JP7088015B2 - ステーション装置、無線制御方法およびプログラム - Google Patents

ステーション装置、無線制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、ステーション装置、無線制御方法およびプログラムに関する。
近年、IEEE802.11のワーキンググループなどによって、新たな無線LANの規格化が検討されており、その中で、送信禁止期間(以降、便宜的に「NAV:Network Allocation Vector」と呼称する)の設定方法について検討されている。例えば、受信フレームに基づくNAVの設定方法等が検討されている。
特許文献1の段落[0024]には、パイロット信号の受信電力に基づく処理方法が開示されている。
特開2014-123856号公報
受信フレームに基づくNAVの設定については、例えば、ステーション装置が、受信フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信された信号であるか否かを判定し、その判定結果に応じてNAVの設定方法を決定することが検討されている。
しかし、無線LANシステムにおいて、ステーション装置は、他のステーション装置に送られた応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信された信号であるか否かを判定することができない。例えば、応答フレームの一種である受信準備完了フレーム(以降、便宜的に「CTS:Clear to Send」と呼称する)には送信局アドレスに関する情報が含まれていないため、ステーション装置は、CTSを受信した場合に、CTSが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信された信号であるか否かを判定することができない。
そこで、本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、本開示は、ステーション装置が、応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信された信号であるか否かを判定することが可能な、新規かつ改良されたステーション装置、アクセスポイント装置、無線制御方法、通信制御方法およびプログラムを提供する。
本開示によれば、送信元を示す情報が含まれない応答フレームを受信する通信部と、前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定する制御部と、を備える、ステーション装置が提供される。
また、本開示によれば、応答フレームを受信することと、前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、を含む、コンピュータにより実行される無線制御方法が提供される。
また、本開示によれば、応答フレームを受信することと、前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信する通信部と、前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記通信部に前記応答フレームを送信させる制御部と、を備える、アクセスポイント装置が提供される。
また、本開示によれば、受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信することと、前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記応答フレームを送信させることと、を含む、コンピュータにより実行される通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信することと、前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記応答フレームを送信させることと、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、ステーション装置が、応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信された信号であるか否かを判定することが可能になる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの構成を示す図である。 RTSのフレームフォーマットについて示す図である。 CTSのフレームフォーマットについて示す図である。 1種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。 2種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。 2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。 2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。 本開示の一実施形態に係るSTAの構成を示す図である。 第1の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。 第1の方法によってNAVが設定された場合における、APとSTAとの通信を示す図である。 第2の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。 第2の方法によってNAVが設定された場合における、APとSTAとの通信を示す図である。 第3の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。 第3の方法によってNAVが設定された場合における、APとSTAとの通信を示す図である。 第3の方法によってNAVが設定された場合における、APとSTAとの通信を示す図である。 第1の方法~第3の方法に対応するSTAによるNAVの設定動作を示すフローチャートである。 第2の方法において、所定の閾値が適切な値よりも高い値に設定された場合の、APとSTAとの通信を示す図である。 第1の変形例における、閾値の決定例を示す図である。 第2の変形例によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。 第2の変形例において、STAがCF-Endを受信した場合の動作を示すフローチャートである。 第2の変形例における、APとSTAとの通信を示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.無線LANシステムの概要
2.STAの構成
3.STAの動作
4.第1の変形例
5.第2の変形例
6.応用例
7.むすび
<1.無線LANシステムの概要>
本開示の一実施形態は、無線LANシステムに関する。まず、図1~図7を参照し、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの概要について説明する。
(1-1.無線LANシステムの構成)
図1は、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの構成を示す図である。図1に示すように、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、アクセスポイント装置(以降、便宜的に「AP(Access Point)」と呼称する)200と、ステーション装置(以降、便宜的に「STA(Station)」と呼称する)100と、を備える。そして、1台のAP200と、1台以上のSTA100と、によって基本サービスセット(以降、便宜的に「BSS:Basic Service Set」と呼称する)10が構成される。
本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、任意の場所に設置され得る。例えば、本実施形態に係る無線LANシステムは、オフィスビル、住宅、商業施設または公共施設等に設置され得る。
また、本実施形態に係るBSS10のエリアは、他のBSS10のエリアと重複する場合があり、その場合、重複エリアに位置するSTA100から送信される信号は、他のBSS10から送信される信号と干渉する場合がある。図1の例を用いて説明すると、BSS10aのエリアは、BSS10bのエリアの一部と重複しており、重複エリアに位置するSTA100bから送信される信号は、BSS10bのAP200bから送信される信号と干渉する場合がある。
本実施形態に係るAP200は、外部ネットワークと接続され、STA100に、当該外部ネットワークとの間の通信を提供する。例えば、AP200は、インターネットと接続され、STA100とインターネット上の装置またはインターネットを介して接続される装置との通信を提供する。
本実施形態に係るSTA100は、AP200と通信を行う無線装置である。STA100は、任意の無線装置でよい。例えば、STA100は表示機能を有するディスプレイ、記憶機能を有するメモリ、入力機能を有するキーボードおよびマウス、音出力機能を有するスピーカ、高度な計算処理を実行する機能を有するスマートフォンでもよい。
(1-2.無線通信の概要)
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの構成について説明した。続いて、本実施形態に係る無線通信の概要について説明する。本実施形態に係る無線LANシステムにおいては、AP200とSTA100が互いに通信を行う。例えば、データ送信を行うAP200は、データ送信の前に送信要求フレーム(以降、便宜的に「RTS:Request to Send」と呼称する)20をSTA100に対して送信する。そして、RTS20を受信したSTA100は、RTS20に対応する応答フレームとしてCTS30をAP200に対して送信する。
AP200とRTS20およびCTS30を通信しているSTA100以外のSTA100が、RTS20またはCTS30を受信した場合、STA100は、干渉しないようにNAVを設定する。NAVを設定したSTA100は、その設定期間中、信号を送信することができない。
ここで、無線LANシステムにおいては、1種類のNAVが用いられる方法と、複数種のNAVが用いられる方法が存在する。本実施形態に係るSTA100は、自装置が所属するBSS(以降、便宜的に「intra-BSS」と呼称する)における通信のためのNAVであるIntra-BSS NAVと、intra-BSS以外のBSS(以降、便宜的に「他BSS」と呼称する)における通信のためのNAVであるRegular NAVという2種類のNAVが用いられる方法が考えられている。STA100は、RTS20またはCTS30がIntra-BSSの信号であると判定した場合にはIntra-BSS NAVを設定し、RTS20またはCTS30がIntra-BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを設定する。ここで、Intra-BSS NAVは、第1の送信抑制期間として機能し、Regular NAVは、第2の送信抑制期間として機能する。
STA100からCTS30を受信したAP200は、STA100が信号を受信できる状態であると判断し、STA100に対してデータ送信を行う。STA100が正しくデータを受領できた場合、STA100は、ACKをAP200に対して送信する。ACKを受信したAP200は、非競合期間の終了を通知するためのフレーム(以降、便宜的に「CF-End:Contention Free-End」と呼称する。図中には「CFE」と記載する)を送信する。NAVを設定しているSTA100は、CF-Endを受信した場合、NAVを解除する。尚、複数NAVが採用されている方式では、STA100は、CF-EndがIntra-BSSの信号であると判定した場合にはIntra-BSS NAVを解除し、Intra-BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを解除する。
以上が、AP200とSTA100との通信における一連の処理概要である。上記は、AP200がSTA100へデータ送信を行う場合の処理概要であり、STA100がAP200へデータ送信を行う場合においては、送信側の装置と受信側の装置が逆転する。
次いで、図2および図3を参照して、AP200とSTA100によって通信されるRTS20およびCTS30のフレームフォーマットについて説明する。図2は、RTS20のフレームフォーマットについて示す図である。図2に示すように、RTS20は、フレーム制御21と、デュレ―ション22と、受信局アドレス23と、送信局アドレス24と、FCS(Frame Check Sequence)25と、に関する情報を含む。
RTS20を受信した装置は、受信局アドレス23に基づいて自装置がRTS20の対象装置であるか否かを判断し、送信局アドレス24に基づいてRTS20の送信元装置を特定する。ここで、STA100は、intra-BSSにおけるAP200のアドレス情報を把握しており、intra-BSSにおける自装置以外のSTA100のアドレス情報を把握していない前提とする。したがって、STA100は、AP200からRTS20を受信した場合、RTS20の送信局アドレス24にAP200のアドレスが設定されていることに基づいて、RTS20が、intra-BSSの信号であると判断できる。
また、図示していないが、CF-EndもRTS20と類似のフレームフォーマットを有している。より具体的に説明すると、CF-EndもRTS20と同様に、フレーム制御と、デュレ―ションと、受信局アドレスと、送信局アドレスと、FCSと、に関する情報を含む。CF-EndとRTS20との相違点としては、CF-Endのデュレ―ションに関する情報は0であり、受信局アドレスはブロードキャストアドレス(FF:FF:FF:FF:FF:FF)である点が挙げられる。CF-Endを受信した装置は、送信局アドレスに基づいてCF-Endの送信元装置を特定する。STA100は、AP200からCF-Endを受信した場合、CF-Endの送信局アドレスにAP200のアドレスが設定されていることに基づいて、CF-Endが、intra-BSSの信号であると判断できる。
図3は、CTS30のフレームフォーマットについて示す図である。図3に示すように、CTS30は、フレーム制御31と、デュレ―ション32と、受信局アドレス33と、FCS(Frame Check Sequence)34と、に関する情報を含むが、RTS20と異なり、送信局アドレスに関する情報を含まない。また、図示していないが、ACKも、CTS30と同様のフレームフォーマットを有している。
(1-3.背景)
上記では、本実施形態に係る無線通信の概要について説明した。続いて、本開示の背景について説明する。
上記のとおり、STA100は、RTS20またはCTS30の受信に基づいてNAVを設定する。より具体的に説明すると、STA100は、RTS20またはCTS30がIntra-BSSの信号であると判定した場合にはIntra-BSS NAVを設定し、RTS20またはCTS30がIntra-BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを設定する。
ここで、上記のとおり、CTS30は、送信局アドレスに関する情報を含まない。したがって、STA100が、CTS30がIntra-BSSの信号であるか否かを判定しNAVを設定するためには、STA100は、送信局アドレス以外の情報に基づいて、CTS30がintra-BSSの信号であるか否かを判定することが求められる。仮に、STA100が、CTS30がIntra-BSSの信号であるか否かを判定できない場合は、Regular NAVを設定または更新することになり、無駄な時間が発生したり、干渉が発生したりする可能性がある。
続いて、図4を参照して、1種類のNAVが用いられる場合のAPとSTAとの通信について説明し、その後、図5~図7を参照して、2種類のNAVが用いられる場合において、無駄な時間が発生したり、干渉が発生したりするケースについて説明する。
図4は、1種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。図4に示すように、BSS1のエリアがBSS2のエリアの一部と重複しており、BSS1に所属するSTA1bが、その重複エリアに位置している場合を考える。すなわち、STA1bは、AP1およびAP2のいずれからも信号を受信する。
図4のステップS1000にて、AP1からRTSを受信したSTA1bは、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてNAVを設定する。ステップS1004にて、STA2aからRTSを受信したAP2が、CTSを送信する。この場合、STA2aだけでなくSTA1bも、当該CTSを受信し、STA1bはNAVを更新する。
AP1とSTA1aとの通信が完了した後、AP1がCF-Endを送信する。ステップS1008にて、AP1からCF-Endを受信したSTA1bは、NAVを解除する。ステップS1012では、STA1bがNAV解除後にデータ送信を行うために送信したRTSと、STA2aが送信したデータフレームによる干渉が発生する可能性があった。
図4に示した、1種類のNAVを用いる通信制御以外にも、図5に示すように、2種類のNAVを用いる通信制御が考えられている。図5は、2種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。図5に示すように、STAは、Intra-BSS NAVとRegular NAVを設定することができる。
まず、図5のステップS1100にて、AP1からRTSを受信したSTA1bは、RTSがIntra-BSSの信号であることを確認し、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてIntra-BSS NAVを設定する。ステップS1104にて、STA2aからRTSを受信したAP2が、CTSを送信する。この場合、STA2aだけでなくSTA1bも、当該CTSを受信し、STA1bは、CTSがIntra-BSSの信号であるか否か判断できない為、Regular NAVの設定を行ってしまう。そして、ステップS1108にて、AP1からCF-Endを受信したSTA1bは、CF-EndがIntra-BSSの信号であることを確認し、Intra-BSS NAVを解除する。そして、図示していないが、例えばAP2が、BSS2におけるCF-Endを送信し、当該CF-Endを受信したSTA1bは、当該CF-EndがIntra-BSSの信号でないことを確認し、Regular NAVを解除する。
次いで、図6および図7を参照して、2種類のNAVを用いられた通信制御の課題について具体的に説明する。図6は、2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。
まず、図6のステップS1200にて、STA1aからRTSを受信したSTA1bは、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてIntra-BSS NAVを設定する。ステップS1204にて、STA1aからRTSを受信したAP1が、CTSを送信する。そして、AP1からCTSを受信したSTA1bは、CTSがBSS1から送信された信号であることを把握できないため、Intra-BSS NAVを更新するのではなく、CTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてRegular NAVを設定してしまう。その後、ステップS1208にてAP1からCF-Endを受信したSTA1bは、Intra-BSS NAVを解除する。ここで、Regular NAVは、CTSに含まれるデュレ―ション情報によって指定された期間が終了するまで設定されたままの状態となり、その間、STA1bは、信号を送信することができない。このように、2種類のNAVを用いた方法においては、他BSSによる通信が発生しない場合においてもRegular NAVが設定されることで、無駄な待ち時間が発生する可能性があった。
続いて図7について説明する。図7は、2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。まず、図7のステップS1300にて、STA2aからRTSを受信したAP2が、CTSを送信する。AP2からCTSを受信したSTA1bは、CTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてRegular NAVを設定する。ステップS1304では、STA1aからRTSを受信したAP1が、CTSを送信する。そして、AP1からCTSを受信したSTA1bは、CTSがIntra-BSSから送信された信号であることを把握できないため、Intra-BSS NAVを設定するのではなく、Regular NAVを更新してしまう。ステップS1308では、AP2からCF-Endを受信したSTA1bは、Regular NAVを解除する。その後、ステップS1312では、STA1bがRegular NAV解除後にデータ送信を行うために送信したRTSと、STA1aが送信したデータフレームによる干渉が発生する可能性があった。
そこで、本件の開示者は、上記事情に着眼して本開示を創作するに至った。本開示の一実施形態に係る無線LANシステムのSTA100は、応答フレームの一種であるCTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また以下では、CTS30に関連する処理を中心に説明するが、STA100は、応答フレームの一種であるACKも、CTS30と同様の方法によって、intra-BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また、本実施形態に係るSTA100は、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを誤判定した場合でも、通信性能への影響を低減させることができる。なお、本実施形態に係るSTA100およびAP200は、従来方法を用いるSTAおよびAPとの互換性を有する。例えば、従来方法を用いるSTAおよびAPは、本実施形態に係るSTA100およびAP200によって送信されたフレームを受信し、従来方法に基づいて適切に処理することができる。また、本実施形態に係るSTA100およびAP200は、従来方法を用いるSTAおよびAPによって送信されたフレームを受信し、適切に処理することができる。
<2.STAの構成>
上記では、本開示の背景について説明した。続いて、図8を参照して、本実施形態に係るSTA100の構成について説明する。また、図示していないが、本実施形態に係るAP200は、STA100と同様の構成を備え得ることとする。
図8は、本開示の一実施形態に係るSTA100の構成を示す図である。STA100は、図8に示すように、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、を備える。
(通信部)
通信部110は、信号の送受信処理を行う。受信処理についてより具体的に説明すると、通信部110は、アンテナを介して信号を受信し、当該信号について、アナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。そして、通信部110は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、演算の対象とする受信信号を時間軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいてプリアンブルを検出する。これにより、通信部110は、RTS20、CTS30、データフレーム、ACKまたはCF-End等を検出することができる。また、通信部110は、ベースバンドの受信信号について復調およびデコード等を行うことによりフレームを取得し、取得されるフレームを制御部120に提供する。また、通信部110は、信号の受信電力を測定し、当該受信電力に関する情報も制御部120に提供する。
送信処理についてより具体的に説明すると、通信部110は、制御部120による制御に基づいて、送信される信号を生成する。例えば、通信部110は、制御部120からフレームを提供され、コーディングおよび変調方式等を指定されることによって、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりベースバンドの送信信号を生成する。また、通信部110は、前段の処理によって得られるベースバンドの送信信号にアップコンバージョンを施し、アンテナを介して当該信号を送信する。
(制御部)
制御部120は、NAVの設定および解除に関する制御、および、データの送受信に関する制御を行う。NAVの設定および解除に関する制御についてより具体的に説明すると、RTS20が受信された場合、RTS20の受信局アドレス23情報または送信局アドレス24情報のいずれかにAP200のアドレスが含まれる場合には、制御部120は、RTS20がintra-BSSから送信された信号であると判定する。RTS20の受信局アドレス23情報または送信局アドレス24情報のいずれかにAP200のアドレスが含まれない場合には、制御部120は、RTS20がIntra-BSSの信号でないと判定する。制御部120は、RTS20がintra-BSSから送信された信号であると判定すると、RTS20のデュレ―ション22情報に基づいてintra-BSS NAVを設定する。一方、制御部120は、RTS20がintra-BSSから送信された信号ではないと判定すると、RTS20のデュレ―ション22情報に基づいてRegular NAVを設定する。
また、制御部120は、CTS30が受信された場合、CTS30の受信局アドレス33情報または受信電力に基づいて、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを判定する。本実施形態に係る制御部120は、3種類の方法(第1の方法~第3の方法)を用いて当該判定を行う。3種類の方法の詳細については、「3.装置の動作」にて説明する。そして、制御部120は、RTS20と同様に、CTS30がintra-BSSから送信された信号であると判定すると、CTS30のデュレ―ション32情報に基づいてintra-BSS NAVを設定する。また、制御部120は、RTS20と同様に、CTS30がintra-BSSから送信された信号ではないと判定すると、CTS30のデュレ―ション32情報に基づいてRegular NAVを設定する。
また、制御部120は、CF-Endが受信された場合、CF-Endの送信局アドレス情報にAP200のアドレスが含まれる場合には、制御部120は、CF-Endがintra-BSSから送信された信号であると判定する。CF-Endの送信局アドレス情報にAP200のアドレスが含まれない場合には、制御部120は、CF-EndがIntra-BSSの信号でないと判定する。制御部120は、CF-Endがintra-BSSから送信された信号であると判定すると、intra-BSS NAVを解除する。一方、制御部120は、CF-Endがintra-BSSから送信された信号ではないと判定すると、Regular NAVを解除する。
データの送受信に関する制御についてより具体的に説明すると、制御部120は、データ送信が行われる場合には、受信局アドレス23情報にデータ送信先装置のアドレスが含まれるようにRTS20を生成し、通信部110に当該RTS20を送信させる。そして、通信部110が、受信局アドレス33情報に自装置のアドレスが含まれるCTS30を受信した場合、制御部120は、送信データが含まれるフレームを生成し、通信部110に当該フレームを送信させる。その後、通信部110が、フレームが正常に受領されたことを示すACKを受信した場合、制御部120は、CF-Endを生成し、通信部110に当該CF-Endを送信させる。
また、データ受信が行われる場合には、通信部110がRTS20を受信した場合、制御部120はCTS30を生成し、通信部110に当該CTS30を送信させる。そして、通信部110がデータフレームを正常に受領した場合、通信部110は、ACKを生成し、通信部110に当該ACKを送信させる。その後、制御部120は、CF-Endを生成し、通信部110に当該CF-Endを送信させる。
(記憶部)
記憶部130は、各種情報を記憶する。より具体的に説明すると、記憶部130は、通信部110によって受信された、RTS20、CTS30、データフレーム、ACKまたはCF-End等に含まれる情報を記憶したり、通信部110によって送信されるための各種データを記憶したり、自装置およびAP200のアドレスに関する情報を記憶したりする。
<3.STAの動作>
上記では、本実施形態に係るSTA100の構成について説明した。上記のとおり、STA100の制御部120は、3種類の方法(第1の方法~第3の方法)を用いて、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを判定する。続いて、図9~図18を参照して、第1の方法~第3の方法におけるSTA100の動作について説明する。STA100は、第1の方法~第3の方法のいずれかの方法のみに対応してもよいし、複数の方法に対応してもよい。
(3-1.第1の方法に対応するSTAの動作)
まず、図9および図10を参照して、第1の方法におけるSTA100の動作について説明する。
図9は、第1の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。ステップS1400にて、通信部110がRTS20を受信する。ステップS1404では、制御部120が、RTS20の受信局アドレス23情報または送信局アドレス24情報のいずれかにintra-BSSのAP200のアドレスが含まれることに基づいて、intra-BSS NAVを設定する。ステップS1408では、制御部120は、RTS20の送信局アドレス24情報を記憶部130に記憶させる。
その後、ステップS1412にて通信部110がCTS30を受信した場合、ステップS1416にて、制御部120は、記憶されているRTS20の送信局アドレス24情報とCTS30の受信局アドレス33情報とを比較する。RTS20の送信局アドレス24情報と、CTS30の受信局アドレス33情報とが同一である場合(ステップS1416/Yes)、制御部120は、CTS30がintra-BSSから送信された信号であると特定できる。したがって、制御部120は、ステップS1420にてintra-BSS NAVを設定し、処理が終了する。
ステップS1416にて、RTS20の送信局アドレス24情報と、CTS30の受信局アドレス33情報とが同一でない場合(ステップS1416/No)、制御部120は、CTS30がIntra-BSSの信号でないと特定できる。したがって、制御部120は、ステップS1424にてRegular NAVを設定し、処理が終了する。
図10は、第1の方法によってNAVが設定された場合における、AP200とSTA100との通信を示す図である。ステップS1500では、STA100aからRTS20を受信したSTA100bは、RTS20に含まれるデュレ―ション情報に基づいてIntra-BSS NAVを設定する。ステップS1504にてAP200aからCTS30を受信したSTA100bは、RTS20の送信局アドレス24情報と、CTS30の受信局アドレス33情報とが同一であることを確認し、intra-BSS NAVを更新する。その後、STA100bは、ステップS1508にてAP200aからCF-Endを受信し、intra-BSS NAVを解除する。
このように、STA100は、CTS30の受信局アドレス33とRTS20の送信局アドレス24を比較することによって、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また、従来方法によって使用されているフレームフォーマットが変更されないため、STA100は、従来方法を用いるSTAとの互換性を有する。
(3-2.第2の方法に対応するSTAの動作)
次いで、図11および図12を参照して、第2の方法におけるSTA100の動作について説明する。
図11は、第2の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。ステップS1600に示すように、第2の方法は、STA100にintra-BSS NAVとRegular NAVのいずれも設定されていない場合、または、Regular NAVのみが設定されている場合に使用され得る。
ステップS1604にて、通信部110がCTS30を受信した場合、通信部110は、CTS30の受信電力を測定する。ステップS1608にて、制御部120は、CTS30の受信電力と、所定の閾値とを比較する。CTS30の受信電力が、所定の閾値よりも大きい場合(ステップS1608/Yes)、制御部120は、CTS30がintra-BSSから送信された信号であると判定し、ステップS1612にてintra-BSS NAVを設定する。ステップS1616では、制御部120は、CTS30の受信電力情報を記憶部130に記憶させて、処理が終了する。
ステップS1608にて、CTS30の受信電力が所定の閾値以下である場合(ステップS1608/No)、制御部120は、CTS30がintra-BSSから送信された信号でないと判定し、ステップS1620にてRegular NAVを設定し、処理が終了する。
図12は、第2の方法によってNAVが設定された場合における、AP200とSTA100との通信を示す図である。ステップS1700では、AP200bからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値以下であることを確認し、Regular NAVを設定する。ステップS1704では、AP200aからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値より大きいことを確認し、intra-BSS NAVを設定する。その後、STA100bは、ステップS1708にてAP200bからCF-Endを受信し、Regular NAVを解除する。そして、STA100bは、ステップS1712にてAP200aからCF-Endを受信し、intra-BSS NAVを解除する。
このように、STA100は、所定の閾値に適切な値を設定し、当該閾値とCTS30の受信電力を比較することによって、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また、従来方法によって使用されているフレームフォーマットが変更されないため、STA100は、従来方法を用いるSTAとの互換性を有する。
(3-3.第3の方法に対応するSTAの動作)
次いで、図13~図15を参照して、第3の方法におけるSTA100の動作について説明する。
図13は、第3の方法によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。ステップS1800に示すように、第3の方法は、STA100が過去にCTS(以降、便宜的に「旧CTS」と呼称する)30を受信した時に、第2の方法を用いてintra-BSS NAVを設定している場合に使用され得る。なお、通信部110は、旧CTS30を受信した際に、旧CTS30の受信電力を測定しており、記憶部130が、当該受信電力情報を記憶していることとする。
ステップS1804にて、通信部110がCTS(以降、便宜的に「新CTS」と呼称する)30を受信した場合、通信部110は、新CTS30の受信電力を測定する。ステップS1808にて、制御部120は、旧CTS30の受信電力と、新CTS30の受信電力とを比較する。旧CTS30の受信電力が、新CTS30の受信電力よりも大きい場合(ステップS1808/Yes)、制御部120は、新CTS30がIntra-BSSの信号でないと判定し、ステップS1812にて、新CTS30に基づいてRegular NAVを設定し、処理が終了する。
ステップS1808にて、旧CTS30の受信電力が、新CTS30の受信電力以下である場合(ステップS1808/No)、制御部120は、旧CTS30の出所の判定は誤りであったと判断する。そして、制御部120は、ステップS1816で、旧CTS30によって設定されているintra-BSS NAVをRegular NAVへ切り替え、ステップS1820で、新CTS30に基づいてintra-BSS NAVを設定する。その後、制御部120は、新CTS30の受信電力情報を記憶部130に記憶させて、処理が終了する。
図14および図15は、第3の方法によってNAVが設定された場合における、AP200とSTA100との通信を示す図である。より具体的に説明すると、図14は、図15のステップS1808にて、旧CTS30の受信電力が新CTS30の受信電力より大きい場合(ステップS1808/Yes)における、AP200とSTA100との通信を示す図である。また、図15は、図13のステップS1808にて、旧CTS30の受信電力が新CTS30の受信電力以下である場合(ステップS1808/No)における、AP200とSTA100との通信を示す図である。
図14のステップS1900では、AP200aから旧CTS30を受信したSTA100bは、旧CTS30の受信電力が所定の閾値より大きいことを確認し、intra-BSS NAVを設定する。その後、ステップS1904にて、AP200bから新CTS30を受信したSTA100bは、旧CTS30の受信電力が新CTS30の受信電力よりも大きいことを確認し、新CTS30に基づいてRegular NAVを設定する。その後、STA100bは、ステップS1908にてAP200aからCF-Endを受信し、intra-BSS NAVを解除する。そして、STA100bは、ステップS1912にてAP200bからCF-Endを受信し、Regular NAVを解除する。
図15のステップS2000では、AP200bから旧CTS30を受信したSTA100bは、旧CTS30の受信電力が所定の閾値より大きいことを確認し、intra-BSS NAVを設定する。その後、ステップS2004にて、AP200aから新CTS30を受信したSTA100bは、旧CTS30の受信電力が新CTS30の受信電力以下であることを確認し、旧CTS30によって設定されているintra-BSS NAVをRegular NAVへ切り替える。そして、ステップS2008にて、STA100bは、新CTS30に基づいてintra-BSS NAVを設定する。その後、STA100bは、ステップS2012にてAP200bからCF-Endを受信し、Regular NAVを解除する。そして、STA100bは、ステップS2016にてAP200aからCF-Endを受信し、intra-BSS NAVを解除する。
このように、STA100は、旧CTS30の受信電力と新CTS30の受信電力を比較することによって、旧CTS30および新CTS30のどちらがintra-BSSから送信された信号であるかを判定することができる。仮に、旧CTS30がintra-BSSから送信された信号であると誤判定された場合であっても、STA100は、新CTS30を受信した場合に、誤判定を認識し、NAVの設定を修正することができる。また、従来方法によって使用されているフレームフォーマットが変更されないため、STA100は、従来方法を用いるSTAとの互換性を有する。
(3-4.第1の方法~第3の方法に対応するSTAの動作)
上述のとおり、STA100は、第1の方法~第3の方法のいずれかの方法のみに対応してもよいし、複数の方法に対応してもよい。そこで、以下では、図16を参照して、第1の方法~第3の方法の全てに対応するSTA100の動作について説明する。図16は、第1の方法~第3の方法に対応するSTA100によるNAVの設定動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS2100にて通信部110がCTS30を受信する。そして、ステップS2104にて、通信部110が既にRTS20を受信済みである場合(ステップS2104/Yes)、ステップS2108にて、制御部120は、第1の方法のようにRTS20の送信局アドレス24情報とCTS30の受信局アドレス33情報とを比較する。RTS20の送信局アドレス24情報と、CTS30の受信局アドレス33情報とが同一である場合(ステップS2108/Yes)、制御部120は、CTS30がintra-BSSから送信された信号であると判定する。したがって、制御部120は、ステップS2112にてintra-BSS NAVを設定し、処理が終了する。
ステップS2104にて、通信部110がRTS20を受信済みでない場合(ステップS2104/No)、ステップS2116にて、制御部120は、第2の方法のようにCTS30の受信電力と所定の閾値とを比較する。CTS30の受信電力が、所定の閾値以下である場合(ステップS2116/No)、制御部120は、CTS30がIntra-BSSの信号でないと判定し、ステップS2120にてRegular NAVを設定し、処理が終了する。
CTS30の受信電力が所定の閾値より大きく(ステップS2116/Yes)、旧CTS30に基づいてintra-BSS NAVが設定されている場合(ステップS2124/Yes)、ステップS2128にて、制御部120は、第3の方法のように旧CTS30の受信電力と、新CTS30の受信電力とを比較する。旧CTS30の受信電力が、新CTS30の受信電力よりも大きい場合(ステップS2128/Yes)、制御部120は、新CTS30がintra-BSSから送信された信号でないと判定し、ステップS2120にて新CTS30に基づいてRegular NAVを設定し、処理が終了する。
ステップS2128にて、旧CTS30の受信電力が、新CTS30の受信電力以下である場合(ステップS2128/No)、制御部120は、旧CTS30の出所の判定は誤りであったと判断する。そして、制御部120は、ステップS2132で、旧CTS30によって設定されているintra-BSS NAVをRegular NAVへ切り替え、ステップS2112で、新CTS30に基づいてintra-BSS NAVを設定し、処理が終了する。また、ステップS2124にて、旧CTS30に基づいてintra-BSS NAVが設定されていない場合(ステップS2124/No)、制御部120は、CTS30がintra-BSSから送信された信号であると判定する。したがって、制御部120は、ステップS2112で、CTS30に基づいてintra-BSS NAVを設定し、処理が終了する。
このように、STA100は、必要に応じて、第1の方法~第3の方法を適宜選択し、組み合わせることができる。
<4.第1の変形例>
上記では、本実施形態に係るSTA100の動作について説明した。続いて、図17~図18を参照して、本開示の第1の変形例におけるSTA100の動作について説明する。第1の変形例は、上述の第2の方法において発生し得る干渉の影響を軽減させるための方法である。
仮に第2の方法において、所定の閾値に適切な値が設定されていない場合、干渉等が発生する可能性がある。より具体的に説明すると、閾値が適切な値よりも高く設定される場合、STA100が、intra-BSSから送信されたCTS30を、intra-BSSから送信されたCTS30でないと誤って判定してしまう可能性が高くなる。また、閾値が適切な値よりも低く設定される場合、STA100が、他BSSから送信されたCTS30を、intra-BSSから送信されたCTS30であると誤って判定してしまう可能性が高くなる。
そこで、図17を参照して、所定の閾値に適切な値が設定されていない場合において、干渉が発生する例について説明する。図17は、第2の方法において、所定の閾値が適切な値よりも高い値に設定された場合の、AP200とSTA100との通信を示す図である。
ステップS2200では、AP200bからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値以下であることを確認し、Regular NAVを設定する。ステップS2204では、AP200aからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値より小さいため、intra-BSS NAVではなくRegular NAVを更新してしまう。その後、STA100bは、ステップS2208にてAP200bからCF-Endを受信し、Regular NAVを解除する。ステップS2212では、STA1bがRegular NAV解除後にデータ送信を行うために送信したRTS20と、STA100aが送信したデータフレームによる干渉が発生する可能性がある。
このように発生する干渉の影響を軽減するために、STA100は、閾値を、自装置が送信する信号の送信電力に基づいて決定してもよい。例えば、STA100は、閾値を、自装置が送信するRTS20の送信電力に基づいて決定してもよい。
ここで、図18を参照して、閾値の決定方法についてより具体的に説明する。図18は、第2の方法における閾値の決定例を示す図である。図18において、横軸はSTA100の信号の送信電力(dBm)の値を表しており、縦軸は閾値(dBm)を表している。図18に示すように、STA100は、自装置の信号の送信電力が大きくなるにつれて、閾値が小さくなるように設定する。また、図18には、閾値の最大値および閾値の最小値が設定されているが、閾値の最大値または閾値の最小値は設定されなくてもよい。
閾値を、STA100によって送信される信号の送信電力に基づいて決定される場合、閾値が高い値に設定されるほど、STA100によって送信される信号の送信電力は低くなる。したがって、図13のステップS2212において、STA100bによって送信されたRTS20と、STA100aによって送信されたデータフレームによる干渉が発生した場合でも、干渉による通信性能劣化の程度が低減され得る。
このように、STA100は、STA100の信号の送信電力に基づいて閾値が決定されることによって、第2の方法において発生し得る干渉の影響を低減させることができる。
<5.第2の変形例>
上記では、本開示の第1の変形例におけるSTA100の動作について説明した。続いて、図19~図21を参照して、本開示の第2の変形例におけるSTA100の動作について説明する。
図19は、第2の変形例によるNAVの設定動作を示すフローチャートであり、図11に示した第2の方法のフローチャートを一部変更した図である。図19と図11との差異は、図19には、図11に含まれないステップS2324「CTS受信電力の最大値更新」という動作が含まれるという点である。ステップS2308にて、CTS30の受信電力が所定の閾値以下である場合(ステップS2308/No)、制御部120は、CTS30がIntra-BSSから送信された信号ではないと判定し、ステップS2320にてRegular NAVを設定する。そして、ステップS2324にて、制御部120は、CTS30の受信電力の最大値を更新する。より具体的に説明すると、制御部120は、CTS30(旧CTS30)を受信した場合、記憶部130に旧CTS30の受信電力を記憶させる。そして、新CTS30が受信された場合、制御部120は、記憶部130に記憶されている旧CTS30の受信電力と、新CTS30の受信電力とを比較する。その後、新CTS30の受信電力が旧CTS30の受信電力よりも大きい場合、制御部120は、新CTS30の受信電力情報を、CTS30の受信電力の最大値として記憶部130に記憶させる。
続いて、図20を参照して、STA100がCF-Endを受信した場合の動作について説明する。図20は、第2の変形例において、STA100がCF-Endを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS2400にて、通信部110が他BSSからCF-Endを受信する。その後、ステップS2404にて、制御部120は、CF-Endの受信電力と、図19のステップS2324にて記憶されているCTS30の受信電力の最大値とを比較する。CF-Endの受信電力が、CTS30の受信電力の最大値以上である場合(ステップS2404/Yes)、ステップS2408にて、制御部120は、Regular NAVを解除する。
CF-Endの受信電力がCTS30の受信電力の最大値より小さい場合(ステップS2404/No)、かつ、STA100が信号の送信電力を抑制する機能を有している場合(ステップS2412/Yes)、ステップS2416にて、制御部120は、信号の送信電力を抑制する。より具体的に説明すると、制御部120は、設定されているRegular NAVの期間が終了する予定タイミングまで、信号の送信電力を低い値に設定する。その後、ステップS2408にて、制御部120は、Regular NAVを解除する。ステップS2412にて、STA100が信号の送信電力を抑制する機能を有していない場合(ステップS2412/No)、制御部120は、Regular NAVを解除せず、処理が終了する。ここでステップS2416において、制御部120は、信号の送信電力を、所定の値まで低減させてもよいし、CTS30の受信電力の最大値等に基づいて決まる値まで低減させてもよい。
図21は、第2の変形例における、AP200とSTA100との通信を示す図である。ステップS2500では、AP200bからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値以下であることを確認し、Regular NAVを設定する。ステップS2504では、AP200aからCTS30を受信したSTA100bは、CTS30の受信電力が所定の閾値より小さいことを確認し、intra-BSS NAVを設定するのではなく、Regular NAVを更新してしまう。その後、ステップS2512にて、STA100bは、ステップS2508にてAP200bからCF-Endを受信し、CF-Endの受信電力がCTS30の受信電力の最大値より小さいことを確認し、信号の送信電力を低い値に設定する。信号の送信電力が低い値に設定される期間は、上述のとおり、設定されていたRegular NAVの期間が終了する予定タイミングまでである。そして、ステップS2512にて、STA100bはRegular NAVを解除する。これにより、仮にステップS2516にて、STA100bが、Regular NAV解除後データ送信を行うために送信したRTS20と、STA100aが送信したデータフレームによる干渉が発生した場合でも、干渉による通信性能劣化の程度が低減され得る。
このように、STA100は、STA100の信号の送信電力抑制期間を設定することによって、第2の方法において発生し得る干渉の影響を低減させることができる。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP200は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP200は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP200は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[6-1.第1の応用例]
図22は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi-Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi-Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図22の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示したスマートフォン900において、図8を用いて説明した通信部110および制御部120は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[6-2.第2の応用例]
図23は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi-Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図23の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図23に示したカーナビゲーション装置920において、図8を用いて説明した通信部110および制御部120は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP200として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[6-3.第3の応用例]
図24は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
<7.むすび>
以上説明したように、本実施形態に係る無線LANシステムのSTA100は、第1の方法においては、CTS30の受信局アドレス33とRTS20の送信局アドレス24を比較することによって、CTS30がintra-BSSから送信された信号であるか否かの判定を行うことができる。第2の方法においては、STA100は、所定の閾値に適切な値を設定し、当該閾値とCTS30の受信電力を比較することによって、当該判定を行うことができる。第3の方法においては、STA100は、旧CTS30の受信電力と新CTS30の受信電力を比較することによって、旧CTS30および新CTS30のどちらがintra-BSSから送信された信号であるかを判定することができる。そして、仮に、旧CTS30がintra-BSSから送信された信号であると誤判定された場合であっても、STA100は、新CTS30を受信した場合に、誤判定を認識し、NAVの設定を修正することができる。
また、第1の変形例においては、STA100は、STA100の信号の送信電力に基づいて閾値が決定されることによって、第2の方法において発生し得る干渉の影響を低減させることができる。第2の変形例においては、STA100は、STA100の信号の送信電力抑制期間を設定することによって、当該干渉の影響を低減させることができる。
なお、本開示は、本実施形態に係るSTA100およびAP200が、従来方法を用いるSTAおよびAPと互換性を有するように実現され得る。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態に係るSTA100の動作における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、STA100の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、STA100の機能の一部が、制御部120よって具現されてもよい。すなわち、制御部120が、通信部110の機能の一部を具現してもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
送信元を示す情報が含まれない応答フレームを受信する通信部と、
前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定する制御部と、を備える、
ステーション装置。
(2)
前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信電力に関する情報である、
前記(1)に記載のステーション装置。
(3)
前記制御部は、前記受信電力が閾値より大きい場合に、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定する、
前記(2)に記載のステーション装置。
(4)
前記閾値は、自装置によって送信される信号の送信電力に基づいて設定される、
前記(3)に記載のステーション装置。
(5)
前記閾値は、前記送信電力が大きくなるほど、より小さく設定される、
前記(4)に記載のステーション装置。
(6)
前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信装置に関する情報である、
前記(1)に記載のステーション装置。
(7)
前記応答フレームは、CTSフレームである、
前記(6)に記載のステーション装置。
(8)
前記通信部は、RTSフレームを受信し、
前記制御部は、前記CTSフレームの受信装置が前記RTSフレームの送信装置と同一である場合に、前記CTSフレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定する、
前記(7)に記載のステーション装置。
(9)
前記制御部は、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定した場合に、自装置と同一のネットワークのための第1の送信抑制期間を設定し、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームではないと判定した場合に、他ネットワークのための第2の送信抑制期間を設定する、
前記(3)または(8)のいずれか1項に記載のステーション装置。
(10)
前記制御部は、先に受信された応答フレームに基づいて設定された前記第1の送信抑制期間中に受信された、後の応答フレームの受信電力が前記先に受信された応答フレームの受信電力よりも大きい場合、前記先に受信された応答フレームによって設定された前記第1の送信抑制期間を前記第2の送信抑制期間へ変更し、前記後の応答フレームによって前記第1の送信抑制期間を設定する、
前記(9)に記載のステーション装置。
(11)
前記制御部は、先に受信された応答フレームに基づいて設定された前記第1の送信抑制期間中に受信された、後の応答フレームの受信電力が前記先に受信された応答フレームの受信電力以下である場合、前記後の応答フレームによって前記第2の送信抑制期間を設定する、
前記(9)に記載のステーション装置。
(12)
前記通信部は、CF-Endフレームを受信し、
前記制御部は、前記CF-Endフレームの受信に基づき前記第1の送信抑制期間または前記第2の送信抑制期間のいずれかを終了させる、
前記(9)から(11)のいずれか1項に記載のステーション装置。
(13)
前記制御部は、先に受信された1以上の応答フレームに基づいて設定された前記第2の送信抑制期間中に受信された前記CF-Endフレームの受信電力が、前記先に受信された1以上の応答フレームの受信電力の最大値よりも小さい場合、自装置によって送信される信号の送信電力を低減させ、前記第2の送信抑制期間を解除する、
前記(12)に記載のステーション装置。
(14)
前記制御部は、前記先に受信された1以上の応答フレームに含まれるデュレ―ション情報に基づいて決定される期間中、前記送信電力を低減させる、
前記(13)に記載のステーション装置。
(15)
応答フレームを受信することと、
前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、を含む、
コンピュータにより実行される無線制御方法。
(16)
応答フレームを受信することと、
前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(17)
受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信する通信部と、
前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記通信部に前記応答フレームを送信させる制御部と、を備える、
アクセスポイント装置。
(18)
受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信することと、
前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記応答フレームを送信させることと、を含む、
コンピュータにより実行される通信制御方法。
(19)
受信された応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定するステーション装置から要求フレームを受信することと、
前記要求フレームに対応する前記応答フレームを生成し、前記応答フレームを送信させることと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
10 BSS
20 RTS
30 CTS
100 STA
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
200 AP

Claims (15)

  1. 送信元を示す情報が含まれない応答フレームを受信する通信部と、
    前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定する制御部と、を備え、
    前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信電力に関する情報である、
    ステーション装置。
  2. 前記制御部は、前記受信電力が閾値より大きい場合に、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定する、
    請求項1に記載のステーション装置。
  3. 前記閾値は、自装置によって送信される信号の送信電力に基づいて設定される、
    請求項2に記載のステーション装置。
  4. 前記閾値は、前記送信電力が大きくなるほど、より小さく設定される、
    請求項3に記載のステーション装置。
  5. 前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信装置に関する情報を含む、
    請求項1に記載のステーション装置。
  6. 前記応答フレームは、CTSフレームである、
    請求項5に記載のステーション装置。
  7. 前記通信部は、RTSフレームを受信し、
    前記制御部は、前記CTSフレームの受信装置が前記RTSフレームの送信装置と同一である場合に、前記CTSフレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定する、
    請求項6に記載のステーション装置。
  8. 前記制御部は、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであると判定した場合に、自装置と同一のネットワークのための第1の送信抑制期間を設定し、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームではないと判定した場合に、他ネットワークのための第2の送信抑制期間を設定する、
    請求項2に記載のステーション装置。
  9. 前記制御部は、先に受信された応答フレームに基づいて設定された前記第1の送信抑制期間中に受信された、後の応答フレームの受信電力が前記先に受信された応答フレームの受信電力よりも大きい場合、前記先に受信された応答フレームによって設定された前記第1の送信抑制期間を前記第2の送信抑制期間へ変更し、前記後の応答フレームによって前記第1の送信抑制期間を設定する、
    請求項8に記載のステーション装置。
  10. 前記制御部は、先に受信された応答フレームに基づいて設定された前記第1の送信抑制期間中に受信された、後の応答フレームの受信電力が前記先に受信された応答フレームの受信電力以下である場合、前記後の応答フレームによって前記第2の送信抑制期間を設定
    する、
    請求項8に記載のステーション装置。
  11. 前記通信部は、CF-Endフレームを受信し、
    前記制御部は、前記CF-Endフレームの受信に基づき前記第1の送信抑制期間または前記第2の送信抑制期間のいずれかを終了させる、
    請求項8に記載のステーション装置。
  12. 前記制御部は、先に受信された1以上の応答フレームに基づいて設定された前記第2の送信抑制期間中に受信された前記CF-Endフレームの受信電力が、前記先に受信された1以上の応答フレームの受信電力の最大値よりも小さい場合、自装置によって送信される信号の送信電力を低減させ、前記第2の送信抑制期間を解除する、
    請求項11に記載のステーション装置。
  13. 前記制御部は、前記先に受信された1以上の応答フレームに含まれるデュレ-ション情報に基づいて決定される期間中、前記送信電力を低減させる、
    請求項12に記載のステーション装置。
  14. 送信元を示す情報が含まれない応答フレームを受信することと、
    前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、を含み、
    前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信電力に関する情報である、
    コンピュータにより実行される無線制御方法。
  15. 送信元を示す情報が含まれない応答フレームを受信することと、
    前記応答フレームに関する情報に基づいて、前記応答フレームが自装置と同一のネットワークに所属する他装置から送信されたフレームであるか否かを判定することと、
    をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記応答フレームに関する情報は、前記応答フレームの受信電力に関する情報である、
    プログラム。
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