmaxとの間の値に維持される。よって、モーター回路23に対する供給電圧が略一定の電圧となる。従って、本実施形態の電子時計1では、モーター回路23においてDC/DCコンバータ等の変圧部が不要となる。その結果、本実施形態の電子時計1では、モーター回路23の消費電力が低減される。また、モーター回路23における駆動パルスの統一化が可能となり、変換器の設計負荷や、モーター回路23の回路規模が低減される。また、モーター回路23に対する印加電圧が略一定となることで、モーターに対する印加電圧も略一定となり、モーターの駆動ランクが削減可能となる。
なお、パワーセーブモードでは、上記とは異なる充電制御がなされてもよい。パワーセーブモードは、指針の運針を停止させる節電モードである。パワーセーブモードでは、計時回路12による計時動作が実行されたままで、少なくとも一部の指針が停止される。停止される指針は、モーター回路23によって運針される指針である。パワーセーブモードは、例えば、第一電池11の電圧Vcが低下した場合に実行される。パワーセーブモードにおいて実行される充電制御は、第一電池11に対する蓄電を第二電池21に対する蓄電よりも優先させる制御であってもよい。
本実施形態の電子時計1において、モーター回路23がモーターを駆動しているときには、切替手段3が遮断状態とされることが好ましい。例えば、第二電池21に対する蓄電がなされている途中であっても、モーター回路23がモーターを駆動するときには、切替手段3が遮断状態とされる。モーター回路23が動作しているときに切替手段3が遮断状態とされることで、第一回路10における電圧変動の発生が抑制される。
充電制御において、切替手段3を接続状態に切り替える条件は上記と異なっていてもよい。例えば、切替手段3を接続状態に切り替える条件は、「電圧Vpが第一の閾値Vpmin以下であること」に代えて、「モーター回路23がモーターを駆動していない(モーター回路23が動作していない)こと」であってもよい。このようにすれば、モーター回路23が駆動動作を終了したときに、第二電池21に対する蓄電が開始される。従って、モーター回路23が動作していない期間を有効利用して第二電池21に対する蓄電を行うことができる。
なお、図14に示す充電制御において、モーター回路23が動作しているときであっても切替手段3が接続状態とされ、第二電池21に対する蓄電がなされてもよい。このようにすれば、第二電池21の電圧Vpを適切に回復させることができる。
以上説明したように、第4実施形態の電子時計1は、切替手段3によって第二電池21と接続および遮断される発電部2を有する。切替手段3は、第二電池21の電圧Vpが第一の閾値Vpmin以下となると発電部2と第二電池21とを接続し、第二電池21の電圧Vpが第二の閾値Vpmax以上となると発電部2と第二電池21とを遮断する。第二の閾値Vpmaxは、第一の閾値Vpminよりも大きい電圧値である。第4実施形態の電子時計1は、第二電池21の電圧Vpを第一の閾値Vpminと第二の閾値Vpmaxとの間の値に維持することができる。
第4実施形態の電子時計1によれば、モーター回路23における消費電力の低減や、モーター回路23の回路規模の低減などが実現される。
なお、第二回路20における電気負荷は、モーター回路23には限定されない。第二回路20は、モーター回路23に代えて、あるいはモーター回路23に加えて、無線通信回路やセンサ回路を有していてもよい。無線通信回路としては、上記のGPS回路22やその他の無線通信を行う回路が挙げられる。センサ回路としては、圧力センサの回路、方位センサの回路等が挙げられる。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 電子時計
2 発電部
3 切替手段
4 第二切替手段
5 整流部
6 表示部
10 第一回路
11 第一電池
12 計時回路
12a 発振部
12b 計時部
12c 処理部
12d モーター駆動回路
13 電圧検出部
14 制御部
20 第二回路
21 第二電池
22 GPS回路
23 モーター回路
30 第三回路
31 第三電池
32 メモリ回路
32a メモリ部
61 時針
62 分針
63 秒針
Ic 消費電流
Vc 第一電池の電圧
Vcmax 上限値
Vp,Vp1,Vp2 第二電池の電圧
Vpmin 第一の閾値
Vpmax 第二の閾値
Vpb 下限値
Vt 判定値

Claims (5)

  1. 第一電池と、計時回路と、を含む第一回路と、
    第二電池と、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷と、を含む第二回路と、
    前記第一回路と前記第二回路とを接続および遮断する機能を有し、前記電気負荷が動作するときに前記第一回路と前記第二回路とを遮断する切替手段と、
    を備え
    前記第一回路における消費電流の平均値は、前記第二回路における消費電流の平均値よりも大きく、
    前記第一電池の容量は、前記第二電池の容量よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 更に、前記第一電池に対して充電可能に接続された発電部を備え、
    前記切替手段は、前記電気負荷が動作していないときに前記第一回路と前記第二回路とを接続して、前記第一電池に対して前記第二電池を並列に接続する
    請求項に記載の電子時計。
  3. 第一電池と、計時回路と、を含む第一回路と、
    第二電池と、消費電流の大きさが間欠的に増加する電気負荷と、を含む第二回路と、
    前記第一回路と前記第二回路とを接続および遮断する機能を有し、前記電気負荷が動作するときに前記第一回路と前記第二回路とを遮断する切替手段と、
    を備え、
    更に、前記切替手段によって前記第二電池と接続および遮断される発電部を備え、
    前記切替手段は、前記第二電池の電圧が第一の閾値以下となると前記発電部と前記第二電池とを接続し、前記第二電池の電圧が前記第一の閾値よりも大きい第二の閾値以上となると前記発電部と前記第二電池とを遮断する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 前記電気負荷は、モーター回路である
    請求項に記載の電子時計。
  5. 更に、第三電池と、不揮発性メモリと、を含み、整流部を介して前記第一回路および前記第二回路と接続された第三回路を備える
    請求項1からの何れか1項に記載の電子時計。
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