JP7085521B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、ベクトルを用いて知識グラフを表現する技術に関する。
異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフが知られている。グラフのうち、知識グラフは、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである。1つの知識グラフを元に実体と関係を低次元のベクトルで表現し、ベクトル演算に基づいて当該グラフに関係する未知の事実の確からしさを評価することで事実を補完する技術が知られている(非特許文献1)。
また、複数の知識グラフを用いて、一方の知識グラフから他方の知識グラフに関係する事実を補完する技術も知られている(非特許文献2)。さらに、複数の知識グラフを用いて、一部の実体間の同値関係を入力として、他の実体間の同値関係又は類似関係を導出する技術も知られている(非特許文献3)。
さらに、1つの知識グラフを用いて、一部の関係間の論理的な同値又は逆の関係を入力として、知識グラフのベクトル表現を学習する方法も知られている(特許文献1)。
特開2018-085116号公報
Bordes, A., Usunier, N., Garcia-Duran, A., Weston, J., and Yakhnenko, O, "Translating embeddings for modeling multi-relational data," In Advances in neural information processing systems, 2013. Zhu, H., Xie, R., Liu, Z., and Sun, M., "Iterative Entity Alignment via Joint Knowledge Embeddings," In Proceedings of the 26th International Joint Conference on Artificial Intelligence (IJCAI), 2017. Sun, Z., Hu, W., Zhang, Q., and Qu, Y., "Bootstrapping Entity Alignment with Knowledge Graph Embedding," In Proceedings of the 27th International Joint Conference on Artificial Intelligence (IJCAI), 2018.
上記の技術は、知識グラフにおける実体間の同値関係ないし類似関係を導出することで知識グラフにおける実体間の同値関係を氾化する、又は、知識グラフにおける実体又は関係のベクトル表現を学習する、又は、知識グラフにおける実体又は関係のベクトル表現を用いて知識グラフに関係する未知の事実の確からしさを評価することで知識グラフに関係する事実を氾化する技術である。
本願の発明者は、異なる知識グラフの実体間の同値関係と関係間の同値関係との少なくとも一方をベクトル空間(ベクトル表現の空間)上で可能な限り成り立たせるように実体及び関係のベクトル表現を学習することができれば、異なる知識グラフを利用して未知の事実をより効果的に補完できる可能性について認識するに至った。言い換えると、実体間の同値関係の氾化能力を用い実体及び関係のベクトル表現を補正できれば、知識グラフに関係する事実に関する氾化能力をさらに向上することができるという可能性について認識するに至った。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、異なる知識グラフの実体間の同値関係と関係間の同値関係との少なくとも一方をベクトル空間上で成り立たせるように実体及び関係のベクトル表現を学習する技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、情報処理装置である。この装置は、異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得する知識グラフ取得部と、前記知識グラフ取得部が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てるベクトル割当部と、前記知識グラフ取得部が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する組抽出部と、前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する正例選択部と、前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記正例選択部が選択した正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択する負例選択部と、前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記正例選択部が選択した正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定する参照ベクトル設定部と、前記知識グラフ取得部が取得した一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する同値関係取得部と、を備える。ここで、前記正例選択部は、前記同値関係取得部が取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択し、前記負例選択部は、前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択し、前記参照ベクトル設定部は、前記同値関係取得部が取得した前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する。前記情報処理装置は、前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新するベクトル更新部をさらに備える。
前記負例選択部は、(1)前記正例選択部が選択した正例が前記第1ノード又は前記第2ノードの場合、当該組が属する知識グラフに含まれるノードのうち前記正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択し、(2)前記正例選択部が選択した正例が前記エッジの場合、当該組が属する知識グラフに含まれるエッジのうち前記正例として選択されたエッジ以外のエッジを負例として選択してもよい。
前記参照ベクトル設定部は、(1)前記正例選択部が選択した正例が前記第1ノードの場合、前記第1ノードと同じ組の前記第2ノードに割り当てられたベクトルから前記エッジに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを参照ベクトルとして設定し、(2)前記正例選択部が選択した正例が前記第2ノードの場合、前記第2ノードと同じ組の第1ノードに割り当てられたベクトルに前記エッジに割り当てられたベクトルを加算したベクトルを参照ベクトルとして設定し、(3)前記正例選択部が選択した正例が前記エッジの場合、前記エッジと同じ組の前記第2ノードに割り当てられたベクトルから前記第1ノードに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを参照ベクトルとして設定してもよい。
前記評価関数は、前記参照ベクトルと前記正例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が小さくなるか、又は前記参照ベクトルと前記負例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が大きくなるほど小さな値となるように設定されていてもよく、前記ベクトル更新部は、前記評価関数が小さくなるように前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新してもよい。
前記評価関数は、前記同値関係に由来する場合、前記参照ベクトルと前記正例に割り当てられたベクトル群のうち一方の知識グラフに対応するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現するとともに、対となる他方の知識グラフに対応するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現し、単位ベクトルが同一の係数間の相関係数が大きくなるほど小さい値となるように設定されていてもよく、前記ベクトル更新部は、前記評価関数が小さくなるように前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新してもよい。
前記ベクトル更新部は、前記評価関数の勾配に基づく反復処理によって前記ベクトルを段階的に更新してもよく、前記同値関係取得部は、前記ベクトル更新部が更新した異なる知識ベクトルに含まれるノードに割り当てられたベクトル同士の距離が所定の閾距離未満となることを条件として当該ノードを同値関係に相当する準同値関係とみなして前記同値関係情報に追加してもよい。
前記ベクトル更新部は、前記組に由来する評価関数で前記ベクトルを更新し、前記組に由来する評価関数による更新が収束した後、前記同値関係に由来する評価関数で前記ベクトルを更新し、前記同値関係に由来する評価関数による更新が収束後、前記準同値関係に由来する評価関数で前記ベクトルを更新してもよい。
本発明の第2の態様は、情報処理方法である。この方法において、プロセッサが、異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得するステップと、取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てるステップと、前記2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出するステップと、抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択するステップと、抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択するステップと、抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定するステップと、取得した知識グラフのうち一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得するステップと、取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択するステップと、前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択するステップと、前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定するステップと、前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ノード及びエッジに割り当てられたベクトルを更新するステップと、を実行する。
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに、異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得する機能と、取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てる機能と、前記2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する機能と、抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する機能と、抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択する機能と、抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定する機能と、取得した知識グラフのうち一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する機能と、取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択する機能と、前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する機能と、前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する機能と、前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ノード及びエッジに割り当てられたベクトルを更新する機能と、を実現させる。
このプログラムを提供するため、あるいはプログラムの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、異なる知識グラフにおける実体間の同値関係と関係間の同値関係との少なくとも一方をベクトル空間上で可能な限り成り立たせるように実体及び関係のベクトル表現を学習することができる。
実施の形態に係る情報処理装置が処理対象とする知識グラフの一例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る情報処理装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る組抽出部が抽出する組の一例を表形式で示す模式図である。 実施の形態に係る同値関係取得部が取得する同値関係情報を表形式で示す模式図である。 参照ベクトル、正例、及び負例を表形式で示す模式図である。 実施の形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<実施の形態の概要>
図1は実施の形態の概要を説明するための図であり、実施の形態に係る情報処理装置が処理対象とする知識グラフの一例を模式的に示す図である。以下、図1を参照して、実施の形態に係る情報処理装置の概要を述べる。
図1は、知識グラフRと、知識グラフRとは異なる知識グラフSの構造、及び知識グラフRの実体と知識グラフSの実体との同値関係を示す図である。図1において、ノードeからノードeまでの4つのノードは、知識グラフRにおける実体を示す。また、知識グラフRにおける異なるノードを接続する矢印は、知識グラフRにおける実体間の関係を示している。図1に示す例では、ノードeに対するノードeの関係とノードeに対するノードeの関係とは同じであり、ともに関係rである。一方、ノードeに対するノードeの関係は関係rとは異なる関係rである。
同様に、図1において、ノードfからノードfまでの6つのノードは、知識グラフSにおける実体を示す。また、知識グラフSにおける異なるノードを接続する矢印は、知識グラフSにおける実体間の関係を示している。図1に示す例では、ノードfに対するノードfの関係とノードfに対するノードfの関係とは同じであり、ともに関係sである。ノードfに対するノードfの関係は関係sとは異なる関係sである。また、ノードfに対するノードfの関係と、ノードfに対するノードfの関係とは同じであり、ともに関係sである。
知識グラフRと知識グラフSとは異なる知識グラフであるが、知識グラフRにおける実体と知識グラフSにおける実体との同値関係が先見情報として得られており、図1において破線で示されている。具体的には、知識グラフRにおけるノードeに対応する実体と、知識グラフSにおけるノードfに対応する実体とは同値であることが先見情報として得られている。同様に、知識グラフRにおけるノードeに対応する実体と、知識グラフSにおけるノードfに対応する実体とは同値であり、知識グラフRにおけるノードeに対応する実体と、知識グラフSにおけるノードfに対応する実体とも同値である。
実施の形態に係る情報処理装置は、まず、知識グラフRを構成する各ノード及び各エッジにそれぞれ初期ベクトルを割り当てる。同様に、実施の形態に係る情報処理装置は、知識グラフSを構成する各ノード及び各エッジにも、それぞれ初期ベクトルを割り当てる。
続いて、実施の形態に係る情報処理装置は、同一の関係に割り当てられるベクトル同士が近づき、かつ同値関係の実体に割り当てられるベクトル同士が近づくように設計された評価関数に基づいて、各ノード及び各エッジに割り当てたベクトルを反復処理によって更新する。これにより、実施の形態に係る情報処理装置は、異なる知識グラフにおける実体間の同値関係とともに関係間の同値関係を導出することができる。結果として、異なる知識グラフの間で知識を補完することができる。
<実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成>
図2は、実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成を模式的に示す図である。情報処理装置1は、記憶部2と制御部3とを備える。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示していないデータの流れがあってもよい。図2において、各機能ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示す機能ブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。機能ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
記憶部2は、情報処理装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や情報処理装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
制御部3は、情報処理装置1のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部2に記憶されたプログラムを実行することによって知識グラフ取得部30、ベクトル割当部31、組抽出部32、正例選択部33、負例選択部34、参照ベクトル設定部35、同値関係取得部36、及びベクトル更新部37として機能する。
なお、図2は、情報処理装置1が単一の装置で構成されている場合の例を示している。しかしながら、情報処理装置1は、例えばクラウドコンピューティングシステムのように複数のプロセッサやメモリ等の計算リソースによって実現されてもよい。この場合、制御部3を構成する各部は、複数の異なるプロセッサの中の少なくともいずれかのプロセッサがプログラムを実行することによって実現される。
知識グラフ取得部30は、知識グラフを取得する。ここで知識グラフ取得部30が取得する知識グラフは、異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである。知識グラフ取得部30は、2つの異なる知識グラフを取得する。
ベクトル割当部31は、知識グラフ取得部30が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てる。限定はしないが、ベクトル割当部31は、知識グラフ取得部30が取得した知識グラフを構成する各ノード及び各エッジに、乱数を用いて初期ベクトルを割り当てる。ベクトルの次元は、例えば200次元である。以下、ノード又は関係の符号を、ベクトル割当部31が割り当てたベクトルとして表記することがある。例えば、ベクトル割当部31がノードeに割り当てたベクトルを、又は単に「ベクトルe」又は「e」と表記することがある。
組抽出部32は、知識グラフ取得部30が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する。
図3は、実施の形態に係る組抽出部32が抽出する組の一例を表形式で示す模式図である。具体的には、知識グラフ取得部30が図1に示す2つの知識グラフ(知識グラフR及び知識グラフS)を取得した場合に、組抽出部32が抽出した組の一例を示す図である。
例えば、図1に示す知識グラフRにおいて、ノードeを始点としてノードeに向かう関係rが定義されている。そのため、図3に示すように、組抽出部32は、第1ノードとしてノードe、第2ノードとしてe、第1ノードeを始点として第2ノードeを終点とするエッジとして関係rを1つの組として抽出している。
また、図1に示す知識グラフSにおいて、ノードfを始点としてノードfに向かう関係sが定義されている。そのため、図3に示すように、組抽出部32は、第1ノードとしてノードf、第2ノードとしてf、第1ノードfを始点として第2ノードfを終点とするエッジとして関係sを1つの組として抽出している。以下同様である。
このように、組抽出部32は、知識グラフ取得部30が取得した知識グラフRと知識グラフSとのそれぞれについて、各ノード間の関係に基づいて個別に組を抽出する。
正例選択部33は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、第1ノード、エッジ、又は第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する。ここで、正例選択部33が選択する「正例」とは、組を構成するノード及びエッジの関係が正しいことを意味する。
負例選択部34は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、正例選択部33が選択した正例の種類に基づいて、その正例に対応する負例を選択する。ここで、負例選択部34が選択する「負例」とは、組を構成するノード及びエッジの関係が誤りであることを意味する。具体的には、正例の種類がノードの場合、正例が含まれる組が属する知識グラフに含まれるノードのうち、正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する。一方、正例の種類がエッジの場合、正例が含まれる組が属する知識グラフに含まれるエッジのうち、正例として選択されたエッジ以外のエッジを負例として選択する。
参照ベクトル設定部35は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、正例選択部33が選択した正例の種類に基づいて、その正例に対応する参照ベクトルを設定する。ここで、参照ベクトル設定部35が設定する「参照ベクトル」とは、後述するベクトル更新部37によって、正例に割り当てられたベクトルに近づくように更新されるべきベクトルを意味する。なお、負例選択部34による負例の選択処理及び参照ベクトル設定部35による参照ベクトルの設定処理の詳細は後述する。
同値関係取得部36は、知識グラフ取得部30が取得した一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する。
図4は、実施の形態に係る同値関係取得部36が取得する同値関係情報を表形式で示す模式図である。具体的には、図4は、図1に示す知識グラフRを構成するノードと知識グラフSを構成するノードとの間の同値関係を示している。図1を参照して説明したように、知識グラフRにおけるノードeに対応する実体と、知識グラフSにおけるノードfに対応する実体とは同値である。このため、図4に示すように、知識グラフRにおけるノードeと知識グラフSにおけるノードfとの対応が同値関係情報に含まれている。知識グラフRにおけるノードeと知識グラフSにおけるノードf、及び知識グラフRにおけるノードeと知識グラフSにおけるノードfについても同様である。
正例選択部33は、同値関係取得部36が取得した同値関係情報に含まれるノードを正例として選択する。負例選択部34は、同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち、同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する。同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードは、ノード間の同値関係として誤りであるため、負例となる。
参照ベクトル設定部35は、同値関係取得部36が取得した同値関係情報のうち、正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する。正例として選択されたノードと同値関係にあるノードに割り当てられたベクトルは、正例であるノードに割り当てられたベクトルに近づくように更新されるべきベクトルであるからである。
ベクトル更新部37は、正例に割り当てられたベクトル、負例に割り当てられたベクトル、及び参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、ベクトル割当部31が割り当てたベクトルを更新する。なお、評価関数の詳細は後述する。
図5は、参照ベクトルa、正例p、及び負例nを表形式で示す模式図である。負例選択部34は、(1)正例選択部33が選択した正例が第1ノード又は第2ノードの場合と、(2)正例選択部33が選択した正例がエッジの場合との2つの場合に分けて、正例に対応する負例を選択する。具体的には、正例選択部33が選択した正例が第1ノード又は第2ノードの場合、負例選択部34は、正例が含まれる組が属する知識グラフに含まれるノードのうち、正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する。
例えば、図5において、正例が知識グラフRに含まれるノードeである場合、知識グラフRに含まれるノードのうちノードe以外のノードであるノードeが負例として選択されている。なお、ノードeも負例となり得る。
正例選択部33が選択した正例がエッジの場合、負例選択部34は、正例が含まれる組が属する知識グラフに含まれるエッジのうち、正例として選択されたエッジ以外のエッジを負例として選択する。例えば、図5において、正例が知識グラフSに含まれる関係sである場合、知識グラフSに含まれるエッジのうち関係s以外のエッジである関係sが負例として選択されている。なお、関係sも負例となり得る。
参照ベクトル設定部35は、(1)正例選択部33が選択した正例が第1ノードの場合、(2)正例選択部33が選択した正例が第2ノードの場合、及び(3)正例選択部33が選択した正例がエッジの場合、(4)正例選択部33が選択した正例が同値関係情報に含まれるノードの場合、の4つの場合に分けて、正例に対応する参照ベクトルを設定する。
(1)具体的には、正例選択部33が選択した正例が第1ノードの場合、参照ベクトル設定部35は、第1ノードと同じ組の第2ノードに割り当てられたベクトルからエッジに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを、参照ベクトルとして設定する。例えば、図5において、正例が知識グラフRに含まれるノードeである場合、ノードeと同じ組の第2ノードであるノードeに割り当てられたベクトルから、エッジである関係rに割り当てられたベクトルを減算したベクトル(e-r)が参照ベクトルとして設定されている。
(2)また、正例選択部33が選択した正例が第2ノードの場合、参照ベクトル設定部35は、第2ノードと同じ組の第1ノードに割り当てられたベクトルにエッジに割り当てられたベクトルを加算したベクトルを、参照ベクトルとして設定する。例えば、図5において、正例が知識グラフSに含まれるノードfである場合、ノードfと同じ組の第1ノードであるノードfに割り当てられたベクトルに、エッジである関係sに割り当てられたベクトルを加算したベクトル(f+s)が参照ベクトルとして設定されている。
(3)さらに、正例選択部33が選択した正例がエッジの場合、参照ベクトル設定部35は、エッジと同じ組の第2ノードに割り当てられたベクトルから第1ノードに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを参照ベクトルとして設定する。例えば、図5において、正例が知識グラフRに含まれる関係rである場合、関係rと同じ組の第2ノードであるノードeに割り当てられたベクトルから、第1ノードであるノードeに割り当てられたベクトルを減算したベクトル(e-e)が参照ベクトルとして設定されている。
(4)さらに、正例選択部33が選択した正例が同値関係情報に含まれるノードの場合、参照ベクトル設定部35は、正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する。例えば、図5において、正例が知識グラフRに含まれるノードeである場合、正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノード(に対応するベクトル)fが参照ベクトルとして設定されている。
このように、参照ベクトル設定部35が設定する参照ベクトルは、ある組を構成する第1ノード、第2ノード、又はエッジのうち、正例として選択されていない要素に割り当てられたベクトルを用いて表現した正例のベクトル表記である。なお、上述したように、ノードの同値関係について参照ベクトル設定部35が設定する参照ベクトルは、正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルである。いずれにしても、参照ベクトルが正例に割り当てられたベクトルと近いほど、知識グラフの構造をベクトルで表現できていることになる。反対に、参照ベクトルが負例に割り当てられたベクトルから遠いほど、知識グラフの構造をベクトルで表現できていることになる。
そこで、ベクトル更新部37が参照する評価関数は、参照ベクトルと正例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が小さくなるか、又は参照ベクトルと負例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が大きくなるほど、小さな値となるように設定されている。より具体的には、評価関数は、以下の式(1)に示す数式によって表現されている。
Figure 0007085521000001
ここで、aは参照ベクトル、pは正例に割り当てられたベクトル、nは負例に割り当てられたベクトルを表す。max(a,b)はaかbか大きいほうを返す関数である。max(a,0)の場合、a>0ならばaを、そうでなければ0を返すので、戻り値は非負値となる。また、|x|はベクトルxのノルムを表す。ノルムの具体的な式としてはいくつかのオプションがあり得るが、例えばL1ノルムとしてよい。Σは設定された複数のa、p、nについての和を表す。
さらに、式(1)は、下記の式(5)のように分解できる。知識グラフRに由来する参照ベクトル、正例に割り当てられたベクトル、負例に割り当てられたベクトルをa(R)、p(R)、n(R)、知識グラフSに由来する参照ベクトル、正例に割り当てられたベクトル、負例に割り当てられたベクトルをa(S)、p(S)、n(S)、同値関係に由来する参照ベクトル、正例に割り当てられたベクトル、負例に割り当てられたベクトルをa(A)、p(A)、n(A)とする。さらに式(2)~式(4)では、marginを知識グラフR、知識グラフS、同値関係毎に変え、それぞれmargin(R)、margin(S)、margin(A)としている。
Figure 0007085521000002
ベクトル更新部37は、同値関係に由来する評価関数の項Lを変更し、参照ベクトル群、正例に割り当てられたベクトル群を用いた正準相関分析により、評価関数を決定しても構わない。正準相関分析は、同値関係に含まれる2つの知識グラフ(知識グラフRと知識グラフS)のノードのベクトルを関連付ける統計手法である。正準相関分析では、各知識グラフのノードに対し正準変数を構成し、正準変数間の相関係数(正準相関係数)が大きくなるように線形結合の係数を学習する。
ここで、ベクトル更新部37は、同値関係に由来する参照ベクトル群と正例に割り当てられたベクトル群のうち、知識グラフRに由来するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現するとともに、対となる知識グラフSに由来するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現し、単位ベクトルが同一な係数を正準変数とみなす(当該係数は同値関係に由来する参照ベクトルと正例に割り当てられたベクトルの数だけ多数の値をとり得るため、当該係数を変数とみなすことができる)。このように設定し正準相関分析を適用することにより、ベクトル更新部37は、同値関係情報に含まれるノードをよりよく関連付ける線形結合の係数として各ノードのベクトルを得ることができる。
式(4)に示すLには、全ての正準変数について総合的に評価するため、ベクトル更新部37は、正準変数間の相関行列のトレースノルムを設定する。これは正準変数の個数を同値関係情報に含まれるノード数と同じにした場合の値に相当するが、正準変数のうち重要な少数のk個のみを評価したい場合は、ベクトル更新部37は、正準変数間の相関行列の第1から第k固有値まで和をLに設定すればよい。
同値関係に由来する評価関数の項Lは、知識グラフRと知識グラフSとの関連性を高めるための項である。この項の存在により、異なる知識グラフの実体間の同値関係と関係間の同値関係との少なくとも一方をベクトル空間(ベクトル表現の空間)上で可能な限り成り立たせるように実体及び関係のベクトル表現を補正することが可能となる。この項においては、単に同値となる実体に関するベクトルa(A)、p(A)の距離を個別に測るのではなく、式(4)のようにn(A)という他の要素を考慮したり、正準相関係数のように同値関係の要素群の関連性を総合的に評価したりすることで、限られた同値関係からより効果的に知識グラフRと知識グラフSの関連性を高めることが可能となる。
また、式(4)の場合も、正準相関係数を評価する場合も、知識グラフRに由来するベクトル又は知識グラフSに由来するベクトルにさらに線形変換をかけるようにすることによって、知識グラフRのベクトル空間と知識グラフSのベクトル空間を異なる空間にし、知識グラフRのベクトル空間から知識グラフSのベクトル空間へのノイズの流入をできるだけ少なくするように対応してもよい。
ベクトル更新部37は、式(1)に示す評価関数の勾配に基づく反復処理によって、評価関数が小さくなるように、ベクトル割当部31割り当てたベクトルを段階的に更新する。これにより、ベクトル更新部37は、ベクトルを用いて知識グラフの関係の同値又は類似関係とともに、異なる知識グラフ間の同値関係を、ベクトルを用いて表現することができる。
上述したように、実施の形態に係る情報処理装置1が処理対象とする知識グラフは、図4に示すような同値関係が先見情報として与えられている。実施の形態に係る情報処理装置1は、与えられた先見情報に加えて、ベクトル更新部37によって更新されたベクトルの値に基づいて異なる知識グラフに含まれるノード間の同値関係を推定する処理も実行する。
具体的には、同値関係取得部36は、ベクトル更新部37が更新した異なる知識ベクトルに含まれるノードに割り当てられたベクトル同士の距離が所定の閾距離未満となることを条件として、それらのノードを同値関係に相当する準同値関係とみなして同値関係情報に追加する。ここで、「所定の閾距離」とは、ベクトル更新部37が2つのノードが同値関係を満たすか否かを判定するために参照する「同値判定基準閾距離」である。なお、ベクトル更新部37は、ベクトル同士の距離を距離の公理を満たすいずれの距離に基づいて算出してもよく、一例としてはユークリッド距離を用いて算出すればよい。所定の閾距離の具体的な値は、ベクトル間の距離の測定に採用する距離の種類や、知識グラフの先見情報(例えば、同値関係の多少等の情報)等を考慮して、実験により定めればよい。
これにより、同値関係取得部36は、ベクトル更新部37がベクトルを更新することによって知識グラフのベクトル表現が正確となるにしたがって、先見情報として得られていなかったノード間の同値関係を新たに発見することができる。
さらに、ある2つの実体(ノード)f、fが与えられたとき、ベクトルf-fに近い関係(エッジ)をベクトル空間上で検索することで、2つの実体間に存在する可能性の高い関係(エッジ)を補完することができる。また、1つの実体(ノード)fと1つの関係(エッジ)sが与えられたとき、ベクトルf+sに近い実体(ノード)をベクトル空間上で検索することで、その先に存在する可能性の高い実体(ノード)を補完することができる。
<情報処理装置1が実行する情報処理の処理フロー>
図6は、実施の形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば情報処理装置1が起動したときに開始する。
知識グラフ取得部30は、2つの異なる知識グラフを取得する(S2)。ベクトル割当部31は、知識グラフ取得部30が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てる(S4)。
組抽出部32は、知識グラフ取得部30が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する(S6)。
正例選択部33は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、第1ノード、エッジ、又は第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する(S8)。負例選択部34は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、正例選択部33が選択した正例の種類に基づいて、その正例に対応する負例を選択する(S10)。
参照ベクトル設定部35は、組抽出部32が抽出した複数の組それぞれについて、正例選択部33が選択した正例の種類に基づいて、その正例に対応する参照ベクトルを設定する(S12)。なお、ステップS6は複数の組を抽出してよいものとし、ステップS8~ステップS12で設定される正例、負例、参照ベクトルはそれに対応して複数設定されてもよいものとする。
同値関係取得部36は、知識グラフ取得部30が取得した一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する(S14)。
正例選択部33は、同値関係取得部36が取得した同値関係情報に含まれるノードを正例として選択する(S16)。負例選択部34は、同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち、同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する(S18)。
参照ベクトル設定部35は、同値関係取得部36が取得した同値関係情報のうち、正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する(S20)。なお、ステップS14は複数の同値関係情報を取得してよいものとし、ステップS16~ステップS20で設定される正例、負例、参照ベクトルはそれに対応して複数設定されてもよいものとする。
ベクトル更新部37は、正例に割り当てられたベクトル、負例に割り当てられたベクトル、及び参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、ベクトル割当部31が割り当てたベクトルを反復更新する(S22)。
ベクトル割当部31によるベクトルの反復更新処理が終了すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
<実施の形態に係る情報処理装置1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る情報処理装置1によれば、異なる知識グラフにおける実体間の同値関係と関係間の同値関係との少なくとも一方をベクトル空間上で可能な限り成り立たせるように実体及び関係のベクトル表現を学習することができる。これにより、実体間の同値関係によりベクトル表現を補正して、同値関係で関連付けられた異なる知識グラフを利用して知識グラフにおける未知の事実をより効果的に補完することができる。例えば、当該グラフにおいて、ある2つの実体(ノード)が与えられたとき、その間に存在する可能性の高い関係(エッジ)を補完することや、1つの実体(ノード)と1つの関係(エッジ)が与えられたとき、その先に存在する可能性の高い実体(ノード)を補完することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果をあわせ持つ。
<第1の変形例>
上記では、異なる知識グラフに含まれるノード同士の同値関係に基づいて正例及び負例を選択し、かつ参照ベクトルを設定する場合について説明した。これに替えて、あるいはこれに加えて、同値関係取得部36は、異なる知識グラフに含まれるエッジ同士の同値関係を示す同値関係情報を取得してもよい。これにより、情報処理装置1は、異なる知識グラフに含まれるエッジ同士の同値関係をベクトル表現に含めることができる。
<第2の変形例>
上述したように、正例選択部33は、組抽出部32が抽出した組に由来する正例と、同値関係取得部36が取得した同値関係情報に基づく正例とを選択する。上記では、ベクトル更新部37は、組に由来する正例、負例、及び参照ベクトルと、同値関係情報に由来する正例、負例、及び参照ベクトル情報とを区別することなく、式(1)に示す評価関数に基づいてベクトルを更新する場合について説明した。
ここで、ベクトル更新部37は、組に由来する正例、負例、及び参照ベクトルに基づくベクトルの更新処理と、同値関係情報に由来する正例、負例、及び参照ベクトル情報に基づくベクトルの更新処理とを分けて実行してもよい。さらに、ベクトル更新部37は、準同値関係として追加した同値関係情報に由来する正例、負例、及び参照ベクトル情報に基づくベクトルの更新処理も、上記二つの更新処理とは分けて実行してもよい。
具体的には、ベクトル更新部37は、組に由来する正例、負例、及び参照ベクトルに基づくベクトルの更新処理のための評価関数と、同値関係情報に由来する正例、負例、及び参照ベクトル情報に基づくベクトルの更新処理のための評価関数と、準同値関係として追加した同値関係情報に由来する正例、負例、及び参照ベクトル情報に基づくベクトルの更新処理のための評価関数とをそれぞれ個別で用意する。ここで、各評価関数の形は式(1)に示す数式と同じでよいが、ベクトル更新部37は、各評価関数の値をそれぞれ個別に管理して評価する。
ベクトル更新部37は、まず組に由来する評価関数でベクトルを更新する。続いて、ベクトル更新部37は、組に由来する評価関数による更新が収束した後、同値関係に由来する評価関数でベクトルを更新する。最後に、ベクトル更新部37は、同値関係に由来する評価関数による更新が収束後、準同値関係に由来する評価関数でベクトルを更新する。以上の更新処理を繰り返し実行しても構わない。すなわち、準同値関係に由来する評価関数でベクトルを更新後、再び組に由来する評価関数でベクトルを更新しても構わない。
これにより、情報処理装置1は、知識グラフ毎に計算できる組に由来する評価関数を用いた更新と、同値関係又は準同値関係に基づいて計算できる同値関係又は準同値関係に由来する評価関数を用いた更新を、異なる計算機で実行することが可能となる。知識グラフ毎の情報を各々が保存された計算機から移動せずベクトルの更新を実行することができ、知識グラフに個人情報が含まれる場合にはそれを保護しながら実行することができる。さらに、同値関係に関する実体の識別子はハッシュ関数のような不可逆な変換関数で非識別化して共有することも可能である。このように個人識別可能な情報と不可能な情報を分けて管理し、分けたままそれぞれの計算機上でベクトルの更新を実行することが可能となる。この場合、ハッシュ化された実体の識別子と各識別子に対応するベクトルについては共有する必要がある。
1・・・情報処理装置
2・・・記憶部
3・・・制御部
30・・・知識グラフ取得部
31・・・ベクトル割当部
32・・・組抽出部
33・・・正例選択部
34・・・負例選択部
35・・・参照ベクトル設定部
36・・・同値関係取得部
37・・・ベクトル更新部

Claims (9)

  1. 情報処理装置であって、
    異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得する知識グラフ取得部と、
    前記知識グラフ取得部が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てるベクトル割当部と、
    前記知識グラフ取得部が取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する組抽出部と、
    前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する正例選択部と、
    前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記正例選択部が選択した正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択する負例選択部と、
    前記組抽出部が抽出した複数の組それぞれについて、前記正例選択部が選択した正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定する参照ベクトル設定部と、
    前記知識グラフ取得部が取得した一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する同値関係取得部と、
    を備え、
    前記正例選択部は、前記同値関係取得部が取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択し、
    前記負例選択部は、前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択し、
    前記参照ベクトル設定部は、前記同値関係取得部が取得した前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定し、
    前記情報処理装置は、
    前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新するベクトル更新部をさらに備える、
    情報処理装置。
  2. 前記負例選択部は、(1)前記正例選択部が選択した正例が前記第1ノード又は前記第2ノードの場合、当該組が属する知識グラフに含まれるノードのうち前記正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択し、(2)前記正例選択部が選択した正例が前記エッジの場合、当該組が属する知識グラフに含まれるエッジのうち前記正例として選択されたエッジ以外のエッジを負例として選択する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記参照ベクトル設定部は、(1)前記正例選択部が選択した正例が前記第1ノードの場合、前記第1ノードと同じ組の前記第2ノードに割り当てられたベクトルから前記エッジに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを参照ベクトルとして設定し、(2)前記正例選択部が選択した正例が前記第2ノードの場合、前記第2ノードと同じ組の第1ノードに割り当てられたベクトルに前記エッジに割り当てられたベクトルを加算したベクトルを参照ベクトルとして設定し、(3)前記正例選択部が選択した正例が前記エッジの場合、前記エッジと同じ組の前記第2ノードに割り当てられたベクトルから前記第1ノードに割り当てられたベクトルを減算したベクトルを参照ベクトルとして設定する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記評価関数は、前記参照ベクトルと前記正例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が小さくなるか、又は前記参照ベクトルと前記負例に割り当てられたベクトルとの差の絶対値が大きくなるほど小さな値となるように設定されており、
    前記ベクトル更新部は、前記評価関数が小さくなるように前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記評価関数は、前記同値関係に由来する場合、前記参照ベクトルと前記正例に割り当てられたベクトル群のうち一方の知識グラフに対応するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現するとともに、対となる他方の知識グラフに対応するベクトルを単位ベクトル群と係数群との線形結合として表現し、単位ベクトルが同一の係数間の相関係数が大きくなるほど小さい値となるように設定されており、
    前記ベクトル更新部は、前記評価関数が小さくなるように前記ベクトル割当部が割り当てたベクトルを更新する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記ベクトル更新部は、前記評価関数の勾配に基づく反復処理によって前記ベクトルを段階的に更新し、
    前記同値関係取得部は、前記ベクトル更新部が更新した異なる知識ベクトルに含まれるノードに割り当てられたベクトル同士の距離が所定の閾距離未満となることを条件として当該ノードを同値関係に相当する準同値関係とみなして前記同値関係情報に追加する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記ベクトル更新部は、
    前記組に由来する評価関数で前記ベクトルを更新し、
    前記組に由来する評価関数による更新が収束した後、前記同値関係に由来する評価関数で前記ベクトルを更新し、
    前記同値関係に由来する評価関数による更新が収束後、前記準同値関係に由来する評価関数で前記ベクトルを更新する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. プロセッサが、
    異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得するステップと、
    取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てるステップと、
    前記2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出するステップと、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択するステップと、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択するステップと、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定するステップと、
    取得した知識グラフのうち一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得するステップと、
    取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択するステップと、
    前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択するステップと、
    前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定するステップと、
    前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ノード及びエッジに割り当てられたベクトルを更新するステップと、
    を実行する情報処理方法。
  9. コンピュータに、
    異なるノード間をエッジで接続して構成されるグラフであって、各ノードに実体を割り当てるとともに各ノード間の関係をエッジに割り当てたグラフである知識グラフを取得する機能と、
    取得した2つの異なる知識グラフそれぞれについて、各知識グラフを構成する各ノード及び各エッジにベクトルを割り当てる機能と、
    前記2つの異なる知識グラフそれぞれについて、第1ノードと、前記第1ノードを始点として第2ノードを終点とするエッジと、前記第2ノードとの3つの要素から構成される組を抽出する機能と、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記第1ノード、前記エッジ、又は前記第2ノードのうち少なくともいずれか1つを正例として選択する機能と、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する負例を選択する機能と、
    抽出した複数の組それぞれについて、前記正例の種類に基づいて、当該正例に対応する参照ベクトルを設定する機能と、
    取得した知識グラフのうち一方の知識グラフを構成するノードと、他方の知識グラフを構成するノードとの間の同値関係を示す同値関係情報を取得する機能と、
    取得した前記同値関係情報に含まれるノードを正例として選択する機能と、
    前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノードが属する知識グラフに含まれるノードのうち前記同値関係情報に含まれるノードの正例として選択されたノード以外のノードを負例として選択する機能と、
    前記同値関係情報のうち、前記正例のノードと対となる他方の知識グラフを構成するノードに割り当てられたベクトルを参照ベクトルとして設定する機能と、
    前記正例に割り当てられたベクトル、前記負例に割り当てられたベクトル、及び前記参照ベクトルに関する所定の評価関数に基づいて、前記ノード及びエッジに割り当てられたベクトルを更新する機能と、
    を実現させるプログラム。
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