JP7088252B2 - 分配量算出装置、分配量算出方法およびプログラム - Google Patents

分配量算出装置、分配量算出方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、分配量算出装置、分配量算出方法およびプログラムに関する。
近年、国内の産業界では人手不足が顕著化し、この人手不足を企業間の協力で補おうとする流れがある。例えば、トラックドライバーの不足を受け、複数の無人トラックを一台の有人トラックが先導して走る隊列走行において、各トラックの貢献度をシャプレイ値に基づいて算出し、各トラック主への利益の分配量を、各トラックの貢献度に基づいて決定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、早期に購入した人または特定の購入者に利益を多く分配する販売促進システムに関する技術(アフィリエイトに関する技術)が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された技術では、各購入者の商品を購入した順番または購入内容などから、複数の購入者が接続されたツリー構造を自動的に形成し、各購入者に対して自分の下の購入者の支払いの一部が還元されるような販売システムが想定されている。特許文献2に記載された技術は、このような販売システムにおける各購入者への利益分配額の計算方法に関する技術である。
特開2017-215681号公報 特開2019-144619号公報
しかし、複数の行動に対して与えられる資源量(例えば、利益など)を当該複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に対して、より適切に分配することが可能な技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得する取得部を備え、前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、前記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する分配量算出部をえ、前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、前記第2の分配指標は、前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、前記分配量算出部は、前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出する、分配量算出装置が提供される。
前記分配量算出部は、前記総資源量と前記第1の分配指標とに基づいて前記第1の資源量および前記第2の資源量を算出し、前記第1の資源量と前記第3の分配指標とに基づいて、前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出するとともに、前記第2の資源量と前記第4の分配指標とに基づいて、前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出してもよい。
前記制約は、前記第1の貢献者に分配される資源量が、あらかじめ定められた上限量から前記第2の貢献者に分配される資源量を減じた資源量であるという制約を含んでもよい。
前記第3の分配指標は、前記第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配の第1の比率を算出するための指標であり、前記第4の分配指標は、前記第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれへの分配の第2の比率を算出するための指標であり、前記分配量算出装置は、前記第1の行動と前記第2の行動との両方に関与する複数行動に関与する貢献者を検出した場合、前記第4の分配指標から前記第2の資源量の前記複数行動に関与する貢献者への分配の比率を算出するための指標の削除を行うとともに当該削除を行った指標を前記複数行動に関与する貢献者の代わりとなるダミーの貢献者への分配の比率を算出するための指標として前記第4の分配指標に追加する更新部を備えてもよい。
前記取得部は、前記総資源量が割り当てられた対象が分配元として設定され、前記第1の行動および前記第2の行動それぞれが分配先として設定された上位構造と、前記第1の行動が分配元として設定され、前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれが分配先として設定された第1の下位構造と、前記第2の行動が分配元として設定され、前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれが分配先として設定された第2の下位構造とを含む階層構造を取得し、前記分配量算出装置は、前記上位構造と前記第1の下位構造と前記第2の下位構造とから、分配元に資源量が割り当て済みまたは分配元に分配される資源量が算出済みであり、かつ、分配先に分配される資源量が未算出であるという条件を満たす構造を順に部分構造として抽出する抽出部を備え、前記分配量算出部は、前記部分構造が抽出される度に、前記部分構造において前記分配元に割り当て済みまたは分配される算出済みの資源量に基づいて前記分配先に分配される資源量を算出してもよい。
前記分配量算出装置は、前記第1の行動および前記第2の行動の両方に関与する貢献者を複数行動に関与する貢献者として検出した場合、前記第2の下位構造において、前記複数行動に関与する貢献者が分配先として設定されている状態を解除し、前記第2の行動の分配先として前記複数行動に関与する貢献者の代わりとなるダミーの貢献者を設定する変換部を備えてもよい。
前記分配量算出装置は、前記総資源量の前記複数の貢献者の一部への分配を示す分配指標が存在しない場合、かつ、前記総資源量の前記複数の貢献者の他の一部への分配を示す第3の分配指標が存在する場合、前記対象が分配元として設定され、前記複数の貢献者それぞれが分配先として設定されている状態を解除し、前記第1の行動の代わりとなるダミーの第1の行動が分配元として設定され、前記他の一部に相当する貢献者が分配先として設定された第1の下位構造と、前記第2の行動の代わりとなるダミーの第2の行動が分配元として設定され、前記他の一部以外に相当する貢献者が分配先として設定された第2の下位構造と、前記対象が分配元として設定され、前記ダミーの第1の行動および前記ダミーの第2の行動それぞれが分配先として設定された上位構造とを有するように前記階層構造を変換する変換部を備えてもよい。
前記複数の行動は、複数の輸配送計画を含み、前記貢献者は、前記複数の輸配送計画それぞれに関与するステークホルダーを含んでもよい。
前記ステークホルダーは、物流事業者、荷主および運送業者の少なくともいずれか一つを含んでもよい。
前記複数の行動は、複数の業務を含み、前記貢献者は、前記複数の業務それぞれに関与する組織または人物を含んでもよい。
前記総資源量は、前記複数の行動の提携によって得られた利益量を含んでもよい。
また、本発明の別の観点によれば、総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得することを含み、前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、前記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出することを含み、前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、前記第2の分配指標は、前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出することを含む、分配量算出装置によって実行される分配量算出方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得する取得部を備え、前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、前記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する分配量算出部をえ、前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、前記第2の分配指標は、前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、前記分配量算出部は、前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出する、分配量算出装置として機能させるプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数の行動に対して与えられる資源量を当該複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に対して、より適切に分配することが可能な技術が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成例を示す図である。 同実施形態に係るプレイヤー構造の例を示す図である。 同実施形態に係る資源分配量算出装置の動作例を示すフローチャートである。 サブゲーム抽出部によって最初に抽出されるサブゲームプレイヤー構造を示す図である。 サブゲーム抽出部によって最初に抽出される各種情報を整理した図である。 サブゲーム抽出部によって2番目に抽出されるサブゲームプレイヤー構造を示す図である。 サブゲーム抽出部によって2番目に抽出される各種情報を整理した図である。 プレイヤー構造における資源分配の流れを整理した図である。 本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るプレイヤー構造の例を示す図である。 同実施形態に係る資源分配量算出装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るプレイヤー構造の例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<0.概要>
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
協力ゲーム理論において、ゲームに参加する複数のプレイヤーが提携(協力)することにより、何らかの利得が発生する場合がある。複数のプレイヤーからなるプレイヤー集合の提携により得られた資源(利得)を、その集合に含まれる各プレイヤーに対して分配することを考える。どのプレイヤーにどれだけの資源を割り当てるかを表すベクトルを、このゲームの解と呼ぶ。
古典的な協力ゲームでは、コア、仁、シャプレイ値など、望ましい性質をもつ解概念が知られている。例えば、シャプレイ値は、提携に対する各プレイヤーの貢献度を評価する解概念である。シャプレイ値は、提携に全く貢献しないプレイヤーには何も与えず、同等に貢献したプレイヤーには同等の資源を与える。上記のような資源分配の実社会への応用として、古くは市場分析、オークションなどが有名であった。
近年、国内の産業界では人手不足が顕著化し、この人手不足を企業間の協力で補おうとする流れがある。例えば、トラックドライバーの不足を受け、複数の無人トラックを一台の有人トラックが先導して走る隊列走行において、各トラックの貢献度をシャプレイ値に基づいて算出し、各トラック主への利益の分配量を、各トラックの貢献度に基づいて決定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、早期に購入した人または特定の購入者に利益を多く分配する販売促進システムに関する技術(アフィリエイトに関する技術)が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された技術では、各購入者の商品を購入した順番または購入内容などから、複数の購入者が接続されたツリー構造を自動的に形成し、各購入者に対して自分の下の購入者の支払いの一部が還元されるような販売システムが想定されている。特許文献2に記載された技術は、このような販売システムにおける各購入者への利益分配額の計算方法に関する技術である。
古典的な協力ゲームは、提携するプレイヤーに対して資源(利得)の分配を行うことが一般的である。一方、ある種の実問題を協力ゲームに落とし込む際、最終的に資源が分配されるべき対象が、提携するプレイヤーそのものではない場合がある。例えば、複数の行動がまとめて実行される場合に、提携するプレイヤーは複数の行動であるが、その提携によって発生した資源を実際に享受するのは、各行動に関与する貢献者である。
一例として、複数の輸配送計画が1つのトラックによってまとめて実行される場合に、提携するプレイヤーは複数の輸配送計画であるが、その提携によって発生した利益を実際に享受するのは、各輸配送計画に関与するステークホルダー(例えば、物流事業者、荷主、運送業者など)である。このような場合における利益分配は、複数の輸配送計画それぞれを親プレイヤーとし、各親プレイヤーの下位に1または複数のステークホルダーが子プレイヤーとして従属した階層構造によるゲームであるとみなすことができる。
このようなゲームの解を求めるには、まず提携した各輸配送計画に適切な方法で利益分配を行い、その後に輸配送計画ごとに、輸配送計画に関与する各ステークホルダーの合意が取れる方法で利益分配を行うことが適切である。このため、上記した古典的な解概念をそのまま利用することができない。
なお、階層構造によるゲームに対する利益分配については、特許文献2にも言及されている。特許文献2に記載された技術は、購入時期の早さなど特定の指標を元に、同一の層に対して単一のルールに基づく利益分配に特化している。一方、上記したような物流の問題においては、ある親プレイヤーとその子プレイヤーとを1つの単位としたサブゲームごとに合意可能な方法で利益分配を行うべきであり、必ずしも同一の層に対して単一のルールに基づく利益分配を行うことが適切とは言えない。
<1.第1の実施形態>
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1-1.構成例)
まず、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置(分配量算出装置)の構成例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成例を示す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1は、入力部10、入力情報記憶部11、代入部21(取得部)、分配量算出部22、分配量記憶部23、サブゲーム抽出部20(抽出部)、および、出力部30を備える。
本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1は、コンピュータによって構成される。ここで、資源分配量算出装置1は、図示しない制御部および図示しない記憶部を備える。
図示しない制御部は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、図示しない記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、図示しない制御部は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
例えば、図示しない制御部によって、入力部10、代入部21、分配量算出部22、サブゲーム抽出部20および出力部30が実現され得る。
図示しない記憶部は、図示しない制御部を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、図示しない記憶部は、図示しない制御部の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。例えば、図示しない記憶部によって、入力情報記憶部11および分配量記憶部23が実現され得る。
なお、入力部10、代入部21、分配量算出部22、サブゲーム抽出部20および出力部30、入力情報記憶部11および分配量記憶部23の機能の詳細については、(1-2.動作例)の項において説明する。
(想定されるユースケース)
本発明の実施形態においては、複数の行動に対して総資源量が与えられる場合を想定する。一例として、総資源量は、複数の行動に対して与えられる利得であってよく、複数の行動によって得られた利益量を含んでよい。ここで、利益量は、金銭の額であってもよいし、現金に還元可能なポイントなどであってもよい。一例として、複数の行動によって得られる利益量は、複数の行動の提携によって得られる利益(余剰利益量)であってもよい。
ここで、提携は、複数の行動が別々に実行されるのではなく、複数の行動がまとめて実行されること(すなわち、複数の行動が統合されること)を意味し得る。このとき、余剰利益量は、統合前の複数の行動それぞれに対する受注金額の総和から統合後の行動に対する受注金額を減じた額であってもよい。あるいは、余剰利益量は、複数の行動の統合によって何らかの報酬が得られる場合、かかる報酬であってもよい。
資源分配量算出装置1は、まず総資源量に基づいて複数の行動それぞれに分配される資源量を算出する。より詳細には、総資源量の複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標があらかじめ用意されている。資源分配量算出装置1において、取得部は、かかる総資源量と第1の分配指標とを取得し、分配量算出部は、総資源量と第1の分配指標とに基づいて、複数の行動それぞれに分配される資源量を算出する。
なお、以下の説明では、行動に分配される資源量を行動への「分配量」とも言う。また、取得部は、一例として後に説明する代入部21に該当する。分配量算出部は、後に説明する分配量算出部22に該当する。複数の行動は、後に説明する第1の行動および第2の行動を含み得る。
さらに、資源分配量算出装置1は、複数の行動それぞれに分配される資源量に基づいて、複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者(分配対象者)に分配される資源量を算出する。より詳細には、複数の行動それぞれに分配される資源量の複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標があらかじめ用意されている。資源分配量算出装置1において、取得部は、かかる第2の分配指標を取得し、分配量算出部は、複数の行動それぞれに分配される資源量と第2の分配指標に基づいて、複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する。
なお、以下の説明では、貢献者に分配される資源量を貢献者への「分配量」とも言う。また、分配指標を「サブゲーム分配指標」とも言う。第2の分配指標は、後に説明する第3の分配指標および第4の分配指標を含み得る。
本発明の実施形態では、複数の行動が、複数の輸配送計画を含む場合を想定する。輸配送計画は、予定される行動(輸配送)の一例である。このとき、総資源量が最終的に分配される複数の貢献者は、複数の輸配送計画それぞれに関与するステークホルダーを含んでよい。ステークホルダーは、輸配送計画に対して何らかの利害関係を有する者を含んでよい。一例として、本発明の実施形態では、ステークホルダーが、物流事業者、荷主および運送業者の少なくともいずれか一つを含む場合を想定する。物流事業者には、計画作成企業などが含まれてよい。
なお、本発明の実施形態において、輸配送は、貨物を運ぶことを意味する文言として用いられ、輸送または配送を意味し得る。輸送は、比較的長距離の移動を伴ってトラックで貨物を運ぶことを意味し、配送は、比較的短距離の移動を伴ってトラックで貨物を運ぶことを意味し得る。また、本発明の実施形態においては、トラックが貨物を運ぶ場合を主に想定するが、トラック以外の輸送手段(例えば、鉄道車両や船舶、航空機やドローンなど)がトラックの代わりに用いられてもよい。
本発明の実施形態に係る複数の行動は、複数の輸配送計画に限定されない。例えば、複数の行動は、複数の業務を含んでもよい。このとき、総資源量が最終的に分配される複数の貢献者は、複数の業務それぞれに関与する組織または人物を含んでもよい。一例として、複数の業務それぞれが企業による業務である場合、貢献者は、その企業に属する社員であってもよい。他の一例として、複数の業務それぞれが企業の部門による業務である場合、貢献者は、その部門に属する部署であってもよい。
(プレイヤー構造T)
本発明の実施形態においては、総資源量が最初に割り当てられる対象と、複数の行動それぞれと、複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者それぞれが、総資源量の分配というゲームに参加するプレイヤーとして扱われる。以下の説明では、あるプレイヤー(分配元)に割り当て済みまたは分配済みの資源量が他のプレイヤー(分配先)に直接分配される場合、前者のプレイヤーを「親プレイヤー」とも言い、後者のプレイヤーをその親プレイヤーに対する「子プレイヤー」とも言う。
以下の説明では、ゲームに参加するプレイヤー全体における親プレイヤー(分配元)とその親プレイヤーに対する子プレイヤー(分配先)との対応関係を示す情報を「プレイヤー構造(あるいは、階層構造)」とも言う。また、以下の説明では、親プレイヤーを基準としてその親プレイヤーに対する子プレイヤーは、下位に位置するとも言う。逆に、子プレイヤーを基準としてその子プレイヤーに対する親プレイヤーは、上位に位置するとも言う。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るプレイヤー構造Tの例を示す図である。図2に示されるように、プレイヤー構造Tは、ツリー構造を有しており、ツリー構造を構成するノードがプレイヤーに該当する。また、二つのノードがエッジによって上下に接続されている場合、上側ノードが親プレイヤーに該当し、下側ノードが子プレイヤーに該当する。
一例として、プレイヤー構造Tは、親プレイヤー(分配元)としてプレイヤー0が設定され、その親プレイヤーの子プレイヤー(分配先)としてプレイヤーp1(第1の行動)およびプレイヤーp2(第2の行動)が設定された部分構造(上位構造)を有している。
また、プレイヤー構造Tは、親プレイヤー(分配元)としてプレイヤーp1(第1の行動)が設定され、その親プレイヤーの子プレイヤー(分配先)としてプレイヤーp1.1(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)が設定された部分構造(第1の下位構造)を有している。
また、プレイヤー構造Tは、親プレイヤー(分配元)としてプレイヤーp2(第2の行動)が設定され、その親プレイヤーの子プレイヤー(分配先)としてプレイヤーp2.1(貢献者)が設定された部分構造(第2の下位構造)を有している。
なお、これらの部分構造それぞれは、親プレイヤーの識別情報(例えば、親プレイヤーのプレイヤー名)と子プレイヤーの識別情報(例えば、子プレイヤーのプレイヤー名)との組み合わせによって具体的に構成され得る。以下の説明では、部分構造を「サブゲームプレイヤー構造」とも言う。
また、本発明の実施形態では、行動が2つである場合を主に想定する。しかし、行動の数は、複数であれば特に限定されない。また、本発明の実施形態では、各行動に関与する貢献者が1つまたは2つである場合を主に想定する。しかし、各行動に関与する貢献者の数は限定されない(1または複数であってよい)。プレイヤー構造Tは、必ずしも構造全体でなくてもよく、構造の一部であってもよい。このとき、総資源量は、当該一部の構造に対して与えられる資源量であってよい。
(分配指標リストΦ(T))
分配指標リストΦ(T)は、サブゲーム分配指標Φ(第1の分配指標)、サブゲーム分配指標Φp1(第3の分配指標)およびサブゲーム分配指標Φp2(第4の分配指標)それぞれを要素とする集合である。サブゲーム分配指標Φは、プレイヤー0に割り当てられた総資源量のプレイヤーp1(第1の行動)およびプレイヤーp2(第2の行動)への分配を示す指標である。例えば、サブゲーム分配指標Φは、下記の表(1)のように表現され得る。
Figure 0007088252000001
ここでは、サブゲーム分配指標Φが、空集合、プレイヤーp1、p2またはプレイヤーの提携{p1,p2}を入力とし、その入力に対する値(分配量の算出に必要な値)を返す関数である場合を想定する。しかし、サブゲーム分配指標Φは、関数でなくてもよく、空集合、プレイヤーp1、p2またはプレイヤーの提携{p1,p2}に対応する値であってもよい。
サブゲーム分配指標Φp1は、プレイヤーp1に分配される資源量(分配量)のプレイヤーp1.1(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)への分配を示す指標である。例えば、サブゲーム分配指標Φp1は、下記の表(2)のように表現され得る。
Figure 0007088252000002
サブゲーム分配指標Φと同様に、ここでは、サブゲーム分配指標Φp1が、空集合、プレイヤーp1.1、p1.2またはプレイヤーの提携{p1.1,p1.2}を入力とし、その入力に対する値(分配量の算出に必要な値)を返す関数である場合を想定する。しかし、サブゲーム分配指標Φp1は、関数でなくてもよく、空集合、プレイヤーp1.1、p1.2またはプレイヤーの提携{p1.1,p1.2}に対応する値であってもよい。
サブゲーム分配指標Φp2は、プレイヤーp2に分配される資源量(分配量)のプレイヤーp2.1(貢献者)への分配を示す指標である。例えば、サブゲーム分配指標Φp2は、下記の表(3)のように表現され得る。
Figure 0007088252000003
ここでは、サブゲーム分配指標Φp2が、空集合、プレイヤーp2.1を入力とし、その入力に対する値(分配量の算出に必要な値)を返す関数である場合を想定する。しかし、サブゲーム分配指標Φp2は、関数でなくてもよく、空集合、プレイヤーp2.1に対応する値であってもよい。
(総資源量V(T))
総資源量V(T)は、プレイヤー構造Tに対応する資源量である。総資源量V(T)の具体的な値は限定されない。ここでは、総資源量V(T)=300である場合を想定する。
以上、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の構成例について説明した。
(1-2.動作例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作例について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作例を示すフローチャートである。なお、図3に示された動作例は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作は、図3に示された動作例に限定されない。
(S10)
入力部10には、プレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)および総資源量V(T)が入力される。例えば、プレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)および総資源量V(T)が、資源分配量算出装置1によってネットワークを介して他の装置から受信された場合、入力部10には、資源分配量算出装置1によって受信されたプレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)および総資源量V(T)が入力されてもよい。あるいは、入力部10は、あらかじめプレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)および総資源量V(T)が記録媒体に記録されている場合には、当該記録媒体からプレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)および総資源量V(T)を読み込んでもよい。
(S11)
入力情報記憶部11は、入力部10に入力されたプレイヤー構造Tおよび分配指標リストΦ(T)を記憶する。さらに、分配量記憶部23は、入力部10に入力された総資源量V(T)をプレイヤー構造Tの最上位に位置するプレイヤー0に対して分配される分配量(プレイヤー0に対して割り当てられた資源量)v(0)=300として記憶する。
(S20)
サブゲーム抽出部20は、入力情報記憶部11に記憶されたプレイヤー構造Tから、親プレイヤー(分配元)に資源量が割り当て済みまたは分配量が算出済みであり、かつ、その親プレイヤー(分配元)に対する子プレイヤー(分配先)に分配される資源量が未算出であるという条件(以下、「第1の分配条件」とも言う。)を満たすサブゲームプレイヤー構造を順に抽出する。探索の順序は限定されない。ここでは、探索の起点を、プレイヤー構造Tの最上位に位置するプレイヤー0を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造とし、続いてプレイヤーp1を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造、プレイヤーp2を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造の順に探索される場合を想定する。
かかる場合、サブゲーム抽出部20は、第1の分配条件を満たすサブゲームプレイヤー構造として、プレイヤー0が親プレイヤーであり、プレイヤーp1およびプレイヤーp2が子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造を最初に抽出する。図4は、サブゲーム抽出部20によって最初に抽出されるサブゲームプレイヤー構造Gを示す図である。
続いて、サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造に対応するサブゲーム分配指標を、入力情報記憶部11に記憶された分配指標リストΦ(T)から抽出する。ここでは、サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造Gに対応するサブゲーム分配指標Φを、入力情報記憶部11に記憶された分配指標リストΦ(T)から抽出する。
続いて、サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造における親プレイヤーへの割り当て済みの資源量または算出済みの分配量を、分配量記憶部23から抽出する。ここでは、サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造Gにおける親プレイヤー0への分配済みの分配量(割り当て済みの資源量)v(0)=300を、分配量記憶部23から抽出する。図5は、サブゲーム抽出部20によって最初に抽出される各種情報を整理した図である。
(S21)
代入部21は、サブゲーム抽出部20によって抽出されたサブゲームプレイヤー構造、サブゲーム分配指標およびサブゲーム分配資源量を取得する。そして、代入部21は、取得したサブゲームプレイヤー構造を、自身の持つサブゲーム変数Gに代入する。また、代入部21は、取得したサブゲーム分配指標を、自身の持つ分配指標変数Φに代入する。さらに、代入部21は、取得したサブゲーム分配資源量を、自身の持つ分配資源量変数vに代入する。
ここでは、代入部21は、サブゲーム抽出部20によって抽出されたサブゲームプレイヤー構造G、サブゲーム分配指標Φおよびサブゲーム分配資源量v(0)=300を取得する。そして、代入部21は、取得したサブゲームプレイヤー構造Gを、自身の持つサブゲーム変数Gに代入する。また、代入部21は、取得したサブゲーム分配指標Φを、自身の持つ分配指標変数Φに代入する。さらに、代入部21は、取得したサブゲーム分配資源量v(0)=300を、自身の持つ分配資源量変数vに代入する。代入結果は、下記の表(4)のように表現され得る。
Figure 0007088252000004
(S22)
分配量算出部22は、分配指標変数Φに従って、サブゲーム変数Gにおいて、親プレイヤー(分配元)に割り当て済みまたは分配量として算出済みの分配資源量変数vに基づいて、子プレイヤー(分配先)に分配される資源量を分配量v(p)として算出する。ここでは、サブゲーム変数Gにおける各子プレイヤーの貢献度を表すシャプレイ値を用いた分配量の算出手法について具体的に説明する。しかし、分配量の算出手法は、特定の手法に限定されない。例えば、分配量の算出手法には、協力ゲーム理論における分析手法によって各種の解を得る他の手法(例えば、コア、仁など)が用いられてもよい。また、特定のプレイヤー間の分配量に所定の差分が生じるような制約を課し、その制約に従って分配量を算出する手法が用いられてもよい。
ここでは、分配量算出部22は、分配指標変数Φを特性関数とし、サブゲーム変数Gの子プレイヤーセット{p1,p2}=Sについて、各子プレイヤーp∈{p1,p2}に対するシャプレイ値ShapΦ(p)を下記の式(1)に従って算出する。
Figure 0007088252000005
したがって、プレイヤーp1およびプレイヤーp2それぞれのシャプレイ値は、下記の表(5)に示されるように算出される。
Figure 0007088252000006
続いて、分配量算出部22は、算出したシャプレイ値に基づいて、プレイヤーp1およびプレイヤーp2それぞれへの分配量を算出する。ここでは、分配量算出部22は、各プレイヤーへの分配量の比率を、各プレイヤーのシャプレイ値の比率によって定める。すなわち、分配量算出部22は、各プレイヤーp∈{p1,p2}=Sへの分配量v(p)を下記の式(2)によって算出する。
Figure 0007088252000007
ここでは、v(0)=300、ShapΦ(p1)=5、ShapΦ(p2)=10であるため、プレイヤーp1への分配量v(p1)およびプレイヤーp2への分配量v(p2)は、下記の式(3)に示されるように算出される。
Figure 0007088252000008
以上より、プレイヤーp1およびプレイヤーp2それぞれへの分配量は、下記の表(6)に示されるように算出される。
Figure 0007088252000009
(S23)
分配量算出部22によって算出された分配量v(p1)=100は、プレイヤー名p1と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される。同様に、分配量算出部22によって算出された分配量v(p2)=200は、プレイヤー名p2と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される。
(S24)
サブゲーム抽出部20は、親プレイヤー(分配元)への分配量が算出済みであり、かつ、その親プレイヤー(分配元)に対する子プレイヤー(分配先)への分配量が未算出であるという条件(第1の分配条件)を満たすサブゲームプレイヤー構造があるかを判定する。ここでは、サブゲーム抽出部20が、再びプレイヤー構造Tの最上位に位置するプレイヤー0を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造Gから探索を開始する場合を想定する。サブゲームプレイヤー構造Gは、子プレイヤーであるプレイヤーp1およびプレイヤーp2それぞれへの分配量が算出済みであるため、第1の分配条件を満たさない。
しかし、サブゲーム抽出部20は、第1の分配条件を満たすサブゲームプレイヤー構造として、プレイヤーp1が親プレイヤーであり、プレイヤーp1.1およびプレイヤーp1.2それぞれが子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造Gp1があると判定する。
(S20~S24の繰り返し)
したがって、サブゲーム抽出部20は、サブゲームプレイヤー構造Gp1を抽出する(S20)。図6は、サブゲーム抽出部20によって2番目に抽出されるサブゲームプレイヤー構造Gp1を示す図である。
続いて、サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造Gp1に対応するサブゲーム分配指標Φp1を、入力情報記憶部11に記憶された分配指標リストΦ(T)から抽出する。サブゲーム抽出部20は、抽出したサブゲームプレイヤー構造Gp1における親プレイヤーp1への分配済みの分配量v(p1)=100を、分配量記憶部23から抽出する。図7は、サブゲーム抽出部20によって2番目に抽出される各種情報を整理した図である。
代入部21は、サブゲーム抽出部20によって抽出されたサブゲームプレイヤー構造Gp1、サブゲーム分配指標Φp1およびサブゲーム分配資源量v(p1)=100を取得する。そして、代入部21は、取得したサブゲームプレイヤー構造Gp1を、自身の持つサブゲーム変数Gに代入する。また、代入部21は、取得したサブゲーム分配指標Φp1を、自身の持つ分配指標変数Φに代入する。さらに、代入部21は、取得したサブゲーム分配資源量v(p1)=100を、自身の持つ分配資源量変数vに代入する(S21)。代入結果は、下記の表(7)のように表現され得る。
Figure 0007088252000010
分配量算出部22は、分配指標変数Φに従って、サブゲーム変数Gにおいて、親プレイヤー(分配元)に分配済みの分配資源量変数vに基づいて子プレイヤー(分配先)に分配される資源量を分配量v(p)として算出する(S22)。分配量の算出手法については、上記と同様である。プレイヤーp1.1およびプレイヤーp1.2それぞれへの分配量は、下記の表(8)に示されるように算出される。
Figure 0007088252000011
分配量算出部22によって算出された分配量v(p1.1)=50は、プレイヤー名p1.1と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される。同様に、分配量算出部22によって算出された分配量v(p1.2)=50は、プレイヤー名p1.2と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される(S23)。
サブゲーム抽出部20は、親プレイヤー(分配元)への分配量が算出済みであり、かつ、その親プレイヤー(分配元)に対する子プレイヤー(分配先)への分配量が未算出であるという条件(第1の分配条件)を満たすサブゲームプレイヤー構造があるかを判定する(S24)。ここでは、サブゲームプレイヤー構造Gおよびサブゲームプレイヤー構造Gp1は、第1の分配条件を満たさない。しかし、サブゲーム抽出部20は、第1の分配条件を満たすサブゲームプレイヤー構造として、プレイヤーp2が親プレイヤーであり、プレイヤーp2.1が子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造Gp2があると判定する。したがって、サブゲームプレイヤー構造Gp2について、S20~S23が実行される。その結果として、分配量記憶部23に記憶されるプレイヤー名と分配量との組全体は、下記の表(9)に示される通りとなる。
Figure 0007088252000012
図8は、プレイヤー構造Tにおける資源分配の流れを整理した図である。総資源量V(T)=300のうち、プレイヤーp1.1(貢献者)への分配量は50と算出され、プレイヤーp1.2(貢献者)への分配量は50と算出され、プレイヤーp2.1(貢献者)への分配量は200と算出されている。
(S30)
サブゲームプレイヤー構造Gp2について、S20~S23が実行された後には、第1の分配条件を満たすサブゲームプレイヤー構造がないと判定される。そこで、出力部30は、このようにして分配量記憶部23に記憶されるプレイヤー名と分配量との組全体を出力する。なお、プレイヤー名と分配量との組全体は、どのように出力されてもよい。例えば、出力部30は、プレイヤー名と分配量との組全体を通信装置に出力することによって、通信装置を介して他の装置にプレイヤー名と分配量との組全体を送信してもよい。あるいは、出力部30は、プレイヤー名と分配量との組全体をディスプレイに出力することによって、ディスプレイにプレイヤー名と分配量との組全体を表示させてもよい。
以上、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作例について説明した。
(1-3.効果)
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、提携するプレイヤー(複4の行動)それぞれに対し、1または複数の子プレイヤー(貢献者)が従属し、この子プレイヤー(貢献者)に対して、資源(例えば、提携によって得られる資源)を分配する必要があるような階層型ゲームの資源分配問題に対して、そのサブゲームごとの分配指標を用いて逐次的に分配量が算出され得る。これによって、末端のプレイヤー(貢献者)に対する適切な資源分配の解が与えられる。
なお、上記した問題は、資源が分配される層数が2層である場合における資源分配問題である。しかし、提携するプレイヤー(複数の行動)それぞれに対して1または複数の子プレイヤーが従属し、さらにその子プレイヤーにも1または複数の子プレイヤーが従属する構造といったように、資源が分配される層数が3層以上である場合における資源配分問題に対しても、本発明の実施形態に係る資源分配の手法によって、解を与えることができる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
(2-1.構成例)
続いて、図9を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の機能構成例について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の機能構成例を示すブロック図である。図9に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2は、ゲーム変換部40(変換部および更新部)を備える点において、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1と異なる。したがって、本発明の第2の実施形態では、ゲーム変換部40について主に説明し、他の構成についての詳細な説明は省略する。
(プレイヤー構造T’)
図10は、本発明の第2の実施形態に係るプレイヤー構造T’の例を示す図である。図10に示されるように、本発明の第2の実施形態においては、本発明の第1の実施形態において入力部10に入力されたプレイヤー構造T(図2)とは異なる構造のプレイヤー構造T’が入力される場合を想定する。具体的には、プレイヤー構造T’には、プレイヤーp1(第1の行動)およびプレイヤーp2(第2の行動)の両方に共通の子プレイヤーとしてプレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)が含まれている。
このとき、仮にプレイヤー構造T’が変換されずに、サブゲーム抽出部20によってプレイヤー構造T’から、プレイヤーp1(第1の行動)が親プレイヤーであり、プレイヤーp1.1(貢献者)およびプレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)それぞれが子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造が抽出された場合を想定する。
かかる場合には、分配量算出部22によってそのサブゲームプレイヤー構造において、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)への分配量が算出されてしまう。そのため、今度はプレイヤーp2(第2の行動)が親プレイヤーであり、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)が子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造が第1の分配条件を満たさなくなってしまい、プレイヤーp2(第2の行動)からプレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)への分配量が算出されなくなってしまう。
したがって、本発明の第2の実施形態において、ゲーム変換部40は、プレイヤーp2(第2の行動)が親プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造が、第1の分配条件を満たすようにプレイヤー構造T’を変換する。これによって、貢献者への分配量の算出が困難な状況が生じてしまう可能性が低減され得る。ゲーム変換部40の機能の詳細については、(2-2.動作例)の項において説明する。
(サブゲーム分配指標Φp2
上記したように、本発明の第2の実施形態に係るプレイヤー構造T’は、本発明の第1の実施形態に係るプレイヤー構造Tと異なる。そのため、本発明の第2の実施形態においては、サブゲーム分配指標Φp2も、プレイヤーp2に分配される資源量(分配量)がプレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)への分配を示すようになっている。例えば、サブゲーム分配指標Φp2は、下記の表(10)のように表現され得る。
Figure 0007088252000013
したがって、本発明の第2の実施形態において、ゲーム変換部40は、サブゲーム分配指標Φp2を更新する。
(総資源量V(T’))
一方、本発明の第2の実施形態に係る総資源量V(T’)は、本発明の第1の実施形態に係る総資源量V(T)と同様である場合を想定する(もちろん、総資源量V(T)と異なっていてもよい)。
以上、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の機能構成例について説明した。
(2-2.動作例)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作例について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作例を示すフローチャートである。なお、図11に示された動作例は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作は、図11に示された動作例に限定されない。
(S10、S11)
まず、S10およびS11が実行されるが、S10およびS11の動作は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1によって実行されるS10およびS11の動作と同様に実行される。ただし、本発明の第2の実施形態において、入力部10には、プレイヤー構造T’、分配指標リストΦ(T’)および総資源量V(T’)が入力される。
入力情報記憶部11は、プレイヤー構造T’および分配指標リストΦ(T’)を記憶する。さらに、分配量記憶部23は、総資源量V(T’)=300をプレイヤー0に対して分配される分配量(プレイヤー0に対して割り当てられた資源量)v(0)=300として記憶する。
(S40)
ゲーム変換部40は、入力情報記憶部11に記憶されたプレイヤー構造T’から、複数のプレイヤーに共通の子プレイヤーが検出されるかを試みる。仮にプレイヤー構造T’から、複数のプレイヤーに共通の子プレイヤーが検出されない場合には、S20に動作が移行される。一方、ゲーム変換部40は、プレイヤー構造T’から、複数のプレイヤーに共通の子プレイヤーを検出した場合には、プレイヤー構造T’を変換する。ここでは、ゲーム変換部40は、プレイヤー構造T’から、プレイヤーp1(第1の行動)およびプレイヤーp2(第2の行動)の両方に共通の子プレイヤーとしてプレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)を検出する。
このとき、ゲーム変換部40は、プレイヤーp2(第2の行動)が親プレイヤーであり、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)が子プレイヤーであるサブゲームプレイヤー構造において、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)が子プレイヤー(分配先)として設定されている状態を解除し、プレイヤーp2(第2の行動)の子プレイヤー(分配先)として仮想的なプレイヤーp2.1(仮想的な貢献者)を設定する。
換言すると、ゲーム変換部40は、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)とプレイヤーp1(第1の行動)とを接続するエッジを残し、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)とプレイヤーp2(第2の行動)とを接続するエッジを削除する。さらに、ゲーム変換部40は、仮想的なプレイヤーp2.1(仮想的な貢献者)を生成し、削除したエッジに接続されていたプレイヤーp2(第2の行動)を親プレイヤーとして、仮想的なプレイヤーp2.1(仮想的な貢献者)にエッジで接続する。
このような変換によって、全部のサブゲームプレイヤー構造において、親プレイヤーと子プレイヤーとが1:n(nは1以上の整数)で接続されるようになり、プレイヤー構造T’が、複数のサブゲームプレイヤー構造間において同一のプレイヤーが共有されないツリー構造に変換される。仮想的なプレイヤーp2.1は、プレイヤーp1.2(複数行動に関与する貢献者)の代わりとなるダミーのプレイヤーであり得る。プレイヤー構造T’の変換後のプレイヤー構造は、本発明の第1の実施形態に係るプレイヤー構造T(図2)と同じになる。
m(mは2以上の整数)個の親プレイヤーに共通の子プレイヤーが存在する場合に一般化すると、ゲーム変換部40の動作は、以下の通りとなる。すなわち、ゲーム変換部40は、m(mは2以上の整数)個の親プレイヤーを持つ子プレイヤーが存在する場合、このうちプレイヤー番号の1番小さい親プレイヤーと当該子プレイヤーとを接続するエッジを残し、他の(m-1)個の親プレイヤーと当該子プレイヤーとを接続するエッジを削除する。また、ゲーム変換部40は、(m-1)個の仮想的な子プレイヤーを生成し、削除したエッジに接続されていた(m-1)個の親プレイヤーそれぞれに別々の仮想的な子プレイヤーを新たなエッジで接続する。
ゲーム変換部40は、入力情報記憶部11に記憶されているプレイヤー構造T’を、プレイヤー構造T’の変換後のプレイヤー構造T(図2)に更新する。さらに、ゲーム変換部40は、入力情報記憶部11に記憶されている分配指標リストΦ(T’)のサブゲーム分配指標Φp2を更新する。より詳細に、ゲーム変換部40は、プレイヤーp2に分配される資源量(分配量)が仮想的なプレイヤーp2.1(仮想的な貢献者)への分配を示すように更新する。例えば、更新後のサブゲーム分配指標Φp2は、上記の表(3)のように表現され得る。
続いて、S20以降の動作が実行されるが、S20以降の動作は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1によって実行されるS20以降の動作と同様に実行される。
以上、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作例について説明した。
(2-3.効果)
以上に説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、ゲーム変換部40の機能により、複数の親プレイヤーに共通する子プレイヤーが存在する場合に、ある親プレイヤー以外の親プレイヤーの子プレイヤーが仮想的なプレイヤーに置換される。これにより、サブゲームプレイヤー構造の全てが第1の分配条件を満たすようにプレイヤー構造が変換される。これによって、子プレイヤーへの分配量の算出が困難な状況が生じてしまう可能性が低減され得る。その他、本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様の効果が享受される。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
<3.第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
(3-1.構成例)
続いて、本発明の第3の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成例について説明する。本発明の第3の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2の機能構成と同様である。しかし、本発明の第3の実施形態においては、本発明の第2の実施形態と比較して、ゲーム変換部40が有する機能が異なる。したがって、本発明の第3の実施形態では、ゲーム変換部40について主に説明し、他の構成についての詳細な説明は省略する。
(分配指標リストΦ’’)
本発明の第3の実施形態においては、分配指標リストΦ’’が入力される場合を想定する。下記の式(4)によって表現されるように、分配指標リストΦ’’は、サブゲーム分配指標Φ{{p1.1,p1.2},{p2.1}}(第1の分配指標)、サブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2}(第3の分配指標)およびサブゲーム分配指標Φ{p2.1}(第4の分配指標)それぞれを要素とする集合である。
Figure 0007088252000014
一例として、プレイヤー0が輸配送計画であり、プレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)が、その輸配送計画に従って輸配送される貨物の荷主であり、プレイヤーp2.1(貢献者)が、その輸配送計画を生成した物流事業者である場合を想定する。このとき、サブゲーム分配指標Φ{{p1.1,p1.2},{p2.1}}は、荷主プレイヤーセットおよび物流事業者プレイヤーセットへの分配指標に該当し得る。サブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2}は、荷主プレイヤーへの分配指標に該当し得る。サブゲーム分配指標Φ{p2.1}は、物流事業者プレイヤーへの分配指標に該当し得る。サブゲーム分配指標Φ{{p1.1,p1.2},{p2.1}}、サブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2}およびサブゲーム分配指標Φ{p2.1}は、下記の表(11)に示されるように表現され得る。
Figure 0007088252000015
(プレイヤー構造T’’)
図12は、本発明の第3の実施形態に係るプレイヤー構造T’’の例を示す図である。図12に示されるように、本発明の第3の実施形態においては、本発明の第1の実施形態において入力部10に入力されたプレイヤー構造T(図2)とは異なる構造のプレイヤー構造T’’が入力される場合を想定する。
図12を参照すると、プレイヤー構造T’’は、総資源量V(T’’)が割り当てられたプレイヤー0が親プレイヤーとして設定され、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)が子プレイヤーとして設定された構造(サブプレイヤー構造)を有している。ここでは、貢献者の数が3つであるが、貢献者の数は、複数であれば特に限定されない。
このとき、分配指標リストΦ’’には、プレイヤー0に割り当てられた総資源量V(T’’)のプレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの分配を示すサブゲーム分配指標が存在しない状況が生じている。そのため、総資源量V(T’’)のプレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの分配量が算出され得ない。
一例として、上記のように、プレイヤー0が輸配送計画であり、プレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)が、その輸配送計画に従って輸配送される貨物の荷主であり、プレイヤーp2.1(貢献者)が、その輸配送計画を生成した物流事業者である場合のように、役割の異なる複数のプレイヤーが同一の行動に関与する場合も想定される。このような場合には、役割の異なるプレイヤー間の貢献度を同一指標で評価するのが困難であることが想定されるため、このような状況が生じ得る。
ゲーム変換部40は、このような状況が生じている場合に、プレイヤー構造T’’を変換する。これによって、貢献者への分配量の算出が困難な状況が生じてしまう可能性が低減され得る。ゲーム変換部40の機能の詳細については、(3-2.動作例)の項において説明する。
(総資源量V(T’’))
一方、本発明の第3の実施形態に係る総資源量V(T’’)は、本発明の第1の実施形態に係る総資源量V(T)と同様である場合を想定する(もちろん、総資源量V(T)と異なっていてもよい)。
以上、本発明の第3の実施形態に係る資源分配量算出装置2の機能構成例について説明した。
(3-2.動作例)
続いて、図11を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作例について説明する。
(S10、S11)
まず、S10およびS11が実行されるが、S10およびS11の動作は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2によって実行されるS10およびS11の動作と同様に実行される。ただし、本発明の第3の実施形態において、入力部10には、プレイヤー構造T’’、分配指標リストΦ’’および総資源量V(T’’)が入力される。
入力情報記憶部11は、プレイヤー構造T’’および分配指標リストΦ’’を記憶する。さらに、分配量記憶部23は、総資源量V(T’’)=300をプレイヤー0に対して分配される分配量(プレイヤー0に対して割り当てられた資源量)v(0)=300として記憶する。
(S40)
ゲーム変換部40は、プレイヤー構造T’’から、総資源量V(T’’)が割り当てられた親プレイヤー0の子プレイヤーとして、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)を検出する。ゲーム変換部40は、検出したプレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの、総資源量V(T’’)の分配を示すサブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2,p2.1}が、入力情報記憶部11に記憶された分配指標リストΦ’’から検出されるかを試みる。
仮に分配指標リストΦ’’から、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの、総資源量V(T’’)の分配を示すサブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2,p2.1}が検出された場合には、S20に動作が移行される。
一方、ゲーム変換部40は、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの、総資源量V(T’’)の分配を示すサブゲーム分配指標が検出されない場合には、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)のうち、一部への分配を示すサブゲーム分配指標が検出されるかを試みる。
ここでは、ゲーム変換部40は、当該一部に相当するプレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)への分配を示すサブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2}を検出する。
ゲーム変換部40は、プレイヤー0が当該一部に相当するプレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)それぞれの親プレイヤーとして設定されている状態を解除する。そして、ゲーム変換部40は、当該一部に相当するプレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)それぞれの親プレイヤーとして仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)を設定する。さらに、ゲーム変換部40は、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)の親プレイヤーとしてプレイヤー0を設定する。
また、ゲーム変換部40は、プレイヤー0が当該一部以外に相当するプレイヤーp2.l(貢献者)の親プレイヤーとして設定されている状態を解除する。そして、ゲーム変換部40は、当該一部以外に相当するプレイヤーp2.l(貢献者)の親プレイヤーとして仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)を設定する。さらに、ゲーム変換部40は、仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)の親プレイヤーとしてプレイヤー0を設定する。
換言すると、ゲーム変換部40は、プレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)それぞれとプレイヤー0とを接続するエッジを削除する。そして、ゲーム変換部40は、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)を生成し、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)を親プレイヤーとして、プレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)それぞれにエッジで接続する。さらに、ゲーム変換部40は、プレイヤー0を親プレイヤーとして、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)にエッジで接続する。
また、ゲーム変換部40は、プレイヤーp2.1(貢献者)とプレイヤー0とを接続するエッジを削除する。そして、ゲーム変換部40は、仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)を生成し、仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)を親プレイヤーとして、プレイヤーp2.1(貢献者)にエッジで接続する。さらに、ゲーム変換部40は、プレイヤー0を親プレイヤーとして、仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)にエッジで接続する。
仮想的なプレイヤーp1および仮想的なプレイヤーp2それぞれは、ダミーのプレイヤーであり得る。プレイヤー構造T’’の変換後のプレイヤー構造は、本発明の第1の実施形態に係るプレイヤー構造T(図2)と同じになる。
プレイヤー構造T’’が変換されない状態では、分配指標リストΦ’’を用いても、プレイヤーp1.l(貢献者)、プレイヤーp1.2(貢献者)およびプレイヤーp2.1(貢献者)それぞれへの総資源量V(T’’)の分配量を算出するのが困難である。
しかし、このような変換によって、分配指標リストΦ{{p1.1,p1.2},{p2.1}}を用いて、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)および仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)それぞれへの総資源量V(T’’)の分配量を算出し、仮想的なプレイヤーp1(仮想的な第1の行動)への分配量とサブゲーム分配指標Φ{p1.1,p1.2}とに基づいて、プレイヤーp1.l(貢献者)およびプレイヤーp1.2(貢献者)への分配量を算出し、仮想的なプレイヤーp2(仮想的な第2の行動)への分配量とサブゲーム分配指標Φ{p2.1}とに基づいて、プレイヤーp2.l(貢献者)への分配量を算出することが可能となる。
続いて、S20以降の動作が実行されるが、S20以降の動作は、本発明の第2の実施形態に係る資源分配量算出装置2によって実行されるS20以降の動作と同様に実行される。
以上、本発明の第3の実施形態に係る資源分配量算出装置2の動作例について説明した。
(3-3.効果)
以上に説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、ゲーム変換部40の機能により、分配指標リストを用いて資源量を分配するのが困難なプレイヤー構造が入力された場合であっても、分配指標リストを用いて資源量を分配することが可能な構造にプレイヤー構造が変換される。これによって、子プレイヤーへの分配量の算出が困難な状況が生じてしまう可能性が低減され得る。その他、本発明の第3の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様の効果が享受される。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
<4.第4の実施形態>
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
(4-1.構成例)
続いて、本発明の第4の実施形態に係る資源分配量算出装置1の機能構成例について説明する。本発明の第4の実施形態に係る資源分配量算出装置の機能構成は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1の機能構成と同様である。しかし、本発明の第4の実施形態においては、本発明の第1の実施形態と比較して、サブゲーム抽出部20が有する機能が異なる。したがって、本発明の第4の実施形態では、サブゲーム抽出部20について主に説明し、他の構成についての詳細な説明は省略する。
(ハード制約の追加)
本発明の第4の実施形態においては、分配指標リストΦに対して、資源量の分配に関する制約が新たに追加される。かかる制約は、分配指標リストΦ(T)よりも優先して適用される。すなわち、分配指標リストΦ(T)が「ソフト制約」であるのに対して、新たに追加される制約は、「ハード制約」であるとも言える。
図1および図2を参照しながら、ハード制約について説明する。一例として、プレイヤー構造Tにおいて、プレイヤーp1(第1の行動)の子プレイヤーであるプレイヤーp1.2(第1の貢献者)への分配量が、プレイヤーp(第2の行動)の子プレイヤーであるプレイヤーp2.1(第2の貢献者)への分配量による制約を受けるのが望ましい状況が想定され得る。
例えば、一つの企業に分配量が集中してしまうことを防ぐことによって、企業ごとの行動(輸配送など)への貢献の度合いを平準化したいという要求が存在する場合がある。かかる場合には、一つの企業あたりが得られる資源量に制約を設けることによって平準化が図れることが期待される。
ここでは、プレイヤーp1.2(第1の貢献者)とプレイヤーp2.1(第2の貢献者)とが同一の企業であり、プレイヤーp1.2(第1の貢献者)への分配量が、プレイヤーp2.1(第2の貢献者)への分配量による制約(ハード制約)を受ける場合を想定する。なお、ハード制約は、どのような制約であってもよい。ハード制約の具体的な例については、(4-2.動作例)の項において説明する。
以上、本発明の第4の実施形態に係る資源分配量算出装置1の機能構成例について説明した。
(4-2.動作例)
続いて、図3を参照しながら、本発明の第4の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作例について説明する。
(S10、S11)
まず、S10およびS11が実行されるが、S10およびS11の動作は、本発明の第1の実施形態に係る資源分配量算出装置1によって実行されるS10およびS11の動作と同様に実行される。ただし、本発明の第4の実施形態において、入力部10には、プレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)(ソフト制約)、および総資源量V(T)の他、ハード制約が入力される。
上記したように、プレイヤーp1.2(第1の貢献者)とプレイヤーp2.1(第2の貢献者)とが、同一の企業であり、プレイヤーp1.2(第1の貢献者)への分配量v(p1.2)が、プレイヤーp2.1(第2の貢献者)への分配量v(p2.1)によるハード制約Aを受ける場合を想定する。ここでは、一つの企業あたりが得られる分配量の合計に上限値があるというハード制約Aが設けられる場合を想定する。上限値は限定されないが、一例として上限値が「220」である場合を想定する。このとき、ハード制約Aは、下記の式(5)に示されるように表現される。
Figure 0007088252000016
式(5)によって表現されるハード制約Aにおいては、分配量v(p1.2)がv(p2.1)に依存している。換言すると、v(p2.1)が分配量v(p1.2)に依存されている。なお、ソフト制約は、本発明の第1の実施形態に係る分配指標リストΦ(T)と同様である。すなわち、分配指標リストΦは、サブゲーム分配指標Φ(第1の分配指標)、サブゲーム分配指標Φp1(第3の分配指標)およびサブゲーム分配指標Φp2(第4の分配指標)それぞれを要素とする集合である。
入力情報記憶部11は、プレイヤー構造T、分配指標リストΦ(T)(ソフト制約)およびハード制約Aを記憶する。さらに、分配量記憶部23は、総資源量V(T)=300をプレイヤー0に対して分配される分配量(プレイヤー0に対して割り当てられた資源量)v(0)=300として記憶する。
(S20~S24:サブゲームプレイヤー構造G
サブゲーム抽出部20は、入力情報記憶部11に記憶されたプレイヤー構造Tから、本発明の第1の実施形態に係る第1の分配条件を満たし、かつ、他のサブゲームプレイヤー構造に含まれるプレイヤーへの分配量に依存する子プレイヤーが存在する場合に、その子プレイヤーによって依存される全ての分配量が算出済みであるという条件(第2の分配条件)を満たすサブゲームプレイヤー構造を順に抽出する。探索の順序は限定されない。
ここでは、本発明の第1の実施形態と同様に、探索の起点を、プレイヤー構造Tの最上位に位置するプレイヤー0を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造とし、続いてプレイヤーp1を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造、プレイヤーp2を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造の順に探索される場合を想定する。
プレイヤー0を親プレイヤーとするサブゲームプレイヤー構造Gに含まれる子プレイヤーp1および子プレイヤーp2は、ハード制約Aとは無関係である。そのため、サブゲームプレイヤー構造Gは、他のサブゲームプレイヤー構造に含まれるプレイヤーへの分配量には依存しない。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gは、第2の分配条件を満たす。さらに、サブゲームプレイヤー構造Gは、第1の分配条件も満たす。したがって、サブゲームプレイヤー構造Gは、サブゲーム抽出部20によって抽出される(S20)。
そして、サブゲームプレイヤー構造Gについては、本発明の第1の実施形態と同様に、S21~S23が実行される(例えば、S22においては、プレイヤーp1およびプレイヤーp2それぞれへの分配量が算出される)。そして、サブゲーム抽出部20は、第1の分配条件および第2の分配条件の両方を満たすサブゲームプレイヤー構造があるかを判定する(S24)。
(1巡目のサブゲームプレイヤー構造Gp1
本発明の第1の実施形態と同様に、サブゲームプレイヤー構造Gの次に探索されるのは、サブゲームプレイヤー構造Gp1である。サブゲームプレイヤー構造Gp1においては、親プレイヤーであるプレイヤーp1への分配量は算出済みであり、子プレイヤーであるp1.1およびプレイヤーp1.2それぞれへの分配量は未算出である。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、第1の分配条件を満たす。
しかし、式(5)によって表現されるハード制約Aにおいて、サブゲームプレイヤー構造Gp1に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp1.2のv(p1.2)は、他のサブゲームプレイヤー構造Gp2に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp2.1の分配量v(p2.1)に依存している。分配量v(p2.1)は、まだ算出されていない。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、第2の分配条件を満たさない。したがって、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、サブゲーム抽出部20によって抽出されず、S21~S23も実行されない。
(S20~S24:サブゲームプレイヤー構造Gp2
サブゲームプレイヤー構造Gp1の次に探索されるのは、サブゲームプレイヤー構造Gp2である。サブゲームプレイヤー構造Gp1においては、親プレイヤーであるプレイヤーp2への分配量は算出済みであり、子プレイヤーであるp2.1への分配量は未算出である。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp2は、第1の分配条件を満たす。
さらに、式(5)によって表現されるハード制約Aにおいて、サブゲームプレイヤー構造Gp2に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp2.1のv(p2.1)は、他のサブゲームプレイヤー構造Gp1に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp1.2の分配量v(p1.2)に依存されている。しかし、v(p2.1)は、他のサブゲームプレイヤー構造に含まれるプレイヤーの分配量に依存していない。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp2は、第2の分配条件も満たす。したがって、サブゲームプレイヤー構造Gp2は、サブゲーム抽出部20によって抽出される(S20)。
そして、サブゲームプレイヤー構造Gp2については、本発明の第1の実施形態と同様に、S21~S23が実行される(例えば、S22においては、プレイヤーp2.1への分配量v(p2.1)が算出される)。そして、サブゲーム抽出部20は、第1の分配条件および第2の分配条件の両方を満たすサブゲームプレイヤー構造があるかを判定する(S24)。
(2巡目のサブゲームプレイヤー構造Gp1
次に探索されるのは、サブゲームプレイヤー構造Gp1である。サブゲームプレイヤー構造Gp1においては、親プレイヤーであるプレイヤーp1への分配量は算出済みであり、子プレイヤーであるp1.1およびプレイヤーp1.2それぞれへの分配量は未算出である。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、第1の分配条件を満たす。
式(5)によって表現されるハード制約Aにおいて、サブゲームプレイヤー構造Gp1に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp1.2のv(p1.2)は、他のサブゲームプレイヤー構造Gp2に含まれる子プレイヤーであるプレイヤーp2.1の分配量v(p2.1)に依存している。分配量v(p2.1)は算出済みである。そこで、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、第2の分配条件も満たす。したがって、サブゲームプレイヤー構造Gp1は、サブゲーム抽出部20によって抽出される(S20)。
代入部21は、サブゲーム抽出部20によって抽出されたサブゲームプレイヤー構造Gp1、ソフト制約Φp1、ハード制約Aおよびサブゲーム分配資源量v(p1)=100を取得する。そして、代入部21は、取得したサブゲームプレイヤー構造Gp1を、自身の持つサブゲーム変数Gに代入する。また、代入部21は、取得したソフト制約Φp1およびハード制約Aを、自身の持つ分配指標変数Φに代入する。さらに、代入部21は、取得したサブゲーム分配資源量v(p1)=100を、自身の持つ分配資源量変数vに代入する。代入結果は、下記の表(12)のように表現され得る。
Figure 0007088252000017
分配量算出部22は、分配指標変数Φのうちソフト制約Φp1よりもハード制約Aを優先して適用して、サブゲーム変数Gにおいて、親プレイヤー(分配元)に分配済みの分配資源量変数vに基づいて子プレイヤー(分配先)に分配される資源量を分配量v(p)として算出する(S22)。分配量算出部22は、分配量記憶部23からv(p2.1)=200を抽出し、v(p2.1)=200とハードウェア制約Aとに基づいて、下記の式(6)に示されるように、v(p1.2)を算出する。
Figure 0007088252000018
続いて、分配量算出部22は、v=100とv(p1.2)=20とに基づいて、下記の式(7)に示されるように、v(p1.1)の値を一意に定めることができる。
Figure 0007088252000019
プレイヤーp1.1およびプレイヤーp1.2それぞれへの分配量は、下記の表(13)に示されるように算出される。
Figure 0007088252000020
分配量算出部22によって算出された分配量v(p1.1)=80は、プレイヤー名p1.1と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される。同様に、分配量算出部22によって算出された分配量v(p1.2)=20は、プレイヤー名p1.2と対応付けられて分配量記憶部23に記憶される(S23)。分配量記憶部23に記憶されるプレイヤー名と分配量との組全体は、下記の表(14)に示される通りとなる。
Figure 0007088252000021
(S30)
サブゲームプレイヤー構造Gp1について、S20~S23が実行された後には、第1の分配条件および第2の分配条件を満たすサブゲームプレイヤー構造がないと判定される。そこで、出力部30は、このようにして分配量記憶部23に記憶されるプレイヤー名と分配量との組全体を出力する。
以上、本発明の第4の実施形態に係る資源分配量算出装置1の動作例について説明した。
(4-3.効果)
以上に説明したように、本発明の第4の実施形態によれば、ハード制約を優先的に適用することによって、分配順序をコントロールすることができる.上記の例は、サブゲームプレイヤー構造Gp1に含まれる子プレイヤーp1.2の分配量v(p1.2)が、サブゲームプレイヤー構造Gp2に含まれる子プレイヤーp2.1の分配量v(p2.1)に依存するハード制約が設けられる例である。これによって、先にサブゲームプレイヤー構造Gp2における資源分配を行い、その分配結果を用いてサブゲームプレイヤー構造Gp1における資源分配を行うことが可能である。
このような仕組みにより、異なるサブゲームプレイヤー構造間において分配量の依存関係が発生する分配問題に対しても、適切に資源分配を行うことができる。異なるサブゲームプレイヤー構造間において分配量の依存関係が発生する分配問題の例としては、以下のような例が挙げられる。
上記したように、複数の輸配送計画が1つのトラックによってまとめて実行される場合に(すなわち、混載が行われる場合に)、提携によって利益が生じ得る。一例として、複数の輸配送計画がもともと同じ運送業者によって実行される予定であったところ、他の運送業者との協力によって実行されることに変更される場合が想定される。
かかる場合に、ハード制約なしに貢献度による利益分配を行うと、運送会社間において分配量に極端な偏りが発生してしまう可能性がある。しかし、1回の混載において1つあたりの企業が得られる分配量の合計に上限値が設けられていれば、同一の企業が参加する複数のサブゲームプレイヤー構造において、同一の企業への分配量の依存関係が発生する。これによって、一つの企業だけに利益が集中してしまう状況が抑制され得る。
<5.ハードウェア構成例>
続いて、本発明の実施形態に係る資源分配量算出装置1(および資源分配量算出装置2)のハードウェア構成例について説明する。以下では、これらのハードウェア構成例として、情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。なお、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成例は一例に過ぎない。したがって、本発明の実施形態に係る資源分配量算出装置1(および資源分配量算出装置2)のハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。
図13は、情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成例について説明した。
<6.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、2 資源分配量算出装置
10 入力部
11 入力情報記憶部
21 代入部
22 分配量算出部
23 分配量記憶部
20 サブゲーム抽出部
30 出力部
40 ゲーム変換部

Claims (13)

  1. 総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得する取得部を備え、
    前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、
    前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、
    記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する分配量算出部をえ、
    前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、
    前記第2の分配指標は、
    前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、
    前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、
    前記分配量算出部は、
    前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、
    前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出する、
    分配量算出装置。
  2. 前記分配量算出部は、
    前記総資源量と前記第1の分配指標とに基づいて前記第1の資源量および前記第2の資源量を算出し、前記第1の資源量と前記第3の分配指標とに基づいて、前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出するとともに、前記第2の資源量と前記第4の分配指標とに基づいて、前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する、
    請求項に記載の分配量算出装置。
  3. 前記制約は、前記第1の貢献者に分配される資源量が、あらかじめ定められた上限量から前記第2の貢献者に分配される資源量を減じた資源量であるという制約を含む、
    請求項1または2に記載の分配量算出装置。
  4. 前記第3の分配指標は、前記第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配の比率を算出するための指標であり、
    前記第4の分配指標は、前記第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれへの分配の比率を算出するための指標であり、
    前記分配量算出装置は、
    前記第1の行動と前記第2の行動との両方に関与する複数行動に関与する貢献者を検出した場合、前記第4の分配指標から前記第2の資源量の前記複数行動に関与する貢献者への分配の比率を算出するための指標の削除を行うとともに当該削除を行った指標を前記複数行動に関与する貢献者の代わりとなるダミーの貢献者への分配の比率を算出するための指標として前記第4の分配指標に追加する更新部を備える、
    請求項のいずれか一項に記載の分配量算出装置。
  5. 前記取得部は、
    前記総資源量が割り当てられた対象が分配元として設定され、前記第1の行動および前記第2の行動それぞれが分配先として設定された上位構造と、前記第1の行動が分配元として設定され、前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれが分配先として設定された第1の下位構造と、前記第2の行動が分配元として設定され、前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者それぞれが分配先として設定された第2の下位構造とを含む階層構造を取得し、
    前記分配量算出装置は、
    前記上位構造と前記第1の下位構造と前記第2の下位構造とから、分配元に資源量が割り当て済みまたは分配元に分配される資源量が算出済みであり、かつ、分配先に分配される資源量が未算出であるという条件を満たす構造を順に部分構造として抽出する抽出部を備え、
    前記分配量算出部は、
    前記部分構造が抽出される度に、前記部分構造において前記分配元に割り当て済みまたは分配される算出済みの資源量に基づいて前記分配先に分配される資源量を算出する、
    請求項のいずれか一項に記載の分配量算出装置。
  6. 前記分配量算出装置は、
    前記第1の行動および前記第2の行動の両方に関与する貢献者を複数行動に関与する貢献者として検出した場合、前記第2の下位構造において、前記複数行動に関与する貢献者が分配先として設定されている状態を解除し、前記第2の行動の分配先として前記複数行動に関与する貢献者の代わりとなるダミーの貢献者を設定する変換部を備える、
    請求項に記載の分配量算出装置。
  7. 前記分配量算出装置は、
    前記総資源量の前記複数の貢献者の一部への分配を示す分配指標が存在しない場合、かつ、前記総資源量の前記複数の貢献者の他の一部への分配を示す第3の分配指標が存在する場合、
    前記対象が分配元として設定され、前記複数の貢献者それぞれが分配先として設定されている状態を解除し、前記第1の行動の代わりとなるダミーの第1の行動が分配元として設定され、前記他の一部に相当する貢献者が分配先として設定された第1の下位構造と、前記第2の行動の代わりとなるダミーの第2の行動が分配元として設定され、前記他の一部以外に相当する貢献者が分配先として設定された第2の下位構造と、前記対象が分配元として設定され、前記ダミーの第1の行動および前記ダミーの第2の行動それぞれが分配先として設定された上位構造とを有するように前記階層構造を変換する変換部を備える、
    請求項に記載の分配量算出装置。
  8. 前記複数の行動は、複数の輸配送計画を含み、
    前記貢献者は、前記複数の輸配送計画それぞれに関与するステークホルダーを含む、
    請求項1~のいずれか一項に記載の分配量算出装置。
  9. 前記ステークホルダーは、物流事業者、荷主および運送業者の少なくともいずれか一つを含む、
    請求項に記載の分配量算出装置。
  10. 前記複数の行動は、複数の業務を含み、
    前記貢献者は、前記複数の業務それぞれに関与する組織または人物を含む、
    請求項1~のいずれか一項に記載の分配量算出装置。
  11. 前記総資源量は、前記複数の行動の提携によって得られた利益量を含む、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の分配量算出装置。
  12. 総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得することを含み、
    前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、
    前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、
    記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出することを含み、
    前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、
    前記第2の分配指標は、
    前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、
    前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、
    前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、
    前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出することを含む、分配量算出装置によって実行される分配量算出方法。
  13. コンピュータを、
    総資源量と前記総資源量が分配される複数の行動との第1の対応関係、および、前記複数の行動それぞれと前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者との第2の対応関係を示す階層構造を取得するとともに、前記複数の行動に対して与えられる総資源量と、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配を示す第1の分配指標と、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配を示す第2の分配指標とを取得する取得部を備え、
    前記第1の分配指標は、前記総資源量の前記複数の行動それぞれへの分配の第1の比率を算出するための指標であり、
    前記第2の分配指標は、前記複数の行動それぞれに分配される資源量の前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者への分配の第2の比率を算出するための指標であり、
    記第1の分配指標と前記第1の対応関係とに基づいて前記第1の比率を算出し、前記総資源量と前記第1の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに分配される資源量を算出し、前記第2の分配指標と前記第2の対応関係とに基づいて前記第2の比率を算出し、前記複数の行動それぞれに分配される資源量と前記第2の比率とに基づいて、前記複数の行動それぞれに関与する1または複数の貢献者に分配される資源量を算出する分配量算出部をえ、
    前記複数の行動は、少なくとも第1の行動と第2の行動とを含み、
    前記第2の分配指標は、
    前記第1の行動に分配される第1の資源量の前記第1の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第3の分配指標と、
    前記第2の行動に分配される第2の資源量の前記第2の行動に関与する1または複数の貢献者への分配を示す第4の分配指標と、を含み、
    前記分配量算出部は、
    前記第1の行動に関与する第1の貢献者に分配される資源量が、前記第2の行動に関与する第2の貢献者に分配される資源量による制約を受ける場合、
    前記第2の貢献者に分配される資源量を算出した後、前記制約と前記第2の貢献者に分配される資源量とに基づいて、前記第1の貢献者に分配される資源量を算出する、
    分配量算出装置として機能させるプログラム。
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